秋になってだいぶ感染症が数値の上では落ち着いてきたので出かけるなら今しかないと思って
JR東海ツアーズさんの薬師寺夜間拝観に申し込んで、日帰りで奈良だけ行ってくるつもりでしたが
どうしても今年、開館10周年を迎えたリニア・鉄道館に行きたくて。。
状況が状況なので気軽にどこでも行こうという気持ちにはならなかったし
とにかくどうしても今の時期じゃなければダメというところだけに絞りました。
KF94マスクとかアルコールティッシュとか交通機関では扉や窓の近くに座るとか
思いつく限りの感染対策は用意したり心がけたりしたけど。
(あと、いつもは旅行記事だと食事の写真を載せていますが
この日はお店で食事はしないでコンビニおにぎりやペットボトルで食べ歩きとかで済ませています。
移動しながらでもちゃんと休憩取ったり栄養や水分は補給していますのでご安心ください)

朝の新幹線はN700A G2編成。
一桁さんに乗れるなんて光栄でございます…!

みんなで乗った!
早朝の新大阪行なので、新横浜を出ても5人くらいしか乗っていなかったので
みんなに隣に座っていてもらいました。

三河安城を定刻通りに通過しました。もうすぐ2人の住む街に着くよ!

名古屋駅だよ!
2年前に名古屋を訪れたときも11月で同じ場所で写真を撮りましたが
今回は人数が倍に増えました。。
というか最近は名古屋に来るときは3年前も2年前も11月上旬なんですよね、
本当に偶然でどういうわけかわからないのですがたまたま用事があったりして
タイミング的に11月になっている。
次も11月になったらおもしろいな…いつ来られるかわからないけど。

桜通口にある時計はハナビくんがZ13話で「Good by Nagoya」と呟いたところです☆
次のハナビくんの名古屋公演はいつになるやら。(しばらくはシンくんとシマカゼくんかもしれませんね)

駅のあちこちにリ鉄10周年ポスターが貼ってありました。

あおなみ線に乗って終点まで行きます!
やっとタツミくんをあおなみ線に乗せてあげられました。

金城ふ頭駅に到着して、ホームの階段を降りようとしたら
ここにも10周年の広告が展開されていた。
金城ふ頭は小さな駅でもあるのであまり10周年の派手なことはしてなかったけど、
駅の窓からリ鉄が見えるからもうそれだけで充分だと思う。

やった~~~~~2年振りにリ鉄に来た!
やっと兄弟で名古屋支部に連れてきてあげられました…よかった…!!
以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ。

その前にこちら。リ鉄前の横断歩道から金城ふ頭駅を振り返る。
Z11話でリ鉄から歩いて帰ろうとしていたシマカゼくんが
名古屋港フロントに出現したサウザンドファングの声を聞いて振り返ったところ。
この後戻ってきてくれる展開が本当にアツかった。

というわけで、ヤッホーヤッホー!2年振りのリ鉄だ!!
左奥に通っているのは伊勢湾岸道で
Z12話でてっぺんにソウギョクさんが立って名古屋港を見下ろしてましたね。

入口にある看板にてみんなでパチリ。
リ鉄に来るのはいつも午後~夕方だったので、朝に来るのは初めてだし
オープン前に到着したのも初めて。
10時前になると開館を待つ人たちで行列ができていましたけど
密を避けるために列には並びませんでした。

先にこちらを柵の外から見学。例のベンチのある屋外展示です。

柵の外からパチリ。後で近くに行きますからね。

オープン!
入口にある10周年記念ロゴのペーパーモニュメントを無事に見ることができました、
10周年まことにおめでとうございます…!
これ12月初旬には撤去されちゃうみたいなのでどうしても見たかったのです。
どうしても来たかった理由その1はこれ。

インフォメーションにあるかわいい時計たち。0系と922形ドクターイエロー。

一番乗り!誰もいない車両展示ゾーン!!
(他の人たちは運転シミュレーションなどの予約に走っておられました)

0系K17編成様!ご無沙汰しています。また会えてうれしいです。

0系さんにもご挨拶したのでZの聖地巡礼を始めますよ。
回れ右して0系さんを背にして立ったところ、
Z11話でシンくんとシマカゼくんがぶつかっちゃったのがここですね!
後からナガラくんも来て地下の名古屋支部に行く流れがパーフェクトでした。

時間が経つと人が来ちゃうと思ったので一目散に2階のデリカステーションに行きました。
本心ではお食事したかったけど、今回はお店で食事しないと決めていたのでまたの機会に。

