ゆさな日々

猫・本・歴史・アートなど、その日見たもの考えたことをそこはかとなく書きつくります。つれづれに絵や写真もあり。

Entries

イラストボード展示2017。

※期間限定トップ記事。最新記事はこの下です↓

conpetti.jpg
告知絵です~今回展示する絵にいる子を描いてみました。
背景の黄色と色玉6色で七色になっているのは
展示絵のタイトル「irise'e(音楽用語で「光彩をおびた・虹色になった)」に引っ掛けています。


毎年恒例、アルス画房(熊谷市)の「第27回ARSコミックイラストコンペ」にて
イラストボードを展示させていただきます☆
コンペの内容は「手描き」「ティーンズ」「CG」「豆うちわ」の4部門です。
毎年力作が集まっていまして今年も楽しみ。

展示作品一覧ページ→こちら(後日リンク貼ります)
わたしはいつものように手描き部門参加で1点描きました。→こちら

展示期間中は、部門ごとにお好きな作品に投票もできます。
(店頭の投票用紙に記入後、お店の投票箱に入れていただきます)
わたしも近いうちに行ってまいります☆


【アルス画房】 HP→<http://www.arsgabou.com/
埼玉県熊谷市鎌倉町152
10:00~19:00 毎週水曜日定休 (7/21(金)は臨時休業だそうです)
コンペイラスト展示・投票期間:2016/7/15(土)~8/6(日)

お店へのアクセス:こちら
JR熊谷駅から徒歩7分
駅北口のロータリーを左方向へ、線路に平行して歩いてください。一方通行出口右角。
お店の向かい側に駐車場がありますので、お車でもお越しいただけます。

この夏も熊谷が熱いぜ!
お近くの方や興味のある方、お時間がございましたらぜひお越しください♪
ヽ(*^∀^*)ノ
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ブログ8周年。

ブログを始めて8年が経ちました!
もう8年、気づけば8年、末広がりの八年です。長かったようなあっという間のような。
子どもの頃から何ひとつ長続きしないわたしが既に8年も続けている事実に奇跡を感じる。
いつもご来訪くださり声をかけてくださる皆様、本当にありがとうございます!ものすごく励みになっています。
思い起こせば書き始めてから本当に色んな出会いや気づきがあったなあ…
環境や考え方の変化が楽しかったり変わらない部分に一喜一憂したり、まだまだ発展途上ですが
よくここまでやって来たなと思います。
柿は種を植えてから実がなるまで8年かかるけど自分は一生だと言ったのは武者小路実篤でしたか、
わたしは何かひとつでも実らすことができたかどうか…。
ともあれ、9年目に突入しますが今後も相変わらずのマイペースでゆるゆるやっていく予定です。
どうぞ末永くよろしくお願いいたします☆

今ふと思ったんですが8の字って横に倒すと∞(インフィニティ)になるんだね…。
いや、特に意味はないですけど(笑)。


8thanniversary.jpg※クリックで大きくなります
8周年記念絵。
7年目は抱一でしたので、今回は谷文晁をアップで。
彼は幕府から依頼されてやたら旅先の景色をスケッチした人なので
でっかいスケブを持たせてみました。
隣に飛んでるちっちゃいのは抱一と亀田鵬斎です。
史実における仲良し3人トリオで一緒に絵を描いたり珍物を見せ合ったりごはん食べに行ったりする仲。

連載やるやる詐欺が続いております。じっと手を見る。
わたしはお話を作るというよりキャラを作って彼らに勝手に動いてもらう方法でやってるんですが
実在の人を相手にする場合はゴールが決まっているのでどうやってそこへ行くかを考えるわけで、
今回もそうしようと思って色々やってみたものの、途中までやっては止まるのを繰り返しています。
描きたいものは詰め込めるけど自分の好きなものになっていないというか、
宗達、光琳と描いてきて3部作の締めくくりにふさわしくしなければ!って変に気負いすぎていることに
最近やっと気づいて、もうちょっと肩の力を抜いて考えてみようという気持ちにやっとなってきたところ。
悶々としたまま進めても結局「うーーーーーーーん……」と納得できない仕上がりになるのは目に見えているし、
時間はたっぷりあるので再考です。
似たようなお話になるのは描いててもモチベーションがあがらないので
少しは新しいことを取り入れて前進しないとな~って
おむすびのおかか味とアップルパイ(最近のマイブーム)を噛みしめながら思うわけです。
このブログを続けている限り必ず描きますので、今後とも温かい目で見守っていただけますと幸いです。

記念絵、1週間ほどフリー配布いたします。
もらってくださる方いらっしゃいましたらどうぞお持ち帰りください☆

*ブログ内のイラスト記事一覧はこちらです*

夜間飛行。

ちょっと今までにないくらい留守にしましたがわたしは元気です。
某所の〆切にも無事に間に合い、今年も課題をひとつクリアしました…なんで毎年ギリギリになるんだ。ああもう。


ところで。。
meary.jpg
スタジオポノック第一回長編『メアリと魔女の花』を観てきました。
メアリー・スチュアート「小さな魔法のほうき(The Little Broomstick)」を原作として
麻呂さんこと米林宏昌さんが監督をつとめた映画です。
他にもジブリの制作部にいたスタッフさんが多数参加されているので
画面は全体的にジブリ色が強い感じになってましたけど、
ストーリーは原作(特に後半部分)を膨らませて米林テイストになってたように思います。
お説教のないジブリとでも言えばいいのかな…重量感がなくてふわっと、でも締めるとこきっちり、みたいな。

以下、原作と映画のネタバレを大量に含む映画感想です↓
未見の方はご注意ください~大丈夫でしたらクリックで開きますのでどうぞ☆

太陽と月。

梨木香歩さんの『冬虫夏草』が文庫になったので買って久々に読んだら
「柿」の章のこのシーンに妙にムズムズしたので落書き。
taiyototsuki.jpg※クリックで大きくなります
単行本でもムズムズしましたがこの何とも言えない「わかってる感」がいいんですよね。

高堂さんはいつも唐突に綿貫さんのもとへ現れるけど
夕暮れ時に誰もいないはずの室内で火鉢の向こうにいきなり人影が見えたらそらびっくりしますわな…
そして友人とわかって胸をなで下ろしてつかの間ムッとするのは
驚いた自分を知られたくないっていう綿貫さんのプライドのあらわれかもしれない。
高堂さんも、龍田姫に動座いただくために柿の葉寿司をもらいに来たってことは
毎年あの時期におかみさんが柿の葉寿司を作ることを知ってるんですね^^
そしておかみさんは綿貫さんに差し入れるであろうことも、
半分だけってお願いすれば綿貫さんは文句言いながらも譲ってくれるとちゃんとわかってるんだなあ…あざとい(笑)。
も~この2人大好き!よい関係だ。


物語において、主人公や脇役を問わず
コンビとか相棒とか対になるとか2人で1人とかいわれるキャラクター同士というものが好きです。
具体的に言うと親友、同志、ライバル、くされ縁、主君と腹心、若者と老人、ノッポとチビ、筋肉質と細身、
剛と柔、天才と秀才、行動派と頭脳派、明朗と陰鬱、天然と常識者、前向き後ろ向き、熱血漢と冷血漢、
甘えん坊と世話好き、真面目くんとトラブルメーカー、双子のようにそっくり、そもそも双子etc…
以心伝心とかシンクロとかツーカーみたいなのが好きな一方、
天と地とか陰陽とか阿吽とか天使と悪魔みたいな相反するモチーフも昔から好きなのです。
年齢が近かったり長いこと一緒に過ごしてきたお蔭でにじみ出る信頼感とか
お互いに相手の考えてることがパッとわかって非常時でも阿吽の呼吸で行動できるとか
立場や能力は同レベルだけど得意分野が別だから手を組んでるとか
普段から遠慮なくケンカしてるけど目指すものが合致してるとか
おまえを倒すのはおれだとか、背中を預けて共闘できるとか
よくしゃべる小動物や妖精を肩に乗っけてるとか
精神的に未熟で突っ走りがちなのと制止したりサポートに徹してるのとか
普段から元気いっぱいでオープンな無防備さんと普段は昼行灯だけど一度実力を見せたらチートさんとか
助けられた借りを返したくてそばを離れないのと借りだなんて毛ほども思ってないのとか
圧倒的な魅力に惹かれて頼み込んで一緒にいるうちにまんざらでもない感じになるとか
お互いに能力的な爆弾を抱えていて止められるのもお互いだけとか
対等だったり真逆な関係というやつに萌えます。
最高のシチュエーションはお互い全然違う場所にいても「あいつならこうする」って確信があって
実際に合流すると本当にそうなってて「ほらな」ってなるやつ(笑)。

