都にはおまえがいるということさ。
すでに千秋楽を迎えてしまっていますが、
先々週末に歌舞伎座で新作歌舞伎『陰陽師 滝夜叉姫』を観てきました☆
夢枕獏氏の陰陽師は原作が好きで映画がああなので
評判聞いてからでもいいかなってチケット買わずにいたのですけども、
最近、BSで市川染五郎さんの復活ドキュメンタリーを見て目が那智の滝のようにブッシャーなって
「わああーーー染ちゃんーーー見に行くよ今すぐ!!」ってネットでチケット探して
(ほぼ完売していたので戻りチケットというのを初めて取ってみました)、
お財布が痛いことになったけど、復活と新作への御祝儀ってことにします。
染ちゃんてなんであんなスッキリした顔で色気パないのかな、けしからん。
(夢枕さんは染ちゃんとの対談で「立ち姿がかっこいい」とおっしゃっていました)
当日はお昼に歌舞伎座について、お土産屋さんをぶらぶらして
あと歌舞伎座ギャラリーに初めて入りました。
4月に行ったときはオープン前、7月は展示替えで閉まっていて、やっと今回デビューできたよ。
現在は企画展「歌舞伎 秋の彩り」が開催中です。
歌舞伎座の筋書パンフレットの表紙コラージュ(伊東深水とか奥村土牛とか上村松篁とかetc.)や
ススキやお団子などのお月見舞台セット、観菊の舞台セット、
『紅葉狩』の平維茂と鬼女の豪華な衣装などが展示されています。
奥にどんと置かれていた檜舞台は、四代目歌舞伎座で実際に使われていたとか!
セットを組むとき大道具さんたちが開けた釘の穴がぼこぼこ空いていました。
この上でたくさんの演目が…たくさんの役者さんが…数々のドラマや伝説が…アヒィ…!!
妄想で卒倒しそうだったけど染ちゃんを思い出したら倒れずにすみました。

ギャラリーに隣接する寿月堂でいただいた茶巾寿司。定式幕の色だ~。
ほうじ茶もおいしかったです。

始まるまで時間があったので清海通りを散歩していたらこんなのが。ほほう。
松竹スクエアとコンワビルの間にぽつんと建っていました。

歌舞伎座に戻ってきました。
今回は2階席からの観劇です。初めての2階席です。舞台を見下ろすとこんな感じ。
真っ黒な花道が、これから始まる演目の内容を物語っているようでdkdk。
さて、歌舞伎の陰陽師ですが、まず言っちゃいますが、良かったです!
史実や古典に基づいた安倍晴明ではなく、夢枕氏の『陰陽師 滝夜叉姫』をうまく再構成しながら
歌舞伎らしく荒事もあって楽しめました。
原作は過去と現在が交錯するミステリー形式ですが、
歌舞伎は物事を年代順に並べてくれて時系列がわかりやすくなってましたね。
(字幕で年月が出るとか新しいなと思った)
秀郷と桔梗ラブなんです?とか、保憲に脅されておっかない目に遭う小野道風マダー?とか、
原作と違う部分やツッコミどころもありますけど、でも楽しかった!
あとセリフが、いわゆる古典語ではなく現代の時代劇ことばみたいな、夢枕氏の小説の言葉でした。
古典歌舞伎を見慣れている方は戸惑うかもだけど、わたしは気にならなかった。
役者さんたちもピッタリで宛書きかと☆
真っ白なお顔に紫のシャドーが映える染五郎の晴明、天然でやさしい勘九郎の博雅、
立ち振舞いが凛々しい亀三郎の保憲、荒事がかっこいい松禄の秀郷、
背高くてうるわしい菊之助の滝夜叉姫、美しすぎる七之助の桔梗、
図体も声もでかい海老蔵の将門、そしてラブ様こと愛之助の興世王!
なんなのもう、主役級の花形役者たちがこんなにいっぱい!よりどりみどりですよ!たまらん。
晴明と博雅の関係は夢枕氏の原作そのまま、安定の遠慮ない関係でした。
お七にどぎまぎする松禄さんかわいかった。
菊様は染ちゃんとのシーンで7月のお岩さんと伊右衛門を思い出しちゃった(笑)。
いつもより暗い照明の中、映画音楽みたいな尺八BGMが流れて幕開け。
スケスケ烏帽子の晴明と、笛を吹く博雅と、おつきの太郎さんの3人が登場。
照明の月明かりがきれいですな☆
3人が百鬼夜行に遭遇するのですが、あれぇ忠行師匠はどこ行っ(ry
丸っこい造形の、うごうご行進する魑魅魍魎の皆さんが愛らしかった♪
誰かうちのペットになってくれ~。
で!身を守るために晴明が印を結んだら、ピンスポライトで五芒星の結界が!
わーーーやばいやばい、これやばいよ萬斎晴明だよ!!
