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2011_07
31
(Sun)23:36

燃やせ絵描き魂。

熊谷市のアルス画房のイラストコンペ&投票に行ってきました(^▽^)☆
(イラストコンペについては↑の期間限定トップ記事をご覧ください)

イラストボードの搬入後、店舗に展示してくださるのはお店のスタッフさんなので
どんな風に飾られているのかわからないまま、期待しつつ行ってみたら
お店の1階の、陽当たりのよい、外からも見えるガラス張りの場所にズラーッと飾られていて
ちょっとドキドキしました。。。
総勢49名の方々の渾身のアナログイラストと、もはやプロ並の手作り小物やグッズを
間近で見ることができてとても楽しかったです。

わたしは基本的にひとりでイラストを描いているので
ともすると描き方がパターン化したり、そのせいで手が止まったりしかねないのですが
こういったギャラリーや展示会で素敵な作品を見ると
創作欲がムクムク湧いてきて「うおおこんなの描きてえぇぇ!!」と
あさっての方向に向かって叫び出したくなります。描魂がたぎる!
特にアナログで描かれたイラストは、普段から自分でもアナログで描く身としては
穴が空くほど眺めないわけにはいかないです。。。

描き手の筆のタッチやペン先のかすれ具合や、
ホワイトの飛ばし方や色の重ね塗りまできっちり見えるというのは
アナログ技法のいいところでもあり欠点でもあるなぁと思います。
あぁこうやって線を引くと色を塗ったときに引き締まって見えるんだなぁとか
ひょっとしてここうっかりはみ出して一生懸命直したのかしら…とか、
そういうのが一目でわかるので。
(別に粗探しをしているわけではなく、うっかり予定外の線を引いたり色を落としてしまったときに
そこからいかにして元々の完成イメージに近い(もしくはドンピシャな)絵まで
持っていくことができるか、極端な言い方をすればその絵をそのまま生かすか殺すかという
選択を迫られる瞬間というのはわたしもよくあることなので
そのジレンマと戦いまくった跡が見て取れる絵にはものすごく親近感を感じるわけです。
どうしてもうっかりの跡が消せない絵は描き直しますけどね)

それでもやっぱり、オリジナルをナマで見るというのは幸せな気持ちになれます。
原画や原稿などのいわゆる一次資料には
描き手もしくは創り手の熱意が一番こもっていますので。
プロの画家の作品や文豪と呼ばれる作家の直筆原稿を見るときの気分と同じですね。

あと、アナログはデジタルと違って、戻るボタンやレイヤー結合ボタンを押すことができないので
一筆一筆がとても大切になってくるわけですが、
そういう緊張感もひっくるめて大好きな技法だったりします。
思いついて考えて苦労して楽しんでちょっとヒヤッとして「よしこい!」と発奮して
描いた絵が完成した瞬間は、言葉では表現できないくらい清々しくて気持ちよくて
どうにも癖になる。


本日のお絵かき↓
政治もするけど詩作も好き。※クリックで大きくなります
左から小野岑守、藤原三守、菅原清公。平安時代前期に活躍した文人官僚トリオです。

もともと彼らについては以前から気になってはいたのですけど、
先日『嵯峨天皇と文人官僚』という本を読んだら、久々に平安前期に燃えて萌えて
妄想が止まらなくなったので描きました。
(彼らの人物伝や評伝ってそんなに数があるわけではないので、あれ貴重な本だと思う)
この3人が現役だった頃って、大小の天災はあれど反乱や政権争いのような人災が一切なくて
彼らがいなくなった後にだだっと起こっていることが多いので
歴史的に特に華々しい活躍はしていなくても、彼らがいるだけで時代がおとなしくしてしまう、とか
そんな人たちだったんじゃないかと思う。

ちなみに。
岑守の息子の篁と三守の三番目の娘は結婚していて、
清公の孫の道真と岑守の孫の葛絃は大宰府で一緒にお仕事していた時期があったりしますね。
子孫の代でも仲良しです。
*ブログ内のイラスト記事一覧はこちらです*
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2011_07
29
(Fri)23:45

スイーツコレクション。

ネームなう。
↑ネームで失礼します。突発的に思いついた鳥山石燕&子鬼くん漫画。
話がまとまったらアップするかもです~。
(BGMは相変わらず東上線動画ですけれども、あれ一度探し始めるとドツボはまりますな)


そういえば先日、リプトンのスイーツコレクションキャンペーンが
始まっているのをコンビニで見つけて
(リモーネやロイヤルミルクティーのペットボトルにおまけがついてくるアレです)
「きゃ~~っ今年も始まったんだ☆」とすっかり嬉しくなって2本買ってしまいました。
今回はレイジースーザンのオリジナルチャームがついてきまして、
選んだおまけはプレッツェルとワッフルです。
めんこくておいしそうだったので一目惚れ(//∀//)☆

特設サイトも見てみましたが、凝ってます。
プレゼントBOXをクリックするとキランと音がして何かが起こります。面白いなぁ~。
カップケーキとマカロンもかわいい。。
特にカップケーキは今にもこぼれそうな感じがリアルで良さげ。

この手のおまけって時々、クオリティに関してちょっと物申したくなることもあるのですが
リプトンは毎回安定クオリティというか、細部まできっちり作り込んであるので
いつも楽しみだったりします。
次回は何がくるのかなぁ。今から待ち遠しいです。

これまでのスイーツコレクションで、今でも気に入っていてまだ持っているのは
2年くらい前のおまけだったデメルのザッハトルテとソリッドチョコ。
前者はちょこんとした存在感がかわいくて、
後者は「金色の紙が剥がれて中のチョコがはみ出している」というのが
何とも心憎い演出で、甘党のわたしとしてはときめかざるをえない(*´∀ `*)。


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2011_07
27
(Wed)23:33

出撃前夜。

先日ニコ動にて「けいおん!」のOP映像がすべて東武東上線の車両映像で構成されている
「TO-JO!とうじょう!」という動画を見つけて、面白がって見まくっていたら
東上線がとてもかっこよく見えてきたゆさです、こんばんわ。

