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2011_10
31
(Mon)00:04

祈れば帰れる単純なもの。

柏葉幸子さんの『帰命寺横丁の夏』を読みました。

小学五年生のカズが、夏休み前のある夜、自宅の縁側からふらりと現れた着物姿の女の子を
目撃するところからお話が始まります。
彼女は信夫あかりという名で、カズの学校のクラスにもするりと溶け込んでいて、
クラスメイトたちも前から彼女を知っているようで、カズだけが彼女を知らないのでした。
たてわり学級での昔の町名調べがきっかけで、
自分の家のあたりが「帰命寺横丁」と呼ばれていたことを知ったカズは調査を始めます。
横丁の由来を聞くために訪ねたお年寄りたちは、何故か一癖も二癖もあり
逆にカズから何かを聞きたがっている様子。
その後、カズの祖父から帰命寺のことを託されていた、伯父の順一さんに話を聞いて
カズは自分の家がかつて帰命寺だったことを知ります…。

柏葉さんの書くストーリーは、話が進むごとにどんどんすごい展開になっていくことが
多いのですけど、この本もそんな感じでした。
どうやって終わるのか予想もつかない、でも続きは気になる、麻薬みたいな本だと思う。
途中まで夢中で読んでいて、ハッと我に返ってページ残数を見たらあと数ページしかなくて
「えっこれ本当に終わるの?」って思った。無事に終わったけど(^_^;)。
(あと、今が「あの日」の後だからか、ああいう終わり方で良かったとも思ってます)

カズはわりと引っ込み思案で、みんなといる時も口数が多いほうではないのですけど
気になることは興味を持ってきちんと調べる子なのだなぁと思いました。
(調査も決して要領が良いわけじゃなく、おっかなびっくりなところがまた微笑ましい)
帰命寺のことを調べながら、心のどこかであかりのことを考えていて
あかりが「帰ってきた人」なんじゃないかと思い始めたあたりから
俄然生き生きしてきたと思う。
あかりも、普段はあまりしゃべらない子なのですが
カズと逆の意味で戸惑っていたことが判明してからは、何となく雰囲気が変わってきた感じかな…。
あと、カズの友達の裕介がいいヤツで、たまに奇妙なことを言うカズにも
(いや、カズにとってはかなり真剣なことなんだけど)
何も言わずに付き合ってくれたりします。友情だなぁ~。
水上のおばあちゃんは、口調がきつくて、頭がよくて、性格悪くて、背筋がピッと伸びていて
その辺りがものすごく「柏葉さんの書くおばあちゃん」だなぁという気がしました。
彼女が言った「時間をあとでもらえるなんて不公平だわ」という言葉が
ものすごい伏線になっていたことに気づいたのは2度目を読み返してからですが、
その頃にはもう、このおばあちゃんのことが大好きになっていて
こういうところも、やっぱり柏葉さんの本だなぁと思ってしまう。

後半は劇中小説の『月は左にある』にドキドキしました。
展開としては王道ファンタジーで、魔女と少女が対決するストーリーでした。
一生懸命なアディがいとしくて、石の鳥はものすごく怖かった。
(グロいとか気持ち悪いとかじゃなく、顔は笑っているのに目が笑っていないとか
文章から表情を想像しようとしてもできないとか、そういう怖さかも)
あと、オオカミの牙のたくましさと力強さにグッときました。ステキな人~☆

『月は左にある』を原稿で読んでいたカズが、最後のページを裕介に手渡そうとしたとき、
裕介が手だけで待てと言って、カズが無言で待つ、という描写が
何だかとても絵になると思ってしまった。
だからどうということでもない、本当にさらっとしたシーンなんだけども。


本日のお絵かき↓
Trick or Treat!※クリックで大きくなります
ハロウィン仕様の由利ちゃんと阿倍内親王。
去年のハロウィン絵が男の子たちだったので、今年は女の子たちです。
ハロウィンといえばジャック・オー・ランタン、ジャックといえばオレンジ!!
ということで、オレンジと黒でまとめてみました。

わたしの描く人たちは、その時代設定から黒髪が多いため、黒服を着せると真っ黒になってしまうので
普段はあまりこうした服は描かないのですが、
たまにこうして、黒で服を塗るのはとても楽しいです。
『魔女の宅急便』でオソノさんが「黒は女を美しく見せる」とおっしゃっていたのを思い出します。
(しかしわたしの描く話って女子率低いな… f^_^;)
*遣唐使のイラスト記事一覧はこちらです*
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2011_10
28
(Fri)23:52

アートアール・デコのモダニズム。

目黒の庭園美術館の夜間開館に行ってきました☆
来月から始まる全面リニューアル工事前の最後の展覧会ですよ~~vvvものすごく混んでた!!(笑)

ほんわかあかり。
美術館の建物までの道は、点々とライトアップされていました。
幻想的な雰囲気でどきどき。

カーブの向こう。
美術館前の広場。ここも幻想的。
オレンジの光のライトアップって何でこんなに心地よいんだろう~いいなぁいいなぁ。

建物の壁には、昔この美術館に住んでいた朝香宮家の人々の映像が投影されていました。

青より青く。
玄関のブルーライト。

天使のいるところ。
玄関入ってすぐの扉に、ルネ・ラリック作のレリーフの女性たちがいました。
ガラス製で、隣の部屋(大広間↓)からの光が透けることで照らされています。
アール・デコというよりアール・ヌーヴォーのような感じがしますが
この建物が竣工された頃ガラスは特にめずらしい素材ではなかったようで、
そう考えると素材的には現代風ということになるのかな。
背中の翼がきれい。

レトロ・クラシック。
大広間。
ダンスパーティーなども行われたらしいですが、結構シンプルな内装で良かったです。
20世紀前半の建築にしては天井が高めだなぁと思いました。
設計者がフランス人だからかな…。
(どうでもいいけど天井の装飾が日本のお寺かお風呂屋さんっぽい感じがする)
次の部屋にはアンリ・ラパン作の白磁の巨大香水塔がありました。ハックリョク!!

