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2016-07-31(Sun)

もしも会えたならすてきなしあわせがあなたに来るわ。

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六本木ヒルズ展望台スカイギャラリーで開催中の
「ジブリの大博覧会~ナウシカから最新作「レッドタートル」まで」に行ってきました。
スタジオジブリ設立30年を記念した展覧会です。
愛知県を封切に全国を巡回中で、わたしも去年の愛知展には行ったのですが
今回の東京展にはコラボカフェと大人も乗れるネコバスがあると聞いてときめいてしまいまして…(笑)。
あと、愛知では思い出のマーニー展が同時開催でしたが
今回は空飛ぶ機械達展というのがあると聞いて、それも見てみたくなったので。
詳しくは展示のダイジェストムービーがありますのでどうぞ→こちら(音が鳴ります)

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まずはギャラリー併設の期間限定のコラボカフェに入りまして
窓側の席に案内していただけて、そこから見えた風景がこちら!
ジブリの映画は青空が合うと思っているので、いい天気の日に来られてよかった。

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目玉焼きトースト&肉団子のスープ☆
ラピュタでパズーとシータが洞窟で食べたトーストと、
映画冒頭でパズーが「おじさん、肉団子2つ入れて」って買ったスープがモデルですよ!
トーストはハムとチーズが挟まったクロックマダムで分厚くてすごいボリュームだった。。
スープはわたしの好きなトマト風味でした^^

roghibli4.jpg
大博覧会記念パフェ!フルーツいっぱいだしゼリーのグラデーションがめっちゃきれい。
花が乗ってるのも素敵(*´∀`*)。

roghibli5.jpg
海・陸・空・天空をイメージしたそうですが、最初にこのパフェを見たときのわたしの第一印象は
ナウシカの世界観でした。
ホワイトチョコのメーヴェが飛ぶのは風の谷(ピスタチオのアイス)の雲(クリーム)の上で
その下にあるのが腐海(チョコケーキとベリーとチョコクリーム)で
さらに下には虫たちが守っている清浄の世界(青いゼリーとフルーツ)があるのかなとか
色々想像できて楽しい。
やっぱり大ボリュームでお腹がやばいことになってしばらくケーキもクリームも食べたくなくなってますが
もう1回くらいは実物をナマで見てみたいくらいには素敵パフェだなと思いました。


展示は撮影可能ゾーンもありましたし、
愛知会場で見ていいなあと思ったのや見落としていたもの、忘れてたけどそうだこんなのあった!とか
色々あったので復習もできたし、結果的に行ってよかったです。
愛知展の記事に書いたことは省略するとして、他に気づいた点や所感を記録しておきます。

最新作「レッドタートル ある島の物語」は、ジブリとフランスのスタジオが共同制作した映画で
無人島に流れ着いたひとりの男の物語だそうです。
原画やイメージスケッチ、設定画、カラー画面のパネル、
映画のために谷川俊太郎さんが寄せた詩の展示などがありました。
レッドタートルは予告編しか見てないけど、じんわり静かな雰囲気のような感じがする…。
また谷川さんの詩から抜粋された「どこから来たのか どこへ行くのか いのちは?」というコピーを意識してか、
ゴーギャンの「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」の絵の複製があったり
白隠の百寿図・達磨図・一円相図、仙厓の百老画賛・○△□・烏鷺争局画賛や
エドワード・マイブリッジの馬の連続写真などもあって(すべて複製)、
アニメーションと哲学のコーナーのようで色んなこと考えながら鑑賞しました。
(あとで聞いたら監督のヴィット氏は南画や禅画に強く共鳴したことがあるらしい)
徳力富三郎の十牛図も色んな牛と童子の絵10点のシリーズでかわいかった。

愛知展にもあったトトロのカウンター展示は大きなドングリの置き物にびっくりし、
壁に千尋のセル画が掛かってるし、バロンと恋人の人形や籠入りジジのぬいぐるみがあるし
魔女宅映画でキキが使ってたジジカップが再現されてるし、
赤服のナウシカと王蟲の子やキキのラジオのフィギュア、飛行石のペンダントまでジブリアイテムどっさり。
鈴木さんと宮崎さんが飛行機乗ってる写真とか、夢と狂気の王国のポスターになってた写真とか
アーカイブになりそうな写真も飾られていました。
隣にマックロクロスケがいっぱいまとわりついてる階段が再現されててテンションやばかった。

映画ポスターやコピーの打ち合わせ原稿などがびっしり貼られたコーナーも壮観で
ハウルのポスター案にあったソフィーとカルシファーの1枚、ソフィーさんが凛々しく立ってるデザインで
ちょっとこのパターンのポスターも見てみたかったなと思った。
ジブリのスタジオ内に貼られていたという制作スケジュールや宮崎さんからの指示紙や
スタッフへの夜食やイベントのお知らせなどの紙も相変わらずおもしろくて
ラピュタをスタッフさんに宣伝するために作ったらしいチラシには
二木さんや金田さんや山本二三さんまで似顔絵が描いてあってホロリときました。
鈴木さんが手描きした書を額に入れたのがいくつかあって
風立ちぬや紅の豚、ハウル、耳すまなど映画のセリフを書いたのや(「バルス!」の筆の運びかっこよかった)、
方丈記や旧約聖書からの引用、おおとり様や達磨など絵も。
何気に鈴木さん、味のある絵描くんですよな…。
再現された鈴木さんのデスク、中日のカレンダーは相変わらずでしたが
床に無造作に置かれた下駄の鼻緒に花札の月と菊酒が刺繍してあって
月見酒になってるのオシャレだなあと思ったし、
机にあった芒の花札には鈴木さんの似顔絵が「ばあ」って感じに描いてあって笑ってしまったし
壁に「ここで働かせてください」の書が掛かってたりした。
コニャラの映像もグッズもかわいかったよ~。

