猫・本・歴史・アートなど、その日見たもの考えたことをそこはかとなく書きつくります。つれづれに絵や写真もあり。
ルナティック・パンプキン。
2012年10月30日 (火) | 編集 |
夕方の月がブラッドオレンジもかくやというほどの深いオレンジ色だったので
ボーっと見ていたら写真に撮るのをすっかり忘れていたゆさです、こんばんは。。
大気の関係で、山の端に昇る頃の月がたまにオレンジ色に染まることがありますけど
それにしても今日のは濃かった。見とれた。
お月様もハロウィン仕様ということでしょうか。。

そんなわけでハロウィンですねー♪
我が家は特に何もしないのですが、お店のディスプレイとか各地のお祭のニュースとか見ると
やっぱりわくわくしてきます。
このブログを訪問してくださっている方々はおわかりかと思いますが、
ゆさは「仮装」とか「装束体験」とか「衣装レンタル」とか「コスプレ」といった言葉に対して
無条件でときめきを覚えることが多かったりします。
ハロウィンも主に「思いっきり仮装をして楽しむ」という部分に
地平線のように果てしないロマンがあると思う。
今年もスーパーやパン屋の店員さんが仮装しているのとか、
ハロウィンパーティやイベントのニュースなどをテレビやネットで見てwktkしておりました。
みなさん気合いの入った仮装をしていらした。眼福ですありがとうございます。

ハロウィンのお祭騒ぎって好きです。日本だと、盆踊りとか花火大会みたいなものなんだろう。

以下は今月に入ってから撮影したもの↓
飛んでる飛んでる。。
池袋駅構内のフラワーショップにあったディスプレイです~。
色んなジャックオーランタンが飛び交ってたので思わずパチリ♪

どーん☆
京都駅地下のPOLTA内にはこんなのがありました☆
うおおおお巨大ジャックかわいいよかわいい。ジャックわたしだ結婚してく(ry

かぼちゃを売ってくれますか。
地元のケーキ屋さん入口はこんな感じに。
「自転車のかごに植物が積んである」というシチュエーションが昔から好きです。
谷山浩子さんの「お早うございますの帽子屋さん」とか「あかり」からの影響かもしれない。

そしてハロウィンといえばライナスですね~。
彼は今年も畑に隠れてカボチャ大王を待っているんだろうか。
(ライナスとカボチャ大王については以前にこちらで書きましたので省略しますが
毎年この時期になると思いを馳せずにはいられない)



Happy Halloween☆2012※クリックで大きくなります

運命あやつる三姉妹
海千山千 駆け巡る
こうして歩いてぐるぐる回って
3回はあなた 3回はわたし もう3回でほら9回
シーッ!魔法はかけられた。

(『マクベス』第1幕第3場)

突発ハロウィンイラスト。現在連載中の「貫之1111首」に出てくる一子・牡丹・萩です。
(うちの連載ほんと女子率低いので、せめて季節ネタくらいは…ね)
ハロウィンといえば黒とオレンジ!というイメージがあるのでこうなりました。
全体的な色の雰囲気は結構ねらい通りに仕上がったので気に入っています☆

Trick or Treat??
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猫とドラゴンとメトロポリタン。
2012年10月27日 (土) | 編集 |
外の看板。
東京都美術館にて開催中の「群龍割拠 猫とドラゴン展」と
メトロポリタン美術館展 大地、海、空—4000年の美への旅」を見てきました。
(メット展は前の職場の先輩から招待券もらっちゃいましたーーうおお先輩ありがとう☆)

まずはギャラリーで行われている猫とドラゴン展へ行ったのですが、
その雰囲気や混みぐあいや客層が、何と言えばいいのか、さながら秋葉原のようでした。。
アニメやゲームや特撮業界などで活躍する30人のクリエイターが
「猫」と「ドラゴン」をテーマに制作した作品をずらりと並べた展覧会なのですが、
そもそも参加者がどんだけ雑多で豪華なんだって感じですな。
(ってか、わたし、参加者の幾人かはpixivでお名前見たことあるぞ…)

受付の隣でばーんと出迎えてくれるのが前田ヒロユキさんの屏風作品です。
ナイスバディなおねえさまが2人、ドラゴンに乗っているというものでした。(こちらに動画があります)
これ結構大きな屏風でしたよ。家庭用ピアノくらいあるレベル。
藤ちょこさんのファンタジックな世界観は以前から好きでしたけど、
今回もステキな猫耳女の子たちと大きな竜の作品が出品されていました。
お姫様の結婚式のパレードというコンセプトだそうです。明るくて派手やー☆
寺田克也氏は、「オレの好きなものを描きました」みたいな感じがびんびんに伝わってきた(笑)。
画面いっぱいに竜の顔が描かれていて、さて猫はどこにいるんだろう?と思ったら
竜の首に子どもが描いているラクガキが猫の顔でした。かわゆす。
あと、作家さんのお名前を忘れてしまったのですが
ギャラリーの奥にでーんとあった作品がすごかったです。
ベランダに出た猫が見据える夜景に、巨大なドラゴンが降臨してきているもの。
かなり巨大サイズの作品で、庵野秀明氏の「巨神兵、東京に現る」みたいな迫力がありました。
(でもドラゴンの顔はポケモンみたいでかわいかった)
あと、2体の龍がからみあう立体作品で、龍の体にくっついた5匹の猫を探すというのがあって
5匹目がどうしても見つからなくて何度も作品の周りをグルグル回りました。見つけたけど。

