21日までの正倉院宝物限定公開に合わせてのお出かけです~やっほーい(^▽^)☆
メインは八角燈籠~vvv久し振りに見ました。八面すべての仕事の細かさに感動です…!
でも、ここに八角燈籠があるということは、現在の大仏殿前の広場は
とても淋しくなっているということですな…奈良県の皆様、何だか、すみません。。。
思う存分堪能させていただきました。こういう会場で見ると、また感動が違いますね。
誕生釈迦仏立像には、鑑賞者の皆さんが結構、顔を近づけて見ていたので
わたしもじーーっと(^ ^)見てきました。灌仏盤の模様も細かくて綺麗でした。
(そしてこの赤ちゃんお釈迦様のポーズは、かの有名な「天上天下唯我独尊」ですかね)
蝉形の錠前の細かさに泣きそうになりました!職人技ってこのことだわ。。
西大門勅額の大きさにビビリました。人の身長よりはるかに大きいです。
これが掲げられた西大門の大きさを想像してまたビビる始末。。。
伎楽面は、肉太さの中に愛嬌が混じっていて、思わず微笑んでしまいました(^ ^)。
不空羂索観音菩薩立像光背…大きいです。美しいです。ほかに何を言えば(笑)。
もうこの展覧会の出品物は何もかもが巨大だ…古代人のエネルギー、すごすぎる。
鎌倉時代の慶派の仏師たちの仏像もいくつかありまして(運慶・快慶で有名な一門ですな)、
重源上人像と公慶上人像のリアルさに見とれてしまいました(゚□゚)。
特に細かい彫り方というわけではないのですが、
ひとつひとつのラインが太くて、力強くて、とても滑らかなのです。
たぶん、彫るときに少しでも迷いがあると、こうはいかないだろうな…。
五劫思惟阿弥陀如来坐像は、微笑ましくてこちらも笑顔になる阿弥陀様でした(笑)。
というか、以前に「熱中スタジアム」の仏像特集で紹介されていた気がしますけど…!?
正倉院宝物の展示もいっぱいありました!!
752年の大仏開眼供養会にて、大仏様に点睛したという筆と墨がありました。
平氏の南都焼き討ち後に重源さんが大仏殿を復興したときと、
大仏殿の戦い後に公慶さんが大仏殿を復興したときにも使われたとのこと。
普通の筆や墨よりもサイズが大きいです。大仏様に使う物は何でも豪奢なのですな~vvv
点睛した最初の人は聖武天皇でしょうか…。『続日本紀』にも詳しい記述はなかった気がする。
筆の持ち手の部分に「法皇使用之天平筆」と書いてありましたので、
おそらく後白河法皇は持ったのではないかと思います。
縹縷が今でも色鮮やかなのにびっくりしました!
全長は200メートルくらいで、上記の筆に結んで垂らして
参列者がそれぞれ握ることによって大仏様との縁を結んだ紐だそうですね。
あの紐に、当時の人のぬくもりとか祈りがこもっているのかも…と思うと感慨深い。。
人参の展示もありました。1300年前の植物が残っているとは…!おそるべし正倉院。
光明皇后が薬物と一緒に奉納したようですね。
称徳天皇奉納の銀壺も、その模様にペルシャ朝の影響が感じられて素敵です。
こういう物がたくさん納められている正倉院は、
やっぱりシルクロードの終着点なのだなぁ~と思う♪
沙金桂心請文に「宜」と大きく書かれているのを見たときに、
「これ丸山裕美子さんの『正倉院文書の世界』に書いてあったような」と思い出して
帰宅後に本を確認してみたら、ありました!おおぉ本物を見ましたよぉ本物をっ…!(感激)
(たまにこういう出逢いがあるので、展覧会通いってどうにもやめられない)
丸山さんは本の中で「宜」の字を書いたのは光明皇后かも、と書いていらっしゃいますけれど
わたしも今回、実物を見たらそんな気がしてきました。とても自信たっぷりの字でしたので。
桂心そのものは、奉納されて以降、だいぶ切り取られてしまっているみたいです。
気づいたら正倉院宝物の話ばかりしている…マーイプレシャース。
奈良の正倉院展が遠いので、こちらまでお出ましくださって本当に嬉しかったですよ~!
ちなみに先日の記事で来て欲しいなぁと期待した刀は、さすがに展示されていませんでした。(仕方ないよ)
文化の日に古代史のすばらしさに圧倒されてきました。行って良かった。楽しかった。
ミュージアムショップで甘茶飴を買いました。
お茶の葉が入っていて、綿飴のように爽やかな味がします。おいしいvvv
実はこの後、原宿の太田記念美術館でハンブルク浮世絵コレクション展も見てきたのですが
長くなりますのでレポは次回にしたいと思います。

鈴木春信の周辺事情その9。8はこちら。
お勉強の一環で、四条河原の芝居見物に連れてきてもらった春さんです。
祐信「こら満員御礼やね。役者も気が抜けへんなぁ」
春信「………(何て優雅なんだろうと言いたいのに声が出せない)」
江戸の荒事に慣れていた春さんにとって、上方の和事はとても美しく見えたという図。
ちなみに席は、お手軽価格の土間席です。
和事は京坂で流行した歌舞伎で、柔らか味のあるはんなりした恋愛物語が中心でした。
活躍した役者は坂田藤十郎、中村富十郎、中村歌右衛門など、和事・所作事の名手です。
瀬川菊之丞はもう江戸へ下向していて、尾上菊五郎がちょうど下ろうとしている頃かな…。
華やかなりし上方歌舞伎。
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