よく見たら衣装白だし袴は紫だし、映画から抜け出てきたようじゃないか。
(というか染ちゃん、しゃべり方とか術使うときの動きとかめっちゃ萬斎さん参考にしてると思う)
そこへ悠然とあらわれる滝夜叉姫。
真っ黒でコロコロした妖怪たちが姫様待って~みたいな感じでついていくのかわいい。
そんな彼らに「おいで」「いくよ」と言葉をかける滝夜叉姫の妖艶さパない。
菊様きれい~☆
とてもおどろおどろしいシーンですが、笛と琵琶のBGMで風情がありました。
舞台セットがぐるっと回って場面展開。いきなり20年前の回想に入ります。
(この演目は場面が何度も目まぐるしく変わりました)
都で仲良しだった頃の将門と秀郷、そして桔梗。
弱い者いじめを許さないやんちゃな将門かっこいいです、海老ちゃま童姿似合う~(´▽`)。
その後、東国に行った将門が乱を起こした知らせが都に届いて
秀郷が討伐を命じられる場面で晴明が呼ばれるんですけど、
呼ばれた染ちゃんがふいっと登場したのが、1階の客席通路だったんです!
わああ何か立ち止まりながら歩いてるしいいなあああ!ちょっとそこの人席交代して!とか思いながら
オペラグラスでガン見。
しかも染ちゃん、童姿だった…なんということ…!
原作の冒頭で忠行師匠と百鬼夜行に遭遇するシーンではリアル童子だった晴明。
染ちゃんったらちゃんとここで童姿を披露してくださるのね。嬉しすぎる。
呪をこめた金の矢を秀郷に渡して退場。
将門に会いに東国へ行く途中、琵琶湖で大ムカデを退治して大蛇の精に剣(黄金丸)をもらう秀郷。
(有名な古典エピソードですな)
秀郷とバルタン星人みたいな16人の大ムカデが激闘のすえ見得切っててかっこよかったーー!
この演目の数少ない見得のシーンだからぜひ錦絵にして欲しい!!
松緑さんはくわっとした隈取に仁王襷の勇ましいファッション。
うごうごしながら襲いかかってくるショッカームカデをばさばさ斬っていた。つよ。
(というか松緑さんはこの演目で一体何回変身したんだ…7~8回くらい変わってた。
晴明でさえ最後に白い袴になったけど、あれ、じゃあ着たきり雀だったの博雅だけ?
なんてこった、関係者のみなさま再演時にはぜひ博雅にお着替えを。仮にも博雅の三位だし(^ ^;))
坂東新悟さんの大蛇の精きれいだった♪
東国に着いた秀郷が桔梗から将門の変貌ぶりを聞くシーン、
「おれの知っているあいつはもういないんだ」的な秀郷と、楚々としたお七が健気で泣けます。
将門の屋敷セットが暗いわボロいわで雰囲気ありまくり。
原作読んだ方はご存知と思いますが、このあたりはかなりエグいです。
暗黒面におちていく海老ちゃまと、そそのかすラブ様の悪役っぷりすごい。
将門の一族が滅ぼされた舞台セットがバーンと出てきたよ…再現しちゃったよあれを…。
死体がごろごろしてたり、将門が死肉喰らったり首がとんだり、桔梗が斬られたり
岩に乗った将門の首から血がどばーっと岩を伝ったりしてすごいです。
(わたしの前に座ってた人が途中で出ていってまた戻って来たりしてた)
斬られたお七の海老ぞりと悲鳴、ものっそい甲高くてぞわわわ…お七ったらどっから声出してるんだ。
ここで退場しちゃうけど後半まで印象に残る桔梗さんでした。
逆に海老ちゃまはもっと発声がんばった方がいい。

幕間にご飯。7月の四谷怪談とおなじで食欲はほとんどなかったです。。
食べたけど。
2幕目。1幕目は空気だった晴明と博雅がここからフル出演~。
晴明の家の再現度パない。ほどよいボロさと暗さと品の良さ。ススキもばっちりあります。
柱をはさんで背中合わせに会話する晴明と博雅が原作通りですな。
一度見かけただけの滝夜叉姫が気になってしょーがない博雅をからかう晴明とか
生まれを気にする博雅に「おれなんか人と狐のハーフだ」と言って狐の声色を真似する晴明とか
通常運転ですね(´ー`)。
染ちゃんはすっかり手首もよくなられたようで安心しました。ホロリ。
そして勘ちゃんは振る舞いも声もどんどんお父上に似てきますね。ホロリ。
ここで晴明がふと呼び出した狐の式神がかわいいっ☆
白いモフモフの小さなぬいぐるみで、染ちゃんが手にはめて操ってるんですが
よしよしって染ちゃんになでなでされたり、お酒の盃を見つけてちびちび飲んだり。
なにこの子かわいい…ずるい…←
しまいには盃にくっついたところを、紐か何かで引っ張られてバビューン!と下手に飛んでって消えた(笑)。
(酔っぱらって踊ったとか、「本日中日」と書かれた布をくわえてたとかTwitterで見かけました。
日によって動きが変わるみたい^ ^)
染ちゃんもとてもかわいがってたようで名前ついてました→こちら
ちなみにこの管狐のかわいい一部始終を、博雅はこっちに背中向けて笛吹いてるので見てません。
残念!いや、博雅らしいか(´▽`)
そこへ晴明の兄弟子である保憲さんが、晴明に頼みがあるとやって来ます。
亀三郎さん、すてきな先輩感です。きりっとしたかんばせに張りのあるお声すてき。
調べるのは平貞盛の顔にできた瘡と、都で起きている殺人事件について。
依頼を受けた2人はさっそく調査に乗り出すのですが
2人が貞盛の屋敷に行く途中で、出たー!芦屋道満!!(笑)
亀蔵さんものすごくいい味です。老いてますます盛んな老陰陽師の雰囲気ありすぎ。
式神に大きなアゲハを連れていて(Twitterでモスラと呼ばれてた)、
これは日本中がひっくり返る事件だぞとか脅して花道の奈落に消えていきました。
面白い!
