2012-05-30 (Wed)
うちの職場の一般出入口付近は音楽が流れるようになっていまして
クラシックがかかっていることが多いのですが、
ここのところ急に天気が崩れることが多かったせいかショパンの「雨だれ」をよく聴きました。
この曲、響きがすごく美しいので好きです。
なんというかね、きらきらしている気がします。音色が見えるような。

ショパンの曲は常にピアノが主人公で、曲調もおしゃれで素敵だなぁと思います。
彼のピアノに対する愛が伝わってくるような。
バイオリンとかヴィオラを使うこともあるんだけど、
その中でピアノの音が埋もれずにくっきり聞こえているというか、
「強烈に自己主張してるわけではなくただ淡々と存在しているような音」というのが
ショパンのピアノの音に対するわたしの印象です。
極度の人見知りで、大勢の前で弾くのがとても苦手だったそうなのですが
数人(特に友達)の前だととたんに聴いて聴いて僕こんな曲作ったんだよってがんばってしまう、
そんなショパンがいとしいです。

小さい頃にピアノを習っていたので、ピアノ曲、というかピアノの音がとても好きです。
ちょっと適当に弾いてみるだけでも楽しくなってしまいます。
みずみずしくて澄んだ音なのですよねぇ。木が鳴っているなんて信じられない。
あの箱の中で一体何が起きているというのだ…なんか、湿度があるに違いないぞ。
(一応、音の鳴る原理は知っているのですがなぜああいう音になるのかが未だにわからない…西洋の神秘)

両親がクラシック好きなお陰で、わたしも曲はそれなりに知っている方だとは思うのですが
実はフルオケや協奏曲などの曲名はあまり覚えていません…(^ ^;)。
なので「あれだよ」とか曲名を言われても聴かないとわからないことがしばしば。。
『のだめカンタービレ』とかを読んでいても作中で曲名がたくさん出てきますが
あまり「あーあの曲か」とピンとくることはありません。
が、ピアノ曲はタイトルを聞くと「あーあの曲か」と脳の奥からメロディを引っ張り出せたりします。
のだめが幻想即興曲を弾いているのをシュトレーゼマンがこっそり聴いていたのは
何気にいいシーンだと思っている。本当にどうということのないシーンなのだけども。
そして卒業時にメフィストワルツを弾いた千秋先輩に拍手を送りたいです。
やったのかよ、あれを…勇者だな。
のだめでさえ超絶技巧曲を弾いたときはオクレール先生にダメ出しされていたのに。

現代だと久石譲さんと中村由利子さんとアンジェラ・アキさんと綾戸智恵さんの弾くピアノが好き。
特に久石さんはアルバムが出ると買ってしまいます。あのお方の曲調は大好きだ~。
おしゃれで壮大さもあって、古典の基本が踏襲されているんだけど全体的には現代風で。
(映画『風の谷のナウシカ』エンディングのクライマックスと締めくくりは、すごいと思う)
鬼束ちひろさんがよくピアノ伴奏で歌うけど、あの独特の雰囲気も好きです。
谷山浩子さんがさらりさらりと弾く音もいいなぁと思ってる。
以前にリリースされたピアノソロアルバムは一時期車の中でエンドレスでかけまくってました。
「Cotton Color」と「悲しみの時計少女」のインパクトがすごい。
それから、今年の大河のOPTでピアノを弾いている舘野泉さんの音が美しくて好き~。

うまく言えないんですが、わたしはどうも
そんなに派手じゃないんだけど気がつくと感情をわし掴みにされて
ぐらんぐらん揺さぶられるような曲調のピアノ曲が好きみたいです。
上に列挙した人たちの作る曲or弾く曲ってそういう傾向がある気がする。個人的に。


たかいたかーい。※クリックで大きくなります
歌人シリーズその26。25はこちら

翌日。貫之は仕事を早めに切り上げて忠岑を伴って帰宅しました。
忠岑は壺庭で牡丹ちゃんと再会するやいなや、抱き上げてグルグル廻し始めます。

牡丹「きゃーっみねさんだみねさんだー久し振りだー!!」
忠岑「はーい2年振りの岑さんですよー本物ですよーかっこいいんですよー」
牡丹「かっこいいかっこいいー!」
忠岑「でっしょ~。よく言われるんですよー」
貫之「(なんだこのやりとり…)」

ひさびさなんだからもっと実のある会話すりゃいいのに…とか、思う貫之でした。
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2012-05-28 (Mon)

お絵かきの合間に読んでいる人たちです。
横浜市営地下鉄沿線に踊る人形ならぬ踊る猫がいるというので探しに行きたいのです。にゃーん。
そして解釈と鑑賞の充実っぷりに泣くかと…あばばばかっこよすぎるよマジイケメン。
人文系の雑誌って表紙だけ見ると似たようなファッションセンスっぽいかもですが
紐解くと個性が爆発しているところがたまらんですね。
もしこいつらが服を着て歩くとしたらメガネスーツとかネクタイ+ニットベストとか
風の又三郎のファッションになると思う。


先日、やっとビッグカメラに行ってブルーレイレコーダーを買ってきました。
今までは妹ちゃんが買ったレコーダーがあったのですが
月初めに彼女と一緒にお引っ越ししてしまったので、
テレビの下がしばらくさみしかったのですけどこれで充実しましたよー☆
レコーダーの時計表示があると落ち着きます。あれ何でもない時にふと見るので。

買ってきた理由は、その日の夜にアニメ『銀河鉄道の夜』が放送されることを知って
これは録画せねば!と思ったからなのですが。
取扱説明書とにらめっこしながらどうにかこうにか接続して、試しに夕方のナディアを見ながら録画して
きちんと録れたかどうか再生して、つまり、結局1時間でナディア2回見ました。
グラタンの動きが本当すばらしいよ!

『銀河鉄道の夜』を初めて見たのがいつだったのか思い出せないのですが
今見ると、なんて贅沢な映画だと思ってしまうのです。
セル画をたっぷり使っていて、セリフも動きもゆっくりで滑らか。心地よいです。
原作の世界観が、ますむらひろしさんのキャラデザでゆるりと表現されていて素敵☆
監督の杉井ギサブロー氏が「人間デザインでは作れないけど猫でなら作れる」ということで
猫デザインで作られたそうですが、お陰でいい感じにしっくりきているような。
そしてタイタニックのエピソードは原作以上に泣いてしまうねぇ。

7月公開の『グスコーブドリの伝記』もますむらさんがキャラデザを担当されているそうですね。
CMを見たら、なるほど、ジョバンニみたいなブドリがいました。いいなぁ。
『銀河鉄道~』とは違い、賢治の心象風景であるイーハトーヴがかなりの画面を占めると思うので
そこもどのように描かれるのか楽しみだったりします。
あ。公開にあたって定期的にBS11で特別番組が放送されているので
見られる方は見てみてもいいと思いますよ~。

ともあれこれでレコーダー環境が整ったから
今週の『極上美の饗宴』の蕭白×井浦新の再放送が録れる…!うっひょーい☆
あの回は何気にクオリティ高かったと思います。井浦さんがガチすぎてすばらしい。



薫物合わせ中。※クリックで大きくなります
歌人シリーズその25。24はこちら

躬恒を見送ったあとの壺庭。牡丹ちゃんが改まって話し始めました。

牡丹「あたし、今夜花とじるわ」
貫之「早っ」
牡丹「なーんか、咲ききった気分」
貫之「そうか」
牡丹「また来年」
貫之「………」
牡丹「ちょっと、なにその顔」
一子「牡丹ちゃん、良かったら明日までがんばれない?」
牡丹「なんで?」
貫之「あ、いや…昼過ぎに忠岑が来る」
牡丹「ほんと!」
貫之「躬恒から又借りした新撰、ちまちま読んでられなくて一晩で写したから、もう返せるんだと」
牡丹「会う会う~!閉じるの明日にする!」
貫之「そう言うと思った」

面子が面子なので、明日の我が家の有り様については考えないことにする貫之でした。
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2012-05-26 (Sat)
少し前にテレビで平清盛の特集番組を見ていたときに
平氏が拠点を置いていた京都の六波羅蜜寺と、小野篁ゆかりの六道珍皇寺が
位置的に結構なご近所さんだったことに今更のように気がつきまして
「え、てことは清盛は篁のこと知ってたか、もしくはこのあたりに昔そういう人がいたらしい的なことを
聞いてたりするんじゃないの」とか考えて脳みそが沸騰しかけたゆさです、こんばんわ。
いやーあれは不意打ちだった、機関車みたいに頭から蒸気出るかと…。ぷっしゅー。
清盛が六波羅という土地について言葉を残していないだけに気になります。
うおぉどうなんだろう。