もののけ姫のスケジュール管理や打ち合わせメモなどの展示のところで
「タタリ神を乗り切ればペースアップが見込める」的な発言もあったらしく、
ああ…ってちょっと遠い目になりました。
あれを毎日描いていた原画マン動画マンの皆さん本当にお疲れさまでした。時間かかったろうな…。
絵コンテを読んだ久石さんが送ってきたらしいFAXに「『そなたは美しい』なんかなあー宮崎さんロマンティストー!!
すみません、テーマ曲早く書きます。憑かれたように宮崎wouldに浸っています」とか自由なコメントついてて
ちょっとかわいかった^^
宮崎さん語録みたいなのをスタッフが書き留めた紙には
「サンがどういう行動をとるかその場になってみないとわからない」などの言葉の数々が。
「アシタカに説教させたくない。まじめな事言えば言うほどダメになる時代」的な言葉のところに
「(かなしいですね)」とコメントついてて、これはスタッフさんの言葉かもな…。
あと「(耳すまで)地球屋のおやじに戦争の話をさせたかったけどそれだと映画が破綻する、
(中略)受動的にしたけど今はそれでよかったと思ってる」的なことをおっしゃってたそうで
これはどこかで聞いたエピソードのような気もした。
あとカントリーロードの訳詞の紙が、たぶん鈴木麻実子さんの直筆だと思うんですけどあって
映画で雫の友達が言ってるセリフそのまんまの歌詞が書いてあってうおおこれは!ってなりました。

宣伝グッズのお部屋の中央に湯婆婆の部屋になったロココ調の壺がでーんとあったり
天井からポルコやジーナの飛行機、ポニョの妹たちなどが吊られていたりして
そうそう、愛知展もこんな感じだったって思い出して楽しくなったし、
アリエッティのドールハウスもまた見られてうれしかった。
千と千尋の金熊賞とオスカー像にも久々の再会☆

さてさて、ここから撮影可能ゾーンの写真を乗っけていきますよ。
roghibli7.jpg
これは…?(^皿^)

以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆

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theme : スタジオジブリ
genre : 映画

2016-07-27(Wed)

Hell-アンダーグラウンド-の世界。

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国立公文書館で開催中の「ようこそ地獄、たのしい地獄」展に行ってきました。
平安時代~江戸時代の古典籍から日本史における地獄観や死生観の変遷をたどる展覧会です。
「地獄ってだいたいこういうイメージだよね」というオーソドックスなものから
「こんな地獄もありだよね」的な自由なものまであって楽しかった。
あとポスターも展示もやたら河鍋暁斎押してた(笑)改めていっぱい描いてたんだなあとしみじみ。

yojigoku2.jpg
妖怪退治伝展のとき以来ですから2年振りの公文書館ですが
竹橋駅の出口ってややこしいので一瞬、反対方向に進みかけたりしましたが無事到着。
写真は入口のアスファルトに描いてあったトリックアートです。出典は暁斎の絵から。
鬼の手元に立ったり寝転がったりすると地獄に連れて行かれるっぽい画像が撮れますぞ。
(公文書館の人たちがツイートしてました→こちら。なんだか楽しそう)


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入館すると目の前に巨大顔はめパネル。
暁斎の閻魔様にしばかれる体験ができます。迫力すごい(笑)。

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入場料は無料で写真撮影もできて(フラッシュは×)、Twitterでつぶやいても大丈夫という
公文書館さんの姿勢は本当にありがたい。
というか公文書館さんのツイートは楽しく勉強できる素敵アカウントです。
毎日ネタ探すの大変でしょうけど続けていってほしいな。

yojigoku5.jpg
展示室はこんな感じです。では早速いってみよー。

以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆

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theme : 展示会、イベントの情報
genre : 学問・文化・芸術

2016-07-23(Sat)

流星少年。

2016kabukiza13.jpg
歌舞伎座で七月大歌舞伎を観てきました!猿之助・巳之助・右近のお3方による「流星」が目的です。
(猿之助さんは先月に引き続き3か月連続宙乗りのふた月目だよ)
青い幟に花火の飾りと、木挽町広場も夏の装い。

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花火の足元には酒井抱一の俳句があったよ。
「星一ツ残して落る花火かな」自撰句集『屠龍之技』からの引用です。
抱一は他にも「素麺にわたせる箸や銀河(あまのがわ)」(軽挙館句藻)とか詠んでて
お気楽で洒脱な句が多くて楽しい。

2016kabukiza15.jpg
例によって幕見席から。
かなり混雑していて座れるかわからなかったけど無事に最前列に落ち着きました。
流星は舞踊劇なので、踊りに集中したかったので座って見られるのは有難いです。

2016kabukiza16.jpg
流星さんが吊られるワイヤーを幕見席目線から。
猿之助さんはいつもどんな風に飛んでいくかわからないからワクワク。


流星の初演は江戸時代末期、新七と名乗っていた頃の河竹黙阿弥が書いた作品で
もともとは「宮島の日」(竹本)、「祭礼の月」(常磐津)、「夜這星」(清元)という
日と月と星の三段返しの構成だったのが今は星(流星にタイトル変更)だけが残っているそうです。
また初演時の市川小団次の宙乗りによる打ち出しは現代では省略されることが多いのですが
今回、猿之助さんはやってくれましたよ!
流れ星というだけあって空を飛んで帰っていくというのは最高のシチュエーションですな☆