「それでもゆくか」「ゆ、ゆこう」もここで出ました。原作ファンには嬉しいセリフ☆
平貞盛の瘡に将門の霊がとりついているのを見抜いて、さらに推理をすすめる晴明。
ここで、滝夜叉姫が小野好古の屋敷から将門の腕を取り返すシーンが間に挟まれます。
寝込みを襲われても「何者じゃ」と刀を抜くさすがの小野好古。かっこいいおじいちゃん!
(腕を取り返すのは茨木童子のエピソードからでしょうか)
あとね、鮮やかな動きで好古を翻弄して、花道に下がって腕に頬ずりした滝夜叉姫が
一瞬だけ見得を切ったような気がしたのですが…見間違いかな。
(女形の見得は珍しくありません。盛綱陣屋でも篝火が見得切ってるし)
で、また色々あって晴明が「将門の腕や首を集めて甦らせようとしている人物がいる」と突き止めて
ぴゃー急げー的な雰囲気になってみんなでわらわら走り出すマラソン大会開始。
休憩をはさんで3幕目は暗転で始まりました。さあ陰陽師vs怨霊のはじまりだ!どきどき!
すっかりとりつかれて将門(海老ちゃま)の声でしゃべり始めた貞盛さんを何とかしようと
秀郷が刀を抜いたり晴明がお札でフォローしたりするんですが
興世王に首だけ持っていかれてしまいます。
ここでラブ様の見せ場。首抱えて飛んでいきましたよ…それはもう楽しそうに…(´ー`)。
今回のワイヤーアクションはここだけでしたね。つまりラブ様の担当だったわけだ。
で、手がかりがなくなっちゃったんで晴明が貞盛の体に術をかけて、
起き上ってフラフラと自分の首を探しに行く首なし貞盛の後をみんなでついていくことに。
かなりエグいシーンのはずですが客席には笑いが。。
市蔵さん、首なし演技お疲れ様です(^ ^;)。
滝夜叉姫の回想シーンの、小さな滝夜叉(市川福太郎くん)と妖怪たちの毬投げごっこが微笑ましい。
妖怪の毬投げは黒子さんが代わりにやってました。
滝夜叉姫に父親にまた会いたいかと語り掛けるラブ様ったらワル~♪
将門の体のパーツを全部集めて、これでパパが生きかえるのね!と喜ぶ滝夜叉姫に
興世王が「将門が生き返ったらこき使って日本征服だぜ!」とか宣言しちゃったもんだから
滝夜叉ちゃん絶望…。
菊様、お気の毒でした。ラブ様は楽しそうだったけど(笑)。
もうお前に用はないとか、お決まりのセリフとともにあわや菊様斬られちゃう、
すんでのところで晴明たちがかけつける…かと思いきや、助けに来たのは道満でした(笑)。
ええー(;´∀`)。
一足遅れて晴明たちも到着。袖まくりしちゃってやる気モード↑↑
でも時すでに遅しで興世王の術で雷がドーン!と落ちて将門が復活。
これ、ぷしゅーってドライアイス?水蒸気?か何かでスモークみたいになって
ああ海老ちゃまがレッドロブスターに…赤い衣装だし(←違
「将門おれが相手だ!」と、かつてのライバルだった秀郷と将門のバトルが始まりますが、
ここでやっと晴明が本格的に術を遣います。(←主役)
式神の白狐を大量に呼び出し、将門と興世王を五芒星のようにして包んで動けなくして
九字きって急々如律令!と屈服させてしまいます。
うおおーー染ちゃんーーーかっこいい(^▽^)☆
博雅の笛を聴いて我に返った将門に、滝夜叉姫が涙ながらに駆け寄って
親子の感動の再会です。よかったよかった。
役者さんの年齢が近いので親子というより恋人同士のようでしたけど…。
で、晴明に本当の正体を言い当てられて焦る興世王を、将門ががっちり捕まえて
「姫さらばじゃ~」と別れを告げて、興世王と一緒にさっきのスモークに包まれながら
地獄(奈落)に消えていってしまいました。
うわー、スペクタクル!
