あの子が笑顔で駆けてくる。
ふくろうの本のちばかおり・川島隆『図説アルプスの少女ハイジ-ハイジでよみとく19世紀スイス』に
増補改訂版が出たとの情報をいただきましたので読みました。

リンともの八少女さんのブログで知ったのですが、八少女さんがこの本にご協力されていたことも知って
「わ~~読もう読もう!」ということで^^
八少女さん記事を書いてくださってありがとうございました。
あと浜松市美術館で開催中の「ハイジ展-あの子の足音がきこえる」の情報もいただきまして、
今回の増補改訂もその関連で行われたのでしょうか。
浜松はちょっと遠いな…いま遠出しにくいからなあ、巡回しないかな…。
TVアニメの資料は過去の高畑勲展をはじめもう何度も見たので(何度見ても良いものですが)
そろそろ原作についての資料をちゃんと見てみたい。

左が改定前、右が改定後。
16ページ増えて紙も少し厚くなったのかな?1.5倍くらいになったような。
改定前の本を過去に読んだのですが、9年前なので内容をほとんど忘れていて
今回の改定版は復習と学びなおしのつもりで読みました。
(わたしのハイジ歴は小学生のときに原作2冊を読んで大人になってからDVDで高畑勲氏演出のアニメを見て
ふくろうの本を読んで時代背景を知ったという流れです)
スイスの作家ヨハンナ・シュピーリ作『ハイジの修業時代と遍歴時代』と
『ハイジは習ったことを使うことができる』に描かれる19世紀スイスとドイツの時代背景について
当時の歴史や暮らしを中心に政治、経済、宗教、文化、教育、自然など細かく紹介されています。
ふくろうの本は特集する内容について、可能な限りの写真や図版を
カラーでどーんと掲載してくれるのが本当にすばらしくて大好きなシリーズなんですが
(その割におねだん全然張らないのでそれもすごい)、
今回の本も図版を多数載せてくれていてすごく有難いです。
19世紀はカメラが発明され写真が記録として残りますので
歴史もぐっと伝わりやすくなってくる時代だと思う。
原作やアニメから想像していたアルムの山の自然について
色々解説されていたのが本当に有難くて、
アルムが森林限界を超えた草地とか山に咲いている草花(リンドウやツリガネソウやシスト)とか
ハイジがざわつく風の音を聞いたモミの木(ドイツトウヒ)なども解説されていて
ハイジたちが見ていたものがどういうものかというのが実感をともなって感じ取れて
風とか空気感を昔よりぐっと想像ついたのがよかったな…。
(全然関係ない話ですが、わたしがトウヒの木を初めて知ったのがホッツェンプロッツの本なんですけど
ハイジにも登場していたと確認できてちょっと楽しくなりました。
あとホッテントット(コイコイ民族の蔑称)についても
カスパールとゼッペルがホッツェンプロッツに対して一芝居打つときに出てくるセリフにあるのですが
その名前が出てくるドイツの数え歌を使ってハイジがペーターにABCを教えている解説を見て
当時のヨーロッパ人からのアフリカ人へのまなざしも知ることができたし、
ホッツェンプロッツの作者プロイスラーの視点についても考えることができて、本当に有難かったです)
アルムの夕焼けについても、ヨーロッパの氷河期時代の土地形成の話から始まり
アルプスの山や谷は気温の上昇で融けた氷河が岩を削ったことで生まれたもので
スイスには標高3000m以上の山が多いこと、
ハイジが見たシェザプラーナ(大斜面の意)も標高2964mの険しさで一部に氷河も残っていると。
また日暮れや日の出に山が赤く染まる現象をドイツ語でAlpenglühenといい実際に見ることもできると。
ハイジの「山が燃えている」というたったひとつのセリフの背景に
これだけの土地の歴史が詰まっているというのが本当に興奮してしまったし、
そんな山から吹くフェーンの強風の影響で体調を崩す人(気象病というやつでしょうか)がいる一方で
フェーンのもたらす暖かい風でマイエンフェルトはブドウがとれるのでワインの産地になっているとか
自然の一面では語れない人々の暮らしもわかって
