祗園精舎の鐘の声。
土曜日に葛飾区郷土と天文の博物館の「星と琵琶の世界-琵琶で聴く平家物語」を聴いてきました☆
プラネタリウムの下で『平家物語』の薩摩琵琶語りが聴けるというイベントです。
星空をバックに歴史と軍記物語と芸能を堪能できるなんてラッキー☆と思って気軽に申込んで参加したら
プラネタリウムは綺麗だわ琵琶は情感溢れるわで頭の中がてんやわんやでした。
とても雰囲気のよいイベントだったと思います。行って良かった♪
(この日は金糸の扇模様の赤い道行を着て行ったのですが、
受付の人に「綺麗なお着物ですね」って言っていただきました。ひゃっほーい☆)
今回演奏された平家物語の章はこちらです↓
・「祗園精舎」
・「敦盛最後」
・「壇ノ浦」
語り部の平田卓さんは鶴田流薩摩琵琶の奏者で、この博物館で平家物語を語るのも3度目だそうです。
イベントの出だしで柱が欠けるアクシデントがあったのですが、
(このときピンチヒッターで冬の星座の解説をしてくださった学芸員さんの語りが
ものすごくテンポが良くて聞き入ってしまった)
ちょこっと修理して「じゃ、いきます」と奏で始めた音色ったら、
わたしがこれまでに抱いていた琵琶の音色のイメージをぶっ壊したよね!
撥で撥面をたたいたり、バイオリンやエレキギターみたいに弦を撥でこすったり
かと思えば弦を押さえてひかえめな音を出したりして、とにかくたくさんの音が出るので
気がつくと引き込まれて聴き入ってしまっていました。
繊細な音からすさまじい音まで出せる薩摩琵琶は、
琵琶にしては音域や演奏方法の種類がかなり多めなんじゃないかと思います。
琵琶の上を縦横無尽に動き回る撥を目で追っていたら目が回るかと思いました。
あれだけ大きい撥だったら色んなことができるだろうな…。
平田さんも、語る前に「弦を押さえるとこうなります」「離すとこんな音になります」とか言いながら
色んな音のパターンを披露してくださったし。
「平家物語を琵琶の生演奏で聴く」というのは実は初めての経験だったので
語りで聴くとこうなるのか~とか色々考えながら聴きました。
当時の琵琶法師たちがこの物語をどのような節で語っていたのかを垣間見られた気がして
感慨深かったです。
覚一本を底本としているとはいえ、物語の文章をそのまま語るところもあれば
省略したり膨らませたりして聴衆が聴きやすいようにしている部分もあって、
そこは奏者の腕の見せどころなのかもしれません。
しかしね!敦盛と直実のくだりは読んでも聴いても泣くよね!!
平田さんは他に、梁塵秘抄の「遊びをせんとや生れけむ~」の今様も歌ってくださいました。
節は平田さんオリジナル。
薩摩琵琶はかつて薩摩藩士が士気を高めるために軍記物を奏でたといいますが
確かに戦を語るときの伴奏として最上の琵琶なんじゃなかろうか。
ちょっと重いけど、琵琶も撥も大きいし、大きくて派手な音も出せるし
「ひとつの音が響き終わらないうちに次の音を出す」のをじゃんじゃん続けると
音がどんどん膨れあがってフルオーケストラって感じになるし。
(たぶん楽琵琶や笹琵琶で同じ音を出そうとするとその琵琶がもたないと思う)
そういえば去年の春に湯島天神で聴いた薩摩琵琶の演目も
「白虎隊」と「八甲田山」だったっけな…。これも両方とも軍記物。
ところでこの鶴田流薩摩琵琶、今年の大河にも使われているのだそうな。
「ちょうど明日放送の回から琵琶が出てくると思います」と平田さんがおっしゃっていたので
楽しみに見てみたら、
予想以上に琵琶を奏でるシーンがいっぱい出てきてひゃっはー☆ってなった。
女性たちの奏でる琵琶でしたから、平田さんがイベントで奏でたように激しくはなかったけれど
音が少ないぶんかえって凛とした響きがあるような感じがした。
プラネタリウムも久し振りに堪能してきました。
暖房のきいたあったかい部屋で冬の星空が見られるとか最高じゃないか…!←
あと、琵琶の演奏が始まると、天井いっぱいに桜の花の画像が映し出されたり
壇ノ浦の語りの場面で海になったり、平家物語絵巻の壇ノ浦合戦の絵が出てきたりして
すごく雰囲気ありました。
こんな形で絵巻を見る方法があったかーと感心しながら楽しんでしまった。
それから、イベントが終わって会場を出たときに
階段の吹き抜けに設置されているフーコーの振り子を見てきました。
丸いすり鉢状の装置の中を振り子が、同じ振り幅でのんびりと揺れているのですが、
地球が自転しているため揺れる方向が時計回りに少しずつ変化し、
約41時間かけて360度回転するらしいです。
装置の中にはピンがいくつか設置されていて、数分ごとにひとつひとつを振り子が倒していきます。
面白ーい!!
