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2014-09-27(Sat)

琳派・大江山・天橋立の旅その1。

kyourin1.jpg
9月24日~26日まで遅い夏休みをいただいて京都に一人旅してきました!
京都市内の琳派ゆかりの地めぐりと、福知山市の大江山ドライブと、
宮津市の天橋立ビューを堪能するのが目的です。楽しかったー☆
これから3回にわけてレポしていきたいと思います☆

まず1日目。京都市内の琳派ゆかりの地+αをお届けします。

23日夜に夜行バスに乗り込んで出発、例によって寝たような寝ないようなよくわからない感じで
朦朧とした頭のまま朝6時に京都駅で降ろされてしまって、
駅ナカもレストランも開いてないなー朝ごはん食べたいなーとスマホで適当に検索したら
伊右衛門サロンのモーニングがヒットしまして。→こちら
調べたら最寄り駅が烏丸御池駅と出て、ふうんとGoogle地図を眺めたら錦市場が近いと気づいて
あっ伊藤若冲生家跡に行ける!(゚Д゚)
というわけで朝の計画が決まりました(笑)。
早速駅のコインロッカーに荷物を預けて、地下鉄烏丸線に乗って錦市場へレッツゴー。

kyourin2.jpg
朝7時の錦市場。
魚屋さんたちが仕入れをしている他はほとんどのお店が閉まってて静かでした。
上を見上げると、御幸町通や寺町通など錦小路通に交差している交差点に
若冲の絵を使用した垂れ幕が下がっていました。

kyourin3.jpg
錦市場の入口、高倉通に面した交差点に伊藤若冲生家跡の看板がありました。
ワッホーイ!!
(リンともの桐月きらり様たちに写真見せてもらって以来ずーっと来たかった念願の場所でした、
桐月様たち本当にありがとうございました!)
若冲は江戸中期、錦市場にあった青物問屋「枡屋」生まれの絵師なんですよね~(*´∀`*)。
店先で野菜のスケッチしたり、道行く人たちを観察したりしたのかな~とか朝から妄想。

kyourin4.jpg
市場の一番奥に錦天満宮があります。御利益は学業と商売繁盛。
朝早いので門は閉まっておりました。またの機会にお参りしたいと思います。

よっしゃ結構歩いておなかすいたし、朝ごはん食べに行くぞー\٩( 'ω' )و/

以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開閉しますのでどうぞ☆

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theme : 京都旅行
genre : 旅行

2014-09-21(Sun)

そのことゝによりて情をおこし感を催す。

原作ゲームは未プレイですが、周りから「あなた絶対ハマるよ」と何かにつけ言われ続けていた
アニメ「妖怪ウォッチ」をとうとう見始めてしまいました…。そしてものの見事にハマった(笑)。
かなり話数が溜まっているうえに現在も放映中のため少しずつ見ることにしたのですが、
気が付くと一気に5話くらい見てしまってもうすぐ20話目に突入です。
こ、この中毒性はやばい…!あっという間に追いつきそう。
_:(´ཀ`」 ∠):_

アニメ冒頭で毎回繰り返される「妖怪たちとの出会いがあなたの人生にどんな影響をもたらすのか、
それは誰にもわかりません
」の言葉のとおり、
妖怪が悪者扱いされてないっていうのがものすごくツボでして!
「ゲゲゲの鬼太郎(3部)」「結界師」「墓場の鬼太郎」「くつだる。」に続く好みの妖怪アニメとして
ゆさの脳内フォルダに振り分けましたよ。
妖怪マンガやアニメは巷に溢れているので単純に妖怪ってだけだとそんなにハマらないのですが
このアニメは妖怪たちが基本的にみんなめんどくさくてかわいくて
中には意図的にイタズラする妖怪も確かにいるんですけど、
実は妖怪の方も別に人間を困らせようとは思ってなくて
妖怪化する前から悩みや生きづらさを抱えていたり、その習性ゆえに力を持て余しているのもいて
それぞれにストーリーがあって深くて、でも全体的にはさらりとしているのが好きですね。
(ポケモン(初期)やキョロちゃんも確かそんな感じだったな…テレ東パない)
主人公が妖怪からメダルをもらえるのは話を聞いて理解してくれたり
悩みを解決してくれたお礼として友達になるための証だったりするのがキュンときました。
なんだかお能におけるシテとワキの関係性みたい。

あ。メダルについて。
なんとなく最初は「メダルに妖怪を封じて戦わせる話なの?」って思ってたんですけど、
まあ確かにそういう面もあるのですけど
ポケモンのモンスターボールとは違ってメダルはあくまでただのメダルというか
その妖怪を呼び出すためのアイテムにすぎなかったりします。
しかも、妖怪たちはメダルをくれた後もそれぞれの場所で自分たちの生活を満喫していて
取り込み中に呼び出すと怒られたり旅行中で留守電だったりして断られる場合もあって
主人公の言うこと聞かなかったり文句を言うこともしばしば。
ウォッチで召喚されたらだいたい来てくれますけどあくまで「友達」としてですから
主人公の頼みを聞くことはあっても自己都合でしか協力しなかったり
能力を大暴走させたりして必ずしも主人公の思うような結果にならないというのが
よくできてるなと思いますね。
バトルも、これバトルなのか?っていうくらい呑気でほほえましいもので
(ウィスパー曰く「交渉または力ずくで解決する」コンセプトらしいにも関わらず)、
妖怪たちが自分たちの本能のまま動いたらなんかうまくいっちゃった、みたいになってて
そんなゆったり感もいいなあと思っています。
バトルというよりも、体でぶつかったり話し合ったりして
「お互いこんな習性だからうまく折り合いつけてやってくしかないよね」とか
強さがどうのよりも社会性スキルが身についていく感じじゃないだろうか。うん。

