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2012_07
09
(Mon)23:22

ブックマン。

少し前にレイ・ブラッドベリの訃報を聞いたとき、
あーそういえばこの人の本長く読んでいないな、せっかくだから何か読もうと思っていたら
必然的に手は『華氏451度』に伸びるわけで。
しかも、この際だからじっくり読もうと思ったはずなのに結局一気読みしてしまった。
最近は何を読んでも一気に読んでばかりだなぁ。

(というかそもそも本を途中で閉じることがおそろしく苦手です。
何かを読んだり妄想したりしているとすぐ他のことがおろそかになったり
必要最低限しかやらなかったりします。
特にシリーズものは時間を作って読まないとまずいことになりますね。
好きなテレビ番組も家事もほっぽって仕事の合間にも読む始末です。。
読み終われば他のことをやる気になれるのですが…。
近頃はわたしのツボをついた本にそんなに出会ってなかったから
あんまりそういう状態になってなかったのですが、
やっぱりブラッドベリは怖い…さすがに長く残ってきただけあって面白い…)

モンターグ氏が本を開く場面は何度読んでもドキドキしてしまいます。
しかも開いた本が哲学書だか辞書だか、何か言葉についての本っぽくて
そこがまた個人的にツボだったりするのですが。
夢中で歩き回ったりとか、同じページを何回も読み直したりとか、うわー超わかるわって感じ。
物語における、禁じられたことをやりたくなる事例は古今東西を問わずありますね。
パンドラの箱とか、楽園のリンゴとか、玉手箱とか、ふすまの向こうで妻が行う機織りとか。
(余談ですが鶴の恩返しと聞いて思い出すのは木下順二の『夕鶴』ではなくて
『フルバ』の真鍋翔くんだったりします…。
由希くんが「どこの鶴だよ」とツッコミを入れるのがおかしくて毎回笑ってしまう)

クラリスを見ていて思い出すのは虫愛づる姫君ですが、
姫君が虫ひとすじであることに対してクラリスは花や季節を愛しているあたりが
何ともそれぞれの人となりを表していると思う。
姫君は普段めったに家から出ないのだろうけど、
クラリスはしょっちゅう道端に出て色んな人に見とがめられているわけで。
どちらも周りの目そっちのけで好きなことをやっているのが面白いです。
クラリスがモンターグに「君って、何でも一度はやってみたいんだね」と言われて
「二度やってみることもあるよ」と答えるセリフがありますけれども、
これきっと姫君が聞いたら全力で首肯するんだろうなー。
外が好きなところとか、観察魔なところとか、身なりをあまり気にしないっぽいところとか
共通点も多いですし。

ブックマンという考え方はさほど珍しくはないにしろ、
書物をまるまる1冊、頭の中にたたきこんでいる人には一種の憧憬があります。
いつでもどこでも読みたいときに取り出せて読めるんだなぁとか。
ただ、グレンジャーがモンターグに言った
「ハリスに万一のことがあったときは、きみが『伝道の書』になるんだ」というセリフには
問答無用で背筋がぞくりとする。
頭の中に何かしら記憶している人はそれだけで貴重な存在なんだっていう。
本を焼く人の気持ちはわからないけど、本を取り上げられても、ページを燃やされても、
絶対に"本"を手放さない気持ちって大事だなと改めて思うようになりました。
そんなわけで、今わたしの傍らにある積ん読の山を、読み切れないかもしれなくても
ひたすら読むしかないんだ…。
どうにかこうにか時間を見つけて少しずつ消化していくのが日々の課題です。


作業風景。
進行中。千本ノックってこんな気分だろうか…。
お話は、いつものことでヨロヨロしながら始めることになると思いますが、
とにかくやってみようという前向きな考えです。
昨日は風邪薬の副作用で猛烈に眠くて1枚も描かずに力尽きて寝てしまったので
今日はやろうとラフだけ描きました。

作業画像をブログにアップしてさあこれでもう後戻りはできないよと自分に言い聞かせるだけの簡単なお仕事。
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