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山種美術館の「ゆかいな若冲・めでたい大観-HAPPYな日本美術」に行ってきました。
今年は伊藤若冲生誕300年なので記念に若冲の名前をタイトルに冠し、
また新年ということでおめでたい絵を集めた展覧会です。
松竹梅、鶴亀、七福神、富士、龍に鯉、干支に笑いまで縁起の良い画題が揃っていて
福をたくさんいただいた気分でした(゚∀゚)☆

どうしても目がいってしまうのが伊藤若冲と河鍋暁斎です!
展示数は少なかったですが存在感がハンパなさすぎた。
若冲の「河豚と蛙の相撲図」、鳥獣戯画みたいな画風のフグとカエルが相撲をとっていて
毒のあるもの同士の取り組みという点でもおもしろいのですが
上に「何日止諍(いつになったら諍いは終わるのか)」という賛が入っていて
若冲の周囲で何かあったときに描かれたものではないか…との説も。
亀図」は3匹の亀がほのぼのと過ごしているし
(亀の甲羅が筋目描きで表現されていてびっくりした)、
伏見人形図」は7体の布袋伏見人形が絵を飛び出してよちよち歩いてきそうなかわいさだし
「海老図」は触角がくるんと巻いてかわいいし
「仔犬に箒図」は子犬のおしりのフワフワモフモフ感がたまらないし
「大根図」はそのまんま大根の絵ですが画面からはみ出しているのがニクいなと。
群鶏図」は六曲一双の屏風にそれぞれ墨一色の鶏がいて
みんなクエスチョンマークみたいな尾羽を振って踊っているかのよう。
「布袋図」は2幅あって、ひとつは布袋のドアップで顔も耳も腹もでっぷり巨大で
胸毛がわしゃわしゃ丸まってておっさんくささ炸裂してた(^^;)。
もうひとつは袋を頭に乗せて踊ってる布袋の全身図で
伏見人形みたいな、とぼけたかわいらしい表情をしてました。
「恵比寿図」「大黒天図」は太いタッチで一気呵成に描かれた印象を受けて
すぐ隣に尾竹竹坡の「大黒天像」があったのですがこちらは細筆で丁寧なタッチで
対照的すぎておもしろかった。

暁斎の「浦島太郎に鶴と亀」は3幅対の作品、
松竹梅を背景に描かれた亀は蓑亀(長生きした亀は甲羅に藻や苔を背負うことから長寿のシンボル)だし
鶴の上半身をよく見ると羽毛まで細かく描きこんであるし
浦島は衣も波も動きがあってかっこいいし、足元の瓢箪もおめでたいしるしだそうです。
同じく暁斎「五月幟図」は赤い鍾馗の幟、こいのぼり、龍柄の太鼓、
そして太鼓の上には雄鶏が羽を広げているとっても豪華な図。
おもしろいのが、二次元のはずの鍾馗から手が伸びて周りをうろつく実態の鬼の首をつかんでいたり
こいのぼりは所謂こいのぼりの柄ではないので一瞬、本物の鯉が空を泳いでいるのかと思ったけど
よく見たら鯉の口にひもがついていて「あ、吹き流しだ…」と二重にびっくりして
暁斎のしかけにまんまと引っかかりました。楽しい!
すぐ隣にあった柴田是真の「円窓鍾馗」も真っ赤に塗りつぶした背景の丸窓から鍾馗が顔を出して
鬼をにらみつけててかっこよかった。

横山大観の「寿図」は象形文字のような寿の字に金色の松竹梅が描いてあるし
小林古径の「松竹梅」は末広がりの扇子にデザイン性の高い文様がすてき。
横山大観・川合玉堂・川端龍子の「松竹梅」は3幅対の掛軸で
大観(当時87歳)が松を、玉堂(当時82歳)が竹を、龍子(当時70歳)が梅を描いた贅沢な合作。
山種美術館初代館長である山崎種二が企画した第1回松竹梅展に出品され、
しかも毎年担当画題を変えてこの後も何度か描かれたらしいです。
おじいちゃんたちパワーありすぎるだろ!(笑)北斎や若冲に並ぶエネルギーやばい。