本当は茶色だけれど。
広間のカーテン。オレンジのあかりの中だとワインレッドっぽく見えた。
花もたくさん生けてあって綺麗でした。

上を向いて歩こう。
小客室にいた、ロイヤルコペンハーゲンのペンギン。
朝香宮がデンマークから持ち帰ったものだそうです。何を見つめているのかな…。
ひょこっと首を上に向ける様がかわいい~~(人*´∀`*)。←ペンギン大好き

ふよふよ。
2階の寝室のラジエーターカバーに魚が泳いでた。
2階の部屋や装飾は宮内庁職員によるデザインなのだそうな。

主を待つ椅子。
書斎。
アンリ・ラパンによる内装で、室内の壁面は真四角ではなく、ちょっと丸みを帯びた感じになっています。
(パンフレットを見たら八角形の造りって書いてあった)
正面の飾り棚の中に本が少し、というシチュエーションなのはさすがフランス人だなと思う。
机の上にある小さな置き時計はラリックの作品です。

カラフルな金平糖。
階段踊り場にあった照明。
ここのあかりはデザインの凝ったものが多いです。これもそのひとつ。
金平糖を連想させる形なのに、色はルービックキューブとかステンドグラスみたい。素敵。

ライトアップや室内の雰囲気もとても良かったのですが
何より面白かったのは室内の装飾でした。
壁紙、照明の接続部分、点検口カバー、通気口、床のタイル、階段の手すりなどありとあらゆる場所に
植物とか動物とか、市松模様とか唐草模様とか、幾何学模様とか
キュビズムやシュールレアリズムな模様などの、
19世紀末~20世紀にかけてヨーロッパで流行したアール・デコデザインが
ふんだんに施されていてとても良かったです。
食堂にあったエッチングの扉に、魚なのか泡なのか空気なのか星なのか
よくわからないものが彫られてはめ込まれていまして、
作者のマックス・アングランに失礼な言い方をすれば本当にどうということのない模様なんだけど
見続けていて全然飽きないのが、かえって印象的でした。
シンプルなものってわりと毎日見ていても飽きなかったりするよね。シンプル・イズ・ベスト。

かと思えば、がっつりアートな作品も一部屋にひとつは必ずあって
シンプルに、且つメリハリを意識して室内づくりがされているのだな…と思いました。
大広間に大理石レリーフが飾ってあったり、客室マントルピースの上に彫刻が置いてあったり
何がしかのワンポイントがどの部屋の中でも目を惹いていました。
階段を上がったところの巨大照明に、年月とともに蔦がからみついたような装飾が黒で施されていて
でも装飾の模様そのものはやっぱりアール・デコで、
その何とも言えないちぐはぐさがすごく気に入りました。あれはよいです。
食堂の、入ってすぐ右手の壁一面に描かれているアンリ・ラパンの壁画を見たときに
「『テルマエ・ロマエ』の世界観と似ているな…」と何となく思ってしまって、
その後いくらこの絵を見ても『テルマエ・ロマエ』のお風呂に見えてしまう病が
わたしの頭の中で発動していた(^ ^;)。おそるべし第一印象…。
絵そのものは、赤いパーゴラのある噴水の庭を描いた優雅なもので
お風呂とは全然関係ないのだけれど。

アール・デコは、アール・ヌーヴォーの古典的な美しさとはちょっと違って
シンメトリーとか幾何学などのデジタルな模様が多くて現代的な装飾なんだけど、
その中にかすかにアナログ的な懐かしさを感じさせるようにも思う。
機械っぽさと生き物っぽさの共存するアートっていいなぁ。

リニューアルオープンが具体的にいつになるのかは、まだ発表されていませんけれど
綺麗になって元気になって開館してくださいね~。
2011_10
26
(Wed)23:57

平安とクッキー缶と、時々図書館。

例年になくひどかった風邪が、今日になってやっと落ち着いてきたゆさです、こんばんは☆
咳のしすぎでお腹が筋肉痛なのですが、
「あっこれ、治る頃には腹筋鍛えられてるんじゃないの!」と思ってもいます。どうだろ。
(さすがわたしの脳。こんなときでもアホだ)

ところで最近、マンガをジャケ買いすることが多いのですが
幸運なことにどれもこれもわたしのツボにぴったりハマるのでホクホクしています(^ ^)☆
表紙のキャラクターの目に惹かれて買ったD・キッサンさんの『千歳ヲチコチ』が
もうツボすぎて笑いまくりです。たまらん。
平安貴族たちの、あまりにユルすぎる毎日を現代風テイストで描いたマンガなのですが
あの時代特有の含蓄などもあって奥深いです。
  姫「もし私の髪の毛全部で筆を作ったら、すごく大きな字が書けるだろうな」
  乳母「そんな大きな筆、誰が使うんですかい」
  姫「ん…あー、大仏様にはちょうどいいかも!」
  乳母「ああ…ありゃエラくデカイらしいですねェ…」
とか、全編通してそんなノリです。たのしい。
あと、内舎人の亨さんが、怨霊退治のために陰陽寮に陰陽師を呼びに行ったら
寮の入口に「みんなで星を見に行ってます☆」と貼り紙があって笑えた。
で、亨さんが「部活か!」って突っ込んでてさらに笑えた。

逆に、同じ著者でも『ゆり子には内緒』には戦慄を覚えました…。
マンガや小説の短編集って、例えるならクッキー缶のようなもので
たいていは好きな話と苦手な話が入っていると思っているのですけど
この短編集は、収録作品のジャンルがバラバラなのに、最初から最後まで色々と衝撃的です。
ぴりっとしたマンガが読みたい人におすすめかも。

篠原ウミハルさんの『図書館の主』は、表紙を見たときはちょっと硬めな内容かしらって思ったら
全然そんなことはなく(笑)、
ツンツンな司書さんとヘタレな青年と、子どもたちのハートフルストーリーでした。
司書さんと翔太少年の掛け合いが、漫才みたいで面白いです。
このマンガを読んでいると、世界で無数に出版されている「幸福な王子」翻訳版の
読み比べをしてみたくなります。
(確かこの本、日本の児童書だけでも簡易版や全訳あわせて数十種類の翻訳があるよな…)
あと、ツンツン司書さんが図書館業界にとびこむきっかけになった
ベテランのおっちゃん司書の包容力に泣きそうです。
「寄らば大樹の陰」という言葉がありますが、まさにその言葉が服を着て歩いているというか、
老賢者の側にいるような安心感を覚えさせるような、味のある人だと思う。ミスターライブラリ…。

それから、埜納タオさんの『夜明けの図書館』。図書館好きにはたまらないマンガですvvv
司書が利用者の読みたい本を探したり、調査研究のお手伝いをしたりする
「レファレンス」がテーマになっています。
しかしこんな素敵レファレンスマンガがあるなんて知らなかった…!!
一生懸命な主人公の葵さんにキュンときます☆
(現実のレファレンスは、なかなかこのマンガのようにはいかないことが多いのですけれど
ありとあらゆる方向からツールを辿っていく葵さんの姿にはものすごく共感する)
てきぱきした上司とか(仕事できる)ツンデレな先輩司書とか(やっぱり仕事できる)、
一癖も二癖もある利用者などの登場人物もステキです。
出てくる人ほぼ全員の言い分に共感できる…うんこういうことあるよねって。
館内を走り回って、未整理の資料をひっくりかえして、DBも駆使して
ひたすら寄り道しつつ調べていくうちに、どの本にどういうことが書いてあるかを自然に覚えたり
思ってもみなかった事例が出てきたりする。
レファレンスって生物だよなぁ。