海老ちゃまの雄叫びが地の底から聞こえてくるような声だったよ。
ラブ様も何だかんだ最後までポジティブシンキングな悪役。良かった改心されたりしなくて。
…で、シーンと静まり返った舞台で道満がぽつりと「こんな幕切れつまんない」。
ああっ、言ってはならんことを。
でもお蔭で、晴明たちにも客席にも笑いが戻りました(^ ^)。
道満さんはへそを曲げたまま、アゲハを連れて帰っていきました。
かわいい。なんなのこのフェアリーっぷり。
しかも博雅が「晴明、おまえはおれの一番の友だ」とか唐突に言い出すからさらに笑いが。。
晴明も「おまえは本当におかしなやつだな」としか返せなくて微笑ましい。
ここで秀郷に人は何のために生まれて生きるのかのぅと問われた博雅が言う
「花は花として生まれ、花であるだけで満ちているし、足りています。
わたしは人です。
人であることをまっとうするために、わたしはこの世に生じたのです」のセリフ…。
実はこれ、原作では正体を明かした興世王に博雅がかける言葉なのですが
今回のラストで言っても映えますね。
夢枕氏の陰陽師シリーズの中でも、わたしの大好きな言葉です。
しかもナマで、舞台で、勘ちゃんの澄んだ高い声で言われるとまた映えるんだこれが…。
滝夜叉姫は秀郷さんと暮らすことになってめでたしめでたし。
ここで晴明が粋な計らいをひとつしました。
「博雅、おれを一番の友と言ったな」「うん」「ではその友の頼みだ。姫のためにもう一度笛を」
ということで、博雅が姫をなぐさめるために笛を吹いてくれました。
きれいな、月の光のような。
姫も晴明も秀郷も観客もひっくるめて癒してしまう博雅くん素敵でした。
最終兵器博雅。またの名を天使。
幕が下りる寸前、染ちゃんと勘ちゃんが視線を交わしてふっと微笑み合ってた!
ふわあああ…晴明と博雅は…ズッ友だヨ…。
おしまい☆
幕が下がるときの拍子木の音がかき消されて聞こえないほどの拍手が起こりました。
本当にすごかった。
耳をすませばの西老人風に言うなら「荒々しくて、率直で、未完成」な体当たりの舞台でした。
新しい歌舞伎座の挑戦を見た思いです。
しかしこれ、確か亀三郎さんが8月下旬に台本が来てないってツイートして、
数日後に海老ちゃまが台本きたってブログでホッとしてた舞台よね。
初日まで数日しかない中でよくここまで完成させたなと思う。
染ちゃんも番組で言ってたけど力技だったのでしょう。
演出が甘い部分もあるし、説明不足で、もっとアクション欲しいとこもあったけど
再演を重ねるごとにどんどん良くなっていくような、たくさんの可能性がみえる舞台だと思いました。
できればまた同じ役者さんで再演していただきたいですが、
当代若手役者がこんなに揃うなんて次はいつどこになるだろう。
彼らがもっと熟す頃にもう一度やったらどんなものになるだろう。
何年か経ったらまた観たいですね。
東京オリンピックの話じゃないけど、数年後なにがどうなってるかとかまったくわからないけど
染ちゃんたちと一緒に同じ時代を生きて色んなものが見られると思うと楽しみでもあったりします。
来たれ再演!
