供物はととのいました。
静嘉堂文庫美術館の「東洋絵画の精華①珠玉の日本絵画コレクション」展に行ってきました☆
今年は大河ドラマが『平清盛』であるせいか、
平家に関する展覧会やイベントが各地でたくさん行われていますが
その清盛が活躍した平治の乱を描いた「平治物語絵巻」の現存する3つの巻が
現在、都内に揃って展示されています。
東博で開催中のボストン美術館展に三条殿夜討巻、東博本館に六波羅行幸巻がそれぞれ展示されていて
3つめの信西巻が展示されているのが、この静嘉堂文庫美術館なのです♪
すでに東博の2巻は見たので、せっかくだからコンプリートしたいなぁと思って
GWの朝も早よから田園都市線に揺られて行ってまいりました。
(どうでもいい余談ですが田園都市線の電車って角がとれた感じでかわいらしいと思う。
そして二子玉川駅は初めて降りましたがなんて明るい駅なんだ)
東博で見た2つの巻はわりとモブシーンが多いのが特徴的だなぁと思っていたのですが
信西巻もモブシーンがしっかりありましたね~。
武士たちに囲まれた藤原惟方が、信西の首を検分するという場面が
わりとわさわさした画面構成になっていて、
ひとりひとりの表情までしっかり描いてあるのが印象的でした。
この時代になると、人の顔って平安時代の人たちの顔みたく引き目かぎ鼻には描かれないのですね。
あと、武士たちの頬にピンク色をさしてあるのが3巻すべてに見られる特徴かな…。
かわいい。絵師か注文主の趣味なんだろうか。
他にも仏画とか水墨画とか、江戸時代の絵画の展示があって楽しかったです。
四条河原遊楽図屏風がすごく賑やかで良かった。
(図録パンフの絵だけでは満足しきれなかったのでショップでクリアファイルも買ってしまった)
まだ河原での芝居興業や見せ物が禁止されていない頃の様子を描いたもので
描かれた人たちがみんな生き生きとしていました。
この頃の風俗資料ってほとんどないので、そういう意味でも貴重な屏風だと思う。
江戸時代絵画は一蝶、光琳、抱一、華山、応挙、国貞、其一などもあって
どれも見応えがあるものでした。
応挙の江口君図が超絶綺麗でしばらく絵の前から動けませんでした。
「細っ!たおやかっ!美人~!!」とか、そんなことばっかり考えていました。。
(あれ…奥さんをモデルに描いたのってこの絵だっけ違ったっけ)
抱一の絵手鑑がステキだった~☆
スケッチ集みたいな感じで、動物とか植物とか景色などをさらりと描いた画帖なのですけども
全然描き込みがないのに空間のバランスがすごく良くて絵として充分まとまっているのです。
こういうところが抱一の絵師としての真骨頂だと思います。
午後に辻惟雄氏の講演会が講堂であったので聴いてきました☆
静嘉堂文庫のコレクションについて、今回の企画展を中心にお話がありました。
もともと辻先生の専門は若冲や蕭白なので
レジュメを読んだり言葉につっかえたりしたりと、だいぶ苦労されていましたが(^ ^;)、
文庫のコレクションについてパワポで解説いただいて勉強になりました。
「鉱山と炭坑って意味が同じですね」とか「フェノロサは何でも音楽に例えますね」とか
ものすごく真面目に突っ込みを入れることもあって、会場にちょこちょこ笑いが起きていました。
(研究者の方々が時折こうしてふと漏らす何気ないひとことって
トリビアっぽくてすごく好きだ)
平治物語絵巻「三条殿夜討」の炎の場面と、
抱一の波図屏風が出たときの辻先生のテンションが、明らかに楽しそうで
(どちらも先生の好きな“奇想”っぽいデザインの絵だったのです)
見ていてこちらも楽しくなってくるようでした。
辻先生の笑いって伝染する笑いだと思います。あとなんか愛がこもってる。作品への。
あ、そうそう、帰りに渋谷ヒカリエにも行ってきました!