マンガで対になるキャラというとCLAMPさんが真っ先に浮かびます。
阿修羅と夜叉とか、昴流と星史郎とか、神威と封真とか、ケロちゃんと月とか、四月一日と百目鬼とか、黒鉄とファイとか。
双子キャラも多いよね。阿修羅と天王、蒼緋と緋炎、北都と昴流、プレセアとシエラ、
秋麗と冬麗、瑠璃と玻璃、フレイヤとエルダ、ファイとユウイ、サクラコとカオルコとか。
あとあまりクローズアップされないけどランティスとプリメーラも好き、
さっきも書いたけど肩に小動物や妖精を乗せているのは結構ツボです。
ハイキューとかはバレー漫画だからコンビポジション多いな…日向と影山、ツッキーと山口くん、大地さんスガさん、
大王様と岩ちゃん、研磨とクロ、木兎さん赤葦くん、潔子さんと仁花さんとか。

他に過去にいいなと思った組み合わせは…
・ぐりとぐら
・ルドルフとイッパイアッテナ
・ソニンとイウォル
・尚隆と六太
・紫苑とネズミ
・草十郎と鳥彦王
・晴明と博雅
・ネロとパトラッシュ
・ホームズとワトソン
・ポアロとヘイスティングス
・タンタンとスノーウィ
・チェブラーシカとゲーナ
・ジョバンニとカムパネルラ
・ナナミとティコ
・ロミオとアルフレド
・スパイクとジェット
・プーチンとキレネンコ
・チンプイとエリちゃん
・BJとピノコ
・エドガーとアラン
・マヤと亜弓さん
・わぴことぎょぴちゃん
・うさぎちゃんとルナ
・芽美ちゃんと聖良ちゃん
・リナとナーガ
・ウテナとアンシー
・サトシとシゲル
・ニケとククリ
・ケータくんとジバニャン
・ビルス様とウイス
・アラレちゃんとガッちゃん
・冴羽獠と槇村
・左近と右近
・剣心と左之助
・太公望と四不象
・ゴンとキルア
・白と再不斬
・葉と阿弥陀丸
・ヒカルと佐為
・遊真とレプリカ
・コナンと平次
・赤井さんと古谷さん
・うしおととら
・吾郎くんと寿くん
・ルパンと次元
・太一とアグモン
・由希君と夾君
・夏目貴志とニャンコ先生
・木々とミツヒデ
・なるほどくんと真宵ちゃん
・エドワードとアルフォンス
・アルスラーンとダリューン
・ヤンとユリアン
・タイバニ
・鮮血と流子
・ハーノインとイクスアイン
・凛と宗介
・双黒
・クロととんぼ
・アラジンとジーニー
・ウッディとバズ
・エルサとアナ
・ニックとジュディ
・サーバルちゃんとかばんちゃん
・シャープさんとタニタくん
・長野中央警察の青年・壮年警察官
・東大寺金剛力士像
・薬師寺日光月光菩薩像

ジブリの主人公たちはコンビなのかカップルなのかいまいちよくわからないけどカップルが多めかなあ、
風立ちぬの二郎さんと本庄さんはライバルだけど。
テレビドラマで思い浮かぶコンビはタカとユージ、青島くんと室井さん、右京さんと相棒たちですが
最近トリオからコンビになってしまった捜一の2人も大好き。
堤幸彦氏のドラマはよいコンビのオンパレードですね…山田奈緒子と上田次郎、真山さん柴田さん、当麻さん瀬文さん、みんな大好き。
あと堺雅人さんがやるコンビものは色々と強烈で好き。古美門さんと黛さん、新右衛門と左門みたいな。
シンゴジの矢口さんと赤坂さんが一緒にいるのも好きですが
矢口さんは志村さんやカヨコさんと一緒にいても絵になるなあ。

「羽を伸ばして 軽やかに 行ったり来たり Just make me feel so good
太陽と月 つかず離れず 照らしあう夢 抱きながら」
(日笠陽子・細谷佳正『太陽と月』より)


ちょっと某所の〆切が近いので留守にします~週末には戻る予定です。

小さな空間さえあれば。

giacometti1.jpg
国立新美術館のジャコメッティ展に行ってきました!
マルグリット&エメ・マーグ財団美術館が所蔵するアルベルト・ジャコメッティの作品を中心に
彫刻、素描、リトグラフ、エッチングなどを展示する回顧展です。
(ちなみに今年で没後51年です。著作権切れたね)
ジャコメッティの作品は過去にいくつか見たことがあって凸凹した彫刻を作る人というイメージだけ漠然とありまして
実際に鑑賞してみたらやっぱりそんなイメージのままでした。
でも何故ああいう作風なんだろうとはずっと思っていたので、それを学習させてもらった感じですね。

マーグ財団美術館のコレクションは、フランスで画廊を経営していたエメ・マーグ氏が購入したり
ジャコメッティ本人から寄贈を受けたりした作品群だそうです。
マーグ氏はパリで初めてのジャコメッティ個展を開いてくれた人で
ジャコメッティもマーグ夫妻のスケッチを残していたりして、かなり仲良しだったみたい。
そんなコレクションは初期作品から最晩年のものまで多岐にわたっています。

画家だった父親の影響で制作を始めたジャコメッティ。
10代の頃の作品である油彩「弟ディエゴの肖像」は印象派っぽい色遣いだったり
「シモン・ベラールの頭部」のはいわゆるリアルな彫刻だったり
キュビスムに影響を受けたと思われる作品群は訳わかんなかったり
南アフリカのダン族が用いる擬人化された穀物用スプーンがモデルとされる「女=スプーン」とか
当時あふれていたと思われるアートや文化から様々な影響を受けたようです。
また18歳の時には「見えるものを見たままに描こうとすると実物よりも小さくなってしまう」ことに気づいて
モデルや静物を見たままに描いたり作ったりしたいのにできないジレンマに陥ったらしくて
その頃の彫刻はどんどん小さくなり最も小さいものはマッチ箱サイズにまで縮んでしまっています。
男女の小像とかもう、小指より小さくて
これらは運よく残ったけど戦争で疎開した後パリへ持ち帰れなかったり
制作の最中に小刀でポキッと折れた作品もいっぱいあったらしい。もったいない…!
でも確かになあ…"見たまま"に再現しようとすると小さくなってしまうのはすごくわかる…
おそらくそれは多くの芸術家が疑問に思ったり試みては止めていったことだと思いますが
ジャコメッティは諦めなかった人なんですね。
会場の展示室にはジャコメッティの言葉がいくつか紹介されていて
『「もの」に近づけば近づくほど「もの」が遠ざかる』という言葉は彼のジレンマを象徴しているようで
表現したいものに必死に手を伸ばすジャコメッティの姿が見えるような気がします。

そんなわけでどんどん作品が小さくなってしまったので
ジャコメッティは作品づくりにおいて1mという高さを課します。
戦後に制作された女性立像がいくつかあって、これらは結構がんばって等身大を目指している。
デザインは相変わらず凸凹で細身ですが
1949年にアネット・アームと結婚してからは多少丸みを帯びるようになったみたいで…
とは言っても肉付けされるのは胸とお腹くらいで、手足などほとんどは激細な印象ですけど。
ヴェネツィア・ビエンナーレに出品したヴェネツィアの女シリーズは
ひとつ完成させたら型をとってバリエーションを増やしていったそうで
15体のうち9体が展示されていて一見、どれも同じように見えましたけど
ちゃんと肉感やくびれがあったり、細かったりぺったんこだったり色々ありました。

