猫・本・歴史・アートなど、その日見たもの考えたことをそこはかとなく書きつくります。つれづれに絵や写真もあり。
第2210回「年末年始はどこで過ごしますか?」
2016年12月29日 (木) | 編集 |

こんにちは!トラックバックテーマ担当の一之瀬です。今日のテーマは「年末年始はどこで過ごしますか?」です。年明けまでもうあと1週間ですねみなさん年末の過ごす場所、過ごし方はもう決まっていますか?...
FC2 トラックバックテーマ:「年末年始はどこで過ごしますか?」


寝正月。
(というかお正月の予定が決まっていません…基本的に家で過ごしますが外出もするかも)


201612nyan.jpg
今年最後の29日(肉球の日)は家族総出で大掃除だったのですが
掃除してぴかぴかにしたばかりの窓辺に早速のぼって肉球ぺたぺたくっつけて行かれる娘にゃんこ様は
人間の都合などどこ吹く風です。
チムチムチェリーは煙突掃除屋さんの歌ですが、窓掃除屋さんの歌とかはないんですかね…
今なら色々な思いをこめて歌えそうなんだけど。


さて、今年も色んなことがありました。
京都と奈良と姫路と広島と宮島と出雲ではしゃいで
歌舞伎と芸術とポケモンGOとTeam申と若冲でフィーバーして
広島カープとリオ五輪とル・コルビュジエ建築の世界遺産登録とCCさくら新連載にしみじみして
真田丸と逃げ恥と重版とねこねことふらいんぐと文ストとユーリとおじゃる17と夏目伍で大騒ぎして
各地で相次いだ災害と保育所問題とジャンプの完結ラッシュと図書館総合展とSMAPの件で色々考えて
国内も世界情勢も歴史的な出来事が続いたなと思いました。
もともと好きなジャンルの展覧会はもちろんおもしろいし
前は気づかなかったことに気づいたり長い付き合いで考え方が変わったりと新しい発見もありますが、
よく知らないジャンルや物を見て頭の普段使わない部分を刺激されまくる展覧会やイベントに
来年はもっと行けたらなと思います。
1945年±5年展と初期浮世絵展はそういう意味でとてもよかった…魔除け展も印象深かったです。
今年の個人的なまとめは蔵さんと握手ができた!!!!!これに尽きる。
語りだすと長くなるので語りませんがTeam申は永遠。

体調は去年に引き続き迷子になっていますが、
病院とも相談しながら無理せずゆっくりたてなおしていきたいです。
それにしてもこんなに胃薬が手放せない年になるとは思わなかった。
回復ってただ寝てればいいわけでも無闇に鍛えればいいわけでもないんですね…
体にも心にも栄養あげるって難しいです。

ネット上でも色々な方に見守っていただいて声もかけていただいて、
拍手やコメントもいつもありがとうございます。とても励みになっています。
酒井抱一のお話もお待たせしておりますがやりたい気持ちだけはパンパンなので
落ち着いたら始めようと思っております。

本年の更新は今日で終わりです。皆様どうぞよいお年をお迎えください。
来年もすばらしい年になりますように☆

「隔てゆく世々の面影かきくらし 雪とふりぬる年の暮れかな」藤原俊成女
(新古今和歌集巻六・六九三番)
スポンサーサイト
歳末の京都旅その2。
2016年12月25日 (日) | 編集 |
今年もやってしまいました、年の瀬京都日帰り旅行☆
我らが六道珍皇寺さんが「小野篁忌に限定御朱印あげます」とか公式サイトに書くからだよ!!
あとね、去年と同じ御朱印だったら別に行かなかったと思いますが
今年は御影スタンプ入りっていうじゃないすか!なぜそこでお得感出しちゃうかな!!
行かない選択肢はなかったのでとっとと夜行バス予約して飛び乗りましたとも。

早朝の京都駅に降り立ちまして、普段なら地下鉄かバス停へ向かいますが
今回は駅北口広場へまっしぐら。
2016kyoto314.jpg
先月設置された羅城門模型を見に来ました☆
20年前の平安京遷都1200年記念事業にて制作されたものです。
平安京の入口である朱雀大路に実際に建っていた羅城門を十分の一スケールで再現、
いっとき展示された後はメルパルク京都の地下に保管されていたのを
京都の玄関口である駅前に展示されることになったそうです。
模型の隣にはデジタルサイネージがあって解説映像も見られますよ。

2016kyoto315.jpg
せんせい!ガラスケースがありません!
周囲を小さな柵で囲まれてはいても結構、近づいて細部まで観察できるの有難いですね。
一方、北口広場には屋根がないためこの模型は常に雨風にさらされていますので
保存の観点から考えるとリスクはあるよな…
(この日の朝は雨上がりだったので模型は雨に濡れてびっしょりでした)
その一方で羅城門というイメージを考えると風雨でじわじわエイジングされて
いい具合にボロさ加減が出てくる方が味わい深くていいのかもしれない…
などなど、色々考えました。
あ、雪が降りつもったら風情あるかも!

2016kyoto316.jpg
門番までいる。細かいところまで再現すばらしいです。

2016kyoto317.jpg
模型の後ろには地下階段の壁があるのですが、隙間から裏側も少し見られます。
ぐるっと360度見られるようになるといいな~。


2016kyoto318.jpg
バスで六道珍皇寺に来ました。すっかり通い慣れてしまった。
閻魔・篁堂前の紅葉は、去年の今頃は少し残っていましたが今年はすっきり落ちてたね。

2016kyoto319.jpg
だいぶ早く着いてしまったのでオープンまで本堂の前にて待機。
待っていると堂内からお経をあげる声明と木魚の音が聞こえてきて
なんだか忌日っぽい雰囲気に。
般若心経はわかって他は全然わからなかったけど「閻魔大王」という単語は聞き取れまして
篁って言ってたかどうか…お経のテキスト読めたらいいんだけどな。

以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆
[READ MORE...]
繋船。
2016年12月21日 (水) | 編集 |
(111,111hitが近いので気づいた方はご一報くださいね…ゴニョゴニョ)


大河ドラマ『真田丸』が終わってしまいました。
SNSで「今年は徳川に勝てる気がする」「もう豊臣の勝利でいいよね」的な声をさんざん見ていたし
わたしもそろそろ豊臣の負けるループを裏切ってもいいんじゃないかと思ってたけど
さすが「超高速本能寺の変」「超高速関ケ原の戦い」をやった大河スタッフだけあって
容赦のない最終回だった…。
BSで早丸見て大泣きして、地上波で本丸見てまた大泣きしました。
こんなに泣いた大河の最終回は平清盛以来です、うわーん。
号泣する準備はできていたけど、三十郎の槍を払いのけた信繁が「小者に構うな!」と叫んで
去っていく信繁の背中を見つめながら三十郎が「源次郎さまー!」って大泣きするとこでわたしも号泣、
目から華厳の滝状態でした。。
あの赤い背中が、一度も振り返らないあの背中がー!
ドラマチックという言葉を久々に思い出すくらいドラマチックだったし
もうあのシーンが完全に引き金になって涙が最後までとまりませんでした。
というか最終回は全体を通して作劇の要素が強くて作り手のロマンがあふれていたと思う。

ラスト2回は結末がわかっていてもわかっていてもつらかった…。
後藤又兵衛がすさまじい戦死をとげた49回から五人衆がどんどん退場してくのほんとつらくて
「なんでしんじゃうんだバカヤロー」「しぬくらいなら逃げろコラー」とかフリースの袖ぐしょぐしょにしながらも
毛利勝永隊の獅子奮迅ぶりがかっこよすぎて一瞬涙がひっこみました。
あの人あんな強いのになんで知られてないんやー!
45回の真田丸の戦いで遠距離から火縄で閂をぶち抜くシーンは
新選組!の源さんの弾丸斬りなみにファンタジーみあったけど超絶しびれる演出で
(台本は「ニヤリと笑う」だったそうですが岡本さんはやってるうちに楽しくなって笑顔になったらしい)、
あれで堕ちた視聴者いっぱいいたんじゃないかと思う。
これを機会に信繁・勝永コンビがもっと知られるようになるといいですね。
(というか45回は砦から井伊隊を見た信繁と高梨内記が井伊のストーリーに思いを馳せる言及もあって
バトル以外にも本当にアツイ回だった)

