妖怪&絵師&戯作者の名残を訪ねる旅 in 浅草界隈。

時々通っているにゃんこブログ様で「11月29日はいい肉球の日」というのを見て
「きゃ~~何て素敵な響きなの!」とすっかり喜んでうちの母にゃんこをつかまえて
もにょもにょ攻撃をしたら「フギャーッ!」と怒られたゆさです、こんばんは。(長い…)
そして29日は昨日です…遅かりし由良之助。

先日の土曜日に、何を思ったか突発お江戸浅草ツアーに行って来ましたので
本日はその模様をお届けしたいと思います。
画像が多いのでたたんであります。よろしければクリックしてどうぞ(^-^)☆↓


どえりゃ~報告。※クリックで大きくなります
鈴木春信の周辺事情その23。22はこちら
焼けてしまった鍛冶町長屋に戻ってきた春さん。井戸に放り込んでおいた物を取り出していると
源さんが飄々とやって来ました。
源内「春ちゃん春ちゃん、白壁町に安い物件見つかったぜ。8畳400文だって」
春信「安っ!ありがと~。すごいじゃん、よく見つけたね」
源内「でっしょー。でね、そこの戸主、あんたに決まったから」
春信「………。えっ戸主って、おれが!?何それ!!」
源内「地主さんがね、引き受けてくれたら安くするよって言うから契約しちゃったー。今回の火事で、前の戸主が逃げちゃったみたいでさぁ。だからおれが推して、届けも出しといた」
春信「でも、戸主とかそんなの、おれ、できないよ源ちゃ~ん」
源内「だーいじょーぶだよ、あんたなら。真っ先にみんなの貴重品集めて、守ってくれたじゃーん。ね!」
春信「マジですかぁ…」
新しい戸主の誕生です…って、これはムチャ振りではないかしら源さん(^ ^;)。

ちなみに、源さんがかじっているのは朝鮮人参です。
源さんや他の本草家たちが幕府の小石川御薬園(現在の小石川植物園)で栽培したもので
体が温まる効能があります。2月とはいえ、春先の風は冷たいですからね。

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テーマ : 歴史・文化にふれる旅
ジャンル : 旅行

江戸時代中期・江戸の絵師たち。

調べているうちに楽しくなって描いた絵がたまってきたので、公開しちゃおう企画その2(笑)。
本日は、春さんや石燕先生と同じ江戸中期に活躍していた
お江戸の絵師さんたちを紹介しようと思います。
前回の京都の絵師さんたちと同じく、彼らが連載に直接からんでくるわけではないです)

制作中は厳しい表情をしている人だと思う。※クリックで大きくなります
木挽町狩野家6代目当主、狩野典信(かのう みちのぶ)。
江戸時代中期は京狩野だけではなく、江戸狩野にとっても大変な時期でした。
幕府の奥絵師となってから、狩野派の力強さを懸命に復活させようとした人。
口数少なく清廉な人柄だったらしいです。

ちなみに典信の祖父は周信(ちかのぶ)といって、狩野探幽の曾甥です。
その周信の弟子が、鳥山石燕です(^-^)。

浮世絵師にして経営者。
西村重長(にしむら しげなが)と石川豊信(いしかわ とよのぶ)。
神田古書店経営の師匠(右)と、小伝馬町旅籠経営の弟子(左)という経営者コンビ。
重長は役者絵、美人画、浮絵、花鳥画、歴史画、風景画など、わりと何でも描きました。
豊信は実直まじめな人で、美人画を得意としました。

鈴木春信は重長の絵からも学んでいたので、豊信を意識したこともあったかもしれません。

いえ~い。
平賀源内と宋紫石(そう しせき)。
杉田玄白を通して知り合った2人(紫石は玄白の隣の家に住んでいました)。
あの源内と仲が良い人って、どんなよ…と思ったら、こんな人がおりてきました。。。

紫石は長崎の沈南蘋に学んだ南画家で、姫路藩主酒井忠以・抱一兄弟と仲良しだったとか。
エッチングのような細い線を駆使して花鳥画を描いていました。
源内の著書『物類品隲』(物産会出品物の解説書)には紫石が写生画を寄せています。

女性の絵師さん紹介もできればやりたいな…(ノンストップ妄想)。


真っ黒。※クリックで大きくなります
鈴木春信の周辺事情その22。21はこちら
根津の石燕先生の家に、ススだらけになった春さんが訪ねてきました。
石燕「春信!おまえ、大丈夫か?」
春信「うん、元気だよ。怪我もしてない。ちょっとお腹すいてるけど」
石燕「さっき聞いたぜ。大変だったな」
春信「まあねぇ。この辺は何ともなさそうじゃん」
石燕「ああ…寛永寺の鐘も2回だけだった。悪りィ、鍛冶町って知ってりゃ、すっ飛んでったんだが」
春信「い~のい~の。町中真っ黒焦げだから、危ないよ。おれもさっきまで混乱してたし。ここ来て、ちょっと落ち着いた」
石燕「どこまで燃えたんだ。長屋の連中は無事か?」
春信「深川の方まで燃えたって聞いたよ。長屋の人たちは全員、無事。源ちゃんが中橋の広小路に連れてってくれた。…でも、長屋は全焼しちゃった。悪いけど、しばらく泊めてくれない?」
石燕「構わねェよ。好きなだけ居ろ」
春信「ありがとー。前の家が片づいたら物件探しに行くけど、御救金が下りるかわかんないから、一月はご厄介になるかも」

焼け出された人々は親類や知り合いを頼るか、各地に設けられた火除地や広小路に集まりました。
幕府や町会所から炊き出しが出たり、仮の住まいが借りられたりするためです。
火事の規模によっては幕府から資金援助がありました。(この火事のときは不明ですが…)

テーマ : 絵画・美術
ジャンル : 学問・文化・芸術

吸うか吸われるか。

ちーすい丸』が面白いです(*^▽^*)。
血を吸うのが大好きな蚊「ちーすい丸」と、普通のサラリーマンのノブオさんが
吸うか吸われるかの攻防を繰り広げるショートアニメです(笑)。
こう言ってしまうと物騒な話のように聞こえますが、中味は全然そんなことはなく
ノブオさんにぶっ叩かれるのをちーすい丸がハリセンで応戦したり、
殺虫剤を向けられたら防毒面を被ったり、つぶすかつぶされるかの力比べをしたりと
毎回ちょっとブラックでゆる~いストーリーが展開しますvvv
ちーすい丸はノブオさんの血だけではなく、アイスを食べますしビールも飲みます。
花火したりサーフィンしたり、果てはバイオリンも弾いたりとかなりの芸達者ぶり。
すっかり世慣れして、社会生活を満喫している感じです(笑)。

日テレの金曜ロードショーの後に放送されるのが楽しみだったのですが、
何と先日、最終回を迎えてしまいました(;_;)。
うあぁぁ~淋しい、もうあのゆるゆる攻防が見られないなんて!とショックを受けていたら
関係者さんが「第1シーズン終了という感じ。再開の予定は未定だけど
可能性はゼロではない」とおっしゃっていましたので、
いつか彼らが帰ってくるのを信じて待ちたいと思います。
一緒に淋しがってくれた妹は、mixiゲームでちーすい合戦を始めました(笑)。

「かわいいなぁ~面白いなぁ~ちーすい丸」とつぶやきながら動画を見ていたら
弟が「でも虫って侮れねぇから怖ェよ」なんて言い出しました。
彼曰く、世界で一番スピードを出せる生き物は「昆虫」。
虫が1秒間に羽ばたく回数は20回~1000回まで幅があるらしいですが、
体長が小さくなればなるほど、羽ばたきの回数が増えるのだとか。
他にも、アリが自分より大きい獲物をアゴひとつで運んでいるとか考えると
虫って強い力を持っているのですよね。
しかし、仮にアリが人間の大きさに巨大化した場合、
人間よりも重い物を持ち上げられるんじゃないかとか言われているらしいですが
彼らは足が細いので、物を持つうんぬん以前に自重に耐えきれなくて倒れてしまうそうです。
なので弟は「カマキラスとか夢のまた夢なんだよなぁ~」と残念そうにしています。
(彼のゴジラシリーズのファン歴は保育園に通っていた頃から始まっています。
今も時々ふいに「クモンガの吐く糸はジャンボジェット機が捕まえられるんだよ!」とか
誰得なネタ話を始めるあたり、廃人度はわたしの歴史廃人度を超えている気がする)


