子どもの図書館。
前回記事で科博の深海展のことを書きましたが、あの後ちょっと時間があったので
同じ上野公園内にある国際子ども図書館に行くことにしました☆

行く前に、藝大にくっついてる上島珈琲でお昼ごはん。
なんとも広々としたテーブルと椅子でいただきました。混んでてここしか空いてなかったの(;´∀`)。

藝大音楽学部と並んで建っている国際子ども図書館。
国立国会図書館の一翼を担う、日本で唯一の国立の児童書専門図書館です。
上野には何度も来ていますが入るのは初めて。

建物正面。貫録のある洋館です。
もともとここは帝国図書館として1906年に完成したのですが、改修して子ども図書館になったそうです。
建物は今年で107歳。おおお。

中に入ってみたら大階段がシャレオツ!
なにこの直線と曲線と幾何学模様の見事なまでのハーモニー!たまらん!!
わたしこういう、すっきりした中に細かい模様っていうデザインに弱いんです…。
石造りだとなおテンション上がる。
階段の窓からは東京国立博物館表慶館の屋根がちょこっと見えます。
道路を挟んでお隣同士なんですよね。
東博は戦前まで帝国博物館でしたから、昔は帝国図書館・博物館が上野に並んでいたわけで
上野が昔から文化の町であったことがしみじみと。
…ん?ということは、帝博の総長だった九鬼隆一や森鷗外も
この図書館に来たことがあるかもしれない(゚ω゚)。

階段を上がって2階に来ました。
古城かマナーハウスにでもやって来た気分です。天井高っ!
奥に見えるお部屋が第二資料室。外国で刊行された児童書や雑誌や電子出版物が読めます。
欧米にアフリカ、オセアニア、世界中の児童書と関連資料がずらり。
英語くらいしかわかりませんでしたけど(^ ^;)。
室内はあまり広くなく、資料もそんなに出ていなかったですね。
子ども図書館は国会図書館と同じで閉架式(ほとんどの本が書庫にある)で、
検索して司書に請求する方式だからかも。
第一資料室はまわれ右したところにあります。
日本とアジアで刊行された児童書や関連資料、教科書などもありますよ。

3階にやって来ました。ガラス部分は安藤忠雄氏のデザイン。
光がたくさん入って明るいです。

本のミュージアム。(室内は撮影禁止)
子どもの本に関する展覧会が毎月開かれています。
現在は「日本の子どもの文学−国際子ども図書館所蔵資料で見る歩み」を開催中。
日本に本格的な児童文学が誕生した近代以降に出版された児童書の代表的なものを
年代順に並べて展示してありました。
図書も雑誌もいろいろありましたよ。
鈴木三重吉が創刊した児童雑誌『赤い鳥』や『金の星』ができて、
芥川龍之介や宮沢賢治や小川未明や坪田譲治らが童話を書き、
新美南吉や椋鳩十や浜田広介が出現します。
戦争を経ていぬいとみこや古田足日、佐藤さとる、松谷みよ子、あまんきみこ、那須正幹と続き、
やがて福音館書店の「こどものとも」と、岩波書店の「岩波の子どもの本」が創刊され
柏葉幸子、角野栄子、荻原規子、上橋菜穂子、高楼方子、富安陽子と
現在もご活躍中の児童文学作家さんたちに至っています。
特に戦後以降はなつかしくてたまりませんでした。
『だれも知らない小さな国』『ビルマの竪琴』『龍の子太郎』『ぐりとぐら』『はじめてのおつかい』
『ぼくは王さま』『車のいろは空のいろ』『霧のむこうのふしぎな町』『ズボン船長さんの話』
『空色勾玉』『精霊の守り人』『十一月の扉』『西の魔女が死んだ』『クヌギ林のザワザワ荘』
ぜんぶ大好きで読んだよー!!
ほかにも絵本、童謡・唱歌、昔ばなしの絵本や雑誌、
小学校の教科書に載っている児童文学の紹介があります。
スイミー、ちいちゃんのかげおくり、ごんぎつね、やまなし、大造じいさんとガン。懐かしい~。

扉のとなりにある窓には絵本が☆

メディアふれあいコーナーの窓側の壁にあったレリーフ。荘厳…。
子どものための図書館がこういう建物なのってとても素敵なことだなあ。
日本における図書館の児童サービスの歴史は
1872年設立の書籍館に児童図書館が設けられたことから始まりまして、
戦前も一部の公立図書館で児童室や児童閲覧席がぽつぽつ増えていくのですけども
やっぱりサービスとして本腰を入れるようになったのは戦後ですかねえ。
1970年代くらいから児童室がわーーっと広まって
東京子ども図書館ができたのが1974年だから
本格化してからまだ50年経ってないんですね。
70年代に児童室が広まった背景には、
アメリカに留学して日本に児童室の仕事を伝えた人たちがいたからだったりします。
東京子ども図書館の設立に関わった石井桃子さんや松岡享子さんがそうですね。
ちなみに石井さんはアメリカでたくさんの図書館関係者と交流していますが
そのうちひとりの女性の仕事が本になっています。→こちら
1906年、ニューヨーク公共図書館に児童室を作ったアン・キャロル・ムーアの絵本です。
興味のある方は読んでみてください。
(読み終わったら石井桃子さんの『子どもの図書館』をぜひ! ←ステマ)
そういえばまだ東京子ども図書館も行ってないんだよーいつ行こうかなあ~うおお~。
同じ上野公園内にある国際子ども図書館に行くことにしました☆

