猫・本・歴史・アートなど、その日見たもの考えたことをそこはかとなく書きつくります。つれづれに絵や写真もあり。
第2282回「雨の日はどのようにテンションを上げますか?」
2017年06月21日 (水) | 編集 |

こんにちは!トラックバックテーマ担当の岡山です。
今日のテーマは「雨の日はどのようにテンションを上げますか?」です。
梅雨シーズンがやってきましたね。
雨の日はなかなかテンションが上がらず困っちゃいますが、私が雨の日にテンションを上げる方法は雨音に紛れて...
FC2トラックバックテーマ 第2282回「雨の日はどのようにテンションを上げますか?」


「今日は雨か~、じゃあアウトドアはやめて美術館に行こうかな」とか考えます。
駅直結の施設とかだったら濡れなくて済むし。
(というかそもそも、わたしの最近のお出かけは屋根のある場所ばっかりですけども)


先日、青い日記帳監修『カフェのある美術館-素敵な時間を楽しむ』を読みました。
ミュージアムに併設されたカフェがきれいな写真入りで紹介されている本です。
お出かけしてる最中に雨に降られると手近なカフェに飛び込むことが多いのですが
そういえば美術館カフェに行く場合もあるなあと思ったので記事にトラックバックしてみました。

目次はこちらに一覧がありますが、
掲載されている中でわたしが美術館も併設カフェも訪れたことがある施設は以下でした。
・三菱一号館美術館(東京)Café 1894
・三井記念美術館(東京)ミュージアムカフェ
・根津美術館(東京)NEZU CAFÉ
・世田谷美術館(東京)ル・ジャルダン
・山種美術館(東京)Cafe 椿
・細見美術館(京都)CAFÉ CUBE・古香庵
・東洋文庫ミュージアム(東京)Orient cafe
・国立科学博物館(東京)ムーセイオン
・Bunkamura(東京)ドゥ マゴ パリ

意外と少ない…。
三菱一号館のカフェは近代建築の銀行の雰囲気がものすごくよくて
ああいう洋館が好きな人は絶対に楽しい空間だと思います。
あとね、たまにやってるアフタヌーンティーがとても…おしゃれです…!いついただきに行くべきか。はやく行きたい。
NEZU CAFEも、庭園にあるカフェってすごく好きなんですけど
あんなに過ごしやすい庭園カフェ空間をわたしは知らない。
陽差しが強い日でもとても心地よく陽光が店内に取り入れられているんです、日焼けしない光量。
東洋文庫のカフェはほんとにオリエントって感じするし
山種美術館の椿も菊屋さんの美しい和菓子がいただけるし
細見のキューブはスタイリッシュで古香庵でいただくお抹茶最高ですし
科博のムーセイオンは広くて家族連れなどで賑やかです。
最近は美術館に行くことを決めたら公式サイトや食べログとかでレストランやカフェがあるか確認して
さらに展覧会限定メニューがないかとSNSなどで探してしまいます。
アートをイメージしたお料理ってまさにアートだと思う。

ちなみに美術館は行ったけどカフェは行ってないところは以下でした。

・国立新美術館(東京)ブラッスリーポール・ボキューズミュゼ
・箱根ラリック美術館(神奈川)LE TRAIN
・京都文化博物館(京都)前田珈琲
・ポーラ美術館(神奈川)レストラン アレイ
・ワタリウム美術館(東京)オン・サンデーズ
・金沢21世紀美術館(石川)カフェレストラン "Fusion21"
・横須賀美術館(神奈川)ACQUA MARE
・石川県立美術館(石川)ル ミュゼ ドゥ アッシュ KANAZAWA
・京都国立近代美術館(京都)Cafe de 505
・春日大社国宝殿(奈良)春日荷茶屋

ワタリウムは実際はショップだけなのですが(展示室が閉まってた)カウントしちゃいました、
いつか展示室に入ってみたい。
ラリック美術館のカフェはオリエント急行で実際に使われた車両の中に入ってお茶できると聞いて
「い、行きてえええ!」ってなってるんですが当日の予約がすぐいっぱいになってしまうみたいで、
始発で間に合うかわからないから泊まりで行く方が確実かしら。
新美は何度も行ってるのに3Fレストランは未踏の地だなァ…いつかお金ためておしゃれして行くんだ…!(ハードル高い)

美術館もカフェも未訪問なのは以下でした。

・アサヒビール大山崎山荘美術館(京都)喫茶室
・ホキ美術館(千葉)イタリアンレストランはなう
・神奈川県立近代美術館 葉山館(神奈川)レストラン オランジュ・ブルー
・山口県立美術館(山口)La Plume Bleue
・原美術館(東京)カフェ ダール
・那珂川町馬頭広重美術館(栃木)JOZO CAFÉ 雪月花
・大分県立美術館(大分)café Charité
・菊池寛実記念智美術館(東京)レストラン ヴォワ・ラクテ
・日本近代文学館(東京)BUNDAN COFFEE&BEER
・畠山記念館(東京)

こうして見ると1/3ずつくらいですね。
原美術館は展覧会のイメージケーキが毎回あるみたいで
あとさっきカフェを確認するために公式サイト行ったら
クリックのたびに「♪ポンポンポン」ってかわいらしい音がして(たぶんちゃんと耳に心地よい音が選ばれてる感じする)
素敵じゃないか原美術館。
畠山記念館は展示室でお抹茶がいただけるそうで気になっています。展示室でお抹茶。気になる。(2回言った)

他に行ったことある美術館カフェは…

・東京国立博物館(東京)ゆりの木
・東京都美術館(東京)IVORY
・奈良国立博物館(奈良)レストラン葉風泰夢
・京都国立博物館(京都)The Muses (ザ・ミューゼス)・からふね屋
・東京富士美術館(東京)セーヌ
・サントリー美術館(東京)加賀麩 不室屋
・江戸東京博物館(東京)桜茶寮
・六本木シティビュースカイギャラリー(東京)THE SUN&THE MOON
・歌舞伎座ギャラリー(東京)寿月堂
・世田谷文学館(東京)喫茶どんぐり
・三鷹の森ジブリ美術館(東京)カフェ麦わらぼうし
・国際版画美術館(東京)カフェけやき
・群馬県立館林美術館(群馬)イル・コルネット
・栃木県立美術館(栃木)レストランつくし
・横浜美術館(神奈川)ブラッスリ―・ティーズ・ミュゼ
・岡田美術館(神奈川)足湯カフェ
・星の王子さまミュージアム(神奈川)Le Petit Prince
・千葉市美術館(千葉)かぼちゃわいん
・青森県立美術館(青森)cafe4匹の猫
・宮沢賢治記念館(岩手)レストラン山猫軒
・MIHO MUSEUM(滋賀)カフェPine View
・広島市現代美術館(広島)喫茶室アーチ
・島根県立古代出雲歴史博物館(島根)マルカフェ

美術館は入ってないけどカフェに行ったことがあるのは
・ひろしま美術館(広島)ジャルダン
かなー。
特に食べたいものが思いつかなかったのと単純にカフェに行きたくて決めたんだったけど
そこかしこに猫のモチーフが置いてある素晴らしいカフェでしたっ…!おすすめです。
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Once upon a time in 室町その2。
2017年06月17日 (土) | 編集 |
呉座勇一『応仁の乱』が売れているらしいですね。
京都の人がよく「前の戦争」などとおっしゃる11年にもおよぶグダグダな大乱を
約300ページというコンパクトな内容にまとめた新書です。
室町時代って学校の授業とかでも地味な扱いをされがちですけど(わたしも全然詳しくないけど)
たまに少し勉強すると想像以上の出来事や人々が出てきて手におえなくて頭が「えらいこっちゃ」ってなるので
あまり手を付けてこなかったのですが、
今回は書名だけ見て何も考えずに「読んでみよう」と思った本でした。
タイトルがシンプルなところにまず惹かれて、読み終えたら「これはやばい」ってなりました。
中公新書で売れた本の中では『ゾウの時間ネズミの時間』とか『理科系の作文技術』あたりは読みましたけど
あれらは気が付いたら売れていたのと興味があったから読んでみた感じでしたが、
今回の応仁の乱は発売早々に読み始めたにも関わらず
数百人もの人物が浮上しては消え出来事も浮上しては消えていくので脳内処理が追いつかなくて
何日もかけて咀嚼しながら読むハメになりました。
こういう読書はひさしぶりでしたなァ…。
ただ、読んでる最中は乱と同じように頭の中がぐちゃぐちゃだけど
読み終えると「こりゃダメだ11年続くの当たり前だわ…」ということがストンと腑に落ちてすっきりしました。
複雑だけどわかりやすい、そんな本です。
有難いのが、文章の後ろに()書きで出典がきちんと明記されていることで
自力で一次資料に当たろうと思ったときとても便利だろうなと思いました。
新書みたいな本はページ数が少ないので割愛される率が高いから…こういうのスタンダードになったらいいですね。

帯にも書いてあったけど、物語風ではなくひたすらリアルでわかりやすい英雄も悪役もいなくて
発生した問題にひとつひとつ対応していく将軍と管領と各地の武士たちの行動を追いかけていく感じで
読み終えても何の爽快感もありませんでした(^ ^;)。
ギリシャや北欧神話を読むときみたいな忍耐力が必要とでもいえばいいのか…
読み始めた当初は、せっかくだからひとつひとつの出来事をちゃんと覚えて
全体像を把握しながら効率的に読み進めよう、などと考えていたのですが
蓋を開けたらとにかく無数の小競り合いの連続で1ページや半ページどころか1行で話題が変わるので
第一章を詠み終えた時点で細かい部分を覚えるのを諦めたよ。。
ゲームに例えると無数のプレイヤーが参加する上、
勝利条件が参加プレイヤーごとに違うので(幕府を牛耳ろう、この土地はワシのもんじゃ、あいつ絶許など)
もういっそ草鞋を履いて当時の人々の生活視点まで降りてみて
「どうなるの」「どうすればいいの」「もういい加減に終わらせようよ」とかイライラしながら読むと
すごくリアルに感じられてわかりやすいと思う。

本文は()書きであらゆる史料を提示してくれてるけど
ベースになっているのは当時、興福寺の別当を務めていた経覚と尋尊という2人の僧侶の日記です。
現代では奈良といえば東大寺ですが、当時は大和といえば興福寺のことで
源平合戦で奈良が燃えてから大和には守護大名が置かれず興福寺が実質的に守護を担当していたと。
藤原氏の氏寺ですから主に摂関家の子どもが僧侶として入っていくわけですけど
相続財産の大きさから各地の院跡を掌握することが多く、それが原因でしばしば揉め事があったそうな。
しかも摂関家の当主は京都住まいということもあって
大乱の舞台である京都からは距離があってもかなりの影響を及ぼしていたみたいです。
というかそもそも室町時代の奈良について全然知らなかったので本当に勉強になりました。
第一章のタイトルが「畿内の火薬庫、大和」となってるのからしてもう、すごい。
院跡の国民が荘園をめぐってしばしばケンカして、南北朝時代にはそれぞれ両陣営についてやっぱり揉めて
このとき北朝側にいた畠山氏の影響が応仁の乱勃発の小さな原因のひとつになっていたりしますが
将軍と一緒に各地の一揆を鎮めたり、でも何度も駆り出されるうちにしんどくなって断ったら怒られて
将軍の死後に大和内の武士たちの紛争をなだめたり色んなことをやっている。
お寺の経営でも、荘園の管理を任せた人が急にいなくなったり別の人を任じたら適当にやられたり
困って武士にお願いしたら「その代わりうちの〇〇を取り立ててください、でなきゃ嫌です」とか言われたり、
また大きいお寺なので各地に寺領があってそこから年貢をとるにしても問題が山積みになっていたりして
当時の政治や経済が細かくわかるようにまとめられています。

