fc2ブログ
2016_08
28
(Sun)23:51

うぴょー。

今期のアニメ感想をそろそろ。
妖怪ウォッチ、ぼのぼの、少年アシベ、ねこねこ日本史、逆転裁判、
セーラームーンRとCCさくらと精霊の守り人とこんにちはアンの再放送ほか
新作をぽつぽつと見ております。
D.Gray-manは前のアニメをどこまで見てたかちょっと記憶があやふやでして、
(ジャスデビが出たのは覚えてるかな…)原作のどこまで制作されたのかわからないですが
7月から放送中の新作はHALLOWの副題がついて続きというか、新シリーズは
神田ちゃんとアルマとかアレンと14番目の話が始まってるから
方舟は前のアニメでやったのかな?
神田ちゃんの「言ってろよ。俺は生きる(櫻井ヴォイス)」の名ゼリフを聞きそびれてしまったかもしれない。むむ。
声優さんは一新されてアレンが塔矢アキラから日向翔陽になったりラビが楽俊からエラムになったり
千年伯爵が滝田氏から青山穣氏になったりブックマンが青野氏から大塚芳忠氏になってる(これは仕方ない)けど
リーバー班長がおっきーから杉田先輩になったのが個人的に一番びっくりした。
音楽の雰囲気に懐かしさを感じたのは前作同様に和田薫氏が担当されてるせいかも、
ちょっと古典系やラテン系のイメージなのが、世界観にぴったりだよね。

原作を読んできて思うのは、星野氏は「自分の思いを素直に伝えられなくてすれ違ってしまう人たち」を
ずっと主軸に置いて描いてきてる感じがすること。
クロスとアレンに始まり、グゾルとララ、クロウリーにエリアーデ、神田とアルマ、ネアとマナなど。
千年伯爵はアレンの力が好きなのかと思ってたらアレンの中にいる14番目を見てたわけで
それが解決したらアレンに興味なくなるのかもしれないし、
そしたら完全にネアとマナの話になっちゃいそうですな。
ただロードちゃんが…あの子は未だに何か思惑を隠している気がするので今後もからんできそうだし
ティッキーも何かたくらんでそうだけどロードちゃんと比べると不発に終わりそうな予感もするし。
描かれきって退場するかと思われた神田が再登場してきたら
アレンを殺すのは自分と豪語してるし、リンクに咎落ち覚悟で六幻を手にしたことを見抜かれているので
相変わらず色んなことがダダ漏れながらも生きることを諦めない神田のままなのがよかったし、
最終的にはアレンと神田の話になったりするかなァ…とかぼんやり考えています。わくてか。
あの2人については「礼を言う。アレン・ウォーカー」のセリフに感動すべきなのかもしれないけど
個人的にはその前の「初めての任務地を覚えているか」「はい」に萌えてしまって
あっこいつらの話まだ続くんじゃね…!と思っていたので実現してうれしいです。
さて。さて。


ばなにゃかわいい…!
「な」を「にゃ」に言い換える言葉遊びはたくさん見かけますけど
それを絵にしたあげく"バナナの皮をむいたら中に猫がひそんでいる"という
こう、「なにこれかわいい食べられない…!」をリアルにやってのけたすごいアニメ。
かわいい猫とおいしいバナナの組み合わせってもう、なんか、最強だよね。間違いないもんね^^
(いや別にばなにゃは食べる生き物ではないけども)
本物のバナナに紛れて暮らしていて、人が見ていないところで動いてるというトイストーリー的な要素に
遊び心たっぷりのキャラデザが加わってありそうでなかった発想なになってるの、よい。
ピョンピョン飛び跳ねて移動してるけど動力源はどこだろうとか考えるのは野暮だねきっと…。
村瀬歩氏(メス担当)と梶裕貴氏(オス担当)ですべてのばなにゃを演じ分けてらっしゃいますけど
おふたりの高い声低い声がたくさん聴けて声フェチとしてはたいへん眼福、いや耳福な作品ですな。
蛭子能収氏のナレーションものんびりして心地よいです。「ばな⤴にゃ」っておっしゃるのよね。かわいい。
たまに「ばな(ナレ)」「ニャー!(声優)」ってかぶるのかわいい。
エンディングでくるくる回るばなにゃたちもかわいくて毎回スキップせずに見ております。
ニャ~ニャ~~~ニャニャニャニャニャニャッ♪


あまんちゅアニメ化と聞いて一番気になったのはあの作品の主役ともいえる水の表現ですけど
いい感じに再現されててよかったです。
OPトップの、てこがスッと海に足をさし入れるカットのひんやり感とか
学校のプールの中から見たゆらゆら青空とか
てこがプール潜ってるときの揺れる髪とか。うぴょー。
舞台のモデルが伊東市だそうですがまだ海は見たことない…というか伊東行ったことない行きたい。
(伊豆や熱海の海は知ってるけども)
あとキャラのまつげめっちゃ長いのも原作からちゃんと再現されててすばらしいですね。

てこは読者目線というか、てこが初心者ですから読み手のわたしたちもてこと一緒にダイビングが学べて
てこが見たものを見ることでダイビングを楽しめる視点になってて
それはアニメでも変わってないですね。
好奇心がむくむく湧いてたくさんのことを知りたくなっていくのはヘレン・ケラーのようでもあるし
脅威のだるまさんがころんだ力を見せたりとか(あれで弟くん先輩に開眼させたのすごい)、
潜在能力がどんどん開花していくのは見ていて気持ちいい。
ぴかりが歩くときにズンタカポコテンの音が聞こえてきそうなのはARIAの読みすぎだと思うけど
灯里ちゃんに明るさを10倍くらい増したらぴかりになると思うからそんなに間違いでもない気がする。
最新話のあじさいの話はわたしも巣鴨~駒込駅間や箱根登山鉄道や江ノ電で体験してるので
ぴかりの気持ちがすごくわかりました。
伊東市の鉄道にもああいうスポットあるんだろうか…!
まとちゃん先生のダイビング講座はすごくわかりやすいので実際にやってみたくなる、
といっても長いことプール入ってないのでテレビの前で耳抜きするくらいですが…^^;
あと愛車の名前がぽこてん3号でやっぱりそういうところはARIAだな…。
姉ちゃん先輩の一方的なパワフルさはこれからも磨かれていったらいいし、
弟くんの声優さんがミツヒデさんですが、微妙にキャラが被ってるせいか
彼がしばかれるシーンはミツヒデさんがしばかれてるみたいに感じます。赤髪新作アニメはよ。
ちゃ顧問のかわいさはけしからん!どこで何しててもかわいい。
電車の中で傘広げてクルクル回ってるのほんとかわいい。
お姫様は出てくるのかな~EDではちゃ顧問とかわいく過ごしてるんだけどな。登場希望。


甘々と稲妻は八木ちゃんがいるので見てますと言っても過言ではない。
関智の渋ヴォイスは桃矢お兄ちゃんの頃から大大大好物で定期的に供給してほしいと常々思ってるので
実現してくれたスタッフさんありがとうございます×100状態なのですが
今回は特に渋さが際立ってないですか、いぶし銀。
つむぎの前ではタバコ吸わなくて、つむぎの一挙一動にえぇ…?とはなっても怒鳴ったりしないで
いい感じに肩の力抜いて適当に相手してるよね、
友達の子だから無責任に付き合えるというのもあるけど。
料理がうまいのはカフェバーを経営してるせいもあるでしょうけど何というのかな、
冷蔵庫の中味からあり合わせで作るとか、普段の味付けを美味しさが増す方向にちょっと変えてみるとか
肉や魚だけ買ってきて家にある香辛料と葉っぱ添えるだけのお手軽おつまみ作るとか
そういうのがうまそう。
自分が好きなもの食べたくて変に凝らずに作ってる感があって、ああいうキャラは男女問わず好きですが
口が悪くて渋いおっさんがやってるというのが色んな意味でありがとうございますとしか言えない。
そして何だかんだいいつつ高校生たちに敵わないのかわいい。
八木ちゃんがいなかったらたぶん観てないと思うくらいには八木ちゃんファンです。やばい。