ジャコメッティは弟のディエゴや妻アネットのほかに友人の評論家や作家などもモデルにしています。
ディエゴの胸像は何パターンも作られたようでズラッと並んでてちょっと異様、
石碑Iは胸像の下に長い台が伸びていて剣みたいに見えて
これもう少し小さかったら胸像の部分を手でつかんでエクスカリバーみたいに抜けるんじゃないかと思った。
評論家のデヴィッド・シルベスターはジャコメッティにインタビューしたほか、ロンドンで個展を企画したり
映画を撮ってくれたりと仲良しだったそうで
肖像画も割と恰幅のよさそうなおじさんでした。ただ顔がめっちゃ小さい。。
哲学者の矢内原伊作がモデルを務めたさいに、矢内原は2人とも勝利した真剣勝負と感じたようですが
「ちょっと身動きするとジャコメッティは大事故に遭遇した時のようにアッと絶望的な声をあげた」という
エピソードがあるとキャプションにあって笑ってしまいました。
矢内原氏が持ち帰ったジャコメッティのスケッチの一部も展示されていて
ほとんどが矢内原氏やパリ市民を描いたものでしたけど、
一部が新聞の切れっぱしや紙ナプキンに描かれていたりして
なんだかチュッパチャップスのロゴをデザインしたダリを思い出しました。
本当に手近なものにささっと描いちゃう人だったんだなあ…。
そしてスケッチにしろ彫刻作品にしろ、頭部、特に目元や鼻への描きこみや作り込みがとにかくすさまじい、
線画のどこに描きこみが集中してるって目ですよ…
髪や首や肩はざっくりなのに目鼻の部分だけ真っ黒なんですよ、もはや執念。
目の位置と形を正確にとらえたいという思いをジャコメッティは持っていたそうです。
作品づくりでモデルを使うときはモデルとキャンバスを交互に見るのでどうしても視点がずれますが
わずかに異なるそれをジャコメッティは「ヴィジョン」と呼んで立ち向かっていたそうな。
その名も「鼻」という、ピノキオよりも鼻が伸びた頭部の彫刻も展示されていたけど
あれも鼻への執念なのかなァ。

1926年にパリのイポリットマンドロン通りに引っ越したジャコメッティは
街を眺めながらインスピレーションを得ることもあったようです。
市内を行き交う人をスケッチして彫刻に起こした「3人の歩く男たち」では
3人の人間が何気なくすれ違う一瞬の交差を再現しているのがおもしろいし、
「広場の3人の人物とひとつの頭部」は、まさに"見えたまま"を再現したなあと思ったし
「林間の空地、広場、9人の人物」は、これは遠近法を彫刻でやろうとしたのかな…などと。
通りを挟んだ向かいにある家や、家から坂を下ったところにあるアレジア通りをスケッチしたり
アトリエの椅子などもスケッチしていたみたい。
母親が住むスタンパにもよく訪れて、お気に入りのランプを何度も描いて
その近くで縫物や読書をする母親もスケッチに残しています。
あと「見たままに描く」という信念からセザンヌにシンパシーを感じていたらしく、
林檎の静物スケッチとか見るとすごくセザンヌみを感じる。
同時代の詩人たちの本に寄せた挿絵には
ジャック・デュパンには大きい人小さい人、アンドレ・デュブーシェに胸像を描いていたりする。
ミシェル・レリス『生ける灰、名もないまま』はレリスが自殺未遂を起こした後に刊行された本で
ベッドに横たわるレリスのスケッチが掲載されていました。見たのか本人を。すごいな。

あと、人間が凸凹なら動物も凸凹なわけで
猫と犬の彫刻が並んでたんですけど最初は「これが猫!?」とびっくりしたけど
じーっと見つめていると「ああ、猫だ」と思えてくるから不思議。
猫って歩くとき頭から尻尾までを地面と平行にピーンと伸ばすのですが
それが確かな観察力で見事に表現されている。
弟のディエゴが猫を飼っていたそうなのでその子を観察したのかな…。
犬も犬で「こういう犬いる!」って、こちらは見た瞬間に思いました。
凸凹から犬の体や毛を想像できて歩く癖まで見えてくる彫刻ってすごい。
この2つの彫刻のあるアトリエの内部のスケッチもあって、猫が台座の上にいて犬は床に置かれて描かれているのですが
今回は展示室でも同じように展示してくれていて、学芸員さんがニクいキュレーションをされたなと思いました。

「ひとつの顔を私に見える通りに描き、彫刻することが私には到底不可能であると私は知っている。
にも関わらずこれこそ私が試みている唯一のことである」アルベルト・ジャコメッティ


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展示室最後の3点は写真撮影ができます。こちらは大きな頭部。
元々はジャコメッティがチェース・マンハッタン銀行からNYの広場にモニュメントが欲しいと依頼を受けて
一度は制作に取り掛かったもののどうしても納得がいかず断念した経緯のある彫刻で
(彼は普段、粘土で作りますがこの時は針金に石膏をつけて削り取るという制作方法を取っていて
途中で行き詰ってしまったらしいです…よりによってなぜこのタイミングで変えたんだろう)
そのプロジェクトが頓挫した後、改めて鋳造された彫刻です。
マーグ美術館には「ジャコメッティの庭」と呼ばれる中庭があって普段はそちらに展示されているそう。
今回の展覧会ポスター(記事冒頭の写真)に使われているのも中庭にたたずむジャコメッティと作品たちですね。

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こちらの女性立像も銀行プロジェクトの後に制作されたもの。

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歩く男も同じく。
第一印象は「細っ!」ですけど、眺めているうちに
「こんな人が街を歩いていても気づかないだろうな…」って思えるくらいになじんでるというか
こういう人いるよなってすごく思いました。

「絵画も、彫刻も、デッサンも、文章も、文学も、そんなものはそれぞれ意味があってもそれ以上のものではない。
試みること、それがすべてだ。おお、何たる不思議のわざか」アルベルト・ジャコメッティ

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特設ショップで猫のポストカードをゲット。
火事のときどの作品を持って逃げる?という質問にアルベルトはディエゴの猫と答えているそうです。
あと会場には写真家エルンスト・シャイデッガーが撮影したジャコメッティや彼の周囲の写真が飾られていて
イーゼルの下に猫がちょこんといるのもあったよ。
(シャイデッガー氏はミロやダリ、シャガールなど芸術家をよく撮影した方ですな)

美術館を出た後は展覧会限定メニューをいただきに。
giacometti6.jpg
ミッドタウンの交差点近くにあるGaston&Gaspar六本木店でフランス名物の長いアップルパイがいただけます。
ジャコメッティだけに長くて細い、シナモンたっぷりでおいしかった☆


この後は電車で白金台に移動。
giacometti7.jpg
松岡美術館にやってきました。
ここにはアルベルトの弟ディエゴ・ジャコメッティの猫の給仕頭が常設展示されてるんですよ!
兄とは違いつるりとかわいらしいデザインです。

seibyo.jpg
松岡美術館は一部を除き写真撮影が可能です☆
古代エジプト、インドやガンダーラ彫刻、印象派絵画、中国美術など様々なコレクションが展示されています。
写真は猫のミイラに被せたといわれる聖猫の頭部(紀元前エジプト)。かわいい(=^ω^=)

matunyan.jpg
美術館のゆるキャラ、まつにゃん。
ディエゴの猫がモデルだそうでオッドアイなんだな~~きれい、かわいい。

第2282回「雨の日はどのようにテンションを上げますか?」

こんにちは!トラックバックテーマ担当の岡山です。
今日のテーマは「雨の日はどのようにテンションを上げますか?」です。
梅雨シーズンがやってきましたね。
雨の日はなかなかテンションが上がらず困っちゃいますが、私が雨の日にテンションを上げる方法は雨音に紛れて...
FC2トラックバックテーマ 第2282回「雨の日はどのようにテンションを上げますか?」


「今日は雨か~、じゃあアウトドアはやめて美術館に行こうかな」とか考えます。
駅直結の施設とかだったら濡れなくて済むし。
(というかそもそも、わたしの最近のお出かけは屋根のある場所ばっかりですけども)


先日、青い日記帳監修『カフェのある美術館-素敵な時間を楽しむ』を読みました。
ミュージアムに併設されたカフェがきれいな写真入りで紹介されている本です。
お出かけしてる最中に雨に降られると手近なカフェに飛び込むことが多いのですが
そういえば美術館カフェに行く場合もあるなあと思ったので記事にトラックバックしてみました。

目次はこちらに一覧がありますが、
掲載されている中でわたしが美術館も併設カフェも訪れたことがある施設は以下でした。
・三菱一号館美術館(東京)Café 1894
・三井記念美術館(東京)ミュージアムカフェ
・根津美術館(東京)NEZU CAFÉ
・世田谷美術館(東京)ル・ジャルダン
・山種美術館(東京)Cafe 椿
・細見美術館(京都)CAFÉ CUBE・古香庵
・東洋文庫ミュージアム(東京)Orient cafe
・国立科学博物館(東京)ムーセイオン
・Bunkamura(東京)ドゥ マゴ パリ