そして次回こそ保憲さんにはペットの沙門を肩に乗せて登場していただきたいです。
染ちゃん晴明の管狐と並べて愛でたい(´▽`)。
あ、将門と興世王がその後どうなったかは、こちらをご覧ください。→海老蔵ブログ
すっごい、いい笑顔☆
新作歌舞伎であるためかイヤホンガイドの解説もあまりなくて
客席からの声もそんなにかからなかったですね。
完成された古典演目ではないので見得を切る場面も少ないし、
どのタイミングで「高麗屋!」と言えばいいのか大向こうさんもわかりかねている感じでした。
こういうのも再演ごとによくなっていくでしょう。
そういえば染ちゃんがイヤホンガイドに登場して見どころ語ってくれたんですが、主役だからいいんですが
合間にちゃっかりラブ様が登場して来月の大阪公演の宣伝をしてました(笑)。
半沢直樹で有名にもなったし、大阪の皆様どうぞラブ様の歌舞伎見にいってさしあげてね。
そろそろ大手町にある将門の首塚にお参り行かなきゃなあ…。
※クリックで大きくなります
後ろ姿シリーズその10。9はこちら。
締めは袴男子で(笑)。
ちなみに、覚えてる方いらっしゃるでしょうか、過去に描いたこの子です。
ちょうどキリがいいのでこのシリーズはここまでにします。
見てくださった方々ありがとうございました☆
*ブログ内のイラスト記事一覧はこちらです*
先々週末に歌舞伎座で新作歌舞伎『陰陽師 滝夜叉姫』を観てきました☆
夢枕獏氏の陰陽師は原作が好きで映画がああなので
評判聞いてからでもいいかなってチケット買わずにいたのですけども、
最近、BSで市川染五郎さんの復活ドキュメンタリーを見て目が那智の滝のようにブッシャーなって
「わああーーー染ちゃんーーー見に行くよ今すぐ!!」ってネットでチケット探して
(ほぼ完売していたので戻りチケットというのを初めて取ってみました)、
お財布が痛いことになったけど、復活と新作への御祝儀ってことにします。
染ちゃんてなんであんなスッキリした顔で色気パないのかな、けしからん。
(夢枕さんは染ちゃんとの対談で「立ち姿がかっこいい」とおっしゃっていました)
当日はお昼に歌舞伎座について、お土産屋さんをぶらぶらして
あと歌舞伎座ギャラリーに初めて入りました。
4月に行ったときはオープン前、7月は展示替えで閉まっていて、やっと今回デビューできたよ。
現在は企画展「歌舞伎 秋の彩り」が開催中です。
歌舞伎座の筋書パンフレットの表紙コラージュ(伊東深水とか奥村土牛とか上村松篁とかetc.)や
ススキやお団子などのお月見舞台セット、観菊の舞台セット、
『紅葉狩』の平維茂と鬼女の豪華な衣装などが展示されています。
奥にどんと置かれていた檜舞台は、四代目歌舞伎座で実際に使われていたとか!
セットを組むとき大道具さんたちが開けた釘の穴がぼこぼこ空いていました。
この上でたくさんの演目が…たくさんの役者さんが…数々のドラマや伝説が…アヒィ…!!
妄想で卒倒しそうだったけど染ちゃんを思い出したら倒れずにすみました。

ギャラリーに隣接する寿月堂でいただいた茶巾寿司。定式幕の色だ~。
ほうじ茶もおいしかったです。

始まるまで時間があったので清海通りを散歩していたらこんなのが。ほほう。
松竹スクエアとコンワビルの間にぽつんと建っていました。

歌舞伎座に戻ってきました。
今回は2階席からの観劇です。初めての2階席です。舞台を見下ろすとこんな感じ。
真っ黒な花道が、これから始まる演目の内容を物語っているようでdkdk。
さて、歌舞伎の陰陽師ですが、まず言っちゃいますが、良かったです!
史実や古典に基づいた安倍晴明ではなく、夢枕氏の『陰陽師 滝夜叉姫』をうまく再構成しながら
歌舞伎らしく荒事もあって楽しめました。
原作は過去と現在が交錯するミステリー形式ですが、
歌舞伎は物事を年代順に並べてくれて時系列がわかりやすくなってましたね。
(字幕で年月が出るとか新しいなと思った)
秀郷と桔梗ラブなんです?とか、保憲に脅されておっかない目に遭う小野道風マダー?とか、
原作と違う部分やツッコミどころもありますけど、でも楽しかった!
あとセリフが、いわゆる古典語ではなく現代の時代劇ことばみたいな、夢枕氏の小説の言葉でした。
古典歌舞伎を見慣れている方は戸惑うかもだけど、わたしは気にならなかった。
役者さんたちもピッタリで宛書きかと☆
真っ白なお顔に紫のシャドーが映える染五郎の晴明、天然でやさしい勘九郎の博雅、
立ち振舞いが凛々しい亀三郎の保憲、荒事がかっこいい松禄の秀郷、
背高くてうるわしい菊之助の滝夜叉姫、美しすぎる七之助の桔梗、
図体も声もでかい海老蔵の将門、そしてラブ様こと愛之助の興世王!
なんなのもう、主役級の花形役者たちがこんなにいっぱい!よりどりみどりですよ!たまらん。
晴明と博雅の関係は夢枕氏の原作そのまま、安定の遠慮ない関係でした。
お七にどぎまぎする松禄さんかわいかった。
菊様は染ちゃんとのシーンで7月のお岩さんと伊右衛門を思い出しちゃった(笑)。
いつもより暗い照明の中、映画音楽みたいな尺八BGMが流れて幕開け。
スケスケ烏帽子の晴明と、笛を吹く博雅と、おつきの太郎さんの3人が登場。
照明の月明かりがきれいですな☆
3人が百鬼夜行に遭遇するのですが、あれぇ忠行師匠はどこ行っ(ry
丸っこい造形の、うごうご行進する魑魅魍魎の皆さんが愛らしかった♪
誰かうちのペットになってくれ~。
で!身を守るために晴明が印を結んだら、ピンスポライトで五芒星の結界が!
わーーーやばいやばい、これやばいよ萬斎晴明だよ!!
