名探偵のテーブルマナー。

神田の早川書房さんのビル1Fにあるカフェ・クリスティが
1~2月に名探偵エルキュール・ポアロとコラボしていたので足繁く通っておりました☆
普段はモーニングやパスタなどがいただけるお店なのですが、
期間限定でポアロや原作者クリスティに関連したメニューが出ると聞いて
時間の許す限り行かなくては!と思ったので\\ ٩( 'ω' )و //
カフェクリスティさんはこれまでにもパブ・シャーロックホームズやフィリップ・K・ディック酒場など
コンセプトカフェを企画してくださっていますね。
パブ・ホームズは行けませんでしたが(平日夜しか開いてなくて通える距離でもなかったのです)、
ポアロは休日も営業してくださるとのことで
わたしの灰色の脳細胞が完全に呼ばれている気がしたわけです(一体何を言っているんだ)。

入店したらもらえたスタンプカード。
オリエント急行の乗車券みたいなデザインです。ステキです。
メニューはこちら。お昼と夜があってそれぞれの時間にいただけます。
お料理は『アガサ・クリスティの晩餐会 ミステリの女王が愛した料理』という本をもとに
再現されているそうだ。

店内にはポアロに関する書籍や舞台、映画、ドラマのポスターや俳優さんの写真が飾ってあります。
デビッド・スーシェ氏大好きだ~!かっこよすぎる。
肉声も大好きですが、吹替えの熊倉一雄氏の「ムッシュ」とか「メルシー」がたまらんよね…
あれ絶対語尾にハートマーク付いてると思う。
三谷幸喜氏脚本のドラマ「オリエント急行殺人事件」のポスターもあったよ。
(ドラマは第一夜がクリスティの原作で第二夜が三谷氏オリジナルでしたね、
萬斎さんとっても楽しそうだった^^
ヘクター・マックイーン→幕内平太とか、登場人物の名前がオリジナルをもじってて面白かったなあ。
入念に仕込んだはずの計画が関わった人々の思いによってあっけなく空中分解していく様と、
松嶋さんとニノの「なんで燃やすかなー」「燃やしたくなっちゃったんですよ!」の会話が
三谷節が炸裂してて大笑いしました)

入口にある背広と山高帽は自由に借りてポアロコスができます。付け髭もあったよ!
わたしが行ったときも何人か借りて楽しんでいる人がいました。

イラストレーターで作家の桜井一氏が制作した
『そして誰もいなくなった』のインディアン島の模型(1986年のミステリー・魅ステリアス展に出品されたもの)も。
うおおあのホテルがあの入江がっ!!殺人場所には赤ついてるし。
これでメニューに薫製ニシンがあったらわたし真っ先に注文したわ~(なかったけど)。
そして誰も~はアクロイド殺人事件と同じくらい好きな小説です…ひたひたと忍び寄る恐怖にドキドキ。
島の描写も美しくて不気味さを誘って、張りつめた静けさが目に浮かぶようです。
いやABCも捨てがたい…ポアロのクリスマスも…予告殺人も…スリーピングマーダーも…
だめだきりがない。
秘密機関はトミーとタペンスがキャッキャしながら事件解決してて楽しくて
あっという間に読んだ覚えがあります。謎解きはスポーツ!それにしては疲れるスポーツ。
パディントン発4時50分は殺人を目撃するシーンの秀逸さと完璧すぎるメイドさんに軍配。
一番はカーテン。鉄壁。

壁には早川書房から翻訳刊行されているクリスティ著作の表紙が☆
これだけでひとつのアートですよな。

ポアロ風スタッフドキャベツ。
メニューに添えられた「クリスティの別荘グリーンウェイハウスでは
こんなご馳走が出ていたのかもしれません」の言葉どおり、
キャベツと挽肉が交互にサンドされトマトソースとチーズがかけてあってそれはそれは美味でした。

ポアロのアフタヌーンティーセットをいただきながらアガサ・ノートを読む至福の時間。
コンセプトカフェで作家の本を読むのが…夢だったの…!叶ってうれしい。
この本はわたしの手持ちですが、店内にはポアロの文庫本も置いてあって借りてる方もいらっしゃったし
推理小説談義に花を咲かせる人たちもいらっしゃった。
ポアロのドラマBGMが流れる店内でポアロ談義。最高のシチュエーションですね。

ちょっとしたゲームも。
店内に「え」「う」「か」などの平仮名を書いた紙がバラバラに貼りつけてあって
ぜんぶ見つけて並び替えると、あるポアロ作品のタイトルになるというもの。
大喜びで探して回答したら無事に正解できまして、ポイントカードにスタンプ押していただきました。

こちらは別の日にいただいたイングリッシュ・マフィンサンド・ポアロ風。
マフィンもスクランブルエッグもふかふかでおいしかったです。

クリスティ研究家の数藤康雄氏がクリスティ本人から送られたお手紙もいくつか展示されていて
こちらは「近くまで来るなら別荘に泊まりなさい」と書かれているもの!
他にもクリスティが選んだ著作ベスト10とか、作品内容についての数藤氏の問い合わせへの返答、
「ミス・マープルにモデルはいません」ときっぱり書かれたお手紙もありました。そうなのか~。

クリスティとお孫さんのマシュー・プリチャード。
プリチャード氏はクリスティ著作を読むと序や後書きなどで必ずお名前を拝見する
アガサ・クリスティ社の会長さんですね。

カフェでもらえたコースター。
アルファベットが書いてあって、全部集めるとポアロの名前になります☆
もったいなくて使えない…(´ω`)。
他にもチキンの巣ごもりとか羊肉と白インゲン(『マギンティ夫人は死んだ』から)とか
キドニーパイ(『ヘラクレスの冒険』から)とかポアロのホットチョコレートとか
色々ありましたが通いきれなかった。
でもでも、本当に楽しかったです!
ポアロの著作やメディア作品に囲まれてポアロをイメージしたお料理をいただく機会って
すごく憧れでしたので素敵な企画でした。
またやってくれないかなー!
あ。キドニーパイはパブ・ホームズのときも評判がよかったそうで、いただきたかったのですが
イギリス料理の定番だから他のお店でもいただけるかもしれん。探してみよう。
…ところで。
ファンの心を刺激してやまない早川書房さんはとうとうこんなメニューまで始めたようです→こちら
ノンアルコール「ピンク色の研究」って!エッグ・ベネディクト・カンバーバッチって!なんぞ!!
(ドラマシャーロックSeason4が待ちきれないよ~撮影は今年で、BBCでの放映は来年だとか。
マイクロフト役のマーク・ゲイティスさんによるとクリスマス用特番の撮影は既に始まってるらしい)
週末に京都へ旅行に行ってきますので、少し留守にします。南座で花形歌舞伎を観るのだ☆
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