千穐楽。

mitsu.jpg
前回記事のときは脳みそフリーズ状態で何一つまともなことが言えそうになかったので
文字色薄くして追記に書いてから5日が経ちましたが、
21日に亡くなられた十代目坂東三津五郎さんのことはあまりに唐突すぎて
何も考えられないまま日々を過ごしています。
ひたすらな喪失感。呆然。。
あの日のTwitterと夜のニュースで速報を見てからは、テレビの報道は一切見ていません。
徹子の部屋の追悼特集や、新聞やネットで多くの方が三津五郎さんのお人柄や思い出を語っているのは
食い入るように読んだり見たりしていますけども。
(すごく心に響いた言葉ばかりだったのはこちらのブログ様の講演会記事です)
特にずっと三津五郎さんをお近くで見てらした役者さんたちの言葉が胸に響きます…。
お忙しい中語ってくださるのは本当に有難いことです。記録にもなるしね。

わたしはにわか歌舞伎ファンですので、三津五郎さんの歌舞伎のお仕事については
あまり詳しく知っているわけではないのですが、
映像やご著書も含めて、この際覚えている限りのことを書いてみようと思います。
まだ(というか全然)いなくなられたという実感が皆無のため
例によってお聞き苦しい点もあるかもしれないので、また追記に仕舞ってみました。
クリックで開閉しますのでよろしければどうぞ。(長いです)↓

続きを読む

スポンサーサイト

テーマ : 歌舞伎
ジャンル : 学問・文化・芸術

ニャンとも猫な1日。

今年もこの日がやって来ました☆にゃんにゃんにゃんの日!猫の日!
日本列島各地にニャンコイベントが、インターネット上にニャンコ画像や動画やイラストがあふれかえり
午前午後の2時22分には「にゃー」ツイートが
じゃらんのにゃらんアカウントを始めバルスのような勢いでしこたまツイートされ拡散されるという
猫好きにとってこの上なく幸せな1日です。
猫と一緒に暮らす人たちのうちの子写真が嵐のように流れてくるの最高ですね…!

というわけで本日の母にゃんこです。
catday20151.jpg
撮影しようとカメラを向けたところ「なあに、何がはじまるの」と言いたげな表情。
無機質なものが近づいてくると凝視する癖があります。

catday20152.jpg
「お手をどうぞ」と言うと「よきにはからえ」と畏れ多くも肉球を乗せていただきました。ついでに顎も。
ぷにぷに。癒し。

catday20153.jpg
わたしの膝でお昼寝中の娘にゃんこをパチリ。

catday20154.jpg
上から見るとこうなっています。
膝とこたつ布団に挟まれてぬくぬく。30分以上は夢の中でした。
あったかいんだからぁ~♪
(その間わたしがハーブティーを足しに立つこともトイレに行くこともできなかったのはお察しください)

今日も猫様たちがお元気で何より。
世界中の猫様たちもお元気でありますように。


20150221_150600.png
ねこあつめ続報。
根気強くニボシを集めてフィールドを拡張、とうとう庭先だけじゃなくお部屋にまで
猫さまたちを呼べるようになりました!
早速こたつを設置したら早くも満員御礼(笑)。
もうほんとこれ究極の癒しアプリで、猫さまのかわいさに目がくらんでいるうちに
気づいたら泥沼に親指を立てながら沈んでいきますよね。
わたしのスマホのギャラリーは猫さまたちのシェアハウスになってしまったよ…。
こんな単純化されたビジュアルなのに何という引力でしょう、開発した方を全力で尊敬する。


doraalice.jpg
妹ちゃんが「ドラえもんカフェ(期間限定)と水曜日のアリス行ってきたよー!」と
おみやげをくれました☆どら焼きとDrink meサイダー。
タイムふろしき柄のランチョンマット最高ですね…もったいなくて使えない。
リアルお飲みなさいグッズもすごくうれしいんだけどお姉ちゃんは炭酸が飲めませんので
弟に飲んでもらって瓶だけ返してもらいました。
原作ですとあのドリンクは「さくらんぼのパイ・カスタード・パイナップル・七面鳥の焼肉・
キャラメル・焼きたてバタートーストの6つが混ざったような味」とのことですが
弟曰く「ストレートにサイダーだった」とのこと。
他にも女王様のタルト味とか売ってるらしいので買いに行きたい~炭酸飲めないけど欲しい(笑)。


追記に本日夜に流れた速報について。(明るい話題ではありません)

続きを読む

テーマ :
ジャンル : ペット

あの森で待ってる。

冬アニメぼちぼち観ています~。
くつだる、妖怪ウォッチ、ローニャ、四月は君の嘘など前期から見続けているものもありますが
秋に放送が始まっていて気づかなかったワールドトリガーとSHIROBAKOを一気見して
やっと最新話に追いついたよ。
ワートリはちょっと、レプリカがツボすぎました。。
原作者さん宅の炊飯器がモデルという丸っこく棒目の黒光りボディ、
何より声が田中秀幸氏!!最高です。
セーラームーンのルナ、忍たまのヘムヘム、レイアースのモコナ、エヴァのペンペン、
ウテナのチュチュ、さくらのケロちゃん、カウボーイビバップのアイン、
夏目友人帳のニャンコ先生、かぐや姫の物語の女童ほか
数多のマスコットキャラに目がないゆさとしては飛びつかざるを得なかった。
知識があって遊真くんの意思を尊重して常にパーフェクトなサポートができるなんて
もう理想のお目付け役ですよ。うちに来てほしい。
最近は登場人物が増えたせいであまり出番がないな、出してくださいスタッフさん!
あとね、玉狛支部にいる雷神丸に心を奪われています。カピバラは正義。

烏丸先輩がかっこよすぎて三雲くんになりたいです。弟子にして特訓メニュー考えてくだしあ。
玉狛支部は支部長がハガレンのヒューズさんに激似なうえに声もヒューズさんという、
なんともフラグめいた場所ですが雰囲気的にはたぶん大丈夫でしょう^^
メンバーが個性的すぎて大好き、迅さんはもちろん木崎さんいい筋肉だし
メガネ人口増やしたい宇佐美さんかわいい。
陽太郎くんのサイドエフェクトほしい…うちのにゃんこと会話したい…。
小南先輩は勝ち気でトリオン体がかっこよくて騙されやすいってとこで陥落しました。殴られたい。
たぶん遊真くんほか主人公たちの居場所として今後も描かれていくとおもうので
皆さんたくさん出番があるといいな。
黒トリガー争奪戦でボーダー隊員の人たちがたくさん出てきて一気に賑やかになって
色んなバトルが繰り広げられていくのもジャンプ漫画って感じでwktk!
迅さんと太刀川さんと風間さんあたりは普段からきっといい友達同士なんだろうなと思います。
あと菊池原くんがかわいい。

