2017-04-15 (Sat)
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去年、劇場に観に行った弟くんにあれこれ解説してもらいながら
先日やっと映画『シン・ゴジラ』を観ました。
予告編とずいぶん印象が違うなと思いましたが、
特撮と日本のいちばん長い日とエヴァンゲリオンと野村萬斎を知っている人と
現美の特撮博物館を鑑賞した人にはものすごく見ごたえのある映画だと思います。
キャストがメイン~ワンカットしか出ない人まで「どこかで見たことある」人ばかりだし
(パンフレットのクレジットで「この人どこに出てた?」って思って
もう一度見返して「あーいた!」って見つけた俳優さんも何人かいました)、
スタッフも庵野・樋口両監督を始め野口さん柘植さん神山さん摩砂雪さんほか
やっぱり「どこかで見たことある」人ばかり。
音楽に鷺巣さんを起用しながら本編のそこかしことEDTに
伊福部さんのオリジナル音源を使ってくれた庵野さんと握手して乾杯したい。
ギドラにメカゴジにラドンに怪獣大戦争!ぐぎゃあ~~(ゴロンゴロンゴロン)
ありがとうございますありがとうございます!!
伊福部さんはコントラバスの使い方が超かっこいいよね。

以下とりとめのない所感。
ネタバレどっさりですので未見の方はご注意ください。


タイトルロゴのデザインからしてドッキドキ~のわっくわく!
「東宝映画作品」→「シン・ゴジラ(初代の鳴き声つき)」→「映倫」→本編→「終」の流れ最高。
庵野氏はこの映画の日本を「円谷英二がいなくて怪獣映画が存在しない」としているらしく、
つまり1954年のゴジラをみんな知らない世界なわけですが
随所に54年ゴジラの引用やオマージュがみられて往年のファンはニヤリとするのでは。
(わたしはニヤニヤしっぱなしだった)
登場人物がみんな「想定外の生物を初めて見た人たち」だったり
ゴジラの名前が、大戸島の老人が伝説の怪物の名前としてあげている呉爾羅からとられていたり
「巨大生物をゴジラと呼称します」とか「生命の保証はできません」とか。
和光の時計を始め銀座4丁目がぶっ壊されたのに歌舞伎座は無事っぽいのが何だかもう。。
…なんて言ってたらわたしよりも遥かに特撮力高い人々の発見がまとめられてました。
『シン・ゴジラ』で見つけたオマージュや小ネタ
制作側も楽しんで仕込んでる感じするし、受け手に届いてるのもたまりませんね。

蒲田くんの第一印象は「これがゴジラ!?」と一瞬引いてしまったけど
よく考えてみれば歴代ゴジラもはじめからあの姿だったわけじゃなくて
放射性物質を吸収したり食べたりした結果巨大化して二足歩行になったわけで、
蒲田くんはそうなる前から描かれたゴジラと考えればいいんだな。
まんまる白目で意志が感じられず「生きてる」だけというか、ひたすら前進する生き物で
泳いでてたまたま上陸したのが日本だったみたいな感じ。
進化前に一度倒れたときのバターン!ってSEが
ウルトラマンとか怪獣とかが倒れる音にそっくりだったよ!(細かすぎて伝わらない以下略)
品川で両手が生えて立ちあがったときの鳴き声が54年の声で
その後も鎌倉くんは84年→東京駅くんは95年と変化してるのがツボです。
第4形態の尻尾は歴代ゴジラのデザインの中で一番長そうですが、先端がああなってるのは
パンフレットに「すべての生物の要素が入っている解釈」とありますね~すごい。
そしてゴジラと言えば熱線!ですが事前情報で非常に良い出来栄えと聞いていて
どれどれと思っていたんですけど該当シーンを見てびっくりしました。
あれは見事だった…!庵野さんの真骨頂ですね。
下顎があんな風にパカっと開いちゃうのはあんまりゴジラっぽくないけど
人智を超えた生き物っぽさは伝わってきました。
「生態系の頂点にいるので耳も瞼もなく手が小さいし咬み合わせもズレてる」というパンフの解説とか読むと
あ~だからエネルギー切れで止まっちゃっても他の生き物に襲われる心配がないから
安心して停止したまま空気エネルギーチャージできるんだなと思った。
そんなゴジラのスーツアクターが萬斎さんと聞いたのは公開日でしたが→こちら
実際に映像を見たら薩摩剣八郎さんみたいな、腰を落として摺り足で重心が超安定してました。
手が上向きなのは「神仏や龍が宝玉を持つイメージ」と自ら提案されたとおっしゃってたし
「狂言で狐など四足歩行の獣が神になると二足になる」というお話も聞いたときゾクッとした、
蒲田くんも這った後で二足になったから。
ゴジラのカメラワークというか見せ方も、地響き→足→手元→頭(+咆哮)とかじゃなく
いきなり蒲田くんの全身が画面にバーンと出てその異様さにぎょっとしたんですよね。
ああいう驚かせ方は庵野さんの手法だなと思う。

ロケ地はしっかりテロップが出て「あ~ゴジラ今あのへんか」とか何となくわかるのは
歴代ゴジラ映画もそうでしたけど、
登場人物の氏名・役職名はおろか建造物名、メカの名前、略称や愛称まで表示されるとは。。
ハセヒロ氏がやってた矢口さんは54年ゴジラでいう宝田明ポジションでしょうけど
平田昭彦や志村喬に当たる人物は出てこなかったね。
カヨコ・パタースンは河内桃子さんとは正反対のタイプだし、
赤坂さんを始め政治家や官僚たちはかなり割り切ってる人物像な感じがしました。
立場や思惑の差はあれどみんな早口で頭が回るのは庵野さんのキャラクターたちだなあ、
基本的にはまじめで愚か者がいなくて
パニック映画とかでよくある「どうなってるんだ!」とか怒鳴り散らす演出がなくて気持ちいい。
わたし映画でも小説でも、プロ集団を描くときは
大声によるコミュニケーションを極力なくして欲しいなと常々思ってまして…。
どんなに大変な状況でも淡々と仕事するのがプロだよね。
あ。ちょっと首をかしげたのが、
生物学の有識者として呼ばれた3人のモデルが押井守・宮崎駿・高畑勲なんだろうけど
(演じたのは映画監督の犬童一心氏・原一男氏・緒方明氏)、
風刺にしてもパロディにしてもちょっと悪趣味かなと(笑)宮崎さんたちは観たのかなあ。

映画の前半は会議ばかりですが、発言で一番印象に残ってるのは「議事録は残るんだ」。
こういう意識を総理大臣がちゃんと言葉にするのいいね!(職業病)
政府の会見にL字で字幕が流れるのも、手話通訳がいるのもリアルだったし
(ゴジラの名前がついたら手話も両手を曲げた表現になってた)、
初期対応のときオドオドしてた官僚たちが(無理もない)防災服着たらシャキッとしてたけど
そうそう官僚の防災服って強い色だよね…と思ったらそこもきちんと考証入ってるそうで。
パンフの解説で、とにかく現場を取材しまくって可能な限り現場に近いものを再現することに凝ったとかで
柘植さんが「数十年後にこの映画が時代劇になったときドキュメンタリーのような価値が出る」
みたいなことをおっしゃってて、確かにそうだなと思いました。
あ。あと会議室に片岡球子の「めでたき富士」が掛かっていて
霞ヶ関落ちの際に運び出されている演出にホッとした。
警察庁長官の部屋にあった額の「人皆知有用之用而莫知無用之用也」(荘子第四編)の字は
石飛博光氏が書いたのかな…そしてあれは無事だったのかな。

巨災対の会議でネルフの戦闘配置BGMが流れるの胸アツ。デーンデーンデーンデーンドンドン('◇')ゝ
鷺巣さんはティンパニーの使い方が超かっこいいんじゃ!
政府の会議と違ってこっちは打ち合わせっぽい雰囲気なのよね。
人事に影響はないから自由に発言してくださいってなって
通称"首を斜めに振らない"人たちから情報がどんどん出てくるのワクワク。
森さんがメンバーにいちいちニックネームつけながら仕切るのおもしろすぎるし
尾頭さんがピクリとも顔の筋肉動かさずに仕事するのかっこいいし
間さんがゴジラについて模造紙に書きなぐった先の「分かりそう!」が切実だし
安田さんの「あ゙ーっ!あ゙ーっ!!こんなんありかよ」かわいい。
志村さんが矢口さんの前では善良な官僚ですが裏取引を辞さないところ、
俗物感まる出しの泉さんが「まずは君が落ち着け」とか
矢口さんを送り出す時の「幹事長なら任せておけ」って言ったのがギャップ萌え。
愛すべきメンバーたちだなと思います。
緊急事態の連続ですから作業中はみんな表情がほとんどなくて
折り紙だ…のとことかカタルシスになりそうですがあくまで冷静に分析・判断していくのが生々しいよね。
(余談ですが最近"#巨災対の日常"なるハッシュタグを見つけてしまった…あれは力作ぞろいだ。沼だ)

矢口さんが立川に移動する途中でゴジラを初めて目視するシーンにぞわってした…。
映像でしか見たことなかった彼もきっと肌で実感したでしょう。
官房長官に「這ってでも行きます」って言ったら本当に歩いていくハメになったシーンとかも
なぜだろうな、彼が体を動かしているせいか妙に肌触り感がありました。
(官房長官で思い出したけど柄本さんはスペゴジ以来のゴジラ映画ですぬ~。
渡辺さんもキンゴジやモスゴジにいらしたっけ)
あとゴジラが停止したり去ったりした後も人々の意識はゴジラ一色ってわけではなく
電車は走るし人々は通勤通学するし電気も物流も止まらないし証券取引所も動くとか
そういうとこ強調するのもすごく庵野さんだなと思いました。
戦後や震災後がそうだったみたいに「各自できることをする」みたいな、世界の行動。

クライマックスが科学技術館の屋上で伊福部さんのオリジナル音源まで流れたのは感動した!
(福生の滑走路で髪をなびかせながら見守るカヨコさんのかっこいいこと)
タバ作戦にしてもヤシオリ作戦にしても庵野さんは総力戦がお好きだなあとつくづく思います。
N700系など無人車両が突っ込むのがやりたくてクライマックスを東京駅に持ってきたのかな…
ゴジラと電車の縁は切っても切れませんからね。
白眉だったのが自衛隊の攻撃が全部命中していたこと。
前に歴代ゴジラ映画で自衛隊の攻撃があまりに当たらないことに現場からお叱りがあって
平成ガメラシリースのレギオン映画は一発も外さない攻撃が描かれたことで有名ですな。
建物が壊れて土埃が舞ったりする方が画面的には派手に見えるとかの効果もあるだろうけど
あくまで建物を壊すのはゴジラだけで人間は(ヤシオリ時以外)壊さないというのが徹底されてましたね。
レギオンを撮った樋口さんが特技監督やってる影響もありそう。
(どうでもいいけど特技監督というクレジットに樋口さんの特撮愛を感じます)

キャストクレジットが50音順!!
メインキャストは肩書長いから役名と俳優を並べて表示するのは難しかったんだろうな…。
名無しのキャストもたくさんいて「東京湾で何あれ?って言った女性」とか
「巨災対事務員の全員避難を確認して最後に事務室を出た自衛隊員」とか
「アクアラインから避難するとき動画撮ってた人」とか「おばあさんを負ぶって踏切渡ったおじさん」とか
そういうことになるからやっぱり難しいと思う。
音楽は伊福部メドレーですが、伊福部さんの名前と引用曲名の中に平成メカゴジを見つけて
えっいつ使われたっけ?ってびっくりしてるとラストで流れ始めたところで
うおおお!って鳥肌立つまでが本編です。庵野さん最後までありがとうありがとう。

牧悟郎…。
マキゴロウの発音は84年ゴジラでチラッと出てますが別人かしら。
「私は好きにした、君らも好きにしろ」のメッセージもあれだけど、とりあえず彼に言いたいのは
「芹沢博士以下ゴジラ映画に登場する科学者を見習え」かな…。
彼らはマッドサイエンティストで化学兵器や生物の理論を完成させはしても
最終的には実現を望まない人たちなのでな。
(それらを第三者が実現させて大変な目に遭うという教訓になってるのもシリーズ通して描かれ続けて来ている)

そんなわけで大体においては非常に見ごたえあったのですが、どうにもモニョッとしてしまうのは
たぶんタンクローリーがゴジラにとどめを刺した前例がないからだと思う。
東京駅丸の内駅舎にへたれこむゴジラに凝固剤を流し込む大型車の群れは
従来の怪獣映画とはほど遠い絵ヅラで、
そんなわけでわたしにとってこの映画はゴジラ映画でも怪獣映画でもなく、災害対策映画になりました。
ゴジラが最後の力を振り絞るように立ち上がって屹立しながら固まったとこは
ゴジラの生き物としての意地のような気もしたし(結局見せ物みたいになっちゃうけど)、
何だかんだでやっぱり庵野さんゴジラの立つ姿が好きなんだろうな。
あと、作戦が終了した後も巨災対や官僚たちは「バンザーイ!」とかやらないで
「はあ~終わった…」みたいに脱力してて、それもリアリティあった。
尾頭さんが「半減期が20日だから除染のめども立つ、よかった」って微笑んだけど
実際はいつまたゴジラが動き出すかわからない&国連の核攻撃も中断でスタンバイはとかれず
全然めでたしめでたしじゃないのよね…。
矢口さんも「事態の収束にはほど遠いからまだ(政治家は)辞めない」って言ってるし。


あと、これは余談になりますけども。
シンゴジを観た後でLWAの眠れる森のスーシィ回を見ると
「すぐ真似するスーシィ」が内閣総辞職ビームをパロってるのがよくわかります。
ちゃんとご丁寧に墜落するヘリまで描いてあるよ…大河内総理~。
(そういえば大河内ってメカゴジラやデストロイアを撮った大河原氏にちなんでいるのだろうか)

あと、男性におんぶされて踏切を渡っていたおばあさんは原知佐子さんだったと最近知って
弟と一緒に「えええー!」って声出ました。。
彼女の夫はウルトラシリーズでやたら変化球な演出ばっかりやってた実相寺昭雄氏ですよ!!
氏の演出したジャミラや怪獣墓場の回は涙なしには見られません…メトロン星人は笑ったけど^^
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2017-02-26 (Sun)
2017ghiblim1.jpg
ジブリ美術館に行ってきました。
前回の訪問から2年振りですが、やっと希望日のチケットが取れまして。
あと今月は、まだ見てなかった映画「たからさがし」が上映されていて
(ジブリ美術館の短編映画は毎月変わります)タイミングもばっちりだったので。

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去年の春~夏にかけて長期のリニューアルを行った美術館は
外観が2001年のオープン時みたいなカラフルさに戻っていました!
蔦がびっしりな状態も味があったけど、きれいになるとクレヨンみたいなかわいらしさが出て
どっちの外観も好き。
また10年かけてどう変わっていくか楽しみです。

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入口にあった鉢の中に油屋のジオラマ。
これ前は出口に置かれていたけど移動してきたのだね。

