猫・本・歴史・アートなど、その日見たもの考えたことをそこはかとなく書きつくります。つれづれに絵や写真もあり。
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2018年02月15日 (木) | 編集 |
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東博の「仁和寺と御室派のみほとけ-天平と真言密教の名宝」に行ってきました。
そんなに混んでないと聞いていて2時間で足りるかなあと思ったら結構混雑していたし
(たぶんみんなこの日から展示される葛井寺の千手観音像を見に来たんだよな…わたしもだ)、
書に絵巻に仏画に宸翰、そして仏像の群れというラインナップで3時間でも足りなかった。。
写真はラウンジに展示されていた御室流のいけばなです。毎週変わるらしいよ!綺麗。

仁和寺は平安時代初期に光孝天皇が発願し、子の宇多天皇が完成させ初代をつとめたお寺です。
真言宗のお寺なのは宇多天皇が真言宗の僧を戒師として出家したからで、
さらに法皇が住んだ僧坊が御室と呼ばれたので真言宗御室派というようになったのですね。
室町時代に描かれたとされる宇多法皇像は袈裟をまとった立派な姿、
法皇所蔵とされる刺繍袈裟の断片も近くに展示されていました。
宇多法皇以後も主に親王が門跡をつとめておりまして、
6世守覚法親王(後白河天皇の子)が自ら行った祈祷や法要を記録した密要鈔から
孔雀経法則と開白次第が展示されていました。
孔雀経は安産祈願や厄払いの際に唱えられるもので、平徳子の出産の御修法にも使われたそう。
また、歴代天皇の書も仁和寺にはたくさん残されていて
だいたいは門跡に宛てて天皇が書いた手紙や色紙のようです。
(わたしが行ったのは後期なので見られなかったけど、
前期展示には平徳子の出産の際に祈祷を行ったことへの高倉天皇からのお礼の手紙と
兄である守覚法親王の返事の手紙が並んで展示されていたそうな)
どの天皇の書にも龍に囲まれた「仁和寺」の印がでかでかと押されていて
これは高倉天皇の宸翰に押されている印だそうで、
他の宸翰にもいくつかその印が押されている例がみられました。蔵書印みたいな使い方なのかな。
後水尾天皇と後西天皇の和歌懐紙はさすが親子で書体がむちゃくちゃ似てて微笑ましかったし
19歳の霊元天皇が書いたむちゃくちゃ真面目な字もすてき。
光格天皇の薬師経は紺紙に金字で書かれていて、
天皇は制作の途中で亡くなったので後は子の親王が書いて完成させたそうです。
天皇本人によるお経の最初の部分が展示されていて、フォントのような厳格な筆跡に舌を巻いた。

真言密教のお寺のため空海に関する文化財も。
10cmほどの薬師如来坐像は秘仏で、過去にほとんど御開帳されたことがなく(直近は1986年)、
歴代門跡の持念仏であり元々は空海の持ち帰り物と伝えられていたそうですが
平安時代後期の制作で円勢・長円という仏師によるものと今はみられているそうです。
衣に金色が少しだけ残っていてキラキラしていた☆
光背と台座には薬師如来が7人、台座には日光・月光菩薩、十二神将が浮彫で見事に表現されていました。
国宝「三十帖冊子」は空海が遣唐使として唐に渡った際にあらゆる経典を写して持ち帰ったもので
ノートとか手帳サイズなので空海が常に持っていたとされるもの。
展示されていたのは30冊のうち20帖と26帖で、「空」と「海」の字も見つけました。
(後でミュージアムショップを覗いたらその2文字がTシャツやトートバッグなどにあしらわれていました)
唐の写経生の人たちにも書いてもらったらしく、丁寧な楷書が並んでいまして
空海は行書で書いているので印象が全然違っておもしろい。
不空(空海の師である恵果の師)筆と伝わる「尊勝陀羅尼梵字経」の堂々とした梵字もかっこよかった。

修法のためのお経や仏具。
掛軸の孔雀明王像は孔雀経修法の際に掛けて使われたものなのかしら、
羽の1枚1枚まで細かく描かれていて、何より江戸時代の絵だから色がきれいに残ってる!
孔雀明王同経壇具等相承起請文は覚法法親王(白河天皇の子)によるもので
修法に使う画像や仏具をみだりに持ち出してはいけないという戒めを書いていて
でっかい手形も赤く押してあったんだけどこれ親王の手なんだろうか…。
また覚法法親王は消息にて修法の秘伝を安易に伝授する者を批判したりしていて
なかなか厳しい人だったようです。
国宝の両界曼荼羅は一条天皇から仁和寺へ贈られたもので
紺地に金色の白描で描かれた、壁いっぱいに広がる巨大な曼荼羅であった。
童子経曼荼羅は子どもを守る修法の際に使われるもので
中央に不動明王がいて、乾闥婆・梵天が子どもを守り、
周囲には犬・猫・獅子・牛など子どもに害をなすという15の動物が描かれていました。
こんなこと言ってもしょうがないけど猫は子どもには害じゃないよー!(アレルギーとかは別です)
白描の薬師十二神将画像は干支の神々がそれぞれの動物に乗った姿で描かれているんだけど
寅神が乗っている首長の虎は鳥獣人物戯画の乙巻にいる虎に似ているので
模写されたのではないかという説があるとか。
そうそう、仁和寺には鳥獣戯画もあります!
甲巻のうさぎの弓矢の場面と、丙巻の人間たちの場面が展示されていまして
何らかのタイミングで写されたものが伝わっているのではないかとのこと。高山寺印のない戯画は新鮮です。
古筆手鑑は紀貫之の如意宝集切・小野道風の写経断簡、
藤原行成・源俊頼の和歌断簡のページが開かれていて
貫之が仮名文、道風が漢文、行成と俊頼は仮名交じり文で何だか時代の流れを感じて楽しかった。
後深心院関白記は1375年10月のページが開かれていて
著者の近衛道嗣が後円融天皇に付き添って仁和寺所蔵の御禊行幸絵巻7巻を見たことを記録しています。
蓮華王院宝蔵の絵で云々とのことですが…時代を考えると応仁の乱で焼けてしまった可能性が。。
現存最古とされる日本図は、現代では日本地図ってだいたい東が右で西が左側ですけど
これは近畿が右で遠江が中央で陸奥国が左向きに描かれていました。
文字が縦向きだったのでたぶんこれが正位置だと思うんだけど、びっくりする。

応仁の乱で荒廃した仁和寺を、江戸時代に復興した21世覚深法親王(後陽成天皇の子)の展示も。
徳川家光に許可をもらい伽藍を再興した人だそうです。
このとき御所から移築した清涼殿や紫宸殿、常御殿などが現在の仁和寺の伽藍を形づくっているとか。
(現在の金堂は元紫宸殿だそうだ)
狩野孝信による牡丹図襖や唐人物図屏風はたいへん美しく、
これらは実際に建物の中に配置されていたそうです。

そしてこの頃建てられたのが仁和寺観音堂なのですが
この展覧会ではその堂内が会場に再現されています!
観音堂は修業の道場であるため通常は非公開ですが現在は解体修理中のため、
安置されている仏様たちを東博にお連れしてくださったようです。
しかも展覧会場で唯一写真撮影が許可されているポイントなのだ!最高。
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キエエエエェェェェェエエエエエ( ゚Д゚)
ご本尊の千手観音菩薩立像、脇侍の不動明王立像・降三世明王立像、
さらに二十八部衆像と風神・雷神像!全部で33体が勢揃い!!
なんじゃああなんなのじゃああああああスゲエエェェェエエエエ(゚Д゚;≡;゚Д゚)

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降三世明王側。

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不動明王側。
SNS映えとか言ってる場合じゃない、ひたすら拝んでは撮らせていただきます。
千手観音様も他の仏様もレプリカじゃない全部本物、それがこんなに並んでいるド迫力☆