CM前後のアイキャッチでキャラクターのプロフィールが映りますが、
ボーダーの子たちって高校生や大学生なんですよね…。
学校に通ってはいても彼らの日常に戦争があるというのを時々思い出してヒヤリとします。
遊真くんが平然とネイバーに向かっていく姿はかっこよく見えますが
(彼にとっては近界でもそれが日常だったわけだけど)、
戦争がなければもっと違う日常生活だったろうなとも思うわけで。
でも戦いがなくなったらあのマンガ終わっちゃうよね。むむむ。


SHIROBAKOは初回を観て、ちょっと類を見ないお仕事アニメだなあとびっくりしました。。
アニメ会社で働く制作進行の女性が主人公なのですが
会話のテンポが速いうえに業界用語が他のお仕事アニメの比じゃない、
でもキャラクターたちが何をやってて何をやりたくて何に困っているのかがちゃんと伝わってくるし
続きが気になるし元気になるしわたしもお仕事がんばろう!という気分になる。
横手美智子さんはほんと群像劇書かせたらすごいな…。
制作が花咲くいろはのP.A.WORKSだそうですが、花いろより内容がレベルアップした感じがします。

スタッフ同士がぶつかったり打合せが長引いたり、ホウレンソウを怠って万策尽きかけたりと
お仕事あるあるが多くて泣きそうになります(;´∀`)どんな業界も似たようなことあるよね…。
監督がいいもの作ろうとして作業が増えて長引いて、スケジュールがどんどん遅れて
間に合うのか!?ってもう心臓に悪すぎ(笑)。
でも宮森さん(制作進行)が走り回って色んな人に会いに行って協力を求めると
みんな何だかんだ言いながらその人にできることをやってくれようとするのが熱いですね!
(しかし杉江3日伝説には笑った…功績にじゃなく菅野監督のセリフ回しが秀逸すぎた)
安原さん(原画)がどんどんベテラン風格出てきたり、坂木さん(新人声優)が役作りに励んだり
藤堂さん(3Dクリエイター)が自分の可能性を探ろうとしたら自然と身についていた強みに気づいたり
今井さん(脚本家志望)が調べものしながら仕事に活かしちゃったりするのも
キャリアアップしていく若者たちがキラキラしていてステキ。
5人で七福陣リメイクするところまで果たして描かれるのか、むずかしいかな…。
本田さんと落合さんが好きだったのですが転職してしまってさみしい~。
タローはほんとむかつくけど屋上パーティで平岡くんの肩抱いてていいやつフラグ立ったね^^
あと、制作の佐藤さんが車で迷子になって高速道路に迷い込んだところで
嵐山・小川パーキングとか花園インターとかの地名が出てきて笑いました☆
なんということでしょう、埼玉を縦断している関越自動車道ではないかー!
武蔵野から埼玉北部まで…それは長旅だったね(笑)。面白すぎました。

そういえば白箱は完成したアニメのビデオテープが入った白い箱のことだそうですが、
今はテープではなくDVDだそうなので、劇中でも打ち上げで白いDVDが配られていましたね~。
あの瞬間がもっともホッとするんだろうな。


神様はじめました2期、1期の雰囲気がそのまま続いててよかったです☆
セリフもツッコミも早くてロマンスの場面はゆったりして、急に場面がちょん切れるあのテンポは
大地監督の真骨頂。
奈々生ちゃん神様になったからにはいつか出雲に出張したらいいなと思っていたので
神在月編すごくうれしい、あの時期の出雲大社は一度でいいから行ってみたい!
大国主がキラキラしすぎてて大笑いしました~あそこまで輝いてくれるといっそ清々しい^^
それにしても出雲に続いて次回は鞍馬山ですか、今期はあちこちに出かけますね奈々生ちゃん。
新キャラの霧仁さんが天使なのかワルなのか、ワルであってほしいな…(笑)。
お供の式神さんたちがお茶目でかわいい。
乙比古さんはどんどん女子力アップしていきますね!
もう奈々生ちゃんのファッションは全部彼がコーディネートしたらいいんだよーセンスいいもの。
そして相変わらず家出中の神様を忘れられないツンツンの巴衛くんに和みました。
ミカゲさんの思いは巴衛くんに届くのかな…。

最新話で奈々生ちゃんが沼皇女と川越デートしてて(大地監督直々にロケハンをなさったらしい)、
レンタル着物で時の鐘とか蔵造りの一番街とか菓子屋横丁で遊んでるのはまあ予想範囲としても
まさかMiZUAMEさんや福服さんが出てくると思わなくて度肝抜かれましたよね(笑)。
店内とか店長さんとか、品揃えまで完璧に再現されてて
え、え、MiZUAMEさんじゃん福服さんじゃん!!って一時停止ボタン押して3度見くらいした。
わたしがよく行く着物屋さんたちなのですよ~すごくリーズナブルでネットショップもあるよ!
店長さんたちのTwitter観てたらご覧になっていたらしくて喜んでらした)
なんということ…ついに土地神様御用達に…やばいご当地アニメ超楽しい…。
まさか行きつけのお店が聖地巡礼先になってしまうとは、生きてると面白いことありますね^^
あと山崎バニラさんのヘリウムヴォイスは相変わらず癒しパワーつよい。


夜ノヤッターマン、設定が秀逸すぎておもしろいです(笑)。
タツノコさんの得意技というか自虐というか、
あのヤッターマンをここまでひっくり返した心意気に拍手を送りたい。すごすぎ。
正義が暴走した後のなれの果てというのは何だか杉下右京さんや衛宮士郎くんを連想するな…。
ビックリドッキリメカ(劇中で言われてないけど、だよね?きっと)が無言なのもちょっと怖い、
5年前に放映されていたアニメでは山ちゃんが元気に演じていただけに。
あ。オダテブタがオダさまって呼ばれるまでに出世してるのはうれしかった(笑)。