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2016-07-31 (Sun)
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六本木ヒルズ展望台スカイギャラリーで開催中の
「ジブリの大博覧会~ナウシカから最新作「レッドタートル」まで」に行ってきました。
スタジオジブリ設立30年を記念した展覧会です。
愛知県を封切に全国を巡回中で、わたしも去年の愛知展には行ったのですが
今回の東京展にはコラボカフェと大人も乗れるネコバスがあると聞いてときめいてしまいまして…(笑)。
あと、愛知では思い出のマーニー展が同時開催でしたが
今回は空飛ぶ機械達展というのがあると聞いて、それも見てみたくなったので。
詳しくは展示のダイジェストムービーがありますのでどうぞ→こちら(音が鳴ります)

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まずはギャラリー併設の期間限定のコラボカフェに入りまして
窓側の席に案内していただけて、そこから見えた風景がこちら!
ジブリの映画は青空が合うと思っているので、いい天気の日に来られてよかった。

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目玉焼きトースト&肉団子のスープ☆
ラピュタでパズーとシータが洞窟で食べたトーストと、
映画冒頭でパズーが「おじさん、肉団子2つ入れて」って買ったスープがモデルですよ!
トーストはハムとチーズが挟まったクロックマダムで分厚くてすごいボリュームだった。。
スープはわたしの好きなトマト風味でした^^

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大博覧会記念パフェ!フルーツいっぱいだしゼリーのグラデーションがめっちゃきれい。
花が乗ってるのも素敵(*´∀`*)。

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海・陸・空・天空をイメージしたそうですが、最初にこのパフェを見たときのわたしの第一印象は
ナウシカの世界観でした。
ホワイトチョコのメーヴェが飛ぶのは風の谷(ピスタチオのアイス)の雲(クリーム)の上で
その下にあるのが腐海(チョコケーキとベリーとチョコクリーム)で
さらに下には虫たちが守っている清浄の世界(青いゼリーとフルーツ)があるのかなとか
色々想像できて楽しい。
やっぱり大ボリュームでお腹がやばいことになってしばらくケーキもクリームも食べたくなくなってますが
もう1回くらいは実物をナマで見てみたいくらいには素敵パフェだなと思いました。


展示は撮影可能ゾーンもありましたし、
愛知会場で見ていいなあと思ったのや見落としていたもの、忘れてたけどそうだこんなのあった!とか
色々あったので復習もできたし、結果的に行ってよかったです。
愛知展の記事に書いたことは省略するとして、他に気づいた点や所感を記録しておきます。

最新作「レッドタートル ある島の物語」は、ジブリとフランスのスタジオが共同制作した映画で
無人島に流れ着いたひとりの男の物語だそうです。
原画やイメージスケッチ、設定画、カラー画面のパネル、
映画のために谷川俊太郎さんが寄せた詩の展示などがありました。
レッドタートルは予告編しか見てないけど、じんわり静かな雰囲気のような感じがする…。
また谷川さんの詩から抜粋された「どこから来たのか どこへ行くのか いのちは?」というコピーを意識してか、
ゴーギャンの「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」の絵の複製があったり
白隠の百寿図・達磨図・一円相図、仙厓の百老画賛・○△□・烏鷺争局画賛や
エドワード・マイブリッジの馬の連続写真などもあって(すべて複製)、
アニメーションと哲学のコーナーのようで色んなこと考えながら鑑賞しました。
(あとで聞いたら監督のヴィット氏は南画や禅画に強く共鳴したことがあるらしい)
徳力富三郎の十牛図も色んな牛と童子の絵10点のシリーズでかわいかった。

愛知展にもあったトトロのカウンター展示は大きなドングリの置き物にびっくりし、
壁に千尋のセル画が掛かってるし、バロンと恋人の人形や籠入りジジのぬいぐるみがあるし
魔女宅映画でキキが使ってたジジカップが再現されてるし、
赤服のナウシカと王蟲の子やキキのラジオのフィギュア、飛行石のペンダントまでジブリアイテムどっさり。
鈴木さんと宮崎さんが飛行機乗ってる写真とか、夢と狂気の王国のポスターになってた写真とか
アーカイブになりそうな写真も飾られていました。
隣にマックロクロスケがいっぱいまとわりついてる階段が再現されててテンションやばかった。

映画ポスターやコピーの打ち合わせ原稿などがびっしり貼られたコーナーも壮観で
ハウルのポスター案にあったソフィーとカルシファーの1枚、ソフィーさんが凛々しく立ってるデザインで
ちょっとこのパターンのポスターも見てみたかったなと思った。
ジブリのスタジオ内に貼られていたという制作スケジュールや宮崎さんからの指示紙や
スタッフへの夜食やイベントのお知らせなどの紙も相変わらずおもしろくて
ラピュタをスタッフさんに宣伝するために作ったらしいチラシには
二木さんや金田さんや山本二三さんまで似顔絵が描いてあってホロリときました。
鈴木さんが手描きした書を額に入れたのがいくつかあって
風立ちぬや紅の豚、ハウル、耳すまなど映画のセリフを書いたのや(「バルス!」の筆の運びかっこよかった)、
方丈記や旧約聖書からの引用、おおとり様や達磨など絵も。
何気に鈴木さん、味のある絵描くんですよな…。
再現された鈴木さんのデスク、中日のカレンダーは相変わらずでしたが
床に無造作に置かれた下駄の鼻緒に花札の月と菊酒が刺繍してあって
月見酒になってるのオシャレだなあと思ったし、
机にあった芒の花札には鈴木さんの似顔絵が「ばあ」って感じに描いてあって笑ってしまったし
壁に「ここで働かせてください」の書が掛かってたりした。
コニャラの映像もグッズもかわいかったよ~。

もののけ姫のスケジュール管理や打ち合わせメモなどの展示のところで
「タタリ神を乗り切ればペースアップが見込める」的な発言もあったらしく、
ああ…ってちょっと遠い目になりました。
あれを毎日描いていた原画マン動画マンの皆さん本当にお疲れさまでした。時間かかったろうな…。
絵コンテを読んだ久石さんが送ってきたらしいFAXに「『そなたは美しい』なんかなあー宮崎さんロマンティストー!!
すみません、テーマ曲早く書きます。憑かれたように宮崎wouldに浸っています」とか自由なコメントついてて
ちょっとかわいかった^^
宮崎さん語録みたいなのをスタッフが書き留めた紙には
「サンがどういう行動をとるかその場になってみないとわからない」などの言葉の数々が。
「アシタカに説教させたくない。まじめな事言えば言うほどダメになる時代」的な言葉のところに
「(かなしいですね)」とコメントついてて、これはスタッフさんの言葉かもな…。
あと「(耳すまで)地球屋のおやじに戦争の話をさせたかったけどそれだと映画が破綻する、
(中略)受動的にしたけど今はそれでよかったと思ってる」的なことをおっしゃってたそうで
これはどこかで聞いたエピソードのような気もした。
あとカントリーロードの訳詞の紙が、たぶん鈴木麻実子さんの直筆だと思うんですけどあって
映画で雫の友達が言ってるセリフそのまんまの歌詞が書いてあってうおおこれは!ってなりました。

宣伝グッズのお部屋の中央に湯婆婆の部屋になったロココ調の壺がでーんとあったり
天井からポルコやジーナの飛行機、ポニョの妹たちなどが吊られていたりして
そうそう、愛知展もこんな感じだったって思い出して楽しくなったし、
アリエッティのドールハウスもまた見られてうれしかった。
千と千尋の金熊賞とオスカー像にも久々の再会☆

さてさて、ここから撮影可能ゾーンの写真を乗っけていきますよ。
roghibli7.jpg
これは…?(^皿^)

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| ジブリ | COM(0) | TB(0) |
2015-12-08 (Tue)
舘野仁美さんの『エンピツ戦記 誰も知らなかったスタジオジブリ』を読みました。
ジブリの動画チェックとして働いていらっしゃった舘野さんの27年間の回顧録です。
発売と同時に本屋さんへ走ってゲットして開いたら
熱風の連載に加筆されて読みごたえ度もアップしててすごかった。。
自らを「長年削りに削られてすっかりチビたエンピツ」と表現する舘野さんですが
だてに削られ続けてきたわけではないのが読んでいるとわかります。
楽しいけど楽しいだけじゃない職場としてのジブリというか
淡々とした語りの中のすさまじい理不尽と葛藤がひしひしと伝わってきて没頭しちゃって
気づいたら夜中の1時過ぎてました。
タイトルは『ゲド戦記』からかな?と連載を読んでた頃は思ってましたけど、どうもそうみたい。

舘野さんを初めて見たのは千と千尋の公開直前スペシャルだったような気がする。
公開半年前に原画をハイスピードで仕上げていたら動画が追いつかなくなって
どうするか宮崎さんに相談していた様子が放送されて
「韓国に出す?」「もう国内は無理だと思うので…」みたいな会話を交わしていたような覚えが。
眼鏡をかけて長髪の、きれいな人というのが第一印象で(眼光は鋭かった)、
その後もののけ姫のメイキングとか、ロマンアルバムのインタビュー等でもお話を拝読していて
他のスタッフさんは苦労した点や裏話を語ってらっしゃるんですけど、
舘野さんは裏話のほかに「若い人には基礎から教えてしっかり学んでもらってます」と語っておられて
何というか、底力というか胆力みたいなものを感じていました。
昨年、ジブリを退職されたと聞いたときはびっくりしましたが
27年もの間大変な現場で仕事をしてこられて、風立ちぬやマーニーの後のジブリはああでこうで
色々あっての再出発だったんだなと。
ササユリカフェにいつ行こういつ行こうと思いながら行けてなくてマジいつ行こう…
本持ってってサインお願いするんだ!
オープン祝いに宮崎さんがプレゼントしたというオリーブの木も早く見たい。

動画チェックについては、失礼ながら原画と動画の間のお仕事というイメージしかなかったのですが
(映画のエンディングでいつも原画と動画の間に舘野さんのクレジットをお見かけしているせいかも)
描きあがった動画すべてに目を通しチェックするという品質管理のようなお仕事だそう。
設定画と間違いがないか、アニメーションに不自然がないか、前後の動画と辻褄が合っているかなど
様々な視点から確認して
さらに動画マンごとに異なる線に統一感を持たせるというもので
これは大変なお仕事だと認識が変わりました。。
「まぶた線を入れたい監督と消したい作画担当との間で困惑する」
「動画マンが長時間かけて直したカットに手を入れるのは気が引けて、そのまま提出したら叱られた」
「よくないところを指摘すると逆ギレする新人がいる」
「仕上からは直してと言われ、監督からは直すなと言われる」
「作画からの要求だった演出助手の交代を、撤回してもらうようお願いしに行く」
「打ち合わせと作画段階で監督の要求がいつの間にか変わっていることに気づいて手を回す」
などなど、多かれ少なかれどの職場でもありそうなことからいやそれ範疇超えてるよね?なことまで
単に動画をチェックするだけに留まらないご活躍がすごい。
(ちなみにびっくりするエピソードにはだいたい宮崎さんか鈴木さんが関わっている)

もちろん、大変なことばかりではなくて
「宮崎さんにサインをお願いすると「しょうがないなあ」と書いてくれる」
「大仕事を終えて気が抜けて泣きだしてしまったら、宮崎さんがハンカチをくれた」
「ベテランアニメーターさんの仕事を目の当たりにできる」
「ポニョのスタッフクレジットに猫たちの名前を入れてもらうことや、
ハウルのかかし=王子様というアイディアや、
風立ちぬの菜穂子さんの衣装デザインを提案したら採用してもらえた」
などなど、素敵なエピソードもたくさん紹介されています。
理不尽もあるけど、髪をかきむしりながら絵コンテを描いている宮崎さんを舘野さんは見ているので
自分で察して動くことを心がけていらしたという心意気とか
「現場では動画を「直す」とは言わない。みんな一生懸命に描いてるから」とかの言葉が
かっこよくて惚れそう。
アニメーターに必要な技術や教養についてのくだりは、
物を書いたり描いたりしてる人間としては突き刺さるやら落石をくらうやらで読むのが大変でした。
宮崎さんの「資料を見て描くな」は折に触れて思い出す言葉です…。

ジブリの線についてのお話が興味深かったです。
昨今のアニメとジブリを見比べると、わかる方はわかると思うのですが
ジブリの線は柔らかめのタッチなので(宮崎さんの好みですね)、
他のスタジオの動画の仕事を請け負って納品すると「動画の線が甘い」と言われるそうです。
そういえばずいぶん前にドラえもんを見ていたとき、
エンディングの動画協力のところに「スタジオジブリ」とクレジットが表示されて驚いた覚えがあります。
てっきりジブリはジブリの作品だけ作ってると思ってたものですから…。
ジブリのタッチでドラえもんを描いたらあのシャープなラインが妙に生き物ちっくになってしまいそうですが
当時は特に違和感なく見ていたので、ジブリはシンエイ動画さんの要求に応えきったのだと思う。

本には舘野さんの後輩に当たる大橋実さんが挿絵を寄せていらっしゃって
かわいらしかったり優しそうだったり、目の下にクマがあったりしょんぼりしていたりする舘野さんが
本のあちこちにいておもしろい。
後ろ姿に般若の面を持ってる挿絵はうわーってなった^^;
あとすっごい面白かったのが、色んな人が指摘しててカバー折り返し部分にも書かれてますけど
猿沢池に舞い降りた鳥に宮崎さんが言った
「おまえ、飛び方間違ってるよ」のセリフ。
舘野さんは「えええーっ」と叫んだそうです。心で。
飛翔のプロである鳥に対して自分の理想的な飛び方を要求する宮崎さんについていくのは
本当に大変だったろうなあ、お疲れさまでした。

それにしても、『出発点』『折り返し点』で監督視点、『仕事道楽』でプロデューサー視点、
『作画汗まみれ』で作画視点、『感動をつくれますか?』で音楽担当視点、
『アニメーションの色職人』で色彩設計視点のアニメ制作現場の一部を垣間見てきたけど
新たに動画チェック視点の本を読める日が来るとは。
次は動画、美術、撮影、効果音、広報、CGエンジニア視点なども読んでみたいな、あるかな。
制作と声優視点は『SHIROBAKO』と『それが声優!』がそれぞれすばらしいよね。


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年賀状マラソンようやくスタート。
今回は取りかかるの遅くなってしまったので急がねば~。
毎年テーマを決めて「この人どんな性格かなー」とか頭を使うようにして何人描くってしないと
気持ちがぼんやりして絵もぼんやりしてしまうので気をつけています。
相変わらず和服なんですけどね…(^^)。
非凡なのも描いてみたいけど、意外とふと描いたのがいい絵になったり個性的だったりするので
あざとくなりすぎないように、ちょっとずつ新しいことやってみようの精神でいくぜ。
| ジブリ | COM(0) | TB(0) |
2015-11-26 (Thu)
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トトロのふるさと基金のイベント「25年の歩みとこれから」に行ってきました。
基金の活動に前から興味があったのと、
宮崎駿氏をはじめ関係者のお話を一度は聞いてみたかったので。
わたしはナショナルトラストに詳しくないので報告や対談を聴いても
へーって感心するばかりだったのが少し恥ずかしくもありましたが、それでも参加して良かったです。
写真は、会場入口の看板とのぼり。トトロから木が生えてます。うおー神様っぽい。

totoro2.jpg
会場にあった活動紹介パネルの展示。
トトロの森は1991年に第1号地を取得したそうで
その後土地を無償寄付されたり買い取ったりして保全してきた活動や
拠点のクロスケの家、現在進行中の運動の様子などがわかりやすく解説されていました。
ちなみにイベント数日前に32号地が取得されたそうです。めでたい!

