また春が来た。
先週末、歌舞伎座にて新開場一周年記念「鳳凰祭四月大歌舞伎」昼の部を観てきました☆
去年の4月オープンから1周年経つお祝いと、休養から復帰した坂東三津五郎さんが見たくて
チケットも奮発しちゃいました。
三津五郎さんは今月の公演後はまたお休みに入られて8月まで歌舞伎座には出演されないそうなので
見逃せなかったわけです。
というか復帰なさると聞いた時点で観に来ると決めていたよね、今回は。

席はひさびさに花道の脇!
松本幸四郎がのしのし歩き、坂東三津五郎が軽やかに踊りながら行き、
籠に乗せられた坂田藤十郎がドナドナのように運ばれていきましたよ!
役者さんの息遣いや衣擦れが間近で感じられてドキドキしますよ~。

前回記事に千鳥ヶ淵の桜を見に行ったことを書きましたが、その後に歌舞伎座へ来ましたので
桜ミクさんも一緒ですよ。
上演中ずっと膝に乗せていました。ミクさんと芝居見物~うふふ~( ̄▽ ̄)。
昼の部は4演目ありまして、トップバッターは「壽春鳳凰祭」。
新しい歌舞伎座開場一周年を記念してつくられた新作舞踊だそうです。
背景に大きな松の木がそびえ、平安時代のイメージでしょうか、
狩衣や十二単に身を包んだ大臣たち女御たちが華やかな舞を舞ってくれましたよ☆
特に時蔵・扇雀・梅枝の女御たち3人の舞がよかった~平安美女!十二単!たまらん☆
中でも中心的な舞を見せてくれた時蔵さん、鳳凰を戴いた冠をつけて
くるりと背を向けて両手を広げたときに着物の背中から袖にかけて大きな翼を広げる鳳凰が描かれてた!
美しいわあ。
大臣たち3人の舞は橋之助さんだけ足をトン、トンと舞台を叩いて音を立てていました。
あの音を聴くと優雅な舞がぱりっと引き締まる感じがします。
中盤には黄櫨染の衣装をまとった帝が従者に手を引かれて貫録のご登場。
(玄宗皇帝が梨の園で舞踊を教えた故事にちなんでいるそう)
ここで背景が満開の桜の樹に変わり、今度は全員が立ち上がってダンス。
狩衣と十二単と金の扇がヒラヒラ回る舞台ほわああああ(´▽`)。
ラストはみんなズラッと並んでポーズ、時蔵さんは桜の枝を捧げ持ってお辞儀。優雅な舞踊でした!
続いて「鎌倉三代記」より絹川村閑居の場。
源氏と北条の合戦が繰り広げられる中、源氏方の三浦之助が病床のお母さんを見舞いに行くため
傷ついた鎧姿のまま花道をフラフラと歩いてきます。梅玉さんの傷を庇う演技すごい。
迎えたのは三浦之助の婚約者である時姫で、こちらは魁春さん。
吹輪の髪型、銀のかんざし、赤い振袖と典型的なお姫様スタイル。かわいい~。
敵方の娘である自分を三浦之助が信用してくれないので
どうか信じてほしいと訴える時姫ちゃん。
そこへ藤三郎(実は佐々木高綱)がのっそりとご登場。
「北条時政から姫と結婚していいよって許可もらったぜイエァ」とか言いながら
時姫に迫ります。
ワルっぽく見せるためか口調がべらんめぇで、幸四郎さん酔っぱらってるみたいだった(笑)。
そんな藤三郎にぷっつんした時姫(そりゃそうだ)、刀を抜いて振り回し始めちゃった!
藤三郎が慌てて逃げ出し、家の側にあった空井戸に飛び込んでしまって
時姫は刀を振り上げたまましばらく井戸を見つめて迫力。
…これなかなか難しい役ですな時姫…。
しかも重傷の三浦之助は俺はこの傷だから俺が死んだら敵を討ってくれるか、時政を殺せるかと
勝手なことを言いだす始末。
泣く泣く時姫がうなずくと、北条方の富田六郎がやって来て姫を連れ戻そうとするのですが
そこへ空井戸から槍がにゅっと出て六郎をグサッ、中から藤三郎がのっそり出てまたグサグサやって
槍でゴロンゴロンと転がして六郎が舞台からout。エグイ。
藤三郎は偉そうにふんぞり返って座って、赤い舌をべろっと出すポーズをして
糸を一瞬で抜き衣装を変え、ふははは実はオレ佐々木高綱だったのだー!と
正体をあらわして見得を切ります。
本当に一瞬のぶっかえりでした。かっこいいー!
