ゆさな日々

猫・本・歴史・アートなど、その日見たもの考えたことをそこはかとなく書きつくります。つれづれに絵や写真もあり。

Category [古典・歴史 ] 記事一覧

Once upon a time in 室町その2。

呉座勇一『応仁の乱』が売れているらしいですね。京都の人がよく「前の戦争」などとおっしゃる11年にもおよぶグダグダな大乱を約300ページというコンパクトな内容にまとめた新書です。室町時代って学校の授業とかでも地味な扱いをされがちですけど(わたしも全然詳しくないけど)たまに少し勉強すると想像以上の出来事や人々が出てきて手におえなくて頭が「えらいこっちゃ」ってなるのであまり手を付けてこなかったのですが、今...

日記の日に読む日記。

吉川弘文館の現代語訳『小右記』を読み始めました。このブログでもたびたび書いている藤原実資(957~1046)がつけていた日記です。タイトルの由来は「小野宮の右大臣が書いた日記」ということで「小右記」。(小野宮は烏丸にある、滋賀の小野に隠棲した惟喬親王の邸があった土地で実資の祖父実頼がそこに住むようになり一族が小野宮家と呼ばれるようになって実資も小野宮の右大臣と呼ばれたわけです)小右記は当時の世の中を知る...

リアルとリアリティ。

大森洋平『考証要集 秘伝!NHK時代考証資料』を読んでいます。面白い!NHKで時代考証業務を担当された著者が、番組制作支援用に作成した考証資料を「あんみつ」「扇の使い方」「花柳界」「キス」「軍議」「正座」「天下の台所」「鼠小僧」「バイバイ」「幽霊」「流人」「ワイン」などなど、項目を辞典みたいに五十音順に並べて本にしたものです。どのページから読んでも大丈夫な構成になっていますので目次で興味のある言葉を選ん...

おーい、応為。

キャサリン・ゴヴィエ著『北斎と応為』を読みました。ご存知葛飾北斎と子のお栄(画号:応為)が並んだタイトルで、北斎が先にきていますが北斎の史実にお栄の人生を想像で加えて、お栄の一人称で話が進みますので主人公は応為の方ですね~。お栄ちゃんがその場その場で何を思ったかを共有しながら読んでいく感じかな。彼女が主人公の小説ってほとんどないから貴重だと思う。(というかわたし他に知らないのでどなたかオススメあっ...

徒然なるままに日ぐらし。

サントリー美術館の「徒然草 美術で楽しむ古典文学」に行ってきました。卜部兼好の随筆『徒然草』が歴史の中でどのように享受されてきたかを記録から探る内容と徒然草の各章を絵画化した徒然絵が楽しめる内容でした。徒然草の文章や兼好の姿絵などはよく見かけますが、研究や章ごとの絵はほとんど見たことがなく色んな場所で徒然草が研究されたり絵にされていることがわかって面白かったです☆入ってすぐのところには兼好の姿を描い...

江戸の入口、鬼平の街。

月曜日がウォーミングアップを始めたと聞いて逃げたくなったゆさです。皆さんあけましておめでとうございます。(←それ前回記事で言ったなぜだ、21世紀も14年経ったのになぜわたしはオフトゥンから出なければならんのだ。むー。お正月休み中は駅伝見たり、お雑煮食べたり、お節食べたり、おしるこ食べたり、初売りや回転寿司に行ったり、いとこが連れてきた赤ちゃんのほっぺつんつんしたり年末に録りためた番組消化したり、ア...

この辺りに若紫や。

今日は古典の日だったので、Twitterで色んな人たちが色んな古典を語っていてTLに次々流れてくる書名や作品名を見てわくわくしていたゆさです、こんばんは。皆さんそれぞれ思い入れがあっていいですなあ。古典ばんざい。古典の日とは。『紫式部日記』1008年11月1日の記述に、貴族たちの宴会に参加した紫式部が酔っぱらった藤原公任の「この辺りに若紫はいらっしゃいませんか」というつぶやきを聞いて「光源氏のような人も...

白鳥は悲しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ。

上野誠さんの『天平グレート・ジャーニー 遣唐使・平群広成の数奇な冒険』を読みました。Twitter上の、主に歴史クラスタさんたちの間で時々この本が話題になっていたので少し前から気になっていたのですが、これは、かなり、読み応えがありました!遣唐使として唐に渡り、帰るときに嵐で遭難してしまい崑崙国(今のベトナム)に漂着して流行病で部下を失ったり政府に幽閉されたりさんざんな目に遭いながらもあきらめず旅をしつづけ...

さあ、あなたの暮らしぶりを話して。

中野三敏さんの『江戸文化再考』を読んでいます。面白い。意識、無意識に思っていた疑問が次々解かれてスッキリします。江戸の人々の思想とか地理とか、物の見方とか、普段何を考えて何をどうとらえていたか。こういう視点の本がずっと欲しかったので読めてよかったです☆近現代の江戸評価…「近代主義的に評価できる部分を摘まみ上げて、それだけを評価してきた」とか頷けすぎて。。新時代は旧時代の否定から始まるという例に漏れず...

心のすみか。

「scribo ergo sum」の八少女夕様と相互リンクさせていただくことになりました。紹介記事はこちらです。どうぞどうぞ、よろしくお願いいたします☆妹が帰省してきたので、恒例になっている「今日までに買った新刊を見せ合う会(主に漫画)」を昨日から開催してがっぽり漫画漬けな休日だったのですけども、わたしが買った群青さんの『まつるかみ』を妹がかなり気に入ったっぽくて自分も買いたいと言いだしました。トバ様がサンタクロ...

