都にはおまえがいるということさ。

すでに千秋楽を迎えてしまっていますが、
先々週末に歌舞伎座で新作歌舞伎『陰陽師 滝夜叉姫』を観てきました☆
夢枕獏氏の陰陽師は原作が好きで映画がああなので
評判聞いてからでもいいかなってチケット買わずにいたのですけども、
最近、BSで市川染五郎さんの復活ドキュメンタリーを見て目が那智の滝のようにブッシャーなって
「わああーーー染ちゃんーーー見に行くよ今すぐ!!」ってネットでチケット探して
(ほぼ完売していたので戻りチケットというのを初めて取ってみました)、
お財布が痛いことになったけど、復活と新作への御祝儀ってことにします。
染ちゃんてなんであんなスッキリした顔で色気パないのかな、けしからん。
(夢枕さんは染ちゃんとの対談で「立ち姿がかっこいい」とおっしゃっていました)


当日はお昼に歌舞伎座について、お土産屋さんをぶらぶらして
あと歌舞伎座ギャラリーに初めて入りました。
4月に行ったときはオープン前、7月は展示替えで閉まっていて、やっと今回デビューできたよ。
現在は企画展「歌舞伎 秋の彩り」が開催中です。
歌舞伎座の筋書パンフレットの表紙コラージュ(伊東深水とか奥村土牛とか上村松篁とかetc.)や
ススキやお団子などのお月見舞台セット、観菊の舞台セット、
『紅葉狩』の平維茂と鬼女の豪華な衣装などが展示されています。
奥にどんと置かれていた檜舞台は、四代目歌舞伎座で実際に使われていたとか!
セットを組むとき大道具さんたちが開けた釘の穴がぼこぼこ空いていました。
この上でたくさんの演目が…たくさんの役者さんが…数々のドラマや伝説が…アヒィ…!!
妄想で卒倒しそうだったけど染ちゃんを思い出したら倒れずにすみました。

おすし!
ギャラリーに隣接する寿月堂でいただいた茶巾寿司。定式幕の色だ~。
ほうじ茶もおいしかったです。

ここから。
始まるまで時間があったので清海通りを散歩していたらこんなのが。ほほう。
松竹スクエアとコンワビルの間にぽつんと建っていました。

高みの見物。
歌舞伎座に戻ってきました。
今回は2階席からの観劇です。初めての2階席です。舞台を見下ろすとこんな感じ。
真っ黒な花道が、これから始まる演目の内容を物語っているようでdkdk。


さて、歌舞伎の陰陽師ですが、まず言っちゃいますが、良かったです!
史実や古典に基づいた安倍晴明ではなく、夢枕氏の『陰陽師 滝夜叉姫』をうまく再構成しながら
歌舞伎らしく荒事もあって楽しめました。
原作は過去と現在が交錯するミステリー形式ですが、
歌舞伎は物事を年代順に並べてくれて時系列がわかりやすくなってましたね。
(字幕で年月が出るとか新しいなと思った)
秀郷と桔梗ラブなんです?とか、保憲に脅されておっかない目に遭う小野道風マダー?とか、
原作と違う部分やツッコミどころもありますけど、でも楽しかった!
あとセリフが、いわゆる古典語ではなく現代の時代劇ことばみたいな、夢枕氏の小説の言葉でした。
古典歌舞伎を見慣れている方は戸惑うかもだけど、わたしは気にならなかった。

役者さんたちもピッタリで宛書きかと☆
真っ白なお顔に紫のシャドーが映える染五郎の晴明、天然でやさしい勘九郎の博雅、
立ち振舞いが凛々しい亀三郎の保憲、荒事がかっこいい松禄の秀郷、
背高くてうるわしい菊之助の滝夜叉姫、美しすぎる七之助の桔梗、
図体も声もでかい海老蔵の将門、そしてラブ様こと愛之助の興世王!
なんなのもう、主役級の花形役者たちがこんなにいっぱい!よりどりみどりですよ!たまらん。
晴明と博雅の関係は夢枕氏の原作そのまま、安定の遠慮ない関係でした。
お七にどぎまぎする松禄さんかわいかった。
菊様は染ちゃんとのシーンで7月のお岩さんと伊右衛門を思い出しちゃった(笑)。


いつもより暗い照明の中、映画音楽みたいな尺八BGMが流れて幕開け。
スケスケ烏帽子の晴明と、笛を吹く博雅と、おつきの太郎さんの3人が登場。
照明の月明かりがきれいですな☆
3人が百鬼夜行に遭遇するのですが、あれぇ忠行師匠はどこ行っ(ry
丸っこい造形の、うごうご行進する魑魅魍魎の皆さんが愛らしかった♪
誰かうちのペットになってくれ~。
で!身を守るために晴明が印を結んだら、ピンスポライトで五芒星の結界が!
わーーーやばいやばい、これやばいよ萬斎晴明だよ!!
よく見たら衣装白だし袴は紫だし、映画から抜け出てきたようじゃないか。
(というか染ちゃん、しゃべり方とか術使うときの動きとかめっちゃ萬斎さん参考にしてると思う)
そこへ悠然とあらわれる滝夜叉姫。
真っ黒でコロコロした妖怪たちが姫様待って~みたいな感じでついていくのかわいい。
そんな彼らに「おいで」「いくよ」と言葉をかける滝夜叉姫の妖艶さパない。
菊様きれい~☆
とてもおどろおどろしいシーンですが、笛と琵琶のBGMで風情がありました。

舞台セットがぐるっと回って場面展開。いきなり20年前の回想に入ります。
(この演目は場面が何度も目まぐるしく変わりました)

都で仲良しだった頃の将門と秀郷、そして桔梗。
弱い者いじめを許さないやんちゃな将門かっこいいです、海老ちゃま童姿似合う~(´▽`)。
その後、東国に行った将門が乱を起こした知らせが都に届いて
秀郷が討伐を命じられる場面で晴明が呼ばれるんですけど、
呼ばれた染ちゃんがふいっと登場したのが、1階の客席通路だったんです!
わああ何か立ち止まりながら歩いてるしいいなあああ!ちょっとそこの人席交代して!とか思いながら
オペラグラスでガン見。
しかも染ちゃん、童姿だった…なんということ…!
原作の冒頭で忠行師匠と百鬼夜行に遭遇するシーンではリアル童子だった晴明。
染ちゃんったらちゃんとここで童姿を披露してくださるのね。嬉しすぎる。
呪をこめた金の矢を秀郷に渡して退場。