意外と少ない…。
三菱一号館のカフェは近代建築の銀行の雰囲気がものすごくよくて
ああいう洋館が好きな人は絶対に楽しい空間だと思います。
あとね、たまにやってるアフタヌーンティーがとても…おしゃれです…!いついただきに行くべきか。はやく行きたい。
NEZU CAFEも、庭園にあるカフェってすごく好きなんですけど
あんなに過ごしやすい庭園カフェ空間をわたしは知らない。
陽差しが強い日でもとても心地よく陽光が店内に取り入れられているんです、日焼けしない光量。
東洋文庫のカフェはほんとにオリエントって感じするし
山種美術館の椿も菊屋さんの美しい和菓子がいただけるし
細見のキューブはスタイリッシュで古香庵でいただくお抹茶最高ですし
科博のムーセイオンは広くて家族連れなどで賑やかです。
最近は美術館に行くことを決めたら公式サイトや食べログとかでレストランやカフェがあるか確認して
さらに展覧会限定メニューがないかとSNSなどで探してしまいます。
アートをイメージしたお料理ってまさにアートだと思う。

ちなみに美術館は行ったけどカフェは行ってないところは以下でした。

・国立新美術館(東京)ブラッスリーポール・ボキューズミュゼ
・箱根ラリック美術館(神奈川)LE TRAIN
・京都文化博物館(京都)前田珈琲
・ポーラ美術館(神奈川)レストラン アレイ
・ワタリウム美術館(東京)オン・サンデーズ
・金沢21世紀美術館(石川)カフェレストラン "Fusion21"
・横須賀美術館(神奈川)ACQUA MARE
・石川県立美術館(石川)ル ミュゼ ドゥ アッシュ KANAZAWA
・京都国立近代美術館(京都)Cafe de 505
・春日大社国宝殿(奈良)春日荷茶屋

ワタリウムは実際はショップだけなのですが(展示室が閉まってた)カウントしちゃいました、
いつか展示室に入ってみたい。
ラリック美術館のカフェはオリエント急行で実際に使われた車両の中に入ってお茶できると聞いて
「い、行きてえええ!」ってなってるんですが当日の予約がすぐいっぱいになってしまうみたいで、
始発で間に合うかわからないから泊まりで行く方が確実かしら。
新美は何度も行ってるのに3Fレストランは未踏の地だなァ…いつかお金ためておしゃれして行くんだ…!(ハードル高い)

美術館もカフェも未訪問なのは以下でした。

・アサヒビール大山崎山荘美術館(京都)喫茶室
・ホキ美術館(千葉)イタリアンレストランはなう
・神奈川県立近代美術館 葉山館(神奈川)レストラン オランジュ・ブルー
・山口県立美術館(山口)La Plume Bleue
・原美術館(東京)カフェ ダール
・那珂川町馬頭広重美術館(栃木)JOZO CAFÉ 雪月花
・大分県立美術館(大分)café Charité
・菊池寛実記念智美術館(東京)レストラン ヴォワ・ラクテ
・日本近代文学館(東京)BUNDAN COFFEE&BEER
・畠山記念館(東京)

こうして見ると1/3ずつくらいですね。
原美術館は展覧会のイメージケーキが毎回あるみたいで気になってますが
さっきカフェを確認するために公式サイト行ったら
クリックのたびに「♪ポンポンポン」ってかわいらしい音がして(たぶんちゃんと耳に心地よい音が選ばれてる感じする)
素敵じゃないか原美術館。
畠山記念館は展示室でお抹茶がいただけるそうで気になっています。展示室でお抹茶。気になる。(2回言った)

他に行ったことある美術館カフェは…

・東京国立博物館(東京)ゆりの木
・東京都美術館(東京)IVORY
・奈良国立博物館(奈良)レストラン葉風泰夢
・京都国立博物館(京都)The Muses (ザ・ミューゼス)・からふね屋
・東京富士美術館(東京)セーヌ
・サントリー美術館(東京)加賀麩 不室屋
・江戸東京博物館(東京)桜茶寮
・六本木シティビュースカイギャラリー(東京)THE SUN&THE MOON
・歌舞伎座ギャラリー(東京)寿月堂
・世田谷文学館(東京)喫茶どんぐり
・三鷹の森ジブリ美術館(東京)カフェ麦わらぼうし
・国際版画美術館(東京)カフェけやき
・群馬県立館林美術館(群馬)イル・コルネット
・栃木県立美術館(栃木)レストランつくし
・横浜美術館(神奈川)ブラッスリ―・ティーズ・ミュゼ
・岡田美術館(神奈川)足湯カフェ
・星の王子さまミュージアム(神奈川)Le Petit Prince
・千葉市美術館(千葉)かぼちゃわいん
・青森県立美術館(青森)cafe4匹の猫
・宮沢賢治記念館(岩手)レストラン山猫軒
・MIHO MUSEUM(滋賀)カフェPine View
・広島市現代美術館(広島)喫茶室アーチ
・島根県立古代出雲歴史博物館(島根)マルカフェ

美術館は入ってないけどカフェに行ったことがあるのは
・ひろしま美術館(広島)ジャルダン
かなー。
行った理由はそのとき特に食べたいものが思いつかなかったのと単純に美術館カフェに行きたくて決めたんだったけど
そこかしこに猫のモチーフが置いてある素晴らしいカフェでしたっ…!おすすめです。

Once upon a time in 室町その2。

呉座勇一『応仁の乱』が売れているらしいですね。
京都の人がよく「前の戦争」などとおっしゃる11年にもおよぶグダグダな大乱を
約300ページというコンパクトな内容にまとめた新書です。
室町時代って学校の授業とかでも地味な扱いをされがちですけど(わたしも全然詳しくないけど)
たまに少し勉強すると想像以上の出来事や人々が出てきて手におえなくて頭が「えらいこっちゃ」ってなるので
あまり手を付けてこなかったのですが、
今回は書名だけ見て何も考えずに「読んでみよう」と思った本でした。
タイトルがシンプルなところにまず惹かれて、読み終えたら「これはやばい」ってなりました。
中公新書で売れた本の中では『ゾウの時間ネズミの時間』とか『理科系の作文技術』あたりは読みましたけど
あれらは気が付いたら売れていたのと興味があったから読んでみた感じでしたが、
今回の応仁の乱は発売早々に読み始めたにも関わらず
数百人もの人物が浮上しては消え出来事も浮上しては消えていくので脳内処理が追いつかなくて
何日もかけて咀嚼しながら読むハメになりました。
こういう読書はひさしぶりでしたなァ…。
ただ、読んでる最中は乱と同じように頭の中がぐちゃぐちゃだけど
読み終えると「こりゃダメだ11年続くの当たり前だわ…」ということがストンと腑に落ちてすっきりしました。
複雑だけどわかりやすい、そんな本です。
有難いのが、文章の後ろに()書きで出典がきちんと明記されていることで
自力で一次資料に当たろうと思ったときとても便利だろうなと思いました。
新書みたいな本はページ数が少ないので割愛される率が高いから…こういうのスタンダードになったらいいですね。

帯にも書いてあったけど、物語風ではなくひたすらリアルでわかりやすい英雄も悪役もいなくて
発生した問題にひとつひとつ対応していく将軍と管領と各地の武士たちの行動を追いかけていく感じで
読み終えても何の爽快感もありませんでした(^ ^;)。
ギリシャや北欧神話を読むときみたいな忍耐力が必要とでもいえばいいのか…
読み始めた当初は、せっかくだからひとつひとつの出来事をちゃんと覚えて
全体像を把握しながら効率的に読み進めよう、などと考えていたのですが
蓋を開けたらとにかく無数の小競り合いの連続で1ページや半ページどころか1行で話題が変わるので
第一章を詠み終えた時点で細かい部分を覚えるのを諦めたよ。。
ゲームに例えると無数のプレイヤーが参加する上、
勝利条件が参加プレイヤーごとに違うので(幕府を牛耳ろう、この土地はワシのもんじゃ、あいつ絶許など)
もういっそ草鞋を履いて当時の人々の生活視点まで降りてみて
「どうなるの」「どうすればいいの」「もういい加減に終わらせようよ」とかイライラしながら読むと
すごくリアルに感じられてわかりやすいと思う。

