ゆさな日々

猫・本・歴史・アートなど、その日見たもの考えたことをそこはかとなく書きつくります。つれづれに絵や写真もあり。

Entries

鏡からは逃げられない。

escher1.jpg
上野の森美術館で開催中の「ミラクル・エッシャー」展に行ってきました。奇想版画家の謎を解く8つの鍵。
生誕120年を迎えたマウリッツ・エッシャーの回顧展で、
出品されるのはすべてイスラエル博物館が所蔵する作品だそう。
初日から混んでいて休日は朝から1時間待ちの行列ができたというツイートを見かけて
早く行かねば!と大慌てで行ってきました。展示替えがないから時期を選ばなくていいのは助かるかも。

混雑は朝と午後がピークで、お昼はいくらか待ち時間が減るということで
お昼になる少し前に行きましたら入口に40分待ちの札が出ていて
どうしようかなァと思ったけど結局並んで鑑賞しまして、
入ってからも中はかなりの混雑で絵の前に常に10人くらいが集まっている感じ。
この日がちょうどエッシャーの誕生日だったことも影響しているかもしれませんが
会期末に向けておそらくどんどん混んでいくと思いますので、気になる方はお早めにどうぞ~。

escher2.jpg
「写像球体を持つ自画像」の看板。
エッシャーが鏡像をモチーフに作品作りを始めたのは30代からで
真っ平な鏡よりも写像球体に映る、ある意味歪んだ景色を描くことに興味があったようです。
「水たまり」は、雨上がりの濡れた地面に自動車や自転車のタイヤ跡、人の足跡がついた水たまりの絵で
水面には森の景色が映り込んでいました。
こんな形をした水たまりの絵は初めて見ます…だいたい円形で表現されてるマンガが多いから。
「鏡のある静物」は、鏡の手前には本や蝋燭、コップに入った歯ブラシなどが並んで生活感がありますが
鏡の向こうには街の景色が広がっていました。
鏡は現実世界と非現実世界の境界に存在するものという考え方がありますけど
エッシャーはそれを絵で表現したんだな…。
あと、本と新聞が積まれた上に立つシームルグを描いた「球面鏡のある静物」が掛けられた背後の鏡が、
最初あれっ奥行きおかしくない?と思ってよくよく見たら壁にズラッと鏡が貼ってあった件!
あれはやばかったです…一瞬だまされかけて奥へ歩いて行こうとして鏡にぶつかるところでした。楽しい。

escher3.jpg
「相対性」の中の階段を昇っている人がロゴにデザインされていた^^
館内の表示にも彼らがちょこちょこ使われててかわいかった。

エッシャーというとどうしても幾何学的な作品が目立ちますが
今回は他の絵もたくさん見せてくれて、エッシャーを総合的に学ぶことができます。
レンブラントのエッチングを模写した「貝殻」はエッシャーが20代のときの作品で
もうこの頃から既にデフォルメを始めていて
ああエッシャーは青年時代からエッシャーなのだな…。
(「とげのある花」は茎じゃなく花びらにとげだし、
これでコントロールが身に着いたらかなり強くなれると思うよ名緒さん)

聖書の挿絵や旅行スケッチなども。
天地創造、エッシャーの天地創造をまさか拝めるとは思いも寄りませんでした(Tシャツにズボンだった)。
絵柄はやっぱりシュールですけど、
個人的に二日目の大雨が海に降りそそぐ絵はすごくきれいだと思いました。
人類の堕落はヘビがイヴをそそのかす場面を描いていますが
ヘビに手足が生えていてより爬虫類っぽさが増しているというか、
このまま大きくなったら巨大ドラゴンになりそうな、ちょっとおもしろい表現でした。
イタリアが大好きだったというエッシャーは各地を旅行してスケッチをして
帰宅してから版画作品として制作していたようです。
サンジミニャーノ、ローマ、コルシカ、シチリア、あらゆる地域を描いていたはずなのに
いつも決まって構図が「手前に大きな山と切り立った崖、道が奥に続いて街も見える」みたいな、
お決まりのパターンに収斂していくのはやっぱり個性なんだろうか。
中でもアマルフィ海岸は住んでいたこともあって描きこみが細かかったです。
カストロヴァ・アプルッツィ地方の絵には「STAMPATO I. CRAIA, ROMA」と書いてあって
何の事だろうと思ったら印刷工房の名前なんですね。
日本の錦絵も版元の名前が入っていたりしますけど、イタリアにも似た事例はあるんですな。

だまし絵もちゃんとあるよ!
美術の教科書ではもちろん、画集やマンガや映画などあらゆる場所で使われているエッシャーですが
見慣れた「滝」「相対性」でさえ、何だかそわそわして見てしまったのは会場の雰囲気かな。
最後の「メタモルフォーゼⅡ」は4mもの超大作。
metamorphoseの文字→トカゲ→蜂→魚→鳥→建物→チェス駒→metamorphoseの文字と
横へ見進めていくとモチーフが少しずつ変化しながら別のモチーフに変わっていきます。
何だか絵巻物を見ているような気分。
モチーフは劇的に変わるのではなくいかに鑑賞者が違和感を持たずにひとつの流れとして受け入れられるか、
細心の注意が払われているように感じたし
ひとつひとつが細部まで丁寧に緻密に綺麗に仕上げられているのもわかって
何という計算し尽された作品なのかと思いました。

escher4.jpg
ショップでプリントクッキーをげっと!職場へのお土産にします。


escher5.jpg
相対性の絵の中に入れる体験コンテンツ「ミラクルデジタルフュージョン」もやってきました。
ここでは写真撮影ができます。

escher6.jpg
何をするかといいますと、まず、四角い太線で囲われた場所に立ちます。
反対側の壁にカメラがあって、レンズに向かって10秒間適当に動くと
相対性の絵の中に撮影した動画を合成して、合成動画を作ってくれます。
動画はモニターでの撮影ができるほかQRコードももらえます。保存して持ち帰れるよ。

escher7.jpg
動画のスクショ。階段の途中にいるところ。

escher8.jpg
階段やバルコニーの上に立っているところ。
絵の人物たちもCGで動いていて、階段上り下りしたりピョンと跳ねて重力変化に対応したり
ちょっとリーチが足らなかったのか階段で転びそうになったりしている人もいます。
そしてそれにまったく違和感がないのすごい…動画を制作したスタッフさんの力もさりながら
エッシャーの作品てこんなにもCGとの親和性が高いのだなと思いました。
たぶんエッシャーが現代に生きていたらCGでむちゃくちゃ遊んだと思う。
スポンサーサイト

一番怖いのは理由もなく怖がること。

映画『ズートピア』を金曜ロードショーで観ました。
公開当初から評判がいいのは聞いていたけど劇場に観に行けなかったので
ノーカット放送はうれしい!
随所に過去の名作映画へのオマージュがあふれていて探すのも楽しかったです。
(デュークが売ってた海賊版DVDのところ、ベイマックスやラプンツェルやアナ雪だけじゃなく
当時まだ公開されてないモアナまでパロられていて細かいなあと思った)

あらすじは何となくしか知らなくて、ウサギが主人公のハートフルでソウルフルなストーリーかと思っていたら
差別やステレオタイプについてユーモアと風刺で突っ込みまくる割と社会派映画だった件。
動物の大きさに合わせて電車のドアが3つ設置されていたり、ネズミがチューブの通路で出勤したり
ネズミのスタッフが働くお店でキリンがジュースを買うとエアシューターで手元まで上げられるようになってたり
多様性に富む素敵な世界観で、
ジュディとニックが行方不明の肉食動物たちを見つけてめでたしめでたしって訳じゃなくて
その後どうなったかをやったのがよかったですね。
地球上の動物は90%以上が草食で、肉食は1割に満たないマイノリティなのは割と知られていると思いますが
それはズートピアの世界でもそうみたいで、
クライマックスに舞台となる自然史博物館の入口には槍をかまえたマンモス像が展示されているし
展示室の壁には肉食動物を大勢で追いつめる草食動物の絵があって
その絵の前でベルウェザー市長は「肉食を数で圧倒するのだ」と語る。
聖書とかでも割と弱者として表現されている羊を黒幕にもってきた制作者さんたちしゅごい。
見ながらふと、絵本『スイミー』で大きな魚に数で立ち向かうスイミーたちはかっこよかったけど
大きな魚を追い出した後彼らはどうなったんだろうとか考えてしまいました。
こんな風に草食と肉食について表現する方法があるんだな…制作者さんたちしゅごい(2回目)。

きょうだいが275羽いるらしいジュディは長女ってことでいいんだろうか、
ご両親がジュディをズートピアに送り出すときの雰囲気で何となくそんな感じがしました。
元気なときや何かに気づいたときには耳がぴっと立って、帽子被ったり落ち込んでいるときは下がっているのが
いちいちかわいいし、
警察学校の訓練で教官に「命はない!」とか言われながらも首席で卒業する能力とか
駐車違反200件取り締まったりとか、オオカミたちの警備を遠吠えでごまかすのとか
(ジュディにつられて遠吠えを始めちゃうオオカミさんたちがベタだけどかわいかった)
知力体力に加え機転もきくの本当にかっこいいよね。
「いいうさぎばかりじゃなく怖いウサギもいる」と両親に言っていたジュディが
ヒーローインタビューで生まれつきとかDNAとか言っちゃうのはものすごく怖いシーンだったし
きっとジュディもそんな自分にびっくりしたろうな。
ライオンハート市長も逮捕されたとき言ってたけどまだ原因がわかってない状況だったし、
きちんと原因を解明したうえで下準備してマイクの前に立った方がいいんじゃ…と思ってたら
やっぱりああいう結果になったのはジュディの甘さだったし
それをそのまま報道するメディアと受け止めてしまう大衆の愚かさだし、あるあるでもあるような。
ギデオン・グレイに謝られて、ズートピアに戻って即座にニックを探して謝るジュディがよかったし
ニックの「よしよし…あーもう本当に頑張るんだから」も素敵。
ベルウェザー副市長の前で2人で渾身の演技を見せて
にんじんペンで録音した音声を突きつけて「詐欺師って呼んでくれる?」って笑うの最高のタッグすぎた!
そんなニックはミスター・ビッグが小さくても敬意を払うけど女の子を「にんじん」と呼ぶ狐でギルバートかよって思ったし
狐が詐欺師っていう、ある意味世界共通のイメージともいえる生き方をしていて
(ニックが作ったアイスキャンディー食べるハムスターの群れがかわいかった)
でも後々そのイメージから離れるまではなくても賢く素敵な人という感じだったかな。
狐がずる賢いというイメージがいつからあるのか、具体的にはよく知らないのですが
少なくともイソップにはカラスや鶴をだます狐が出てくるので相当昔からあるんだとは思う。
(中国や日本でもだいたい狐は美女に化けて国を傾けさせるイメージが強いよね)
ジュディが狐除けスプレーを携帯していたのを最初から知ったうえで
半ば強引にジュディに巻き込まれる形で連続行方不明事件に関わることになったけど、
リムジンならとミスター・ビッグのところへ連れて行ったり
データベースにアクセスできないジュディを免許センターへ連れて行ったりと、
情報を手に入れるにはどこへ行けばいいか、誰がその情報に詳しいかきちんと知っているあたり
リテラシーのしっかりした狐だなあと思いました。
かと思えばフルー・フルーの結婚式で小さなフォークを使って小さなケーキを食べていたり
副市長のフワフワな羊毛を楽しそうにモフっていた32歳をわたしは忘れない。
(あと「やっぱり眠いときは自分を数えるのかな」って言ったの、わたしも同じこと考えてた)
ロープウェーでジュディに過去を語る姿が痛々しかったけど、
その昔に何にも傷つかないと決めて映画冒頭からずっとほとんど感情を出さなかったニックが
DNAと言ったジュディの言葉に傷ついて怒るところがあ、感情出したなってちょっと新鮮でした。
ハイパーイケボ森川さんの声で「俺のこと好きだろ?」って言ったニックにジュディが
「どうかな?うん、そう」って言ったのはきっと「質問に質問で返して答えろ」っていうアドバイスからだと思うし
あれ字幕だと「You know you love me」「Do I know that?…Yes, yes I do」だと聞いてやっぱり萌えた。