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風神。
なんかハーフパンツ穿いてるみたいでかわいい…。

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雷神。
三十三間堂こと蓮華王院でも千手観音軍団の両脇を風神雷神が守っていますけども
あの2柱もだいたいこんなポーズしてるんですよね。
俵屋宗達が風神雷神図を描くとき参考にしたのは三十三間堂や北野天神絵巻だけじゃなくて
仁和寺観音堂のお像もなんだろうか…
でも修行場なら当時も非公開だったかもしれないし、さすがに見られなかったかな。
あるいは風神雷神といえばこのポーズ!みたいなのが当時すでにある程度確立されていたとか、かなあ。

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観音堂再現の周囲をぐるりと囲んでいる壁画は
同じく仁和寺観音堂の壁画を高精細デジタルスキャナで取得したものだそうです。
(京都大学の研究室によるデジタル化→保存するプロジェクトだそう)
オリジナルは木村徳応という絵師による作品で上部に仏画、下部に六道絵という
仏教の世界観を表現した内容になっています。
(木村徳応は江戸時代前期に活躍した絵師で、主に寺社の仏画や肖像画を手掛けていたそうな)

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上から仏様に見下ろされてひたすら恐縮し、下の地獄絵を眺めて楽しくなる時間。
観音堂は長い年月の間に雨漏りとかもあったらしくそういう傷みの痕も見受けられますが
これだけ色が残っているというのは普段から非公開であることも理由のひとつだろうな…
光に当てなければ絵は傷みにくいのでね。
建物が修復されれば雨漏りの心配もなくなるし、これからも大切に保存されていってほしい。

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六道絵の一部、畜生道。(隣に修羅道が描かれていました)
江戸時代に描かれた絵だからか、モチーフや世界観がほぼ完成された地獄絵のような気もします。
室町以前の地獄絵によくある「これなんだろう?」っていうのが、あまりない。

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風神雷神がいます!正面には龍神。

後半は怒涛の御室派仏像ラッシュ。
ほとんどの仏様が360度、お背中まで見せていただけるのがすごくうれしかったです。
平安時代の制作のものが多く、蓮光院の大日如来坐像とか屋島寺の千手観音菩薩像とか
一木造が多いのもこの時代の特徴だなと思った。
仁和寺創建時の本尊である阿弥陀如来坐像および両脇侍坐像(国宝)は
光孝天皇の一周忌、つまり仁和寺創建供養に制作されたもので
そんなに大きくはないけどふくよかでゆったりしたお姿が優美。
平安時代の吉祥天像は唐風のお姿というか、和様のお姿を見慣れているので新鮮でした。
帽子にリボンついてるみたいな飾りがかわいい。
悉達太子像(釈迦の王子時代)は少年の姿に小さな角髪を結ってかわいらしい。
金剛寺の五智如来坐像は密教で5つの知恵を仏にあてはめたもので
大日如来を中心に金剛界の五人の仏様が鎮座していらっしゃいました。
平安末期の優美なお姿だけど玉眼が入ってるんだよね。時代の移り変わり。
明通寺の降三世明王立像・深沙大将立像はおふたりとも2.5mもの阿吽像で
ものすごい迫力ですが筋肉はすっきりした一木造で、鎌倉時代との差を感じます。
深沙大将は磐座に乗っておられて、降三世明王はシヴァとパールヴァティを踏んでいました。
中山寺の馬頭観音菩薩坐像は33年に一度しか御開帳されない有難い仏様、
3面8臂の勇ましいお姿は慶派仏師によるものだそうです。
長勝寺の八幡神本地仏坐像は頭部がそれぞれ如来・菩薩・僧で体は神像という3体。
八幡神は阿弥陀如来や釈迦牟尼仏を本地仏としますが(八幡大菩薩というやつ)、
僧はなんだろ、空海かな。香川のお寺なのでね。
雲辺寺の千手観音菩薩坐像・毘沙門天像・不動明王像は秘仏だそうです!
42本手の千手観音像はぴったり合掌しておられて
目を閉じているのかと思いきやよく見るとうっすら開けておられた。
像内の胸のあたりに「目アヘラカニナシタマエ」という墨書があるそうで眼病に効く仏様とのこと、
施主は「女大施主中原氏」という女性と伝わっているそうですが目がお悪かったのかな…。
神呪寺の如意輪観音菩薩坐像はひとつの頭に6本腕、足を降ろさず組んでいる珍しいお姿ですが
ゆったりした雰囲気が伝わってくるのは他の如意輪観音にも通じるなあと思います。
お寺が兵庫県の甲山山麓にあるため「100万ドルの夜景を見下ろす仏像」とキャッチコピーがあって笑った。
大聖院の不動明王像は宮島に行ったとき階段の途中にあった霊宝館にいらした不動様だー!
かつて仁和寺真乗院にいらしたのを宮島の弥山に移されたんですよね。
巻髪ではなく総髪のお不動様は真言宗御室派の特徴だそうです。
道明寺の十一面観音菩薩立像は秘仏で、
道明寺は菅原氏の先祖にあたる土師氏の氏寺であることから菅原道真の制作と伝わるそうです。
(どうでもいいけど道明寺と聞くと桜餅を思い出してしまう)
中山寺の馬頭観音菩薩坐像も33年に1度の秘仏で
くわっと口を開けたお姿がとてもかっこよかった。

そしてこの日からお出ましの葛井寺の千手観音菩薩坐像が!すごかった!!
この展覧会、本当は混まないうちに来たかったけどこのお像が展示されるのは会期半ばからで
どうしても会いたくて展示初日まで我慢して、当日は案の定混雑してたわけですが
ご本人はかなり大きな仏様だったのでどこからでもよく見えたのがよかったです。
通常、千手観音像は手が40~42本で制作されることが多いのですが
この観音菩薩様の手は両方で1043本あります!
そもそも千手観音の「千手」は「多い」的な比喩であることがほとんどなのに
ガチで1000本以上の手をつけてしまった注文主と職人の狂気を感じる。
物理的に1000本の手を持つ千手観音像は現在このお像しか確認されていないそうです。
無数の脇手は左右4つのパーツに分けられ支持柱や環に釘止めされており、
飛び出している大手は38本ありすべてに持ち物が持たされています。(後世に付けられたらしい)
持ち物をひとつひとつ眺めながらお像の周囲をグルグル回っていたら
向かって右の何も持たれていない大手に目が描かれていてびっくりした。
さらに他の脇手にも目が描かれた手がちらほら…どれも細いけど少しずつ開き方が違っておもしろい。
改めて正面から見ると羽を広げた孔雀のような仏様で、でもどこかで見たことある造形だなと思っていたら
どこからか「宝塚の背負い羽根みたい…」と聞こえてそれなー!って思いました。
この千手観音像はリアルに手が千本ある、まさにトップスターなのだ。すごい。

葛井寺は過去に一度訪れていますが、ご本尊の御開帳日ではなかったので(毎月18日だそう)
今回はお会いできて本当によかったです。
合掌しておられる手が少しだけずれているのが興福寺阿修羅像を思い出しました。
そういえばあの阿修羅もこの千手観音も奈良時代の乾漆造だ。

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会場の特設ショップで限定御朱印がいただけると聞いて!
とても雅なパッケージに書き置きの御朱印を入れていただけました。
ただこの御朱印、日付が入っていないのであれー?と思っていたところ、、

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決まった時間になると仁和寺のお坊様がラウンジで日付を入れてくださるというので駆けつけました!
ちょっと並んだけど無事に書いていただけました。よかった!