すべては時姫に父親の時政を殺させる決心をさせる高綱の計画だったと判明したところで幕引き~。
時姫は「本朝廿四孝」の八重垣姫、「金閣寺」の雪姫とあわせて歌舞伎三姫と呼ばれるほど難役ですが
なるほど敵方の娘ということで葛藤を見せなきゃいけないのですな…難しいな。
ところでこの演目、内容は鎌倉時代ですけど、実際にモデルにされたのは大坂夏の陣だそう。
江戸時代は豊臣家ゆかりの人物をお芝居にするのを禁じられていたので
それとわからないようにぼかしてあるんですね。
たぶん見る人が見れば佐々木高綱=真田幸村で北条時政=徳川家康ってあっさり気づくと思うけど…。
(高綱のぶっかえりで衣裳の文様が六文銭に似ているので、真田幸村がモデルであることがわかるし)
道理で高綱と三浦助の「どんな手を使っても」という感じが戦国武将っぽいなあと思いました。
その割には梅玉さんの兜からよい香り(伽羅だっけ?)がしている設定で雅な部分もあった。

お昼休憩。てまり寿司をいただきました。コロコロまんまる。おいしい。

休憩中の花道の様子。いやー花道が近いっていいなあ(´▽`)。
2人がかりで板を運んできて、ゆっくり、ピタリとくっつけて置かれてゆきます。
隙間なく継がれているか足裏でこすって確認もされてました。役者さんが躓いたら大変ですものね。
こういう人たちによってお芝居は支えられている。
さあ~~お待ちかね!「壽靱猿」より鳴滝八幡宮の場はじまるよっ☆
三津五郎さん三津五郎さん待ちきれない、ふわ~待ちきれない!と心臓まじバックバクする中、
定式幕がスーッといつものように開きました。
中央に浅葱幕が張られ、天井から紅白の梅がぶら下がり、
舞台左側に常磐津流の太夫さんたちがズラリと並んでご登場。
くねくねしているたこ足っぽい赤の楽譜台がおもしろかったです。常磐津流の特徴なんですって。
浅葱幕が切って落とされると鳴滝八幡宮の鳥居があらわれ、上手に女大名、下手に奴橘平が立っています。
又五郎さんは赤い振袖におかめさんの面をつけて、下のお化粧は頬の赤いメイクでかわいらしく、
巳之助くんは青い着物で屹立してどこまでも凛々しい。
靱猿は狂言がもとになっている常磐津舞踊のため、踊りと笑いが多くて楽しいです。
鳴滝八幡宮にお参りに来た大名が靱を新調したくて猿の皮が欲しいと嘆いているところへ
花道から迷子の子猿ちゃんがぴょんぴょん飛んできます。
メチャかわいい~(´∀`)。
この猿ほしい!と言う大名に橘平が「ダメです。こういう猿には必ず主がいます」とピシャリ。
「じゃあ主に頼めばいい、主はどこ」と無茶を言う大名に呆れた橘平が
「あー、主に早く会いてぇなあ…」とつぶやくと
花道の揚幕がチャリンと開いて、猿曳寿太夫の三津五郎さんが満を持してご登場!
わあああ三津五郎さんーー待ってましたーーー復帰おめでとうございます!。゚(゚´ω`゚)゚。
会場もイヤホンガイドや常盤津の音が聞こえないほど「大和屋!」「大和屋!」と大向こうがかかり
万雷の拍手でお出迎え。
いやーあんなすごい拍手は初めてでした。わたしも手が痛くなるまで送ってしまった。
そんな中、目を細めて花道を踊るように歩いていく三津五郎さんの舞が休養前と全然変わらず丁寧で
本当に本当に嬉しくてガチで涙ぐんでしまい、せっかくスッポンのあたりで舞ってくれたのに
画面がうるんでよく見えなかったという。
いざ舞台でセリフをしゃべり始めたとき声がかすれてるのがわかりましたが、
見られた安心感がすごくてもうどうでもよくなった。
半年間ずっと待っていましたよ…歌舞伎座に帰ってきてくれて良かったしホッとした。
三津五郎さんの猿曳ほんとに素敵ですよ。
「その猿の皮、靱にしたいからちょうだい」と大名に言われて
「ええぇやですよ商売パートナーですよぅ」と訴えるのですけど、
大名に弓矢を構えられて観念して、「じゃあ自分が皮を傷つけないようにやります」と
子猿を殺そうとしますが、大事に育てた猿なのでできるはずもなく泣きだしてしまって。
子猿ちゃんも、男の子と女の子の子役さんが交代で演じていていい演技。
猿曳が猿を抱き上げると猿が床に両手をついてくるりと降り立ち、また抱き上げて降ろすと股くぐりをし、
その場をグルグル回ると猿曳の後をちょこちょこついてきます。
芸が終わるとちょこんと体育座りします。ぎゃんかわ。
子猿ちゃんが動くたびに笑いがおきていました。
そんな子猿ちゃんをかいがいしくお世話する三津五郎さんと黒子さんステキ(´▽`)。
猿曳が怖い顔をするので、叱られたと思った子猿ちゃんは
芸を見せれば怒られないのではと考えたのか、回ったり跳んだりと一生懸命、芸をします。
それを見た大名が感動しちゃって、わたしが悪かった、猿はいりませんと言って
お詫びに子猿と舞おうとします。
最初はおれらの敵!とばかりに大名を「やっ、やっ」と脅していた子猿ちゃんですが
やがて一緒になってかわいらしくダンスします。
そんな大名と踊る子猿を三津五郎さんがやさしい目で見守っててわたしが泣きそうになった。
又五郎さんの大名ほんとにお茶目でちょっと残念でかわいい、
赤い振袖に襷かけたときはきりっとした少女のようだった!