一大事!※クリックで大きくなります
鈴木春信の周辺事情その21。20はこちら
1760年2月6日深夜。神田の界隈に、半鐘の音がけたたましく鳴り響きました。
源内「春ちゃん、聞こえたか!」
春信「聞こえた!近いよね!」
源内「かなり近い。おれ、長屋中を起こして回るわ!」
春信「おれも行くよ。あ、源ちゃん、みんなから貴重品預かってきて。井戸に放り込むから!」
源内「わかった!!」

江戸は火災の多い町でした。
この日も神田旅籠町(現在の外神田)の足袋商「明石屋」から火の手があがり、
神田、日本橋、浅草、馬喰町、本町通を舐め尽くし、翌日に深川州崎で鎮火するという大火事がありました。
世にいう「明石屋火事」です。
武家屋敷281・寺院25・町数126と、新大橋と永代橋が焼け落ち、
距離は約2.7キロ、深川を含めると5キロ以上が焼けたことになります。
春信や源内は神田に住んでいましたから、おそらくこの火事を経験しています。
当時日本橋に住んでいた杉田玄白の『後見草』によると、一時専明という人物が放火したとのこと。

また、同じ6日の早朝には、芝神明町から出た火が浜松町と田町を通過して海岸へ出て鎮火、
前日5日には、赤坂今井谷から出火して麻布から品川まで延焼する火事が起きています。
乾いた北西の風が吹いていたのと、木造建築が並び建つ街並みだったことが
火事が広がる主要因だったようです。

テーマ : アニメ動画
ジャンル : アニメ・コミック

花札の11月にいる人。

すっかり忘れていたのですが、11月といえば小野道風ですね~(´∀`)。
花札の11月の二十文札に、雨と柳とカエルと一緒に描かれているあの方です。
(柳に飛びついたカエルを見て発奮したというエピソードは後世の創作らしいですが、
そぼふる雨の中で傘を差して、カエルに声援をおくる青年の姿を想像すると
何とも言えず微笑ましくて(*^ ^*)自然とやさしい心地がしてくるのですけれど)

道風さんが書家としてスタートを切ったのは30歳くらいのときで、
政治に使われる公文書とか、内裏の屏風や額に飾る文字を書いていたそうですね。
過去に展覧会で道風さんの字を何度か見たのですけれど、
ほとんどが公文書だったので、楷書で書かれたものを多く見たような気がします。
書としても充分完成されていて「習字のお手本になりそうな字だ」と思った覚えがあるな…。
同じ「三蹟」の藤原佐理の書の自由さ(笑)とは全然違って
きちんと読む人のことを考えて、読みやすい字と配列で書かれている印象を受けました。
(余談ですが、漫画家の佐野絵里子さんはこの2人のエピソードを
たまゆら童子 梅の淡雪』の中でとても微笑ましく描いていらっしゃいます^ ^)
逆に私的な文書や、飾ることを目的とした書は、とても美しい草書で書かれていたような。

もともと道風さんは小さい頃から草書が得意で、「王羲之のよう」と言われていたとか。
(あの時代、草書の聖と謳われた王羲之の書はたいへん人気があり、
彼に例えられるというのは人としても書家としても破格の賞賛なのであります)
ただ、これは別に道風さんだけが特別にうまかったわけではなくて
小野一家の中には字のうまい人がたくさんいたみたいです。
おじいちゃんの篁さんと、篁さんの従弟の恒柯くんは隷書がうまかった人たちです。
道風さんの従弟の美材くんも、確か草書や行書をよくして皇室に気に入られていたような。
また、小野家ではありませんが、篁さんの弟子だった紀夏井は「楷書の聖」と言われました。
そんな環境の中で育った道風さんの字が美しいのは、さもありなん、と納得してしまいますね。
(もちろん彼自身の努力の成果もありますけれど)

で、そんな道風さんを含む小野一家への恋心が昔から止まらないわけですが。。。
この一族は、「歴史上有名な○○さんの隣にいる人たち」というイメージが強いですね。
厩戸皇子の隣に小野妹子、坂上田村麻呂の隣に小野永見、
嵯峨天皇の隣に小野岑守と小野篁、菅原道真の隣に小野葛絃、
醍醐天皇の隣に小野道風…という感じかな。
昔から、教科書に登場しにくい人物というカテゴリに強烈に惹かれます。
社会の中間から、あるいは下から、どんな風に世界を見ていたのか、聞けるものなら聞いてみたい。


江戸でびゅ~。※クリックで大きくなります
鈴木春信の周辺事情その20。19はこちら
春さんの役者絵と見立絵が売り出されました。
お見世を見に行きたいと言う春さんに、付き合わされる先生の図。
春信「あ、買ってね、買ってね」
石燕「心配すんなよ、売れっから」
何気に友人の腕を信用している先生でした。

この頃の浮世絵は、墨一色の墨摺絵、藍色で輪郭線を引いた水絵、
赤や緑など二~三色を使って摺られた紅摺絵が中心でした。
画面すべてに色がつく多色摺版画の登場は、もう少し後のことです。

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テーマ : 書道
ジャンル : 学問・文化・芸術

実りの秋。

籠いっぱい。
↑毎年、勤労感謝の日になると見られる我が家の風景。。。(笑)
自宅勝手口のすぐ前にある柚子の木から、両親がせっせと採りました。
しかし、今年の実は何だか高いところにばかり成っていました。どうして。

作業途中。
柚子のひとつひとつを綺麗に洗った後、皮を剥かずに包丁で薄く輪切りにして、
空き瓶の中に詰められるだけ詰め込んで、ハチミツをたっぷり入れて密封し、冷蔵庫に放置。
数日待てば、甘~くなった「柚子ハチミツ」ができあがります。
そのまま食べても、お湯や紅茶に入れて飲んでもおいしいです。楽しみだ~~vvv

もっさり。
本日の作業はここまで。台所がすっかりシトラスの香りに包まれています。

まだ籠にごろごろ余っているのですが、どうしようかなぁ。柚子湯にしたいなぁ。
柚子湯の効能はすごいです。お風呂から出てしばらく体がポカポカします。お肌もしっとり。
やっぱり植物は体にいいんですな~。
しかし柚子湯にしてしまうと、次の日のお洗濯にお風呂の残り湯が使えなくなるので
母と一緒に葛藤しています(^ ^;)。いとしの柚子湯されど翌日のお洗濯。

あと、やっとこたつ出しました!遅っ!!
にゃん共は早速もぐり込んでノビャーっとなって寝ています(笑)。これも毎年見られる風景。
わたしもよく寝ちゃいます。。。
『のだめカンタービレ』で、のだめが千秋の部屋にこたつを持ち込んで鍋パーティーをしたら
千秋もその魅力にハマりかけて勉強がおろそかになり、「これは人を堕落させる!」と言って
こたつを捨てに行くエピソードがありましたが、ああなるのはすごくよくわかります(笑)。
おこたでお鍋って最強に幸せだもんなぁ…(=▽=)。
たぶん『モンスターズ・インク』のマイクがこたつを見たら「This is a killing machine!」と叫ぶんだろう。


あなたに歌を。※クリックで大きくなります
鈴木春信の周辺事情その19。18はこちら
「うん、これがいいや」
お仕事で見立絵を描いていた春さん、文献を繰って、ピンとくる歌を見つけたようです。
「あなたは、優雅なお人だものね」

春信の絵を見ていると、描く対象が好きで好きでたまらないのだな~~と思ってしまいます。
古典文学・和歌集・漢詩集・近松や井原の著作などからヒントを得た見立絵には
(近所には源内も住んでいましたから、あれこれアイディアをもらっていたかも)
子どもたちや親子や恋人たちが情愛たっぷりに描かれていて、
「とてもやさしい眼差しで人を見ていたのではなかろうか」という気がしてくるのです。
あと、普段から夢見がちな性格をしていないと、ああいう絵は描けないんじゃないかと思う。