ミスター・ビッグがイケメン☆
トガリネズミがホッキョクグマのSPを従えてスーツで安楽椅子に座ってるだけでもツボなのに
しゃべり方とか指の動きとか、胸にバラ差してるとことか細かくてゴッドファーザーみたいだなと思ってたら
本当にヴィト・コルレオーネがモデルだそうで、道理で…!
そこはかとなく漂うマーロン・ブランドみにポ~ッとなってしまいました。かっこいいよミスター・ビッグ。
氷漬けが趣味みたいだけど、ジュディが娘の命の恩人とわかるやしっかり借りを返そうとするし
そもそもニックのこと怒ってた理由が「おばあちゃんのお葬式の絨毯の素材をスカンクの毛にされた」で
重度のファミリー好きなのがとっても素敵。
娘のフルー・フルーはふわふわしたお花畑キャラかと思いきや氷漬けしようとするパパに「待って~」って言うの見て
ああこれが彼女の日常なんだろうなって思ってちょっと震えました。
ジュディは彼女の子どもにどんな名前をつけたのかなあ。
フィニックはしゃべる前はゾウさんコスプレでパオンパオンとか鳴くの最高にかわいくてもんどりうって
しゃべったら渋かっこいいオッサン声でもんどりうった、二度おいしいキャラですね。
アライさんが「やめるのだフェネック!」とかとても言えそうにない悪人ヅラなのもいい。
自分よりはるかにでっかいアイス担いでる姿と、サングラスの外し方が鬼かっこいいので好きです。
ニックより年上らしいですが年上の方が身長小さいっていいよね。ミスター・ビッグもだけどね。
免許更新センターでフラッシュがニックのジョーク聞いて笑い始めるまでの動きがめちゃくちゃ好き!
職員が全員ナマケモノなのはアメリカの同センターが手続きにものすごい時間がかかるのを皮肉ったそうですが
日本の免許センターも更新までに結構時間かかるからここで笑うのはアメリカの人だけではないかも。
バッファローのボゴ署長の圧がすごい、
草食動物が弱いといわれる中で署長にまで昇りつめた彼のエピソードオブボゴをスピンオフでぜひ作ってくれ。
あとクロウハウザーとの友情も。同じ職場の中で同じアイドル推してるって結構な確率の奇跡だと思うんだ。
2人でガゼルさんのライブ行けて踊ってて幸せそうでよかった^^
ガゼルさんは最後までみんなのアイドルだったし誠実な発信者でもあってかっこいい。
一緒に見てた母が「マドンナみたい」って言ってたけど本名はレディー・ガガゼルだそうですね。
彼女のバックダンサーの虎さんたちもいい筋肉でセクシーでかっこよい。

(あ。この映画で唯一気に入らないのはクロウハウザーが受付をやめさせられたときに
「地下室で記録係をやる」ってがっかりした風に言うシーンなんだけど、あえて何度でも言う。
記録係は!ものすごく!!重要な仕事!!だぞ!!!
ハウザーの配置替えは本人が望んだことではないので確かに不当なんだけど
その理由に記録に関わる仕事を否定的に使うのは頼むからやめてくれ、子どもも見る映画ではありませんか)

ラストのフラッシュのスピード違反に全部持ってかれた。。
言われてみれば彼はフラッシュ(閃光)という名前でしたし、
車のハンドル持つと性格が豹変する人とかいるけどフラッシュはそういうナマケモノなのかもしれないし
車のアクセルはゆっくり踏むと急にスピードが出ることがあるので
動作の遅いナマケモノが運転するとそうなってしまうのかもしれない。
ただあのシーンもある意味この映画の芯だと思っていて
さんざん「固定観念で物を見る危うさ」「知らずに発言することの怖さ」を見せつけられてきたのに
車の窓が開いてフラッシュの顔が出てきて思わず笑ってしまった自分に気づいて反省したのでした。
見ながら色んなこと考えたけど、きっとこれからも色んなことを考え続けていくのが大切なのだ。
(どうでもいいけどフラッシュの吹き替えって村治さんだよね。ぴったりすぎてずっと笑ってました)

ニックのサングラスとジュディのにんじんペンあれグッズになってないのかなー!ほしい。
特ににんじんペンは録音もできるスグレモノで映画の随所でその機能を発揮させていて
なんて便利な道具なんだと思いました。
フィニックやベルウェザー市長のぬいぐるみとかあったら欲しい、市長のあたまをモフりたい。


ところで皆様、明日は何の日か知ってる?(by 鏡の国のアリス)
6月16日は和菓子の日です!
848年6月16日に仁明天皇が16個のお菓子やお餅を神前に供えて厄除けと健康招福を祈り
元号を嘉祥と改めた古例にちなみ日本和菓子協会が1979年に和菓子の日と定めています。
この日に和菓子を食べる習慣は室町時代や江戸時代の記録にも残っておりますよ~みんな和菓子たべよう!
2018wagasinohi3.jpg
かんだ和彩にて雨上がりと水無月を。

2018wagasinohi1.jpg
花扇の河原撫子と薔薇とかぼちゃの馬車。

2018wagasinohi2.jpg
馬車の形が上の写真だとわかりにくいのでアップを。
緑色の車体(?)に白い車輪がよく映えていて綺麗な一品、ロマンだわあ。

とらやの嘉祥菓子、今年も食べられなかった…!来年こそは。。
*CommentList

お値段以上の寝床。

sutereoneko1.jpg
うちの猫様はときどき突拍子もない場所で寝ていることがあります。この日はターンテーブルの上。
カーテン開けようとしたらこっち見てる金色の目が2つあって「何してるんですか??」って声かけちゃった。

sutereoneko2.jpg
弁天小僧なら「問われて名乗るもおこがましいが…」とか言いながら長台詞しゃべってくれそうですが
娘にゃんこ様は問いかけても無言です。
たぶん真っ平で寝心地よかったんだろうな…この後しばらくのんべんだらりと満喫しておられました。

bedsuri1.jpg
また別の日。
一応、ベッドの上なのでいつもの光景ではあるんですが
彼女が寝そべっているのは干して取り込んだばかりのオフトゥンです。なんということでしょう。
干したてのお布団を持ち主のわたしではなく猫様の方が先に堪能される、いつものことです。

bedsuri2.jpg
ご動座いただこうと手を出したらなんか顎を差し出されたのでそのままゴロゴロする羽目に。
なぜだ、なぜなんだ。

bedsuri3.jpg
猫は至福。わたしは困惑。

bedsuri4.jpg
あっこの体勢になったらやばい…と思って
心を鬼にして実力行使(抱きあげてどいていただく)に出ようとしたら、

bedsuri5.jpg
察されたのか「わたしはここで寝るのよ!」と言わんばかりに噛みつかれました。がぶ~。
(甘噛みなので怪我はしていません)
どうしても動きたくないらしい。

bedsuri6.jpg
さんざんわたしの手をmgmgした後、こうなりました。なぜだ。
とりあえず熟睡なさるのを待ってそっと手を抜きました。

猫様と暮らすようになってずいぶん経ちますが未だにこういうときはどうしたらいいかわからない。
潔くシュッと手を抜くか、そろそろ抜くかどっちがいいのか考えまくって
そもそも手を枕にされる前にゴロゴロすんのやめりゃいいんだと気付くまでにわたしは半年かかった…。
そりゃあ「油断してると膝にヒョイと乗っかられて猫様が動くまで立てなくなる現象」に敗北するわけですよ。
まず観察眼を鍛えないとね。


joanyan.jpg
母にゃんこは座布団の上で器用に香箱座り。
別にひそまそごっこをしたかったわけじゃないんですけど(わたしはオレンジよりブルーベリー味派だし)
週一で見ていると目に留まるものですね、つい買ってしまいました。
きっと同じような視聴者がたくさんいるんだろうなあ。

わたしにだって都合も考えもあるんです!

今期アニメ感想~☆
ぼのぼの、ねこねこ日本史、ロミ空とちはやふるの再放送、
信長の忍び3期と鬼灯の冷徹2期とCCさくらと覇穹封神演義ほか、新作を見ております。

ピアノの森は劇中の演奏をすべてプロのピアニストが担当しているのが見どころのひとつですが
さらにピアニストキャラそれぞれの演奏を全員別のピアニストがやっているというのが
ピアノ好きとしてはたまらんアニメ。
弾く人間によって音がガラッと変わる楽器なので、そこを考慮してくれた制作側には感謝しかない~!
原作を読んだのがはるか昔なので内容はだいぶ忘れてしまっていますが
阿字野さんと雨宮パパのあれこれとか便所姫とかマリアとか、見てるうちに色々思い出しますね。
ハノンのエピソードもな~~~わたしも学生時代にピアノ習ってたので海くんの気持ちはよくわかる。
モーツァルトもベートーヴェンも1度聴いただけで弾ける海くんが仔犬のワルツを弾けない。うーん。
海くんが本気でピアノと向き合うための第一歩というか、基礎練習をちゃんとやった方がいいということで
阿字野さんはハノンをやらせたわけだけど
あれは指ならしのための曲でメロディがあるわけじゃないから海くんにとっては苦痛なだけだよね。。
(わたしは今でも無理のない範囲で鍵盤を触っていますが、未だに指ならしはハノンからです。
2~3曲通してからじゃないと曲を弾ける指にならないってことが最近ようやくわかってきた…
昔は基礎練習が嫌でしたが今はハノンの偉大さが理解できます)
でも1番をひたすら弾き続けたら仔犬のワルツが弾けるのはやっぱりしゅごい…!
現実的ではないけどめちゃめちゃ羨ましい才能です。あれは雨宮くんじゃなくても嫉妬してしまうよ。

本作の目玉ともいえるピアノ演奏シーンは、手描きの部分と
それぞれのキャラの演奏担当のピアニストのモーションキャプチャによるCGの二通りがあって
滑らかなのはやっぱりCG作画で、
何より音と指の動きがばっちり合ってるのがいいですよね~!弾いてるって感じする。
でも手書き作画も二次元みがあってそれはそれで好きなんだ…。
監督はドリームワークスでCGアニメーションに携わった人だそうで、
演奏シーンにはとても力を入れているようです。
四月は君の嘘のアニメもピアノ演奏シーンが印象的だったけど、
ピアノの森はもう少し静かな情熱というか落ち着いた演出になっているように見えます。
これからショパンコンクールが始まってハイレベルなピアニストたちが何人も登場して
彼らがどんな演奏をするのか今からとても楽しみです。盛り上がっていくぜ。