他にも竜の骨格とか、羽化した子竜を狙う猫とか、ぬいぐるみみたいな竜と猫とか
緻密に描き込まれたおねえさまと竜とか、諸々あってすごかった。想像以上にぶっとんだ内容でした。
このクオリティで無料とか信じられない…!!
来年もやってくれないかなぁ。こういうグループ展は楽しいです♪


メット展も絵画あり彫刻あり発掘品ありキルトありで楽しかったです。
混んでいたけど、前回のマウリッツ展に比べるとずっと静かで鑑賞しやすかったですね。
今回展示の目玉になっているゴッホの「糸杉」の前にもそんなに人いなかったし。

(ところでどうでもいい余談ですが、展示室を回っている間中ずっと
わたしの脳内ではNHKみんなのうたの「メトロポリタン美術館」が
エンドレス再生されていました♪
あの歌をご存知でこれから展覧会に行く方は、ぜひ脳内再生しながらご覧になるといいと思う。
天使の像もエジプトのファラオも今回は来ていませんが
会場の暗めな照明との相乗効果で、なかなかスリリングな鑑賞タイムが満喫できますぞ)

何の事前情報もなく行ったのですが、モネの「エトルタ」を見つけて嬉しくなりました☆
エトルタはモネが好んで描いたモチーフのひとつですが
今回見られるのは彼がわりと若い頃に描いたもの。
光があたらず影になった岩の部分と、光があたっている岩の部分の色対比が好き~。
モネの描く白は吐息のようで美しいなぁと思います。
レンブラントの「フローラ」も綺麗でした☆
春の女神を擬人化したもので、植物を乗せた大きな帽子がオシャレです。
ルノワールの「浜辺の人物」の女性たちを見ていると、
浜辺の潮風が感じられて爽やかな気持ちになってきます。
たぶんこれを描いていたときのルノワールは相当リラックスしていたんじゃないかしらん。
ターナーの「サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会の柱廊から望む」の空の青が良かった。
空に広がる雲の白も良かった。
水や雲を、霧のようにモヤモヤしたタッチで描くのが彼の絵の特徴ですねぇ。
そして、後々出てくる印象派の人々は明らかにターナーの絵を見ていると思う。
(そういえば来年秋に都美でやるターナー回顧展のチラシがすでにできていて、
都美のアートラウンジに置かれていましたよ。気がはやーい)

ゴッホの「糸杉」は絵の具の使い方が面白かったです。
糸杉ってどちらかというと静かな印象のある木ではないかと思うのですが、
ゴッホは完全に「ひまわり」みたいに描いていて、いかにも彼らしい作品。
ってか、この絵に限らず、ゴッホってキャンバスに絵の具をばんばん乗っけていく人だよね。
色塗りじゃなくて。これでもかこれでもかって。
一筆一筆に全体重をかけているような感じがする。
(そういえばこの「糸杉」は、ゴッホが入院中の病棟から見たものを描いたらしいのだけど
糸杉って西洋ではやっぱり死のイメージと直結した植物なのでしょうか…。
アルノルト・ベックリンが「死の島」シリーズで糸杉を描いているし、
イタリアのサン・ミケーレ島(お墓しかない島)にも
遠目でもはっきりそれとわかるくらいの糸杉がごまんと植わっているしな…)
「歩きはじめ、ミレーに拠る」は、「糸杉」より絵の具の量が少なく
全体的に白っぽい印象のある絵でしたね。
よちよち歩きを始めた子どもを、父親が両手を広げて迎えようとする絵で
あったかくて良かったです。ミュージアムショップでポストカード買っちゃった(^ ^)。

しかしエミール・ガレの作品って遠くから見ても一発でわかりますねぇ(笑)。
今回展示の「セリ科の植物の飾り棚」も例外ではなかったです。
彼がガラスや陶器のデザインによく使うモチーフが、そのまま家具に使われている感じがしました。
棚の上部分の飾りが、何となく日本の松を連想させるものでしたが
アールヌーヴォーの雰囲気にうまく溶け込ませているところはさすがにガレだと思う。
アゲハチョウの模様も華やかでしたね。
ティファニーが作った「花形の花器」の中には、灯りが揺らめいていて綺麗でした。
これアロマキャンドルとか灯したら雰囲気あるだろうな。

発掘品もいくつかあって、古代エジプトの「黄金のホルス名の象眼」がかっこよかった。
エジプトでハヤブサの彫刻というとだいたいホルス神であることが多いような。
他にも猫や馬やライオンや鹿がいましたが、これらもよくパピルスに出てくるよね。
「タコのあぶみ壺」なるものがあって、表面にタコらしき絵が描いてあるのですが
どこをどう見ればタコに見えるのかわからなくて混乱しました(苦笑)。
足は、確かに8本あったけど…。
「カエルの分銅」を見て、カエルって大昔からこういう形として存在していたのか…とか
生物学的なことに思いを馳せたりもしました。
「福音書記者聖ヨハネのワシがいる聖書台」はとても立派な彫刻なのですが、
広げた翼の上に、ワシとほぼ同じ大きさの書見台がどさっと乗っているものでした。
ってか、それ、重いだろ、ワシには…(;´∀`)。
(そしてワシは記者ヨハネあるいはヨハネ福音書のシンボルでもある)


それから、この日は都美の「TOKKYO CRAFTS&DESIGN 2012」のプレス内見会があって
伝統工芸作家さんが制作した工芸品の発表がされていました。
(都の伝統工芸職人とデザイナーがコラボして美術館オリジナル商品を作る事業です)
江戸切子の指輪とかペーパーウェイトとか、鼈甲のブックマーカーとか、象牙ネックレスとか
桜の木を使った木彫ルーペなどを見せていただき、
作家さんからの商品説明も少し聞かせていただきました。
「触ってもいいですか」と伺うと「いいですよ~」と言ってくださる方もいて
首にかけたり光に透かしたりすることができて楽しかったです。
しかし桜の木ってかたくて軽いのだな…!