テーマ : 四季 −秋−
ジャンル : 写真

秋の風景。

こぼれ落ちて赤くなった花。
春に花が咲いていたドウダンツツジが鮮やかな赤色になりました~vvv

どうしてこうなった。
葉っぱのアップです。まるで赤い花が咲いたみたいだ。

しげしげ。
お座りしている弟にゃんこ。カメラが気になって、こちらをじーっと見つめています(笑)。

クリックで、気ままに撮影した写真をいくつかアップしてあります。↓
よろしかったらどうぞ☆
(絵師シリーズはお休みします)

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テーマ : 四季 −秋−
ジャンル : 写真

ああ文化その5。

サントリー美術館の「歌麿・写楽の仕掛け人 その名は蔦屋重三郎」展に行ってきました。

蔦重がプロデュースした絵師や作家や狂歌師たちの作品展示というコンセプトで、
蔦重自身の作品もいくつかありました。
本人も狂歌や絵をたしなむ人だったようで、北尾重政や山東京伝と一緒に本を作っています。
まじめな解説本だけではなく、今でいうタウン情報誌やライトノベルみたいなのも出版して
庶民を中心に大ヒットさせたとか。
それまでの書物は、教養を高めるためとか必要だから記録しておくなどの役割が主でしたが
蔦重の頃から「面白いから読む」という書物が増えてきたのだそうです。
確かに今回出品されたどの作品を見ても、蔦重が作家や絵師たちと一緒になって
楽しんで作っていたんだろうなというのが伝わってくるものばかりでした。
浮世絵、戯作集、吉原ガイドブック、政治スキャンダル狂歌本、寺子屋教科書、チラシなど
ありとあらゆる出版物や印刷物が展示されていましたが、
歌麿と写楽の作品がやっぱり一番多かったような感じがします。
あの2人は蔦重プロデュースの双璧ですね~。
歌麿の美人大首絵は迫力があります。高島おひさと難波屋おきたはすごいですよ!
最近発見された『女達磨図』もあって、こちらは線の細い達磨が赤い布を被っていましたが
その布の線がとても太くて、すばやく一気に描かれたような爽快さがありました。必見。
歌麿を見慣れた後で写楽を見ると、絵柄ががらりと変わって「おおっ」と思いますね。
当時の人たちが首をかしげて見たという話もうなずけます。
たぶん写楽って、京都でいうところの蕭白や蘆雪のような存在だったのかもなぁ…。
当時はなかなかその真髄を理解してもらえず、後々になって爆発的にヒットするあたりとか。
磯田湖龍斎の、雪に難儀する美人の図が美しくて立ち止まってしまいました。
鈴木春信に学んだ人はみんな雪の描き方が綺麗ですね~(^ ^)。
参考資料として英一蝶の吉原絵巻もありました。
この人の描く人間たちはみんな愉快で、まるで踊っているかのようです。

4階から3階へ行く途中の吹き抜け空間に、蔦重の見世「耕書堂」が立体再現されていて
むちゃくちゃテンションあがりました!
(北斎の描いた耕書堂の絵も展示の中にあったのですが、それを基にしたらしいです)
こんな感じで出版物が売られていたのだなぁと思うとわくわくします~。
実際に印刷に使われる版木の展示もありました。うおおぉぉこれ、超参考になるんですけど!!
線だけの部分、目尻の紅、着物の色、着物の模様、髪飾り、背景、
絵師や彫師の名前の部分などなど、数枚の板がありました。
これが全部見当ひとつで美しく合わさっちゃうんだなぁ…多色摺ってすごいなぁ…。

…しかし、実はわたしが一番見たかったのは
鳥山石柳女・鳥山石燕・喜多川歌麿が挿絵を描いた冊子『麦生子』です!
公式サイトの展示品一覧でこのタイトルを見つけて「きゃーーっ!」と脳みそ昇天して以来
どうしてもどうしても見たかったので感激でした!!
書物なので、展示時期によっては開かれているページが変わるそうですが
石燕の挿絵がばっちり開かれていましたよ~~~ラッキー☆☆
ちゃんと「七十七翁石燕戯画」と書いてありますよ!本名の「豊房」の落款もありますよ!!
ぎゃあああーーーっ先生、先生ーーーーーっっ!!o(*≧▽≦*o)(o*≧▽≦*)o
ナマ先生絵です。もうガン見です。幸せでした。おっ母さんわたし生きてて良かった…。
蔦重さん、先生を使ってくださって本当にありが糖っ☆

絵は『朝比奈と鬼の腕相撲』という題で、朝比奈おじさんと鬼2人が腕相撲をしていました。
鬼たちは歯を食いしばっているのに、おじさんは涼しい笑顔でペロリと舌まで出していて
「まとめてかかってこいや♪」なんて声が聞こえてきそう(笑)。
七十七歳ってことは最晩年に描いた絵なわけだけど、全然老いを感じさせない筆致でした。
「力強っ!」「繊細っ!」「コミカル!」とか怪しくつぶやきながら眺めてしまった…。
とても先生らしい絵でした。ますますファンになっちゃいましたよ~☆
ところで、石柳女と歌麿が描いた挿絵のタイトルはそれぞれ
『梅に鶴』、『丁子屋雛鶴と、福禄寿の掛軸を見る禿』というものなのですが、
どの挿絵にも必ず鶴のモチーフが入っているのが気になりました。
(石燕の『朝比奈と鬼~』の絵にも、朝比奈おじさんの着物の柄に鶴が使われています)
図録の解説を見ると、この本は麦生子さんという人の病気全快祝いに刊行したとのことなので
鶴は千年ということから長寿の意味をこめて絵に入れられたのだろうか。
福禄寿も長寿の神様ですしね。
そういえば朝比奈って誰だろう…怪力朝比奈か、今川家家臣だった朝比奈氏の誰かかな?
先生と蔦重から宿題もらった気分です(笑)。

あと喜多川歌麿の『画本虫撰』も気になっていたので、今回見られて良かったです。
虫撰というのは、狂歌の詠題にするために外へ虫を取りに行くの意で
たくさんの狂歌師たちが作った狂歌に歌麿が挿絵を描いた絵本なのですが、
実はこの本を出版するにあたって、師匠の石燕が跋文(あとがき)を書いているのですよ!
「歌は小っちぇ頃、コオロギを掌に乗せて遊ぶのが好きでなぁ」みたいな!!(注:意訳です)
残念ながら跋文ページは開かれていませんでしたが、若い頃の歌麿の花鳥画を堪能しました。
きゃ~~~っこの絵が師匠と弟子の精進の結晶なのね!!
彫師にも藤一宗という、当時売れっ子だった人を起用したそうですね。
さすが蔦重…お金の使い方が違います(笑)。

きらきら。※クリックで大きくなります
↑ミッドタウンガレリアのすぐ隣にあったイルミネーション。綺麗でした~(^▽^)。


初仕事。※クリックで大きくなります
鈴木春信の周辺事情その18。17はこちら
根津の先生のところに下絵を持ってきた春さん。自信作です。
春信「今度、富田屋さんから出すの」
石燕「へえ…いい団十郎じゃねぇか」
春信「えへへ~。他にも、いくつか仕事もらっちゃった」
石燕「そりゃ良かったな。おれも、負けてられねぇや」
小さな火花の衝突(笑)。塀の向こう側にいるのは、枕返しと加牟波理入道です。

春さんの住む神田と、先生の住む根津は歩いて40分くらいの距離なので
行き来するのはそんなにしんどくない…かな??
(交通手段は徒歩しかないので、江戸の人はみんな歩くのが速かったらしいですし、
そんなにきついとか考えていなかったと思います。。。)

テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

林檎の香のごとく降れ。

今日の午後は、かかりつけの歯医者さんへ定期検診に行ってきました。
先生から「あなたいい歯並びだよねー。写真撮らせてくんないかなァ学生の教材にしたいの」と
笑顔で唐突に言われたので(先生は大学で講師をしています)、
「写真!?えっ教材!?えっとあの、それ困りますわたしあの!!」と訴えたら
「冗談冗談。もうちょっと綺麗に歯磨きできるようになったらお願いする」と付け足されました。
いつも笑顔で何を言い出すかわからない愉快な先生なのですが、
今回は本当にビビリました…ついでにさらっとアメとムチもくらいました…orz
水を吹き付けてチュイーンとやる機械(名前がわからない)で歯石を取ってもらったら
(冷たい水が歯にしみて痛かったですが)口の中がスッキリしました。
ほんとわたし、もっと丁寧に歯磨きしないとなぁ…歯は一生ものですしね。。。