ジバニャンがものすごく人気なのはアニメを見てすぐわかって、わたしも大好きなのですが
生まれがかなりエグい…でも召喚ソングとダンスはかわいい。
原作ゲーム初期では大勢の妖怪のうちの1匹だったらしいですが
今や妖怪ウォッチといえばジバニャンと言われるくらい出世してますな、ピカチュウみたいに。
ひゃくれつ肉球が、たぶん北斗百裂拳が元ネタなんだろうけど喰らってみたい、
きっと柔らかくてプニプニした技に違いない…。
(猫パンチにはもれなく爪がついてくるという事実は想像の翼からそっとはじき飛ばすことにする)
ウィスパーは主人公の周囲をフワフワしてるだけでもおもしろいうえに
タブレット端末で妖怪ウキウキペディアというアプリを駆使して妖怪情報を伝えるところが
なんか新しすぎて爆笑しました。
癖なのか何なのか知ったかぶりして主人公にいまいち信用されてないところもかわいい。
(そして使用アプリの名前にウキペディアとついているだけで、
その情報が日々更新されていると視聴者にももれなく理解できるようになっているこのお得感)
なにしろ中の人がすごすぎて感心しまくりです。
突っ込んだりボケたりハイテンションになったりキリっとしたりと
上下左右斜めに乱れまくるウィスパーの性格を声だけで表現してる。
関智ってほんと演技うまいなー!最初は1人で演じてるって気がつきませんでした。

他の妖怪たちもデザインはかわいいしネーミングもシャレやもじりが効いてておもしろい。
「バクロ婆」「ひも爺」「ホノボーノ」「トホホギス」「ひきこうもり」などの名前を見ていくと
昔の人が「川太郎」「鳴家」「あずきとぎ」「ふらり火」「山童」「ぬりかべ」と
割と見たまんまの名前つけてるみたいなのと似てる気がします。
ノガッパとツチノコのデザインにほのぼのし、ロボニャンの有能さに大笑いし、
ホノボーノ・ドンヨリーヌ夫妻の無敵さに「うちに来てほしい…!」と悶える日々です。
元ネタが狛犬であるコマさんとコマじろう兄弟のエピソードが笑えるわ泣けるわでホロリときます。
お兄ちゃんがんばれ!
そしてじんめん犬はなぜああなってしまったのかどこまで行くのか、見逃せなくなってきました。

妖怪のメディア化というと近頃は妖怪退治ばかりが目につくようなイメージがありましたが
こんなことあるあるとか、古来からの不思議な現象や脅威が妖怪のしわざであるという謂れまで
さかのぼってくれたアニメを久々に見られて、個人的にはとてもうれしいです。
このアニメをきっかけに子どもたちが「妖怪文化」に少しでも興味関心を持ってくれたらいいなあ…。

あとオープニングテーマの「ゲラゲラポーのうた」を初めて聴いたときに
最近TSUTAYAの店頭やネットでよく見かけていた「ゲラゲラポー」という言葉の出典が
この歌であるとやっとわかりました。
たまに道端で愉快そうに歌うお子さまたちも目撃していて、本当に何のことかと思っていたので…。
歌の第一印象は別に良くも悪くもなかったですが、たった一度聞いただけでも異様に記憶に焼きついて
いつの間にか頭の中でサビが無限リピートしていることに気づきました。
なるほどこれはすごくよくできた歌なのかもしれない…!
ゲラゲラポー、ゲーラゲラポー。(回ってる)


今週は遅い夏休みをいただいて西へ旅立ちますので、ちょこっと留守にします。台風来るなー!
Twitterには出没しております。


sotatsu11.jpg※クリックで大きくなります
「風神雷神図屏風Rinne」宗達・光悦編その11。10はこちら
養源院の仕事でくたくたになっている宗達工房のもとへ光悦が風雷を連れてやって来ました。

光悦「がんばってるよい子たち~。ほ~ら差し入れだよ~」
宗達「うああああああああ」
宗雪「光悦さま~~~~~」
弟子たち「ありがとうございます~~」

光悦&風雷デリバリーサービス。なかみはお茶とお菓子。
お茶は、光悦がこの場で点ててくれます。

theme : 妖怪ウォッチ
genre : アニメ・コミック

2014-09-17(Wed)

彼女たちのエジプト。

先日の3連休は、ブロとものあやのさんと一緒に
東京都美術館の「メトロポリタン美術館古代エジプト展 女王と女神」展に行ってきました。
古代エジプトに君臨した女性のファラオや、信仰された女神たち、
男性ファラオの妻である王妃やその娘たちに焦点を当てた展覧会です。
テーマに興味があっただけで事前に何も調べずに行ったので
特に「これが見たい」というのはなかったのですけども、
蓋を開けたらハトシェプスト王の像や身の回りの品々、王妃たちの肖像画や衣装やアクセサリー、
女神たちをかたどった像や建築装飾など女性に関する展示品てんこ盛り!
しかもほとんどが日本初公開なんだそうな~すばらしい~行って良かった^^