東上線は毎朝出勤時に乗るので、今まで特にどうとも思っていなかったのですが
ここまで高画質でクリエイターの愛に満ち満ちた東上線マンセー!な動画を見てしまうと
無性にあの私鉄(というか車両)に萌えずにはいられない心持ちになってくるから不思議。
(「けいおん!」のOPTを聴いたのは実は初めてでしたが、
走る東上線にあわせてあの曲がかかると結構テンションあがりますね)
気になる方や東上線ユーザーの方は「ニコ動 MADとうじょう」でググってみてください。

動画のコメントにある「遅延はしても早着はNon Non Non」
「一日一度の遅延テロップ」
「次に来る列車まで待てない(日中の川越市以北)」がとにかく笑えます。
車両はとりあえず、普段乗り慣れている8000系と10030系が大好きでガン見します。
ベテラン車両かっこよす。
しかし改めて見るとこの電車、おいおいいくら何でも急ぎすぎだよって言いたくなるくらい
猛スピードで走り抜けて行く癖があるんだな…たとえ駅構内でも。

他にもPV風東上線とか全駅風景とか色んな動画があるみたいなので
順次チェックしていこうと思います。
あと、かかりつけの鍼灸師の先生に借りた八高線の写真集も読まねば。。。
(何だか急に鉄子さんみたいなこと言ってますが、
知らなかったことを初めて知った時の高揚感がパーンしている感じと思ってください。
あ、でも大宮の鉄道博物館にいつ行こうかなぁと思いつつ行けていなくて
機会があったら行ってみたいなぁとか考えている程度には鉄道に興味があったりします)

ところで「とうじょう!」で見るTJライナーがめちゃめちゃかっこいいことに最近気づきました。
なんだこの50090系というやつ。こんなにイケメンだったのか。。。
青シートがグルグル回るのとか、停車駅が少ないがゆえにためらいなくすっ飛ばすのとか
見慣れてるはずなのに何故か楽しくてノリノリになってしまう。


…で、今朝もそんな東上線に乗って職場へ行ったわけですが。
午後に上司と先輩方が打ち合わせのために別室に行っていて、
たまたま事務室内にわたしともう一人の事務さんしかいなかった時間に、
別の事務室の人がふらりとやって来て「あれ、人が全然いないね」とおっしゃったので
わたしが「皆さん打ち合わせでいないんです」と言ったら
「えっ、おしあわせ(お幸せ)でいない!?」とモーレツ空耳されて3人で爆笑しました。。
何ですかその見た目も空気もほのぼのオーラ全開っぽい打ち合わせは!

次に「打ち合わせ」って言うときはもう少しはっきりくっきり言おうと思います…(^ ^;)。
2011_07
25
(Mon)23:52

ストームオブブラウン管。

アナログ放送が昨日で終わりましたね。
これでもう、リモコンのアナログボタンを使わなくなるのだなぁとか考えると
何だか切ないです…(・ω・)。

一応、本放送から青画面に変わるのと、真夜中に電波がプッツリ途絶えるのは見ていたのですが
てっきり青画面から少しずつ少しずつ砂嵐になっていくのかと思っていたら、
突如ザザっという音がして、一瞬のうちに画面が砂嵐になったのでめちゃくちゃ驚きました。。。
トニー・ラズロ氏がどこかでおっしゃっていた「抜かれるなら度肝がいいよね」という言葉を
とっさに思い出してしまったくらいびっくりしたので、
砂嵐に変わる瞬間を動画に撮ろうかと考えていたのにすっかり忘れてしまったですよ。

そういえば、わたしがかなり小さかった頃、家にあった2台のテレビのうち
1台はリモコン付きで遠くからでもチャンネルが変えられるのに対して
もう1台はテレビにチャンネルと音量のつまみが付いている
いわゆる「チャンネルを回す」というタイプのものでして。
番組を変えたいときは、つまみをガチャガチャと手回しで動かす必要があったのですけど
2チャンネルや5チャンネルなど、回すと画面が砂嵐になって
「ザーーーーーー!!」と無機質な音を立てるチャンネルがあるのが
幼心にどうにもこうにも怖くてたまらず(笑)、
見たい番組があって、どうしても砂嵐のチャンネルを通過しなければならない場合は
親に回してもらっていたことを思い出しました。

そのテレビとは、すでに何年も前にさようならをしましたけれども
今でも砂嵐を見ると、あの頃の奇妙な心理状態を思い出して、ちょっとぞくりとします。

まあ、「テレビの砂嵐は見続けるとあまり体によくないらしい」という話も
大人になってからどこかで見かけたことがありますので、
子どもの頃のあれは無意識の防衛本能だったに違いない、とか何とか言って
自分を慰めてみる今日この頃。

あ!さっき「テレビ 砂嵐」でググってみたら、
砂嵐に対してある種の異様な雰囲気を感じていらっしゃる方は結構いらっしゃるようで
ちょっと安心しました。良かったぁわたしだけじゃなかったのか。
(-ω-)。。。


本日のお絵かき↓
江戸時代中期・京阪浮世絵界第一人者。※クリックで大きくなります
西川祐信。
この人の絵を、江戸の旗本だった大久保巨川がとても高く評価していて
(ちなみに巨川氏は祐信の絵を自宅にい~~~~っぱい持っていたらしい)
祐信の弟子である春信の絵もやっぱり好きになってくれて、
その結果が錦絵の誕生に繋がっているわけで、人生ってどこでどうなるかわからないものですな…。
鈴木春信は最高の人を師に選んだと思う。
*浮世絵師のイラスト記事一覧はこちらです*
2011_07
23
(Sat)23:35