日本史をざっと歩いてみるだけでも、小野篁を知っている人物に当たる確率はわりと高いです。
同時代人は言わずもがななので省きますが
有名人だけに限ってもいいですが、まずは菅原是善・道真親子ですか。
菅原是善は篁と同年代で、同じ文系人間で、詩も歌もやる人だったから
是善と篁は友達としても仕事の同僚としても付き合うことはあったんじゃないかと。
で、篁の没年が852年で、道真の生まれた年が845年だから
つまりその、

談笑する篁と是善の間に小学生くらいの道真がいたかもしれない。

落ち着こう。すーはー。

紀貫之は『古今和歌集』を編集する際に篁の歌をいくつか入れているし、
紀淑望は真名序で篁の名前を出しているから(彼の評価だと篁は「風流のある人」とのこと)
2人とも知っていますな。
ただ、2人が生まれたのは篁がいなくなってから20年近く経った頃なので
道真みたいな親世代にあたる人たちから聞いたり
歌集を読んで「こんな人かなぁ」とか思いを馳せるくらいに留まるだろうけども。
貫之のいとこの友則は、生まれた年がはっきりしていないのですが
研究者によると道真とそう変わらない年代っぽいので
篁の顔を見たことはなくても、そういう人がいるらしいことは少年時代に聞いていたのでは。
壬生忠岑と凡河内躬恒も古今集の編纂に関わったから篁の歌と人物像は知っていると思う。

紫式部は篁より200年ほど後の人になりますが、
『源氏物語』の若菜巻に篁の名前をちらっと出しているから知っていたよね。
篁の物語を収録している『江談抄』や『今昔物語集』の編纂者も
篁の文章を収録している『本朝文粋』の撰者である藤原明衡も
篁の詩を収録している『和漢朗詠集』を編纂した藤原公任にも知られてる。
さらに下って藤原定家が『新古今和歌集』と『小倉百人一首』に
それぞれ篁の歌を入れているから、彼は間違いなく知ってる。篁の歌から本歌取りもしてるし。
あと、定家と同時代の人で明恵というお坊さんがいますが、
彼のお弟子さんが書き残した『明恵上人伝記』の中に
「詩を学ぶなら白楽天か小野篁を学びなさいと上人が仰った」という内容のことが書かれているから
明恵にも知られていたことになりますね。
『扶桑集』『今鏡』『河海抄』にも作品が収録されているから、その編者や作者たちも知ってるはず。

それから、後鳥羽天皇と後醍醐天皇も篁を知っていた可能性があります。
2人に共通する人生の事柄として隠岐島への流罪が挙げられますが
篁は後鳥羽よりも400年ほど前、後醍醐より500年ほど前に隠岐へ流されているので
2人が篁の噂を聞いたこととかあったらいいなと思っています。
自分よりずっと前に来た人ってどんなだったんだろう、みたいな。
(ちなみに後鳥羽たんは篁の例の歌から派生歌をいくつか作っていたりする)
13世紀成立の『宇治拾遺物語』は誰が編纂したのかはっきりわかってはいませんが、
「小野篁広才事」という一章が収録されているからきっとその作者も知ってるね。

他には…あ、いきなり時代すっとびますが、塙保己一。『群書類従』に小野氏の系図を入れています。
鈴木春信は篁や孫の道風の絵を描いていますし、
葛飾北斎も絵暦や絵解き百人一首の中で篁をちらほら描いてるし、
歌川国芳も篁と閻魔様の絵を描いているし。
あと、江戸時代の寺子屋の往来物に『小野篁歌字尽』というのがあるから
寺子屋に通う子どもたちも、篁の人物像を知っていたかどうかはわからないけど
篁の歌をそらんじていた可能性はあるわけだ。
小倉百人一首のかるたが庶民に流行し始めたのもだいたいこの頃だったはず。
幕末以降から現代までで、何らかの形で篁を知る人はたぶん研究者か
百人一首で歌を知っているか…。
歌人としても詩人としても評価されている人なので、今もそれなりに知る人口はいるということだろうか。
そういえば篁を神様として祀った小野照崎神社というお社が東京の入谷にあるのですけど
樋口一葉が『たけくらべ』に同社の名前を出しているのを最近知ったのですが
一葉もお参りとかしたことあるんだろうか。家が近所だったし。

歴史上の人物の周辺から小野篁の名前を見つけるたびに心臓がジャンプする癖があります。
良かった忘れられてないじゃん、すばらしい!めでたい!覚えていてくれてありがとう!!とか
どうしようもなく燃える。いや萌える。



プレゼント。※クリックで大きくなります
歌人シリーズ24。23はこちら

甲斐へ単身赴任する躬恒のために、こつこつ準備したお祝品を見せる貫之の図。

貫之「袷。一子が綿たっぷり入れてくれたから、あったかいぞ。それから反物と、薫物と、これは薬玉。あっち着く頃には端午の節句だろ」
躬恒「えー、いいの、こんなに」
貫之「持ってけって」
躬恒「ありがとー」
貫之「権少目だし、あっちじゃこきつかわれるだろうが、手紙よこせよ」
躬恒「もちろんだよ。毎日でも書くって。戻る時にはお土産持ってくるね」
貫之「待ってる」
躬恒「何がいい?甲斐ってお酒うまかったっけ?生物じゃ腐るし」
貫之「何でもいいさ、怨霊くっつけてこなきゃ」
躬恒「うわ、やめて!シャレになんない」
| 歴史 | COM(2) | TB(0) |
2012-05-24 (Thu)
昨年9月のオープンから半年以上経ったので、もうそろそろ混雑も収まってきただろうと思って
川崎の「藤子・F・不二雄ミュージアム」に行ってきました☆
展示あり、遊び場あり、カフェあり、シアターありで本当に楽しめました。
子どもの頃にF先生の漫画を読んで大人になった人は行った方がいいよ!!


手はゴムマリでもできる。
漫画コーナーにいたドラちゃん。巨大などら焼きを手にすげぇ幸せそうでした。

以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開閉しますのでよろしければどうぞ♪ >> ReadMore
| マンガ | COM(4) | TB(0) |
2012-05-22 (Tue)
金環日蝕見ました~☆
昨日は朝からよく晴れて、雲もなく、絶好の観測日和でした。本当によく見えた。
わたしは朝から出かける用事があったので、
朝起きてまず家の庭で欠け始めを見てから、車で駅の駐車場まで行って
着いたらちょうど金環日食が始まったところでした。
(運転中に隣の車線を走っていたバイクの人が、交差点で信号待ちをしているときに
メット越しにヒョイと空を見上げていたので、あっと思ったら
ちゃんと日蝕グラスを装備していました。良かった良かった)

駅の近所の人たちもみんな家から出てきていて
「わーっ」とか「おおーっ」とか叫びつつも賑やかに観測していました。
お子ちゃんたちがドレミファと並んで揃ってグラスをかまえる姿がシュールで微笑ましくて笑ってしまった。
いや、本人たちは一生懸命なのですけれども(^ ^;)。
わたしが日蝕グラスをつけて見ていたら、知らないおばさんが
「これで見てみな、綺麗に見えるから!」って溶接面を貸してくれたので喜んで見ました(笑)。
本当に緑色に見えるんですねあれ…!!
こういうイベントがあるとみんな手放しで仲良くなれるのがいいと思う。

妹からも電話がかかってきたのですが、日蝕グラスを買い損ねたらしく
「ピンホールやってみたけどうまくいかない」と言うので
「諦めてテレビつけろテレビ」と安全対策を伝授しておきました。
ものすごくいい天気でしたから、直に見るとかダメ、ゼッタイ。



↑父親がフィルタ越しにカメラで撮影したもの。
(本人は朝6時に起きて、カメラと三脚持って職場へすっとんでいったクチです)
7時半過ぎくらいでしょうか。本当に指輪みたいでした。
このときの空の色が、灰色がかったような半分モノトーンのような、でもそこまで暗くない、
とか、そんなような空でした。うーん、うまく言えない…。
朝に比べて気温も下がり、風が涼しく感じられました。太陽って偉大だ。

さやさや。
↑日蝕中の木漏れ日。三日月の形になっているのがおわかりいただけるでしょうか。
日蝕ってこんなことも起こるんだってわくわくしました。
(twitterを見ていたら穴あきおたまで三日月の影をいっぱい作っている人がいました。あれ秀逸)