ヲタ恋は以前に妹が原作マンガを貸してくれて途中まで読んで
だいぶゆるいなァ、でもそれがいいなあという印象でしたが
アニメになったらますますゆるくなっている気がする。
たまにTwitterとかで流れてくる「実話です」的なノリの小話やマンガなどの
オタクヴァージョンみたいな雰囲気なので気楽に見られますね。
普段からオタク生活を送っている身としても共感できるエピソードが結構あるし。

日中はお仕事に集中して、退勤したら即オタクスイッチをオンにして
アニメイト行ったりファミレスで推しトークしたり誰かの家に集まってゲームしたり
イベントが終わると次のイベントのこと考えたりする成海ちゃんたちがやたらリアル(個人的に)。
成海ちゃんと小柳先輩がすごく仲良いのに推しカプがいつも逆になるとか
(彼氏でやっても真逆になるのある意味すごいと思う)、
二藤くんがお昼休みにイヤホンつけてカロリーメイトかじりながらSwitchでモンハンやってるのとか
もう、ほんと、あるあるすぎてな…!
飲み屋でモンハンやりながら「あんだよ出ねぇじゃねえかよ紅玉よおぉ!」とか叫ぶ女子の姿が
ノイタミナ枠で流れたよ。まじかよ。。
(ちなみにあれが本当にモンハンなのか、わたしは未プレイのためわからなかったので
ハンターの弟に見せたら一発でモンハンと当てやがりました。エンディングにもクレジットがあった)
ネットスラングの発音がすごく難しいと声優さんがおっしゃっていたらしいけど
わたしは今のところ違和感はないかな…。
というか、オタクやってると紙媒体やネットから情報を得ることが多いので
文字情報だけだと発音までわからないから自分のイントネーションで想像してしまって
後で他人の発音を聞いたときに「あれっ、そういう発音なのかな?」ってなることも、ままありますよな。

個人的に7話前半のゲームネタがすごく面白かったです(笑)。
アバンから作画がRPGで「チャンネル間違えたかな…?」とか一瞬本気で思ったけど
「※ご覧のアニメはヲタ恋で間違いありません」的な表示がすぐに出てきたのでホッとした。
しかしメンバーが…ソードマンでレベルが中間管理職な樺倉先輩、
エルフと見せかけていかついレベルのガチ勢アサシン成海ちゃん、
後方サポートを任せたいけど初心者な小柳先輩、ヒーラーの不在。
樺倉先輩が頭を抱えたくなるのもよくわかる^^;
(小柳先輩の「無(理のない)課金」は今後積極的に使っていきたいワードだ)
そしてネトゲ久し振りな宏嵩くんが一番レベル高いとかわかりみが強すぎて爆笑した。
ジャージに 【絶対に働きたくないでござる】 のたすき掛けにほほえみスリッパ、
何あのふざけたネタ装備^^;
尚ちゃんの「ばたり」からの宏嵩くんへバトンタッチ→「お待たせ」の頼もしさと
ノーダメの前言通り一発で瞬殺するレベルMAXアーチャー。いや~笑った笑った。
アイキャッチカードの「ピザ届いたからちょい抜けるね」はリアルすぎて笑えなかった。


ニル・アドミラリの天秤は人の感情が込められた本のお話と聞いて見てみたんだけど
まあ確かに本がキーアイテムではあるけどどちらかというと人間ドラマが中心ですかね。
展開が早くて色んなことが起こるので楽しみであります。
タイトルにもある天秤、色んな意味で笑いが止まらないOPにしか今のところ出てないけど
クライマックスに向けてキーアイテムになったりするんだろうか。
(Nihil admirariはラテン語で揺るぎないという意味ですが
この単語を最初に見たのは森鴎外の舞姫だったような。漱石もどこかに書いてなかったっけ)

舞台が(改元してないけど)1935年なので帝都に地下鉄(銀座線)があるしバイクも乗る!爆笑しました。
キャラクターがみんな性格がはっきりしていて、熱血クールしっかり者ツンデレお色気担当など
各方面に対応できる層の厚さがおもしろいなと思ったら乙女ゲームが原作なんですね。
ペリかわいい。(突然)
誰が一番好きってペリですよ。あざとかわいい。抱っこしたい(´Д`)。
アイキャッチで人間キャラのコスプレしてるのまじかわいい!全部ぬいぐるみ化して売っていただきたい。
そんなペリを肩に乗っけた杙梛さんにもぞっこんですが朱鷺宮さんも小瑠璃ちゃんも薔子さんも好きで
しかしぐぐったらことごとく攻略対象ではないことが判明(滂沱)。
こんなに非攻略対象キャラが魅力的な作品ってありますか!やばし。
ニルアドみたいに男性キャラが多いゲーム(というかアニメ?)で女性キャラが魅力的って
すごく素敵だと思うんです。
特に朱鷺宮さんみたいな強く正しい女性はドストライクすぎてずるい(*´Д`)。
部下の不始末は謝るし、歓迎会でお寿司おごってくれるし、しっかり情報共有してくれるし
ツグミが連れ去られて頭に血が昇ってる部下たちに普段の仕事を自覚させながらも
「事は一刻を争うから君たちはすぐに動け。わたしがすべての責任を取る」と力強く宣言するお姿は
かっこよすぎて倒れるかと思いました。
理想の上司朱鷺宮おねえさま!何故あなたを攻略できないんだ!!(爆)
小瑠璃ちゃんのお仕事邁進モードもおひとり様を否定しない姿勢も大好き、
登場するたびに毎回ファッションが違ってるのがCCさくらみたいでスタッフさんすごいと思います。
葦切先輩とうまくいくといいなあ。
妖しい魅力の薔子さんは清らかな色気がすごくて、声優さんの声がむちゃくちゃ優しくて
あの声で「お友達になりましょう」とか言われたら目をキラキラさせてハイ!って言う他ない。
翡翠のお母さんととても仲が良かったんだろうな…もえる。
あと猿子さん!むちゃくちゃツボ☆
ビジュアルが岸田メルですがこの作品の中で一番紳士で物知りなのは彼だと思う。知的変態かっこいい。
ツグミに稀モノの歴史を説明しがてら猿子さんが手に取っていた
『The Code of Genji-monogatari』が超絶気になる。しかも何巻もあるみたいだったぞ…!
(ちなみに猿子さんも攻略対象ではありません…つらたにえん)

というかツグミさんも何だかんだで好きです。素直で芯がしっかりした人は素敵^^
乙女ゲームのアニメ化って、遥時とか神あそもそうだったけどヒロインは特に誰ともくっつかずに
(視聴者にはプレイヤーもいるだろうから配慮だろうけど)急に世界が大崩壊しそうな事態が起こったりしますが
ニルアドは今のところフラグを片っ端からへし折っている気もするけどどうなっていくのかな。
性格が戦隊もののレッドで、学生時代からジャケットは羽織る派だったっぽい隼人くんとか
何か事情がありそうな雰囲気を醸し出していたけどやっぱり事情持ちくんだった滉さんとか
絵にかいたようなツンデレ自爆王子の昌吾くんとか、顔はいいけど声が悪役すぎる累くんとか
このての作品に必ず1人はいる大人の色気系の紫鶴さんとか
攻略キャラも一癖も二癖もあっておもしろいです。
翡翠とお母さんのお話は、稀モノに宿る感情が必ずしもネガティブばかりではないとわかって
ちょっとホッとしたエピソードでもありましたね。
本好きなわたしとしては本を読んでネガティブな行動を取ってしまう人がいるの結構ショックだったので。。
(行動といえば自分でフラグ立てて自分で回収する葦切先輩がすごかった)
EDもOPと同じく最初から笑ってました。スパイラル推理の絆みたいに突発的に色気出してくるから。
そしてペリはかわいい。(落ち着け)
EDの終わりに毎回キャラクターが交代で手紙調の次回予告をやってますけど
ペリの予告なんだあれ、かわいすぎてしにそうになりましたよ…!
ずっときゅきゅ~って言ってたのに杙梛さんの名前だけ「クイナ~」とかちゃんと呼ぶから
萌えてしまってその場に仏倒れダウン。
話に関係なくても1話につき必ず1ペリぶっこんでくるスタッフと握手したいです。どうもありがとう。
この子と朱鷺宮さんの中の人が同じとかさあ…声優さんてすごいよね。


銀英伝は学生時代に友達が原作を貸してくれてドハマリし、石黒版OVAも過去に見ているので
このたび再度アニメ化と聞いてときめきがナイアガラの滝のように溢れ出ております。ヒャッホー!
キャラデザがみんなイケメンだしメインキャストが中堅から大ベテランまで揃っていて震えてしまう、
当時の男性声優を使い倒して銀河声優伝説と言わしめた前作を越えていく勢いで
Neue Theseもがんばってほしい。
こうなったら全10巻+外伝までアニメ化しようぜ!
(アニメが盛り上がれば田中先生が外伝の続きを書いてくれるかもしれないという狡い欲望は胸にしまっておく)
OPがゆったりと壮大なアレンジで毎回聴き惚れています。Uruさんの歌声は美しいな~。

アスターテ会戦をラインハルト側とヤン側で2週にわたってやってくれて楽しかった☆
この調子で帝国と同盟の話を交互にやるのかと思っていたら最近は帝国側が空気になってしまっていて
でもわたしは学生時代から同盟派なのでアニメで同盟がたくさん描かれてとてもうれしい(*´︶`*)☆
ヤンが提督じゃなく准将と呼ばれているの懐かしいやらこそばゆいやら、
そうだね、そんな時期もあったね…的な、もう後半の提督って呼ばれてるヤンの印象が強いから
アニメの始まりの辺りはしみじみしていました。
ジェシカの手を引いて走ったりカーチェイスもできたり、自宅に押しかけてきた騎士団を散水機で追い払ったり
士官学校時代にラップと背中を預け合っていた姿が目に浮かぶくらい、頼もしさが倍増していて
原作のぼやっとした雰囲気があまりなくてちょっと、びっくり。
というかユリアンがいない頃のヤンの部屋見て驚いちゃったんですけど、綺麗だね…!?
とか思ってたらユリアンが来たらさらに綺麗になってインテリアもいい趣味のものが置かれるようになって
ああやっぱりヤンにはユリアンが必要だわって思った。
ユリアンな~~~5話でヤンに全身で庇われていたあのしっかり者が
後々ヤンの身長を抜いてくんだから萌えますわ。
(そういえば石黒版では猫の元帥を抱いてヤン家に来たけどNeue Theseにはいないね)
後片付けするときに「邪魔なのでテーブルの上に乗っててください」って言うユリアンは
既に参謀としての頭角を現しつつあったし、素直に乗るヤンもすき。
自分にできる精一杯のことで保護者をやってるヤンのこう、ユリアンへの責任感と
自分より少し遅く生まれただけの人間として接している絶妙な距離感が好き。これがヤン・ウェンリーですよ☆
でも朝は起こされるけどね!朝に弱いのかわいい。
あと、アニメでやってくれるかわからないけど、日記を書きながら寝落ちしちゃったユリアンを
ベッドまで運んであげたヤンがとても好きなのでどうにかして見たいんですが。どうかな。(どうって)
この2人は何というか、見れば見るほど関係性のバランスがとんでもねえなと思う。
そんな2人がこれからずっとシェンコに尽くされ守られるのたまらんですなあ(*´Д`*)。
そうシェーンコップ!びっくりしたわ~。
原作と石黒版は食えない美中年ですがNeue Theseは若くなったね!(笑)
でもってどっちも、こいつが味方にいれば何が起こっても大丈夫みたいな安心感があります。
そんなイケメンが三木眞の声でしゃべったときは弟と一緒に「うおわ!?!」って声出た。。
てゆか三木眞さんは石黒版は帝国側で、今回同盟側なんだね。いいねえ完全にシェンコの立場ですね。楽しい。
あとキャゼルヌさんが相変わらずみんなのお父さんで素敵。