展覧会のメインになっているのはハトシェプスト王に関する展示。
ハトシェプスト王はなんでも貿易による利益で国を繁栄させた方だそうで、
この方の後を継いだトトメス3世の頃にエジプトの領土が史上最大になったらしい。すごい。
「ひざまずく女王像」があごに付け髭をして頭巾をかぶった男性の姿として作られていたり
王の顔をしたスフィンクスもやはり頭巾と髭をつけているのは
(ハトシェプスト王本人が望んだのかどうかは不明ですけど)、
当時の権力のあり方を色濃く表していますな…いやはや。
「女王像の頭部」には髭はありませんが、頭巾をかぶりおだやかで凛としたそのお顔は
宝塚歌劇団のトップスターのようにかっこよかったです!あれは見とれる。
王の即位名であるマアトカーラーのヒエログリフが刻まれたスカラベがすごくかわいい、
スカラベが心臓のお守りだというのは2年前のエジプト展で学びましたけども
今回もスカラベがたくさん展示されていて、
大きかったり小さかったり手が込んでいたり単純化されてたり、色も形も素材もデザインも様々で
こんなに生産されるほど身近なものだったんだなあと。
でもやっぱり王様のためのスカラベは凍石やラピスラズリなどの宝石で作られていて
極上の一品だなと思いました。

つづいて、女性の神様たち。
愛と美の象徴であるハトホル神がモデルといわれる「牛の女神像の頭部」が
つるりとした牛のお顔がとっても穏やかで目がやさしい~。
ハトホルさんは2本の角の間に太陽に見立てた円盤を乗せていることから
太陽神ラーとも関係があるそうな。
「セクメト神の像」はライオンの顔をした神様が腰かけたポーズで
腕がちょっと欠けてしまっているのですが、神聖性はちっとも失われてないように見えました。
病気や暴力の象徴である一方、穏やかで癒しをもたらす神様でもあるそうで
そういう二面性も面白いと思います。
「バステト神の小像」は猫の顔をしています!そうです猫です!猫なんです!(落ち着け)
このお顔がしゃべると思うとテンションあがらずにいられなくて
大はしゃぎしました~だってアニメ映画「銀河鉄道の夜」のようではありませんか☆
猫がエジプトで大切にされてきたのは知ってますけども
こうして実物を見るとより感動が増します。
女神たちに限らず、エジプトの神様はハヤブサ(ラー)とかジャッカル(アヌビス)とかトキ(トト)とか
動物の顔をして体は人間と同じ、というデザインが多いのですが
これは動物の姿で神様の性質をあらわし、人の体で親しみを感じさせる狙いがあったらしい。

古代エジプトで暮らした人々の生活道具の展示も。
大工道具や食器、化粧品や楽器、お守り、ゲーム盤などを見ていると
現在も使われている道具と形がほとんど変わってないものもあって(ピンセットとかそのまんまだった)、
暮らしの基本て大昔から変化してないんだな~たぶんそれが合理的なんだろうなあと思いました。
ハトホル神の顔がついた鏡は、今みたいにはっきり映る鏡ではなく石の表面を磨いてぴかぴかにしてて
日本の三角縁神獣鏡と似たようなものかもしれません。
シストラムという楽器の正面に立ったら、天井のスピーカーからかすかに金属音のメロディが流れてて
「再現された音です」とキャプションにありました。4000年前の音楽…胸熱…!!
(シストラムの音色はハトホルが沼に出現するときのパピルスの繁みが揺れるときの音なのだとか)
呪術のための壺、カバ・ワニ・牛・人間の女性が組み合わさったデザインで
(あやのさんが「いいとこ取りの人」って言ってて大笑いした)、
なんか歯をむき出しにしてニヒヒと笑ってるような顔で、しかも結構かわいい!
だが使われるのは呪術である。だがかわいい。うむ。
ミュージアムショップにこの人の携帯ストラップが売っててうっかり買いそうになりました。
(というか今回のショップ、この人とハトシェプストとカバグッズで埋め尽くされていた気がする…笑)
カバの小像、カバがこの時代からいるというだけでもびっくりなのに
「カバは浮き沈みすることから再生の象徴とされた」とキャプションにあって再度びっくり。
動物のすること何でもめでたくしちゃうエジプト人すばらしすぎー!

そしてエジプトといえば豪華なアクセサリーですよ!
王様の冠や腰帯、首飾りや指輪やブレスレットがたくさん展示されてて
どれも金色に光り輝いていました。
共通するのは、必ず動物や植物のモチーフが使われているということ。
帯には魚(エネルギーの象徴)、冠にガゼル(王国の特徴)、ブレスレットに山猫(ラーと戦った猫)など
どれもリアルで精巧な作りで、当時の職人さんの仕事ぶりに感動しました。
きっと動物や植物を観察しまくって制作したんだろうなあ、ご苦労がしのばれる。
イヤリングも金で作られててずっしり感満載。いや、重いだろ、耳…(;´∀`)。

で、最後にやっぱりありましたね、来世への信仰コーナー。
ミイラ造りに欠かせないカノポス容器(内蔵を入れる)や呪術器具(口開けの儀式で使う)、
お守りのスカラベやイシスの絵など死後の世界へ生まれ変わるためのグッズがいくつか。
「アメン・ラーの歌い手ヘネトタウィの人型内棺とミイラ板」は2メートル近くある大きな棺で
まあミイラ以外にカノポスとかパピルスとか色々入れるとしても、
棺に入るヘネトタウィの身長を想像して遠い目になりました。古代人すごい、モデル並み…。
棺の側面には絵がびっしり描かれて(死者の書でしょうか)、
これそのものがすでにミイラを守る呪術的な役割を果たすものになっているっていう。
側に展示されていたマンハタの心臓護符も、ハゲワシの胸飾りも、ハヤブサの飾りがついた襟飾りも
すべてミイラを守るためのお守りだそうです。
びっくりしたのが金製の指サック!
棺に一緒におさめることで、死者が来世への旅路で暗い道を行くことがあっても
この指サックをはめて道を照らせば問題なく歩けるらしい(笑)。
光る指なにそれ!エジプト人始まってるなあ。