ドロンジョちゃんかわいい~!!アイちゃんも言ってますが天使ですね☆
オリジナルのドロンジョ様のセリフをすっかり自分のものにしててかっこいい~。
でも、ワートリでも思いましたけどドロンジョちゃんも子どもなのよね…
明るくてしっかりしているけど時々ふっと思い出して彼女の境遇にドキッとする。
ボヤッキーが顔も声も無駄にイケメンでつらい、
例の女子高生のセリフはさすがに口にしていませんが(女子高生の単語は言ってるけど)、
「ポチッとな」を平田さんのお色気ヴォイスで叫ばれたら悶絶するしかないよー。
トンズラーさんが気は優しくて力持ちの典型キャラになってるのはよいですな☆
ビックリドッキリメカと取っ組み合いして、たぶんオリジナルだったら面白おかしく負けちゃうところを
今回はガチで命のやり取りして吹っ飛ばされてガクッ…とか、
おいおいおいちょっと待ってこのやられ方はやばいよ、かっこよすぎだよ!!ってなった。
ガンちゃんとアイちゃんは5年前のアニメのキャストさんがそのまま演じていて
なんだか懐かしいです^^
もしかして子孫だったりするのかな…。
勝手な最終回予想ではヤッターマンにデコピンした後ガンちゃんたちにヤッターキングダムを任せて
ドロンジョちゃんたちはまた冒険の旅に出ていくのかなあとぼんやり考えてますが、どうなんだろう。


ユリ熊嵐は1話見て何だこりゃってよくわからなくて、とりあえず見続けていますが
たぶん最終話まで見ないとわからない気がしてきました(笑)。
(で、最終話まで見たらもういちど最初から見直したくなると思う)
おとぎ話が底辺にあったり主人公が過去の出来事を忘れてたり、螺旋階段を延々と登るのとか
残酷な場面が影絵で表現されるのはなんかウテナみたいだなあと連想していたら
監督が幾原邦彦氏なのですね☆
ということは最終回までとんでもない仕掛けを秘蔵している気がしますので
「熊の女の子たちかわいい、ガウガウ」って油断してる場合じゃないな( ̄ω ̄)。
銀子ちゃんにとって紅羽ちゃんは「傷ついた自分の心を救ってくれた子」で
そこはすごくウテナとアンシーのような気もするけど、
今回は2人の間にるるちゃんがいて3人になっているからまた違った化学反応が起きそう。
熊は人を食べるとか、るるちゃんのハチミツとか、現実感やくまのプーさんを連想する設定も
どう活かされていくのか楽しみです。
(「月の娘と森の娘」のは森のくまさんがヒントになってるだろうし)
音がすごく効果的に使われていて回想シーンに入るカットの音とか大好きだなー。
他にもユリ裁判で諏訪部さんの声のバックに強烈なロックかかってたり
官能的な場面でふっと無音になったり、すみずみまで音が印象的だなあと思います。
(スマホの着信場面なんて音どころか映像までファンシーだ)
紅羽ちゃんのお母さんが歌う好きの歌(アヴェマリア)とか、歌も重要な要素になっていますね。
エンディングテーマで元気よく踊る熊かわいい~黒熊だから銀子ちゃんでしょうか。

ウテナはアンシーが意識革命されるまでの話だけど
ユリ熊は紅羽ちゃんが友達と再会するまでの話なのかな。
で、キャッチコピーによれば嵐も起きると…。
あと、わたしピングドラム観てないのでわからないのですが例の「生存戦略~」のセリフって
「世界を革命する力を!」とか「わたしは好きを諦めない」とかの
主人公の決めゼリフみたいな場面で出てきてるんでしょうか…気になる…。

あと先日、辻村深月さんの『ハケンアニメ!』を読んでいたら
謝辞に幾原さんのお名前があってものすごくびっくりした(笑)。
あと京騒戯画のシリーズ構成さんとかのお名前もあってうおおってなりました。
ハケンアニメは情熱あふれるお仕事小説でおもしろかったです、オススメ(^ω^)。
ご当地アニメの官民連携の会議で商工会の副理事長さんが言った
「どうせならうちの酒蔵も(アニメに登場させて)壊してくれればよかったのに」のセリフが
ものすごいロックで大好き。
ゴジラにうちの建物壊してほしいみたいなのと似たような空気を感じる。


本日のお絵かき↓
amegafu.jpg※クリックで大きくなります
ひさびさにオリジナル。
「雨が降っていた 二千年前も 誰かがぬれていた わたしのように」(「時の旅人」より)

先日、アニマル惑星を観てきてからいてもたってもいられなくなって
ドラえもん映画の主題歌集を聴きまくっています。
人生で一番最初に観た『のび太の日本誕生』の主題歌「時の旅人」がやっぱり大好きだー。
ゆったりとしたメロディと西田敏行さんのあたたかい歌声が忘れられない。
*ブログ内のイラスト記事一覧はこちらです*

テーマ : アニメ・感想
ジャンル : アニメ・コミック

天までとどけ、口にするだけでいいことあるよ。

doramovie1.jpg
神保町シアターにて開催中のドラえもん映画祭2015に行ってきました!
1980年公開「のび太の恐竜」に始まるドラえもん長編映画35周年を記念して
3月まで恐竜~新・大魔鏡までの35作品が、併映も合わせて順番に上映されています。
(…と言いながらブリキの迷宮と同時上映だったソラえもん号と
96年からのドラえもんズが全作カットされているのは滝涙を禁じ得ない、大人の事情かな)
全作品、当時の35ミリフィルムを使ってくださるというファンにはたまらないサービスっぷり。
さすがに上映すると劣化が激しい部分もあるものの、
昔見たままの雰囲気がバシバシ伝わってきて胸にぐっときました。

doramovie2.jpg
わたしが見てきたのはこちら、1990年制作の『ドラえもん のび太とアニマル惑星(プラネット)』。
当時同時上映の『チンプイ エリさま活動大写真』もついてました☆
上映時まだ小さかったのでビデオでしか見られなかった2作品を
大スクリーンで見られるんだーわーい!と張り切って前売券取りました。

doramovie3.jpg
この日のチケット完売!!祝日だったせいもあるかも。
アニマル惑星の他のラインナップが「日本誕生」「パラレル西遊記」「鉄人兵団」というのを見ると
80~90年代に子どもだった人たちが集まったのかなと思っていましたが、
シアターに入ってみるとふつうに老若男女いらっしゃいました。
あ、わたしの隣に座っていた子連れのお父さんはたぶん同世代だと思う。


