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2013-02-27(Wed)

現代の10の青い幻燈。

先週からBSプレミアムで放送中の「80年後のKENJI~宮沢賢治 映像童話集」を観ています。
今年で没後80年を迎える宮沢賢治の作品を、実写やCG、手描きアニメ、コマ撮りアニメなどで
映像化した作品集です。
ほとんどが短編で、タッチの異なる作品が連なっているので面白い~。
30分が毎回あっという間です。

「シグナルとシグナレス」かわいかったーこけしのようなキャラデザでした。
背がちっちゃくて色白でクルクル動き回る2人が愛くるしすぎる。
ラストの星の海の中でシグナルとシグナレスが交わす会話がすごく好きです。
賢治の星空描写は天鵞絨とか黒曜石とか霧の火とか、美しくていいなあ…。
「春と修羅」「雨ニモマケズ」は、岩手の風景映像や写真のスライドショー+朗読。
字幕も出ていたのですが、フォントがなよなよっとしてて、どことなくやさしくて
心地よい雰囲気でした。
「やまなし」はフランス語が混じっていたな…いやフランス語わかんないけど…
でもフランス語というのはわかった…なんとなく…。

「注文の多い料理店」はきっと怖いだろうと予想しながら見ましたけど、
覚悟していても怖かったです(苦笑)。
猟師たちが部屋をひとつひとつ進んでいくだけでドキドキし、
注文ひとつひとつにハラハラしていました。
クライマックスでは本物の猫が「ガタガタッ、ガタガタッ」と音を立てながら
狭い廊下をむりやり突き進んでこっちへ向かってくるカットがおそろしく迫力満点で
「ギャーー!怖!」って心臓がジャンプしたよ。
すごかった…目がまっ黒で瞳孔がカッと見開かれていた。あれはハンティングの目つきだ。
そういうときの猫は無表情なので、それがまたさらにおっかない。
賢治は猫もよく作品に登場させますけれども、注文の多い料理店の猫の怖さは
ほかの作品の猫にはないような気がします。
ちなみにわたしが賢治作品で好きな猫は「猫の事務所」と「セロ弾きのゴーシュ」の猫。
ゴーシュの猫の「これおみやです、たべてください」は最強の萌えゼリフです。個人的に。

モノクロアニメーションだった「なめとこ山の熊」の中の
熊の親子が夜の原っぱでひきざくらの話をしているシーンに、
映画『千と千尋』で千尋が沼の底駅から銭婆の家に向かって歩くシーンの音楽が流れていて
何気にテンション高かったです♪
静かなピアノの旋律がぴったりでした。
沼の底駅の音楽は個人的にもすごく好きなので嬉しかったなー。
…とか思っていたら、その後も不思議の町の音楽とかオクサレ様の音楽とかめっちゃ流れて
なんかもうストーリーどころじゃありませんでした(;´∀`)。
いや、ストーリー知ってるから別にいいんだけど。。

「月夜のでんしんばしら」がすげぇ明るいメロディでひたすら感心しまくりました。
賢治本人が作曲した例のメロディだったのですが、映像つきで聴くとインパクトがすごい。
(見終えた後しばらくはあの映像が脳内をエンドレスで回っていた)
映像がかわいい人形アニメーションだったので、
かわいさが増幅されてめっちゃ楽しくて口開けて見ちゃった(笑)。
オルガンと鐘と笛をミックスしたような音楽で、でんしんばしらがみんなブッカブッカしてた。
あれちょっとツボでしたね…なぜブッカブッカさせたしパンタグラフさん…(*´ω`)。
NHKみんなのうたみたいで素敵でした。
あと、電気総長が原作通りに元気なおじいちゃんでした。
賢治はこの電気総長のような人物をしばしば物語に出しますねぇ。
(態度がでかくてものすごい知識を持ってて、誰かが止めなければしゃべり続けるタイプ)
総長の顔のパーツ、積み木のような寄木細工のような造形ですごくかわいいんですけど
あれあんな大声出したらポロッとかいって落っこちてしまわないだろうか。

「よだかの星」…泣いちゃう…。
賢治の作品の中でも読むと一番心が痛くて、それでも読んでしまうのがこの話だなあ。
(我が家ではよだかの星を涙腺デストロイヤー童話と呼んでいる)
「薤露青」に出てきた緑の部屋が、ナウシカの秘密の部屋のようでドキドキした。
大橋トリオさんの音楽がゆったりと流れていて良かったです。