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「仁和寺」の印は例の高倉天皇宸翰の印を復元しているそうです。
普段仁和寺でいただける御朱印には押されないそうなので、気になる方はこの機会にぜひ。


そうそう、仁和寺は徒然草の「仁和寺にある法師」や「これも仁和寺の法師」などが有名ですが
(仁和寺近くの双ヶ丘長泉寺に兼好法師舊跡の碑があるよね)
わたしにとって仁和寺といえば野々村仁清だったりします。
江戸時代前期に仁和寺の門前に御室窯を開き、弟子に尾形乾山がいたことでも有名。
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本館に展示されていましたよ~仁清の「色絵牡丹図水指」。
唐風の形の器に和様の牡丹が丁寧に描かれた作品です。きれいだ。

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こちらも仁清、「色絵梅花文茶碗」。
金と赤のきれいな梅の絵。

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東博のレストラン「ゆりの木」のフォンダンショコラ。自分へのバレンタインです。
ここ、デザートのお皿がハート型なんですよね^^
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2018年02月11日 (日) | 編集 |
細谷正充『少女マンガ歴史・時代ロマン 決定版全100作ガイド』を読みました。
これまでに発表・刊行された膨大な少女マンガやレディスコミックの中から
歴史・時代ものをセレクトして100作品を紹介するガイドブックです。
過去の名作から現在連載中の作品まで幅広く紹介されてますよー!
ちなみにこの100作品のうち、わたしがこの本を読む前に読了していたのは15作品、
作品名やあらすじを知っているのは半分程度で、両方とも存じ上げなかったものがほとんどでした。
こんなに世の中には歴史少女マンガが溢れているんだ…!たくさん知ることができてよかったです。

ラインナップは日本史(古代~近代史)、フランス(ルネッサンス~近代)、
ヨーロッパ(中世~近代)、ロシア、アメリカ、エジプト、オリエント、インド、中国・西域です。
あらすじやキャラクター、作品が発表された時代背景、著者による萌え要素まで
1作品につき2ページ程度で紹介されています。
少女マンガ雑誌に限らず幅広いジャンルの雑誌やウェブ連載ものも入っていて著者の興味の範囲が伺える。
連載された年月日や掲載雑誌などのデータがなかったり
それぞれのコミックス総巻数が記載されていないのは少々残念ではありますけども
ネット社会ですし興味を持ったらぐぐって探してみてね!ってことなのかもしれない。
(たぶん絶版作品とかも混じってるので)

わたしが読んだことがあるのは以下の作品たち。
山岸涼子『日出処の天子』。聖徳太子と蘇我毛人が主人公なんですが、
ご存知の方はおわかりかと思いますがあの内容なので
初めて見かけた学生時代にはまったく読めなくて、何年か経ってから一気読みした作品です。
とにかく太子がやべえ…!それ以上に刀自古がやべえ!と戦慄しっぱなしだったよ…
歴史教科書のイメージと全然違うし仏教やSFめいた演出がとても壮大だった。
(どうでもいい萌えポイントですが毛人が猫を膝にだっこして気を紛らわせるコマがあって、あれ好きです)
里中満智子『天上の虹』。完結した際に過去記事にも書きましたけど
キャラクターが誰も彼も複雑で深みのある造形で読みごたえがあるんですよね。
D・キッサン『千歳ヲチコチ』これおもしろいよー!最高におもしろいですよ!!(力説)
ほのぼのとギャグとシリアスと恋愛がおもしろいくらいにバランスよく組み込まれていて
しかもそれらはガッチリと調査された史実と古典に裏打ちされていることがコマ間からばしばし伝わってきます。
「具注暦(カレンダー)」「部活か!」「ハーレクインも腰抜かすぞ」「女房モブ」「ノンストップ行事」「U・T・K」など
現代的なセリフが多いのに全く気にせず読めるのはどうしてだろうと思っていたのですが
作者さんが過去のツイートでこんな発言をなさっていて
ああこれはどろろだったんだ…読み慣れていたからかあ、とスコンと納得がいったのでした。
あとキッサン氏がどろろを読んでいたこともちょっとうれしかった。いい妖怪マンガですよね。
ねこしみず美濃『猫暦』。伊能忠敬に弟子入りしたおえいの研究生活がほんとすこ、
司天台を始め天文学の描写が非常に丁寧で勉強になるし、
ねこしみず氏の時代考証は徹底的なことで有名なので安心して読めますよね。
あとヤツメの描写が!毛めっちゃフサフサふわふわしてそう~~触ってみたい。
沙嶋カタナ『咲くは江戸にもその素質』。きましたわ~!
たまたまネットで連載中だったのを見つけて読み始めてあっという間にハマったんですよ…
「〇×〇いいと思うの」とか唾ゴクリとか腐女子あるあるトークをわかる…わかる…と静かに頷きながら読んだよ…
八犬伝を通じてじわじわ仲間が増えていくとか3次元男子で妄想始めちゃうとかしゅごいよ、沼が深い。
あとフルカラーマンガなのすごいよね!どんだけ手間暇かけて描いていらしたのか。いやはや。
永尾まる『猫絵十兵衛 御伽草子』は少女マンガなのかどうかわかりませんが
お江戸猫ぱんち連載だし猫と人間の人情とか萌え要素もあるのでカテゴライズされるのかな。
日常から妖怪、神様や仙人の世界まで色んな猫が出てきて楽しい、猫のお伊勢参りの話がすきだ~。
捨てられていた幼い十兵衛がたくさんの猫に囲まれていたコマも好きすぎる…ああいうのに弱いです。
あとニタ様の本当の姿はかっこよすぎてしねる。
渡辺多恵子『風光る』。これ学生時代から読んでますがまだ続いてるんだね!
熱いファンだった友達が部室でめっちゃ語ってくれたのを今でも覚えています。
池田屋事件で沖田総司に吐血させなかった理由を渡辺氏がコミックス巻末に詳細に記してくれていたのを読んで
マンガって自分の考えを持って描いていいんだと自信をくれた作品でもあるので最後まで見届けたい。
菅野文『北走新選組』、歳さんが勇ましいけど儚げで哀しいんだよね…でもそれがいいんだ…(何)。
海に落ちた野村利三郎が「青い…」とモノローグする様は碧血碑を知っている人は泣くよきっと。
あとこの作品の大鳥圭介は!とても!いいぞ!!(熱弁)
(菅野氏は斎藤一を主人公に描いた『誠のくに』もおすすめです)
大和和紀『はいからさんが通る』、読んだのいつだっけなあ?
楽しい物語なのかなと読み始めたら早々に裏切られ波乱の展開にドキドキしたものです。
ギャグ要素もあってホッと笑えたりもしますが最後までぐいぐい引っ張られてました。
あとこの物語に出てくる男性は皆美人ばかりであった…筆頭は蘭丸くんね。
あと、著者も言ってるけど関東大震災の芸能人のエピソードはわたしも読みながらへー!って思ったなあ、
当時蝶々夫人を上演中だった浅草オペラで田谷力三がピンカートンの扮装のまま逃げたとか
肉声や体温が垣間見えるエピソードは興味深いです。
草間さかえ『タケヤブヤケタ』。きましたわ~!(その2)
草間氏のマンガは『さよならキャラバン』も『うつつのほとり』も『魔法のつかいかた』も大好きですが
最初に出会ったのがタケヤブで、たちまちその作風にハマってしまったのでした。
わずかなセリフと人物の交流からドラマが繰り広げられ、そうくるかー!という展開からのカタルシス…
特に氏の描く枯れたおじさまがエロい。わかりみが高い。(何か言い出した)
都戸利津『嘘解きレトリック』、おおおおこれも大好きですわ~!
嘘を見抜く能力のためにずっと村八分にされてきた主人公の鹿乃子が
東京に出てきて祝先生のところで居場所を見つけられたのが本当にほっとする。
ミステリも作り込まれていて最後まで読まないとわからないし(推理作品は推理しないで読むタイプです)、
都戸氏の描かれるレトロモダンな背景も綺麗なのでおすすめですよ。