月が太陽を横切るのが思ったより早く感じて、その当時は「月って早い!」と思ったのですが
よく考えたら太陽も同じ速度で月と反対側に動いているわけで、
だったらあっという間に感じるのも無理ないかなぁと思います。
来月6日にある、金星の太陽面通過のときは
どれくらいの速度で金星が太陽の表面を横断するんだろう…。
今から楽しみです。晴れろ!!
(そんなわけですから、日蝕グラスや溶接面を持っていて来月の天体イベントに興味のある方は
なるべく捨てない方がいいと思います。わたしもとっておきます☆)


刮目して見よ。※クリックで大きくなります
歌人シリーズ23。22はこちら

あっという間に7日が経ちました。
明日は甲斐へ出発する躬恒が、貫之の家へしばしのお別れ挨拶をしにやって来ました。
牡丹ちゃんとも再会です。

牡丹「わーいみつねさんだー!」
躬恒「わー牡丹ちゃんだ、久し振りー」
牡丹「2年ぶりー」
躬恒「そうだねぇ、去年は会えなかったね」
牡丹「ちょっと見ないうちにまたかっこ良くなったんじゃない」
躬恒「ほんと?うれしい」
牡丹「いい男は2年も会わなきゃ別人よー」
躬恒「えへへ~、ありがと」
貫之「おい牡丹、いい加減にしろよ。そいつ、おれの客なんだからな」

ちょっと、いやだいぶ不機嫌な貫之。。
| 徒然写真 | COM(2) | TB(0) |
2012-05-20 (Sun)
菅野雪虫さんの『天山の巫女ソニン』シリーズを読みました。
全5巻+外伝という質量ながら、先がすごく気になる展開で次々に一気読みしてしまいました。
菅野さんの本を読んでいるといつも、レッカー車に牽引されている故障車みたいな気分になる。
(安心して引っ張って行ってもらう的な意味で)

巨山・江南・沙維の3つの国と、巫女たちの住まう天山が存在する世界を舞台に、
沙維国の七番目の王子であり、生まれつき言葉がしゃべれない少年イウォルと
巫女の才能がないと見なされある日突然天山から下りることになった少女ソニンの物語です。
イウォルと手を繋ぐと、なぜか彼の声が聞こえるソニンは
イウォルと交流する中で幾度もやっかいごと(主に国家レベル^ ^;)に遭遇したり
江南の王子クワンや巨山の王女イェラと出逢って心を通わせながら
やがて3つの国に起きようとする戦争を止めるために行動することになります…。

1巻のあらすじを見たときはすわ壮大な大スペクタクルファンタジーかしらと思ったのですが
魔法も魔物も出てこないし、奇妙な自然現象が起こるわけでもないので
(あるとすれば巫女たちの見る夢くらいだ)、
特に何ということはなくするりと入り込んで楽しむことができました。
いわゆる魔法使いのような人が英雄的なことを成し遂げるのではなく、
ごくごく一般の力しか持たない人たちが協力して、それぞれのできることを精一杯やりながら
必死に良い方向へ繋げていこうとするのもとても好感が持てます。
「まずはこうしてみよう」とか「これはダメだったから次はこうしてみよう」とか、
主人公たちが辿っていく過程がひとつひとつ丁寧に書かれているから
かなりリアリティもあるし。
巫女たちが見る「夢」が要所要所でキーポイントになっていますが
あれもただ見て話すだけではダメで、
「何を見たのか」「その場所はどこで、いつの出来事か」「そう思うのはなぜか」というのを
見てきた巫女が鮮明にわかりやすく説明できなくてはいけなくて、
そのためには夢に見た物の名前を知ることと、説明する経験が大切なのだ…という内容の描写には
ものすごい説得力を感じた。

ソニンとイウォルは、「根本的にちぐはぐな部分があるけど、
育った環境のせいか考え方が全然違うので
お互いに何でも『へーそうなんだ』って受け入れているからうまくいく」みたいな印象なのですが。
2人とも口喧嘩が下手なので、片方が自己主張しているときもだいたい片方が黙ってるし。
でも譲れないことはテコでも譲らないし。
いいコンビだと思います。
これがソニンとクワンになると、「ソニンが素直でもクワンが素直にならないから
話がややこしくなる」みたいな印象です。
ソニンがリアンと仲良くなってからは態度が柔らかくなったような気もしますが…。
逆にイウォルとクワンは、性格から何から正反対なので早々と打ち解けてしまった感じ。
クワンとイェラの場合は、作中にも「虎と狼が睨み合うよう」と書いてありましたが
「2人とも素直じゃなくて策士だからその凸凹がそのまま表に出ている」という印象です。
こいつには負けねぇ!!みたいなオーラをひしひしと感じる(笑)。

そんな一癖も二癖もある主人公軍団を差し置いて(笑)ゆさはサウォル王子のファンだったりしますが、
彼の兄でヘタレなパロル国王ももちろん好き。
あと、2巻に出てくる書庫番のおじいさん(ソニンが白じいさんと呼んでいる人)に
個人的にフォーリンラブです。
だって、それ、「図書館の老人」って書くだけでロマンじゃねぇか…!

時代背景は近世のアジア(たぶん韓国)あたりではないかと思います。
電気や自動車はないけど通信手段に手紙が使われていて、
食べ物も飴に煮物にうどんに焼き魚に丼物に、わりと何でもある感じ。
魚を塩漬けにして長持ちさせる習慣があって、そのために塩の取引でもめたりするのも
塩の道を彷彿とさせて面白いです。
こういう世界をモデルにしたファンタジーだと、
「あまり通信手段が発達していなくて一般人が気安く遠方へ旅行できるわけでもないので、
定住者にとって旅人や商人や旅芸人などは外部からの重要な情報源」みたいな設定を
よく見かけるけど、
ソニンの世界では隣国の噂があっという間に流れてきたり
沙維国でクワン王子の似顔絵が売られていたりするから、
人の口さえ達者ならそこまで情報が伝わりにくい世界でもなさそうだと思いました。
クライマックスでムサが名犬ラッシーのようなことをやっていたけど、
わずか数日で縦断しているので、三国合わせてもそんなに大陸面積が広くないのかもしれない。
国境を越えるのも、日本でいう都道府県を横断するような感覚なんだろうな。

あと、だから何ってわけじゃないけど、外伝を読んだときに
イェラの頑なさの理由のひとつがインナーマザーだったことが何かストンと納得がいきました。。
(あえて言えば『女王さまがお待ちかね』の女王様もそこにカテゴライズされそうだ)
で、イェラにとって父王が、王位継承者の立場としても子どもの立場としても
二重の意味で立ち向かう相手だとしたら、
(菅野さんもかつくらのインタビューでおっしゃっていましたが)そのへんはある意味ものすごく
『風の谷のナウシカ』のヴ王とクシャナの関係だなぁという気がなきにしもあらず。
そして『羽州ものがたり』のジオとカラスの関係にも似ているかなぁ、とも。
トラウマ返しというカタルシス。



ごはんは1日2食の時代。※クリックで大きくなります
歌人シリーズその22。21はこちら

夕暮れ時。
友則が帰った後の貫之邸です。夕御飯を食べながら夫婦の会話。

一子「今日、凡河内の北の方と一緒だったんだけど、あなた躬恒さんのこと聞いた?」
貫之「聞いた。甲斐行きだろ。7日後に発つんだって」
一子「急な話?」
貫之「いや。2月には除目が下りてたんだが、親戚か誰か亡くなったらしくて。落ち着くまで、上が待ってくれたんだよ」
一子「あらまあ…。何か差し上げた方がいいんじゃないかしら。東国だし、きっと寒いわよ。着る物か何か…」
貫之「そうだなー。おやじの袷からいくつか見繕って、綿たっぷり詰めるか」
一子「いいわね」
貫之「北の方と子どもは一緒に行くのかな」
一子「ううん、残るって聞いたわ。ご不安でしょうし、わたし、何でも相談に乗るつもりなの」
貫之「よろしくな」
一子「ええ。そうだ、牡丹ちゃん、今年は2週はいるつもりですって。躬恒さんに会いたがってたから、お忙しそうでなかったら、出発前にお招きしてくれる?」
貫之「わかった。がんばるなあ、牡丹のやつ」
一子「がんばりすぎて疲れないようにしてもらわないとね。来年に会えなかったらさみしいわ」

