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2011_07
11
(Mon)22:56

江戸のメニュー。

最近、寝る前に杉浦日向子さんの本を読んでいるのですが
(『お江戸でござる』の解説コーナーを担当していらした方です)
彼女の語る江戸時代の生活史が楽しくて楽しくて、
なかなか本を閉じられないので少々寝不足ぎみだったりします。
はぁ~今日もクマがひどい。

杉浦さんについては、絵師シリーズ連載時に江戸文化や生活史の資料をあさっていたときに
巻末の参考文献などで彼女の著書タイトルと出会うことが何度かあって
以前から気になっていました。
で、少し前に図書館に行ったら、目当ての本の隣にたまたま杉浦さんの本があって
「あっ」と思って適当な1冊をその場でパラパラとめくってみたら
目から鱗の連続で最初から最後まで面白くて、ノンストップで読んでしまいました。
今はすっかりハマり込んで、
これからは意識して彼女の本を読んでいきたいなぁとか考えていたりする。

とりあえず『うつくしく、やさしく、おろかなり』『百日紅』『大江戸観光』は読了。
今は『杉浦日向子の江戸塾』を読んでいます。
江戸時代の生活とか風俗とかファッションとか「粋」な人の定義とかが
とても身近なことばで語られるので楽しくてたまらんです☆
特に第一章の北方謙三氏・宮部みゆき氏との3人対談が痛快で笑えて勉強になる~。
食べ物の話題が中心でして、色んな食べ物や飲み物や食べ方が紹介されるので
思わず食べてみたくなります。
江戸っ子の定番であるお蕎麦屋さんの話題が一番生き生きしている感じがする。
「かけそば」とか「ぶっかけ」とか「そばがき」とか、そういう言葉が次々に飛び出してきて
普段から聞き慣れている言葉なのに、時代を知る人が言うと
何だかわくわくしてくるから不思議。
江戸の蕎麦屋は一度にあまり多い量を出さなかったようで
みんな何杯も食べたのかと思いきや、そういうのは野暮なのだそう。
お蕎麦は、出先で「ちょっと時間あいちゃったから食おう」みたいな閑中食で
お蕎麦屋さんはダラダラ時間を過ごすためのパブのようなもの、だとか。
へえーそうなのかぁ。。。(・w・)
あれかな、井戸端会議ならぬ蕎麦屋会議とか、そういうやつかな。
友達にバッタリ会ったりとか、近況しゃべったりとか、ご時世に物申したりとか
色々な話題が飛び交っていたのかもしれません。

あと、江戸時代のお酒の話がでたときに
杉浦さんが「当時珍重されていた灘の下り酒は、船で灘を出てから20日で江戸湊に着く。
その間は熟成期間で、波にゆられるうちに樽の吉野杉の揮発性香油が溶け出して
マイルドな甘口になる。
灘の酒は地元で呑むより江戸で呑む方が格段にうまいと言われていた」とか
そういうことをおっしゃっていて、なんておいしそうな語り方なの!と感動してしまいました。
お酒の色や味や香りを聞き手に思い起こさせるような、そんな感じがしました。
一滴も飲めないわたしでも思わず呑んでみたくなりそうな。


本日のお絵かき↓
でんでん太鼓。※クリックで大きくなります
鳴神(なるかみ)。ピカッではなくゴロゴロゴロ…の方の神様です。
最近は彼と雷神様が空の上で元気なことが多いので、何となく描いてみたくなりました。
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