今回発表の工芸品はすべて都美のミュージアムショップで買うことができるそうです♪
興味のある方は都美のホームページをどうぞ。


信号機…?(笑)
夜の公募棟。灯りが漏れて綺麗だったので撮りました。


あっ今日十三夜だけど曇ってて見えないやー。
というわけで、九月十三日に賀せしめたまふ、と詞書のついたやつを一首。
「ももしきの大宮ながら八十島を 見るここちする秋の夜の月」凡河内躬恒
(躬恒集)


ひょっこり。※クリックで大きくなります
「貫之1111首」歌合編その22。21はこちら
仕事が午前中で終わり、帰宅してくつろぐ貫之のもとへ、ひょっこり訪ねてきた人がいます。

忠岑「よぉ、ひでぇ顔じゃん。あ、萩ちゃんだ」
萩「ども」
忠岑「元気そうですねぇ」
萩「ですです」
貫之「てめ、嫌がらせか」
忠岑「友則さんに聞いた」
貫之「あのやろー…」

歌合の件をひきずっている貫之ですが、空気を読まずにやって来るのが忠岑です。
彼の利点であり、欠点でもあります。今回はどちらに転がるでしょうか…。
800年前と1200年前への旅。
2012年10月24日 (水) | 編集 |
朱。
月曜日に京都へ日帰りでお出かけしてきましたー☆
泊まりもカウントすると今年に入って3回目の京都です。ウボアー、何回行くねん!

目的は、現在下鴨神社で開催中の「鴨長明『方丈記』と賀茂御祖神社式年遷宮資料展」
&「『定家と長明』展 スタジオジブリが描く乱世。」と、
毎年10月22日に京都市中で開催される時代祭です。

写真は下鴨神社本殿前の楼門。朝なので人も少なくて静かでした。

(ところで今回の記事タイトルを書きながら弟に
「ねぇねぇ、800年と1200年前から愛してる~♪って言うとアクエリオンぽくない」って言ったら
「文字数多いからダメだよ」とあっさり片付けられて終わりました。
ふむ~"800年"の部分はピッタリ合うのにな)

以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開閉しますのでどうぞ(^ ^)☆
[READ MORE...]
Once upon a time in 室町。
2012年10月21日 (日) | 編集 |
この垂れ幕欲しい。
サントリー美術館の「お伽草子 この国は物語にあふれている」展に行きましたー☆
会期中に大幅な展示替え(冊子のページめくりや絵巻物の巻き替えなど)があるので
少なくとも2回は行きたいなぁと思って、先月末と昨日と行ってきました。
先月はそんなに混んでいなかったのですが、昨日行ったら午前中でもかなりの混雑で
絵巻物の展示には行列ができていましたよ!
ぶらぶら美術・博物館で放送されたからかな…あの番組の影響力はパない。

展示されているのは主に室町時代~江戸時代の絵巻物や物語冊子、
絵巻を制作した関係者の日記や記録の断片などです。
一番見たかったのが、サントリー美術館所蔵「酒伝童子絵巻」!!
狩野元信(永徳のじいちゃん)の工房が制作した長編絵巻ですよーーーうわあああああ☆
酒呑童子にフォーリンラブして幾星霜、この絵巻を見る機会に恵まれず
この展覧会に展示されると知ったときはもーーテンションがやばかった!
降臨!満を持してってこのことね…とか、感慨深さもひとしおでござった。
開催初日までは会いたくて会いたくてふるえる毎日でした。つらかった。幸せだった。
そして現物は穴があくほどじーーーーっと眺めてきましたとも…。
5分近く行列とめてごめんなさい、もうしません。
いやーしかしいい物見ました。赤とか緑色とかめっちゃ綺麗に残ってた。すばらしいすばらしい☆
前期は酒呑童子が酔って寝てしまう部分までが、後期は頼光一行とのバトルが見られて
絵巻コンプリートできて幸せいっぱいでございます。
サン美のみなさまありがとうございますありがとうございます以下無限大!

あ、酒伝童子絵巻は美術館のコレクションデータベースで検索すると出てきます。
興味のある方はぜひどうぞ。

あとは南北朝時代の「大江山絵詞」とか、江戸時代の「大江山縁起図屏風」とか
狩野考信の「酒呑童子絵巻」とか、酒呑童子についての作品がいくつかあって
どの絵の前でもウロウロして挙動不審者になってました。
これらの作品、絵のモチーフや構図がほとんど似通っていて笑った。
「お伽草子 渋川本」の展示でちょうど酒呑童子のページが開かれていて、
大江山バトルが堪能できましたー。
(そういえばこの本、佐竹昭弘氏が猛烈にダメ出ししていたけど絵はかなりのものでしたよ)
それから、個人的に大発見だったのが、東博所蔵の「綱絵巻」です!
渡辺綱が大江山征伐の後、羅城門に出た鬼と対決して腕を切り落とす内容なのですが
ふわー、これって、これって、「茨木童子と渡辺綱の対決は大江山征伐の後」という
馬場あき子氏の見解とおなじ設定じゃないか!!
(綱絵巻の鬼は茨木ではなく牛鬼なのだけれども、それはさておき)
そうだったのね…「謡曲羅生門」だけじゃなかったのね…他にもあったのね…。
最高です…すばらしいですこの展覧会…(*´∀`*)。