後半、せっかく告白したのに三津五郎さん巳之助さん2人からフラれちゃってかわいそうでした。
つか、奴橘平の巳之助くんが!イケメンすぎてやべぇやべぇ。
最近かなり歌舞伎への出演率高いからどんどんうまくなってるだろうなとは思ってたけど
今回の粋っぷりは格別すぎてやばい。
ちょっと斜に構えた立ち姿に顔も手足も真っ白おしろい、きりりとした隈取、たくましい声、
三津五郎さん仕込みの踊りの確かさ、そして舞うたびに着物から見える白い手首足首のチラリズム。
つか足細っ!あふれる色気!爽やか!
彼はいい役者さんになるだろうなあ…これからが楽しみです。長生きしよう←
それから、三津五郎さんは1年前の歌舞伎座4月公演「お祭り」にて鳶頭を勤められて
勘三郎さんを偲んでおられましたけども、
三津五郎さんの公式サイトを拝見したら今回の靱猿もやっぱりそうだったらしいのが伺えて
すごく切なくなりました。
ちょっと長いですが以下引用します↓
「東京の本興行でやりたいと思っていた「靭猿」を歌舞伎座でやれるのは嬉しいことです。
4年前の旧歌舞伎座での最後の舞踊会で初めて猿曳きを勤めたとき、女大名を勤めてくれた故勘三郎が
「ねえひさし、これいい踊りだからまた絶対やろうよ」と言ってくれていましたし、
平成7年、6歳の巳之助が子猿を勤めた初舞台に、父の猿曳き、私の女大名と
孫子3代が揃った舞台も忘れられません。
その子猿が成長して今度は奴を勤めます。
当家にゆかりの作品での復帰の舞台、ぜひ皆様にご覧いただきたいと思います」
わああああ勘三郎さんーーーーー三津五郎さんーーーーー!!!(膝から崩れ落ちて顔を覆い号泣)
くれぐれも体調に気をつけていただいて無事に千穐楽を迎えられますように。
巳之助くんは子猿ちゃんからの奴だったのですね~よかったよ~かっこよかったよ~。

歌舞伎座名物・めでたい焼き。
大人気ですぐ売り切れてしまうのですが、休憩と同時に3階に駆け上ってお店に並んだら
奇跡的に買えました!
割ったら紅白餅が出てきました~おいしいよ~。
さて、締めは「曽根崎心中」。
先月に杉本文楽で観て、今回は歌舞伎にアレンジされた曽根崎心中。わくわく。
戦後に復活上演されて以来、お初役を1300回以上勤める坂田藤十郎さんが一世一代と銘打って
今回もお初を演じられます。
お初役は今月で引退なさるそうですが、藤十郎さんはいつも今日が最後と思って演じてきたそうな。
徳兵衛が九平次にボコボコに蹴られる場面、文楽で観たときもいやな感じでしたが
歌舞伎だと文楽以上に周りに野次馬がいっぱいいてハブられ感が生々しい。
しかも九平次が橋之助さんだからね…かっこいいワルいいよね…。
背高いし声大きいし、何より彼が舞台にどーんと立ったときのこざっぱり感ほんといいよね!
しかしハッシー、お正月の相棒でもワル、先日のドラマ「リーダーズ」でもワル、今回もワル。
ワル役が続くなあ。
借金の証文は全部徳兵衛が書いて九平次はハンコを押しただけ、九平次が書いたという証拠がないことが
文楽以上に強調されているのも特徴的だなあと思いました。
歌舞伎ってやっぱりわかりやすく、がモットーなんですな。
そしてボロボロになって足を引きずりながらゆっくり花道を帰っていく翫雀さんの演技が
本当に大怪我してるみたいで迫真。
お初が仕事してる天満屋の場面。
日が暮れても帰ってこない徳兵衛を心配して、伯父の久右衛門がお初を訪ねてくるのですが
このとき遣手さんがまくしたてるセリフ、当時の吉原の客引きの様子がよくわかります。
寿治郎さんの当たり役だそうでチャキチャキした感じがとても面白かった。
久右衛門は徳兵衛をたぶらかしたとお初に怒っていたけど、
実際に会ったらお初の素直さに心打たれて早とちりした自分を恥じ、めでたく誤解が解けて
徳兵衛が来るまで待たせてもらうとお店の奥に入ります。
左團次さんが武士でも高官でもない、普通のおじさんをやってるのわたし初めて見たかも。いい雰囲気。
やがて徳兵衛がやって来て、お初が振袖に隠して店の縁の下へ身を隠すと
九平次がやってきてお酒飲みながら徳兵衛の悪口を言い散らして
徳兵衛がキーーッってお初の足にしがみついてぐぬぬと悔しがる例の名場面、
人形と違って人間がやると生々しさ5割増ですごい…。
店主も徳兵衛の人柄を知っているからか九平次の言い分は気にも留めてなくて泣けた。
お初と徳兵衛が逃げるシーン、お店の玄関扉がギリギリと音が鳴るのは足抜け防止かな?