七夕祭。

友達と一緒に、地元の七夕祭に行って来ました~(^▽^)ノ
人も出店もいっぱいで賑やかでした。お飾りもみんな華やかでした。
ところどころ、薬玉の中に灯りがともってて、燈籠みたいで綺麗だった。
…しかし、それにしても暑かったです(^ ^;)。
大暑でしたが、朝は風が涼しくて過ごしやすかったけど、午後からの強い日差しがあったのと
過去に例のない人混みのお陰で結構汗かきました。
(とにかくもう、人をかきわけて歩くしかなくて、いつもこんなにいたっけ…?と思っていたら
友達も同じことを言っていたのでたぶん本当に人が多かったんだと思う。
お祭りが行われる土日のうち、打上花火をやるのが土曜日だけということと
今年は状況が状況だから、地元周辺の人口が一時的に増えていることとかが理由だろうか)

ピーヒャララ~♪
山車。トントコトントコピーヒャララ~と笛太鼓の音が軽やかでした。
ねじり鉢巻きをした男の人たちが、「そーれ!」とか声を掛け合って懸命に動かしながら
町中を廻っていました。力強いな~。

納涼。
花火も見てきました!お腹にどーんと響いてくる音がたまらなく好きだ~。

川辺で見ていたのですが、すぐ後ろが人家でして
その家の子どもたちが窓を開け放って「た~まや~!か~ぎや~!」と
全力で声を限りに叫びまくっていたのが、とてもかわいらしくて微笑ましかったです(*^ ^*)。

空に咲く花々。
スターマイン。連発される花火は派手で華やかなのでテンションがあがります。
空に花が咲くたびに叫んで拍手して、大騒ぎしました。あー楽しかった。

出店を冷やかして、クレープ食べて、大阪焼食べて、一通り楽しんでから
友達が来週に誕生日を迎えるのでごはんを食べに行きました。
お気に入りの和食屋さんに行ったのですが、お祭りで長いこと遊びすぎていたので
お店に入ったのがちょうどラストオーダーの時間で、
大慌てで注文して大慌てでかきこむハメになりました。。。
ネギトロ丼をあんなに急いで食べたのは生まれて初めてだったと思います…うがーお腹が重たい。

そして、帰宅後には知り合いの業者さんからどっさりいただいた桃を
母がどっさり切ってくれたので食べました。。。
今日は久し振りにいっぱい食べたかもです。体重計が恐ろしい~(^ ^;)。


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2011_07
21
(Thu)23:48

階段猫。

「行きて帰りし遣唐使・後日」の一気読みページをようやく作りました!
遅くなってすみませんでした。
こちらのページからとべます。お時間ありましたらぜひどうぞ~(^▽^)☆


すぴぐー。
↑階段で寝ていた母にゃんこを激写。
台風の影響で昨日と今日はとても涼しいですが、
純毛を着ているにゃんこたちにとっては特に変わらず暑く感じるようで
暑い日と同じように床や畳で寝ています。

むくり。
↑フラッシュを焚いたら起きてしまいました(笑)。
「ちょっと、まぶしいんだけど」とガン飛ばされました。
でも、カメラを下げたらまたさっさと寝てしまいましたけど。。。


今日は土用の丑の日でしたね~。
平賀源内さんが鰻屋さんのために引札を作って、鰻が爆発的に売れるきっかけになった日。
うちは鰻を好きな人があまりいないので(買ってきたとしても両親くらいしか食べない)
代わりに茄子ときゅうりの夏野菜に生姜を加えて漬け物を作りました。
旬のお野菜はやっぱりおいしいですな(´∀`)vvv

ちなみに丑の日に食べるものは、別に鰻でなくてもうどんとか梅干しとか「う」のつく物なら
何でも縁起がいいと言われたそうですネ。。。
昔の人のお気楽さというか、「こうじゃないといけない」ではなく
「一定の条件さえ満たせばあとは何でもいいんだよ~」的なお手軽感が
何だかほのぼのします(*^ ^*)。
2011_07
19
(Tue)22:30

ブログ2周年。

ブログを始めて今日で2年が経ちました!
うーわーそうなのか、びっくりだなぁ!!(未だ実感ない)

1年目に比べるとますますお気楽度&好き勝手度&カオス度が
ヒートアップしているような気がしなくもない当ブログですが、
お友達もかなり増えて、とても賑やかなブログになっています。
いつも訪問してくださる皆様や、拍手やコメントしてくださる皆様のお陰です。
本当に本当にありがとうございます(*^ ^*)vvv
いつも励まされています。

これからも好きに気楽にマイペースに書き続けていきますので、
お時間がありましたら構ってやってくださいませ。
どうぞどうぞ、末永くよろしくお願いいたします~~☆
(^▽^)/♪


Thanks 2th Anniversary!※クリックで大きくなります
↑二周年記念絵。
去年の記念絵が遣唐使だったので、今回は春信に出てきてもらいました。
毎日暑いですが、イラストや画像で意識的に青を使うと気分的に涼しくなれると聞いて
青系でまとめてみました。
見てくださった方が少しでも涼しくなるといいな。

この絵は1週間ほどフリー配布したいと思います☆
「持って帰ってやってもよろしくてよ」というお心の広い方いらっしゃいましたら
ぜひ連れて帰ってやってくださいませ。
※イラストの配布期間は終了しています。

*浮世絵師のイラスト記事一覧はこちらです*
2011_07
17
(Sun)23:31

イラストボード展示。

※期間限定トップ記事。最新記事はこの下です↓

よろしくです(^▽^)ノ☆


現在、熊谷市のアルス画房さんで開催されている
第21回コミックイラストコンペ」にてイラストボードを展示させていただいています☆
コンペの内容は「手描き」「ティーンズ」「グッズ」「豆うちわ」の4部門で
参加者の皆様が、渾身のオリジナルイラストやグッズを展示していらっしゃいます。
(グッズのみ販売もあるそうです)
展示作品一覧ページ→こちら わたしは手描き部門参加で、和風イラストを1点描きました。

