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宮本常一さんの『民俗学の旅』を読んでいます。

まだ半分ほど読んだだけですが、内容が細かくて奥行きがありますvvv
宮本さんはすごく濃密な日々を過ごされていたようで、
うわこの人何でもやったんだなぁ~と思いました。
上京と帰郷を繰り返しながら研究活動と農業指導に励む日々が綴られているのですが
毎日やることがいっぱいあってすごく忙しかったのだなぁ。
(いや、宮本さん自身は忙しいとか疲れるとか、まったく思ってなかったみたいだけれども)

東京では渋沢敬三氏のアチック・ミュージアムに滞在して研究して報告書をまとめて、
大阪では農業をやりながら講演と農業指導のため各地へ奔走して、
暇を見つけては日本中を歩き回ってノートにどっさり記録をつけて、
ほんとに一体いつ休んでたんだろう…という感じ。
渋沢氏が「きみは体を壊しやすいんだから」と心配しまくる気持ちもわかる気がする。
そして、本当はものすごく出かけたいんだけど渋沢氏から休みなさいって厳しく言いつけられて
「じゃあしょうがないか…」って諦めてちゃんと休む宮本さんかわいすぐる(*^∀^*)vvv

宮本さんは農業技術の腕と知識量がハンパではなかったらしく、
戦後はあっちこっちの農地から「指導に来てください」とオファーがあって
西に東に飛び回っていたみたいです。
…戦争が終わってすぐの頃って、ともすると厳しい話題になりがちですけども
宮本さんは、あの頃をそういう風には記録していないのですネ。
お百姓さんたちが「さあこれからだ」って気を引き締めている様子とか、
今必要なものはこれとこれとか、明日はあれだとか、今後は季節の関係でこうした方がいいとか
まさに「今日は何をしよう、何をすればいいか」という具体的で事務的なことが
まるで目に見えるように書かれていました。
うぅむ、そうよなぁ、泣いてる場合じゃないのだよなぁ。
(余談ですが「何をしよう」という言葉を聞くといつも、長くつ下のピッピが
「今日は何をしよう。What shall I do?」って歌っていたのを思い出してしまう)

宮本さんの文章は土の匂いがします。泥くささというか、田んぼや畑の匂いかもしれない。
文字通り生きて歩いて書いた人ですねぇ。
小さな巨人…。(小柄な体格だったそうです。そして里中ちゃんは大好きだ…←)


本棚の整理もだいぶ進んできたので、がんばって徐々に積ん読を消化する日々です。


本日のお絵かき↓
大宰府の仲間。※クリックで大きくなります
吉備真備と小野田守。
この2人が一緒に大宰府でお仕事をしていた時期があると『大宰府古代史年表』で知って
「ぎゃ~~~っ!!!」とテンション上がって一気描きしました。
こういう発見がふいにあるから、学術書を読むのってどうにもやめられない!
(ちなみに真備が上司で大宰大弐、田守が部下で大宰少弐です)

田守さんは小野老(「あをによし寧楽の都は咲く花の~」の歌で有名な人)の弟です。
ゆさの愛する小野篁さんのおじいちゃんのおじいちゃんの弟にあたる人vvv
ちなみに真備が抱えているのは、遣唐大使もしくは副使に任命された証である「節刀」です。
*遣唐使のイラスト記事一覧はこちらです*
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