劇中のお料理がとてもおいしそうなので食べてみたいし、
「おかずを複数作るのは計画が要る」って名言を出してる割には
手間暇=すばらしいみたいな図式が見え隠れするのがどうも気になる。
パパがつむぎのお弁当に冷凍食品使おうとして引け目を感じるシーンは心が痛くなったというか少し寂しいです、
あれは企業努力の結晶だよー!
おいしい冷凍食品はたくさんあるから料理する時間やスキルがあってもなくても積極的に使ってこうぜ…。
手間かけるのが自分か他人かの違いだけよ!料理は料理だよ!って言いたい^^;
(家庭料理は手作りがいいというなら野菜も出汁も種から作らないとって話になりかねないし
TOKIOならともかくパパはシングルでしかも教員なんだから無理しないでほしい…体は大事です)
そしてつむぎちゃんはかわいい。(中の人はばらかもんの陽菜ちゃんですよぬ)


不機嫌なモノノケ庵は主人公2人の名字が芦屋と安倍っていうのがもう最高にツボ!
芦屋道満と安倍晴明からきてるよね。
花繪は隠世についてはまだ初心者ですが晴齋に振り回されながら知らなかった世界を知っていって
晴齋は最初こそ花繪を「貧弱貧弱ゥ」(それ別のアニメ)とか言ってたけど
花繪と関わることで気持ちのうえで変わった部分もあって
お互いに影響しあってるのがいいなと思う。
花繪みたいな子は表情がコロコロ変わるのでどんな行動しててもそんなに驚かないけど
晴齋みたいな不機嫌な顔がテンプレの子は心底驚いたり心底和んだりしたときの表情のギャップが
最高に萌えるので、
これからも花繪や立法さんや妖怪さんたちにはどんどんがんばってもらいたいです。(何をだ)
特に立法さんと会っているときの晴齋は今までで一番不機嫌だったね^^
諏訪部さんのお声は相変わらずエロかっこいい。

四畳半の茶室のモノノケ庵、出入り口をどこにでも繋げられるのはどこでもドアみたいで楽しいし
茶室そのものが意志を持っていて床の間の掛軸を通して会話ができるというのが新しい。
しかも挨拶に「HELLO\(゚∀゚)/☆」とか言っちゃう掛軸!(笑)
あの顔文字は誰が教えたのか、まさか晴齋が教えたとか、そんな図を妄想すると楽しいです。
妖怪たちも見たことあるデザインが多くて親しみやすい。
モジャかわいい…!!かわいい…っ!!!(悶絶)
真っ白い毛玉に目があってモゾモゾ動いて、うれしいときは目が三日月みたいになって
よく花繪に懐いてすりすりしたり撫でてもらうのが大好きだったりするのが猛烈にかわいくて
脳内の「おうちに1匹ほしい妖怪リスト」に追加しています。
(ちなみに現在ぬりかべ、一反木綿、プーちゃん、鳴釜、ニャンコ先生、ジバニャン、コマさんなどが入ってる)
ミツチグラのお地蔵様は動いたりしゃべったりすると石がこすれる音がするの、細かいけど好き。
ヤヒコが晴齋を探してあれこれ仕掛けてきた理由はありふれたものだったけど
改めて妖怪と人間の時間の流れの差について考えさせられましたな…。
ゾウの時間ネズミの時間というか、異類婚姻譚とか夏目友人帳とかでもよく取り上げられるテーマだけど。
禅子と仲良く暮らせるといいなあ。
そして人間たちの声は若手や中堅どころですが妖怪の大ベテラン率の高さよ…
大谷育江さんの妖怪ヴォイス聴いたの幽白以来かもしれません、修羅~!大好きだった。


今期はそんなに見てないかなと思ったけど連続クールや再放送を含めると結構見てるね…。
秋アニメの詳細がじわじわ発表され始めているのでチェックしてみたら
続きものや新作も合わせて見たいものが多すぎて!
次回のアニメ感想記事はこれまで以上に長々と書くことになりそうです。wktk
スポンサーサイト



2016_08
24
(Wed)23:53

隙間産業その2。

danneko1.jpg
箱があるとすぐ入っちゃう箱入り娘、じゃなくて箱入りおばあちゃんがいたのでパチリ。
大きなダンボールも好きですが、ちょうど体にフィットする大きさのダンボールだとなお好きみたいです。

danneko2.jpg
ちょっかい出すとすかさず反撃してくる。
さっきまで眠そうだったのに一瞬で目ぱっちりしてハンターの顔になるから猫ってさすがです。

danneko3.jpg
「向きを変えたわよ」
箱の中にいても寝がえりは打ちます。器用な女王様です。

danneko4.jpg
「猫にとってのスタンダードはやっぱり箱に限るわね」
人間は猫のために快適な箱を用意すべしとでも言いたそうなご意志とあざとさを感じる上目遣い。
そしてさりげなく箱の折り目を枕にしている。

danneko5.jpg
呼ばれたから顔だけこっち向けた感じ。体はまったく動かす気配がありません。
こうなると気が済むまで出てこないね…誰も彼女のベッドライフを邪魔できないのです。
狭いところはよいところ。

danneko8.jpg
でもやっぱり夜寝るときはオフトゥンです。
わたし夏の間はベッドではなく畳にお布団を敷いて寝ることにしてるんですが、
お風呂に入って出てくると先に女王様が寝ていらっしゃることが多い。(= ˘ω˘ =)スヤァ
そしてこの時だけ喉をゴロゴロ鳴らしてくださる。

danneko6.jpg
スリッパにじゃれつく娘にゃんこの図。
楽しそうだったので一緒に遊ぼうとすると、つーんとむこうを向いてしまって
放っといてほしいのかなと放置すると「ニャーン」と寄ってくるツンデレ嬢。
わたしにどうしてほしいんだ君は。
あと、人が作業しているとすぐ隣でゴロンゴロンしたり腕にスリスリしてきたり匂い嗅いできたり
お尻向けて座ったりするのはなぜなんだ君は。

danneko9.jpg
遊び疲れて枕にして眠る。
あふれ出るバブみに負けてつい鼻をつんつんしたりお腹をモフモフしたりすると
迷惑そうな顔で起きてふわーーって欠伸したり猫パンチで抵抗されたりします。
それもすごくかわいいから懲りずにやってしまって、さんざん抵抗されるのですが
にゃんこは懲りずにこの家にいてくれるわけで。
心が広いなあ…。
2016_08
20
(Sat)23:57

作家であるよろこび。

kamataka1.jpg
鎌倉文学館にて特別展「たかどのほうこの世界」を見てきました。
「子どもたちへ 未来へ」というシリーズ企画展になっていて
過去にかこさとし、神沢利子、いとうひろし、西巻茅子、斉藤洋と開催されて、高楼さんで6回目です。
高楼さんはたかどのほうこと高楼方子の表記があって今回はひらがななんだなあと思っていたら
展示の内容がたかどのほうこ名義の本が多かったし、
言われてみればチラシや看板に使われている絵もまあちゃん、つんつく先生、へんてこもりで
全部ひらがな名義のだったね。