将門に会いに東国へ行く途中、琵琶湖で大ムカデを退治して大蛇の精に剣(黄金丸)をもらう秀郷。
(有名な古典エピソードですな)
秀郷とバルタン星人みたいな16人の大ムカデが激闘のすえ見得切っててかっこよかったーー!
この演目の数少ない見得のシーンだからぜひ錦絵にして欲しい!!
松緑さんはくわっとした隈取に仁王襷の勇ましいファッション。
うごうごしながら襲いかかってくるショッカームカデをばさばさ斬っていた。つよ。
(というか松緑さんはこの演目で一体何回変身したんだ…7~8回くらい変わってた。
晴明でさえ最後に白い袴になったけど、あれ、じゃあ着たきり雀だったの博雅だけ?
なんてこった、関係者のみなさま再演時にはぜひ博雅にお着替えを。仮にも博雅の三位だし(^ ^;))
坂東新悟さんの大蛇の精きれいだった♪

東国に着いた秀郷が桔梗から将門の変貌ぶりを聞くシーン、
「おれの知っているあいつはもういないんだ」的な秀郷と、楚々としたお七が健気で泣けます。
将門の屋敷セットが暗いわボロいわで雰囲気ありまくり。
原作読んだ方はご存知と思いますが、このあたりはかなりエグいです。
暗黒面におちていく海老ちゃまと、そそのかすラブ様の悪役っぷりすごい。
将門の一族が滅ぼされた舞台セットがバーンと出てきたよ…再現しちゃったよあれを…。
死体がごろごろしてたり、将門が死肉喰らったり首がとんだり、桔梗が斬られたり
岩に乗った将門の首から血がどばーっと岩を伝ったりしてすごいです。
(わたしの前に座ってた人が途中で出ていってまた戻って来たりしてた)
斬られたお七の海老ぞりと悲鳴、ものっそい甲高くてぞわわわ…お七ったらどっから声出してるんだ。
ここで退場しちゃうけど後半まで印象に残る桔梗さんでした。
逆に海老ちゃまはもっと発声がんばった方がいい。

松阪牛おにぎり。
幕間にご飯。7月の四谷怪談とおなじで食欲はほとんどなかったです。。
食べたけど。


2幕目。1幕目は空気だった晴明と博雅がここからフル出演~。
晴明の家の再現度パない。ほどよいボロさと暗さと品の良さ。ススキもばっちりあります。
柱をはさんで背中合わせに会話する晴明と博雅が原作通りですな。
一度見かけただけの滝夜叉姫が気になってしょーがない博雅をからかう晴明とか
生まれを気にする博雅に「おれなんか人と狐のハーフだ」と言って狐の声色を真似する晴明とか
通常運転ですね(´ー`)。
染ちゃんはすっかり手首もよくなられたようで安心しました。ホロリ。
そして勘ちゃんは振る舞いも声もどんどんお父上に似てきますね。ホロリ。

ここで晴明がふと呼び出した狐の式神がかわいいっ☆
白いモフモフの小さなぬいぐるみで、染ちゃんが手にはめて操ってるんですが
よしよしって染ちゃんになでなでされたり、お酒の盃を見つけてちびちび飲んだり。
なにこの子かわいい…ずるい…←
しまいには盃にくっついたところを、紐か何かで引っ張られてバビューン!と下手に飛んでって消えた(笑)。
(酔っぱらって踊ったとか、「本日中日」と書かれた布をくわえてたとかTwitterで見かけました。
日によって動きが変わるみたい^ ^)
染ちゃんもとてもかわいがってたようで名前ついてました→こちら
ちなみにこの管狐のかわいい一部始終を、博雅はこっちに背中向けて笛吹いてるので見てません。
残念!いや、博雅らしいか(´▽`)

そこへ晴明の兄弟子である保憲さんが、晴明に頼みがあるとやって来ます。
亀三郎さん、すてきな先輩感です。きりっとしたかんばせに張りのあるお声すてき。
調べるのは平貞盛の顔にできた瘡と、都で起きている殺人事件について。
依頼を受けた2人はさっそく調査に乗り出すのですが
2人が貞盛の屋敷に行く途中で、出たー!芦屋道満!!(笑)
亀蔵さんものすごくいい味です。老いてますます盛んな老陰陽師の雰囲気ありすぎ。
式神に大きなアゲハを連れていて(Twitterでモスラと呼ばれてた)、
これは日本中がひっくり返る事件だぞとか脅して花道の奈落に消えていきました。
面白い!
「それでもゆくか」「ゆ、ゆこう」もここで出ました。原作ファンには嬉しいセリフ☆

平貞盛の瘡に将門の霊がとりついているのを見抜いて、さらに推理をすすめる晴明。
ここで、滝夜叉姫が小野好古の屋敷から将門の腕を取り返すシーンが間に挟まれます。
寝込みを襲われても「何者じゃ」と刀を抜くさすがの小野好古。かっこいいおじいちゃん!
(腕を取り返すのは茨木童子のエピソードからでしょうか)
あとね、鮮やかな動きで好古を翻弄して、花道に下がって腕に頬ずりした滝夜叉姫が
一瞬だけ見得を切ったような気がしたのですが…見間違いかな。
(女形の見得は珍しくありません。盛綱陣屋でも篝火が見得切ってるし)
で、また色々あって晴明が「将門の腕や首を集めて甦らせようとしている人物がいる」と突き止めて
ぴゃー急げー的な雰囲気になってみんなでわらわら走り出すマラソン大会開始。


休憩をはさんで3幕目は暗転で始まりました。さあ陰陽師vs怨霊のはじまりだ!どきどき!