大乱についても、文字通り「どうしてこうなった」のかが詳細に書かれています。
とても全部は説明できませんが、幕府の体制が守護大名の在京制だったことと
将軍の暗殺後に起きた細川・畠山管領家の争いと、それを鎮めるために山名が飛び込んで
それが収まると山名・細川で揉めてにっちもさっちもいかなくなったみたい。
誰もが納得できる落としどころを見つけられないまま意図しない大乱に発展したような印象を受けました。
最初の武力衝突は畠山義就+山名・斯波軍と畠山政長+赤松・六角軍+細川・京極ですが
中立性を保った義政がストップをかけて数日で終わったと思いきや義政が細川に味方して
畠山や山名をなんとかしないといけなくなって細川も義視もこのままじゃ終われねえ状態で
終わらせるタイミングをなくしてしまったりしている。
しかも東軍西軍とも武将たちの結束が長年の信頼ではなく急な寄せ集め状態なので
各地から他の大名や家臣たちを呼んで次々に参戦させたり、お蔭で補給が追いつかなくなったり
戦争の長期化でそれに見合う報酬を大名も幕府も用意できなくなっていく。
誰もが大乱の収束を図っているはずなのにどうしても取りこぼしが出て
山名・細川がいなくなっても別の大名や武将たちが挙兵して思いも寄らぬ方向からまた火種が爆発したり
もうしっちゃかめっちゃか。
後半戦では兵隊が戦闘そのものに疲れて毬杖で遊んでたらしいしな…(そのせいで余計に士気ガタ落ち)。
戦争が相手を制圧して終わりではないことは歴史を学ぶうちに知りましたけど
こんなことになっていたとは思いませんでした。
義政も色々やってるんだけど命令が朝令暮改だったり優柔不断だったりするし
義尚に将軍職を譲った後も何かと口出したり誰かが義政に求めた意見が幕府に持ち込まれちゃったりして
さらに義尚がすねる、みたいな悪循環が。あわわ。
(義尚についてもわたしほとんど知らないんですけどちゃんと将軍してたんやね…そりゃそうですね…
義政の子だからといってえまきもの読みたいマンってだけじゃなかったんだ。うむ)
あと富子が諸悪の根源みたいな書き方してる本が未だにたくさんあるけどそれもばっさり払拭してくれて、
でも後から考えるとさらに長引く要因になった面も書かれているので
歴史ってほんとに一面的ではないなと思います…
誰かのせいって場合もありますが、それだってそうなった要因があるし。

この後、今川を筆頭に北条や朝倉や織田など戦国大名と呼ばれる人々がばんばん出てくるわけですが
これだけ京都がぐっちゃぐっちゃになっていたらそら自分たちで条例作って自治区しますってなるわな…
今川仮名目録は氏親パッパの最高傑作ですけども
あれの成立の過渡に応仁の乱があったと考えるとすごく納得がいく。
終章「応仁の乱が残したもの」のひとつとして京都文化の地方伝播についても語られていますが
言われてみれば奈良や京都の文化が東に北に伝わったのは伝えた人がいたからで
何故そうなったんだっけと考えたときに、
武士が地元に帰る←明応の政変←都壊れる←大乱←大名たちのごたごた←義教暗殺←幕府軍派遣でもめる←大和内のごたごた←興福寺の大和守護←源平合戦
というのが頭の中をドバっと駆け抜けて「わー!うわーー!!」って声出ました。
こうやって流れが繋がる瞬間がものすごい好きなんですよ…歴史を学ぶ醍醐味。

そういえば呉座氏が前に書かれた『戦争の日本中世史』の中で
元寇で竹崎季長が突撃した事例に「『さすが季長、おれたちができないことを平然とやってのける。
そこにシビれる!あこがれるゥ!』と賞賛したいところだが」とか唐突にぶっ込まれてて面食らったのですが、
今回の本にも「終わらぬ、大乱」という見出しの章があったなあ。
びっくりしましたよ中世史の本でこういうネタに遭遇するって…。
もしかしてと思って奥付のプロフィールを確認したら呉座氏は1980年生まれでした。どんぴしゃですな。


あと最近、『日本の歴史人物事典 美麗イラストで楽しむ!』(成美堂出版)の目次に
小野氏の人々が3人(妹子・篁・小町)いたので読んだんですけど
この本、人物の見出しがいちいちおもしろいです(笑)。
しかも戦国時代や江戸時代は「猛将」「マルチな天才」とか割とありきたりな見出しなのに
古代~中古は「手紙を届けたら怒られた(特技:花を生ける)」小野妹子とか「実は尽くすタイプ」な藤原鎌足とか
「怒ると怖い学問の神」菅原道真とか「新皇におれはなる!」の平将門とか遊びまくってる!
ちなみに小野篁は「冥界でバイトした型破りな異才」「ひねくれ者の天才児」でした。まあ予想の範囲内だ。
そして各位歴史本におかれましてはそろそろそういう評価から脱してほしいような気もする。

あとこれ、たまに思うことなんですけど
なんで篁の夜の仕事は「バイト」と表記されることが多いのかな、単純に「昼は朝廷、夜は冥府でお仕事」じゃだめなのかな?
昼の公務員=正規で夜=非正規っていう意味なのかもしれないけどその根拠はどこなのかっていうか、
昼と夜で雇用形態が異なる(という認識が多い)理由は何だろう。
閻魔の補助を現代に照らし合わせたらバイトと認識して執筆・編集する人が多いってことだろうけども
昼が本業で夜が副業と考えたとしても、副業=非正規とは限らない気がするけど…(よく知らないでしゃべってます)。
どなたか検証してないだろうか。

夕立のはるる跡より月もりて叉色かふる紫陽花の花。
2017年06月13日 (火) | 編集 |
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川越氷川神社の入口の鳥居に風車の棚が出現したと聞いて行ってきました。
神社では毎年7月に風鈴を飾る縁むすび風鈴というイベントが開催されますけど
今年は一足先に風車が飾られているのですね。

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入口は木がトンネルのようになっているので風のとおり道というか、
風が吹いて風車が回っているとすごく風の音がします。ひゅごー。
画像だといまいち伝わりにくいのでTwitterに動画をあげております→こちら

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藤色の和紙がなんとも美しい。カラカラ。

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てっぺん付近。くるくる。
高速で回ってたんでブレております…シャッターもう少し開けておけばもうちょっとおもしろい写真が撮れるのかな。

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後ろのポスターで市村正親氏(川越市出身)が微笑んでいらっしゃった。


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神社に併設している氷川会館内のむすびCafeへ。
月替わりの限定スイーツが今月は紫陽花のケーキだと聞いて、早速いただいてきました。
セットドリンクにブレンドハーブティーを。

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白餡のムースの上に練り切りの紫陽花が乗ってます!ムースの中味はチェリークリーム。
青い寒天とさくらんぼが添えられていて季節感満載です。
もう見た目からかわいい、ひゃっほい☆

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蝶豆のハーブティーのシロップ。
スポイトには蜂蜜レモンが入っていてシロップに垂らしますと、

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こうなって→こうじゃ!
紫陽花は土のph値によって花の色が変わる花ですが、それがスイーツでも楽しめますぞ。

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スイーツに垂らしてみると青がほんのり紫色に。
青に紫が入るとちょっと柔らかい印象になりますね、すてきだ。

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トレイに添えられた栞にも紫陽花。
裏返すと正岡子規の短歌が書いてあったので記事タイトルに使わせていただきました。
紫陽花を詠みこんだ短歌って古代にはあまりないけど(万葉集くらい?)、
鎌倉時代以降にはだんだん増えていくみたいですね。

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会館内も緑と青と紫で初夏というか梅雨というか。

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会館入口の紫陽花と神社の鳥居。
各地でも紫陽花が咲き始めているのでどこかへ見に行きたいなあ。

「世の中のひとの心にならひけん かはるにはやきあぢさゐの花」樋口一葉
(一葉歌集・夏の歌から)

月がきれいですね(I Love Cat)。
2017年06月09日 (金) | 編集 |
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お手じゃなくて、おナメナメしてくださる母にゃんこ。
お手の頻度は本当に少なく、ごくまれに、気が向いたら、してくださいます。次はいつだ。(心待ち)

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なめ飽きたら寝ます。
でも尻尾はしぱしぱ動いて耳はピンとしてるから実のところはまだ寝てない。

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絨毯の上で背中をごしごしする娘にゃんこ。
うちの猫さまたちは夕方になると家中を走り回るスーパーにゃんこタイムが始まるのですが
このごしごしは一通り走り回ったあとに行う儀式。
割と丈夫な絨毯なのでちょうどよいゴワゴワ具合なのかもしれない。

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ゴロニャンと向きを変えて。

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自分の尻尾で一人遊びをする。
尻尾を振っているのは自分の意志だと思うのですが、動くのがおもしろいのかなあ。



Strawberrym.jpg
今夜はストロベリームーン(1年で最も小さく見える満月)でございました。
ほんとにほんのり紅く見えてびっくり。

6月の満月をストロベリーと呼ぶのはネイティブアメリカンの文化で
この時期のアメリカは苺の収穫時期なんだそうで、その満月ということで名付けられたらしいです。
夏至に近い時期の満月は南中高度が低く大気の影響で赤みをおびるんだそうで
言われてみればのぼったばかりの月がオレンジ色に見えたりする時があるな…。
日本でも満月に色々な名前がついてますけども、それはネイティブアメリカンも同じだそうで
たとえば彼らは4月の満月をPink Moon(花の季節ということから)と呼んだり
11月の満月をBeaver Moon(ビーバーを狩る季節ということから)などと呼ぶそうな。
満月に名前をつける文化は洋の東西を問わずどこにでもあって
それぞれ多彩な呼び方があるのですな。

スーパームーンにしろブルームーンにしろ中秋の名月にしろ、こういう天体イベントはワクワクして
晴れの日はもちろん、たとえ天気が悪くても雲間から朧月でも見えないかと空を見上げてしまいます。
どんな月であれ一期一会、形も色も変わるし、月だけじゃなく天候や季節によって雲も星の位置も変わるから
同じ夜空は二度と見られない。
昼の月のぼんやり霞んだ色も昇ったばかりのオレンジ色も真夜中のさえざえとした白も全部好きだ~。

