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2011_06
16
(Thu)23:56

旅の続きの終わり。

唐の青空。※クリックで大きくなります
「行きて帰りし遣唐使・後日」その15。14はこちら
735年8月。長安は秋を迎えました。
まぁくんのお墓にやって来た仲くん。座って一息つきました。
手には、副使たちが無事に日本へたどり着いたという知らせの手紙を持っています。
「一仕事終えた後は、風が気持ちいいねぇ…」

見つめるのは空の彼方か、海の向こうの故国か。
仲くんの唐における人生は、まだまだこれからです。


遊びに来たよ。※クリックで大きくなります
こちらは大和国@日本。
マッキーが仲くんからの手紙を持って、玄ちゃんのいる海龍王寺にやって来ました。

真備「玄ー!」
玄「おーっす、久し振りだなぁ。どうした」
真備「第2船が帰ってきたんだって。しかも全員無事で」
玄「ほんとか!そりゃ良かった」
真備「あとで報告書出すっていうから、じきに詳細はわかると思うけど、仲麻呂からも手紙が来たんだ。副使たちの帰国の件で、すごくがんばってくれたみたいでさ」
玄「なにーーーっ、見せろ見せろ!どうだ、相変わらず几帳面な字してんのか」
真備「だいぶねー!(笑)」

久し振りの後輩からの手紙に、ホッとしている先輩ズでした。
ちなみに、手紙の返事はかなり分厚くなる予定です(笑)。


今回をもちまして『行きて帰りし遣唐使』は、めでたくめでたく(笑)おしまいです。
約1ヶ月の短期間連載でしたが、いかがでしたでしょうか?(^ ^)
前回の連載が終わってからも、有難いことに続きを見たいと色んな方から言っていただいて
「よし!」と思い切ってやってみたのですが、やっぱりすごく楽しかったです☆
マッキーと由利ちゃんが再会できたし、仲くんにも新しい友達ができて
これで本当にホッと一安心という感じですね。

この続きはドラマ『大仏開眼』にバトンタッチしようと思います。
(ドラマをご覧になった方はおわかりになるかと思うのですが、
この先は色々と込み入った感じになってしまうので。。。^ ^;)
あ、でもイラストや番外編とかは、今後も描き続けていくつもりです。

今回の連載を勧めてくださった方々、読んでくださった方々、
拍手やコメントで応援してくださった皆様すべてに感謝申し上げます。
本当にありがとうございました!
m(_ _)m

近いうちに「後日」の一気読みページを作る予定です。
しばらくお待ちくださいませ(*^ ^*)。


また、このシリーズを連載するにあたり、以下の書籍に大変お世話になりました。

・田村圓澄編『大宰府』 1987.5 吉川弘文館
・坪井清足監修『平城京再現』 1992.11 新潮社
・福岡市博物館編『遙かなる長安-唐朝文化の輝きを求めて』 1996.10 福岡市博物館
・ジョヴァンニ・カセッリ監修『古代中国』 1997.12 ニュートンプレス
・奥平卓責任編集『人物中国五千年5 世界帝国の盛衰 隋・唐・五代十国』 2001.9 PHP研究所
・学習研究社歴史群像編集部企画編集『長安旅遊』 2000.6 学習研究社
・古瀬奈津子『遣唐使の見た中国』 2003.5 吉川弘文館
・専修大学・西北大学共同PJ編集『遣唐使の見た中国と日本』 2005.7 朝日新聞出版
・アーサー・コットレル『写真でたどる中国の文化と歴史』 2006.1 あすなろ書房
・川添昭二監修・重松敏彦編『大宰府古代史年表』 2006.9 吉川弘文館
・石川忠久『王維100選』 2007.5 NHK出版
・東野治之『遣唐使』 2007.11 岩波新書
・朴漢済編著『中国歴史地図』 2009.1 平凡社
・田辺征夫・佐藤信編『平城京の時代』  2010.7 吉川弘文館
・東北歴史博物館編『多賀城・大宰府と古代の都』 2010.9 東北歴史博物館
ほか、雑誌論文、平城京天平祭で撮影した写真など

*遣唐使のイラスト記事一覧はこちらです*


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皆様いつもありがとうございます(^-^)/☆

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