萩尾望都『王妃マルゴ』。モー様の描く人物は情感がすさまじいよね…!
モー様の作品で最初に読んだのは『ポーの一族』で、『イグアナの娘』はドラマで見たけど
登場人物がみんな強烈に生きていて下手すると見てるこっちがエネルギーを吸い取られるような気がする。
おととしの「浦沢直樹の漫勉」で制作風景を見たときも鬼気迫るマルゴが原稿上にいたしなあ、
下書きのレベルも高かったよね…何気ない神作家の「下書き」が僕の心を傷つけた!凸(☎︎ω☎︎)凸
池田理代子『ベルサイユのばら』。もう説明の必要がないくらい知名度も名作度も高い作品。
原作もアニメも何度も読んで観てて、あとは宝塚版を見に行くしかないんじゃないかという。
(でもきっと見に行ったらハマってしまうこと間違いないので怖くて行けない)
ベルナールやアランが好きでした。オスカルはル・ルーちゃんと一緒にいるときの姿が好き。
穂積『さよならソルシエ』。テオのキャラがわたしのイメージといい意味で真逆ですばらしかったんですが
もうちょっと、2冊じゃなく5冊くらいにしたら兄弟の葛藤をもう少し描きこめたような気がするんだけど…
わたしにはもったいない気がしてしまった作品でもあります。
映画にするならちょうどよい長さかなと思っていたら2.5次元舞台化されましたね。どうだったんだろ。
(ちなみにわたしは同氏の『式の前日』が大好きです) 
篠原千絵『天は赤い河のほとり』。妹が友人に全巻借りてきたとき読ませてもらいましたが長く感じたなあ!
ヒッタイトの知識は皆無で読んだけどおもしろかったです。お蔭でラムセス二世に詳しくなった。
主人公ユーリの超人ぶりがすごいけどそれ以上にナキア様の存在感がすごかった…ジュダは天使。
タイムスリップもので主人公が帰らない選択をするのはよくあることだけど
(その新しい形は先年『犬夜叉』でかごめが体現してみせた気もする)、
子孫の話にまで繋がるのは何というか、大河ドラマのようだなあと思いました。
(わたし少コミ作品はふし遊しか読んでないんだけど、天河も同じ少コミだけど
ふし遊より政治要素も恋愛要素も強めなのは史実ベースだからかな)

タイトル知ってるなあとか、まだ読めてないなあと思った作品も。
碧也ぴんく『義経記』、まだ読んでない!
碧也氏の歴史マンガは『八犬伝』『天下一!』などを読んでいますが
中でも『鬼外カルテ』シリーズのラスト2作は大傑作になっているのでおすすめします!!
よしながふみ『大奥』どうしようかなと思いつつ読んでないな…きのう何食べただったら読んでますけども…。
森薫『エマ』、あ~~『乙嫁語り』なら読んでるんですが
エマも友達が読んで絶賛していたのでこれを機に読んでみるのもよさそうだな。
いがらしゆみこ『キャンディ・キャンディ』はタイトルも作家も知ってますけど読んだことはなくて、
というか第一次大戦の頃の話って初めて知った。。あらすじを読んだけど暗い話だったんだろうか。
高尾滋『マダム・プティ』、現在も連載中なんですよね~。
オリエント急行の中で事件が起こるという発端が気になってる。
楠桂『妖魔』、作家さんローディストだったとかまじすか…!
あと鬼切丸伝を読もう読もうと思ってて読めてません、ぐぬぬ。
山下友美『妖怪と薬売り』は初めて知りましたけど
元薬剤師の作家さんによるお江戸医療マンガだと??読みたい。
岩崎陽子『王都妖奇譚』も知らない作品だ~、
「小野篁の曾孫で冥府の役人である氷月という魅力的な女性が出てくる」と紹介されていた。ほわああぁ!?

著者も「執筆中に次々と新たな作品が刊行され間に合わなかった」と悔やんでおられますが
ユキムラ『たむらまろさん』、おかざき真里『阿吽』、喜多尚江『銀のトゲ』、吟鳥子『いづれの御時にか』、
灰原薬『応天の門』、佐野絵里子『たまゆら童子』、大久保圭『アルテ』、びっけ『王国の子』、
紗久楽さわ『かぶき伊佐』『あだうち』『百と卍』あたりはあるとよかったなあ。
過去に実際に存在した人物が登場するマンガが基本的には紹介対象だったと思いますが
架空の登場人物であっても時代背景が史実を踏まえていれば入れているようなのもありましたのでね。
たぶん泣く泣く省略なさった作品いっぱいあると思うのでぜひ第2弾を企画していただいて
著者にはじゃんじゃん歴史少女マンガへの愛と萌えを語っていただきたいものです。
何かすごく親近感を覚える紹介文を書く方なのだ…!
『歴史・時代小説の快楽 読まなきゃ死ねない全100作ガイド』という姉妹編もあるみたいなので
そっちも読んでみようかなあ。

2018年02月07日 (水) | 編集 |
節分はとっくに過ぎたというのになかなか気分が抜けなくて
SNSで鬼の話題を見かけると脊椎反射でRTしてしまうゆさです、こんばんは。
たぶん久し振りに鬼鎮神社の鬼さんたちに会えたのが大きかったんだ…
鬼が「豆ちょうだい」「一緒に写真撮って」とか無条件で愛されている光景がまぶしすぎたんだ。尊い。

そんな節分にも和菓子がいっぱいゲットできたのでいくつかご紹介。
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ふるや古賀音庵の「鬼」と「おかめ」。
お菓子の鬼というと赤が多いけど、こちらの鬼さんは黄色い!レア!!
しかも怒ってない!!微笑んでいる!!!かわゆい(*´︶`*)。
おかめさんも三日月のような目と紅の口がかわゆい(*´∀`*)。

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鶴屋八幡の赤鬼青鬼。
たまたまお店で予約のお知らせを見かけてゲットできたものです。
こちら完全予約制で節分にも店舗では販売がないものらしい、予約の〆切に間に合ってよかった!
中味は小豆餡かと思いきや赤鬼は卵餡で黄色かった。ふわふわしてやさしい味でした^^

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菓匠花見の赤鬼。
花見さんのお菓子はいつも引き締まったような食感なんですよ~赤鬼の表情が凛々しい。

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たねやの厄除け饅頭。
小豆を生地に練り込み厄除招福の焼き印が押してあり、中には粒あんという小豆尽くしの一品。
小豆はその赤い色から災厄を払うと昔から伝えられていますね。

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俵屋吉富の福豆。
福豆のお菓子は似たようなものを各地で見かけますけど、これはパッケージがおもしろかったのでゲット。
生地がしっとり、中味の白餡もしっかりして甘くておいしい(*´ω`*)。

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銀座甘楽のおにろーる。
粒あんと求肥をどら焼きのような生地で巻いたお菓子です。鬼の焼き印がめっちゃかわいい!

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これはロール(巻いたもの)なので恵方を向いて食べました(笑)。
恵方巻はその年の気分次第で食べたり食べなかったりですが、
こういう巻きものは大好物なのでいただきます。来年も食べられるかなー!


あとお菓子ついでに、先月の話になりますけど東京製菓学校和菓子科の期間限定ショップが
今年も銀座三越にオープンしていたので買いに行って来たわけですよ。
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地下1階の売り場に着いたら人でごった返しておりました!大人気。
夕方でもこんなに出してくれるの有難いですね~。

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実演販売も。
ひとつひとつ丁寧に手作りされているのを見ると大事に食べなくっちゃなあ…と思います。

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ゲットしたお菓子。
限定ショップで販売されるお菓子は毎年テーマが変わりますが、
今年のテーマは豆の多様性「ビーンズ・クリエイション」ということで豆を使った創作和菓子だそうです。
節分も近かったし豆のお菓子はタイムリーだったのではないかな。
丹波大納言をイメージしたという「豆蔵くん」、ピンク色にコック帽被っててかわいい☆


あと、さらに先月の話題で恐縮ですが
(ブログ巡回をしていて色んな人が記事になさっていて、そういえば書いてなかったと思ったので)
皆さん皆既月蝕ご覧になりましたか~~!?
2015年のは曇ってて見られなかったから、わたしにとっては実質2014年以来の天体イベントでした☆
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皆既のときに撮影した写真。赤い月は本当に幻想的。
あと満月のときは月といえど光が強いので周囲に星は見えないけど
皆既になるといくつか見えるんですよね。
寒かったけどそのぶん空気が澄んできれいな夜空でした。次回は2021年らしい!楽しみです。

2018年02月03日 (土) | 編集 |
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節分ですね!!というわけで鬼鎮神社に行ってきました。
過去記事にちらっと節分祭の様子を書きましたけども、
最近は足が遠のいてしまってたけど久し振りに行きたくなりまして。
鬼を追い出さないお祭が好きなので選択肢は限られているのですが(氷川神社とか)
そのひとつが県内に存在するのがとてもうれしいです^^