ムニャムニャと起きてしまった遣手さんが火打石をカチカチとやる音に合わせて
少しずつガラガラと開けて2人が逃走した後、
九平次がなくしたはずのハンコが見つかって、まあよくあるパターンで語るに落ちまして
それを後ろで聞いていた久右衛門さんがイケメンすぎる。
「余の顔を見忘れたか」的なセリフ(違)を言いながらずんずん出てきちゃって
おおおおこのシーン文楽になかったよ、伯父さんマジかっこいいよ!
逃げようとする九平次を捕まえて易々と取り押さえて叫ぶセリフがまたイケメン。
「徳兵衛は小柄なのに、おまえのそのデカい足で、しかも大勢の前で見せしめのように蹴ったのか!
あの子は頭のてっぺんからつま先まで斬られるような思いだったろう!」
ぎゃーーー左團次さんーーー!!(じたばたじたばた)
徳兵衛の潔白が証明されて、遣手さんが2階にお初ちゃんを呼びに行くのですがすでに2人はいなくて
泡をくった遣手さんや店主が探し始めるというフランダースの犬最終話みたいな展開になる中、
店の玄関前に落ちていたお初ちゃんの打掛を見つけて拾い上げた久右衛門さんが絶叫。
「徳兵衛死ぬなよ!死んでくれるなよ!」
うおおおおおお左團次さんーーー結婚してーーー!!!(爆)
やばいよ何だよこのエピソード反則だ、久右衛門さんがかっこよすぎる。
たぶんクライマックス前の見せ場だからでしょう、
会場は「高島屋!」の大向こうがあふれ盛大な拍手で左團次さんにやんやの喝采。
悪者は必ず裁かれるという、何とも歌舞伎らしい演出だと思いました。やばし。
そんな風にみんなが探しているとも知らず、お初と徳兵衛は曽根崎の森へ。
(文楽だとここで人魂が出てくるんですが特にそういう演出はありませんでした)
ここは藤十郎さんオンステージです…。
翫雀さんもすごいんですけど、さすがにやっぱり藤十郎さんをたてていらっしゃるというか
見せ場ぜんぶお初ちゃんが持っていった感じでしたよ。
これも厄年のせいかと悲しみ、両親に先立つことを詫び、生まれ変わっても徳兵衛と同じ蓮の上にと
時に身を震わせ、時に切なげな眼をこちらに向け、時に狂おしいまでの情感を見せるお初ちゃん。
杉本文楽のときも思ったけど何でこんな結末になっちゃうかなあってまったく理解できないんだけど
なんか、もういいよ2人ともよく耐えたしよくがんばった!がんばったよね!って
抱きしめたくなっちゃうよね!
徳兵衛が刀を抜いてお初がこちらを向いたポーズで幕引き。
心中する場面じゃなく見得で終わるとかマジ歌舞伎。まいりました。すごかった!
ちなみにイヤホンガイドさんによると…。
曽根崎心中は江戸時代の初演後、幕府から禁止されて長らく上演されなかったのですが
250年後の1953年に歌舞伎として復活上演され(曲も残っていなかったので新しく作曲したそう)、
徳兵衛は中村鴈治郎でお初ちゃんは中村扇雀(現・坂田藤十郎)という親子コンビだったそうです。
2人が店から逃げるシーンで、本来は徳兵衛がお初の手を引いて逃げるはずだったのが
観客の熱気に押された扇雀(藤十郎さん)が思わず徳兵衛の手を取って走ってしまったらしい。
それ以来、このシーンはお初が先に走る演出となり、
2年後に人形浄瑠璃として復活上演された時もやっぱりお初が先に走ったとか。
このことについて鴈治郎さんは「お客様とわたしたちの合作です」とおっしゃったそうです。
わーいいなあいいなあ!
あああ本家本元・文楽の曽根崎心中が見たい聴きたい歌いたすぎる!見比べたい!!
(あと徳兵衛見てて思ったんですが詐欺師扱いされて死んじゃった、と聞くとパズーのお父さんのようだ)
休憩中に出歩いたらいくつものテレビカメラが並んでいたのを見ました。
放送はいつかな。いつかな。

地下の木挽町広場にくまモンがいました♪
石川五右衛門の衣装ですね~。
先月の熊本の八千代座公演や歌舞伎座の俳優祭では舞台にも立ったそうで、
役者さんたちとも仲良しになったみたい。よきかな!
