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2011_08
25
(Thu)23:52

本からページが湧き出てくる。

昨日がホルヘ・ルイス・ボルヘスの誕生日だったので『砂の本』をパラパラ読んでいました。
ボルヘスが晩年に著した本で、個人的にボルヘス作品の中では一番のお気に入り。

ボルヘス作品の不可思議さって、何といえばいいのか…幾何学と数学とファンタジーと聖書と煉瓦が
地上10メートル辺りをふわふわ浮かんでつかず離れず共存しているような、まさにカオスな印象で
読んでいて途中で訳がわからなくなったりすることもあるのですが、
同時にそこがたまらなく魅力的だったりします。
わかりにくいようでいて、実は筋道がちゃんとあって、その筋道を見つけるのも楽しい。
この本にしても、老いてますます盛んになったボルヘスの幻想(もとい妄想)が
いかんなく書きつけられている感じがします。
表題作「砂の本」が一番好き。ああいう本があったらぜひ読みたいとは思うけど
でもやっぱりわたしには読み切れないかもなぁ、
読めたとしてもページについていけそうもないからダメかなぁ。
(あと、吉良上野介をモチーフにした短編が収録されているのも
この本の魅力のひとつかもしれない)

ちなみにどうでもいい余談ですが、ボルヘスのFNの「ホルヘ」って何だろうと思って調べてみたら
スペイン語表記なのだそうな。(ボルヘスはアルゼンチン生まれの人)
で、ホルヘはラテン語ではゲオルギウス、英語ではジョージ、フランス語ではジョルジュ、
ドイツ語ではゲオルグ、イタリア語ではジョルジョ、
カタルーニャ地方の言葉ではジョルディになるのだそうです。へー。


明日から岩手県に旅行に行って来ますので、ちょっこし留守にします☆
twitterにはちょこちょこ出没していると思います~。


本日のお絵かき↓
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何となく西村重長。江戸時代の浮世絵師です。
役者絵、美人画、浮絵、花鳥画、歴史画、風景画など多くのジャンルの絵を描いたほか、
石摺絵を考案し、晩年には神田で古書店まで経営し始めた、とても多才な人でした。
鳥居清信・西川祐信・奥村政信のファンだったらしく、
彼らの画風をかなり参考にしていたそうです。
鈴木春信は重長の絵をみて、絵を描き始めたともいわれます。

重長の描く役者って必ずと言っていいほど、大きなギョロリとした目をしていて
画面左上をキッと見上げているのが面白いなぁと思います。
あとやたらガタイいいよね。
司馬遷『史記』の『鴻門の会』における樊噲登場シーンの「頭髪上指目眦尽く裂く」とか、
歌舞伎の舞台で見得を切る役者とか、何かその手の決めポーズが好きそう。
きりっとかっこつける人を描くときに筆が乗る人だったのかもしれません。

たまにすごく冷めた目をする人だといいと思う。
*浮世絵師のイラスト記事一覧はこちらです*


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