展示室入口にあったのがデビュー作「ココの詩」の初版と生原稿の束と表紙の原画と
執筆に使われた万年筆だったからもーー!
表題と、第6章「モロ」の部分が少しだけ読めました。
こ、この束から高楼さんの作家生活が始まったんだっ……!と思うと感慨深くて
穴が開くほどじーーっと見つめてきてしまった。
高楼さんのお姉さまである千葉史子さんの描かれたココの表紙画は
初版は色鉛筆なのですが今年刊行された新装版は油彩で描かれたのでしょうか。
「時計坂の家」は色鉛筆というかクレヨンというか原色が強めに出ていて
「いたずらおばあさん」はサインペンみたいなタッチで
「とおいまちのこ」は絵の具とクレヨンがシンプルにやさしく使われている。
やっぱり原画を見るとタッチが感じられて絵に奥行きが見えるなあ。

「まあちゃんのながいかみ」「へんてこもりにいこうよ」「つんつくせんせい」などのシリーズは
高楼さんご本人の軽快なタッチの表紙や挿絵がずらり。
「ゆかいな3人きょうだい」の挿絵は、原画にガーゼみたいな布が使われていて
カーテンやハタキやテーブルクロスなどが表現されていました。
わたしたぶんこの本読んだことないので印刷がどうなってるかわからないけど
先に原画を見られたのはよかったです。
また、まあちゃんとお母さんが自転車で空を飛ぶシーンの絵はかなりの修正跡がみられて
高楼さんの制作過程なども伝わってきました。
出久根育さんによる「ルチアさん」「わたしたちの帽子」の表紙がひたすらきれいで
白黒の挿絵の繊細さも生原画を見られてよかったです。
これ、印刷でどこまで出てるんだろうか…!
佐野洋子さんが「ぼんぞうののぞきだま」で絵を担当されてるの知らなかった!
画材がどう見てもクレヨンで、書きなぐったようにも見えるのにおもしろくて強烈な印象に残りました。

読者さんから贈られたプレゼントがすごい、
まあちゃんの手遊び人形にへんてこもりのキャラクターたちのリースに
つんつく先生とくまのゆめのドールハウスの精密さといったら!
これ全部手作りらしいのですがどんだけ手間暇と時間かかってるのか…愛はすごい。
あと、展示室1から2へは階段で降りていくのですが
フレーベル館から出た「こどもかるた」のいくつかが手すりの辺りに貼りつけてあって
頭文字をみたら「たかどのほうこ」になってたし、
階段を上がろうとしたら足元につんつく先生と子どもたちの切り抜きが段に沿って貼ってあって
遊び心を感じました。
個人的に残念だったのは「みどりいろのたね」がなかったことかな…
あれひらがな名義だし、太田大八さんの絵が生き生きとしてるし
「つまるやつか、つまらんやつか、一度ぼくをなめてみるがいい!」は児童文学史上屈指の名ゼリフだと思う。

kamataka2.jpg
お庭に出てみました。まあちゃんがいたー!
この日は雨が降ったり止んだり変な天気でしたけど、お庭にいる間は止んでて良かった。

kamataka3.jpg
お庭の一角に大きな樹があって、
その下にはまるぼを始めへんてこもりシリーズの仲間たちがいます!

kamataka4.jpg
木の上で本読んでる子もいたよ。

kamataka5.jpg
鎌倉文学館といえばバラ園!
雨で濡れていたけどきれいな花がいくつも咲いていました。


bebe.jpg
ランチは鎌倉駅近くのチーズ工房「Latteria BeBe」にて。
写真はデザートのアイスケーキです。ナッツや干しイチゴなどが入ってすごくおいしかった。
しらすと海苔のパスタをいただいたら思ったよりしらすと海苔の量が多くて口の中がえらいことになった、
おいしかったけど^^


cssatt1.jpg
鎌倉から移動して、横浜美術館にも行きました。
開催中のメアリー・カサット展が目的です。没後90年を記念した回顧展。

cssatt2.jpg
チケットやポスターにもなっている「子どもを沐浴させる母親」。
展示室にあった本物はやさしい色で光がいっぱいに溢れていてやっぱりこの人印象派だなあと思ったし
(この絵は第5回印象派展の出品作でもある)、
肌に青を使うのはルノワールもやっていたよね。

カサットの画家としての出発は、故郷のアメリカで基礎を学んだのちにパリへ渡って
国立美術学校には入れなかったのでルーヴルを始めヨーロッパ各地の美術館を旅して回りながら
様々な古典絵画をスケッチして独学で学んでいったそうです。
スペインで描いた「バルコニーにて」は目鼻立ちのくっきりした女性が描かれ、
「刺繍するメアリー・エリソン」は風俗画のようなモチーフ。
(エリソンはカサットの友人でもあったそうです)
サロンに入選した後にエドガー・ドガのパステル画を見て衝撃を受けてからは
ドガに誘われて印象派展にも出品していくようになります。
「私はショーウィンドウに鼻をおしつけ、ドガの芸術のすべてを吸収しようとした。
その絵が私の人生を変えてしまった。芸術を、自分が見たいと思うように見るようになった」と
のちにカサットは語っているそうです。
乳母とベビーカーに乗った赤ちゃんが描かれた「庭の子どもたち」や
「浜辺で遊ぶ子どもたち」などは透明感のある質感でモネやルノワールを連想しました。
「踊りの稽古場にて」などバレリーナたちの舞台裏を描いたドガの作品も近くに展示されていて
エッチング作品「ルーブル美術館考古展示室にて、メアリー・カサット」は版画雑誌「昼と夜」のための制作で
美術館を訪れたカサット姉妹の知的な姿がすごくかっこいい。
ドガには、カサットがぴんと背筋を伸ばした人に見えたんだろうな。

カサットは家族をモデルにたくさん絵を描いていて
姉のリディアや兄のアレクサンダー、母親のキャサリンや父のロバート、
きょうだいの配偶者や子どもたちなどがモデルになっています。
母キャサリンの肖像は、銀髪で黒服に白いショールをかけた女性が凛と腰かけていて
子どもたちの芸術活動を応援したかっこいいお母さんの姿が力強かった。
タペストリーを編む作業中の姉リディアの絵はピンクに花柄の普段着が素敵だし、
口髭の兄アレクサンダーは印象派の絵をよく集めて
死後にペンシルヴェニア州美術館に寄贈したので館のコレクション形成にも一役買ったらしい。
家族以外の女性たちの絵もありました。
代表作の「桟敷席にて」はマチネ(昼興行)を観劇する黒服の女性の横顔をどーんと描いていて
(劇場はコメディ・フランセーズではないかといわれている)、
熱心に劇に見入る女性は心底楽しんでいる様子。
閉じた扇に赤が入ってて植物の柄かなとか、ピアスに白が入れてあって輝いてるのとか
ちょっとした部分が素敵です。
アン・シャーロット・ガイヤールの肖像は髪を結いあげ真珠の首飾りにピンクの肩出しドレスを着て扇を広げて
ちょっと横目の笑顔なのが印象的。
「ふたりの姉妹」は今回数少ないパステル画の作品で
横顔と扇を広げた正面顔の2人の女性がすっきりとしてきれい。
また、今回は出品されてないけど(というかすでに現物は失われて写真しか残ってないのだけど)
1892年のシカゴ万博にて、女性がすべてを運営する女性館というパビリオンがあったそうで
そこの大壁画(3.7m×17.7m)をカサットが描いたようです。
現代の女性というテーマで「知識と科学の実を取る若い女性たち」「名声を追い求める女性たち」「芸術・音楽・舞踊」の3点。
特に知識~の壁画は果樹園でりんごを収穫する女性たちが描かれたことから反発もあったらしいですが
テーマだけでもなんだかブルーストッキングや平塚らいてうの元始女性は~のような信念を感じるから
保存しておいてほしかったなあ!