他に気になったのは、「長谷雄草紙」ですねぇ。
菅原道真と同時代に生きていた紀長谷雄が主人公で、鬼と双六をする話です。
これもずっと本物みてみたかったんだ☆
「掃墨物語絵巻」に出てくる娘さんが、化粧品と間違えてお歯黒を顔にべったり塗って
お母さんに驚かれてる描写がおかしかったです。
「地蔵堂縁起絵巻」と「浦島明神絵巻」と「天稚彦物語絵巻」の大スペクタクルっぷりには
ひたすら感心しました。スターウォーズとか目じゃないわ…。
「鼠草紙絵巻」のかわいいことかわいいこと☆声が聞こえてくるような物語でした。
擬人化は日本の文化ですな、うむ。
あと「しぐれ絵巻」っていう、28歳の女性が描いた絵巻があったのですが
「依頼されたから描いたけど、1回見たら火にくべて燃やしちゃってください(意訳)」
とか、そんな後書きがついていました。
いやー、しかし、燃やしてくれと書いても、燃やしてもらえないものですね…そりゃそうだよね…。

それから、付喪神絵巻や百鬼夜行絵巻などの、いわゆるオバケ物~♪
展示室入口にカーテンがあって、百鬼夜行絵巻の妖怪たちの影が投影されていました☆
なんて粋な演出なんだ。
百鬼夜行絵巻は過去に見たことがありますが、付喪神絵巻は初めてでした。
小さなものたちが絵巻の中を闊歩する様子はとても微笑ましいです。
展示室の最後に「調度歌合」という作品の現代語訳が壁に貼られていまして、
くるりと後ろを向くと文机や唐櫃や箪笥などの調度品展示があり、
ひとつひとつにマンガの吹き出しがつけられ歌が記入されていて
まるで彼らが歌を詠んでいるかのような演出でした。
夜な夜な、こういう家具がこっそり歌合や双六に興じているとか…。
わー何それトイ・ストーリーですかナイト・ミュージアムですか!
人の見ていないところで物たちが動く、というのは昔からのロマンですな。ステキすぎる。


あと、昨日は美術館のホールで「戦国時代のお伽草子絵巻流行と土佐光信」と題して
高岸輝さんの講演会がありましたので、それも聴いてきました♪
配布されたレジュメには絵巻の詞書や日記の抜粋があり、しかもかなりの量だったので
あれちょっと難しいかな?と思ったのですが
蓋を開けてみたら全然そんなことはなく、むしろポップでとても面白かったです☆
基本的に室町~戦国時代にかけての絵巻物はお偉いさんだけが見られるもので
彼らがどんな風に絵巻物を作ったり読んだりしていたか、とか
その内容について解説してくださいました。

個人的に拍手を送りたいと思ったのが高岸先生のハイレベルな想像力(笑)。
中でも先生が足利義尚・後土御門天皇・三条西実隆・土佐光信の4人を語るときの生き生き感はすごい、
こりゃ脳内で相当強い存在になってるんだろうなー。
義尚が後土御門天皇から絵巻物を借りたときの記録について
「彼は一度に26巻借りて4日で25巻返してます!
現代で言えばDVDを26枚借りて4泊5日で見るようなもんです」という例え話をしてくださって笑っちゃった。
しかし三条西実隆という人、わたしの中ではものすごく面白いおっちゃんのイメージだったのですが
今回の講演を聴いて、どちらかというと苦労人っぽいイメージにシフトしちゃったなあ。
義尚が天皇に「せんせいもっとえまきものがよみたいです」とかおねだりして
天皇が「このまえのおうにんのらんでえまきものがぜんぶもえてしまいました。
いまあたらしいやつつくらせてるからまっててね」みたいな返事をして
実隆は天皇から「早く新しい絵巻物作ってよー読みたいんだよー」とか依頼されて
絵師の光信に絵を頼んだら予想以上に面倒くさい奴で
「絵は神と一体化して描くんだ!」とか、よくわからないこと言われたりして
おいちゃんもうどうしたらいいかわかりません、みたいになっちゃう感じ。

一番楽しかったのは、光信が実隆から肖像画を依頼されたときに描いたスケッチについての
先生の史実に基づく想像です(笑)。
そのスケッチは実隆の持ち物である本に挟まれた状態で発見されたそうですが
どうも実隆が「これオレなの?ちょっと生々しくない?」とか
写真写り悪いよ的なノリでダメ出しをしたことが実隆の日記に残っているようなのです。
歴史上の人物の肖像画を見慣れた人はおわかりになるかと思いますが、
肖像画に描かれる人ってだいたいスッキリした顔をしていますが
光信が描いた実隆のスケッチは雑然とした、いわば実隆本人の顔に限りなく近い、
リアルなスケッチだったわけです。
(例えるなら、喜多川歌麿のつるりとした美人画が大流行していた江戸時代後期に
東洲斎写楽の生々しい絵がポンと投げ込まれたような感じでしょうか)
なので、実隆は「フツーに描いてくれないなら作るのやぁめた」とかふてくされて
スケッチを本に挟んでそのまま忘れてしまったのではないか、
それが時代を経て、数百年後の現代に発見されたのではないか…という、
何とも生き生きとしたお話でありました。あー笑った笑った。