すっかりとりつかれて将門(海老ちゃま)の声でしゃべり始めた貞盛さんを何とかしようと
秀郷が刀を抜いたり晴明がお札でフォローしたりするんですが
興世王に首だけ持っていかれてしまいます。
ここでラブ様の見せ場。首抱えて飛んでいきましたよ…それはもう楽しそうに…(´ー`)。
今回のワイヤーアクションはここだけでしたね。つまりラブ様の担当だったわけだ。
で、手がかりがなくなっちゃったんで晴明が貞盛の体に術をかけて、
起き上ってフラフラと自分の首を探しに行く首なし貞盛の後をみんなでついていくことに。
かなりエグいシーンのはずですが客席には笑いが。。
市蔵さん、首なし演技お疲れ様です(^ ^;)。

滝夜叉姫の回想シーンの、小さな滝夜叉(市川福太郎くん)と妖怪たちの毬投げごっこが微笑ましい。
妖怪の毬投げは黒子さんが代わりにやってました。
滝夜叉姫に父親にまた会いたいかと語り掛けるラブ様ったらワル~♪

将門の体のパーツを全部集めて、これでパパが生きかえるのね!と喜ぶ滝夜叉姫に
興世王が「将門が生き返ったらこき使って日本征服だぜ!」とか宣言しちゃったもんだから
滝夜叉ちゃん絶望…。
菊様、お気の毒でした。ラブ様は楽しそうだったけど(笑)。
もうお前に用はないとか、お決まりのセリフとともにあわや菊様斬られちゃう、
すんでのところで晴明たちがかけつける…かと思いきや、助けに来たのは道満でした(笑)。
ええー(;´∀`)。
一足遅れて晴明たちも到着。袖まくりしちゃってやる気モード↑↑
でも時すでに遅しで興世王の術で雷がドーン!と落ちて将門が復活。
これ、ぷしゅーってドライアイス?水蒸気?か何かでスモークみたいになって
ああ海老ちゃまがレッドロブスターに…赤い衣装だし(←違
「将門おれが相手だ!」と、かつてのライバルだった秀郷と将門のバトルが始まりますが、
ここでやっと晴明が本格的に術を遣います。(←主役)
式神の白狐を大量に呼び出し、将門と興世王を五芒星のようにして包んで動けなくして
九字きって急々如律令!と屈服させてしまいます。
うおおーー染ちゃんーーーかっこいい(^▽^)☆

博雅の笛を聴いて我に返った将門に、滝夜叉姫が涙ながらに駆け寄って
親子の感動の再会です。よかったよかった。
役者さんの年齢が近いので親子というより恋人同士のようでしたけど…。
で、晴明に本当の正体を言い当てられて焦る興世王を、将門ががっちり捕まえて
「姫さらばじゃ~」と別れを告げて、興世王と一緒にさっきのスモークに包まれながら
地獄(奈落)に消えていってしまいました。
うわー、スペクタクル!
海老ちゃまの雄叫びが地の底から聞こえてくるような声だったよ。
ラブ様も何だかんだ最後までポジティブシンキングな悪役。良かった改心されたりしなくて。

…で、シーンと静まり返った舞台で道満がぽつりと「こんな幕切れつまんない」。
ああっ、言ってはならんことを。
でもお蔭で、晴明たちにも客席にも笑いが戻りました(^ ^)。
道満さんはへそを曲げたまま、アゲハを連れて帰っていきました。
かわいい。なんなのこのフェアリーっぷり。

しかも博雅が「晴明、おまえはおれの一番の友だ」とか唐突に言い出すからさらに笑いが。。
晴明も「おまえは本当におかしなやつだな」としか返せなくて微笑ましい。
ここで秀郷に人は何のために生まれて生きるのかのぅと問われた博雅が言う
「花は花として生まれ、花であるだけで満ちているし、足りています。
わたしは人です。
人であることをまっとうするために、わたしはこの世に生じたのです」のセリフ…。
実はこれ、原作では正体を明かした興世王に博雅がかける言葉なのですが
今回のラストで言っても映えますね。
夢枕氏の陰陽師シリーズの中でも、わたしの大好きな言葉です。
しかもナマで、舞台で、勘ちゃんの澄んだ高い声で言われるとまた映えるんだこれが…。

滝夜叉姫は秀郷さんと暮らすことになってめでたしめでたし。
ここで晴明が粋な計らいをひとつしました。
「博雅、おれを一番の友と言ったな」「うん」「ではその友の頼みだ。姫のためにもう一度笛を」
ということで、博雅が姫をなぐさめるために笛を吹いてくれました。
きれいな、月の光のような。
姫も晴明も秀郷も観客もひっくるめて癒してしまう博雅くん素敵でした。
最終兵器博雅。またの名を天使。

幕が下りる寸前、染ちゃんと勘ちゃんが視線を交わしてふっと微笑み合ってた!
ふわあああ…晴明と博雅は…ズッ友だヨ…。

おしまい☆


幕が下がるときの拍子木の音がかき消されて聞こえないほどの拍手が起こりました。
本当にすごかった。
耳をすませばの西老人風に言うなら「荒々しくて、率直で、未完成」な体当たりの舞台でした。
新しい歌舞伎座の挑戦を見た思いです。
しかしこれ、確か亀三郎さんが8月下旬に台本が来てないってツイートして、
数日後に海老ちゃまが台本きたってブログでホッとしてた舞台よね。
初日まで数日しかない中でよくここまで完成させたなと思う。
染ちゃんも番組で言ってたけど力技だったのでしょう。

演出が甘い部分もあるし、説明不足で、もっとアクション欲しいとこもあったけど
再演を重ねるごとにどんどん良くなっていくような、たくさんの可能性がみえる舞台だと思いました。
できればまた同じ役者さんで再演していただきたいですが、
当代若手役者がこんなに揃うなんて次はいつどこになるだろう。
彼らがもっと熟す頃にもう一度やったらどんなものになるだろう。
何年か経ったらまた観たいですね。
東京オリンピックの話じゃないけど、数年後なにがどうなってるかとかまったくわからないけど
染ちゃんたちと一緒に同じ時代を生きて色んなものが見られると思うと楽しみでもあったりします。
来たれ再演!
そして次回こそ保憲さんにはペットの沙門を肩に乗せて登場していただきたいです。
染ちゃん晴明の管狐と並べて愛でたい(´▽`)。

あ、将門と興世王がその後どうなったかは、こちらをご覧ください。→海老蔵ブログ
すっごい、いい笑顔☆

新作歌舞伎であるためかイヤホンガイドの解説もあまりなくて
客席からの声もそんなにかからなかったですね。
完成された古典演目ではないので見得を切る場面も少ないし、
どのタイミングで「高麗屋!」と言えばいいのか大向こうさんもわかりかねている感じでした。
こういうのも再演ごとによくなっていくでしょう。
そういえば染ちゃんがイヤホンガイドに登場して見どころ語ってくれたんですが、主役だからいいんですが
合間にちゃっかりラブ様が登場して来月の大阪公演の宣伝をしてました(笑)。
半沢直樹で有名にもなったし、大阪の皆様どうぞラブ様の歌舞伎見にいってさしあげてね。