展示期間中は、部門ごとに好きな作品に投票することもできます。
わたしも後日参加する予定です(´∀`)ノ♪


【アルス画房】 HP→<http://arsgabou.com/
埼玉県熊谷市鎌倉町152
10:00~19:00 毎週水曜日定休
コンペイラスト展示期間:2011/7/17(日)~8/7(日)

お店へのアクセス:
JR熊谷駅から徒歩7分
駅西口のロータリーを左方向へ、線路に平行して歩いてください。一方通行出口右角。

お近くの方や興味のある方、お時間がございましたらぜひお越しくださいヽ(^∀^)ノ☆
2011_07
15
(Fri)23:50

時代の終わりと始まり。

同じ時代に生きた人々。※クリックで大きくなります
右から鴨長明、源頼朝、藤原定家、平清盛。
最初は長明だけを描いていたのですが、何となく隣に定家を足してみたら
やっぱり何となく2人の間に頼朝を増やしたくなり、頼朝を描くのなら清盛も描かないとだよな、と
よくわからないままどんどん増えてこんなになりました。
長明が持っているのは『方丈記』のつもり。
(ところでどうでもいい余談ですが、この絵を描いているとき部屋が猛烈に暑くて
「あつい~溶ける~」とか考えつつ描いていたせいか、
絵の中の彼らも何だか暑さにやられて疲れてるような顔になっている気がしなくもない。。。)
*ブログ内のイラスト記事一覧はこちらです*

彼らが(年齢の差はありこそすれ)同じ時代に生きていたことを意識したのは
大学で卒論を書いていたときで、それまでは全然そうとは知らなかっただけに驚いたものでした。
ちなみに頼朝が平氏打倒をめざし挙兵した1180年当時、
4人の年齢はそれぞれ長明25歳、頼朝33歳、定家18歳、清盛63歳です。

今回のイラストの頼朝と清盛の年齢ですが、1159年の頃をイメージしています。
41歳の清盛が13歳の頼朝を伊豆へ島流しにした数十年後に
頼朝が平氏を滅ぼして、清盛の曾孫の六代を文覚へ預けて高雄山に住まわせたのは
何とも因縁を感じずにはいられないのですけども、
その六代は源氏を滅ぼすことなく、頼朝の死後に斬られてしまうわけで
しかも『平家物語』12巻ではその場面があまりにも唐突に出てきてサッと終わってしまうので
何かが断ち切られる瞬間ってこんなにあっという間で、こんなに短いのだな…と
卒論作業の合間に物語を読んでいて思いました。
で、この大長編、これで終わりかと思いきや、
「まだ灌頂巻があるよ」って担当の先生に言われてびっくりしたのですけど(笑)。。

そして定家と長明は1180年の頃をイメージ。
しかし定家がひねくれ者なのって『明月記』読んでれば一発でわかりますね(笑)。
この人絶対性格ひねてるなって(^ ^;)。
歌や物語が大好きなのに、人前ではそんな素振りをいっさい見せない見栄っ張りって感じがする。
『明月記』は歴史的にとても価値があるのですが、
実際に読んでみると日記としての記録のほかに「今日は疲れたから寝る」とか
「世の中のこと(源平の争乱)なんてオレには関係ねぇ」とか、くだけた記述もあったりして
定家がかなり身近に感じられる資料でもあったりします。

源平の争乱のことを、『方丈記』にも『無名抄』にも『発心集』にも
一行も書き残さなかった鴨長明。
『方丈記』は一見、世の中の無常について書ききったように見えますが
よくよく読んでみると、実は長明が書きたかったのはもっともっと壮大な世界だったのでは…
などと思えてきます。
結局彼は生きているうちにそれを文章にまとめることができず、
今残っている『方丈記』は彼の言葉や思想の一部にすぎないのではないかな…とも思っています。
もしかしたら『枕草子』や『徒然草』を超える大長編になっていたかもしれないとか、ね。
2011_07
13
(Wed)23:26

美味なるは極上の小説。

ここ最近江戸時代の食べ物の本を読んでいたら、
「そういえば今まで読んできた本の中にもおいしそうな食べ物がいっぱいあったなぁ」と
ぼけーっと考えたので、少し書いてみようと思います。

本屋さんや図書館に行くと、たまに絵本や物語のレシピ本が平積みされていることがあって
ちょこちょこ買ったりパラ見したり実際に作ってみたりしているのですが、
一番最近に読んだレシピ本は『バルサの食卓』だったかな…。
かつて南極越冬隊の料理人を務めた西村淳さん率いる「チーム北海道」が、
上橋菜穂子さんの小説の中で登場人物たちが食べる料理を再現している本です。
ラインナップだけでもおいしそう。蜂蜜とバターがかかったあつあつのバムとファコ、
ソヨンお手製の猪肉の葉包み焼き、ノギ屋の弁当風鳥飯、タンダの山菜鍋!!
食べたいなぁ(*≧▽≦*)ノ
ひとつひとつのレシピの合間には上橋さんのエッセイも収録されています。
上橋さんが小説で食べ物を描写するときの文章ってものすごく魅力的で
食べ物への愛を感じるなぁと思っていたのですけど、
エッセイを読むとあれらはすべてご本人の経験からきていることがわかります。
おいしい物をたくさん食べてきた人でないとああは書けないのではないかと思う。


