独りごとより対話を求めて。
土曜日に世田谷と吉祥寺をぶらぶらしてきました☆
世田谷文学館の「茨木のり子」展が目的のお出かけだったのですが、
ついでにどこか寄りたいな~寄れないかなと適当にぐぐっていたら
白髭のシュークリーム工房と旅する約100人のブックカバー展がヒットしまして
おおおこれは!とまとめて行ってくることにしたわけです。
最近はお出かけの目的地のほかにぽつぽつ寄るところを意識的に作ってます。たのしい^^

まず電車で、世田谷代田の白髭のシュークリーム工房に来ました。
ここ、トトロの形をしたシュークリームを作っているお店なんです☆
ひとつひとつ手作りのため大量生産ができず、早いと午前中には売り切れてしまいます!
ので、何が何でも午前中に来たかったのでした。
お店は木々に囲まれた静かな場所にあって、店内もナチュラルな雰囲気が素敵で
トトロのフィギュアやイラストや、宮崎駿さんのサイン色紙がいくつも飾ってあったりします。
シュークリームのほかにクッキーやケーキも買えますよ!

念願のトトロシュークリーム!!うおおお!!
ちゃんとトトロの形のシュー皮で自立します!目と鼻がチョコでついてます!感動するしかない!
何もかもがパーフェクトな造形に体中を電流が駆け抜けていきました。
持ち帰りだと鞄の中で潰れてしまうかもしれない、どうしようと迷っていたら
すぐ食べられるようにと店員さんが紙皿に入れてくださって大感謝。
もったいなーい眺めていたいーーってさんざん悶えたけど結局おいしくいただきました。イチゴ味最高。
トトロは、食欲に、負けた!(笑)
実はトトロのシュークリームがあると知ったのがちょうど1年前でして、1度来たこともあったのですが
着いたのが夕方だったので完売していて買えなかった苦い思い出がありまして…。
つまり今回はリベンジでした。買えてよかったーーー!
他にもカスタードとか抹茶とかチョコ味とかあるのでまた近くに用があればリピートしたいと思います。
日傘をさしてトトロを食べながら(誤解を招きそうな表現)下北沢駅まで歩いて
井の頭線と京王線経由で芦花公園駅へ。