さっき何気なくカレンダーを見たら、今日は旧暦の9月30日にあたるのだそうな。
明日から本格的に冬なのですね。う~寒いっ。


作家の北杜夫氏が逝去…。
朝のニュースで知りました。びっくりです。
そんなわけで今朝からわたしの脳内では、『どくとるマンボウ』シリーズとか『船乗りクプクプ』とか
『楡家の人びと』とか『夜と霧の隅で』とか『怪盗ジバコ』とか『狐狸庵vsマンボウ』などの
文章がぐるぐるぐるぐる回っている。
2011_10
24
(Mon)23:47

第1303回「ホクホクおでん!すきな具は何ですか?」

こんにちは!トラックバックテーマ担当の加瀬です(^v^)/今日のテーマは「ホクホクおでん!すきな具は何ですか?」です!加瀬の住む地域はまだ暖かさを感じる気候ではありますが、夜は段々と肌寒くなってきています。今年の冬は、どれだけ寒くなるのでしょうかっ…寒いときに食べたくなる食べ物の代表として、加瀬の中でダントツの1位を誇っているのが「おでん」です!寒い時期には、気が付いたら食べている、という位におで...
FC2 トラックバックテーマ:「ホクホクおでん!すきな具は何ですか?」


ちくわぶと大根!!(きっぱり)
どちらも弱火でことこと煮込んで、味がしみこんだのが猛烈に好きです。
特にちくわぶは、おでんに入っていたらわたしと妹とで取り合い合戦になります。
母が「すいとんと同じじゃん」って言うんですが、確かに材料を考えるとそうなのですが
でも母よそうじゃないんだ。
ちくわぶがあの食感であの味で、あの花とも金太郎飴ともいえぬ形状をしているから
こんなにハマるんだよまったくもう~。

大根は、できれば煮る前にだしに浸しておいて、弱火で煮たのがいいですな。
+かつおぶしかけると最高ですよー香りもつくしね!
あーもう、かつおぶしって何て豊かな香りのする食材なの。好きだー!!

ちくわは普段そのまま食べるタイプも、おでんに入っているのも好きですが
おでんで食べるならやっぱり大きく切ったやつがいいな。
以前に調子に乗ってちくわをごろんごろん入れたら、鍋の中が別府地獄めぐりみたいになったっけ。
玉子はすでに茹でてあるのを買ってきてポンと放り込みます。
切ってしまうと黄身が迷子になるし。
こんにゃくは、好きな具を食べ尽くした後に食べることが多いのですけど
あの、味があるようなないような、不思議な食べ心地が何とも癖になります。おいしい。

餅巾着とはんぺんも捨てがたいな~。
特にはんぺんっておでんのアイデンティティだと思う。
はんぺんが入っているといかにも「おでん!」って感じがするのです。わたしだけかな…。
昆布はまるごと食べようとすると噛みきれないので小さく切って入れてますが
大根との組み合わせで食べるのがFAですな。
あれは大根の甘みと昆布の渋い味加減が絶妙でたまらん。おいしい。
がんもどきやゴボウ巻きは、子どもの頃は味が苦手で食べられなかったのですけど
今は大好きです。

今思い出したんだけど、今年はまだセブンのおでんを食べていなかった~近いうちに買いに行こう!!
いつもセブンでおでんを持ち帰りするときは、ちくわぶとこんにゃくとちくわを買っています。
セブンのちくわぶは柔らかくてだしが効いてて超おいしいのですよ☆
しかも一切れがかなりおっきい。
これを食べてしまうと、家で作るときも大きく切らないと満足できないよね…!
そういえば帰宅途中の道沿いに新しくセブンができたのだった~後で行ってみよう。


本日のお絵かき↓
源家三者三様。※クリックで大きくなります
左から源実朝、竹御所鞠子、公暁。
この3人のこと考えていると夜も眠れません。

なんか突発的に、モノクロ人物に紅葉を重ねまくった絵が描きたくなってやってみたら
想像以上に真っ赤っかになりました。。。
中央の歌は金槐和歌集(実朝の家集)からの引用です。
*ブログ内のイラスト記事一覧はこちらです*
2011_10
22
(Sat)23:55

寒い寒い。。。

この間は夏日だったのに近頃また寒くなって、
何を着たらいいかよくわからなくて焦るゆさです、こんばんわ。

数日前から喉がヒリヒリして咳が出始めたので、
これは風邪ひいたな~と思い、午前中に病院に行ってきました。
(しかし、さすが人気の漢方薬の病院…1時間待って診察時間は2分だったよ。
ウルトラマンの地球滞在時間より短い!)
診察結果もただの風邪とのことで、漢方薬処方していただきました。
抗生物質ももらったけどどうしよう…体が受け付けないからできれば飲むのは最小限にしたいです。

で、午後は以前から予約していた歯医者さんに定期検診に行ってきたのですが
かかりつけの先生が笑顔でのたまった言葉が忘れられません…。
「えーとね、せっかく予約して来てるんだから、もちょっと気合い入れて磨こうね(笑顔)」
ぎゃーす!!
実はわたし、歯並びが綺麗だと先生から誉めていただいていて
教材に使いたいからいつか写真撮らせてよって2年くらい前から言われているのです。
でもわたしの歯茎の状態がなかなか先生のお眼に叶わないらしく、
まーた今回も撮れないじゃないのよーこの子的なことを毎回言われる…。
で、でもそれは先生の都合じゃないかよう!!(言い訳)

夕食後に結構気合い入れて抗生物質飲みました。
体調は今のところ大丈夫そうだけど油断しないようにしよう~。
(10月は気候も気温もちょうどよくて過ごしやすい月で好きなのですが、
毎年必ず体調を崩す月でもあったりします。夏の疲れが出るからかもしれない…)
風邪、わたしの周辺でも結構流行ってますので皆様くれぐれもご自愛ください。


あと、昨日からオリオン座流星群が見頃らしくて、できれば見たかったのですけど
今日は雨が降っていて、明日も曇っぽいので結局見られそうにありません~。残念。。。


本日のお絵かき↓
超絶技巧曲。※クリックで大きくなります
「ラ・カンパネラ」を弾くフランツ・リスト。
今日は彼の200回目のお誕生日です。200歳おめでとうフランツ~☆