幕が開くと、舞台には澄み切った夜空に金色の雲がふわふわ漂っていまして
(今月、舞台に上がってる清元の方が画像をつぶやいてくれてます→こちら
たぶん1階席で見たら奥行きが感じられたのではないかと思う。
やがて1階からワーッと拍手が起こってイヤホンガイドさんが「牽牛は巳之助」「織女は右近」とか紹介し始めたけど
何ということ、お2人は舞台の奥からご登場なさったようで
幕見席からは見切れてるー!!(号泣)
上の写真からご想像いただくしかないのですが、舞台の奥は死角になってしまってるんだ…orz
イヤホンガイドさんが一生懸命、みっくんと右近ちゃんの衣装を説明してくれるんですが
肝心のお2人の姿がまったく見えないので早く出てきて!来て!!ってなってた。

そんなこんなで金色の雲の中をゆったりと舞台正面に降りていらっしゃった牽牛と織女、
みっくんは目元涼やかなイケメン、右近ちゃんは優雅な美女!
満を持してみたいな感じだったのでうおおお!ってテンション上がりました。
流星は古代中国のお話なので牽牛も織女も唐風の衣装を着てらっしゃって
みっくんは白が基調、右近ちゃんは赤とピンクが基調で衿と袖がレースみたいにヒラヒラしてました。
(猿三郎さんがブログに写真をアップしてくださってます→こちら
「お懐かしや我が夫(つま)さま」と牽牛の手を取る織女たんかわゆす(*´︶`*)。
どうやら去年の七夕の夜は雨が降ってしまったので会えたのは3年振りらしいです。
喜びの舞をゆったりと踊ってラブラブな2人…のところへ
「御注進御注進!」と花道から流星が踊りながらやって来ます。
牽牛と織女が踊るのをやめて「何事ですか?」と尋ねると
「えっとね、こんなことがあったんです!」と、いきなり近所の雷神夫婦に起きた顛末を話し始めます。

「雲の上に雷夫婦が住んでるんですけど、夫がうっかり地上に落っこちちゃって
しかも雲をなくしてしまったので帰れなくなっちゃって、
落ちたところがたまたま端唄のお師匠さんの家だったのでついでにお稽古を受けて
やっとお空の上に帰ったと思ったら雷のゴロゴロ音が端唄のエェ~~ゴロゴロみたいな節になっちゃって
妻に「そんなへそで茶を沸かすみたいな音、ガラガラピシャって鳴らさなきゃ様にならない」って怒られて
夫は「うっせーそれは昔の音だ、今は端唄の節で鳴らすのが粋なんだよ」ってやっぱり怒って
出ていけ~とか言い始めるんだけど、
夫は婿養子だから妻が「ここはわたしの家だから出てくのはあんた」とか言ってると
子どもの雷ちゃんが「ケンカやめて~」って泣きながら出てきて、
近所のおばあちゃん雷もやって来て「やめなさい」と止めようとしたらその場で転んじゃって
弾みに入れ歯の牙を飲み込んで大慌てになって、それを見て笑ってるうちに2人は仲直りしましたとさ。
っていうのを御注進に来ました!
じゃあねー!」(by流星)

頭に銀色の玉(星をあらわしてる)を付けた猿之助さんの流星が花道から登場したとたんに
劇場の空気がガラッと変わるのがわかって、
そこからもうずーっとニヤニヤ笑いが止まらなかったです(*´∀`*)。
猿之助さんは1人で雷ファミリー4人を躍り分けるのですが、そのために後見さんが後ろについて
雷の夫・妻・子ども・おばあちゃんの4種類のお面を用意していて
そのお面をセリフの都度つけ替えながらの踊りとなります。
「ここは役者と後見のタイミングと息の合った技術が必要になります」とはイヤホンガイドさんの言。
しかしそこは猿之助さんですから安心して見ていられました^^
後見の段一郎さんとの息ぴったりな受け渡しと付け替えは見事としか言いようがなく、
「なによ」「なんだよ」「パパママやめて~」「やめなさいったら」など4人のセリフが連続するシーンは
クルクル回りながら次々に人が変わっておもしろかった!
(遠くて見えにくかったけど、お面は紐でつけるタイプではなく
内側に出っ張りがあってそこを役者が口にくわえる仕様になってたのでパッと替えられるのですな)
顔を変えると肩の上げ下げやステップも変わるので
体格も性格も、踊っていると表情も変わるように見えたし、
雷の音を足でトントン(端唄ver.)、ドンドン!(本物ver.)と表現するのもわかりやすかった。
スットコトンと鳴る雷っておもしろい^^
何より踊りの軽やかさ、きっと汗だくなのだろうけどお茶目にのびのび踊ってらっしゃったよ。
しなやかな指先とか機動力広そうな関節とか身体能力もすごいけど
今回括り袴ですから膝下をあらわになさっててむっちゃ綺麗な足してた、
特に足首。きゅっと締まった足首って言葉がありますが、あんな足首に一体どうやったらなれますか…!

