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お着物の和のこころ。

中学時代の同級生のご両親が経営しているお着物&和の小物屋さんが、
近所の集落センターでお着物展示会をされていたので行ってきましたvvv
デパートとか工芸品屋さんでたまにディスプレイされていたりする着物や帯を見るのは
昔から大好きなので、こういう展示会は燃えて萌えてたまりません☆
会場にあった京都六角堂の鳩みくじも引かせていただきました。なんだこれかわええ。

さすがに着物屋さんの催しなので、紬、付け下げ、訪問着、色留袖まで豊富にあって
(洋服に例えるとGパンとノーネクタイスーツとパーティ衣装と最高級礼服かな)、
端から順番に眺めていくのがとても楽しかったです(^ ^)。
訪問着は花車の型染めが施されたものとか、鞠や笹や菊が刺繍されたものとか、
裾いっぱいに三保の松原が染め上げられたものとか
わりと格調高い色彩やデザインのものが多かったのですが
お店の御主人にお聞きしたら、ほとんどが京都の職人さんがしつらえたものとのことで
ああ、どうりで…と納得。京都の人が作る模様ってたおやかで品があってよいですな~(´∀`)。
あと、鹿子井山田の帯のデザインが、和のパッチワークみたいでとてもオシャレでした。
(あの会社の創業者山田九蔵氏はフランスまで行ってお勉強してきた方だそうだ)
それから、ものすごく深い藍色の紬があってあやうく吸い込まれそうになりました。。。
あんなん、どうやって染めるのだ。

雪輪文と花籠がデザインされたアイボリーの付け下げに見とれていたら
お店の人が「当ててみます?」と言ってくださって、試着体験もできました~vvv
お着物の試着ってある意味、洋服の試着よりも緊張するので
最初は「こんなん、似合うのか自分」とあまり自信がなかったのですけど
実際にやってみたら、帯の柄はこんなのがいいかも、道行きはあの色がいいかも、などなど
すっかり面白くなってお店の人と一緒にあれこれ遊んでしまいました(^ ^;)。
あと、今日はわたしがたまたま足袋ソックスを履いていたので
その柄に合わせて帯揚げの色とかをアドバイスしてくださったりして、それも嬉しかったです。

和の小物展示もいっぱいありました~。
バッグとか帯締めとか足袋ソックスとか、格式高そうなものからカジュアルなデザインまで
ずらりとあって「なんて粋な計らい!」と思いつつあれこれ眺めては癒されてまいりました☆
草履のコーナーで、一瞬、ビーチサンダルみたいなものを見た気がしてギョッとしたら
わりとポップなデザイン柄の草履に、大きな造花がデコレートされていたのでした…。
おお、こういうのもあるんだなぁ。。。

などなど、楽しいこと&目の保養がいっぱいあった展示会でした。
ああ、和物ってよいなぁ…と完全になごみモードでお店を出たときに、
そういえば「なごむ」という字は「和む」と書くのだった、と思い出したりして
やっぱり和物はよいなぁと再認識した次第です。。。


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鈴木春信の周辺事情その41。40はこちら
石燕先生のところに駆け込んできた春さん。急ぎで知りたいことがあるようです。
春信「い~しちゃ~~ん、あの摺り教えて!何だっけあの~…石ちゃんが枕返しの絵に使ったやつ!」
石燕「拭きぼかしのことか?」
春信「それそれそれそれ、摺りの参考にしたいから絵を見せて欲しいんだ!」
石燕「ここにゃねェよ。版元がそのうち冊子にまとめたいからって、全部持ってった」
春信「じゃすぐそこ行こ!ねぇ早く!!」
石燕「わぁったよ、忙しねェな」

拭きぼかしは浮世絵技法のひとつで、薄墨でグラデーションを表現するものです。
ぼかしたい部分の版木を濡れ雑巾で拭いて水分を含ませ、
その表面に絵の具を刷いて、にじんだところで力を入れずに摺ります。
鳥山石燕が初めて使用した方法といわれています。
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テーマ: 日本文化 | ジャンル: 学問・文化・芸術