本文は()書きであらゆる史料を提示してくれてるけど
ベースになっているのは当時、興福寺の別当を務めていた経覚と尋尊という2人の僧侶の日記です。
現代では奈良といえば東大寺ですが、当時は大和といえば興福寺のことで
源平合戦で奈良が燃えてから大和には守護大名が置かれず興福寺が実質的に守護を担当していたと。
藤原氏の氏寺ですから主に摂関家の子どもが僧侶として入っていくわけですけど
相続財産の大きさから各地の院跡を掌握することが多く、それが原因でしばしば揉め事があったそうな。
しかも摂関家の当主は京都住まいということもあって
大乱の舞台である京都からは距離があってもかなりの影響を及ぼしていたみたいです。
というかそもそも室町時代の奈良について全然知らなかったので本当に勉強になりました。
第一章のタイトルが「畿内の火薬庫、大和」となってるのからしてもう、すごい。
院跡の国民が荘園をめぐってしばしばケンカして、南北朝時代にはそれぞれ両陣営についてやっぱり揉めて
このとき北朝側にいた畠山氏の影響が応仁の乱勃発の小さな原因のひとつになっていたりしますが
将軍と一緒に各地の一揆を鎮めたり、でも何度も駆り出されるうちにしんどくなって断ったら怒られて
将軍の死後に大和内の武士たちの紛争をなだめたり色んなことをやっている。
お寺の経営でも、荘園の管理を任せた人が急にいなくなったり別の人を任じたら適当にやられたり
困って武士にお願いしたら「その代わりうちの〇〇を取り立ててください、でなきゃ嫌です」とか言われたり、
また大きいお寺なので各地に寺領があってそこから年貢をとるにしても問題が山積みになっていたりして
当時の政治や経済が細かくわかるようにまとめられています。

大乱についても、文字通り「どうしてこうなった」のかが詳細に書かれています。
とても全部は説明できませんが、幕府の体制が守護大名の在京制だったことと
将軍の暗殺後に起きた細川・畠山管領家の争いと、それを鎮めるために山名が飛び込んで
それが収まると山名・細川で揉めてにっちもさっちもいかなくなったみたい。
誰もが納得できる落としどころを見つけられないまま意図しない大乱に発展したような印象を受けました。
最初の武力衝突は畠山義就+山名・斯波軍と畠山政長+赤松・六角軍+細川・京極ですが
中立性を保った義政がストップをかけて数日で終わったと思いきや義政が細川に味方して
畠山や山名をなんとかしないといけなくなって細川も義視もこのままじゃ終われねえ状態で
終わらせるタイミングをなくしてしまったりしている。
しかも東軍西軍とも武将たちの結束が長年の信頼ではなく急な寄せ集め状態なので
各地から他の大名や家臣たちを呼んで次々に参戦させたり、お蔭で補給が追いつかなくなったり
戦争の長期化でそれに見合う報酬を大名も幕府も用意できなくなっていく。
誰もが大乱の収束を図っているはずなのにどうしても取りこぼしが出て
山名・細川がいなくなっても別の大名や武将たちが挙兵して思いも寄らぬ方向からまた火種が爆発したり
もうしっちゃかめっちゃか。
後半戦では兵隊が戦闘そのものに疲れて毬杖で遊んでたらしいしな…(そのせいで余計に士気ガタ落ち)。
戦争が相手を制圧して終わりではないことは歴史を学ぶうちに知りましたけど
こんなことになっていたとは思いませんでした。
義政も色々やってるんだけど命令が朝令暮改だったり優柔不断だったりするし
義尚に将軍職を譲った後も何かと口出したり誰かが義政に求めた意見が幕府に持ち込まれちゃったりして
さらに義尚がすねる、みたいな悪循環が。あわわ。
(義尚についてもわたしほとんど知らないんですけどちゃんと将軍してたんやね…そりゃそうですね…
義政の子だからといってえまきもの読みたいマンってだけじゃなかったんだ。うむ)
あと富子が諸悪の根源みたいな書き方してる本が未だにたくさんあるけどそれもばっさり払拭してくれて、
でも後から考えるとさらに長引く要因になった面も書かれているので
歴史ってほんとに一面的ではないなと思います…
誰かのせいって場合もありますが、それだってそうなった要因があるし。

この後、今川を筆頭に北条や朝倉や織田など戦国大名と呼ばれる人々がばんばん出てくるわけですが
これだけ京都がぐっちゃぐっちゃになっていたらそら自分たちで条例作って自治区しますってなるわな…
今川仮名目録は氏親パッパの最高傑作ですけども
あれの成立の過渡に応仁の乱があったと考えるとすごく納得がいく。
終章「応仁の乱が残したもの」のひとつとして京都文化の地方伝播についても語られていますが
言われてみれば奈良や京都の文化が東に北に伝わったのは伝えた人がいたからで
何故そうなったんだっけと考えたときに、
武士が地元に帰る←明応の政変←都壊れる←大乱←大名たちのごたごた←義教暗殺←幕府軍派遣でもめる←大和内のごたごた←興福寺の大和守護←源平合戦
というのが頭の中をドバっと駆け抜けて「わー!うわーー!!」って声出ました。
こうやって流れが繋がる瞬間がものすごい好きなんですよ…歴史を学ぶ醍醐味。
そういえば大乱の火事で洛中の文化財もすごい被害を被って建築も絵巻物とかも焼失してしまったので
後土御門天皇が三条西実隆に命じて大和に残る絵巻物の模写を土佐派にさせたって
高岸輝氏が『天皇の美術史』に書いてたっけ。
春日権現絵とか長谷寺縁起とか明恵上人絵とか…興福寺周辺のお寺が色々持ってたらしいのですね。

そういえば呉座氏が前に書かれた『戦争の日本中世史』の中で
元寇で竹崎季長が突撃した事例に「『さすが季長、おれたちができないことを平然とやってのける。
そこにシビれる!あこがれるゥ!』と賞賛したいところだが」とか唐突にぶっ込まれてて面食らったのですが、
今回の本にも「終わらぬ、大乱」という見出しの章があったなあ。
びっくりしましたよ中世史の本でこういうネタに遭遇するって…。
もしかしてと思って奥付のプロフィールを確認したら呉座氏は1980年生まれでした。どんぴしゃですな。


そういえば時代はちょっと下りますが、先日『江戸の蔵書家たち』という本を読んでいたら
学者たちの裏話を収録した『しりうごと』(1832年刊)という本が紹介されていまして。
その中の一節に、国学者の岸本由豆流が古今集に注釈を加えようとあれこれ書き散らしているところへ
なんと紀貫之が現れ(!)、『土佐日記』の由豆流の考証に対してひと通り文句を言ったあげく
「一体その方が考証はただ書ぬきを並べ立て見る人宜しきに従えなどといふのみ、
肝心の祭文のおもしろきところをば考証もせず只校合ばかりしたるは何の用にもたたぬことなり。
岸もとにさける𣑊うべしこそ実の一つだになき学びなれ」
みたいな皮肉まみれの言葉と歌を残して去ったとか書かれているらしいんですが、
これ要するに貫之が草葉の陰で泣いてますよみたいなことを言いたいんだろうけど
過去の人物の口を借りて当世人を批評したり揶揄したりする文法が、何だかちょっとおもしろい。
創作物じゃなく随想でなされるという何でもあり感がまた、現代に通じる気もします。


あと最近見つけた『日本の歴史人物事典 美麗イラストで楽しむ!』(成美堂出版)の目次に
小野氏の人々が3人(妹子・篁・小町)いたので読んだんですけど
この本、人物の見出しがいちいちおもしろいです(笑)。
しかも戦国時代や江戸時代は「猛将」「マルチな天才」とか割とありきたりな見出しなのに
古代~中古は「手紙を届けたら怒られた(特技:花を生ける)」小野妹子とか「実は尽くすタイプ」な藤原鎌足とか
「怒ると怖い学問の神」菅原道真とか「新皇におれはなる!」の平将門とか遊びまくってる!
ちなみに小野篁は「冥界でバイトした型破りな異才」「ひねくれ者の天才児」でした。まあ予想の範囲内だ。
そして各位歴史本におかれましてはそろそろそういう評価から脱してほしいような気もする。