来週はいよいよ「銀河鉄道の夜」ですね!太賀くんと染谷将太くん、楽しみです。


青から白い鳥になるのよ。
よだかに見入る母にゃんこ。


(そしてそこからチャンネル変えて爆問学問の東京国立博物館特集を見ていたのですが、
何の前触れもなく太刀銘安綱、つまり童子切安綱の展示ケースがパッと映って
え、安綱?安綱!えーーーーーーっ!!てなって
その前後の説明ほとんど聞いてなかった(^ ^;)。
源頼光が酒呑童子の首を切り落とした太刀ではありませんかー。
北野天満宮にある安綱(鬼切丸)は以前見たことがあるけど、東博にもあったんだ…!
(ちなみに鬼切丸は渡辺綱の持ち物で、茨木童子の腕を切り落としたというアレです)
安綱の画像は東博の館蔵品画像検索で見られます。→こちら
他にも爆笑問題が文化財の修復現場に入って、
大河ドラマで使われている小判を借りてきて成分をスキャンとかしてて面白かった☆)



青天の霹靂。※クリックで大きくなります
「貫之1111首」古今集編その2。1はこちら
貫之が友則邸にやってくると、すでにいつもの面々が揃っていました。
友則「これなんだけどねー」

友則が出してきたのは左大臣・藤原時平からの手紙でした。
そこには「すぐれた歌を集めて選集を作ってください。
いきなりやるのも大変だろうから、まず過去や現代の歌集や家集から選び出してください。
形になったら持ってきてください。わたしから帝にお見せします。
責任者は、大内記紀友則どのとするように」という内容のことが書いてありました。

躬恒「…えーと、これってまず、適当に歌をまとめて、大臣にお見せするってことですよね」
友則「そうだね」
躬恒「で、いいものができそうだったら、帝から正式に編纂命令が来ると」
友則「そうだね」
貫之「…で、これ、おれたちがやるの?」
友則「だね」
貫之「………えーーーーーっ!」
忠岑「おそ」

万葉集以来ほとんど例のない、とんでもない話が降ってきました。続きます。
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theme : NHK
genre : テレビ・ラジオ

2013-02-24(Sun)

スタンドアローンコンプレックス。

荻原規子さんの『RDG(レッドデータガール)』シリーズ全6冊を読み終えました。
1巻の刊行が2008年だから6年かけて読んできた計算だなー。
長いような短いような。

荻原さんは基本的に本のタイトルを漢字でつける方なので、
今回のタイトルを最初に見たときは正直、まばたきしました。あら珍しいって感じ。
しかし紐解いてみると、物語の底辺には日本史のDNAがガッチリ流れて
そこに学校・生徒会・馬・犬・カラスという荻原文法も組み込まれていて
ああいつもの荻原さんだって思った(笑)。
髪を結ぶことが封印だとか、髪を切る行為とか、お化粧の意味とか、供物が持つ力とか、
強い気持ちで発せられた言葉は相手を縛るとか、笑いが破邪につながるとか
昔から言い伝えられてきていることをうまくからませてストーリーに息づかせている点が、
いつものことながらすごいなと思います。
「言い伝えが実際に起こるということがどういうことか」を実感させてくれるというか、
現代、今まさに目の前で起きたらたぶんこうなるだろうっていう手触り感とか
そういうのがひしひしと。
古刹の廊下を靴下や裸足で歩くときの、あのヒヤリとした感触のような感じがしますねぇ。
CLAMPの『xxxHoLic』とかもそうだけど。

泉水子が超がつく引っ込み思案な子というのも、歴代の荻原ヒロインから考えるとなかなか新鮮で
センセーショナルだなって思ったのですけども、
世界遺産候補になるという点でやっぱりセンセーショナルだった(笑)。
強い力を持って生まれたがゆえに周囲から追われるというのは荻原主人公の宿命ですけども
囲われて守られる対象になったのは泉水子が初めてじゃないでしょうか。
(あとメガネっ子ヒロインも初めてですね)
考えをまとめるのが苦手で、何か言うたびに後悔するっていうのも
歴代のヒロインにない特徴だし。
(たぶん狭也や遠子が泉水子と会話したら絶対に長続きしないと思う(^ ^;)。
あえて会話できるとしたら苑上くらいかな…)
しかし色々経験するうちにやり方がわかってきたらしく、話が進むごとにどんどん言動が強気になって
しまいには学校を自分フィールドで覆うまでに力をコントロールできるようになって、
「高校生活を送る間は、高柳くんに隠れ蓑にになってほしい」と言い出したときは
強かになったなぁこの子!ってちょっと感動した。
ただ、精神的にも社会的にもまだまだ子どもな部分がある子なので
アンジェリカが「チーム姫神」案を言い出したときには
(実際の名付け親は真夏だけど)、そ れ だ …! と思って安心しました。
深行、宗田きょうだい、生徒会、山伏組織、玉倉神社の人々、(あと戸隠とか、たぶん陰陽師もだよね?)
いやー最強の布陣やわ…。
その例えが紀伊山地であるところもまた荻原さんらしい。