世田谷文学館にやって来ました。
わたしの大好きな詩人である茨木のり子さんの回顧展が開催中なのです。
展示内容は茨木さんの手書き原稿やご自宅の写真、谷川俊太郎さん川崎洋さんらと交わしたお手紙、
生前出版された詩集や絵本、詩人仲間たちと作った同人誌、新聞記事のスクラップブック、
愛用の眼鏡やアクセサリーや韓国語の辞書、日記帳やレシピ本などたくさんありました。
お家の写真は『茨木のり子の家』でも見たので久し振りな感じでした。
今も東伏見に建っていて、甥御さんが管理なさっているそうです。
茨木さんが川崎洋さんと一緒に創刊した雑誌「櫂」が1~33号までずらりと。
真っ白な表紙に「櫂」と大きな楷書のタイトルが書かれたシンプルな装丁でした。
川崎さんが櫂を創刊するときに茨木さんを誘った直筆手紙もあって
「最初創刊号を茨木さんと2人だけで作り、少数精鋭主義で月刊を守っていきたいと思うのです」と
決意を示す一文があっておおおここから始まったのかーとしみじみ。
しかし川崎さんは字がかわいい(笑)。
で、10日ほど考えた茨木さんが「表現する内容は異つても、日本語に対するいろいろの実験、
そんなものを旗じるし(?)といへば言へる同人雑誌にしたらおもしろいのではないでせうか」と返事を書いて
めでたく発刊が決まったそうな。
その時、歴史が、動いた!!(笑)
そして茨木さんも字がかわいい!
櫂にはその後、谷川俊太郎、大岡信、寺山修司、岸田衿子など錚々たるメンバーが参加しています。
俳優・山本安英さんとの交流も。
茨木さんの「汲む」という詩がありまして、わたしも大好きなのですが
これ実は山本さんに宛てて書かれた詩なのです。
「大人になるというのはすれっからしになることだと思い込んでいた」茨木さんに
「初々しさが大切なの」と語りかけた山本さんを見て
「頼りない生牡蠣のような感受性を鍛える必要は少しもなかったのだ」とつづられる詩の
ハッとしたやさしさというか暖かさというか、とてもすてき。
おふたりが並んだ写真やラジオ劇の台本などから、交流の深さが伝わってきました。
で、隣のガラスケースを見たら
分厚い原稿の束の表紙に「大雅と玉瀾」と書かれた文字がヒョイと飛び込んできて叫びそうになった。
池大雅&玉瀾夫妻の戯曲だそうです!なんてこった茨木さんが!マジすか!知らなかった!!
草稿のメモもあって、それによると
春の京都の八坂神社の境内に扇を並べて、隣で大雅が墨を摺る場面が書き出し。
台本は完成し山本さんに贈られたそうですが色々あって上演されなかったんですって、
ぬああぁぁにいぃぃぃいい読みたいよーってか上演してほしい!
どなたかやってくださらないかな、たとえ場所が遠かろうとチケットとって観に行きますよ。
茨木さんが訳した現代の韓国詩人たちの詩集『韓国現代詩選』の資料展示も。
茨木さんは少女だった頃から韓国へのあこがれがあり、50歳から勉強を始められて
翻訳詩集も出版しています。
展示された原稿や付箋だらけの本、韓国語の先生である金裕鴻氏とのお手紙から
「訳す過程で、ハングルにはハングルの、日本語には日本語の良さがあると痛感させられ」ながら
ひとつひとつ心をこめて翻訳されたんだなあとつくづく。
わたしまだ翻訳詩集読めてないんでした、読まねば。
(余談になりますけど、もう何年も前ですがわたし茨木さんの随筆集で尹東柱を知って
京都の同志社大学今出川キャンパス内にある詩碑を見に行ったことがあります。
(彼は同大に通うクリスチャン詩人でした)
訪れたのは平日の昼間でしたが、きれいな花束がたくさん供えられていまして
こういう人がいたのだと胸にずしんときたのを覚えています。
興味のある方行ってみてください~。同志社礼拝堂のすぐ隣にちょこんとあります)
音声のコーナーもありまして、茨木さんの肉声や茨木さん作のラジオドラマなどが聴けました。
「わたしが一番きれいだったとき」のご本人朗読CDが聴けてよかったです!
わたしが茨木さんの詩に初めて触れたのが中学校の国語の教科書に載っていたこの詩でして、
それから気になってたまに詩集を読むようになって、一番読んでいたのは大学時代だったかな…。
電車の中、図書館にいるとき、卒論を書いていたときなどよく開いては
心の支えにしていました。
茨木さんを知るきっかけになった詩をご本人の肉声で聴けるのはとてもうれしかったです。
高くもなく低くもなく、言葉を丁寧にはっきりと発音されていて
わたしがイメージしていた茨木さんのお声そのままでじーんときました。
(この詩は32歳の茨木さんが20歳の自分を振り返って書いたそうですが、
わたし今20歳の自分を振り返ってあんな詩書けるかなあ…)
あと、山本安英の会主催の「ことばの勉強会」の録音テープも聴きました。
出演が谷川俊太郎、金子光晴、茨木さんの3人という何とも豪華なメンバー。
谷川さんが金子さんに詩について質問して、金子さんが長々としゃべりまくって
途中で茨木さんが軌道修正したりしてて面白かった(笑)。
この世からのお別れの言葉原稿。
茨木さんが亡くなられた1か月後に、親しい人たちに送られたお手紙です。
見る前はちょっと気が引けていたのですが、実物を目にしたら「ああ、見てよかった」と思いました。
8年前に新聞で見た「このたび私○年○月○日、○○にて
この世におさらばすることになりました」と、なんともあっけらかんと始まる文面が
かわいい字でしたためられていました。
じゃあまた今度、みたいな、旅先から何気なく出したような印象で
締めが「深い感謝を捧げつつ、お別れの言葉に代えさせて頂きます。ありがとうございました」とか
かっこよすぎでしょう…。
茨木さんの訃報は新聞で知ったのですけど、当時は一瞬何のことだかわからなくて
「え、ちょ、はあ、ええ!?」て変な声が出たっけ。
年齢が年齢でしたけど、あと10年くらいは詩を書いてくださるだろうと勝手に思い込んでいたので
正直、今もいなくなられた感じがしていないです。
で、ときどき書店で茨木さんの詩集を見つけては「もう続きが出ることはないんだな」としんみりしてます。
そして、薄い白みがかったカーテンの向こうに「Yの箱」の展示が。
詩集『歳月』は刊行当時に読んでいるので、この箱の存在は知っていましたけど
まさか現物が展示されているなんて。
正直、「見ていいのかなあ…」と少々遠慮しながらも鑑賞させていただきました。
いくつかのクリップで留められた原稿用紙に綴られた詩から、夫・安信さんへの深い愛が伝わってきました。
展示室にあった日記帳にも「Yが」「Yは」などと綴られていたっけ。
ひさびさに茨木さんの凛とした言葉に触れられた充実した時間でした。
図録も買っちゃったよー♪
あと、会場に置いてあった展覧会のチラシが4種類もあって笑ってしまった。
谷川俊太郎さんが撮影した茨木さんのポートレートが表裏全部で8枚使われていて
そういえばその写真やカメラの展示もありましたな。
きりっと前を向く茨木さん、笑顔の茨木さん、ちょっと斜に構えた茨木さん、すてき☆
(そういえば茨木さんのペンネームが茨木童子と同じ名前~って勝手に喜んでた時期があって
数年後に茨木さんのエッセイでほんとに長唄の茨木からとられていたと知って大喜びした数年前。
全然別方面から好きになった人たちに接点見つけるとうれしいよね)
展覧会を堪能したので、今度は京王線と井の頭線経由で
茨木さんもよく訪れていたという吉祥寺にやって来ました。