貫之の両親は、貫之が少年だった頃に亡くなっています。
妻の一子と、春の牡丹と秋の萩が、今の貫之の大事な家族です(^ ^)。
| 絵本・児童書 | COM(2) | TB(0) |
2012-05-18 (Fri)
お目覚めですか。
母にゃんこの寝起き顔をパチリ。
ぐっすり寝て目が覚めた後なのでまだ目がとろんとしていますが、
ここでわたしが手を出すと光の速さで覚醒してじゃれついてきます。さわるな危険。

ねえ待ってるんだけど。
誰かと一緒にオフトンかぶって寝たくて、日が沈んでからずーっとベッドの上でスタンバイしてるんだけど
時間が早すぎて(7時くらいから待ってる・笑)誰も来てくれないのでふてくされてる姉にゃんこの図。

ねえ。
面白いので見ていたら、寝たままにじり寄ってきました。
この子の特技は起きずに動くことです。(※ただしオフトンの上に限る)

ちなみに今連載中の歌人シリーズに出てくる忠岑の性格のモデルはこの子だったりします。


そういえば求龍堂さんの先月の新刊に『CAT ART』という本があったので見たのですが
あれかなり面白いです♪
「世界の名だたる絵画や肖像画の人物がすべてネコ化されている」というコンセプトだけでも
猫好きにとっては充分萌えポイントをつきまくっている本なのですが、
「モニャリザ」とか「三毛ランジェロ」とか「ニャッホ」など
絵のタイトルや画家の名前もしっかりネコ化されていて芸が細かいなぁと思いました。
「民衆を導く自由の女神」と、「ラ・ジャポネーズ」と、「真珠の耳飾りの少女猫」が
個人的にお気に入りです。
そして「ゲルニカ」と「エトワール」のインパクトがすごい。

著者さんのサイト見つけました→こちら。作品の一部が見られますので興味のある方はぜひ☆
| | COM(2) | TB(0) |
2012-05-16 (Wed)
ブロとものkanayanoさんが描いてくださったうちの紀貫之と牡丹がモーレツかわいすぎて
「ぶぶぶぶブログに載せたいんですが!!」と手足震わせながらお願いしましたらば(震わせるな)、
「どうぞー☆」と快くお許しが出たので掲載しちゃいます。
天に代わってkanayanoさんが掲載許可をくださった超絶キュートなイラストです、ご覧ください!

つらゆき&ぼたん☆

き ゅ ん … !!!
うおおおおかわいい!何これマジかわいい!!どんだけかわいいんだーーーーーっ泣きそう!!
うちの子が、うちの子が、どうしようめっちゃかわいいっ☆
見た瞬間に抱き枕を抱くがごとくぎゅぎゅーーーっと抱きしめたくなりましたとも。。
道端にこんなコロコロした男の子と女の子いたら連れて帰ります。
ってか、ほっぺたぷにぷにしたい…きっと柔らかいに違いない!

2人の名前がひらがなで書いてあるのがミソですね。そうです貫之は仮名序の著者…。
時代考証もばっちりなのはkanayanoさん作だからです。さすがです。
本当に本当にありがとうございましたー!大事にします♪


フライング牡丹ちゃん。※クリックで大きくなります
歌人シリーズ21。20はこちら

陽がすっかり昇りました。
2人の話は尽きず、忠岑の武勇伝に移ります。

友則「ちらかすって、岑くん、そんなに読む人なの」
貫之「『この唐櫃のここからここまで全部出して!』って言ってきたこともあった」
友則「貪欲だねえ」
貫之「そうじゃない、節操なしっていうんだ、あいつの場合は」
友則「ふーん。咄嗟のときにパッと対応できるわけだ」
貫之「……」
友則「貫之もいい歌だと思ったでしょ、あれ。その場で詠んだなんて思えないくらい」
貫之「……それは、認める。おれだって、できるかどうか」
友則「わたしにはできないな」
貫之「うそつけ」
友則「やだなあ、本当だよ」
貫之「またまたー。…それでも、あいつがアホだってことに変わりはないからな」
友則「はいはい」

歌人たちの憧憬と嫉妬のからみあいの図。
貫之よりも10歳以上年上の忠岑は、この頃、すでにいくつかの歌集に作品が採られるほど
歌のうまい歌人でした。
貫之もそのことは知っているのですが、どうにもムズムズするらしいです(´w`)。
| 頂き物 | COM(2) | TB(0) |
2012-05-14 (Mon)
土曜日のことになりますが、「蕭白ショック!!曾我蕭白と京の画家たち」展の後期展示を見に
千葉市美術館へ行って来ました♪
(前期展示&講演会の記事はこちらです)

展示構成は前期展示とだいたい同じでしたね~。
蕭白の作品を中心に、蕭白と同時期に活躍していた絵師たちの作品も並べられています。
池大雅&玉欄夫婦の対の掛け軸が見られて幸せいっぱいでした♪
筆のタッチも色遣いも、モチーフもそっくり同じ。並んで仲良く絵を描く様子が目に浮かぶようです。
京都の癒し夫婦☆
曾道怡&長沢蘆雪の絵巻が、前期とは別の場面に差し替えられていました。
蘆雪の小犬…!テラかわゆす…!抱きしめたいっ…!!
応挙の「秋月雪峡図屏風」、雪が降り積もった松が美しかった。
いつぞや雪松図屏風を見たときも思ったけど、応挙のこういう雪の表現がとても綺麗で好きです。
そして若冲の「寿老人・鶴図・菊図」の自由奔放さといったら!
彼はお絵かきを心の底から楽しんでいる感じがするなー。

肝心の蕭白の作品はわりと水墨画が多めだったかも。
「あなたやる気あるの」っていう絵から「ちょ、やる気、出し過ぎ…!」っていう絵まであって
とても楽しかったです。
小野小町と黒主とか、柳下の鬼女とか、蹴鞠をする寿老人とか、コテンと転んだ布袋さまとか。
どれも力強さと、不気味さと、愛嬌があってかわいいです。
あと、「獅子虎図」とか「唐獅子図屏風」など、獅子を描いた対の作品に描かれた獅子が
ほとんど阿吽なことに気づきました。
そういえば蕭白は寒山拾得図もいくつか描いているけれど、こちらも阿吽であることが多いような。

「李白酔臥図屏風」…現在東博のボストン美術館展に蕭白の「酔李白図屏風」が来ていますが
あちらとはまた違った雰囲気でした。
あちらの李白は豊満でべろべろに酔っぱらって弟子に抱えられていますけれども
こちらの李白は程良く酔っていい気持ちになっているように見えました。
質素な服を着て頭かいてる仕草とか、世捨て人っぽい感じもするけど
気ままに生きた李白の性格をうまくとらえていていいなぁと思います。
「山水図押絵貼屏風」の墨の濃淡が見事すぎて超感動した。
すごいすごいどうやったら墨と筆でこんな風に塗れるの、神業としか思えない!!!
最後の12隻目の渓谷と川の表現ったら繊細なんてもんじゃないよ…。
京博のみなさまありがとうございます、こんなに美しく残してくださって。
保存するのは大事なことだけど、保存環境もやっぱり大事だと思う。

そして後期の目玉は何といっても朝田寺の「唐獅子図」一対と、文化庁の「群仙図屏風」ですねぇ。
「唐獅子図」……その、見とれるとか、そんなレベルじゃありませんでした。
この掛軸のある部屋に入った瞬間「キターーーーー!!」って心臓跳ね上がってテンションMAXになって
あっという間に振り切れた。。
とにかく惹きつけられて、穴が空くほどじーっと見つめてしまいました。
大きさもさることながら、阿吽の獅子の迫力と、絵からほとばしるエネルギーがすごいです。
これ間近で見られて本当に良かったと思う。
蕭白が朝田寺に宿泊した際、お礼にと一晩で(しかもお酒飲んでぐでんぐでんに酔っぱらって)
一気に描き上げた絵だそうですが、
確かにヨレた線一本もないし、墨汁のにじみもないし、時間をかけて描いた絵じゃないなって思った。
描いてる途中で筆を止めたら全然違う絵になるとか、そういう類の絵な希ガス。

何年か前の『男前列伝』でARATAさん(当時)が朝田寺でこの絵を見ていたとき、
「ここ指で描いたんですかね」って言ってた阿獅子の爪先の部分も見てきました。
等間隔で引かれた線が3本、確かに筆のタッチではないかも…。やっぱり指なのかな。
筆遣いがまざまざと見える絵なだけに、どうやって描いたのか色々と想像してしまいました。
文字通り全身を使って描いていたのかもしれません。
番組でもARATAさんがお寺で「電気消してください」って言ってらしたけど
部屋の環境とかも気になります。
決して明るくはなかったんだろうなー。美術館の照明でもたぶん明るすぎるくらいと思う。