帝国側も好きな人いっぱいいますけど、
まずロイエンタールとミッターマイヤーが先日やっと出てきたので拍手しました。
みっちゃんはあまり変わった感じはしないけど(それでも若いキャラデザにはなってるけど)、
ロイエすっげ若返ったね!?
「えっイケメン…?」って言葉をロイエに言う日が来るとは思わなかったよ。IGマジックまじやばい。
でもって彼らの近くにルッツがいて、隣にケンプさんがいて、なんかもう
色々と完璧な布陣すぎて何のサービスかと思いました。あぎゃ~。
ラインハルトとキルヒアイスも大好きですよ!大好きなんですけど、
キルヒに色々あった後のラインハルトは痛々しくて見るのがつらいので
アニメも帝国サイドが映るたびにドキドキしています。
オーベルシュタインに「お人払いを」って言われてキルヒのことだってわかってないラインハルトがかわいい。
(えっここ俺とジークしかいないけど??)とか本気で思ってそうな顔してたよね。
キルヒもラインハルトが言うまで退席しないのいいよね。
ラインハルト様のご命令じゃないと動かない男キルヒアイス。ナイス。


ゲゲゲの鬼太郎6期。もう6期!
わたしが最初に見たのは3期の戸田恵子版鬼太郎からですが、
今期の沢城みゆき版鬼太郎もクールで横顔が美しくて背中で語るのもイケメンですね。
1話で満月をバックに跳躍したのすげぇかっこよかったし
リモコン下駄を飛ばしたアングルが3期OPそのまんまでテンションむちゃくちゃあがった~!
その後の指鉄砲が完全に霊丸で(SNSでも突っ込まれてた)原作は本当に指を飛ばしてるけど
さすがに朝9時のお子様が見る時間帯でそういうことはできなかったとみえる。
田の中勇さんから目玉おやじを引き継がれた野沢雅子さん、
かつて1期や墓場などで鬼太郎を演じてこられた野沢さんは
その鬼太郎が父親になり子どもに自分と同じ鬼太郎の名前をつけたと思って演じていますみたいなことを
インタビューでおっしゃっていて全わたしが泣いた。
田の中さんを意識して演じないというのはとても大変だと思うし、やっぱりすごい方だな…。
鬼太郎より頭一つ以上スラリと背の高いキャラデザになった猫娘さんが
Googleマップで妖怪ポストの場所教えたりマナちゃんに好かれてLine友になってたり
見越し入道の回で逃げなさいとか逃げてとかじゃなく「逃げな!」って叫んだり
放り投げられたマナちゃんをがっちりナイスキャッチしたりと、
常に彼女を守るポジションにいらっしゃるのむちゃくちゃ素敵ですね。今期の猫姉さんは最強。
(というか見越し入道見越したりっていうアレやっぱり知らない人多いんでしょうか…うーん)
あと、砂かけ婆もですけど基本的にファミリーはスマホ使えるんですね。
一反木綿の「どうしたと?」Lineスタンプかわいい、ほしい。
妖怪ポストからゲゲゲハウスへ動物たちによって運ばれる手紙がアナログ真骨頂って感じでワクワクする!

モブが完全に水木サンのデザインだし、調布が舞台になっているのがしみじみ微笑ましい。
妖怪(怪異)の描かれ方はどこにでもいるけど見えるわけじゃないというか、
見えたら見えたで人間には何もできないというか
時には闇すぎて鬼太郎にもどうにもできないみたいな不条理があったりしますね。
すねこすりでむちゃくちゃ泣いた…!都会においでよすねこすり。
多数の行方不明者とか過疎化とか働き方改革とかストーカーとか、割と社会派な部分が見え隠れしますが
工事で封印がとけちゃったとか妖怪の森の植物には持ち主がいるから採ったらダメだとか
古民家の庭の石碑を倒したら取り憑かれるとか、お約束のパターンも割と多い。
そんな中で7話の幽霊電車がとても見事なホラー回でした…!
社長をやたら電車に乗せようとする山田さんとか、六文(260円)の切符買って電車で渡る三途の川とか
川を渡り終わると誰かが超高速で通り過ぎて社長のジャケットがなくなるとか(奪衣婆ですね!)
電車の扉が開閉する音が焼き場の音とか秀逸すぎる!
オチがわかってから見直すと伏線がまんべんなく張り巡らされているのがわかって
どんだけ盛ってるんだと思いました。
多磨霊園行き臨終列車まじやばい、怖い、怖すぎる。楽しい!(笑)
あとこのときは鬼太郎も妖怪側というか、単にお仕事してるだけっていうか
人間が酷い目にあっても一切関わらないのいいよね。
水木マンガでは鬼太郎って必ずしも人間の味方ではなくて
時には妖怪と一緒になって(だって本人も妖怪だから)自業自得、みたいに見捨てたりするのよね。
最新話の学校の怪談、花子さんとお友達の猫姉さんの顔の広さ。
スマホを使える花子さんは妖怪ウォッチで見ていたのであまり驚かなかったけど
猫姉さんがヨースケくんに繰り出した技がどう見てもニャンジバのあれで
ウォッチクラスタとしては救われた思いがしました。
まさかの百裂肉球・猫娘ヴァージョン!!\(^o^)/
学校の怪談は一時期ものすごく流行しましたな~映画やアニメにもなってたし。
小学校の図書室に木暮正夫の怪談シリーズとか怪談レストランとかめっちゃ並んでて
しょっちゅう借りられていてなかなか読めなかったのを思い出します。
ちなみにわたしの学校に伝わっていた花子さんのお話は右から3番目のトイレにいるっていうよくあるパターンで
さらに発展した話だと「いい花子さんはお花とか首飾りとかくれることがある」
「勝手に名前を呼ぶと呪われる」「悪い花子さんだと1000回以上謝っても許してくれない」
とか、色々ラインナップがありました。
ヨースケくんは知らなかったけど(うちの学校にいたのは太郎くん)ぐぐってみたら
彼について書かれた論文があるみたいでさらにびっくり、読んでみたい。

そういえば境港の水木ロードが7月までリニューアル工事中ですけど、
アニメも7月の放送2回分で境港が舞台になるそうなので楽しみにしています。
いつか境港にも行ってみたい。


ひそまその第一印象はエルマーのぼうけんやヒックとドラゴンみたいな、
ドラゴンとの冒険ものなのかと思っていたら航空自衛隊のおしごとアニメだった件。
ドラゴンがモンスターとしてでなく人間の仲間として登場する軍隊ものは
だいたい架空の戦争や神話を描くストーリーになるのがセオリーな気がしますが
ひそまそはどちらかというと日常生活が強調されていますね。
「様々な事件をみんなで解決する」のではなく
「主人公が変態飛翔生体(ドラゴン)と出会って色んなことを経験していく」のを追っている感じ。
感情表現がリアルで現実設定もはっきりしててちょっとファンタジー入ってるというと
あの花とかここさけみたいな印象もあります。脚本に岡田麿里氏が参加してるしなあ。

ひそねのマジレスは人や状況をよく見てドストレートに言語化できる長所だと思うし
強くなくても笑って受け流さない、弱々しくても抗議する姿が好ましく描かれるのはいいなあ。
「わたしにだって都合も考えもあるんです!」名言。
Dパイの面々が個性的、ヤンキーな名緒さんがこの上なく素敵すぎて生きるのがつらい。
口うるさいけどひそねのことも他のDパイのことも気にかけてくれていて
無人島から帰って来た4人をニヤッと笑って迎えるのすごくいいし
(どうでもいいけどひそねは名緒さん人形の頭ちゃんと返したんだろうか)、
三日間の低速飛行訓練に出かける4人を「寝落ちすんなよ、おまえら」ってそっと見送る声色がやさしい。
ティナちゃんといいエリカちゃんといいフォスといい、黒沢さんは屈折した演技が本当に映えますな…すこ。
星野さんのストイックなとこ好きですけど矢印出たのは嘘だろ……てなったよ、
財投さんは容赦なく振られると思っていたので(だってやり方が完全にハラッサーのそれだし)。
ただ飯干さんの話から想像するにそういう人間じゃないとOTFが乗せないとかだったら何てエグい脚本なのか…。
ひとみんのふわふわしたおしゃべりかわいいし「ドラゴンは物じゃねえ」ってシャンプー握りつぶす姿もすこ。
りりこすがキングダム読んでるのもびっくりしたけど
それをおもしろいように利用されてしまった7話は申し訳ないけど大笑いした。
(エンディングにきちんと集英社とヤンジャンとキングダムがクレジットされていたね)
第8格納庫でのまそたん、ひそね、小此木さんのトリオがとてもよくて
4話のひそねの「はいっ!(挙手)」からの「はい、甘粕さん」とか、ほのぼのしたやりとりがかわいい。
シンゴジの安田さんがモデルという小此木さん、ぼやっとしたおっとり童顔整備士さん。
梶さんがいつもより抑えめの演技をしていてこれは後半にじわじわ効いてくる感じですかね。
一緒にクソ映画見た後にひそねがゾンビストラップをぐしゃ~ってしても動じなくて
「それ食事中はしまいましょ」とか言葉遣いや振る舞いから垣間見えるお育ちの良さとかな…
ていうか男女が一緒にいたら本人たちの真意を無視して恋愛認定しちゃうアレ何とかならんのかい…。
あと柿保飛行班長がじわじわきてます。淡々と仕事をこなしていくデキる中間管理職ですが
色々と言いたいことを飲み込んでらっしゃる気もするので報われる日が来るといいな。
しゃべり方もテキパキと事務的でそれもよい…ああいうくぎゅうは未発見だった…よい……!
曽々田司令も飄々とした中間管理職、譲治さんは安定してていいね。
そしてジョアおばさんはやっぱり伝説の人だった。
74年前のお祭に参加したってことは今90歳くらいかな?それであのドス声、朴さんのドス声めっちゃ怖い。
「この愚か者めがァ!!」とか「…と、樋本さんが」めっちゃおもしろかった(笑)。
かつてエルリック兄弟だった人たちが今回はパイロット同士で一緒に飛行機乗るの超もえる、
朴さんと釘宮さんてハガレン以外で共演あるのかな?今回は一緒に録れてそうですけども。
(ハガレンはアルが鎧だったから釘宮さんだけ別ブースで録ってたんだよね)
そしてまそたんは何歳だ?下手すると人類より長生きしてる可能性あるのかな。
ひそねが来るとすごくうれしそうだったり、森山さんの声を覚えていたり
小此木さんの話を黙って聞いていたり萌えポイントが多くてかわいい。
何よりあのビジュアルがいいよね!大きなおめめに全体的に丸っこいボディ。なでなでしたい。
体内に書かれていた間租譚の意味は最終回までに明かされるのか、気になる。
あと、まそたん他すべてのOTFの声を担当している神田松之丞氏は講談師なんですね。
公式の講談風ダイジェスト動画で急にオオォォオォォオオオ~~って鳴いて
「これが加工してないまそたんの声です」とか言うから吹きだしてしまった。