朝からバタバタしていたせいで出かけるのが遅くなってしまって、
神社に着いたときには写真のように境内が人だらけでごった返しておりました。
この日は1年で一番、この神社に人が集まる日なのに出遅れたー!自業自得。
(しかし…前回訪れたのは7~8年前ですが何だか人が倍以上に増えている気がする…
先週のぶらり途中下車の旅で紹介されたからかな)

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お祭の日には社殿の脇に特別に紅白幕が用意されまして、
時間になると赤鬼さん青鬼さん、宮司さんなど神社の人たちが続々とご登場。
参拝者の皆さんも豆まきはまだかとそわそわした雰囲気。わたしも久しぶりなのでどきどき。

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青鬼さんスタンバイ。

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赤鬼さんスタンバイ。福枡にも鬼さんたちが描かれてるんだよね。

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午後3時、豆まき開始!
「ふくはーうち!おにもーうち!あくまーそと!」という威勢のいい掛け声とともに
豆やみかん、お菓子、お守の入った袋などが一斉に撒かれます。もはや食べ物のシャワー!
参拝者の皆さんは慣れてらっしゃるので
帽子や紙袋などを高々と掲げて飛んでくるものをひたすらキャッチしまくる!
ていうか豆って、あれ飛んできたのが当たると結構痛いよね!
周りでも「痛い」「痛い」って言ってる人たちたくさんいました。笑いながらだったけど。
(節分で鬼役をつとめている人たちは毎回こんな痛い思いをしているのかと思うと申し訳ない…
そして豆をぶつけられるのは至近距離からが多いだろうからもっと痛いに違いない、
改めて誰かに豆を投げるのはやめようと心に誓った時間でした)

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豆まきって勢いのあるイベントなので撒いたり投げたりする人はだいたい遠くへ飛ばしますが
赤鬼さんが時々手近なところへ撒いていたのがちょっとホッコリ。
彼の後ろではテレビ局のカメラがばっちりそのお姿をとらえていました。
ここの鬼さんはやさしいんですよ!記録しておいて!(笑)

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豆まき終了~。お疲れさまでした!
ちょっとくたびれたご様子の赤鬼さん、金棒を手に(これ結構重いのだ)出ていらっしゃいました。
(中の人は毎年同じ人がやられてるみたいですけど、お疲れ様です)

しかし休む間もなく、鬼さんたちは参拝客に囲まれてしまって
ツーショット写真をせがまれたり子どもたちから「豆ください」とかわいらしく両手を出されたりして大人気☆
世間の節分祭では豆で追い出される鬼さんが多い中、
その豆を要求される鬼さんはちょっと、シュールですね^^

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おやあ和楽器を持った人たちだ!
わたしは間に合いませんでしたが、どうやら豆まきの前、
鬼さんたちが神社の社殿に入って行くときに和楽器の演奏が随行したらしいのが
夕方のニュースで流れて初めて知りました。
いいなーいいなー見たかった!

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お祭の後は参拝です。
社殿の中には鬼の形をした神像や燈台鬼が奉納されていたり絵馬や鬼瓦も見られます。
あと社殿内を神社の人がほうきで掃いていて、何でだろうと思ったら豆を塵取りに集めてらしたのでした。
中も豆まきしたんだねえ。

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説明をすっかり忘れておりましたけど、
鬼鎮神社は畠山重忠が菅谷館を建立した際に鬼門除けの守護神として祀ったとか
不眠不休で刀を作り続けた男が鬼になり100本目を制作中に力尽き倒れたのを供養したとか
色々な縁起が伝わっておりますが、
歴史としては鎌倉時代あたりからこの地に鎮座しているようです。
写真の金棒はお願い事が成就した人々がお礼参りとして奉納したもの。
大きさは大小様々で、近隣だけではなく県外からも奉納する人がいるそうです。

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いつから奉納されるようになったのかわからないけど、外にある物で一番古いのはたぶんこれ。
当時は"鬼神社"と呼ばれていたのかな…。
鉄製が多いために戦前には供出された時期もあったみたいです。

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屋根の鬼瓦も鬼かっこいいんだよ。

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撒かれた豆やみかんを手でキャッチはできなかったけど、
バッグや髪にいくつか豆がついていたことに豆まき終了後に気づきました。
写真撮るのに夢中だったからなあ。
福豆もいただいてきたよ~ご利益ありますように。


そんなこんなで家に帰ってから、録画しておいた「いまドキッ!埼玉」を見たら
節分の日特集ということで鬼鎮神社、定峰峠の鬼うどん、小鹿野町は観音茶屋の鬼ころり、
深谷市の鬼瓦工房鬼義が紹介されていました。
氏子総代長の方がおっしゃっていた「鬼は本当にすばらしいものです。
やさしくて、力持ちで、鬼によって世の中が真っすぐすすんでいる。
そういう鬼さんであることをいつも信じています」とか
職人さんの「鬼瓦職人にとって鬼は神のような存在」などのお言葉に泣いた。
鬼をリスペクトしている人のお話ってなかなか聞けないので…みんなもっと鬼のこと語っていいのよ…!

鬼を祭神とする神社は全国各地にありますけども、
そういう場所でも節分祭は行われるみたいですけど
基本的には鬼を追い出さなかったり「鬼は外」と言わないとか、色んなパターンがあるみたいですね。
たとえば鬼子母神を祀る神社やお寺では「鬼は外」と言わないらしくて
そういうところのお祭だったら行ってみたい気もします。
鬼には何の罪もないから…単に厄払いや病払いだったらやりたいんだ…。
あとこれずっと言ってるけど節分に鬼がお祓いをやる長田神社に!いつか行きたいーー!!

2018年01月29日 (月) | 編集 |
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東京都美術館で開催中の「ブリューゲル展 画家一族150年の系譜」に行ってきました。
ピーテル・ブリューゲル1世に始まる親子4代150年の歴史をたどりながら
16~17世紀のフランドル絵画を概観できる構成になっていて、
直系の親子だけではなく孫や曾孫や子の結婚相手など関係者の作品まであって驚きました。
まさに一族郎党総アーティスト集団ですな。狩野派みたい。
(思えば去年のバベルの塔展でボスとピーテル1世について紹介し、
半年後にブリューゲル一族の回顧展をどーんともってくるのうまいなあと思う…
両方でフランドル絵画の歴史と美術史を学べるよね。
あらかじめ鑑賞者に事前知識を提供して次の企画につなげる主催者さんたち、さすがです)

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有難かったのがこの超わかりやすいキャプション!
ブリューゲルは昔から好きな画家ですけど、親とか子とかいまいち区別がついていない初心者なので
いつ誰の描いた絵か一目でわかるのは大変助かりました。
(後述しますがこれは写真撮影可ゾーンにて撮影したキャプションです、念のため)
あと、鑑賞しながら途中で気づいたんですけど
今回展示されている作品てほとんどが個人蔵なんですね!!
初公開の作品も多いそうで…持ち主の皆さんよく貸してくれたなあ。有難い。