カサットは版画もたくさん制作したそうです。
エッチングやアクアチントの作品は家族を描いたものが多く、
午後のお茶や読書や編み物、楽器を奏でたりバルコニーに出たりするのから外出風景まで様々。
「オペラ座の桟敷席にて」は着飾った女性が光り輝いているみたいに見えるし
「桟敷席の黒衣の女性」はさっきの桟敷席の油彩画の人をエッチングにした感じ。
また、日本の浮世絵を見て色彩版画にもチャレンジしたらしく
生涯に10点の版画を制作しています。
絵を描いて板を作るのまではカサット本人がやって、摺るのは専門家に頼んだとか。
「湯あみ」は歌麿のテーマを欧米風に引用した洋服の女性と赤ちゃんの絵で
これは過去にボス美のジャポニスム展でも見たな~。
「沐浴する女性」は上半身裸の後ろ姿で
背中のラインの色気とか衣擦れとか水がちゃぷんと音を立てるのまで聞こえてきそう。
カサットの浮世絵目録をもとに復元したコーナーには喜多川歌麿や葛飾北斎の錦絵がありました。
特に歌麿と鳥居清長が気に入ったみたいでよく集めていたとか。

晩年にたくさん描かれた母子像はお子様のむっちりもっちり感とずっしり感が伝わってきます、よい。
よくある聖母子像だと赤ちゃんはマリアにおとなしく抱かれてたりじっとしてる絵が多いと思いますけど
カサットの描くお子様はちっともじっとしてないね(笑)。
お母さんの顔をむにゅってつかんだり、あらぬ方へ手足を伸ばしたり
抱っこされてるというより膝に乗ってるだけみたいな感じで
気をつけてないと次の瞬間には落っこちてしまいそう。
理想や形式的な絵画ではなく、カサットが見てきたきょうだいの子どもたちそのままの姿なのだろうな。
「母の愛撫」「愛撫」は会話が聞こえてきそうだし
「母親とふたりの子ども」はペンシルヴェニア州議会議事堂の女性待合室の装飾として依頼されたものの
州とカサットの軋轢により友人に売却されたという訳あり絵。
母と2人の子の絵ですが、母と1人の子はこちらに背を向けていて1人の子は正面を向いていまして
カサットは自分の最高傑作のひとつと豪語したようです。
「果実をとろうとする子ども」はさっきの女性館のテーマの一部をクローズアップして描いたもので
赤ちゃんが裸だから聖母子像を踏襲しながら現代性をもたせたということなのかな。
おもしろかったのが、画商ヴォラールが陶芸家アンドレ・メテと当時の作家たちのコラボ企画で
メテの陶磁器に画家たちがそれぞれ絵を描いていくというのがあったとかで、
カサットも参加して大きな花瓶に手をつなぐ4人の子どもたちを描いた作品が展示されてましたが
制作中にはだいぶ苦労したことをヴォラールへの手紙に書いたとのこと。

「アーティストである喜びと比べられるものが一体あるというのか?」メアリー・カサット
(1924年1月 ウィリアム・イヴィンスへの手紙より)

カサットと同時代に活躍した女性の画家たちの作品もありました。
アメリカの女子デザイン学校の校長をしていたエミリー・サーティンの「題名不詳」は
アトリエにいる数人の人々と中央に置かれたイーゼルに鳥がとまっている絵で、
まるで画家がアトリエで絵を描いてたら窓から鳥が飛んでキャンバスにとまったかのような一瞬。
ベルト・モリゾはカサットとも仲が良かったみたいで手紙のやりとりもしていたらしく、
浮世絵展を見たカサットは「あなた絶対見に行ったほうがいい!」と書き送ったりしたそうです。
うつむいて縫い物をする女性は緑色の服が鮮やかだし
赤ちゃんのパステル画の、ざっと描いてるけど完成度の高さがわかるのとか、やっぱりすごい。
34歳で亡くなったエヴァ・ゴンザレスはマネに師事したそうで、
なるほど出展作の「妹ジャンヌ・ゴンザレスの肖像」は胸に花をつけた黒髪の人物がはっきりしているけど
背景はマネの「笛を吹く少年」みたいに灰一色でした。
マリー・ブラックモンは第4・5・8回印象派展に出品した実力派画家でしたが
夫に活動を反対され消耗してからは描くのをやめてしまったようです(1890年頃のこと)。
「お茶の時間」はその10年前の作品で、屋外でお茶と葡萄を楽しみながら読書をする女性がすてきで
スーラみたいな白い点描もみられるやさしい絵でした。
エリザベス・ブグローは1868年にサロンに初入選した画家で
夫のウィリアムが神話をテーマに描く画家だったためか、本人も神話や宗教画をよく描いたそうです。
展示されていた「羊飼いのダヴィデ」、ライオンを倒して仔羊を守った少年ダヴィデが完全に勝利者のポーズで
ルーベンスやカラヴァッジョのようなリアルなタッチでした。
メアリー・フェアチャイルド・マクモニーズはカサットとともにシカゴ万博女性館の壁画を担当した画家で
カサットの現代の女性に対して彼女のテーマは「原始の女性」だったらしい。
「そよ風」はサロンにも出品されたかなり大きな絵で、
古代ギリシャ風の衣装を着た女性がスカートを大胆にひるがえしながら舞っているかのよう。
真っ青な背景が多くのバラやスズランの装飾に彩られているのもすてきでした。


美術館のコレクション展もよかったです。
カサット展に合わせてか、一部が女性の画家や写真家によるテーマ展示になっていました。
いくつかの作品は動画で見られます。→こちら
カサットが壁画を描いたシカゴ万博に出品されたという渡辺幽香「幼児図」は洋画なせいか
色がはっきりしていて目を引き付けられました。
ヘレン・ハイドの色彩版画を一度にあんなに見たのは初めてでしたが
親子とか生活風景とか、身近なモチーフを選んでやさしい色彩で表現した人だったんだな…ほのぼの。
上村松園「楚蓮香之図」は優美だし、片岡球子「富士」はゴージャスなカラフルさ。
北久美子「夢想植物園」はpixivにあってもおかしくないような絵だったし
松井冬子「世界中の子と友達になれる」が妖しくて美しかったなあ。
2016_08
16
(Tue)23:59

妖怪たちの饗宴その2。

daiyokai1.jpg
江戸東京博物館にて「大妖怪展-土偶から妖怪ウォッチまで」を前期・後期と観てきました。
夏の風物詩の妖怪展覧会です☆
監修の安村敏信氏がずっと構想し続けてきたというだけあって
平安時代~江戸時代まで、全国各地、絵巻や掛軸や版画などの多様な妖怪画が集まっています。
同じタイトルの展覧会が3年前にありましたがあれより規模は大きいかな、
日文研の百鬼ノ図や逸翁の大江山絵詞に3年ぶりに再会できてうれしかったです。