もはや泣きすぎて総括どころじゃないけどやっとかないと後悔しそうなので総括いきます。
ドラマ前半で室賀さんにさんざん小童呼ばわりされてたお兄ちゃんが
室賀さんの息子に「黙れ小童!」って返すのめっちゃ笑ったし
というかお兄ちゃんは成長譚と真田丸どうでしょうのバランスが完璧で
大泉さんいいお役もらえてよかったね!ってハグしたい気分です。
昌幸パッパは最後まで武田のお館様のために動いて攻めまくった人生だったし
叔父上は登場人物どころか視聴者の心も調略する智将だった。
高梨内記おじさんが弓の名手だったり、夏の陣に狭い廊下で大勢を一人で相手するとこは
七人の侍の志村喬を連想させるし、
松さんが無事に帰って来るシーンがかかとのうるおいなのすごいと思ったし(高木さん涙目)、
阿国さんに拾われたのも後半のあのシーンのおかげで全然無駄じゃなかったし
信繁たちが九度山に出発するシーンでみんなの言いたいこと全部言ってくれて素敵すぎるおねえさま。
春さんがいかに「大谷刑部の娘」であることを自分に言い聞かせて生きてきたかは
障子に穴あけちゃう行動からすごくわかったし、
そんな彼女の心を溶かしたきりちゃんはマジで偉大。
きりちゃんが「昔は熱い思いもあったけど今は菩薩の心」って遠い目して言ったときは
テレビに飛び込んで抱きしめたくなったし、
信繁にキスされてフガフガしゃべるのとかめっちゃきりちゃん、わたしたちのきりちゃん。
もうほんっと信繁にはもったいないくらいの素敵な人でした…きりちゃん一生忘れない。

豊臣編は御文庫がたまらん。みんなのオアシス御文庫。図書室はやはりよいね。
加藤清正さん図書室では静かにしましょう…でもきっと彼はできないタイプ。
あの部屋に図書室の妖精刑部がいて(御文庫シーンばかりなのはらぶさんが忙しすぎたかららしい)、
たまに信繁がやってきて、三成も出入りして愚痴大会みたいになってて
だから九度山から戻った信繁がスッカラカンになった御文庫に来て無言になるとこ胸にきたし、
わたしはわたしであの山のような資料どこいったんー!後世のための大事な史料ガー!と叫びかけて
いや待て家康は古文書マニアだからきっと保管させてるに違いないと思ったのでした。
(家康は印刷技術の発展や古典の復興なども行った人です)
コヒさん秀吉はたまたま成り上がってしまった人の狂気がすごかったし
不器用な三成と大らかな刑部の友情に泣いたし
秀吉のためにならないやつ絶対殺すマンな加藤清正もファミリー大好きな福島正則もよかった。
秀次があまりに気の毒だったので今年は瑞泉寺にお参りに行ってしまった。。
素直な若武者に成長した秀頼が家康に警戒心を抱かせてしまうくだりも
関白の子だ右大臣だと育てられたんだろうと思うし、
それは茶々さんがそう育てることで息子を生きのびさせようとしたのかもしれない。
台所のおじさんの「桶狭間の頃から仕えている」のセリフは一見、頼もしさを感じさせるけど
決して尽くす家臣じゃなくて最後に大坂城を大崩壊させる火種をずっと抱えていたというのが
すごい生々しくて切なかったです。
ああいう人きっとたくさんいたろうな…。
あと、黄金の日々をご覧になっていたという三谷さんがルソン助左衛門を登場させて
しかもそれが幸四郎さんっていうのがもう、アツイね!
幸四郎さんもうれしかったそうで、登場は1シーンだけですがすごいインパクトを残していかれて
黙ってても目の動きひとつとっても大量の情報を表現されるなあと改めて思いました。
ワンカットの夕陽とか、過去の大河ファン大喜びの演出^^
というかこのドラマは歴代大河も清須会議ものぼうの城も見てる人が見たら
ネタまみれなのがわかってすごく楽しいと思う。

チーム徳川ほんとに楽しかった!
ドラマが始まった頃にも書いたけど彼らが出てくるシーンは問答無用で笑えました。
家康はすごく行動が素直で、余裕があるとわかれば王者の風格になれるし
すぐカンカンに怒るしやばい時は泣きながらでも逃げるのがほんとにおもしろかった。
信繁を誘って断られたシーンは内野さんが「若者に恋してふられた気分」とインタビューでおっしゃってて
もうなんて素敵な人なんだって思いました。
娘のためなら駿府→上田を日参する忠勝パッパかっこよすぎて
あの格好のままオートバイで中山道を爆走してくる姿を想像する日々でした。
本多正信の智将としての面と大名としての面をちゃんと出してくれたのもよかった、
これを機に本多サド(じゃない佐渡)守の知名度あがっていくといいんだけどな。
家康がビビったりすぐ走って逃げたりするから正信も走るわジャンプするわ大変だったね、
近藤正臣さんもお疲れさまでした。
阿茶局がむちゃくちゃ頭がきれて人の浅はかさを見逃さない人だったのも素敵だった(誉め言葉です)。
稲さんはどこへ行っても稲さんであることを貫いててかっこいい人だった。

上杉主従は癒しでした。
景勝様は勧誘電話で何でもかんでも買っちゃうみたいな大天使で
兼続はそれを片っ端からクーリングオフしていくセコムで、
景勝が見得張って変な約束してこないかがいつも心配の種な兼続すごいツボでした。
このドラマで「日本一の兵!」と最初に発言するのが景勝様なのほんとよかったし、
兼続もしみじみと眺めていた45回は神回ですね^^
直江状のくだりは内野さんによる沸騰した家康が先に撮影されたそうで
映像をご覧になった村上さんは「すごい怒ってるからいっぱいあおってやろう」とお考えになったらしく
ああいう朗読になったと伺ってめっちゃ笑いました。
あの兼続は愛情じゃないわ、愛染明王の人だわ。最高。
小田原攻めのときの北条家は大殿の顔がどんどん白く塗られていくの怖かったし
それが士気をもたせるためと攻める側がわかっているのもいい、
戦争は攻める側にも攻められる側にも酷なシステムだよね。
高野山に送られた氏直のラストシーンは本当に高野山ロケだったと聞いて
(奥の院には北条家のお墓もあります)ウキャー!って叫んでしまった。
伊達政宗が秀吉を接待していたときの「お餅になってまいりました~!」は爆笑したけど
「もう少し早く生まれていれば…」のセリフは独眼竜を思い出してしんみりしたし、
信繁が妻子を預けたとわかったときに「よく頼ってくれた」って言うのかっこよすぎた。
あと春さんたちを迎える前にずんだ餅作ってたと思うとかわいすぎて萌える、
お客をもてなすために自ら料理した記録がある人なので、すばらしかったね。

信繁は最後までどういう人かよくわからなかったけど、
「仕事を自分で作りはしないけど仕事を与えられたらものすごく動ける人」だったのかなと。
先を読むというよりも目の前の困難を何とかする感じで
リーダーよりも中堅どころで力を発揮するタイプよね。
感情面では景勝様のように優しくあることもできず叔父上のように非情にもなりきれない、
とても微妙な演技を堺さんは求められていたような。
で、例のラストシーンね…
信繁が佐助に年齢を尋ねて「55でございます」って言われて絶句するあれ、
悲壮感も何もありはしませんがすっごいリアリティがあったな…。
その後の「疲れたろう」「全身が痛うございます」のところは三谷さんの声なんじゃないかと思いました。
(三谷さんは今年で55歳だそう)
あと後藤又兵衛の享年も55歳なのですが、又兵衛を演じられた哀川さんも今年で55歳らしくて
なんてリアリティのあるお役だったのかと!55歳祭りかよ!ってなった。
ラストは有働さんのナレーションだろうなとは思っていましたが
まさかお兄ちゃんの松代藩から佐久間象山に飛ぶとは思いませんでした、
有働さんが徳川幕府もナレ死させてしまった!
これは組!を見てほしいという三谷さんの作戦なのでしょうか(笑)。
組もおもしろいよ~これを機に再放送されたらいい。

三谷さん、俳優のみなさま、ドラマスタッフのみなさま、視聴者SNS実況者のみなさま、
1年間本当に本当にお疲れさまでした!!
スタッフにありがとう2016年大河にさようなら、そしてすべての真田丸ファンに、おめでとう!