まずはピーテル・ブリューゲル1世とその周囲の美術から。
バベルの塔展でピーテル1世の画風や人物については予習していたので
ああそうだったこういう感じの絵を見たなあ、などと感慨深く思いつつ鑑賞しました。
彼の生きた時代はヒエロニムス・ボスの版画が大流行していて(ボス・リバイバル)、
ピーテル1世もボス風の版画をたくさん制作し「第二のボス」と呼ばれた時期もあるんだよね。
ボスの「告解の火曜日-ワッフルを焼く人のいるオランダの厨房」は
謝肉祭の最終日にワッフルを作って食べる人々の様子を描いていて、
これは翌日から卵や乳製品を取らない断食の期間に入るので前日にワッフルを焼いて食べるという
フランドルの当時の習慣だそうです。
そんなボスの影響をもろに受けたピーテル1世の絵…
バベルの塔展にもあった七つの徳目シリーズからの「希望」や「最後の審判」は
洪水の傍らでびちびち跳ねていたり人々を地獄に飲み込む魚がまさにボスなんだよなあ。
「節制」は算術や天文学、舞台に立つ人や歌う人々など諸芸の中央に
頭に時計を乗せたTemperantiaの擬人化が立っていて
こういう概念の絵画化って昔のヨーロッパ絵画にはとても多いように思う。
「イカロスの墜落の情景を伴う3本マストの武装帆船」は
中央に黒々とした巨大帆船が遠近法を無視してそびえていてまるでバベルの塔の構図にそっくり、
帆船の足元にはボス風の魚が泳いでいます。
彼の周囲にいた人々や同時代を生きた画家の絵も展示されていて、
ピーテル・クック・ファン・アールスト(ピーテル1世の師)の工房による祭壇画は
人物がクローズアップされていて色彩も淡くて絵本の挿絵のような印象を受けました。
(ピーテル1世は師の娘マイケン・クックと結婚している)
ヘラルト・ダーフィット「エジプト逃避途上の休息」は
ユダヤ王ヘロデがベツレヘムの新生児を殺害させるために放った兵士から逃れるために
エジプトへ逃避行中のマリアと赤ん坊のイエスがひと休みしている様子を描いていて
こちらも人物のクローズアップと衣の描きこみがファンエイクを思わせるリアルさ。
マールテン・ファン・ファルケンボルフとヘンドリク・ファン・クレーフェによる「バベルの塔」は
ピーテル1世の同タイトル作品より後に発表されているので
おそらく彼らはピーテル1世の作品を見ているはず。
塔がコロッセオ風の建物に描かれているのは1世の影響を受けたのでしょうけども
手前に人々の生活を描いて塔を奥に配置し、青空に天使を飛ばしているので理想化したのかと思いきや
天使の陰にチラリと見える人物(おそらく神)は険しい表情をしていますから
次の瞬間この塔には雷が落とされるのかもしれない。
ピーテル1世の塔が未完成だったのに対しこの絵の塔は完成しかけているので
まさに現在進行中で神様激おこみたいな。ぶるぶる。

ピーテル1世の息子ピーテル2世、ヤン1世兄弟の時代になりますと
画家たちの興味は人間よりも自然の風景に移っていったようです。
父親のピーテル1世も風景画を残しているけど
「種をまく人のたとえがある風景」など、何となく宗教的なモチーフが取り入れられていて
手前に地面と樹木を、中央に川を、奥に街と山と空を描く構図が多いように思います。
そんな父親の影響を受けたピーテル2世とヤン1世は祖母マイケン・ヴェルフルストにも学びながら
やはり地面と植物、川(または海)、山と空といったモチーフを使いながら
小さな画面の中に風景を描き続けていたようです。
(ブリューゲル一族のキャンバスはほとんどが小さいサイズです)
植物画を多く手掛け花のブリューゲルと呼ばれたヤン1世の「水浴をする人たちのいる川の風景」は
川で水浴びや散歩をする人々や川にかかる橋やその向こうの街並み、
さらに奥には平原や高くそびえる山や空があるというひとつの世界のような絵になっていまして
舟に乗る人々が水面に映っている水影まで描き入れたりと、色々と挑戦している様子がみられます。
「エジプト逃避途上の休息」は中央に大木がどーんと描かれて
根元に小さく、赤ん坊のイエスを抱いたマリアが描かれていて人物画というより風景画になってる。
兄のピーテル2世は主に父親の作風を受け継いでコピーをよく制作したらしい。
「鳥罠」は父親の同タイトルからテーマを引用した作品で
真冬に凍った川の上でスケートをする人々と、雪原に設置された板の鳥罠を対比させています。
罠にひっかかる鳥を人は笑うけれど、氷の下は水のためいつ割れて落ちてもおかしくないわけで
身の危険を感じ取れない者という寓意が込められています。
ヤン1世も同じく「鳥罠」を制作しているけど、
彼の作品は紙の表と裏にそれぞれ鳥罠とスケートの人々を描いたものでした。
これ意味に気づくとドキッとするな…この時代の作品て本当に頭を使うというか、鑑賞に教養が必要なのですね。
また彼らの絵を見て影響を受けた画家もいまして、
ヨセフ・ファン・ブレダールの「川の風景」や「市場からの帰路につく農民たち」などは
ヤン1世・2世の同タイトルからモチーフが引用されていたりして、リスペクトが見られました。

ヤン2世は父親ヤン1世の自然の描写力を受け継ぎながら、
親のコピーではなく自然をひたすら美しく理想的に昇華しているような表現をする画家です。
「花輪に囲まれた聖家族」は、メインはキリストとマリアですが
彼らをぐるりと囲む花々は種類まではっきりそれとわかるような表現力だし、
「聖ウベルトゥスの幻視」は鹿の角の間に十字架のキリストを見る奇跡がテーマだけどキリストはすごく小さくて
明らかにウベルトゥスの周囲にいる動物や、彼らのいる森の描写に力がそそがれている。
「風景の中の聖母子と天使」もバラに囲まれた人物たちという感じだし
「聖母子と洗礼者ヨハネと天使のいる森」に至っては人物が小さすぎて主役は森だよ。。
(何だか中国の文人画を思い出しました…あれも人物が下手すると点々で描かれたりするよね)
父親と伯父が「鳥罠」に描いた対比も、ヤン2世が描くと「スケートをする人のいるフランドルの風景」となって
スケートの情景のみが描かれて鳥罠は省かれ教育的要素が見られなくなります。
たぶん当時の流行とかもあるだろうけど…お説教より楽しいものが見たいみたいな。。
とはいえ、彼は四大元素や寓意の絵画化も行っているので
そこはやはり父親たちや祖父の系譜なのですね。
「四大元素 大気」は雄大な風景の中を天文の神ウラニアが舞い、
「四大元素 火」は鍛冶神ヘファイトスが妻のヴィーナスと子のキューピッドに盾を見せていて
周囲にはたくさんの鎧と武器が転がり、画面奥には火山も描かれています。
「平和の寓意」は空を駆ける馬車にヴィーナスが乗り、キューピッドが地上に花を振りまいているし
「戦争の寓意」は鎧や死体が転がる傍らで肉食獣や猛禽類が草食獣や小禽類を捕食しているし
「聴覚の寓意」はたくさんの楽器の中にさえずり歌う鳥たちがいるし
「嗅覚の寓意」は籠にどっさり入れられた切り花が今にも香ってきそうなリアリティがあるし
風景だけで作品を終わらせないのが2世らしいなと思います。
ちなみに四大元素の絵は弟のアンブロシウス・ブリューゲルが模写していて
大気と火は構図もテーマもすっかり同じでしたから、
このぶんだと大地と水もそっくりなんじゃないかな。(2世の大地と水は展示されていませんでした)
アンブロシウスの大地はデメテルと、奥に稲刈りをする農民たちの姿が描かれていて
水はアンフィトリテと、魚やカニや貝殻が細かくリアルに描かれていました。
そんな中に、いきなりルーベンスの工房による「豊穣の角をもつ3人のニンフ」が展示されていると
キャンバスの大きさと人物全身図の大胆な構図と色遣いの明るさに圧倒される。
同時代にフランドルに住んでいた画家でもこんなに違うんだなー!
(ちなみにルーベンスの同作はプラド美術館の同タイトルを忠実に模写した数少ない作品だそう)

その後ヤン2世は宗教モチーフから離れて植物単体を描くようになっていきますが
それらはこの後のコーナーで爆発していました。
エスカレーターで2階フロアに上がりましたら、
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展示室入口にこの看板!
ほぼ1ヶ月もの間、このフロアは写真撮影ができるとのことです。わあ。

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待ってこんなにいっぱい絵があるよ全部撮っていいの???
主催者の企画力とコレクターの皆様の英断に感謝感謝、有難く撮影させていただきます。

かなりの数があるので全部は紹介しきれませんので、一部を。
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アンブロシウス・ブリューゲル「ガラスの花瓶に入った花束」。
バラや百合やチューリップなどが丁寧に描かれています。オランダといえばチューリップ。