ハイジたちはそういう環境の中で暮らしているんだなあと。
民族衣装と食生活の解説も楽しくて、女性たちのブラウスやスカートやエプロンは
形は同じでもレースや刺繍のデザインが異なるというのおもしろかったし
マイエンフェルトのあるグラウビュンデン州の家庭料理もおいしそうでした。
ビュンドナーゲルステンスッペとカブンツ食べてみたい。
チーズフォンデュがTVアニメのみの演出で原作にないのは気づいてたけど
スイスでは地域によってチーズの種類が違うことも紹介されていて、やっぱり食べてみたくなりました。
アニメにしかいないといえばセントバーナードのヨーゼフもそうですね。
スイスとイタリアの国境のサン・ベルナール教会で飼われていた犬種で
スイスの人々にとってはその犬がアルムにいるのはちょっと違和感があるようです。
ハイジのモデルがゲーテのヴィルヘルムマイスターに出てくるミニョンとされていることも
言われてみればなるほどなあと思ったし、
ペーターのおばあさんに讃美歌を読んだりアルムおんじに放蕩息子の話を紹介したりすることで
彼らの救済につながるという流れや、
ペーターも救済されるべき子というキャラクターになっているのは、
中世~近世に作られる物語や説話というのは宗教を底とする教訓話であることが大前提になっていて
それは世界中で共通していることだったりしますね。
物語というのは昔は大人のための物だったわけで、19世紀くらいから近代化と同時に「子ども」の時代がようやく始まり
それまで労働者だった子どもに対して義務教育を行う国が増えてきて
子ども服とか子ども部屋とか児童文学とか、子どものための文化が少しずつ出てくるわけですが…。
(TVアニメをDVDで見たときに小原乃梨子さん演じるペーターがヤギ飼いとしてすごくしっかりした子で
「この子がクララの車いす壊しちゃうのか…やだな…」って思いながら見てたんですけど
その場面がカットされているどころか人物像が(特に後半で)かなり改変されているのを見て
えっえっペーターよかったね!ってなったんですよね。
あとで高畑さんが何かのインタビューで「僕らのペーターはそういうんじゃ困ります」と
答えていらっしゃったのを読んですごく痛快だったのを覚えてます)
クララが車いすを使っていることや病気がちであるというのも
ハイジと交流することで自立し救済されていく子というストーリーの装置として設定されたものというのも
(だからクララの病名は具体的に書かれていない)、ものすごくしっくりきて
とてつもなく計算された物語なんだなあと思いました。
(秘密の花園のコリンの事例も紹介されててあ、それ~~~!ってなりました)
ゼーゼマンさんがクララを放置して仕事ばかりしている姿は昔から頭にきていたし
(クララこんなに寂しそうなのに!って小学生のわたしは地団駄を踏んでいました)、
クララのおばあさまがクララやハイジのために動いてくれる人であっても
状況がほとんど変わらないのは「なんで?」って思ってたけど
当時の時代背景を考えると難しかったんだろうな…と思う。
デーテおばさんやロッテンマイヤーさんについても子どもの頃はおっかないイメージしかなかったけど
当時の女性の労働環境を考えるととんでもなくがんばってる人たちなんだよな…。
女性が働くことに対する差別的なまなざしもあるし、保育所もないから子どもの預け先を探さないとだし
働けたとしても男性より待遇は悪いしそもそも就職そのものが難しかったりする。
なりふり構わず生きるしかなかった人たちなんですよね。
(小公女に出てくるミンチン先生とかも、最近はエンパワメントな視点から研究されてたりしますね)
(とはいえ、彼女たちの子どもに対する態度には問題があります)
(女性たちが物語の中でそういう風に描写されることが多かった当時の社会についても考える必要があります)
原作者ヨハンナ・シュピーリについてもハイジしか読んだことがなかったこともあって
彼女の人生についてもこの本で詳しく知ることができました。