林邦史朗氏のご冥福をお祈り申し上げます。歴代大河の殺陣指導、お疲れさまでした。
衣装考証も小泉清子氏から小泉寛明氏にバトンタッチされたのですね、
清子氏のこれまでのお仕事と寛明氏のこれからを応援しています。


そんな涙涙の最終回で重度の真田丸ロスに落ちていた2日後、
ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」で局を超えたパロディがあるとは誰が想像したでしょうか。
まさか心の穴を補完してくれるとはー!
いくら星野源と藤井隆が出演しているとはいえ不意打ちもいいところですよ、ありがとうございました。
こんなところに人類補完計画。
逃げ恥はコメディの形をとりながらパロディにも社会問題にも真摯に向き合っていて
久し振りにすっきり胸がすくドラマを見たなと思います。
生きていくために逃げることは必要、というのは
中国の「三十六計逃げるに如かず」や、伊賀越えや夏の陣で逃げまくった家康にも通じるような。
ちなみに歴史上最も逃げ上手と言われたのはノブ様で
あの人戦闘でヤバイと見るや体裁も何もかも捨てて逃げまくっているので
あそこまで生きのびられたわけだし…。
生き残らないと天下統一もできませんからね。

あとは30日の総集編と、
31日の紅白で星野源が鎧姿でガッシャガッシャ恋ダンスするとこまでが真田丸ですので
各々ぬかりなく待ちましょう。(願望)


2016toji.jpg
冬至です。くらづくりさんの柚子(なかみは柚子餡)です。
今日は昼が最も短いですが今日を境にまた長くなっていく節目の日でもあります。
ハッピーバースデー太陽☆

夏至の文学はいくつも思いつきますが冬至が舞台の文学ってあったかな、思いつくのはムーミンかな。
クリスマスの原点といわれる冬至ですがお話としてはクリスマスの方が多そう。
そういえばゲド戦記とレッドデータガールにも冬至が少し出てくるね。
歳末の舞踊劇。
2016年12月17日 (土) | 編集 |
2016kabukiza25.jpg
歌舞伎座で十二月大歌舞伎第三部を観てきました!
演目がまるっと玉三郎さんオンステージみたいになってて「こ、これは行かねばならぬ…!」と
使命感にかられたので。
チケットもそれなりに残ってたけどせっかくなら前方に座りたかったので戻りチケットを待ちまして
無事に前方&真ん中あたりの席をゲットできました。
木挽町広場にもクリスマスツリーが並んでいて年の瀬モード~。

2016kabukiza26.jpg
第一部で上演中のあらしのよるにのキャラクター、ガブとメイのぬいぐるみもいた☆
あらしのよるには去年の秋に京都南座で初演された演目で主演は獅童さんとマッティです。
しどさんはアニメに続いて実写でもガブを演じられるのですね。
(そしてアニメのメイの声は成宮くんだったと思い出してしまった…成宮くん…つらい…)


今月の第三部は花道大活躍ですよ!お席が近い人は幸せです。

まずは「二人椀久」。
江戸時代初期の大阪に実在した椀屋久兵衛(略して椀久)さんの人生を書いた浮世草紙から
膨らませて作られた舞踊劇です。
椀久さんは大坂の豪商の息子で、廓の松山太夫を好きになって通い詰めているうちに
お金をどんどん使ってしまったので家族によって座敷牢に入れられてしまうのですが
太夫に会えなくて気が狂ってしまって、大夫に会いたい一心で座敷牢を抜け出した…ところから
お芝居が始まります。
タイトルに二人とついていますが、
これは椀久と椀久の羽織を着た松山太夫が踊るためで椀久さんが2人ということではないです。
(初演の3代目瀬川菊之丞は松山太夫を演じた際に「君が定紋伊達羽織、男なりけり又女子なり」の部分で
片身を男、片身を女で演じ分けてみせたそうだ)

幕が開くと舞台は海辺、大きな松がど真ん中に立って枝の隙間から月が見えています。
太鼓がさざ波の音を奏でていると花道から勘九郎さんが摺り足でご登場。
長い杖を引きずるように持ち、頭に紫の頭巾をかぶって
浅黄の落ち葉模様の着物に黒い十徳を片肌脱いで(何かとりついてる人の表現)、
呆けたような表情が儚げできれいな佇まいでした。
たぶん座敷牢をふらふら抜け出して足の向くまま歩いてきたら浜辺だった…みたいな感じですかね。
(あらすじ見たとき「えっ束縛お兄さん見られる…!?」と一瞬でも期待してしまった自分を殴りたくなった)
花道でひとさし舞って、舞台にきて松の木の前でひとり舞をしますが
やっぱり寂しくなってしまったのか床にうずくまってしまいます。
するとそこへ、舞台奥の仄かな闇の中からじわりとせり上がってきたのは玉三郎さんー!
立兵庫に前帯という江戸時代初期の遊女のいでたちでしたよ、完璧だわ。。
椀久さんの側へ寄ってやさしく起こしてあげると、椀久さんは飛び起きて一緒に舞い始めます。
織部の椀「武蔵野」を手に出会った頃の話をしたり、
月夜と闇夜どっちが好き、あなたの顔が見える月夜がわたしは好き、と語り合ったり
伊勢物語の筒井筒のまねっこをして扇子を水鏡に見立てて遊んだりして
2人ともとっても楽しそうな雰囲気。
照明もいつの間にか明るくなってて、2人のしあわせな気持ちが表現されているかのようでした。

そうしてるうちに踊りもお囃子もだんだん早くなって、
松山太夫が長い恋文をばっと広げて追いかけっことか始めちゃって
これはあれか、「うふふ~さあわたしを捕まえてごらんなさ~い」「あはは、こいつぅ」とか
昔の少女漫画とかによくあるシーンではなかろうか(笑)。
そしてふいに椀久さんをヒラリとかわして太夫は花道のスッポンから引っ込んでいってしまいます…。
くるくる回転しながら引っ込む玉さまはそれはそれはお人形のように可憐でありました…!
舞台にポツンと残された椀久さんは再びうずくまって目を覚まします、
すべては夢だったのでした…わああ何ということ~。
どこを探しても恋人は見当たらなくて座り込んで空をあおいでしまう椀久さん…
照明もいつの間にか暗く落ちていました。

焦がれる勘九郎お兄さんほんと切なさMAXだった…玉様は美しさMAXだった。


幕間の後は「京鹿子娘五人道成寺」。
タイトルからもわかるように安珍と清姫の伝説が元ネタになっている舞踊劇です。
道成寺は昔からよく見ている演目で、3年前に国立能楽堂でも見たことありますが
歌舞伎の道成寺を見るのは初めてwktk。

ストーリーは能の道成寺と同じ。
安珍と清姫の事件から何十年も経過した後の紀州道成寺の鐘供養に現れた白拍子が
舞を奉納しながらやがて鐘に飛び込んで蛇になるという流れで、
能との違いは白拍子に花子という名前があることと、蛇になった後の鬼vs山伏がカットされてることかな。
1753年に初代中村富十郎が初演した京鹿子娘道成寺が歌舞伎の道成寺の始まりで
今回の五人道成寺は白拍子を1人から5人に増やしてしまったというもので
近年はほとんど上演されなかったのを先代歌舞伎座のさよなら公演で復活したそうです。

季節は春、満開の桜に紅白幕が下りた舞台に所化(若いお坊さん)たちがやって来て
「聞いたぞ聞いたぞ!」とかおしゃべりします。
先頭は亀三郎さんで、わたし亀兄さんのお坊さん役初めて見たんですけど若さの表現でしょうか、
やたら甲高く大きな声で鐘供養だね~とか桜キレイダナーとかしゃべっててびっくりしました。
あんな高い声出せる人だったんだ…!
般若湯や天蓋とかごまかしてお酒と蛸を持ってきちゃってる所化さんたちは
僧侶としてのご法度はどこへやら、でも楽しそうにお花見しちゃってるとこへ
花道から白拍子の花子さんがご登場~!
七くんですっ綺麗めっちゃ綺麗っかわいい(^◇^)☆
「道行」というくだりでして、花子さんが道成寺のあるお山へせっせと登山してきた設定です。
ひとさし舞ってポーズしますと、スッポンからお兄さんが出ていらっしゃって七くんと瓜二つのいでたちでした。
花子さん分身しちゃったよ!
というか中村屋ご兄弟が2人とも女形で踊るのはかなり貴重ではないでしょうか!!(力説)
お兄さんは大きな手振り、七くんはひたすら可憐で拍手喝采!
義太夫の語りが響く中、おふたりがお化粧をする振り付けで口紅を拭いた懐紙を
ぽいっと客席に放り込んだときは声にならない叫びが聞こえた気がしました。
わああ花道近くの人たちいいなあ!
しかも舞台側だけじゃなくドブ席側にも投げててサービス精神がすごい、
ほんとあれは近くの人たちよかったねえとしか言えない、やばい。
しばらく2人舞して、お兄さんは一旦スッポンから引っ込んでいって七くんはそのまま舞台へ。
所化さんたちに「鐘供養に参加させてください」と頼むのですが
女人禁制のためダメです~と断られてしまって
じゃあ問答に答えられたら入れてくださいということになる。
色即是空、空即是色、手のひらの中の雀は生きてるか死んでるか問題など一通り会話しても
花子さんは諦めずに「拝ませてくださんせ」とお願いし続けます。かーわーいーいー!!(ダァン!←床叩)
所化さんたちはすっかりほだされてしまって、じゃあ鐘を見せる代わりに踊りを見せてねと注文をつけて
門をあけてあげちゃいます。