今月いっぱいはくまモングッズ売ってるそうですよ~気になる方行ってみてくださいな。
くまモン見てて思ったけどふなっしーは歌舞伎やらないのかな…。
声でかいしジャンプ力あるし、歌舞伎向いてると思う。個人的に。
去年の4月オープンから1周年経つお祝いと、休養から復帰した坂東三津五郎さんが見たくて
チケットも奮発しちゃいました。
三津五郎さんは今月の公演後はまたお休みに入られて8月まで歌舞伎座には出演されないそうなので
見逃せなかったわけです。
というか復帰なさると聞いた時点で観に来ると決めていたよね、今回は。

席はひさびさに花道の脇!
松本幸四郎がのしのし歩き、坂東三津五郎が軽やかに踊りながら行き、
籠に乗せられた坂田藤十郎がドナドナのように運ばれていきましたよ!
役者さんの息遣いや衣擦れが間近で感じられてドキドキしますよ~。

前回記事に千鳥ヶ淵の桜を見に行ったことを書きましたが、その後に歌舞伎座へ来ましたので
桜ミクさんも一緒ですよ。
上演中ずっと膝に乗せていました。ミクさんと芝居見物~うふふ~( ̄▽ ̄)。
昼の部は4演目ありまして、トップバッターは「壽春鳳凰祭」。
新しい歌舞伎座開場一周年を記念してつくられた新作舞踊だそうです。
背景に大きな松の木がそびえ、平安時代のイメージでしょうか、
狩衣や十二単に身を包んだ大臣たち女御たちが華やかな舞を舞ってくれましたよ☆
特に時蔵・扇雀・梅枝の女御たち3人の舞がよかった~平安美女!十二単!たまらん☆
中でも中心的な舞を見せてくれた時蔵さん、鳳凰を戴いた冠をつけて
くるりと背を向けて両手を広げたときに着物の背中から袖にかけて大きな翼を広げる鳳凰が描かれてた!
美しいわあ。
大臣たち3人の舞は橋之助さんだけ足をトン、トンと舞台を叩いて音を立てていました。
あの音を聴くと優雅な舞がぱりっと引き締まる感じがします。
中盤には黄櫨染の衣装をまとった帝が従者に手を引かれて貫録のご登場。
(玄宗皇帝が梨の園で舞踊を教えた故事にちなんでいるそう)
ここで背景が満開の桜の樹に変わり、今度は全員が立ち上がってダンス。
狩衣と十二単と金の扇がヒラヒラ回る舞台ほわああああ(´▽`)。
ラストはみんなズラッと並んでポーズ、時蔵さんは桜の枝を捧げ持ってお辞儀。優雅な舞踊でした!
続いて「鎌倉三代記」より絹川村閑居の場。
源氏と北条の合戦が繰り広げられる中、源氏方の三浦之助が病床のお母さんを見舞いに行くため
傷ついた鎧姿のまま花道をフラフラと歩いてきます。梅玉さんの傷を庇う演技すごい。
迎えたのは三浦之助の婚約者である時姫で、こちらは魁春さん。
吹輪の髪型、銀のかんざし、赤い振袖と典型的なお姫様スタイル。かわいい~。
敵方の娘である自分を三浦之助が信用してくれないので
どうか信じてほしいと訴える時姫ちゃん。
そこへ藤三郎(実は佐々木高綱)がのっそりとご登場。
「北条時政から姫と結婚していいよって許可もらったぜイエァ」とか言いながら
時姫に迫ります。
ワルっぽく見せるためか口調がべらんめぇで、幸四郎さん酔っぱらってるみたいだった(笑)。
そんな藤三郎にぷっつんした時姫(そりゃそうだ)、刀を抜いて振り回し始めちゃった!
藤三郎が慌てて逃げ出し、家の側にあった空井戸に飛び込んでしまって
時姫は刀を振り上げたまましばらく井戸を見つめて迫力。
…これなかなか難しい役ですな時姫…。
しかも重傷の三浦之助は俺はこの傷だから俺が死んだら敵を討ってくれるか、時政を殺せるかと
勝手なことを言いだす始末。
泣く泣く時姫がうなずくと、北条方の富田六郎がやって来て姫を連れ戻そうとするのですが
そこへ空井戸から槍がにゅっと出て六郎をグサッ、中から藤三郎がのっそり出てまたグサグサやって
槍でゴロンゴロンと転がして六郎が舞台からout。エグイ。
藤三郎は偉そうにふんぞり返って座って、赤い舌をべろっと出すポーズをして
糸を一瞬で抜き衣装を変え、ふははは実はオレ佐々木高綱だったのだー!と
正体をあらわして見得を切ります。
本当に一瞬のぶっかえりでした。かっこいいー!