練習であっても超まじめに弾いてそうなイメージがあるのでしかめっ面仕様。
満面の笑顔を描くのも幸せですけど、描いてて深みにハマってくるのは
集中してたり、何か考えてたり、どこかをひたと見つめていたり、少し陰影のある表情だったりする…。

後ろにずらりと並んでいるのは、ピアノの音色を聴きつけてやって来た人たちです。
(何人かは以前にここで描いています)
シューマンあたりはきっと「まーた、荒ぶっちゃって…」とか思ってるかもしんない。
*ブログ内のイラスト記事一覧はこちらです*
2011_10
20
(Thu)23:05

アカネちゃんが泣くと僕は行かなくっちゃならない。

そういえば今月のMOEをまだ見てなかったと思って書店に行ったら、
『ちいさいモモちゃん』の特集号だったので速攻でレジに持っていきました☆
ひゃああぁ表紙の人形絵とか、菊池貞雄や伊勢英子の挿絵とか超懐かしいなあぁ。
直筆原稿の写真とか、赤ちゃんの絵本シリーズや民話集についても細かく載ってる…!
これらの本に出てくる人たちはみんなやさしくて、わがままで、はねっかえりで、残酷で、
愛くるしくて好きだー。

松谷さんの絵本や小説や民話集は、大好きでたくさん読んでいるのですけど
『ちいさいモモちゃん』は、物心ついて字が読めるようになってから
初めて自分ひとりで最初から最後まで読み通した本で、
そういう意味でもものすごく思い入れのある本だったりします。
何気ない日常風景が多くて、少々エブリデイ・マジックの要素も入っているのに
本から立ちのぼる匂いというか手触り感が、子ども心には結構強烈なインパクトでした。
『モモちゃん』の日常描写って、地に足がついている、というよりも
地べたを這いつくばっている、と表現する方がしっくりくるような気がする。
モモちゃんが「お医者さんごっこ」でキュウリを糊まみれにしたり、
プーがモモちゃんに会いに保育園に行く動きが鉄砲玉のようだったり、
マコトちゃんがアカネちゃんの家に泊まりに来て、お風呂でこっそりいい匂いのする石鹸使ってたり
死神と和解したママがビールで乾杯してたり、
狼になったパパとアカネちゃんの再会シーンでクリームパンが出てきたり、
そういうひとつひとつの描写からいちいち生活臭がするのです。
リアルさとか生々しさという点では松谷作品の中で随一なのではなかろうか。

そして、シリーズの前半はきょうだいの上の子が主人公で、明るくて活発な子として描かれて
シリーズ後半になって上の子がある程度大きくなってしまうと今度は下の子が主人公になり、
明るくはあるけど少々陰を持った子として描かれるのは
「直樹とゆう子の物語」にも通じると思う。
あのシリーズでも、最初の2冊は直樹が主人公で、残り3冊はゆう子が主人公だったよね。
しかし、松谷さんの描くお兄ちゃんお姉ちゃんキャラって
何故ああもかっこいいんだろう…。
屋根裏部屋から消えてしまったダンボール(正しくはその中味)を探し出してくる直樹と、
「なきむしアカネの涙をためて、クジラの赤ちゃんをかうわよ!」と言ったモモちゃんは
本当にかっこいい。

そういえば『ふたりのイーダ』を読んでいたとき、歩く椅子とイーダの関係って、
モモちゃんシリーズにおけるアカネちゃんとクジラの子の関係に近いような気がする…と思ったのを
今ふと思い出しました。
ただ、アカネちゃんにはクジラがいたけど、歩く椅子にはイーダがいないという点で
両者は決定的に異なるのだな…。
人間ではない何かが誰かを見守っている(または強く想っている)という部分も
松谷さんのお話によくある定番パターンだなあという気もしなくもない。
『龍の子太郎』における龍の子太郎とお母さんの関係もそのパターンのひとつかも。

モモちゃんの本は小学生の時以来、本棚に仕舞いっぱなしになってしまっていますが
読み返したい熱がふつふつと再燃してきています。
シリーズ1冊目の本はすっかりボロボロだけど、出してこようかなぁ。


↓本日のお絵かき
唐の空の下その2。※クリックで大きくなります
玄と阿倍仲麻呂。
本編でありそうでなかったツーショットかも。正反対な性格ですが仲良しさんな2人です。

玄ちゃんが持っているのは密教法具の諸尊仏龕。たぶん自分で作ったもの。
(この時代のお坊さんはみんな器用でした)
実物は指先でつまめるほど軽くはないと思いますが、うちの子なら持てるかなと(笑)。
*遣唐使のイラスト記事一覧はこちらです*
2011_10
18
(Tue)23:54

あの子が空を飛んでくる。

谷山浩子さんのアルバム『夢みる力』を聴いています♪

個人的に楽しみにしていたのが、「初恋の頃」~☆
手嶌葵ちゃんの『コクリコ坂から歌集』に浩子さんが提供した曲です(^ ^)。
(浩子さんはその歌集の作曲に全面的に参加しています)
編曲がフォークソングっぽくて、映画の雰囲気が出ていて良かったです。
これ、映画の背景である60年代に流れていたとしても、あんまり違和感ないんじゃないかな…。
フォークといえば、1曲目に収録されている「さよならDINO」も何となくフォークっぽい雰囲気。
ちょっと懐かしい失恋ソングみたいな感じの曲です。
歌詞にはジュラ紀とか白亜紀とか出てきて、そこは「何せ谷山浩子だから」っていうか、
まぁその、相変わらずのスケール感なんだけど。

「何かが空を飛んでくる」。冒頭だけ聴くと、いつものカオスっぽい曲かなと思ったのですが
最後まで聴いたら思っていたほど破綻していなくて、綺麗にまとまっていて意外でした。
(なんかこう書くとダイアナ・ウィン・ジョーンズの小説みたいだ)
銀河の青いサバ、わたしのところにも飛んできて欲しい。
あと、「のらねこ」「おうちでかくれんぼ」が楽しい歌です~♪
どちらも、絵本かミニドラマを1本見たな、という感じがしました。
浩子さんは絵本みたいな歌を作るのが本当にうまいなー。歌で物語をひとつ作っちゃうんですよね。

「KARA-KURI-DOLL」と「SHADOWLESS」。くろ!この2曲、くっろー!!
特に「SHADOWLESS」、ここまで純黒な歌って「きれいな石の恋人」以来じゃなかろうか…。
こういう歌がするっと出てくるから浩子さんって侮れない人だわ。
彼女が作る黒い歌の黒さって、いわゆるグロさとか気持ち悪さとかじゃなくて、
ガラスや水晶が音もたてずに静かに壊れていくような、そういう黒さだと思う。
少年や少女のマイナスのパワーで世界が滅亡するというのは、
かの地球滅亡三部作をはじめ、浩子さんの作品の中でわりと多く見られるモチーフでもありますね。
澁澤龍彦のドラゴニア・ワールドの世界観と似ている気がする。なんとなく。