トップバッターは葛飾北斎の掛軸。
前期は天狗図と白蔵主図(狂言「釣狐」の登場人物)、
後期は白蔵図に化けた狐と茂林寺の狸(ぶんぶく茶釜ですね)がありました。
もともとは貼交屏風で12点の絵があったらしく、そのうちの4点だそうです。
八つ手のうちわを翻して飛ぶ天狗はかっこいいし狐と狸はどことなく漂うユーモアがおもしろい。
晩年の北斎のパトロンだった高井鴻山の妖怪図は
鳥の頭に手足がついたような生き物が木の根みたいな生き物に乗って移動しているような絵で
妖怪というより鴻山が考えた想像上の生き物という感じかな。
(鴻山は晩年に妖怪絵ばかり描いていたらしい)
妖怪山水図は一見、ただの山水画のようだけど
よく見ると一ツ目やオバケの形をした岩や木などが描いてあって
妖怪不祥事案件でいうところの「岩だと思って乗っかったら実は妖怪だった」みたいなことが起きそう。
伊藤若冲の付喪神図も妖怪の展覧会でよく遭遇しますが相変わらずかわいい。

続いてはお江戸の妖怪大集合。
3年前の展覧会では全ページが開かれていた百鬼ノ図とか、白隠の法具変妖之図とか
江戸時代の妖怪絵巻はだいたいコピペというか
真珠庵本など過去の絵巻に描いてあるデザインやポーズをそのまま転写してるものが多いですね。
それにお江戸の風俗がくっつくと生活感あふれるものが出てくるというか。
化物婚礼絵巻は妖怪の結婚式を描いた絵巻で結納や式を行って日の出とともに解散するらしい、
魚や妖怪たちが包丁で料理してたり、三々九度で立派な高砂が作ってあったりして
当時の風俗も反映されてますね。
稲生物怪録絵巻、稲生平太郎という江戸後期に実在した少年が体験した出来事を描いたもので
妖怪たちが彼を驚かすために代わる代わる毎日やって来て、それが30日続いたという内容。
(泉鏡花がこの話をベースに草迷宮という小説を書いてるそうです)
炎や巨大な鬼、無数の首、部屋が水浸しになるなど様々な怪異が起きても平太郎くんはまったく怖がらず
26日くらいになるといい加減飽きてきたらしく顔にヤレヤレ感が出ててちょっと妖怪たちが気の毒だった。
女の逆さ生首は笹色紅をしていたね。

針聞書は鍼灸師のための口伝書だそうで
胃腸など人の臓器に棲むという虫をゆる~いイラスト付きで紹介しています。
モデルになった妖怪はいそうだけど、ほぼ創作でしょうね。
姫国山海録も日本各地のふしぎな生き物25種を紹介したもので
建長寺に出たモスラみたいな蝶とか、お寺や人家の庭に出るものが多いように感じました。
村田龍亭の百鬼絵巻はかっぱ、がごぜ、ぬらりひょんなど見たことのある妖怪が多いし
日本と海外の妖怪を描いた怪奇談絵詞にいる坊主頭の人の首が乗った猫に「虎にゃあにゃあ」と書いてあって
絵は気持ち悪いけど名前はおもしろいなと思いました。
大石兵六物語絵巻、薩摩の兵六が化狐の放った8匹の妖怪を倒していく話で
「このつきとっこう」と書いてあるミミズクみたいな妖怪がかわいかったです。
耳鳥斎の別世界巻は地獄で責められる人々の絵巻ですが
「タバコ好きの地獄」「芸子法師の地獄」「ところてん屋の地獄」など遊び感たっぷり。
ちなみにタバコ好きの地獄は自分がタバコになって吸われるし、
ところてん屋の地獄は自分がところてんになって天突きから押し出されるらしい。
佐脇嵩之の百怪図巻はあか口や牛鬼などの妖怪を30匹ほど紹介した図鑑のようになってて
キャプションに「石燕より早くやった」と書かれてたけどちょっと誤解を招きそうな表現だなと思った。
そういえば展覧会場の壁にあか口がでかでかと引き伸ばされて
目にブルーライトがチカチカ光ってギョロギョロ動いてて、
お子さんたちが「見てみて!」とか楽しそうにはしゃいでいらした。
daiyokai2.jpg
こいつね。(写真は展覧会入口にあったパネルです)

錦絵の妖怪コーナーは歌川国貞、歌川国芳、河鍋暁斎、月岡芳年などおなじみのメンバーが勢揃い。
相馬の古内裏や土蜘蛛、源頼光ネタ、岡崎の化け猫、百物語など
何度も見かけたことのある妖怪錦絵がたくさんありました。
暁斎の地獄太夫は楽しそうに夢を見ているし
北斎の百物語のお岩さんやこはだ小平次は相変わらず美しいし
広重の王子稲荷の狐火も幽玄の世界観だと思う、きれいに保存された作品を出してくれたんだな。
芳年の百器夜行も何度見てもかわいい。
あそうだ、暁斎の暁斎百鬼画談と芳年の和漢百物語が隣同士に並んでいたのがちょっとうるっときました、
国芳門下の三羽烏のうちの2人!

版本、つまり出版物のなかの妖怪コーナーは
鳥山石燕の画図百鬼夜行・今昔百鬼拾遺・百器徒然袋がトップバッター。
天狗やおとろし、鳴釜やあかなめ、道場地や目目連のページが開かれていて、やっぱりこのひと細かいな~。
北斎漫画十二編の妖怪画の中でろくろ首が首に洗濯物干しててちょっと笑った。
十返舎一九の妖怪一年草は勝川春英が絵を添えていて
人間の年中行事を妖怪に置き換えた化物年中行状記の本人によるリメイク版。
「あけまして」が「化けまして」だったり、花祭りはおさか様(見越し入道)の誕生日になってたりと
色々もじってるのが楽しい。
山東京伝の会談三組盃は皿屋敷・ろくろ首・累女伝の3つの怪談を載せた本で
勝川春扇による挿絵は7代目市川團十郎が似顔絵として登場していたりして楽しい。
同じく京伝の気替而戯作問答は京伝が亡くなってから出版された、本人作の黄表紙の再録本で
開かれていた怪談徒然草のページには妖怪たちが集っていた。

幽霊画の掛軸!
一番ぞっとしたのは、色んな人が言ってるけど作者不明の幽霊図。
透け感ハンパないし、よおく見て人の顔だとわかったときの恐怖感もパないし
唇に血がついてるのかと思ったら落款だし!(文字は解読できていないそうです)
あと表装にススキが描いてあってそれもドキドキした。
富樫景堂と甲羅松麟の合作の月夜の幽霊は
表装の天に柳が、地にススキが描いてあってやっぱりドキドキ。
作者不明の野ざらし幽霊は着物に地獄が書いてあるので地獄太夫ではないかとされていて
ニヤリとした目と口、透ける足元にガイコツ。ドキドキ。
応挙の幽霊は髪をバサバサに振り乱して狼みたいにぱっくり割れた口で
ぞっとするレベルに嗤った目はずっとついてくる。
門井掬水の牡丹灯籠はお袖さんが燈籠を持っている図ですけど
よく懐中電灯で顔を下から照らすギャグあるじゃないですか、あれみたいに見えて笑っちゃった。。
秀峰の雪女図は中国風の華やかな髪飾りをつけた女の幽霊で
明るい雰囲気のきれいな絵だった。