よく見たら衣装白だし袴は紫だし、映画から抜け出てきたようじゃないか。
(というか染ちゃん、しゃべり方とか術使うときの動きとかめっちゃ萬斎さん参考にしてると思う)
そこへ悠然とあらわれる滝夜叉姫。
真っ黒でコロコロした妖怪たちが姫様待って~みたいな感じでついていくのかわいい。
そんな彼らに「おいで」「いくよ」と言葉をかける滝夜叉姫の妖艶さパない。
菊様きれい~☆
とてもおどろおどろしいシーンですが、笛と琵琶のBGMで風情がありました。
舞台セットがぐるっと回って場面展開。いきなり20年前の回想に入ります。
(この演目は場面が何度も目まぐるしく変わりました)
都で仲良しだった頃の将門と秀郷、そして桔梗。
弱い者いじめを許さないやんちゃな将門かっこいいです、海老ちゃま童姿似合う~(´▽`)。
その後、東国に行った将門が乱を起こした知らせが都に届いて
秀郷が討伐を命じられる場面で晴明が呼ばれるんですけど、
呼ばれた染ちゃんがふいっと登場したのが、1階の客席通路だったんです!
わああ何か立ち止まりながら歩いてるしいいなあああ!ちょっとそこの人席交代して!とか思いながら
オペラグラスでガン見。
しかも染ちゃん、童姿だった…なんということ…!
原作の冒頭で忠行師匠と百鬼夜行に遭遇するシーンではリアル童子だった晴明。
染ちゃんったらちゃんとここで童姿を披露してくださるのね。嬉しすぎる。
呪をこめた金の矢を秀郷に渡して退場。
将門に会いに東国へ行く途中、琵琶湖で大ムカデを退治して大蛇の精に剣(黄金丸)をもらう秀郷。
(有名な古典エピソードですな)
秀郷とバルタン星人みたいな16人の大ムカデが激闘のすえ見得切っててかっこよかったーー!
この演目の数少ない見得のシーンだからぜひ錦絵にして欲しい!!
松緑さんはくわっとした隈取に仁王襷の勇ましいファッション。
うごうごしながら襲いかかってくるショッカームカデをばさばさ斬っていた。つよ。
(というか松緑さんはこの演目で一体何回変身したんだ…7~8回くらい変わってた。
晴明でさえ最後に白い袴になったけど、あれ、じゃあ着たきり雀だったの博雅だけ?
なんてこった、関係者のみなさま再演時にはぜひ博雅にお着替えを。仮にも博雅の三位だし(^ ^;))
坂東新悟さんの大蛇の精きれいだった♪
東国に着いた秀郷が桔梗から将門の変貌ぶりを聞くシーン、
「おれの知っているあいつはもういないんだ」的な秀郷と、楚々としたお七が健気で泣けます。
将門の屋敷セットが暗いわボロいわで雰囲気ありまくり。
原作読んだ方はご存知と思いますが、このあたりはかなりエグいです。
暗黒面におちていく海老ちゃまと、そそのかすラブ様の悪役っぷりすごい。
将門の一族が滅ぼされた舞台セットがバーンと出てきたよ…再現しちゃったよあれを…。
死体がごろごろしてたり、将門が死肉喰らったり首がとんだり、桔梗が斬られたり
岩に乗った将門の首から血がどばーっと岩を伝ったりしてすごいです。
(わたしの前に座ってた人が途中で出ていってまた戻って来たりしてた)
斬られたお七の海老ぞりと悲鳴、ものっそい甲高くてぞわわわ…お七ったらどっから声出してるんだ。
ここで退場しちゃうけど後半まで印象に残る桔梗さんでした。
逆に海老ちゃまはもっと発声がんばった方がいい。

幕間にご飯。7月の四谷怪談とおなじで食欲はほとんどなかったです。。
食べたけど。
2幕目。1幕目は空気だった晴明と博雅がここからフル出演~。
晴明の家の再現度パない。ほどよいボロさと暗さと品の良さ。ススキもばっちりあります。
柱をはさんで背中合わせに会話する晴明と博雅が原作通りですな。
一度見かけただけの滝夜叉姫が気になってしょーがない博雅をからかう晴明とか
生まれを気にする博雅に「おれなんか人と狐のハーフだ」と言って狐の声色を真似する晴明とか
通常運転ですね(´ー`)。
染ちゃんはすっかり手首もよくなられたようで安心しました。ホロリ。
そして勘ちゃんは振る舞いも声もどんどんお父上に似てきますね。ホロリ。
ここで晴明がふと呼び出した狐の式神がかわいいっ☆
白いモフモフの小さなぬいぐるみで、染ちゃんが手にはめて操ってるんですが
よしよしって染ちゃんになでなでされたり、お酒の盃を見つけてちびちび飲んだり。
なにこの子かわいい…ずるい…←
しまいには盃にくっついたところを、紐か何かで引っ張られてバビューン!と下手に飛んでって消えた(笑)。
(酔っぱらって踊ったとか、「本日中日」と書かれた布をくわえてたとかTwitterで見かけました。
日によって動きが変わるみたい^ ^)
染ちゃんもとてもかわいがってたようで名前ついてました→こちら
ちなみにこの管狐のかわいい一部始終を、博雅はこっちに背中向けて笛吹いてるので見てません。
残念!いや、博雅らしいか(´▽`)
そこへ晴明の兄弟子である保憲さんが、晴明に頼みがあるとやって来ます。
亀三郎さん、すてきな先輩感です。きりっとしたかんばせに張りのあるお声すてき。
調べるのは平貞盛の顔にできた瘡と、都で起きている殺人事件について。
依頼を受けた2人はさっそく調査に乗り出すのですが
2人が貞盛の屋敷に行く途中で、出たー!芦屋道満!!(笑)
亀蔵さんものすごくいい味です。老いてますます盛んな老陰陽師の雰囲気ありすぎ。
式神に大きなアゲハを連れていて(Twitterでモスラと呼ばれてた)、
これは日本中がひっくり返る事件だぞとか脅して花道の奈落に消えていきました。
面白い!