ここでーす!
Z11話でシンくんたちがナガラくんからシマカゼくんの話を聞いた席ですよ。

というわけでシンくんに座ってもらいました☆
スマちゃんはテーブルに座ってて、向かいにハナビくんタイジュくんがいて
隣のナガラくんからシマカゼくんのすごさを聞かされる。(アブトくんはリュウジさんとHC85の打合せしてて不在)
安城兄弟はお互いのリスペクトがオープンで好きです。

映像シアター。
ドクターイエローの軌跡が見たかったけど午後にしか上映してなくて、
でもこの日はお昼にはリ鉄を出なければならなくて…ぐぬぬ。また、そのうちに。

2階の奥に展示されている国鉄バス第1号車。先月、国の重要文化財に指定されましたね☆
1930年に岡崎と多治見を結ぶ鉄道予定線の先行・代行路線が開業していて
このバスはそこで初めて使用されたもの。
現存する唯一の鉄道省営乗合自動車ということで交通・産業史上の価値が評価されたそうです。
廃業後は旧鉄道博物館(万世橋駅)、現鉄道博物館(大宮)を経て2011年からリ鉄で展示されています。
となりのトトロとかで見たボンネットバスみたいだな~とか思いながら見学しました。

名古屋タカシマヤでやってた鉄道の未来展のジオラマ!今はここにあるんだ。
未来展、N700Sのプロジェクションマッピングとかグリーン車の座席とかあって行きたかったけど
去年の夏だったのでとても行けなくて…ジオラマだけでも見られてよかったです。

リ鉄2階にあるこのテーブル、クローバーの葉っぱの形をしていて
4つ並べると四つ葉のクローバーの形になるのでやってみたかったんですけど
今は感染症もあるのでくっつけてはいけないことになっています。

キッズスペースにあった看板。かわいい。
お部屋の中にはプラレールがいっぱい走っています。

屋外展示に来ましたわよ!
シンカリオンの中ではハヤトくんとリュウジさんが夜景を眺めたりタツミくんの話をしたり
シンくんとアブトくんがりんごジュース飲んでたり
シマカゼくんが「この新幹線はね、N700系っていうんだよ」って子どもさんに説明してたり
リュウジさんがシマカゼくんに適合率のお話をしたり、数多くのシーンに使われています。
シンカリオンファンにとっては館内よりもこちらの方がなじみがあるかもしれないですね。

というわけで前作39話の再現…いや、劇中では夜景だったし
この日は昼間だったので54話の再現かな…。
「きれいだろ、昼間の名古屋港」「タツミがそんなことを…」(色々混ざってる)
(厳密に言うと54話で2人が座ってたのはここじゃないのですが、まあそれは置いといて)

前作39話にもあったアングル。
一番端っこのベンチにな…小学生と中学生(当時)が座ってな…積もる話をしたわけですよ…。
懐かしすぎて泣きそう。

N700系の車内にも入りました~。グリーン車の座席だよ。

Z21話で安城兄弟がみんなとLINEしてたときに座っていたベンチは
引きのカットがなかったのではっきり「ここ」とはわかりませんが、
シマカゼくんの左側が空いて別のベンチが見えていたのでたぶん中央寄りの左端だと思います。
ここのベンチは3脚ごとにスペースあけて置いてあるので…自販機側ではないというのは確か。

自販機といえば写真撮ってて気づいたんですがボディの青ラインが東海道新幹線の色だ!

Z13話でシンくんとアブトくんが座ってたのは一番右側のベンチで
27話でリュウジさんとシマカゼくんが座ってたのは右から2番目のベンチです。
みんなおもしろいように同じ場所に座りませんね…それぞれのファンに向けての配慮だろうか。

シンくんに座ってもらいました。
Blu-ray2巻も買う予定なので、アブトくんがうちに来たら連れてきて一緒に座らせてあげたいし
3巻を買ってシマカゼくんがうちに来たらリュウジさんと一緒に隣のベンチに座らせてあげたい。
(つまりまた連れてくる人数が増えるということであります。引率がんばろう)

名古屋港プラントの見えるこの広場はZ27話でシンくんとシマカゼくんがキャッチボールをしたところ。
木が等感覚で並んでいるので二人三脚をしたのもここかも。
シマカゼくんがうちに来たらシンくんと並べて写真撮りたい!