室町~戦国時代にかけての絵巻物は、必ずラストに何かしらの教訓や往生譚があるそうです。
今回の展示を前期後期通してみて、言われてみればそういうものばかりだったな…。
それらは日常ではなく神話、ファンタジー、擬人化、オバケなどの題材で語られていて
しかも一般庶民ではなくお偉いさんたちが喜んで読んでいたというのが
(お伽草子が市民に広まるのは江戸時代に入ってからです)
この時代の絵巻の特徴です…と、先生が締めくくっていてふむふむと思いました。

あとこの講演会、1時間半という時間に対して先生がしゃべりたい内容の方がずっと多い内容だったらしく
終始かなりの早口でしゃべってらしたように思います。
土佐派の2代目である藤原光益と同時代に生きていた足利義満と一休宗純について先生が
(そんなに余裕のない進行ペースであるにも関わらず)、
「アニメの一休さんはとんちで義満をさんざん負かしてますね。
もともと一休さんは天皇の子どもなので別にいいんですが、まぁそれはおいといて」と
すごい早口でサラリと無関係なコメントをつけていて
会場でも笑いが起きていたんですが、今思い出してもちょっと笑ってしまう(^ ^)。
結局時間オーバーしてたしな~でももっとたくさんお話聞きたかったです。
潜入部隊御一行様。
2012年10月18日 (木) | 編集 |
ゴロゴロ。
急に涼しくなってきたので、ぬくいものを撮影してぬくい気分になろう企画。
姉にゃんこは喉をくすぐってもらうのが好きなのです。にゃんにゃんごろごろ。

にゅっ。
ベッドの掛け布団の中を潜入捜査なう。探し物は「暖」です。
暖は売っていないのですか。(生協の白石さん風に)

秋から冬にかけての風物詩。
特に冬は、にゃんこが潜り込んで寝ていた部分がポカポカと温まっているので
冷え性のわたしにとっては大変ありがたい話だったりします。むしろカモン。
遠慮せずどんどん潜り込んであっためてくださいさぁほら早くーーー☆ヽ(*´∀`*)ノ
(よくドラマとかでヤーさんの子分が「あっためときました!」とか言って椅子からどくけど
冷静に考えたらうちの猫たちはあれをやっているということなんだろうか…キュン)

それと、うちの母にゃんこが先週、首の後ろに傷をつくって帰ってきまして
動物病院で注射打ってもらって現在はほぼ治りかけているのですが
外に行けないことがストレスになっているため、玄関で毎日にゃおにゃお鳴いています。。
人が出かけようとすると気配を察して玄関に先回りして、何とか隙間から出ようとします。
もう~治るまでダメなのにほんと外行くって聞かないこの…にゃんこ!
で、外に出してもらえないことがわかると2階のベッドでふて寝してるのですが
寒くなってきたのでやっぱり毛布の中にもぐっていたりします。
あとちょっとの辛抱ね。


走れ!※クリックで大きくなります
「貫之1111首」歌合編その21。20はこちら
卯の刻半(朝7時)。内裏の大門に向かって全力疾走する貫之と友則の図。

貫之「おまえまで遅れることないじゃんか!」
友則「大丈夫、まだ間に合う!」
貫之「ったく!…慰めならいらねぇぞ」
友則「まさか!根詰めてるんじゃないかと思って来たんだよ」
貫之「おんなじだろ!」
友則「そうかなぁ~」
貫之「そうだ!」
友則「ねぇ貫之」
貫之「説教なら聞かねぇ」
友則「『今日よりも』って思うのはいいことだよ」
貫之「………」
友則「でね、もっといいことがあるよ。それは、『今日一日も』って思うこと」
貫之「………」
友則「ね」
貫之「………聞かねぇ!」
友則「はい、はい!」

何もかもお見通しな従兄。頭の上がらない貫之。いつもの風景です。

平安時代の官吏の出勤時刻は季節により異なります。
このお話は現在9月なので、だいたい朝7時~7時半までには出勤する必要がありました。



クリックで拍手お返事。↓
皆様いつもありがとうございます☆(^-^)/
[READ MORE...]
バトンいただきましたー。
2012年10月15日 (月) | 編集 |
リンともの八少女夕さんからいただいたバトンです☆


【あなたは田舎の人ですか?バトン】

Q1 いきなりだけど始めます!!
A1 始められます!!