オープンから間もないのと休日という相乗効果で入場制限がされていて
店内もかなりの混雑ぶりでした。。
先に行った友達が「お手洗いとゴミ箱が、なんかスゴイよ」と言っていたので
なんなんだろうと思って行ってみたら、
お手洗いは化粧台のところが合わせ鏡になっていて、
ゴミ箱はゴミを捨てるとカラフルなライトがぴかぴか光って、ちょっとびっくりでした。
なるほどこれかー。
そして5階の雑貨屋さんオンパレードときたらあれ一体なんなのだ…!!
テンション上がりすぎてあやうく散財するところだったではないですか。
雑貨クラスタにはたまらない空間です。猛烈に買い物したくなる!
京都に本店があるお店でかわいいウサギ柄の和風カードケースを見つけてゲットしてしまった。
あと紅茶とケーキのカフェを見つけてお茶してきました。
オレンジムースのタルトおいしかった(*^ ^*)☆
8階がまるごとアートスペースみたいになっていて、小さな展示がたくさんあって
あれも楽しかったです。
川本喜八郎氏の人形劇三国志ギャラリーのオープンは6月だそうですが待ち遠しいなあ。
それから、市川亀次郎さんの猿之助襲名記念展覧会も開催されていたのですけど
混雑していたので諦めました。
うーんどうしよう、会期まだあるみたいだし、愛すべき我らが亀ちゃまにまた会いにいくべきだろうか。
※クリックで大きくなります
起承転結もないまま続いています。歌人シリーズ14。13はこちら。
嫌な予感がする貫之が透渡殿を歩いていくと、壺庭の牡丹が満開になっているのが見えました。
花の上で誰かが「つらゆき久し振りー!今年も咲きに来たよー!」とか言いながら
元気に手を振っています。
貫之「(そうだった忘れてた…もうこのうるせぇ花が咲く季節か…)」
ちょっと憂鬱ぎみの貫之@894年の春でした。
ちなみに彼女は、以前にこの記事に描いた子です。出してしまいました☆
今年は大河ドラマが『平清盛』であるせいか、
平家に関する展覧会やイベントが各地でたくさん行われていますが
その清盛が活躍した平治の乱を描いた「平治物語絵巻」の現存する3つの巻が
現在、都内に揃って展示されています。
東博で開催中のボストン美術館展に三条殿夜討巻、東博本館に六波羅行幸巻がそれぞれ展示されていて
3つめの信西巻が展示されているのが、この静嘉堂文庫美術館なのです♪
すでに東博の2巻は見たので、せっかくだからコンプリートしたいなぁと思って
GWの朝も早よから田園都市線に揺られて行ってまいりました。
(どうでもいい余談ですが田園都市線の電車って角がとれた感じでかわいらしいと思う。
そして二子玉川駅は初めて降りましたがなんて明るい駅なんだ)
東博で見た2つの巻はわりとモブシーンが多いのが特徴的だなぁと思っていたのですが
信西巻もモブシーンがしっかりありましたね~。
武士たちに囲まれた藤原惟方が、信西の首を検分するという場面が
わりとわさわさした画面構成になっていて、
ひとりひとりの表情までしっかり描いてあるのが印象的でした。
この時代になると、人の顔って平安時代の人たちの顔みたく引き目かぎ鼻には描かれないのですね。
あと、武士たちの頬にピンク色をさしてあるのが3巻すべてに見られる特徴かな…。
かわいい。絵師か注文主の趣味なんだろうか。
他にも仏画とか水墨画とか、江戸時代の絵画の展示があって楽しかったです。
四条河原遊楽図屏風がすごく賑やかで良かった。
(図録パンフの絵だけでは満足しきれなかったのでショップでクリアファイルも買ってしまった)
まだ河原での芝居興業や見せ物が禁止されていない頃の様子を描いたもので
描かれた人たちがみんな生き生きとしていました。
この頃の風俗資料ってほとんどないので、そういう意味でも貴重な屏風だと思う。