リ鉄10周年の企画は色々ありますがこれもそのひとつで、どうしても来たかった理由その2。
期間限定で新幹線のアルミリサイクルについての展示があります。
去年引退した700系のアルミが東京駅ギフトパレットやN700Sの荷物棚や
タカシマヤのザボディショップなどにリサイクルされていることが紹介されていました。
Sの荷物棚は乗ったときに見たから、東京駅の記念プレートもそのうち見に行きたい。

感染症のため車内見学も先月までできなかったみたいなのですが再開されていました。
300系さんのお尻から922形イエローのお顔が見えたので。

2人でパチリ。
922形イエローの写真飽きるほど撮っていますがいつ来ても撮っちゃう。

イエローの隣にあった0系と300系のパンタグラフ。
設置された紐を引っ張って上下に動かすこともできます。
300系のシングルアーム式は今の新幹線でもよく見かけますね。

1階の鉄道のしくみ展示の天井近くの壁が東京駅~新大阪駅の線路デザインになっていたことに
今頃気づいた。
写真は京都駅です。新幹線の車体っぽく窓がたくさん並んでた。
せっかくなので鉄道のしくみ展示の部分を少しご紹介しますね。

「新幹線の1日」展示にあった1964年(開業当時)のダイヤグラム。
1時間にひかりとこだま1本ずつしかなかったので、最初はこんなもんなのですが。

2020年になるとこんなに増えてめっちゃカラフル!
1時間にのぞみ12本ひかり2本こだま3本ダイヤは伊達ではない…。

レールのしくみ。
日本では新幹線が標準軌(1435mm)、在来線が狭軌(1067mm)で走っています。
確かにこんな風に並べて見ると幅が全然違いますな。

速さのしくみ。
新幹線に必要な電力の供給(変電所からの送電とパンタグラフ)と
周波数(関東50Hz・関西60Hz)を変えるための変換所と
列車の間隔を調節する信号や乗務員の無線通信についての紹介。

CTC(列車集中制御装置)と総合表示盤の紹介。
駅のポイントを切り替えて車両を安全に停車するシステムです。

災害が発生した場合の展示。
自然災害に備えて設備をととのえたり、総合指令所で気象情報を確認して列車の運行を規制したり
地震が発生した場合の早期地震警報システムの紹介など。
スイッチを押すと模型の新幹線がどのように停車するかが見学できます。

車両の検査や点検のようす。
新幹線がどのような検査を受けるかが映像で紹介されています。
浜松工場でごしごし洗われる新幹線いつ見てもかわいい。

線路の切り替えポイント、分岐器の展示。
在来線ではレールの継ぎ目に隙間があるので「ガタンゴトン」という音がしますが
新幹線は高速で走るためノーズ可動クロッシングという分岐器を使い隙間をなくしているそうです。

切符のしくみ。
MARS(旅客販売総合システム)が誕生する1960年までは
列車の指定席の予約は電話と台帳によるアナログ作業だったけど
MARSができたことでコンピュータ化し、現在は数秒で発券できるようになっているとのこと。

リ鉄に来たら鉄道ジオラマを見に来なければ!
鉄道系博物館における最大級のジオラマはこの日も元気に動いていましたが
以前に来たときにあったスタッフさんの解説は感染症のためお休みでした。
見るのももう3回目なのにリ鉄の建物があったことに今頃気づいた。
今回、今頃気づくこと多すぎるぞ~~いかに車両かシンカリオン関連しか見てないかが露呈する。

京都の送り火スッキ。

保線作業もやっぱり好きだ!

歴史展示室へ。
1872年の鉄道開業時の新橋~横浜間は53分かかっていたのですね。
今は東海道線で24分で行けますから進化したな~。
名古屋~新大阪間が新幹線で49分だからそれよりも長い時間で走ってたんだな…。

2015年のダイヤ改正時には新幹線のぞみの東京~新大阪間は2時間22分になりました。
現在もこの時間で運行されていますね。

十河信二(第4代国鉄総裁)&島秀雄(新幹線開発時の国鉄技師長)の展示!
Zの十河指令長と島整備長のお名前はこのおふたりから取られています。
十河さんは予算超過の責任をとって、島さんは定年で新幹線開業前に国鉄を辞めているけど
計画を推進した人たちということで顕彰されています。
おふたりとも長生きで割と最近まで生きてらっしゃったんだよなあ…1981年と1998年…。
(真ん中の「有法子」の文字は名古屋鉄道教習所に飾られていた十河さんの揮毫で座右の銘です。
中国語の没法子(仕方がない)の反対語で有法子(方法が有る)の意味)

最後にミュージアムショップへ。
Zグッズコーナーもあるしプラレールシンカリオンもありますぞ!