中世の絵巻コーナーはやっぱり重要文化財の真珠庵本「百鬼夜行絵巻」を推します!
メリハリのあるタッチで描かれたつくも神たちはとてもかっこいいし彩色もきれいだし
何より1匹1匹の全身図を空間いっぱいに使って描いてる、紙を長々とぜいたくに使ってる。
絵巻としての完成度がものすごく高いと改めて思いました。
そしてさっきまで見てきた江戸時代の絵巻や版画はずいぶん影響受けてるなあと思った、
もっともこの絵巻を見たことある人はごくわずかで
あとはコピーのコピーのコピーみたいにして伝わって描きつづけられてきたんだと思うけど。
同じく重要文化財の土蜘蛛草子絵巻は源頼光による土蜘蛛退治の図で
ちょうと土蜘蛛の首をおとすシーンが開かれていました。
こちらは色がだいぶ褪せてしまってるけど、江戸時代に模写された絵巻の方はきれいに残っていて
完成したばかりの時はこんな風だったのかなどと想像できました。
逸翁の大江山絵詞も久しぶりの再会、
頼光たちが鬼たちに毒酒を飲ませて宴会をする場面が開かれていて
鬼たちは鉢巻をしたり雅楽装束のかぶり物をつけて音楽を演奏していて
(この後、頼光の眼光で退散しちゃうんだけど)、
この絵を描いた絵師は雅楽を見たことがある身分の人なのか、たまたま取材させてもらえたのか…。
原安三郎コレクションの酒典童子双紙絵巻の童子は帽子みたいなの被ってるし
池上本門寺所蔵の大江山図屏風の酒呑童子(人間Ver.)はクルクルパーマだしで
色んな童子像が見られて楽しかったです。
大織冠図屏風は藤原鎌足が大海原で繰り広げる大冒険を描いたものですが
このての作品にしては珍しく、展示ケースの前寄りに展示してくれてあったお蔭で
場面を区切るための金の雲に扇が浮き出しになっているのとか
武者たちの鎧まではっきり見られて有難かったです。
竜宮城とか出てくるのでテーマの中心が海の戦いで色んな船が描いてあった、
孔雀の羽をつけた船とかおもしろいなあ。

妖怪の源流コーナーは前期にいた辟邪絵の神虫がすさまじかった…。
蛾とか虻みたいな虫のイメージで、ひたすら巨大で、毎日3000以上の鬼を食べるという生き物ですが
神虫の口が血で真っ赤だし、喰われてる鬼たちも苦悶の表情を浮かべています。
後白河天皇の周囲で制作された絵巻に描かれていたのではないかという説があるらしいのと、
辟邪絵は悪鬼を退治する善神を描くことで邪を除ける力を持つ絵であるということですが
時代背景を考えるとこういう表現になるのもわかる気がする。
後期にあった沙門地獄草紙の断簡は生き物を殺した僧侶が行く地獄を描いていて
まな板の上で料理される僧侶たちが哀れだった。
浄光寺の六道絵(聖衆来迎寺の15幅を模写したもの)は模本ということもあり綺麗に残っていて
この手の絵の例に漏れず炎の表現が一番力が入ってるように思った。
新知恩院所蔵の六道絵の阿修羅道が、よくある苦しみの表現ではなく
鎧を着て談笑しながら歩いている三面六臂の神様たちの絵で
阿修羅たちのマーチって感じの素敵な絵だった。ほのぼの。
源信の作品と伝わる地獄極楽図屏風は海で隔てられた上部に極楽、下部に地獄を描いてるけど
地獄の窯が割れて救われる人々や閻魔様の裁きで救われる人もいるので
単に地獄怖いよってだけの絵ではないなと思いました。
海には龍や麒麟が泳いでいて瑞祥でしょうか、ファンタジー感もありましたね。

土偶コーナーは…突然の土偶に戸惑ってる人が続出してた。。
わたしは土偶を「当時の人々が当時の表現方法で動物を表現したらこうなった」的なものだと思ってますが
この展覧会では人とは違うかたち、異形という視点からの紹介のようです。
正直タイムスリップしすぎてついていけなかったんですけど、
みみずく土偶の展示ケースの隣にライトが当たっていて
土偶の影がみょ~~んと飛び出していくアニメーションが投影されていて、それは面白かったです。
現代の妖怪の姿ということで妖怪ウォッチの展示も。
ジバニャンやコマさん、ウィスパー、USAピョンの等身大フィギュアや
(コマじろうフィギュアがスマホ持ってて笑っちゃった)、
キャラクターのデザインが決まるまでのボツ案など。
ジバニャンもウィスパーも最初はちょっと怖い要素や気持ち悪い要素が入ってたみたいだけど
結果的にはかわいいデザインに落ち着いたんだな。
USAピョンのデザイン変遷がすごくて、大量のボツ案の末に誕生したUSAピョソと
あそこまでデザインを出力しまくったスタッフさんたちに「おめでとう」と言いたい。

夏休みだし妖怪ウォッチだし、会期末に向けてどんどん混んでいくでしょうけど
今も朝からむちゃくちゃ混んでるので赤ちゃんが泣いてても気にならないくらいザワザワしてるし
ベビーカーの人も車いすの人もいるので興味ある人は都合つくなら今のうちに行くのをおすすめします。
朝早くとか閉館ギリギリじゃないと最前列で見るのは難しいと思いますが…。
あと音声ガイドが井上和彦さんなので高貴な妖怪のお声が聴けるはず。
(聴いた人に伺ったら名乗らないけど下駄と羽ばたきが聞こえたらしいから天狗設定なのかな、
ニャンコ先生はやらないけど虎にゃあにゃあは言ってくれるそうです)


daiyokai3.jpg
ミュージアムショップが最高でした!
店内を撮影していいと主催からアナウンスが入ることってあまりないと思うので
せっかくなのでいくつか商品をご紹介します。

daiyokai4.jpg
激辛せんべい。鳥山石燕『画図百鬼夜行』の妖怪カード入りです。
見た目からして辛そう^^;
石燕グッズは画図百鬼夜行の手ぬぐい、Tシャツ、トートバッグなど。
Tシャツとバッグは河鍋暁斎のガイコツたちが描かれたのもありましたよ。

daiyokai5.jpg
地獄の湯。お風呂に入れると真っ赤になるという入浴剤です。
「この湯につかって悪い行いを反省すれば再び人間界に戻ることができる」そうです。
なんとなく別府の地獄巡りを思い出しました…いつか行ってみたいなあ。

daiyokai6.jpg
アメシンさんによる飴細工。
真珠庵本「百鬼夜行絵巻」に出てくる妖怪たちが飴になっています!細部まで高度なクオリティ。
こちらは非売品ですが、棚の下にあるうちわ飴(妖怪柄)が買えます。
(ちなみに浅草のお店に行くと、運が良ければボスに会えるらしいですよ)


itoyurei.jpg
常設展の一角では企画展「伊藤晴雨幽霊画展」を開催中でした。
かつて柳家小さんが全生庵に寄贈した伊藤晴雨の幽霊・妖怪画19点の掛軸が展示されています。
伊藤晴雨といえば鈴木春信のお話を描いたとき『江戸と東京風俗野史』に大変お世話になりましたので
わたしにとっては風俗画の絵師というイメージだったのですが、
実際は責め絵や幽霊画で有名だったというのをやっと知りました。