江戸時代絵画は一蝶、光琳、抱一、華山、応挙、国貞、其一などもあって
どれも見応えがあるものでした。
応挙の江口君図が超絶綺麗でしばらく絵の前から動けませんでした。
「細っ!たおやかっ!美人~!!」とか、そんなことばっかり考えていました。。
(あれ…奥さんをモデルに描いたのってこの絵だっけ違ったっけ)
抱一の絵手鑑がステキだった~☆
スケッチ集みたいな感じで、動物とか植物とか景色などをさらりと描いた画帖なのですけども
全然描き込みがないのに空間のバランスがすごく良くて絵として充分まとまっているのです。
こういうところが抱一の絵師としての真骨頂だと思います。
午後に辻惟雄氏の講演会が講堂であったので聴いてきました☆
静嘉堂文庫のコレクションについて、今回の企画展を中心にお話がありました。
もともと辻先生の専門は若冲や蕭白なので
レジュメを読んだり言葉につっかえたりしたりと、だいぶ苦労されていましたが(^ ^;)、
文庫のコレクションについてパワポで解説いただいて勉強になりました。
「鉱山と炭坑って意味が同じですね」とか「フェノロサは何でも音楽に例えますね」とか
ものすごく真面目に突っ込みを入れることもあって、会場にちょこちょこ笑いが起きていました。
(研究者の方々が時折こうしてふと漏らす何気ないひとことって
トリビアっぽくてすごく好きだ)
平治物語絵巻「三条殿夜討」の炎の場面と、
抱一の波図屏風が出たときの辻先生のテンションが、明らかに楽しそうで
(どちらも先生の好きな“奇想”っぽいデザインの絵だったのです)
見ていてこちらも楽しくなってくるようでした。
辻先生の笑いって伝染する笑いだと思います。あとなんか愛がこもってる。作品への。
あ、そうそう、帰りに渋谷ヒカリエにも行ってきました!
オープンから間もないのと休日という相乗効果で入場制限がされていて
店内もかなりの混雑ぶりでした。。
先に行った友達が「お手洗いとゴミ箱が、なんかスゴイよ」と言っていたので
なんなんだろうと思って行ってみたら、
お手洗いは化粧台のところが合わせ鏡になっていて、
ゴミ箱はゴミを捨てるとカラフルなライトがぴかぴか光って、ちょっとびっくりでした。
なるほどこれかー。
そして5階の雑貨屋さんオンパレードときたらあれ一体なんなのだ…!!
テンション上がりすぎてあやうく散財するところだったではないですか。
雑貨クラスタにはたまらない空間です。猛烈に買い物したくなる!
京都に本店があるお店でかわいいウサギ柄の和風カードケースを見つけてゲットしてしまった。
あと紅茶とケーキのカフェを見つけてお茶してきました。
オレンジムースのタルトおいしかった(*^ ^*)☆
8階がまるごとアートスペースみたいになっていて、小さな展示がたくさんあって
あれも楽しかったです。
川本喜八郎氏の人形劇三国志ギャラリーのオープンは6月だそうですが待ち遠しいなあ。
それから、市川亀次郎さんの猿之助襲名記念展覧会も開催されていたのですけど
混雑していたので諦めました。
うーんどうしよう、会期まだあるみたいだし、愛すべき我らが亀ちゃまにまた会いにいくべきだろうか。

起承転結もないまま続いています。歌人シリーズ14。13はこちら。
嫌な予感がする貫之が透渡殿を歩いていくと、壺庭の牡丹が満開になっているのが見えました。
花の上で誰かが「つらゆき久し振りー!今年も咲きに来たよー!」とか言いながら
元気に手を振っています。
貫之「(そうだった忘れてた…もうこのうるせぇ花が咲く季節か…)」
ちょっと憂鬱ぎみの貫之@894年の春でした。
ちなみに彼女は、以前にこの記事に描いた子です。出してしまいました☆
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