カフェ「茶の愉」でひと休み。
店内はとっても明るくて、ガラス窓の向こうには青い紅葉が風に揺れていました。
遅いランチもいただきました。かぼちゃのキッシュおいしかったです☆

お腹がいっぱいになったので、歩いて吉祥寺ロフトの約100人のブックカバー展に来ました。
イラストレーターやデザイナー、ショップから学生まで約100人の人たちが作ったブックカバーを
たくさん見ることができる&買うこともできる展示会が現在、各地を巡回中なのです。
少し前に渋谷ヒカリエで開催されてたんですけど、行きそびれてしまったのですごくうれしかった☆

ゲットしたカバーです。
白クマと小鳥と猫と読書する人たち。なんの本くるもうかなあ!٩( ᐛ )و
世田谷文学館の「茨木のり子」展が目的のお出かけだったのですが、
ついでにどこか寄りたいな~寄れないかなと適当にぐぐっていたら
白髭のシュークリーム工房と旅する約100人のブックカバー展がヒットしまして
おおおこれは!とまとめて行ってくることにしたわけです。
最近はお出かけの目的地のほかにぽつぽつ寄るところを意識的に作ってます。たのしい^^

まず電車で、世田谷代田の白髭のシュークリーム工房に来ました。
ここ、トトロの形をしたシュークリームを作っているお店なんです☆
ひとつひとつ手作りのため大量生産ができず、早いと午前中には売り切れてしまいます!
ので、何が何でも午前中に来たかったのでした。
お店は木々に囲まれた静かな場所にあって、店内もナチュラルな雰囲気が素敵で
トトロのフィギュアやイラストや、宮崎駿さんのサイン色紙がいくつも飾ってあったりします。
シュークリームのほかにクッキーやケーキも買えますよ!

念願のトトロシュークリーム!!うおおお!!
ちゃんとトトロの形のシュー皮で自立します!目と鼻がチョコでついてます!感動するしかない!
何もかもがパーフェクトな造形に体中を電流が駆け抜けていきました。
持ち帰りだと鞄の中で潰れてしまうかもしれない、どうしようと迷っていたら
すぐ食べられるようにと店員さんが紙皿に入れてくださって大感謝。
もったいなーい眺めていたいーーってさんざん悶えたけど結局おいしくいただきました。イチゴ味最高。
トトロは、食欲に、負けた!(笑)
実はトトロのシュークリームがあると知ったのがちょうど1年前でして、1度来たこともあったのですが
着いたのが夕方だったので完売していて買えなかった苦い思い出がありまして…。
つまり今回はリベンジでした。買えてよかったーーー!
他にもカスタードとか抹茶とかチョコ味とかあるのでまた近くに用があればリピートしたいと思います。
日傘をさしてトトロを食べながら(誤解を招きそうな表現)下北沢駅まで歩いて
井の頭線と京王線経由で芦花公園駅へ。