リ鉄限定クリアファイル買えました~~!シマカゼくんの貴重なN700Sパイスーグッズです。
あと鉄道ジオラマの小ネタ本をとうとう買ってしまいました…パラパラめくってみたけど
わたしほとんどジオラマのネタに気づいてないっぽい。この本を片手にジオラマ見たい!

名残惜しいですがリ鉄を出てあおなみ線で名古屋駅に戻ってきました。

乗ってた車両が偶然、リ鉄10周年ヘッドマークつけててやったー!てなりました。
これ1編成しか走ってなくて出会えるかどうかわからなかったのです、ラッキーでした。

車体にも違うデザインのロゴがあった。

ランチに天むすなど買って名古屋を去ります…。
いやだ~~~名古屋城行きたいタツミくんをお母さんの病院に連れて行きたいキャッツカフェ行きたい、
明治村も行ってない(それは犬山)、まだまだ遊びたい!という気持ちを封印して新幹線に乗ります…。
またみんなで来ようね。

岡山行のひかりに乗りました。ひかりに乗るのも久し振りです。
お昼時だったので乗車率が心配でしたけど、岡山行だからか10人も乗ってませんでした。

名古屋駅を出発して3分後に、窓から見える清洲城。
新幹線から見えるお城はいくつかありますが、ここはかなり近距離で見えるお城ですね。

京都に着いて向かった先は四条にあるZENBI。鍵善良房の美術館です。
山口晃氏の展示をやっていて(見る時間はありませんでした…泣)、
山口氏がアイディアを出した展覧会限定のお菓子を買いに来たのですが
受付でスタッフさんから「申し訳ありません午前中で完売してしまいました」と頭を下げられてしまい。。
ええ~~ってなってたら「本店にはまだあるかもしれません」とお聞きしたので四条通へ戻ったら。

いたーーーーー!よかった!!どうしても来たかった理由その3!!
薯蕷饅頭「ためいきちゃん」。山口氏が親鸞の「ため息をつく」から着想したそうです。
過去に五木寛之氏の小説「親鸞」が新聞で連載されていたときに山口氏が挿画を担当されて
作中で誰かがため息をつくとこのためいきちゃんというキャラクターが現れていたのですが
それがお菓子になっています。
「思い通りにならぬときほど、ため息の一つでもはかせてもらってさっさとお次へまいりましょう」との
山口氏からの言葉が添えられていました。

持ち帰り用の手さげ袋にも画伯の絵がありました。これは捨てられない。
はあ…ためいきちゃんかわいいなあ…!

さあさあ忙しいんですよわたしは。時間がないんですよ移動ですよ。
バスで京都駅に戻って入場券を買って新幹線の12番線ホームに来ました。なぜかというと。

えへへ…(*´∀`*)。

ドクターイエローT5編成のぞみ検測上り!!!
京都駅で会うのは初めてです☆

兄弟でパチリできた~よかった。

東京駅や新大阪とは違って、京都には1分しか停車しませんのであっという間に行ってしまいます。
東京までお仕事がんばってくださいね~!わたしも夜には戻りますよ。

近鉄奈良線で西ノ京駅へやって来ました。
急行でも50分かかる。。久々でしたが京都から奈良は遠いなあと改めて。

薬師寺に来ました☆
ものすごく久し振りです…たぶん家族旅行以来だから10年以上来てない。
(そのときは春先でたまたま御身拭いが見られて、テレビ局とかも来てた覚えがあります。懐かしいな)
京都に寄ってしまったのでここに来たときには既に閉門10分前で
昼間の受付は終了していました。
この後入れるので別にいいんですけど、明るいうちの薬師寺も久々に見たかったな。