門がひらくと同時に七くんと所化さんたちは左右にはけていってしまいますが
ここでやっと背景の紅白幕がするすると上がります。
幕の奥からはずらりと並んだお囃子連中をバックに、満を持しての玉三郎さんご登場!
真っ赤な着物に金色の烏帽子をつけた玉様の足元が見えるや否や「大和屋!」の大向こうがとんで
ものすごい拍手が起きました。みんな玉さま待ってたんだー!
一人舞ですオンステージです、乱拍子の舞ですよ!
踊り始めに背をピンと伸ばしているのは能の道成寺を意識してるとか
足の爪先を左右に動かすくだりは蛇の頭と舌とか、舞台をジグザグに移動するのはお寺の階段をのぼる蛇とか
イヤホンガイドさんが細かく教えてくださって
花子さんが最初から目的を隠そうともしないのがすごく花子さんだと思いました。
美しく舞いながら鐘をチラチラ見たり、あからさまに鐘を見つめて見得きって「あっいけない」と顔をそらすとか
花子さんがどんな覚悟でここまでやって来たかみたいなのまで伝わってくるのも
歌舞伎ならではだなあと…能はここまで見せないよね。
あと能の道成寺の乱拍子は一定の静止の後に激しい踊りがあったりする静と動の舞で結構厳格なんですけど、
歌舞伎の乱拍子は常に動き回って仕草も美しかったりかわいかったりして、違いもおもしろいなと思いました。
「言わず語らぬ~」の手踊りになると赤い着物を一瞬で引き抜いて浅黄色の春らしい衣装にチェンジ!
はあぁいつ見てもすばらしい技術だよ引き抜き~\(^o^)/
玉さまが恋の分里の手毬唄を歌いながら毬つきを始めたら
七くんに勘九郎お兄さん、続いて梅枝くんと児太郎くんも出てきてみんな毬つき始めるから
5人の花子ズが円になってくるくる回りながら毬つきダンス!
ああああみんなかわいいかわいいぃいあああああ+゚+。:.゚(*゚Д゚*).:。+゚ +゚

花子さんたちがいったんはけると、児太郎くんだけが残り赤い笠をかぶって舞い始めます。
振り出し笠という、手に持った笠を振ると3つの笠が連なって出てくる笠を両手で使って
梅と桜を愛でる語りの中で可憐な舞を見せてくれました。
そこへ所化さんたちが再び登場☆
花子さんの踊りを見て浮かれてしまったのか、
赤の襦袢に衣をたくし上げ卵色の股引を思い切り見せるファッションで花傘踊りの始まりです^^
(これは初演時にはなくてのちに9代目團十郎がつけた演出だそうです)
楽しい群舞の後半は2人の所化さんが残ってあっちはなんだ、こっちはなんだとわちゃわちゃ笑わせてくれました。
亀兄さんと萬太郎くんさすがでしたー!

続いてお色直しした玉さまが再登場、
お化粧したりラブレターを読んだり恋の手習いのクドキを舞います。
もうこれだけでも美しいしかわいいしでお腹いっぱいなのですが
手ぬぐいを使ってひとさし舞った後に舞台上から後ろ向きに手ぬぐいをぽいっと3~4つ投げたときの
客席のざわめきっぷり!(笑)
それらは前列にかわいく落ちていったのですが、
その後に所化さんたちがわらわら出てきて手ぬぐいを投げるイベントが突如発生!
イヤホンガイドさんまで「お客様へのサービスです、リラックスして楽しんでください!」とか煽るもんだから
客席みんな諸手をあげてこっちこっちー!とか大騒ぎになりました。
舞台から花道までズラッと並んだ所化さんたちがぽんぽん投げまくって方々に降り注いで
最後に振りかぶった人のピッチングは3階席まで飛んでいってものすごい歓声おきてた!わー☆
わたしはもらえなかったけど近くの人が受け取ったのをこっそり見たら
5人の花子さんの家紋が入った絹の手ぬぐいだったみたいです→こちら
これ演じる役者さんによって手ぬぐいの名前も変わるみたいですから
この5人の手ぬぐいは今月しかもらえないのですな~いいなーいいなー!
次にこの道成寺が上演されるときはどなたの名前だろう、次回は欲しいぞ(゚∀゚)☆

続いて七くんと勘九郎お兄さんがお揃いの卵色の着物(雅楽の大太鼓の模様入り)に鞨鼓を胸に下げて登場、
鞨鼓の踊りが始まったよ!
お囃子に合わせてリズミカルに鞨鼓を鳴らしながらの舞はこれでもかとかわいさ爆発してた☆
またこのくだりは山尽くしといって、太鼓のバチで八の字をつくって吉野山や嵐山などの山を表現するのですが
途中で一瞬だけ鬼の角になってるのがブレない花子さんって感じだし、
仕舞いに舞台へ座り込んでお互いの片手を合わせてお祈りポーズするとこ最高に兄弟百合だった…尊い…(真顔)。
五人道成寺の至高は玉さまですが中村屋兄弟の尊いシーンもてんこ盛りでございます、
こんな道成寺次はいつ見られますか。やばい。
歌詞が変わって「ただ頼め~」の手踊りは梅枝くんの一人舞で、
神様に恋の成就をお願いしたりするくだりが最高にかわいい。
紫の着物から蛇の脱皮のように一瞬に着物を引き抜いて墨の桜柄の着物になると
同じ柄の着物を着た玉さまたちがさーっと再登場、
全員が両手に鈴太鼓を持って5人花子ズによる鈴太鼓踊りになりました!
2つの太鼓を打ち付けたり、鈴をジャラジャラ鳴らしたりしながら田植え歌にのって踊ります。
もう5人がそれぞれすばらしすぎてどこを見ればいいのか全然わからない、
視線を忙しく動かしてどの人を見ても目がしあわせでした。
あああああかわいいんじゃあ~~~!!(何度目)

やがてお囃子が激しくなって踊りも激しくなり、
明らかに花子たちの様子がおかしくなってきたのを所化さんたちも気づいて踊りを止めようとしますが
花子たちはヒラリヒラリとかわして逃げてしまいます。
と、ここで天井に吊られていた鐘がするするっと板の上へ降ろされ花子たちの姿が一瞬、隠されますが
鐘の後ろから出てきた花子たちは銀のウロコ箔の着物姿に髪を振り乱して
5人でわらわらと鐘に乗っていった!
玉さまとお兄さんが上にいて他のお3方が下にはべる光景はまさにとぐろを巻いたがごとく、
荒々しいとさえ思える巨大な大蛇が一瞬のうちに舞台に出現した感じでぞわぞわっ!としました。
(歌舞伎公式サイトに写真が載ってましたのでどうぞ→こちら
やっばいマジ炎出して鐘燃やせるよこの人たち!
能の道成寺でも戦慄したけど、歌舞伎の道成寺はまったく違う種類の戦慄を覚えて
あんまり驚いたのでここで幕切れというのに拍手するのも忘れてしまって、というか一瞬だけ拍手の音聞こえてなくて
嵐のような拍手が聞こえてきたときにようやくあ、手動かさなきゃと思ってやりました。
大蛇になった花子ズを所化さんたちはひたすら祈っておられましたがわたしも本当そんな気持ちでした…
拍手するより手を合わせたくなるというか、さっきまで「玉さま素敵ぃ」「七くんかわいい」と思って観てたのに
ラストだけはわたしの中で役者さんも花子さんも飛び越えて「清姫」になってしまったんだと思います。
これもある意味供養なんだろうなあ…役者さんてすごいなあ…。

