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2011_07
02
(Sat)23:58

ふるさと。

山種美術館で開催中の「美しき日本の原風景-川合玉堂・奥田元宋・東山魁夷」展に
ブロとものkanayanoさんと一緒に行ってきました☆
あたたかくて懐かしい風景画だらけで心がほっこりしましたよ~行って良かった☆

会場に入ると川合玉堂のコーナーでした。
『早乙女』とか『山雨一過』など、のどかな空気の絵が多くてホンワカ~(*´∀`*)。
どこにでもある田園風景や、山間部の農村風景が、すごくやさしいタッチで描かれていました。
手前の人物や木や畑は太く濃く描かれて、遠くの山ほど灰色っぽく白く表現されていたりして
遠くのものを小さく描かなくても遠近感が出ていて面白いなぁと思いました。
あと、雨の風景を描いた水墨画に見とれました!
春雨の降る野山から霧や靄がたちのぼる様子が、白黒のぼかしだけで表現されているんだけど
少し離れて見ると写真のようでもあり、リアリティと幻想が混じった感じですごく美しかった。

次は奥田元宋で、壁いっぱいに『奥入瀬(春)』が飾ってあったのですが
離れて見ると風景として見えて、近づくと荒々しい筆遣いが見えて
西洋の印象派みたいなタッチで描く人だな…と思いました。
紅葉しきった赤い山をめいっぱい描いた『玄溟』の赤が、まさに日本画の赤という感じだった。
赤茶と赤紫と紅と橙をごっちゃにしたような色彩で
画面全体に炎が揺らめいている(燃えているという意味ではありません)ような印象でした。
(ちょっと画風は違うけど、速水御舟の『炎舞』とかも
燃える炎というよりは揺らめく炎という印象が個人的にはあります)

それから、東山魁夷の『京洛四季』から4枚も展示があってテンションアップアップ!
今日はこれを見たくて来たと言っても過言ではなっしんぐ。。。
(先月、テレビで魁夷の特集をやっていた際に『京洛四季』が紹介されて、あまりの美しさに
「な、なんじゃこりゃーー!!」と衝撃を受けてマジで見たくてたまらなかったのです)
特に夏と冬が気に入りました☆
前者は緑青や水色やエメラルドグリーンで描かれた涼し気な風景画で、
後者は年越しの夜の京都の町に雪が降る様子を描いた絵です。
月が画面に描かれていないんだけど、月の明るさを連想させるような色遣いに溜め息が出た!
思わずミュージアムショップでポスカセットを買ってしまったよね!!
魁夷の風景画や植物画に使われる青や緑って、
実際に現物の色と照らし合わせると写実性からはほど遠いんだけど
絵を見ていると山も木も水も触感がともなうというか、現物っぽく感じられてくるから不思議。

他にも、歌川広重の東海道五十三次の中からいくつかピックアップ展示があったり
池大雅や川端玉章や野口小蘋の作品もありました。
わ~ここで大雅と小蘋に会えるとは思わなかったよ!嬉しいサプライズ☆
そして、第二展示室には色んな人の描いた富士山の絵がありまして。
小林古径の富士山は北斎の富士山より鋭くとんがっていて面白かった(笑)。
伊東深水のは、不規則に枝が曲がりくねった大きな松の向こうに富士山があるという構図で
興味深かったです。
安田靫彦って人物画を多く描いている人なので、彼の富士山の絵は珍しいなぁと思いました。
そして横山大観の富士山は相変わらずドヤ顔をしているなぁと思う。

きれい~☆
↑戦利品。
東山魁夷『年暮る』クリアファイルと『京洛四季』ポスカ4枚セットと
『満ち来る潮(小下図)』のポスカです☆
(買い物中は全然意識していなかったけど、こうして並べてみると魁夷の絵ばっかり買ってた)

あと、ミュージアムカフェで売っていた展覧会タイアップ和菓子が
ものすごくおいしそうだったので買ってきてしまった☆↓
おいしそう☆
左が東山魁夷の『年暮る』をイメージした黒糖風味の「おけら詣り」で、
右が川合玉堂の『早乙女』をイメージした茶巾しぼりの「さなえ」です♪
はぁ~綺麗で食べるのがもったいない(*^∀^*)でもわるくしちゃうのももったいないから食べる。


その後、ロコモコでkanayanoさんと一緒にランチしながらいっぱいおしゃべりしました!
ガールズトークとガチ歴史トークたくさんできてすごく楽しかった♪
弘前ねぷた祭と青森ねぶた祭の違い(それぞれ出陣と凱旋の意味があるらしい)とか
色々教えていただいて大変勉強になったりしました。
素敵なお土産までもっさりいただいてしまって恐縮するしかなかったです!!
大事にしますよー(^o^)/☆
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