「さみだれの雲の絶え間をながめつつ 窓より西に月を待つかな」荒木田氏良
(新古今和歌集・夏歌・二三三番)



そういえばうちの猫さまたちは満月になるとやたら騒がしい気がします。
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いつもは夜になるとベッドとか座布団とかそれぞれ好きな場所でグースカ寝てる猫さまたちですが
今日は夜になっても家の中をウロウロしたり
「お外出してぇ」と勝手口のところでニャーニャー鳴いておりました。
単にそういう気分だったのか、何かを感じ取っているのか。ふうむ。

osotoo2.jpg
外から物音がすると揃って耳をそばだてます。虫の羽ばたきだった。


波風立ててね、うんと立ててね。
2017年06月04日 (日) | 編集 |
今期アニメ感想~。
妖怪ウォッチ、ぼのぼの、少年アシベ、ねこねこ日本史、LWA、信長の忍び2期、夏目友人帳6期、
CCさくらの再放送ほか、新作いくつか見ています。
アリスと蔵六は大塚明夫さんのじじい声が聴けると聞いて観始めたのですが
蓋を開けたら芳忠さんもいらして、明夫さんとのW大塚じじいコンビの存在感がすごすぎて
彼らがストーリー的に大事な話してても声ばかり聞いてしまって内容が全然頭に入って来ない(笑)。
とりあえず明夫さんが頑固じじい、芳忠さんがチャラくて抜け目ないじじいをやっているという
大変おいしい設定なのでイケおじマニアは見た方がいいです。
かわいいルックスのおっさんの口から低音のいい声が聞こえて耳がしあわせになれます。
…自分でも何を言ってるのかわからなくなってきた。

キャラがかわいらしいデザインの割にはおっかない単語や描写もあるのがまどマギを連想させますが
闇落ちはしてもソウルジェム濁る系の話にはならないだろうな…。
紗名ちゃんの能力は何がどこまでできるのか紗名ちゃん自身もわかってなさそうなのが
余計に危うさを感じさせるので彼女が能力を発揮するときは毎回ドキドキします。
樫村さんと一緒にいるときはたぶん大丈夫なんでしょうけど。
てっきり研究所の話をもっと長いスパンでやるのかと思っていたらあっさり終わってしまって
でも紗名ちゃんが自分でいたい場所を早めに見つけられてよかったなあと思うし
青い髪の双子ともお互いに関係を一から構築し直していってるのもほっこりする(*´ `*)。
絵を具現化させるアリスの子がすごく気になってるんですが彼は今どこでどうしているのかな。
そして今のところ紗名ちゃんを除いて最強なのは一条さんてことでいいんだろうか、
アリスの子どもたちと違って成人で仕事してるし経験も学習もしてそうだし
能力を一定以上は使いこなしていそう。
術式発動のアクションがすんごいかっこいいので1話につき1一条さんでやってほしいくらいです。
戦うメイドさんに萌える日が来るとは思いませんでした…小清水さんの声もかっこいいよねえ。


カブキブは原作読んでるときからアニメ化しそうな雰囲気があるなと思っていたら
やっぱりしたよ!毎回おもしろいです。
にわか歌舞伎ファンとはいえどうしてもストーリーより歌舞伎の描写に目がいってしまいますが
初回の冒頭に歌舞伎座がいきなり出てきてあまりの再現度の高さに写真かと思っちゃった!
9日初日の垂れ幕だったので納涼でしょうか、
クロが2階席一列目のど真ん中に座ってて奮発したな!って思いました、中学生がんばるねえ。
疾走感のあるオープニングもキャラクターと歌舞伎の描写が50:50になってて
白浪で阿久津くんがちゃんと南郷力丸の衣装(雲と雷と雷獣)を着てるのがすばらしいなと思う。
傘持ったまま宙乗りするのはファンタジーだけど
もし白浪がスーパー歌舞伎化されたら稲瀬川勢揃の場で宙乗りしそうだなあとか
すてきな妄想ができたので、あれを考えたスタッフさんにお礼を言いたいです。
クロたちが4人で歌舞伎座に行った回の、劇場内やドリンクコーナーの再現度も高いし
(原作では演舞場ですがアニメは歌舞伎座なんですねえ)、
お芝居の看板もちゃんと再現されてて、さすがに役者名は6話の夕霧伊佐衛門や坂元菊五郎みたいにいじってあるけど
演目は「廓文章吉田屋」とかきちんと入ってるね。
澤村宗之助さんがちょいちょい出ていらっしゃって、お嬢吉三とか松王丸とかしゃべった回には
アニメから歌舞伎役者の声がーー!!ってすげぇテンション上がりました^^
声量と張りがすごいんですよ…ありゃマイク割れる。
作画は…YOI見てたときも思ったけどこのてのアニメは演技の動きをどう描くかで品が決まるわけで
やっぱりアニメで歌舞伎の動きを描くのは難しいんだなと思ったのが率直な感想です。
特に見得が…可能ならもう少しがんばってほしいけど
それをやっちゃうと倍以上のお金と時間が必要なことも素人なりにわかるし
スタッフさんのライフがゼロどころかマイナスになりそうなのでこの件に関しては貝になろうと思います。
エンディングで江戸の芝居小屋をちゃんと描いてて(たぶん江戸博の中村座あたりが参考にされてそう)
女子に追い回される芳先輩と蛯原くん&クロの五条大橋でちょっと笑ってしまった。。
いや、蛯原くんが弁慶なのは本編で練習してたからだと思うけどクロが義経って(^^;)。

声優さんたち、歌舞伎の発声すごく大変だと思いますががんばってらっしゃる。
クロが普段と歌舞伎セリフの声色がまったく違ってて市川さんがんばってくれたんやな~!ってうれしかったし
煙管の雨が~は海老さん、月も朧に白魚の~は菊五郎さんを思い出したくらい似ていて
宗之助さんのご指導と市川さんのポテンシャルの賜物だなと…すばらしかったね。
阿久津くんの歌舞伎セリフも逢坂さんがせいいっぱい声を張ってらっしゃって
毎回どんだけ大変なお仕事をされているのかと思うとそれだけで涙出そうになるし
そっけなくされるとソワソワしちゃう声色のギャップもかわいいんだな。
トンボが「おれは五ェ門派だ」って言うの原作でも好きなセリフなのでカットされなくてうれしかったし
梅原さんがとてもいい感じに言ってくれてホワ~(*´∀`*)ってなった。
(丸ちゃんと一緒に(乂'ω') ('ω'乂)ってやるカットもおもしろかった)
甲斐田さんの芳先輩むちゃくちゃかっこよすぎるし
素に戻った花ちゃん先輩の島崎さんの声もむちゃくちゃかわいくて最高におもしろい。
丸ちゃんは1ミリも心配してなかったけど、オープニングでメジャーを武器みたいに操ってて
テキパキした行動力と早口セリフもまさに丸ちゃんて感じですごく好きです。
蛯原くんも全然心配なかったなあ…イメージそのまんまの声でした。
六方の作画大変だったろうなー!杖をトンとやったら花道イメージ映像になるマジックに笑ったけど
ちゃんと七三に立たせてくれてたのがとても良かったです。
梨里さんと数馬くんもちゃんと存在感があってよかったし
それを上回るレベルで霧湖さんの存在感がすごい。
特に7話の、舞台でしゃべる芳先輩と霧湖さんの横顔の作画が超絶きれいでした。
霧湖さんは引退しても文化祭に来てくれる人なんだよなあ…好きです^^

スタジオディーンは落語アニメからの歌舞伎アニメなんですね。
監修に松竹演劇本部、長唄も鳴物も歌舞伎座でお名前見たことある方ばかりでウッヒャーてなったし
附打の方は存じ上げませんが毎回すごくいい音を鳴らしていらっしゃる。
大向こうもいらっしゃるけど会の人なのかなあ。

(そういえばスタミュに歌舞伎役者がいると聞いてチラ見した回がたまたまその人のお話だったのですが
まず猫ちゃん(タビアンていうのね)と一緒に暮らしてる設定に(Φ∀Φ)☆ってなりました。
若手役者!と!猫!!!(最高です)
それにしても細谷さんはまた体の一部を痛めちゃう役なんですかい…某宗介みたいな。というか野暮助ってなんなんだ。
肝心のお芝居シーンですが、取材とかセリフ監修とか入ってるとは思うんですが
たぶん歌舞伎座がモデルなんだろうけど建物が色々すごい外観だったのと
若手が一人楽屋なのと舞台が思いのほか小っちゃいのにびっくりしたけど、
みんなで幕の内弁当買ったり、元気は板の上にとっとけとか、先輩の楽屋に挨拶行くとか良かったし
舞台場面は(1カットだけでしたが)あれはアリだよ全然ありだ、ありゃ歌舞伎ですよ。松竹さんやってほしい!
ゴシック歌舞伎か~おもしろそうだなあ、歌舞伎座はハードル高いから演舞場か明治座あたりでできませんかね。
染さんとからぶさんがやったら似合いそうです)


アトム・ザ・ビギニングで誰が一番かっこいいかってA106ですよ。
まだイケメンだった頃の天馬午太郎くんとか、まだ鼻がちっちゃいお茶の水博志くんもかわいいけど
(というかあれすごくぼーいずがらぶしてるアニメだと思う)、
シックスはやっぱり文句なしにかっこいいです。
たぶん彼の先にアトムを見てしまうからだろうけど。
はやぶさやルンバとかでよく言われる、無機質な物に感情や心みたいなものを覚えるときの
感動って何なんですかね…萌えかな。
シックスがトラブルを未然に防いだり、起きても被害を最小限に食い止める行動を見ていると
それが午太郎の言うように最適解の行動なのだとしても結果的に人間の危機を救った形になって
そこに心を感じるのは人間キャラや視聴者なわけですが
シックスが能面やウルトラマンみたいに表情がないのもすごく効果になってる気がする…自由に表情を読めるっていうか。
アトムの表情がかわいいのとはまた違う味わい深さ。

高校生ロボコンに全然興味を示さなかった午太郎がチームお茶の水の場面で急に生き生きと分析を始めるのが
ぶれないなって笑えたし、
TERU姫の部品をいち早く見抜いて指摘するところはきっと彼もそういう経験があったんだろうなとか
言葉のひとつひとつにバックボーンを感じさせるセリフが多いように思います。
あとコロッケパンを食べる手つきがエロい。
(どうでもいいけど劇中の発言から考えるとコロッケパンはいつも博志が買ってあげてるということだろうか)
そんな午太郎だから博志がそばにいないとシックスが生きていけないなって思ったし
そう遠くない未来に開発されるだろうアトムを思うと
お茶の水博士のそばで生きていくようになるのは必然だったのかなとも思う。
でも6話の博志の妹キャッチがアレだったのに比べて午太郎の茂斗子さんキャッチがお姫様抱っこだったのは
いつぞやシックスが蘭ちゃんをお姫様抱っこしたのを考えるとすごく人間性が出てるなって思いました。
人間としてはすごくスマートだったと思うんだよな天馬博士は…。
蘭ちゃんもシックスを見て部活の研究開発に熱意をそそいでいて応援したくなります。
(どうでもいいけど制服がサファイア袖である点が個人的に高ポイント)
あとメンバーの周囲でちょこまか動き回っているF14がかわいい。