祖父が牧師で父親が医師で母親が宗教詩人、
寄宿学校を卒業後に実家で妹たちの教育をしながらレッシングやゲーテを読んで
母のネットワークで声をかけられた教会新聞に短編を発表したのがきっかけで作家デビュー、
以後亡くなるまで精力的に作品を発表していたようです。
スピリ少年少女文学全集として、日本語に翻訳されて読める作品も多数あり
ほぼスイスが舞台になっているようです。
ハイジ以外はだいたい絶版になっているようなので図書館とかで読むしかないのかな。
改訂版には日本におけるハイジの受容史の追加と世界各地で制作されたハイジのアニメについて、
日本のアニメでキャラクターデザインを担当された小田部羊一さん、プロデューサーの中島順三さん、
仕上げ担当の高畑かよ子さん(勲氏の妻)の座談会が掲載されていました。
ハイジを日本に初めて紹介したのが野上弥生子で、初めて原典から全訳したのは竹山道雄で
挿絵も松本かづち、蕗谷虹児、高橋真琴、いわさきちひろ等様々な画家が描いていたり
いがらしゆみこによる漫画もあったり。
わたしが過去に読んだのは福音館書店刊の矢川澄子訳・パウル・ハイ挿絵の『ハイジ』ですが
あれから何度か新訳も出てるんですよね。今はどんな風に訳されてるんだろう。
座談会はスイスで開催された日本のハイジ展の関連企画で行われたもので、
小田部さんと中島さんのお話は知っていることばかりで特に目新しいことはなかったけど
高畑さんが「本人(勲氏)も来たかったと思う」「何年か前の旅行のときより街が大きく綺麗になっている」とお話されていて
(この対談のとき既に勲氏は亡くなられていた)胸がぎゅーーっとなってしまった。。
高畑勲さんおよび当時のスタッフの皆さん、アニメを作ってくださってありがとうございました。
ちばかおり氏は世界名作劇場などの研究をされている方だったと思いますが
(過去に関連書籍を何冊か読んでます)海外児童文学も研究対象なんですね。
川島氏もドイツ文学の研究者で主にカフカが専門なのかな、他の著書も読んでみたい。
増補改訂版が出たとの情報をいただきましたので読みました。

リンともの八少女さんのブログで知ったのですが、八少女さんがこの本にご協力されていたことも知って
「わ~~読もう読もう!」ということで^^
八少女さん記事を書いてくださってありがとうございました。
あと浜松市美術館で開催中の「ハイジ展-あの子の足音がきこえる」の情報もいただきまして、
今回の増補改訂もその関連で行われたのでしょうか。
浜松はちょっと遠いな…いま遠出しにくいからなあ、巡回しないかな…。
TVアニメの資料は過去の高畑勲展をはじめもう何度も見たので(何度見ても良いものですが)
そろそろ原作についての資料をちゃんと見てみたい。

左が改定前、右が改定後。
16ページ増えて紙も少し厚くなったのかな?1.5倍くらいになったような。
改定前の本を過去に読んだのですが、9年前なので内容をほとんど忘れていて
今回の改定版は復習と学びなおしのつもりで読みました。
(わたしのハイジ歴は小学生のときに原作2冊を読んで大人になってからDVDで高畑勲氏演出のアニメを見て
ふくろうの本を読んで時代背景を知ったという流れです)
スイスの作家ヨハンナ・シュピーリ作『ハイジの修業時代と遍歴時代』と
『ハイジは習ったことを使うことができる』に描かれる19世紀スイスとドイツの時代背景について
当時の歴史や暮らしを中心に政治、経済、宗教、文化、教育、自然など細かく紹介されています。
ふくろうの本は特集する内容について、可能な限りの写真や図版を
カラーでどーんと掲載してくれるのが本当にすばらしくて大好きなシリーズなんですが
(その割におねだん全然張らないのでそれもすごい)、
今回の本も図版を多数載せてくれていてすごく有難いです。
19世紀はカメラが発明され写真が記録として残りますので
歴史もぐっと伝わりやすくなってくる時代だと思う。
原作やアニメから想像していたアルムの山の自然について
色々解説されていたのが本当に有難くて、