狩野常信の「七福神図」は七福神を描いた絵巻で
子どもたちと遊ぶ布袋、琵琶を奏でる弁財天、小槌を振ってお菓子を出している大黒天、
蓑亀を連れている寿老人、船に乗って鯛を釣る恵比寿などが生き生きとしていた。
船の籠には鯛がどっさり釣られていました。大漁!めでたい。
狩野一信の「布袋唐子図」は頭に巨大な袋を乗せた布袋が子どもたちと水辺で亀をつかまえている図で
水面に布袋の顔が映ってるのがおもしろいし、
落款に"法橋一信"と書いてあるのが歴代狩野派当主や宗達や光琳を思い出してキュンときました。
下村観山の「寿老人」は威厳たっぷりの肖像画みたいな雰囲気で
歴史上の偉人とかこんな風に描かれてることよくあるよねって感じ。

田崎草雲の「瑞夢(一富士二鷹三茄子)」とか横山大観の「蓬莱図」などもきれいだし
大観の「心神」は富士山を描いていますが
「古い本に富士を心神とよぶ例がある」(1954年5月朝日新聞)との本人の言葉からつけたタイトルだそう。
小林古径の「不尽」は真っ青な色の富士山が印象的。
川端龍子の「鯉」は2幅対の掛軸で、5匹の鯉のうち1匹だけが緋鯉の色なのは
おめでたい色である赤を意識しているのでしょうか。
柴田是真「墨林筆哥」は色紙に蒔絵で描かれているそうで
琵琶を弾くカエルちゃんかわいいし聞き入るカエルちゃんもかわいい。
都路華香「寒山拾得」は2人ともとびきりの笑顔がすてき!
石田武「子猿」は色紙に描かれていて
木の上で枝をかじる子猿ちゃんの横向き姿がとってもキュート!
松尾敏男の「手長猿」は、「橋本関雪の同画題の絵の模写を40代にしてようやく挑戦し
結果は(本人的には)惨敗だった」という武勇伝つきの絵です。
わたしのような素人にはまったくそうは見えなかったのですが、絵の世界は深いですな…。

伊東深水の「春」はないしょ話をする着物姿の女性たちのアップで
着物が、大柄の市松模様に花模様を散らしていて最高にモダンでした!着てみたい~。
川崎小虎の「春の訪れ」は佐保姫伝説に着想を得た屏風絵で
透けるような白装束の天女がふたり、ひとりは竪琴を、ひとりは花束を持って空を飛んでいて
2人が通り過ぎた場所には春の花が咲き乱れているというたいへん美しい作品☆
これから2人が飛んでいく先(左隻)の花も、これから咲くんだろうなと思うとわくわくしました!
(ちなみに川崎さんは「小さい頃に忍術で天翔けることを夢に見た」少年だったそうな)


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展覧会特性お菓子から、
ことほぎ(河鍋暁斎「浦島太郎に鶴と亀」がモチーフ)と、招福(伊藤若冲「布袋図」がモチーフ)です。
山種さんはいつも展示作品に合わせて素敵なお菓子を作ってくれます^^
中味はそれぞれ柚子あんと栗あんだよ~おいしかった!


2016hana1.jpg
花扇さんの富士山とみかんもゲットしてきたよ。

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先月はみかんの皮を適当にむいてしまったので、今回は和菓子ナイフでちゃんと切りました。
いつ見てもホレボレする造形美…。

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味もすっきりしつこくなくておいしいんです。
来月は別のお菓子に変わるそうで、また来年作ってくれたらいいな。


あ。昨日今日とセンター試験でしたが雪は回避されたね!受験生よかったね!と思ってたら
今夜から大雪だそうで…。
天気予報をよく見ながら行動することにします。こたつで丸くなりたい。
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