totoro3.jpg
まっくろくろすけの募金箱に募金をすると、クロスケを1匹連れて帰れるというので
喜んで協力(笑)。
「写真撮っていいですか」と聞いたら「どうぞどうぞ、あ、盛りましょうね」って
スタッフさんが屋根にクロスケをいっぱい盛ってくださいました。
この量は草壁家より脅威ですぞ^^

totoro4.jpg
映画トトロの場面展示も。

イベントは映画トトロの上映、芸総高校の生徒さんたちによるトトロ音楽会、
基金の歩み報告、対談など盛りだくさん。
わたしはトトロが上映されていた当時は小さかったので映画館では見てなくて
今回初めてスクリーンでトトロを見たのですが、
何度も見てるし会場暗くて寝ちゃわないかなと思ったけど
始まったら寝るどころか見入ってしまってなんかボロボロ泣いてた。。
お父さんがメイちゃんの言うこと否定しないとことか
夜にトトロとサツキたちが木の実を巨木にざあって成長させるのとか
ネコバスがメイのもとへ疾走するのとか、今まで泣いたことないシーンで涙が出てきて
自分でもびっくりしました。
(わたしだけかと思ってたら上映後に後ろの席から「やばい」「号泣」とか聞こえてちょっとホッとした)
あと冒頭の引越しシーンでサツキとメイが家の前に走ってきたとき、
洋間のガラスに2人が映りこんでるの初めて気づきました。
ほんの一瞬、あっという間のカットなんだけど。

基金で理事をつとめる萩野氏の報告がアツイ…!
徳間書店から『あっ、トトロの森だ!』という、工藤直子さんが書かれた本が出ていてずいぶん前に読んで
基金ができてから数年間の歴史(これが悲喜交々で泣ける)は何となく記憶していたのですが
あらためて関係者の口から肉声で聞くと重みが違ってドキドキします。
第1号地取得までの道のりはもはやプロジェクトXであった…あのOPが聞こえてきそうでしたよ。
市民活動というのはよく聞きますけど、パワポで紹介される事例を見ていくと
調査や委員会や行政とのやり取りなど、事務的作業のあまりの多さに途方に暮れそうになる。
まあトトロの場合は地権と寄付金の作業が大部分ではあるけど…。
買い取った森は研究や農作業や地域の活動に活かされているそうです。

安藤聡彦氏と宮崎駿氏の対談も色々考えさせられました。
基金にトトロの名前を貸すことになった経緯について、
宮崎さんは「荻野さんが来たのは覚えてます」と切り出されて
トトロはお客さんが入らなかったけどテレビ放映やビデオで人気が出てキャラクター化の話もいっぱいきて
でも鈴木さんとそれに頼っちゃダメだよね、と懸念していたところへ
基金の話がきて「じゃあ、あげちゃおう」となったそうです。
「仕事ばかりしていたから何かいい活動をしたかった」という思いもあったとか。
(ちなみにトトロを作っているとき狭山丘陵のことは特に考えてなかったようです。
宮崎さんは所沢と東村山の境にお住まいで
引っ越してきたとき散歩していた場所がそのまま映画のロケハンになったそうだ)

活動については「こういう活動の怖いところはみんなが正しいことをしてると思っちゃうところ」
「すぐ有名人の名前を借りたがるけど(ニコルさんとか)安直なこと。ダメ絶対。地道にやること」
「みんなが『近所の森』だと思って大事にすれば100号地になっても大丈夫だと思う」
「ゴミ拾いを美談にしないでください」「自然を保護するとは私利私欲と闘うことです」
「イギリスのナショナルトラストはWW1の権利者戦死による管理者不足がきっかけで起きた。
日本の国土も大切なものという意識を持たなければ」
「寄付は個人の財政事情に応じて出せばいい。持っている人が出せばいいです。
貧者の一灯みたいな話もあるけど1万円は1万円だし1億は1億。ロマンチックにはしない」
「(現地を)見に行ったんです。とても美しい森でした。破壊することはないと思います」
など、など、終始現実的な話ぶりでした。
宮崎さんは基金の活動に参加されていた奥様を車で送迎しているうちに参加するようになったとか。
お住まいの近くにトトロの森17号地があるそうで
よくゴミ拾いや手入れをなさるそうですが、
「作業をすると愛着が湧くし、精神が癒されます。
木や土地と結びつくのはとてもいいことで、人は自然からもらうものが多いと思う」とも語られて
なんだかトトロのお父さんを思い出したりしました。
あと「活動を本にして残した方がいい」と『あっトトロの森だ!』の本を企画したのは鈴木さんと聞いて
あ~あのかたは根っからプロデューサーだなあと思った。

安藤さんが報告してくださったピクサーの顛末がすごくアツくて。。
堤大介さんを通して基金へ協力の申し入れがあったので素直に「寄付を」とお願いすると
世界中のアーティストに呼びかけて「わたしのトトロ」を200人に描いてもらって
サンフランシスコで展覧会をやってさらにチャリティオークションまで開催、
寄付金2000万円が集まり土地が買えたのだそうです。しゅごいよー!
そうだなあラセターさんたちはそれくらいのことはやると思う(^ω^)。
「欧米は寄付の文化があり土地を守ればいつか自分に返ってくる、という思想があるからではないか。
地権者、海外の人々、寄付してくれた人、ボランティア、みんなのおかげ」と安藤さんは力強く語られて
司会者の人(基金の理事)も「みんなの活動ですね」とおっしゃってました。

基金は現在、墓地開発計画への対応中とかでお墓の話も出たのですが
宮崎さんは「自分たち夫婦は話し合って散骨にしようと言ってます。
孫は1人しかいないので全部背負わせるのはいやだし、柳瀬川に散骨しようかと」
などと、何というかとても"らしい"なあと思うお話もありました。
あと、予定時間より早く終わりそうになって質疑応答もなくて司会者がどうしましょうって言ってたら
宮崎さんが突然、「市長どうですか?」って最前列に座っていた所沢市長に無茶ぶりして(笑)、
最後の最後に急遽、市長が対談に飛び入り参加することに。。
「行政と民間のパートナシップを」と宣言して宮崎さんに肩叩かれてました。まあ、まあ。

舞台に登壇なさったとき正直、あれ宮崎さん小っちゃくなった?って思ったんですが
声は今までテレビなどで聞いてきたあの声だし、言葉もぜんぜん変わってなくて
哲学の一貫した人だなあと改めて。
10年ほど前に横浜で偶然、宮崎さんをお見かけしたときはなんて大きな人だろうと感じたのですが。
宮崎さんがお年を召されたからなのか、わたしが年を重ねたからなのか。
でも舞台袖で高校生と並んでいるのがチラッと見えたときは普通の大人サイズに見えた。むむ。

そうそう、高校生の吹奏楽と合唱は元気があってとてもよかったです。
さんぽととなりのトトロのときは会場に手拍子が起きていました。
「今日は歌ってもらえて、トトロは本当に幸せな映画だと思う」と、宮崎さんもおっしゃってたね。→こちら

totoro5.jpg
25周年記念の缶バッジがかわいくて5個ゲット。
わたしはトトロのイメージカラーは緑だと勝手に思ってるのですが
大きな缶バッジが緑色なのが個人的に高ポイント。
今回は学ランを着たボランティアの生徒さんたちが会場のあちこちに立ってて
胸や詰襟に小さな缶バッジがついてました。
舞台で楽器や歌声を披露した生徒さんたちも、胸にトトロのバッジをつけていたっけな。
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2015-06-02 (Tue)
sarusuberi.jpg
地元の映画館で配給してないうえに都内もそろそろ終了しそうな雰囲気だったので
大急ぎで先週末に映画『百日紅』を見てきました。
今まで一度も映像化されてないのに杉浦日向子さん没後10年の今年にまさか映画になるとは…!
お栄ちゃんや北斎爺ほか個性豊かな人々が自由に動いてましたよ~大画面で観てよかった。

こちらで冒頭6分だけ本編が見られますので興味のある方どうぞ。

sarulunch.jpg
この日のランチです。京都のおばんざい。
ほうじ茶ご飯って初めていただきましたけどおいしい(^∀^)。


あと、観た日が5月29日でゴフク(呉服)の日だったので
本当は着物で映画館に行きたかったのですが、当日は雨が降っていたので洋服で行きました。
でもせっかくだし、と帰宅してから着たのがこちら↓
sarukimono1.jpg
袷なので今の時期着ると暑いですけど、
白地に模様入りなのが映画のお栄っぽかったからこれにしました。
帯も映画にあわせて紫色☆

sarukimono2.jpg
写真だとわかりにくいですが、
実はおはしょりを作らず紐で裾をたくし上げて帯を適当に結んでます(笑)。
お蔭で襟と裾がぐちゃぐちゃ、江戸の人たちはこんな着付で生活していたのかな…。
外は歩けそうにないなあ、慣れてないし着崩れまくりそう(;´∀`)。


そんなわけで以下、まとまりのない所感書き。ネタバレを含みますので未見の方はご注意ください。
大丈夫な方はクリックでオープン☆↓ >> ReadMore
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2015-02-14 (Sat)
doramovie1.jpg
神保町シアターにて開催中のドラえもん映画祭2015に行ってきました!
1980年公開「のび太の恐竜」に始まるドラえもん長編映画35周年を記念して
3月まで恐竜~新・大魔鏡までの35作品が、併映も合わせて順番に上映されています。
(…と言いながらブリキの迷宮と同時上映だったソラえもん号と
96年からのドラえもんズが全作カットされているのは滝涙を禁じ得ない、大人の事情かな)
全作品、当時の35ミリフィルムを使ってくださるというファンにはたまらないサービスっぷり。
さすがに上映すると劣化が激しい部分もあるものの、
昔見たままの雰囲気がバシバシ伝わってきて胸にぐっときました。

doramovie2.jpg
わたしが見てきたのはこちら、1990年制作の『ドラえもん のび太とアニマル惑星(プラネット)』。
当時同時上映の『チンプイ エリさま活動大写真』もついてました☆
上映時まだ小さかったのでビデオでしか見られなかった2作品を
大スクリーンで見られるんだーわーい!と張り切って前売券取りました。

doramovie3.jpg
この日のチケット完売!!祝日だったせいもあるかも。
アニマル惑星の他のラインナップが「日本誕生」「パラレル西遊記」「鉄人兵団」というのを見ると
80~90年代に子どもだった人たちが集まったのかなと思っていましたが、
シアターに入ってみるとふつうに老若男女いらっしゃいました。
あ、わたしの隣に座っていた子連れのお父さんはたぶん同世代だと思う。


まずは『チンプイ エリさま活動大写真』の上映。
上映前に会場アナウンスで「エンディングの最後が切れています」とあらかじめお知らせがありましたが
本編もフィルムが何か所か切れてたよ、
後半でエリちゃんがリリンちゃんの代役することになったとき
「殿下のためにそこまでしていただけるとは」って感激してたワンダユウさんに
チンプイが「違うと思うけどなあ」って突っ込むシーンとかね。
子どもの頃にビデオで50回以上観ているわたしに死角はないのだ( ̄▽ ̄)☆
ラストカットはね~チンプイが「おしまい」って看板持って手を振ってくれるんだよ!かわいいよ!
(まじで1コマ1セリフに至るまでしっかり覚えている自分がこわい、どんだけ見てたんだろ)
ビデオテープはすり切れてしまったので今は手元にありませんが、DVD出てるし買おうかな…。

チンプイが相変わらずかわいすぎて脳が揺れまくりましたよ、やっぱり大好きだー!
大きな耳と小さな目と、あの2頭身で画面をくるくる飛び回るたびに声出しそうになるのを
がんばって堪えたので誰か誉めて。
堀絢子さんの代表作はハットリくんとチンプイだと思います…両方好き。
エリちゃんとリリンちゃんの友情がすごくステキで、
2人が仲良くしてるのを観るのが子どもの頃から大好きであの頃の気持ちを思い出せました。もえ。
エリちゃんがおうちの垣根を飛び越えて帰ってくる描写が大好きですごく真似したかったんだよな…
この頃の林原めぐみさんは元気なキャラ(らんまとか)を演じることが多かったので
久し振りに溌剌とした声が聴けて懐かしかった。
リリンちゃんはTVアニメには出てきてませんが、描かれていないところで交流が続いてたらいいな。
声が岡本麻弥さんだったのですね~サクラ大戦の織姫の片鱗がこんなところに(違)。
内木くんのすごさ。子どもの頃のわたしは彼が何を言ってるのか半分もわかりませんでしたが
日本との時差を考慮して移動先がアフリカだと一発で当てたり
「インド洋あたりならモンスーン発生してる」とか「脚本を見ないで批判しても仕方ない」とか
ここぞという時に知恵を応用したり突っ込める彼は本当に頭がいいよね。
佐々木望さんの声は内木くんで初めて聞いたと思います、お名前を意識したのは幽助だけど。
あとビルーカス監督を演じてらしたのが先月亡くなられた大塚周夫さんで
他にも富山敬さんのコビウリや青野武さんのデブラムーなど
在りし日のベテランさんたちのお声をひさびさに聴いて泣きそうになりました。
過去の作品を見るとお元気だった頃の声優さんのお仕事に触れられるので、
そういう意味でも定期的に見るといいんだろうな。(゚ーÅ)ホロリ

あと、ストーリーがすごくよくできているうえに
こんなにも「作品づくりあるある」に満ちた映画だったというのにも気づきました。
主人公のモデル(今回はエリちゃん)さんと監督のケンカ、予算オーバーに慌てるプロデューサー、
監督の要求を叶えるため西に東に飛び回る現場スタッフなどなど。
何だかんだで振り回されていたのはワンダユウさんですね、いつものことですね(笑)。
エンディング映像で劇中のエリさま映画に携わったマール星人さんたちが順番に出てくるのですが
キャスト、助監督、カメラ、衣装、美術、制作、特殊効果班などなど
特に役職名がテロップされてるわけでもないけど持ち物とか劇中の役割とかでそれが感じ取れて
これもわたしが経験を積んだからわかるようになったのかなと。
リアルタイムで観てわからなかったことは自分が追いついてないだけで、
時間をおいて観ると少しは追いつけている自分に気づけるのだな…。
(そう思うと、作品に併走できるというのは本当に幸運なことなのかもしれない。まだ経験ないけど)