「わたし帽子」、切ない曲。。。
涙が出るとかじゃなくて、ただただ切ないです。目を閉じて聴いてしまう。
『翼』収録の「星より遠い」に、どこか通じる雰囲気があるような気がします。
お別れしちゃってもう会えないっていう歌なんだけど、歌の世界に漂う空気はぽかぽかしている感じ。
「きみのともだち」も切ないです。『トイ・ストーリー』が好きな人は好きになれる歌かも。

アルバムタイトルにもなっている「夢みる力」と「NANUK」は純白な歌だ…♪
「NANUK」の良さは、感情やメッセージがあからさまに歌われていないがゆえの良さというか、
テレビや写真でよく見るホッキョクグマの姿をそのまま歌っただけ、というところが
やっぱりすごく心に響くんじゃないかな…。
平易な言葉って綺麗ですよね。

今年の「猫森集会」、結局行かなかったなぁ。来年は行こうかな。

というか、芸術の秋ですし、どこかへ音楽聴きに行きたいです。
とりあえず来月上野でやるオペラ『古事記』はチケット買ったんだけど
よく考えたら着ていく服がなかったあぁ買いに行かねば!
あと庭園美術館がリニューアルクローズ前に夜間開館やるらしくて、職場の人に招待券もらったから
こっちも行くの忘れないようにしよう~。
東洋文庫ミュージアムも明後日からリニューアルオープンだから行きたい。
それから、読書週間にあわせて始まる神保町ブックフェスティバルも行かねば!
あのお祭いつも人がいっぱいで道とか超歩きづらいけど、もー楽しくてたまらない!!


↓本日のお絵かき
唐の空の下。※クリックで大きくなります
吉備真備と井真成。唐の国にてお勉強しながら散策中の図。
シリーズ本編が色々と忙しくて、
せっかく唐にいたのに観光で町中巡りとか全然やってなかったなぁと思って描いてみました。
何を話しているのかな…。

そういえば、西北大学が「西安で井真成墓誌を発見した」と世間に公表した日から
先週の10月12日で丸7年目ですね。
*遣唐使のイラスト記事一覧はこちらです*


クリックで拍手お返事。↓
皆様いつもありがとうございます(^-^)/☆

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2011_10
16
(Sun)23:49

オフトン・ハンター。

今日の彩の国は夏のように暑かった。。。(- -;A)
秋のはずなのに30度とかどういうことなの…!!
日替わり天気のせいで洋服ダンスの中味をどうしたらいいかと思案中です。
明日も暑いのかな~。衣替えいつできるだろう。

そんな気候にも関わらず、今年もにゃんこたちの寝場所争奪戦 in お布団が始まりました↓
何か用?
妹のベッドで寝ていた母にゃんこをパチリ。
シャッターの音で目が覚めてしまったので、ちょっとご機嫌ななめな様子です。

招かれざる客。
そこへ誰かがやって来ました。彼女もぬくぬく感を求めて三千里してきたみたいです。

見合って、見合って…。
相手の様子をうかがいつつ、寝る場所をしっかり確保します。

じろり×2
ダブルで「「何見てるのよ」」とか、言いたそうな顔。

おやすみなさい☆
やがて同じポーズで寝始める親子。。。
寝息をたてるペースまでそっくり同じです。すごいシンクロ率。

この戦いは春まで続きます。長いなー。


日中は暑くても朝晩は涼しくて過ごしやすいですね~。
この時期の就寝タイムってすごく好き。お布団がひんやり気持ちよくて幸せになれます(*´∀`*)。
秋にしか味わえない気持ちよさだから存分に浸っておかねば!
2011_10
14
(Fri)23:24

トラックバックテーマ 第1296回「トランプ遊びでなにがすき?」

こんにちは。 トラックバックテーマ担当の藤本です。今日のテーマは「トランプ遊びでなにがすき?」です。トランプは時代を超えて楽しめる素敵な遊びの一つですね皆さんは最近トランプで遊ばれましたか?久しぶりに遊ぶととても熱くなっちゃったりしますよねそこで、皆さんの好きなトランプのゲームをお聞きしたいと思います!�...
トラックバックテーマ 第1296回「トランプ遊びでなにがすき?」


スピードと七並べです~☆あと神経衰弱。
スピードは小学生の頃にむちゃくちゃ流行ったなあ。
狭い勉強机の上で、バタバタと音を立てながらやりまくった覚えがあります。
(あの頃はみんな学校にトランプかゲームボーイ持ってきてた)
ただ、わたしを含め、わたしの周りでスピードをやっていた人たちは
ゲームの勝敗よりも、いかに早くゲームを終わらせるかに重点を置いていたので
勢い余ってカードを何枚か折ってしまって、ババ抜きや神経衰弱に使えなくなってました。
あの頃のオラたちは光速を超えることに命をかけていた…(*´△`*)懐かしす。

小学4年生の冬に風邪をひいて、外が寒いから体育の授業を見学しなくてもいいってなったときに
友達もちょうど風邪ひいて休んでいたので、教室でこっそりスピードやってたのはいい思い出(爆)。
だって他にやることなかったんだ…先生ごめん。
あと、だいたいクラスに1人はスピードチャンピオンがいて
「誰かあいつ止めろ」って言われたりしてた。
(そして彼らは結局不敗のまま卒業していった)

七並べは頭脳戦だと思うんだなぁ。
カードを出すタイミングとパスの回数(うちのルールではパスはだいたい3回)で
有利だった人が手詰まりになったり、逆もあったりして結構楽しいです。
神経衰弱も楽しいので好きですが、終わった後はどっと疲れます。。
どのマークのカードがどこにあるのかを、脳みそをフル回転させて記憶する緊張感は
お正月の百人一首かるたにも通じると思う。

単純に盛り上がるならババ抜きかジジ抜きかなー。
特にジジ抜きは、誰がジョーカーを持っているかわからないのでババ抜きよりハラハラします。
終わったあとの「うわあぁこれかああぁ!!」感は、脱力もするけどまた楽し。
誕生日会とかパーティとか、大勢で盛り上がったのはぶたのしっぽ。
(七五三とかいっきゅうさんとか、ビンゴのカードを変えて遊ぶこともあったっけ)
なかなかビンゴカードが出なくて山がたまっていくスリルが何気に好きでした。
ページワンとかUNOもそうだよね。
余談ですが中学の修学旅行中の、旅館や新幹線の中におけるUNO率の高さマジパネェ。

大貧民も好き~。
2が最強っていうルールも面白いし、カードの出し方で思わぬ化学反応がおきたりして
ほとんど人生ゲームですなあれ。
そういえば革命に対して革命返しという技があるらしいのですけども
(マンガ『フルーツバスケット』ではなちゃんがやってたやつ)
実際にあの技が発動したのをリアルで見たことはまだないです。1度見てみたい。

PCを買ってからはソリティアとフリーセルが好きでやっています。
特にフリーセルは攻略するのがほんとに楽しい。
Aが奥に埋まっていればいるほどわくわくします。だって引っ張り出し甲斐があるから!
あと画面中央でゲームを見守るキングが、左右にカーソル動かすたびにキョロキョロするんだよ~。
なにあれ超かわいい超かわいい!!

