
『平清盛』2話を見て、雅じゃない平安時代に男泣きしてとりあえず落描きがとまりません。
お絵かきをしているときの頭(というか脳みそ)の使い方って、
車の運転をしたり電車に乗ったり、買い物したりご飯作ったりしてるときとは
ちょっと違うなぁとふと思うことがあります。
描いていると、物が立体的に見えてくるというか、
「上から見たらどうなるかな」とか「これ後ろはどうなってるのかな」とかいろいろ、
人も物も、頭の中で360度回転させてみたりします。
ので、ふだん人や物を描くときは、頭の中でそれらがものすごい勢いで回転している。
背景を描くときも、「真正面から」「真上から」「山の上から見たら」どうなってるのかなーとか
考えていることが多いです。
屏風絵や地図や鳥瞰図を見るときの気分に近いですね。
一方、本を読んでいるときは、脳内に箱を用意して
ト書きから人や動物や物を拾いあげて、箱庭を作るみたいに配置していく手法を取っているな…。
本の世界観をつかもうとするせいかもしれない。
ファンタジーやエブリデイ・マジックの場合は、重たい扉を押し開いて
その世界に踏み込んでいくようなイメージもあります。
(そういえば本の表紙と目次の間にあるページのことを「扉」といいますな)
あと、わたしは会話文を読むのがカタツムリ並に遅いのですが、
最近やっとその理由がわかりました。脳内で音声変換して再生しているからだ。
で、長時間お絵かきや読書をしていると、急に外の景色を眺めたくなったり
画集や写真集を眺めたくなったり、お茶したくなったり、DVD見たくなったり
猫にちょっかい出してみたくなったりする。
ので、さっきまで猫をぎゅーーーっとして「ふぎゃーーっ(訳:やめろ暑苦しい)」などと
猛烈抵抗されていたりしました。
にゃんこのもふもふは疲れた心に沁みます。どんだけ抱きしめても飽きません。
『グロースターの仕立て屋』風に言えば「もふもふが、足りぬ」。
お絵かきや読書で脳みそを思い切り使うと疲れますが、妙にすっきりしたような爽快感もあります。
ひとえに楽しいからですが、
好きなことに対して五感をフル活動させているせいもあるかもしれません。
できるだけ色んなことに目を向けて脳を活性化させたいなぁと思っている今日この頃。