ツンツンの深行が、泉水子に対してどうデレになっていくかというのが
読み始めた当初はものすごく気になっていましたが(笑)、
わりと最初から最後までツンツンな秀才男子だった感じですね。
頭脳明晰で社交的だけど、そんなに周囲に対して簡単には気を許さないっていうか
自分が確信を持っていないことや、いい加減なことは言わない子という印象もありました。
泉水子に何か説明するとき…たとえば忍者について尋ねられたときも
「どこまでさかのぼって忍者と呼ぶかによる」っていう言い方をするし。
親がああだからか、人間不信こじらせ系男子のようなセリフもあったけど
本人の諦観の方がまさって、結果的にはそんなに深刻ではなかったような。
泉水子の言動や行動が何から何まで自分とは違いすぎているために
「わけわかんねぇ」とかぶつぶつ文句言うことが多かった深行ですが、
彼女の傍で色んなこと(ほとんどが神霊系)を経験したり
姫神に振り回されたりしていくうちにあれよあれよと柔軟性が身に付き、
しまいには泉水子の頭を小突くまでに寛容になっちゃって
ついにここまで来たかみゆっきー…と思っていたらラストシーンでさらにびびりました。。
そうだったそうだった、最初からデレるなんて荻原ヒーローにはありえないけど
デレたら最強なのだった。。
とはいえ、きっと今後の泉水子と深行の関係も、今までがそうだったように
だいたいつかず離れず的な感じで続いていくんじゃないかと思います。

三つ子の宗田きょうだいの、一筋縄ではいかなさ加減もリアリティがあるなあと。
真響は明るくて、真夏はのんびりやで、真澄はマイペースで、3人とも頑固(笑)。
普段はものすごく仲良しで、気の置けない会話もポンポンできるけど
だからこそ感情的になりやすい部分もあって
そうなったときの修復は泉水子と深行の関係以上に難関だったりする。
真夏がよく言う「真響がひとりで、おれと真澄が半分ずつ」っていうのは
生物学的な考えからきているんだろうけど、もっと根本的なところもあるんだろうな…。
しかしそんな3人が、泉水子や深行がピンチになるとあっという間にまとまるのが
すごくわかりやすいというか、
自分の身近な誰かのためになら損得抜きで動ける子たちっていうところが好きです。
「あの2人の気持ちが一つになると、おれは無敵だよ」って言う真澄は
最高にかっこよかった。

姫神がああいう性格なのは何でだろうと思っていたら、
紫子さんの性格が染みついたからというのが何とも。。
何だろうその、『CCさくら』のケロちゃんが長いこと大阪で寝てたせいで
大阪弁がうつっちゃった、みたいな理由は。。
じゃあ姫神も泉水子の髪型をかわいいと思っているってこと…?(笑)
紫子さんは謎を明かすどころか、ネズミ算式に増やして去っていく人でしたな。
この物語で一番謎な人は誰かと問われたら、躊躇なく姫神じゃなく紫子さんと答えます。
姫神はカオスだけど、正体がわかってしまえばあれほどわかりやすい人もいないような。
あとは出現地点と日時さえ予測できれば…(笑)。

あと紫子さんの、「語尾がだ・である調で、強い霊能力を持っていて、
普段は家に全然いない」っていうお母さん像は
『結界師』の守美子さんに似ているな…とふと思いました。
主人公から離れて仕事しているけど、
その仕事が結果的に主人公や家族を守ることに繋がっているのも共通しているなあと。
いや、紫子さんと守美子さん、根本的な性格は全然違うんだけど。