世田谷文学館にやって来ました。
わたしの大好きな詩人である茨木のり子さんの回顧展が開催中なのです。
展示内容は茨木さんの手書き原稿やご自宅の写真、谷川俊太郎さん川崎洋さんらと交わしたお手紙、
生前出版された詩集や絵本、詩人仲間たちと作った同人誌、新聞記事のスクラップブック、
愛用の眼鏡やアクセサリーや韓国語の辞書、日記帳やレシピ本などたくさんありました。
お家の写真は『茨木のり子の家』でも見たので久し振りな感じでした。
今も東伏見に建っていて、甥御さんが管理なさっているそうです。
茨木さんが川崎洋さんと一緒に創刊した雑誌「櫂」が1~33号までずらりと。
真っ白な表紙に「櫂」と大きな楷書のタイトルが書かれたシンプルな装丁でした。
川崎さんが櫂を創刊するときに茨木さんを誘った直筆手紙もあって
「最初創刊号を茨木さんと2人だけで作り、少数精鋭主義で月刊を守っていきたいと思うのです」と
決意を示す一文があっておおおここから始まったのかーとしみじみ。
しかし川崎さんは字がかわいい(笑)。
で、10日ほど考えた茨木さんが「表現する内容は異つても、日本語に対するいろいろの実験、
そんなものを旗じるし(?)といへば言へる同人雑誌にしたらおもしろいのではないでせうか」と返事を書いて
めでたく発刊が決まったそうな。
その時、歴史が、動いた!!(笑)
そして茨木さんも字がかわいい!
櫂にはその後、谷川俊太郎、大岡信、寺山修司、岸田衿子など錚々たるメンバーが参加しています。
俳優・山本安英さんとの交流も。
茨木さんの「汲む」という詩がありまして、わたしも大好きなのですが
これ実は山本さんに宛てて書かれた詩なのです。
「大人になるというのはすれっからしになることだと思い込んでいた」茨木さんに
「初々しさが大切なの」と語りかけた山本さんを見て
「頼りない生牡蠣のような感受性を鍛える必要は少しもなかったのだ」とつづられる詩の
ハッとしたやさしさというか暖かさというか、とてもすてき。
おふたりが並んだ写真やラジオ劇の台本などから、交流の深さが伝わってきました。
で、隣のガラスケースを見たら
分厚い原稿の束の表紙に「大雅と玉瀾」と書かれた文字がヒョイと飛び込んできて叫びそうになった。
池大雅&玉瀾夫妻の戯曲だそうです!なんてこった茨木さんが!マジすか!知らなかった!!
草稿のメモもあって、それによると
春の京都の八坂神社の境内に扇を並べて、隣で大雅が墨を摺る場面が書き出し。
台本は完成し山本さんに贈られたそうですが色々あって上演されなかったんですって、
ぬああぁぁにいぃぃぃいい読みたいよーってか上演してほしい!
どなたかやってくださらないかな、たとえ場所が遠かろうとチケットとって観に行きますよ。
茨木さんが訳した現代の韓国詩人たちの詩集『韓国現代詩選』の資料展示も。
茨木さんは少女だった頃から韓国へのあこがれがあり、50歳から勉強を始められて
翻訳詩集も出版しています。
展示された原稿や付箋だらけの本、韓国語の先生である金裕鴻氏とのお手紙から
「訳す過程で、ハングルにはハングルの、日本語には日本語の良さがあると痛感させられ」ながら
ひとつひとつ心をこめて翻訳されたんだなあとつくづく。
わたしまだ翻訳詩集読めてないんでした、読まねば。
(余談になりますけど、もう何年も前ですがわたし茨木さんの随筆集で尹東柱を知って
京都の同志社大学今出川キャンパス内にある詩碑を見に行ったことがあります。
(彼は同大に通うクリスチャン詩人でした)
訪れたのは平日の昼間でしたが、きれいな花束がたくさん供えられていまして
こういう人がいたのだと胸にずしんときたのを覚えています。
興味のある方行ってみてください~。同志社礼拝堂のすぐ隣にちょこんとあります)
音声のコーナーもありまして、茨木さんの肉声や茨木さん作のラジオドラマなどが聴けました。
「わたしが一番きれいだったとき」のご本人朗読CDが聴けてよかったです!
わたしが茨木さんの詩に初めて触れたのが中学校の国語の教科書に載っていたこの詩でして、