母親が職場の同僚さんから長野県産の林檎を箱いっぱいにもらってきたので、
さっそく切って食べたら、蜜がいっぱい詰まっていて美味でしたvvv
みかんや柚子も食べ始めていますが、林檎もおいしくなってきたなぁ。

林檎で思い出したのですが、本日11/18はウィリアム・テルが息子の頭上に置かれた林檎を
クロスボウで射抜いた日だそうですね。
(スイスの独立運動の嚆矢になったと言われている話だ)
テルと聞いて思い出すのはロッシーニの「ウィリアム・テル序曲」ですが
あれを聴くと、テルの勇姿よりも小学校の運動会のクラス対抗リレーや徒競走が頭に浮かんで
「止まるな!走り続けろ!!」と煽られている気がしてきます。刷り込みって怖い(^ ^;)。
「天国と地獄序曲」や「クシコスの郵便馬車」や「トランペット吹きの休日」も
運動会を強烈に連想させてくれますね。
あと「ロトのテーマ」を聴くと、足並み揃えて入場行進しなくちゃいけないような気がしてくる。

獅子座流星群…お空が曇っててまったく見られませんでした。むうぅ(-.-;;)
今夜は降らないのかなぁ…。


始めちょろちょろ、中ぱっぱ~♪※クリックで大きくなります
鈴木春信の周辺事情その17。16はこちら
春さん、以前に石燕先生が住んでいた神田の長屋に入ることができました。
元気に朝ごはんの支度をしています。
「やっぱり自分の家で炊くごはんはいいなぁ~!」
久しぶりの一人暮らしにうきうき。江戸での活動がスタートします。

ちなみにお隣さんは、背後から覗いている人です(笑)。夜な夜な変な音とか聞こえてきそうだな…(^ ^;)。

緑の人。※クリックで大きくなります
お江戸が誇る奇才・平賀源内(ひらが げんない)。
讃岐国高松藩出身。長崎に遊学後、妹夫婦に家督をおしつけて(笑)江戸に出ます。
本草学者として物産会を開く一方で、蘭学者、発明家、山師、コピーライターとしてもマルチに活躍。
風来山人や福内鬼外など多くの名を使って浄瑠璃も書いています。
自他ともに認める同性愛者。水虎散人のペンネームで書いた戯作は、すごいですよ…。

春さんよりちょっと年下ですが「春ちゃん」「源ちゃん」と呼び合う仲です。
首から提げているのは知恵の輪。

そういえば彼については、過去にこんな記事を書いていたことを思い出しました。
あのときの自分に「じきにこの人を描くことになるよ」と言ったらきっとびっくりするだろうなぁ。
ちょっと感慨深い。。。

テーマ : とりあえず書いとこ ~ф(゜゜)
ジャンル : 日記

江戸時代中期、京都の絵師たち。

本日は連載をちょっとお休みして、春さんや石燕先生と同じ江戸中期に活躍していた
京都の絵師たちのお話をしようと思います。
(彼らが連載に直接からんでくるわけではないのですが、祐信の周辺を調べているうちに
すっかり楽しくなって描いた絵がたまってきたので、公開しちゃおうという企画です。。。)
連載の続きは次回記事から始めます~。

動物好き。※クリックで大きくなります
↑江戸絵画のアヴァンギャルド、伊藤若冲(いとう じゃくちゅう)。(以前にも描きましたvvv)
錦小路の青物問屋「枡屋」の長男でしたが、40歳で家督を弟に譲って隠居し、
住居の庭に十数羽のニワトリを放って絵を描いていたといいます。
絵を始めた頃は狩野派を参考にしていたようですが、直接習いに行ったことはなくて
ほぼ独学で模写や写生をやりまくってあの境地に至ったらしいですね…どんだけ。
(この時代、絵を学ぶとなるとほとんどの子どもは狩野派のところへ習いに行かされる)

何となく慎ましい人というイメージがある…。※クリックで大きくなります
…で、そんなことを考えているうちに描きたくなった狩野永伯(かのう えいはく)。
京狩野5代目当主。御所内裏の壁画や寺院の絵馬を描き、秘伝書なども制作していました。
春さんたちが活躍し始める頃は、もう晩年だったかな…。
徐々に力をなくしつつあった京都狩野家を、懸命に次世代へ繋ごうとした人です。

年の差は20歳(爆)。※クリックで大きくなります
左が曾我蕭白(そが しょうはく)、右は月岡雪鼎(つきおか せってい)。
ともに京都育ちで、京狩野4代目永敬の弟子高田敬輔に師事した人たち。
蕭白は京都の他に伊勢や播磨に放浪した人で、旅先に多くの作品を残しています。
若冲と並んでアヴァンギャルドと言われることの多い画風は、当時でも人気だったとのこと。
(NHKのでやっていた「男前列伝 曾我蕭白×ARATA」が忘れられない。
安養寺で「電気消してもらっていいですか」と言って窓からの光だけで
『達磨図』を見たARATAさんはすごいと思う)
雪鼎は浮世絵と日本画を描いていましたが、祐信からも強い影響を受け、
美人画や風俗絵本の作成に目覚めたらしいです。

正反対師弟。※クリックで大きくなります
円山応挙(まるやま おうきょ)と長沢蘆雪(ながさわ ろせつ)。
写実を重んじるしっかり者の師匠(左)と、本能のままに描くエキセントリックな弟子(右)。
いたずら好きな蘆雪の生き様はあまりに奔放で、「マジですか」と突っ込みたくなること多々。
隻眼だったみたいですが、どっちの目かわかっていないので両目とも元気な頃を描きました。
「足のない幽霊」を日本で最初に描き始めたらしい応挙は、蕭白↑の3歳年下です。
…ちょっとそうは見えない感じに描いちゃったな…orz

せんせい。※クリックで大きくなります
京都つながりで祐さん。略歴は連載の中で紹介しましたので、ここでは省きます。
思うのは弟子か、己の先か。

お江戸の絵師たちも魅力的な人がいっぱいいるので、そのうち紹介できたらいいな…。
f(^_^;)

テーマ : 日本文化
ジャンル : 学問・文化・芸術

おにぎりが凍りつく世界の映画。

いつも行っているレンタルビデオショップの利用カードの更新をしたついでに、
堺雅人さん主演の『南極料理人』のDVDを借りてきて観ました。
南極昭和基地からおよそ1000キロも離れた場所の、
ペンギンどころかウィルスさえも存在できない(!)ドーム富士基地に派遣された
観測隊のおじさんたち8人の日々がゆる~く描かれています(笑)。

氷の研究や天候の調査などの任務の他にやることと言えば、
ビデオを再生しながらテレビ体操で体を動かしたり
かき氷のイチゴシロップをぶちまけてダイヤモンドを描いて野球やったり
「中国文化研究」と題して麻雀をやったり
(途中で負けそうになったお兄ちゃんが-54℃の吹雪の中に駆けだしてしまったのを
おじさんたちが必死で追いかけて「諦めろ!おまえに逃げ場はないんだ!」と
マジに力説する姿が、リアルな状況も手伝ってどうにも笑えてしまう)
ドクターの医務室をBarに改造してお酒飲みながらボーリングやってみたり、などなど
どれも長続きさせるのがなかなか困難なことばかり。。。
そんな中、堺さん演じる西村さんの料理がとても美味しそうに光っていますvvv
ご飯とお味噌汁、豚汁、ラーメン、すずきのソテー、ズワイガニ、年中行事のフルコース。
(みんなの希望で実現した伊勢海老のエビフライがテーブルに乗った光景は、なんかすごかった…)
どの料理もおじさんたちは無言でむしゃむしゃ食べるのですけど、
その「食べる」ということが、単調な毎日を過ごす越冬隊員たちにとって
ものすごい支えになっています。
娯楽施設はないし、家族や恋人にも会えないし、景色は毎日変わらないし。。。
毎日違うものをおいしく食べるって、「刺激」なんだなぁ…!と思いました。
(小栗左多里さんも『精神道入門』の中で似たようなこと言ってた覚えがある)

