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「冥府でのこと、みだりに他言いたしませぬよう」。

今日も暑いー。
やっぱり地獄が満杯であふれ出した連中が以下略。

いつも使ってる駅の近くにあるお家が2階の窓に緑のカーテンをかけてて涼しそうだなと思いました。
あれ結構、効果あるらしいですね。
そういえば建物の影にいるときと、木陰にいるときでは体感気温が全然違うような…。
動物たちが木陰を好むのもうなずけます。

涼しいといえば怪談ですね!(ええー)
NHKBS2で「異界百物語~Jホラーの秘密を探る」という番組をやっていて暇つぶしに観たのですが、
こ、怖っ…!!(((((;゚Д゚)))))
ろうそくが大量に灯ってるだけでどうしてこんなに怖いんでしょう日本庭園。
百物語、幽霊、恨み嫉妬、怨霊、あの世、丑刻参り、呪いお祓い、鳥辺野、雨月物語、怪談映画、
鬼、陰陽師、百鬼夜行、地獄。
日本って怖い国だ。
根底にあるのは人の思いなんでしょうね。強い思いが何かに変わるんだと思います。

リングに代表されるJホラー映画や都市伝説、小泉八雲の小説『怪談』、源氏物語の六条御息所、
圓朝の怪談なども紹介されてました。
(圓朝を演じていたのが桂歌丸さんで、乳房榎を臨場感たっぷりに語ってくれて超怖かったけど
そのあと出てきた安倍晴明が竹中直人さんで思わず笑ってしまった)
怪談ってカタリだと何故こんなに怖いのでしょう…。
本や絵ならページを繰ったりキャンバスを伏せたりすればいいけど
カタリは過程をすっとばすわけにいかないからかな…。
聞いてるうちに心理的恐怖があおられてくるから分の周りも徐々に雰囲気出てくる気がするのですよね。
怖っ。

…なんてのんきに観てたら、おおっ、六道珍皇寺が出た!小野篁さん出た!!閻魔様出た!!!
なにこの不意打ちーー!!!!━━━Σヾ(゚Д゚)ノ━━━
バンバンバン!!!!!←(机叩)ヾ(≧∇≦*)〃ヾ(*≧∇≦)〃
…………………録画間に合わなかった…………………不覚…………………il||li_| ̄|○il||li
いやーびっくりした。まさか出るとは思わなかった。
(つか思いっきり束帯姿だった…篁さんの生きた時代は平安前期ですから束帯じゃないはずですよ…)
六道珍皇寺の井戸の伝説と藤原良相さんほか数人を生き返らせた話は有名ですね、
『今昔物語集』にも載っています。
そうして現世に帰ってきた人に「このことは内緒ですよ」って耳打ちするんだよー。
ぎゃーツボだツボだこの人。

子育て幽霊の飴は今も珍皇寺付近で売っていますね。いつか食べたいな。

「日本人は異界と共存している」というアメリカ人研究者の方の意見を聞いて
ちょっと驚きました。
いや、日本人やってると異界って生活にがっちりくいこんでて身近すぎますから。
外国でも万聖節などがありますが、日本人の持つ意識とは違うんだろうなあ。

以前テレビで「日本映画の怪談やホラーものはビジュアルのおっかない化け物が出るまでが怖い」
みたいな解説を入れていた番組が放映されていたのを見て
あーそうかもなあと思ったりしました。
別にオバケの姿が見えなくても、場所が真っ暗でじめりとしていたら
ヒタヒタとかギシギシとかいう音だけで十分怖いですよね。
あと、「オバケが出ても悲鳴を上げないところにリアリティがある」だそうな。
たとえば暗闇で何かに肩をがしっとつかまれても、その人は「ヒッ」と息をのむだけですよね。
確かに、人間いざというときは声出ないかも…。

洋画のホラーはホラーというよりスプラッタ系が多いので苦手だったりします。
唯一の例外がヒッチコック映画です。
怪談でもホラーでもないけれど、人間の闇が垣間見えてぞくりとします。
『サイコ』に『白い恐怖』に『裏窓』に『鳥』。
わー並べるだけで怖っ。

とうぶん後ろを振り返れそうにありません。鏡も怖い。水道もトイレも怖い。
何かが出るよりも何かがいるんじゃないかって考える方がぞくりとします。
うわー怖っ。
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テーマ: 歴史 | ジャンル: 学問・文化・芸術