全生庵の本物は撮影できませんが、
3点のレプリカと江戸博所蔵の版本などが撮影できました。
(レプリカゾーンの壁には1匹だけまっくろくろすけが描いてあります。探してみてね)
幽霊画は怖かったりユーモアがあったり様々。
牡丹灯籠と皿屋敷のお菊は美しかったし、豆腐小僧はかわいい。
四谷怪談の、井戸から櫛を持ったお岩さんの手がにゅーっと出てる絵ヅラすごい。
猫の怪談は座棺の上にちょこんと腰かけた猫に微笑めばいいのか、
それとも棺から顔を出した死者にびっくりすればいいのか。。
毒婦小松の、狼がくわえた小松の首は向こうをむいてるけど今にもクルッと振り返りそうで…。
左腕を取り返した茨木童子や、大きな蝦蟇とともに立つ滝夜叉姫など説話に取材したものなども。
真景累ヶ淵は赤い花を切る鎌がアップで描いてあるけど
刃に長い人毛がからまっているうえに滴る血が真っ赤でぞっとした。


daiyokai7.jpg
大妖怪展の開催期間中は江戸博近くにある第一ホテル両国のカフェ「Cerise」にて
妖怪ケーキがいただけますよ!
全部で5種類あって日替わり、週末は5種類そろうみたいです。
ケーキの紹介イラストに漂うDIY感、色鉛筆で丁寧に描かれていました。

daiyokai8.jpg
この日はヨーでるをいただきました^^
♪ヨーでるヨーでるヨーでるヨーでる、ようかいでるけん、でられんけん!
ココナツのムースの下部には人魂チョコとジバニャンの腹巻きをイメージしたビスキュイ、
ムースはフルーツジュレたっぷりで、底にはチョコバー(ジバニャンの好物)が入ってた!
妖怪ウォッチをしっかり見て再現してくださったんだろうな。

daiyokai9.jpg
こちらは後期にいただいたぬりかべ!
黒豆に黒ゴマクリームにブラマンジェなど黒ゴマづくしだったので
一番下から栗の甘露煮を掘り出したときは何だかいいもの見つけた気分になった^^
2016_08
12
(Fri)23:07

空飛ぶ東海道中。

2016kabukiza17.jpg
歌舞伎座で八月納涼歌舞伎第二部を観てきました☆
六月大歌舞伎の記事にちらっと書いたやじきた道中「お伊勢参りなのにラスベガス」が楽しそうだったし
10月に芝翫を襲名する橋之助さん親子の、今のお名前での最後の舞台が見たくて
がんばってチケット取りましたけど今回は大激戦だった……orz
6月から続く猿之助さん三か月連続宙乗りの最終月とか、橋之助さんの襲名前とか
そもそも納涼は普段よりチケットが安いとか色々重なったためでしょうか、
先月の一般発売日にあっという間に満席になってしまって戻りをひたすら待つ日々で
約1ヶ月間の激闘を経てわたしは!当日券をゲットしたぞおおおおおうおぉぉお\(^o^)/
(当日分て窓口でしか買えないんですね初めて知りました…
窓口の方にかなりご迷惑をおかけしてしまいましたごめんなさい本当にありがとうございました)

2016kabukiza18.jpg
チケット取れたのが奇跡のようでしばらく膝が笑ってたんですけど
どうにか寿月堂さんに辿り着いてランチにしました。
久し振りにたまごの茶巾寿司をいただいた~かんぴょう・胡瓜・海苔で定式幕の色になってるの。

2016kabukiza19.jpg
じゃん!お舞台も花道も目の前!
近いのが戻って来たらいいなと思ってたけどマジでこんな良席が戻ってくるとは思わなかった、
これで今年の運は使い果たしたなと思いました…たぶん宝くじ買っても当たらない。

2016kabukiza20.jpg
見上げると宙乗りセットが2つ。
今回は猿之助さんと一緒に染五郎さんが空を飛ぶと聞いてわたしァ頭がどうかなりそうだったよ、
生きてる間にあのおふたりが宙を舞う姿ってなかなか見られないと思うの。

以下↓新作歌舞伎のため盛大にネタばらしになりますのでこれからご観劇の方ご注意ください。
大丈夫な方はクリックで開いてどうぞ☆

続きを読む »

2016_08
08
(Mon)23:56

六道まいりと若冲の旅。

アルス画房のイラストコンペが終了しました~。
見てくださった方、応援してくださった方ありがとうございました☆


さてさて、昨日、突然ですが京都に日帰り旅行してきました。
六道珍皇寺さんにて毎年お盆の時期に行われている六道まいりに行きたかったのと
他にもちょこちょこ回りたかったので。
六道まいりについてはずいぶん前から知ってはいたものの、
この時期は仕事が忙しいのと、8月の京都で無事に過ごせる自信がなくて二の足踏んでたんですが
そんなこと言ってたらいつまで経っても行けないし
暑いと評判の夏の京都は体力あるうちに行っとかないと本当に諦めることになりそうと思って…。
というわけである程度覚悟を決めて、例によって夜行バスに乗って早朝の京都に降り立ちましたら
あっつ!!!」って叫びそうになりましたけど。。
(あとアブラゼミじゃなくクマゼミの鳴き声が響いていたのもああ関西来たなって感じがした)

2016kyoto132.jpg
ここに辿り着いたの朝7時だったのに、駅から10分歩いただけですでに汗だくってどういうことだ…。
堀川通にある小野篁・紫式部のお墓です。
これから六道さんのお盆行事に行くので、何となくお墓参りしたくなって数年ぶりに来てみました。
(式部の石碑にはムラサキシキブが植えられていて、秋には毎年実がなっています)

2016kyoto133.jpg
久しぶりでしたが特に変わった様子はなく、静かでした。何よりです。

2016kyoto134.jpg
向かって右にあるのが小野篁のお墓で、

2016kyoto135.jpg
左にあるのが紫式部のお墓。
2人のお墓がなぜ、いつからここにあるのか、はっきりしたことはわかっていませんが
鎌倉時代にはもう並んでいたようです。(『河海抄』による)
地獄展の記事に少し書きましたけど、鎌倉時代に流行した源氏供養の折には
「地獄で苦しむ紫式部を小野篁が助けたのではないか」という話もあったりします。
(ちなみに千本通沿いにある千本ゑんま堂(小野篁の開基)には
南北朝時代に建立されたという紫式部の供養塔もあるよ)

2016kyoto136.jpg
地下鉄で烏丸御池に移動~。伊右衛門サロンの朝ごはんです!
夏の朝ごはんは茄子のお刺身、おぼろ豆腐、出し巻き卵、ふろふき大根など。
焼き鱧おいしい!京都のハモやっといただけました~渋い味だった。ご馳走様☆

過ごしやすい気候だったら運動がてら東山まで歩こうかとも思いましたけど
サロンを出たらすでに気温がそんな呑気なこと言ってるレベルじゃなかったので地下鉄で移動。
炎天下で焦げるくらいなら210円払って涼しさを買う方を選びます…健康第一。

河原町の駅から六道さんまではバスだと遠回りなので覚悟を決めて歩きまして、
2016kyoto137.jpg
はい着きました!この横断幕も初めて見るよ。

以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆

続きを読む »

2016_08
04
(Thu)23:28

ポケットのなかみはだれだってファンタジー。

pokemongo.png
弟くんがポケモンGOをDLしたので「ダ、ダネフシャは、ダネフシャはいましたか」と尋ねたところ
「最初にゲットしたよ」と見せてくれたので画像をいただきました。
うっひょーーー!(゚∀゚)☆
赤緑が発売された当時、一番最初に好きになったポケモンがフシギダネなので
久し振りに昔の友達に再会したような気分になりました。しかも3Dになって…!
(あ。ダネフシャというのはアニポケ無印のフシギダネの鳴き声です。
林原めぐみさんのモンスターヴォイス超かわいくて大好きで、以来敬意をこめて(?)そう呼んでいます)