堺さんは『新選組!』の山南敬助役が今でも一番すばらしいと思っているのですが、
(あまりにファンコールがすごすぎて彼の切腹の回だけ単品で再放送されていたような)
今回の料理人姿も様になっていて、さすがだなぁと思います(^ ^)。
あと『篤姫』の将軍様もかわいらしかったし、『官僚たちの夏』の部下役も初々しくて良かった。
『クライマーズ・ハイ』の記者役は、これでもかという熱演に好感が持てました。
『ゴールデンスランパー』もだいぶひどい逃げっぷりで(笑)どきどきしたし。
前シーズンにやっていたドラマ『ジョーカー』の、やさしいけど腹に一物ある刑事さん役も
ハマっていて面白かったです。
(そして錦戸くんのかわいさと鹿賀丈史さんのおっさんくささにもノックアウトされました)
あと来月公開になる『武士の家計簿』も待ち遠しいですし、
来年公開予定の『ブッダ』でチャプラの声を務めるそうですが
少々屈折したところのあるあのキャラクターを、どのように演じるのかも楽しみですね。


『獣医ドリトル』面白いです~。成宮くんの「待っててね(+笑顔)」がすてきだった。
小栗くんはああいう斜めな人物をやるのがうまいなぁと思う。
そしていつも白衣の襟を立てているのが非常に気になっていたりします(笑)。


かんぱーいvvv※クリックで大きくなります
鈴木春信の周辺事情その16。15はこちら
お月見をしながら、お酒(春さんが京で買ってきた清酒)を酌み交わす2人の図です。
室内には酔っぱらってつぶれた妖怪さんたちがずらり。。。
春信「みんな寝ちゃったね」
石燕「妖怪の本分、忘れてるよなこいつら」
春信「夜はこれからなのにね。…つか、さっきからどんどん増えてない?」
石燕「だから、実家から出たんだよ」
春信「あぁ………でも、石ちゃん、楽しそうだよ。また引っ越すの?」
石燕「いや…。春信」
春信「なに?」
石燕「まだ言ってなかったな。お帰り。大変だったろ」
春信「ただいま。大丈夫だよ。もう、全部学んできたから」
昼間のごたごたで忘れていたようですが、ようやく挨拶し合えた春さんと先生なのでした(^ ^)。

テーマ : 映画の感想
ジャンル : 映画

第1082回「最近読んだ本を教えてください」

こんにちは!トラックバックテーマ担当の水谷です!今日のテーマは「最近読んだ本を教えてください」です。水谷の、最近読んだ本は「カラフル」という小説です。つい先日まで、アニメ映画として上映されていたのですが原作の小説も読んで、すごく考えさせられました。小説とアニメでは、若干、内容が違うのですがどちらも、良いお話でした。水谷は、もともと、そんなに読書はしないので文学的なものよりも、読みやすい小説をよく読...
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わたしの好きな歴史上の出来事だけ(←ここ重要)を書き込んだ
「今日は何の日手帳」というのを数年前から作っているんですけど、
今日の項を見たらミヒャエル・エンデの81回目の誕生日でした。
わお、もうそんなになるんだと思って『モモ』とか『はてしない物語』をパラパラ読み返しました。
両方とも夢中で読んだ覚えがあります。懐かしい。

しかしエンデが強い内面世界を持っているのって、作品を読めばすぐにわかりますね。
この人絶対、外より内の世界が好きだよなあって。
しかもそれ、マイスター・ホラの「どこにもない家」みたいに
隅から隅までがっちり形作られていてちょっとやそっとじゃ壊れそうもないのが、すごい。
大勢でわいわい楽しくやるより、静かな場所で一人で考え事をしているタイプではなかろうか。
そして、その時間を何よりも大切にしているとか。ああ、親近感が湧く(笑)。

日本が大好きだったエンデ。晩年は『はてしない物語』を翻訳した日本人女性と結婚しています。

ドイツ人って堅実なイメージがありますけど、
小説を読んでいる限りは必ずしもそれだけではない気がする。
オトフリート・プロイスラーとかエーリッヒ・ケストナーの小説を読んでみても
とても真面目なのですけど、ストーリーや情景表現にはユーモアと余裕があるなと思います。
プロイスラーの『大どろぼうホッツェンプロッツ』で、カスパールとゼッペルがお互いの名前を
ホッツェンプロッツに間違えて覚えさせて活躍するのが、いつ読んでも面白くてたまらん。
大好きです(^▽^)。

他に好きなドイツ人は…
ヴィルヘルム・グリム&ヤーコプ・グリム、ヘルマン・ヘッセ、トーマス・マン、
ヨハン・セバスチャン・バッハ、ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン、ロベルト・シューマン、
ヨハネス・ブラームス、ノルベルト・ブルグミュラー、フェリックス・メンデルスゾーン、
フリードリッヒ・フレーベル、アルブレヒト・デューラー、アンネ・フランク、オリバー・カーン。

偏ってますね…(^ ^;)。


今夜はお月見♪※クリックで大きくなります
鈴木春信の周辺事情その15。14はこちら
春さんが帰ってきたのは、ちょうど仲秋の名月の日の午後でした。
お月見の準備をしながら、子鬼さんたちに質問攻めの春さんです。
春信「ねえねえ、普段はどこにいるの?」
子鬼「冥府の閻魔様のところ。身の回りのお手伝いしてる」
春信「どうやってここへ来るの?」
子鬼「そこの井戸から」
春信「へぇ~~。みんな石ちゃんに描いてもらってるの」
子鬼「まあねぇ」
春信「誰かに見つからない?」
子鬼「大丈夫、すぐ消えるから。それに、見える人の方が少ないもん」
春信「おれは見ていいの?」
子鬼「うん。先生が警戒してないし」
春信「石ちゃん、いつから知り合い?」
石燕「2年前。引っ越しても引っ越してもついてくるからよ、暇つぶしに描いたら世情受けした」
先生は慣れているのでドライです。

鳥山石燕の妖怪絵の集大成『画図百鬼夜行』シリーズは
彼の晩年に刊行されたものですが、あそこまで細かく描くには
若いうちから相当の枚数をさばいていただろうなぁと思っています。
そして世間においてそれなりの需要がないと、描き続けるのは難しいはず。。。

テーマ : 忘れられない本
ジャンル : 本・雑誌

年賀状。

立冬を過ぎましたが、ぽかぽかと秋晴れが続きますね。
今日も朝晩は冷え込みましたけど、昼間はいいお天気で過ごしやすかったです。
17日の夜に獅子座流星群が見頃のピークを迎えるらしいので、今から楽しみにしています。
晴れてくれ~(>_<)。

ところで今日、コンビニに年賀状を買いに行ったのですけど
「インクジェットしかないです」と言われて、ものすごくびっくりしました。
無地を置いてないところってあるんですね…!!(゚□゚;;)
(インクジェット紙は表面がコーティングされているため、消しゴムをかけると汚れてしまいますし、
コピックもうまく着色しないので、わたしは毎年、無地を買っています)
別のコンビニで「無地ください」と言うと、店員さんが慌ててレジの奥に走っていったので
どうしたんだろうと思ったら、500枚組くらいの厚紙に包まれた状態のものを出してきて
開封して枚数を数えてくれました。。。と、とんだお手数をおかけしまして…。
(どうやらインクジェット紙は小分け済で、無地はパッキングしたままだったらしい)
このご時世、無地を買う人ってやっぱり少ないのでしょうか…。
来たれ手書きっ子。

『ブラタモリ』面白かった~vvv(^▽^)♪
銀座和光の時計台を見るといつも、「ゴジラ!ゴジラ!」と叫んでしまいます。いかんf(^ ^;)。
CGで再現された江戸時代の銀座通り、ぱねぇ~と思いました。空が広いです。。。