ラストを読んで「この話、ここで終わってるけど、色々なことが始まったばかりだなあ」とか
ぼんやり考えましたら、
あとがきで荻原さんも同じようなことを仰っていて笑ってしまった。
「泉水子も深行もスタート地点の足場を固めたに過ぎない」。そうそう、そんな感じです。
というか、あとがきを読んでも思ったけど、荻原さんって『空色勾玉』の頃から全然ブレてないなー。
神話や民話や伝承を踏まえつつ自由に遊んでいらっしゃるよね。
鳥彦に始まるカラスたちはヤタガラスが原型と聞いて、やっぱりそうかと。

あと、このシリーズの表紙イラスト(酒井駒子さん画)はいつも泉水子がピンで飾っているのですが
5巻までの泉水子が横顔だったり何となくうつむきぎみなのに対して
6巻の泉水子は正面を向いているんですね。
こちら(読み手)と目を合わせることができるようになったのですねー(´ー`)。
そういう部分もすごく「スタート地点の足場を固めた」という感じがしました。
「もうちょっと生きよう」という顔なのかな。


「昔から伝えられた物語というのはみんな、じつは、はじまる前までの話なんですよ。
ほんとの人生というのはメデタシメデタシの後からはじまってくんですね。
(中略)あんたがたが自分で体験しなさい。物語はここで終わります。……
だけど要するに、子どもに対して、そういうふうに(メデタシメデタシで)やっていけるもんですよ、
というはげましなんですね、じつは」
(「漫画の手帖」10号、宮崎駿の発言より)



そしてお待たせすぎっ!って感じ満載ですが、本日からようやく開始です。
そっくりさん。※クリックで大きくなります
「貫之1111首」古今集編その1。前回までのお話はこちら
902年、春。
御書所預(図書館長)になった貫之のもとに、使いの童子がやって来ました。

童子「こんにちはー」
貫之「あれっ、おまえ…」
童子「お初にお目にかかります。友則さまの使いで参りました」
貫之「???…えっと、前に会わなかったっけ」
童子「橘と申します、以後お見知り置きを。主人から言づてがございまして」
貫之「なんだ」
童子「本日退庁されましたら、この文に書かれているものを持って邸までお越しくださいとのことです」
貫之「え、だってあいつ、風邪ひいて寝込んでるって」
童子「おっしゃる通りなのですが、今はお目覚めです。落ち着いたとのことで」
貫之「そうか…。わかった。行くと伝えてくれ」

さて友則は何の用事なのでしょう…。続きます。
ちなみにこの童子、過去に出てきたこの子と似ていますが別人です(笑)。

theme : 読書感想
genre : 本・雑誌

2013-02-21(Thu)

かにと九条通の旅その2。

前回記事に引き続き、京都旅行のレポです♪
今回は九条通の様子をお届けします。

あるじなしとて春な忘れそ。
東寺の講堂の近くにあった盆栽。紅梅が咲いています。はーるよこいっ。


以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開閉しますのでどうぞ☆

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theme : 京都旅行
genre : 旅行

2013-02-18(Mon)

かにと九条通の旅その1。

週末に友達と京都へ旅行に行ってきました♪
1日目にバスツアーで網野の間人(たいざ)ガニを食べに行って、2日目は九条通で遊んできました。
今回次回とレポしたいと思います。


カニのお宿!
夜行バスで朝6時に京都駅に到着、7時半に駅から出るバスに乗って
そこから約3時間揺られて日本海側、丹後の網野へやって来ました。
写真は、目当ての間人ガニが食べられる海辺のお宿です。ひゃっほーいい天気!

以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開閉しますのでどうぞ☆

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theme : グルメ♪食の記録
genre : 旅行

2013-02-12(Tue)

冬の来訪者。

「スイスのなまはげ」なるものが気になっています。


お面を被った人たちが雪の中をぞろぞろやって来て、家々を訪ね歩くという
スイスのレッチェンタールで毎年2月に行われるお祭です。
キリスト教が伝わる以前の宗教と、悪魔祓いの風習と、カトリックのカーニバルの風習が結びついて
現在の形になっていったそうな。
毛皮を羽織り、カウベルをガランゴロンと派手に鳴らしながら練り歩く様子が
秋田のなまはげとそっくりということらしい。
うん、これはそっくりだ。
あと、ヒマラヤの雪男のようにも見えます。蓑じゃなくて毛皮着てるからかな(笑)。