西ノ京駅にいらっしゃったJR東海ツアーズの職員さんに受付をすませて
閉門した後の薬師寺に入れていただきます。
すでにライトアップが始まっている。

ツアー開始。まずは鐘楼にてお坊様のお話を伺いました。
ここの鐘は1300年前の創建時からあるものですが、最近になってヒビが入ってしまったので
現在は新しいものを作って古いものは保存されているそうです。
ヒビが入ると「ごーん」ではなく「びゃーん」と鳴るようになってしまったそうで…それは仕方ないね…。
ちなみにお寺の鐘は突くところが上にあるほど古い形だそうです。
この後は勧進所に移動して、再びお坊様のお話。
薬師寺の概要や東塔・西塔についての説明をしていただきました。
東塔の修理は2009年に始まり、ひとつひとつの部材をすべて取り外してバラバラにしてまた組み立てて
12年の歳月をかけて先日、ようやく終了したそうです。
(合間に研究者の人たちの調査なども入るのでスケジュールが結構伸びたらしい)
壁は色を塗り直したけど、木材はほとんどそのまま使われているみたいです。
木材は1300年前当時に樹齢1200年ほどの木を使っているらしいので
約2500年前(釈迦が生きていた時代)から生きている木が今も塔として建っているのですね。
修理には文化庁から予算が出たけど薬師寺も1/3(7億円くらいって言ってたかな)程度は出したみたい。
塔は三層の三重塔(裳階なので屋根は6つある)で内部に30mの心柱があり、
鬼瓦もついているけど室町時代のもので東塔は2個、西塔には1個あるそうです。
(夜だったのでよく見えませんでした)
それにしてもお話のおもしろいお坊様でした…。
「みなさん塔って何だと思いますか?」とかいきなり聞いてきたり(お墓ですね)、
「修学旅行の学生さんに聞くと東京タワーと同じみたいに考えてらっしゃる人いるんですけど
塔はお墓なので電波出しませんね」とか
「日本で一番高い塔をご存知ですか?東寺さんの塔で57m。薬師寺の塔の2倍です」とか
ものすごくさらりと早口で色々なことをおっしゃって、たぶん話し慣れてらっしゃるのだなあと思いました。

献灯体験。
ろうそくの入った紙カップを受け取って、表面に願いごとと自分の名前を書きます。
薬師寺に来たからには無病息災をお祈りしなくては!と思って書いたけど
よく考えたらご本尊は薬師如来さんなので病気平癒とか疫病退散の方がよかったかもしれないと後で思いました。
(薬師如来さんは応病与薬(病気に応じて薬を出す)の仏様なのでね)

中門。
門の東西には二天王像(1991年造立)もいらっしゃいます。

阿形さま。

吽形さま。
おふたりとも彩色された武装姿でかっこいいです。

門をくぐって東塔へ。
なんかこうして建ってると先日までバラバラにされて修理していたとは思えないような
不思議な気持ちになります。
当たり前に建ってるような気がしてしまうけど、そうしてこの凍れる音楽を守っている人々がいるのだよな…。
ライトアップされて厳かでとっても美しい1300年前の建築物。

回廊では献灯が足元を照らしてくれています。

東塔の初層部分。
扉の外側からの見学で中には入れません。写真撮影も禁止。
内部をのぞき込むと凄まじい太さの心柱がむき出しになっていました。
心柱は別に全部が全部当時のままってわけではなくて、下の部分はシロアリなどで空洞になってしまったので
新しい木を継ぎ足したり石やコンクリートで埋めてあるそうです。
天井部分には1300年前に書かれた花の絵が見えました。まだ色が残っているんだな。
(西塔再現の際に平山郁夫氏が模写したのはここの花たちだそう)

続いて西塔へ。

西塔は1528年に焼失、1981年に西岡常一氏率いる宮大工の皆さんにより再建。
(西岡さんが東塔のすべての部材の大きさを測って再現されたとお坊様がおっしゃっていた)
1300年前の東塔の姿をしのばせる建築ですが、
よく考えると西塔も1300年経てば今の東塔のようになるということでもあるな…。
そしてその頃、東塔はどうなっているのかな。

