未知との遭遇。
町田康さんの『猫とあほんだら』を読みました。
引っ越し先を探している最中に猫2匹を拾って引き取るまでの経緯と、
ボランティア団体から預かった猫6匹を引っ越し先に運んで
さらにその家を猫が住みやすいように改装する経緯が、
端的で軽妙でブラックユーモアも織り交ぜたような文章で語られます。
文章の節々から猫たちへの愛が感じられる素敵な本だった~(人*´∀`*)☆
拾った2匹の猫さんたちは、見つけた当時まだ目も開かない赤ちゃんだったようで
体や目を拭かなくちゃ、脱水症状起こしたらたいへんだ、などなど
町田夫妻が右往左往しつつも猫たちのために奔走する姿が微笑ましい(^ ^)。
また、ボランティア団体から預かった6匹の猫さんたちは
元々は野良猫だったり捨てられたりした猫さんたちなので
ある意味、拾った猫さんたちよりも何をしでかすかわからないところがあって
ご夫妻はしばらくヒヤヒヤした日々を送られたようです。
脱走してみたり、みまかってみたり、セーターやマフラーを収集してみたりと
猫たちの武勇伝が次から次へと語られます。
何せ相手が猫なので、いつ何が起こるかわからないというご夫妻の不安感と、
猫たちが起こしてしまった事態をどう処理していくか、みたいなところは
猫を飼っている人間としてはすごくよくわかります。
(事態と言っても別に大きな事故を起こすとか、そういう意味ではなく
部屋中を走り回る、壺をたたき落として割る、花瓶を倒して辺りを水浸しにする、
障子の紙をバリバリ破く、冷蔵庫やたんすやピアノの裏にはまり込んで出られなくなる、
ティッシュを箱からもりもり出す、TVやゲーム機のコードをかじるなど、
ある意味大きくてある意味小さい事態なんだけど)
あと、個人的に苦笑してしまった文章があるのですが↓
「彼らの場合、そんな暴虐の限りをつくしてなお、
人をして『かわいい』と思わしめてしまうという点で、
見ていて、『ああ、いまからシャンティーが花瓶を突き倒して周囲が水浸しになってしまうのだな』と
事前に察知しても、子猫のよちよちした仕草が可愛らしいので
『なにさらしとんじゃ、こらぁ』と怒鳴ることもできず、
『まぁ、花瓶が倒れるということもそりゃあるさ、にんげんだもの』みたいな気持ちになって
へらへら笑ってこれを許容してしまうのである」
にゃー、わかる。。。
花瓶を倒されるのは困るし片づけも大変だけど、猫を憎めない気持ちはすごくわかる。
猫を多頭飼いしていると、猫それぞれの人格(猫格?)って本当に全然違うのだなぁ、というのを
たまに猛烈に感じることがあります。
ご飯の食べ方も、好きな寝場所も、遊ぶおもちゃも、猫によってさまざま。
たまに共通する部分はあれど、基本的にはきっちり自分のルールを持っていて
そこからズレたことは一切やりませんというのが猫だよなぁと思う。
で、それがだんだんわかってくるにつれ、
それぞれへの対応にこちらが慣れてきて対策もきっちり立てたところへ
また思いも寄らぬことが起きるのでまた対策を立て直す、というのが
“猫と暮らす”ということだと思うのです。
良く言えば毎日新しい発見がある。悪く言えばハラハラドキドキで休めることのない毎日。
で、そうして何年か経つと、「野良にしろ飼いにしろ猫ってこんなもんだよね」と
根拠のない余裕が生まれてくるので、
猫がコップをひっくり返したり障子やソファをバリバリしたりすると「コラッ」と叱るんだけど
すぐに「あーあまたやっちゃったね」みたいな気持ちになって、
飼い始めた当初よりは目くじらをたてる回数が目に見えて減ってくるという。
←いまここ
(猫も叱られたことは基本的にしなくなるので、何かしたときは叱ってしつけていますが
基本的に現在、我が家は猫のすることに対して、家を壊されない限りは放任することにしています)
最後にこの本で最もうなずいた言葉を引用します。
猫を飼っている方、過去に飼ったことのある方は一緒にうなずいてやってください(笑)↓
「猫というものは自分がやりたいと思ったことは必ずやる生き物である」
ほんとにそう…。(^ ^;)
本日のお絵かき↓
※クリックで大きくなります
伊藤若冲。本日が命日なので描き描き。
背景は若冲の亀です。
さらさらとスケッチをしている図にしたかったんだけど、いざ仕上げてみたら
お子ちゃまが縁側かどこかにちょこんと座っているみたいな感じになってしまった。あれぇ。
庭の池にいる亀を観察して描こうとしているとか、そんな図。