伴俊作少年とかノース(1号機かな?)とか佐流田博士とか、
手塚マンガを知る人にはおなじみの名前もいくつか出てきてますね。
BJ21やPLUTOもそうだったけど眞氏は手塚漫画のリバイバルやリスペクト作品で
作家さんの長所を生かしつつきっちり手塚色を匂わせて、とてもよい仕事をされていると思う。


有頂天家族2。
無印を見ていたときはふにゃふにゃしたはんなりアニメかと思っていたらシリアスもあって
すごく深い物語だなという感想を持ったけど、2期もその雰囲気は相変わらずですね~。
セリフまわしが独特だし色んな意味で「現代の昔話」っぽいなというか
昔話を現代に持ち込むとこうなるだろうなっていう。
ジブリのぽんぽことはまた違った狸たちの物語といいますか…。
前も思ったけどこの作品はキャラクターと声優さんがとてもちょうどよいバランスでお芝居をしていて
表情ひとつセリフひとつとっても、そこにいくつもの感情や答えがあるような奥行きがあって
そこがすごく魅力なのかなと思う。
矢三郎が軽口たたくにしても軽口だけの意味で言ってなさそうっていうか
彼に意図があるのがちゃんと伝わってくる力が作画と演技にあるんだよねえ。
オーバーアクトではなくすっきりして情報量が少なくても
これだけ雄弁に語る表情と声色が作れるってすごいと思います。
矢一郎さんや桃仙さんあたりは嘘つくの苦手だから表面通り受け取っても問題なさそうだけど。

下鴨四兄弟は相変わらずで、桃仙さんも相変わらず子どもたちを愛しているし
玉瀾や海星との関係性もじわじわきてドキドキする。
弁天さまの強さと妖艶さはますます磨きがかかっていくし、美人長命Tシャツわたしも欲しいです。
新キャラの二代目の底知れない感がすさまじすぎる…スーツにシャッポがよくお似合いで…。
前作では狸たちも人間も弁天さまに楯突かないのが暗黙の了解みたいな部分があったから
二代目が当たり前のように対抗してるのがすごく新鮮。
何せ真夏の京都のビルの屋上でアイロンがけをするだけで壮大なBGMが流れるお方だからなー!
弁天さまは二代目に勝てる日が来るのか。
夷川の叔父さんが大変なことになったけども、あの叔父さんだから実は生きてて
別の企み事してるとも限らないような気がします。
長男も中の人が中村悠一さんなのでただのお坊さんでは終わらなそう…wktk。

ところで中野ブロードウェイのpixiv Zingaroにて有頂天家族2の原画展が開催されていましたので
先日行って来たのですよ。
uchoten1.jpg
入場無料、写真撮影可!すばらしいね。
設定画からキャラクターデザイン、絵コンテや原画や背景、ポスターにグッズなどが
こぢんまりしたスペースにぎゅっと並べられていました。

uchoten2.jpg
原画や背景画。
久米田さんのデザインはシュールで硬派だと個人的に思ってるんだけど
原画の鉛筆タッチはとても柔らかく見えるふしぎ。
背景画も改めて見ると光よりも影の色が強いなと思いました…地獄絵もあったね。
矢二郎にいさんのいる六道珍皇寺の井戸をきれいに、且つちょっと影を濃く描いてくれているのが
このアニメが大好きな理由のひとつだったりします。

uchoten3.jpg
すごくかわいいと思った矢三郎&矢四郎コンビ☆
兄をぎゅーってする矢四郎かわいいし弟にぎゅーってされる矢三郎もかわいかったなあ。
兄のお腹触ってみたい…絶対ふにふにして気持ちいい触り心地…!

とまあ、そんな感じで展示内容も大変満足だったのですが
わたしが行った最大の目的はこちらですよ。
uchoten4.jpg
展示室のど真ん中に再現されていた六道珍皇寺の冥府通いの井戸!!
公式Twitterから「展示室に井戸あります」ツイートが流れてきたときのわたしの気持ちを、
小野篁と六道珍皇寺に入れあげて以来公式以外の井戸を見る機会なんてあるわけないと思っていたのに
なんと立体化に立ち会えたわたしの気持ちを140字以内で述べなさい。述べられるわけない。(自己完結)
ありがとうございますありがとうございます、本っっ当にありがとうございます!!
面白きことは良きことなりーーー!!!うわああああん公式様は神様でございます。
有頂天家族は原作もアニメもヒットしていますし原画展もひとつのきっかけとして
井戸の存在を少しでも多くの人に知ってもらって、この井戸どこにあるんだろうってぐぐってもらって
ほほー六道珍皇寺ってお寺があるのかと知ってもらって、あわよくば行ってお金落としてもらって
六道さんが100年後も200年後も存続すればいいん!!だ!!!(打算的)
あのお寺が残れば篁がこの世界にいた事実をずっと残していけるから…お願いしますよ。

uchoten5.jpg
中に矢二郎にいさんがおります~将棋盤と偽電気プランも小銭も入ってる!
矢二郎にいさんはもう何してても心がぴょんぴょんします、口がゆったりパクパクしてるだけでかわいい。
兄弟で将棋ぱちぱち指してるシーンが好きだ~^^
あの諏訪部順一と吉野裕行と櫻井孝宏は最高ですよ…矢四郎も混じってカエル4匹だったらよかったのに…。
しかも諏訪部さんが一番年上で次が吉野さん櫻井さんで中原さんが一番年下っていう
狸たちが兄弟なら中の人々も年齢でみれば兄弟みたいなキャスティングなんですよ。
たまたま決まったのか意識されたのかわかりませんけども…神か。

In This Corner of the World...
2017年05月31日 (水) | 編集 |
映画館に行くかどうしようかずーっと迷っていたのですが
先日、公式の「もうすぐ観客200万人」みたいなツイートを見かけまして
わたしが行くことでカウントが1つ進むならと思って
ようやく、映画『この世界の片隅に』を観てきました。
過去に原作は読みましたけど細かい部分はほとんど忘れていて
なんとなく覚えていたのは主人公が絵を描く人だったとか、結婚した先の生活とか
戦争は日常にじわじわ現れてくるみたいな感じだったなあとか
断片的な記憶しかなく、ほぼ初めて物語に触れる気分で行きました。
あと事前情報で、ジープをスケッチする少年時代の大塚康生さんが登場してると聞いてそれも楽しみで
いざ見たら本当に1カットだけ登場してて一瞬だったけどしっかり確認できました。
監督補の浦谷さんがしのびこませたそうです(^ω^)遊び心ですね。

観てる間は夢中で、終わって劇場を出てからものすごいぐるぐる色んなこと考えたり妄想してたので
どうやって帰宅したのか記憶があやふやだったりしますが、以下に所感を。
相変わらずまとまりない上にネタバレしていますので未見の方はご注意ください。


色んな人が言ってますけど、まず生活描写が細かいです。
たらいの中のスイカのひんやり感とか、収穫したカボチャに顔描いたりとか
伯父さんの家にきょうだいで行くとき誰が何を言うか確認するのとか
すずさんが鉛筆の削りかすを床の穴に捨てたり(『太郎こおろぎ』を思い出した)とか
バイオリンを弾くように包丁とまな板を持ってお鍋に野菜を入れるのとか
道草を使った料理レシピ(『戦下のレシピ』を思い出した)を手順から何から細かく再現してたりとか。
一方でリンさんの香りが花だったりする作画が妙に色っぽくてドキドキしたし
風に吹かれるタンポポやその向こうに広がる山や青空もきれいだった。
(制作にあたり当時の天気と雲と気温を調べたという途方もない話を聞きまして…
春のシーンで蝶を飛ばそうと思ったら飛ばない気温だったとか
周作さんが海軍に行く日の呉市の天気を調べたら小雨だったので降らせたとか。
なにかの朝ドラで暦の大安を調べたみたいな話を見たけど、あれレベルだなって思った)
背景美術のディテールも細かくて、映画冒頭だけに限って挙げてもいいですが
船から三角州の雁木に降りるすずさんとか、周作さんと出会う相生橋とか
中島本町の賑やかさとか今はレストハウスになってる元大正屋呉服店とか
すずさんがばけもんに借りた単眼鏡で見る物産館とか広島城とか…
たぶんわたし半分も気づけてないと思うので次はもうちょっと色々気づけたらいいなあ。
ってか今思ったけどロングショットばっかりだったね??作画班…(震)
人物のアップはそんなになくて全身図や景色がいっぱい見られる映画なんですね。

監督の片渕さんはジブリ時代からお名前は拝見してまして、
アリーテ姫を見たときにずいぶん淡々と物語を紡ぐ方だなあと思ったけど
(ゲド戦記の2巻がお好きとインタビューで語ってらして親近感を持ちました)、
このセカもその作風が貫かれていたなあと思う。
もともと原作がそんな風というのもあるけど、映画もどのエピソードに関しても割とあっさり描いてるというか
ドキュメンタリーほど硬派ではないけど演出の熱量が平行線で
どこかがクライマックス的な盛り上がりがないのが、なんだかすごく新鮮でした。
爆弾がふってくる畑にもモンシロチョウが当たり前のように飛んでいたりするし…。
そんな感じだから登場人物が感情をにじませたりするシーンはおお!ってなります。
おばあちゃんが「放っときゃ後で食べに来んさってよ」って縁側にスイカ置いとくのとか
すずさんの「しみじみニヤニヤしとるんじゃ~」につられて周作さんもニコ~ってなるのとか
やたらガハガハ笑う水原さんとか、水原さんに怒る癖がついてるすずさんとか
晴美さんがコロコロ笑いながらすずさんの手を引いてるあたりのシーンは
かわいいなあ微笑ましいなあとしみじみします。
広島に帰るって叫ぶすずさんと彼女を守ろうとする周作さんが怒鳴り合うシーンや
8月15日の放送を聴いて畑で大泣きするすずさんのシーンとかは感情爆発の最高潮で
のんさんも細谷さんもむっちゃくちゃ叫んでましたね。
径子さんがすずさんに晴美をかえせって言うとこも後で謝るのも胸がぎゅーってなってつらかった、
劇的じゃなくて、人って叫んだり感情押し殺すときこういう声出すよなっていう生々しさがあった。
うまく言えないけど。