まずは『チンプイ エリさま活動大写真』の上映。
上映前に会場アナウンスで「エンディングの最後が切れています」とあらかじめお知らせがありましたが
本編もフィルムが何か所か切れてたよ、
後半でエリちゃんがリリンちゃんの代役することになったとき
「殿下のためにそこまでしていただけるとは」って感激してたワンダユウさんに
チンプイが「違うと思うけどなあ」って突っ込むシーンとかね。
子どもの頃にビデオで50回以上観ているわたしに死角はないのだ( ̄▽ ̄)☆
ラストカットはね~チンプイが「おしまい」って看板持って手を振ってくれるんだよ!かわいいよ!
(まじで1コマ1セリフに至るまでしっかり覚えている自分がこわい、どんだけ見てたんだろ)
ビデオテープはすり切れてしまったので今は手元にありませんが、DVD出てるし買おうかな…。

チンプイが相変わらずかわいすぎて脳が揺れまくりましたよ、やっぱり大好きだー!
大きな耳と小さな目と、あの2頭身で画面をくるくる飛び回るたびに声出しそうになるのを
がんばって堪えたので誰か誉めて。
堀絢子さんの代表作はハットリくんとチンプイだと思います…両方好き。
エリちゃんとリリンちゃんの友情がすごくステキで、
2人が仲良くしてるのを観るのが子どもの頃から大好きであの頃の気持ちを思い出せました。もえ。
エリちゃんがおうちの垣根を飛び越えて帰ってくる描写が大好きですごく真似したかったんだよな…
この頃の林原めぐみさんは元気なキャラ(らんまとか)を演じることが多かったので
久し振りに溌剌とした声が聴けて懐かしかった。
リリンちゃんはTVアニメには出てきてませんが、描かれていないところで交流が続いてたらいいな。
声が岡本麻弥さんだったのですね~サクラ大戦の織姫の片鱗がこんなところに(違)。
内木くんのすごさ。子どもの頃のわたしは彼が何を言ってるのか半分もわかりませんでしたが
日本との時差を考慮して移動先がアフリカだと一発で当てたり
「インド洋あたりならモンスーン発生してる」とか「脚本を見ないで批判しても仕方ない」とか
ここぞという時に知恵を応用したり突っ込める彼は本当に頭がいいよね。
佐々木望さんの声は内木くんで初めて聞いたと思います、お名前を意識したのは幽助だけど。
あとビルーカス監督を演じてらしたのが先月亡くなられた大塚周夫さんで
他にも富山敬さんのコビウリや青野武さんのデブラムーなど
在りし日のベテランさんたちのお声をひさびさに聴いて泣きそうになりました。
過去の作品を見るとお元気だった頃の声優さんのお仕事に触れられるので、
そういう意味でも定期的に見るといいんだろうな。(゚ーÅ)ホロリ

あと、ストーリーがすごくよくできているうえに
こんなにも「作品づくりあるある」に満ちた映画だったというのにも気づきました。
主人公のモデル(今回はエリちゃん)さんと監督のケンカ、予算オーバーに慌てるプロデューサー、
監督の要求を叶えるため西に東に飛び回る現場スタッフなどなど。
何だかんだで振り回されていたのはワンダユウさんですね、いつものことですね(笑)。
エンディング映像で劇中のエリさま映画に携わったマール星人さんたちが順番に出てくるのですが
キャスト、助監督、カメラ、衣装、美術、制作、特殊効果班などなど
特に役職名がテロップされてるわけでもないけど持ち物とか劇中の役割とかでそれが感じ取れて
これもわたしが経験を積んだからわかるようになったのかなと。
リアルタイムで観てわからなかったことは自分が追いついてないだけで、
時間をおいて観ると少しは追いつけている自分に気づけるのだな…。
(そう思うと、作品に併走できるというのは本当に幸運なことなのかもしれない。まだ経験ないけど)


続いて『ドラえもん のび太とアニマル惑星』。
ビデオで何回か見ていて、チッポの「光の階段と星の船を発見するんだ」のセリフを強烈に覚えてて
他はほとんど忘れてしまってたんですけど、今回観てああ、こんな話だったのかと。
学校の裏山がゴルフ場にされかねないと町内会の人たちが反対署名を集める活動と、
ニムゲによるアニマル星への侵攻が対比する形で進んでいくストーリーが印象的でした。
脚本の骨格がしっかりしててキャラクターも世界観も重厚で伏線の張り方と回収もすばらしくて
色んな意味で本当に楽しめて勉強になる作品だと思う。

アニマル星の人たちが神話や宗教、年中行事を持ち社会秩序を維持している背景には
はるか昔にひとりの科学者が影響を与えていて、
他の小さな原因も重なってのび太くんとチッポが出会ったというところに繋がっていくのが
藤子先生のSFが大炸裂しててワクワク。
藤子作品のすごいところは、世界や道具や材料そのものには突拍子がなくても
歴史や仕組みにちゃんと根拠があって説得力があるところだな…。
月のツキがご都合春菊という植物から作られているとドラちゃんが説明する場面では
シアターのあちこちから笑いが起きていました(´ω`)。
盛大にツキまくりながらロミちゃんを助け出してくるのび太くんのくだりは
時間制限もあったので劇中のドラちゃんたちと一緒に「早く早く!」ってハラハラしっぱなしだった。
そんな中で、犬のお巡りさん(チッポのお父さん)が迷子の子猫ちゃんをお家に送り届けたり
白ヤギさんが黒ヤギさんからの手紙を食べてしまって「さっきの手紙のご用事なに」と返事を書いてたり
クスッと笑える遊び心も随所にありました。

ドラちゃんが狸と間違われて全力で否定するのは長編のテンプレートですけども
今回は動物の星が舞台なので当然、本物の狸さんもいて「たぬきのどこが腹立つ?」って聞かれて
「そ、そういう意味では…」と慌てふためいててかわいかったです(笑)。
ジャイアンが、長編映画の彼にしては珍しく弱気になってたところもあったのですが
そうだね、走って疲れて帰れないかもしれない不安にかられているときに
ピンクのもやのあれはトラウマよね…。
でもチッポがピンチと知るや風呂敷抱えて宇宙救命ボートに乗りこんだのかっこよかった☆
「友達が助けを求めてるのに、知らん顔していられるかよ!」
ぎゃージャイアンーー!!(バンバンバン!←床叩)
ゴリラのおじさんにしょっちゅう息子さんと間違われてたけど、
最後の最後にはそれが伏線になってて「うわあ、これで帰れるのか!」と感心しました。
どんな経験も無駄にならないのが藤子作品のいいところだなあ。