続いて『ドラえもん のび太とアニマル惑星』。
ビデオで何回か見ていて、チッポの「光の階段と星の船を発見するんだ」のセリフを強烈に覚えてて
他はほとんど忘れてしまってたんですけど、今回観てああ、こんな話だったのかと。
学校の裏山がゴルフ場にされかねないと町内会の人たちが反対署名を集める活動と、
ニムゲによるアニマル星への侵攻が対比する形で進んでいくストーリーが印象的でした。
脚本の骨格がしっかりしててキャラクターも世界観も重厚で伏線の張り方と回収もすばらしくて
色んな意味で本当に楽しめて勉強になる作品だと思う。

アニマル星の人たちが神話や宗教、年中行事を持ち社会秩序を維持している背景には
はるか昔にひとりの科学者が影響を与えていて、
他の小さな原因も重なってのび太くんとチッポが出会ったというところに繋がっていくのが
藤子先生のSFが大炸裂しててワクワク。
藤子作品のすごいところは、世界や道具や材料そのものには突拍子がなくても
歴史や仕組みにちゃんと根拠があって説得力があるところだな…。
月のツキがご都合春菊という植物から作られているとドラちゃんが説明する場面では
シアターのあちこちから笑いが起きていました(´ω`)。
盛大にツキまくりながらロミちゃんを助け出してくるのび太くんのくだりは
時間制限もあったので劇中のドラちゃんたちと一緒に「早く早く!」ってハラハラしっぱなしだった。
そんな中で、犬のお巡りさん(チッポのお父さん)が迷子の子猫ちゃんをお家に送り届けたり
白ヤギさんが黒ヤギさんからの手紙を食べてしまって「さっきの手紙のご用事なに」と返事を書いてたり
クスッと笑える遊び心も随所にありました。

ドラちゃんが狸と間違われて全力で否定するのは長編のテンプレートですけども
今回は動物の星が舞台なので当然、本物の狸さんもいて「たぬきのどこが腹立つ?」って聞かれて
「そ、そういう意味では…」と慌てふためいててかわいかったです(笑)。
ジャイアンが、長編映画の彼にしては珍しく弱気になってたところもあったのですが
そうだね、走って疲れて帰れないかもしれない不安にかられているときに
ピンクのもやのあれはトラウマよね…。
でもチッポがピンチと知るや風呂敷抱えて宇宙救命ボートに乗りこんだのかっこよかった☆
「友達が助けを求めてるのに、知らん顔していられるかよ!」
ぎゃージャイアンーー!!(バンバンバン!←床叩)
ゴリラのおじさんにしょっちゅう息子さんと間違われてたけど、
最後の最後にはそれが伏線になってて「うわあ、これで帰れるのか!」と感心しました。
どんな経験も無駄にならないのが藤子作品のいいところだなあ。

あと、この頃からドラえもん映画のオープニング映像にはCGが導入されていますけども
映像を見ていて、セル画アニメ全盛期の中で違和感なく3DCGを併用する技術は
まだまだ手探り状態だったんだなと感じられて、
そういう分野にかけてはあれから飛躍的な技術革新が生じているのだなあと
アニメ界の進化を思ってしみじみしました。
とはいえ、積み木のような造形の山や雲や車が愛くるしく動いている映像は
当時のハイテク死ぬほど積み込んでやるぞ!みたいなスタッフさんの心意気を感じる。

わたし人生で最初に見たドラえもん映画は日本誕生で、
後はねじ巻き都市冒険記までと太陽王伝説をそれぞれ何度も見ていまして。
なんというか、リアルタイム補正かかってるかもしれないけど
この年代の作品は藤子先生の思いが全面的に押し出されているように感じられるのですよね…。
アニマル惑星も1990年の映画なので折からの環境問題や世界情勢などへの強烈なメッセージが
ふんだんに盛り込まれているのも特徴かなと。
ニムゲの住む月が国も人心も荒廃してしまっているのに対して
アニマル星のクリーンエネルギーや汚染されない下水がユートピアの象徴のようで。
チッポが「のび太さんたちの星はどうです?」と問うて「この星と同じくらい美しいさ、今はね」って
のび太くんがすごく優しい声で答えるんですけど、
その後の「これからもずっと僕たちで美しい星にしていくさ」って言うのは力強さがあったな…。
小原乃梨子さんののび太くんはああいうところで迷わなくてすごく好き。
ラストで連邦警察につながれたニムゲ総長がマスクを取ってもらって思いっ切り深呼吸して
「すばらしい空気だ」って呟くのとかも、
てかマスク取った瞬間ガタッときてこのセリフ、もう彼の人生がぶわーっと想像できて本が1冊書けると思った。
若くて美形で(大事)ナウシカみたいにきっと生まれた時からマスクがないと暮らしていけない環境で
でもそれは彼のせいではなくて、ずっとずっと隣のアニマル星がうらやましかったはずで
でも話し合いで移住するのではなく侵略する方法しか知らないっていうね。
エンディングテロップで声がミッターマイヤーだったのも初めて知ったよ!

エンディングテーマを聞いていて、「花を見つめて微笑んだのは人間だから」の歌詞がふと
劇中でのび太くんとチッポを繋いだ一輪の花を思い出したけどたぶん考えすぎよな…。
ドラえもん映画の主題歌集のCD持ってますが、90年代の曲はリピートしまくって聴いてる。

あ。アニマル惑星の感想をぐぐっていたらこんなの見つけてしまいました。。→こちら
「最後の一言に壮大なスペクタクルを妄想した」わたしはこれでした。
いやードラえもん映画にこんな敵キャラがいたとは…ぜんぶ持ってかれましたわ。
原作マンガだと顔出ししないらしいんですけど映画は素顔出したうえイケメンとはこれ如何に、
ガリオン公爵や出木松博士もイケメンでしたが総長はちょっとダークホースすぎた。。
前作(日本誕生)のギガゾンビも仮面キャラでしたが差が激しすぎるよ!
藤子先生とスタッフさんに一体何があったのか、思わぬところでドキッとさせるこのテクとは…。
(あとマスクマンで素顔が気になってるのは雲の王国のグリオさんです。どんな顔してるのかな)

そういえばアニマル惑星のスタッフクレジット、原画に湯浅政明さんのお名前がありました。
どのカットかわかりませんが、踊るポンポコリンの要素が感じられたらそこだと思う(わからんて)。
他にも仕上に京アニの八田陽子さん、スタジオタージの土屋透治さんがいたりして
アニメ史の一部を垣間見たような気分に。
エリさま活動大写真の作画監督には高倉佳彦さん、制作進行に水島努さんがいたなあ。
そして、両方の録音監督が浦上靖夫さんでした。
本当に本当にすばらしいお仕事をありがとうございました。御冥福をお祈り申し上げます。


bondy.jpg
ランチはカレー屋さん「ボンディ」でいただきました。
神保町に何度も通っているくせに神保町でカレーをいただく機会がなかなかなくて
せっかくなので行こうと思ったわけです。

壮大な映画の後で頭も心もパンパンのままボーっと歩いてお店に入ったのですが
カレーを一口いただいたら(中辛だったにも関わらず)ぴりっと効いたスパイスにびっくりして
一気にもぐもぐしてしまった。
店内も混雑していて相席でした。またゆっくり食べに行きたいな。
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2014-12-01 (Mon)
ghibli20141.jpg
先週末に三鷹の森ジブリ美術館へ行ってきました。
去年のレンズ展には結局行けなかったから2年ぶりです☆
ちょうどクリスマス装飾も始まっていました~ジブ美のクリスマスは気合いが入ってて大好きだ!

ghibli20142.jpg
チケットを片手に入場待ちしながら外観をパチリ。
開館した13年前は真っ白だった壁が今やすっかり蔦だらけですね。
訪れるたびに少しずつ増えていく緑を眺めるのもここの醍醐味です(^ω^)。
(宮崎さんは年月が経つごとに味わいが出るようにしたかったらしい)

以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開閉しますのでどうぞ☆
(拍手お返事は次回記事にさせていただきます。もうちょっとお待ちください) >> ReadMore
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2014-08-04 (Mon)
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江戸東京博物館の「思い出のマーニー×種田陽平展」に行ってきました!
4年前のアリエッティ展と同じく、種田陽平氏がマーニーの映画の世界を
巨大な実写セットさながらに作り上げた立体展示と
映画に使われたスケッチや設定画、背景画などが展示されて
マーニーの世界を見て体験できる2度おいしい展覧会です。
映画の世界に入れる展示って登場人物がどこにいたかを実感できるから大好き☆
ロケ地とか撮影に使われた建物とかをお出かけの途中で余裕があったら見学するくらいには
ミーハーなのです(笑)。

湿っ地屋敷のジオラマがとってもよかったです!
広い湖と、水の向こうに建つ大きなお屋敷と、背後の大きな木々。雰囲気ありまくりでした。
湖にはボートをこぐ杏奈の人形、お屋敷の窓の中には湖を見つめるマーニーの人形がいて
照明が朝日→お昼→夕方→夜と数分ごとに変化していくのもすてきでした。
そのまま使えそうなお屋敷の設計図(しかも100年前っぽいフォントで書いてある)もあったし、
向かいに展示されている杏奈が描いたスケッチや背景画を見ながらジオラマの後ろに回ると
ちゃんとお屋敷の正面まで見られるよ!穴からのぞきながらだけど!いやはや感動。
杏奈とマーニーが3つずつ質問しあう漁師小屋のジオラマがボロの掘っ建て小屋感満載で
草木もリアルで「触らないでね」って書いてあるけど触りたくなる完成度。
岸辺に寄せられているボートの上にはピクニックの支度までしてあるよ…!
背伸びしながら小屋の窓をがんばって覗くとろうそくに照らされたマーニーが見えます。
杏奈とマーニーがきのこ狩りに出かけた森のジオラマは緑がいっぱいで
風に葉っぱがこすれる音とか鳥の声もして、丸太橋を渡るマーニーが投映されてました。

中に入れる展示もありましたよ~サイロとマーニーの部屋!
サイロは暗いし足元じめじめしてるしゴオ~ガシャーン!って風と雷の音がして怖いですけど、
マーニーの部屋に入れたのはすごくうれしかった☆
マーニーがばあやに髪をとかされてる映像が映ってる青い窓を見てから
ぐるっと回ってお部屋に入るのですが、
家具も小物も揃ってるし本棚には赤毛のアンやクリスマス・キャロルやシャーロックホームズがあるし
マーニーの日記の6月7日のページが開かれてるし!
いつマーニーがここへ来ても住めるよってレベルの完成度だった。
(そしてきっとわたしはベッドのシーツを頭から被せられてドアに鍵をかけて閉じ込められてしまうに違いない)
あと久子さんのキャンバスも展示されてて、キャプションに原画:吉田昇ってあった!
ポニョの美術監督を務められたとき炸裂させてた不思議な色合いの湿っ地屋敷の鮮やかさ、
吉田氏ハスハス。


それから、わたしが行った日は映画の主題歌を歌ったプリシラ・アーンさんと
映画の音楽を担当した村松崇継さんのミニコンサートも開催されましたので聴いてきました♪
白いワンピース姿にギターとハーモニカ装備のプリシラさんと、スーツをびしっときめた村松さんが
すてきでしたよ!
司会はジブリの宣伝といえばこの方、依田さん。軽快で愉快な進行でした。
プログラムは以下です。

1.This Old House(展覧会のメインテーマ)
2.Dream(プリシラさんのソロ)
3.Deep Inside My Heart(プリシラさんのソロ。米林さんのメモを見て作った曲だそう)
4.ひこうき雲(プリシラさんのソロ。日本語で歌ってた!)
5.杏奈(村松さんのピアノソロ。映画のメインテーマ)
6.マーニー(村松さんのピアノソロ。杏奈とマーニーが月夜の湿地でボートに乗る時の音楽)
7.I Am Not Alone
8.Fine On The Outside(映画主題歌)
アンコールは「やさしさに包まれたなら」を日本語で歌ってくださいました。

プリシラさんのウィスパーヴォイスは生で聴くといっそうきれいでうっとり聴き惚れました。
曲が終わるとかならず「ありがとうございました」って日本語で言ってくださったり
映画の宣伝ツアーで日本のあっちこっちを回っていてすごく楽しい、
楽しいから終わってほしくない、広島で食べたつけ麺がとてもおいしかった、
マーニーの映画は映像も何もかもが美しい、自分の歌が最後に流れた時はうれしかった!と
たくさんトークもしてくれました。
村松さんも「プリシラとは音楽の波長がとても合います」とニコニコおっしゃられて
おふたりとも共演を楽しんでおられるのがよかったですね。
ちなみに村松さんはジブリの映画で久石譲さんの音楽を聴いて作曲家になりたいと決心して
久石さんと同じ大学の同じ学科を卒業したらしいです!
(前に依田さんが久石さんにそれを伝えたところ「あ、そう…」とびっくりされたご様子だったとか)

運よく最前列の席で聴けたのですが、コンサートが終わる前に
わたしの後ろに座っていた麻呂さんこと米林監督がスッと立ち上がってステージに上がって
プリシラさんと村松さんに大きな花束を贈呈されて盛り上がりました☆
米林さん、依田さんに話ふられてもスラスラ応えられるまでに取材慣れされてた…おおお…!
種田陽平氏と西村プロデューサーもいらしてて思いっきり目で追ってしまいました、
だって背高くてかっこよかったから…ごめんなさい(;´∀`)。

生演奏っていいな~♪


anamarnie.jpg※クリックで大きくなります
展覧会でもらったスケッチブックに、杏奈とマーニーを杏奈のスケッチ風に描いてみました。
浴衣着てる杏奈すごくかわいかったなあ。


というわけで前置きが長くなりましたけども、映画も見てまいりましたので感想書きます。
以下、いつものように長い&ネタバレしまくりですのでお時間のない方・未見の方ご注意ください。
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2014-07-03 (Thu)
DSCN1392.jpg
観ようかどうしようか迷っているうちに前売り券を買いそびれてしまっていたのですが、
友達やフォロワーさんたちの間で「おもしろい!」「最高!」と評判になっていたので俄然興味が出て
先日、仕事の帰りに映画『超高速!参勤交代』を観てきました。

スーパー歌舞伎IIでもらったチラシ(写真左)を見るたびずっとクスクス笑っていたのですが
本編はそれ以上に笑った笑った、劇場で席について立つまで笑いっぱなしでした!(^▽^)
ミッションインポッシブルとゴレンジャーと少しの史実と王道時代劇をミキサーにかけて
ミックスジュース絞り出したらこんなになりましたって感じ。
タイトルからおふざけ感があふれ出ていますが、本編も真面目にふざけながら時代劇やってました。
侍、忍者、チャンバラ、芸者、将軍と時代劇ファンなら振り向かずにいられないキーワードてんこ盛りで
ギャグも人情もあってパーフェクトですな。
主人公のお殿様は実在の人物ですけど、歴史劇じゃなくあくまで時代劇であるところがミソ。
あとギャグがね、なんか人の失敗を笑うとかじゃなく必死な人が思わぬところでズレてしまう的な
滑稽な感じなのもよかったです。
ああわかるわかる、っていとしくなりました。

てか蔵さんの殿様、普段あんなお人好しなのに刀抜いたらしぬほどかっこよかった…!
あと知念くんと上地さんが後半全部もっていきました。

以下↓いつものように長い&遠慮なくネタバレしていますので未見の方はご注意ください。
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2014-01-17 (Fri)
先月が誕生月だったので、妹と弟が『モンスターズ・ユニバーシティ』のDVDをプレゼントしてくれました。
結局映画館には行けなかったのですが、観に行った妹が
「いつものピクサークオリティだから安心して見るといいよ」って言うし
友達からも「去年観た映画の中で一番おもしろかった!」って聞いてたのでわくわくして再生したら
いい意味で予想通りというかお約束というか、
「あーもうこいつら本当しょうがないなー」ってワハハハと笑える作品でした。面白かった(´▽`)。

続編にあたる前作『モンスターズ・インク』は会社で奮闘するマイクとサリーを描いていますが
ユニバーシティはインクで仲良く仕事する2人がいつ出会ってどのように仲良くなったかが
数々のエピソードを通して描かれます。
出会いが最悪で、でも付き合ってるうちにどんどん仲良くなるというのは
ピクサー作品で割とよく見られるパターンだったりしますね。
なんだかなあ、あれだ、『トイ・ストーリー』の無印を見たときの印象に近い気がしました。
(トイスト無印は、バズが自分はおもちゃだと自覚するシーンが切ないけど大好きで
そんなバズを懸命に励ますウッディも大好きで、
ラストにアンディのもとへかっこつけて落っこちていく2人も大好きだー!)