すべては時姫に父親の時政を殺させる決心をさせる高綱の計画だったと判明したところで幕引き~。
時姫は「本朝廿四孝」の八重垣姫、「金閣寺」の雪姫とあわせて歌舞伎三姫と呼ばれるほど難役ですが
なるほど敵方の娘ということで葛藤を見せなきゃいけないのですな…難しいな。
ところでこの演目、内容は鎌倉時代ですけど、実際にモデルにされたのは大坂夏の陣だそう。
江戸時代は豊臣家ゆかりの人物をお芝居にするのを禁じられていたので
それとわからないようにぼかしてあるんですね。
たぶん見る人が見れば佐々木高綱=真田幸村で北条時政=徳川家康ってあっさり気づくと思うけど…。
(高綱のぶっかえりで衣裳の文様が六文銭に似ているので、真田幸村がモデルであることがわかるし)
道理で高綱と三浦助の「どんな手を使っても」という感じが戦国武将っぽいなあと思いました。
その割には梅玉さんの兜からよい香り(伽羅だっけ?)がしている設定で雅な部分もあった。

お昼休憩。てまり寿司をいただきました。コロコロまんまる。おいしい。

休憩中の花道の様子。いやー花道が近いっていいなあ(´▽`)。
2人がかりで板を運んできて、ゆっくり、ピタリとくっつけて置かれてゆきます。
隙間なく継がれているか足裏でこすって確認もされてました。役者さんが躓いたら大変ですものね。
こういう人たちによってお芝居は支えられている。
さあ~~お待ちかね!「壽靱猿」より鳴滝八幡宮の場はじまるよっ☆
三津五郎さん三津五郎さん待ちきれない、ふわ~待ちきれない!と心臓まじバックバクする中、
定式幕がスーッといつものように開きました。
中央に浅葱幕が張られ、天井から紅白の梅がぶら下がり、
舞台左側に常磐津流の太夫さんたちがズラリと並んでご登場。
くねくねしているたこ足っぽい赤の楽譜台がおもしろかったです。常磐津流の特徴なんですって。
浅葱幕が切って落とされると鳴滝八幡宮の鳥居があらわれ、上手に女大名、下手に奴橘平が立っています。
又五郎さんは赤い振袖におかめさんの面をつけて、下のお化粧は頬の赤いメイクでかわいらしく、
巳之助くんは青い着物で屹立してどこまでも凛々しい。
靱猿は狂言がもとになっている常磐津舞踊のため、踊りと笑いが多くて楽しいです。
鳴滝八幡宮にお参りに来た大名が靱を新調したくて猿の皮が欲しいと嘆いているところへ
花道から迷子の子猿ちゃんがぴょんぴょん飛んできます。
メチャかわいい~(´∀`)。
この猿ほしい!と言う大名に橘平が「ダメです。こういう猿には必ず主がいます」とピシャリ。
「じゃあ主に頼めばいい、主はどこ」と無茶を言う大名に呆れた橘平が
「あー、主に早く会いてぇなあ…」とつぶやくと
花道の揚幕がチャリンと開いて、猿曳寿太夫の三津五郎さんが満を持してご登場!
わあああ三津五郎さんーー待ってましたーーー復帰おめでとうございます!。゚(゚´ω`゚)゚。
会場もイヤホンガイドや常盤津の音が聞こえないほど「大和屋!」「大和屋!」と大向こうがかかり
万雷の拍手でお出迎え。
いやーあんなすごい拍手は初めてでした。わたしも手が痛くなるまで送ってしまった。
そんな中、目を細めて花道を踊るように歩いていく三津五郎さんの舞が休養前と全然変わらず丁寧で
本当に本当に嬉しくてガチで涙ぐんでしまい、せっかくスッポンのあたりで舞ってくれたのに
画面がうるんでよく見えなかったという。
いざ舞台でセリフをしゃべり始めたとき声がかすれてるのがわかりましたが、
見られた安心感がすごくてもうどうでもよくなった。
半年間ずっと待っていましたよ…歌舞伎座に帰ってきてくれて良かったしホッとした。
三津五郎さんの猿曳ほんとに素敵ですよ。
「その猿の皮、靱にしたいからちょうだい」と大名に言われて
「ええぇやですよ商売パートナーですよぅ」と訴えるのですけど、
大名に弓矢を構えられて観念して、「じゃあ自分が皮を傷つけないようにやります」と
子猿を殺そうとしますが、大事に育てた猿なのでできるはずもなく泣きだしてしまって。
子猿ちゃんも、男の子と女の子の子役さんが交代で演じていていい演技。
猿曳が猿を抱き上げると猿が床に両手をついてくるりと降り立ち、また抱き上げて降ろすと股くぐりをし、
その場をグルグル回ると猿曳の後をちょこちょこついてきます。
芸が終わるとちょこんと体育座りします。ぎゃんかわ。
子猿ちゃんが動くたびに笑いがおきていました。
そんな子猿ちゃんをかいがいしくお世話する三津五郎さんと黒子さんステキ(´▽`)。
猿曳が怖い顔をするので、叱られたと思った子猿ちゃんは
芸を見せれば怒られないのではと考えたのか、回ったり跳んだりと一生懸命、芸をします。
それを見た大名が感動しちゃって、わたしが悪かった、猿はいりませんと言って
お詫びに子猿と舞おうとします。
最初はおれらの敵!とばかりに大名を「やっ、やっ」と脅していた子猿ちゃんですが
やがて一緒になってかわいらしくダンスします。
そんな大名と踊る子猿を三津五郎さんがやさしい目で見守っててわたしが泣きそうになった。
又五郎さんの大名ほんとにお茶目でちょっと残念でかわいい、
赤い振袖に襷かけたときはきりっとした少女のようだった!