あと、この頃からドラえもん映画のオープニング映像にはCGが導入されていますけども
映像を見ていて、セル画アニメ全盛期の中で違和感なく3DCGを併用する技術は
まだまだ手探り状態だったんだなと感じられて、
そういう分野にかけてはあれから飛躍的な技術革新が生じているのだなあと
アニメ界の進化を思ってしみじみしました。
とはいえ、積み木のような造形の山や雲や車が愛くるしく動いている映像は
当時のハイテク死ぬほど積み込んでやるぞ!みたいなスタッフさんの心意気を感じる。

わたし人生で最初に見たドラえもん映画は日本誕生で、
後はねじ巻き都市冒険記までと太陽王伝説をそれぞれ何度も見ていまして。
なんというか、リアルタイム補正かかってるかもしれないけど
この年代の作品は藤子先生の思いが全面的に押し出されているように感じられるのですよね…。
アニマル惑星も1990年の映画なので折からの環境問題や世界情勢などへの強烈なメッセージが
ふんだんに盛り込まれているのも特徴かなと。
ニムゲの住む月が国も人心も荒廃してしまっているのに対して
アニマル星のクリーンエネルギーや汚染されない下水がユートピアの象徴のようで。
チッポが「のび太さんたちの星はどうです?」と問うて「この星と同じくらい美しいさ、今はね」って
のび太くんがすごく優しい声で答えるんですけど、
その後の「これからもずっと僕たちで美しい星にしていくさ」って言うのは力強さがあったな…。
小原乃梨子さんののび太くんはああいうところで迷わなくてすごく好き。
ラストで連邦警察につながれたニムゲ総長がマスクを取ってもらって思いっ切り深呼吸して
「すばらしい空気だ」って呟くのとかも、
てかマスク取った瞬間ガタッときてこのセリフ、もう彼の人生がぶわーっと想像できて本が1冊書けると思った。
若くて美形で(大事)ナウシカみたいにきっと生まれた時からマスクがないと暮らしていけない環境で
でもそれは彼のせいではなくて、ずっとずっと隣のアニマル星がうらやましかったはずで
でも話し合いで移住するのではなく侵略する方法しか知らないっていうね。
エンディングテロップで声がミッターマイヤーだったのも初めて知ったよ!

エンディングテーマを聞いていて、「花を見つめて微笑んだのは人間だから」の歌詞がふと
劇中でのび太くんとチッポを繋いだ一輪の花を思い出したけどたぶん考えすぎよな…。
ドラえもん映画の主題歌集のCD持ってますが、90年代の曲はリピートしまくって聴いてる。

あ。アニマル惑星の感想をぐぐっていたらこんなの見つけてしまいました。。→こちら
「最後の一言に壮大なスペクタクルを妄想した」わたしはこれでした。
いやードラえもん映画にこんな敵キャラがいたとは…ぜんぶ持ってかれましたわ。
原作マンガだと顔出ししないらしいんですけど映画は素顔出したうえイケメンとはこれ如何に、
ガリオン公爵や出木松博士もイケメンでしたが総長はちょっとダークホースすぎた。。
前作(日本誕生)のギガゾンビも仮面キャラでしたが差が激しすぎるよ!
藤子先生とスタッフさんに一体何があったのか、思わぬところでドキッとさせるこのテクとは…。
(あとマスクマンで素顔が気になってるのは雲の王国のグリオさんです。どんな顔してるのかな)

そういえばアニマル惑星のスタッフクレジット、原画に湯浅政明さんのお名前がありました。
どのカットかわかりませんが、踊るポンポコリンの要素が感じられたらそこだと思う(わからんて)。
他にも仕上に京アニの八田陽子さん、スタジオタージの土屋透治さんがいたりして
アニメ史の一部を垣間見たような気分に。
エリさま活動大写真の作画監督には高倉佳彦さん、制作進行に水島努さんがいたなあ。
そして、両方の録音監督が浦上靖夫さんでした。
本当に本当にすばらしいお仕事をありがとうございました。御冥福をお祈り申し上げます。


bondy.jpg
ランチはカレー屋さん「ボンディ」でいただきました。
神保町に何度も通っているくせに神保町でカレーをいただく機会がなかなかなくて
せっかくなので行こうと思ったわけです。

壮大な映画の後で頭も心もパンパンのままボーっと歩いてお店に入ったのですが
カレーを一口いただいたら(中辛だったにも関わらず)ぴりっと効いたスパイスにびっくりして
一気にもぐもぐしてしまった。
店内も混雑していて相席でした。またゆっくり食べに行きたいな。

テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

キャットガーデン。

大海彩洋様「コーヒーにスプーン一杯のミステリーを」と相互リンクさせていただきました。
優しいヒューマンミステリーと、考えさせられる考察記事と、美しいお写真のあるブログ様です。
どうぞよろしくお願いいたします~☆


先週末からスマホアプリ「ねこあつめ」をプレイしています。
フィールドのお庭にご飯やおもちゃを置いて、集まってくる猫たちを観察し写真撮影して
「ねこ手帳」を完成させるという究極の癒しゲームです。
Twitterでやっている人を何人か見かけて、わーやりたい!って始めてみたら
これが思った以上に底なし沼であった…(笑)。
毎日どんな猫さんが来るのか楽しみで仕方ない!ってわけでマジハマリ。
放置ゲーで好きな時に開ければいいので、マイペースに進められるのもわたしに合ってる感じ。

nekoatsume.jpg
起動画面。
文字が「Nyaw Loading」になっているのがミソ。
右下の白猫さん、この画像では起きてますが
丸くなって寝てたり後ろ向いてたりと起動のたびにポーズが変わるよ!かわいい!