そろそろ大手町にある将門の首塚にお参り行かなきゃなあ…。


袴。※クリックで大きくなります
後ろ姿シリーズその10。9はこちら
締めは袴男子で(笑)。
ちなみに、覚えてる方いらっしゃるでしょうか、過去に描いたこの子です。

ちょうどキリがいいのでこのシリーズはここまでにします。
見てくださった方々ありがとうございました☆
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熊野三山と式年遷宮の旅その3。

熊野&伊勢旅行の4日目のレポをお届けします~。前回はこちら
締めは伊勢神宮内宮+ちょこっと名古屋でお送りします。
楽しい旅行もとうとう最終日になってしまいました。ああ、なんということ。

☆
朝。ホテルの窓から内宮方面を望みます。大快晴!

ise29.jpg
朝食を済ませて伊勢市駅へやって来ました。
バスに乗って内宮へ向かいますよ~。

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熊野三山と式年遷宮の旅その2。

熊野&伊勢旅行の2日目・3日目のレポをお届けします~。1日目はこちら
今回は熊野本宮から伊勢神宮外宮までをお送りします。

前日から台風が近畿に接近中ということもあり、波もそれなりに高い朝でしたが
朝食をとった時点ではまだ雨は降っていなかったし、
天気予報でも本格的に上陸するとしたら午後という情報だったので
じゃあ午前中に熊野本宮大社へ行って来よう!と出かけてみることにしました。

まずはホテルから船に乗って、内陸を目指します。
ばしゃばしゃ。
昨日は普通のボートでしたが、今日のお船はこちら。なんともキュート♪
勝手に亀吉と呼んで親しんでいました。

ヌーン。
よろしくね。

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熊野三山と式年遷宮の旅その1。

9月14日~17日までブロとものあやのさんと熊野・伊勢へ旅行してきました♪
今回から3回に分けてレポ記事を書いていきます。

まずは1日目の様子をお届けします。まるっと熊野です。

ホカホカ。
13日の夜行バスに乗る前、池袋のロクシタンカフェに寄りました。
ハーブティーおいしかったです。おやすみ前のホッと一息。

以下、写真が多いのでたたんであります。クリックで開閉しますのでどうぞ☆↓

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お料理すること食べること。

突然ですが、ぐりとぐらのカステラってご存知でしょうか?(^ ^)
こちらにレシピがありますが、
中川李枝子さんの絵本『ぐりとぐら』の中で、ねずみのぐりとぐらが作るカステラです。
レシピの存在は知っていましたが、作るきっかけがないまま何年も経っていたところ
ブロともの春さんがこちらのレシピを教えてくださって
ちょうどその週末も何もすることがなく、「いつ作るの、今でしょ」と神の声を聞いた気がしてレッツトライ。
(春さんありがとうございました!)

きゅいーん。 しゃかしゃか。
まず卵白と砂糖を混ぜてメレンゲを作り、
卵白とバターを混ぜたものを加えてさらに混ぜ混ぜ。
メレンゲ作ったのもものすごく久し振りで砂糖入れるタイミングとかすっかり忘れてて、
卵白も泡立てずに砂糖を全部ぶちこんだなんてそんなバカなことが、初秋には起きたりするのです。
たぶんお菓子作りに慣れている方だと泡を吹いて倒れそうなくらいの時間がかかりました。
わはは!苦行!

ぷつぷつ。
フライパンで焼きます。
ご覧のようにフライパンが大きすぎてもはやホットケーキ!(;´∀`)
卵焼き用のフライパンとかで焼けば良かったんだとか、タネを流し込んでから思いましたが
遅かりし由良之助。
人は、失敗して、生きていく。みつを(←違

焼きたて!
はいできあがり!
ひっくり返したときに空気が入ってしまって所々穴がぽこっと空いてるけど
クレーターだと思えば楽しいと気づいた。

ふわふわ。
ちぎってみると外がサクサク、中はふっくら焼けていました。
見た目はホットケーキですけど食感と味はまちがいなくカステラです☆
「どんな裏メニューだよ!」と全力で突っ込みながらもおいしいと言ってくれた家族に感謝。
お菓子は焼きたてがやっぱり一番おいしいですね。
ふわ~

ぐりとぐらが食べたカステラは人間サイズのフライパンで焼かれていたから
彼らの食べていた状況に割と近づけたんじゃないかと考えて胸キュンな1日でした。
憧れだったぐりぐらカステラが作れて夢が叶った気分です。
小麦粉からお菓子作ったのも久々でしたね(^ ^)たのしい。

絵本や小説に出てくるレシピって探してみると色々あって、レシピ本とかも出ていますけど
今回思い切って作ったせいか味をしめてしまって、
これからの人生で少しずつ作っていけばいいじゃない、と気づいた今日この頃。
新しい何かにハマった瞬間=知識をつけるチャンス!
最近は赤毛のアンや、大草原の小さな家のお料理とか気になります。
あとアリスの中の料理のレシピ本を買ってあったの忘れてた…。
お飲みなさいドリンクも気になるけどウミガメスープを飲んでみたい。子牛の頭入ってるやつ。



先週末の宮崎駿さんの引退会見、仕事が代休だったのでニコ動で中継を見ました。
まさか1時間半もやるとは思わなかったけど。。
発言から伺えた宮崎さんの今後のご予定は
・毎日アトリエに通う
・ジブリ美術館の展示の仕事はやる
・他にもやりたいことはあるがアニメーションではない
・長編はつくらない
ということかな。
こちらに全文が載っていました。長いのでお時間のあるときにどうぞ)
その夜の『紅の豚』も、今まで何回も観ているのにいつもより楽しんで観ました。
青空がものすごく気持ちいい映画だ。

実と言いますと…わたしハウルが終わったあたりから
「宮崎さんもういいよ、そんなにがんばらなくていいよ」という気持ちと
「でも気力と体調が良ければ作ってくれたらいいな…」という気持ちと両方抱えて
ポニョも風立ちぬも観ていたので、
逆にはっきり「長編はやめる」と言ってくれて、さみしいけどホッとしたのも事実です。
たぶん今燃え尽き症候群状態だと思うからゆっくり休んで、今後のご活躍に備えてください。
同じ時代に生きてリアルタイムで作品を見られたこと、
いくつもの作品でたくさんのものを見せてくださったことに心から感謝します。
これからも応援しています。
あ、でもふと戻りたくなったら気軽に戻れるような環境をジブリは残しておいてほしいなあ(笑)。
そして次のジブリ美術館の展示にwktk。