後半、せっかく告白したのに三津五郎さん巳之助さん2人からフラれちゃってかわいそうでした。
つか、奴橘平の巳之助くんが!イケメンすぎてやべぇやべぇ。
最近かなり歌舞伎への出演率高いからどんどんうまくなってるだろうなとは思ってたけど
今回の粋っぷりは格別すぎてやばい。
ちょっと斜に構えた立ち姿に顔も手足も真っ白おしろい、きりりとした隈取、たくましい声、
三津五郎さん仕込みの踊りの確かさ、そして舞うたびに着物から見える白い手首足首のチラリズム。
つか足細っ!あふれる色気!爽やか!
彼はいい役者さんになるだろうなあ…これからが楽しみです。長生きしよう←
それから、三津五郎さんは1年前の歌舞伎座4月公演「お祭り」にて鳶頭を勤められて
勘三郎さんを偲んでおられましたけども、
三津五郎さんの公式サイトを拝見したら今回の靱猿もやっぱりそうだったらしいのが伺えて
すごく切なくなりました。
ちょっと長いですが以下引用します↓
「東京の本興行でやりたいと思っていた「靭猿」を歌舞伎座でやれるのは嬉しいことです。
4年前の旧歌舞伎座での最後の舞踊会で初めて猿曳きを勤めたとき、女大名を勤めてくれた故勘三郎が
「ねえひさし、これいい踊りだからまた絶対やろうよ」と言ってくれていましたし、
平成7年、6歳の巳之助が子猿を勤めた初舞台に、父の猿曳き、私の女大名と
孫子3代が揃った舞台も忘れられません。
その子猿が成長して今度は奴を勤めます。
当家にゆかりの作品での復帰の舞台、ぜひ皆様にご覧いただきたいと思います」
わああああ勘三郎さんーーーーー三津五郎さんーーーーー!!!(膝から崩れ落ちて顔を覆い号泣)
くれぐれも体調に気をつけていただいて無事に千穐楽を迎えられますように。
巳之助くんは子猿ちゃんからの奴だったのですね~よかったよ~かっこよかったよ~。

歌舞伎座名物・めでたい焼き。
大人気ですぐ売り切れてしまうのですが、休憩と同時に3階に駆け上ってお店に並んだら
奇跡的に買えました!
割ったら紅白餅が出てきました~おいしいよ~。
さて、締めは「曽根崎心中」。
先月に杉本文楽で観て、今回は歌舞伎にアレンジされた曽根崎心中。わくわく。
戦後に復活上演されて以来、お初役を1300回以上勤める坂田藤十郎さんが一世一代と銘打って
今回もお初を演じられます。
お初役は今月で引退なさるそうですが、藤十郎さんはいつも今日が最後と思って演じてきたそうな。
徳兵衛が九平次にボコボコに蹴られる場面、文楽で観たときもいやな感じでしたが
歌舞伎だと文楽以上に周りに野次馬がいっぱいいてハブられ感が生々しい。
しかも九平次が橋之助さんだからね…かっこいいワルいいよね…。
背高いし声大きいし、何より彼が舞台にどーんと立ったときのこざっぱり感ほんといいよね!
しかしハッシー、お正月の相棒でもワル、先日のドラマ「リーダーズ」でもワル、今回もワル。
ワル役が続くなあ。
借金の証文は全部徳兵衛が書いて九平次はハンコを押しただけ、九平次が書いたという証拠がないことが
文楽以上に強調されているのも特徴的だなあと思いました。
歌舞伎ってやっぱりわかりやすく、がモットーなんですな。
そしてボロボロになって足を引きずりながらゆっくり花道を帰っていく翫雀さんの演技が
本当に大怪我してるみたいで迫真。
お初が仕事してる天満屋の場面。
日が暮れても帰ってこない徳兵衛を心配して、伯父の久右衛門がお初を訪ねてくるのですが
このとき遣手さんがまくしたてるセリフ、当時の吉原の客引きの様子がよくわかります。
寿治郎さんの当たり役だそうでチャキチャキした感じがとても面白かった。
久右衛門は徳兵衛をたぶらかしたとお初に怒っていたけど、
実際に会ったらお初の素直さに心打たれて早とちりした自分を恥じ、めでたく誤解が解けて
徳兵衛が来るまで待たせてもらうとお店の奥に入ります。
左團次さんが武士でも高官でもない、普通のおじさんをやってるのわたし初めて見たかも。いい雰囲気。
やがて徳兵衛がやって来て、お初が振袖に隠して店の縁の下へ身を隠すと
九平次がやってきてお酒飲みながら徳兵衛の悪口を言い散らして
徳兵衛がキーーッってお初の足にしがみついてぐぬぬと悔しがる例の名場面、
人形と違って人間がやると生々しさ5割増ですごい…。
店主も徳兵衛の人柄を知っているからか九平次の言い分は気にも留めてなくて泣けた。
お初と徳兵衛が逃げるシーン、お店の玄関扉がギリギリと音が鳴るのは足抜け防止かな?