そういえば子どもの頃に『ぐりとぐら』を読んだときも、
彼らの作るカステラが猛烈に食べたくなったっけな…。
『ぐりとぐらのおきゃくさま』のクリスマスディナーも食べたかった。
あと、『泣いた赤鬼』で赤くんが用意したお菓子も、形とか味とか色々想像していました。
『ちいさいモモちゃん』のわたがしの雲もすごくおいしそうでしたし
おいしいものの好きなクマさんが作る料理は匂い立つような描写でお腹すいた~とか考えながら読んでた。
『かぎばあさん』シリーズでおばあさんがかぎっ子に作ってくれる料理が
お手軽から本格的なものまでバラエティに富んでいて大好きでした。
おむすびころりんのおむすびとか、転がって汚れてしまう前に食べてみたかったし
笠地蔵でお地蔵さんたちが運んできたお正月お飾りや作物も気になるし
龍宮城で浦島太郎が食べた料理って豪華だったのかなぁとか
吉備団子ってどんな味だろうとか、瘤取りのおじいさんと鬼たちの宴会が楽しそうとか
何だかんだ想像しまくっていた覚えがある。
あと、池田あきこさんのわちふぃーるどシリーズとか、工藤直子さんの『こぶたはなこさんのおべんとう』とか
角野栄子さんの小さなオバケシリーズとか加古里子さんの『からすのパンやさん』とか
寺村輝夫さんの『おしゃべりなたまごやき』や『わかったさん』『こまったさん』シリーズとか
竹林亜紀さんの『マフィンおばさんのぱんや』とかわかやまけんさんの『しろくまちゃんのほっとけーき』とか
読んでいるとお腹がすく本はいっぱいあります。。。

海外のお話だったら『ヘンゼルとグレーテル』のお菓子の家を真っ先に思い出します。
どんなお菓子を使えば家が建つのか、見られるものなら見てみたい(笑)。
『おだんごパン』も食べたいし、『石のスープ』『三びきのくま』のスープはほんとにおいしそう。
エリック・カールの『はらぺこあおむし』もおいしそうな食べ物ぱくぱくしてるし
オトフリート・プロイスラー『大どろぼうホッツェンプロッツ』のソーセージとザワークラウトや
パメラ・トラヴァース『メアリー・ポピンズ』のジンジャーブレッドとか
キャサリン・ストー『かしこいポリーとまぬけなおおかみ』の食事シーンも好き(タフィーが気になってる)。
スピリの『ハイジ』に出てくるチーズパンとヤギのミルクも食べたいなぁ。
(ハイジはたぶんアニメの影響が色濃くあると思う)
ローラ・ワイルダーの『大草原の小さな家』シリーズは食事のオンパレードですね。
ローラのお母さんが作るパンと牛肉が世界一美味しそうに描写されている気がします。
バーネットの『秘密の花園』も、ディコンのお母さんが作ってくれるパンと牛乳が
クレイヴン家のご馳走よりおいしそうだなぁと思う。
モンゴメリの『赤毛のアン』でも、アンがピクニックで食べたアイスクリームとか
マシュウが買ってきてくれたチョコレートキャンディとか
グリーン・ゲイブルズに牧師夫妻を招いたときアンが焼いたうっかりレイヤーケーキとか
味見してみたい!食べてみたい!と思うものがたくさん出てきますね。
あとアガサ・クリスティの小説も美味しい物がいっぱいだ。
ポアロはグルメだから毎日おいしそうな食事をしているし、
マープルおば様がお茶の時間に作っているマフィンとかも食べたくて仕方ないです。
そしてクリスティといえばマザーグースですがあれにも食べ物がいっぱい出てくるね。

ジブリ映画はいざ知らず。がっつり食事するシーンのないジブリなんて考えられませぬ。
ナウシカのチコの実、パズーの目玉焼き、サツキとメイが食べていたキュウリ、
キキが届けたニシンとかぼちゃの包み焼き、千尋が銭婆の家で食べたケーキとお茶、
ハウルのベーコンエッグ、アリエッティが切っていたパンと砕いていたクッキーvvv
今週末から銀幕デビューするコクリコ荘の人々は何を食べているのかな。

あ、忘れてはいけないお話がもうひとつ。
『不思議の国のアリス』で食べたいと思ったのはお食べなさいケーキと背が伸び縮みするキノコです☆
特にキノコは、子どもの頃に見たディズニー映画で「うわぁ柔らかそう!」と思ってからというもの、
味が気になってたまりません。
ハートの女王お手製タルトも(結局作中では一度も現物が出てこなかったけど)、
女王が暑い夏の日に1日かかって作っているから手間も暇もかかっているし、
ジャックがこっそりくすねるくらいだからよほどの美味しさなのかしらと勝手に思っていたりする。
鏡の国に出てくるバタつきパンの蝶とかマッドティーパーティのお茶はどんな味がするんだろう。
そういえば『アリスの国の不思議なお料理』の本も買ったけどまだ全然試してないな…。

あーいいなぁ本の食べ物。絶対に食べられないからますます好きになる。

…いかん、何だかリアル食べ物をちっとも食べていないみたいな感じになってきた(慌)。
で、ではわたしがハマッてる食べ物をば。。。
えーっと、ファミマで売ってるもちもちたまご蒸しパンとプレーン味のワッフルはオススメです!
ポテコとベビースターラーメンと、えびみりん焼と、おっとっともリスペクト中。
それから、早く行きたいなぁと思っているのは杉並にある野菜のケーキのお店と
新宿と相模原にあるダヤンカフェと、銀座に期間限定でオープンしているにゃらんカフェだ!


本日のお絵かき↓
ピカピカ☆※クリックで大きくなります
雷神。または雷光。または稲妻。
ゴロゴロゴロ…ではなくピカッ!の神様。前回描いた鳴神と対になっています。
手に持っているのは銅鏡。現物はこんなに光り輝いてはいませんが、
雷様の持つ鏡ということでキラッキラ仕様。
雷を稲妻と呼ぶのは、雷が「神鳴り」と表記されることがままあるのと、
秋の初めにかけて雷雨が発生した後には稲穂がよく実るため、
雷が地上に落ちるのは天と大地の結婚と信じられていたので
そこから雷を稲のツマ(夫または妻と書きます)と呼ぶようになったらしい…というのを
何年か前に富安陽子さんの『シノダ!チビ竜と魔法の実』を読んで知って目から鱗が落ちた。

そういえば『古事記』に出てくるタケミカヅチ(建御雷神)は
雷神であると同時に剣の神様でもあるため、
災害の多かった江戸時代末期には、彼が剣を振るって鯰を鎮めている「鯰絵」が流行しました。
日本全国の鯰さん、どうかおとなしくしていてね。
*ブログ内のイラスト記事一覧はこちらです*
2011_07
11
(Mon)22:56