地球の自転を振り子で感じられるとは思いませんでした。
しかしピンが倒れるのを待っていると帰りの電車がなくなりそうだったので
諦めて帰りました。。。
また来る機会があったら今度こそちゃんと見よう!
プラネタリウムの下で『平家物語』の薩摩琵琶語りが聴けるというイベントです。
星空をバックに歴史と軍記物語と芸能を堪能できるなんてラッキー☆と思って気軽に申込んで参加したら
プラネタリウムは綺麗だわ琵琶は情感溢れるわで頭の中がてんやわんやでした。
とても雰囲気のよいイベントだったと思います。行って良かった♪
(この日は金糸の扇模様の赤い道行を着て行ったのですが、
受付の人に「綺麗なお着物ですね」って言っていただきました。ひゃっほーい☆)
今回演奏された平家物語の章はこちらです↓
・「祗園精舎」
・「敦盛最後」
・「壇ノ浦」
語り部の平田卓さんは鶴田流薩摩琵琶の奏者で、この博物館で平家物語を語るのも3度目だそうです。
イベントの出だしで柱が欠けるアクシデントがあったのですが、
(このときピンチヒッターで冬の星座の解説をしてくださった学芸員さんの語りが
ものすごくテンポが良くて聞き入ってしまった)
ちょこっと修理して「じゃ、いきます」と奏で始めた音色ったら、
わたしがこれまでに抱いていた琵琶の音色のイメージをぶっ壊したよね!
撥で撥面をたたいたり、バイオリンやエレキギターみたいに弦を撥でこすったり
かと思えば弦を押さえてひかえめな音を出したりして、とにかくたくさんの音が出るので
気がつくと引き込まれて聴き入ってしまっていました。
繊細な音からすさまじい音まで出せる薩摩琵琶は、
琵琶にしては音域や演奏方法の種類がかなり多めなんじゃないかと思います。
琵琶の上を縦横無尽に動き回る撥を目で追っていたら目が回るかと思いました。
あれだけ大きい撥だったら色んなことができるだろうな…。
平田さんも、語る前に「弦を押さえるとこうなります」「離すとこんな音になります」とか言いながら
色んな音のパターンを披露してくださったし。
「平家物語を琵琶の生演奏で聴く」というのは実は初めての経験だったので
語りで聴くとこうなるのか~とか色々考えながら聴きました。
当時の琵琶法師たちがこの物語をどのような節で語っていたのかを垣間見られた気がして
感慨深かったです。
覚一本を底本としているとはいえ、物語の文章をそのまま語るところもあれば
省略したり膨らませたりして聴衆が聴きやすいようにしている部分もあって、
そこは奏者の腕の見せどころなのかもしれません。
しかしね!敦盛と直実のくだりは読んでも聴いても泣くよね!!
平田さんは他に、梁塵秘抄の「遊びをせんとや生れけむ~」の今様も歌ってくださいました。
節は平田さんオリジナル。
薩摩琵琶はかつて薩摩藩士が士気を高めるために軍記物を奏でたといいますが
確かに戦を語るときの伴奏として最上の琵琶なんじゃなかろうか。
ちょっと重いけど、琵琶も撥も大きいし、大きくて派手な音も出せるし
「ひとつの音が響き終わらないうちに次の音を出す」のをじゃんじゃん続けると
音がどんどん膨れあがってフルオーケストラって感じになるし。
(たぶん楽琵琶や笹琵琶で同じ音を出そうとするとその琵琶がもたないと思う)
そういえば去年の春に湯島天神で聴いた薩摩琵琶の演目も
「白虎隊」と「八甲田山」だったっけな…。これも両方とも軍記物。
ところでこの鶴田流薩摩琵琶、今年の大河にも使われているのだそうな。
「ちょうど明日放送の回から琵琶が出てくると思います」と平田さんがおっしゃっていたので
楽しみに見てみたら、
予想以上に琵琶を奏でるシーンがいっぱい出てきてひゃっはー☆ってなった。
女性たちの奏でる琵琶でしたから、平田さんがイベントで奏でたように激しくはなかったけれど
音が少ないぶんかえって凛とした響きがあるような感じがした。
プラネタリウムも久し振りに堪能してきました。
暖房のきいたあったかい部屋で冬の星空が見られるとか最高じゃないか…!←
あと、琵琶の演奏が始まると、天井いっぱいに桜の花の画像が映し出されたり
壇ノ浦の語りの場面で海になったり、平家物語絵巻の壇ノ浦合戦の絵が出てきたりして
すごく雰囲気ありました。
こんな形で絵巻を見る方法があったかーと感心しながら楽しんでしまった。
それから、イベントが終わって会場を出たときに
階段の吹き抜けに設置されているフーコーの振り子を見てきました。
丸いすり鉢状の装置の中を振り子が、同じ振り幅でのんびりと揺れているのですが、
地球が自転しているため揺れる方向が時計回りに少しずつ変化し、
約41時間かけて360度回転するらしいです。
装置の中にはピンがいくつか設置されていて、数分ごとにひとつひとつを振り子が倒していきます。
面白ーい!!
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