2016kabukiza24.jpg
今年の観劇はこの日で終わり、よい歌舞伎納めになりました。
今年もおもしろく、楽しく、きれいな、かっこいいお芝居をたくさん見せてもらえて
役者のみなさま関係者の皆様に感謝感謝です。
来年も豊かな時間を過ごせますように。


ginzairumi.jpg
銀座4丁目の歩行者天国にもイルミネーションとクリスマスツリーがたくさん並んで綺麗でした。


あと、この日は己巳の日(1年の巳の日で一番縁起のよい日)だったので。
kamishinme1.jpg
歌舞伎座の前に品川の上神明天祖神社に行きました。
境内の小さな池に、その昔は白蛇が住んでいたという言い伝えがあって
その蛇のために弁天社も建てられています。(蛇と言えば弁財天の御使い)
道成寺観る日に蛇の神社にお参りという、たまたまですがおもしろい日になりました。

kamishinme2.jpg
撫で白蛇像。撫でるとご利益があるそうな。

kamishinme3.jpg
弁天社は拝殿の隣の池のほとりに建っています。

kamishinme4.jpg
御使いの白蛇は迫力あるけど手作り感にあふれています。
卵がお供えされていたのは蛇の好物だからかな。

kamishinme5.jpg
巳の日限定の御朱印とおみくじ。
社務所がむちゃくちゃ混んでて1時間くらい待ったけど無事にいただけました。。
弁天社の御朱印もいただいたら琵琶が。

uzuramochi.jpg
とらやの鶉餅もゲットしてきたよ^^
来年は酉年なので一足先にいただきました~もちもちしておいしかったです。
次の年の干支物が出てくると年越しの実感がじわじわ湧いてきます…年賀状がんばらねば。
この道より我を生かす道なし、この道を歩く。
2016年12月13日 (火) | 編集 |
geno.jpg
三井記念美術館の「日本の伝統芸能展」に行ってきました。
国立劇場開場50周年を記念して、雅楽や能狂言、歌舞伎、文楽、演芸、民俗芸能など
現代の日本に伝わっている芸能について絵画や芸道具からたどる展覧会です。
神事から始まった踊りや音楽がやがて宮中、一般市民へ伝わっていく過程をみていくと
過去を学んだ人が新しいものをつくり、それらをおもしろがって盛り上げた人がいて
途絶えてしまうのはもったいないと伝えてきた人がいて…と、
芸能史は人の連鎖だなあと改めて思いました。
国にしろ地域にしろ、何かを伝えていくには体力が要ると最近思うようになったのですが
芸能はそれが顕著な事例の気がする。

まずは雅楽。
古代日本において演じられた舞楽のお面や和楽器が並んでいました。
尾張徳川家3代目の綱成が熱田神宮に奉納したと伝わる陵王(蘭陵王)の面は
口をくわっと開けて目をまんまるに見開き、額に龍を乗せたいさましい顔、
隣には同じく尾張徳川家奉納と伝わる納曽利の面がありました。
蘭陵王と納曽利は番舞で演じられることが多いから、セットで奉納されたのでしょうか。
重要文化財の抜頭面は真っ赤な顔にちぢれ毛の黒髪、しの字につり上がった眉などただならぬ表情で
これ踊ってたらどんなかなあと想像。
「実性丸」と銘のある琵琶は紀州徳川家に伝来したもので東大寺の実性僧正の愛用品、
小さく誰でも演奏しやすそうな印象でした。
銘「蘭(アララギ)」の篳篥は螺鈿の装飾がほどこされ、
収納されている扇型の箱にも貝殻などの模様の螺鈿細工がほどこされていて美しい。
銘「鹿丸」の笙も頭に鹿と紅葉が金色にきらめいていました。
北三井家11代目の娘久子さんの初節句のために作られた雛道具の楽器は
すべて手のひらサイズのミニチュアで
鞨鼓・太鼓・鉦鼓・笙・龍笛・琵琶・筝・和琴・三味線・胡弓などが揃っていて
琵琶や太鼓に家紋が入り、太鼓の真ん中に大きな牡丹が描かれていました。
こういうのほんと楽しい…!和楽器ってどうしてこんなに美しいんでしょう。
舞楽を描いた屏風作品もあって
輪王寺所蔵の舞楽図屏風は陵王や納曽利ほか約20点の舞楽を踊る人々が散らし描きされていた。

能狂言。
翁の面は髭が細く長くて、目が三日月のようにニッコリしてて見てるこちらも幸せになれそう…
世界を祝福する人はこんな顔をしてるんだろうかと。
孫次郎作の女面は、金剛流の太夫が早逝した妻の顔をモデルに作ったらしくて
「オモカゲ」という別名もついているとか。
楽器蒔絵小鼓胴は笙や琵琶など能に使われる楽器が蒔絵で描かれていて豪華な作り、
楽器に楽器を描くっておもしろいと思いました。
観能図屏風は豊臣秀吉が宮中で催した「翁」の上演会の様子で
御簾ごしに天皇が見ていたり、遠巻きから南蛮人が見物していたりと当時の雰囲気まで再現されてる。
古狂言後素帖は狂言の演目の1シーンのスケッチをまとめたもので
翁や高砂など見覚えあるものから知らない演目まで様々。
女山賊というのが気になった…薙刀を振り回す女性に追われて男性が逃げていく絵で
このシーンに至るまできっとアホな理由がありそうだなあと思いました、狂言だけに(笑)。

文楽人形の展示も。
ちょっと広いスペースに桐竹勘十郎さん監修による三人遣いのマネキンが再現されていたよ~。
人形は義経千本桜「道行初音旅」の忠信(実は源九郎狐)で
3人の黒子がそれぞれ頭と手足を担当しているようです。
ガラスなしの展示なので近づいて色々観察できて結構、ダイレクトに手つっこんでるんだなとか
手首が動かしやすいように割れてるのとか、物を持つ演技のために引っ掛ける突起がついてたり
わかることがたくさんありました。
人形の首も20個くらい並べてあって、首ごとに文七や与勘平や検非違使や娘など名前がついてるそうで
傾城の首が一番豪華だったな…簪どっさりついてる高級遊女。
ガブを間近で見てみたかったけど展示されてなかった。
裸人形もひとつ展示されていて頭と手足が紐でつながれているだけのシンプルな構造にびっくりした、
胴体まで作ってあるわけではないのですね。
初菊と弁慶の一式も展示されていて、弁慶の首は文七が使われてるのとか初めて知りました。
(文七は熊谷直実や明智光秀などの首でもあるそうだ)
文楽はあまり見たことないので来年はもうちょっと見に行けるといいな…。

歌舞伎。
出光美術館の阿国歌舞伎図屏風は阿国の一座が「茶屋あそび」を上演する様子を描いていて
舞台の上で覆面に腕組みをしている男装の阿国は目だけギラギラしててかっこいい。
中央に北野天満宮の社殿が描いてあるのはこの時期の歌舞伎図にはよくあるポイントらしいです。
岩瀬文庫寄託の四条河原遊楽図屏風は左隻が若衆歌舞伎で右隻が女歌舞伎、
垣根越しに見物する人や敷き物しいてお弁当を囲む人たちまで様々いて
なんだかピクニックみたいだなと思いました。
五代目歌舞伎座の杮落しの際の歌舞伎展でも思ったけど
この時代の人ってほんと自由にお芝居見物してるよね^^
伝菱川師宣工房の上野花見歌舞伎図屏風はでかでかと芝居小屋が建っていて
看板に中村座って書いてあったり舞台の演目に「太平をどり」とあったりして
舞台では役者たちが総踊りのようなことをやっていて賑やかでした。

女歌舞伎や若衆歌舞伎が幕府によって禁止されてからの野郎歌舞伎時代。
錦絵の歌舞伎はこれまで何度も見てる絵が多かったけど
歌川豊国「中村座内外の図」は黒御簾が上手にあった頃の貴重な資料になってることを
キャプションで指摘されているのを読んで勉強になったり、
歌川広重「東都繁栄之図 中村座」の演目の看板に「ワキ狂言 酒てんどうじ」というのを見つけて
うおおお見たい!ってなったりした。
おもしろかったのが、歌川国輝「五代目大谷友右衛門の横川覚範」が
花道のスッポンの床下で奮闘するスタッフの姿を描いていたり、
歌川国貞「楽屋錦絵」シリーズが楽屋にて稽古や読み合わせや化粧をする役者たちの姿を描いていること。
仕初め式に向かう團十郎、仁木弾正の扮装で出番を待つ五代目幸四郎、
化粧をする瀬川菊之丞、息子に振付を教える三代目三津五郎、
殺陣を教わる宮島重郎(鶴屋南北の子)など当時の稽古や風俗についての一級資料だよこれ!
国貞の観察力もほんと細かくて、やっぱり取材したのかなあ。
役者たちだけでなく、かつらを作っている友九郎(羽二重を発明した人)や
2月の天神祭のために地口行灯に菅原伝授手習鑑の絵を描く職人や
日待ち(寝ないで願い事をとなえて日の出を拝む行事)の最中に義太夫の稽古をする役者たちなど
様々な場面を描いてくれています。
こういうのはさすがに国立劇場ならではの所蔵品という感じがする。
あと歌舞伎衣装もありました。
七代目團十郎使用と伝わる白地三升格子模様着付はインパクトのあるでかさの格子模様。
五代目中村歌右衛門の黒繻子地雪持竹南天雀文様打掛はたわわな南天に雀がとまっている豪華な衣装で
先代萩の政岡役の際に着用したもの。
六代目尾上菊五郎の黒綸子地雪持松文様羽織は菅原伝授手習鑑の松王丸役らしく
雪の積もった大きな松の木が点々とつけられています。
七代目松本幸四郎の木綿地龍丸入格子文様羽織はものすごい金色で
何匹もの金色の龍が背中にどっさり刺繍されてて、重さどんだけなんだろうと思った。
七・八代目市川中車の寄せ裂着付はツギハギだらけで何これと思ったら
俊寛に使われた衣装だそうで…美しく派手な衣装だけが歌舞伎ではないですね。