江戸のメニュー。

最近、寝る前に杉浦日向子さんの本を読んでいるのですが
(『お江戸でござる』の解説コーナーを担当していらした方です)
彼女の語る江戸時代の生活史が楽しくて楽しくて、
なかなか本を閉じられないので少々寝不足ぎみだったりします。
はぁ~今日もクマがひどい。

杉浦さんについては、絵師シリーズ連載時に江戸文化や生活史の資料をあさっていたときに
巻末の参考文献などで彼女の著書タイトルと出会うことが何度かあって
以前から気になっていました。
で、少し前に図書館に行ったら、目当ての本の隣にたまたま杉浦さんの本があって
「あっ」と思って適当な1冊をその場でパラパラとめくってみたら
目から鱗の連続で最初から最後まで面白くて、ノンストップで読んでしまいました。
今はすっかりハマり込んで、
これからは意識して彼女の本を読んでいきたいなぁとか考えていたりする。

とりあえず『うつくしく、やさしく、おろかなり』『百日紅』『大江戸観光』は読了。
今は『杉浦日向子の江戸塾』を読んでいます。
江戸時代の生活とか風俗とかファッションとか「粋」な人の定義とかが
とても身近なことばで語られるので楽しくてたまらんです☆
特に第一章の北方謙三氏・宮部みゆき氏との3人対談が痛快で笑えて勉強になる~。
食べ物の話題が中心でして、色んな食べ物や飲み物や食べ方が紹介されるので
思わず食べてみたくなります。
江戸っ子の定番であるお蕎麦屋さんの話題が一番生き生きしている感じがする。
「かけそば」とか「ぶっかけ」とか「そばがき」とか、そういう言葉が次々に飛び出してきて
普段から聞き慣れている言葉なのに、時代を知る人が言うと
何だかわくわくしてくるから不思議。
江戸の蕎麦屋は一度にあまり多い量を出さなかったようで
みんな何杯も食べたのかと思いきや、そういうのは野暮なのだそう。
お蕎麦は、出先で「ちょっと時間あいちゃったから食おう」みたいな閑中食で
お蕎麦屋さんはダラダラ時間を過ごすためのパブのようなもの、だとか。
へえーそうなのかぁ。。。(・w・)
あれかな、井戸端会議ならぬ蕎麦屋会議とか、そういうやつかな。
友達にバッタリ会ったりとか、近況しゃべったりとか、ご時世に物申したりとか
色々な話題が飛び交っていたのかもしれません。

あと、江戸時代のお酒の話がでたときに
杉浦さんが「当時珍重されていた灘の下り酒は、船で灘を出てから20日で江戸湊に着く。
その間は熟成期間で、波にゆられるうちに樽の吉野杉の揮発性香油が溶け出して
マイルドな甘口になる。
灘の酒は地元で呑むより江戸で呑む方が格段にうまいと言われていた」とか
そういうことをおっしゃっていて、なんておいしそうな語り方なの!と感動してしまいました。
お酒の色や味や香りを聞き手に思い起こさせるような、そんな感じがしました。
一滴も飲めないわたしでも思わず呑んでみたくなりそうな。


本日のお絵かき↓
でんでん太鼓。※クリックで大きくなります
鳴神(なるかみ)。ピカッではなくゴロゴロゴロ…の方の神様です。
最近は彼と雷神様が空の上で元気なことが多いので、何となく描いてみたくなりました。
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2011_07
08
(Fri)23:56

自称絵描きはかく語りき。

ちょっと色々あって大きめの絵を描いているのですけど
普段お絵かきしている紙がそんなに大きいサイズではないため、
なかなかバランスが取れなくて四苦八苦しています。
A5かB6しかないラフを、数倍のB4サイズイラストボードに写しているところです。
もはや地獄。。。

中学や高校の頃は文化祭の部活のスペースでイラストボードを描きまくりましたけど
社会人になった今はついついサボリぎみになっているので
ちょっとチャレンジしてみようかなと思ってやってみたわけですが、ブランクは厳しいですな。
しかし「大きい絵描いてみよう」と課さないとどんどん描かなくなるし、
描くことの手応えをつかんだあたりで満足してしまうと
やっぱり次回からカンを取り戻すまでに時間がかかるので、
ラフでもスケッチでも何でも、普段から理由を見つけては大きめの絵を描くようにしています。

いつだったか「大きい絵が描ける人は小さい絵も描ける」という言葉を
ネットかどこかで見たのですが
その通りかもなぁと実感しているところです。がんばろう。


本日、金曜ロードショーで『魔女の宅急便』を見ました~。
映画の後半で、キキとウルスラ(絵描きのおねえさん)が魔女と絵描きについて語り合うシーンが
子どもの頃から大好きだったりします。
「血は神様か誰かがくれた力。お陰で苦労もするけど」っていうウルスラの台詞は沁みる。
絵描きにとって、絵を描くって自分を描くことじゃないかと思います。
自分が何をどう見ているか、何を考えているかが紙の上にダイレクトに出てくる。
あと、必ずどこかに自分が反映されているから
自分と向き合うということにもなってくるんではないかな…。
今まで誰ひとりとして同じじゃないキャラクターをいっぱい描いてきたはずなんですけど、
みんな、どこかわたしなのです。
別にキャラがわたしの顔とそっくりというわけじゃなくて、わたしに見えてくるっていうか
わたしの部分的なところ(性格とか長所とか短所とか)をまざまざと見せつけられる感じ。
むー、うまく言えない…。

でも彼らはやっぱりわたしとは違うのだよな…。
わたしが一定年齢の彼らと出会うまで、彼らはこの世のどこかにいたわけで
あの服を着たいとかこのスイーツ食べたいとか、やりたいことがいっぱいあって
そんな彼らをたまたま見つけたわたしが絵にさせてもらっている…というのが
今のわたしのお絵かき方法かもしれません。