*ブログ内のイラスト記事一覧はこちらです*
引っ越し先を探している最中に猫2匹を拾って引き取るまでの経緯と、
ボランティア団体から預かった猫6匹を引っ越し先に運んで
さらにその家を猫が住みやすいように改装する経緯が、
端的で軽妙でブラックユーモアも織り交ぜたような文章で語られます。
文章の節々から猫たちへの愛が感じられる素敵な本だった~(人*´∀`*)☆
拾った2匹の猫さんたちは、見つけた当時まだ目も開かない赤ちゃんだったようで
体や目を拭かなくちゃ、脱水症状起こしたらたいへんだ、などなど
町田夫妻が右往左往しつつも猫たちのために奔走する姿が微笑ましい(^ ^)。
また、ボランティア団体から預かった6匹の猫さんたちは
元々は野良猫だったり捨てられたりした猫さんたちなので
ある意味、拾った猫さんたちよりも何をしでかすかわからないところがあって
ご夫妻はしばらくヒヤヒヤした日々を送られたようです。
脱走してみたり、みまかってみたり、セーターやマフラーを収集してみたりと
猫たちの武勇伝が次から次へと語られます。
何せ相手が猫なので、いつ何が起こるかわからないというご夫妻の不安感と、
猫たちが起こしてしまった事態をどう処理していくか、みたいなところは
猫を飼っている人間としてはすごくよくわかります。
(事態と言っても別に大きな事故を起こすとか、そういう意味ではなく
部屋中を走り回る、壺をたたき落として割る、花瓶を倒して辺りを水浸しにする、
障子の紙をバリバリ破く、冷蔵庫やたんすやピアノの裏にはまり込んで出られなくなる、
ティッシュを箱からもりもり出す、TVやゲーム機のコードをかじるなど、
ある意味大きくてある意味小さい事態なんだけど)
あと、個人的に苦笑してしまった文章があるのですが↓
「彼らの場合、そんな暴虐の限りをつくしてなお、
人をして『かわいい』と思わしめてしまうという点で、
見ていて、『ああ、いまからシャンティーが花瓶を突き倒して周囲が水浸しになってしまうのだな』と
事前に察知しても、子猫のよちよちした仕草が可愛らしいので
『なにさらしとんじゃ、こらぁ』と怒鳴ることもできず、
『まぁ、花瓶が倒れるということもそりゃあるさ、にんげんだもの』みたいな気持ちになって
へらへら笑ってこれを許容してしまうのである」
にゃー、わかる。。。
花瓶を倒されるのは困るし片づけも大変だけど、猫を憎めない気持ちはすごくわかる。
猫を多頭飼いしていると、猫それぞれの人格(猫格?)って本当に全然違うのだなぁ、というのを
たまに猛烈に感じることがあります。
ご飯の食べ方も、好きな寝場所も、遊ぶおもちゃも、猫によってさまざま。
たまに共通する部分はあれど、基本的にはきっちり自分のルールを持っていて
そこからズレたことは一切やりませんというのが猫だよなぁと思う。
で、それがだんだんわかってくるにつれ、
それぞれへの対応にこちらが慣れてきて対策もきっちり立てたところへ
また思いも寄らぬことが起きるのでまた対策を立て直す、というのが
“猫と暮らす”ということだと思うのです。
良く言えば毎日新しい発見がある。悪く言えばハラハラドキドキで休めることのない毎日。
で、そうして何年か経つと、「野良にしろ飼いにしろ猫ってこんなもんだよね」と
根拠のない余裕が生まれてくるので、
猫がコップをひっくり返したり障子やソファをバリバリしたりすると「コラッ」と叱るんだけど
すぐに「あーあまたやっちゃったね」みたいな気持ちになって、
飼い始めた当初よりは目くじらをたてる回数が目に見えて減ってくるという。
←いまここ
(猫も叱られたことは基本的にしなくなるので、何かしたときは叱ってしつけていますが
基本的に現在、我が家は猫のすることに対して、家を壊されない限りは放任することにしています)
最後にこの本で最もうなずいた言葉を引用します。
猫を飼っている方、過去に飼ったことのある方は一緒にうなずいてやってください(笑)↓
「猫というものは自分がやりたいと思ったことは必ずやる生き物である」
ほんとにそう…。(^ ^;)
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背景は若冲の亀です。
さらさらとスケッチをしている図にしたかったんだけど、いざ仕上げてみたら
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