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八少女夕さんのところで【もの書きブログテーマ】をいただいてきました~。
設定のこだわりについてちょっと書いてみようと思います。
というか、八少女さんの記事に書いてあった
「二行ぐらいの描写に止まってしまう」「設定のリアリティを確認するために半日かける」に
首がもげるほど頷いてしまったものですから…。
ああ八少女さんもそうだったんだ、わたしだけじゃなかった、物書きあるあるだ…と
なんだかホッとしました。

わたしは、基本的にお話を作るときは最初から最後までの流れをあらかじめ決めておいて
歴史ものを書くなら人物の年表と時代背景の資料を用意して、オリジナルなら履歴書をつくって
「よしやるぞ!」と船出していくのがデフォです。
そうしておけば「あれ、この年にこの人どこにいたっけ」ってなってもすぐ確認できるし
書いてるうちにキャラクターがブレずに済みますから。
「これを細かく描写する場合があるかも」と思ってそれなりに設定したりデザインしても
いざお話が始まったらあまり描く機会がないまま終わってしまって「あらま」と思うことや
「これでいいかな」とよく考えないまま適当に作ってしまった物が予想外に重要性を帯びて
「こんなことならもっと丁寧に設定しておけば良かった(泣)」と思うことが
お話を作っていると実にしばしばありましてね…。
だからやっぱり、書き始める前は使うか使わないかわからないとしても
ちゃんと考えておくに越したことはないなって思うわけです。

あと、これは特に意識していなくて自然にそうなってしまうのですけど、そしてこちらにも書きましたけど
歴史上の人物を描くときは必ずその人の日常目線で描くことと
登場人物の性格をできるだけ「まじめ」「遊び好き」「おっとり」「やさしい」など
いくつかのタイプに描き分けるのを大切にしています。
彼らは確かに名を遺したけど、何か偉大なことを成し遂げたというのは後世の評価なので
ドラマチックにではなく当事者目線で描く方がわたしにとってはリアリティがありますし、
性格描き分けはカラーが出しやすいというのもありますが、全員に役割ができる気がして。
書いていくうちに「あれ、この子こんな面もあったんだ」と気づいてエッセンスを足す場合もありますね。
尾形乾山と二条綱平の会話シーンは、綱平が敬語を使う予定はなかったのですが
いざ書き出したら本人が勝手に敬語で話し始めてしまって「おいおい」と思ったものの、
綱平が2人に絵や能を教わっている時は敬語、それ以外は常語で話すタイプにしたら
人柄がにじみ出るかなあと思いました。
結局、この1場面しか活かせませんでしたけど…。

それから、あえて設定しない場合もあります。
最近は歴史ものを描くことが多いですが、あまり四角四面になっても楽しくないので
妖怪とか神様とか、人間ではないものを描いて息抜きをさせてもらってますけど
彼らをできるだけ「なんでもないように描く」ようにしています…。
たとえば石燕の家を訪れる妖怪ちゃんたちは基本的には遊びに来るだけ、
貫之の邸宅に咲いている牡丹ちゃんたちもやっぱり遊びに来るだけです。
お話としてはパッとしないし、盛り上がりに欠けるのかもしれませんが
あくまで登場人物の日常生活がメインですのでハイファンタジーやホラーなことは
人物が目撃しない限り描きません。(見てないところでは起こってるかもしれないです)
宗達のところに来た風神雷神に至っては何をしに来たのかわたしにもわからない(笑)。
何か目的があって人物たちの側にいるのか、食べても食べなくても生きているのか、技芸神なのか、
そもそも神様なのか等、ご覧になった方に自由に想像していただきたいなと思って
作中では特に言及しませんでした。
もちろん、かわいがっていただけるだけでも書き手としては充分しあわせです。

あと、これは設定とは違うかもですが
設定を活かすために徹底的に調べる、という場合もありまして。
例を挙げればきりがないんですけど、たとえばこの記事の挿絵を描いていたときに
貫之の手元に薬玉を描こうとして、はたと「あれ、平安時代の薬玉ってどんなんだ…」と気づいて
画像検索したらやたらカラフルな薬玉が出てきて
花の薬玉は確かに絵的にもかわいいけどそうじゃないんだ昔の薬玉をくれ~!と
ネットや手持ちの資料を手当たり次第にめくってやっと風俗博物館の資料集で薬玉の画像を探しだし、
当時も割とお花とか使われているのを知っておお、昔の人も素敵だなとひとしきり感動して
最初はかわいく描こうかとも思ったのですが、
これから旅立つ躬恒に贈るのだからきっと貫之は友達の健康を祈願してフル菖蒲にするだろうと思って
やっぱり緑の薬玉を描いて、やれ一仕事終えたと時計を見たら5時間経過してました。。
時間かけすぎだろ!いつの間にか真夜中になってた覚えがありますよ…。
何が言いたいかっていうと貫之は友達思いだというのを薬玉の素材に込めてみたわけです^^