あとこれ、たまに思うことなんですけど
なんで篁の夜の仕事は「バイト」と表記されることが多いのかな、単純に「昼は朝廷、夜は冥府でお仕事」じゃだめなのかな?
昼の公務員=正規で夜=非正規っていう意味なのかもしれないけどその根拠はどこなのかっていうか、
昼と夜で雇用形態が異なる(という認識が多い)理由は何だろう。
閻魔の補助を現代に照らし合わせたらバイトと認識して執筆・編集する人が多いってことだろうけども
昼が本業で夜が副業と考えたとしても、副業=非正規とは限らない気がするけど…(よく知らないでしゃべってます)。
どなたか検証してないだろうか。

夕立のはるる跡より月もりて叉色かふる紫陽花の花。

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川越氷川神社の入口の鳥居に風車の棚が出現したと聞いて行ってきました。
神社では毎年7月に風鈴を飾る縁むすび風鈴というイベントが開催されますけど
今年は一足先に風車が飾られているのですね。

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入口は木がトンネルのようになっているので風のとおり道というか、
風が吹いて風車が回っているとすごく風の音がします。ひゅごー。
画像だといまいち伝わりにくいのでTwitterに動画をあげております→こちら

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藤色の和紙がなんとも美しい。カラカラ。

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てっぺん付近。くるくる。
高速で回ってたんでブレております…シャッターもう少し開けておけばもうちょっとおもしろい写真が撮れるのかな。

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後ろのポスターで市村正親氏(川越市出身)が微笑んでいらっしゃった。


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神社に併設している氷川会館内のむすびCafeへ。
月替わりの限定スイーツが今月は紫陽花のケーキだと聞いて、早速いただいてきました。
セットドリンクにブレンドハーブティーを。

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白餡のムースの上に練り切りの紫陽花が乗ってます!ムースの中味はチェリークリーム。
青い寒天とさくらんぼが添えられていて季節感満載です。
もう見た目からかわいい、ひゃっほい☆

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蝶豆のハーブティーのシロップ。
スポイトには蜂蜜レモンが入っていてシロップに垂らしますと、

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こうなって→こうじゃ!
紫陽花は土のph値によって花の色が変わる花ですが、それがスイーツでも楽しめますぞ。

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スイーツに垂らしてみると青がほんのり紫色に。
青に紫が入るとちょっと柔らかい印象になりますね、すてきだ。

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トレイに添えられた栞にも紫陽花。
裏返すと正岡子規の短歌が書いてあったので記事タイトルに使わせていただきました。
紫陽花を詠みこんだ短歌って古代にはあまりないけど(万葉集くらい?)、
鎌倉時代以降にはだんだん増えていくみたいですね。

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会館内も緑と青と紫で初夏というか梅雨というか。

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会館入口の紫陽花と神社の鳥居。
各地でも紫陽花が咲き始めているのでどこかへ見に行きたいなあ。

「世の中のひとの心にならひけん かはるにはやきあぢさゐの花」樋口一葉
(一葉歌集・夏の歌から)

月がきれいですね(I Love Cat)。

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お手じゃなくて、おナメナメしてくださる母にゃんこ。
お手の頻度は本当に少なく、ごくまれに、気が向いたら、してくださいます。次はいつだ。(心待ち)

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なめ飽きたら寝ます。
でも尻尾はしぱしぱ動いて耳はピンとしてるから実のところはまだ寝てない。

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絨毯の上で背中をごしごしする娘にゃんこ。
うちの猫さまたちは夕方になると家中を走り回るスーパーにゃんこタイムが始まるのですが
このごしごしは一通り走り回ったあとに行う儀式。
割と丈夫な絨毯なのでちょうどよいゴワゴワ具合なのかもしれない。

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ゴロニャンと向きを変えて。

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自分の尻尾で一人遊びをする。
尻尾を振っているのは自分の意志だと思うのですが、動くのがおもしろいのかなあ。



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今夜はストロベリームーン(1年で最も小さく見える満月)でございました。
ほんとにほんのり紅く見えてびっくり。

6月の満月をストロベリーと呼ぶのはネイティブアメリカンの文化で
この時期のアメリカは苺の収穫時期なんだそうで、その満月ということで名付けられたらしいです。
夏至に近い時期の満月は南中高度が低く大気の影響で赤みをおびるんだそうで
言われてみればのぼったばかりの月がオレンジ色に見えたりする時があるな…。
日本でも満月に色々な名前がついてますけども、それはネイティブアメリカンも同じだそうで
たとえば彼らは4月の満月をPink Moon(花の季節ということから)と呼んだり
11月の満月をBeaver Moon(ビーバーを狩る季節ということから)などと呼ぶそうな。
満月に名前をつける文化は洋の東西を問わずどこにでもあって
それぞれ多彩な呼び方があるのですな。

スーパームーンにしろブルームーンにしろ中秋の名月にしろ、こういう天体イベントはワクワクして
晴れの日はもちろん、たとえ天気が悪くても雲間から朧月でも見えないかと空を見上げてしまいます。
どんな月であれ一期一会、形も色も変わるし、月だけじゃなく天候や季節によって雲も星の位置も変わるから
同じ夜空は二度と見られない。
昼の月のぼんやり霞んだ色も昇ったばかりのオレンジ色も真夜中のさえざえとした白も全部好きだ~。

「さみだれの雲の絶え間をながめつつ 窓より西に月を待つかな」荒木田氏良
(新古今和歌集・夏歌・二三三番)



そういえばうちの猫さまたちは満月になるとやたら騒がしい気がします。
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いつもは夜になるとベッドとか座布団とかそれぞれ好きな場所でグースカ寝てる猫さまたちですが
今日は夜になっても家の中をウロウロしたり
「お外出してぇ」と勝手口のところでニャーニャー鳴いておりました。
単にそういう気分だったのか、何かを感じ取っているのか。ふうむ。

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外から物音がすると揃って耳をそばだてます。虫の羽ばたきだった。

波風立ててね、うんと立ててね。

今期アニメ感想~。
妖怪ウォッチ、ぼのぼの、少年アシベ、ねこねこ日本史、LWA、信長の忍び2期、夏目友人帳6期、
CCさくらの再放送ほか、新作いくつか見ています。
アリスと蔵六は大塚明夫さんのじじい声が聴けると聞いて観始めたのですが
蓋を開けたら芳忠さんもいらして、明夫さんとのW大塚じじいコンビの存在感がすごすぎて
彼らがストーリー的に大事な話してても声ばかり聞いてしまって内容が全然頭に入って来ない(笑)。
とりあえず明夫さんが頑固じじい、芳忠さんがチャラくて抜け目ないじじいをやっているという
大変おいしい設定なのでイケおじマニアは見た方がいいです。
かわいいルックスのおっさんの口から低音のいい声が聞こえて耳がしあわせになれます。
…自分でも何を言ってるのかわからなくなってきた。

キャラがかわいらしいデザインの割にはおっかない単語や描写もあるのがまどマギを連想させますが
闇落ちはしてもソウルジェム濁る系の話にはならないだろうな…。
紗名ちゃんの能力は何がどこまでできるのか紗名ちゃん自身もわかってなさそうなのが
余計に危うさを感じさせるので彼女が能力を発揮するときは毎回ドキドキします。
樫村さんと一緒にいるときはたぶん大丈夫なんでしょうけど。
てっきり研究所の話をもっと長いスパンでやるのかと思っていたらあっさり終わってしまって
でも紗名ちゃんが自分でいたい場所を早めに見つけられてよかったなあと思うし
青い髪の双子ともお互いに関係を一から構築し直していってるのもほっこりする(*´ `*)。
絵を具現化させるアリスの子がすごく気になってるんですが彼は今どこでどうしているのかな。
そして今のところ紗名ちゃんを除いて最強なのは一条さんてことでいいんだろうか、
アリスの子どもたちと違って成人で仕事してるし経験も学習もしてそうだし
能力を一定以上は使いこなしていそう。
術式発動のアクションがすんごいかっこいいので1話につき1一条さんでやってほしいくらいです。
戦うメイドさんに萌える日が来るとは思いませんでした…小清水さんの声もかっこいいよねえ。