語るだけ語って、お面を外して頭に星の簪をつけなおして
「ハヤおさらば!」って宙乗りで空をかけていく姿はまさに流れ星ですが、
サーフィンの波乗りみたいにフワ~フワ~と上下しながら飛んでいく姿がおかしくて笑ってしまった。
劇場も大拍手に包まれて手を振る人もいらしてワクワク感に満ちていたよ。

牽牛と織女が流星を見送ったところで幕切れなのですが、
この後彼らが「何だったんだろう…」と顔を見合わせるまでは想像しました。
流星ちゃんはたぶん、2人の邪魔をするつもりはまったくなくて
おもしろい話があるからって誰かに聞いてほしかったのかなァ…。
猿之助さんはとにかくかわいくてすばらしかったけど、流星ちゃんもう少し空気読もうぜ(笑)。

七夕のお話を7月の歌舞伎座で見られる素敵な機会です。
千穐楽まであと少し、気になる方ぜひ行ってみてください^^


クリックで拍手お返事。↓
皆様いつもありがとうございます(^-^)/☆

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theme : 歌舞伎
genre : 学問・文化・芸術

2016-07-19(Tue)

ブログ7周年。

ブログを始めて7年が経ちました☆
6年と言ってから知らぬ間に1年が経過しました。いつの間に。
7歳までは神の子と申しますが、とうとう7歳になりましたので人の子に戻ります(何)。
ひええぇぇええ7年!!!
「5年くらいやったらやめようかな」とかぼんやり考えてた頃が懐かしいです…遠くへ来たものだ。

皆様いつも来てくださって、声かけてくださって本当にありがとうございます!
好きでやっていることに反応いただけるのは幸せでモチベーションがぐわっと上昇しますので
いつも感謝ばかりです。
8年目に突入いたしますが特に大きく変化する予定はなくて、今までのペースを保っていくつもりだし
いつまでできるかわからないけど義務とかにせずやれるところまでやろうキャンペーンでいこうと思います。
どうぞ末永くよろしくお願いいたします(੭ु `・ω・´)੭ु

7thanniversary.jpg※クリックで大きくなります
7周年記念絵☆
6年目は乾山でしたので、今回は酒井抱一を描きました。
気づいたらお正月絵とそっくりな図になってて、わたしの中で抱一はこういうポジションなのだなと
再確認したところです。
琳派シリーズの中でもたぶん一番、風雷とフレンドリーに付き合う人になるかも。
あ、七周年の垂れ幕を持っているのは抱一の弟子の鈴木其一です。彼もお話に出てくる予定です。

というか連載やるやる詐欺になりつつあって申し訳ありません…。
調べものと画力に悶々とする日々ですが、亀の歩みで進んでいる…はずなので(自信無)、
早めにお披露目できるように何とかやっていきたいと思います。
抱一はかわいいというのは大前提だし彼の周囲も面白人物だらけなので
あとは決定的な萌えを見つけるだけですわかってます。
「ほ~ら描きたいだろう~~??」と資料や史料からニンジンを探して目の前にぶら下げて
徳川家康が大坂攻めに向けて大坂城の堀を埋めるがごとく、ひたすら自分をやる気にさせていく作業…がんばろう…。
やる気スイッチを探す旅。

お話作りは昔からやっているけど、
このブログでやり始めてから調べ方や描き方が昔より着実にわかってきたというか
「こうしたらいい」「こうすると楽しい」ことがぐっと見つけやすくなりまして
それによってできることも増えて表現の幅も広がってきたと思うし、
やってきてよかったなあと思っています。
目標は常に「踏ん張る」「焦らない」「無理はしない」です。

記念絵、1週間ほどフリー配布いたします。
もらってくださる方いらっしゃいましたらどうぞお持ち帰りください☆
※配布期間は終了しています。

*ブログ内のイラスト記事一覧はこちらです*

theme : 伝えたい事
genre : ブログ

2016-07-14(Thu)

イラストボード展示2016。

※期間限定トップ記事。最新記事はこの下です↓

コンペだよ☆
毎度おなじみ告知用の絵です。去年までとは趣向を変えて怪談っぽくしてみました。
(なぜかというとこの絵を描いてる隣で母がオバケ屋敷の番組見てたから)


毎年恒例、アルス画房(熊谷市)の「第26回ARSコミックイラストコンペ」にて
イラストボードを展示させていただきます☆
コンペの内容は「手描き」「ティーンズ」「CG」「豆うちわ」の4部門です。
毎年力作が集まっていまして今年も楽しみ。

展示作品一覧ページ→こちら
わたしはいつものように手描き部門参加で1点描きました。→こちら

展示期間中は、部門ごとにお好きな作品に投票もできます。
(店頭の投票用紙に記入後、お店の投票箱に入れていただきます)
わたしも先日行ってきました☆


【アルス画房】 HP→<http://www.arsgabou.com/
埼玉県熊谷市鎌倉町152
10:00~19:00 毎週水曜日定休
コンペイラスト展示・投票期間:2016/7/16(土)~8/7(日)

お店へのアクセス:こちら
JR熊谷駅から徒歩7分
駅北口のロータリーを左方向へ、線路に平行して歩いてください。一方通行出口右角。
お店の道路向かい側に駐車場がありますので、お車でもお越しいただけます。

この夏も熊谷が熱いぜ!
お近くの方や興味のある方、お時間がございましたらぜひお越しください♪
ヽ(*^∀^*)ノ

theme : 展示会、イベントの情報
genre : 学問・文化・芸術

2016-07-10(Sun)