そういえば昔、「なかよし」を買っていた頃に付録でついてきた
魔法騎士レイアースと怪盗セイント・テールのトランプが、もったいなくてどうしても使えなくて
今も机の奥深くに仕舞ったままになっているのをたった今思い出した。
あと最近買った「LaLa」についてた夏目友人帳トランプももったいなくて使えてないです。
ニャンコ先生かわゆす(*´∀`*)。


↓本日のお絵かき
蛇の目でお遊び。※クリックで大きくなります
春信と、雨が好きな妖怪さんたち。

一応、前回記事の絵と対になっているので
最初はもうちょっとしっとりした雰囲気にしようとか考えていたのですが、
出来上がったらそれなりに元気な感じになりました。
石燕先生が釣瓶火たちの相手をしていて手が離せないときは
春さんがカッパたちの相手をすればいいじゃない!と思って描いてみた。
(何だか絵師2人がどんどん保育士みたいになっていってる…)

春雨や秋雨のようなやさしい雨に濡れるのはそんなに嫌いじゃなくて
むしろテンションあがっちゃう人たち、という図。
*浮世絵師のイラスト記事一覧はこちらです*


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皆様いつもありがとうございます(^-^)/☆

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2011_10
12
(Wed)23:57

中学か…何もかもみな懐かしい…。

先日テレビで、NHKの全国音楽コンクールを見ていたときに
中学時代に所属していた合唱部で歌っていた曲を思い出したので
CDを引っ張り出してきました。
懐かしいなぁ~。
そしてあの頃の課題曲って、単純な曲調だけど実はものすごいテクが要ったということに
今更になって気づいた。おそ。

(そういえばここのところ、中学校の部の課題曲はJ-POPの人たちが作っていますね。
ゴスペラーズのときは、作曲した彼らがアカペラ集団ということもあって
わりと合唱曲っぽくなっていたと思うけど、
以降の曲は……そこはその、J-POPの歌手に作ってもらうことに意味があったんだろうし、
それぞれの曲もオリジナル歌手の演奏で聴けば別に難がある訳じゃないんだけど、
でも明らかに合唱向きの曲調じゃないんだよな…学生さんたち大変だなぁ。
中学生が親しみやすいように、という意図で彼らを起用しているのかもしれないけど)

吉野弘氏作詞・高田三郎氏作曲の「雪の日に」がいちばん思い出深い~。
(この曲のお陰で関東大会と東日本大会まで行けたのです)
歌詞はひたすら「雪が」「雪は」「雪の」「雪に」と、雪雪言いまくってて
ピアノ伴奏もトリルが多くてまさに雪景色(というか吹雪)を連想してしまうような、
何気に壮大な歌です。組曲だからかな…。
半年以上歌い続けましたけど、夢中だったせいか全然飽きませんでした。今もソラで歌えます。
♪雪~が激~しくぅ降りぃつづぅける~~~ヽ(^△^)ノ♪

そういえばコダーイの「天使と羊飼い」って今も歌われてるのかな…と思って
さっきぐぐってみたら、比較的最近の日付の動画があったのでちょっと嬉しくなりました(*^ ^*)。
実験的に練習曲として歌っただけですが、
ラストのgloriaコーラスが本当にすばらしいのです。好きだー!!!
この曲は毎年クリスマスにラジカセでかけています。
クリスマスには彼の合唱曲が合うと思う。
ってか、曲のテーマが「生誕」だから、合うのは当然といえば当然と言えるかも。
絵画の『受胎告知』とか『生誕』を眺めながら聴いてもムード出るんじゃないかな…。
(余談ですが受胎告知はフラ・アンジェリコのとカラヴァッジョのが好き)

「ヘンルーダの花が咲いたら」って確かハンガリー民謡だったよね…??
部活の先輩たちが文化祭で重唱したやつが今も一番好きです。
あの曲は彼女たちの歌声でわたしの記憶に録音されています。
そのせいかあの歌を聴くときは、原詞よりも日本語訳の方がしっくりきます。
(先輩たちが歌っていたのは訳詞ver.だったので)
ソプラノの先輩がマジですごかった…。そしてそれ以上にすごかったのがアルトの先輩だ…。
もはやハモリの饗宴。

Nコンも含めて、合唱コンクールへの参加は毎回ドキドキでしたが、
他の参加校の課題曲の歌い方を聴いて勉強したり、
「へーこんな曲あるんだ!」みたいな自由曲もたっぷり聴けて、幸せな時間でもありましたね。
よく考えたらあんなに合唱聴きまくった日々は他にないよ!
混声やらせたら日本一とか、テクの要る歌を軽々と歌いこなしちゃうとか
レベルの高い学校が多くて毎回うきうきしていたな~。
(思えば自分たちの歌よりも他校の歌を聴く方が楽しみな時とかあったかも…ゴメンみんな)
和音不協和音問わず、溜め息が出るほどのハモリが聴けた or 歌えたときは
マジで興奮します。あれは合唱の醍醐味のひとつだと思う。

合唱はひとりじゃできないだけに、みんなで力を合わせたら最強です。
しかし音楽ってほんとに人生を明るくするな~音楽を好きで良かった(*´∀`*)♪


↓本日のお絵かき
空と君のあいだ。
石燕と、雨に濡れたくない妖怪さんたち。
突然の雨に難儀しているところへ、たまたま先生が通りかかって
「何やってんだよ…」と傘を貸してくれた感じかな。

何となく番傘を描きたくなって描き始めたらなぜかこんな絵になりました。
釣瓶火はともかく、海座頭と鈴彦姫が濡れたくないのは
どちらの持つ楽器も濡れるといい音がしなくなってしまうためです。