そんな感じで見るものすべてがおもしろくて、気づいたら2時間近くいました。。
洋の東西を問わず古代は男性たちの資料でさえ残ってるもの少ないし
まして女性たちとなるとさらに少ないと思うから調査してる研究者さんも大変だと思うんだけど、
こういう機会が増えたらうれしいので定期的にやってほしいなあと思います。
古代ロマン夢いっぱい無限大!\(^o^)/


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あと、この日のお昼ごはんは日比谷公園の松本楼でした☆
お店の存在は知っていたのですが入ったのは初めて~。
外観も店内もモダンで懐かしいデザインでした。ああいう雰囲気とっても好きだ。

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サラダと季節のかぼちゃスープ。ポテトサラダがアイスクリームみたいでかわいい~。

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デザートにいただいたピスタチオクリームのエクレア。
見た目よりクリームが多くてフォークで切るたびにもわっと溢れました。おいしかった☆


sotatsu10.jpg※クリックで大きくなります
「風神雷神図屏風Rinne」宗達・光悦編その10。9はこちら
養源院の杉戸絵・襖絵制作が始まりました。
宗達が全体デザイン・下絵・色指定、弟子たちは色つけ・仕上げを担当。
中央の間のメインとなる松の木を描いている宗達に弟子たちが話しかけてきます。

弟子「師匠ォ、ずいぶん枝描いてますけどまだ伸ばすんすか」
宗達「もっともっと。はみ出すつもりで」
弟子「いいんすか」
宗達「いいの。でかくしてめでてぇ部屋にしようぜ」
弟子「はいー」
宗雪「師匠、杉戸の下絵が途中ですよ。はやくお願いします」
宗達「んー………宗雪、おまえやれ」
宗雪「いいんですか?」
宗達「間に合わん、頼む」
宗雪「……」
宗達「返事」
宗雪「はい」
宗達「画題は唐獅子、波に犀。阿吽。あとは好きにやりな」
宗雪「はい!」

現在、養源院に残る杉戸絵8面には唐獅子(魔除け)・白象(釈迦の乗り物)・水犀(火除け)が描かれ、
うち唐獅子と白象は宗達、もう一方の唐獅子と犀は工房の弟子たちによるものとされています。
宗達の杉戸絵も松の襖絵も、秀吉の学問所だったという牡丹の間の狩野山楽の襖絵も
伏見城から養源院に移築された血天井の供養のためといわれます。

宗雪は宗達の工房でもっともすぐれた絵師であり、のちに俵屋を継ぐことになります。
宗達の弟とも、子とも、弟子ともいわれ、生没年はわかっていません。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2014-09-13(Sat)

第1882回「歴史上で好きな人物は誰?」

こんにちは!FC2ブログトラックバックテーマ担当河本です今日のテーマは「歴史上で好きな人物は誰?」です。皆さん、歴史は好きですか?私は授業を聞くのは好きでしたが、テストはかなり苦手でした。笑とにかく人の名前を覚えるのが苦手で、地理的感覚もなく歴史はもちろん、社会系のテストは残念な結果が多かったですそんな私がすぐ覚えたのは、源義経です源義経がチンギス・ハンという説があるというのを授業で教えてもらって...
FC2 トラックバックテーマ:「歴史上で好きな人物は誰?」


とっても素敵なテーマなので思う存分語りたいところではありますが、
好きな人全員を列挙しているときりがないのでかいつまんで書きます。

・小野妹子に始まる小野一族(岑守&篁親子にLOVE)
・額田王
・717年遣唐使メンバー
・大伴家持
・和気広虫&清麻呂
・最澄&空海
・菅原清公・是善・道真
・嵯峨天皇
・淳和天皇
・橘速勢
・古今和歌集編纂メンバー
・平将門
・藤原純友
・渡辺綱
・摂関期の女性の書き手たち
・菅原孝標女
・藤原保輔
・平清盛の一族(平六代にLOVE)
・源頼朝の一族
・鴨長明
・明恵
・藤原俊成&定家
・源実朝
・公暁&鞠子
・日野資朝
・楠正成
・卜部兼好
・観阿弥&世阿弥
・三条西実隆
・真田幸隆
・明智光秀&煕子&玉子
・細川藤孝
・井伊直虎
・甲斐姫
・出雲阿国
・高尾太夫
・狩野派
・琳派
・京阪画壇
・浮世絵師(鈴木春信、鳥山石燕にLOVE)
・戯作者&読本作家
・杉田玄白
・平賀源内
・塙保己一
・新選組(土方歳三&市村鉄之助にLOVE)
・山本覚馬&八重
・荻野吟子
・近現代の文豪(芥川龍之介、宮沢賢治にLOVE)
・女性参政権関係者
・上村松園
・柳原白蓮
・渋沢敬三
・白洲次郎&正子
・手塚治虫

世界史にも好きな人はいますが、多すぎるので日本史に限定。
他にも思いついたら書き足していくかもです。

こうして見ると本当わたしどの時代クラスタとかじゃなく歴史クラスタだなあ、
しかし歴史クラスタになってよかったと思います。
『源氏物語』と『るろうに剣心』の影響で平安・幕末クラスタだった頃は
その時代の本とかドラマしか見なくて他の時代のを見てもよくわからなかったんですけど、
今はどの時代にも必ず1人は好きな人がいて楽しめる範囲が増えたので結果オーライかなと。
(風呂敷広げすぎてしんどい時もありますけど^^;)