Q2 時々猟銃の発砲音が聞こえる
A2 それはあれですな、農作物の被害防止のためというやつですな!聞こえます。予告がある場合とない場合があります。予告してくれ。威嚇射撃とはいえビックリすることもあるんだ。

Q3 近くにコンビニが無い
A3 ないです。車出さないと行けない。我が家から一番近いのはファミマとミニストップですが、ファミマは東でミニスは西。どうしろと。

Q4 電車が1日数本
A4 彩の国民の星・東上線☆最寄り駅は最大で1時間に6本で全部急行ですが、この駅から乗るとほぼ各駅停車だ!(笑)

Q5 春にカメムシが大量発生する
A5 春…?秋にも出ますね。大量ってどんなよ(^ ^;)。いつも単体で見かけます。

Q6 窓開けると虫が入ってくる
A6 やつらは夏にやって来ます。網戸を装着してもどこからか入ってきます。迎え撃つのはなかなかに大変。

Q7 夏の夜カーテンなどをかけないと窓に虫などがいっぱい
A7 カブトムシやクワガタのほかに、図鑑に載ってないのもよく出ます。自然は奥深い。

Q8 水道水が飲める
A8 飲めます。井戸もあります。井戸水は、湧かさないと飲めないけども。

Q9 アニメが最終回まで放送されない
A9 されます。

Q10 夏、田んぼから蛙の大合唱
A10 夏の風物詩。ちなみに春はウグイスの声、秋は落ち葉の音、冬は木枯らしの音しかしない件。

Q11 夜、外が暗すぎて怖い
A11 街灯少ないので月光浴し放題、天体観測し放題です☆ 外出するなら白い服装で反射板&ライト必須。自転車のみなさん無灯火運転やめましょうね。あれほんとに危ない。

Q12 これで終わりです!
A12 おお。

Q13 ありがとうございました!!
A13 ありがとうございました!


以上、山に囲まれた盆地の現場からお伝えしました(笑)。
田舎住まいの義務として手つかずの自然を推しています。
春はタケノコ、秋は栗と柿、四季を通して山菜が採れるよ!
あと田んぼや畑の日陰の無さはパない。慣れない人が真夏に来たら確実に行き倒れるレベルです。
水分と帽子と日焼け止め大事。

田舎住まいの方や興味のある方、ぜひぜひやってみてくださーい。一緒に「あるある」言おうぜ!


tsurayuki47.jpg※クリックで大きくなります
「貫之1111首」歌合編その20。19はこちら

翌朝。一子に何度か起こされた記憶はあるものの、ほとんど徹夜したのでグロッキー気味の貫之。

萩「ひどい顔ね」
貫之「頭いてぇ。体重い。蝋の匂い嗅ぎすぎて気持ち悪りぃ」
萩「言わんこっちゃない。仕事は?」
貫之「うー…」
女房「とのー、お従兄様ですよ」
貫之「通してくれ。あ、いや、東対で待たせ」
女房「もういらしてます」
貫之「てくれ。…マジでか」
友則「マジです」

友則が迎えに来てくれました。さて貫之、無事に出勤できるでしょうか。
(ちなみに一子はすでに出勤済み。舎人の朝は早いですが女孺の朝も早いです)
秋思う故に秋あり。
2012年10月12日 (金) | 編集 |
前の職場の先輩が久し振りにメールをくれて、
「メット展のチケット送ったから行きな~」と言ってくださった。ひゃーい☆
というわけで12月までの楽しみがひとつ増えて小躍りしているゆさです、こんばんは。
(そしたらうちの母親が横から覗いてきて「あたしにもちょうだい」とか言い出した。えー)

今日は美容院で髪をバッサリ切ってベリーショートにしてきました。
朝晩が涼しくて過ごしやすい季節になりましたが、これから冬に向けてもっと寒くなるので
今のうちにいっぱい切っておけば冬には肩まで伸びているだろうという作戦です。
しかし頭が軽くなったなー☆
切る前は肩に髪がついてくるんと丸まってしまっていたのです。
で、毎回、髪を切るたびに美容院の椅子の周囲に落ちた髪を見るのがお約束になっていますが
なんか、人間の頭ってあんなにいっぱい髪をくっつけているんですね。。
あれ絶対肩こりの原因のひとつになっていると思うな…。
(長ければ長いで、髪型とか色々試せてそれなりに楽しいとは思うのですけども)
ともかくもこれで、しばらくは朝の忙しい時間に髪型に悩むことがなくなりそうです。

よっしゃ明日は川越だから着物着ていくぞー☆

そういえばtwitterで複数の人が「面白い」とつぶやいていたので
美容院の帰りに本屋さんで『昭和元禄落語心中』の1巻を買ってきて読んでみたのですが、
おお、うん、これは、確かに、面白いぞ…!
いつも思うのですがITAN作家陣のストーリーの実力は異常。ぐいぐい引っ張られました。
現在3巻まで出ているそうなので後日買ってこようと思います。
あ、あと来年のBS時代劇で高橋克彦氏原作の『アテルイ』をやるそうなので
同じ高橋氏の『風の陣』もそれまでに読み切っておこう!
先日やっとこさ最終巻に辿り着きましたよー長かったきつかった。
少年時代の田村麻呂とアテルイがかわいすぎてもー2424がとまらない!

ところで、ちょっとした予告なのですけど
夏にイラストコンペがあったアルス画房さんから冬のポストカード展に誘われておりまして、
現在もそもそと作業中です。
できれば2枚描くのを仮目標にしているつもりですがどうなることやら。
詳細が決まったらお知らせいたしますー☆

あとジブリの新作映画の発表が年末にあるらしくって、それも楽しみにしているのですけども♪
というか、もはや楽しみすぎて発狂して死にそう。
(いやそんな理由で人がホイホイ死んでいたら天国も地獄も渋谷ヒカリエ並みの大混雑だよ)


できることから。※クリックで大きくなります
「貫之1111首」歌合編その19。18はこちら
深夜。
「わたし明日早いから」と先に寝てしまった一子の隣で
ろうそくを灯し、夜具をかぶって紙背に歌を書きまくる貫之の図。