本日のお絵かき↓
しっとりと。※クリックで大きくなります
出先で見たお姉さん。
ファッションからして美術系の人かも。大きな指輪がオシャレだった☆
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2011_07
07
(Thu)00:41

かささぎの橋。

笹の葉さらさら。※クリックで大きくなります
↑七夕のお絵かき。
去年のイラストがまぁくんだったので、今年は由利ちゃんを描いてみました。浴衣姿です。
しかし、せっかくだから髪をアップにして襟足(というかうなじ)の色気を出したいなぁと思って
やってみたら誰だかわからなく…(^ ^;)。

現在の七夕行事の基になったらしい乞巧奠のお祭りは
奈良時代に遣唐使が唐から持ち帰ってきたらしいですね。
藤原定家の子孫である冷泉家や、京都の花山稲荷神社などでは今でも
昔の形式に則って乞巧奠のお祭りが行われるとのこと。
おととし東京都美術館で開催されていた「冷泉家展」で見た乞巧奠の展示がめちゃくちゃツボで
本物が見たくて見たくて、この時期になるとそわそわしてしまいます。
いいなぁ~そのうち行ってみたいなぁ。。。

地元の町では、お店や人家などで七夕飾りを見かけるようになりました☆
どれも綺麗で涼しげで見入ってしまいます(*^ ^*)。
(笹の葉が風にそよぐ音ってなんであんなに涼感を誘うんだろう…)
ただ、毎年この季節の彩の国はだいたい曇りか雨で
天の川が見られることは残念ながら滅多にないのですが、
(天気予報だとやっぱり雨とのことらしい)
うちの地域の七夕は1ヶ月遅れのお祭りで、8月7日まで楽しめるので
その日はぜひとも晴れて欲しいなぁと思います。
あと月末に行われる予定の地元の七夕祭りの日も…。山車とお囃子がすごく見物なんだ…。

七夕がくると夏も本番という感じがしてきます。
毎日暑いから、体調崩さないように気をつけよう…。
最近、通勤電車と屋外の温度差の激しさにちょっとバテぎみです。
電車では着込んで外に出たら脱いで、体温調節しっかりせねば!

今思い出したけど7月7日はコナン・ドイルの命日で、昨日の7月6日はサラダ記念日ですね。

「天の川扇の風に露晴れて 空澄み渡るかささぎの橋」清原元輔
(拾遺集一〇八九番)


遣唐使シリーズ「後日」の描きおろしは順調に遅れています(^ ^;)。。。
一気読みページの公開はもうちょっとお待ちください…。
*遣唐使のイラスト記事一覧はこちらです*
2011_07
04
(Mon)23:38

第1229回「どんな曲をよく聴く?」

こんにちは!FC2ブログトラックバックテーマ担当藤本です。今日のテーマは「どんな曲をよく聴く?」です。色んな曲を偏らず聴くよ!って方もいらっしゃるでしょうがあえていうならどんな曲ですか?私は根が暗いせいか結構ダークな曲や失恋ものをよく聴いちゃっていることに気づきました思えばカラオケでも明るい曲は歌っていないですね皆さ...
トラックバックテーマ 第1229回「どんな曲をよく聴く?」


よく聴く…と言うより「毎日頻繁に聴くわけでもないけど、好きで聴く回数の多い曲」というのは
いくつかありますので、列挙してみたいと思います。

まずはクラシック。ショパンとリストとコダーイをリスペクトしています(*^w^*)。
ショパンの曲は全部好きで、お店やレストランでかかっているとジーッと聴いてしまいます。
室内でお絵かきしたりお菓子食べたりしながらCDを聴くのがマイベストシチュエーション。
リストの「ハンガリー幻想曲」「ラ・カンパネラ」は一時期ものすごく聴きまくった。
あと少し前に聴きに行ったリスト生誕200年記念コンサートで
「波の上を歩くパオロの聖フランチェスコ」も気に入って、たまにかけたりしています。
コダーイの女声合唱曲のCDは、クリスマスにかけると雰囲気が出るので大好きvvv
あとラヴェルのボレロ。
ボレロは人生で一番最初に聴いたクラシックなので、思い入れもひとしおだったりします。
無人島に1枚だけCDを持っていけるとしたらボレロがいいです。
これといった特徴もなく癖もない曲だから、飽きずに聴いていられるんじゃないかと思う。

ピアニストの弾く曲というのも結構好きで、
リチャード・クレイダーマン(「渚のアデリーヌ」は神曲と思う)のファンですvvv
バイオリニストだったら五嶋みどりとヒラリー・ハーンが好き~。
特にハーンの弾くチャイコフスキーは聴いていると倒れそうなくらい美しいと思うわけだ。

J-POPだったらDreams Come Trueと谷山浩子と鬼束ちひろと手嶌葵とRIKKI。
3月11日後にドリカムの「何度でも」を聴いたらジーンときて気分が明るくなりました。
浩子さんは、「まっくら森の歌」を聴いて戦慄を覚えて以来のファンです。
最近はジブリや手嶌葵ちゃんに曲提供をすることがよくあって、二度どころか三度おいしい。
RIKKIは子育て中なせいか、近ごろはあまりメディアにいなくてちょっと淋しいですが
FFXのテーマ曲「素敵だね」は今でも時折猛烈に聴きたくなったりする。

現代音楽なら久石譲。何を置いても久石譲。彼の作ったジブリの音楽はほとんど聴いています。
『ラピュタ』の「君をのせて」が切なくて大好きだー!!
栗コーダーカルテットのリコーダーも好き。「ピタゴラスイッチ」のテーマとか、
「やる気のないダース・ベイダーのテーマ」とか、湯川詩音が歌う「溜め息の橋」とかたまらんです。
特にダースベイダーのテーマはリラックスできます。色んな意味で(^ ^)。
中村由利子とか西村由紀江のピアノ曲もリラックス効果抜群だと思うのだなぁ。
梶浦由記も好き。歴史秘話ヒストリアのオープニングテーマ、
Pandora Heartsの「レイシー ピアノVer.」(エリオットとリーオが連弾してるやつ)が好きです。
菅野よう子と坂本真綾のコンビも素敵だなぁと思ってます。
菅野さんはピンでも好きです。カウボーイビバップの「Tank!」はいつ聴いてもノリにノッてしまう。
あと、最近はBS朝日「京都1200年の旅」エンディングの「希望という花を」(村松崇継作曲)と
NHKBSP「極上美の饗宴」のエンディングテーマ(松谷卓作曲)に癒されまくっています。
どちらもピアノが本当にきれい。CD、出てないのかな…。