わたしは昔から不真面目なので、学校の歴史の授業中は教科書ではなく資料集を眺めて
縄文時代の生活道具とか平安時代の華やかな衣装とか江戸時代の出版文化などに
思いを馳せているような生徒でした。
(しかも授業とは全然関係ない時代を読んでた。きっと先生にはバレバレだったろうな)
小さい頃から本を読むこととお絵かきすることが好きでしたので、
歴史の中に本を書いたり絵を描く人を見つけるとものすごくうれしくなって
彼らは何を考えていたんだろう、どんな道具で書いたんだろう、仕事のない日は趣味をしたのかな、
好きな食べ物は、どんな服を着たの、つらかったのは、笑ったのはどんな時かなって
どんどん知りたくなって調べ始めてどっぷり浸かって今に至ります。
昔々に生きた人々のナマの感情や思考を記録の中に見出して、
今と同じじゃん、今とはこう違うのかってわかっていくのが楽しい。
平安の女性たちの日記とか、鎌倉時代の注釈書とか、江戸時代の旅行記とかを読むと
今とは全然違う社会体制や価値観の中で生きていた人たちが
ただの「過去の人」ではなく今生きているわたしと同じように体温をもって立ち上ってくるというか、
「その人たちが食べたり寝たり考えたり感じたりしながら生きていた」ということが
伝わってくるんですよね。
好きな人が生きていた実感を、遺跡や遺品を見てこの手で感じたくて資料をめくる日々ですよ。

いやーでも本当に生活史・文化史にハマって良かった!
教科書に出てないことばかりで勉強になりますし、
今と全然違う文化でも調べていくとひとつは萌えポイントが見つかりますし、
当時の生活がわかるようになると歴史マンガやドラマの美術にうおおおってエキサイトできて
楽しいことが5倍くらい増えました☆
歴史小説や大河ドラマを見ながら「今○○年か、ちょうど○○さんが○歳であそこでアレしてる」
「もうすぐ○○時代だから実用性が変わって○○の形も変化する」
「この頃は○○が輸入されて○○さんが使って大流行する」などと
考えて2828するのがここ数年のマイブーム。

あ、あと調べものをしていて時々やることなんですけど
個人的に苦手だったりどうしても読みにくかったりするジャンルでも
『~史』『~の変遷』『~辞典』みたいなタイトルを妄想するとものすごく読みたくなります。
摂関政治家の生活とか、戦国期商人と茶道の歴史とか、江戸数学者の道具辞典とか、
科学と迷信の歴史とか、戦時下の芸術の変遷とか、○○女子の日本史とか。
あー読みたい!誰か書いて!!(笑)


sotatsu9.jpg※クリックで大きくなります
「風神雷神図屏風Rinne」宗達・光悦編その9。8はこちら
弟子たちを引き連れて、養源院に下見に来た宗達です。
注文は杉戸絵が4枚(表裏8面)と、本堂中央の間の襖12面ということで
まずは本堂を拝見して絵の構想を練ります。

風雷「(キャッキャッ」
宗達「おもしろいか」
風雷「(キャッキャッ)」
宗達「おれもワクワクしてきたよ」

桃山~江戸期に寺社や城の襖絵を任されていたのは主に狩野派の絵師たちでした。
養源院も例外ではなく、狩野山楽筆の牡丹の襖絵や唐獅子の羽目板などが残されています。
一介の町絵師にすぎなかった宗達が呼ばれたのは、
狩野派の多忙により襖絵制作が遅れたためともいわれています。

theme : 歴史上の人物
genre : 学問・文化・芸術

2014-09-09(Tue)

裏話的な、あまりに裏話的な。

アルス画房のイラスト展示が無事終了しました~。
見てくださった方々、応援してくださった方々、ありがとうございました!

なつのはな。※クリックで大きくなります
展示させていただいた絵です。3日かけて描いたので割と気に入っています。
今回でもう4度目の参加になるのですねえ。

アルスのコンペは手描きの場合、サイズがB4と決まっていまして
いつもB4のお絵かきボードを買ってきて描いてるのですが、
今回は(というか、今回も)ボードは1ヶ月も前に買ったのに〆切3日前になっても絵が決まらなくて
「何かないか何か!」って作業机の半径3メートル以内を見回したら
たまたま琳派の勉強をするために図書館から借りてきていた資料や画集があって
すがる思いでページをめくっていたときに鈴木其一の描表装が目に留まり、
「あっこれ!」と着火して一気に描きあげました。
わたしの場合、描き始めるまでがものすごく長くて描き始めるとあっという間ということが多いのですが
今回はそれが顕著で、
下書きから完成までずーっと其一がわたしの作業を見つめているみたいな感じがして
別に霊感とかないんですけどちょっとホラーな気分でした。
其一に限らず昔の人の絵を模写したり借用させていただくときはその人の視線を感じる。気がする。

他にも、人物の着物の色は野々村仁清「色絵金銀菱文重茶碗」を、
帽子の色は仁阿弥道八「仁清写色絵筋文入子茶碗」(画像みつからない)を、
上下の一文字の模様は尾形乾山「銹絵染付金彩絵替土器皿」をそれぞれ参考にしているという
何から何まで琳派にお世話になりっぱなしの絵だったりします、じつは。
色を塗っているときは正直、大丈夫かなうまくいくかなって不安もあったのですが、
いざ完成したら自分で言うのもアレですが全然違和感がなくて
「琳派新しい!ヤバイ!」って改めて思いました。