キャストも関西の人が多かったみたいで、のんさんは兵庫だし
細谷さんや新谷さんや佐々木さんは広島、小野さんは高知、津田さんは山口、
渋谷さんは大阪のご出身だそうですね~。
新谷さんが広島言葉の指導役でテスト用に台本を全部収録されたとおっしゃってて→こちら
この映画はセリフ劇といってもいいくらい会話が多いので大変だったろうな…お疲れさまでした。
ほぼ別録りだったらしいけど役者さんの技量や演出の力で大変バランスよい音響になってて
そういう意味でもすばらしいものを見せていただいたと思います。
一方で、のんさんのブログに監督とキャストの皆さんで
「この世界の片隅を見つめるポーズ」なる写真を撮った記事が載ってて
なんて愉快な人たちなんだ!って爆笑してしまった(笑)おもしろいこと考えるなあ。

原作者のこうの史代さん曰く「小動物みたい」なすずさんは人の機微に気づかない自分をぼんやりだと言っていたけど
あれだけ日常仕事してたら気づいてる暇なんてないと思う…。
家の人々としゃべる時間なんて寝る前くらいしかない日々の中で
周作さんと畑にいたり雨宿りしたりしたときとか、サンさんと洋服の片付けしてるときとか
時々ふと訪れる空き時間でやっと十円ハゲのこと気づいてもらえたり
町内の人間関係とか、径子さんの事情とか聞けたりするわけだし。
(というかリアルに考えても人間ってそんなに自分のこと話さないよね…タイミングが合えば話すかもしれないけど)
水原さんが入湯上陸で泊まりに来たとき周作さんが納屋をあてがって
すずさんに行火を持って行かせて家の鍵しめちゃうとこは「はあぁあー!?」って思ったけど
その後すずさんも周作さんへの怒りを水原さんにぶちまけたり
汽車の中で怒ったり周作さんの靴下に細工して履けないようにしたりして
あっ彼女やられたらやり返すタイプだと思ってそこはちょっとホッとした。
駅の夫婦ゲンカも2人とも全然遠慮してなくて、少し言い合えるようになったなと思えて
そこもちょっとホッとしました。
周作さんの横顔を描いて「軍事機密じゃ」って言ったり、街や防空壕の中で落書きしたり
水原さんに鉛筆や羽ペンもらってよろこぶところは絵描きだなあと思います。
いろんな人に絵を描いてあげるのがそれぞれとてもよいシーンでした。
対空砲火を見て「絵の具があれば」と思ってしまうところは色んな意見があると思いますが…
あの後すずさん家に帰って描いたのかな。

周作さんは言い出しっぺの割にすずさんにどう接していいかわからないまま一緒に暮らしてるというか、
すずさんのお化粧を見抜けなかったり紙くずボールを竹刀で空振りしまくったりと
真面目で仕事できる人だけどいまいち頼りないみたいな、アップアップな印象があります。
お見合いもデートもしないでいきなり同居始めてるのでまあお互い様なんだけど。
あと周作さんなんで結婚式のとき拳握って何も食べなかったんだろうとか
持ち物のノートの端っこなんで切れてるんだっけ?と思って原作ネタバレをぐぐったら
あーそうだったそうだったと思い出しました。
だから映画のリンさんはあんな印象的な割に出番少ないんだな…。
もし覚えてたまま観ていたら、すずさんが花柄の茶碗を見つめるのとか
機銃掃射で破壊される紅とか見て硬直していたと思います。
ただ、わたし何だかんだですずさんとリンさんの関係好きだった気がするんですが
映画はすずさんの暮らしに絞ったということですかね。
エピは削ったけど絵コンテまではできてるって片渕さんがインタビューでおっしゃってるので
そのうち完全版みたいなのとか作られたりするんだろうか。

戦争の描写は後半につれて顕著になっている。
食べ物や生活用品がいつの間にか減って、電灯に黒い布をかけたりお米にお芋が混ざり始めたり
千人針さすとか、当たり前のように「闇で買っといで」ってセリフでてきたり
空襲警報が鳴るようになって最初は緊張してたけど徐々に慣れて防空壕でお茶飲んでたりとか
でも慣れた頃にあっけなく訪れる別れとか…。
人間たちも、すずさんが憲兵にスケブとられて家族に笑われるあたりまではまだ余裕があったけど
晴美さんが亡くなったり(シネカリ演出めっちゃ怖かった)空襲と機銃掃射で笑顔がまったく見られなくなって
笑うのは戦後になってからだったような。
あと、映画冒頭から〇年〇月って月付がちょこちょこ出て時間の経過がわかるようになってるんですが
周作さんが「三ヶ月は戻れん」て言ったときや
「その9日後」ってテロップ出たとき待ってさっき何日って出たっけ??ってあわてて脳内計算して
呉市だってわかってても怖かったし、8月15日は唐突感がすごくありました。
三枝和子さんも『その日の夏』に書いてるけどあの正午の後だってみんなご飯食べて寝てるし
次の日以降もご飯作ったり洗濯したり学校や仕事行ってるわけで…。
すみちゃんのお見舞いで両親のこととかすみちゃんの体調とか絶望的な現実を目の当たりにして
でも久々にお米を炊くのは楠公飯のシーン見た後だからおいしそう!って思いましたし
電灯の黒布外したり、すずさんと径子さんが占領軍の炊きだしを「うまー!」って食べるのとかも
それまでできなかったことができるようになっていく解放感みたいなのを強烈に感じた。
ばけもんも…無事だったんだね…!

すずさんと周作さんが広島市内で出会う女の子がお母さんの左手を握っていたから生きていた話…。
あの子が当時自分に起きた出来事をすずさんたちに語る言葉を持てる日がくるかはわからないけど
それを聞いた時のすずさんの気持ちとか考えてしまったし、
「晴美が小さかったときの服を」って真っ先に行動した径子さんが
一緒に暮らすうちにあの子に晴美さんを重ねるかもしれないし、晴美さんじゃないと思って接するだろうし
でも15日の時みたいに時々どこかでこっそり泣くかもしれないし
そんな径子さんを想像すると涙が出そうになったけど帰りの電車の中だったので我慢しました。
上映中は夢中すぎて泣くのも忘れてたのになあ…ほんとうに情報量の多い内容でした。
エンディングのその後エピと、3000人を超えるクラウドファウンディングのお名前一覧と
それに添うかたちで流れるリンさんの人生と、最後の最後に右手が手を振るのもじーんときた。
(こうのさんはすずさんが右手をなくした後は左手で背景のペン入れをしたとインタビューでおっしゃっていたね)

すずさんと周作さんが今も生きているとしたら2人とも90代なので
わたしの祖父母よりちょっと年上だなあとか考えてたら繋がってる感じしましたね…。
歳を重ねても変わらずケンカしたり笑ったりしてそうですが現代は彼らの目にどう映るだろう。
そういえば周作役の細谷さんは今お休み中なんですよね、元気に戻っていらっしゃいますように。



koui.jpg
とらやの更衣、今年は買えたぞー☆
映画でもすずさんが衣替えをしたり着物をリサイクルするシーンがあったな~とか考えつついただきました。
もう一つはなすび餅。

まちがったいろ?そんなものはない。
2017年05月27日 (土) | 編集 |
ericcarle1.jpg
世田谷美術館のエリック・カール展に行ってきました。
アメリカの絵本作家エリック・カールさんの仕事を紹介する展覧会です。
絵本の原画はもちろん、カールさんのスケッチや習作や画材、影響を受けた作家の作品などもあって
カールさんの人生とお仕事をたどれる内容になっていました。
入口にカールさん(御年87歳!)からのビデオメッセージが上映されていて
白いお鬚もじゃもじゃの、気さくそうな青い目のおじいさまが
「日本のみなさん楽しんでくださいね~」とかニコニコと短く挨拶してくださっていてこちらも笑顔に(^^)。
ご本人によるとボストンにあるエリック・カール美術館はアメリカで唯一の絵本美術館だそうです。

とにかく絵本原画がすごかったです。
カールさんの絵本は大好きで家にある絵本はボロボロになるくらい読んでますけども
ナマ原画を見るのは初めてでどんなものかしらと楽しみでした。
びっくりしたのがどの原画も絵本よりずっと色鮮やかだったこと!
印刷と原画の差はわかっているつもりでしたがこんなに違うものかと…
美術館にいくといつも「これだから美術館通いはやめられないな」って思うんだけど
今回はいつにも増してズンときました。たぶん一生やめられないぞおおおお٩( ᐛ )و
代表作『はらぺこあおむし』の原画の前でやっぱりたたずんでしまいましたね…
りんごやオレンジの色が鮮やかであおむしも強烈な緑と赤で
本当はこんな色をしていたんだなって感動しました。
最終的に絵本になった原画のほかに別案原画も今回は展示されていて
月明かりに照らされるあおむしの卵の葉っぱが、完成原画は黒いんですけど
くっきり緑色のままの別案もあったようで、カールさんはより夜っぽさを強調したのかなと。
『ゆめのゆき』の最終原画と別案原画の比較もおもしろかった~。
仕事を終えた農夫が着替えて、やがてサンタクロースであると判明する絵本なのですが
別案では12/24の日付のカレンダーが決定稿では時計になっていたり
長靴だったのが黒い靴になっていたりして
より最後に「サンタだった!」みたいな驚きに向けてボルテージ上げる構成になってる印象を受けました。
使わなかった原画を捨てずにとっておくカールさんとっても慕わしい。

また、カールさんがこれまでに出版された絵本はほとんどが紙によるコラージュですが
『くもさん おへんじどうしたの』のクモは紙にクモの手足を描き、上から模様を色付けしたアクリル板を乗せたり
『ゆっくりがいっぱい』の雨に降られるナマケモノの雨粒がやっぱり別シートだったりして
立体感を出されているのを初めて知ってやっぱ美術館通いやめられねえなって改めて思いました。
著者の工夫がみられるっていうのがほんとに好きなので…!
『ぼくのエプロン』(未邦訳)はコラージュした紙の上にキャラクターの輪郭線を描いた透明シートを乗せていて
(フェルナン・レジェの作風に触発されたそうです)、
なんだかステンドグラスみたいな原画になっていておもしろかったです。
働いた後の少年がふっと帽子を上げる仕草の絵があったけど表情がとってもよくて!
カールさんはあまりキャラクターの表情を作らない人なので意外に思いました、
これぜひ邦訳して出版してくださらないだろうか。
あと絵本に必ずついてるエンドペーパー(遊び紙のページ)も絵の具だったりコラージュだったりして
やっぱり絵本よりずっとくっきりした色できれいでしたね。