最初はほのぼのっぽかったけど、そしてそれをずっと見ていたかったけど
不穏な雰囲気は冒頭からずっとあって最新話で一気に「祭」っぽくなったな…。
飯干さんがずっと「まつりごと」って言ってたの、「政」か「祭」かどっちなのか気になっていたけど
たぶんお祭の方だと思う。
OTF以外への恋心を自覚した時点でOTFに乗れなくなるのは
昔の斎宮や巫女がそう在ってきたみたいな、神と女性神職の関係みたいな感じなのかな。
そしてそれは、彼らはあくまでドラゴンとパイロットであり
仲間や相棒にはなりえないのだと突きつけられたような気もする。
OP映像だとまそたんに飲み込まれずに一緒に飛んでる2人なのにな…何とか乗れるようにまた戻ってほしい。
(そして名緒さんがまそたんと飛べるのではないかとひそかに期待してもいるところ)
エンディングテーマ「Le temps de la rentrée」をDパイのみんなが交代で歌うのが楽しみで
今日は誰だろう~と毎回スキップせずに聴いています。名アレンジ。


ゴールデンカムイは以前に原作者野田さんのインタビューを新聞か何かで読みまして、
「かっこいいアイヌを描きたかったしアイヌの人からもそう言われた」という言葉を強烈に覚えていて
へ~~と思っていたらこのたびアニメ化と聴いて視聴。
北海道を舞台にしたサバイバル&アイヌ飯アニメですね!
ストーリーとしてはゴールドラッシュというか、そのために罪人の素材を剥ぎ取って集める話ですが
小樽の川や海の猛烈な寒さとか、アシㇼパさんが作る食事や焚火のあたたかさとか見てると
何よりも怖いのが寒さと飢えというのが切実に伝わってくる。
あとたまに乱入してくるティラノサウルスみたいなヒグマも超怖い、星野さんの件でも思ったけどヒグマは本当に怖い。
そんな生き物の巣穴に身を護るためとはいえ(アシㇼパさんの助言はあったけど)とびこむ杉元さんのフィジカルパない。
というかヒグマのCG感がすごい…レタㇻもだけど、ヒグマはアップでくるから余計に。
SEの効果がとてもいいし(特にアイキャッチの木が爆ぜる音が至高)、
音楽も全体的に弦楽器でまとまっていて重厚感がありますね。

アイヌ語監修やアイヌ設定監修がいらっしゃるようで、アイヌ文化について丁寧に描かれてますね。
杉元さんがアシㇼパさんに質問する→アシㇼパさん答える→杉元さんが腑に落とすという流れが多いので
神話や信仰、食生活衣生活、アイヌの暮らし一つ一つがとてもわかりやすくて助かっています。
ご飯が…ご飯と言っていいのかわかりませんが…2人が狩りをして作る料理が本当においしそう^^
現代のご家庭で再現するのは難しそうですけども。
(調理法がどうとかいう以前にリスやシャチ肉って現代では狩る以外にどこで手に入るのか想像つかない)
一番よかったのは、これ色んな人が言ってますけど
アシㇼパさんが性的対象として描かれないし酷い目にあったりもしないことですね!
そもそも杉元さんが彼女を子ども扱いしたり女性と侮ったり差別したりせず
常に「アシㇼパさん」と呼び尊敬すべき相棒として接しているし、
「新しい時代のアイヌの女」を目指すアシㇼパさんもへりくだらず対等に付き合っててかっこいい。
久しぶりに安心して見られるバディだなと思いました。
青年マンガで「お飾りやトロフィーやお荷物でない女性」がきちんと描かれるのは本当にうれしい。
(代わりにお兄さんやおっさんやお爺ちゃんたちが体張って脱ぐけどね…男性キャラが多いのでどうしても目立つね)
たまに杉元さんが考えすぎてしまうこともあって、それはアシㇼパさんにとっては不名誉かもしれないけど
彼女が戦士であると同時に保護すべき未成年でもあることを忘れない杉元さんはとても素敵で
そういうバランスがずっと貫かれているのすばらしいと思います。
誰かが茶化されたりバカにされないしマイノリティが不当に貶められることもないし
その代わり差別や理不尽が顕在すると容赦なく薙ぎ払われる爽快感もある。
「わたしは気にしてない。慣れてる」「慣れる必要なんかないんだぜ」のところいいよね~。
アシㇼパさんに危害を加える奴絶対殺すマンな杉元さんは自分の役割をちゃんとわかっていて
そんな杉元さんの歩兵銃よりアシㇼパさんの持つ弓の方が強いっていうのもたまらない。
最近は冗談も言い合えるようになってきた2人が好きだし、いいぞもっとやれってニヤニヤ見てます。
お味噌が食べたいと遠まわしに、でもほとんど確信犯みたいな言い方で伝えるアシㇼパさんはおもしろすぎたし
彼女の真意を察してあーはいはいって用意する杉元さんとの間には信頼関係がみえて素敵。
(杉元さんきっとお味噌の料理一緒に食べられるようになってうれしかったろうな)

とはいえバディの周りに出没するヤバみな連中はキャラの顔も性格も声優もみんなギラギラして強いので
常にDead or Alive感がつきまとっていて見てるこっちの精神は常にもんどりうっております。
明夫さんが1面ボスで2面ボスが俊彦さん、ラスボスが芳忠さんで裏ボスが譲治さんとかどんな布陣だよ!
(しかも外伝ボスには津田健さんが控えているし、出没エリアの定まらないヒグマクエストも同時にこなさねばならぬ)
杉元さんたちだって決して弱くないのにね…精神力も胆力も負けてないはずですけどね。
真冬の北海道の川に落っこちても「さみー!」とは言うけどパニックにはならずに火をおこしたり
第七師団に捕まって拷問受けても相手を全滅させるんじゃなく生きて逃げることだけ考えてたり
白石さんから辺見の正体を聞いても「嘘だろ」「だましたな」って感情的にならずに
容赦なく「辺見という人間」から「手に入れるべき刺青人皮」にシフトする杉元さんの判断力よ。
どんなメンタルしてるんや…たぶん戦争体験や親友との約束も影響してるだろうけど。
(しかし辺見ヴィジョンやばかった…一緒にきらめこうか、のとこ爆笑してしまった)

原作者の野田さんが取材しまくる理由のひとつに高畑勲さんのかぐや姫を挙げていて→こちら
そういう意味でも真摯な方だなあと思った。
原作はまだ続いているみたいなので、アニメはどうまとめるのか気になります。楽しみです。

百画繚乱その3。

東京富士美術館の「暁斎・暁翠伝」後期展示に行ってきました。
前期展示は4月に行きましたが、後期にかなりの展示替えがあると聞いたので
やっぱりナマで全部見たかったのと、
この日は河鍋楠美氏と山口晃氏の対談講演会があってものすごく聞きたかったし!

富士美の講演会を聴くには当日配布される整理券をゲットしなければならないのと
さらに今回は山口氏がいらっしゃるとなれば朝から混むだろうなと思って
いつもより早く家を出て美術館に着きましたらば。
kyosaisui2_1.jpg
なん…だと…!?щ(゚д゚щ)☆
前回はなかった撮影可能ゾーンができていました~ありがとうございます!
SNSアップもOKと書いてくれてるのマジで有難い、
入口の出品作品リストが置いてある台の隣に撮影OKリストも置いてあって
その名も「SNSスポット」って書いてあって笑ってしまった。

あんまりうれしかったのと、整理券の配布が始まる時間まではまだ余裕があったので
いてもたってもいられず展示室に飛び込んでSNS Spotマークを探しましたらば。
kyosaisui2_2.jpg
こ、この作品を撮影してよいですと…!?「枯木寒鴉図」。暁斎が百圓の値をつけたカラス。
暁斎の出世作を画像でお持ち帰りしてよいという、美術館なのか企画側なのか、どこのご厚意かわかりませんが
どうもありがとうございました。
あとこの絵を勧業博に出して妙技二等賞とった時の牌とか賞状も撮影可でしたよ。

この他にも撮影可の作品がたくさんありましたので撮ってきましたよ~。
以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆
*CommentList

マンガの記号。

こうの史代さんの『ギガタウン 漫符図譜』を読んでいます。
連載が始まった頃に「鳥獣人物戯画の動物たちをモチーフにしたキャラクターたちのマンガ」と聞いて
コミックスを楽しみに待っておりまして、
いざ買ってみたら想像していたのとは違う内容でしたけど結構、ほのぼのしててかわいかった。
全編通して筆で描かれているのも特徴ではないかと。
(ぼおるぺん古事記でボールペンを使い倒した後は筆ですか…
こうのさんてマンガに対して斜めから実験やチャレンジする人だよね)

鳥獣人物戯画に出てくるカエルやうさぎ、狐、猿、イノシシなどの動物たちが
通勤・通学したり買い物したりお料理したりブランコ乗ったり雪だるま作ったりと
まるで人間のように生活している様子が100余編の4コマ漫画で描かれています。
遅刻遅刻って学校へ走ったり、お勉強したり、放課後に外で遊んだり
お掃除してたら部屋の隅に積み重ねたがらくたに埋まっちゃったり
お餅焼いてみんなで食べたり、ヒマワリの種を植えて育てたり、お化け屋敷へ遊びに行ったり
特に大事件も起きない日常生活がのんびり描かれていてホッとする。
ウサギのみみちゃんがお調子者なダメっ子で、カエルのあおい君は割とクールで
猿のきい子ちゃんがしっかり者というか、性格付けもおもしろい。
そんな中、みみちゃんとあおい君が相撲をとったり海で泳いだりなど
ときどき挿入される原作(?)ネタもクスッと笑わせてくれます。楽しい。