それから気になってたまに詩集を読むようになって、一番読んでいたのは大学時代だったかな…。
電車の中、図書館にいるとき、卒論を書いていたときなどよく開いては
心の支えにしていました。
茨木さんを知るきっかけになった詩をご本人の肉声で聴けるのはとてもうれしかったです。
高くもなく低くもなく、言葉を丁寧にはっきりと発音されていて
わたしがイメージしていた茨木さんのお声そのままでじーんときました。
(この詩は32歳の茨木さんが20歳の自分を振り返って書いたそうですが、
わたし今20歳の自分を振り返ってあんな詩書けるかなあ…)
あと、山本安英の会主催の「ことばの勉強会」の録音テープも聴きました。
出演が谷川俊太郎、金子光晴、茨木さんの3人という何とも豪華なメンバー。
谷川さんが金子さんに詩について質問して、金子さんが長々としゃべりまくって
途中で茨木さんが軌道修正したりしてて面白かった(笑)。
この世からのお別れの言葉原稿。
茨木さんが亡くなられた1か月後に、親しい人たちに送られたお手紙です。
見る前はちょっと気が引けていたのですが、実物を目にしたら「ああ、見てよかった」と思いました。
8年前に新聞で見た「このたび私○年○月○日、○○にて
この世におさらばすることになりました」と、なんともあっけらかんと始まる文面が
かわいい字でしたためられていました。
じゃあまた今度、みたいな、旅先から何気なく出したような印象で
締めが「深い感謝を捧げつつ、お別れの言葉に代えさせて頂きます。ありがとうございました」とか
かっこよすぎでしょう…。
茨木さんの訃報は新聞で知ったのですけど、当時は一瞬何のことだかわからなくて
「え、ちょ、はあ、ええ!?」て変な声が出たっけ。
年齢が年齢でしたけど、あと10年くらいは詩を書いてくださるだろうと勝手に思い込んでいたので
正直、今もいなくなられた感じがしていないです。
で、ときどき書店で茨木さんの詩集を見つけては「もう続きが出ることはないんだな」としんみりしてます。
そして、薄い白みがかったカーテンの向こうに「Yの箱」の展示が。
詩集『歳月』は刊行当時に読んでいるので、この箱の存在は知っていましたけど
まさか現物が展示されているなんて。
正直、「見ていいのかなあ…」と少々遠慮しながらも鑑賞させていただきました。
いくつかのクリップで留められた原稿用紙に綴られた詩から、夫・安信さんへの深い愛が伝わってきました。
展示室にあった日記帳にも「Yが」「Yは」などと綴られていたっけ。
ひさびさに茨木さんの凛とした言葉に触れられた充実した時間でした。
図録も買っちゃったよー♪
あと、会場に置いてあった展覧会のチラシが4種類もあって笑ってしまった。
谷川俊太郎さんが撮影した茨木さんのポートレートが表裏全部で8枚使われていて
そういえばその写真やカメラの展示もありましたな。
きりっと前を向く茨木さん、笑顔の茨木さん、ちょっと斜に構えた茨木さん、すてき☆
(そういえば茨木さんのペンネームが茨木童子と同じ名前~って勝手に喜んでた時期があって
数年後に茨木さんのエッセイでほんとに長唄の茨木からとられていたと知って大喜びした数年前。
全然別方面から好きになった人たちに接点見つけるとうれしいよね)
展覧会を堪能したので、今度は京王線と井の頭線経由で
茨木さんもよく訪れていたという吉祥寺にやって来ました。

カフェ「茶の愉」でひと休み。
店内はとっても明るくて、ガラス窓の向こうには青い紅葉が風に揺れていました。
遅いランチもいただきました。かぼちゃのキッシュおいしかったです☆

お腹がいっぱいになったので、歩いて吉祥寺ロフトの約100人のブックカバー展に来ました。
イラストレーターやデザイナー、ショップから学生まで約100人の人たちが作ったブックカバーを
たくさん見ることができる&買うこともできる展示会が現在、各地を巡回中なのです。
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