応天門の鎮火。

2016idemitsu3.jpg
前回記事の続き。東博の後に出光美術館の「開館50周年記念 美の祝典III」に行ってきました。
国宝「伴大納言絵巻」の展示がそれぞれI期:上巻、II期:中巻、III期:下巻で
4月にI期を見てII期は行けなかったけど、今回何とか絵巻のラストは見られましたぞ!
火事シーンのある上巻の迫力には欠けるけど、下巻も人がたくさん出てきて相変わらずの賑わいで
色んなことを想像しながら鑑賞しました。
これを描いた絵師は本当に人間をよく観察している…骨格レベルで。

下巻は「伴善男が応天門に放火して逃げたのを見た」と証言した舎人夫婦が
朝廷に連行される場面から始まります。
尋問する2人の判官はおっかない顔で仕事してて
彼らの前で証言中の舎人は背中を丸めていて萎縮しているのが伝わってきます。
善男の逮捕状が出されて検非違使たちがぞろぞろと伴邸に向かうシーン、
隊長の後ろに30人ほどの武装した人々が続いて、馬に乗っている人もいて
正直、こんなに人数要るのかなあと思ってしまうくらい物々しい雰囲気。
先頭は緊張感が漂っていて声をかけあったりしてるみたいだけど
後ろの方の人はよそ見したりしてて雑談が聞こえてきそうなユルさで
まじめに仕事しろよって突っ込みそうになった^^;

伴邸の門前で検非違使たちを出迎えた家司は気が弱そうなおじいちゃんで
裸足なのはなぜだろう…びっくりして何か履くのも忘れちゃったんだろうか。
善男の逮捕に大泣きする邸宅の女性たちの図は悲しさ爆発、
うつむいて顔を隠して泣くのが絵巻ものに描かれる女性像のパターンですが
上を向いて大泣きする人や床に突っ伏している人、寝所にこもって泣いている人(善男の妻)、
呆然となっちゃって膝を抱えたまま溢れ出る涙を拭おうともしない人など、とにかく生々しくて
泣き声(それも大声)が聞こえてきそうだった。
朝ごはんが部屋の中央に用意されてるけど誰も箸つけてなさそう、というかそれどころじゃなさそう。
すさまじい悲しみの描写でした。
絵巻には善男を逮捕する描写はないのですが
女性たちの泣き顔を見てすでに検非違使たちは仕事を済ませたのだなあとわかるような仕掛けは
現代のドラマにも時々使われますね。
絵巻のラストで検非違使たちに警護されながら進んでいく八葉車は
例によってぎぃ、ぎぃと音が聞こえてきそうなリアリティ。
善男本人は車から体半分が見えているだけで顔は描かれていません。
そしてここでも検非違使さんたちはマイペースですね…先頭は任務完了して胸張ってますが
後ろの人たちは雑談してそう(笑)仕事が終わった安堵感もあるのかな。

前回の鑑賞時と同様、有難いことにそんなに混んでなくてゆっくり見られました。
事件発生から犯人逮捕までの人間模様とドラマはたいへん見ごたえがあって
出光美術館の機会提供に感謝します。
また10年後に見られるかどうかわからないし…。
そういえば善男が連行されたのは8月3日で、伊豆へ流罪にされたのが9月22日以降ですから
秋の終わりだったわけで当時は寒くなり始める季節ですな。
そう考えるとラストシーンは木枯らしが吹いているようにも見える。

あと、ふと思い出したので余談になりますけれども。
小野篁がいっとき、善男と職場が同じで上司と部下だったことがあるんですけど
善愷訴訟事件(法隆寺の僧善愷が壇越を告訴して弁官5人が処罰された事件)のとき
善男が明法博士たちとけんけんがくがくに議論してて
(篁も助言をしたけど後年になって「あれは間違いでした」と言ってる)、
あの事件も伴大納言絵巻を制作するうえでヒントになってるような気がする。
また、小野篁の書道の弟子だった紀夏井という人が応天門の変のとばっちりを受けて
土佐へ流罪になりまして(異母弟が善男の共謀者として捕まったらしい)現地で客死していますが
彼は身長が6尺3寸(約190㎝)の巨漢だったことも付け加えておきます。
6尺2寸(約188㎝)の師匠と6尺3寸の弟子…平安時代とは。。


他にもすばらしい作品がたくさんあったよ~。
喜多川歌麿「更衣美人図」は夏の盛りに着物をゆったりと羽織る女性の図で
唇にはすっかり有名になった笹色紅がついています。
葛飾北斎「春秋二美人図」は2対の掛軸で
菜の花と桜、女郎花と紅葉をバックにそれぞれ晴れ着姿の女性が立ってます。
いつも思うけど北斎せんせいの描くお着物は袖がきっちり真四角というか
歌麿や春信の着物みたいにふわっとしてなくて、分厚いしっかりした生地っぽい感じがする…。
歌川豊広「真崎稲荷参詣図」は石浜神社に参詣するために隅田川で涼む女性たち、
鳥文斎栄之「舟遊図」は満月の柳橋界隈の屋形船で遊女たちが楽しむ様子をそれぞれ描いていました。