カールさんの人生についての展示。
若い頃に制作されたニューヨークの街や地下鉄の風景のリノカットはシックでかっこよくて
ゴシック感あふれる建物などもおしゃれでした~この頃から版画で作ってらっしゃるんですね。
カバや虎、牛などのスケッチもあって相変わらず太っとい線でかっこいい。
フランツ・マルクやアンリ・マティス、パウル・クレーの作品がお好きだそうで
特に動物をよく描いたマルクの影響が強かったらしいです。
カールさんは青い馬を何度か絵本に登場させているけどあれはマルクの青い馬だったんですね…。
『えをかく かく かく』はそんなマルクに捧げられた絵本だそうで
あれは内容もすばらしいですがカバー折り返し部分に添えられた描く自由の宣言みたいな文章がすごく好き。
間違った色はなくてぴったりの色を自由に自分でさがす的な言葉にわたしはずっと救われて生きてきたので
誰かへの捧げものだったんだなあと思ってうれしかったしもっと好きになりました。
クレーへのオマージュとして制作された天使(最新作!)は紙や布、ダンボールに絵の具をべったり塗って
確かにクレーがコラージュ作ったらこうなりそう…と思った。
マグリットの「イメージの裏切り」を冒頭に据えた『ナンセンス・ショウ』(未邦訳)は
人面ライオンがライオン人間にサーカスさせられていたり人面馬に馬人間が乗っていたり
アヒルに人の足(ズボンと靴履いてる)がくっついててまさにシュールレアリスム。
また、モーツァルトの音楽がお好きだそうで
2001年にマサチューセッツで魔笛が舞台化された際には衣装や舞台セットのデザインを依頼されたそうで
そのデザイン画もあったのですがスケッチとかじゃなく切り絵で作っててぶれないなあと思ったし、
「very simple」という書きこみがすべてを物語っている気がしました。
そういえば『うたがみえる きこえるよ』はモーツァルトのメヌエットを意識したんじゃなかったっけ…
あれも絵から音楽が聴こえてくる絵本だよね。
レオ・レオニは画家としての先輩にあたり彼の紹介で絵本を出されたこともあるそうで
『巨人にきをつけろ!』はレオニに捧げた絵本なんだとか。
レオニのねずみ原画も展示されていて見比べることができました。やっぱりかわいいなー。
2人とも紙のコラージュで絵本を作るのは共通してるけど、レオニは色で遊んでいて
カールさんは色で研究してるみたいな感じがしますね。
いわむらかずおさんと共作した『どこへいくの? /Too see my friend』は
ページをめくっていくとアメリカの男の子と日本の女の子が絵本の真ん中で出会うようになっていて
周りに動物たちもいてすごく幸せな絵本だなあと。
和服に触発されて制作されたという「キモノ」もすてきでした~ちょっとこの柄の着物作ってほしい。

子どもが家庭から小学校へ上がる間には深い淵があって
そこに橋を架けたいとおっしゃっているカールさんが描いた赤と青の橋の絵が印象的で
橋は色がついてるけど淵のなかが白のままというのがちょっと新鮮だった。
淵や谷底って黒のイメージがあるので…ただの空間なのかもっていう視点を提供してもらった気がします。
最後に展示されていた絵の具だらけのスモックや絵筆などにもテンション上がったけど
絵の具がついたままの刷毛の毛先に赤や黄色模様のリボンをくるくるっとつけていて
オッシャレー!って叫びそうになった☆
画材の紹介展示にリボンつけるとか初めて見たよ!赤い刷毛は赤、青い刷毛は青って統一感もあって素敵。

ericcarle2.jpg
展示の終わりにあった撮影コーナー。
蝶の前に立つと背中からカラフルな羽が生えたような写真が撮れますよ!

ericcarle3.jpg
あおむし見つけた☆
美術館ボランティアさんの手作りだそうです。

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カールさん描きおろし新作イラストを使ったグッズもあったのでゲット!
カラフルな「ARIGATO」のコラージュとあおむしのツーショットです。中味はラムネ。
他にも「KONNICHIWA」「DAISUKI」のグッズがありましたよ~→こちら

だから今、僕はここにいる。
2017年05月23日 (火) | 編集 |
5/3にBSでやってたニッポンアニメ100の感想をそういえば書いてなかったなと思ったのですが
司会の上川隆也氏を始めゲストの皆さんがガチでとてもよかったというのが大部分です(笑)。
ランキングでタイトルが発表されるたびにワイプから
「あ~」「映画のやつ」「二期だ」「名作ですよ」とか聞こえてくるのがおっかしくて笑いまくったし、
ガルパンの聖地巡礼話とかごちうさの説明の難しさとか「ここに少ハリきますか!」とか
「君に届けは風早くんがかわいいアニメ」とか「うたプリBプロみんな見よう」などの
呼吸するかのようなアニメトークにめっちゃ加わりたくて
テレビにツッコミ入れたり同意しまくって楽しかったです。(家族はドン引いてたけど気にしない)
白蛇伝とかホルスの大冒険みたいな大御所からユーリやこの世界の片隅にのような最新作まで
ゲストさんもお客さんも知ってるの前提でストーリーもキャラや世界観の解説も全部すっとばされて
どんどん話が進んでいってましたね。
リミテッドアニメーションなど業界用語や監督やスタッフの名前も当たり前のように出されて
(カルピス劇場に富野さんが参加されてたとかビバップの菅野さんのNYイベントのこととか)
いちいちうなずいてばかりでした。
攻殻が基礎教養扱いで話がすすむ番組なんてアニメギガとかBSアニメ夜話以来じゃないのか…!
(でもってあの時も加藤夏希さんは出演されていた覚えがある)
そして全体通して上川さんが進行からコメントまで本当にすばらしい。
出崎ガンバを語ってくれたり化物語の螺旋階段からウテナの話をしてくれたり
井上さんがベン・ベックマンの話始めたらパッと「能力を持ってない」と指摘したり
与太郎の生アフレコした関さんに「すばらしい!」「かっこよかったです!」と惜しみない拍手を送り
原作ナウシカはハードSFとか、あの花を滂沱の涙を流してご覧になったとかさあ…なんという慕わしさ。
グレンラガンに出演されてたの知らなかったけど
一視聴者として見ていたのでアフレコ台本でネタバレくらって悲しかったってエピソードまじ…!
ちょっと次は上川さんがお好きなアニメについて3時間ぶっ通しで語る番組作ってほしい。
ランキングも色々と物議をかもしてますけれども
毎日こつこつとタイバニやラブライブやまどマギに入れた人が多かった結果だと思うので
作品の価値ランキングじゃないっていうか、
アニメ好きでもこの番組の存在や投票やってるの知らなかったり
ネット環境なくて投票できなかった人、知ってたけど興味なくて投票しなかった人とか当然いたわけで
そういう人が参加していたり投票方法や時期が違ったらまた別の結果になってたと思う。
人の好みは人の数ほどあることと、ランキングは必ずしも世論を反映していないことを知っとけばいいんでないかな。
あと上川さんも指摘してたけどオリジナルアニメが多くランクインしてたのもよかったな~。


ところで番組の後、上位にランクインしたアニメをいくつか放送してましたけど
タイバニと銀英伝とデジモンを見たら十数年ぶりにデジモンブームがやってきて
無印や02をだだっと見返してついでにtri.も見てしまいました。
あと2章で終わるんだなーどうなるのかな!
ちなみにどれくらいブームかといいますとネットのインタビュー記事や感想を読みあさったり
公式PVずっとつけてたり二次創作やMAD探したり
作業中のBGMがButter-FlyとBraveheartと春イ短調のエンドレスだったり
学校の近くを通りかかってホイッスルが聞こえると「ファ!?」ってなったり
空にヘリが飛んでるの見てトゲモンを思い出したりするくらいには中毒です。やばい。
あとウォーゲーム改めて見て思ったけどサマウォってやっぱりセルフリメイクだったんだな…
8月1日だったりとか、光子郎のいっけえーーがよろしくお願いしまあぁぁーすに見えたよ。

以下はtri.のとりとめない雑感。
(いつものように書いてたらありえないくらい長くなりすぎたので箇条書きにまとめました。それでも長いけど)