もうひとつの特徴として、漫画表現に使われるいわゆる「漫符」の説明マンガにもなっています。
漫符とはマンガに描かれる記号のことで、たとえば
キャラクターの頭に「♪」が描いてあったら機嫌がいいとか歌っているとか、
「ZZz」と描かれていたらそのキャラクターは居眠りをしているとか、
頭上にハートが描かれていたら恋をしているとか、ハートにヒビが入ったら失恋とか、
顔に縦線や汗が描かれていたら衝撃を受けたとか血の気が引いてるとか疲れているとか、
頭の上にデフォルメされた小鳥が飛んでピヨピヨ鳴いていたらどこかに頭をぶつけてクラクラしているとか。
そういった記号のひとつひとつを、簡単な説明文とともに
鳥獣戯画の4コマ漫画にして教えてくれているマンガでもあるのです。
マンガのルールを意識したことはあまりなかったけど、
確かによく考えてみるとマンガのこの記号は何を表現してるんだろう、と思いながら読むのも楽しかったです。
たとえば、足や腕にグルグルの渦巻き記号が描かれていたら「ぐるぐる回っている様子」
「下半身がこうなっていたら、全速力で走っている様子」「目だったら目が回っている様子」。
ダイヤの形をしたキラキラ模様が描かれていたら「輝いている様子」
「美しさや清潔感、神秘性をあらわすこともある」。
顔が大きくなる表現の漫符のところに「ものすごい剣幕である様子」
「でかいツラ・顔が広い等を表現するものではない」とか説明があって笑ってしまった。
同じように、目の中が真っ白で睫毛だけが描かれていたら「白目になった状態」、
「大きな精神的衝撃を受けた様子」「呆れ果てた状態」「パロディ的表現と思われる」にも爆笑。
あれです、ガラスの仮面で狼少女ジェーンの役をつかんだ瞬間のマヤの表情とか
亜弓おねえさまが「マヤ…こわい子…!」って言ったときみたいなやつです。
鳥獣戯画のうさぎやカエルの目がそうなってるの想像してみてくださいよ、最高に楽しい^^

そもそもこのマンガ、こうのさんのお母様がマンガを全く読めなかったのがきっかけで企画されたのだそうです。
昔から文章を読めるようになるには数をこなせとよく言われますが、
マンガも読めるためには一定のリテラシーが必要なメディアだと思う。
ページのコマは右→左→下へ読んでいくとか、
吹き出しの形やフォントによって話し言葉とモノローグを表現するとか。
「ドキドキ」「シーン」「ガーン!」などの描き文字などもそうだけど
それらの意味するところがわからないと集中して読めないような気がします。
(背景が青空で「チュンチュン」と書き文字があったら朝の表現、というのはよく聞くと思う)
そんな漫符を説明しつつ見事に4コマに落とし込むこうのさんの技術は相当高いとみた。
説明文を読む前に4コマを見てどの漫符が解説されているのか予想しながら
読んでみるのもおもしろいのでオススメです。


自分がマンガを読み始めたのはいつか、はっきりとは覚えていないのですが本と同時期くらいかな…
保育園に通っていた頃から小学館の「ようちえん」とか「小学○年生」あたりの学習雑誌を読んでいて
あれらが始まりだった気がする。
今は当たり前を通り越して空気のように読んでおりますが子どもの頃はどうやって読み方を知ったのかな、
あまり苦戦した記憶がないので自然に覚えていったんだろうと思いますけども。
ノートにマンガめいたものを描き始めたのは小学生くらいですが
もちろんその頃は「漫符」という言葉など知る由もなく、
それでも当時のノートを見返すと「!」とか「ピヨピヨ」などの漫符が使われていて
一体どこで覚えたのか自分でもわからない。
それでも当時のわたしは、その時読んでいたマンガの表現からそれを学んで
たとえ言語化できなくても「たぶんこの記号はこういう意味」とか何とか初心者なりに考えて
使ってみていたのかもしれません。
最初は感覚的にしかわからなくても後になって「あれはこういうことだったんだ」って
言語化できるようになること、結構あるよね。


gigatown.jpg
そういえば鳥獣戯画甲巻には1匹だけ猫がいるんですけど(烏帽子かぶってるやつ)、
マンガに出てくるかなァと期待おりましたが出てきませんでしたね。
虎はいたけど、同じネコ科ですけど厳密にはあの猫じゃないんだよな…
何か事情があるのかもしれませんが、こうのさんがあの猫をどんな風に描くか気になっていたので
そこだけちょっと残念。
狐やフクロウは出ていたのにな~もし続きがありましたらぜひ猫を描いてほしいです。

一行のきらめき。

Twitterで「#美しいと思える小説のタイトル」なるハッシュタグがトレンドにあがってて
これだいたい年一回くらいのペースで浮上してくるタグですけど、
ずっと眺めていられるので流行るたびに毎回検索しております。
「そうそうこんな本あったね」とか「素敵タイトル!読んでみたい」とか「わかりみが強い(真顔)」とか
懐かしくなったり知らないタイトルに触れられたりはげどしたり、楽しい。
ご自宅の本棚の写真や、つぶやききれなくて背表紙をまとめて画像でアップしている人もいるし
初読のときの感想やその本をずっと愛してきた時間について一言添える人もいて
色んな本と色んな時間があるなあとしみじみします。
人と本に歴史あり。

本のタイトルを美しいと思うときって色んな理由があると思いますけど、
「文字面のバランスが良い」「リズムや響きが心地よい」「組み合わせの妙」「言葉チョイスのセンスが高い」
「詩的」「色が見える」「景色が浮かぶ」「内容を凝縮している」「シンプルイズベスト」などなど
パターンだったり好みだったり様々あるように思う。
わたしが美しいと思っているタイトルは、
サン・テクジュペリ『星の王子さま』
サマセット・モーム『月と六ペンス』
ミヒャエル・エンデ『はてしない物語』
アガサ・クリスティ『春にして君を離れ』
フィリパ・ピアス『トムは真夜中の庭で』
レイ・ブラッドベリ『十月はたそがれの国』
ハンス・C・アンデルセン『絵のない絵本』
ロバート・A・ハインライン『月は無慈悲な夜の女王』
宮沢賢治『銀河鉄道の夜』
星新一『おせっかいな神々』
坂口安吾『桜の森の満開の下』
二木真希子『世界の真ん中の木』
松谷みよ子『花いっぱいになあれ』
芥川龍之介『文芸的な、余りに文芸的な』
伊藤遊『きつね、きつね、きつねがとおる』
梨木香歩『家守綺譚』『からくりからくさ』
伊勢英子『1000の風1000のチェロ』
阿部智里『烏に単は似合わない』
宮下奈都『よろこびの歌』
皆川博子『花闇』
あたりかなあ。
シンプルに美しいと思うのは上橋菜穂子『獣の奏者』、高楼方子『ルチアさん』、森絵都『DIVE!!』、遠藤周作『沈黙』、
ナサニエル・ホーソーン『緋文字』、フランツ・カフカ『変身』、レオ・レオニ『スイミー』などです。
秀逸だなあと思うのはジェイムズ・ティプトリー・Jr.『たったひとつの冴えたやりかた』、
フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』、
エドガー・アラン・ポー『アッシャー家の崩壊』、ダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を』、
横溝正史『悪魔が来りて笛を吹く』、カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』、
天沢退二郎『光車よ、まわれ!』、柄刀一『殺意は砂糖の右側に』など。
情景が浮かんでくるのはハーラン・エリスン『世界の中心で愛を叫んだけもの』など。
字面からして不思議で響きも心地よいのは尾崎翠『第七官界彷徨』。タイトルも中身も官能的で好き。
アーシュラ・K・ル=グゥインの本で美しいと思うのは『闇の左手』。
作中の言葉がタイトルになっていて闇の左手、光の右手と続いていまして
ひだりてって読んでもいいと思うけどト書きは「ゆんで」というルビがふってあります。
「闇の左手(やみのゆんで)、光の右手(ひかりのめて)」、好きだ~。
あと『世界の誕生日』とか『世界の合言葉は森』も好きです。『ギフト』もシンプルでいいなあと思う。

エッセイで美しいなあと思っているタイトルは上橋菜穂子『明日は、いずこの空の下』、
白洲正子『たしなみについて』、梨木香歩『春になったら苺を摘みに』など。
歌集は俵万智『かぜの手のひら』、穂村弘『水中翼船炎上中』など。
詩集だったら谷川俊太郎『シャガールと木の葉』、蜂飼耳『隠す葉』、
茨木のり子の詩集タイトルで一番優雅と思ってるのは『食卓に珈琲の匂い流れ』で、
かっこいいと思うのは『倚りかからず』。
戯曲はシェイクスピアの「十二夜」。シンプルで響きも美しい。
というか、いわゆる古典と呼ばれるものはタイトルに技巧が凝らされていなくても
見ただけでわくわくしてしまいますね。
「文選」とか「山海経」とか「ラーマヤーナ」とか「神曲」とか「カンタベリ物語」とか
「クリスマス・キャロル」とか「ジキルとハイド」とか「不思議の国のアリス」とか。
日本の古典で好きなタイトルは『枕草子』がダントツです。なんて情景の浮かぶ呼び方だと思う。
それぞれの段の書き出しが「花は」「草は」「鳥は」「ありがたきもの」「うつくしきもの」
「すぎにしかたのこひしきもの」「近くてとほきもの」などタイトルっぽくなってて、
あれらの言葉の響きも好きですね。
源氏物語もそれぞれの巻名が美しいと思ってる。
桐壺、空蝉、夕顔、若紫、紅葉賀、花宴、賢木、花散里、澪標、絵合、松風、薄雲、玉鬘、初音、
胡蝶、蛍、常夏、篝火、藤袴、真木柱、横笛、鈴虫、幻、雲隠。 橋姫、早蕨、浮舟、手習、夢浮橋。
シリーズ名が美しいといえば十二国記も!
月の影影の海、風の海迷宮の岸、東の海神西の滄海、風の万里黎明の空、
図南の翼、黄昏の岸暁の天、華胥の幽夢、丕緒の鳥。
……新作を早く読ませてクレェ~~!!(十二国記の話題が出ると定期的に起きる発作)(自爆)

あと職業病というか、わたしはタイトルに図書館や美術館や博物館と入っているものに弱いです。
寺山修司『幻想図書館』、高田大介『図書館の魔女』、仲町六絵『からくさ図書館来客簿』シリーズ、
恩田陸『図書室の海』、辻村深月『図書室で暮らしたい』、緑川聖司『晴れた日は図書館へ行こう』、
柏葉幸子『つづきの図書館』、服部千春『トキメキ!図書館』、安東あや『あやかし図書館で待ってます』、
濱野京子・菅野雪虫・廣嶋玲子・まはら三桃・工藤純子『ぐるぐるの図書室』、
ミシェル・ヌードセン『としょかんライオン』、カズノ・コハラ『よるのとしょかん』、
ジャネット・ウィンター『バスラの図書館員』、ソフィア・サマター『図書館島』、
ホルヘ・ルイス・ボルヘス『バベルの図書館』、ヴィッキー・マイロン『図書館ねこデューイ』、
埜納タオ『夜明けの図書館』、泉光『図書館の大魔術師』、芳崎せいむ『鞄図書館』、
原田マハ『デトロイト美術館の奇跡』、レーマン・バーバラ『ミュージアム・トリップ』、
行田尚希『海の上の博物館』、西山ガラシャ『日本博物館事始め』など、など。
こういうのは美しいかどうかはともかくとして(ヲイ)もうときめきすぎて胸がぎゅんぎゅんする。