ちびっこマイクは、成長後からは想像もつきませんがいたずらっ子だったんですね。
ちっちゃいから先生にも見落とされたり、大学に入っても一番小さくて
(学生証の写真撮影したら頭半分しか写ってないのに「大学生になれた!」ってはしゃいでて笑った)
どんなことにも興味津々。
ただ他人に対して気を遣うタイプなのは前作と同じかな…。
ウーズマ・カッパの仲間たちにも最初は遠慮したり戸惑ったりしてたし。
でも、インクの先輩モンスターに憧れて怖がらせ屋になりたくて人一倍勉強熱心だから頭もきれるし、
怖がらせ大会で仲間たちをトレーニングしたり実戦で指示を出すのも的確だったりする。
天性のアシスタント体質なんだろうな~。
おまえは怖くないって言われて反発したり、
とんでもないタイミングでやってきた本番で自分は怖がらせることができないと悟ったり
(わざと目をかわいく大きくデザインしたってスタッフさんがメイキングでおっしゃってた)、
どんなピンチのときも状況判断能力はズバ抜けていたりするマイクを
後半ではずっと応援していました。
ギョロ目ちゃんは落ち込んでるときでさえもポジティブシンキングというか次のことを考えるんですね。
クライマックス、極限状況でモンスターの世界に帰るための作戦をはじき出した頭脳とど根性、すごかりし。

サリーは相変わらずのフサフサ君で(触ってみたい*^ ^*)、
やっぱり成長後からは想像もつきませんが天狗君だったんですねえ。
自分はエリートの家柄で最強の怖がらせ能力を持っていると思っていて、それを周りにもひけらかして
マイクが何か言うたびにのらりくらりかわしていて
でもそれは怯えの裏返しでもあったわけで。
サリーがそのことを自覚してマイクに告白するシーンがじんときてしまった。。
ウーズマ・カッパの仲間たちにも最初は上から目線だったけど
徐々に大会で優勝したい気持ちが強くなると仲間たちにも目を配るようになってて
おお~だんだんインクのサリーっぽくなってきたじゃん!って嬉しくなりました。
クライマックスでマイクに励まされながらガオー!!!とやってのける姿に感動。
「おまえは確かに怖くない、でも怖いもの知らずだ」とマイクに告げるのも感動。

2人が人間の世界から帰ってくるために奮闘する一連のシーンが良かった!
インクでの2人を彷彿とさせたよ。ファンにはたまらない。
やっぱりこの2人はこうでなくっちゃなあ~。
マイクは怖がらせ屋になるのが夢だったけど諦めざるをえなくて、
でもサリーを最強の怖がらせ屋にするために全力でサポートするという新しい目標ができて
最後は生き生きしてましたな。
人生はニャンとかなる!(笑)
(しかしあのくだりを見ているとインクで雪山に追放されたとき
サリーがマイクに言い放った「どうでもいいだろ」のセリフがぐさっときますな…。
こんなに2人でがんばってきたのにそれはないわ~ありゃマイクも怒るわ~…)

前作と同じくたくさんのモンスターが出てきます!
姿かたちはもちろん、色とりどりで目にも鮮やか。ピクサーの創造力すごいですね。
マイクが憧れるインクの先輩モンスター、ウィンクとかしてめちゃくちゃかっこいいっすね…。
あれは一緒に働きたくなるよ。
ランドールが初登場時に眼鏡かけてモジモジしてめっちゃかわいかったんだけど、
ジョニーと付き合うようになってから何となく距離ができてサリーとの因縁も描かれてて
ああこれがインクに繋がっていくんだなって思った。
ランドール…こんなに素直な子だったのね( ˘ω˘ )。
女の子モンスターのサークルもあってみんな三つ目でドッキドキなスタイルで、
火を噴くスキルつきというおそろしい女子力。下手に触ると火傷するぜ。
極めつけはハードスクラブル学長ですね!恐ろしさと気品のあるモンスター。
彼女がバサーッ!て翼を広げたときの迫力よ…マイクとか目じゃない。
モデルは百足だそうで、ピクサーのスタッフは学長をデザインするために
本物の百足を会社に持ち込んで観察したそうな。ひいぃっ…プロって。
そして図書館司書のおばさまは怖い。学長より怖い。
MUにおける最強モンスターだと思いました。彼女を倒せるモンスターが果たして大学内にいるのかどうか。
皆さん図書館では静かにしましょう(´▽`)。

ラストに怒涛のインクへのリンクがあって感動した…!!
CDAの制服を頭まで被ってモゴモゴ口動かしてる人が何しゃべってるのかと思いきや
「この2人を見張ってるよ~どこにいても~」ロズだーーー決めゼリフキターーー!(笑)
もう口調というか声だけでわかりますね(笑)最高です。
インクへ入社してからのマイクとサリーの下積み時代も長くてびっくり、
もうあれロードムービーにできるよって思った。
前作でトップの成績を誇っていた2人が
実はまさかの大学退学でバイトから始めていたなんて誰が想像できたでしょう。
郵便物仕分け係から始めて、社員食堂、ボンベ倉庫と異動し、
試験を受けて晴れて夢だった怖がらせ部門に異動!
めでたく初日を迎え新しい一歩をマイクが踏み出すシーンで綺麗に幕を閉じました。
よかったねマイク…!
あと雪男が現役で仕事してたし、ジョージ・サンダーソンもいてびっくりしたけど
一番びっくりしたのはウォーターヌース社長にふさふさの髪の毛があったことだ!

いかん、語ってたら懐かしくなってきたのでちょっとモンスターズ・インクのDVD観てきます。
ロズが「どうも~」って正体を明かすシーンと、
セリアが「がんばれ、ギョロ目ちゃん」てマイクを応援するシーンが好き~☆
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2013-12-13 (Fri)
来年夏公開のジブリ最新作は『思い出のマーニー』だそうですね!!
Twitterのニュースでマーニーの4文字見て「ぴぎゃーー」って叫ぶところでしたよ。
やばいっめちゃくちゃ嬉しいっ待ち遠しい☆
アリエッティに次ぐ米林宏昌氏の2作目ですよ。
アリエッティに続いてアンナとマーニーがジブリの絵で動きますよ。
そして、アリエッティと同じように舞台設定をイギリスから日本に変更するそうな。

原作は前に宮崎駿氏がプッシュしていたので読みまして、面白いようにハマって
今も大好きな本です。
静かで暖かくて胸がぎゅーっとする切ないエブリデイ・タイムファンタジー。
出てくる人みんなすごくいい人ばかりなんだ…。
時の旅人とかトムは真夜中の庭でとかグリーン・ノウシリーズとか、
イギリスは良質なタイムファンタジーが多い国ですね。

公式サイトもできていたので見たら、脚本が3人体制ですね。
千と千尋のとき作画監督だった安藤雅司氏が脚本に参加してる、たぶん作監もやるんだろうな。
音楽が村松崇継氏!京都1200年の旅のテーマ「希望という花を」のお方ではないか。
マーニーの世界観にぴったり~♪
村松氏の音楽に合わせてマーニーがあんな風に、アンナがこんな風に動くとか(落ち着け)
やばい見たすぎる。
生きねば\\\ ٩( 'ω' )و ////


…と、前置きがだいぶ長くなりましたが。
先月と今月と2回観に行ってきた映画『かぐや姫の物語』の感想を書きたいと思います。
あめつちよ。
以下、盛大にネタバレしていますので未見の方はご注意ください。
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2013-10-24 (Thu)

こんにちは!FC2ブログトラックバックテーマ担当の木村です。今日のテーマは「怪獣といえば?」です。「怪獣」というと、みなさんは何を思い浮かべますか?だいたいがSFや特撮モノでしょうか人によっては会社の上司だったり、嫁だったり…する!?私は怪獣といえば特撮モノにでてくる敵ですね。だいたいベタなのしか思い浮かびません小さい頃、よく服の首元を頭にひっかけて、真似した記憶がある人も多いのではないかと…(私...
FC2 トラックバックテーマ:「怪獣といえば?」


ゴジラ!!(´▽`)
存在感からしてもう神ですが、とにかく文句なしにかっこいい。マイボス。マイヒーロー。
初期の「俺の行く手阻んでみろ全部ぶっ壊す」なゴジラも
中期の「俺の地球征服してみろ全部ぶっとばす」なゴジラも
長い休止を経て80年代に復活した黒目無機質ゴジラも
VSシリーズにおける人と心を通わせながらも決して相容れようとしないゴジラもみんな大好きだー。
それぞれの時代のゴジラにそれぞれの良さがありますな。
造形がかっこいいと思うのは80年代ゴジラ。
顔つき、体型、筋肉のつき方とか申し分ない。バランスのとれたよいデザイン。
あの姿を思い浮かべただけで伊福部昭氏のテーマ曲が頭の中に自動的に再生されます。
ドシラ、ドシラ、ドシラソラシドシラ…♪
オーケストラで怪獣映画の音楽っていいよね~。
ちなみにゴジラの声を考案したのも伊福部氏だとか。コントラバスを革手袋でギギギと弾いたそうな。

子どもの頃に一番好きだったのはモスラでした。今はゴジラと並んで好きな怪獣です。
よくゴジラ関連の本とかだと、「平和を愛する優しい怪獣」みたいな紹介文がついてますけど
まあ間違いじゃないとは思いますけど、
小美人やコスモスがピンチになると街ぶっ壊してでも助けに来るオトコマエっぷり(主に初期)とか
ゴジラやバトラがピンチのときに何だかんだ言いつつ手を貸してくれる義理人情(主にVSシリーズ)とか
それだけでも充分かっこいいんですけど、
モスラが行動するのってだいたい自分の大事なもののためで、
そこが他の怪獣の行動原理とちょっと違う部分かなと思います。
何ていうのかな、「自分たちの生活に乱入するな、乱入しなければ何もしない」的なスタンスに
ものすごく共感を覚えるといいますか。
ある意味ストイックでハードボイルド。やばい。かっこいい。
造形はやっぱり90年代が一番好きです。体長、目の色、羽ばたき、すべてがパーフェクトな美。
あとスペースゴジラに出てきたフェアリーモスラも好き~。


ウルトラマンの怪獣で好きなのはピグモンとかケムール人とか面白いなと思う。
グリーンモンスとか、成田亨氏の前衛性がビシバシに出ていて好きなデザイン。
というか、ウルトラマンの怪獣たちはみんな混沌としたかわいさがあっていいですね。
レッドキングとか屈指の萌えキャラじゃないか…。バルタン星人は面白いけど好きでも嫌いでもないです。
(ちなみにうちの弟は「ゴモラ様」と様付けで呼ぶほどのゴモラ好きだ)
ウルトラマンエースに出てきたバクタリとか、タロウに出てきたムカデンダーも好き。
バクタリは俺の爪が火を噴くぜ~なバク怪獣で、
ムカデンダーは百足だからか、しなやか&鮮やかなコンビネーションアタッカーであった。
怪獣じゃないけどセブンのメトロン星人も好きです。
シュールレアリスムが服着て歩いてるような人物。(いや、メトロン星人本人は何も着てないけど)
あとウルトラQのカネゴンも好きなのですが、
いつだったか再放送でカネゴンの話を見たときは背筋がぞーっとしました…。
あんな話とは思わなかったんだ。
興味のある方ぜひ見てみてください。たぶんTSUTAYAとかのレンタルで借りられます。

ウルトラマンといえば先日、
ウルトラマンのNGシーンをまとめたテープが見つかったそうですね!→こちら
怪獣を振り回すウルトラマンが転んじゃったり、怪獣がセットにつまづいたりと
ああやっぱり相当大変だったんたな…としみじみしちゃうようなシーンがいくつか。
当時はほんと体当たり撮影だったんですね。

初代ゴジラを演じた俳優さんの話を何かで読みましたけど
着ぐるみの視界ってすごく狭いそうで、まっすぐ歩くだけでも大変とおっしゃっていたな…。
あと、ゴジラの頭の部分が俳優さんの頭上にある感じだったらしく
ゴジラが上を向くシーンは頭を上げすぎて変な向きになっちゃったとか
ゴジラが尻尾で建物を破壊するシーンで尻尾がうまく動かなくて四苦八苦したとか
いろいろ書いてありました。
こういう人たちの苦労や工夫のもと、怪獣映画は成り立っていたんですね。



本日のお絵かき↓
ふたり。※クリックで大きくなります
西美のミケランジェロ展の興奮が冷めらやぬままダヴィデとゴリアテ。
別にダヴィデ像が来てたわけではないですが、
わたしの脳みそは完全にミケランジェロ=ダヴィデ像を連想するように昔からセッティングされてしまっている。
ただ単に、子どもの頃に箱根の彫刻の森美術館で見たダヴィデ像のレプリカに衝撃を受けて
それ以来大好きなだけなんですけど。
フィレンツェのアカデミア美術館の本物見に行きたいよ~どこでもドアが欲しいよ~。

ミケランジェロの作品に、ミケランジェロ自身が「勝利者」と名付けた彫刻がありますけど
あれ老人の上に乗りつけた青年は笑ってないんですよね…。
ミケランジェロ没後わずか7年後に、ミケランジェロと同じイタリアに生まれたカラヴァッジョの
絶筆のひとつが「ゴリアテの首を持つダヴィデ」で、
そのダヴィデもやっぱり笑っていなかったりします。
勝利した人間がテーマの作品ってだいたい笑顔の勝利者を表現しているイメージなので
この2人みたいに真逆の顔を描く芸術家は妙に気になる。
たぶん彼らの人生が反映されてるんだと思いますけど。
(あとカラヴァッジョのファーストネームは確かミケランジェロだったはずだ)
*ブログ内のイラスト記事一覧はこちらです*
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2013-08-04 (Sun)
アルス画房のイラストコンペが無事終了しました~。
見てくださった方々、応援してくださった方々、ありがとうございました☆


ところで、そろそろ観に行った方もいらっしゃる頃かと思いますので、
映画『風立ちぬ』の感想を書いてみることにします。
わたしは公開初日に観て、先週2回目を観て、3回目行こうかな~と考えているところです。
『魔女の宅急便』『紅の豚』『千と千尋の神隠し』の3作がジブリ映画の中で特に大好きなんだけど
この3作に迫るくらいの出来栄えだったと思う。


今日のお絵かき↓
設計者たち。※クリックで大きくなります
二郎さんと本庄さん。
この2人の掛け合い好きだー。良きライバル、良き仕事仲間、良き戦友。
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2013-05-31 (Fri)
映画『ミス・ポター』をやっと観ました!
上映中は上映している映画館が近所になくて、DVDも近くのTSUTAYAに置いてなくて
数年前にNHKのBSで放送したのも録り逃して涙目だったのですが、
先週のBS朝日で放送があって、ほぼ直前に気づいて大慌てで録画しました。
うおおおついにおうちで保存できるのね…やったあ!