・折りたたみ携帯!(ちゃんと3年後ってことですね)(肩に挟んでしゃべるの懐かしいね)
・キャラデザがすっきりして(つり球っぽいと思ったら宇木さんだった)顔が眠そう、目が小さい、みんな足長くなったね
・バトルシーンの迫力がすごい
・バトルシーンに比べて日常シーンの作画がちょっと足りない
・てかストーリー都合みたいな展開や粗が目につく
・02ラストにちゃんと繋がるのかな
・スタッフ疲れてる?完成遅くなってもええんやで
・とはいえ懐古厨のツボを殴打したり傷をえぐる描写多し
・たとえば…
・Butter-Fly!
・平田さんのナレーション!
・なんだかんだ距離が近い太ヤマ
・兄貴のことで苦労するタケヒカ
・サッカー続けてる太一
・バンドもハーモニカも続けてるヤマト
・みんなを心配しまくる空
・光子郎が手伝ってる友人はロスのメール仲間かな
・丈先輩はいつも受験
・インターナショナルミミ
・また歪みか
・またおまえかクワガーモン
・Brave heart!
・ミミが気になる光子郎
・石田パパは今もテレビ局勤務かな
・太一のゴーグル姿再び(ゆがみ感知システム付き)
・タケルの文字Tシャツがサマーキャンプ
・オメガモンだー!
・あの手つなぎ後ろ姿は「怖いか」「怖くない…と言えばウソだ」ですよね??
・I wishとkeep on!
・「パソコンがないのが島根」「何年前の話だバカにすんな」
・八神兄妹まだ同室なんですか
・着替えとかどうしてるんだ
・太一が部屋の外出るんだろうね(自己完結)
・ミミちゃんオーガモンと戦うのつらかったろうな
・安定の歩く死亡フラグレオモン
・光子郎と烏龍茶
・パタモンとタケルのトラウマ
・タケルの携帯着信音がティーンエイジウルブス
・ヒカリさんの電波受信
・ガブモンには弱音を吐くヤマト
・電車と電信柱と郵便ポストと線路
・ホイッスル
・寝床奉行の丈
・安定の散り散り
・そして懐かしの場所をめぐる(ただしパートナーはシャッフル)
・エレキモ~ン!
・ダークマスターズまたおまえらか
・ホメオスタシスとイグドラシルはいつになったらケンカしなくなるのか
・アグモンとガブモンまじツートップ
・ピヨモンかっこよかったよ
・成長を感じたり新しかったり萌えポイントや疑問点もありました
・たとえば…
・空とヤマトのカップル関係どこ??(当時あまり納得いかなかったけどなかったことにされるとそれはそれでモニョる懐古厨)
・タケルが女性慣れしてヒカリの肩ポンしたり芽心の写メ撮ったり兄のライブに女子を何人か誘ったあげく(中止になっちゃうけど)「心配しなくてもお兄ちゃんがいちばん好きだよ」だの「ぼくの一番は…ねっ」だのあざとい
・そんな弟にヤマトも「何言ってんだよ」「巻き込むなよ」みたいな返事ができるようになってて感慨深い
・ミミの行動力が上がって臆せずバトルするわみんなを温泉に連れていくわ、DWでも歩くのを苦にしなくなったね(おいしいものは相変わらず大好き)
・空の手芸センスもぐんぐん上がって02ラストの片鱗が見えてる
・デジモンのデータっぽさが増した
・ネットワークも広大になった
・誰かが誰かを抱きかかえて横っ飛びに攻撃かわしたり誰かのピンチに敵の攻撃を味方の攻撃で粉砕するシーンが目立つけど前作こうでしたっけ(大好物)
・太一の進路はラストまでに決まるのか
・というか高校生活ですね…!
・墨をする独法エージェントとは
・光子郎とご両親の食事会はフレンチでフランス語かな
・「太一、でっかくなったなあ!」「おまえ小っちゃくなったなあ」
・映像技術の進歩で超絶気合いの入った進化シーンになって!卵に包まれるバンクもエフェクトもかっこいい
・ゴマモンの「きちゃった」かわいいかよ
・1年以上も会えてなかったのか…
・テイルモン姐さんの食レポ
・ケンカしたり情報収集したり
・「光子郎はんがオシャレな服を探す日がくるなんて」「テントモン泣かないで」
・被害と復興を考え始めた
・パートナーにしか言えないこと
・男2人で観覧車
・それを撮影するミミ
・さらにモニター越しに見守るアグガブ
・それは答えのない問いだよ太一
・率先して戦うヤマガブ
・アルファモンかっこよすぎ
・逃げちゃダメだ
・温泉話はちょっといたたまれなかった
・でも空が丈に送ったゴマモンの写真はかわいかった
・足湯で泳ぎ方講座とか
・「本命は兄貴と太一さんだから」とか
・手ぬぐい被って湯船浸かるガブモンあたりのかわいさやあざとさは異常
・「恐縮です~」
・「感染してもオーガモンはオーガモンでしょ?」
・スクーター免許とったヤマト
・乗せるのはタケルでも空でもなく太一
・「その時すべきことはきっちりわかるやつだった」「わかったうえで来られなかったのかも」「…わかってるよ」
・「いつまで選ばれし子どもでいなきゃならない?」
・ゴマモンおまえ丈のベッドで寝てんのかい
・和食作れるテントモン
・ミミと芽心が百合っぽい
・「来てませんが心配ないと思います」って光子郎が遠回しに言ったのに丈に伝わらなくて、太一からあっさり伝わるやつ
・バンドでヤマトの歯が輝く古典的イケメン演出の後にタケルも歯が光って、このおフランス兄弟め
・そしてドン引きするヒカリ
・てかバンド名変わりすぎ
・ヤマトの壁ドン
・からの舌打ち
・レオモンのキャラ崩壊
・メイクーモンあざとかわいい
・「ガブモンは何位だ!」
・ロゼモンえろかっこいい
・浴衣男子エンディングに丈先輩がいねえええ(温泉行かなかったから)
・芽心そんなに謝らなくてええんやで
・「究極進化できるやつが増えればオメガモンに頼る必要もなくなる、おまえも楽になるんじゃね?」
・別にヤマトだって街壊していいと思ってるわけじゃないもんね…
・02組の家行ったり姫川さんに確認するだけじゃなくもっと連絡とろうず、タケヒカは中学校同じだしマンション上下階の子いるじゃん
・進化した丈先輩
・パタモンの告白からの「「「えーーっ!」」」
・ヤマトにおんぶしてるガブモン
・「そういうキャラじゃない?」
・タケルのゲンドウポーズからの「兄さんがまたバンド解散するんじゃないかって」つらい
・後で自分にも言えなかったと知ってヤマトどう思ったかな
・「わたしは空のこと気にするよ」
・「変わらないよ」
・光子郎はんを諭すテントモン(櫻井孝宏の真骨頂)
・ハグ
・光子郎は諦めなかった
・「いつかなんて待ってたらあっという間に大人になっちまうよな」
・「小学生の時に経験した僕らに言いますか?」
・みんな夏服なのになぜヤマトとミミだけ長袖まくってるのか
・拳を押さえたタケル
・芽心よりタケルの方が大人に見えるのはレギュラー年数の差でしょうか
・黒いD-3??
・紋章持ってるんだ???
・賢じゃなかった、よかった
・エンディング歌っちゃうヤマト(ガブモン宛の歌詞)(アルバムver.の方が個人的に好き…キーボード入ると音が広がるねえ)
・サイレント映画風の姫川さんたちの過去
・デジタマに戻れなかったらそりゃ諦めきれないわな…
・そういえば西島先生の名前は大吾
・無印1話の逆パターンを子どもたちが経験してると思うと
・そしてみんなキャンプに余裕がある
・食べないでくださ~い
・好みの分かれるミミちゃんスペシャル
・たかいたか~い
・太一がやっと仕切りだしたのはDWだと迷わなくなるからかな
・空だけピヨモンと仲良くできてないの普通気づくだろおまえらいい加減にしろ
・何が正解かをタケルに聞こうとする兄貴たち
・パートナーのいないところでデジモンにパートナーについて語る子どもたちが本音出しまくり…本人がいないから言えることもあるよね
・「ヤマト…く~ん」「呼びすてにしてもいいのかなあ」からの「ヤマトー!」最高
・いいんだよって言ってやれよ太一
・ヤマトはアグモンの頭なでて「期待しすぎちまうんだ」って言ったぞ素直に
・やたら光子郎を呼ぶテントモンにミミが「きっと気が合うのよ!」天使
・パルモンの絵心
・黒ゲンナイがきもちわるい(絶許)
・バクモンと出会う前までリブートしちゃったの?
・つか02組のデジモンもリブートしてる可能性が…残り2章で出るのか果たして
・メイクーモンとロイヤルナイツがリブート回避したのか、それともあそこはDWじゃないのか
・プロットモンはこのままでっていうのわかるけど彼女ウィザーモンのこと忘れてるわけで、でもあのウィザーモンならそれでもいいとか言いそうで、あうあう
・ガブモンにできるか聞く→OK→放り投げる→プチファイヤー→抱っこ→ほめる(完璧)
・てかtriでのプチファイヤーの活躍ぶりときたら
・水中のヤマトのセリフは無印51話のガブモンのセリフへ18年越しに返答したような
・でも溺れて復活するとこはよくわからなかった
・からのウォーグレイモン&メタルガルルモンに騎乗しての浮上は胸アツ
・空は無印26話のピヨモンの気持ちを身をもって体験したのかな
・からのホウオウモンとセラフィモンとヘラクルカブテリモン
・夜空に舞うホウオウモンの美しさ
・空をがっちり受け止める丈先輩のパズー以上の腕力
・ボレロまだ?(ハピネットのCMには流れたけど)
・松澤アナご出演おめでとう~

お話が進むのがゆっくりで、今はまだ物語の途中で不明な点も多くて何とも言えませんが
無印や02を知る人のツボはしっかり押さえてる感じ。
でもいまいちこう、ツボな部分もありますがどうも違和感が拭えなくて
今後の伏線回収次第でまた印象が変わるかどうかですね。
前の冒険は無理矢理だったけど今回は自分たちで選んでDWに行くっていうのがキーになってる気もするし。
triから入ったらまた別の感想だったかもしれないけど…とりあえず最後まで見届けてから総括します。
あと、個人的に無印時代から似合うなと思ってるパートナー同士のシチュエーションは
・太一とアグモン、タケルとパタモン、ヒカリとテイルモンは抱っこしたり抱きつかれたりしてる
・ヤマトとガブモン、光子郎とテントモンは背中合わせしてる
・空とピヨモン、ミミとパルモンは向かい合って手をつないでる
・丈とゴマモンは寄り添っている
なんですけど、triでもそんな感じが引き継がれていてよかったです。

子どもたちの声優さんは個人的になじんでる方と別方向から聞こえてくる方がいますが要は慣れだと思う、
デジモン先輩たちは続投なのでしっくり。
というか子どもたちは無印リアタイ視聴者でゲームでも遊んだ子ども時代を過ごされて
まさかの新作出演なんですね!長寿シリーズあるある。
花江さんが実写っぽいって言ってるのがすごくしっくりきたり
細谷さんが太一とヤマトを悟空とベジータに例えてるのがおもしろかったり
(おふたりとも自分の内面を見つめながらお芝居されてたっていうのがムズムズする)、
三森さんが空とヤマトの関係を突っ込んでて「せやなー!」って同意したり
3章のアフレコで榎木さんより松本さんの方が号泣してたっていうのも「パタモン…」って泣いた。
あとデジモン先輩たちは食事に行くと「ビール」「ビール」「ビール」って手が挙がるとか
テントモンは毎回口調指導の人が違うから荒っぽかったりはんなりだったりするとか
ゴマモンがかわいすぎて池田さんがアフレコ中の竹内さんをあやうく抱きしめかけたとか
色んな裏話があっちこっちから供給されて萌えがとまりません。どうもありがとう。
ハックモンの中の人10代ってほんと!!???渋かっこよすぎる。


和田光司さんの訃報は当時ポカンとしてしまって今もって実感がないですけど
どうぞお空の上でもゴキゲンな蝶になってきらめく風に乗って歌い続けてください。
水谷優子さんにもきっと届いているはず。

災いなるかなバビロン、そのもろもろの神の像は砕けて地に伏したり。
2017年05月19日 (金) | 編集 |
東京都美術館の「ブリューゲル『バベルの塔』展 16世紀ネーデルラントの至宝-ボスを超えて」に行ってきました。
ヒエロニムス・ボスに影響を受けたピーテル・ブリューゲル1世の版画や絵画、
ボスを始めネーデルラントの画家による作品が来日していて
圧巻は1フロアにピンスポットで展示されているブリューゲルの「バベルの塔」!
存在を知ってからずっとずっと本物を見たくてようやく念願かないました、関係者の皆様ありがとう。

まずはネーデルラントの美術史から。
16世紀に作られた木彫り彫刻はキリストや聖職者や天使のモデルが多くて
教会などの建物の装飾として飾られていたそうです。
ほとんど色落ちして茶色かったけど一部色が残っているものもあったし、
あと本を持っている人が多いのが印象的だった。
180度ぐるっと見られるように展示されていたけど、
後ろに回ってみると背中に空洞があったり平坦な板状になってるものが多くて
これは扉や壁についてたからなのかな?
これらの多くは19世紀に切り離され売却されてしまったんだそうで…
19世紀というと日本でも廃仏毀釈などの影響で美術品の売却があったけど
世界中どこでもそういうことが行われる時代や時期がありますね。

ネーデルラント絵画で初期に描かれ始めたのは油絵の人物画。
ディーリク・バウツ「キリストの頭部」はキリストのバストアップを描いたものですが
その後の美術史におけるキリストの顔や骨格は彼の絵をもとに描かれていくそうで
お手本になった絵なんですね…!
(ちなみにキリストに荊冠を初めてかぶせて描いたのもバウツなんだそうだ)
枝葉の刺繍の画家による「聖カタリナ」「聖バルバラ」が美しかった~!
2人とも片手に本を持ち、カタリナは剣を、バルバラは薄を持っていて
画家の通称のとおり刺繍のような筆致で描かれていて布絵かと見まごうほどの完成度です。やばし。
元々はどこかの扉絵だったと思われる「ノールトウェイクの聖ヒエロニムス」「聖アダルベルト」は
彫刻を絵に描いたのかな、そういう立体感がありました。
「風景の中の聖母子」と「本と水差し、水盤のある静物画」は表裏一体の絵画で
静物画はマリアの寓意を表現しているそうですけども
本のページがめくれる風で天使の来訪を表すとか…ほんとにこの時代の絵画は頭を使うな…!
「学生の肖像」は赤い帽子をかぶった制服姿の、ラテン語を学ぶ12歳の少年の絵で
手に持つ紙にはラテン語で”豊かなのは欲しない人 豊かでないのは守銭奴”という意味の言葉が書いてあって
当時の学習の様子とかもわかるんだなあ。