こちらも初層を見学。特別に中に入れていただけます。(写真撮影不可)
(「お墓なので入るもんじゃないんですけど、それはさておき」とお坊様がおっしゃって笑ってしまった)
内陣には釈迦八相(釈迦の一生を8つに分けた因相果相)のうち、
果相(釈迦が悟りを開いた後の生涯。成道・転法輪・涅槃・分舎利)のレリーフが祀られていて
彫刻家の中村晋也氏が制作したブロンズ仏像で2015年に完成したそうです。
(東塔にもできる予定で、いま鹿児島や富山などで鋳造中だそうな)
「ブロンズ製なので火事で燃えても残ります」とお坊様がしれっとおっしゃったけど
かつて焼失した西塔の内部でそれ言っちゃうのすごいと思ったし
文化財は常に火の脅威にさらされているというのを改めて意識しました。
雷が落ちたり放火や戦争で燃えてしまった塔が歴史上いくつあったか。。(薬師寺は戦火)
「塔はすべてが正面なのでそれぞれに仏像があります」というお坊様の言葉通り、
東西南北の四面にブロンズ像がありました。
もともと西塔の初層には塑像で作られた果相があったそうですが
ほとんど損傷してしまい現在は一部が伝わるのみで、このたびブロンズで再現されたのだそう。
「成道」の場面は菩提樹の下で悟りを開いた釈迦がいて
釈迦を惑わす様々な人々や動物たちの表現が生々しかったです。
「転法輪」は鹿野苑にて釈迦が説法をする場面で、初期に弟子になったダイバダッタたちや
祇園精舎(平家物語にも出てくるね)のための土地を買おうとしたスダッタが金貨を並べる姿もありました。
「涅槃」はニルヴァーナ(火を消すの意)という言葉からもわかるように釈迦の命が尽きる場面で
周りには多くの人々が悲しんでいて、空には満月。(2月15日でしたからね)
「分舎利」は釈迦の遺骨を分ける場面。
火葬の炎が金色で表現されていて、そこだけ光っているように見えました。

西塔から見た金堂と東塔。

先ほど願い事を書いたカップの内部に火をともして献灯とし、
金堂の薬師如来さんの前にそれぞれ奉納します。

献灯と金堂。

ちょっと離れたところから。
建物も内陣もライトアップされて、皆さんも静かにお参りされて厳かな雰囲気。
真ん中の燈籠には高田好胤さんによる「発菩提心荘厳国土」の言葉が刻まれています。
この後は金堂の中に入れていただいて(写真撮影禁止)、
お坊様たちが薬師如来さんに唱える般若心経を聞きまして
(合間にこのときの参拝者の健康とCOVID-19終息祈願もされていたように思う)、
最後にお話を少し伺いました。
薬師如来さんはお医者さんで日光・月光菩薩さんは日勤・夜勤の看護師さんだとか
「お薬師さまは24時間勤務でお休みがありません」とか
合間にやたらとネタを混ぜて話されるのでクスクス笑いも起きていましたけど
天武天皇が妻(持統天皇)の病気平癒を願って発願した薬師如来さんとか
日光・月光のペアは「日」「月」で「明るい」=「自分の心を明らかにする」暗喩だとか
色々お話くださってしみじみしてしまいました。
いやあ本当にお話のうまいお坊様でした…ありがとうございました。

帰る前に金堂内でドクターイエローの御朱印をいただきました。
お坊様が「皆さんこれもらいに来たんでしょ」とおっしゃっていて笑えなかった。いや笑った。その通りでございます。
薬師如来さんと、ドクターイエローと、運転士のリュウジさん。3人のお医者さんの共演。うふふ。

ありがとうございました。
すっかり更けた秋の夜に素敵な時間を過ごせました。

西ノ京駅のホームにある薬師寺の石碑の前で、もう一度パチリ。
ここなら明るくて撮りやすいのでね。
楽しかったね~さあ、おうちに帰りましょう。

京都駅からの新幹線の車内が混んでいたので、通路にいたら撮れたライトアップ清洲城。
名古屋で半分くらいの人が降りたので座席に座りました。
あとこの日は、10~15分おきくらいに警備の人が通路を行ったり来たりしていました。
京王線の事件から間もなかったし、小田急線の事件もあったしなあ…。
一応、何かあればすぐ行動できるように扉に近い席に座っていたり
非常停止ボタンや車掌さんのいる車両のチェックなどはしていました。
いざというとき咄嗟に動けるかは自信がないけど…できることから。
それにしても今回の旅は名古屋で引退したイエロー(922形)、京都でお仕事中のイエロー(923形T5)、
奈良で御朱印になったイエローと、何だかんだでドクターイエロー尽くしでした。いやはや…。
こんなに黄色い旅になるとは。。
もともと計画していたのは奈良で、名古屋は目的の中に含まれていたので見られて
京都駅で会えるかどうかはバスが間に合わないかもしれなくて本当にギリギリだったので…。
たまにはこんな日もあるのだなあ。
…あっ!Σ(゚Д゚)
バタバタしてたからZ19話に出た京都タワー前の電気鉄道事業発祥の地碑とか
Z21話でシンくんたちとゲンドウさんがいた京都駅前とか撮り忘れたじゃないの…。
うわーんそのうちまた。。
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