カブキブは原作読んでるときからアニメ化しそうな雰囲気があるなと思っていたら
やっぱりしたよ!毎回おもしろいです。
にわか歌舞伎ファンとはいえどうしてもストーリーより歌舞伎の描写に目がいってしまいますが
初回の冒頭に歌舞伎座がいきなり出てきてあまりの再現度の高さに写真かと思っちゃった!
9日初日の垂れ幕だったので納涼でしょうか、
クロが2階席一列目のど真ん中に座ってて奮発したな!って思いました、中学生がんばるねえ。
疾走感のあるオープニングもキャラクターと歌舞伎の描写が50:50になってて
白浪で阿久津くんがちゃんと南郷力丸の衣装(雲と雷と雷獣)を着てるのがすばらしいなと思う。
傘持ったまま宙乗りするのはファンタジーだけど
もし白浪がスーパー歌舞伎化されたら稲瀬川勢揃の場で宙乗りしそうだなあとか
すてきな妄想ができたので、あれを考えたスタッフさんにお礼を言いたいです。
クロたちが4人で歌舞伎座に行った回の、劇場内やドリンクコーナーの再現度も高いし
(原作では演舞場ですがアニメは歌舞伎座なんですねえ)、
お芝居の看板もちゃんと再現されてて、さすがに役者名は6話の夕霧伊佐衛門や坂元菊五郎みたいにいじってあるけど
演目は「廓文章吉田屋」とかきちんと入ってるね。
澤村宗之助さんがちょいちょい出ていらっしゃって、お嬢吉三とか松王丸とかしゃべった回には
アニメから歌舞伎役者の声がーー!!ってすげぇテンション上がりました^^
声量と張りがすごいんですよ…ありゃマイク割れる。
作画は…YOI見てたときも思ったけどこのてのアニメは演技の動きをどう描くかで品が決まるわけで
やっぱりアニメで歌舞伎の動きを描くのは難しいんだなと思ったのが率直な感想です。
特に見得が…可能ならもう少しがんばってほしいけど
それをやっちゃうと倍以上のお金と時間が必要なことも素人なりにわかるし
スタッフさんのライフがゼロどころかマイナスになりそうなのでこの件に関しては貝になろうと思います。
エンディングで江戸の芝居小屋をちゃんと描いてて(たぶん江戸博の中村座あたりが参考にされてそう)
女子に追い回される芳先輩と蛯原くん&クロの五条大橋でちょっと笑ってしまった。。
いや、蛯原くんが弁慶なのは本編で練習してたからだと思うけどクロが義経って(^^;)。

声優さんたち、歌舞伎の発声すごく大変だと思いますががんばってらっしゃる。
クロが普段と歌舞伎セリフの声色がまったく違ってて市川さんがんばってくれたんやな~!ってうれしかったし
煙管の雨が~は海老さん、月も朧に白魚の~は菊五郎さんを思い出したくらい似ていて
宗之助さんのご指導と市川さんのポテンシャルの賜物だなと…すばらしかったね。
阿久津くんの歌舞伎セリフも逢坂さんがせいいっぱい声を張ってらっしゃって
毎回どんだけ大変なお仕事をされているのかと思うとそれだけで涙出そうになるし
そっけなくされるとソワソワしちゃう声色のギャップもかわいいんだな。
トンボが「おれは五ェ門派だ」って言うの原作でも好きなセリフなのでカットされなくてうれしかったし
梅原さんがとてもいい感じに言ってくれてホワ~(*´∀`*)ってなった。
(丸ちゃんと一緒に(乂'ω') ('ω'乂)ってやるカットもおもしろかった)
甲斐田さんの芳先輩むちゃくちゃかっこよすぎるし
素に戻った花ちゃん先輩の島崎さんの声もむちゃくちゃかわいくて最高におもしろい。
丸ちゃんは1ミリも心配してなかったけど、オープニングでメジャーを武器みたいに操ってて
テキパキした行動力と早口セリフもまさに丸ちゃんて感じですごく好きです。
蛯原くんも全然心配なかったなあ…イメージそのまんまの声でした。
六方の作画大変だったろうなー!杖をトンとやったら花道イメージ映像になるマジックに笑ったけど
ちゃんと七三に立たせてくれてたのがとても良かったです。
梨里さんと数馬くんもちゃんと存在感があってよかったし
それを上回るレベルで霧湖さんの存在感がすごい。
特に7話の、舞台でしゃべる芳先輩と霧湖さんの横顔の作画が超絶きれいでした。
霧湖さんは引退しても文化祭に来てくれる人なんだよなあ…好きです^^

スタジオディーンは落語アニメからの歌舞伎アニメなんですね。
監修に松竹演劇本部、長唄も鳴物も歌舞伎座でお名前見たことある方ばかりでウッヒャーてなったし
附打の方は存じ上げませんが毎回すごくいい音を鳴らしていらっしゃる。
大向こうもいらっしゃるけど会の人なのかなあ。

声優さんたちが歌舞伎を勉強した特番も見たんですけど、まあバラエティ感が強かったけど
あちこち行って学んでらっしゃったのが伝わってきました。
松竹稽古場での宗之助さんのご指導、甲斐田さんや逢坂さんが同じひとことを何度も繰り返したりしてて
これはいかんぞって最初はセリフに追われていた皆さん…どんなに大変だったでしょう。
「うちらはのんじゃうから」って宗之助さんがおっしゃるのすごくわかったし、
絶景かな~の揃えセリフとかストレートにきれいで美しいんだけど
歌舞伎独特の引っかかりがないから歌舞伎としては違ってしまってるみたいな、
歌舞伎の言い回しを可能な限り再現したいけど口パクと尺に合わせないといけないみたいなジレンマもあって
宗之助さんも声優さんたちも落としどころというか擦り合わせの作業が大変だったろうなあ。
改めてお疲れさまでした。
学習院大学のリアルカブキブこと国劇部で三人吉三の例の場面をやるとこも
市川さん、セリフが早口だし動きが硬かったね^^;(新蔵さんも「動きはちょっと」って言ってた)仕方ない。
梅原さんの附けはタイミングもよくてバッチリだったと思う!
歌舞伎座(四月大歌舞伎前だったんですね)に行く企画もあって、
スタジオアリスさんで梅原さんが和装して逢坂監督&市川ADコンビが撮影したり
逢坂さんの隈取り&押隈体験(むきみ隈)で「おれ今笑ってるんだよ」って言いながらも
市川さんと梅原さんが「めっちゃ睨まれてる」っていうのとか
終盤で逢坂さんが「(メイクの際に)テープで眉を引っ張られる感覚を覚えておく」っておっしゃってたのとか
初めての人ならではの感想だなと思ったし、
市川さんは大石内蔵助コスを楽しんでいて
梅原さんたちに「討ち入りに行くのかなぁ」って突っ込まれてておもしろかった(笑)。
せっかくなら歌舞伎座ギャラリー入ってくればよかったのにねえ、時間なかったのかしら。
波島陽子日本舞踊教室に行った島崎さんと河西さんが四苦八苦されていたけど
歩き方、要返し(これができないとお稽古に入れないらしい)を習って藤娘の潮来出島をお稽古されて
最後はおふたりとも様になってらっしゃってやっぱりあっという間に覚えてしまわれるなあ。
特に島崎さんの才能が!たぶん体幹がいいのでしょうね、姿勢が安定して崩れないし
扇をクルリと返すときもちゃんと模様が正面向いてるし、何より楽しそうだった!
終えてからの感想がお芝居する人の感想というか演技論みたいになってたし
寿月堂でチラっとなさった手の動きがもう、女方の動きだったよね…ていうか島崎さんすごい色白なんだね。
あ、おしまいに寿月堂で皆さんが召し上がってたおにぎりとサンドイッチはわたしも大好き!おいしいよね!!
歌舞伎稲荷神社でヒット祈願もされたそうで…クライマックスに向けて盛り上がってほしいものです。

(そういえばスタミュに歌舞伎役者がいると聞いてチラ見した回がたまたまその人のお話だったのですが
まず猫ちゃん(タビアンていうのね)と一緒に暮らしてるっていう設定に(Φ∀Φ)☆ってなりました。
若手役者!と!!猫!!!(最高です)
それにしても細谷さんはまた体の一部を痛めちゃう役なんですかい…
某宗介で肩を、某昴くんで足を粉砕骨折という前例があるので心配です。ってか野暮助ってなんなんだ。
肝心のお芝居シーンですが、取材とかセリフ監修とか入ってるとは思うんですが
たぶん歌舞伎座がモデルなんだろうけど建物が色々すごい外観だったのと
若手が一人楽屋なのと舞台が思いのほか小っちゃいのにびっくりしたけど、
みんなで幕の内弁当買ったり、元気は板の上にとっとけとか、先輩の楽屋に挨拶行くとか良かったし
舞台場面は(1カットだけでしたが)あれはありだよ全然ありだ、ありゃ歌舞伎ですよ。松竹さんやってほしい!
ゴシック歌舞伎か~おもしろそうだなあ、歌舞伎座はハードル高いから演舞場か明治座あたりでできませんかね。
染さんとからぶさんがやったら似合いそうです)