再会~~!!※クリックで大きくなります
鈴木春信の周辺事情その14。13はこちら
根津のとある長屋に、けたたましく駆け込んできた春さんです。
春信「石ちゃん!見つけた」
石燕「…おまえ、春信か?でかくなったな!」
春信「お互い様でしょ。も~引っ越したなら文とかくれればいいのに!」
石燕「出したぜ。行き違いじゃねぇのか。つか、今日帰ってくるって聞いてねぇぞ」
春信「文は出したもん、行き違いでしょ。それより見たよ、石ちゃんの妖怪。すごい評判だね!まるで見てきたみたいだって」
石燕「あー……まぁな」
春信「あれ、その小さな人たちは?」
石燕「子鬼だ。閻魔様んとこの…」
春信「………???」

え、何それ知らないんだけど?の春さんの図。
春さんが京都に行っている間に、石燕先生にも色々あったのでした。。。

テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

櫓時計が知らせる暮六つ。

宇江佐真理さんの『今日を刻む時計-髪結い伊三次捕物余話』を読みました。
この連作短編シリーズもこれで9冊目なんですね~。
過去にやっていたテレビドラマでこのシリーズを知って
(伊三次役の中村橋之助さんとお文役の涼風真世さんがとても素敵でしたが、
わたしは不破友之進役の村上弘明さんにぞっこんでした)
シリーズ1冊目の『幻の声』を慌てて図書館に借りに走って以来、
大ファンになって今でも新作が出るたびに読んでいます。

今回は、前作からいきなり10年が経過していました。。。
その間に伊三次夫婦は40代になるわ、息子の伊与太が絵師を目指して家を出ているわ、
妹のお吉が産まれているわでちょっとびっくりしましたけど
彼らは「10年も経ちゃ慣れちまわァ」と言わんばかりにマイペースな日々を過ごしているので
わたしもあっという間に慣れました。宇江佐さんの筆って牽引力があるなぁ。

そして今回ほど、カップルが爆誕した本もなかったのでは(^ ^;)。
(ちょい役で出てきたおゆうちゃんの予言がバッチリ当たったのはすごいと思った)
シリーズの最初の数冊は、伊三次さんとお文さんのお話が中心でしたけど
最近は2人の子どもたちや不破家の子どもたちなど、次世代組の方が元気がいいですね。
友之進さんの息子の龍之進くんが、ヘタレと男前を行ったり来たりしていて
とてもかわいくて応援せずにはいられません。
(「我らが胸の鼓動」で、ちょっと前から気になっていた女性がピンチと知るや、
場所を聞き出してすっ飛んで行くあたりはお父さんとそっくりだなぁと思う)
妹の茜ちゃんもすっかり大きくなり、庭で竹刀を振り回しているのですが
近頃は男の子の同輩に勝てなくなって、自分でも理由がわかるのでモヤモヤしているという。
伊与太…早くお嬢の気持ちに気づいてあげて~。

そんな日常に、いつものように捕物がからんでいます。下手人も動機も十人十色。
「過去という名のみぞれ雪」で伊三次さんが元気づけてあげていた青年の結末が悲しい。
かと思うと、「春に候」で伊与太が何気なく描いた絵が思わぬ下手人を指していたりする。
日常って色んなことが起きているんだよなぁと、このシリーズを読むたびに思います。

ところで、冒頭所収の「今日を刻む時計」のラストで伊与太が読んでいた画集が
『当世職人尽』だったのでニヤリとしてしまいました(笑)。
彩の国民としては、職人尽と聞くと真っ先に川越喜多院の職人尽絵を思い出します。
(狩野吉信が京都の職人たちをどっさり描き並べて屏風にしたやつ)
別に伊与太が喜多院の屏風を見たというわけではないのですが、ちょっと嬉しかった☆

…なんて考えていたら、本日のなんでも鑑定団の出張鑑定が毛呂山町だったので
家族で見ながら笑ってました(^∀^)/♪
中島誠之助さんの江戸弁っていつ聞いても優雅だなぁ…。


妖怪の絵。※クリックで大きくなります
鈴木春信の周辺事情その13。12はこちら
石燕先生を探し歩いていた春さん、とある絵草紙屋の前を通りかかって、ふと目を留めました。
みごとな妖怪が描かれた一枚絵の隅に、"鳥山石燕豊房"の署名が…。
春信「手代さん、この人、どこに住んでるか知ってます?」
手代「あー、鳥山さんね。根津じゃなかったかなぁ」
春信「ありがとう、助かりました!」
この後、春さんは猛然と走り出したのでした。

石燕先生の姓は佐野で、諱は豊房といいます。号は零陵洞人・月窓・梧柳庵など。
「鳥山石燕豊房」の署名は、出版物の奥付でよく使用していました。
ちなみに春さんは姓名ともに本名で、号は思古人です。


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テーマ : オススメの本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

合作~。

宇藤花菱会」のmisia2009様と相互リンクさせていただきました。
紹介記事はこちらです。どうぞどうぞ、よろしくお願いいたします!


そして先日、ブロとものMe様と、イラストの合作をさせていただきました~(^▽^)ノ☆
↓クリックで大きくしてご覧ください!
紫陽花♪

ひゃあ~~~っ、何これ何これ、すごいすごいすご~~~い!!!Σ(゚▽゚*」)」
ちょっと、わたしホントに、この絵に参加したんだろうか…?俄には信じがたいっ!!(滝汗)

担当は、ゆさ→縁側の女の子たち、Meさん→背景です。
Meさんが綺麗に合成してくださっています!感激っ…!!(TwT。)グスッ
このすばらしさは、すべてMeさんのお力です。本当にありがとうございます!

リア友でもあるMeさんは、とても美しいイラストCGを作る方なのです♪
以前から、「いつか合作しましょうね~」とかお話はしていたのですけど、
だいぶ前にMeさんが、背景になっている紫陽花の画像を
ブログにアップされたのを見たわたしが一方的にときめいてしまって(爆)、
思わず「この紫陽花で合作やりましょう!」と女の子たちを描いて送りつけたところ
Meさんが「いいわよ~♪」と美しく合成してくださったのでした(笑)。
(本当は、2人で色々と相談しながら作るはずだったのですが…^ ^;;)

Meさん、このたびは突然の申し出を快く引き受けていただき、本当にありがとうございました☆
そのうちまた、ご一緒しましょうね!(≧▽≦)♪


いないの~?※クリックで大きくなります
鈴木春信の周辺事情その12。11はこちら
東海道をてくてく歩いて、ようやく江戸の神田に帰ってきた春さんです。
石燕先生が「ここにいるぜb」と手紙で寄越した鍛冶町の長屋を訪ねると、もぬけの殻。
春信「あれぇ、おっかしいなぁ…」
源内「そこの人だったら、先ごろ、引っ越しましたよ」
春信「えっ!?」

ちなみに手前の人、平賀源内さんだったりします(笑)。
江戸にいたときは神田に住んでいたそうなので、出してしまいました(^ ^;)。


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テーマ : 絵ブログ
ジャンル : 学問・文化・芸術

秋深き隣は何をする猫ぞ。

にゃんこたちの紹介文にも書いていますが、うちの母にゃんこは女王様です。

さっき、弟にゃんこがわたしの膝の上でニャンゴロとねんねしていたところ
母にゃんこが尻尾を振り振りしながらしずしずと現れました。
何をする気だろうと思いつつ見ていますと、
わたしの隣にちょんと座って、弟にゃんこの頭をなめなめして毛繕いし始めました。

何を隠そう、それは「どけ」という意思表示なのですけれど(^ ^;)、
そんなことはつゆ知らずな弟にゃんこはますますゴロゴロし始め、動く気配皆無です。。。
「あんた空気読みなさいよ」と言わんばかりにますます毛繕いをする母にゃんこ。
ますます空気を読まずにゴロゴロする弟にゃんこ。

