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ゆさな日々

猫・本・歴史・アートなど、好きなものやその日考えたことをそこはかとなく書きつくります。つれづれに絵や写真もあり。


博物館に初もうで。

  1. 2011/01/09(日) 23:57:56_
  2. 文化・美術
  3. _ tb:0
  4. _ comment:5
てかーっ。
というわけで行ってきました~vvv東京国立博物館の「博物館に初もうで」。
本館リニューアル記念特別公開も同時開催されています。

今年の干支がウサギということで、ウサギが描かれた美術品がもっさりありました(^ ^)。
真っ先に目がいったのはウサギが彫られた印籠です(笑)。
金の蒔絵に、空を見上げるウサちゃんがたたずんでいるのですよ~オシャレ☆
(つい、これを水戸の黄門様が懐から出して悪人に見せて
「あっ間違えた」って言ったら面白いのにって余計なことまでうっかり考えた)
他にも、ウサギと唐草模様が描かれた着物とか、
ウサギの蒔絵がほどこされた硯箱とか、かわいいウサちゃんがいっぱいおりましたよ♪
歌川広重の「月下木賊に兎」図(重要文化財)の、白くてふわふわしたウサちゃん2匹が
月の光の中にちょこんと立っているお姿がめんこいvvv
伊万里焼の大皿に描かれたウサちゃんは、何となく頬を染めて見えます。うぼぁ~かわええ。

本館リニューアル記念展示の方は、国宝や重文がいくつか展示されていまして
雪舟の「秋冬山水図」とか後鳥羽上皇の熊野懐紙とか、
綺麗なタッチの絵や書が見られて幸せでしたよぅ(^▽^)☆
吉備由利さん奉納の願経は一瞬、本気でお持ち帰りしたくなりました!
本人の手書きですよ手書き!!うわあぁぁゆりちゃ~~んvvv
現存最古の『古今和歌集』全20巻(フルコンプってものすごく珍しいことだ)の一部を見たら
キラキラした唐紙が使われている冊子で、すっごく綺麗だった!
字もたおやかでした。平安時代の人の書く字ってほんとに細いよなぁ~。
写したのは藤原行成の曾孫と言われているそうで、そりゃうまいはずだよ!と思いました。
おじいちゃんのプレッシャーとかあって大変だったろうに、よく作ってくれました。
お陰で1000年後のわたしが存分に堪能できましたよ!

あと狩野永徳の「檜図屏風」と尾形光琳の「風神雷神図屏風」もありまして。。
永徳の絵は以前に唐獅子図屏風を見たのですけど、
この檜図も負けずに大きかったです(^ ^;)。ずーっと後ろに下がらないと全体が見られなかった。
「線太っ!」「色濃すぎっ!」「ハックリョク!」とか無駄につぶやいてた。。。
永徳って、被写体をどかーーーんと大きく描くのうまいよな…依頼人の趣味かなぁ…。
光琳の屏風は俵屋宗達の風神雷神を模写したもので、
宗達のオリジナルよりも線が太かったり、色鮮やかな感じがしましたね~。
光琳の描く屏風絵って、とてもきっちりかっちりしているイメージが勝手にあるのですが
これもひょっとすると、彼としてはしごくまじめに写したのではないかな…。
宗達のオリジナルとはまた違った良さがありました~(^ ^)。
(宗達の風神雷神は何というか…光琳の風神雷神とはもちろん全然違うのですけど、
繊細で柔らかなラインを引くために、ものすごいエネルギーを注ぎ込んでいる感じがする)

そして葛飾北斎の「富岳三十六景」がズラーっとありました!
もう、もう、何なのこれ!!壮観!!(≧▽≦)ノ
作品1枚1枚に近づいてじーっと見つめて行列止めまくってごめんなさい。。。orz
やばいです、絵もぱねぇですが版画技術もぱねぇです…。
何でこんなにいっぱい重ね摺りしてるのに色が1ミリもズレてないんだ…(←プロだから)。
絵師と職人のタッグのすごさを思い知りました。やっぱり本物見るっていいこと。


華やか☆
東博入り口にあった門松。おっきいです!松に竹に南天に椿に、おめでたい物がいっぱい。

あと、せっかく上野に行きましたから、寛永寺で初詣してきました!おそ!
人はほとんどいなかったので、ゆっくり参拝できて良かった~。

午後は池袋で友達と合流して、ルミネをぐるぐる回ってウィンドウショッピングしました。
服とか小物とかアクセサリーとか、素敵なものいっぱい見て眼福です。。。
ふわふわ布の上着とレースのついたインナーのセットが気に入ったので買ってしまった(^ ^)。
お昼ごはんに野菜のタルトを食べたんですが、ボリュームがすごくて胃にもたれました。うぉう。

あと今日は弟の成人式でした!そんな日に不在にしてごめんよ!!


何を描くの。※クリックで大きくなります
鈴木春信の周辺事情その34。33はこちら
旗本の大久保巨川(おおくぼ きょせん)さんのお宅に呼ばれて打ち合わせ。
どのような絵を描けばよいのかを、側用人さんに説明してもらいます。
用人「あまり時間がなくてね、年始の交換会までに200枚を摺りあげて、配付する予定だ。そなたの得意な美人画で頼むよ。雰囲気は、なるべく明るくして欲しいんだが」
春信「さわやかにですか、肉感的にですか」
用人「艶が欲しいね」
春信「わかりました。下絵などありましたら…」
用人「主人が描いたものを後で渡すから、参考にしてくれ。あと色だがね、清国の色摺版画のようにしたいのだ」
春信「へえ、色摺版画……(って、何だろ?)」

見たことも聞いたこともない物の名を聞いても、うきうきしている春さん(笑)。
新しいことを始めるのは大好きです。

大久保さんは、本名を大久保忠舒といい、幕府の書院番を務めていた人です。
書院番は将軍の身辺警護をおこなう役職で、小姓組番と合わせて「両番」と呼ばれ、
代々、その番に配属される家は「両番家筋」と称されました。
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Author:ゆさ
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歴史やアートも溺愛中
最近は新幹線とシンカリオンも熱い
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