アトム・ザ・ビギニングで誰が一番かっこいいかってA106ですよ。
まだイケメンだった頃の天馬午太郎くんとか、まだ鼻がちっちゃいお茶の水博志くんもかわいいけど
(というかあれすごくぼーいずがらぶしてるアニメだと思う)、
シックスはやっぱり文句なしにかっこいいです。
たぶん彼の先にアトムを見てしまうからだろうけど。
はやぶさやルンバとかでよく言われる、無機質な物に感情や心みたいなものを覚えるときの
感動って何なんですかね…萌えかな。
シックスがトラブルを未然に防いだり、起きても被害を最小限に食い止める行動を見ていると
それが午太郎の言うように最適解の行動なのだとしても結果的に人間の危機を救った形になって
そこに心を感じるのは人間キャラや視聴者なわけですが
シックスが能面やウルトラマンみたいに表情がないのもすごく効果になってる気がする…自由に表情を読めるっていうか。
アトムの表情がかわいいのとはまた違う味わい深さ。

高校生ロボコンに全然興味を示さなかった午太郎がチームお茶の水の場面で急に生き生きと分析を始めるのが
ぶれないなって笑えたし、
TERU姫の部品をいち早く見抜いて指摘するところはきっと彼もそういう経験があったんだろうなとか
言葉のひとつひとつにバックボーンを感じさせるセリフが多いように思います。
あとコロッケパンを食べる手つきがエロい。
(どうでもいいけど劇中の発言から考えるとコロッケパンはいつも博志が買ってあげてるということだろうか)
そんな午太郎だから博志がそばにいないとシックスが生きていけないなって思ったし
そう遠くない未来に開発されるだろうアトムを思うと
お茶の水博士のそばで生きていくようになるのは必然だったのかなとも思う。
でも6話の博志の妹キャッチがアレだったのに比べて午太郎の茂斗子さんキャッチがお姫様抱っこだったのは
いつぞやシックスが蘭ちゃんをお姫様抱っこしたのを考えるとすごく人間性が出てるなって思いました。
人間としてはすごくスマートだったと思うんだよな天馬博士は…。
蘭ちゃんもシックスを見て部活の研究開発に熱意をそそいでいて応援したくなります。
(どうでもいいけど制服がサファイア袖である点が個人的に高ポイント)
あとメンバーの周囲でちょこまか動き回っているF14がかわいい。

伴俊作少年とかノース(1号機かな?)とか佐流田博士とか、
手塚マンガを知る人にはおなじみの名前もいくつか出てきてますね。
BJ21やPLUTOもそうだったけど眞氏は手塚漫画のリバイバルやリスペクト作品で
作家さんの長所を生かしつつきっちり手塚色を匂わせて、とてもよい仕事をされていると思う。


有頂天家族2。
無印を見ていたときはふにゃふにゃしたはんなりアニメかと思っていたらシリアスもあって
すごく深い物語だなという感想を持ったけど、2期もその雰囲気は相変わらずですね~。
セリフまわしが独特だし色んな意味で「現代の昔話」っぽいなというか
昔話を現代に持ち込むとこうなるだろうなっていう。
ジブリのぽんぽことはまた違った狸たちの物語といいますか…。
前も思ったけどこの作品はキャラクターと声優さんがとてもちょうどよいバランスでお芝居をしていて
表情ひとつセリフひとつとっても、そこにいくつもの感情や答えがあるような奥行きがあって
そこがすごく魅力なのかなと思う。
矢三郎が軽口たたくにしても軽口だけの意味で言ってなさそうっていうか
彼に意図があるのがちゃんと伝わってくる力が作画と演技にあるんだよねえ。
オーバーアクトではなくすっきりして情報量が少なくても
これだけ雄弁に語る表情と声色が作れるってすごいと思います。
矢一郎さんや桃仙さんあたりは嘘つくの苦手だから表面通り受け取っても問題なさそうだけど。

下鴨四兄弟は相変わらずで、桃仙さんも相変わらず子どもたちを愛しているし
玉瀾や海星との関係性もじわじわきてドキドキする。
弁天さまの強さと妖艶さはますます磨きがかかっていくし、美人長命Tシャツわたしも欲しいです。
新キャラの二代目の底知れない感がすさまじすぎる…スーツにシャッポがよくお似合いで…。
前作では狸たちも人間も弁天さまに楯突かないのが暗黙の了解みたいな部分があったから
二代目が当たり前のように対抗してるのがすごく新鮮。
何せ真夏の京都のビルの屋上でアイロンがけをするだけで壮大なBGMが流れるお方だからなー!
弁天さまは二代目に勝てる日が来るのか。
夷川の叔父さんが大変なことになったけども、あの叔父さんだから実は生きてて
別の企み事してるとも限らないような気がします。
長男も中の人が中村悠一さんなのでただのお坊さんでは終わらなそう…wktk。

ところで中野ブロードウェイのpixiv Zingaroにて有頂天家族2の原画展が開催されていましたので
先日行って来たのですよ。
uchoten1.jpg
入場無料、写真撮影可!すばらしいね。
設定画からキャラクターデザイン、絵コンテや原画や背景、ポスターにグッズなどが
こぢんまりしたスペースにぎゅっと並べられていました。

uchoten2.jpg
原画や背景画。
久米田さんのデザインはシュールで硬派だと個人的に思ってるんだけど
原画の鉛筆タッチはとても柔らかく見えるふしぎ。
背景画も改めて見ると光よりも影の色が強いなと思いました…地獄絵もあったね。
矢二郎にいさんのいる六道珍皇寺の井戸をきれいに、且つちょっと影を濃く描いてくれているのが
このアニメが大好きな理由のひとつだったりします。

uchoten3.jpg
すごくかわいいと思った矢三郎&矢四郎コンビ☆
兄をぎゅーってする矢四郎かわいいし弟にぎゅーってされる矢三郎もかわいかったなあ。
兄のお腹触ってみたい…絶対ふにふにして気持ちいい触り心地…!

とまあ、そんな感じで展示内容も大変満足だったのですが
わたしが行った最大の目的はこちらですよ。
uchoten4.jpg
展示室のど真ん中に再現されていた六道珍皇寺の冥府通いの井戸!!
公式Twitterから「展示室に井戸あります」ツイートが流れてきたときのわたしの気持ちを、
小野篁と六道珍皇寺に入れあげて以来公式以外の井戸を見る機会なんてあるわけないと思っていたのに
なんと立体化に立ち会えたわたしの気持ちを140字以内で述べなさい。述べられるわけない。(自己完結)
ありがとうございますありがとうございます、本っっ当にありがとうございます!!
面白きことは良きことなりーーー!!!うわああああん公式様は神様でございます。
有頂天家族は原作もアニメもヒットしていますし原画展もひとつのきっかけとして
井戸の存在を少しでも多くの人に知ってもらって、この井戸どこにあるんだろうってぐぐってもらって
ほほー六道珍皇寺ってお寺があるのかと知ってもらって、あわよくば行ってお金落としてもらって
六道さんが100年後も200年後も存続すればいいん!!だ!!!(打算的)
あのお寺が残れば篁がこの世界にいた事実をずっと残していけるから…お願いしますよ。

uchoten5.jpg
中に矢二郎にいさんがおります~将棋盤と偽電気プランも小銭も入ってる!
矢二郎にいさんはもう何してても心がぴょんぴょんします、口がゆったりパクパクしてるだけでかわいい。
兄弟で将棋ぱちぱち指してるシーンが好きだ~^^
あの諏訪部順一と吉野裕行と櫻井孝宏は最高ですよ…矢四郎も混じってカエル4匹だったらよかったのに…。
しかも諏訪部さんが一番年上で次が吉野さん櫻井さんで中原さんが一番年下っていう
狸たちが兄弟なら中の人々も年齢でみれば兄弟みたいなキャスティングなんですよ。
たまたま決まったのか意識されたのかわかりませんけども…神か。

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ゆさ

Author:ゆさ
飼い猫に熱烈な愛をそそぐ本の蟲
歴史やアートも溺愛中
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