動画の途中で、お祭のお面(チェゲッテ)を作っている職人さんが
すごくステキなお話をなさっている雰囲気なんですけど、ドイツ語全然わからない(泣笑)。
ひとつひとつ木彫りの手作りなのですね。
迫力のあるお面には神様のような畏敬の念を感じるけれど、どこかユニークでおかしみもあって
じーっと見ているとかわいく思えてくる不思議。
目がね、怖いけど気になる。何となくあたたかい感じがします。なんででしょうね。

しかしこんな大きいお面の人が大勢のしのし歩いていたら大迫力だろうなー。
お祭の最中には、ふいに村人に近づいてきてガバッと抱えられたりして
驚かされることもあるようです。
やばいどんどん興味が出てくる…( ̄▽ ̄)ニヤリ
スイスのお祭というとアルプスの少女ハイジやアルベール・アンカーの絵のような
牧歌的なイメージがあったのですが、
チェゲッテ祭はすごく躍動感があって楽しそうで、ナマで見たいお祭のひとつになりました。


ちなみに、秋田のなまはげと似たような風習はスイス以外にもあっちこっちにあるらしいです。
こちら
ハンガリーとブルガリアのお祭見てみたいなあ!


そして秋田にも先日、なまはげがやって来ましたね☆

男鹿市のなまはげ柴灯まつりです~太鼓かっこいい!
今年はお祭50周年を記念して、総勢50匹のなまはげさんが登場したそうです。

なまはげ役の人たちがお面を受け取るところで「なまはげ入魂」ってテロップが出てへーって思った。
「被ることで何者かに変わる」という点では、やっぱり面って魂なんだな…。
なまはげが着ている藁をもらって身に着けておくと、その年は無病息災で過ごせるそうな。
方相氏や鍾馗に代表されるように、おっかない顔をしたものからは病気も逃げていくのですね。

なまはげもまだ本物を見たことがなくて(遠野の博物館で衣装は見たけど)、
いつか見てみたいです。


そういえば先日、ロシアに秋田犬が贈られて、お礼にと秋田にシベリア猫がやって来ましたね☆
秋田県知事が「ミール」と名付けて、知事公舎で暮らすことが決まったとか。
写真を見たらすばらしいモフモフっぷりで、抱きしめたくてキュンキュンしました(≧∀≦)。
モフモフはジャスティス!
県知事はかなりの猫好きらしくて、
ミール君を迎えるにあたっての記者会見や贈呈式の様子をネットで見ましたが
もう、キラッキラした笑顔で大興奮されていてすごく微笑ましかった(^ ^)。
ミールはロシア語で「平和」「世界」という意味だそうな。

ミールといえば、1986年に打ち上げられ2001年に大気圏に突入してその役目を終えた、
ロシアの国際宇宙ステーションの名前もミールですね。


週末に京都へ旅行に行ってきますので、ちょっこし留守にします。
twitterには出没している予定です☆( ´ ▽ ` )ノ

theme : 伝統芸能
genre : 学問・文化・芸術

2013-02-09(Sat)

さあ、あなたの暮らしぶりを話して。

中野三敏さんの『江戸文化再考』を読んでいます。面白い。
意識、無意識に思っていた疑問が次々解かれてスッキリします。
江戸の人々の思想とか地理とか、物の見方とか、普段何を考えて何をどうとらえていたか。
こういう視点の本がずっと欲しかったので読めてよかったです☆

近現代の江戸評価…「近代主義的に評価できる部分を摘まみ上げて、それだけを評価してきた」とか
頷けすぎて。。
新時代は旧時代の否定から始まるという例に漏れず、近代人は江戸を江戸に即して眺めることをせず、
「近代的に見て」評価できる文化や芸術、学問、エコ生活術などを
ピンセットでつまみ上げるようにピックアップして、他の部分はほとんど見てこなかった。
でも、そういう姿勢にはそろそろ終止符を打って
近現代から見て良いところも悪いところもひっくるめて江戸時代というものを理解しようという
姿勢を持つべきではないか…と中野先生は仰っていて、
昨今の江戸ブームに対してわたしが感じていたことが具体的にズバッと言葉にされていて
ものすごくスッキリしました。
いや、江戸ブームに限らず、平安ブームや戦国ブームに関しても同じことが言えるんだけど。