絵のお花は、展示が夏でしたので夏に咲く花をチョイスしています。
帽子に立葵、胸に都忘れ、空に鬼灯。
描表装は右上から時計回りに百日紅、ルリマツリ、花菖蒲、ネモフィラ、夏椿、パンドレア、ハイビスカス。
我が家の庭と、手持ちの植物図鑑と、過去にデジカメで撮った画像を参考にしながら描きました。


……ちょっとスイッチ入ったので過去の出品絵についても少し語ってみることにします。
たぶん恥ずかしい話が多め。


鈴彦姫。※クリックで大きくなります
記念すべき初出品。髪を思いきり長くしたらどうなるかなって考えつつ描いた覚えがあります。

この絵については過去記事で少し語っていますが、元ネタを言いますと
モチーフは鳥山石燕『百器徒然袋』より「鈴彦姫」です。
ただ、『百器徒然袋』は白黒版画集ですので
色については月岡芳年『百器夜行』の鈴彦姫を参考にしながら自由に塗りました。
袖の左右の色を変えて片肌脱ぎっぽくしたのは正解だったかも…。

本来は扇を散らせる予定はなかったのですけど、ちょっと画面がさみしいなと思って
自室の本棚の画集を適当にめくってみたら、俵屋宗達の『扇面貼交屏風』がたまたま目につきまして
「扇を散らしたら華やかじゃない?」ってやってみたわけですが
これが想像以上に大変でした。。
見た目が華やかなら、当然、やることも増えるのだよワトソン君。


雨渡り。※クリックで大きくなります
2回目の出品。1回目のアルス賞をいただきました。ありがたいことです。

これ、千代紙を貼りつけているのは最初からそうしようと思って描いていたのではなく、
実はわたしのドジからこうなりまして(;´∀`)。
あの日、わたしは買ったばかりの真っ白ボードを紙袋から出そうとして
うっかり袋についていたセロハンテープがボードの白い面にペタッ!とくっついてしまって
慌てて剥がしたのですが、たぶん慌てたのがよくなかった、当然少しですがビリッと破けましてorz
「うっそ破けちゃった…どうしよう…」と真っ青になって、
いや待て何とかなるかもしれない落ち着け、って思い直して
コピックで塗りつぶすか、この破れ加減を活かすかとにかくグルグル考えまして。
で、人間の脳みそってのはうまくできてるもんですね、この絵を描く前日に
DVDでモノノ怪の座敷童子の巻を見ていたのがなぜかこの時に限って落雷のようにひらめいて
(相当テンパって頭の中からありとあらゆる記憶をほじくり出していたんだと思う)、
そのDVDのパッケージが和紙っぽい画面に花の雨が降っているというもので→こちら
「こ れ だ」って(笑)。
大急ぎで自室の机から子どもの頃に買った千代紙を引っ張り出して雨っぽい形にチョキチョキ切って
絵を描いてその上から貼りつけたのでした。
お蔭でちょっと趣向のおもしろい絵に仕上がって今も気に入っています。

わたしの悪い癖なのですが、連載絵と違って1枚絵は背景をログアウトさせがちなので
なるべくログインさせようとがんばっていた時期でもあったので
背景も描けてちょうど良かったかなあと思う。
千代紙には少し金地も入っているので絵に光が当たると光って見えます。


待って。※クリックで大きくなります
3回目の出品。緑の髪の人物を初めて描きました…。

この絵を描く前に聴いていたサカナクションの歌『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』の
月に慣れた夜になぜ 月に見とれたのはなぜ
歩き出そうとしてたのに待ってくれって服をつかまれたような
」の歌詞が
なんとなく気になって、
ちょうどいいやと手が動くままに描いてみたらできあがった絵です。
モチーフはこれといってなく、服装もお面も特に資料とか見ないで思いついたのを描いたんだっけな…。
2人の年齢も性別も特に決めていなくて、体型的には少年たちかもしれませんが
どんな風に見えてもいいかなと思っています。
(あ、木に微妙にからみついている葉っぱは桂です。月といえば桂です。これだけ決まってる)

というか、これまでアルスに出品してきた絵の人物はほとんど
性別も年齢も国籍も時代も考えずに描いてるな…。
好きに想像してください。


sotatsu8.jpg※クリックで大きくなります
「風神雷神図屏風Rinne」宗達・光悦編その8。7はこちら
工房の弟子も増えてきたある日の俵屋。
昼過ぎに光悦が尾形宗伯を伴ってふらりとやって来ました。

光悦「養源院を再建してるの、知ってるだろ」(売り物で遊びながら)
宗達「うん」
宗伯「障壁や屏風の制作の手が足りないみたいで絵師を探してるんです。叔父に相談したら、あなたがいいからって」
宗達「ふーん」
光悦「忙しい?」(売り物で遊びながら)
宗達「んー……ふたつみっつ抱えてるけどいいよ、やるよ」
宗伯「わーありがとうございます!」
宗達「下見とかできんの?」
宗伯「できます、できます。3日後に迎えに来ますから一緒に行きましょう」
宗達「よろ」

光悦遊びすぎ。

養源院は浅井長政の菩提を弔うために娘の淀君(茶々)が建立しましたが1619年に火災に遭い、
2年後に崇源院(お江)の発願により再興されることになりました。
美術には山楽を始めとする狩野派、小堀遠州(庭園)や左甚五郎(鴬張廊下)などが関わっています。

宗伯は光悦の姉の子で、呉服商として雁金屋を経営していました。
父の道柏が浅井家縁の人だったことから、お江の娘和子の呉服制作を任されてもいます。

theme : イラスト
genre : 学問・文化・芸術

2014-09-05(Fri)