ドール・ドール・ドール。

前回記事の続き。原宿の太田記念美術館へ行ったあとは目黒雅叙園の「人形師辻村寿三郎×平清盛」展へ行ってきました。有形文化財である百段階段に連なる7つの部屋に、辻村氏制作の平家の人たちの人形が雰囲気たっぷりに展示されています。人形が1体いるだけでそこに世界がひとつできたみたいな感じがしました。どれもすごい存在感だった。辻村氏の作る人形は顔から何からすべて布製であるせいか、柔らかい雰囲気であたたかくてさ...

祗園精舎の鐘の声。

土曜日に葛飾区郷土と天文の博物館の「星と琵琶の世界-琵琶で聴く平家物語」を聴いてきました☆プラネタリウムの下で『平家物語』の薩摩琵琶語りが聴けるというイベントです。星空をバックに歴史と軍記物語と芸能を堪能できるなんてラッキー☆と思って気軽に申込んで参加したらプラネタリウムは綺麗だわ琵琶は情感溢れるわで頭の中がてんやわんやでした。とても雰囲気のよいイベントだったと思います。行って良かった♪(この日は金...

御容貌に思ひよそへつつ。

というわけで行ってきました~☆目黒雅叙園の「百段階段×源氏物語」展。あー何もかもが華やかで艶やかで眼福だった!会期ギリギリだったのですが、夕方に行ったら結構すいていてゆっくり見られました。雅叙園に入ってすぐのロビーに、『源氏物語』の「紅葉賀」で源氏と頭中将が青海波を舞う場面を再現したジオラマがありました。京都の風俗博物館から出張してきていたようです。人形さんたち超かわいかった(*´∀`*)♪会場入口にはこ...

アート&ハート。

先月までの『盆栽春秋』に載っていた小林東雲氏のインタビュー記事を読んでいて、東雲氏のたたずまいや語り口が、どうも誰かに似ているなぁと思っていたのですが「ああ、小林忠氏に似ているんだ」と今更のように思い至りました。片や水墨画家・片や江戸絵画研究者でお立場はまったく異なる人たちなのですけれど、おふたりとも口調がとても落ち着いていて、ことばが簡素で的確で鋭くて先人の作品をめちゃくちゃリスペクトしていて、...

ええと。

都名所図会を探そうと思って図書館に行ったはずなのですが、なぜかたまたま目にした『本朝画史』を借りてきてしまいました。情報大系のやつはビッグサイズなうえに禁帯出だったので、国書刊行会発行の単行本サイズを借りて早速パラ見してみたら、厩戸皇子とか藤原の人たちとか雪舟とか狩野派とかステキな名前がいっぱい並んでてテンションあがりました~ひゃっはーvvvやっぱり美術史は楽しいよ!!仮名ではなく真名(漢文)で書か...

江戸のメニュー。

最近、寝る前に杉浦日向子さんの本を読んでいるのですが(『お江戸でござる』の解説コーナーを担当していらした方です)彼女の語る江戸時代の生活史が楽しくて楽しくて、なかなか本を閉じられないので少々寝不足ぎみだったりします。はぁ~今日もクマがひどい。杉浦さんについては、絵師シリーズ連載時に江戸文化や生活史の資料をあさっていたときに巻末の参考文献などで彼女の著書タイトルと出会うことが何度かあって以前から気に...

あおによし奈良の盛りは。

山之口洋さんの『天平冥所図会』を読みました。先日、何となくネサフをしていたとき、たまたま書名を見つけて興味を持ったのですが予想以上に面白くて、少しずつ読み進めるつもりが結局最後まで一気に読んでしまいました。登場人物も、葛木連戸主&和気広虫夫婦を主人公に、広虫の弟の和気清麻呂、吉備真備&由利親子、聖武天皇&光明皇后夫婦、孝謙天皇、藤原仲麻呂、道鏡と奈良時代好きにはたまらんラインナップですvvvなんつー...

トラックバックテーマ 第1167回「好きなおとぎ話は?」

こんにちは!FC2ブログトラックバックテーマ担当藤本です。今日のテーマは「好きなおとぎ話は?」です。好きなおとぎ話、私は「鶴の恩返し」ですあの切ない思いやりに小さい頃、胸を鷲づかみされたことを覚えております。地味におとぎ話ってせつなーい話が多いですよね。明るいお話もありますが、私はなんだか切ない...トラックバックテーマ 第1167回「好きなおとぎ話は?」すみません、いっぱいありすぎてひとつに絞れないので(^ ...

童子と呼ぶはいかなる者ぞ。

節分ですね~o(^▽^)o☆旧正月の新年ですから、暦の上ではもう春ですよ♪しかも30年ぶりの新月の節分らしい。そして明日は立春、数日後は雨水、次は啓蟄ですね。早く暖かくならないかなぁ!あー寒い!!うちは基本的に豆撒きはしないのですが(撒いた後のお掃除が大変なので笑)、節分はゆさ的には「鬼に浮気し放題の日」ですからむしろ有難かったりします☆年末の厄払いと春の節分は世間が鬼の話題だらけで、大手を振って鬼の話がで...

おじさん史観にツッコミをその2。

『乙女の日本史 文学編』を読みました。以前に紹介した『乙女の日本史』と同じように、カオス的散文と睫毛バッサバサのオトメ漫画で今度は日本文学にスポットを当てて書かれています。前作に引き続き面白い~vvv菅原孝標の女がオタク女子と言われるのは仕方ないとしても(これ母校の教授も言ってた)、兼好の『徒然草』が「引きこもり系オレ様ブログ」と表現されていたのは正直爆笑でした。それ言っちゃうんだー!?みたいな。。。...

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ゆさ

Author:ゆさ
飼い猫に熱烈な愛をそそぐ本の蟲
歴史やアートも溺愛中
*twitterにも出没なう。→こちら

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