世界についてのとらえ方も、江戸の知識は遅れていたと言われがちですけども
当時の大名たちは日本地図や、翻訳された世界地図をきちんと所持していて
世界の大陸や海について十分に知っていた…ということも
ああやっぱりそうだったんだなぁと思えてホッとしました。
貿易拠点が長崎に限られていたとはいえ、
江戸中期には庶民も海外文化に触れられるイベントが各地で行われていましたから
大名たちが世界に目を向けるのも自然な流れだよなって思っていたので
裏付けされて嬉しい。
さらに、司馬江漢の弟子に片山松斎という御家人がいて、蘭学にも詳しかったらしいですが
この人が書いた本の中に「古事記や日本書紀に書かれたことは世界の開闢だと言う人がいるが、
あれは日本の開闢であり、世界の開闢を書いたものではない。
また、日本は中国より遅れているという人がいるけれど
それは日本の傷ではない。たとえ逆であったとしても名誉でも何でもない」という内容のことが
あっさり書いてあったりするとか。
中野先生はこれらを、江戸の封建制を考えるうえで大きなポイントになると仰っていて
わたしもすごくそう思いました。

お江戸の思想史の章が目から鱗でしてな…。
江戸時代の思想の中心だったのは朱子学と陽明学ですが、
その陽明学の中の、特に狂について。
狂というのは頭がおかしいという意味ではなく、人間存在のひとつのレベルなのだそうな。
頭が良くて志が高くて、目的に向かって勇猛邁進するけれど
その高貴な精神に体がついていかず時々言語不一致になったりする人を
「狂者」というらしいです。初めて知りました。。
これを聞いて思い出したのが曲亭馬琴の平賀源内評ですね…。
源内が晩年に起こした殺傷事件(源内の蔵書を勝手に読んだ知人を、源内が斬りつけた事件)を、
当時13歳だった馬琴が噂に聞いて文章に書き残しているのですけども、
「鳩溪(源内のペンネーム)が常に稿本を秘藏して人に見せずといふ噂は此外にも聞たることあれば
さもありけんと思ひ」と書いてあって
えー馬琴さん全然驚いてないじゃん何でーと思っていたのですけど、
そうか当時は狂の思想があって馬琴はそれに当てはめて源内をとらえていたんだな…と。
お江戸の人々の思考回路がちょこっと垣間見えた気がします☆


あと、狂は老荘思想のことばでは「畸」と表現されています。人間のレベルとしては狂とほぼ同じ。
人として最高レベルなんだけど、ちょっと極端な部分があるような人が畸人です。
儒教の狂、老荘の畸。さらに仏教的に言うと「禅」にあたるらしい。
なるほどなあ。
そういえば先日、江戸時代に出版された『近世畸人伝』を読んでみたら
18世紀の狂者たちが紹介されていまして、
久隅守景や円空や柳澤淇園がいるのはわかるけど、池大雅が載っていてビビりました。
畸人だったのか大雅。。


で、狂と聞いて思い出すのが、1200年前の平安時代に実際にいた「野狂」と呼ばれていた人のこと(笑)。
小野篁の「野」に狂とつけて、野狂(やきょう)ですね。
たぶんあの「狂」も「志が高くて時々言語不一致」な意味だったんだろうなあと。
本人の人生を見るともうそのまんまだなと思うけど。

本日のお絵かき↓
謫行吟。※クリックで大きくなります
野狂の人。
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そんな狂の思想を最近久しぶりに聞きましたねぇ。大河ドラマ『八重の桜』で。
第1話でオグリン演じる吉田寅次郎が「断固として事を行うとき人はみな狂気ですけぇ」と言うのを聞いて
「よし!」って思った(笑)。長州人のセリフだー!
実写であの言葉を聞くとさすがにドキッとします。吐息が聞こえるから。
そういえばオグリンが死罪宣告受けた後に叫んでいたのは孟子ですな…。
至誠にして動かざるもの未だこれあらざるなり。
で、孟子の影響を受けた王陽明の学問が陽明学なわけだ。繋がってるなあ。
そして獄中生活の松陰の世話をしていたはずの高杉晋作はやっぱり出なかったね…伊勢谷友介さん…。
(それ別のドラマ)

しかしまだ5話目というのに見ごたえありすぎます、『八重の桜』。
次々にすごい人たちが出てくるのでモチベーションが一向に下がらず、
次々にすごい人たちが去っていくので心臓がもちません。
オグリンの松陰や榎木孝明氏の井伊直弼がもう見られないなんて淋しいよー(TmT)。
特に松陰は29歳で亡くなっているので、オグリンは年齢的にもぴったりで自然な感じが良かったです。