ピーターラビットの絵本で有名なビアトリクス・ポターの半生を描いた映画です。
ノーマン・ウォーンと協力しながら動物たちの絵本を出版して大人気作家になって、
やがて稼いだお金で湖水地方の土地を買い上げて環境保全につとめるようになるまでの人生が
美しい映像とともに展開してゆきます。
始まって数分もしないうちに「うわあ好みの映画だ…(*´∀`*)」と思い始め、
「こういうの好きだ…ほんとに好きだ…(*´∀`*)」と思って見終わりました。
人生のロードムービーですね。
冒頭で、ビアトリクスが絵を描く手元だけを映した映像が続くのですが
絵の具まみれのパレットとか、試し塗りとか、鉛筆の動きとか、筆バケツの水に色がパッてつくのとか
セリフがなくてもわくわくしてきます。
昔も今も、絵を描く作業ってこんなにわくわくするんだ…!というのを、あらためて感じました。
今との違いはペンタブ使うか筆使うかの違いだよ!

最初から最後までイギリスの香りがたちこめていたのも感動。
わたしイギリスの映画やドラマはあまり見ない方なのですが
(ポワロやミス・マープルのドラマは好きだけど)、
スッスッと進むストーリー展開とか、中流階級の豪奢なドレスとか髪型とか
馬車とかティータイムとかクリスマス・パーティなどなど
久しぶりに「イギリスっぽさ」をまんべんなく味わえて楽しかったです。
資産家のお家ってなぜあんなにドールハウスっぽいのだ…。
家具も何もかもかわいすぎるではないか~~ときめいてしまうではないか~~。
(去年NHKで放送されていたドラマ「SHERLOCK」もイギリスのお国柄が全面的に出ていて好みです。
ブラックジョークがドン引きするレベル。新シリーズの放映まだかなあ)

ビアトリクス役のレニー・ゼルウィガーさん、笑顔がステキな俳優さんですね。
(ブリジット・ジョーンズの日記は見ていないけど興味湧いてきました)
わたしは、頭がよくて行動力もあって、自分の仕事に自信を持っていて
思いこんだら行くを地でいくビアトリクスをずっと見てみたかったので
ものの見事に演じてくれて嬉しいです。
絵の動物たちを見つめる眼差しがやさしい。
動物たちはビアトリクスにだけは動いて見えるのですが(このアニメーションが秀逸!)、
実際に動いたらこんなだろうな、楽しいなあと思いました。
ピーターに話しかけながら描くのも素敵でした。絵描きならよくやる行動。
「ピーター!動いちゃダメでしょ!」って、本気で叱っていて笑った(笑)。
(だから後半で動物たちが画用紙から逃げ出していくシーンは背筋が凍りつくほど怖かった)
初めての絵本を出版することになったとき、
出版社からの帰り道で馬車の窓をあけて風を感じるシーンが良かったです。
あのシーンのロケ地はハイドパークだそうな…!なんてこったあこがれのハイドパーク!
あんなに広い公園なのですね。行きたいよう。

ノーマン役のユアン・マクレガーが、か わ い い。
普段はオドオドきょときょとしていて、お母さんに頭が上がらないヘタレ君ですが
絵本の仕事の話になると途端に顔を輝かせて語りだすのね。
ビアトリクスの絵を一目で気に入って、印刷コストを下げて安く売るのを提案して
でもカラー印刷には手を抜かないの。かっこいいです。
何よりビアトリクスと一緒に仕事ができるのが嬉しくてたまらないって感じに
始終幸せそうに笑ってばかりでしたねえ。
うおおおユアンかわいいよー!
(『スター・ウォーズ』のオビワン役が全然笑う暇もなかった反動ですかと
突っ込みたくなりました・笑)
クリスマス・パーティでビアトリクスからYesとささやかれたときに
一瞬、ほんの一瞬だけ、わっと泣きそうな顔をするんですが
それ以上にめちゃくちゃ嬉しそうでね(*´ω`*)。
マジで泣くかと思ったよ!ユアンこんな顔できるんだかっわいいーーって胸キュンでした。

駅でビアトリクスとノーマンが別れるシーンは、もうこれきりだと知っているので切なかったです…。
こういうのがノンフィクション映画のシビアなところですね。

ノーマンの姉ミリーがやさしい人で泣けました。
ビアトリクスのよき相談相手で、ビアトリクスもミリーが好きで、気持ち良い信頼関係でした。
「愛する人が幸せになるのが、私の幸せ」は名言ですおねえさま。
演じたエミリー・ワトソンさん、目がとても印象的な俳優さんで、どこかで見たなと思っていたら
『オレンジと太陽』で主演されていた方じゃありませんかー!
そうだったそうだった、映画館でポスター見て思わず釘付けになったあの俳優さんだよ。
宝石のような目とはああいう目のことをいうのかもしれない。
(『オレンジと太陽』そのものは見ていませんが…なかなか観る勇気がわいてこない…)

ノエル君が出ないの何故とか、キノコ研究ェ…とか、絵本の出版の順番がだいぶ違いますよねとか
ビアトリクスのクリスマスといえば『グロースターの仕立て屋』でしょーとか
言いたいことはそれなりにありますが(^ ^;)、
全体的にあたたかな映画だったと思います。
もこもこふわふわなベンジャミン・バニーが出てきてくれたのと、
ビアトリクスが初めて絵本を出すとき、子どもたちがお小遣いで買いやすいようにと
小さなサイズ+低価格での出版を望んでいたのを強調してくれたのは嬉しかったですね。
もともとはビアトリクスがノエル君にプレゼントしたくて、あのサイズになったので。

ロケはイギリス各地で行われたようで、
ビアトリクスが住んでいたヒルトップ農場のある湖水地方でも撮影があったとか。
ヒルトップ農場はいつか行きたい土地ベスト5にランクインしています。いつ行こうかなあ。
余談ですが、そしてロケ地ではありませんがビアトリクス・ポター資料館なるものが
我らが彩の国にあります。→こちら
過去に2度、春とクリスマスの時期に訪れましたが雰囲気あって良かったですよー。
興味のある方はぜひ行ってみてください。

しかし出てくる動物が実写もアニメーションもめっちゃかわいいな、
スタッフに動物好きな人でもいるんだろうかと感心していたら
監督が『ベイブ』のクリス・ヌーナン氏なんですね!
ベイブ大好き~(´▽`)動物わらわらで楽しくて何度も観ました。
吹替えの田中真弓さんの声が超絶キュートで抱きしめたくなります。
田中さんベイブかわいすぎ。見るたびにもえ。
あ、でもアヒルさんはNHK版のが好きでしてな…中の人がばいきんまんでね…ツボでね…ごにょごにょ。



tsurayuki80.jpg※クリックで大きくなります
「貫之1111首」古今集編その24。23はこちら
906年1月。新年の初出勤です。

躬恒「やっと春らしくなってきたねえ」
忠岑「日ごとにあったかくなるしな。あーなんかいいことねえかなあ。ひと仕事したんだぜ、おれたち」
貫之「別にいつもと変わらんだろ」
忠岑「そゆこと言わないっ。いいよなーそっちは仕事も官位もニョキニョキ伸びてなー」
貫之「"ふりぬとていたくな侘びそ春雨の ただにやむべきものならなくに"」
忠岑「ちえ」
躬恒「はいはい、ケンカしなーい」
貫之「…あのさ」
忠岑・躬恒「なに?」
貫之「ちょっと手伝って欲しいことがあるんだけど」

貫之はこの年の2月、越前権少掾に任じられますが遥任(任地に赴かないこと)で済ませています。
御書所の仕事に集中していたのかもしれません。


クリックで拍手お返事。↓
皆さまいつもありがとうございます(^-^)/☆ >> ReadMore
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2013-05-19 (Sun)
映画『のぼうの城』をDVDで観ました。
映画館に見に行った友達が、「面白いから見て!佐藤浩市が超かっこいいよ!」と絶賛していたので
wktkしながら再生したら…最高でした(´▽`)☆
戦国時代が舞台なので歴史劇かと思いきや、大スペクタクルなエンタテインメントになっていて
もうシーンごとに笑ってばかりでした。あー楽しかった。
監督が犬童氏&樋口氏だしね、スペクタクルにならないわけがないよね。うん。
(そして今年2013年は、忍城攻めで石田軍を迎え撃った城代・成田長親の400回忌でもあるそうだ)

以下、異様に長い&盛大にネタバレしています。未見の方はご注意ください。



前回記事
にも少し書きましたが、映画の舞台は戦国時代の武蔵国・忍城。
豊臣秀吉による小田原攻めの一環で、総勢2万の大軍にたった500騎の兵+農民兵で立ち向かった
忍城軍の戦いを描きます。

…で、そもそもどんな経緯で戦になったかといいますと。
「時は戦国時代末期。秀吉さんが小田原に攻めてくるので、
小田原城主の北条さんから各地の支城にヘルプ!誰か一緒に籠城して!と出陣命令がきました。
忍城主の成田氏長は、忍城1000人の家臣から半数の500人を引き連れて
小田原城に籠城に行ってしまいました。
城主の代わりにお城を守ることになった従弟の長親は、
やって来た石田三成軍に対して降伏する予定だったのに
なんと長親がイヤって言ったもんだからバトルすることになっちゃったよ!さあ大変!
どうする長親!どうなる忍城!バトル・オブ・オシジョウここに開戦~」
という感じ(笑)。
セリフと行動で流れるように説明してくれるのでわかりやすかったですね。
脚本家さんがうまいのだな。
このくだりで武州とか、館林城とか、下忍とか、本庄越前守とか、知ってる地名が次々に!
彩の国民としては大感激です(*´∀`*)。学校給食で食ったなあ武州めん…(今その話じゃない)。

のぼうと呼ばれる城代・成田長親と、その周囲の人々がとにかく個性的。
のぼう様こと長親は髷が長くてまつげも長くて、仕草がいちいちかわいいお殿様でした☆
野村萬斎氏のヒョロヒョロした演技が楽しかったです。
お酒の席で狂言の酒盛り歌を歌ったり、田楽踊りを踊ったりと本業も発揮されていたし。
(ちなみに田楽踊りの振付を考えたのは萬斎さんだそう。
エキストラさんたちに指導するときめっちゃ厳しい先生だったようです)
小田原に向かう城主の隊列を、門櫓の上から見送るのぼう様のかわいさは異常。
柱に手をついて目を白黒させて、萬斎さんそれ、怯えを通して色っぽい演技だよ(笑)。
お城の湖をバックに、横顔がとてもきれいでした。
かと思えば、三成の使者の長束を迎えたとき、この長束がすごいやなやつだったので
ムカッ腹立ててムギーーッて歯をむいて
「降参しない!戦う!」って言っちゃって、ああ、もう、売り言葉に買い言葉(笑)。
だから坂東武者は礼儀がなってないって言われちゃうんだよ!
(当時の西の人にとって関東は人外魔境ですから、坂東人は野獣みたいに思われていたらしい)
そんな坂東武者が大好きです。

正木丹波守@佐藤浩市氏は、友達も絶賛していたけどステキでした!
馬を駆って長親を探し回るシーンが初登場。めっちゃかっこよかったです。
現場で一番馬を乗りこなしていた人が佐藤氏だそうで、オーディオコメンタリーでも絶賛されていました。
手綱を片手で持ってね、走るのもすごいけど、
定位置でピタッと止まれるのが単純にすごいと思う。
メイキングでも馬をやさしく撫でていらしてキュンときました(*´ω`*)。
動物にやさしい人っていいよね~。
長親との気の置けない関係も好きです。
小さい頃から仲良しで、お寺の柿を盗んで和尚様に箒で追い回された過去がある設定で
2人で会話するときは少年の頃に戻ったように遠慮がないし。
普段は厳格で冷静で漆黒の魔人の異名を持つおっかない丹波守が、長親相手だと
「あのバカ」「あ、すまん」「ガキかてめえは!」「やっちまうか」とか、くだけたセリフ多数。
もうほんと、長親と丹波守でロードムービーやってくれよ…今度は映画館に見に行くよ…。

柴崎和泉守@ぐっさんや酒巻靱負@成宮くんも良かったです。
ぐっさんは、家臣団がきちんと鎧をつけているのに対し、唯一袖なし鎧(笑)動きやすそうだなあ。
城主が開城を決めたとき真っ先に反対したり、丹波守の槍を欲しがったりと
劇中で一番テンション高くて元気なガルガル野郎でした。
この映画のテンション最高値はぐっさんですね。
成宮くん、茶髪でした…。き、きっと日光が強いからですね、熊谷も館林も近いし!(震え声)
兵書を読みまくって頭がよくて、活躍の場を探しているのがなあ。
戦国時代の武士はだいたいガツガツしてるからね。いいねえ。
甲斐姫に告白したときもドストレートで、玉砕してもめげないで、いい性格だなあと。
一度は降伏を決めた忍城軍がヤケ酒をかっくらっていたとき、
「敵が攻めてくるのに酒など」って呟いてたけど
軍略のプロを名乗るならノブ様の伝説を知っときなさい。今川義元を攻めるとき湯漬け食ってた人よ。

石田三成が本陣を敷いた丸墓山古墳、小学校の遠足で行ったなあ。
お墓と知らずにみんなではしゃいで遊んでたなあ。何もかもみな懐かしい…(遠い目)。

石田軍にケンカ売って戦に臨む長親の陣羽織に、蛙がでかでかと描かれていて笑ってしまった。。
農民たちが武器を出すと言うので丹波守が「まだ持ってたのか」って言ってるけど
そうだねー農民は武器持ってるよねー鎌倉武士の末裔だし、完全な兵農分離はされてないはず。
「のぼう様が戦をするって言うんじゃ助けてやらねえとな!」って、たへえ@前田吟さんかっこよす。
そうして武器を手に集まってくれた農民たちに対して、長親ったら
「みんな、ごめーん!」って謝っちゃうし(;´∀`)。
この辺りも深刻なシーンのはずなんだけど、なぜか「あーもうしょうがねえな」ってなってしまうのが
萬斎さんの演技力だと思います。愛されキャラでくのぼう様。

