我が思ふ我が子ま幸くありこそ。
遣唐使船荒海を往くの図。※クリックで大きくなります

佐伯有清氏の『最後の遣唐使』を読んでいたら描きたくなって描きました。
なのでイメージは最後の遣唐使の進発。
鉛筆書きが楽しくてざくざく描き込んでしまったので色塗りは取りやめ。
特に波と雲を描くのが楽しかった。
舳先をもう少し長くしたかったのですが画力が追いつかなかったorz
本物はどのくらいの大きさだったのかな。
いくつかの絵巻物に描かれた遣唐使船はどれも小型ですけど、
数百人を4隻におしこめるのですから1隻1隻が巨大だったはず。
(設計や全長を記録した当時の文献がとんとございませぬゆえ、想像の域を出ないのが現状。
日本人は物持ちのよい民族ではないんかー
)
あと、円仁の『入唐求法巡礼行記』には
「(転覆して崩れた船の)板を筏のように組んだ」とか
「浪に弄ばれ魚腹に呑まれるを待つのみ」とあるので
大きさゆえに大波小波に弱かったらしいことがわかります。
箱形だから風に煽られると、すぐ横転してひっくり返ってバラバラになったとか。
何よりあの時期の東シナ海を渡ろうとする時点で「ちょっと待って!」と叫びたくなります(^ ^;)。
政治的配慮とはいえ、無茶にも程があるよー。。。
常嗣や篁さんはあの船をどう見ていたんだろう。彼らの直筆記録がないのは本当に惜しい。
責任者ですから円仁とは書き方が違っていると思うんですネ。
しかし篁さんだと怒りに任せて辛辣に書き殴りそうで、公式記録とは認められないかも(^ ^;)。
常嗣なら事実のみを淡々と報告しそう。もしあったなら読みたかったなぁ。
たらればは歴史の醍醐味ですが、もし篁さんの父親の岑守がこのとき生きていたら
きっと漢字だらけの理屈を整然と並べて「もう無駄だから遣唐使やめよう」って言ったと思う。
無骨ながら、でんと構えていた人だったし。
息子はあんなに血の気が多いのにねえ(笑)。
「旅人の宿りせむ野に霜降らば 我が子羽ぐくめ天の鶴群」遣唐使之親母
(万葉集巻九・一七九一番)

↑これは篁さんではないです。。。
描いたとき、海を渡る覚悟がありそうな顔と思って載せてみたもの。
篁さんは浅紫の服色までの出世だから、ご先祖の妹子さんかもしんない。
小野一族で濃紫を着たのはおそらく妹子さんだけです。
紫の遣隋使の人
(紫のバラの人ではありません・爆)

↑海を渡る下道(吉備)真備。続きはこちら。
本日の『歴史秘話ヒストリア』が彼の特集と知って思わず描き描き。
内容もユニークで良かった(笑・うおぉ大遣唐使展行きたいー!!)。
順風満帆という船旅はあり得んだろうという事で嵐っぽく。
ちなみに717年遣唐使のイメージ。赤を着てますけどね(^ ^;)。
(本当に赤色を着ていたのは57歳のミスター遣唐使になってからですが、
おじ様が描けないというゆさの致命的弱点と
どうしても赤が塗りたいんだモンという意味不明なポリシーのため、
弱冠22歳のルーキー遣唐使にこの色を着せてしまいました。
本来は浅黄か、最下級の薄い黄色を着ていたはず…)
本年2010年は最後の遣唐使が唐から帰国して1170年目にあたります。
ちなみに2007年は最初の遣隋使が進発してから1400年目でした。
いかんなあ、とうぶん妄想が止まらないなぁ。

佐伯有清氏の『最後の遣唐使』を読んでいたら描きたくなって描きました。
なのでイメージは最後の遣唐使の進発。
鉛筆書きが楽しくてざくざく描き込んでしまったので色塗りは取りやめ。
特に波と雲を描くのが楽しかった。
舳先をもう少し長くしたかったのですが画力が追いつかなかったorz
本物はどのくらいの大きさだったのかな。
いくつかの絵巻物に描かれた遣唐使船はどれも小型ですけど、
数百人を4隻におしこめるのですから1隻1隻が巨大だったはず。
(設計や全長を記録した当時の文献がとんとございませぬゆえ、想像の域を出ないのが現状。
日本人は物持ちのよい民族ではないんかー

あと、円仁の『入唐求法巡礼行記』には
「(転覆して崩れた船の)板を筏のように組んだ」とか
「浪に弄ばれ魚腹に呑まれるを待つのみ」とあるので
大きさゆえに大波小波に弱かったらしいことがわかります。
箱形だから風に煽られると、すぐ横転してひっくり返ってバラバラになったとか。
何よりあの時期の東シナ海を渡ろうとする時点で「ちょっと待って!」と叫びたくなります(^ ^;)。
政治的配慮とはいえ、無茶にも程があるよー。。。
常嗣や篁さんはあの船をどう見ていたんだろう。彼らの直筆記録がないのは本当に惜しい。
責任者ですから円仁とは書き方が違っていると思うんですネ。
しかし篁さんだと怒りに任せて辛辣に書き殴りそうで、公式記録とは認められないかも(^ ^;)。
常嗣なら事実のみを淡々と報告しそう。もしあったなら読みたかったなぁ。
たらればは歴史の醍醐味ですが、もし篁さんの父親の岑守がこのとき生きていたら
きっと漢字だらけの理屈を整然と並べて「もう無駄だから遣唐使やめよう」って言ったと思う。
無骨ながら、でんと構えていた人だったし。
息子はあんなに血の気が多いのにねえ(笑)。
「旅人の宿りせむ野に霜降らば 我が子羽ぐくめ天の鶴群」遣唐使之親母
(万葉集巻九・一七九一番)

↑これは篁さんではないです。。。
描いたとき、海を渡る覚悟がありそうな顔と思って載せてみたもの。
篁さんは浅紫の服色までの出世だから、ご先祖の妹子さんかもしんない。
小野一族で濃紫を着たのはおそらく妹子さんだけです。
紫の遣隋使の人


↑海を渡る下道(吉備)真備。続きはこちら。
本日の『歴史秘話ヒストリア』が彼の特集と知って思わず描き描き。
内容もユニークで良かった(笑・うおぉ大遣唐使展行きたいー!!)。
順風満帆という船旅はあり得んだろうという事で嵐っぽく。
ちなみに717年遣唐使のイメージ。赤を着てますけどね(^ ^;)。
(本当に赤色を着ていたのは57歳のミスター遣唐使になってからですが、
おじ様が描けないというゆさの致命的弱点と
どうしても赤が塗りたいんだモンという意味不明なポリシーのため、
弱冠22歳のルーキー遣唐使にこの色を着せてしまいました。
本来は浅黄か、最下級の薄い黄色を着ていたはず…)
本年2010年は最後の遣唐使が唐から帰国して1170年目にあたります。
ちなみに2007年は最初の遣隋使が進発してから1400年目でした。
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