リアルとリアリティ。

大森洋平『考証要集 秘伝!NHK時代考証資料』を読んでいます。面白い!
NHKで時代考証業務を担当された著者が、番組制作支援用に作成した考証資料を
「あんみつ」「扇の使い方」「花柳界」「キス」「軍議」「正座」「天下の台所」「鼠小僧」「バイバイ」
「幽霊」「流人」「ワイン」などなど、項目を辞典みたいに五十音順に並べて本にしたものです。
どのページから読んでも大丈夫な構成になっていますので
目次で興味のある言葉を選んでページをめくりだしたら、止まらない!
その時代にその物があったかなかったかはもちろん、言葉の語源や昔の読みや言い方、
現代にいわゆる「常識」とされる物や言葉がだいたい近代以降のものだったりすることまで
大河ドラマで実際に使われた事例も交えて説明してくれています。
歴史劇や時代劇の中でひとつの物を存在させるためにこんなに気が遣われているということも
ひしひし伝わってくる内容。
笑ってしまったのが本のタイトルです(笑)『往生要集』を意識しているんだろうなあ。

まずはよくある地球儀ネタ(笑)。
戦国時代や幕末ドラマに、かならずといっていいほど出てくる
「外国人が持ち込んだ地球儀を見て、世界が丸いことと日本がとても小さいことに驚く」イベント。
これ、ドラマの時代によってはオーストラリア大陸の有無に気をつけなければならないそうです。
オーストラリアの発見は17世紀、つまり江戸時代なので
戦国時代ドラマで地球儀を使いたいならオーストラリアが載ってないものを用意するらしい。
ちなみに『軍師官兵衛』で江口信長と内田お濃が地球儀を回してましたが
大陸はありませんでしたね。
(『新選組!』の江口龍馬が地球儀の前で両手を広げて
「これがわしらが住みゆう地球よ!」とのたまうシーンがいつになっても忘れられないくらい大好きです。
その後香取近藤が「意味がわからない」ってギョロ目で言うのも大好き)

地球儀イベントは戦国以降のドラマ主人公がだいたい通過していきますけども
幕末あたりになると加えて「黒船を海まで見に行きオオー!とびっくりする」イベントも発生するな…。
たぶん、その後の主人公の人生に決定的な影響を与えるのを強烈に印象付けられるのでしょう。

言葉コーナーもおもしろい。
「御酒」を発音するときのアクセントは"しゅ"ではなく"ごしゅ"なんだそうで
このアクセントでばっちり発音した役者さんがいてかっこよかったそうな。
「時代考証なんか少しくらいぞんざいでも、台詞がしっかりしていれば時代劇は決まる」と
コメントがつけられていて笑ってしまった。
「野菜」という言葉は江戸中期にできた言葉で、それ以前は「青物」というそうですな。
(伊藤若冲の実家が確か青物問屋「枡屋」さんといいましたっけ)
言葉の違いとしては、「いっこく」と「いっとき」があって、どちらも一刻と書くのですが
いっこくは約15分、いっときは約2時間だそうです。
大阪と大坂の違いについても、これは研究者の間でも色々な意見があるそうで
ドラマを作るときはだいたい「近代は大阪、それ以前は大坂」表記でやっているみたいです。
関東と関西で言い方が違う言葉もあって
たとえば「真ん中」というのは江戸なら「まん真ん中」、上方は「ど真ん中」と言うそうな。
同じように「インチキ」は上方、「いかさま」は江戸の言葉なんですって。
そうなのかーわたし両方とも使ってるな…。

食べ物ネタもありますよ~。
「ワイン」がワインと呼ばれるようになったのはここ50年くらいのことで
それまでは葡萄酒で通していたというのは何となく納得できたのですが、
「鍋料理」は江戸時代では"以下物"と呼ばれていたと知ってびっくり!
うわ良かった…鈴木春信のお話でお鍋のシーンとか書かなくてよかった…ドキドキ。
「味噌汁」と「饅頭」が普及し始めるのは室町時代で、
どちらも禅宗の食事や点心から始まっているらしくてこれもびっくり。
特にお饅頭は、戦国時代までは高貴な人々の食べ物だったらしいので
戦国大名とかは食べていたかもしれないけど、庶民はまだなんですねえ。
「まんじゅうこわい」の落語が生まれたのも江戸時代ですしね~。
「サンドイッチ」も18世紀には出島の役人が食べていたらしくて、
『新選組!』正月時代劇でラブさん榎本が耕史さん土方においしいよってすすめてたけど
あれ中身はハム・塩漬牛肉・固チーズ・ピクルスだったそうですね。
あのチーズが、歳さんが釜次郎さんに「あんたこそ死ぬんじゃねぇぞ。この土地を開拓して、
何万頭もの牛を飼ってチーズを作れ」っていうセリフに繋がってくんだよね、
あのときの歳さんは破格のかっこよさで視聴者の心を悩殺しにかかっていた…彼は本気だ…
さらに服部克久氏の美しく静かな音楽が涙腺を煽ってくる…うっ涙が…(以下自主規制

「川越江戸間の船便」の項が個人的にテンション高かったです☆
江戸時代に荒川で行われていた川越~浅草花川戸の船便は
通常30~50人乗りで、午後3時に川越を出発、翌日正午に花川戸に着いたそうです。
逆に川越行きは川の流れをさかのぼるので2日かかってしまうため、
人はほとんど乗らなかったとか。(確かに、歩いた方が早いよね)
「京大坂間の船便」の項もあって、こちらは京都の伏見~大坂間を淀川を使い行き来したもので
こちらは物資を運ぶのがほとんどだそう。へー。
伊藤若冲の『乗興舟』が伏見~大坂間を描いた拓版画ですが
また大倉集古館が公開してくれたら行きたい…もう何度見ても好き…話がズレている…。