地域の芸能。
片山春帆の民俗芸能スケッチ帖は田植踊りや笠踊りなど
各地域を回ってその土地の芸能や衣装をスケッチしたもので、
展示してあったページには「執心鐘入」「浜千鳥」などのタイトルも書いてありました。
1936年5月の日本青年館での琉球芸能会のスケッチが載っていて
当時の情勢を考えるとたいへん貴重な記録とか。
国立劇場おきなわ所蔵の、女踊り用の紅型衣装や花笠もたいへん美しかった。
江戸上りの図(転写本)は将軍の代替わりなどで琉球が慶賀使を江戸へ送ったときの行列を描いてて
使者の持つ旗に翼の生えた虎というフェアリーな生き物が描かれてて心がとても和みました^^
ライオンに羽だったらグリフィンですが虎は何か名前があるのでしょうか…よく知らない。
愛知県東栄町の大入地区の花祭衣装や榊鬼の面、鏡やまさかりなどの持ち物にふむふむと思っていたら
隣に長田神社の追儺の鬼面がズラッと並んでて心臓飛び出るかと思った、
なんてこった長田神社だーーー!!!
いつか、いつか見に行きたいと思っている長田神社の節分行事に使われる鬼面に
まさかまさかこんなところで会えるなんてまさか。
い、いや、実際に見に行けたとしてもお面をじっくり眺める時間はないかもしれんから
よい機会だと思ってとことん鑑賞してきましたとも…。
7匹みんな忿怒の相ですが餅割り鬼と尻くじり鬼(すごい名前だ)には角がなかったり
赤鬼青鬼に至っては牙さえもない。
神の使いである長田神社の鬼たちには不要なものなのかもしれません。


chisento.jpg
美術館を出て、道路の斜め向かいにある奈良まほろば館の前のせんとくんが
帽子とマフラーでクリスマス仕様に(笑)。
鹿の角があるからサンタというよりトナカイみたいでした。かわいい。
あと大仏プリンが入荷してたから買ったよ~レアチーズ味おいしかったです。

あとこの日は品川まで足を延ばして下神明天祖神社にも行きました。
simomioya.jpg
下神明駅から歩いて5分、住宅街の中に建っている小さな神社です。

simomioya2.jpg
目的はこちら。来年1月3日まで頒布されている熊本地震復興祈願の御朱印です。
初穂料を募金箱に入れると書き置きをいただけます。
募金は熊本の神社庁に寄付されるとのことです。

wakasanta.jpg
新宿高島屋のワカタクにも寄った。
和菓子もクリスマスシーズンですよ~!
サンタクロースはこの前、目の前で猫を作ってくださった引綱さんのお菓子です。
左は日の出楼さんのお菓子ですが上からだとわかりにくいので↓

wakamino.jpg
冬支度するミノムシでした!かわゆす。
ふわっとしてまんまる。
2016年12月09日 (金) | 編集 |
nyanniwa1.jpg
庭でぼっこひなた中の娘にゃんこ。
木枯らしの寒い日が続きますが、晴れた日のお昼は土や草の上でゴロゴロするのが大好きです。
埃だらけになりますから家に入ったら速攻でタオルの刑ですが(笑)。
でも日向ぼっこでお毛の殺菌とか体調管理とか、いろいろできるので
好きにしてもらっています。
何より猫さまがポカポカ気持ちよさそうにしてるのを見るとこちらも癒される。

nyanniwa2.jpg
起きたー。
葉っぱがくっついても気にしない、ぶるぶるっとすれば落ちるのです。

nyanniwa3.jpg
母にゃんこもやってきました。わたしが草を踏む音が気になったようです。
心なしか目がキラキラして興味津々のお顔がとってもめんこい、
人も猫も、何かに興味を持って見つめる顔はよいものですね。


isunyan1.jpg
最近ダイニングテーブルの椅子を母にゃんこがベッド代わりに使ってしまうので
わたしはその場にしゃがんでごはんを食べる羽目になっています。
そんなわたしを、たまに薄目を開けて「あわれね…」とでも言いたそうにチラ見してくる母にゃんこ様は
やはり女王様の風格です。

isunyan2.jpg
髭の1本がダリみたいに激しく曲がっていたのでパチリ☆

isunyan3.jpg
こっちの写真の方がわかりやすいかな?
なぜこうなったのかは不明ですが、翌日にはハラリと取れて落ちていました。
寝癖みたいなものだったのかもしれません。

isunyan4.jpg
こんな気持ちよさそうに眠られた日には…!
というわけで女王様のためにわたしは今日もしゃがんでご飯を食べるのでした。
こたつや羽毛布団に行ってくれているときもあるんですけど
どうやら「今は椅子の気分よ」という時があるみたいで…。
10年以上も一緒に暮らしているのに未だに彼女たちのタイミングというものがわかりません、
修行が足りない下僕ですがこれからも猫様たちが快適に過ごせる環境づくりに励みます。


2017nenga.jpg
今年も年賀状マラソン始まったよー。
今回のテーマは江戸時代の女性絵師を好きにデザインして描くことです。
歴史の中から人々を発掘するのはワクワクです。

気を抜くとすぐ好きなポーズというか、描きやすい構図にしてしまう癖があるので
鎖骨や手首のチラリズムやきゅっとしまった足首なんかを思い出しながら描いております。
がんばるー!
思うように描けなくても何かを描きたい気持ちだけはパンパンに膨れているので
あとは知的好奇心を刺激して「今すぐこれを描かないとしぬ」というテンションにもっていくだけです、
絵を描くテンションなんてだいだいめんどくさい系だよな…わたしはやるぞー。
衣紋の道その3。
2016年12月05日 (月) | 編集 |
kariginu1.jpg
埼玉県立歴史と民俗の博物館の特別体験事業「十二単と男子装束体験」に行ってきました!
男子装束に応募しまして、去年は直衣を着せていただいたので
今年は狩衣がいいなあと思っていたのですが
(着装体験は時間指定のためタイミングによっては前の人が着てたりすると選べません)、
当日はわたしが最初だったらしく「お好きなの着られますよ」と言っていただけたので狩衣をリクエスト。
去年の記事でたてた目標を年末に無事に達成です、よかったよかった。

…が、ここで新たな事実が。。
男子装束はてっきり直衣と狩衣だけと思っていたし去年もそう聞いていたのに
更衣室で衣紋者の人に「どれになさいますか」と聞かれたので「…えっ、どれとは」と返すと
「直衣と狩衣と赤袍です」との返答が!増えてるーー!!!Σ(゚Д゚)
(ちなみに直衣は平安貴族の自宅用衣装、狩衣はアウトドア衣装、赤袍はお仕事衣装です)
か、か、狩衣で制覇と思っていたわたしは……いやあびっくりしました。
というわけで来年の目標ができました。赤袍を着る。


kariginu2.jpg
更衣室で単と下袴をつけていただいてから着付け会場に出て
さらに赤い単と指貫をつけていただきます。
(写真は博物館のスタッフさんが撮影してくださいました。ありがとうございます☆)

kariginu3.jpg
こんな感じになった。

去年と同じようにお世話係の婆やに着替えを手伝ってもらう坊ちゃんの気分でいたのですが
装束を着せていただく時はつい、衣紋者の人が着せやすいようにと手を動かしてしまう癖が抜けなくて
やっぱり今年もやってしまったのですが
「お殿様はだらんとして、力を抜いてください。動かすのはかえってはしたないのです。
そう、在原業平になりましょう!」と高らかに言われてしまって
ハードル高ぇー!!ってなりました\(^o^)/
わたしは甘かった、坊ちゃんどころじゃなく貴公子レベルにならなくてはいけなかったのだ…
貴公子ってなったことないからわかりませんけど、
「のうし」「かりぎぬ」とか言えばその通りの衣装が差しだされて着つけてもらえるのでしょうね、
というか人生で業平になれと言われる日が来るとは思わなかった…生きてると色んな事あります。