明日から遅い夏休みをいただいて、熊野と伊勢に旅行に行ってきますので少し留守にします。
(Twitterにはいます)
帰ってきたらレポ記事アップする予定です~。

スーツその2。※クリックで大きくなります
後ろ姿シリーズその9。8はこちら
振り返らずにひらひらっと手を振るシチュエーションが描きたかったのです。
*ブログ内のイラスト記事一覧はこちらです*


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皆様いつもありがとうございます(^-^)/☆

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般若のかなたその3。

3人目。
皐風会主催の「能楽のススメ IN 深谷」に行ってきました♪
去年に引き続き2回目の参加。
観世流能楽師の小島英明さんによる解説つきで能や狂言の公演が見られるイベントです。
各地の能楽堂の公演でも解説ってめったにしていただけないので
すごく貴重な機会だ!と思ってチケット取りました。
能はあらゆるものを削ぎ落とした芸術のため観客が自由に想像できるので
情報を入れずに観るのもひとつの楽しみ方ですが、
解説いただいてから観るとぐっと奥行きが感じられて見る目が変わりますね~。
気がつかなかった部分にも目が向くようになるし。

去年までは能の公演のほかにお囃子の説明や能装束の着付実演なども行われたのですが、
アンケートに「もっと色んな演目が見たい」「檜舞台を再現してほしい」などの意見が出たそうで
今回は最初から最後まで芸公演となっていました。
始まる前に小島さんが舞台についっと出てこられて、
演者の方々のプロフィールや今回の3演目について
面白おかしく解説してくださいました(^ ^)。
去年も思ったのですが、いい感じに肩の力が抜けていて冗談がうまくて素敵な方です。
「ちょっと歩くと比叡山、ちょっと歩くと横川、ちょっと歩くと戻ってきます」など
舞台でちょこまか動きながら話してくださって、客席から笑いが起こっていました。
能の便利なところは想像力でワープができるところ。ちぃ覚えた。

まずは舞囃子「菊慈童」。
菊花が咲き乱れる仙人の住まいにて、中国の皇帝に寿命を授けると言って舞った菊慈童の伝説が
舞踊になったもの。
面をかけず、装束も身に着けず、袴姿に扇を持って舞う短い小品です。
シテを務めるのは小島さんのお師匠様である観世喜之氏。
全体的にびしっと貫録がありましたけど、
さすが童子の舞らしく時折クルクル回ったり飛んだり実に軽やかでした。きれいだった。
重陽の節句が近かったのでタイムリーな演目だなぁと思いました。
(そういえば今日がその重陽ですね)

続いて狂言「附子」。
「この桶に附子という猛毒が入っている。決して開けるな」と主人に命じられた太郎冠者と次郎冠者が
主人の留守中に禁を破って桶の中身(実は砂糖)を全部食べてしまい、
何とかごまかすために主人の掛軸と瀬戸物を壊して、帰宅した主人に大声で泣きついて
「うっかり宝を壊してしまった。死んでお詫びしようと附子を食べたが死ねない」と叫ぶ…という、
国語や音楽の教科書にも載っているよく知られた狂言です。
(ちなみに元ネタは『沙石集』巻8「児の飴食ひたる事」らしい)
附子とはトリカブトのことで、タイトルはずいぶん物騒ですが
本編はとにかく笑いすぎておなか痛くなりました(笑)。
2人が桶の中身を気にしてソワソワするシーンで小さな笑いが起き、
2人が扇子で桶をあおぎながら
(「桶から流れてくる毒気を浴びただけでも死んでしまう」という設定なのです)、
「あおげあおげ」「あおぐぞあおぐぞ」とへっぴり腰で接近するシーンで爆笑、
中身が砂糖とわかって2人で桶を取り合いっこしながら
「さてもさても美味いことじゃ」とムシャムシャ食べるシーンで大爆笑!
見るなと言われたら見たくなる、食べるなと言われたら食べたくなるよね。にんげんだもの。みつを

附子ってあらすじだけ見れば何てことない話だけど、
桶を開けようと紐をとく、蓋をとる、中身を見る動作を「あおげあおげ」のセリフで区切ったり
「おまえが見ろ」「いやだ」「じゃおれが見る」などシュールなやりとりを挟んでるので
「食べちゃダメ!」というよりは「あーあ、食べちゃったよ」みたいな
アチャー(ノ∀`)感がうまく出てる。
特にシテの太郎冠者を演じていた野村万作氏(当代野村萬斎さんのお父様です)は偉大。
初めてお姿をナマで拝見しましたが、人間国宝SUGEEeeee!!
登場時のセリフ「オオォォオオオ~ッ、御前に」でもう、ぞわってきましたもん。
かと思いきや「あおげあおげ」の動作がキュートすぎてヤバイ。
桶の中身を毒見して「ア゛ア゛~~~~」と絶叫する声もすごい(笑)どっから出してんのあれ。
(記事上↑の写真がそのときの顔です)
その後ケロッと「砂糖じゃ」って言うかわいさもパない。
砂糖を食べてしまってどうしようと言う次郎冠者に策士顔で指示出すのもチョイワルっぽくていい。
すごいお方だな~。
客席のど真ん中で万作氏の芸が見られて幸せいっぱいでした。狂言は楽しい!