「群仙図屏風」を描いたときの蕭白の精神状態は以前から気になっているのですが、
今回本物を見てますますそう思いました。。
な、何考えてたの…!!
キャプションにも「これが蕭白ショックだ!」と書かれていましたが正にそう。
タイトルは群仙図だけど、描かれてるのもはや仙人じゃないですよこれ(笑)。
(いや、仙人じゃなきゃ何なのって言われても返答に困ってしまうのですが…)
人物も動物も、波や岩にいたるまで、みんなイッちゃってるのが面白いです。
顔が土気色な人ばっかりだし。。
蕭白のこういう人物造形は、何もこの屏風に限ったことではないのだけれど
この屏風は特に蕭白の「蕭白らしさ」が際だっているように見える作品でした。
とにかく風変わり度MAXな屏風なので、第一印象はいい意味で最悪なのですけれども(^ ^;)、
近づいて見てみると風景とか植物とか動物とかが、きちんと描き込まれているので
ちゃんと論理は整っているんだよなー。
暗い顔をしている人が誰一人いないのが印象的でした。
蕭白の精神状態がそうだったのか、注文主の依頼なのか。
右隻の真ん中で龍に手を振る人の造形が
雨のせいで電波受信できなくてうまく映らない地デジのテレビ映像みたく見えて仕方ない。


お昼ご飯を千葉ですませた後は、総武線で神田明神へ移動。
この土日、境内で和太鼓フェスティバルが行われていたのです♪
神田明神将門太鼓のほか、各地から太鼓団体が参加しての大きなイベントでした。
わたしが聴いたのは榮太鼓(長野)・安房八幡太鼓(千葉)・保谷和太鼓(西東京)の3つ。
どの太鼓も迫力満点、ダイナミックなパフォーマンスでした。
太鼓聴いてるとなんであんなに気分が昂揚するんだろう。

南無八幡。
安房八幡太鼓。演奏された曲のタイトルは「出陣」です。
うん、なんか、「出陣」してた…!!
音も掛け声も大きくて、言祝ぎの曲っぽさが随所に感じられる、迫力のある音色です。
写真の、片手で太鼓を叩いて片手をあげたポーズが何となく北斎の波のように見えました。
この団体さんの所在地が南房総だと聞いて海を連想したせいかもしれない。



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客人に唐菓子を持ってきた貫之、思い出したことがありました。
昨晩、忠岑と話した約束です。

貫之「あ、そういや、新撰だけど」
友則「ん?」
貫之「いま躬恒のとこにあるんだが、忠岑も借りたいって言ってるんだ。いいかな」
友則「いいよ」
貫之「悪いな、長いこと」
友則「写してるうちに全部覚えちゃったから、平気。読みたがる人にはどんどん貸してあげて。勉強は大事だもの」
貫之「ありがとう」
牡丹「みねさん会いたいー!ねぇつらゆき、連れてきてよ。去年会えなかったんだもの」
貫之「やだ」
牡丹「なんで」
貫之「あいつがうちに来ると部屋がちらかる。書棚ぜんぶひっくり返すから」
牡丹「えー」
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2012-05-12 (Sat)
昨夜、新宿ロフトプラスワンの「平清盛ナイト-清盛と旅する平安時代」に参加してきました(^∀^)♪
大河ドラマ『平清盛』で時代考証を担当されている本郷和人先生と、
崇徳上皇を演じられている井浦新さんのトークライブです~☆
いやーもう冗談抜きで本当に本当に楽しかった!!参加して良かった!!
タイトル的にもっとこう、知的興奮をかきたてられるような硬派なイベントかと思っていたら
全然そんなことはなく(笑)、
最初から最後までクライマックスというか、ハイレベルでディープで、時にあさっての方向へぶっとんで
噛み砕かれてるけど含蓄があって、非常に勉強になる、
そんなお話がぽんぽん飛び出してきてめちゃめちゃ楽しんで聴いていました。
こんなに内容の濃いトークライブ初めてですよ…超満足。ぜひ第2弾を企画して欲しいです。

司会のいそべみゆきさんが、いちいちツボをついたすばらしい進行力でぐいぐい進めてくれて
聞き飽きることがありませんでした。
(「凄まじかったですよね、ローリング崇徳!」の指摘は全員が笑いつつも首肯していた)
しかも時間が経つにつれ夜も更けて、新宿の地下であることも手伝ってか
トークがどんどんヒートアップ!!
お陰で時間を忘れて楽しめました(*´∀`*)。
(ってか、あまりにぎっしり詰まった内容だったために途中から脳のスペックが追いつかず、
1日経った今もまだ混乱なうです。
まとまりのない記事になってたら生暖かい目でスルーしてやってください)

本郷先生がとても面白い方だというのは事前にtwitterで知ってはいたのですが
実際に目の前でお話を聞くと、語りの面白さがダイレクトに伝わってきて
ものすごく楽しめました。常に店内に笑い声が溢れていました。
大学の教授で場慣れしていることもあるのでしょうけれど、トークが本当にうまいです!
久し振りに大学で講義を聴いている気分でした。
いきなり「はぁ~…イケメンなんてみんな死ねばいいのに☆キラッ」とか、
どこかの動画サイトとか掲示板みたいなノリで笑わせてくれたり、
かと思えば「清盛のいいところは一族を殺していないところ。
頼朝も信長も政宗もみんな弟を殺しているのに、清盛は一族も家来も大事にしていたんです。
育った環境の良さもあるのでしょうね」
「大河で源氏も平氏も弓の練習をするシーンがありますが、
当時の武士は弓と馬に長けていること、そして力が強いことが最も重要でした。
なので、源為朝のような人は武士の中の武士と呼ばれていました。
(為朝は5人がかりで弦を張った大弓を使いこなしたと言われる人です)
義経が屋島の戦のとき、海に落とした弓を死にものぐるいで拾いに行きますけど
あれは、義経は体が小さく大弓が使えなかったので、落とした弓が彼のものだとわかると
こんな小さな弓しか使えないのかと敵に侮られてしまう。武士のプライドですね」などなど
凛々しく歴史を語るときはやはり研究者の顔をしていらっしゃいました。
うおおお研究者かっこいい…!
あと、ライブの参加者全員に飲み物おごってくださいました!
お言葉に甘えてドリンクいただいてきました。ごちそうさまですー☆

先生と井浦さんは、一応、現場で顔を合わせたことはあるそうですが
面と向かってきちんとお話をするのは今回が初めてだったらしいです。
先生が現場に行くと、井浦さんはすでに衣装を着て完全に崇徳上皇になりきっていて
声がかけられなかったのだとか。。
なので、今回はお話ができてとても楽しそうでした。
(というか先生のお話が間近で聞けて一番嬉しそうだったのは井浦さんだったような)

井浦さんが登場したときに、いそべさんが「せっかくですから」と言って
彼女の号令で店内にいる女子全員で「上皇さまー!!」って叫びました(笑)。
ご本人は苦笑していらっしゃいましたけども(笑)。
気さくで落ち着いた方でした。そして緊張されているのがびんびん伝わってきた(笑)。
井浦さんは、今回の大河で崇徳上皇を演じる以前から
崇徳院のことが個人的に気になっていたらしいのですが、
(歌川国芳の浮世絵に描かれた崇徳院を見て「どうしてこうなった」と衝撃を受けたとか)
大河の撮影に入るにあたって讃岐を旅行なさってきたそうで、
スライドで写真を見せてくれてひとつひとつ解説してくださいました。
司会のいそべさんも「この方はガチです!」とおっしゃっていましたけども、
解説も写真の腕前もマジでガチすぎて素晴らしかったです!
何というか、場所のチョイスや写真の構図が何もかも前衛的で、引き込まれそうだった。
崇徳院の話になるともろに饒舌になる井浦さん、かわいかったです。
これは相当な歴史好きとみた☆
東北や九州や北海道や和歌山や京都の、歴史的な場所をたくさん旅行なさっているそうですし。
というか、香川の、崇徳たんゆかりの場所の多さにビビリました。。
な、何箇所あるの…!!??
坂出港、高屋神社、血ノ宮、白峰御陵、十三重石塔、青梅神社…まだいくつかあったと思う。
地元では「天皇さん」と、さん付けで呼ばれて親しまれているみたいです。いいなあ。
わたしの中では、香川は平賀源内の国というイメージが強かったのですが
今後は崇徳院のイメージもつきそうです。