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ヤン1世と2世の親子による合作「机上の花瓶に入ったチューリップと薔薇」。
ヤン1世は花の静物画というジャンルを確立した人のひとりといわれます。

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ヤン・ブリューゲル2世「籠と陶器の花瓶に入った花束」。
花も籠も色遣いが明るくて、リアルとは違う美しさがあるなあ。

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アブラハム・ブリューゲル「果物の静物がある風景」。
アブラハムはヤン2世の子で、オランダからローマ、ナポリに拠点を移して活躍したそうで
道理で南国風の鳥や果物が描かれていると思った。

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ヤン・ファン・ケッセル1世「蝶、カブトムシ、コウモリの習作」。
大理石に描かれた昆虫画です!
昆虫に混じってコウモリがいるのがおもしろい、当時は虫と同じと思われていたのでしょうか。

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ピーテル2世「七つの慈悲の行い」。
マタイによる福音書に書かれた七つの行いを市井の人々が行う様子を描いたもので
宗教行為をあくまで農村の様子として描いたところがミソなのかな。
父親の作風を受け継ぎながらも風俗画と組み合わせた2世の挑戦が見てとれます。

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ピーテル2世「野外での婚礼の踊り」。
今回展示されている中でルーベンス工房作品を除けば最も大きい作品です。
これぞブリューゲルとでもいえそうな、群衆の楽し気なダンスが生き生きと描かれているなあと思う。
(個人的にはブリューゲルって静物画というより群衆画のイメージなので
おお、やっとわたしの見慣れた彼らが出てきたぞという感じだったのだ)

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解説パネルに掲載されていたピーテル1世「野外での農民の婚礼の踊り」。
2世はこれを見て同タイトルの作品を描いたと思われますが
1世の絵で踊っていた花嫁が2世の絵では座っているんですよね。
2世が参照した版画には花嫁は妊娠しているため踊るのを諦めたという銘文があるそうです。


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美術館1FカフェのArtでいただける、コラボメニューのシュークリームとワッフル☆
断食前にワッフルを食べるフランドルの習慣から考案されたのでしょうか、
ボスの「告解の火曜日」も会場にあるしね。

2018年01月25日 (木) | 編集 |
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おわかりいただけるだろうか…。
ある晴れた日の朝の娘にゃんこ様のご様子です。何をやっているのかと思いきや。

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たぶんカーテンのこっち側で日向ぼっこするよりも
カーテンにくるまって日向ぼっこする方が暖かいということに気づいたのでしょうね。
にゃんこは暖かい場所を見つける天才だと思ってますけど
まさか家具まで利用するとは。天才オブ天才っ…!(うちの子贔屓)

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のびーっ。ご満悦。

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お腹を太陽に向けたポーズのまましばらく動きませんでした。
すごいぞ…人類は今、新しい日向ぼっこの形を目撃している!
これ今すぐ窓の向こう側に行ってどうなってるか確認したい、
真っ白いお腹だらけの猫さまが見られるに違いない(笑)。

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もちろんスタンダード(?)にこたつでぬくぬく暖まるのも猫様です。
母にゃんこ様はこたつの中が苦手なのですが(入れてもすぐ出てきてしまう)、
こたつに入っている人間の膝の上で寝るのは大好きです。これはそんな図です。
狭くないのかなァと思ってしまいますが、体にフィットする状態がお好きなようです。


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話は変わりますが最近、ねこまみれのフチ子さんをお迎えしたのでパチリ。

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コップのフチ子5周年を記念して発売されたシリーズで
最初に造形を見たときはびっくりしましたよ。ものすごく猫にまみれているじゃないすか!
造形師さんに拍手を送りたい、これはものすごくいい仕事の作品だと思う。

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フチ子さんも6年目に突入ということで、6匹の猫にまみれています。
モフモフに囲まれていいなあこの世の天国…!と思ったけど
猫の平均体重はだいたい3~5kgなのでリアルに計算すると( ˘ω˘ )ってなる。
しかしこうして見ると猫って人間の体のどこにでもくっつける生き物ですなァ…フィッティングにゃんこ。萌え。

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娘にゃんことの対比。こうして見るとうちの猫さまも大きく見えるおもしろさ。
「猫は小さなライオンだ」 By 岩合光昭氏

2018年01月21日 (日) | 編集 |
今年も干支とお題の和菓子を買いまくりました☆
和菓子にハマって数年経つのでお正月にどういうお菓子が販売されるのかはだいたいわかってきて
たとえ買い逃してもまた来年買えそうなのとかだったらまだいいんですけど、
干支のお菓子は次に食べられるのは12年後ですからね!
…しかも世の中の流行や職人さんの腕は進化しますから
12年後にまた同じ形のお菓子に会えるかどうかはわからないのです…
お題の和菓子も、同じお題は二度と出されないから一月を逃したらもう会えないのです…
となれば今買っておくしかないよね!!まさに一期一会。

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菓匠花見の戌・羽子板・宝船。
わんこのお鬚がサンタさんみたいにモフモフしてるのかわいいし
宝船の帆がきちんと張ってるのもお見事。

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こちらも菓匠花見で別の日に買った紅梅と勅題。
勅題は今年のお題「語」にちなむお菓子ですがこれは…
吹き出しと虹ですから自由な想像力を語ろう!みたいな感じだろうか。

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花扇。戊戌はマンガから出てきたようなわんこ!かわいい!
お題のお菓子は「弾き語り」というタイトルでピアノでした。この発想とセンスはやばい。
苺大福はおまけで入れていただいたものです(*´︶`*)
お店に行くといつも御主人や店員さんがお茶を淹れてくださるのでいただくんですが
わたしがゆっくりできないときは「これおまけね」って必ず何か1つ入れてくださいます。
だから通うのやめられないのよ!熊谷が誇る本当に素晴らしいお店です。

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くらづくり本舗。戊戌のつぶらな瞳がかわいすぎて食べるのに罪悪感が^^;
お題のお菓子は語というテーマから「破顔一笑」をイメージして作られたそうです。
笑顔も時に色んなメッセージを語りますからね^^

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鶴屋八幡。わんこの小さいお口をツンツンしたい。
お題のお菓子は初音の源氏香だから源氏物語の「語」でしょうか。
(ちなみに初音は六条院のお正月を描いた巻ですね)

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鶴屋吉信の戌の賀。戯れるわんこがとってもキュート☆
何となく応挙の子犬を思い出すのは本店が京都にあるお店だからかな。

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番外編。
マツコの知らない世界で虎屋・鶴屋吉信・両口屋是清の特集を見たあとに
親戚からのお年賀を開けたらとらやの羊羹だった件。
長持ちするからゆっくり食べるよ!戌年パッケージかわいい。

そしてこちらはさらに番外編。
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先日、高麗屋さんの襲名披露興行を見に行った件について書きましたが
その舞台とAGFがコラボして「勧進帳」を題材にオリジナル和菓子コンクールが開催され、
埼玉の小松屋本店が優秀賞を受賞したと聞いて
「こ、これは超めでたいし何よりお菓子が超絶的にすばらしい買いに行かねば…!」と使命感にかられて
光の速さで注文して昨日受け取ってきました!
常時お店で販売しているわけではなくオーダーメイドのため電話で注文すると作ってくれます。
幸四郎さんが監修したそうで本店にはサイン色紙も飾ってあって間近で見せていただきました!最高。
(他のお店のデザインやグランプリ作品はAGFのサイトで見られます→こちら

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こちらが小松屋さんの「わがしばなし 勧進帳」。開けるよ!!

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開けたよ!!!
和菓子に合うというAGFのコーヒー「煎」がセットになった商品です。

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お菓子はこんなの!
すごい、勧進帳がテーマの和菓子がいただけるなんて夢みたいだ…!!

