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2011_04
20
(Wed)23:53

此れ未だ人の知らぬ事也。

大君、余所見しないでください。※クリックで大きくなります
↑小野篁さんと閻魔大王様。
結構(というかかなり)好きなコンビだったりします。
絵的にも、若者と老人という、対比的な絵面になるのが何とも面白いなと。
(篁さんについては、過去にここでちょこっと書いております)

『今昔物語集』にみるこの2人は割と仲が良いというか、信頼関係が篤いというか、
自由な孫と好々爺という感じがして微笑ましいです(*^ ^*)。
『今昔~』第20巻に、冥府にやって来た藤原良相さんという人を
篁さんが生き返らせてあげるエピソードがあるのですけども、
そのとき篁さんが閻魔様に「この人いい人だから助けてくださいよ」とか何とか
およそ客観的さに欠けるお願いをしていて、
閻魔様も「んー、篁が言うならま、いっかvvv」とか言ってあっさり望みを叶えてしまうくだりが
孫に甘いおじいちゃんみたいな感じがして、つい笑ってしまいます。
いやこれ、かなりの信頼がないと難しいことだとは思うんですが。。。

あ、ちなみに閻魔様がおじいちゃんなのは、ゆさの勝手なイメージです。
閻魔大王は、表の顔はとても恐ろしいのですが
くるりと後ろを向くと地蔵菩薩になっていて、実はとても慈悲深いお人だったりします。
でも、罪を裁いて罰を与えるにはやさしい顔ではいかん、ということで
あのような恐ろしいお顔をしているのだ…というのを何かの本で読んだとき、
「あーそうだったんだ!」と、何の抵抗もなくストンと腑に落ちたのを覚えています。
(感情表現において、笑いが起こるときって特に理由はいらないように思えるんだけど
怒りは何か理由がないと発動しないんじゃないか…と漠然と思っていたからかもしれない)
それまでは、閻魔様って単にめちゃくちゃおっかないだけっていうイメージがあったので
まさにコペルニクス的転回というか、結構な衝撃だったのでした。
小人のアリエッティが人間の男の子に出会ったときの気持ちってこんなだろうかって思った。
で、それ以来わたしの中で「閻魔様=やさしいおじいちゃん」という式ができてしまったのでした。

というか、篁さんって説話だけ見てると、割と好き勝手に人を助けたりしてるんですが
史実の篁さんが閻魔様のとなりにいたらどうだろうか…と思うこともあるわけで。
小野家の人々の例に漏れず、彼も時代の主流にいるというよりは
影ながら偉い人を支える事務官か秘書というポジションにいることが多いので
閻魔様に意見を求められたときにしか口を開かない…みたいな感じになるのかなぁ。
しかし心には熱い火を秘めている人だから、たまに罪人が閻魔様に礼を欠くことがあると
「無礼者!」と一喝することだってあるかもしれないですね。
しかし秘書…ロマンのある響きだ…。(←爆)

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