萩「根詰めるとバテるよ、歌人さん」
貫之「うるせぇ」

今日よりも、もっと今日よりも。貫之の奮戦です。
(ちなみに紙背とは裏紙のこと)
友よ、もっと快い、歓喜に満ちた歌を歌おう。
2012年10月09日 (火) | 編集 |
今年もNコンこと、NHK全国学校音楽コンクールが無事に終わりましたねぇ♪
中学校の部の中継は毎年リアルタイムで観ております。ゆさは中学の頃に合唱部に所属していたので。
(詳細はこちら
今年は金賞が会津若松第四、銀賞が郡山第二、銅賞が鶴川第二と豊春でした♪
うおお豊春やったあ!来たれ埼玉の星!震えるぞハート!燃え尽きるほどヒートオォッ!!
(そいやジョジョのアニメ初回観ましたが雰囲気あって良かったです)

しかし金銀で福島県がワンツーフィニッシュという…やっぱり常連なだけあって強いなー。
郡山は去年まで4年連続金賞だったのですが、5連覇はならず。
心中察するに余りあります。悔しいだろうな。
ただ、会津若松が金賞というのはわたしも納得だったわけでして。
なんというかなあ、全体的な完成度が高くて、安定感のある曲に仕上げてきたんですね。
郡山のようにぞくっとするほど綺麗ではないけど、聴いてて一番心地よかったのが会津でした。
毎年金賞をつかむ学校を見ていると、安定感のあるところが受賞しているような気がする…。
極端ではないけど惹きつけられる歌を歌う学校、とか。
いや、でもほんと、郡山の歌は美しかったよ…!
ハモリも音程もさることながら、何より、歌声が透き通ってた。
毎年思うのですが、ああいうところが郡山の真骨頂だと思います。

今年の課題曲の作詞作曲はYUIさんで「fight」でした。
明るくさっぱりした曲調。
曲の後半で手拍子をしていたのは武庫川と筑紫女学園でしたな。
楽譜に何か書いてあるのかわからないけど、たぶんアドリブだと思う。他校はしてなかったので。
あ、郡山は指パッチンをしていました。あれもステキ。

自由曲は出場校が好きな歌をチョイスするので、毎年何が出てくるか楽しみなのですが
個人的に好みだったのが筑紫女学園と豊春の自由曲です♪
・筑紫「女声合唱組曲『わたしは阿国』」から『旅』
・豊春「出雲国引き伝説による混声合唱のために」から『国来(くにこ)、国来よ』
両方ともゆさの趣味的にドツボな選曲だったこともあるのですが、
見ても聴いても楽しい曲でした。
タイトルからもわかるように、そこかしこに郷土芸能の香りが漂っていました。
特に豊春は、伴奏に鼓と鈴とリコーダーを使っていて、ソロも謡のようでした。斬新な試み。
これオペラとかでやったら盛り上がるかもしれない。
豊春は全日本の国大なら常連校ですが、Nコンの成績はどうだったっけとぐぐったら
今年で2回目の国大だったらしいです。2回目で銅賞!おめでとう~☆(身内びいき)

昨日までNコンサイトでコンクールの動画が公開されていたのですが、現在はリンク切れてます。。
そのうちNコン on the webで今回の様子とか公開されるといいな…。


月明かりふんわり落ちてくる夜は。※クリックで大きくなります
「貫之1111首」歌合編その18。17はこちら
夕食後の夕涼みにて。

貫之「一子」
一子「なに?」
貫之「わるかった…歌、見てもらったのに」
一子「こういう日もあるわよ。お疲れさま」
貫之「…あのさ」
一子「なに?」
貫之「おまえんとこ、近々、歌合あるじゃんか」
一子「あるわよ」
貫之「手伝う」
一子「ありがと」

月明かり、星のまたたき、ひやりとした風、虫の声。静かな静かな、初秋の夜です。
絵馬の鳴る音。
2012年10月06日 (土) | 編集 |
半月くらい前からいつ行こうかなー…とか呑気に構えていたのですけれども
ふと、地元の映画館の上映スケジュールを調べたら思ったより少なくなっていたので
泡をくって先日、仕事の帰りに映画『天地明察』を観てきました。

個人的な目的は関孝和(as市川猿ちゃん)と久石譲さんの音楽だったのですが(笑)、
全体的に笑いあり涙ありのたいへん幸せな映画でありました。
やっぱり上映しているうちに観てきて良かったです。

以下感想↓大いにネタバレを含みますのでたたんであります。
大丈夫な方はクリックしてどうぞー☆
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ミュージアム・シアター。
2012年10月03日 (水) | 編集 |
先日、サントリー美術館と東京国立博物館をはしごしてきました♪
サン美の「お伽草子展」は後期もリピートする予定なので、感想は後日まとめて書くとして
今日は東博で見てきた催し物について書いてみることにします。

東博に行ったのは、先月まで公開されていた菱川師宣の肉筆画「見返り美人図」に会うのが
一番の目的だったのですが。
チケットを買って本館に入ったら、展示室の一角に人だかりができていまして
おや何だろうと思って近づいてみたら、
縄文人の格好をした役者さんが、20人くらいの親子連れに囲まれながら
縄文土器や縄文人の生活についてあれこれ説明をしていました☆