本日のお絵かき↓
lリストマンガ1。1ページ目 リストマンガ2。2ページ目
↑少し前に描いたシューマン&リスト漫画。どちらもクリックで大きくなります。
1839年にシューマンが自作の「幻想曲」をリストに献呈したらしいのですが
そのお礼としてリストが「ピアノ・ソナタ ロ短調」を作曲していたとき、
シューマンは病気で倒れてしまいそのまま帰ってこなかった…という史実に
目から汗が出てダダっと描いた妄想の産物。。。鉛筆描きです。

ちなみにうちのシューマンはこんな人。→こちら
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2011_07
02
(Sat)23:58

ふるさと。

山種美術館で開催中の「美しき日本の原風景-川合玉堂・奥田元宋・東山魁夷」展に
ブロとものkanayanoさんと一緒に行ってきました☆
あたたかくて懐かしい風景画だらけで心がほっこりしましたよ~行って良かった☆

会場に入ると川合玉堂のコーナーでした。
『早乙女』とか『山雨一過』など、のどかな空気の絵が多くてホンワカ~(*´∀`*)。
どこにでもある田園風景や、山間部の農村風景が、すごくやさしいタッチで描かれていました。
手前の人物や木や畑は太く濃く描かれて、遠くの山ほど灰色っぽく白く表現されていたりして
遠くのものを小さく描かなくても遠近感が出ていて面白いなぁと思いました。
あと、雨の風景を描いた水墨画に見とれました!
春雨の降る野山から霧や靄がたちのぼる様子が、白黒のぼかしだけで表現されているんだけど
少し離れて見ると写真のようでもあり、リアリティと幻想が混じった感じですごく美しかった。

次は奥田元宋で、壁いっぱいに『奥入瀬(春)』が飾ってあったのですが
離れて見ると風景として見えて、近づくと荒々しい筆遣いが見えて
西洋の印象派みたいなタッチで描く人だな…と思いました。
紅葉しきった赤い山をめいっぱい描いた『玄溟』の赤が、まさに日本画の赤という感じだった。
赤茶と赤紫と紅と橙をごっちゃにしたような色彩で
画面全体に炎が揺らめいている(燃えているという意味ではありません)ような印象でした。
(ちょっと画風は違うけど、速水御舟の『炎舞』とかも
燃える炎というよりは揺らめく炎という印象が個人的にはあります)

それから、東山魁夷の『京洛四季』から4枚も展示があってテンションアップアップ!
今日はこれを見たくて来たと言っても過言ではなっしんぐ。。。
(先月、テレビで魁夷の特集をやっていた際に『京洛四季』が紹介されて、あまりの美しさに
「な、なんじゃこりゃーー!!」と衝撃を受けてマジで見たくてたまらなかったのです)
特に夏と冬が気に入りました☆
前者は緑青や水色やエメラルドグリーンで描かれた涼し気な風景画で、
後者は年越しの夜の京都の町に雪が降る様子を描いた絵です。
月が画面に描かれていないんだけど、月の明るさを連想させるような色遣いに溜め息が出た!
思わずミュージアムショップでポスカセットを買ってしまったよね!!
魁夷の風景画や植物画に使われる青や緑って、
実際に現物の色と照らし合わせると写実性からはほど遠いんだけど
絵を見ていると山も木も水も触感がともなうというか、現物っぽく感じられてくるから不思議。

他にも、歌川広重の東海道五十三次の中からいくつかピックアップ展示があったり
池大雅や川端玉章や野口小蘋の作品もありました。
わ~ここで大雅と小蘋に会えるとは思わなかったよ!嬉しいサプライズ☆
そして、第二展示室には色んな人の描いた富士山の絵がありまして。
小林古径の富士山は北斎の富士山より鋭くとんがっていて面白かった(笑)。
伊東深水のは、不規則に枝が曲がりくねった大きな松の向こうに富士山があるという構図で
興味深かったです。
安田靫彦って人物画を多く描いている人なので、彼の富士山の絵は珍しいなぁと思いました。
そして横山大観の富士山は相変わらずドヤ顔をしているなぁと思う。

きれい~☆
↑戦利品。
東山魁夷『年暮る』クリアファイルと『京洛四季』ポスカ4枚セットと
『満ち来る潮(小下図)』のポスカです☆
(買い物中は全然意識していなかったけど、こうして並べてみると魁夷の絵ばっかり買ってた)

あと、ミュージアムカフェで売っていた展覧会タイアップ和菓子が
ものすごくおいしそうだったので買ってきてしまった☆↓
おいしそう☆
左が東山魁夷の『年暮る』をイメージした黒糖風味の「おけら詣り」で、
右が川合玉堂の『早乙女』をイメージした茶巾しぼりの「さなえ」です♪
はぁ~綺麗で食べるのがもったいない(*^∀^*)でもわるくしちゃうのももったいないから食べる。


その後、ロコモコでkanayanoさんと一緒にランチしながらいっぱいおしゃべりしました!
ガールズトークとガチ歴史トークたくさんできてすごく楽しかった♪
弘前ねぷた祭と青森ねぶた祭の違い(それぞれ出陣と凱旋の意味があるらしい)とか
色々教えていただいて大変勉強になったりしました。
素敵なお土産までもっさりいただいてしまって恐縮するしかなかったです!!
大事にしますよー(^o^)/☆