「それでもゆくか」「ゆ、ゆこう」もここで出ました。原作ファンには嬉しいセリフ☆
平貞盛の瘡に将門の霊がとりついているのを見抜いて、さらに推理をすすめる晴明。
ここで、滝夜叉姫が小野好古の屋敷から将門の腕を取り返すシーンが間に挟まれます。
寝込みを襲われても「何者じゃ」と刀を抜くさすがの小野好古。かっこいいおじいちゃん!
(腕を取り返すのは茨木童子のエピソードからでしょうか)
あとね、鮮やかな動きで好古を翻弄して、花道に下がって腕に頬ずりした滝夜叉姫が
一瞬だけ見得を切ったような気がしたのですが…見間違いかな。
(女形の見得は珍しくありません。盛綱陣屋でも篝火が見得切ってるし)
で、また色々あって晴明が「将門の腕や首を集めて甦らせようとしている人物がいる」と突き止めて
ぴゃー急げー的な雰囲気になってみんなでわらわら走り出すマラソン大会開始。
休憩をはさんで3幕目は暗転で始まりました。さあ陰陽師vs怨霊のはじまりだ!どきどき!
すっかりとりつかれて将門(海老ちゃま)の声でしゃべり始めた貞盛さんを何とかしようと
秀郷が刀を抜いたり晴明がお札でフォローしたりするんですが
興世王に首だけ持っていかれてしまいます。
ここでラブ様の見せ場。首抱えて飛んでいきましたよ…それはもう楽しそうに…(´ー`)。
今回のワイヤーアクションはここだけでしたね。つまりラブ様の担当だったわけだ。
で、手がかりがなくなっちゃったんで晴明が貞盛の体に術をかけて、
起き上ってフラフラと自分の首を探しに行く首なし貞盛の後をみんなでついていくことに。
かなりエグいシーンのはずですが客席には笑いが。。
市蔵さん、首なし演技お疲れ様です(^ ^;)。
滝夜叉姫の回想シーンの、小さな滝夜叉(市川福太郎くん)と妖怪たちの毬投げごっこが微笑ましい。
妖怪の毬投げは黒子さんが代わりにやってました。
滝夜叉姫に父親にまた会いたいかと語り掛けるラブ様ったらワル~♪
将門の体のパーツを全部集めて、これでパパが生きかえるのね!と喜ぶ滝夜叉姫に
興世王が「将門が生き返ったらこき使って日本征服だぜ!」とか宣言しちゃったもんだから
滝夜叉ちゃん絶望…。
菊様、お気の毒でした。ラブ様は楽しそうだったけど(笑)。
もうお前に用はないとか、お決まりのセリフとともにあわや菊様斬られちゃう、
すんでのところで晴明たちがかけつける…かと思いきや、助けに来たのは道満でした(笑)。
ええー(;´∀`)。
一足遅れて晴明たちも到着。袖まくりしちゃってやる気モード↑↑
でも時すでに遅しで興世王の術で雷がドーン!と落ちて将門が復活。
これ、ぷしゅーってドライアイス?水蒸気?か何かでスモークみたいになって
ああ海老ちゃまがレッドロブスターに…赤い衣装だし(←違
「将門おれが相手だ!」と、かつてのライバルだった秀郷と将門のバトルが始まりますが、
ここでやっと晴明が本格的に術を遣います。(←主役)
式神の白狐を大量に呼び出し、将門と興世王を五芒星のようにして包んで動けなくして
九字きって急々如律令!と屈服させてしまいます。
うおおーー染ちゃんーーーかっこいい(^▽^)☆
博雅の笛を聴いて我に返った将門に、滝夜叉姫が涙ながらに駆け寄って
親子の感動の再会です。よかったよかった。
役者さんの年齢が近いので親子というより恋人同士のようでしたけど…。
で、晴明に本当の正体を言い当てられて焦る興世王を、将門ががっちり捕まえて
「姫さらばじゃ~」と別れを告げて、興世王と一緒にさっきのスモークに包まれながら
地獄(奈落)に消えていってしまいました。
うわー、スペクタクル!