kariginu4.jpg
さらに上から狩衣を着ます。
着つけはこれで終わり。あっという間です。ものの10分で完成してしまいました。

以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆
[READ MORE...]
我らは孤独寂しき碧色の涙を纏った徒桜。
2016年12月01日 (木) | 編集 |
今期アニメ個人的に豊作だぞ~!感想いきます。
妖怪ウォッチ、ぼのぼの、少年アシベ、ねこねこ日本史、ハイキュー3期、ユーフォニアムと文ストの2期、
セーラームーンRとCCさくらと精霊の守り人とこんにちはアンとエヴァの再放送ほか
新作もっさり見ています。
夏目友人帳5期おめでとうございます!!
いつか制作されるってわたし信じてた。
声優さんもスタッフも変わってないし音楽もサブタイトルバックの草花もアイキャッチのニャンコ先生も
何もかも前のままだー!うれしい。たのしい。
ラストにニャンコ先生のひとことが添えられるようになって二度おいしい、
先生をタキさんみたいに全力でモフりたいし斑姿のお腹にもダイブしたいと夢見て幾星霜、
でもエンゲル係数がすごそうなのでとても一緒には暮らせない。
最新話の高校生名取さんと的場さんの話は原作でも大好きですが
石田氏と諏訪部さんの声がつくと立体感すごいね?
普通に高校生の声だせる石田氏ハンパないし、そんな高校生名取さんの怒った顔は夏目そっくりだし
原作者の緑川さんが折に触れておっしゃる「名取は夏目にかつての自分を見ている」をまざまざと見せられて
ムズムズしてしまいました。
あともういっこ、瓜姫を見つける話が大好きなのですがあれアニメ化されないかな…。


信長の忍びは監督が大地丙太郎氏と聞いて楽しみでした。
キャラデザにフルバやおじゃる丸や神はじにも共通する「つるんとしたかわいさ」があるし
場面転換にドンドコって太鼓が鳴るのかっこいいし
絵はかわいいけど血しぶきとか割とリアルなのも大地文法だなって思う。
ポップでキッチュなビジュアルにシビアさが混じるギャップがあの監督の真骨頂だよね。

5分間という短時間で千鳥ちゃんがあっちこっちで働きまわって
他の人物もくっきり見せて印象を残すという難しい作業が毎回粛々とこなされていくのが
さすがだなあと思います。
そもそも徒歩の軍隊より信長を乗せた馬の方が遅いっていうのが、もうめっちゃリアル。
ほうびをとらすって殿に言われてなでなでしてください!って言う千鳥ちゃんかわいい。
殿の口がなぜ描かれないのか気になってたけど原作でも描かれてないんですね、
桶狭間の戦いでついに殿の口が開いたときは「わー!」って思わず声出ました。
あと最新話でついに太田牛一さんが登場したね、ちゃんちゃんこが牛柄(笑)。
歴史に人あり。


戦国鳥獣戯画はさらに短い2分アニメながらあの作画に圧倒される。
かぐや姫の物語を知ってる人にはあの「筆のタッチを動かすことの難しさ」がすごく想像できると思いますけど
それを週アニメでやるのはたとえ2分であっても大変ですよな…
スタッフの皆様お疲れ様です。
サブタイトルに甲とついてるから乙もやるんだろうか。

鳥獣戯画なのでキャラクターが鳥や動物に置きかえられていて
信長はホトトギスだし家康はタヌキ、真田親子は鹿、加藤清正は虎で柴田勝家は鬼とか
それぞれのイメージやエピソードに基づくキャラデザなの面白い。
フロイスとオルガンティノが河童なのすごい笑った、髪型からの発想ですって^^
わたしのクリティカルヒットは伊達政宗と上杉謙信ですね~龍ですよ!独眼竜と越後の龍。
あと本物の鳥獣戯画には所蔵する高山寺のハンコが紙のつなぎ部分に押されてますが
アニメの背景にも「唐橋」「城内」「城下町」などが赤いハンコで押されてるのが
うまくツボをついてるなあと思う。
エンディングクレジットの「織田信長:中村橋之助」を見るたびニヤニヤしてしまいます、
襲名おめでとうございます!
でもめぐ姉のナレーションに全部もってかれてる気もする…信長に限らないけど(笑)。


メドベデワさんやレイノルズくんもご覧になっていることで有名なユーリ!!!on ICE。
(というか最近のメドベデワさんのツイッターはほぼユーリ一色だ、コスもなさるし)
サブタイトルを主人公が読み上げるアニメとか久々に見ます…SHIROBAKO以来かな。
フィギュアスケートは実写化するにはハードルが高そうなので(吹替えを選手がやるしかなくなる)、
アニメ化はとてもいい選択だと思います。
ただどうしてもアニメーションがちょっと硬く見えるね、
人間の動きと人間の目ってやっぱりすごいんだなと改めて思いました。
スケートの練習シーンとか、本番も大会ごとにカット使い回しせず全部描いてるので
ちょっと作画班大丈夫かと心配になるレベル、話が進むごとにライフはもうゼロよみたいな感じします。
でもキャラの表情が豊かでくるくる変わるのかわいいしシューズの靴紐を力強く結ぶカットかっこいいし
スケーティングの足運びやフィニッシュがエクスタシーだし着氷やスピンの音めちゃくちゃリアル、
音といえばおディーン様の歌うOPイントロの爆音木管が毎回楽しくて早送りせずに見てしまいます。
EDもポポーヴィッチ役の羽田野さんが超いい声で歌ってますね…あんな声出るんだね羽田野さん…!
各国選手のインスタ画像に合わせてTM NETWORKテイストのサウンド、かっこいいなおい。

主人公の潜在能力に気づいた世界チャンピオンがコーチに来てくれるパターンとか
ライバルはプライドも意識もむちゃくちゃ高い美少年とか
毎回、少女漫画みたいな展開だなと思いつつ見ておりますが
勇利とヴィクトルがだんだん呼吸が合っていくのは素敵ですな。
「ユリオのマジアガペー、いいじゃん!」ってハモるの良かった。
(そんな勇利が別アニメではトス上げながらユーリに「しつっこい!」とか言ってると思うとムズキュン)
ユーリと勇利は羽生結弦と高橋大輔みたいな感じがする、
手足長くて華があってスタミナなくていつも演技の後半で失速しかけるけど
「少年」であることが自分の武器だと認識しててしかも長続きしないとわかっているユーリと
華はないけど体力あるから(一度ヴィクトルを疲れさせた事例あり)後半に4回転バンバン出せて
ステップの技術も高いのに競技人生の残り少なさをひしひしと感じてる勇利の対比。
ロシアンヤンキーはよくわかりませんが振付のバラノフスカヤ様がかっこよすぎてやばい、
そんなバラノフスカヤ様の目に涙を浮かべさせたロシア大会のユーリのフリーすばらしかったね。
(ちなみに振付スタッフは宮本賢二氏であります)
考えごとしながらフリーを舞う勇利にユーリがイラついて思わず声援を送ろうとするの、
ヴィクトルが教えてるのにって気持ちがあるんだろうな。
誕生日だろってカツ丼ピロシキくれるのすごくいいシーンだし、ピロシキ作ったおじいちゃん最高。
(そういえばロシア大会でおじいちゃんの近くにプルシェンコみたいな顔の人いたけど見間違いかな)

優子さんとこのスケオタ3つ子ちゃん最高にかわいい、
ママのアカウント勝手に使ってしたことが勇利の再出発のきっかけになるのすごいし
あの子たちはそれを一生自慢していいと思う。
ミナコ先生のセリフは久保先生の言葉じゃないかと思うんですがどうなんだろう。
各国選手もキャラが立っててクリスやポポは「君ら踊りながら何言ってるの?」って突っ込みたくなるし
スンギルくんはずっとあのままでいてほしいと思うし
南くんとネコラはかわいさが天元突破、底抜けと明るさと天然の明るさ。
ミケーレとサーラはカレカノかと思ったら兄妹だった、自立しようとするサーラはすてき。
JJはエンディングでクレジットを見るまで宮野氏だと気づかなくて
「えっマジ?」ってなって早戻ししてちゃんと聞いたら本当にまもだった、
というかこのアニメはいい意味で声優さんの顔が全然出てこなくて
内容に集中できる作りになってると思います。
最近のアニメなら2~3話かけてやるエピソードを1回にぎゅっと詰めてるからカット数が多くて
密度が濃いぶん懸命に展開を追いかけなくてはならないからかな。
(確か絵コンテは久保先生のネームを削りまくって無駄も隙もない構成になってると聞いた)
当社比ですが一番キャラが立ってるのはピチットくんのような気がする。
勇利に抱き着く半裸(全裸?)のヴィクトルの画像をネットに上げて頬染めてるピチットくんは尊すぎたけど
リアルでも色んな人がツイッターで真似してて影響力の高さを思い知りました。
でもそれ以上に好きなのはかつて音大の子のフリー曲をお蔵入りにした勇利と彼女を取り持つときに
「きっと怒ってないよ」って言ったやつ。
あれで勇利すごく安心したと思うし、ピチットくんはそういうのさらっと言える子なんだなと。
しかし勇利のフリー曲いいよね~~無数の滴がはじけるようなピアノのトリルの音色、
きらめきを音にしたらこうなるかなって思います。大好きです。
あと1話から登場してるのに未だ一言もセリフがない(予告見たところ次回やっとしゃべりそうですが)
オタベックが気になります…どんな演技するのかな、ってかバイク乗ってたな。かっけえ。