アルムが森林限界を超えた草地とか山に咲いている草花(リンドウやツリガネソウやシスト)とか
ハイジがざわつく風の音を聞いたモミの木(ドイツトウヒ)なども解説されていて
ハイジたちが見ていたものがどういうものかというのが実感をともなって感じ取れて
風とか空気感を昔よりぐっと想像ついたのがよかったな…。
(全然関係ない話ですが、わたしがトウヒの木を初めて知ったのがホッツェンプロッツの本なんですけど
ハイジにも登場していたと確認できてちょっと楽しくなりました。
あとホッテントット(コイコイ民族の蔑称)についても
カスパールとゼッペルがホッツェンプロッツに対して一芝居打つときに出てくるセリフにあるのですが
その名前が出てくるドイツの数え歌を使ってハイジがペーターにABCを教えている解説を見て
当時のヨーロッパ人からのアフリカ人へのまなざしも知ることができたし、
ホッツェンプロッツの作者プロイスラーの視点についても考えることができて、本当に有難かったです)
アルムの夕焼けについても、ヨーロッパの氷河期時代の土地形成の話から始まり
アルプスの山や谷は気温の上昇で融けた氷河が岩を削ったことで生まれたもので
スイスには標高3000m以上の山が多いこと、
ハイジが見たシェザプラーナ(大斜面の意)も標高2964mの険しさで一部に氷河も残っていると。
また日暮れや日の出に山が赤く染まる現象をドイツ語でAlpenglühenといい実際に見ることもできると。
ハイジの「山が燃えている」というたったひとつのセリフの背景に
これだけの土地の歴史が詰まっているというのが本当に興奮してしまったし、
そんな山から吹くフェーンの強風の影響で体調を崩す人(気象病というやつでしょうか)がいる一方で
フェーンのもたらす暖かい風でマイエンフェルトはブドウがとれるのでワインの産地になっているとか
自然の一面では語れない人々の暮らしもわかって
ハイジたちはそういう環境の中で暮らしているんだなあと。
民族衣装と食生活の解説も楽しくて、女性たちのブラウスやスカートやエプロンは
形は同じでもレースや刺繍のデザインが異なるというのおもしろかったし
マイエンフェルトのあるグラウビュンデン州の家庭料理もおいしそうでした。
ビュンドナーゲルステンスッペとカブンツ食べてみたい。
チーズフォンデュがTVアニメのみの演出で原作にないのは気づいてたけど
スイスでは地域によってチーズの種類が違うことも紹介されていて、やっぱり食べてみたくなりました。
アニメにしかいないといえばセントバーナードのヨーゼフもそうですね。
スイスとイタリアの国境のサン・ベルナール教会で飼われていた犬種で
スイスの人々にとってはその犬がアルムにいるのはちょっと違和感があるようです。
ハイジのモデルがゲーテのヴィルヘルムマイスターに出てくるミニョンとされていることも
言われてみればなるほどなあと思ったし、
ペーターのおばあさんに讃美歌を読んだりアルムおんじに放蕩息子の話を紹介したりすることで
彼らの救済につながるという流れや、
ペーターも救済されるべき子というキャラクターになっているのは、
中世~近世に作られる物語や説話というのは宗教を底とする教訓話であることが大前提になっていて
それは世界中で共通していることだったりしますね。
物語というのは昔は大人のための物だったわけで、19世紀くらいから近代化と同時に「子ども」の時代がようやく始まり
それまで労働者だった子どもに対して義務教育を行う国が増えてきて
子ども服とか子ども部屋とか児童文学とか、子どものための文化が少しずつ出てくるわけですが…。
(TVアニメをDVDで見たときに小原乃梨子さん演じるペーターがヤギ飼いとしてすごくしっかりした子で
「この子がクララの車いす壊しちゃうのか…やだな…」って思いながら見てたんですけど
その場面がカットされているどころか人物像が(特に後半で)かなり改変されているのを見て
えっえっペーターよかったね!ってなったんですよね。
あとで高畑さんが何かのインタビューで「僕らのペーターはそういうんじゃ困ります」と