最後に蝋燭能「葵上」。
ホールの照明のスイッチを全部オフにし、蝋燭の灯りのみで演じられた演目です。
ゆらめく炎。
舞台の様子。公演終了後に明るくなってから撮影したもの。
公演中はもっと薄ぼんやりとしていました。
幽玄とはこういうものを言うんだろうな…。

病気で臥せっている葵上の枕元にやって来た六條御息所の生霊が
光源氏との幸せな日々を失った悲しみとつらさを語り、
やがてつらさと口惜しさのあまり鬼となった御息所が修験者により調伏され成仏する、という
源氏物語の葵巻に着想を得た曲。
これに出てくる鬼は道成寺、安達原の鬼とともに「能の三大鬼女」と言われています。
道成寺もこの前観に行ったから、ヤッホー!これで3人の鬼コンプリート(^∀^)☆

シテの御息所はまず女性面で出てきて、涙ながらに胸の内を語るのですが
身に着けている着物が粗末で哀れさを誘います。
ただ背筋はぴっと伸びていて気品を感じた。
おもしろかったのが、御息所が照日ノ巫女の口を通して我が身のつらさを切々と述べる際の
シテ、ツレ、ワキツレの立ち位置ですね。
小島さんの解説にもあったのですが、シテの御息所が舞台上にやって来ても
それが見えるのはツレの照日ノ巫女だけという設定。
御息所が照日ノ巫女に体を向け、巫女はワキツレの臣下に体を向け、
臣下は巫女に体を向けて巫女の話を聞いているけど、
実際にしゃべっているのは御息所の霊…という、何ともややこしい状況。。
御息所と巫女が同時に同じセリフをしゃべることで憑依を表していました。
面白いなあ。
寝ている葵上をに暴力を振るおうとして我に返った御息所が(彼女は身分もプライドも高い人です)、
ボロボロの牛車に乗って去っていくのも哀れ…。
(ここで観客は打掛を頭上にあげて去っていくシテの後姿からボロボロの牛車を想像する必要があります)

後半では一転、般若の面をつけて舞台に戻ってきて修験者と対決する御息所。
杖をぶんぶん振ったり、修験者をキッとにらみつけたり、長袴をバサー!と後ろに蹴ったり
小島さんの鬼はキレがあってかっこいいです。
もし舞台に近かったら風圧とか音とか感じられたんじゃないかな…。
杖を修験者につきつけて屹立する姿がマジで絵になるうえに
鬼や龍を表すウロコ箔の唐織がギラギラしてなお迫力。
わーーやべーーーずっと見ていたい!って思いました。
最後に修験者に調伏されて膝をがっくりとついた姿を見て泣きそうになりました。
ああ負けちゃった…でもよくがんばったね…みたいな。

安達原の鬼が人間不信、道成寺の鬼が恋人への恨みを抱えているならば
六條御息所は光源氏、葵上、そして自分自身への怒りが凝り固まった生霊なのかな…。
とてもやさしく気高いだけに、誰のことも責められなくて
抱え込んで膨れ上がった思いが爆発してしまったというか。
シテの般若の面が恐ろしくも悲しく見えるのは
御息所のたくさんの思いが面をバラバラにしかねない勢いであふれ出ているからかもしれません。
そして3人の鬼に共通するのは「こんなはずじゃなかった」という後悔じゃないかと思う。
どうしたらいいかわからなくて助けを求めていて、
自分がこんなにも苦しんできたことを誰かにわかって欲しかったんだろうなって。

シテ(だいたい幽霊)がワキ(だいたい修験者か旅人)に身の上を語り、
舞を舞って思い残すことをなくして成仏するのが能のストーリーのデフォですけども
「葵上」をはじめとする鬼たちは語るだけでは終われないのだなあと思いました。
同時に、報われない思いに縛られた人を解放するにはとてつもないエネルギーが必要なわけで
それをやってのけるワキはすごい存在だなあ、とも。
鬼が出てくる能を観るたびにワキの力を意識せざるをえません。
たぶん現代人のわたしよりも、昔の人はもっと意識していただろうな…。

能は慰霊の芸能だとわたしの手持ちの本に載っていました。
報われなかった人を語ることは慰霊になるんだよね。あなたを忘れないよっていう。
歌舞伎や落語、講談、文楽なども同じですね。



幸福の国。※クリックで大きくなります
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キラとカムニとゴ。ブータンの民族衣装です。
縞模様がお江戸の縦縞とそっくりで好き~。
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テーマ : 能楽
ジャンル : 学問・文化・芸術

毒にもなれば薬にもなる。

まはら三桃さんの『わからん薬学事始』を読みました~。
マンガ『赤髪の白雪姫』を読んで以来、知識はないけど薬草そのものには興味のあるわたしにとって
パーフェクトにホイホイなタイトルだったわけですが、
本編も薬草と謎がいっぱいで楽しく、すいすい読めましたね。
まはらさんの本は『鉄のしぶきがはねる』『鷹のように帆をあげて』など数冊読んでいますが、
今までのと違って少しファンタジーが入ってます。
こういう本も書かれるんだなあ。
カバー画が大野八生さんでびっくりしました。イラストレーター兼造園家のあの方ですよね。
「じょうろさん」が好きです。

地図にも載っていない小さな島、久寿理島(通称:魔女島)にて
万病に効くといわれる「気休め丸」という秘薬を代々つくり続けてきた木場家に
八代目として400年ぶりに生まれた男の子という、設定てんこ盛りな主人公・草多くん15歳。
薬の製法は女性のみに受け継がれるため、草多は自力で秘薬の作り方を学ぼうと、
また顔も知らない父親の痕跡を探そうと、島を出て東京の和漢学園で薬学の勉強を始めます。
授業は座学のようですが、実習や牧野研究会の風景はハリポの栽培授業を思い出しますね。
マンドラゴラは出てこないけど。

草多には薬草の声が聴こえる力があって、薬草と他の草との区別がつきます。
学校の薬草園の草取りをしながら薬草たちと会話していて面白い。
「わたしはジギタリス、抜くな」「ジギタリス?」
「フランスのお城が懐かしい」「ヨーロッパ生まれか」
とか、楽しそうというわけじゃないけど、何気なくしゃべっていていいなあと思う。
(何となくピクミンとかなめこ栽培キットを連想しました)
しゃべる草はそのままにして、無言の草だけを抜けばいいって便利な力だなあ~。
他にも、牛のお腹から聞こえる「ここに、ここに」の声で胆石を見つけたり
真赤と真白の誤解を解こうとして、ペンダントの琥珀のミツバチに話しかけたり
(時空を超えた会話だったのでその後過労でひっくり返っちゃうんだけど)、
何かと突っ走りがちな主人公だなあ。
薬草たちも結構自分から草多に話しかけています。
ビンの蓋を開けようとすると「オニノヤガラです」と名乗ったり、
「キササゲ」「センナ」「エビスグサ」と自己紹介したり、
草多が探しているのがわかると「わしはここだ」って呼びかけたり。
気休め丸の声が気になるな…。
草多が無意識に力を振り絞って、気休め丸の薬草どころか成分の音まで聞いちゃう場面がありますが
水の中で鉄琴をたたくような音ってどんなん…気になる…。