江戸名所図屏風は上野から増上寺までの江戸の鳥瞰図で
江戸市中のほか寺社や市場、橋、元吉原、木挽町歌舞伎や浄瑠璃などの様子も。
不忍池に舞い降りている白い鳥は1629年4月に飛来した鳥鵜(ペリカン)ではないかと言われているそうな。
遊女歌舞伎図はほとんど色のない白描ですが人々がぎっしり集まった芝居小屋は熱気がすごそう、
茶屋のかか(主役)が柱の陰にいて、猿若が目立っている珍しい構図。
英一蝶「四季日待図巻」、日待は正月・5月・9月に人々がお籠りをして日の出を礼拝する行事で
年月が経つと遊びが中心の行事に変わっていったようです。
絵巻は一応、神棚にお供えはあるしお祈りをしている人も描かれてるけど
ほとんどは飲めや歌えの宴会の様子で、障子に踊る人々の影が映ってておかしくて笑ってしまったけど
提灯に源氏香(ひとつひとつ違う形)が描いてあるのは教養のしるしのような気がしてさすがに一蝶。

尾形光琳筆と伝わる「禊図屏風」、伊勢物語65段で天皇に仕える女性に恋して
「もう恋はしないぞ」と川でお祓いをする男(在原業平)の図なのですが
遠近法などない、という構図のため川というより滝に見えるよ。。
同じく伝光琳の「鹿蒔絵硯箱」が美しくてあら~素敵ねって近づいたら
すぐ隣に「蝦蟇仙人硯箱」(すごい顔の蝦蟇仙人がそのまま彫ってある)があって戸惑いを覚えました、
光琳せんせいはふいにこういうの作ったりするからコメントに困る。
「深省茶椀絵手本」おととしの仁清・乾山展にも展示されていたな~。
松竹梅や鹿や馬…乾山が茶椀に絵を描くときのために光琳が残したのですよ、
また見られてうれしいです。
「蹴鞠布袋図」も去年に京博で見てかわいいなあと思ったものでした。
俵屋宗達の伊勢物語(嵯峨本)「武蔵野図」「若草図」の色紙は
キャプションによると異本などを参考にしたのでは?との解説。
宗達・光悦による「蓮下絵百人一首和歌断簡」は関東大震災であらかた焼けてしまったもので
これも去年に京博で藤原俊成の歌を見たけど、出光には参議等・平兼盛・壬生忠見が残ってるのですね…
よくぞ残ってくれました、すばらしい。

野々村仁清「色絵扇面散文茶椀」、お茶椀に色とりどりの扇がヒラヒラしていてきれいだったし
「色絵梅花文四方香炉」もひさびさの再会だー!
蓋の上に立体ウサギがいて、香炉のボディの左右に阿吽の象がにゅっと顔をつきだしているという
作業工程がまったく想像できない作品です。
(いや、そもそもわたし工芸の作業とか全然詳しくないんだけど)
この造形が約400年もの間失われることなくこの世に存在しているのが信じられない!
小川破笠の作品は初めて見ましたけど、
春日野蒔絵硯箱」「柏に木菟蒔絵料紙箱」(両方とも重要文化財☆)の立体感がすごい、
蒔絵や陶板や螺鈿でできてる鹿やミミズクが浮かび上がって見えてきます。

酒井抱一コーナーほんと美しい…!
「紅白梅図屏風」は2か所のケースをいっぱいに使ったぜいたくな展示、
銀地の一対の屏風に赤と白の梅の木が向かい合うように描かれています。
抱一の銀色はきれいだなー。
「八ツ橋図屏風」も光琳の同作品を意識してか、大きな屏風に橋と燕子花が大胆に配置してあるし
「十二ヶ月花鳥図貼付屏風」のデザイン性と空間の使い方には惚れそうですよ…。
「風神雷神図屏風」も去年の琳派展以来の再会で久し振り久し振り、
相変わらずひょうきんでちょっとバランス崩れた表情の神様たちはいつも楽しそうです。
そして恥ずかしながら今回初めて気づいたのが
風神の腰帯と雷神の太鼓を通してる棒(?)がピンク色だということでした。
画集とかでは色が飛んでしまってるのでな~しかし何度か見てるはずなのになあ、
わたしもまだまだ修行が足りませんな。
(ちょっと気になったのが、屏風の前にいたマダムたちが言ってた「綺麗すぎる」のことば…
絵の具が綺麗に残ってることの何がいけないのか、わたしにはわからないけど
ふと「この屏風が100年後や200年後はどうなってるだろう」と思ってしまいました。
綺麗に残ってくれますように)

鈴木其一の「四季花木図屏風」、桜や紅葉はもちろん、牡丹やタンポポに藤に桔梗まで
春夏秋冬の様々な草花が咲き乱れてる~こんなお庭あったら欲しい!
燕子花の根元に流れる水文の美しさに息を飲みました。抱一の線より細い。
「秋草図」は30代の頃の作品で、秋の七草(桔梗→朝顔に変えてる)を描いたもの。
今は掛軸になってるけど引き手の跡があるらしいので元々は戸袋絵だったのではないかとのこと。
あと、其一は光琳の「富士図扇面」(骨は外されて掛軸にされてる)に
「祝琳」と落款を入れてしまったらしくて、ちゃっかりしてるなあと思った。


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銀座熊本館にも寄ったよ~あじさいくまモンかわゆす。
着ぐるみのくまモンもときどき出現して握手とかできるらしくて
(スケブのメッセージは確か復帰後に本人が直筆したものだったと思う)、
運が良ければ会えるのかなあとトトロみたいなことを考えました。
そして熊本のデコポンゼリーは本当においしい。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2016-07-06(Wed)

仏のほほえみ。

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東博で「ほほえみの御仏―二つの半跏思惟像」を見てきました。
(伊東マンショも2回目見てきたよ)