空と君の間にあるのは冷たい雨ばかりじゃないと思う。
*浮世絵師のイラスト記事一覧はこちらです*
2011_10
10
(Mon)23:57

君が手もまじる成べし。

ちょっとこの連休は大好きなイラストレーターさんのイベントが連続していて、
思い切って2日間出かけたらちょっこし疲れぎみのゆさです、こんばんわ。。
でもほんとに楽しかったです~☆
新宿紀伊國屋でミギーさんに、自由が丘で友風子さんにお会いできて
お二方のサインもいただいてしまいました。ひゃっほーぃ!!
しかも友風子さんは個展を開催中で、キュートで美麗なイラストをたくさん拝見できました♪
作家さんと編集者さんとのトークショーも、イラストの楽屋話とかいっぱい聞けて超楽しかったし。
はふぅ幸せ…(人*´∀`*)=3

そんな連休の合間にパチパチ撮影していた写真をアップしてみます↓

忽然と。
家の庭にススキが生えました…f(・w・;)。なんでだ。どこからか種が飛んできたのかな。

ふさふさ。
というわけで(どんなわけだ)カメラを持って、ぶらぶらお散歩に出かけました。
秋晴れの午後って気持ちよいです~。
写真は近所の馬頭観音側にあったススキの群れ。やっぱススキはこうでなくっちゃ。

「君が手も まじる成べし はな薄」向井去来
(猿蓑集巻之三・秋)

気持ちよさそう。
パラグライダーで飛んでる人がいました。
いいお天気で、強くも弱くもない、ちょうどよい風が吹いていたからかな。空飛び日和。

青と金。
ススキとパラグライダー。

花だらけ。
家からちょっと歩いた場所にある、畑の中のコスモスの群れ。
花の海みたいだ。

柔らかそう☆
こっちから見ると花の布団っぽく見えます。
綿じゃないので、寝転がったらペシャンコになりそうですけれども(^ ^;)。
レンゲ畑だったら子どもの頃に寝転がったことあるんだけどな…あれは気持ちよかった。

日光争奪戦。
これだけいっぱいまとまって咲いてると、光合成も大変じゃないのかなぁとか思うのですが
みんな器用に隙間から顔を出しています。
秋晴れの時期は短いから、そりゃー、まぁ、誰が一番とか考えてる場合じゃないよね。

天までとどけ。
元気元気っ☆

忙しいんです。
ミツバチもたくさん飛んでいました。
咲いている花はもちろん、散った花であってもお仕事しています。冬ごもりの準備かな(*^ ^*)。
2011_10
08
(Sat)23:49

ホワイト・リスペクト。

↓本日のお絵かき
びよよよ~ん。※クリックで大きくなります
七福神シリーズラストです~。弁才天。
弁財天とも書きますがここは古い表記で。
琵琶は、わたしの好きな東大寺正倉院所蔵の「螺鈿紫檀五絃琵琶」を参考にしました。

彼女はもともとインドの川の神様がモデルになっているとかで、
日本でも水に近い場所に祭られていることが多いそうです。
水といえば蛇、ということで白蛇さんとのツーショットで描いてみました。
蛇は、最初は神様のお使いらしく、ちょっとコワモテっぽく描こうと思っていたのですが
途中で気が変わってほんわか顔にしました(笑)。
白蛇が、この国の寺社やアジアの国々では瑞兆のしるしとされているのを思い出したので。。


蛇に限らず、白い動物もしくは白をまとう動物は昔から縁起が良いとされることが多いですね。
例えば先日描いた大黒天は、白いネズミを従えた姿で描かれることがしばしばあります。
あと、釈迦が乗っている象も白象だし、仏像の台座になっている蓮の花も白だ。
(「泥中の蓮」ということわざもあるくらいだし)
中国では、四神に白虎がいるほか、白蛇が帝の出現を予知する生き物とされています。
聖書に出てくる蛇は悪者ですが、天使は白い翼に白い衣装を着ています。
ギリシャや北欧神話の神様たちも白い衣装だし…。
(あと、瑞兆とはちょっと違うかもだけどモービィ・ディックなんていうのもいますな)
いわゆる高貴な人々や神様たちの周囲に白が存在するというのは、
白が不可侵性というか、濁りのなさを連想させる色だからなのかもしれません。

逆に彼らが危機的状況にあるときは、周囲に影響が出ることもありますね。
「ルシファーが天界から落とされたとき、ルシファーを嫌って陸地が北へ逃げてしまったので
南半球はほとんど海になってしまった」という話が西洋にあったかと思います。
「動物のことばがわかる頭巾を手に入れた若者が
『長者の娘が病気で寝込んでいるのは、屋根裏に1匹の白蛇が挟まって動けなくなっているから』と
カラスや木が話しているのを聞いて、白蛇を助けて娘の病気を治した」というのは
『聴耳頭巾』のひとこまだったっけ。

そして、そういう生き物というのはたいてい、
どんなに傷ついても血を流してもなお輝きを失わないようなイメージが個人的にあります。
別に血塗られた何とかとか、おどろおどろしいのではなくて
麒麟やワルキューレや黙示録の殺戮の天使に代表されるような、
血が彼らを汚すことは決してないというか、何をもってしても侵しがたい存在とか、そんな感じ…。
うまく言えないんだけど。

*ブログ内のイラスト記事一覧はこちらです*
2011_10
06
(Thu)23:58

異議あり!

時期的にもうやっている人はとっくにいないと思っていたのですけど、
友達が先日『逆転検事』を全クリしたというので
「うわあぁぁ貸してえぇ!」と頼んで借りてきました☆

このシリーズやっぱり楽しいです(笑)。
あの適当なポポポクオリティは逆転シリーズの音だってすぐわかるからいいなぁ。何より笑えるvvv
そしてみっちゃん、相変わらず何てヘタレなの…(*´∀`*)。
女性に正論で押されると詰まっちゃうみっちゃんもいいけど、
「そう、あわてるな…」とか、「ありえないのだよ!」とか
余裕のある顔をしてたり犯人に必殺ムジュンアタックしているみっちゃんもやっぱりかっこいいです。
じわじわ追いつめられていく犯人の仰け反りっぷりとか、
「異議あり!」「明らかにムジュンしている」のセリフとか懐かしくて泣きそう。

新しい機能のロジックですが、うまくいくと光がパーっと画面に広がって、
失敗すると分裂します。おもろい。
ロジックに入る前のみっちゃんのスチールCG、きりっとしててかっこいいなぁ☆
しかし、気をつけないとロジックに情報があっという間に溜まって
どれとどれをまとめたらいいのかわからなくなってしまうので、
こまめに証言チェックして犯人ゆさぶって手がかりを見つけたりします。
尋問のBGMがすげぇかっこいいんだよ!
主人公が確実に「勝てる!」ってなったときの音楽もかっこいいです。テンションアップアップ。