役者さんが「縄文土器で何が作れると思う?」と誰にでもなく問いかけると
ひとりの男の子が「カレー!」と答えて「カレーか!」と笑いが起きていたりして
とても和やかな雰囲気で楽しそうだったので、しばらく後をついて見学していたら
縄文人の次はお釈迦様、お釈迦様の次は横山大観&岡倉天心と
何気に豪華キャストによる展示品解説が行われまして。。
特にお釈迦様は子どもたちが大喜びでしたねぇ。
例によって、壁際に静かに立っていただけの仏像がいきなりニコッと笑ったかと思ったら
ぴょんと台座から降りてきてしゃべり始める演出でしたから(^ ^)。
役者さんもかなり仏像になりきっていて面白かったです。
ゆったりした速さで、急がずに、子どもたち一人ひとりの顔をみて解説されていました。
仏像の髪型について、「これは螺髪といって、長い髪がひゅるひゅるひゅるっと丸まっているのです。
決して、パンチパーマって言わないでくださいね♪」という説明がされると
やっぱり笑いが起きていました。。
役者さんが「ひゅるひゅるひゅる」って言うときの声色が妙に甲高くて、
そこもお茶目で楽しかったのですけれども。

(何のイベントだろうと帰宅してぐぐってみたら、「トーハク劇場へようこそ」というタイトルの、
親子向けのワークショップだったことがわかりました。
わたしがたまたま訪れたのがその時間だったので、偶然、見ることができたみたいです。
何だか得した気分~*^ ^*)

師匠と弟子。
館内の照明と手ぶれのためはっきり写りませんでしたが、横山大観と岡倉天心。
風貌からファッションに至るまで再現率100%です(笑)。
もう~何て素敵な役者さんたちなんだ☆
この後、子どもたちに囲まれて一緒に記念写真を撮っていました。いいなーいいなー。

縄文人とお釈迦様も撮りたかったけど、早々に退散してしまわれて撮れなかったー無念。
特にお釈迦様は本当にみものでした…あのお姿で博物館の中を駆け抜けていくんだぜ…!
最高です。

かの地は元気です。
大観が説明していた茨城の五浦の絵。真ん中にちょこんと六角堂が描かれています。
再興前の日本美術院の活動地ですな~。

この六角堂は去年、あの日のために一度なくなってしまいましたが、
半年前に再建されて現在は一般公開されていますね。
再建のため多くの人々が力を尽くされたそうです。胸熱。
これからも微力ながら応援し続けていきたい。
(そういえば日本美術院は再来年に再興100周年を迎えますな)

くるり。
斜め45度から彼女を観察する会。もとい、見返り美人図☆
わりと大きめの絵というイメージが勝手にあったのですが、想像よりも小ぶりでした。
壁掛けカレンダーくらいの大きさかも。
教科書や切手やポスターなどで頻繁に見かける、とても有名な絵ですけれども
実際に見るのは初めてでドキドキしながら会いに来ました。
浮世絵の先駆けになった絵が目の前にあるとか、しかもそれが肉筆(←ここ重要)だとか
ちょっと冷静じゃいられなくなってべったり張りついて見てきてしまった。。
この振り返り具合が絶妙なんだよなー。
ボッティチェリ「ヴィーナスの誕生」のヴィーナスのポーズと理論的にはおなじで、
実際にこの振り返り方をしようと思っても絶対にできないんだけど
でもリアルな振り返り方だと絵にならないっていうか、
絵だからこそ綺麗に見えるポーズなのですよね…。
紅地に菊&桜模様の着物がよく映えていると思う。

きらきら☆
個人的にツボだった扇の展示♪
一番手前は酒井抱一です。画題は秋の草花でタッチも日本画っぽくて雅なのに
さらりとした筆遣いだから粋な感じもする。
この何ということのなさが抱一の魅力だなぁと思います。

あ、そうだ。現在東博では、トーハク仏像選手権なるものが開催中です☆
現在本館にて展示中の、140周年特集陳列の仏像の中から
お気に入りの仏像に投票することができるというもの。
わたしは十二支の顔をした十二神将立像(今回展示は未・戍・辰・巳・申神の5柱)が
気に入ったので投票してみました。
この神将さんたち、みんな子どもの背丈くらいだったりします。
ちっこいのがいっぱい集まるとそれだけでパワーがありますなァ。
あと、文殊菩薩立像の髪型とかもかわいくて素敵だなと思いました。

他にも、帝室技芸員からの寄贈品とか、徳川家の和書とか、
江戸後期の京都の絵師たち(池大雅ばっかりだった^ ^;)の展示などもありまして。
秋の特別公開として各界から寄贈された品々の中に
紀貫之筆と伝わる古筆と、壬生忠岑の和歌入り肖像を見つけて狂喜乱舞していました♪
ひゃーなんてタイムリーな。
そして高円宮コレクションの根付は本当すばらしいな!
以前から買おうかどうしようか迷っていた図録をとうとう買ってしまったよ…しあわせ。


率直な批評。※クリックで大きくなります
「貫之1111首」歌合編その17。16はこちら
歌合に出した短冊を2人にわたして、そそくさと御簾に隠れる貫之の図。

「“誰が秋にあらぬものゆゑ女郎花なぞ色に出でてまだき移ろふ”」

一子・萩「「………」」
貫之「なんか言えよ」
一子・萩「「負けたんでしょ」」
貫之「………」
萩「なんか言いなよ」
貫之「ハモるなよ」
萩「自覚はあるんだ。なら、いいんじゃない」
貫之「………」
萩「今日はもう寝たら」

優しいんだか率直なんだか容赦ないんだか、よくわからない女子たちでした。続きます。