5月に韓国の国立博物館にて開催され、東博でも展示期間が約3週間なので
1階の特別展示室はなかなかの混み具合でした。
それでも譲り合ってできるだけ近づいて拝見できたのはよかったです。
2体の仏像が鎮座されているだけの展示室はとても広く感じたし、
混んでたけど閉館して誰もいなくなった時間を想像すると神秘的な気持ちになる。
ガラスケースに入ってて360度グルグル回れるためお背中まで見られるの本当にありがたいです。
(仏像のお背中すき、尊い)

中宮寺門跡の仏様(飛鳥時代・7世紀)は左からは無表情、右からは微笑んでいるように見えて
優雅に腰かけた柔らかそうな体つきと腰から下げられた衣のヒラヒラ感がたまりませんぬ。
全身真っ黒のお姿ですが、これは彩色が落ちて漆があらわになっているためだそうで
肌の部分にはわずかに肌色が、腰布には赤や緑がやはりかすかに残っているとのことで
もともとは色鮮やかなお姿だったんだろうな…。
あと、胸や腹、手首に何かを当てていた跡があることからアクセサリーをつけていた可能性もあるとのこと。
半跏思惟という名前のとおり足を組み右手を顔のところへ上げていらして
その手を見たとたん「やっべ…」と思いました(笑)。
さりげなく添えられてるんですが頬に当たるか当たらないかのぎりぎりのラインがツボすぎる。
わたし実はかなりの「手フェチ」でして(理想は薬師寺の日光月光菩薩と朝倉文夫「つるされた猫」の手)、
手って彫刻においては表情に次いで物を言うパーツだと思ってるんですけど
さりげなさにおいては中宮寺半跏思惟像の手に勝るものはないんじゃないかと思えてきた。
理想の手を見つけてしまった…!
あと、この方もともと蓮華の上に座っていらっしゃるけど
地面からヒョコっと抜きんでた蓮に左足を乗せているのも何だか優雅だ。

韓国国立中央博物館の仏様(三国時代・6世紀)は丸顔に伏し目がちのお姿、
銅造ということもあって中宮寺と比べるとやや硬質に感じられるものの
こちらはどの角度から見てもはっきり微笑みを浮かべていらっしゃるように見えます。
ロダンの考える人とは全然違うポーズですが
(そもそも人間と仏では思考パターンも違ってそうだしな)、
何かすてきなことを考えてらっしゃるのかなァなどと。
そしてこちらもいい手をしていらっしゃいます…(笑)。
人差し指と中指を頬にあてて薬指と小指は添えるだけ、
この手の形にも何か意味があるのでしょうか。
冠をつけ、しっかり衣装を着こんでいて高貴な雰囲気だし
こんな人が目の前に現れたら呆然として拝むしかないと思う。
(半跏思惟像は56億7千万年後に現れる弥勒菩薩ではないかという説があるらしい)
あとこちらの方が小さいサイズでした、未就学児~小学生くらいの身長かな?
中宮寺の方は立ち上がったら大人の平均身長より高そう。

アルカイック・スマイルというか、微笑んでいる仏像というと各地の如意輪観音像とか
広隆寺の宝冠弥勒像を思い出すな…ずいぶん行ってないのでそのうち訪ねたい。

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法隆寺宝物館でも半跏思惟像、もとい菩薩半跏像がいくつか展示されていました~。
ガラスケースの中にずらりと並んだ小さな「考える仏像」さんたち。
東洋館でも韓国の半跏思惟像がいくつか見られますよ。

で、いつものように本館も堪能。
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野原古墳(埼玉県熊谷市)から出土した埴輪ちゃんたち。
半跏思惟像を見た後なのでお手々が何となく思惟ポーズに見えてしまいました(笑)。
考える人ではなく踊っている人たちではないかとのことです。かわいい。

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往生要集絵巻・第3巻。
室町時代の制作で現存する往生要集絵巻としては最古のものだそうです。
六道のうち餓鬼道、修羅道、人道が描かれた部分が開いてあって
往生要集の執筆は平安時代ですが絵の中の人々は室町時代の風俗でした。

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蒲生氏郷が作った茶杓。
千利休の弟子でもある氏郷は茶杓を削るのがとても上手だったそうです。
あえて正面からではなく斜め向きの写真を載せていますが
わたしがバカ正直に上から撮影していたら隣で鑑賞していらっしゃった女性が
「こっちから撮ると茶杓の角度がわかりますよ」と教えてくださってやってみたら本当にその通りで
敬意をこめてこの画像にしました。あの時の方ありがとうございました!

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熊毛植二枚胴具足(江戸時代)。兜や胴の部分に熊の毛皮をつかってあるそうです。
左右にピョンとついた飾りがウサ耳に見えたのと、兜の三日月からセーラームーンを連想してしまった…
これで頭におだんごつけたら完璧(笑)。

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尾形光琳「李広射石図」。
李広は前漢の武将で弓の腕が強く、射ると石に突き刺さったという伝説があるそうです。腕力どんだけ。
目つきが竹虎図ことトラりんに似ている^^

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狩野探幽・尚信・安信、兄弟3人の山水図扇子。
3つとも水墨の風景画で、骨がついたまま残っている例は少ないそうです。
どうでもいいけど過去の展覧会のせいでこいつらの名前を見ると例のメロディが脳内再生されるぜ…!
狩野3兄弟 ズン チャッ♪