マンガで美しいと思うタイトルは…
あき『アルオスメンテ』、有永イネ『かみのすまうところ。』、市川春子『宝石の国』、
梅田阿比『クジラの子らは砂上に歌う』、漆原由紀『蟲師』、大島弓子『綿の国星』、
鎌谷悠希『しまなみ誰そ彼』、喜多尚江『鬼がふり返った刻』、佐野絵里子『たまゆら童子』、
白井カイウ・出水ぽすか『約束のネバーランド』、田中相『千年万年りんごの子』、
鶴谷香央理『メタモルフォーゼの縁側』、野村あき子『倫敦館夜想曲』、
萩尾望都『メリーベルと銀のばら』、びっけ『極彩の家』、緑川ゆき『あかく咲く声』など。
有永さんとびっけさんはいつもタイトルが文学的で秀逸な印象があって、
喜多さんは一昔前のSFっぽくて、緑川さんは「その組み合わせ!?」っていう妙がある印象。
しまなみはヒバナで連載してたけど雑誌の休刊と同時に最終回だそうで…(´Д`)サミシイ
あ、「ヒバナ」は着火をイメージしたタイトルだと創刊した頃に聞いていいなあと思ったんでした。
あと雑誌で美しいなと思ってるのは「詩とメルヘン」ですな~。
休刊を経て今は「詩とファンタジー」になっていますが、メルヘンって言葉の響きがロマンがあり懐かしい。
「國華」「幽」「季節風」「飛ぶ教室」(エーリッヒ・ケストナーの小説のタイトルの引用だ)なども
シンプルで素敵なタイトルだと思う。
*CommentList

新緑の比叡山・近江坂本の旅。

滋賀へ日帰り旅行に行ってきました☆
6月末まで限定の琵琶湖ホテルの百人一首カクテルを飲みに行きたくて、
「せっかくだからずっと行きたかった紀貫之のお墓にも行こう☆」と、急に思いまして。
で、ちょっと調べたら三井寺の特別公開があったので、じゃあついでに近江神宮も行こうかなとか
あれよあれよと予定が増えて結局パンパンになりました。うん、いつものことだ。

例によって夜行バスで京都駅に到着、時間がギリギリでしたので朝ごはんは買い食い。
食べながらJRで膳所に移動して、京阪膳所駅にてびわ湖チケットをゲットしました。
shigasakamoto_73.jpg
今回は京阪電車を乗り降りするのでお得な切符があるの便利!
沿線の施設で割引も受けられますぞ。

shigasakamoto_1.jpg
京阪電車に乗って坂本比叡山口駅にやって来ました。

shigasakamoto_2.jpg
駅を出ましたらいきなり茶園が!地名から日吉茶園と呼ばれているそうです。
最澄が唐から持ち帰った茶の種を植えたのが始まりとかで、
延暦寺浄土院(最長の廟)にもここのお茶が献じられるそうだ。

shigasakamoto_3.jpg
比叡山に向かいますよ~写真は穴太衆積みの石垣のある道。
戦国時代の石工集団穴太衆!安土城の石垣を作った穴太衆!彼らの地元にも残ってるんですね。

shigasakamoto_4.jpg
せっかくなので石垣に沿って歩きます。
右に戦国時代の石垣、左に涼しげなせせらぎの水路、頭上には風にそよぐ緑と初夏の青空。最高です。

shigasakamoto_5.jpg
10分ほど歩いてケーブル坂本駅に到着。
ここからケーブルカーに乗って比叡山へ向かいます。坂本側から登るの初めてだよ(゜∀゜)☆

shigasakamoto_6.jpg
午前8時、始発のケーブルカー。目指すは紀貫之のお墓だ!
(切符を買うとき窓口にびわ湖チケットを出すと往復乗車券が2割引きで買えますぞ)

以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆
*CommentList

花は桜をのみ見るものかは。

前回記事で三鷹に行った件について書きましたが
実はあの後、上野へ移動して東博本館の展示も見てきたので一部をご紹介いたします☆
なぜ行ったかというと本館に土蜘蛛草紙がフルでばばーん!と出ているから!٩( ᐛ )و
大妖怪展にも展示されていたけど一部だけで全部は見られなかったし、
何より写真撮れなかったし!(そこ)
東博本館は所蔵品なら写真撮れるから好き^^ 土蜘蛛ちゃんの画像を家に持って帰れる喜び。

土蜘蛛草紙は平安京郊外の蓮台野や神楽岡を舞台に、源頼光と渡辺綱が
屋敷に出没する妖怪を次々に追い払って最後に土蜘蛛を退治する絵巻物です。
ストーリーだけみると王朝にまつろわぬ者を権力者がねじ伏せるイデオロギーが見え隠れしますが
今回は絵巻がすべて開かれて詞書も絵もたっぷり堪能できたことに感動してしまった。
鎌倉時代に制作され妖怪を描いた現存する絵巻の中でもかなり古いものだし、
妖怪たちの造形もおどろおどろしいというよりどことなく生モノっぽくてほのぼのしていて
器物の化け物がけらけら笑っていたり踊る鬼がいたり、芸能の影響が色濃いのも特徴でしょうか。
百鬼夜行絵巻に至る系譜。
2018tohaku_24.jpg
頼光が郊外の屋敷に立ち寄ると器物の妖怪がわらわら現れたり、

2018tohaku_25.jpg
綱と一緒に鬼の首とって運んだりして、

2018tohaku_26.jpg
最後に土蜘蛛を倒しにゆきます。
首を切ったら髑髏がごろごろ出てくるおっかない場面ですけど、絵がすごくゆるい。。
この土蜘蛛は頼光が訪ねた古屋敷にいた女性が化けたものなのですが
頼光に斬られてもなお8匹の子どもを産んでいるので雌だったということなのかな…
器物の化け物たちと一緒に住んでいるところを想像すると、ちょっと、かわいい。

あと、5月なので初夏の花をモチーフにした作品も展示されていました。
2018tohaku_28.jpg
狩野伯円「藤棚図屏風」。
大きな屏風いっぱいに藤棚が描かれています!白藤が多めだったような。

2018tohaku_29.jpg
藤棚蒔絵書見台(幕末)。透かしが入っているの珍しいなと思います。
よく見ると上部が葉っぱの形に沿って凸凹していて細かい。

2018tohaku_30.jpg
酒井抱一「四季花鳥図巻」から、藤の部分。2年前にも見たので久々の再会☆
風に揺れているような藤がとてもきれいです。

2018tohaku_31.jpg
同じく四季花鳥図巻から燕子花。
光琳の色よりもすっきり青々とした色遣いで江戸好みな抱一らしいなと思う。

2018tohaku_35.jpg
俵屋宗達「牡丹図」。こちらも2年振りの再会でした。
上部に大きな空白があるけどこれで完成なのか、
それとも鳥や虫を描くとか、更に花を増やすとか、何かを足す予定はあったのかどうか。

2018tohaku_32.jpg
上村松園「焔」。着物に蜘蛛の巣と藤の花が描かれています。
黄色い藤の花はあまり見かけない気がするけど(金鎖というらしい)松園は見たことがあるのでしょうか。
(この絵も何度か展示されているけど、そしてそのたびに見る機会に恵まれているのだけど
撮影するかどうか迷いに迷ってたけどとうとう撮ったど…!でもアップで見る勇気はまだない)

2018tohaku_33.jpg
鈴木春信「梶原源太景季と佐々木四郎高綱」。
紅摺絵で鳥居派様式だから若い頃の作品かなあ。
春信の武者絵はあまり残っていないので貴重な一枚だと思います!

2018tohaku_27.jpg
コップのフチ子、じゃなくて、古染付一閑人火入(部分)。
明の景徳鎮ですが微妙に歪んでいるのはわざとなのだろうか…しかしこのお人形かわいい。

2018tohaku_34.jpg
称徳天皇の発願による百万塔に納められた陀羅尼経。
百万塔陀羅尼というと入れ物の方がともすると有名だったりしますけど、
中味のお経も手書きではなく印刷されているというのが特徴でして
世界最古の印刷物のひとつなんですよね~。
当時のハイテクしぬほど積んでるけど何せ印刷物は100万巻なので完成まで6年かかっていて
出来上がったものは各所に奉納したんですけど、
それらもほとんど焼けたり散逸してしまって現在は数万点しか残っていないようです。
当時の印刷技術と供養の思いが偲ばれる貴重な作品だと思う。

週末にちょっと西へ行ってきます。帰って来たらレポします☆


クリックで拍手お返事。↓
皆様いつもありがとうございます(^-^)/☆

ジブリ飯と毛虫のボロ。

2018ghibli1.jpg
ジブリ美術館に行ってきました。
前回の訪問から1年ちょっと、なかなかチケットが取れなくて時間が経ってしまったけど
ようやく「食べるを描く」展と映画『毛虫のボロ』が見られる~ヤッホー!
(開館したばかりの頃は平日チケットなら前日、下手すると当日券も取れたりしましたけど
最近はチケット発売日から数日で完売とかおそろしい倍率でスピード勝負みたいになってるよね)
あとカフェ麦わらぼうしの限定メニューが最強に楽しみだったのだ^^

2018ghibli11.jpg
外壁にすでに蔦がからみつき始めている。1年ちょっとで変わるもんですなァ。

受付でいつものようにフィルムチケットをもらって(今回はアリエッティの虫たちでした)、館内へin。
企画展「食べるを描く。」を鑑賞します。
ジブリ映画に出てくる食べ物や食事シーンを紹介する展示で、
入口にはファミレスみたいに大きなケースがあって映画に登場するお料理の食品サンプルがどっさり並んでいたよ!
うおおおジブリ飯の食品サンプルうおおおおщ(゜ロ゜щ)☆
目玉焼き乗せパン(いわゆるラピュタパン)とリンゴ、キキのランチ、マダムのチョコケーキ、
フィオが飲んでたレモネード、サンの干し肉、千尋とリンさんが食べたあんまん、ハウルのベーコンエッグ、
ポニョのはちみつミルク、アリエッティの小さな紅茶まであらゆるジブリ飯が目の前に。
ススワタリに撒かれたコンペイトウのたらいにイモリの黒焼きが入っててうええってなったり
「ジコ坊の味噌雑炊」と書いてあるのを見てあれ雑炊だったんだ!と知ったり
ハクのおにぎりとマダムのチョコケーキが思ったより大きかったのが印象深いですね~。
ニシンとかぼちゃの包み焼きはサンプル制作者さんが「自信作です」とおっしゃったらしい出来栄えで
お言葉に違わず確かにすごくおいしそうだった…!
あとトシちゃんの激辛カレーまであってめっちゃ笑った(笑)見た目は普通のカレーなのになあ;;