行く前に、藝大にくっついてる上島珈琲でお昼ごはん。
なんとも広々としたテーブルと椅子でいただきました。混んでてここしか空いてなかったの(;´∀`)。

藝大音楽学部と並んで建っている国際子ども図書館。
国立国会図書館の一翼を担う、日本で唯一の国立の児童書専門図書館です。
上野には何度も来ていますが入るのは初めて。

建物正面。貫録のある洋館です。
もともとここは帝国図書館として1906年に完成したのですが、改修して子ども図書館になったそうです。
建物は今年で107歳。おおお。

中に入ってみたら大階段がシャレオツ!
なにこの直線と曲線と幾何学模様の見事なまでのハーモニー!たまらん!!
わたしこういう、すっきりした中に細かい模様っていうデザインに弱いんです…。
石造りだとなおテンション上がる。
階段の窓からは東京国立博物館表慶館の屋根がちょこっと見えます。
道路を挟んでお隣同士なんですよね。
東博は戦前まで帝国博物館でしたから、昔は帝国図書館・博物館が上野に並んでいたわけで
上野が昔から文化の町であったことがしみじみと。
…ん?ということは、帝博の総長だった九鬼隆一や森鷗外も
この図書館に来たことがあるかもしれない(゚ω゚)。

階段を上がって2階に来ました。
古城かマナーハウスにでもやって来た気分です。天井高っ!
奥に見えるお部屋が第二資料室。外国で刊行された児童書や雑誌や電子出版物が読めます。
欧米にアフリカ、オセアニア、世界中の児童書と関連資料がずらり。
英語くらいしかわかりませんでしたけど(^ ^;)。
室内はあまり広くなく、資料もそんなに出ていなかったですね。
子ども図書館は国会図書館と同じで閉架式(ほとんどの本が書庫にある)で、
検索して司書に請求する方式だからかも。
第一資料室はまわれ右したところにあります。
日本とアジアで刊行された児童書や関連資料、教科書などもありますよ。

3階にやって来ました。ガラス部分は安藤忠雄氏のデザイン。
光がたくさん入って明るいです。

本のミュージアム。(室内は撮影禁止)
子どもの本に関する展覧会が毎月開かれています。
現在は「日本の子どもの文学−国際子ども図書館所蔵資料で見る歩み」を開催中。
日本に本格的な児童文学が誕生した近代以降に出版された児童書の代表的なものを
年代順に並べて展示してありました。
図書も雑誌もいろいろありましたよ。
鈴木三重吉が創刊した児童雑誌『赤い鳥』や『金の星』ができて、
芥川龍之介や宮沢賢治や小川未明や坪田譲治らが童話を書き、
新美南吉や椋鳩十や浜田広介が出現します。
戦争を経ていぬいとみこや古田足日、佐藤さとる、松谷みよ子、あまんきみこ、那須正幹と続き、
やがて福音館書店の「こどものとも」と、岩波書店の「岩波の子どもの本」が創刊され
柏葉幸子、角野栄子、荻原規子、上橋菜穂子、高楼方子、富安陽子と
現在もご活躍中の児童文学作家さんたちに至っています。
特に戦後以降はなつかしくてたまりませんでした。
『だれも知らない小さな国』『ビルマの竪琴』『龍の子太郎』『ぐりとぐら』『はじめてのおつかい』
『ぼくは王さま』『車のいろは空のいろ』『霧のむこうのふしぎな町』『ズボン船長さんの話』
『空色勾玉』『精霊の守り人』『十一月の扉』『西の魔女が死んだ』『クヌギ林のザワザワ荘』
ぜんぶ大好きで読んだよー!!
ほかにも絵本、童謡・唱歌、昔ばなしの絵本や雑誌、
小学校の教科書に載っている児童文学の紹介があります。
スイミー、ちいちゃんのかげおくり、ごんぎつね、やまなし、大造じいさんとガン。懐かしい~。

扉のとなりにある窓には絵本が☆

メディアふれあいコーナーの窓側の壁にあったレリーフ。荘厳…。
子どものための図書館がこういう建物なのってとても素敵なことだなあ。
日本における図書館の児童サービスの歴史は
1872年設立の書籍館に児童図書館が設けられたことから始まりまして、
戦前も一部の公立図書館で児童室や児童閲覧席がぽつぽつ増えていくのですけども
やっぱりサービスとして本腰を入れるようになったのは戦後ですかねえ。
1970年代くらいから児童室がわーーっと広まって
東京子ども図書館ができたのが1974年だから
本格化してからまだ50年経ってないんですね。
70年代に児童室が広まった背景には、
アメリカに留学して日本に児童室の仕事を伝えた人たちがいたからだったりします。
東京子ども図書館の設立に関わった石井桃子さんや松岡享子さんがそうですね。
ちなみに石井さんはアメリカでたくさんの図書館関係者と交流していますが
そのうちひとりの女性の仕事が本になっています。→こちら
1906年、ニューヨーク公共図書館に児童室を作ったアン・キャロル・ムーアの絵本です。
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