3話の覚馬兄つぁまに脳みそ昇天しかけた件。
すばらしいヘラクレスヌード筋肉!なにあのダイナマイトバディ!着物の下にダイナマイトバディ!←
東大寺南大門の阿吽像もびっくりの芸術的な肉体美でありました…まさに御神体…。
やばかった。どんな鍛え方すりゃああなるのだ。
Twitter見てたら阿鼻叫喚で、TLに「20件の新しいツイート」とか出て、みんな…ナカマ…!って思った。
3話の槍の勝負も、5話のこうもり傘のチャンバラもかっこよかったよー。

西郷頼母さんは兄つぁまをよくたしなめるけれど、
全力で兄つぁまたち若者を守っている姿がすごくいいなと思います。
というか、
兄つぁまが西郷さんに意見を言う

西郷さんが出すぎない方がいいとたしなめる

西郷さんが兄つぁまの意見or兄つぁまと同じ事を考えていますと若殿に伝える

言われる前から若殿は兄つぁまと同じことをすでに考えている
がデフォになりつつあってだな。
若殿と兄つぁまのシンクロ率高すぎて床をゴロゴロ転げ回る日曜夜6時です。たまらん。

ドラマでも描かれているように、当時の会津の人たちは勝海舟ら開国派と同じように
世界の技術に目を向けて新しい制度や武器の導入をしていて、
決して幕末の戦争で負けたからといって保守的な思想で凝り固まっていた訳ではないのだよね…。
開国派も佐幕派もそうじゃない人も、見えない明日を今日よりよくしようと日々進歩していて、
あの戦争の勝敗なんて誰にもわからなかった。
ドラマは今後、二本松の戦いとか白虎隊とか、かなりつらい部分が描かれていきますが
できるだけ会津側にも開国側にも寄り添いすぎずに、
佐幕派が負けてしまったのは時の運だったのだ、みたいな描き方だといいなと個人的には思います。

そして山川大蔵くんは少女マンガによくある「報われないキャラ」のフラグが盛大に立ちまくっている。

theme : 歴史関係書籍覚書
genre : 本・雑誌

2013-02-06(Wed)

いただきましたよ~~♪

ブロとものkanayanoさんがうちの祐信を描いてくれました!
クリックして大きくしてご覧くださいヒャッホーイ!!

師匠!

師匠ーーーーーーーーーーーーっっo(*゚▽゚*o)(o*゚▽゚*)o
これどうしよう惚れちゃうよ!春信じゃなくても惚れちゃうよ!師匠マジ師匠。
わたしのホの字魂が火を噴くぜ。また好きな絵が1枚増えてしまったではないかー。
こちらを見つめる瞳、垂れかかる髪、つややかなアサガオ…惚れてまうやろ。
絵皿の赤も、祐信は赤い着物の女性をたくさん描いているから、そこも史実通りですばらしい!
外は暗いっぽいからきっと蝋燭の灯りで誰かを描いている最中でしょうね。
なにそのシチュ萌える。
いただいたときマジ感動しすぎてなぜか笑いが止まりませんでした。幸せすぎる笑い!

先日の着物展に祐信の肉筆画が出品されていたので一緒に見に行ったのですが
その絵を見て描いてくださったというから余計に嬉しいですよね!
うっほほ~~い布教大成功。千葉市美術館さんありがとうございます。

西川祐信の絵は、特に美人画は本当に綺麗です!ふくよか美人が多くてステキ。
京都の人なのではんなり女性を描く腕前は鉄壁。右に出る者はいないと思います。
鈴木春信がお手本にした気持ちがすごくよくわかる。
18世紀の日本は東西に絵師がたくさんいて、文化的にとても成熟した時代でしたが
その中から特に祐信の絵を選んで膨大な数を模写しているところをみると、
かなりお気に入りだったか、祐信が当時社会的に流行していたか…。
いずれにせよ運命の出会いだと思っています。その方が楽しいからね!