ジブリ映画の食事シーンの原画も展示されていて、
パズーの家で勝手に宴会やってたドーラ一家とかマダムがキキにケーキをプレゼントするシーンなど
食べ物にまつわるシーンがどのような演出で制作されていたのかがわかります。
紅の豚で、ホテルアドリアーノでポルコがグラスにワインを注ぐ原画に描かれたワインの揺れとか
フィオが一気飲みするレモネードの色指定とかすっごいよ…!
「レモネードの色」「レモネードの影色」「瓶の向こう側に見える手の色」「瓶の厚みの色」「厚みの影色」
「レモネードの影色に瓶の厚みを加えた色」まで細かく指定されていて
ああだからあのレモネードはあんなにリアリティがあったんだなと思った。
本当にほんの数秒のカットにも手を抜かないよね…知ってるけど。
耳すまで西老人の作った鍋焼きうどんを食べる雫が
箸を運ぶたびに持ち上げるうどんの本数が2本→3本→4本と増えているのは知らなかったです!
食欲がわいてきたということなんでしょうね^^ 細かいところまでおもしろい。
千と千尋でカオナシがお大尽やってるときに出されるお料理も様々なのは知ってるけど
改めて見るといちいち細かくて感動します。
カエルたちが厨房で調理してるカットの後ろで運ばれるロールケーキに
「抹茶のスポンジ」「餡子」とか指示書きがあって楽しくなりました。
あれ抹茶ロールなんだ!実在する食材の名前を聞くと親近感がわくし
カオナシも抹茶好きなのかなあとか想像すると萌える。
となりの山田くんでお父さんがバナナを食べるカットの原画は341枚もあるそうです…積まれた枚数に戦慄。

「箸づかいを描くのは難しい」のパネルに興味津々。
ジブリ映画で和食のシーンは数多くありますが
その中でキャラクターたちがどのように箸を使っているかを比べて見ることができました。
勢いよく使ってるのはサツキちゃんや千尋パパや本条さん、無造作に使ってるのは釜爺やジコ坊、
きちんと使っているのは翔くんや二郎さんや海ちゃん、にぎり箸なのはポニョ(笑)。
キャラクターの性格や時代背景によっても色々ですな~。
個人的にはアシタカの箸の使い方が好きです…静かで礼儀正しい感じ。お育ちの良さが出てるよね。
こういうの見るとスプーンやフォークの使い方も比べてみたくなります。気になる~。

極めつけは草壁家とタイガーモス号の台所の立体再現!
実際にキッチンのセットに入って家具やお料理にさわれるんですよ☆
草壁家のちゃぶ台と台所を見て真っ先に思い出したのは3年前に訪れたサツキとメイの家ですが
今回の展示にはサツキちゃんが作った3人分の朝ごはんとお弁当が実際に置かれているんです!
中味は食品サンプルだけど焼きメザシも鮭のふりかけも映画そのまんまでテンション上がった\(^o^)/
係の人が「触っていいですよ」とおっしゃってくれたので持ち上げてみるとずっしり重くて感動みが強い、
メイちゃんのお弁当箱だけ赤いのいいね~いいね~~。
(お弁当箱の裏側には人の名前が書いてあって、係の人いわく「ご提供くださった人のです」とのこと)
台所も細部まで再現率高かったよ…。
食器や調理器具はもちろん、火おこしの団扇やサツキが刻んでいたホウレンソウまである!
流し台にあった4人分の歯ブラシに泣きそうになりました。お母さん早く帰ってくるといいね…。
外側にお庭もちょこっと再現されてて、メイちゃんが「焦げてる!」って言ったメザシが焼かれていたり
家の壁にはヤモリや蛾がいたり蜂の巣が作られかけていたりナメクジが這っております。細かい!
あとパンフレットに写真が載ってないけど台所の天井隅にススワタリが群がっているので
行った人たちぜひ見つけてみてくだされ~。

タイガーモス号の台所に入って最初に思ったのは「狭い!」でした。
映画だともう少し広かったような気がしますけどもこの空間に5人は無理だわ…
ドーラの息子たちにはお手伝いは遠慮して仕事に戻っていただくしかない^^;
草壁家同様、展示品のお触りOKで引き出しなども自由に開けていいとのことで
片っ端から開けまくりました(笑)。
扉には小麦粉やチーズや果物が入っていて壁には肉やトウガラシがぶら下がり、
引き出しには人数分のカップやお皿やカトラリーがぎっしり。
流し台の下を開けると生ゴミがあったりオーブンにはパンが焼かれて入ってたりして
今にも誰かが戻ってきて調理を再開しそうな感じがする。
そして大鍋には映画でシータが作っていたシチューがぐつぐつ煮えておりました…
これをあの人数でたいらげるんだから皆どんだけ食べるのっていう。
(そんなガス台の正面に小窓があってルイが覗いてるスチルが貼ってあるの笑った)


2018ghibli2.jpg
3階のマンマユートから外に出てカフェへ降りていく途中でいつも見かける窓に猫SPがいるのを
訪れるたびに撮影しておりますが、今回は2匹になってた!

2018ghibli3.jpg
カフェ麦わらぼうしにて「ちっちゃなマダムのチョコケーキを」注文☆
これがもう、もう、最っ高でした…!
うおおおおおあのケーキが現実に食べ物として再現されていただける世の中うおおおおお!!

2018ghibli4.jpg
映画よりは小さいサイズでしたけど食べたら中のスポンジぎっしりでクルミ入りで濃厚で
ものすごい食べ応えがありました。
これでホワイトチョコの模様が映画と同じホウキに乗ったキキだったら完璧だった!
企画した人のお誕生日を知りたい。プレゼントを考えたい。ありがとうございました。生きてるといいことあるね。

このケーキの他にもハウルのベーコンエッグやパズーの肉団子入りスープ、
麦わらぼうしのシベリア、ハチミツ入りホットミルクなどがいただけますので
ジブリ飯をリアルに楽しみたい方ぜひ行ってみてくだされ。
今月末で終わるメニューもあるのでお早めにー!

2018ghibli5.jpg
屋上に来ましたよ~ロボット兵を花越しに。腰や背中から草が生えていました。

2018ghibli6.jpg
奥の庭園にも花が咲いて新緑がきれい。

2018ghibli7.jpg
なんかこう、廃墟に咲く花みたいな感じがあるよね。
大好物ですこういう雰囲気…誰も知らない場所にそれでも植物は咲く…はああぁぁぁああ( ˘ω˘ )。


この後は館内に戻って土星座へ。映画『毛虫のボロ』を鑑賞します。
3月から上映が始まっていますがやっと見に来られました。
ボロが卵から孵るシーンから始まって、生まれてすぐにもぞもぞ動き出して
空気の粒ゼリーを食べたり日光を浴びたり無数の毛虫の先輩たちと大行進したり
カリウドバチに捕まりかけたり(先輩のうち2匹が連れ去られるのを堂々と描いてた)
アブやカマキリをかわしたり人間の女の子のスカートに引っかかってアパートの2階から落とされたり
落ちた先にあったタンポポを食べてヒャッハー!したり。
ナウシカの腐海とはまた全然違った虫の世界を、時にファンタジックに、時に気持ち悪くグロテスクに、
全体的にやっぱり緑を美しく描いていましたね。
ボロが食べる空気のゼリー(と宮崎さんは呼んでいる)がとても印象的でした。
透明な四角いゼリーのような、ナタデココのような、グミのような不思議な物体が空気中にふよふよ浮いていて
わずかに発光しているのかボロや植物に触れるとキラキラしたりします。
美術館の2階ギャラリーで見た宮崎さんのイメージボードによると
「飛んでいるというか漂っている。歪んでいたり色付きもある。
浮いている空気よりわずかに重い感じ。自重で壊れる。噛むと消えちゃう」みたいなものだそう。
虫には空気がこう見えているかもしれないという想像なのですって。
ボロに当たるとガラスのように崩れる作画もむちゃくちゃ美しかった…!
ゼリーの作画は「軸を回さない方がいい。浮遊感が大切。速度にバラつきを。3秒くらいかかる」など
イメージボードの段階から細かく指示されていたみたい。
夜明けの光にボロが包まれるシーンでも、光は光線というより棒や筒のように表現されていて
ボロがそれに包まれると柔らかく霧散していくのですが
この辺りはCGではなく手描きも使われているそうな。
(言い忘れましたが毛虫のボロはフルCGアニメーションです)
光合成したての葉っぱを食べるシーンがすごい!栄養素が透けて見えて葉脈もきらきらしているし
ボロがすごくおいしそうに食べるものだから思わず「葉っぱっておいしいのかな…」とか思ってしまった。
ボロの作画で毛の数は適当にとか、カリウドバチは「コミュニケーション不能の大人」とか
相変わらず宮崎さん、例えがアレだ。
最後にぐっとカメラが引いてボロがいた垣根から街の俯瞰の景色になっておおって思いました、
小さな虫の世界の大きな大冒険。
エンディングで「声と音 タモリ」と表示されたとき、土星座に笑い声が満ちました。
タモさん楽しそうだったなあ。

もともとボロの企画自体はずっと前からあって
紅の豚の後に宮崎さんはもののけ姫とボロどっちを作るかで真剣に悩んでいたんだよね。
結局そのときは鈴木さんが「アクション映画は年をとったらできない」と説得してもののけ姫にしたと
当時鈴木さんご本人が語るのをテレビで見たのを覚えていますが、
もしあのとき長編でボロを作っていたらこんな作品になったかどうか…
たぶんまったく別の内容になったんじゃないかなあと思います。
何にせよわたしも昔からずっと気になっていた企画だったので短編で実現して本当によかった!
また機会があったら見に行きたいです。

2018ghibli8.jpg
帰りに出口を振り向いたら面白い写真が撮れた^^
企画展が変わったらまた来たいです。

2018ghibli9.jpg
井の頭公園もちょこっとお散歩、新緑がきれいでした。
少し風のある日でしたがさわやかで気持ちよかったです。

2018ghibli10.jpg
ミュージアムショップ「マンマユート」にて購入したケーキとラピュタパンのマグネット!
見つけた瞬間にこ、これは何がなんでもおうちにお持ち帰りせねばならぬ!と使命感にかられて
値札も見ないでレジに持って行きました(笑)。
映画に出てきた食べ物がグッズになる!テンション最高潮だったよ☆
わたしはどちらかというとキャラクターがプリントされたものよりも
映画でキャラクターが食べたり使ったりしたもののグッズが欲しい派なので…
こういうのに本当に弱いです。どこにくっつけようかなあ^^


来週はここで高畑さんのお別れ会か…仕事で行けませんが、改めてご冥福を。


クリックで拍手お返事。↓
皆様いつもありがとうございます(^-^)/☆
*CommentList

ご案内

カレンダー

05 | 2018/06 | 07
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

プロフィール

ゆさ

Author:ゆさ
飼い猫に熱烈な愛をそそぐ本の蟲
歴史やアートも溺愛中
*twitterにも出没なう。→こちら

にゃんこたちの紹介文です↓
ぽちっとクリックしてご覧ニャされ。

初めての方はブログご案内をどうぞ。
当ブログはリンクフリーです(宗教、アダルトサイトは×)。
文章や画像の加工、無断転載は禁止。
版権元の企業や団体とは一切関係ありません。

All Rights Reserved.
No reproduction or republication without written permission.
This blog is written only in Japanese.



にほんブログ村 イラストブログ オリジナルイラストへ
にほんブログ村 歴史ブログ 日本史へ


☆気が向いたらクリックお願いします


FC2カウンター

キリ番踏んだ方、報告いただければイラストのリクエストを受け付けます☆詳細はブログご案内をどうぞ。

「小倉百人一首」

問い合わせ先

最新記事

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード

右サイドメニュー