石田三成はこの手の歴史ものによくある、素直で血気盛んな人物像。
ちなみにこの映画、秀吉が備中・高松城を水攻めで落とすのを、三成が目撃するシーンから始まるのですが
このときに三成は「こんな戦がしたい!」と思って
それがのちのちまでアイデンティティになっていたりする。
大谷刑部といえば顔を隠しているイメージですけど、そうか、この頃はまだ病気じゃないんだっけ。
山田孝之くんがやるとふさふさしてますね…あのヒゲ触ってみたい。

忍城戦。エリート軍隊vs烏合の衆ってコメンタリーで言ってた(笑)。
太鼓に続いて法螺が鳴ります。細かいところに気を配ってくれる時代劇は楽しい。
戦い方も、鉄砲と槍が中心で後方から弓矢とか、
白兵戦になると殴る蹴るの暴行込みで何でもありになったりとか、リアルですね。
殺人マシーン前田吟さん超こわかった。。
(先鋒の槍の長さは気になったけども。だって戦国時代であの短さって、いえ何でもないです)
長束軍が正木軍にこてんぱんにやられてるのに、大谷軍が猛攻してて、この刑部アゲなんなの(笑)。
ぐっさんが袖なし鎧で孤軍奮闘で、槍一本で大軍を押し返したりしてて
もはやリアル戦国無双(笑)。
アドレナリンがんがん出まくってる。中盤はほとんどぐっさんの見せ場でしたね。
で、投石器で巨大な石礫がばしばし飛ばされてきて、さすがに押され気味になったぐっさんに成宮くんが
「いいんじゃないですかあ、もう!」「うるせえ!」この会話が呑気すぎて爆笑した。
石田軍を長野口の門内におびきよせたあと、油をまいた地面に向けて
ニヤッと笑って火矢を放つ成宮くんがすっごいステキな笑顔で(笑)、白い歯が見えてた。
あれ、よく門が吹っ飛ばなかったなあ…。

武器と鎧をぶんどってきて(戦の定番)、勝利した忍城軍のシーンで
丹波守が馬の上であぐらかいてるのにビックリしました。佐藤氏のバランス感覚すごすぎる。
しかし丹波守…勝っていても味方をしっかり観察してて「士気は高い。勝てるぞ」って思ってるとか。
冷静。かっこいい。

というわけで石田さんちの三成さんは堤を作って水攻めしよう!と言い出します。
ここで冒頭の高松城攻めが活きてくるんですね。
(大谷はこの戦がうまくいくと思ってるから、だめだこいつ早く何とかしないと状態だけど^ ^;)
で、その堤作りのシーンで
地面から埴輪が掘り出されて気づかれずにぐしゃってつぶされるカットがあって
ぎゃーーー文化財があああ!って一緒に見てた弟とガチで叫びました。。
そうなんだよこの辺りは古墳なのよ、古代のゴミ(と書いて史料と読む)が埋まってるんだよやめてえええ。
本当に一瞬のワンカットなのですけどマジで心が折れました…。
でもわたしめげない…残り1時間…最後まで見る…よ…(震え声)。

そしてやって来ました水攻めシーン。特撮だそうです!
1/3スケールのミニチュアの町を作って、川から引いてきた水をドバっと流し込んで撮影して
後から人々が合成されるという手法をとっているそうな。
押し寄せる波に破壊されていく建物、逃げ惑う人々など、かなりの迫力なので
見る人によってはつらいと思います。
人々が城内に避難してきてすし詰め状態な様子とか、現在進行形の人が見るとしんどいだろうなって。
(映画の公開が延期された理由ですね…これからご覧になる方もお気をつけください)

長親が命を懸けた作戦シーンは楽しくて、面白くて、緊張感に満ちて、かなしかったな。
水攻めでできた湖の上に小舟で出て行って
「ばあーーっ!」と女装をとき、鈴を鳴らして、笛太鼓に合わせて田楽踊り。
萬斎さんの本業!
軽快でなめらかな動き、全身から漂う"のぼう様らしさ"が、さすがでした。あれは見とれる。
(「保元・平治の頃より伝わる田楽踊りじゃ!」のセリフ…。
そうか、そのあたりまで遡るか…田植えが地域制になってくるのは鎌倉時代だっけ。
村のみんなで水路を引いて田圃を作って、田植えも稲刈りも個人作業から共同作業になるあたり。
田楽もその頃から始まったのかもしれませんね)
この田楽踊りは、萬斎さんが狂言「二人大名」と「鬼の継子」をミックスさせたオリジナルの踊りです。
笠を使っての一人二役とかすごいですよー。
メイキングでは広沢池で1人で踊っている様子が収録されていました。(見物する石田軍は別撮)
スタッフさんいいなあ…目の前で野村萬斎の舞が見られるんだぜ…いいなあ…。

雑賀衆は仕事人ですね。すごい長い大筒を持って出てきて笑っちゃった。
あとね、わざわざ本陣から撃つ必要はないよね。当時の鉄砲の飛距離は…いえ何でもないです。。
「冷たかったなあー」って萬斎さんがコメンタリーでおっしゃってた。
マジで冷たそうでした。お疲れさまでした(;´∀`)。
水に落ちた長親を、鎧を脱ぎすてて助けに行く丹波守と、助け出した後の下ろし髪丹波守に萌えはげた。
そしてここで甲斐姫無双。
長親にすっかり腹を立てて胸ぐらつかんで怒ってる甲斐姫、かわいい。
止めようとする屈強なヤローどもを次々に投げ飛ばす甲斐姫、かっこいい!(笑)
それをオーホホホと笑いながら見ていた珠姫もすごい(笑)。いや、わたしも弟も笑ったけどさ。

長親はとうとう口にしなかったけど、甲斐姫のために戦う道を選んだっていうのもあったと思う。
城主の娘を秀吉に渡したくないから戦う、みたいなね。
「戦はわしのためか」「そんなわけないでしょ」「そうだと言え!」の押し問答は笑っちゃったけど
絶対に頷かなかったのはのぼう様にもプライドがあったということでしょうか(^ ^;)。
演じていた榮倉奈々ちゃん、たくましくてかわいかったです☆
史実の甲斐姫は兵を率いて持田口を守ったり、浅野長政軍を撃退したりと大活躍ですが
映画ではそういうシーンはなく馬を駆って薙刀を振るカットだけでしたねー。
かっこよかった。
個人的に大好きなお姫様のひとりなので、もう少し活躍してくれると嬉しかったかな。

もう勝てる見込みはないからと、お百姓さんたちを逃がそうとする丹波守がイケメンでね…。
「おれがそのバカ者だからだよ」って、自分で言っちゃうそれ!
繰り返すけど日本史上の坂東武者は「おれはやるぜヒャッハー」とか言って地元や都で大暴れしちゃう、
空気読めない荒くれ者か頭おかしいヤンキーばっかしです。
そんな坂東武者がわたしは大好きです。
堤が壊れて三成側に被害が出たのは史実ですが、映画では長親のために農民が動いた設定になってて
DVDの未公開映像集には城から堤を壊しに行かせるカットも収録されてて、そうくるかー、と。
あっきー、すごいメイクだったな…血ノリまずそう…。

開城にあたって三成と忍城軍が対面するシーン、エリート軍vs烏合の衆の再来(笑)。
三成の人の好さが出ていて良かったです。
同時に、ああ、これは関ケ原の戦いで勝てる人じゃないな…とも。
三成が「北条の支城で落ちなかったのはここだけ」と伝えたとき、長親は救われたのかなあ。
開城し城から去っていく農民や家臣たちを、長親が櫓の上から見おろすシーンが
映画のラストシーンなのですが、
空が真っ青できれいだなあと思いました。
長親はこのあと愛知に行くけど、和泉守と靱負のその後の記録は残ってないのか…。
甲斐姫のその後もよくわかってないんだよね…秀吉の側にいた人なのにね…女性はね、そうなんだよね。

エンディングに流れる行田市の映像は、ほとんど場所はわかりましたが
高源寺は初めて知りました。
正木丹波守が、忍城攻めで命を落としたすべての人の菩提を弔うために建立したお寺です。
丹波守のお墓もあるようです。行ってみたい。
撮影はほとんど北海道と京都だったのですね~。行田市は資料提供かな。

あ、そうだ。
三献茶、皆朱の槍、矢来、部屋住み、連歌の友、暫時、槍合わせ、兵書読み、野伏、将器…。
なかなか現代の時代劇では聞けない言葉がポンポン出てきて、それも良かったです。
できるだけ当時っぽさを残したまま、かつ現代人が戸惑わずに聴けるセリフを考えるのは
本当に大変な作業だと思うので。
あと、古の貴人を「きじん」じゃなく「あてびと」って言ってたのがすばらしかったです。感動した。

『ひょっこりひょうたん島 海賊の巻』における博士のセリフの、
「城に籠って最後まで守り切った例は少ない」ではないですが…。
史実では、1590年、豊臣秀吉の小田原攻めで攻撃された武蔵国における小田原城の支城は
河越(川越)城、岩槻城、鉢形城、忍城など計20ヶ所以上にものぼります。
忍城攻めは6月から7月までの約1か月半。
映画で描かれたように、銃撃戦や水攻めなどに苦しめられますが
沼地の城なので攻め口が少なかったり、石田軍側の堤が壊れるなどして最終的には落城しないまま、
小田原城が先に開城したため籠もる意味がなくなったので開城しています。
ひょうたん島の脚本を書いていた井上ひさし氏の脳内に、忍城があったかどうかわかりませんが
最後まで落ちなかった数少ない例のひとつが埼玉のお城というのが
個人的にはやっぱり嬉しいです(^ ^)。

そういえば荻原規子さんの『レッドデータガール』で八王子城の戦いがチラリと出てきますが、
あれも小田原攻めの一戦ですね。

(そしてこの映画を見た次の日に夏八木勲さんの訃報を聞きました。
ゴーイングマイホームで病気の役をやっていらしたけどあの頃から本当にご病気だったそうで、
闘病しながらのお仕事だったそうです。
この映画で拝見した和尚様がわたしにとって最後の姿となりました…御冥福をお祈りいたします)



背中越し。※クリックで大きくなります
「貫之1111首」古今集編その21。20はこちら
友則邸から帰宅した貫之に、萩ちゃんが話しかけてきました。

萩「あたし、明日、花閉じるわ」
貫之「そうかよ」
萩「また来年」
貫之「……」
萩「あんた、春まで泣いてるつもり」
貫之「わかってる。牡丹に笑われたくねぇからな」
萩「笑わないよ、あの子は」
貫之「……」
萩「不幸中の幸いだったね、牡丹」
貫之「ん?」
萩「直接知らずにすんだから」
貫之「………」
萩「おやすみ」
貫之「おやすみ」
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2012-12-20 (Thu)
先週にスタジオジブリ最新作「風立ちぬ」「かぐや姫の物語」の発表がありましたね☆
公開は来年夏ですが今から楽しみすぎてどうしよう、部屋中を転げ回りましたよ!
しかも2本同時公開とか嬉しすぎるじゃないか…!
きっと同日に両方観たら脳内スペックおかしくなって頭パンクするだろうから
別々に観るつもりですが、
できれば両方とも2回は観たいな…前売り出たら買ってこよう。

「風立ちぬ」の公式サイトで真っ青な空を見たときはガチ泣きしそうになりました!
うぎゃあああ青空だ、ハウルから8年ぶりに宮崎駿氏の描く空映画!しかも純粋に飛行機!!
きっと『紅の豚』のように隅々まで飛行機への愛とリスペクトが満ち満ちているに違いない。
零戦は人並み程度の知識しかないですがこれを機に少しでも勉強しとこうと思います。
(そういえば風立ちぬのタイトルに「の」が入っていないと一部で騒がれていますが、
「ぬ」の字のしっぽをご覧ください、ちゃんと「の」が入っています。
そういうことですのでご安心を)
かぐや姫はずいぶん前から制作しているらしいことは聞いていたものの、
ほとんど情報らしい情報がなかったのですげぇ心配してました。。
公式サイトもできてるから間違いないよね大丈夫だよね、ガクブルガクブル
何はともあれめでたい!情報解禁おめでとう!

ところで気になるのは両作品の制作状況なわけですが( ̄▽ ̄;)。
何せジブリだから順調に遅れているのだろうなあ。
ジブリ公式サイトの日誌も、ウィークリーだった頃はアフレコや作画状況などが
リアルタイムでわかるようになっていましたけど、
今はマンスリー化してしまったので月イチペースでしかわからない…。
野中さん情報はよ。


で、だからって訳じゃないですけど、月曜日に友達とジブリ美術館に行ってきました。
なんだかんだで展示が変わるたびに行ってる気がします。ウボアー!何回行くねん!!
まっくろくろすけ!


以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開閉しますのでどうぞ~☆

(拍手お返事は次回記事にさせていただきます、もう少しお待ちください) >> ReadMore
| ジブリ | COM(2) | TB(0) |
2012-12-11 (Tue)
劇場に行こうか迷っているうちに上映期間が終わってしまったので、
せめて家に置こうと思って、DVD『メリダとおそろしの森』を買ってきて観ました。

どちらかというと今までのピクサーの作品は
『トイ・ストーリー』や『モンスターズ・インク』のようなかわいらしい雰囲気か
『カーズ』や『Mr.インクレディブル』のようにスタイリッシュな雰囲気のように思うのですが、
今回の『メリダ』はどれとも違う、独特の重さがあるなぁと思いました。
グリム童話やケルト神話、北欧神話のような重厚さかな。
10~11世紀のスコットランドが舞台になっているので、
ケルト神話とヴァイキングの要素が強いですね。
メリダが劇中で「この国の物語は力強い物語よ」と言うシーンがありますが、
この映画を一言で説明するならこのセリフだと思います。内容が全部集約されてる。
現代とは比べ物にならないほど深くどこまでも広い森のある国で、
埃だらけ泥だらけで走り回り、馬を駆け弓をひき、
息をついた途端、着けている武具の重さに腕も上がらなくなる。そんないにしへの物語。
(余談ですがグリム童話には緑のイメージがあります、個人的に。
ふつうの緑じゃなくてね、濃い深い緑。なぜでしょうね…?)