撮影現場のお話もありました。
崇徳上皇のいる現場では常にお香が焚かれているとか(宮中だから)、
先日はコーンスターチの洗礼を受けたとか(乱とかあるから)、
西行との例のシーンはリハーサルを重ねていくうちにああなったとか(「友情」だそうです)、
大河ファンにはたまらない話題ばかりでした。
あと井浦さんは源為朝の大ファンだとかで、彼が初登場するシーンの撮影では
為朝役の橋本さんが武装して出てきたときに口をあんぐり開けて
「キターーーーー!」と大ハッスルして「ファンなんです!!」って駆け寄ったそうです。。
(橋本さんの反応はつれないものだったそうですが(^ ^;))
で、それを聞いた本郷先生が
「ぜひ大河で為朝やりましょう!井浦新主演で、考証は僕がやります。
井浦さんがやるときっと優しい為朝になりますね。橋本さんはWゼータですけど☆」なんて
結構まじめな顔でおっしゃっていてやっぱり会場に笑いが起きました。
この先生ほんと面白いなあ!

ライブの後半から大河ドラマの磯プロデューサーが途中参加されて、
撮影話や会場からの質問に答えるコーナーもありました。
と言っても、ほとんどが史実を問う内容でしたので
大部分は本郷先生が答えていらっしゃいましたけれども。。
「フィクションとノンフィクションをどういう割合で考えているか」という質問に対しては
磯さんが「難しい」と前置きしたうえで
「歴代大河の中でも『清盛』の時代考証はかなりしっかりしている」「脚本がとにかくすばらしい」
「ドラマとしての面白さも追求したいので、そういうさじ加減は必要」とおっしゃって
あーなんか言いたいことめちゃくちゃわかるって思いました…。
記録として史実がしっかり残っていれば別だけど、
中には説話とぐっちゃぐっちゃに混ざって世間に浸透している部分もあるので
どこでバランスをとるかはとても難しいことです。
たとえば今回は清盛が落胤であるという設定がそれに当たるわけですが、
ドラマの展開を考えてそこは嘘をつくけど、当時の京都の様子とか
人々の衣装や食事や儀式といった部分はとにかくきっちり考証入れて作る、となったとか。
そういえば「画面の汚れについて意見があったけど、みんな綺麗な平安見たかった?」と
逆に質問が投げかけられましたが、誰一人手を挙げませんでした。。
ってか、そうじゃなかったらみんなここに来てないですって(^ ^;)。

他にも先生たちが色んなことを次から次へとぶっちゃけてくださって
最後までエンジン全開&フルスロットルなイベントだったのですが、
長くなるうえにきりがないのでこのへんでやめにします。
もういい加減言いすぎな気もしますが、めっちゃくちゃ楽しかった!!参加して良かった☆
ドラマのネタバレもいっぱい聞いてしまったので、
今後もドラマを追いかけながら楽しみに待とうと思います。

そういえば井浦さんは来月公開の映画で三島由紀夫を演じているそうですが、
三島という役がここまでハマりそうな人もあんまりいないんじゃないかと思う。


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友則「はい、これ」

友則が貫之に渡したのは、歌人の大江千里がまとめた『句題和歌』(千里私家集)でした。
たちまち貫之の顔が輝きます。

貫之「えっ!おま、これ…」
友則「貫之が読みたいかなーって。どう?」
貫之「ありがとう!おれ、これ読みたかったんだ。どこで手に入れた?」
友則「大江の五位がね、この間、帝に献上する前にいくつか写したらしくて、そのひとつだって」
貫之「もらったのか?」
友則「うん。書き損じとかあるけど気にならなければ、どうぞって」
貫之「そうか…すげぇな、献上とか」
友則「御書所にも何冊か納本されるみたいだよ」
貫之「だろうなあ。あーいーなぁ、御書所で仕事してぇー」
牡丹「つらゆき、本好きだもんねぇ。いつか働けるといいね」

御書所は宮中の公文書や記録などの書籍を所蔵・管理する場所で、いわゆる図書館です。
文章生など、主に漢詩文にすぐれた人が働いていました。
| 歴史 | COM(0) | TB(0) |
2012-05-10 (Thu)
変な天気な1日でしたね…。
お昼休みの時間が風も雨も一番ひどくて、職場の窓の外の木々がゆっさゆっさ揺れて
空が暗雲に覆われて真っ暗になっていました。
雷はそんなに鳴りませんでしたが、それにしてもすごい土砂降りだった…!!
なんか神龍でもあらわれそうだねーとか同僚としゃべっていたのですが
1時間後にはドラゴンボールが飛び散った後のようにからりと晴れ渡って風もぴたりと止んで
もう何がなんだかわかりません。
きっと世界のどこかで誰かの願いが叶ったんだろう。

戦いの後。
帰宅したら、我が家のツツジは昼間の強風&大雨を耐え抜いたようで、いつものように咲いていました。
ので、健闘を称えてパチリ。

桃色の栄光。
アップ。花びらがかすかに濡れていました。

庭のハナミズキと牡丹と芍薬は散ってしまいました~。みんなよくがんばりました。

これでもがんばった。
赤。
こちらは少し花が落ちてしまいましたが、ほぼ元気。

赤の栄光。
うちのツツジは紅白とか桃色とか、色のバリエーションが結構あってどれも好きなのですけども
中でも赤が一番色鮮やかだと思います。
なんか「原色」って感じがする。

目がらんらん。
姉にゃんこ。
まだ土がじめじめしている庭を元気に走り回っていました。
最近は突発的に天気が崩れることが多くてあまり外に出られなかったので、その反動かも。

夕暮れ。
午後6時半の空。
陽が本当に長くなったなー。そういえばあと1ヶ月ちょっとで夏至ですね。
(そして夏至はハウルの誕生日であり夏至祭の日でもある)

宵の明星。
7時を過ぎてやっと暗くなりました。金星です。
| 徒然写真 | COM(2) | TB(0) |
2012-05-08 (Tue)
ちょっと連休前あたりからマンガのジャケ買いブームが到来しまして、
色々買いすぎてしまったために部屋の床や本棚が大変なことになっています。
しかも全然整理できずに毎日が過ぎていく…。あわあわ。

思えばあれだ、人と犬の姿を持つ忍者が主人公の『ワンニン!』を買ってから火が点いたんだな…。
変身もので、御主人様に正体がバレてはいけないというお約束的展開ながら
笑いありラブありで楽しいマンガです。
主人公のハヅキや、その周囲にいる味方キャラクターは犬の化身ですが
最近は猫の化身も出てきて賑やかになってきていると思う。
タマさん(猫耳のおねえさん)はかわいさの中に妖艶な雰囲気をかもし出していて好きです。
そしてジュウベエさん(犬耳のおにいさん)はいい男オーラがすごくて、もっと好きです。

ニブイんだか聡いんだかわからない光慶様が、犬の姿のハヅキをなでなでするのが
やさしくて愛を感じます。いいなぁ。
普段は猫派なゆさですが、このマンガを読んでいると犬を飼うのもいいなぁとか思ったりする。
それくらいこのマンガのわんこの描写はかわいいです。

『カミツキ』は帯に「ものに宿るカミさま」という文字を見て速攻でレジに持っていきました。
ありそうでなかなかない付喪神マンガですよ~!!ツボです♪
舞台が現代なので、ぬいぐるみとか、蚊取り豚とか、針山とか、歯車とか、ハサミとか
そういうものに宿るカミさまと高校生の男の子のお話です。
カミさまたちは男の子にしか見えないので、
しゃべっていると周りからは独り言を言っているようにしか見えない、というのが
『夏目友人帳』の夏目くんに通じるような。
ものの名前を言い当てられると正体を現すというのは昔話や小説などにもたまに見られますね。
「大工と鬼六」とか「ゲド戦記」とか。
(幽霊の正体みたり、なんていう言葉もあるし)
万年筆に宿る獏のようなカミさまがかわいくてたまらないのですが、
まさかあんな結末になるとは…!また出てきて欲しいです。
(それから、同じ作者様の『あわいの森』も買ったのですが未読です。早く読みたい)

