
昨日、家の庭の桜が満開になりました!ので、出勤前にパチリしてみました。
おばあちゃん今年も咲いたよ~。

まだ咲いたばかりで花びらが一枚も散っていないので、枝という枝が花でいっぱいです。
雪が積もったみたいだなーといつも思う。
「み吉野の山辺に咲ける桜花 雪かとのみぞあやまたれける」紀友則
(古今和歌集巻一・春歌上六〇番)

アップ。
雲ひとつない青空をバックにすると、水に浮かぶ花筏みたいに見えるから不思議ですな。
職場近くの川沿いの桜並木が満開になった頃かなぁと思ったので
お昼休みにドライブに行きました、ら、ば。。

菜の花畑の向こうに満開の桜並木!

木の下まで来てみました。頭上が花でいっぱいですげええぇ~~もはや芸術。
周囲にはお散歩している人や、カメラを持った人、花を愛でつつお弁当を食べる人、
キャンバスにスケッチする人もいて賑やかでした。
皆さん思い思いのお花見を楽しんでいましたね。
「春はなほ我にて知りぬ花盛り 心のどけき人はあらじな」壬生忠岑
(拾遺和歌集・春四三番)

アップ。花びら全部ついてる~~うふふふふ満開っていいなあ。

もっさり咲いた花もいいけれど、枝の先にさらりと咲いている花も趣があっていいと思うの。
「桜花のどかにも見ん吹く風を 先に立てても春は行かなん」凡河内躬恒
(躬恒集・二一二番)

幹のあたりにカメラをつっこんでみたら撮れた写真。
鳥やリスや猫はきっとこんな視点で桜を眺めているんだろう。
桜も菜の花も綺麗だし、風もなくのどかで過ごしやすい陽気だし、何より春だから眠いしで
職場に戻りたくなくなりました。。。戻って仕事したけど。
週末までもつかなーもったらまた散歩しに行きたい。

「桜花咲きにけらしなあしひきの 山の峡より見ゆる白雲」紀貫之
(古今和歌集巻一・春歌上五九番)
ところで先ほど、記事を書くために古今和歌集をぱらぱらめくっていたのですが
この歌集は食べ物に例えるとスルメみたいだな…という気が個人的にはしています。
噛めば噛むほど味がするというか、読めば読むほど深みにハマっていくというか。
なんか、ひとつひとつの歌が語彙や文法や用例に溢れていて
内容がすごく豊か!!
この言葉使ったら面白いんじゃないかとか、せっかく詠むんだから一工夫しようとか、
これ歌えたオレすげぇんじゃね?とか、この間見たあれが素敵だったから読み込んでみようとか
歌人たちが心の底から作歌を楽しんでいるのが伝わってくるのですよ~。
万葉集からたった100年の間に一体何があったというのだ…これはもはや歌の辞書!!
言葉に枯渇した人や言葉遊びが好きな人は古今集を読むといいと思います。たぎりますよ。
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