猫さんたちはご飯と遊び道具につられてやって来ますので、
まずはお買い物していろいろ用意します。
nekoatsume2.jpg
お庭に遊びに来てくれた猫さんたちが、お礼に置いていってくれるニボシを使って
ご飯やグッズと交換してもらいます。
ノーマルニボシで買えるものと、金ニボシで買えるものと2種類。
ごはんは高級なカリカリや猫缶、おもちゃはボールにクッション、爪とぎ、キャットタワーまで揃ってるよ!

nekoatsume3.jpg
ご飯とおもちゃをお庭に置いて、しばらくしてからアプリを開けると
こんな感じで猫さんたちが来てくれます!
猫じゃらしやボールいじったり、吊りトンボに飛びついたりしてめっっっっっちゃかわいいです☆
ビニール袋被ったしろきじさんに萌え。
ケーキ箱に頭から突っ込んでるとび三毛さんのお尻ツンツンしたい。
もうぅ猫たちの動きが猛烈にかわいくて、
このアプリのデザイナーさんどなたか存じませんけど相当な猫研究家とみた。

nekoatsume9.jpg
猫さんたちは10分~1時間くらい遊んでから、お礼にとニボシを置いて帰っていきます。
だいたいがノーマルニボシで、これはすぐ貯まりますが、金ニボシは1日に3~5本くらいかな。
そのニボシで、また別のお買い物ができるのです。
目指すはノーマルニボシ500個のアスレチックタワーと、金ニボシ60個のこたつだ!張り切って貯めねば。

遊んでいる猫さんたちを長押しすると写真が撮影できて「ねこ手帳」に保存でき、
かわいいお姿をアルバムでいつでも眺められます。
nekoatsume5.jpg
登録猫さんの数もだんだん増えて、今は2/3くらいかな?
コンプリートめざしてがんばろう~。

nekoatsume4.jpg
時々置いていってくれる宝物!仲良くなったしるしですって。
他にもどんぐりとか置いてってくれた猫さんいました。

nekoatsume6.jpg
昨日の朝、アプリを開けたらなんと雪景色でした!
ここのところ日本列島が雪で大騒ぎしていたせいでしょうか…。
ので、パネルヒーターを出したら皆さん暖まりに来てくれました(^ω^)。
(今朝はいつものお庭に戻っていました)

それから、特定のご飯やグッズを置くと来てくれるレア猫さんたちもいるとのことで
その人たちに会えるのも楽しみだったりします。
nekoatsume10.jpg
野球ボールにつられて来てくれた、たてじまさん。ユニフォーム姿!
立っているのみで特にプレーとかしてくれるわけではないのですが、
この佇まいがかっこよすぎて30分くらいそうしててくださいて思った。
漫画『ドラベース』の江戸川ドラーズにトラえもんという、毛が黄色な俊足君がいましたけど
たてじまさんも足が速そう。

nekoatsume7.jpg
ええと、正直、この方はあんまり会いたくないです(;´∀`)。
ちょっと高めなご飯を置くと食べに来るまんぞくさん。
高級カリカリを置いておいたら2回ほどスッカラカンにされました。。
攻略サイト調べてみたらお庭に来るのはご飯が目的で、グッズで遊ぶことはないそうな。
お刺身を5回もやられたプレイヤーさんもいるとのことで、なかなか手強そうな相手です。
でもこういうのがいるからゲームっておもしろいのですよね。

nekoatsume8.jpg
ねずみグッズを置いておいたら颯爽と現れたながぐつさん。見事に突き刺していますgkbr
「長靴を、履いた、猫さ…」(←竹中直人氏ヴォイス)
かっこいいのでまた来てほしい。

テーマ : 携帯アプリ(ゲーム)
ジャンル : ゲーム

迷宮物件。

小野不由美さんの『営繕かるかや怪異譚』を読みました。
城下町に建つお屋敷や古民家に住む人々と、家に起こる怪異と、それを修繕する人を描く短編集です。
お話はそれぞれ独立していて、登場人物も舞台となる家も異なっていて
もちろん怪異も多種多様。
共通して登場するのが営繕屋の尾端さんで、
一見、どうという特徴のないこの職人さん(と、読んだ限りでは思える)が
家にまつわる怪異を修繕します。
雑誌『幽』には今後も連載予定とのことで、シリーズ化するのかな。したらいいなあ。

実は小野主上のホラー小説読んだのものすごく久し振りで(たぶん魔性の子以来だと思う)、
あ、そうそうこんなリズムの文章だったわって懐かしい感覚にかられながらも
主人公たちに迫る怪異の筆力にただただひれ伏しました。。
淡々としたト書きなのですが、事実を次々に述べていくだけなのでかえって凄まじさがビリビリくるし
くらのかみのようなジメリ感も相まって、今まさに鼻先5センチで何か起きてるような手触りがあって
たまに声出しそうになったよ。
やばいやばいこれマジやばい!!って怖さがピークに達したところで
「大工さんに頼まれまして」ってヒョッコリ登場する尾端さんの仕事ぶりがまた事務的で、
窓を開けるとか、水をためておくとか、瓦を置いておくとか、えっそれだけでいいの?みたいな
全面的に解決するというよりとりあえず何とかしたら大丈夫になった結末ばかりで
かえってリアリティと説得力がありました。
なにせ相手が相手なので、お互いに干渉しない共存方法を生きてる人たちが探すといいますか
あなたと一緒に生きることはできない、でも存在を否定はしませんって感じが
なんかアパートやマンションの人間関係みたいだなあと思いました。

尾端さんは最初、なんか面白い人だなと呑気に思っていましたが
読み進めるうちにどんどん頼もしく見えてきて、
幽霊やばい怖い早く来てえええ!ってページをめくって彼が登場したらホッとしたりしました。
本当に破綻寸前になってから来るので…。
(小野主上は十二国記とかでも主人公を容赦なく追い詰めまくってから救い上げる方であることも
やっと思い出したりした)
かるかや(苅萱)というと思い出すのは高野山の苅萱堂ですが、
調べてみたらそもそもは、俗世と縁を断ってお山や寺院などに身を隠して生きる遁世者の葛藤を語った
お説経の名前なのだそうな。
そんな風に聞くと、尾端さんのプロフィールがとても気になりますな…。
プライベートを匂わせる描写が、作中にまったくないので。

このお話に出てくる怪異は、鬼太郎や妖怪ウォッチとは違って
もっと意識的なものというか、人とコミュニケーションを取るのが困難な怪異だったりします。
こう、「そういうふうに縛られているから行動パターンを変えられない」みたいな切実感があって
ルールを決めてこういう風にしましょうね、とか話し合うわけにはいかない。
生きてる人からすれば、見えない(たまに見える時もある)相手の目的が何なのかまったくわからないから
何か起きるたびに恐怖しか感じられないんだけど、
彼らには彼らなりの理由があって行動しているわけで
それを尾端さんが調べて判明すると理解できたり共感が生まれたり、いとおしくなったりする。
その人が化けて出るのは伝えたいことがあるからだ、というテーマは
シックスセンスを始め多くのホラーや怪談で示されてきていますね。
存在する次元が異なるので共存は難しくても、耳をかたむけるって大事ですな…。