草多の相棒(?)の竜骨も好き。
普段は物知り顔で、マーリンやガンダルフに似た賢者のような雰囲気で
割と大物っぽく振る舞っていますが
真赤の水晶玉を自分がかつて持っていた黄金の玉と勘違いして「わしの、わしの」って主張したり
泰蔵さんの玉が自分の玉かもしれないと聞いて「見たい見たい見たーい」ってダダこねたり
なんてかわゆいジジイ龍(*´ `*)。
かと思えば、草多がきこえなくなっている間もしょっちゅう話しかけていたり、
草多の大事なシーンで「言いたいことはそれだけじゃないだろう」って背中押したり。
やっぱりいい相棒。

学園の下宿「わからん荘」に草多と一緒に住んでいる人たちが個性的すぎる件。
動物が好きで動物実験ができない嵐さん、動物が嫌いで動物実験ができない伸太郎さん。
嵐さんのペットのモン吉に振り回される伸太郎さん。
真赤とブランカ(真白)は真赤がクール、ブランカが明るいって感じですが
真赤も結構熱いスピリットの持ち主だと思う。
草多が薬草の声を聴くとわかって、その倍の勉強をして薬を見分ける知識を身につけるあたり
ものすごい努力家だし。
(草多が3巻でそれを身をもって知るのがいいなあと思う)
しかし初対面で草多の根付(竜骨)に気づくあたり目はいいのかもしれません。
あと蘭さんの性格が好き~。
こんなおじいちゃんいたらたまらんけど楽しいだろうなあ。

結構長く続くのかなと勝手に思っていたので、3巻のラストで「完」の文字を見て
しばしあっけにとられました。
その前の草多とイラクサの会話がとても良かった。
口の中で薬草がものすごく大事なキーワードをしゃべるって何か官能的じゃありませんか。
草多の物語は始まったばかりなのですね。

作者のまはらさんは鹿児島市に住んでいたことがあるそうで、
久寿理島のモデルは屋久島と奄美大島だとか。
どちらも未踏の地なのでいつか行きたいです。
あと、この本は全3巻ですが3巻とも目次の後に本編に登場する薬草・生薬の一覧がありました。
カッコン、ヨモギ、レンギョウ、ドクダミ、ハトムギ、カミツレあたりはわかるけど
もし薬草園で探してくれって言われたら難しいだろうな…。
草多の耳が欲しい。



手古舞。※クリックで大きくなります
後ろ姿シリーズ7。6はこちら
埼玉県川越市のお祭と、川越稲荷神社巡りをごちゃまぜにしました。
川越祭りは江戸時代の「天下祭」を再現した300年以上続く祭礼、
稲荷神社巡りは川越市内に60社以上ある稲荷神社を狐の仮装で巡るイベントです。

衣装は手古舞の女性たちが着ているものです。片肌脱ぎにたっつけ袴、花笠が基本形。
着物の片袖を外して左右違う柄を見せるっていうのが粋で好き~。
*ブログ内のイラスト記事一覧はこちらです*

テーマ : 児童書
ジャンル : 本・雑誌

たまには手紙を書いてみるよ。

今期はそんなにアニメを見ていないですけども、
『銀の匙 Silver Spoon』は欠かさず見ています。大好きだ~☆
原作がすごく好きで連載当初から読んでいまして、
何となく映像化するなら実写が先じゃないかなと根拠もなく考えていたら
まさかのアニメ化。しかもノイタミナ枠。
なのでクオリティはまったーーーーーーく心配していませんでした。実際、全然心配なかったし☆

ある理由から北海道の農業高校(通称:エゾノー)に入学したひとりの男子高校生を主人公に
動物と自然に囲まれた農業高校生活を描くストーリーです。
朝4時起きとか、馬術部とか、動物の出産とか、ばんえい競馬とか、子豚に名前つけたりとか、
校内のゴミ山から発掘された石窯でピザ作ってみたりとか、
新しく仕入れた農業機械がどうしても見たくて夜中に寮を抜け出したりとか。
特に馬と人の話が好きですねえ。
つかず離れずというか、使えるなら世話するけどダメなものはダメで、
でも好き好んでダメにするわけじゃないからお別れはしっかり…みたいな、あの何ともいえない関係。
原作読んでても泣いたけどアニメも泣けたなあ。
『アルプスの少女ハイジ』でアルムおんじが「ヤギを飼うのはかわいがってやるためじゃない」と
ハイジに言うシーンがありますが、銀の匙はまさにあれを地でいく話ですな。
作者の荒川弘氏が北海道の農家のご出身で、たぶんかなりの経験が反映されているのだと思いますけど
(『百姓貴族』なんて自伝的マンガも描かれてるしね~)、
キャラクターのセリフひとつひとつに説得力があって、そこが好き。
農家のおっちゃんが「動物の言葉なんてわかるわけないでしょー学生さんは夢があっていいねえ!」
とか、ガハハと笑いながら嫌味なく言うのがリアリティありますね。

八軒の中の人は春のRDGで真澄役でしたが、また雰囲気ガラッと変わってますね~。
どこにでもいる平凡な男子高校生。
びっくりして焦って、触れて、考えて、だんだんエゾノーになじんでいく様子が声でも見事に。
(個人的には駒場くんと相川くんの声にあふれ出る萌えを抑えきれていなかったりしますが…^^;)
そして轟先生役の内海賢二氏。最後までしっかりお声聞かせていただきます。
長い間お疲れさまでした。ありがとうございました。


あと、『有頂天家族』。
設定が気になって見始めました。
現代の京都を舞台に、糺の森に暮らす狸一家と鞍馬の天狗たちが繰り広げる
面白くてやがて切ないストーリー。
狸たちが人間に化けて仕事したり、銭湯に通ったり人力車乗ったり
五山の送り火の日に空中で親戚同士のてんやわんや大合戦したりしていてほのぼの。
こういう、日常にちょっと不思議があって主人公たちはそれで手いっぱいなんだけど
人間たちはちっとも気づかないみたいなお話はロマンがあって好きです。
(中には少しだけ主人公たちの世界を垣間見る人もいるけど、それもまた良し)
セリフまわしが独特だなあと思っていたら、
『夜は短し歩けよ乙女』とか『四畳半神話体系』の作家さんが原作なのですね~。
文学と厨二病の間くらいの、奇妙な、心地よく耳に残るセリフの数々。ほっこりします。