ストーリーとしては、自らのわがままのために魔法で熊に変えられてしまった王妃を
元に戻すために奔走する王女メリダの物語、という感じです。
ケンカしたり協力したりしながらお互いを見つめていく、母と子の物語ですね。
そしてタイトルにもあるように森がキーポイントになっています。
ゲド戦記シリーズの『アースシーの風』で
(まぼろしの森は)どこまでもどこまでも続いているように見えることがある。
どこで切れているか見きわめようとするのだが、それがわからない。
西の方角にどこまでもどこまでも続いているんだ……。
(中略)木陰の薄あかりの中をどこまで歩いても、森が終わるということはないんだよ

と、ゲドが語るシーンがありますけれども
『メリダ』で描かれている森はまさにそんな印象がありました。
映画『もののけ姫』の森は奥へ行くほど暗くなっていたけど、
『メリダ』の森はどんなに奥へ行ってもさほど暗くなさそうだったな…。
でも底知れぬ感はひしひしと感じる。

主人公のメリダの髪がふわふわで柔らかそうで「うわあ触ってみたい!」ってモダモダしました♪
赤い髪でそばかす顔と聞くと赤毛のアンを思い出しますが(それカナダ)、
メリダは一生アンのように結んだりしないだろうなあ、あれだけ活発な子だもんなあ。
ピクサー作品なのでもちろんCG造型ですが、完成までに3年かけたそうな。
髪だけで3年とか…どんだけがんばったのスタッフ…(^ ^;)。
お婿さん候補である3人の王子たちと弓勝負をしてこてんぱんに打ち負かすシーンと、
森の木にくくりつけた的を矢で次々に射るシーンが流鏑馬のようで勇ましかった。
かっこよかった。うん(^ ^)☆
特技が弓と聞くとロビンフッドを思い出しますが(それイングランド)、
たぶんロビンとメリダはいい勝負ができるだろうなー。
愛馬アンガスとのからみもいいです。
映画の後半でメリダがアンガスに乗り、弟たちを後ろに乗せ、破れたタペストリーを縫いながら
おそろしの森を大爆走するという荒技を見せてくれましたが、
あのシーンでアンガスが耳を後ろに向けているんですね。
メリダの声を聞くためだと、メイキングでスタッフの方がおっしゃっていてなるほどーと思った。
ステキな信頼関係☆

なんだかんだでお姉ちゃんが大好きな三つ子の弟たちのスキルがマジパネェです(笑)。
ファーガス王に追いかけられるメリダとエリノア王妃(熊)が城から脱出するときには
壺で熊の声を出しローストチキンで熊の影を作って囮になってくれるし、
部屋に閉じ込められたメリダに「鍵とって」と頼まれれば
王に鍵を預けられたモーディから取り返してきてくれるし。
(どうでもいいがモーディの胸は凶器だと思う)
何かを引き受けるときはきっちり対価(メリダのデザート1年分・笑)を要求するちびくんたちですが、
その働きっぷりはもはや対価以上。
彼らはいい補佐官になりそうです(笑)。

魔女のおばあちゃんと使い魔(?)のカラスのコンビがおかしくて笑ってばかりでした(笑)。
容貌は、映画『白雪姫』の魔女みたいにギョロ目わし鼻なので
よくある意地悪魔女の類かと思ったら全然違ってた(^ ^;)。
言ってること半分くらい意味不明だし、そもそも早口すぎてわかんないし。
あれかな、山崎バニラさんがものすごく早口でしゃべったらこんな感じかなぁ。
「二つ目の朝日を浴びると魔法がとけなくなる、魔法を解くには絆を戻せ」のルールを
ヒュードロドロ系の超おっかない魔女顔で言ったかと思うと
次の瞬間コミカルな顔で「もういちど言うね☆」て言うから飲んでたほうじ茶吹きそうになった。
もっかい言うんかい!!(爆笑)
いや、だいたいこういうのって、一度しか言わないからよくお聞きみたいなイメージがあるので
まさか2回繰り返してくれるとは思わなかったのです。
お客さんにやさしい魔女とか、それちょっとナイスすぎるだろ…!
カラスはカラスでやっぱり早口で、ギョロ目がくるくる動いて面白いです。
ほうきとガチでケンカするシーンが、アホっぽくてものすごくかわいい。たまらん。
あと、メリダを導く鬼火の音が印象的でした。
息を吸うような音とでも言えばいいのか…フワン、ホワンとか、ちょっと形容しがたい音です。
あの音どうやって作ったのか気になる。

登場人物の男性がみんなキュロットスカートはいてて、なんか和みました(´ー`)。
キルトはだいたい10世紀前後には歴史に登場しているんですね。
メイキング映像で、スコットランドにロケハンしたスタッフが
キルトにぐるぐる巻きにされている様子があって笑ってしまった。。
あれどうやって着るのか外見からだと全然わからないんですが、
現地の男性たちは苦もなく着こなしていてさすがだなぁと思いました。
民族衣装ってロマンだ。

メリダの住む石製のお城は、スコットランドに実際にあるダノッター城がモデルだそうです。
映像で見ると、城というより要塞っぽいですな。
ヨーロッパのお城はたびたび戦争に巻き込まれることがあるので
だいたい要塞のような造りになっているものが多いけど(モンサンミッシェルとかね)、
スコットランドもそんな感じだったのかな…。
おそろしの森のストーン・サークルも
カラニッシュというところに実際にあるストーン・サークルがモデルとか。
「不思議な雰囲気。図書館や大聖堂のよう」とスタッフの方が表現していたけど
言い得て妙だなと思いました。神秘的な場所…。
ちなみに映画のクライマックスがこのストーン・サークルの中で繰り広げられるのですが
色々ツッコミながらもハラハラして観ていた。

あと、全編にわたって流れるバグパイプの音楽が迫力あって良かったです。
あの音色を聴くととたんに民族色が強くなりますね。

エンディングテロップの中で「スティーブ・ジョブズに捧ぐ」と、一言添えられていました。
(ジョブズはピクサー立ち上げメンバーのひとり)
そういえば劇中にマッキントッシュ卿っていう名前のキャラクターがいたけど、
あれもジョブズを意識してのネーミングだったのかもしれないな…。


DVD同時収録の短編アニメーション『月と少年』もステキでした☆
ひとりの少年が、父親と祖父と一緒に、流れ星のかけらを拾いに月へ行く話です。
流れ星がシャラシャラと落ちてくる描写がすごく綺麗だった。
『メリダ』と合わせておすすめです♪
| 映画 | COM(6) | TB(0) |
2012-10-06 (Sat)
半月くらい前からいつ行こうかなー…とか呑気に構えていたのですけれども
ふと、地元の映画館の上映スケジュールを調べたら思ったより少なくなっていたので
泡をくって先日、仕事の帰りに映画『天地明察』を観てきました。

個人的な目的は関孝和(as市川猿ちゃん)と久石譲さんの音楽だったのですが(笑)、
全体的に笑いあり涙ありのたいへん幸せな映画でありました。
やっぱり上映しているうちに観てきて良かったです。

以下感想↓大いにネタバレを含みますのでたたんであります。
大丈夫な方はクリックしてどうぞー☆ >> ReadMore
| 映画 | COM(4) | TB(0) |
2012-09-04 (Tue)
赤ライトってなぜか特撮って感じがする。
というわけで行ってきましたー東京都現代美術館の「館長庵野秀明 特撮博物館」展☆
かなりの大盛況のようで、たまに混雑情報がtwitterで流れてきていたので
じゃあ朝一で行くしかないなと思って開館と同時に襲撃しました。それでも並びましたけどね。

ゴジラやガメラなど怪獣ものや、ウルトラマンなどのヒーローもの、
地球防衛軍や宇宙大戦争、日本沈没などSFものの撮影で実際に使われた特撮資料の他に
メカや基地のデザイン画、ミニチュア撮影セット、特撮に関わった人々の遺品などもあって
あらゆる方向から特撮に触れられる演出になっていました。
特に興奮しちゃうのはやっぱり撮影に使われた資料だよねー。
ゴジラ・メカゴジラ・ガメラ・キングギドラのスーツの前でテンション最高潮でした。
あぁもうめっちゃ感動した…!(悶)
ゴジラとガメラは思ったより身長が高くなくて、わたしより頭ひとつぶん出てるだけでした。
なんだか親近感♪
ウルトラマンシリーズからはマスクや飛行シーン用の人形、防衛軍の飛行機やメカの展示が。
科特隊のジェットビートルはシンプル・イズ・ベストで一番かっこいいんだけど、
デザイン的にかっこいいと思うのはマットアローとスカイホエールだなぁ。
そしてZATのコンドル1号を見るたびに、なぜあのデザインなのかといつも思うf(^ ^;)。
これ飛ぶとき大変なんじゃなかろうか…。
銃で好きなのはウルトラガンで、バッジで好きなのはウルトラバッジ。これ鉄壁。
(ゆさは諸星弾と東光太郎の大ファンだったりします)
あ、あとウルトラマンシリーズじゃないけど、ジェットジャガーのマスクもあったよ!

日本沈没で使われたミニチュアの民家や、ガメラで使われた電柱や信号などの再現もあって
ミニチュア好きとしては隅々まで見ないわけにはいかなかったー(笑)。
ひときわ存在感が強かったのが横浜赤レンガ倉庫ですね。幅も高さも、迫力も、本物感もあった。
そして、もっと嬉しかったのは、かつて東宝撮影所内に実際にあった特撮美術の倉庫が
等身大で再現されていたことです☆
撮影で使われるセットが、あまり整理された様子もなく雑然と置かれているのがたまらん。
ゴジラの足が、大人ひとりでは抱え込めない太さでちょっとドキリとしました。
たぶん、設定上ではもうちょっと大きいんだろうなぁ、とか。
ローレライの潜水艦はかなりの大きさで、スーパーXIIは想像より小さかったです。
自衛隊の戦車とGフォースの戦車が仲良く並んで置かれていたのですが
この2機のデザインがまるで違っていることに今回初めて気がつきました。。
うわーそうだったのかぁ。次にゴジラを見るときは注意して見てみようと思います。

円谷英二氏のコーナーもできていて、氏が愛用したカメラや絵コンテの一部がありました。
思ったより字がかわいくて微笑ましかったです(*^ ^*)。
黒澤明氏は映画づくりの際に絵を描く人だったけど、円谷氏も描く人だったのですな。
そしてそして、ありましたよ、オキシジェン・デストロイヤーの撮影用オリジナル!
さ わ り た い … !!(さわれなかったけど)
安丸信行氏…ゴジラの白目をなくして真っ黒な目にした方ですが、
現在は彫刻家になっていらっしゃるそうです。
知らなかった…!ゴジラは、ゴジラはまだ作っていらっしゃいますか。(聞くな)
あと、マイティジャックを描いたカラーイラストが何点か展示されていたのですが、
うわめっちゃ綺麗これ誰が描いたんだろうって思ってキャプションを見たら成田亨氏でした。
そりゃ綺麗なはずだわー。
マイティジャックが夕焼けや青空をバックに海から出て飛沫をあげる絵で、本当に美しく、
何者だこのお方は画家なのかそうなのかって思ったら武蔵美の卒業生だそうです。納得。

そして、ここの展示でしか見られない短編映画「巨神兵 東京に現る」も見てきました。
とにかく手が込んでいて素晴らしかったですよー☆
火の七日間で巨神兵がわらわら出てきて、映画ナウシカのOPっぽくて超怖かった。
しかも、「特撮で再現するとこうなる」というわけではなく
「庵野秀明&樋口真嗣が特撮で再現するとこうなる」みたいな感じもしたな…(^ ^;)。
あと、ナレーションに林原めぐみさんをチョイスするあたりも何だかものすごく
庵野氏だなぁという気がしなくもない。
とても淡々としたナレだったのですが、べつだん、綾波レイがしゃべっているという風でもなく
綾波とルーンを足して2で割ったような印象でした。静かだけど強い思いを秘めている感じ。
(いやマルドゥック・スクランブル、全部読んだわけじゃないからわからないんだけど)
あまりに見事な特撮だったので、
展示を見終わって美術館から移動する電車の中から、ビルや道路などの景色を見ていると
「どれも特撮のミニチュアに見えてくる病」がわたしの脳内で発動していました。なんてこった。

そんな「巨神兵 東京に現る」の撮影で使われたセットが一部再現されて展示されていました↓
真ん中に立っているのはパネルになった樋口副館長。
実際にセットの中を歩けるのですよー。

東京のイケメン。
失礼とは思ったのですが、今回は意図的に人を入れて撮影しています。
(人がいないと、いまいちスケールが掴みきれないような気がしたので)
近づいてまじまじと見てきましたが、本当に精巧な造り。本物みたい。

東京タワーが半壊状態なのはもうデフォルトなのかなと思いました。
思えば特撮史における東京タワーはゴジラにへし折られ、モスラに繭を張られ、
キングギドラに破壊され、ギャオスに巣を作られ、そして今回は巨神兵に木っ端微塵にされ。。
涙ぐましいわあなた…!
何度壊されても次の映画では何事もなかったかのように復興している姿はテライケメン。
(そういえば初代ゴジラ映画の頃はまだ東京タワーがなかったから、
放送中のテレビ塔や銀座和光の時計塔をゴジラがぶっ壊すシーンがあったけど
たぶんタワーがあったらあれらは壊されなかったのかもなぁとか思わなくもない)

映画『ラヂオの時間』で、地下で警備員をやっているおっちゃん(藤村俊二氏)が
スタジオの道具を適当に組み合わせてSEを再現していくくだりがありますけれども、
ほんの数十年前の人たちはそうやって色々模索したり工夫したりしながら
いかに本物っぽく見せるかを考え続けてきたわけで、
その人たちの目とか、耳とか、感覚とかってどんだけ研ぎ澄まされているのかなぁと
思うことがままあったのですが。
今回色々見てみて、やっぱりこういう人たちは物をよく見ているなぁと思うわけで。
ビルや夕焼けや、せせらぎや風の音や、煙や動物の動きに目や耳を向けてきたのだなと。
で、それらに似たものを身の回りから見つけ出して、形にしていたということなのかな…。
自分で見たもの聞いたもの、手で触ったものに限りなく近づけて再現していくわけだから
そりゃ本物感が出るわけだ。
表現者は自分の見たものを信じることが大事なのだな。なんて考えたひとときでした。


そんなこんなで特撮充した後は、ビッグサイトで開催されていたコミティアに行ってきました。
今回はわたしの好きなサークルさんが軒並み新刊を出されるという事態が起きていて、
えっ何これ天啓?と思いまして。。
到着したのはお昼過ぎでしたが無事にすべてのお気に入り作家さんの新刊が買えましたー☆
(*^▽^*)ほくほく

そしてそして、今回のティアにブロともの若野さんが参加していらっしゃってお会いできました!
ぎゃーーーっどうしよう憧れの若野さんが目の前にいるとかあばばばb
若野さんはとってもとっても素敵でした、背がすらりとして美人でおしゃれで…!
事前連絡もせずおしかけたにも関わらず、やさしく暖かく迎えてくださって
本をたくさん手渡していただいて感謝の言葉もありません。
いただいた本をその日のうちに一気読みしたのは言うまでもありません。
ブログで拝見して大好きだったお話を、本でも読めて感激です。もうこれ出版したらいいのに!
若野さん本当にありがとうございましたー今度お会いできたらお茶とかご一緒しましょうね☆


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「貫之1111首」歌合編その12。11はこちら
講師「左、人の見ることやくるしき女郎花秋霧にのみたちかくるらむ。壬生近衛番長」
講師「右、秋ならであふこと難き女郎花天の川原に生ひぬものゆゑ。紀内舎人」

貫之「(よし!)」
忠岑「(来たな)」

躬恒「ぶつかっちゃったかー」
忠岑「こんなこともあるさ」

貫之と忠岑の歌が合わせられました。
さあ、判者の帝が選ぶのは左でしょうか、右でしょうか。続きます。
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