以前にこのブログで連載していたお話で、わたしは祐信と春信を実際に会わせましたが
実は2人が顔をあわせたという記録は、現存する資料にはまったく残っていません。
春信が祐信の影響を如実に受けていることは絵のタッチを見れば明らかですけど
親炙か私淑かはわかっていないのです。
現在、京都の西川家に伝わる過去帳には鈴木春信の訃報が載っているので
相当親しい間柄だったとする研究者さんもいらして、わたしもそう思っていたりします。
その方が楽しいからね!(笑)

そんな祐信のすごいところは、肉筆も版本もハンパない数を残しているところです。
絵本や浮世草子の挿絵だけで50~60冊、風俗絵本も合わせると300冊以上!働きマン!
これで錦絵を残していたらそれこそ京阪浮世絵界の第一人者どころか伝説の人になっちゃうよ。
錦絵ができるまで生きてて欲しかったなー。

興味のある方ぜひ「西川祐信」で画像検索してご覧ください。かなり出てくるはずです。
京都の美術館や博物館にもたまに展示されてるよ!気になる方ぜひ。


kanayanoさんいつもありがとうございます~☆
週末までの萌えを補給しました。おしごとがんばろう!

*浮世絵師のイラスト記事一覧はこちらです*

theme : イラスト
genre : 学問・文化・芸術

2013-02-03(Sun)

季節の境目。

コミティア103に一般参加で行って来ました!
コミケほどの混雑はないにしても、今回のティアは前回よりもかなり混んでいたように思えました。
立春で暖かい日和だったせいか会場もすごい熱気だったしなー。

よく行くサイトの作家さんたちの新刊をゲットした後、
ITANスペースの側で有永イネ先生にお会いしてきました☆
『さらば、やさしいゆうづる』や『かみのすまうところ』を執筆されている漫画家さんです。
マンガを読んで大ファンになっていたところティアに参加されるとtwitterで伺って
ドキドキしながら会いに行きました。
スペースで思い切ってお声かけしたら「初めましてー」とすごく気さくに挨拶してくださいました!
うおおーーー髪長いっ顔ちいさいっかわいいっ☆
こんな素敵な方からあのマンガの数々が生み出されていると思うと胸熱ですよ。
チキンな勇気を振り絞って、マンガ面白いですとかtwitter見てますとか
応援していますとかは言えたのですけども、なにせ緊張しまくっていたので
握手してくださいとかダークホルムご存知なんですねとかカラマーゾフの兄弟わたしも見てますとか
諸々お話したいことがあったのに全然話せなかったことに、スペース去ってから気づきました…orz
いいんだ差し入れ渡せたから!次回こそしっかりお話する!ぞ!(自信無)

ITANスペースは複製原画展が行われていたので見てきました。
フル手描きの方、アナログ&デジタルの方、フルデジタルの方、色々だな…。
田中相さんの『千年万年りんごの子』がまるっと1ページ旭さんでキラキラしてた。
早く2巻出てください続きがマックス気になっています。

それから、ブロともの若野さんもサークル参加されてたのでご挨拶に行きました☆
半年前のティアでお会いして以来、2度目ですが緊張しすぎて変な汗出てました。。
若野さんは相変わらずお綺麗でした…(*´∀`*)。
わたしが緊張のあまり早口でしゃべっていても、冷静沈着に対応してくださって
すっかりイベント慣れされた様子でかっこ良かったです。見習いたいっ…!
ふわふわのお洋服がかわいかったです。見習いたいっ…!
アナログお絵かきのこととか、先日の歌舞伎の話とかで盛り上がりました。
楽しかったーありがとうございました♪
そして畏れ多くも若野さんのキャラクターを描いたので押し付けてきたのですけれども、
若野さんからも本とかお菓子とかたくさんいただいてしまいました!
もうぅわたしどうしたらいいの、足向けて寝られない!!

お花ちゃんズ☆
先日、若野さんからいただいたイラストの原画をいただきましたよ~手描きですよ~(*^▽^*)。
お菓子もありがとうございました!帰宅して速攻開封しましたもぐもぐ。
(若野さんのイラスト見てると色鉛筆に無限の可能性を感じて使いたくなる…)


そしてこの後、大宮の氷川神社で行われた節分祭に行ってきました♪
大混雑!
大宮駅で遅い昼食を食べてから神社に到着。緑に囲まれた広い境内は人、人、人だらけ!
みんな豆まきを今か今かと待っているようでした。
この、何かが始まるときのざわざわした感じって好きだなー。ドキドキする。

以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開閉しますのでどうぞ~☆

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ゆさ

Author:ゆさ
飼い猫に熱烈な愛をそそぐ本の蟲
歴史やアートも溺愛中
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