少女からお年寄りまで、矢三郎の化けっぷりが見事すぎる件。
たぶん兄弟の中で一番化ける力に長けてそう。
矢四郎にとってはいいお兄ちゃんで、矢一郎にとってはいい弟では全然ないところがツボ。
矢一郎は責任感が強すぎて、ちょっと空振りぎみな人かな?と思ったのですが
銭湯で金閣銀閣を追い払った様子を見る限りそうでもない感じかなあ。
思いが強すぎて先走りがちだけど、たぶん責任感からそうなっちゃうんだろうな。
矢二郎は人姿よりカエル姿が好きです~。
カエルの口がぺちゃくちゃ動くのではなく、ゆっくり動くのに人語が聞こえてくるっていう
不思議さがなんともたまりません。
矢四郎は典型的な末っ子。
家族みんなの愛情を一身に受けて育ったのがよくわかります。
素直でおっとりしたいい子ですよね。
そして兄弟全員でお母さんを愛している。
雷が怖いお母さんをみんなで心配するし、やっと見つけたお母さんは狸姿でかわいいし。
だが宝塚ファッションは似合いすぎる!

物語の後半では下鴨一家のお父さんの一件が中心になってきて、
矢二郎がひきこもった理由とか弁天さんの思いとか、少しずつ明らかになってきていますね。
原作を読んでいないので続きが楽しみです。
今のところ一番気になるのは海星の容姿です。どんな子だろう~。

舞台の京都が、背景で細かく再現されていて感動しています。面白いくらいにどの場所かわかる(笑)。
毎回、CM明けに京都の地図が写って「イマココ」みたいに赤点がついてるのが
いいですね。
そして、例によって六道珍皇寺の井戸にあふれ出る萌えを抑えきれていないわたし。
いつか小野篁さん本人が出て来たら面白いのに。


それから、『サーバント×サービス』。
Twitterで見かけて何気なく見てみたらドツボにハマりました(笑)。
タイトルからFateのスピンオフかと思ったら全然違った件。
北海道のとある市役所を舞台に、新人の公務員3人を主人公にした公務員アニメです。
特に大きな事件も何も起きず、ファンタジーとかそういうのでもない、
地方公務員の日常生活がまったり時にオタクっぽく描かれます。
OP映像のテロップが文房具やカレンダーや紙コップやFAXに書かれててオフィスっぽさ炸裂。
ハチミツ時間の歌詞もかわいいです~。擬態語を使った歌詞いいなあ。

寿限無のように長い名前のルーシー、アホ毛立っててかわいいです。
気持ちが動くとアホ毛もゆらゆら揺れて面白い。
最初は一番危なっかしいキャラクターに見えていたんだけど、
話が進むごとに自己主張できるようになってついには長谷部さんをオトすまでに成長しましたとも…。
まっすぐで天然で巨乳ってある意味最強じゃないだろうか。
サボリ癖のある長谷部さん。仕事も早くて腹話術も手話もできる。
想像だけど外国語は3か国語くらいできそう。公務員に必須な人材ですなあ。
しかし最近はルーシーに振り回されてますね…。
ルーシーが鈍感だから長谷部さんがストレートな言葉をぶつけなきゃいけないっていう。
わたし長谷部さんて単に普段おちゃらけててやればできる子なイメージだったんですけど
どんどん恋する男子になってきちゃって、あれえー。
休日に一瞬だけ眼鏡かけてヘアピンで前髪とめててびっくりしました。
しかしお姉ちゃんの薫さんにはかなわない長谷部さん。
お姉ちゃん相手だとツッコミ役にまわっててやっぱりびっくりしました。
あと、ルーシーが自慢げに取り出した図書カードに中の人が写真で出演してて爆笑した。。

一宮先輩。櫻井さん、有頂天家族にも出てるのに!忙しいなあ。
後輩に気を遣っているつもりが逆に気を遣われててすごくかわいいですが
家にはモネやベルト・モリゾの絵が飾ってあったりして何気にハイレベルな先輩ですな。
千早さんが彼女という時点で、たぶん一生かなわないだろうと思うけど
そもそも千早さんにかなう人ってこの世にいるんだろうか…(笑)。
というか千早さんはルーシーが好きすぎるよね。
コスプレとコミケに命かけてて、ルーシーにコスプレさせるためには長谷部さんとのデートも許すし。
普段のオフィスカジュアルを「公務員コスプレ」って言及するの聞いて、
とうとう時代はここまできたかって思った。
三好さんは最初はおとなしかったですが、
田中さんの孫事件あたりから口数が増えてどんどん元気になっていますね~。
わたしはどうも、何かにコンプレックス持っていたり束縛されたりしている人が
解放されていく物語が好きみたいです。ほっとするのですね。
課長がウサギのぬいぐるみでかわいい。
ウサギの格好で部下と飲みに行きたいとか言い出す課長。でも先輩部下におごらせる。かわいい。
そして毎回、エンディングの後の鯖クイズが何気にマニアック。


今年の夏はネットやTwitterでやたらと鯖の字を見る気がするなーと思ったらあれですね、
風立ちぬとFree!とサバ×サビですね!
風立ちぬは主人公の二郎さんの好物がサバ定食で、
Freeはハルちゃんが猛烈な鯖好きで、サバサビはアニメの略称が"鯖アニメ"。
(そういえば長谷部さんの中の人はFreeもレギュラー出てたなあ、忙しいなあ)


宮崎駿さんが長編映画制作から引退されることが発表されましたね。
もののけ姫の頃から何度も引退宣言を聞いてきたので特に驚きませんでしたが、
年齢を考えるとそろそろ本気かも…とも思います。
詳細は今週末の会見で語られると思いますが、
今までもたくさんの作品を見せてくださった方だし、
とりあえず一区切りとして、「お疲れ様でした!」と言いたい。
また長編つくりたくなったら(高畑さんがまだやってるとか、鈴木さんにつくれって言われたとか
なんか適当に理由つけて)帰ってくるかもしれないし、
ジブリ美術館の短編はまだつくるだろうしね~。楽しみです。


ベスト。※クリックで大きくなります
後ろ姿シリーズその6。5はこちら
部屋着さんです。
今から本を読むため書斎に行こうとしているのか、
本の中に面白い記述を見つけたのを誰かと共有したくて書斎を出たところなのか。
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Author:ゆさ
飼い猫に熱烈な愛をそそぐ本の蟲
歴史やアートも溺愛中
*twitterにも出没なう。→こちら

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