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ゆさな日々

猫・本・歴史・アートなど、好きなものやその日考えたことをそこはかとなく書きつくります。つれづれに絵や写真もあり。


第1632回「本、作ったことある?」

  1. 2013/03/26(火) 23:22:16_
  2. その他本のこと
  3. _ tb:0
  4. _ comment:4

こんにちは!FC2ブログトラックバックテーマ担当ほうじょうです。今日のテーマは「本、作ったことある?」です。高校生のころの夏休みの宿題だったか、絵本を作る課題がありました絵の具を使った絵を描くのが苦手だったので難しかったのですが出来上がってみるとすごい達成感でした!本を作るのってお話を考えたりイラストをどうしようか考えたり、どんな装丁にしようか、ページ数はどうしようか…考えることがたくさんでとって...
FC2 トラックバックテーマ:「本、作ったことある?」


・小学校の美術の授業で絵本作り
・中学校の美術の授業で絵本作り
・高校の部活で部誌作り
・大学の図書館児童サービス論の授業で絵本作り

こんなもんかな…。
他にも小学校や中学校の修学旅行でしおり作ったり、高校の図書委員会で本紹介の冊子作ったり
大学の先生がわたしたちの学年を最後に定年退職するのでゼミ生で記念誌作ったり
学生時代は何かと本や冊子の制作現場に居合わせることが多かったような。
個人的に友達と合同誌(コピー本)とか作ったりもしましたが、あれどこやったっけなあ。

あと、自分の手で全部書いて製本したのはこちら↓
和装。
大学の卒論☆
(中身は方丈記への愛と厨二ドリームで溢れているのでしんでも公開できない)
うちのゼミは和紙で和装製本するのが決まりでした。にちぶん~。

表紙にする千代紙と厚紙を画材屋さんで、東急ハンズでたたみ針とたこ糸を買ってきて、
厚紙を和紙でくるんで見返しつけて三方折込表紙にして
ゼミ仲間やOBの先輩に手伝ってもらいながらおっかなびっくりドリルで穴あけて、
ちくちく縫って作りました。
原稿用紙をそのまま綴じた袋綴じというやつです。
表紙の内側にはやわらかい和紙で遊び紙も入れてあります。

ここがポイント。
背には花切れをつけて表紙を開きやすくしてあります。
あのとき確か、先輩が製本のハウツー(超うまいイラストつき)を紙に描いてくれたのですが
どこかへやってしまった…どこいったあれ。

和本リテラシーを提唱なさっている中野三敏氏が、著書『和本のすすめ』の中で
学生さん向けに「一度お手頃価格な和本を買ってきて自分でバラして、
その構造を理解してからもう一度自分の手で綴じ直してみる」実践をしていると書いておられました。
いいなあ楽しそうだなあ。
本のしくみがわかるし、何より「本ってこうやって作るんだ」というのがわかるではありませんか。
和本は表紙に上質紙を使うだけで身分がぐんと跳ね上がるといいますけれど、
ちょっと奮発して良い紙を使うとか、紐をカラフルにするとか、題箋をつけるとか
少し工夫するだけでも和本てすごくオシャレになるので
作るのが楽しくなってくるのですよね。
昔々は写本をどんな装丁にするかが、その人のセンスの見せどころでもあったしね。
(ちなみに中野氏の『和本のすすめ』ですが、初版と後版のくだりで
鳥山石燕の『鳥山彦』の初版と改題後修正版を比較しているので
気になる方は読んでみてくださいね。わたしはとびあがって喜びました)

そんなわたしは、すっかり和本作りに味をしめて『和装本のつくりかた』の本を買ったはいいけど
何年も本棚にしまいっぱなしで一度もチャレンジしていなかったりします。まあよくある話。
和紙買ってきて筆で文字書いて"純"な和本つくりたいなーとか、豆本つくってみたいなーとか
野望だけは大きな春先の夜。



御簾のこちらと向こうとの。※クリックで大きくなります
「貫之1111首」古今集編その9。8はこちら
904年4月6日。承香殿の東に設けられた編集所に、撰者たちは集まりました。
初日ということで力が入ります。

貫之「歌の背景はみんなバラバラだから、もっとざくざく分類できないかな」
躬恒「万葉集みたいに?」
貫之「より、細かく」
躬恒「続万葉の春歌は、花とか月とか鳥で分けたけど」
貫之「うーん…」
忠岑「悪くないが、もっとこう、移ろいが欲しいんだよなー」
貫之「そう、それ。春が来て、鶯が鳴いて、花が咲いて…とかさ」
躬恒「じゃあ、立春が最初だね」
忠岑「立春、雪解け、若葉のもえぎ。梅が咲く、桜が咲く、藤が咲く。鶯のさえずり、千鳥の来訪、雁が北へ帰っていく」
貫之「それだ。四季の巻は節分から始めるぞ。立夏、立秋、立冬」
躬恒「いいねー」

『貫之集』によると、古今集は編纂初日から議論が白熱し、撰者たちは夜半過ぎまでしゃべっていたそうです。
御簾の奥からにこにこしながら眺めているのは帝(醍醐天皇)。このとき19歳の青年君主でした。

貫之はこの日のことを、夜半にふと聴こえたホトトギスの声も詠みこんで歌にしています。
「こと夏はいかが鳴きけむ時鳥 今宵ばかりはあらじとぞ聞く」
(『貫之集』巻九・八一九番)
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テーマ : 本に関すること    ジャンル : 本・雑誌

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