考証要集にも書いてあったけど
時代物は「○○を出さなくてすむ」かどうかという確認作業に追われることが本当に多い…。
人間じゃないものとか出てくるなんちゃって時代劇を描いてるとはいえ、
なんていうのかな、「登場人物の趣味や嗜好がわかる」「登場人物が大切にしている」「誰かが誰かに贈る」
「イメージがパッと決まる」「ターニングポイントになるきっかけの」物には
できるだけ手を抜きたくないなあといつも思っています。
そうして調べていると結果的に知識が増えていくので次からは手間が省ける。から、よしとする。
(しかし同時に、調査目的の周囲に思いもよらぬ魅力的な人や出来事を見つけてしまって
うっかり調べ始めてドツボにハマる罠もそこかしこに潜んでいるので要注意です。
わたしはしょっちゅうハマって気がついたら小一時間とかよくやります…奴らは、手強い)

とはいえ、絵も四角四面になると自由度が失われてしまいますので適度に息抜きしています。
お話を読んでくださっている方はご存知でしょうが、
わたしは登場人物たちの髪色や髪型を現代風にしたり
アクセサリーをつけたりするのがとっても好きです(笑)。
「明るい人だから華やかなデザインで」「落ち着いた人だけど心に火があるから黒と赤の宝石で」
「おしゃれ好きでジャラジャラつけてる」など考えながら描きます。
ほか、このお話で真備に青いイヤリングをつけたのは遣唐使という役割から海を連想したからとか
玄昉が赤い数珠をつけているのは赤珊瑚(魔除け)をイメージしたからとか、
人物の役割や宝石言葉を反映することもありますな。
(数珠で思い出したのですが、そういえばこの絵を描いたときに
真成のお腹にある手は下書き段階では真成本人の手だったのですが
色を塗る直前に気が変わって玄昉の手にした覚えがあります。
2人は衣の色が似ているので数珠はちょうどいい目印になりました)
ファッションについても、たとえば牡丹ちゃんは前帯ですが、
これはどこかに『貫之たちは身分制度の都合でファッションにも色々制約があるけど、
お花ちゃんズにはない=彼女たちは自由な存在』という要素を入れたくてそうした覚えがあります。
単にわたしが前帯かわいいって思ってるというのもありますが(笑)。

こんな感じでしょうか…?
なんだかあまり設定の話っぽくなくて申し訳ございません…。
いかにキャラクター重視でお話を作っているかをあらためて自覚しましたが
今のところそういう作り方が性に合ってますのでしばらくやり方は変えないと思います。
で、史実については自分が可能な限り全力で調べる代わりに
自由な部分では「長髪を描きたい」「着物のうなじや手首チラは罪深い」などと考えています。
ワイルドに決めるぜ。


本日のお絵かき↓
copic.jpg※クリックで大きくなります
オリジナル。
Twitterでコピックのエアブラシを使う企画があったので背景に使ってみました^^
帯を金魚やちょうちょっぽく描きたくてヒラヒラ感をがんばったので
そう見えたらうれしいな。

というかエアブラシものすごく久々だってばよ!
エアーグリップも缶もどこやったっけとクローゼットと箪笥の中をごそごそ探して
何回かいらない紙に吹きつけて勘を取り戻してからレッツトライ。
着物を青く塗ったので背景も寒色系にしようと思って始めたのはいいものの、
完全に無計画状態の勘でシュッシュすることになりました。安心クオリティ!
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おおお今何時だ?
明日は新橋演舞場なのですが、朝晩急に冷え込むようになりましたので
羽毛布団かけないと体調崩しそうなのでクローゼットから出します( ˘ω˘ )ぬくぬくスヤァ
ってか天気予報によると明日雨らしいですね…まじか…。
ワンピースだし深海柄の着物を着たいから雨はやめて下さい歌舞伎の神様!
足元はブーツがいいですかね、どうぞご観劇の皆様ご武運を!演舞場で水かぶりましょう!(何)
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