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花札の11月にいる人。

2010.11.25 23:38|歴史
すっかり忘れていたのですが、11月といえば小野道風ですね~(´∀`)。
花札の11月の二十文札に、雨と柳とカエルと一緒に描かれているあの方です。
(柳に飛びついたカエルを見て発奮したというエピソードは後世の創作らしいですが、
そぼふる雨の中で傘を差して、カエルに声援をおくる青年の姿を想像すると
何とも言えず微笑ましくて(*^ ^*)自然とやさしい心地がしてくるのですけれど)

道風さんが書家としてスタートを切ったのは30歳くらいのときで、
政治に使われる公文書とか、内裏の屏風や額に飾る文字を書いていたそうですね。
過去に展覧会で道風さんの字を何度か見たのですけれど、
ほとんどが公文書だったので、楷書で書かれたものを多く見たような気がします。
書としても充分完成されていて「習字のお手本になりそうな字だ」と思った覚えがあるな…。
同じ「三蹟」の藤原佐理の書の自由さ(笑)とは全然違って
きちんと読む人のことを考えて、読みやすい字と配列で書かれている印象を受けました。
(余談ですが、漫画家の佐野絵里子さんはこの2人のエピソードを
たまゆら童子 梅の淡雪』の中でとても微笑ましく描いていらっしゃいます^ ^)
逆に私的な文書や、飾ることを目的とした書は、とても美しい草書で書かれていたような。

もともと道風さんは小さい頃から草書が得意で、「王羲之のよう」と言われていたとか。
(あの時代、草書の聖と謳われた王羲之の書はたいへん人気があり、
彼に例えられるというのは人としても書家としても破格の賞賛なのであります)
ただ、これは別に道風さんだけが特別にうまかったわけではなくて
小野一家の中には字のうまい人がたくさんいたみたいです。
おじいちゃんの篁さんと、篁さんの従弟の恒柯くんは隷書がうまかった人たちです。
道風さんの従弟の美材くんも、確か草書や行書をよくして皇室に気に入られていたような。
また、小野家ではありませんが、篁さんの弟子だった紀夏井は「楷書の聖」と言われました。
そんな環境の中で育った道風さんの字が美しいのは、さもありなん、と納得してしまいますね。
(もちろん彼自身の努力の成果もありますけれど)

で、そんな道風さんを含む小野一家への恋心が昔から止まらないわけですが。。。
この一族は、「歴史上有名な○○さんの隣にいる人たち」というイメージが強いですね。
厩戸皇子の隣に小野妹子、坂上田村麻呂の隣に小野永見、
嵯峨天皇の隣に小野岑守と小野篁、菅原道真の隣に小野葛絃、
醍醐天皇の隣に小野道風…という感じかな。
昔から、教科書に登場しにくい人物というカテゴリに強烈に惹かれます。
社会の中間から、あるいは下から、どんな風に世界を見ていたのか、聞けるものなら聞いてみたい。


江戸でびゅ~。※クリックで大きくなります
鈴木春信の周辺事情その20。19はこちら
春さんの役者絵と見立絵が売り出されました。
お見世を見に行きたいと言う春さんに、付き合わされる先生の図。
春信「あ、買ってね、買ってね」
石燕「心配すんなよ、売れっから」
何気に友人の腕を信用している先生でした。

この頃の浮世絵は、墨一色の墨摺絵、藍色で輪郭線を引いた水絵、
赤や緑など二~三色を使って摺られた紅摺絵が中心でした。
画面すべてに色がつく多色摺版画の登場は、もう少し後のことです。

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ジャンル:学問・文化・芸術

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