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曽我蕭白「葡萄栗鼠図」「牽牛花(朝顔)図 」。
朝顔は七夕の頃に咲くことから牽牛花とも呼ばれるらしいです。
どっちも蔓がくるくるしていて風が吹いたら揺れそうな雰囲気、
リスの尻尾とか一気に描いてそうだしフサフサもふもふ感に満ちていて触ってみたくなる。

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谷文晁直筆の書状。
5月12日付、植木屋さんに宛てた手紙で「毎日暑いですね」の挨拶に始まり(旧暦5月は真夏)、
茉莉(ジャスミン)と名護蘭の注文と、植木屋さんの妻の体調を案じている内容。
ざっくりした筆跡ですが乱れてないのはさすがに松平定信付き公務員。

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<根付と置物-象牙彫刻の伝統>コーナーに来て立ち止まりましたよ、
うにゃ~~ちっちゃーい、みんなかわいい!!
わずか2~3センチの中に繰り広げられる精巧かつ緻密な世界、たまらんですのう。
臼に突っ込んでるウサちゃん最高にかわいいし
骸骨つき木魚は何の冗談かと思うくらい笑ったし
幽霊根付は一体全体どうやって使うのだ、気をつけないとパキッといってしまいそう…
それとも使用目的はなく鑑賞用なのかもしれない。

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こちらは大きめの作品、安藤緑山「桜桃」。
桜の枝とさくらんぼ、象牙だなんて思えないし食べたくなるくらいリアルです。

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左:東声方「若き蘭陵王」、右:島村俊明「牙彫藤原鎌足像」。
この2体も結構大きかった…ぜいたくな象牙の使い方してる。
肌から布から質感がすばらしくて、柔らかそうに見えるというのもあるんだけど
何よりも鑑賞者の想像力を最大限に引き出す力をもった作品だと思う。
体温を感じる、ではなく、自動的に脳が働いて感じてしまう、みたいな。うまく言えない…むむむ。


平成館にて新しく収蔵された作品の展示も見られました。
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伊藤若冲自画自刻「玄圃瑤華」。若冲展にも出品されていましたね。
玄圃は仙人の棲む場所のことで、瑤華は美しい花のこと。
花や葉っぱが大きく枝が細いのは若冲がよくやるデフォルメですが
その割にはバランス崩れてないのすごい。

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円山応挙「四季遊楽図巻画稿」。
徳川美術館所蔵「華洛四季遊戯図巻」の下書きです。
京都の市場の賑わい、お正月風景で門松や雪だるまを作る人たちなどが描かれていました。


あと、撮影禁止でしたが最澄筆「羯磨金剛目録」がよかった、
最澄の直筆ってなかなか見る機会がありませんのでね。
無意識に空海と比べてしまうんだけどやっぱり迫力には欠けるかな…まじめに書いてる感じ。
英一蝶「雑画帖」もよかったです。
龍や眠り猫や紫式部、葡萄、江ノ島、居眠りする寒山の顔に落書きしようとする拾得、
清水寺の舞台で蹴鞠をする貴人、ふざけて不動明王像に切りかかる童子それを止めようとする童子、
胡蝶の夢を見る荘子などがスケッチにさらさらっと色つけたみたいな、水彩画のように描いてありました。
一蝶の描く絵は人物も風景も風来坊のような奔放さを感じる。

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古代ギリシャ展には行かなかったのですが、
レストランゆりの木にて販売されている限定スイーツ「はちみつとリコッタチーズのムース」が
おいしそうだったのでいただいてきました☆
展覧会に出品されている漁夫のフレスコ画をイメージしているそうです。
蜂蜜とチーズは古代ギリシャの人々も食べてたらしい。ふわっと柔らかムースだった^^

この後、有楽町に移動して出光美術館の「美の祝典」展も見てきたのですが
長くなりますので次回記事にて感想を書こうと思います。

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2016-07-02(Sat)

夏越の祓。

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台東区下谷の小野照崎神社へ夏越の祓に行ってきました。
毎年6月30日(大祓)・7月1日(富士山の開山日)の2日間だけ解放される境内の富士塚に
前から一度登ってみたかったので。

小野照さんは小野篁と菅原道真をまつる神社で学問のご利益があり、
また俳優の渥美清さんがかつてお参りしたところ映画がヒットしたという逸話も伝わるため
芸能のご利益もあるそうです。
他にも健康や病気平癒、厄除、交通安全など各種そろっているのが下町の庶民の神社っぽいというか
「何でもお願い事きくよ」みたいな姿勢が太っ腹だなと思う^^

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鳥居の上に提灯が下げられて、お山開きと書いてあります。お祭だ!
鳥居をくぐると社務所がありまして、御朱印やお守がいただけるのですが
この日はお祭ということもあり行列ができていたので大慌てで並びまして、

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神社の御朱印と、お山開き限定御朱印と、肌守を無事いただけました。

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本殿の前に設置された茅の輪☆
左上にくぐり方の説明書きがあるので、それに従ってくぐります。
左まわり、右まわり、もう一度左まわり、最後にまたくぐって社殿まで歩いてお参りするという作法。
(神社によっては茅の輪が3つ並んでそれぞれくぐる場合もあったり
「水無月の夏越の祓する人は千歳の命延ぶといふなり」と唱えながらくぐるそうですな)

なぜ茅の輪をくぐるかの理由は諸説あるそうですが
過去記事にも少し書いた、伊勢参りに来たスサノオをもてなした蘇民将来へ
スサノオがお礼にと厄除けの茅輪を編んで贈ったのが始まりという説が一般的なのかな。
半年のケガレと厄を落として、また半年息災で過ごせますように。

以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆

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