『ましまろ文學ガール』も表紙に惹かれてジャケ買い。
文學をこよなく愛する主人公の百音に、ひたすら共感しながら読みました。
お話の舞台が100年前の日本をモデルにしているので
当時の価値観とか女性の立場等、ちょっときつい描写もあるのですが
それを夢さんと一緒にはねのけていく百音がいとしいです。
思い込んだら一直線なぶん感情的になりやすい部分があるし、それだけに跳ね返す力も大きいのかな。
お園さんは絵に描いたような女学生ですね~。
鷹次さんの館でもただならぬ雰囲気を見せてくれましたが
それはたぶん彼女の身分からくるものなのでしょう。
しかし骨の随まで同人根性しみついてると思うと、何と言うか。。
百音に対する態度がまるで『CCさくら』の知世ちゃんのようだ。

あと『たむらまろさん』を読んでいたら笑いが止まらなくなりました。なんじゃこりゃー!!
タイトルどおり坂上田村麻呂が主人公なんですが、とにかく自由な人すぎて素敵です☆
何も考えていないようで、実はやっぱり何も考えていなくて、
でも部下の文室綿麻呂の性質を出会ったときからちゃんと見抜いていて
しょっちゅう仕事を丸投げしつつも信頼するところは信頼しているのがいいなぁ。
そして妹らぶーなところにキュンときました。
そんな田村麻呂に首ったけの鈴鹿御前と、堅実な上司である細目の和気清麻呂がいい感じ。
友達の橘清友も何だかんだでいい味を出しています。このマンガの清涼飲料水ですな。
(そういえば清友って檀林皇后の父で橘逸勢の伯父さんだよね)

あとこのマンガ、時代考証がしっかりされているのですが
あまりそれに縛られることなく、史実を踏まえて自由に描かれているところに好感が持てました。
読後もすっきりさっぱり。こういう手堅いマンガを読むと手堅い話が描きたくなりますね。


よくお店などでぬいぐるみを買うときに「目が合った」「呼ばれた」とかいいますが、
本をジャケ買いするのも、ぬいぐるみのそれと似ている気がします。
表紙や背表紙に呼ばれるというか。
本の声を漏らさずキャッチできるように、日頃からアンテナを研ぎ澄ましておかねば。


従兄登場。※クリックで大きくなります
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貫之と牡丹が東対に行くと、友則が手を振りながら笑顔でやって来ました。

牡丹「きゃーーーっともくんだ、ともくんだー!」
友則「あら~牡丹ちゃんだ。久し振り」
牡丹「ひっさしぶりーー!!」
貫之「おいそこの病み上がり。涼しい顔して俄か訪問かよ」
友則「大丈夫大丈夫、ただの風邪。寝たら治ったよ」
貫之「本当だろうな」
友則「やだなあ、本当だってば」
貫之「去年も高熱でぶっ倒れたばかりだろうが。おまえ、せっかく除目決まりそうなんだから気をつけろよ。春先は天気も変わりやすいし」
友則「はいはい。ごめんねぇ突然来ちゃって」

さて友則は何の用事で来たのでしょう。続きます。
| マンガ | COM(4) | TB(0) |
2012-05-06 (Sun)
昨日の朝、Eテレの日曜美術館を見ようとしてテレビをつけたら
野村萬斎さんが子どもたちと踊っていて(「にほんごであそぼ」だった)、
すっかり曜日の感覚がなくなっていることに軽く動揺したゆさです、こんばんは。
昨日が土曜日だなんて知らなかったんだ…!
日曜美術館は今朝無事に見られました。そして明日が月曜日ということがまだ信じられない。

連休中は友達と会ったりごはん食べたり買い物したり、スーパームーンを眺めたり
図書館に行ったり妹の引越しのお手伝いをしたりして、
そんなに遠出をしたわけでもないのですが充実していました。
タケノコ掘りに行った父親と伯母が大量にタケノコを持って帰ってきたので
母親が炊飯器にお米とタケノコぶちこんで炊いたら、水の量を間違えたらしくカッチカチでした。。
地道に炊飯ボタンを押し続けて何とか食べられるレベルまでアップアップ。
無事に完食できました。おいしかったー☆
そして大河ドラマはどんどん面白くなって!いってる!よ!!

あと名探偵コナンの映画『11人目のストライカー』を観てきました。
新一の特技を考えるといつか来るかなぁと思っていたサッカー映画、きましたねぇ。
(Jリーグからコラボのオファーがあったと公式パンフレットで青山先生がおっしゃっていました)
相変わらずアクションやプレーが派手でwktkでした。
コナンの頭をグッシャグッシャ撫でるサッカー選手たちが楽しそうで笑いました。
阿笠博士のダジャレクイズにあっさり答えてしまった遠藤選手にも笑いました。
新一とコナンのフォームがそっくり(というかまったく同じ)ということに気づいたのが
比護選手であることにもキュンときました。
ってか、比護さん、し ゃ べ っ た … !! (((動揺)))
三浦選手がプロの声優なみにアフレコうまくてテンションあがりました。
爆弾解除のために監督が真田選手にリストバンド託すシーンでうわああ、
事情を知らない観客たちの前でクロスバーを狙い続ける選手たちにうわああってなった。
特に真田選手…軽口をたたいていてもリストバンドを受け取るときは手がぶるぶる震えていて、
自分の役目の重みを全身で受け止めているのが良かったです。いいキャラクターでした。
また登場してくださいね。
そして個人的MVPは今回も哀ちゃんにあげたいです。マジかっこいい。

今回の爆弾スイッチ解除の方法がなかなか斬新だったので、帰宅後に
サッカー経験者のうちの弟と監督免許持ちの父親に聞いてみたら
クロスバーのど真ん中にボールを当てるというのはプロでも相当難しいことのようです。
狙っても当たるなんてまずないのだそうな。。
そうかー映画の選手たちはがんばったんだなぁ。極限状態の中ほんとうにお疲れさまでした。

コナンの映画は6作目の『ベイカー街の亡霊』が一番好きなのですが、
世間でもこの映画はなかなか評判がよいらしく過去に何度か放送されていて
そのたびに観てしまいます。
だってシャーロキアンにはたまらないネタで溢れているんだもの!
しかしモリアーティ教授が一番好きっていう時点で何か間違えているような気もします、わたし。
どこがいいって、CV:小林清志氏なところがロマンじゃないか…。
そして落ち着いた大人な美声の工藤優作さん(CV:田中秀幸氏)にドキドキが隠しきれません。


来訪者。※クリックで大きくなります
日常のような非日常のようなノリで続いています。貫之シリーズ17。16はこちら
おしゃべり中の貫之と牡丹ちゃんのところへ、侍女がぱたぱたとやって来ました。
何やら来客のようです。

侍女「とのー」
貫之「なんだ?」
侍女「お従兄さまがお見えですよ」
貫之「友則?…あいつ、2日前から寝込んでて出仕してないけど」
侍女「ですよね。でも今、『治った治った』って笑顔でいらしってるんですよ。お通ししますか」
貫之「通してくれ。…いや、東対で待たせてくれ。おれが行く」
侍女「かしこまりました」
貫之「…ったくあいつは!病み上がりのくせに」

従兄のアポなし訪問にちょっとびっくりの貫之。
次回、やっと友則が出てきます(^ ^;)。はー長かったあ。
| 映画 | COM(0) | TB(0) |
2012-05-04 (Fri)
昨日、友達のお手伝いのため、ものすごく久し振りにスパコミに行ってきました。
売り子をしてきたのですが、なにぶん初めてだったのでとても緊張しました。。
お買い物はともかく、プチオンリーの場所を聞かれたり品物チェックの人が来たりして
どきどきだったよー!
とりあえず現物を間違いなくお渡しすることはできていたはず…。

開場したての時は人も少なく落ち着いた感じだったのが
何分もしないうちにどんどん人が増えて賑やかになって大混雑になって
あーコミケに来たんだなぁって思いました。
みんな新刊という名のハンティングに励み、好きなものトークに花を咲かせていました。
友達にことわって、会場をぶらぶら散策してみたのですが
とにかく熱気がすごかった。
東ホールに遊びに行ったとたん、人口密度と熱気と高揚した雰囲気がいっぺんに押し寄せてきて
ぐらぐら眩暈がしました。これが東京ドームかー。
(東京ドームとビッグサイト東館はどうやらほぼ同じ大きさらしい、というのを
以前にtwitterで見ていたので、なんか疑似体験したような思いです)