あと、このお話の主人公さんたちは自分で家を建てたわけではなく
引越し先の家や継いだ家で怪異を見ることになって、
でも引っ越すにはお金がかかるし、かといって対策も全然わからないし…という
とても現実的な問題で困ってしまうのもリアリティがあるなと。
金銭に関しては本当に社会問題になっているし、
対策は、つまり引継ぎがしっかりされていないってことになるよな…。
長生きした建物には色んな人が住んできたし色んな出来事があったわけですが、
4編目の「異形のひと」の中で女の子と大工さんが交わす
「人が死んだ家なんて嫌」「家では必ず人が死ぬもんさ」の会話が
時間が経っても建物は残るけど住む人は変わるのだ…という当たり前を思い出させてくれました。
(その後に大工さんが「死ねば必ず化けて出るってもんでなし」と付け加えていて有難さを感じる)
でも、5編目「潮満ちの井戸」でお庭にあった小さな祠を調べもせず壊して平気平気とか言ってる人には
あーあ、と思わなくもない気がする(苦笑)。

公式サイトのインタビューによると、お話を思いつかれたきっかけは
小野主上のお宅に出入りしていた工務店の若い職人さんと、
テレビ番組「大改造劇的ビフォーアフター」なのだそう。
工務店とお化け屋敷の組み合わせは楽しいかなと思われたのですって。
作中でも言及されていますけど、建築関係者、特に現場経験の長い職人さんなどは
験担ぎや家相などといった建物のおまじないや禁忌について詳しいイメージが個人的にもあります。
我が家も昔、両親が建て直したので地鎮祭にはじまる行事は一通り経験しましたので…。
(あと、小野主上は確か、十二国の設定を思いつかれたのは銀英伝を読まれたときに
理想的な君主はラインハルトかトリューニヒトか?と考えて
ある作家さんの「死なないラインハルトがいい」という言葉についてお考えなさったところからだと
銀英伝文庫9巻に寄稿しておられたはず。
アイディアってどこから降ってくるか本当にわからないものですね…)

表紙の漆原友紀さんの絵も、建物の室内が暗かったり草木の緑色がくすんでいたりして
暗くじめっとしたお話の雰囲気が感じられました。
空を青色に塗らないのも徹底してる…。
あちこちに作中のあれこれがさりげなく描かれているのもドキドキします。
それとも、こういうのってあまり探さない方がいいのかな…?(^ ^;)
尾端さんの表情がちょっとギンコに似てる。

しばらくシャッターと冷蔵庫と箪笥の引出しとお風呂の蓋あけるの怖い。

そしてそして…もうしょっちゅう言ってますけども泰麒と李斎はどうなるんですか小野主上~~~!!
新潮社から長編の刊行が予定されているそうですが戴のお話なのかな…戴だといいな…(゜ー゜)。


本日のお絵かき↓
dazaifu.jpg※クリックで大きくなります
太宰府天満宮の屋根にいる菅原道真と風神・雷神。
道真さんに寄り添っているのは牛さんです。
これを描いている間中ずっと「月灯りふんわり落ちてくる夜は~」の歌が脳内でエンドレス再生されていた。

北野天満宮や太宰府を始め、全国の天神社には必ずといっていいほど臥牛像があります。
道真が丑年生まれであること、流罪の道中付き添ってきた牛がいたこと、
亡くなった道真を乗せた牛車が今の天満宮付近にさしかかったところ牛が動かなくなったため
人々が亡骸を葬り宮を建てたこと、などの言い伝えがあるためだそうです。
*ブログ内のイラスト記事一覧はこちらです*

テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

もの言わぬ証人。

東京国立博物館で「みちのくの仏像」展を見てきました。
東北の三大薬師(黒石寺・勝常寺・双林寺)を始め東北6県から仏像・神像さんたちが
はるばる来てくださっています!
本館特別5室の開催ですので小規模ではあるものの、見どころはたくさんあって
入って出て来たら30分以上経過しておりました…まあいつものことだ。

入口で迎えてくださるのは聖観音菩薩立像(岩手)。
お顔や体の表面に、鉈彫といってあえてノミで彫ったときの跡を残してあるのが特徴です。
縄文土器がつくられた際に縄模様を残すのと似たような表現方法かな…。
鉈彫のため衣がひらひらせずペッタリしているせいかどことなくオリエンタルな香り、
なんかエジプトの神様たちと並べてもあまり違和感なさそうに感じました。
東北三大薬師のひとつ双林寺の薬師如来坐像と持国天・増長天のトリオは
荒削りな木肌と個性的なポーズが特徴。
ことに増長天のS字ポーズがもはやジョジョ立ち、どうやって立ってるの…仏師のバランス感覚パない。
3月11日の揺れは持ちこたえたそうですが4月の余震で持国天が薬師如来に倒れ込んでしまって
お寺の方が発見したときは如来がたくましい腕と胸とで持国天をがっしり受け止めていたらしい。
すぐに京都へ運ばれ2年間かけて修復されたそうですが、
薬師如来のお胸には部下を受け止めたときの傷が残っていました。
傷はとてもおいたわしいけど、これもあの日についての記録なのだ。

福島は勝常寺の薬師如来坐像および両脇侍立像は国宝に指定されています☆
お三方ともかなり大柄でどっしりしたお相撲さんみたい、かっこいい!
ガチムチじゃなくあくまでふっくらした筋肉ですが、みなさんかなりの体格なので
本当に一木造かと…どんなケヤキ使ったんだよと…。
岩手・黒石寺の薬師如来坐像と日光・月光菩薩のトリオも金箔はだいぶ剥がれてしまってますが
堂々と座すor立つ姿がとても美しいです。
薬師如来は制作されたのが862年と判明しているそうで、つまり1153年前ですね…おうおお…。
そして7年後の869年には東北で大地震(貞観の地震と呼ばれています)が起きていて
この薬師さんはそれも経験しているわけで。
(ちなみに翌年の京都で実施された方略試(官吏登用試験)には「地震を論じよ」との問題が出され
当時25歳だった菅原道真さんが解答し合格しています)
2011年のときはもう少しで台座から落ちるところだったとか。持ちこたえたんですね…。