わたしは推理小説を推理せずに読むタイプなので
本来ならこの手のゲームは苦手な部類に分類されるのですが、
逆転シリーズはストーリーが単純重厚でキャラクターがしっかり立っていて
いちいちツボをついてくる(当社比)ので1作3回はプレイします。
合間に挟まれるキャラクター同士のユルいやりとりが燃えるよ萌えるよ!
何年か前の東京ゲームショウの『逆転裁判4』PVもすげぇ爆笑したっけな…。
真宵ちゃん&みっちゃんの何もかもがあいまいなニュースッス×2。なつい。

あと、トノサマン。順調に出世しています。みっちゃんによると今度は舞台化ですって(笑)。
(そういえばみっちゃんはトノサマンにめちゃくちゃ詳しいんだっけ。本人はがんばって隠してるけど)

そして…まだプレイ2話目だというのにそこかしこになるほど君の気配がしてこそばゆいです。
「ストーリーに直接からんで来ることはないけど、
このゲームのどこかになるほど君と真宵ちゃんとハミちゃんがいる」という情報は
まことしやかに流れているそうなのですが。。。
プレイしながら探してみよう…。
あと冥ちゃんがいつ出てくるのか楽しみで仕方ないです。

検事局の廊下のソファで寝ると法廷の夢が見られるますよ、というイトノコさんに
みっちゃんが言った「わたしも寝てみようか…もちろん、勝つために」のセリフ。
くっは~☆
逆転シリーズか…何もかもみな懐かしい……。


↓本日のお絵かき
南極星。※クリックで大きくなります
寿老人。
ススキが見られる季節になりましたのでお月見仕様。

彼は南極老人星の化身とも、老子が天に昇り仙人になった姿とも言われているそうです。
そういえば北斗七星(北斗星君)と南斗六星(寿老人)には面白い話がありまして。
ある父親が、自分の子どもが長生きできるよう、北斗と南斗のもとへお願いに行くと
2人は碁を打っていました。
北斗は怒りましたが、南斗は息子の寿命が19歳だったのを91歳に変えてくれたとか。
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2011_10
04
(Tue)23:31

オータムー!!

日中は暖かい日々ですが、朝晩がかなり冷え込むようになったので
先週から毛布と薄手の羽毛布団を出してきたゆさです。こんばんわ。
(そして今はこたつを出そうか否か真剣に悩んでいる)
しかも明日は日中でも11月並の寒さになるというではないですか。えーじゃあ朝晩の気温って…?
秋は…秋はどこですか((( (゚Д゚; )Ξ( ;゚Д゚) )))キョロキョロ
秋の捜索願を出したいです。

(ちなみに我が家の猫たちは人の膝の捜索願を出しています。
人が立っていると足下にすり寄ってきて、膝を寄越せとにゃーにゃー鳴きます(^ ^;)。
で、膝を貸すと、全体重を預けてきてゴロニャンと寝られてしまうので
動きたくてもしばらくの間は動けなくなってしまったりする。あぁにゃんこ)


↓そんな中でも元気に満開になっています☆我が家のキンモクセイ。
星が落ちてきたみたいっていつも思う。
うちの父が定期的に手入れをしているので、毎年綺麗に咲きます。孝行な子や~。
雪にも夏の暑さにも負けぬ丈夫な体ですよ(*^ ^*)。

柑橘系に近い香りな希ガス。
キンモクセイは近づかなくても結構強い香りがする花ですが、近づくとなおつんときます。
限りなく黄色に近いオレンジの花がちっちゃくてめんこい。


↓本日のお絵かき
にこにこ。※クリックで大きくなります
福禄寿。
ええと、鹿については生暖かい目でスルーしてやってください。。。
(実はこの絵、家の1階にあるリビングで描いていたのですが
鹿の資料を2階に取りに行くのが億劫で、たまたまテーブルにいた彼を描いたら
思いの外しっくりきたのでそのまま塗ってしまったf(^_^;)。
スカイツリーがある墨田区と人形町七福神がいる中央区はお隣同士だからいいんだよ!)

そういえば10月になりましたから、神様たちはみんな出雲に出張なさって
日本中の神社が今はほぼ空っぽなわけですが、
今月末の日本橋付近は、神田明神の震災復興祈願のお神輿祭と
日本橋架橋100年記念パレードなどで賑やかになるそうですね。
人形町の七福神はお祭に合わせて早めに帰って来ないとなんじゃなかろうか(・w・)。
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2011_10
02
(Sun)23:48

クリムゾン・グローリー。

まっかっか。
近所の川岸で彼岸花、もとい曼珠沙華が見頃だったのでパチパチしてきました☆

点々と。
群生するところもあれば、まばらに咲いているところもあります。
それでも、1本1本がとても鮮やかな赤色だから、あんまりスカスカして見えないんだよな…。
柿本人麻呂の詠んだ歌の中に彼岸花を指すと思われる歌がありますけど、
あれにも「いちしろく(はっきりと、の意)」って書かれているよね。

「路の辺の壱師の花のいちしろく 人皆知りぬ我が恋妻を」柿本人麻呂
(万葉集巻十一・二四八〇番)

斜めから。
赤い絨毯みたい。

なんかドヤ顔っぽいよね。
彼岸花はとても美しい花ですが、見ていると何となく鬼気迫るような凄みを感じる花でもあります。
お彼岸の前後に一斉に咲くということと、有毒性からくる連想かも。

天を仰ぐ。
川をバックに。

ところで、地元の周辺では数年に数本くらいしか見られないのですけど
この花には赤い花のほかに、白い色をした花もありますね。
彼岸花の名所である巾着田や半田市に、真っ白な彼岸花がぽつぽつ咲いている写真を
ニュースなどで見かけることがあります。今年も咲いているのかな。

そして半田市といえば新美南吉の『ごんぎつね』の舞台ですが、
童話の中にも、兵十のお母さんのお葬式をごんが見かけるシーンで
「彼岸花が赤い布を散らすように咲いている」という描写があったような。
そういえば来年は『ごんぎつね』が「赤い鳥」に発表されてから80年目にあたりますね。


本日のお絵かき↓
まっくろくろすけ。※クリックで大きくなります
七福神シリーズ4人目。大黒天。
「だいこく」が「大国」に通じることから、大国主と同一視されることもあるそうです。
(『因幡の白兎』のお話大好きだ~)

子どもの頃は、彼の持つ打出の小槌が欲しくて欲しくて
気が狂いそうな思いをしていたことがあります(^ ^;)。
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