ついには母にゃんこがぷっつんしました。

弟にゃんこの頭をばしっとぶっ叩き、フガーッと威嚇!!Σ( ̄Д ̄;)
意訳:「やさしく『どけ』っつってんでしょー!!」

そして「いいわよ、どかないなら」と言わんばかりにフイッときびすを返し、
近くにあった毛布に丸くなって、尻尾をパタリと振ってから眠り始めましたとさ。。。

弟にゃんこはきょとんと目パチしただけでした。「ぼく何かしたの??」
数瞬後。こちらも何事もなかったかのように眠り始めました。

ああにゃんこ(笑)。


昨日に絵本作家の佐野洋子さんが逝去…。
『わたしのぼうし』『100万回生きたねこ』はすっかり手垢まみれですが、大事にしています。
ジャネット&アラン・アルバーグの『ゆかいなゆうびんやさん』の翻訳はすばらしかった。
『友だちは無駄である』『シズコさん』はぐいぐい引き込まれて、のめり込むように読みました。
とても悲しいです(;_;)。心からご冥福をお祈りいたします。

あと、すっかり忘れていたのですが、昨日はガイ・フォークスデーで
おとといはアリスが自宅のマントルピースの上から鏡の国に行った日ですな。
(ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』の冒頭で、アリスが飼い猫のキティに
「明日はかがり火を見に行けるわよ」と語りかける場面があります)


しゅっぱ~つ。※クリックで大きくなります
鈴木春信の周辺事情その11。10はこちら
1750年仲秋。お勉強を一通り終えた春さんは、京都の三条大橋から東海道を出発しました。
「すっごい久しぶりだなぁ~。石ちゃんも一人暮らし始めたっていうから、帰ったら行こうっと」
(描いていませんが、2人は手紙のやりとりもしていました)

5年ぶりの江戸ですので、自然に足も弾みます。

テーマ : 猫…多頭飼い
ジャンル : ペット

ああ文化その4。

前回記事の続き。上野の東京国立博物館に行った日の午後に
原宿の太田記念美術館のハンブルク浮世絵コレクション展に行ってきました。
ドイツ人浮世絵研究者のゲルハルト・シャックさんが
ハンブルク美術工芸博物館に遺贈したコレクションの里帰り展示だそうですよ~vvv

菱川師宣の酒呑童子絵は、かなり肉太さのある墨絵でした。。。
ものすごい迫力の筆致で、一気に仕上げたような印象を受けました。エネルギッシュです!
酒呑童子が童髪じゃなかったのも特徴的だなぁと思う。
奥村政信の浮絵はかなり大判の紅絵でした。
画面いっぱいに楼閣が描かれていてゴージャスです!総仕舞いのようだ…。

そして、鈴木春信の錦絵を見つけたとたんにガラスにへばりつくダメなわたし(笑)。
「寄山吹」は初めて見ましたけど、女性と少年の可憐さに頭がクラクラしました。
明るいうちから何してるのって図なのですが、画面全体がとても美しい絵です。
春信はどうしてこう、人同士の危うさがいやらしくなく描けるのかな…。
たぶんこの絵を描いているときも、親が子を見守るような感じで
「かわいいね」「綺麗だね」なんてニコニコと語りかけながら描いていたんじゃなかろうか。
しかも、少年よりも女性の方が積極的だったりして微笑ましいです。
かわいいなぁ(*^w^*)。
(春信は枕絵もたくさん残していますが、色気よりも笑いを誘う絵が多いような気がする)
「下駄の雪取り」は春信の画集でしか見たことがなくて、今回見られたので感激でした!
女中さんが御主人の下駄についた雪を払っているところを描いた絵です。
春信はこういう平凡な日常風景をよく描きますね。
(まるで、パリの下町風景をスナップ写真っぽい絵に描いていたエドガー・ドガのようだ)
そして降り積もった雪のきめ出しがリアルすぎます…綿を貼り付けたみたい。。。

展示品の中でもっとも多かったのは葛飾北斎と歌川広重の作品で、
次に多かったのは歌川国芳と喜多川歌麿でした。さもありなん。
東洲斎写楽の役者絵は、相変わらず強烈なタッチですな~(笑)。
鳥居清長の瀬川菊之丞は、春信が描くよりも大らかな雰囲気がありました。
そして人物の身長がやたらと高いです(笑)。歌麿ほどじゃないけど…。
歌麿の美人画は、どれも迫力がありすぎるので直視するのが大変。。。
1枚を描き上げるのに使うエネルギーが尋常じゃない感じがして、圧倒されてしまいます。
「風俗美人時計 巳の刻 囲」がすごいです。こんなバランス、一体どうやって取るの…?

北斎の百物語の「お岩さん」は、提灯に顔がついていてゾッとしつつも笑ってしまいます。
「すほうの国きんたいはし」もそうですが、コミカルな絵が群を抜いてうまいですね~。
「富岳三十六景」は、駿河や箱根や江ノ島の絵がありました。
色指定用に摺られた校合摺もありました。色がつく前の状態ってこんななのですねvvv
広重の「大はしあたけの夕立」もずっと見たかったので、見られて嬉しかった♪
こういう雨の描き方もあるんだなぁと勉強になりました。
ゴッホが模写したくなった気持ちもわかる気がします。
国芳は、相変わらずこちらが呆れてしまうくらいのダイナミックな絵を描きますね(^ ^;)。
この人は「ゴゴゴゴ、ドカ~ン!ザブ~ン!!」とか何とか叫びながら、
あるいは忠臣蔵や水滸伝の口上をかっこつけて述べながら筆を取っているイメージがある。
長島茂雄系というか、春信や歌麿とは別の意味でエネルギーを感じる人だ(笑)。
国貞は線をきっちり描く人ですね~。滝沢馬琴が国貞の絵を見て満足したという話もうなずけます。

摺物や絵暦や版下絵の展示もいくつかありまして、浮世絵制作の工程がうかがえました。
真っ黒な版木も展示されていました。彫師ってすごいや…仕事が細かくて且つ正確!!
1ミリずれても絵の雰囲気は変わりますから、相当なプレッシャーだったのでは…。
職人の腕ってすばらしいです。

うは~語り出すともう止まらない。やっぱり本物の版画はよいですな~(≧▽≦)ノ♪
ますます浮世絵版画が大好きになりました。行って良かった!


しみじみと。※クリックで大きくなります
鈴木春信の周辺事情その10。9はこちら
あっという間に月日は流れ、春さんが江戸に帰る日が近づいてきました。
ある夜、月明かりの中で思う存分に絵を描きまくり、ひっくり返った祐さんと春さんの図です。
祐信「江戸に戻るんか」
春信「はい、近いうちには」
祐信「さよか。…春信」
春信「はい」
祐信「自分に満足したらあかんよ。描いた絵には、常に責任を持ちぃ。お陽さんがなんもかもお見通しってこと、肝に銘じときなはれよ」
春信「はい」


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テーマ : アートイベント
ジャンル : 学問・文化・芸術

ああ文化その3。

東京国立博物館の東大寺大仏展に行ってきました!
21日までの正倉院宝物限定公開に合わせてのお出かけです~やっほーい(^▽^)☆

メインは八角燈籠~vvv久し振りに見ました。八面すべての仕事の細かさに感動です…!
でも、ここに八角燈籠があるということは、現在の大仏殿前の広場は
とても淋しくなっているということですな…奈良県の皆様、何だか、すみません。。。
思う存分堪能させていただきました。こういう会場で見ると、また感動が違いますね。

誕生釈迦仏立像には、鑑賞者の皆さんが結構、顔を近づけて見ていたので
わたしもじーーっと(^ ^)見てきました。灌仏盤の模様も細かくて綺麗でした。
(そしてこの赤ちゃんお釈迦様のポーズは、かの有名な「天上天下唯我独尊」ですかね)
蝉形の錠前の細かさに泣きそうになりました!職人技ってこのことだわ。。
西大門勅額の大きさにビビリました。人の身長よりはるかに大きいです。
これが掲げられた西大門の大きさを想像してまたビビる始末。。。
伎楽面は、肉太さの中に愛嬌が混じっていて、思わず微笑んでしまいました(^ ^)。
不空羂索観音菩薩立像光背…大きいです。美しいです。ほかに何を言えば(笑)。
もうこの展覧会の出品物は何もかもが巨大だ…古代人のエネルギー、すごすぎる。
鎌倉時代の慶派の仏師たちの仏像もいくつかありまして(運慶・快慶で有名な一門ですな)、
重源上人像と公慶上人像のリアルさに見とれてしまいました(゚□゚)。
特に細かい彫り方というわけではないのですが、
ひとつひとつのラインが太くて、力強くて、とても滑らかなのです。
たぶん、彫るときに少しでも迷いがあると、こうはいかないだろうな…。
五劫思惟阿弥陀如来坐像は、微笑ましくてこちらも笑顔になる阿弥陀様でした(笑)。
というか、以前に「熱中スタジアム」の仏像特集で紹介されていた気がしますけど…!?