ムニャムニャと起きてしまった遣手さんが火打石をカチカチとやる音に合わせて
少しずつガラガラと開けて2人が逃走した後、
九平次がなくしたはずのハンコが見つかって、まあよくあるパターンで語るに落ちまして
それを後ろで聞いていた久右衛門さんがイケメンすぎる。
「余の顔を見忘れたか」的なセリフ(違)を言いながらずんずん出てきちゃって
おおおおこのシーン文楽になかったよ、伯父さんマジかっこいいよ!
逃げようとする九平次を捕まえて易々と取り押さえて叫ぶセリフがまたイケメン。
「徳兵衛は小柄なのに、おまえのそのデカい足で、しかも大勢の前で見せしめのように蹴ったのか!
あの子は頭のてっぺんからつま先まで斬られるような思いだったろう!」
ぎゃーーー左團次さんーーー!!(じたばたじたばた)
徳兵衛の潔白が証明されて、遣手さんが2階にお初ちゃんを呼びに行くのですがすでに2人はいなくて
泡をくった遣手さんや店主が探し始めるというフランダースの犬最終話みたいな展開になる中、
店の玄関前に落ちていたお初ちゃんの打掛を見つけて拾い上げた久右衛門さんが絶叫。
「徳兵衛死ぬなよ!死んでくれるなよ!」
うおおおおおお左團次さんーーー結婚してーーー!!!(爆)
やばいよ何だよこのエピソード反則だ、久右衛門さんがかっこよすぎる。
たぶんクライマックス前の見せ場だからでしょう、
会場は「高島屋!」の大向こうがあふれ盛大な拍手で左團次さんにやんやの喝采。
悪者は必ず裁かれるという、何とも歌舞伎らしい演出だと思いました。やばし。
そんな風にみんなが探しているとも知らず、お初と徳兵衛は曽根崎の森へ。
(文楽だとここで人魂が出てくるんですが特にそういう演出はありませんでした)
ここは藤十郎さんオンステージです…。
翫雀さんもすごいんですけど、さすがにやっぱり藤十郎さんをたてていらっしゃるというか
見せ場ぜんぶお初ちゃんが持っていった感じでしたよ。
これも厄年のせいかと悲しみ、両親に先立つことを詫び、生まれ変わっても徳兵衛と同じ蓮の上にと
時に身を震わせ、時に切なげな眼をこちらに向け、時に狂おしいまでの情感を見せるお初ちゃん。
杉本文楽のときも思ったけど何でこんな結末になっちゃうかなあってまったく理解できないんだけど
なんか、もういいよ2人ともよく耐えたしよくがんばった!がんばったよね!って
抱きしめたくなっちゃうよね!
徳兵衛が刀を抜いてお初がこちらを向いたポーズで幕引き。
心中する場面じゃなく見得で終わるとかマジ歌舞伎。まいりました。すごかった!
ちなみにイヤホンガイドさんによると…。
曽根崎心中は江戸時代の初演後、幕府から禁止されて長らく上演されなかったのですが
250年後の1953年に歌舞伎として復活上演され(曲も残っていなかったので新しく作曲したそう)、
徳兵衛は中村鴈治郎でお初ちゃんは中村扇雀(現・坂田藤十郎)という親子コンビだったそうです。
2人が店から逃げるシーンで、本来は徳兵衛がお初の手を引いて逃げるはずだったのが
観客の熱気に押された扇雀(藤十郎さん)が思わず徳兵衛の手を取って走ってしまったらしい。
それ以来、このシーンはお初が先に走る演出となり、
2年後に人形浄瑠璃として復活上演された時もやっぱりお初が先に走ったとか。
このことについて鴈治郎さんは「お客様とわたしたちの合作です」とおっしゃったそうです。
わーいいなあいいなあ!
あああ本家本元・文楽の曽根崎心中が見たい聴きたい歌いたすぎる!見比べたい!!
(あと徳兵衛見てて思ったんですが詐欺師扱いされて死んじゃった、と聞くとパズーのお父さんのようだ)
休憩中に出歩いたらいくつものテレビカメラが並んでいたのを見ました。
放送はいつかな。いつかな。

地下の木挽町広場にくまモンがいました♪
石川五右衛門の衣装ですね~。
先月の熊本の八千代座公演や歌舞伎座の俳優祭では舞台にも立ったそうで、
役者さんたちとも仲良しになったみたい。よきかな!
今月いっぱいはくまモングッズ売ってるそうですよ~気になる方行ってみてくださいな。
くまモン見てて思ったけどふなっしーは歌舞伎やらないのかな…。
声でかいしジャンプ力あるし、歌舞伎向いてると思う。個人的に。
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