売り子をしてきたのですが、なにぶん初めてだったのでとても緊張しました。。
お買い物はともかく、プチオンリーの場所を聞かれたり品物チェックの人が来たりして
どきどきだったよー!
とりあえず現物を間違いなくお渡しすることはできていたはず…。
開場したての時は人も少なく落ち着いた感じだったのが
何分もしないうちにどんどん人が増えて賑やかになって大混雑になって
あーコミケに来たんだなぁって思いました。
みんな新刊という名のハンティングに励み、好きなものトークに花を咲かせていました。
友達にことわって、会場をぶらぶら散策してみたのですが
とにかく熱気がすごかった。
東ホールに遊びに行ったとたん、人口密度と熱気と高揚した雰囲気がいっぺんに押し寄せてきて
ぐらぐら眩暈がしました。これが東京ドームかー。
(東京ドームとビッグサイト東館はどうやらほぼ同じ大きさらしい、というのを
以前にtwitterで見ていたので、なんか疑似体験したような思いです)
あと、コミケといえばコスプレを見るのが楽しみのひとつではないかと♪
今回もコスプレ広場の方に行ってみたり、会場の散策中に探してみたりしましたらば
すごく気合いの入ったレイヤーさんがあっちこっちにたくさんいらして
非常に眼福でありました。
中には「あぁあのキャラクターだな」とわかる人もいますけれども
キャラ名はまったくわからなくても、そのコスプレ自体がすごいということがわかる人もいて
そういう人のコスプレは見ていて楽しいです。
何よりご本人がとても嬉しそうなので、こちらもつられて笑顔になるし。
わたしが売り子をしていたスペース付近は民族衣装のレイヤーさんが多かったですね。
和服をお召しになった人をちらほら見かけて、声をかけたくてたまらなかった…。かけなかったけど。
狐耳&尻尾をつけた陰陽師とか、モノクルまでつけた怪盗キッドを見かけたときは
それこそ感動しまくってあやうくストーカーするところだった。
午後に撤収した後、サンドイッチ屋さんで友達とお茶をしてから
夕方に都美術館で開催されるベストセレクション美術展の内覧会に行って来ました。
全国的に活動している無数の公募団体の中から選ばれたアーティストたちの作品を
一挙に展示する展覧会です。
開会式とレセプションもあったのですが、ご挨拶だけ聞いて、あとは内覧会を楽しみました。
それぞれの団体の代表者を含む作家たちの作品展示と、選抜展というコンセプトもあって
絵から彫刻から版画から、すべての作品がとにかく巨大!!
絵の100号サイズって伊達じゃないなぁと思いました。みんなすごい迫力で、美しかった。
団体さんごとにカラーも違って面白いです。
幾何学的だったり、幻想的だったり、シュールだったり、ナチュラルだったり
写実的だったり(あとで聞いたらホキ美にも出品している作家さんたちだったらしい)、
和風だったり、切り絵っぽかったり(よく見たら版画だった)、
トリックアートのように立体的だったり。
発泡スチロールにムギ球のあかりを点けた作品が、光が消えたあとの残像を楽しむというもので
面白くて見入ってしまいました。光アート好き☆
内覧会は初めてだったのですがゆっくり見られて良かったです。
これだけの量の大きな作品を見続けた経験はなかったので
少々疲れましたけど、見終わった後はとても楽しい気分になっていました。
それから、今回招待状をくれた人がこの展覧会に向けて
ものすごくがんばっていたのを知っている身としては
「あーやっと初日なんだなー良かったなあぁ」としみじみ思いながらも鑑賞しました。
ご本人にも挨拶してきたのですがだいぶヘロヘロで、
でも終日ハイテンションになっていてさらに疲れないかなと少々気になりました。
初日(明日)が無事に迎えられそうで嬉しかったんだろうなあ。おめでとう。

歌人シリーズ16。15はこちら。
貫之の朝ごはんも終わり、話は、秋になると壺庭に咲く萩に移ります。
牡丹「あーあいいなあ、萩ちゃんは去年、見られたんだなぁつらゆきの初出勤姿…」
貫之「よくねぇよ。シャキッとしろだの幞頭が曲がってるだの、一子よりうるさかった」
牡丹「会いたいなあ」
貫之「………」
牡丹「………」
貫之「会ったことないのか」
牡丹「ううん。昔、春みたいに暖かかった晩秋にびっくりしたあたしが狂い咲きしたとき会った」
貫之「それだけか」
牡丹「うん。1回だけ」
貫之「そうか」
牡丹「確かあんたまだ小さかったよ。もちゆきがあたしと萩ちゃんを植えて1年経った頃だったから」
貫之「そうか」
牡丹「萩ちゃん、今年あたり狂わないかなあ」
貫之「また会いたいか」
牡丹「そりゃあね、でもいいの、やってみてわかったんだけど、1年に2回花をつけると結構疲れるのよ」
貫之の父望行が、貫之が生まれた年に植えた牡丹ちゃんと萩ちゃん。
同じ壺庭に根を下ろしながら、2人は顔を合わせることがありません。
毎年、精一杯の花をつけて貫之に会いに来るのです。
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