フシギダネはなんというかもう、第一印象、造形にきゅんとなったのを覚えてるし
アニポケでよちよち動いてる姿を見てうおお抱きしめてぇ…!って思ったのも覚えてます。
しかも背中に種を背負ってて進化するごとにその種が発芽して花が咲く、というのが
何かもうすごくモンスターというか、
ビオランテみたいな神秘性を感じてしまってすこーんとツボに落ちたわけで。
(映画だったか忘れたけど、つるのむちでトゲピーを抱っこして子守歌うたう姿が猛烈にイケメンだった)
ダネフシャは2回目のパートナーでしたがやどりぎのタネが本当に便利で
つるのむちとはっぱカッターのアニメーションとSEむっちゃ好きで
フシギバナになってからのソーラービームは1ターン待たなきゃいけないからあまり使わなかったけど、
アニポケでサトシが技名叫んでフシギダネがぶっ放すシーンは忘れられない、かっこいい。
(作画がどう見てもビームというよりキャノンだったのも迫力あった)
そもそもソーラービームって名前がかっこよすぎる。太陽のビームだぜ。やばい。

最初の3匹で好きなのは赤緑がフシギダネ、金銀がヒノアラシ、ルビー&サファイアがアチャモ、
ダイヤモンド&パールはナエトルでした。
他に好きになったのはラプラスやラッキー、ポニータ、ロコン、カイリューがかっこよくて好きだったし
フリーザーとエーフィが別格で好き。神がかり的に美しい。
ハネッコ・ポポッコ・ワタッコもいいな~数少ない、かわいさを保ったまま進化するポケモンたち。
幻のポケモンで好きなのはミュウとセレビィで、ミュウツーは存在感がかっこいいし
ルギアやカイオーガの青いボディもたいへん好みです。
スイクンは漢字にしたらおそらく水の君と書くのではないかと勝手に思ってますが
名前も姿も能力もすごく好き。
というか金銀の伝説ポケモンの名前は漢字にすると超かっこいい、水君、雷光、炎帝。いやはや。
フシギダネの名前が「不思議だね」と掛け言葉になってるのとか
ゼニガメが銭亀と掛けてあるのもおもしろくて好き、ポケモンは名付けの妙があるなあと思います。

近年は数が増えすぎて追いきれてませんが(ちゃんとプレイしたのはルビサファくらいまで)、
ハスボーやユキカブリあたりがいいなあと思ってる。
11月に発売されるサン&ムーンはミミッキュが気になってますけど
それ以上に気になるのがアローラのすがたというやつ、なんだあれは、闇を感じる。
ロコンやキュウコンは美しいけどナッシーはどうコメントすればいいのか未だにわからないですね、
任天堂の人何か嫌なことでもあったのかな^^;
(というよりゲームのサブタイ、OK世代の人たちが口を揃えて
「ゴールデンサン&シルバームーンじゃないんだ…」と言っててわたしも同じこと思ってたから頷いてしまった)

ピカチュウとニャースはゲームじゃなくアニポケで好きになった感じ。
アニポケはたまたま見た第1話がいきなり深い話でなんかすごいの始まったなって思いましたっけ、
まばたきパチパチして「ピカチュウ」って言う大谷育江さんの第一声を聞いて
ピ、ピカチュウおま…かわっ…!って悶絶した。
(そしてあの後カスミさんがサトシの冒険に付き合うことになる展開にもびっくりした)
ロケット団は最初はまじめに悪役やってたのが
「やな感じー!」って言ってから完全に敵役になったよね、好き。
あれからどんどん息ぴったりになっていったのもロケット団は一日にしてならずって感じで萌える。
(アフレコ現場でトラブルを片付けためぐ姉に三木眞が無言でペットボトルの水を差し出して
めぐ姉はめぐ姉で無言で受け取り一気飲みしてやっぱり無言で返して三木眞も無言で受け取って
その一部始終を見ていた梶裕貴が「かっこいい…!」って呟いたっていうエピソードが大好き)
ニャースは人の言葉を覚えた理由が切なすぎるくらい気の毒ですけど
結果的にポケモンたちの通訳をしてくれるのが大変助かっています。いつもありがとう。
あとシゲルが連れていたウインディもかっこよかったな。
シゲルはサトシに負けて吹っ切れた後の方が好きですが、
初期の行動は今の彼に至るまでの道のりだったと思うとすごく愛しくなってくるし
何より初期の彼がいるから今の彼がぐっとくるよね。
最近はアニメに出てるのかわからないけど、引き分けのモンスターボールはまだ持ってるのかな。

ポケモンGOは連日色んな話題が出てますけども、
報道されている件はだいたいゲームのせいというよりマナーやモラルに含まれると思うので
弟くん含めポケモントレーナーの皆様どうぞ安全に気をつけてマサラタウンにさよならバイバイを。
赤緑世代としては、かつてGBやDSの中で遊んだポケモンが
スマホの画面越しとはいえ家や庭やコンビニや新宿御苑や上野公園に出没してゲットできるのは
子どもの頃に夢見た世界が実現したようで本当に楽しいのです。
現在は145匹しかいないというのが、151匹の世界より前なのではないかという説も出ていて
つまりあと6匹が確認されていない時代を我々は追体験しているわけで、それもワクワクするし
6匹が実装されたらされたで「新種発見!」的な喜びも体験できるのだな~たまらない。

弟くんは時々現状報告をしてくれまして、最初の3匹は揃ったけどピカチュウはまだゲットできず、
家の中にはだいたい同じポケモンしか出ないのでマラソン状態だそうです。
(マラソン=博士にポケモンを送ってアメをもらいポケモンを進化させる)
仕事先や買い物に行った先で新種をゲットしたり、アメもらって進化させたり
散歩がてら卵を孵したりして徐々に増やしている感じ。
最近、レベルが上がったのでジムも勝ちやすくなったけど
同時にジムのレベルも上がってしょっちゅうポケモンが負けて帰ってくるらしい。
あと家の周りにミニリュウとカイリューがいるらしいんだけどいつも会えないとぼやいてます、
うおおおおミニカイ!カモォォン!!


あと最近、アニポケ初期の主題歌を聴き返していまして
学生だった頃はOKとReady Goが好きで
(田村直美さんの歌は常にトップギアで全力疾走の後そのまま飛べるようなイメージがあります)、
ライバルはいまいちピンとこなかったのですが、
今になって聴いてみて思った、ライバルは猛烈に心にしみる歌詞だぞ!
あの歌ってかつて少年だったライバル同士が当時を語り合うやつなんですね。
歌の中の彼らは何歳になっているのかはわかりませんが、
「どっちが勝ったか覚えてる?」って笑いながら話しかけるサトシと
「忘れたね」ってとぼけるシゲルを妄想するともう、いてもたってもいられなくなって
部屋の中ぐるぐる歩き回ってご飯6杯くらい食べられる。
エンディングはラプラスに乗ってとタイプ・ワイルドが好きでよく聴いてたし
ニャースのうたとパーティと前向きロケット団は大傑作だと思ってる。
劇場版主題歌もいいよ~toi et moiは今も好きだしはじまりのうたはかわいいし、Be With Youの美しさよ。
風といっしょには別格。