海老ちゃまの雄叫びが地の底から聞こえてくるような声だったよ。
ラブ様も何だかんだ最後までポジティブシンキングな悪役。良かった改心されたりしなくて。
…で、シーンと静まり返った舞台で道満がぽつりと「こんな幕切れつまんない」。
ああっ、言ってはならんことを。
でもお蔭で、晴明たちにも客席にも笑いが戻りました(^ ^)。
道満さんはへそを曲げたまま、アゲハを連れて帰っていきました。
かわいい。なんなのこのフェアリーっぷり。
しかも博雅が「晴明、おまえはおれの一番の友だ」とか唐突に言い出すからさらに笑いが。。
晴明も「おまえは本当におかしなやつだな」としか返せなくて微笑ましい。
ここで秀郷に人は何のために生まれて生きるのかのぅと問われた博雅が言う
「花は花として生まれ、花であるだけで満ちているし、足りています。
わたしは人です。
人であることをまっとうするために、わたしはこの世に生じたのです」のセリフ…。
実はこれ、原作では正体を明かした興世王に博雅がかける言葉なのですが
今回のラストで言っても映えますね。
夢枕氏の陰陽師シリーズの中でも、わたしの大好きな言葉です。
しかもナマで、舞台で、勘ちゃんの澄んだ高い声で言われるとまた映えるんだこれが…。
滝夜叉姫は秀郷さんと暮らすことになってめでたしめでたし。
ここで晴明が粋な計らいをひとつしました。
「博雅、おれを一番の友と言ったな」「うん」「ではその友の頼みだ。姫のためにもう一度笛を」
ということで、博雅が姫をなぐさめるために笛を吹いてくれました。
きれいな、月の光のような。
姫も晴明も秀郷も観客もひっくるめて癒してしまう博雅くん素敵でした。
最終兵器博雅。またの名を天使。
幕が下りる寸前、染ちゃんと勘ちゃんが視線を交わしてふっと微笑み合ってた!
ふわあああ…晴明と博雅は…ズッ友だヨ…。
おしまい☆
幕が下がるときの拍子木の音がかき消されて聞こえないほどの拍手が起こりました。
本当にすごかった。
耳をすませばの西老人風に言うなら「荒々しくて、率直で、未完成」な体当たりの舞台でした。
新しい歌舞伎座の挑戦を見た思いです。
しかしこれ、確か亀三郎さんが8月下旬に台本が来てないってツイートして、
数日後に海老ちゃまが台本きたってブログでホッとしてた舞台よね。
初日まで数日しかない中でよくここまで完成させたなと思う。
染ちゃんも番組で言ってたけど力技だったのでしょう。
演出が甘い部分もあるし、説明不足で、もっとアクション欲しいとこもあったけど
再演を重ねるごとにどんどん良くなっていくような、たくさんの可能性がみえる舞台だと思いました。
できればまた同じ役者さんで再演していただきたいですが、
当代若手役者がこんなに揃うなんて次はいつどこになるだろう。
彼らがもっと熟す頃にもう一度やったらどんなものになるだろう。
何年か経ったらまた観たいですね。
東京オリンピックの話じゃないけど、数年後なにがどうなってるかとかまったくわからないけど
染ちゃんたちと一緒に同じ時代を生きて色んなものが見られると思うと楽しみでもあったりします。
来たれ再演!
そして次回こそ保憲さんにはペットの沙門を肩に乗せて登場していただきたいです。
染ちゃん晴明の管狐と並べて愛でたい(´▽`)。
あ、将門と興世王がその後どうなったかは、こちらをご覧ください。→海老蔵ブログ
すっごい、いい笑顔☆
新作歌舞伎であるためかイヤホンガイドの解説もあまりなくて
客席からの声もそんなにかからなかったですね。
完成された古典演目ではないので見得を切る場面も少ないし、
どのタイミングで「高麗屋!」と言えばいいのか大向こうさんもわかりかねている感じでした。
こういうのも再演ごとによくなっていくでしょう。
そういえば染ちゃんがイヤホンガイドに登場して見どころ語ってくれたんですが、主役だからいいんですが
合間にちゃっかりラブ様が登場して来月の大阪公演の宣伝をしてました(笑)。
半沢直樹で有名にもなったし、大阪の皆様どうぞラブ様の歌舞伎見にいってさしあげてね。
そろそろ大手町にある将門の首塚にお参り行かなきゃなあ…。

後ろ姿シリーズその10。9はこちら。
締めは袴男子で(笑)。
ちなみに、覚えてる方いらっしゃるでしょうか、過去に描いたこの子です。
ちょうどキリがいいのでこのシリーズはここまでにします。
見てくださった方々ありがとうございました☆
*ブログ内のイラスト記事一覧はこちらです*
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