正倉院宝物の展示もいっぱいありました!!
752年の大仏開眼供養会にて、大仏様に点睛したという筆と墨がありました。
平氏の南都焼き討ち後に重源さんが大仏殿を復興したときと、
大仏殿の戦い後に公慶さんが大仏殿を復興したときにも使われたとのこと。
普通の筆や墨よりもサイズが大きいです。大仏様に使う物は何でも豪奢なのですな~vvv
点睛した最初の人は聖武天皇でしょうか…。『続日本紀』にも詳しい記述はなかった気がする。
筆の持ち手の部分に「法皇使用之天平筆」と書いてありましたので、
おそらく後白河法皇は持ったのではないかと思います。

縹縷が今でも色鮮やかなのにびっくりしました!
全長は200メートルくらいで、上記の筆に結んで垂らして
参列者がそれぞれ握ることによって大仏様との縁を結んだ紐だそうですね。
あの紐に、当時の人のぬくもりとか祈りがこもっているのかも…と思うと感慨深い。。
人参の展示もありました。1300年前の植物が残っているとは…!おそるべし正倉院。
光明皇后が薬物と一緒に奉納したようですね。
称徳天皇奉納の銀壺も、その模様にペルシャ朝の影響が感じられて素敵です。
こういう物がたくさん納められている正倉院は、
やっぱりシルクロードの終着点なのだなぁ~と思う♪

沙金桂心請文に「宜」と大きく書かれているのを見たときに、
「これ丸山裕美子さんの『正倉院文書の世界』に書いてあったような」と思い出して
帰宅後に本を確認してみたら、ありました!おおぉ本物を見ましたよぉ本物をっ…!(感激)
(たまにこういう出逢いがあるので、展覧会通いってどうにもやめられない)
丸山さんは本の中で「宜」の字を書いたのは光明皇后かも、と書いていらっしゃいますけれど
わたしも今回、実物を見たらそんな気がしてきました。とても自信たっぷりの字でしたので。
桂心そのものは、奉納されて以降、だいぶ切り取られてしまっているみたいです。

気づいたら正倉院宝物の話ばかりしている…マーイプレシャース。
奈良の正倉院展が遠いので、こちらまでお出ましくださって本当に嬉しかったですよ~!
ちなみに先日の記事で来て欲しいなぁと期待した刀は、さすがに展示されていませんでした。(仕方ないよ)

文化の日に古代史のすばらしさに圧倒されてきました。行って良かった。楽しかった。
ミュージアムショップで甘茶飴を買いました。
お茶の葉が入っていて、綿飴のように爽やかな味がします。おいしいvvv

実はこの後、原宿の太田記念美術館でハンブルク浮世絵コレクション展も見てきたのですが
長くなりますのでレポは次回にしたいと思います。


満員御礼。※クリックで大きくなります
鈴木春信の周辺事情その9。8はこちら
お勉強の一環で、四条河原の芝居見物に連れてきてもらった春さんです。
祐信「こら満員御礼やね。役者も気が抜けへんなぁ」
春信「………(何て優雅なんだろうと言いたいのに声が出せない)」
江戸の荒事に慣れていた春さんにとって、上方の和事はとても美しく見えたという図。
ちなみに席は、お手軽価格の土間席です。

和事は京坂で流行した歌舞伎で、柔らか味のあるはんなりした恋愛物語が中心でした。
活躍した役者は坂田藤十郎、中村富十郎、中村歌右衛門など、和事・所作事の名手です。
瀬川菊之丞はもう江戸へ下向していて、尾上菊五郎がちょうど下ろうとしている頃かな…。
華やかなりし上方歌舞伎。

テーマ : 展示会、イベントの情報
ジャンル : 学問・文化・芸術

『紅天女』はいつのこと。

友達から『ガラスの仮面』45巻と46巻を借りて一気読みしました。
別冊花とゆめの連載にどっさり加筆されてボリューム満点です!(いつものことですが…笑)

亜弓お姉様の今後がものすごく心配っ……!!!・゚・(ノД`;)・゚・グスッ
(1巻での第一印象が「この人はお姉様だ」だったので、妹と一緒にお姉様と呼んでます・爆)
手術をしないと失明する恐れがあるという、俳優生命を失いかねない状況の中で
必死に「周囲に目が悪くなっていることを気づかせない」演技の特訓をする様子は
努力という言葉では表現しきれません。。。
お母さんの歌子さんも、初めは亜弓さんに思いとどまるよう頼むのですが、
亜弓さんの決心が固いのを知ると、「その状態で舞台に立つなら」と激しい特訓を課します。
部屋中に蝋燭をともした稽古シーンとか、すごいですよ…!
あれはもう、物語の前半にあった「奇跡の人」の親子共演を超える激しさだと思う。

現実的に考えれば、亜弓さんは劇団側に自分の体調を伝えて
『紅天女』の試演を延期してもらうなりして手術を受けて、
万全の体調でマヤとの勝負に臨むべきだとは思うのですが、
展開の都合上そうはいかないんだろうな…(- -;;)むう。
お姉様至上主義のわたしとしては、このまま何事もなく試演を迎えて欲しいです(>_<)。
亜弓さんの不自然さに気づいた風のハミルさんが、どう出るのかも楽しみ。

マヤたちの稽古の場面はすごく面白かったのですが(黒沼先生、相変わらずいい人です)、
紫織さんが出てきてからは雰囲気が一変…(汗)ドロドロ展開になりました。。。
前巻の「ハサミでジョキジョキ」場面から嫌な予感はしていましたけど、
マヤに指輪泥棒疑惑をふっかけるとは、恐ろしい子…!((((゚□゚;;))))
これはもう、嫉妬うんぬんではなくて、プライドの問題かなぁと思います。
『源氏物語』で六条の御息所がそのプライドの高さから葵の上をとり殺したように、
紫織さんも「速水真澄の婚約者は自分!」という思いが強すぎて
マヤを追い落とすことしか考えられなくなっている、みたいな感じかと。
水城さんや聖さんが「あの子らしくない」とマヤを信じてくれているのが救いですね。
(それにしても水城さんは、話が進むごとにどんどん「いい女オーラ」が増していく気がする)

そんな中で唯一和む場面だったのが、45巻の冒頭で月影先生と真澄さんが
マヤが話す「車椅子のおじさん」がパフェ好きでやさしい人だと聞いて
「(速水英介では)ありえない。完全な人違いだ」と同時にモノローグするところです(笑)。
こんなかわいい月影先生と真澄さん、久し振りに見ました(*^_^*)。

坂東玉三郎さんも45巻の帯でおっしゃっていますが、
マヤと亜弓さんの『紅天女』はいつ見られるのですか美内先生っ…!(切実)

あっ全然関係ないけど今日は古典の日だ。


きりきり描かっしゃれ。※クリックで大きくなります
鈴木春信の周辺事情その8。7はこちら
もっか修業中の春さん。師匠の下絵や肉筆画や絵本を、猛然と模写しまくる日々です。
(祐さんは多忙な人なので、教わることがほぼ無理な状態)
描きながら、絵の中の人々に何やら語りかけています。
「あなたはまだ少女だから、うまく髪を結えないんだよね」
「あまりおっ母さんの仕事を邪魔してはいけないよ」
「大丈夫、怖くはないからね…」
そんな春さんを遠くから見守る祐さん。
こいつは大きゅうなる、とか信じてくれていたらいいな…なんて(*^_^*)。

テーマ : 少女マンガ全般
ジャンル : アニメ・コミック

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ゆさ

Author:ゆさ
飼い猫に熱烈な愛をそそぐ本の蟲
歴史やアートも溺愛中
*twitterにも出没なう。→こちら

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