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嗟非常の人非常の事を好み行ひ是れ非常。

土用の丑の日ですね~。平賀源内さんが鰻屋さんのために引札を作って広めた日。
地元の名物のひとつが鰻なので、この時期は蒲焼きがいっぱい売られるのですが
わたしは苦手なので食べません(^ ^;)。タレの味がどうにも無理です。
ひつまぶしだったら食べられるんですけど…。
あ、でも高校の修学旅行で福岡の柳川に行ったとき、昼食に鰻丼が出て
「やばい、食べきれるかな(汗)」とドキドキしながら食べましたらば
ものすっっっごい絶品で感動してΣ(゚▽゚)☆あっという間に完食した覚えがあります(笑)。
こんなに美味しい蒲焼きがあるのかとマジで思いました。オススメですーvvv

我が家では、鰻の代わりに茄子とかきゅうりとかカボチャなどの夏野菜を食べますネ。
旬のお野菜は夏バテ防止にいいらしく、お陰でここ最近は元気。p(^-^)q
今日はズッキーニと玉ねぎを炒めて小麦粉と牛乳で煮込みました。

ちなみに源内さんが丑の日と鰻を結び付けたきっかけは、
丑の日に梅干しなど「う」のつく物を食べると縁起がいいからとか
鰻屋さんが丑の日に焼く鰻がいつも一番美味しかったからとか諸説あるらしいですが、
わたしは大伴家持が吉田石麻呂に「夏痩せには鰻がいいっていうから食えよ」とか何とか
教えてあげたという歌を参考にした、という説が一番好き。
源内さんはもともと博学な人ですし、何より、歌からとったと考えると雅だから(ヲイ)。

「石麻呂に吾れ物申す夏痩せに 吉しといふ物ぞ鰻とり食せ」大伴家持
(万葉集巻十六・三八五三番)

巻十六って滑稽な歌が多いですね。意識的に集められたんだろうか…。
そういえば家持さんは、鰻を取りに行った川で溺れないよう気をつけろ、という歌も詠んでいます。
この時期は現代でも水の事故が多いですが、万葉の時代もそうだったのでしょうか。

「痩す痩すも生けらばあらむを将やはた 鰻を漁ると河に流るな」
(万葉集巻十六・三八五四番)

源内さんのことを細かく知ったのは碧也ぴんくさんの『鬼外カルテ』シリーズ最終章でしたけど、
何というかもう、手がけた事業の多さにひたすら感服しました。
手塚治虫さんみたいに、アイディアがバーゲンセールのごとくあった人なんだなぁ。
城福勇さんや夢枕獏さんが彼について書いた本をちまちまと読んでいたときも
色んなことがやりたくて、でも体も時間も足りなくて、
せっかく成功してもすぐに飽きられてしまった人…という印象がありました。
誰も外せなかった知恵の輪を外したエピソードとか見ると、頭は相当良かったと思うんだけど。
でも20世紀になって、かつて彼が「ここに銅が埋まってる」と言った場所から
本当に銅がざくざく出てきたっていう話もあるそうです。むぅ~惜しいなぁ!!


makki22.jpg※クリックで大きくなります
もはや世界名作劇場のようになってきました…遣唐使団第3シリーズ「転」その9。8はこちら
734年2月4日、埋葬です。マッキーが持っているのはまぁくんの幞頭と、
玄宗さんからまぁくんに尚衣奉御の官位が贈られたことを記した巻物です。

ここには、前年に海を渡ってきた第10次遣唐使たちも参列したという説と、
いや長安の情勢からみて、遣唐使は洛陽で玄宗を待っていたはずという説があり、
どちらなのかはっきりわかりません。
しかし我らが遣唐使団が付き添わないはずはないので!p(`へ´)=3
仲麻呂は立場上難しくても、真備と玄は長安にいたことにしてしまいました。

次回で第3シリーズはラストです。
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テーマ: 歴史 | ジャンル: 学問・文化・芸術