16世紀になると風俗画や風景画が増えてくるのですが
宗教モチーフが多めとはいえイタリアより前に風景画が描かれるようになっていたんですね。
ネーデルラントで最初の風景画家といわれるパティニールの「ソドムとゴモラの滅亡がある風景」は
赤黒い火事と夜の森のコントラストの対比が強烈だった。
逃げる天使とロトたちはものすごくちっちゃく描かれてて
塩の柱にされてしまったロトの妻なんてロトたちよりも小さかったです。
(あとこういう時にタブーを破る役割というのはだいたい女性に振り分けられているな…)
「ロトと娘たち」はその後を描いたものですが
野宿するロトたちのところまで火の粉が降り注いでいるのが火事の規模を物語るようですごい。
「牧草を食べるロバのいる風景」あたりは宗教色はなさそうだったけど
遠近法も既に編み出されていてのどかな田園風景がすてき。
「オリュンポスの神々」は水浴場にいる神々の様子ですが
こちらはどことなくイタリアルネサンス期の絵画に近いような感じでした。

ヒエロニムス・ボスについてはほとんど知識がなくて絵も見るのは初めてで
今回来日した「放浪者(行商人)」「聖クリストフォロス」を見たときは色んな意味で「はじまりの絵だなあ」と思いました。
人物はもちろん動物や建物や風景などをとにかく描いてみる的な。
テーマがどうのというより当時の価値観やキリスト教の寓意などを1枚にごちゃっと描いてて
絵のそこここから色んなことが読み取れる。
そういうのはボスに限らないけど、今回のボスの絵は特にそういう面を強く感じました。
人間のほかに魚やカエルや猫や壺など謎モチーフのオンパレードですが
クリストフォロスの背景にある壺のツリーハウスはちょっと、かわいい。
版画の「樹木人間」とかも、壺みたいな帽子をかぶって体が木で足に小舟の靴を履いてる生き物がいて
なんだこりゃ?って首をかしげたくなるけど妙におもしろくて笑ってしまった。

そんなボスに基づいたり模倣したりする作家や版画もおもしろい。
「聖アントニウスの誘惑」や「様々な幻想的なものたち」とかは北斎漫画みたいな感じだし
「青い船」はカーニバルの青い船組合をモチーフだそうだけどテニルみたいな奇妙さもあるし
「ムール貝」は大きな貝がパカンと開いて中に人々がひしめいて
当時のことですから寓意があるんだと思うけどさっぱり想像がつきません。。
そんな中で台頭してきたのがブリューゲル1世だそうです。
イタリアから帰国したブリューゲルにヒエロニムス・コックという版画業者がボス風の版画を依頼したのが始まりで
彼は「第二のボス」「ボスの生まれ変わり」などと当時の書物に書かれたりしているとか。
(狩野探幽も永徳の再来とか言われた時期がありますけど似たようなものかしら)
ボス風ということで絵の雰囲気やモチーフは確かにボスっぽいけど
ボスほどの癖はあんまり感じなくて、
どちらかというとすっきりまとめているのが多くてそういうところはブリューゲルっぽい感じ。
農民や農村の風景をよく描いたのは版画というものが大衆向けだったからかもしれないけど
ブリューゲル本人が町に出かけてお祭などを観察するのが好きだったらしいので
彼の好みも反映されているのでしょうな。

そして「バベルの塔」。
ブリューゲルの晩年である1568年前後の制作とされる今作は
イタリアのコロッセオをモデルに当時としては珍しく建物を全面的に押し出して描かれた作品です。
(昔の西洋画って人物、というか聖書の登場人物や聖職者や身分の高い人の絵が多いと思う…絵画の出発点てそこなので)
絵そのものはそんなに大きくないのですが、実物を前にすると塔がとても立体的・威圧的に見えて
「でかっ!」って思ったのが最初の感想。
日本で暮らしてると石造りの建物を見る機会があまりないせいかどっしりして見えましたね…
塔の下の煉瓦は色褪せていて、上に積み上げられた煉瓦ほど真っ赤なのは
きっと相当の年月が経過しているからかな…年月も感じさせるのがリアルだなあ。
煉瓦を持ち上げる滑車が16世紀に実在した物だったり、風景の港はアントワープの海がモデルだったり
馬に乗って移動してる人がいたり洗濯物が干されていたり教会があったりと町っぽくなっていて
バベルの塔というはるか昔の物語の情景を描きながら
当時の建築技術や風俗が反映されているので時代考証が目的の絵ではないのかもしれぬ。
誰も見たことないわけだから身の回りの物を参考にするしかないよね…。
今となっては当時を知る貴重な資料になるので色んな面を持った作品でもあります。
よくこんな綺麗にとっといてくれたもんです。学芸員さんの努力のたまもの。

ブリューゲル1世は塔の絵を2枚描いていて、今回来日したのは2作目です。
1作目もいつか本物を見てみたいな…ウィーンにあって2作目より小さめらしいのですが。
あと、わたしがバベルのお話を知ったのはCLAMPの東京BABYLONなのですが
その後に宮崎駿氏のラピュタが今作をモデルにしていると聞いて初めて画集でこの絵を見て
「似てるわー!」と声出た覚えがあります。
宮崎さんはブリューゲルお好きだもんね。

「かくして主、彼の人々をここより全地に散らすが故、彼の人々町を創るを止む。ゆえにその名はバベルと呼ばる。
災いなるかなバビロン、そのもろもろの神の像は砕けて地に伏したり」
(旧約聖書創世記・第11章)

そしてこの冬にはブリューゲル展が同館で開催されるので楽しみだ~☆
子どもの遊戯は!来ますか!!(落ち着け)

babel3.jpg
エスカレーターのとこにあった比較パネル。
東京藝術大学のチームが検証したそうですが、もしこの塔が実物大で実在したときの大きさは
塔の人物の平均身長を170cmとして計算すると510mほどになるそうで…!
通天閣や東京タワーより高くてスカイツリーよりは低めだけど
何せ幅がでかいので存在感がやばそう、ちなみに直径は高さ以上になるらしいです。

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展覧会公式キャラクターのタラ夫。
ブリューゲル「大きな魚は小さな魚を食う」からのキャラ化だそうです。
足が妙にリアルで一瞬、本当に人が入って立っているのかと思ってしまった。。

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大友克洋・河村康輔両氏による「INSIDE BABEL」。
調査に基づくバベルの塔の内部構造を大友氏が描き、河村氏がデジタルコラージュで合成しています。
塔をぱっくり切ったらこういう断面図ができそうっていうくらい、リアルで緻密でかっこよかった。


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都美を後にして東京藝術大学Arts&Science LABの「Study of BABEL」へ。
COI拠点のチームが科学分析をもとに立体化したバベルの塔がどーんと展示されていました☆
ちなみにさっき書いた、塔の高さの計算を510mとはじきだしたのも同チームで
この複製はその計算をもとに約1/150スケールの3mで再現されています。

babel6.jpg
絵で見た人々や家、建築現場の道具などまで完璧に再現されている件。
色も絵の具を調べて塗ってあるそうです。

babel7.jpg
教会に集まる人々。
こうやって3Dにしてくれると自分と対比できるのでスケールが想像しやすいですね…。
窓の青い液晶の中でチラチラしているのは「バベルの塔で働こう」というインスタレーションで、
会場のiPadで自分の顔を撮影すると液晶にデータが転送され、
まるで自分が塔で働いているような気分が味わえます。


あと、この日は国際博物館の日で東博常設展が無料だったので見に行きました。
2017tohaku70.jpg
勝川春章「東扇・初代中村仲蔵」かっこよすぎる!
忠臣蔵で斧定九郎が口から流した血が膝に垂れる演技がありますけど
あれを考案したのが彼だそうで、大好評となったため現代までその様に演じ伝えられてきています。
どうやって思いついたんだか…歌舞伎座で初めて見たときは驚いたもんです。

2017tohaku71.jpg
西川祐信「婦女納涼図」。
京都の水辺で優雅にくつろぐ女性たちがとても素敵。

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上野駅エキュート内に展示されていた、
東京大学LEGO部が約46,000ピースのレゴブロックで再現したバベルの塔。
そういえばネットで情報見かけたなと思い出して帰りに見に行きましたらちょうどこの日までの展示でした!
ギリギリセーフで見られてよかったです。

神の猫たちは皆踊る。
2017年05月15日 (月) | 編集 |
hyakunekoten_1.jpg
目黒雅叙園の「福ねこ展at百段階段」に行ってきました(ΦωΦ)☆
9人の現代作家さんによる絵画、立体、陶芸、人形、彫刻、写真などの猫作品を集めた展覧会です。
百段階段は都の有形文化財に指定されていて普段は撮影禁止なのですが
今回は全室撮影OK!ということで遠慮なく撮らせてもらいました。
おうちにかわいい猫たちの画像をお持ち帰りできるのは有難い。

hyakunekoten_2.jpg
豪華絢爛なエレベーターを出たところで最初に目にするのは
写真家のアクセント氏による猫のアクション写真。
飛んだり跳ねたりしている猫の一瞬を切り取る「のら猫拳」シリーズが有名な方で
全身をバネのように伸ばしたり縮んだり、ひねったり大の字になったりしている猫たちが
生き生きとした写真で紹介されていました。
朝や昼、夕焼けなど時間帯も様々で逆光とかもあっておもしろい。

hyakunekoten_3.jpg
アイツの裏拳!

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百段階段最初のお部屋、十畝の間はもりわじん氏による「招きたんと猫神様の世界」。

hyakunekoten_5.jpg
巨大なケーキの上で好景気を招く親玉「好景気猫」。洒落がきいてておもしろい!
ケーキは作りものですが本物みたいな質感ですごくおいしそうで
展示室出たところでケーキ食べたくなりました。ぐうぅ。

hyakunekoten_6.jpg
好景気猫の周りにズラリと並んだ、誕生日猫「招きたん」シリーズ。
1月1日から12月31日まで366匹の猫たちが様々な表情やポーズをとっています。
ひとつひとつ全部手作りで、笑ったり微笑んだり目が点だったり鼻水でてたりアカンベーしてたりと
同じ表情・同じポースがいっこもないのすごい!
(ちなみに写真がなぜ12月22日かというとあの人の命日だからです。こういう撮り方もあります。
自分の誕生日の猫さんもちゃんと撮ったけど)

以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆
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