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左から、読み上げ:弁慶が読む白紙の勧進帳
詰め寄り:富樫に切りかかろうとする四天王
打ち据え:金剛杖で打たれる義経
酒宴:弁慶が延年の舞を舞う宴で振るまわれるお酒
個人的にすばらしいと思ったのが義経です。かわいくて雅で小さくて、叩いたら割れてしまいそう。
お店の人も義経が気に入っているみたいで「うちの社長がんばったと思います!」って力説してて
わたしも「おっしゃる通りです!」って盛り上がりました(笑)。
先日のお舞台を思い出してもこのまんまの義経がお舞台にいたなって思うくらいの出来。職人さんてすごい。

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Twitterにお菓子の写真をアップしたところ、
フォロワーさんが「四天王を割って食べるの楽しそう」とおっしゃったので割ってみましたら
何だかワラワラ感が出たなあと(笑)顔もついてるし。
左上に写っているのは和菓子ナイフです。とても綺麗に切れて使いやすいので気に入っています。

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義経の笠を外してみました。やばい最高にかわいい。
こんなかわいい子をぺしぺしするなんて無理だ!いや、ぺしぺしどころか食べるんですが。。

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小松屋さんの上生菓子もいただいてきたよ。日の出の鶴。
既に20日経ってしまいましたが今年がよい1年でありますように。

2018年01月17日 (水) | 編集 |
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はい新年早々、京都に行ってきました(笑)。
奇跡的にお休みが取れたのですが夜には関東で用事があったので
お昼過ぎまでのちょこっと滞在しかできなかったけど、
例によって六道珍皇寺さんの「お正月の初閻魔に御札と御朱印あげるからおいで」というお誘い(?)を
目にしておきながら涙を呑むことにならずに済んだのでよかった。
何回目だこういうの!楽しいからいいのだ!!(笑)

いつものように夜行バスで行きまして、京都の冬だから寒いだろうと思っていたのですが
この日は曇りで朝の気温があまり下がらず想像していたよりも過ごしやすかったです。
(とはいえ寒いことに変わりはないのでお腹と背中をホッカイロでサンドイッチして行動ですよ)
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閻魔・篁堂も初閻魔詣で仕様。
献灯台には火がともされ献香台からはお線香の香りもしていて、
堂内の閻魔王坐像の前には果物やお酒などのお供え物がされていました。

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ひととおり準備が整ったところでご住職がお経をあげて新年斎日の法要が行われました。
拝観者の延命・除災・除病を祈願するものだそうです。
冬の空に響く声明とチーンという鈴の音。ひんやり。

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矢二郎にいさんがいた!
アニメ放映の年が明けても受付に置いてくださるのうれしいです。

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鐘楼に鬼瓦がいたことに今更気づいた、落慶から半年も経ってるのに。。
怒ったり悲しんだりしてる風でもなく、穏やかなお顔でこちらを見下ろしている鬼さん素敵。

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法要で祈祷されたお札と銀紙御朱印も無事にいただけました。ありがたや。
お札は床の間に置いて今年の延命・除災・除病を祈願することにいたします。

この後は四条河原町へ移動~。
(いつもの朝ごはんの写真を載せてないけど撮り忘れてしまったからで、ちゃんと食べました。ご安心を)

以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆
[READ MORE...]
2018年01月13日 (土) | 編集 |
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東博の「博物館に初もうで」に行ってきました!
今年のミュージアム始めも去年に続き東博からスタートです。
何だかんだで毎年来ているので、この垂れ幕もすっかり見慣れましたな^^

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一番見たかったのはこれ!新春特別公開の鳥獣戯画断簡。
もともとは鳥獣人物戯画の一部だったと考えられていて、現在は重要文化財に指定されています。
絵柄からすると甲巻から分かれたのでしょうか…
どの部分に挿入されていたのかな、甲巻に動物たちが食べ物を運んでいるシーンがあるけど
あれらの近くに配置されていたんだろうか。

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こちらも新春特別公開、国宝「釈迦金棺出現図」。
釈迦の入滅後に母親が駆けつけたところ、釈迦が一度だけ起きあがり説法をしたという
いわば涅槃図のその後を描いた絵です。珍しいなー!
中央にいるのが釈迦で、今まさに起き上がり何かを語りだそうとする様子はとても劇的。
もともとは京都の長法寺に伝わり現在は京博が所蔵している絵で、
国宝のうえだいぶ傷みもあるので滅多に展示されないそうです。大変貴重な機会でした☆

新年やお正月を意識した展示もありましたよ~。
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涛川惣助「七宝富嶽図額」。
これ絵の具で描かれたのではないんです、七宝でできた富士山なんです!
ちょっと見た目わかりにくいんですけど実物を見たときは表面が凸凹しておりました。綺麗だった。

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富士薄名月柄鏡と、鷹飾簪と、茄子に黄金虫水滴が並んでいる展示ケース。
一富士二鷹三茄子を美術で楽しめる趣向です。

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歌川豊春「新板浮繪七福神寶舟湊入之圖」。
初日の出の朝に七福神の乗った宝船がやってきていて
空には鶴が飛んでるし海の波には亀がいるという、おめでたいもの尽くしの図です。
初夢を見る夜は宝船を描いた絵を枕の下に置いて寝るとよいといわれますけど
この絵を置いてもいい夢が見られそう。

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今年は戌年ですので犬をテーマにした「犬と迎える新年」という特集陳列がありましたので
一部をご紹介していきます。
写真は「板彫狛犬」。鎌倉時代の制作と伝わる筋肉ムキムキのかっちょいいワンワンです。
檜の板に浮彫された狛犬で、伝来はわかっていないそうですが
ここに来る前はどんな社殿でお社を守るお仕事をしていたのだろうか。

以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆
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2018年01月09日 (火) | 編集 |
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東京国際フォーラムのJ-CULTURE FESTに行ってきました。
去年に引き続き入場料無料で開催されていたお正月イベントです。
写真はイベント会場で販売されていた、鎌倉にある手毬さんの和菓子だよ~☆
戌年のワンコにリンゴに水引のついた菊、それぞれとってもかわいい!

今年もEホールのロビーギャラリーは京都の井筒さんによる力の入った展示がたくさんあって
「宮廷文化・今昔物語」として内容も数もパワーアップしておりまして
去年も思ったけどほんとに無料で見ていいのかと!
写真撮影OKだったのでたくさん撮ってしまいました。勉強にもなるし目がしあわせ^^
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かさねの色目コーナー。
グラデーションが美しい…!と見とれると同時に、この枚数を重ね着していた当時の女性たちのパワフルさにも
もう何百回目かわからないけど思いをはせました。
当時は現代に比べて着物の生地が軽かったというけど、
これに唐衣と裳と長い髪が加わるわけで…いやはやすごい。しかし綺麗。
染料に使われる植物やそれで染めた糸玉なども展示されていて、和色好きなのでテンション上がった☆

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平安時代のお食事を再現したコーナー。
1137年9月に崇徳天皇が仁和寺の法金剛院御所に行幸して競べ馬を見た際の酒肴と御膳を
江戸時代の書物『類聚雑要抄指図巻』から再現したそうです。
天皇や皇太子の食事は再現されている事例を時々見かけるけど
大臣やその他公卿たちの膳があったのがワクワクしました。
天皇は御膳が4つもあるけど公卿さんたちは1つでコンパクトにまとまっているのよね。

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牛車もきてた~たぶん去年と同じものかな?
近くで写真を撮っているのは2日と3日にだけ行われていた装束体験の人たちです。
事前申し込みで平安~鎌倉時代の男女の装束を無料で楽しめたそうで(わたしは申込みそびれました)、
大人だけではなく子どもサイズもあったので十二単&壺装束とか、パパ烏帽子さんと少年烏帽子さんとか
平安親子や鎌倉親子がそこら中に溢れていました。目の保養。

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中から素敵な袖がチラリと。こういうのを出車というそうです。
乗っている人の顔が見えそうで見えないのが御簾のロマンだよね。

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「十二単の変遷」と題して宮廷女性たちの装束の移り変わりを等身大のお人形で紹介するコーナー。
手前が飛鳥時代、つまり天武・持統朝の女官朝服で
高松塚古墳壁画に描かれた女性の装束を参考に再現されたそうです。
さらに奥には奈良時代、平安時代…と、だんだん時代が新しくなっていきます。

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