秋田の聖観音菩薩立像さんと岩手の伝吉祥天立像さんは仲良く並んで
おふたりとも頭の上におもしろい飾りをつけていて、飾り物対決のようになっていました(笑)。
聖観音さんは東北の昔話に出てくる雪ん子のような生き物、吉祥天さんは象(たぶん白象)を2匹。
吉祥天さんはこちらに手のひらを向けてくださっているので思わず手を重ねたくなりました。
聖観音さんは片手が失われていますが、どんな手をなさっていたのかな…。

宮城の十一面観音さんは今回の展示の中でもっとも身長が高くて、色白できれいなお方。
なんとなく何かを見おろすような雰囲気だな…とキャプションを見たら
この観音さんのいる給分浜観音堂は海が見える高台にあって
この方は常に海を向いて立っていらっしゃるそうな。
その隣には円空が駆け出しの頃に彫ったという地蔵菩薩・釈迦如来(青森)・十一面観音(秋田)が。
円空というと2~3頭身の単純化された彫刻で有名ですが、このお三方は隅々まで細かく彫られていて
身長もいわゆる仏像の身長でした。
でも首がない(頭と肩がくっついてる)ところはやっぱり円空だなと(笑)。

くるりと後ろを向いて目に入った山形の十二神将立像(丑神・寅神・卯神・酉神)が!かっ…こいい…!!
鎌倉時代の制作らしくて慶派の影響もろに受けてるなって感じですけど
4体だけでもド迫力がものすごく伝わってきすよー衣装も鎧も筋肉も動きが感じられる立体感!
これ12人勢ぞろいしたらどうなってしまうの…おそろしい…(誉め言葉です)。
特に卯神さん、棒を振り上げてるんですが今にも振り下ろされてくるかと錯覚するくらいの力強さ。
頭の上にはウサギ乗っけてるのに!ウサギ乗せたイケメン!なにそれかっこよすぎか!
(言い忘れてましたがこの4体はそれぞれ頭の上に動物の顔を乗せています。
他の3体は丑神:牛、寅神:トラ、酉神:ニワトリでした)
みなさん衣や兜に色が残っているので、きっとできたばかりの頃はカラフルで美しかったんだろうな。


そんなこんなで、たくさん考えた後は本館展示を堪能。
特別展に関連して、彫刻コーナーにも東北の仏像をはじめ様々な仏像が並んでいました。
junishin.jpg
神奈川県は曹源寺からお越しの十二神将立像さまたち!!
子から戌までの12人のイケメンが勢ぞろい、戦隊ヒーローみたい~~!(五体投地)
制作は鎌倉時代ですのでさっき見てきた山形の十二神将さんたちと同年代じゃないかぬ、
かっこよすぎてしばらくボーっと眺めていました。罰当たりたい。
(未年なのでヒツジさんがセンターかなと思ったらど真ん中は子年さんと巳年さんだった)

あと、同じく本館で開催されていた「3.11大津波と文化財の再生」も鑑賞。
1階には文化財レスキューの取り組みと修復の過程がパネルで展示され、
2階の特別展示室には実際に救い出された文化財が並んでいます。
土偶、油絵、蕨手刀、標本、算術書、釣り道具、青い目の人形、リードオルガン、隕石、
津波で止まった時計、高田歌舞伎の衣装とかつら、金田一京助が書いた石川啄木歌碑拓本などなど
大きなものから小さなものまで助け出されていました。
バラバラになった昆虫標本の修復前修復後の写真とか見ると、もう、言葉もありません。
ひとつひとつ汚れを落として修復するのがどんなに途方もない作業であることか、
関わったすべての人たちに本当に頭が下がります…。
あ。わたしが行った日はたまたま修復されたリードオルガンの演奏会があったので聴いてきました。
東博の1階~2階の大階段の真ん中で演奏されるアメイジング・グレイスの荘厳さ( ˘ω˘ )。

kamome.jpg
東博本館入口にあった、岩手県の高校の実習船「かもめ」。
あの日から太平洋を2年も漂流し、海藻まみれになりながらアメリカのカリフォルニア州まで流されたのを
現地の人々が見つけて里帰りさせてくれたそうです。
いまはこの通りピカピカになっています。よかったね。
発見時に付着していた海藻や貝の一部は標本として保管されるそうで、その展示も館内にありました。
そうか…「何が付着していたか」も歴史の証言になるもんね…。


あ。
話は変わりますが、そろそろ春の節分なので何か食べようとイオンに買い物に行って
こんなのを見つけて連れて帰ってきました↓
jibaeho1.jpg
_|д゚)チラッ

jibaeho2.jpg
じゃーん!ジバニャンの恵方巻☆
15cmとかずいぶん大きいなあと思ってレジに行ったら700円くらいしました(笑)さもありなん。
ツナやきゅうり、イクラ、エビなど具がたっぷりでおいしかったです。
本体に卵焼きシートが巻いてあるのがニャンジバさんの腹巻きみたいでかわいい。
あと、「鬼を悪としない地域や鬼を祀る神社は「鬼は内」と言うよ」的な解説を
パッケージの裏でウィスパーがやってて妖怪執事すばらしいって思いました。

実はわたし恵方巻って食べたことなくて(関東で販売が始まった時期に食べ損ねて以来タイミングがなかった)、
今日初めていただいたのですが、恵方を向いたままひたすら黙々とかじるの結構体力要りますね。。
来年食べるとしたらもう少し小さいのにしようかな(*´~`*)モグモグオイヒイ

テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

カレンダー
01 | 2015/02 | 03
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
プロフィール

ゆさ

Author:ゆさ
飼い猫に熱烈な愛をそそぐ本の蟲
歴史やアートも溺愛中
*twitterにも出没なう。→こちら

にゃんこたちの紹介文です↓
ぽちっとクリックしてご覧ニャされ。

初めての方はブログご案内をどうぞ。
当ブログはリンクフリーです(宗教、アダルトサイトは×)。
文章や画像の加工、無断転載は禁止。
版権元の企業や団体とは一切関係ありません。

All Rights Reserved.
No reproduction or republication without written permission.
This blog is written only in Japanese.



にほんブログ村 イラストブログ オリジナルイラストへ
にほんブログ村 歴史ブログ 日本史へ


☆気が向いたらクリックお願いします


FC2カウンター
「小倉百人一首」
問い合わせ先
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
検索フォーム
応援中
wan_banner_s.gif

最新コメント
最新トラックバック
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード