fc2ブログ
2014_01
29
(Wed)23:36

きこえる。

1291.jpg
「ナアァーオ」と大声で呼ぶ声が聞こえたので、2階に上がってみたら
ベッドの上でドヤ顔でしっぽを振る女王様がいました。
毛布につつまれて幸せな様子を写真に撮って欲しかったようです。

1292.jpg
たまにお布団を前足でふにふにと揉んでいることがあります。
子猫がお母さん猫のお乳の出をよくするために揉む行動の名残だそうで、
これをしているときの猫は非常にリラックスした状態だとか。
この日も、毛布を揉んで喉ゴロゴロならしてご機嫌な様子を写真に撮って欲しかったようです。

お布団をオフトゥンと最初に表記したの、どなたか存じませんがすごい。その発想力ください。
最近はコタトゥンやザブトゥン、ザイスゥンなども見かけますが
ついに先日ミクァーンに出くわしました。どこまで行くのん。
ぽかぽか物の好きなゆさとしては、ここにネコォとダンボゥと湯タンポゥを加えたいと思います。
(って書いたら後ろから弟がファンフィートゥアーを追加してきた)


1293.jpg
夜の女王様。コタトゥンに入るわたしの膝をザブトゥン代わりにして香箱座り。
こたつ布団ぽかぽか、うとうとしております。

1294.jpg
今日は今年最初の29日(にくきゅう)の日!ということでモフモフのおみ足をパチリ。
「女王様お手をどうぞ(意訳:お手)」と声をかけると、渋々「苦しゅうない」と乗っけてくれました。
ありがたき幸せ。

ちなみに、姉にゃんこに「お手」と言うとこうなります↓
1295.jpg
おにぎり乗っけてる気分。


話は変わりまして。
おとといの月曜日に久々にスマスマを観たのですが、指揮者の西本智実さんが出演されていて
大慌てでHDの録画ボタン押しました。。
わたしの大好きな指揮者さん♪
SMAP5人にオーケストラの指揮を体験してもらう企画で、演奏者は45人、課題曲はエルガーの威風堂々。
まず西本さんがお手本で振ってくださったのですが
もーーーめちゃくちゃかっこいい!
いや、かっこいいのは知ってるけどこう、テレビでアップで見せられると感動が違う。
メリハリつけて振ったり、ここぞという箇所できっぱり指示出したり、手をぐっと挙げたり。
エンディングを大振りで締めたのには泣きそうになりました。かっこよすぎる。かっこよすぎる西本智実。
何よりお姿が凛々しすぎて曲ほとんど聴いてなかった。。←
SMAP5人も唖然としてましたね。
わかるよ、生演奏、しかも西本さん指揮の生演奏をあんな至近距離で…いいなああぁぁ。

SMAPの挑戦は5人それぞれの味が出てましたな。
慎吾ちゃんは最初、出だしでつまずいた感がありましたが後は盛り上がって面白かった。
草彅くんのは、西本さんもおっしゃったけど内向的な感じ。
キムタクは完全に楽しんで生き生きと振って、最後きっちりまとめてて良かったです。音楽をやってた。
終わってオケの人たちに「ありがとうございました!」ってお礼言ってた!彼のああいうとこ好きだ。
中居くんは司会者っぽさ全開で、バイオリンのおじさまに話しかけたりラストにくるっと一回転したり
エンタテイメントにしてましたね(キムタクがマイケルって言ってた)。
吾郎くんは…たぶん、まじめにやればできると思いますよ←

指揮者によって曲が変わるというのをまざまざと見せていただきました。
ほんの5分間タクト振っただけのSMAPが全員汗びっしょりになってたのが印象的で、
でもみんな「楽しい」って言ってたのが良かったです。
指揮はスポーツ。

ビストロの片岡愛之助丈も見ましたよ☆
歌舞伎をやるようになった経緯とか半沢直樹とか、だいたい聞いたことあるお話でしたが
相変わらずお話上手で素敵でした。
慎吾ちゃんのカニ蔵と仲良く握手したり、キムタクにらぶりんって呼ばれたり、てんぷら食べたり
楽しい時間を過ごされたようで良かったです。
判定する前に吾郎くんと草彅くんの方チラチラ見てましたね。気を遣う方なんだよね。らぶさんいい人。
あと、中居くんと同い年ということに軽くびっくりした。。

で、リアルタイムで見ていたらしい海老ちゃんがブログ書いてましたよ→こちら
黒崎さんの口調真似してるー(笑)。



2014tenji.jpg※クリックで大きくなります
先日のポストカード展に出品していたイラストをアップします。
せっかくなので2枚セットにしました。
見に来てくださった方、応援してくださった方々ありがとうございました☆
*ブログ内のイラスト記事一覧はこちらです*



クリックで拍手お返事。↓
皆様いつもありがとうございます(^-^)/☆

続きを読む »

スポンサーサイト



2014_01
25
(Sat)23:05

暗闇の冒険。

dialog4.jpg
渋谷で「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」を体験してきました!
前の職場で先輩が体験してきて「すごく良かったから行きなよー」っておすすめしてくれて
でもなかなか行く機会がなかったのですが、今回やっとチケットが取れたのでレッツ参加。

DIDは1ミリの光も入らない空間へ数人のグループを組んで入りまして、
アテンドさん(視覚障害者)に先導していただきながら様々な探検ができるという、
ドイツの哲学博士アンドレアス・ハイネッケ氏が発案した
暗闇のソーシャルエンターテインメントです。
すでに世界中で700万人以上が体験しているそうな。
善光寺のお戒壇巡りの体験などがある方は想像つくと思いますけど、本当に真っ暗な中を進みます!
純度100%の闇で一切、何も見えません。
季節ごとに色んなプログラムがあって、わたしが体験したのは新春バージョン。
暗闇の中で書き初めができると事前情報で知って「は?」って思いながらも
怖さとわくわくの気持ちを半分ずつ抱えて出かけました。

dialog2.jpg
入口はこちら。
外苑前駅から歩いていくと、道の左側にぽっかりとあります。うっかり通り過ぎるところだった。

階段を下りて中に入ると、小さなフロアがあってそこが受付。
コートや手荷物、腕時計などは体験の邪魔になるためコインロッカーに入れます。
ただ、暗闇の中でお買い物ができる(!)とスタッフさんから伺ったので500円玉だけ出しておいて
ウエストポーチ(貸出してくれます)の中に入れました。

時間になると、数人のグループを組んだわたしたちをスタッフさんが会場に案内してくれます。
今回のメンバーは男性や女性、親子連れなど7人。
わたしを含め初めてという方が多かったかな…。
暗闇体験といってもいきなり暗くなるわけではなく、まずは薄暗いお部屋に通されます。
スタッフさんはそこでアテンドさん(たぶん全盲の方だと思う)とバトンタッチ。
「いってらっしゃーい」「はーい行ってきます」と明るい挨拶が素敵でした(^ ^)☆

笑顔が素敵な女性アテンドさん、「初めましてー」と明るく挨拶してくださって
わたしたち全員に手さぐりで白杖を手渡してくださり、
暗闇を体験するためのポイントを説明してくれました。
主なポイントは以下の3つ。
・白杖で地面を突きながら歩くこと。杖は地面の硬さや柔らかさ、突起物などを教えてくれる
・何かに触るときは手の甲で触ること。指先だと突き指や人の目に当たるなどの危険がある
・声をかけあうこと。誰が何をしているか、どこにいるかは声を出せばわかる
なるほど、なるほど。
これをみんなで確認し合ってから、さらに隣の部屋に移動します。
かなり薄暗くてメンバーの姿かたちがわかる程度。
ここでお互いにちょっとした自己紹介をして、暗闇では会話が大切とのことで
呼び合うためのニックネームを決めました。
するとアテンドさんが「じゃあ暗くしますよー」って
照明をすーっ…と落としてしまって、文字通り真っ暗!!に。
正直ひゃーとか声を出しかけました…出さなかったけど。。
本当に真っ暗になってしまってやばい帰ろうかなって一瞬思いましたが
アテンドさんが「ではこちらにカーテンがありますのでくぐって移動しまーす」と
どこまでも明るく声を出してくださいました。
さあ体験開始!

進んだ先も当然、真っ暗。
自分の周りに何となくぽっかりと空間があるようにはかろうじて感じられるものの、
とにかくまったく見えなくて触覚と嗅覚と、あと音が何よりの情報収集手段。
声を出して確認し合わないと一歩踏み出すのも緊張します。
「ここに段差あります」「あっ、地面変わった、じゃりじゃりしてます」「今しゃがんでます」
「手を伸ばしてみて、葉っぱありますよ」「はい、お盆渡します」「左手にカーテンあります」
「あっごめんなさい、ぶつかった」「大丈夫ですよ~○○です、気をつけて」
など、など、数えきれないほどの言葉を交わしました。
初対面の人たちばかりでしたがそんなこと構ってられなかった。
というか自然に素直に会話できることにびっくりした。
(実はわたし聞いたそばからメンバーのニックネーム忘れちゃってたんですけど、
暗闇で何度も名乗られているうちに声で「あ、○○さんだ」ってわかるようになるから不思議)
しゃべることですごく安心感がありました。
誰かにぶつかること、誰かがトンとぶつかってきてくれることが安心と感じられる日がくるなんて…。
もはや未知との遭遇。

メンバーにはお父さんと一緒に来た小さなお子さんがひとりいたんですが、
「暗いよ~」とか言いながらずんずん歩いてるのすごかった。
よく杖落としてたけどすぐ拾ってるし。わー。
あと今回、スタッフじゃなくお客さんとして目の見えない男性の方が同じグループにいて
さすが慣れていらっしゃるので
「右に壁ありますよ~」「そこ絨毯です」「もうちょっと前、そう、そのまま進んで」と
様々な場面でメンバーをリードしてくださってものすごく頼もしかったです…☆
アテンドさんと一緒にすいすい進んでいらっしゃった。
暗闇のエキスパートすごい!!
わたしは行き先に迷ったらその方の肩につかまったりアテンドさんを呼んだりしました(;´∀`)。
いやほんとかっこいいわ。

最初の部屋は地面が土っぽいな、と思ったら「はいここは公園です、探検しましょう!」とのこと。
白杖を使って手さぐりで色々探しました。
木製の椅子タイプ(背もたれがあるやつ)のブランコがあったり、笹の葉が植えてあったり。
全然見えないんですが、触れるとその物がなにか割とわかって面白いです。
同時に物の正体がわかるとすごくホッとしたり。
箱の中身は何でしょう的なゲームをするときのドキドキ感をさらにビッグにしたみたいな、
ヘレン・ケラーの「Water!」に通じる何かみたいな。
うまく言えません。
白杖は大活躍してくれて、板とか土とかマットとかすぐに手を通して伝えてくれました。
この杖発明した人天才だと思う。

近くに水の音がして、やや高い場所からアテンドさんの声が。
「ここに橋があります、渡ってみましょう」ということで、丸橋の上を渡ります。小さな橋。
続いて「こちらへどうぞー」と案内されて、何か木の手すりに触れて段を上がって
コツンと行き止まりにぶつかりまして、しゃがんで触ってみたら斜めの板がついた箱。
??状態なわたしたちにアテンドさんがネタばらし。
「実はここ、神社です!お参りしましょう☆(見えないけどたぶんものすごい笑顔)」
ええええええ。
さっきの箱はお賽銭箱だったんですね。
しかも、手渡された太い紐を引っ張ると、ガランガラン!神社の鈴の音だ!(感激)
声をかけあいながら順番にお参り。

続いては、神社に来たということでおみくじコーナー。
神社によくある六角形の箱(だと思う、たぶん、見えないからわからなかったけど)を
シャカシャカ振って逆さまにして、出てきた棒の先に凸凹がいくつあるか数えます。
わたしは5番で、アテンドさんが手渡してくれました。
で、さすが暗闇のおみくじ、メッセージは点字で書いてあります(笑)。
わたしには読めなくて、参加者の方に読んでもらったら「末吉 花より暗闇」だそうです!(爆笑)

次の部屋にはてき屋さんがいて屋台があります、とのこと。
カウンターにぶつかると、「いらっしゃいませ~」と明るい女性たちの声がします。
さあレッツ暗闇お買い物タイム☆
メニューは声で伝えられ、ビールやオレンジジュース、甘酒、ジンジャーエール、ほうじ茶、お汁粉など。
わたしは梅こぶ茶をお菓子つきで注文したら400円。
ウエストポーチから500円玉を出しておつりをいただきました。
100円玉とか、暗闇でも触れば意外とわかるのね(´∀`)。

隣のイートインに移動してお菓子と飲み物で休憩タイム。
お菓子は袋詰めになっていて、開けてみたら個包装のチョコと柿の種と、かっぱえびせん。
見えなくても匂いや味で結構わかるのね~(*´∀`*)。
そんな風にお菓子に集中していると、テーブルのどこに飲み物のコップを置いたかわからなくなるという。
梅こぶ茶熱かったけど(←猫舌)、おいしかったです!
「チョコはトランプの形が凹凸でありますね」って言った参加者の方がいらっしゃった。
うおお、触る前に食べてしまった…残念。
ここで誰ともなく出身地の話になって、都内からという人が多かったんですが関西からの方もいて
「○○出身です」「えっぼくそこ住んでますよ」「えーっ」とか盛り上がりました。
世間は意外と狭いですね。
そんな話をしていると、離れた場所からファ~ン♪と雅楽の音色がかすかに…?
さっきの神社のあたりに次のグループが来ていたようです。
暗闇にいると耳が研ぎ澄まされます…。

休憩を終えると、また移動して今度は何だか低い位置に平べったい板のようなものが。
しゃがんで触ると畳の感触と匂い。
そう、ここであの「暗闇の中で書き初め」を行うわけです☆
靴を脱いで畳に上がって、手さぐりで机の上の紙を認識。
さらに手を伸ばすと何か固いものにコツンと指が触れて、ぬるりとしました!
「硯です」ってアテンドさんが言うと「めっちゃ指突っ込んだ」「手ごとドボンしちゃった…」など
あちこちで悲劇が(;´∀`)。
手さぐりで色紙を渡してもらって、表と裏を確認。ざらざらしている方が表。こちらに書きます。
次に筆をもらうのですが、やっぱり見えないので
隣の方から手渡しされるまで筆がたくさん入った容器が回ってくることに気がつかず、
「え、え、筆なのにプラスチック?意味わかんない」ってなってた。
筆を1本抜いて「容器に入ってます、どうぞ」とお隣に手渡しました。
肝心の書き初めも、最初の一筆はともかく、一度筆を色紙から離してしまうと
どこにどう書いたのかわからなくなって「福笑いみたいだね」ってみんなで笑いました。
色紙の角を手で確認しながら書いて完成~。

靴を履いて色紙を持ってみんなでまた歩きます。
するとアテンドさんがついと立ち止まって、「突然ですが皆さん、どれくらいここにいると思います?」と。
1時間、20分、30分くらい、などと回答されると
実際は1時間30分近く経過していたことが判明!
わたしもてっきり30分程度かと思っていたので驚きました。そうだったんだ。
暗闇では体内時計も狂うそうな。
(そういえば「10メートルくらいしか移動してない気分」って言ってた人がいたな…距離感覚も狂うのか)

ここからやっと、明るいところへ出ていきます。
すぐに明るい部屋に行くのではなく、徐々に明るくして目を慣らしていきます。
顔がわかる薄暗い場所に出てくると、これも不思議なんですけど、
とたんに誰が誰だかわからなくなってしまってあれっと思いました。
暗闇では声ですぐわかったのに…。
顔が見えるようになると、わたしもですが皆さんどことなく緊張してしまって口数が減って
ますます誰が誰だかわからなく…。
でも声を聞くとああ、あの人だってわかる不思議。
色紙に書いた文字で笑いあったり(みんな意外とうまく書けてる)、体験の感想を共有したりして
白杖をアテンドさんにお返しして、いよいよ明るい部屋へ。
ドアが開くと光がものすごくまぶしく感じました。細目で徐々に歩いて明るい方へ出ていくと
受付のあるロビーがありました。
ああ、帰ってきたー!光よ、世界よ、ただいまただいま!!

体験のアンケートを書こうとペンを持ったら指先に墨がくっついていました。
さっきの書き初めでやたらと硯の場所を手で確認したせいかな。
何だか洗い落とすのがもったいない気もしましたが、お手洗いで綺麗にしました。
(例の見えない方は点字プレートを使っておそろしい速さでアンケート書いててすごかった)

この後、アテンドさんにお礼を申し上げて、メンバーと挨拶を交わしてお別れして、体験終了。
おつかれ様でしたー☆

dialog6.jpg
書き初めと点字おみくじ。


ええと、もう、なんか、どう説明したらいいかわからないんですけど行って良かった!ほんとに!
最初は怖かった暗闇が何だか居心地のいい空間に感じられたり
しゃべることで見えない不安が解消されたり
ためらいなく誰かの肩につかまったり手を引いたりと、
普段の生活ではできない体験をたくさんしました。
かっぱえびせんの味あんな意識したことない…(笑)。
ふだん目の見えない方に対して不謹慎かもしれませんけど、とても楽しい時間を過ごせました。
初対面のメンバーやアテンドさんのことすごく信頼できるようになってた。
同時に、見えない方たちは毎日こんな世界で生きているのだということも、痛切に痛切に。
人と話すことって思ってる以上に大切なことなんだって、
誰かとコミュニケーションとるときも、こそあど言葉だけじゃなくちゃんと物を言わなきゃって思いました。
闇ニケーションすごかりし!

また機会があったら行きたい。
東京会場の雰囲気はなんとなくわかったから、今度は大阪の会場にも行きたい。
友達とか家族とか職場の人たちとか、色んな人におすすめしたい。
あの感覚は、説明を聞くよりも体験していただいた方がダイレクトに感じられると思います。
(でもお値段が結構ブルジョワです^^;)

会場の外に出てからも、しばらく目以外の感覚が研ぎ澄まされていたので
風の匂いとか空気の冷たさを異様に感じたり、歩くときの靴音が妙に気になったり
道端の工事現場でむせかえるほどの鉄のにおいや木のにおいがしたりと
色んなことがいつもと違って感じられてドッキドキでした。
こんな経験したことない!
帰宅してもまだ手の感覚がいつもより敏感だったせいか
猫たちを触ったらえっこんなにふわふわで柔らかかったけ…!って発見(?)してモフりまくりました。
(=^エ^=)にゃーん
モフモフはジャスティス。


watarium.jpg
外苑前駅へ戻る途中でワタリウム美術館のミュージアムショップがあったので寄りました。
CHIMASKIの本がついてくるジュエリーっていうのがあって→こちら
時間がなくてちょっとしか見られなかったので、後でもう少しじっくり寄りたい。
2014_01
21
(Tue)23:51

憂しと見し世の浮き絵の祭典。

daiuki2.jpg
江戸東京博物館の「大浮世絵展」浮世絵ナイトに行ってきました☆
入場は400人限定、専門家のミニ講演会とポストカードブックがついてくる、
夜間の特別開館イベントです。
展覧会の公式サイトで知って、せっかく大好きな浮世絵だしゆったり鑑賞したいなーと思って
チケット取ったら、作品にめいっぱい近づけてゆっくり見られましたよー。
奮発して良かった(^▽^)☆
とても人気の展覧会のため、休日になるとそれはもう大混雑で(日曜日に6,000人来たとか来ないとか)、
タイミングがよくないと作品に近づくこともできないかもしれませんので
余裕のある方は浮世絵ナイトのチケットで行くといいですよ!
(確かあと2回開催予定、まだチケット残ってるはず…)

内容も充実でした!
「浮世絵の"教科書""国際選抜"となる展覧会」とのコンセプト通り、
江戸時代初期~近代にかけて、活躍した絵師の順に並んでいるので変遷がわかりやすくて
様々な時期の浮世絵を見ることができました。
浮世絵のビッグバン、菱川師宣の作品は白黒の版画絵本とカラフルな肉筆画が並んでいました。
この頃は版画よりも肉筆が多いような印象ですね。
「北楼および演劇図巻」に太田南畝の賛が入っていたのですが、
師宣と南畝は100年くらい時代が違うので、これつまり勝手に書き入れちゃったってことですね。
やーん南畝さんったらお茶目(笑)。
(あ、師宣といえば見返り美人ちゃんはいませんでした…来月から展示されるそうです)

鳥居清信の「立美人図」背をスッと伸ばして着物の裾をつかんでいまして、
宮川長春の「立美人図」も同じくピンと伸びた背筋が印象的。
この時代の美人図は、時代的にも武家の文化が庶民に浸透し始めた頃であるためか
背筋がまっすぐで、着物をきっちり着込んできりりと武家っぽい感じ。
もっと時代が下すろ猫背になって庶民風になりますね、国貞や国芳の時代ね。
宮川長亀の「乗鶴美人図」も西川祐信の「衣通姫図」も美しい!
特に祐信、関西の浮世絵師といえばこの方の右に出る者はいませんが
版画絵本もいっぱい作ってる人ですがやっぱり肉筆が綺麗ですよう。
衣通姫の繊細な存在感が見事に表現されてました。
古今和歌集の「わが背子が来べき宵なりさゝがにの 蜘蛛のふるまひかねてしるしも」が画中に入ってて
さすが京都人+古典オタク、意識が違います。
このオタクっぷりを弟子の鈴木春信が継ぐのよね( ´艸`)。

西村重長「三幅対ひよくの三曲」や石川豊信「海老蔵の鳴神上人と菊五郎の雲の絶間姫」。
学芸員さんの配慮でしょうか、重長と豊信は師弟関係でもあるので作品が並んでるのいいですよね。
重長は美人画、役者絵、花鳥画、浮絵と割と何でも描いた人ですが
豊信は美人画や役者絵が多かったかな…。
そしてこの頃の浮世絵の特徴として、緑と赤だけで色がつけられた紅摺絵でした。
白黒の版画に赤色を1枚1枚手塗りで施していますから、かなりの手間がかかってます。
奥村政信の頃には黄色もついてますね。
「芝居狂言浮絵根元」は大判の漆絵、後期の浮世絵からは考えられない大きさです!
芝居小屋の風景なので当時の風俗もわかる貴重な絵ですよ~。

そんな白黒の時代、赤と緑の時代を経て、さあいよいよ!フルカラーの錦絵が登場!
浮世絵のカンブリア大爆発。
ほとんど色のない絵が一気に多色摺で発売されて当時の人めちゃくちゃびっくりしたろうな…。
(白黒テレビからカラーテレビへ移行したというか、
白黒ゲームボーイからゲームボーイカラーへ移行したというか、そんなイメージでしょうか)
しかし最初の人が鈴木春信で、まあご存知の方いらっしゃると思いますがああいう絵柄なので
カラフルというより美しいとおっしゃる人が多かったかもしれぬ。
浮世絵界のフェアリー、春信(*´ー`*)。
一番のお目当て絵師で出品は少ないものの、状態の良さに満足。美しい。
(キャプション見たら大英博物館やベルリン、ホノルルからの里帰り品でした)
「見立為朝」も「百人一首 蝉丸」もはんなりとした目にやさしい色づかい。
極めつけに「雪中相合傘」!!ぴゃああぁぁ相合い傘で手つなぎ歩きの恋人たちがかわいすぎて僕はわたしは!
わたしもかわいい子たち並べて愛でたいし…!?
降りかかる雪にはきめ出しといって紙に凹をつけて雪や波を表現する方法が使われていて、
雪が浮き出してみえるので雰囲気が一層伝わってきます。
ちなみに着物には空摺が。こちらも凸凹。
きめ出しと空摺は画集や図録ではほとんどわからないので実物を見るのがいつも楽しみ~♪
職人さんの手技にホレボレします。
気になる人は春信の絵を見るといいですよ、たぶん彼が絵師の中で一番多くこの技法使ってる。
(そのせいで発売当初はめちゃくちゃお値段高かったりする)

鳥居清長「吾妻橋下の涼船」。はいっ女性が最高潮に頭身高く描かれる時代がきましたね!
こんなに背の高い女性を描いた絵師は、後にも先にも清長を置いて他にいません。
それまでは春信の小さくかわいらしいお嬢さんがブームでしたから
八頭身美女の登場も当時の人びっくりしたと思うのですよ…。
夏の川辺で胸元はだけたおねえちゃんたちの色気パない。
そして清長の色気もすごいけど喜多川歌麿の色気もすごい。
「当世三美人」とか「北国五色墨 てっぽう」とか、もう、濃密ですな、息がつまりそう。
「錦織歌麿形新模様 白打掛」はタイトルも、
主線をなくして色だけで着物を表現している技術もものすごいですが
絵中の本人による詞書にもご注目。
「予が筆料は鼻とともに高し。千金の太夫にくらぶれば、辻君は下直なるものと思ひ
安物を買こむ板元の鼻ひしけをしめす」
この自負ですよ…歌麿のドン・ファンっぷりすごい、極めてる。
そして「高島おひさ」はちょっとびっくりしました。
一枚の紙の裏表に、背中と正面から見たおひさの立姿が描かれているもの。
えーすごいこんなの初めてどこが持ってるのってキャプション見たら個人蔵だった。。
何てこった次はいつ会えるかわからんじゃないか…というわけで彼女の周りグルグル回ってきました。
着物をだらんと着て帯をいっぱいに垂らして、お江戸の女の子のぞろりとした着こなしが
前後ともわかるっていいよね~。
(わたし浮世絵の女の子見るたびに「後ろ向いてくれないかな~帯とか気になるなあ」って
しょっちゅう思ってたのです。
ふおおぉお歌麿大先生、わたしの夢を叶えてくれてありが糖っ!!)

東洲斎写楽「三代目大谷鬼次の江戸兵衛」東博所蔵の重要文化財☆です。
色がしっかり残ってて、背景の雲母もきらきらに残っているすばらしい一品。
これ、何年か前に写楽展でも見たなあ、再会嬉しす✧*。٩(ˊωˋ*)و✧*。
浮世絵の人物画っていうと写楽の江戸兵衛を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
あと歌麿のポッピンを吹く娘とか。
まだ本物を見たことない方、今回の展覧会で両方とも見られますよ~ぜひ~(´▽`)ノ
渓斎英泉「仮宅の遊女」はもともとカラーだったのを藍染一色で摺りあげていて
ちょっと目を引く一品。
遊女や禿たちが音楽に興じています。楽しそう♪
(そして仮宅というと吉原の見世とは別の場所での営業ということですな。
たぶん火事か何か…吉原は火事が多くてそのたびに仮宅を立てて見世が再建されるまで暫定営業をしてた)

葛飾北斎の富嶽三十六景シリーズからは凱風快晴、神奈川沖浪裏、甲州三嶌越、尾州不二見原など。
凱風快晴は3Dみたいに浮き出して見えるな…近づいても遠ざかっても。面白いです。
神奈川沖浪裏はペリーが来るほんの少し前の横浜の海の絵で
たぶん世界一有名な浮世絵、いや日本の絵じゃないかしら。
(浮世絵の風景画っていうと北斎の神奈川沖を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
あと広重の大はしあたけの夕立とか)
キャプションに「東京湾アクアラインの海ほたるあたりからの風景」と書いてあって
初めて知りました。そうなんだぁ(・∀・)。
「墨堤三美人」は3人の女性が水辺で涼んでいるのですが、透けるような絽の着物の美しさ。
(坂東三津五郎さんがこの絵を絶賛していらっしゃいました^^→こちら
絵本や肉筆画も何点かありまして、北斎漫画とかやっぱり実物は面白いなあって思うのですが
怪談絵本の「近世怪談 霜夜星」が2冊並んで見開きページで
ひとつは何でもない風景なのに、もうひとつはページをめくると
真っ黒に塗りつぶされた背景にザワッ!とした恐ろしい人物が描かれててぞわーってなりました。。
使用前使用後(笑)。
『蜀山人囲繞名蹟集』からの「若衆図」は初めて見ましたが
刀をさした後姿でこっちを向いてくれないイケズな男の子もさらっと上手くて見事なのですが
太田南畝の歌(男色)入りなのはタイトルからわかったけど!
北斎の若衆の隣に!山東京伝パイセンの俳句が!!載ってるじゃないの!!
山東京伝は歌も俳句もやって絵も描けちゃうというオールマイティな人気戯作者で
喜多川歌麿、北尾重政、鳥居清長、歌川国芳ら実力派絵師たちが京伝戯作の挿絵を描きまくっています。
北斎も一緒にお仕事したことあるよ~。
なんということだ不意打ちすぎて心臓もげるかと思いましたよ。やりますなあ南畝先生…。

あと葛飾応為の肉筆画「夜桜図」があった!!
えええええええええええええええええ
ちょ、江戸博マジやめてください…いや事前に作品リスト確認しなかったわたしもアレですが
唐突にわたしのツボ絵師出してくるのマジ泣きするからやめてください()
お栄ちゃんの絵の前で顔を覆って膝から崩れ落ちそうでしたよ。
だが幸せ!
葛飾応為、本名を栄といって北斎の三女なのですが彼女の天才ぶりはもはや異常。
「美人画ならオレ以上だ」って北斎パパも言ってるくらい、本当にすごいです。
(あくまで自分が基準なパパもかわいいよね)
ふわああぁお栄ちゃんの肉筆マジすか…蛍や燈籠の光と影の表現とかレンブラントも真っ青ですよ。
隣に北斎パパ85歳時の肉筆画「端午の節句」があって、これも鎧の描きこみが緻密すぎる。
やばいこの親子頭おかしい。だが好き。

歌川広重の東海道五十三次シリーズからは「日本橋」「名物茶店」「白雨」「洗馬」などが、
名所江戸百景シリーズからは「大はしあたけの夕立」「阿波鳴門之風景」など。
どれも見たことあるものばかり、再会嬉しかったです☆
エネルギッシュ葛飾親子をたっぷり見た後なので広重のゆったり落ち着いた色遣いにほっこりします。
浮世絵界の癒し系、広重。
歌川国芳の「猫の当字 うなぎ」かわいいー!
猫が集まって「う」「な」「ぎ」の文字を作っているのですよ。国芳の絵の中で大好きな絵のひとつ。
国芳は猫やタコやフグで文字や影絵を作ったりとか、動物で遊ぶのが好きな絵師で
何より描いてる本人がすごく楽しいんだろうなって感じる。
「深見草獅子彩色」、獅子の頭が集まって牡丹になっているのかわいかった☆
青牡丹が7頭、赤牡丹が8頭でそれぞれ牡丹の花びらを表現してて、みんな表情つきが違って面白いです。
月岡芳年の「月百姿」からは「烟中月」と「夕顔」が。
火消しの男性が火事の烟ごしに見上げる満月と、透けるような源氏物語の夕顔。
芳年は透ける表現がとても綺麗です。
河鍋暁斎の「元禄日本錦 岡嶋八十右エ門常樹 倉橋伝助武幸」の迫力。。
火鉢壊してる、いや粉砕してる(笑)。

近代の画家たちの浮世絵も良かったです。
小林清親の「日本橋夜」は久しぶりに見ました。ガス灯のともる夜の日本橋をシルエットで表現。美しい。
橋口五葉や伊東深水、山村耕花など日本画を連想させる版画の数々。
締めは川瀬巴水の「日本橋(夜明)」でした。透きとおる色遣いきれい~大好きな1枚~☆


この展覧会の企画委員代表を務められた、小林忠先生のミニ講演会も楽しかったです。
国際浮世絵学会50周年、江戸博20周年記念としてもっと早く開催する予定だったけど
3月11日のために延期になったこと、
その後たくさんの人の協力があって開催できたこと、
展覧会に「大」とつけるのは気が引けるが、内容はずばり「大」がつく規模であること、
海外の美術館、特にシカゴ美術館の浮世絵はすばらしい保存状態であることなどを
(清長の涼船とか東博のより綺麗らしい)丁寧にお話くださいました。
「シカゴ美術館作品の展示は東京会場だけです、どうぞご覧になっていってください」などとおっしゃられた。
アドバイス通りよく見てきましたとも☆

講演会のテーマは北斎の人生や作品について。
引越し93回とか、晩年に「あと5年あれば本物の絵師になれるのに」と嘆いたなど有名どころから
100歳まで生きる気概のしるしとして絵に「百」の印を押していた時期があることまで
短い時間でしたが幅広くお話いただきました。
『富嶽百景』の署名が前北斎為一改画狂老人卍だと紹介なさってから
「しつこい名前ですね(笑)」って言いなさって笑いが起きていた。
『富嶽三十六景』の凱風快晴と白雨について、面白い解説をしてくださいまして
雷と風というところから風神雷神を連想することができるのではないか…と。ふむふむ。
北斎は単品でも風神を描いていますが、宗達の風神と違って笑顔ではなく物狂おしくて
肉筆画であるため北斎の心理状態も何となく感じられるとのこと。
北斎は90歳で亡くなりますが、その年の新年の描初めが龍であり(「富士越龍図」というタイトル)、
筆跡からは手が震えているのが見て取れるそうです。
スライドで見せてくださったのですが、震える手であんな大迫力の絵を描いた北斎ほんとすごい…。
その強さがたまらなくかっこいいですね。

あ、そうだ。「お正月ということで、会場に一富士二鷹三茄子がいますよ」って教えていただいたので
講演会後に戻ってみたら、ありましたありました!
・鳥居清長「駿河町越後屋正月風景図」(真ん中に富士山)
・喜多川歌麿「百千鳥狂歌合」(鷹のページ)
・喜多川歌麿「画本虫撰」(茄子のページ)
今月いっぱいはこれらが並んで展示されています。気になる方探してみてくださいね~。
急がないと歌麿の絵本は展示替えでページがめくられちゃうぞ!^^

(余談ですがわたしが↑の富士の絵を見ているときに
誰かが後ろをひゅっと横切る気配がして振り向いたら
「きれいですねえ」などとおっしゃりながら付添いの方と足早に鑑賞なさっている小林先生がいました。
びっくりした~)


daiuki1.jpg
戦利品。
こばちゅー先生の富士山講演会に合わせて、富士山の浮世絵を集めたポストカードブックと
国芳の猫の当字うなぎの立版古。
はー、国芳の猫かわいい。

浮世絵の全時代展示ってそうないし、展示替えも個人蔵も多いので次があるかどうかわからない展覧会かも。
会期中にもう一度行っておきたいです。
2014_01
17
(Fri)23:01

ドキッ☆モンスターだらけの大学生活。

先月が誕生月だったので、妹と弟が『モンスターズ・ユニバーシティ』のDVDをプレゼントしてくれました。
結局映画館には行けなかったのですが、観に行った妹が
「いつものピクサークオリティだから安心して見るといいよ」って言うし
友達からも「去年観た映画の中で一番おもしろかった!」って聞いてたのでわくわくして再生したら
いい意味で予想通りというかお約束というか、
「あーもうこいつら本当しょうがないなー」ってワハハハと笑える作品でした。面白かった(´▽`)。

続編にあたる前作『モンスターズ・インク』は会社で奮闘するマイクとサリーを描いていますが
ユニバーシティはインクで仲良く仕事する2人がいつ出会ってどのように仲良くなったかが
数々のエピソードを通して描かれます。
出会いが最悪で、でも付き合ってるうちにどんどん仲良くなるというのは
ピクサー作品で割とよく見られるパターンだったりしますね。
なんだかなあ、あれだ、『トイ・ストーリー』の無印を見たときの印象に近い気がしました。
(トイスト無印は、バズが自分はおもちゃだと自覚するシーンが切ないけど大好きで
そんなバズを懸命に励ますウッディも大好きで、
ラストにアンディのもとへかっこつけて落っこちていく2人も大好きだー!)

ちびっこマイクは、成長後からは想像もつきませんがいたずらっ子だったんですね。
ちっちゃいから先生にも見落とされたり、大学に入っても一番小さくて
(学生証の写真撮影したら頭半分しか写ってないのに「大学生になれた!」ってはしゃいでて笑った)
どんなことにも興味津々。
ただ他人に対して気を遣うタイプなのは前作と同じかな…。
ウーズマ・カッパの仲間たちにも最初は遠慮したり戸惑ったりしてたし。
でも、インクの先輩モンスターに憧れて怖がらせ屋になりたくて人一倍勉強熱心だから頭もきれるし、
怖がらせ大会で仲間たちをトレーニングしたり実戦で指示を出すのも的確だったりする。
天性のアシスタント体質なんだろうな~。
おまえは怖くないって言われて反発したり、
とんでもないタイミングでやってきた本番で自分は怖がらせることができないと悟ったり
(わざと目をかわいく大きくデザインしたってスタッフさんがメイキングでおっしゃってた)、
どんなピンチのときも状況判断能力はズバ抜けていたりするマイクを
後半ではずっと応援していました。
ギョロ目ちゃんは落ち込んでるときでさえもポジティブシンキングというか次のことを考えるんですね。
クライマックス、極限状況でモンスターの世界に帰るための作戦をはじき出した頭脳とど根性、すごかりし。

サリーは相変わらずのフサフサ君で(触ってみたい*^ ^*)、
やっぱり成長後からは想像もつきませんが天狗君だったんですねえ。
自分はエリートの家柄で最強の怖がらせ能力を持っていると思っていて、それを周りにもひけらかして
マイクが何か言うたびにのらりくらりかわしていて
でもそれは怯えの裏返しでもあったわけで。
サリーがそのことを自覚してマイクに告白するシーンがじんときてしまった。。
ウーズマ・カッパの仲間たちにも最初は上から目線だったけど
徐々に大会で優勝したい気持ちが強くなると仲間たちにも目を配るようになってて
おお~だんだんインクのサリーっぽくなってきたじゃん!って嬉しくなりました。
クライマックスでマイクに励まされながらガオー!!!とやってのける姿に感動。
「おまえは確かに怖くない、でも怖いもの知らずだ」とマイクに告げるのも感動。

2人が人間の世界から帰ってくるために奮闘する一連のシーンが良かった!
インクでの2人を彷彿とさせたよ。ファンにはたまらない。
やっぱりこの2人はこうでなくっちゃなあ~。
マイクは怖がらせ屋になるのが夢だったけど諦めざるをえなくて、
でもサリーを最強の怖がらせ屋にするために全力でサポートするという新しい目標ができて
最後は生き生きしてましたな。
人生はニャンとかなる!(笑)
(しかしあのくだりを見ているとインクで雪山に追放されたとき
サリーがマイクに言い放った「どうでもいいだろ」のセリフがぐさっときますな…。
こんなに2人でがんばってきたのにそれはないわ~ありゃマイクも怒るわ~…)

前作と同じくたくさんのモンスターが出てきます!
姿かたちはもちろん、色とりどりで目にも鮮やか。ピクサーの創造力すごいですね。
マイクが憧れるインクの先輩モンスター、ウィンクとかしてめちゃくちゃかっこいいっすね…。
あれは一緒に働きたくなるよ。
ランドールが初登場時に眼鏡かけてモジモジしてめっちゃかわいかったんだけど、
ジョニーと付き合うようになってから何となく距離ができてサリーとの因縁も描かれてて
ああこれがインクに繋がっていくんだなって思った。
ランドール…こんなに素直な子だったのね( ˘ω˘ )。
女の子モンスターのサークルもあってみんな三つ目でドッキドキなスタイルで、
火を噴くスキルつきというおそろしい女子力。下手に触ると火傷するぜ。
極めつけはハードスクラブル学長ですね!恐ろしさと気品のあるモンスター。
彼女がバサーッ!て翼を広げたときの迫力よ…マイクとか目じゃない。
モデルは百足だそうで、ピクサーのスタッフは学長をデザインするために
本物の百足を会社に持ち込んで観察したそうな。ひいぃっ…プロって。
そして図書館司書のおばさまは怖い。学長より怖い。
MUにおける最強モンスターだと思いました。彼女を倒せるモンスターが果たして大学内にいるのかどうか。
皆さん図書館では静かにしましょう(´▽`)。

ラストに怒涛のインクへのリンクがあって感動した…!!
CDAの制服を頭まで被ってモゴモゴ口動かしてる人が何しゃべってるのかと思いきや
「この2人を見張ってるよ~どこにいても~」ロズだーーー決めゼリフキターーー!(笑)
もう口調というか声だけでわかりますね(笑)最高です。
インクへ入社してからのマイクとサリーの下積み時代も長くてびっくり、
もうあれロードムービーにできるよって思った。
前作でトップの成績を誇っていた2人が
実はまさかの大学退学でバイトから始めていたなんて誰が想像できたでしょう。
郵便物仕分け係から始めて、社員食堂、ボンベ倉庫と異動し、
試験を受けて晴れて夢だった怖がらせ部門に異動!
めでたく初日を迎え新しい一歩をマイクが踏み出すシーンで綺麗に幕を閉じました。
よかったねマイク…!
あと雪男が現役で仕事してたし、ジョージ・サンダーソンもいてびっくりしたけど
一番びっくりしたのはウォーターヌース社長にふさふさの髪の毛があったことだ!

いかん、語ってたら懐かしくなってきたのでちょっとモンスターズ・インクのDVD観てきます。
ロズが「どうも~」って正体を明かすシーンと、
セリアが「がんばれ、ギョロ目ちゃん」てマイクを応援するシーンが好き~☆
2014_01
13
(Mon)23:20

こいつぁ春からその3。

昨日、母と祖父母と一緒に浅草公会堂で新春浅草歌舞伎を観てきました☆
昨年に襲名披露公演を終えた市川猿之助と、同じく昨年に半沢直樹で有名になった片岡愛之助を筆頭に
若手花形役者たちが勢ぞろいしてますよ~。
最初に言っちゃいますけど、明るく華やかで楽しかったです!
2014年の観劇の幕開けが浅草でよかった…千秋楽までまだありますので興味のある方ぜひ。

新品。
観劇の前に浅草寺で初詣。雷門には10年に1度の張り替え新調を終えたばかりのピカピカの提灯が!
下輪には龍の彫り物が施されていましたよ。
門松の大きさも本気すぎる。どうやって立てたんだろ!

仲見世通りから浅草寺本堂まではお正月明けの3連休ということもあって激混みでした。
去年の神田明神と同じく遠くからオリャーとお賽銭投げてお参りしてきました。
でもお正月三ヶ日は雷門を見るのも大変というから、それに比べるとましな方なのかなあ。

赤い建物。
お昼ごはんを食べて、やって来ました浅草公会堂!
中に入るの初めてだよ~。
建物の前には役者さんのお名前を書いたのぼりが風にはためいていました。

ちょっと遠かった。
今回は2階からの観劇。

まずは中村壱太郎くんが定式幕をくぐりご登場、浅草歌舞伎名物のお年玉挨拶です☆
一応、役者全員で代わりばんこに務めるそうですが
壱太郎くんだけなぜか16回もやることになっているらしく(笑)、
あまり続くと話題がなくなってくるんですよ~と苦笑する姿に笑いが起きていました。
鈴太鼓のお話をしてくれまして、今回の演目のひとつ「屋敷娘」で使う鈴太鼓は
壱太郎くんが子どもの頃におばあ様からプレセントされたものだそうです。
(おうちで日舞を舞うおばあ様が使っているのを見て、あれ欲しいって言ったのだとか)
家紋が赤で入っているけど、子ども用で小さいですと苦笑されてました。
「本日は日曜日、赤の日ですのでこれを使って舞いますのでご注目を。
猿之助さんが出なくなっても、愛之助さんが出なくなっても(客席爆笑)、
どうぞ最後までお楽しみください~」と深々とお辞儀されてご退場。おつかれ様でしたー。

やがて幕が上がり、三代目市川猿之助作「博奕十王」長唄囃子連中の始まりです!
舞台は六道の辻。近ごろは仏を信じる者が多くなったため地獄は閑古鳥が鳴く状態。
髭ボーボーの閻魔大王が暇だよ~仕事したいよ~誰でもいいから地獄に落としたいよ~とだだをこねながら
獄卒2人を連れて待ち構えています。
男女蔵さん超キュート(*´ω`)。
こんな可憐な閻魔様見られるの、ああ素敵しあわせ…と最初からノックアウトされましたとも☆
ってか、「六道の辻」という道しるべだけでもう充分笑えるのですが
これ舞台セットがすごく面白いんですよ。
地獄なので背景に炎やカラスが描かれ、大きな松の樹は茶色に変色、
後ろに並ぶ長唄や鳴物、後見さんなどがみな幽霊のように三角布を頭につけているというシュールな図(笑)。
BGMも幽霊のピーヒョロロロとかヒュードロドロとかが多いのですが
あくまでコメディ舞踊劇なのでヒュードロドロも明るいアレンジになっています。面白い♪

そして花道から登場した猿ちゃん扮する博奕打(やっぱり幽霊の三角布つけてる)が
「皆様、本日は浅草歌舞伎にようこそお越しくださいました。俗名市川猿之助でございまする」と
のっけからパンチの効いた挨拶!(爆笑)
閻魔様が手ぐすね引いて待ち構えているのにと心配になりました。
でも、浄玻璃鏡の前に引ったてられても喉乾いたからお酒ちょーだいとか言ってて
ちっとも怖がってなくて杞憂に終わりましたが(笑)。
閻魔様がおまえ、なぜ地獄へ来たとおっかなく問うと
博奕で喧嘩になって殺されちゃったんですテヘッ☆と、舞いを交えながら説明する博奕打。
んー、猿ちゃんの舞は安定しててよいですな。
ここらへんは最初に着ていた白装束を脱いで花札柄の着物にさいころ模様の袴姿でした。
先代猿之助のデザインだそうです。オシャレかわいいっ(*'▽')。
(猪鹿蝶とか、小野道風のカエルが跳ねているところとかセリフに出てました)
扇子を持って舞い、ヒョイと後ろに投げると後見さんが表情ひとつ変えずに受け取って回収してたのも
かっこよかったです☆
あの後見…できる…!(何様)
で、博奕?なにそれおいしいの?と閻魔様が興味をもつと
じゃあやってみますかと博奕打が巨大サイコロを出してきます。
でかかった…サッカーボールサイズだろあれ…。
で、何か賭けろと言われた閻魔様が笏を賭けて1の目だと宣言するのですが4の目が出てしまって負け~。
ぐぬぬと意固地になった閻魔様、今度は冠じゃ!冠を賭ける!と、まあ、案の定(笑)。
男女蔵さんのコミカルな演技ほんと良いです(´▽`)。

サイコロ振るのも色々やり方があって楽しい。
博奕打がリフティングして、笏でぽーんと上にあげて、カキン、打ったーーーいい当たり☆ってなって
閻魔様の冠に直撃、「イデッ」って悲鳴あげた閻魔様お気の毒でした(;´∀`)。
他にもサッカーの要領でサイコロ蹴るなどして、閻魔様は冠、浄玻璃鏡など次々に巻き上げられ、
獄卒も大慌てで参戦したものの金棒からやっとこ柄の着物から全部はぎとられて
虎のパンツ一丁になってしまいます。
ここでイヤホンガイドさんが教えてくれたのですが、いつの間にか博奕打が閻魔様の椅子に座って
閻魔様は下座で情けない声を出しているんですね。
足とか開いちゃって、すっかり態度がでかくなってる博奕打が面白かった。

サイコロ以外の博奕はないのか!と閻魔様がリクエストすると
じゃあ国姓爺合戦をやりましょうと博奕打。
いわゆる、トラト~ラトラトラ♪と歌いながら虎・和藤内・婆のポーズで勝負するやつですな。
「後世に言うじゃんけんのようなものです」って説明されてて笑っちゃった。
博奕打がポーズ取ってみせるのをえっえっ、こう?こうやるの?みたいに真似する閻魔様テラかわゆす。
で、実戦したらやっぱり博奕打の連戦連勝。
とうとう身ぐるみ剥がされて下着姿になっちゃった閻魔様から
最後の勝負で極楽行きの金札を手に入れた博奕打は
意気揚々と浄玻璃鏡をかついで笏と金棒を持って、荷物の重さにフラフラしながら
ドヤ顔したり顔で花道を引っ込みつつ極楽へ旅立っていきました。
…いやちょっと待ってこんなに煩悩丸出しだけどちゃんと極楽行けるの!?(笑)

もうだめ爆笑しすぎて涙出た。
猿之助は安定の良さで閻魔様マジかわいかった、歌舞伎随一の可憐な閻魔様や…。
あとすごいでかい浄玻璃鏡に地獄の本来のスケールを感じられたし、
何より閻魔を除く出演者全員の三角布姿の破壊力パないので皆様これは観ないと損ですよ…。


続いては『恋飛脚大和往来』の一場「新口村」を愛之助さんと壱太郎さんの主演で。
(当時実際に起こった事件がモデルになっていて、
近松門左衛門作の人形浄瑠璃『冥土の飛脚』の改作でもあるそうです)
上方歌舞伎なのでしっとりと情愛のある悲恋物語ですな。
大坂の飛脚問屋の若旦那忠兵衛は遊女の梅川と恋仲になるのですが、
他に梅川を身請けしようとした男と張り合って公金の封を切って店の金を横領してしまいます。
当然、追われる身となって梅川と逃避行を続けてやって来たのが故郷の新口村…という設定。

雪がしんしんと降る中、おそろいの黒い着物で身を寄せ合って逃げてきた忠兵衛と梅川が
相合傘のように被っていた蓑をふわりと開いて顔を見せるしぐさが猛烈に美しかった!
「松嶋屋!」「成駒屋!」と拍手が起こりましたよ。
追われる身のため家族に直接会うのは大変危険なので、
とりあえず知り合いの家に身を隠してよよと泣くのがまた哀れ。
らぶさんの忠兵衛は色っぽくかっこよく、壱太郎くんの梅川は楚々としてかわいらしさパない。

そこへ忠兵衛の父親の孫右衛門が帰って来てしまい、
転んでけがをした孫右衛門に、忠兵衛が止めるのも聞かず駆け寄り、黙って介抱する梅川。
なぜこんなに手厚く…と思って息子の妻ってわかったときの孫右衛門の顔がね…!
橘三郎さんが情感たっぷりに父親を演じてましたよ。
息子が近くにいるのを察したのか大声で文句を言ったくせに
会ってしまったら通報しなければならないから会うことはかなわない、
でも本当は一目会いたい、手だけでも握りたい…と吐露するのが泣ける。
そこで梅川がめんない千鳥で会うことを提案。
孫右衛門に目隠しをして、家から忠兵衛を連れて来て手を握らせると
梅川がヒョイと目隠しを取っちゃった!父と子は熱く抱擁し号泣。
わーん。゚(゚´ω`゚)゚。
そこへ追手の太鼓の音が聞こえたので、あっちに道があるから逃げなさいと言う父親に
何度もとりすがって息子が泣くのでまた熱く抱擁(本日2回目)。
わーん。゚(゚´o`゚)゚。
だんだん遠ざかっていく息子たちを見送る孫右衛門が切なかった。

ていうか、壱太郎くんナマで初めて見たのですがなに、なんなのあの子は!!
今回は猿ちゃんとらぶさん目当てで見に来たんですけど、いやらぶさんもかっこいいんだけど
壱太郎くんの梅川にすっかりやられてしまいました…天使…。
寒さに身を震わせたり、転んだ孫右衛門を見かねて飛び出していって助け起こしたり
切れた鼻緒を繕う姿がまじキュート。
こんな若手がおったんや…歌舞伎界まだまだいけるよ大丈夫だよずっと応援するよ!

あ、そうだ、白い黒子さんがいました!何言ってるかわからないかもですがつまり白装束の黒子さんです。
ふだんは黒着て闇に紛れるお役目の人が雪景色では真っ白装束で保護色つかうんですな。
あと幕切れの降雪量まじ、ドバーッと大雪状態でした…見送る相手の顔見えないレベル。

ひらひら。
雪拾ってきた。四角いんですね。


続いては、若手役者たちによる舞踊「屋敷娘」と「石橋」を連続で。
「屋敷娘」は屋敷勤めから宿下がりするお春・お蝶・お梅の3人娘を
壱太郎さん、米吉さん、梅丸さんが演じます。
娘たちの振袖が青、赤、緑とよく映える衣装で豪華できれい!模様も3人おそろい~。
お花がきれいねとか、あの人イケメンよね(コイバナですな)とか、
花で作った毬をついて手毬歌を歌ったりとかのクドキから、
お色直しのためくるりと客席に背を向けて、紐抜いたりしてまた正面を向くと
一気に着物を引き抜いて萌黄、ピンク、黄色の振袖に!うおおお!
客席から歓声と拍手が起こりました。
あれ一体どうやったんだろ…帯はそのままだったのに…すごいよあの技ぜひ後世に伝えるべき…。

ここでお春がひとり中央に出て来て扇を開き、後見さんの操る蝶とたわむれるように舞います。
(このためこの演目は「蝶々娘」とも呼ばれるそうです)
うおお壱ちゃん~壱ちゃんかわゆすぎる!
そしてまた3人で着物の片肌を脱ぎ、鈴太鼓を持って楽しげに舞います。
鈴太鼓、壱太郎くんは冒頭のお年玉挨拶で言ってた小さな鈴太鼓を使ってまして、
妙に客席がざわざわしてた(笑)。
で、日が暮れてきたので着物をちゃんと着直して傘をさし、3人仲良く花道を去っていきました。
明るく美しく目にやさしい、すてきな舞踊でした☆


いったん浅黄幕が下り、舞台セッティングをする間に大薩摩が舞台袖に登場して
これから始まる「石橋」の説明をしてくれました。
「石橋」は能を題材にした長唄舞踊で、「春興鏡獅子」の原型にあたるものです。
舞台は大輪の牡丹が咲き乱れる中国の清涼山。
岩が自然に削れてできた石の橋がどーんと存在し、橋の向こうには文殊菩薩の住む世界があるという
なんとも霊験あらたかな世界ですよ。
しかし大薩摩まじかっこいい、片足立ちで三味線弾くんですよ、もえの境地。

浅黄幕が切って落とされると、赤髪の獅子の種之助さんと隼人さんがビシッとポーズ決めて立っていて拍手!
若手の獅子はいいですな~。
そして花道から白髪獅子の歌昇さんが勇ましくご登場。
白が1頭、赤が2頭の計3頭の獅子が舞台に出そろい、勇壮な舞を披露してくれました。
(ふつうは白が親または師匠で赤が子または弟子とのことですが、今回は白が兄貴分のようなものだとか)
牡丹の花の露をあびる獅子のしぐさ、首ふって気持ちよさそう。
獅子が牡丹に戯れると牡丹は花を咲かせ、牡丹の露を飲むことによって獅子も元気になるという
両者は切っても切れない関係にあるとイヤホンガイドさんが教えてくれました。
(イソギンチャクとクマノミみたいなものでしょうか)
加えて牡丹は花の王、獅子は百獣の王ということで、とてもめでたい組み合わせなわけで
そういうのもお正月らしいなと思いました。
そして待ち望んでいた毛振り!
前に振り出して左右に振る「髪洗い」や舞台にたたきつけるように振る「菖蒲打ち」、
最大の見せ場である「巴」など、紅白の長髪がぐるんぐるん回ってましたよ~。
特に巴はひたすら派手に回しててすごかった。
若獅子のため迫力には欠けますが、ナマで見られた感激はひとしお☆
ってか3人はあんなのもう10日間も続けてるの…あと2週間も振り続けるの…。
けがしないようにダイナミックかつエネルギッシュに、しかも面白く魅力的に。歌舞伎ってハードだ。

よく獅子舞に頭をかぷかぷされると1年無病息災と言われますが
同じ理屈で芝居の獅子の毛振りには邪気を払う力があると江戸時代には言われたそうです。
去年は江戸博で獅子に頭かぷかぷ、今年は浅草で獅子のおめでたい邪気払い。
ありがたや~(^人^)。
またこの「石橋」、本来なら修行中の僧侶が登場して獅子を見る奇跡を喜んだという裏設定があって
(獅子は文殊菩薩のお使いのため滅多に姿を現さない生き物とされている)、
つまりわたしたちは奇跡を見せてもらえたんだなあと…。
こいつぁ春から縁起がいいわえ。

屋敷娘までわたしの隣で眠そうだった祖父が獅子が出たとたんバチっと覚醒してちょっと面白かったです。
じいちゃん良かったね、大きい動物好きだもんね。


夜のお寺。
たっぷり楽しんで公会堂を出たら、浅草寺がライトアップされているのが遠くから見えたので見物に。
お昼とはまた違った雰囲気、きれいでした。

ぴかーっ。
テライケメンとは照らされるイケメンの略である。
…阿形様カコイイ!
この方の裏に回ると山形県から奉納された巨大草履が吊るされていました。誰が履くんだろう。

まだ登ったことはない。
東武線浅草駅の屋上から見たスカイツリー。この日は紫のライティング。
風もなく過ごしやすい夜でした。

あ('Д')お天気がよかったので着物きて行きましたけど写真撮っておくの忘れてしまいました…。
もにょ。
2014_01
09
(Thu)23:50

なんてったって着物。

お正月で初詣の時期だったせいもあるのかもしれませんが、
テレビで着物特集をやっていたので見ました。→こちら
着物をファッション感覚で取り上げてくれててなかなかいいなぁと思いました。
若者たちが気軽に着物を楽しむようになっているとのこと、ヒャッホー!いいことだ!
番組に出てた東大の学生さんたちがみんなキュートですね。着物女子に着物男子。眼福。
「色んな帯の結び方ができて楽しい」って言ってる子がいましたが
ほほう、順調に和服キチへの道を歩んでいるね(笑)。
そのままゆっくり進むとよいよ…(n╹∀╹)n
お出かけのとき、何かに引っかかるとよくないのでわたしは外出時は貝の口結びですが
家で鏡の前に立っていろんな帯結びをやってみたりして遊ぶのは大好きです。
花とか蝶とか、いろいろ形作れるんですよね~。
あと、洋服に羽織を羽織っている若者は都内で何度か見かけたことありますが
この番組の洋服+羽織はロックですな。真っ黒な自己表現、楽しそうでいいなあ!(b*'Д')b

洗える着物とか、リサイクルショップで安く着物が手に入ることとか紹介してくださってて
個人的にはそれが一番よかったです。
着物は高くて買えないってショボンヌしてた人、クリーニングが大変って同じくショボンヌしてた人が
このこと知って「自分にもできそう」って思ってくれたらいいなあ。
着物着たいけどどうしたらいいかわからないっていう人、割といるように思うのですよ。
わたしがそうだったし。

あと原宿に安い着物屋さんが10軒以上あるの初めて知りましたー!!
(新宿や渋谷、浅草にあるのは知ってたけど原宿は盲点だった)
実は前からそうなったらいいなって思ってたので現実になって嬉しいです☆
洋服ミックスって初めて聞く言葉ですけど、実際の着こなしかわいいですねえ。
桐谷ちゃんがさすが俳優さんで着こなしてますな。
しかしよく着てるなこれ、ブラウスの上に着物って襟元ずり落ちたりしないのだろうか(・ω・)。
でもすでにファッションとして楽しまれてるっぽいし、
きちんと着付けたら案外大丈夫なのかもしれぬ…。
フリルが好きな人は襟のほかに袖や帯にもつけて楽しんじゃえばいいと思います。きゃりぱみゅみたいに。
あと桐谷ちゃんの帯に帯留めが3つついててそれもかわいかったー!