あと、コミケといえばコスプレを見るのが楽しみのひとつではないかと♪
今回もコスプレ広場の方に行ってみたり、会場の散策中に探してみたりしましたらば
すごく気合いの入ったレイヤーさんがあっちこっちにたくさんいらして
非常に眼福でありました。
中には「あぁあのキャラクターだな」とわかる人もいますけれども
キャラ名はまったくわからなくても、そのコスプレ自体がすごいということがわかる人もいて
そういう人のコスプレは見ていて楽しいです。
何よりご本人がとても嬉しそうなので、こちらもつられて笑顔になるし。
わたしが売り子をしていたスペース付近は民族衣装のレイヤーさんが多かったですね。
和服をお召しになった人をちらほら見かけて、声をかけたくてたまらなかった…。かけなかったけど。
狐耳&尻尾をつけた陰陽師とか、モノクルまでつけた怪盗キッドを見かけたときは
それこそ感動しまくってあやうくストーカーするところだった。


午後に撤収した後、サンドイッチ屋さんで友達とお茶をしてから
夕方に都美術館で開催されるベストセレクション美術展の内覧会に行って来ました。
全国的に活動している無数の公募団体の中から選ばれたアーティストたちの作品を
一挙に展示する展覧会です。

開会式とレセプションもあったのですが、ご挨拶だけ聞いて、あとは内覧会を楽しみました。
それぞれの団体の代表者を含む作家たちの作品展示と、選抜展というコンセプトもあって
絵から彫刻から版画から、すべての作品がとにかく巨大!!
絵の100号サイズって伊達じゃないなぁと思いました。みんなすごい迫力で、美しかった。
団体さんごとにカラーも違って面白いです。
幾何学的だったり、幻想的だったり、シュールだったり、ナチュラルだったり
写実的だったり(あとで聞いたらホキ美にも出品している作家さんたちだったらしい)、
和風だったり、切り絵っぽかったり(よく見たら版画だった)、
トリックアートのように立体的だったり。
発泡スチロールにムギ球のあかりを点けた作品が、光が消えたあとの残像を楽しむというもので
面白くて見入ってしまいました。光アート好き☆

内覧会は初めてだったのですがゆっくり見られて良かったです。
これだけの量の大きな作品を見続けた経験はなかったので
少々疲れましたけど、見終わった後はとても楽しい気分になっていました。
それから、今回招待状をくれた人がこの展覧会に向けて
ものすごくがんばっていたのを知っている身としては
「あーやっと初日なんだなー良かったなあぁ」としみじみ思いながらも鑑賞しました。
ご本人にも挨拶してきたのですがだいぶヘロヘロで、
でも終日ハイテンションになっていてさらに疲れないかなと少々気になりました。
初日(明日)が無事に迎えられそうで嬉しかったんだろうなあ。おめでとう。


おもひでぽろぽろ。※クリックで大きくなります
歌人シリーズ16。15はこちら

貫之の朝ごはんも終わり、話は、秋になると壺庭に咲く萩に移ります。

牡丹「あーあいいなあ、萩ちゃんは去年、見られたんだなぁつらゆきの初出勤姿…」
貫之「よくねぇよ。シャキッとしろだの幞頭が曲がってるだの、一子よりうるさかった」
牡丹「会いたいなあ」
貫之「………」
牡丹「………」
貫之「会ったことないのか」
牡丹「ううん。昔、春みたいに暖かかった晩秋にびっくりしたあたしが狂い咲きしたとき会った」
貫之「それだけか」
牡丹「うん。1回だけ」
貫之「そうか」
牡丹「確かあんたまだ小さかったよ。もちゆきがあたしと萩ちゃんを植えて1年経った頃だったから」
貫之「そうか」
牡丹「萩ちゃん、今年あたり狂わないかなあ」
貫之「また会いたいか」
牡丹「そりゃあね、でもいいの、やってみてわかったんだけど、1年に2回花をつけると結構疲れるのよ」

貫之の父望行が、貫之が生まれた年に植えた牡丹ちゃんと萩ちゃん。
同じ壺庭に根を下ろしながら、2人は顔を合わせることがありません。
毎年、精一杯の花をつけて貫之に会いに来るのです。
| 文化・美術 | COM(2) | TB(0) |
2012-05-02 (Wed)
今回記事に載せる絵をペン入れしていたら、いきなり頭上から(そんなわけないけどそう見えた)
飼い猫がぴょんとわたしの膝に飛び込んできて「ふぼあああ!」って声出たゆさです、こんばんは。
(今日は雨で気温が低かったため、人の膝が恋しくなったらしい)
一応、絵は無事でした…描き直しにならなくて良かった。

わたしは普段、お絵かきをリビングのテーブルでやるのですが
家族が立ったり座ったり、猫がテーブルに乗ったりすることもあるので
たまに悲劇が起きそうになります。
人が動く時はだいたい気配がするので、そういうときはわたしがペンを紙から離しますので
ほとんど未遂に終わりますけれども
それでも本当に時々、ドキッとする揺れが発生することがあって心臓に悪いです。
「お願いだから立つときは一声かけてえええ」ともはや死にそうな声で懇願したりする。
(どこか他でやれよという話)

ちなみにペン入れにはハイテック0.3ミリを使っています。
ハイテックは価格も安いし持ち歩きに便利だし、丸ペンGペンと比べても短時間で描けるし
しかも単にお手軽なだけでなく繊細な線もザクザクした線も自由自在に出せたりして
質の面でもわりと気に入っている画材です。
欲を言えばもうちょっと耐水性が欲しいかなあ。
あとインクが完全に乾くまでに妙に時間がかかるので、
ペン入れしたすぐ後にゴムかけができなかったり、コピックで塗るとにじんでしまうこともあるし。
でもこの欠点があるからこそ今の使いやすさが実現できているんだろう。

紙は上質紙の成分が何パーセントか入っているコピー用紙を買ってきて使ってます。
純白に近い色なうえに、インクをよく吸って発色もよくて
スキャンしてもゴミがあまり出なくて補正する必要もなかったりして、結構重宝しています。
わたしが主にフォトショでやる作業はコントラスト調整と味付け(ホワイトとか)程度ですが
ゴミが少ないだけでも作業量がぐっと減るのです。。
ただ本当にインクをよく吸うので、たまにコピックが予想外ににじんではみ出してしまうこともしばしば。
別にスキャンして補正すればいいんだけど。

昔はスキャンした後にデジタルでいじったらルール違反だ!みたいなことを
考えていた時期もあったのですけれども。。
やっぱりひとつひとつの絵に対してのメンテって必要だなぁと思います。
よくpixivなどで「アナログですみません」って書いている人がいますが
別にアナログだからいけないというルールはないし、
アナログとデジタルが相容れない描き方っていうのも何だか変な話だし、
補正したら違反というのも、誰に何に対して違反してるのかよくわからないし
選択肢が増えるのはいいことだよねーと思うようになりました。
「アナログ」「デジタル」ってしっかりページ分けがされている投稿雑誌とかありますけど
むしろそれにとらわれすぎてかえって描きたい絵から遠ざかってしまったら本末転倒だと思う。
ひとつの方法を努力して極めるのもいいですが(それは本当にすばらしいことですが)
2つを一緒に試したら意外と何とかなっちゃうこともあるんでないかな…。
というかわたしは、描けない方法で描くような無理はしないで
自分ができる方法だけで描いていたら今のスタイルになっただけなのですけれども(^ ^;)。



騒ぐ花その2。※クリックで大きくなります
歌人シリーズ15。14はこちら

朝ごはん中の貫之。天気がいいので廂にお膳を出して食べることにしました。
その周囲を、牡丹ちゃんがふよふよ浮遊しながら話しかけてきます。なんて格好してるんだ。

牡丹「ねえねえ、あたしがいない半年間、何か変わったことあった?」
貫之「べつに。大臣も替わってない。遣唐使がどうこうって話出たらしいけど、そんな余裕どこにもないってみんな言ってるし」
牡丹「ふーん。つらゆきは、秋から働き始めたんでしょ」
貫之「なんで知ってる」
牡丹「いちこちゃんから聞いた。何の仕事?」
貫之「内裏のはしっこ。下っ端の下っ端だよ」
牡丹「みつねさんたちは?」
貫之「似たようなもん。…あ、友則が藤原の大夫と顔見知りになったらしいから、そのうち何とかなるんじゃねぇの」
牡丹「すごーい!」
貫之「あいつ、これまでパッとしなかったからな。すっげー喜んでた」
牡丹「つらゆきだって今パッとしてないじゃん」
貫之「ほっとけ」
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