答えていらっしゃったのを読んですごく痛快だったのを覚えてます)
クララが車いすを使っていることや病気がちであるというのも
ハイジと交流することで自立し救済されていく子というストーリーの装置として設定されたものというのも
(だからクララの病名は具体的に書かれていない)、ものすごくしっくりきて
とてつもなく計算された物語なんだなあと思いました。
(秘密の花園のコリンの事例も紹介されててあ、それ~~~!ってなりました)
ゼーゼマンさんがクララを放置して仕事ばかりしている姿は昔から頭にきていたし
(クララこんなに寂しそうなのに!って小学生のわたしは地団駄を踏んでいました)、
クララのおばあさまがクララやハイジのために動いてくれる人であっても
状況がほとんど変わらないのは「なんで?」って思ってたけど
当時の時代背景を考えると難しかったんだろうな…と思う。
デーテおばさんやロッテンマイヤーさんについても子どもの頃はおっかないイメージしかなかったけど
当時の女性の労働環境を考えるととんでもなくがんばってる人たちなんだよな…。
女性が働くことに対する差別的なまなざしもあるし、保育所もないから子どもの預け先を探さないとだし
働けたとしても男性より待遇は悪いしそもそも就職そのものが難しかったりする。
なりふり構わず生きるしかなかった人たちなんですよね。
(小公女に出てくるミンチン先生とかも、最近はエンパワメントな視点から研究されてたりしますね)
(とはいえ、彼女たちの子どもに対する態度には問題があります)
(女性たちが物語の中でそういう風に描写されることが多かった当時の社会についても考える必要があります)
原作者ヨハンナ・シュピーリについてもハイジしか読んだことがなかったこともあって
彼女の人生についてもこの本で詳しく知ることができました。
祖父が牧師で父親が医師で母親が宗教詩人、
寄宿学校を卒業後に実家で妹たちの教育をしながらレッシングやゲーテを読んで
母のネットワークで声をかけられた教会新聞に短編を発表したのがきっかけで作家デビュー、
以後亡くなるまで精力的に作品を発表していたようです。
スピリ少年少女文学全集として、日本語に翻訳されて読める作品も多数あり
ほぼスイスが舞台になっているようです。
ハイジ以外はだいたい絶版になっているようなので図書館とかで読むしかないのかな。
改訂版には日本におけるハイジの受容史の追加と世界各地で制作されたハイジのアニメについて、
日本のアニメでキャラクターデザインを担当された小田部羊一さん、プロデューサーの中島順三さん、
仕上げ担当の高畑かよ子さん(勲氏の妻)の座談会が掲載されていました。
ハイジを日本に初めて紹介したのが野上弥生子で、初めて原典から全訳したのは竹山道雄で
挿絵も松本かづち、蕗谷虹児、高橋真琴、いわさきちひろ等様々な画家が描いていたり
いがらしゆみこによる漫画もあったり。
わたしが過去に読んだのは福音館書店刊の矢川澄子訳・パウル・ハイ挿絵の『ハイジ』ですが
あれから何度か新訳も出てるんですよね。今はどんな風に訳されてるんだろう。
座談会はスイスで開催された日本のハイジ展の関連企画で行われたもので、
小田部さんと中島さんのお話は知っていることばかりで特に目新しいことはなかったけど
高畑さんが「本人(勲氏)も来たかったと思う」「何年か前の旅行のときより街が大きく綺麗になっている」とお話されていて
(この対談のとき既に勲氏は亡くなられていた)胸がぎゅーーっとなってしまった。。
高畑勲さんおよび当時のスタッフの皆さん、アニメを作ってくださってありがとうございました。
ちばかおり氏は世界名作劇場などの研究をされている方だったと思いますが
(過去に関連書籍を何冊か読んでます)海外児童文学も研究対象なんですね。
川島氏もドイツ文学の研究者で主にカフカが専門なのかな、他の著書も読んでみたい。
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