あっ、そういえばお正月に新宿の伊勢丹でこんなイベントやってたんですけど
行きたかったなあ。(気づいたら終わってた)

洋服は洋服、着物は着物として着るべきって意見たまに聞くんですが、洋服+着物って昔からありますよね。
ノブ様は上杉謙信にマント贈ってるし、天草四郎は飾り襟つけてたし、
江戸時代初期には襟に洋服のひらひらつけるのが男性の間で大流行したっていうし
シャツに袴で帽子被ってる書生さんは少し前まで当たり前に歩いてたしね。大河ドラマや朝ドラでも見るし。
女学生さんも頭にリボンつけて袴にブーツ履いてたわけだしね。
そんなわけで何でもありじゃないかなって個人的には思ってます。
服ですから。
ちなみにわたしも、冬に着物でお出かけするときはブーツですよ。
というか、わたし着物着ても草履は履きません。足の指が痛くなっちゃうので。
夏はサンダルでお出かけします。冬はヒートテックにタイツ、マフラー、帽子が必須。たまに手袋もします。
近頃は本当に冷え込むので防寒大事です。
(そしてそろそろ羽織だけじゃなく厚手の着物用ポンチョ買おうかどうか真剣に悩んでいる)

わたし自身、ファッションとして着物を着るようになって数年経って、
ようやく着付けに慣れてきたかな?という感じですね。
子どもの頃からドレスより着物が好きでお絵かきもいっぱいしていたのですが
社会人になった頃に漫画家の吟鳥子さんやCLAMPのもこなさんが普段着で着物を着ていると知って
「そっか!着物って日常に着ていいんだ!」とアハ体験しまして
その勢いでリサイクル着物ショップをネットで検索して買いに行って一通りそろえたのが始まり。
以来どっぷりハマって今に至ります。
何度か着てるうちにコーディネートとか季節の柄とか、楽しみ方がだんだんわかってきて
お買い物も美術館もカラオケも飲み屋もライブもコミケも着物着ていってるから
そろそろ着物で映画か焼き肉に行きたい☆
振袖も持ってますが、普段着にしているのは全部ポリエステルとかの洗える着物なので
汚れや匂いがついてもネットに入れて家の洗濯機でガラガラ洗ってアイロンかければいいので
手間もお金もかからなくてほんと楽。
TシャツやGパンを着るみたいに着物生活を楽しむ日々です。

(´-`).。oO(江戸時代の人が現代の着物を見たらなんて言うかな…。
「すげえ!かっけえ!キテる!えっこれ何でできてるの!これなんて模様?」ってなるかもしれないなあ。
それとも全然興味示さないのかなあ。
洗濯機で洗えるとか知ったらもっとびっくりされるかもなー洗い張りの時代だからな…)

nekokimono1.jpg
年末に川越のリサイクルショップで買った着物と帯紐。
これね、よく見ますとね、

nekokimono2.jpg
猫ちゃんがいるんです(=^ェ^=)ノ
2年前に猫が刺繍されたベージュの帯を買ってあるので合わせて着る気マンマンです。
いつ着ようかな。

しかしあのお店はとってもよい。
気に入っている着物屋さんはいくつかありますが、あそこは川越行ったらだいたい寄っていくかな。
品揃えいいし押し売りないし、店主が着物男子で気さくな方で色々とナイス。
ちなみにこんな方ですよ(笑)→
2014_01
05
(Sun)23:47

江戸の入口、鬼平の街。

月曜日がウォーミングアップを始めたと聞いて逃げたくなったゆさです。
皆さんあけましておめでとうございます。(←それ前回記事で言った
なぜだ、21世紀も14年経ったのになぜわたしはオフトゥンから出なければならんのだ。むー。

お正月休み中は駅伝見たり、お雑煮食べたり、お節食べたり、おしるこ食べたり、
初売りや回転寿司に行ったり、いとこが連れてきた赤ちゃんのほっぺつんつんしたり
年末に録りためた番組消化したり、アニメ「蟲師」続章のお知らせに小躍りしたり
「のぼうの城」テレビ放送のカットのされっぷりに涙したりと盛りだくさんでした。
にしてもお正月休みの幸福感はほんとパない。休み明けの絶望感もパない。
さーはりきってー、おしごとだ!

ところで3日に、帰省していた友達と一緒に
先月リニューアルオープンしたばかりの羽生パーキングエリア「鬼平江戸処」に行ってきました。
池波氏直筆の鬼平。

寄居の星の王子さまパーキングエリアと同じで、
「鬼平犯科帳」の世界を再現したパーキングエリアですよ~。
何日か前にテレビで特集されていたのを見てすごく面白そうだなって思って行きましたよ。
すごくすごく楽しかった☆

以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開閉しますのでどうぞ☆

続きを読む »

2014_01
01
(Wed)23:33

2014年が明けました。

゚・:*:・。♪☆彡★Happy New Year★ミ☆♪。・:*:・゚
あけましておめでとうございます!本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2014年が皆様にとってすばらしい年になりますように。

で、毎年恒例のやついきます。ゆさ的2014年はこんな年です↓

善信尼らの出家から1430年。
藤原仲麻呂の乱から1250年。
『凌雲集』成立から1200年。
小野好古生誕1130年。
小野道風生誕1120年。
内裏の紫宸殿の庭に桜(左近の桜)が植えられてから1050年。
ウェセックス国王がバイキングとの戦いでロンドン橋を落としてから1000年。
藤原俊成生誕900年。
中尊寺金色堂上棟から890年。
崇徳天皇没後と、平家一門による厳島神社への法華経納経から850年。
平徳子没後800年。
マルコ・ポーロ没後690年。
コジモ・デ・メディチ没後550年。
ウィリアム・シェイクスピア生誕と、ミケランジェロ・ブオナローティ没後450年。
黒田官兵衛孝高没後410年。
八橋検校生誕400年。
猿若勘三郎(初代中村勘三郎)が江戸に猿若座を興してから390年。
恋川春町生誕270年。
『解体新書』刊行から240年。
『百器徒然袋』刊行から230年。
東洲斎写楽の雲母摺錦絵の刊行開始から220年。
『北斎漫画』『南総里見八犬伝』刊行開始と、ジャン=フランソワ・ミレー生誕から200年。
近藤勇生誕180年。
ルーシー・モード・モンゴメリ、津田梅子、若松賤子生誕と、第1回印象派展開催から140年。
江戸川乱歩生誕120年。
小泉八雲『Kwaidan』出版から110年。
宝塚歌劇団の第1回公演と、早船ちよ・木下順二・伊福部昭・トーベ・ヤンソン生誕と、ジョン・テニエル没後と、東上鉄道(後の東武東上線)開通から100年。
物語集『溶ける魚』の序文にシュルレアリスム宣言が書かれてから90年。
ユーリ・ガガーリン生誕と、アリス・リデル没後80年。
エドヴァルド・ムンク没後と、ドイツ空軍のStalag Luft IIIからの76名の脱走から70年。
ゴジラ生誕と、フリーダ・カーロ没後と、雑誌「なかよし」創刊と、日本図書館協会「図書館の自由に関する宣言」採択から60年。
レイチェル・カーソン没後と、『ちいさいモモちゃん』刊行と、東海道新幹線開業と、観光目的の海外旅行自由化から50年。
東京子ども図書館開館、岩波ホールのエキプ・ド・シネマ開始から40年。
「風の谷のナウシカ」公開と、国立文楽劇場オープンから30年。
Bunkamuraオープンと、ベルリンの壁崩壊から25年。
「鉄腕DASH」放送開始と、『名探偵コナン』連載開始と、アニメ「赤ずきんチャチャ」「ママレード・ボーイ」「魔法騎士レイアース」放送と、ユネスコ公共図書館宣言採択から20年。
「ハウルの動く城」公開と、紀伊山地の霊場と参詣道がユネスコ世界文化遺産に登録されてから10年。
ドラミちゃん生誕100年前。
(もういい)
今年も様々な方面でそわぞわする年になりそうです。

今日は祖父母の家にお年始の挨拶に行って初売りとか回転寿司とかもりもり遊んで&食べてきました。
明日は親戚が挨拶に来るよ~~おせち食べるよ!わーい。
帰省してくる友達と遊ぶ約束もしたよ~~お出かけするよ!わーい。

あけおめです☆※クリックで大きくなります
お年賀イラストです。
去年が歌人シリーズからの牡丹と萩だったので、今年は桜ちゃん。
一週間ほどフリー配布したいと思います。
もらってくださる方いらっしゃいましたらどうぞお持ち帰りください☆
※配布期間は終了しています。

今年も色々なことが待ち受けていますよ。
江戸博の大浮世絵展と新橋のスーパー歌舞伎と森アーツのオフィーリア観に行って、
ジブリ美術館の展示が変わるから行って、新作『思い出のマーニー』を観て
図書館とか展覧会とか舞台とか行って、お絵かきして本読む!線画も積ん読もたまってるし処理する!!
あと太宰府と大江山に行きたいー!