あと、「"椿の花は打ち首を連想させるから武家になかった"のは間違い」というのも載ってるのですが
これまだ言われてるのでしょうか…。
この本には書いてないけど、正倉院には椿の木で作った杖が納められていますし
戦国時代には織田有楽斎が茶室に飾っていたりするし、
江戸時代には将軍家や武家が園芸品としてお庭に植えるほど愛された歴史のある花なんだけど。
椿が気の毒だからそろそろ消えてくれないかなあと思っている。
(ただし、実際は武家の家に植えられていたことと
"縁起が悪いから武家にはなかったと誤解された時期があった"ことは
椿の歴史として記録しておかねばならぬ)

ほかにも「河童」の項で「芥川龍之介によれば河童にとって最大の侮辱は蛙と言われること」とか
全然関係ないこと書いてあったり、
「オウム」の項で「戦国ドラマでセキセイインコが出た時、この鳥はオーストラリア原産だから
この時代にはいない」との指摘をいただいたそうで、注意することとしながらも
「しかし、インコよりドラマを見て欲しい」とか本音もこっそり書いてあったりして
笑えたりもします^^
わたしが知ってる考証ってほんとに少ないので
たとえば合戦で槍が使われ始めるのは室町時代とか、
昔の馬はどっしりして背が低くて、時代劇によくいるサラブレッドじゃなかったとか
「神経」という言葉を最初に書いたのは杉田玄白だとか
近代以前の夫婦は別姓で財産も別々だったとか、そんなもんだなあ。
座布団が全国に普及するのは近代というのもよく言われる話ですね~。
似たような理由で、掛け布団も一般に普及するのは近代以降で
それまでは着物を被って寝ていたはず。
(しかし殿様の寝床が綿布団にシーツつきというおそろしい図を
某戦国ドラマで見た覚えがあるぞわたしは…)

それから大事なことも書いてあった。
「考証において○○を再現しました!よりも大切なのは○○を出さずに済みました!という消極的成功」
だということ。
せっかくお金と時間と労力をかけて作ったドラマが、たったひとつの所作やセリフで台無しになるのは
実によくあることなのだそうです。
とはいえ、歴史ドラマはあくまでフィクションでありファンタジーなので
史実にこだわりすぎるとつまらなくなります、ともおっしゃる。
「考証が素晴らしくてもつまんないのはだめ」って
大石先生かどなたかがどこかでおっしゃったのを聞いた覚えがあるな…。
予算と時間と現場の人々の奮闘、様々なハードルを乗り越えて
ドラマやドキュメンタリーは作られているのでありました。
わたしもお話づくりやお絵描きにもっと真摯になって、きちんといいものを作りたいなあ。


sotatsu7.jpg※クリックで大きくなります
「風神雷神図屏風Rinne」宗達・光悦編その7。6はこちら
鷹峯に引っ越した光悦の家へ、宗達が風雷を連れてやって来ています。
(小川通~鷹峯間は歩いて1時間程度の距離です)

光悦「ひと休みしないか」
宗達「するする、ありがとう」

宗達が何をしているかというと、光悦の引越し祝いに、襖に絵を描いている真っ最中です。
後ろの襖はすでに完成。宗達が絵を描き、光悦が書を入れています。

光悦は茶人でもあったので自宅屋敷にいくつか茶室を建て、
さまざまなお客をもてなしたそうです。
鷹峯に引っ越してからは大虚庵と号し、人がいてもいなくてもよく茶をたてていたとか。
数奇者というやつですね。

theme : 雑学・情報
genre : 学問・文化・芸術

2014-09-01(Mon)

やおよろず風鈴祭。

kawafu1.jpg
昨日まで開催されていた川越氷川神社の「縁むすび風鈴~天ノ川ノ、願イゴト~」
最終日前日というギリギリセーフですが見てきました☆
鳥居や本殿脇に設置された888個もの風鈴に願い事札をつるしたり、あかりの風鈴が灯っていたり
御神水にプロジェクションマッピングが投映されたりと、
夜の氷川神社がふんだんに楽しめる光のイベントです~。
今年が初めての開催だそうで、ぜひぜひ続けて歴史あるイベントにしていってもらいたい。

氷川神社は1500年以上の歴史を持つ川越の総鎮守で、
アシナズチ・テナズチ・クシナダヒメ・スサノヲ・オオナムチの3世代5柱家族神を祀っています。
御利益は縁結び。恋愛、結婚、合格、就職、健康、勝ち、安産など
1500年以上も様々な縁を結びつづけているエネルギーとガッツに脱帽。

大混雑の駐車場に何とか車を止めて、道路側の鳥居をくぐりますと。

kawafu2.jpg
うはーすごーい!!

kawafu3.jpg
見上げれば風鈴!!頭と左右がマジ風鈴!!
柔らかな光にチリンチリンと風にそよぐ音色、やばいーーーこれは想像以上にやばい!

kawafu4.jpg
木で作られた短冊に願い事を書いてつるします。
ひとつの風鈴に何枚もの短冊がたわわに結ばれていました~。

kawafu5.jpg
風鈴がありすぎて鳥居の文字が読めない(笑)。
注連縄も風鈴と一緒に見るととても風情があることがわかりました。大きな発見。

ではさらなる幻想的風景を求めて、レッツ境内!
以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開閉しますのでどうぞ~☆

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theme : 神社めぐり
genre : 旅行

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