舟を編むがとても良質な作画のアニメーションになってる。
人物のひとつひとつの動きを丁寧に丁寧に描いてて
誰かが立ち止まるときもぴたって止まらずにゆる~りと止まるよね。あれいい。
舞台が神保町で半蔵門線なので(わたしも馬締さんが電車乗る位置からだいたい乗ってる)、
書店の中とか自動ドアとか、半蔵門線の発車メロディとか聞き慣れた音があふれているので
ホカホカします。
あと紙の音がいいね!
辞書をめくる音はもちろん、メモ用紙にペンで書くときの音とか本棚から本を出すときこすれる音、
馬締さんの自室に堆く積まれた本をよけながら畳の隙間を歩いてたまにうっかり紙を踏む音。
全部身に覚えがあるからこそばゆいです。
サブタイトルがいつも漢字2文字でエンディングに入るときに語釈が表示されて
海の波にざざ~って消されていくのいいな…馬締さんたちが編集する『大渡海』に掛けてありますよね。
辞書制作監修の飯間浩明氏によるものですが、氏の放送中のツイッター実況がとても勉強になる。

西岡さんがいい奴なのは原作読んだときから知ってたけど
アニメもほんとにほんとにすっげぇいい人だな…慕わしい…。
私生活ぐだくだで仕事はそつなくこなして社交性があってお偉いさんに対してもクレバーで
どこの薄い本のイケメンだよ、好き!
部屋中に浮かび上がる文字(イメージ映像)にしょっちゅう溺れている馬締さんとは正反対ですけど
どがつく真面目で誠実なのが馬締さんのいいところだからこれでいいのだ。
香久矢さんもすっきりした性格の美人さんで誠実なのも原作どおりですね、
おばあちゃんの大家さんがひっそり応援しているのが微笑ましい。
アイキャッチに出てくる、広辞苑や大辞林がモデルのじしょたんずがいつもかわいくて
辞書に関する疑問やうんちくを語ってくれるのが勉強になります。
あとトラさん!耳をぴって動かすトラさんかわいい。


クラシカロイドはクラシック音楽家のキャラクター化、
現代作曲家によるクラシックアレンジありと聞いておもしろそうと思って視聴決定。
事前情報は現代によみがえったクラシック作曲家がシェアハウスで暮らすみたいなざっくりしたもので
どんなかなーと1話を見たらもう、なんか、嵐のようでしたね…(`ー´)。
「すっげぇやべえ音楽アニメ始まっちゃった…」ってなるくらいには戸惑った。(誉めてます)
ベートーベンが餃子を焼きまくる不条理ギャグが延々と続いたかと思いきや
ベートーベンが魔法少女みたいに変身してタクト振りながら魔法発動して
オルガンとショベルカーがロボットみたいに変形してダンスする展開に呆然。
説明ぶん投げで視聴者をおいていかない絶妙なバランス加減にどうも既視感があったのですが
監督が銀魂やおそ松の人と聞いて全部すとんと落ちた。
そうだよこれおそ松1話を観終わったときみたいな感慨だよ…おもしろくて大笑いした後に
みんなこれどう見た?って感想を検索しまくる系のアニメ。
ちなみに公式ツイッターが「1話はまだまともだった」みたいなこと言ってて
待ってこんなに色々ぶっこんどいてまともなの!?って継続視聴してたら
なるほど2話からどんどん闇鍋感が増してて確かに1話はまともだったな…(納得)。
アニメーションはぶっ飛ばしてなんぼ、というのを思い出させてくれたといいますか
気持ちよくハチャメチャやってくれる作品は素敵ですね。

音羽館は屋根がピアノの鍵盤だし、窓や手すりや門にも楽譜記号がちりばめられて
こんなお家に住んでみたいと思わせてくれる設計。
おばあちゃんのオルガンも年代ものっぽい重厚感あっていいなあ、あれいつかバッハ氏に弾いてもらいたい。
音楽用語しか話さないバッハ氏の通訳をなぜチャイコちゃんだけができるのかという謎は
やっぱり明かされないままなんだろうか、ロマンがあっていいけど。
わたしはリスト様にぞっこんですが、チャイコちゃんバダちゃんコンビも大好き。
しかしくるみ割り人形を皇帝で退けたベト氏は問答無用でかっこよかったな…
巨大皇帝ペンギン「ボナパルト」と皇帝ペンギン軍隊のつつく・ビンタ・のしかかる攻撃マジ強かった、
ペンギンに往復ビンタされると人間は頬の骨折れるらしいね(どうでもいいトリビア)。
でもおそ松がそうだったように急にモーツァルトのシリアスエピソードとかぶっこんでるから
そのうち他の人のシリアス話とかもくるんじゃないかと待ってる。
パッド君の解説いつもためになります。
あといつも屋根にいるペット?のハシビロコウ様がとってもかわいい、
一切動かないのかと思ったらムジークの時間は華麗にダンスするのかわいい。

布袋寅泰さんのギターがウルトラかっこいいOPTを毎回聴いています。
アイネクライネナハトムジークやトルコ行進曲、ショパンの英雄ポロネーズあたりが混ざってそうな音は
クラシック好きとしてはたまりません。
劇中にも断片的にクラシックが引用されているけどタイトルが思い出せない曲ばかりです。
(クラシックあるある)
あとこのアニメ見てて思い出したのが「音楽ファンタジーゆめ」なんですが
せっかく同じEテレでやってるんだからお願い編集長にリクエストしましょうかね、
あれもアニメーションがカオスな曲多いんだよねー。


イギリスの慣用句「三月はライオンのように来て子羊のように去る」(三寒四温みたいな意味らしい)が
タイトルの元ネタらしい3月のライオン。
原作がむちゃくちゃ話題になっていた頃にあらすじだけ聞いてコミックスは未読ですが
来年に神木隆之介くん主演で映画化されると聞いて、しかも蔵さんが出演すると知って
(島田八段は蔵さんがマストというリクエストが数多く寄せられていたそうな)、
予習しておこう…という何とも打算的な理由で視聴を始めましたが
羽海野さんの世界観はやっぱり引きずり込む力が強いなと思う。
気づいたら沈んでいるというより沈まされている感があるのはハチクロにも共通するし
主人公が呼吸しにくくても生きてる感じとか、目の前が墨で真っ黒になるイメージとか
生きづらさを覚えたことのある人なら誰でもありそうな描写はそんなに驚かなかったですけども
主人公が通う学校の先生が超いい人で、しかも声が櫻井氏とわかってそこはびっくりしました。
今期の櫻井氏ホワイトすぎない?わたしが見てる中で文ストくらいしか黒いのいないよ!?珍しいな???
そしてやっぱり目が行くのは川本家の猫さまたちであった…。
ミケちゃんクロちゃんシロちゃん!うにゃああ~~。
あかりさんの趣味によりふくふくとしてるし健康管理も問題なさそうである、すばらしいね。

BUMP OF CHICKENのOPがゆったり、でも確かな響きを持った歌で
主人公の心に寄り添うような雰囲気が素敵で毎回スキップせずに聴いています。
「雲の向こうの銀河のように どっかで無くした切符のように 生まれる前の歴史のように」の部分が特に好き。
対局室の描写が床の間の掛軸にいたるまで細かくてピリッとした空気も伝わってくるし
棋士のみなさんが全員、違うペットボトル持ってくるとことかいいなあ。
羽生理恵さんがツイッターで零くんとお父さんが指していた棋譜は名人戦のだとか
御茶ノ水駅の乗換え場所も同じとか、業界の人の視点で書いてくださってるのもおもしろいです。
夫の善治さんもご覧になっているようで対局の後に福神漬け買って帰るのいいよねってお話されたそう。
あとこれも何かのコラムで読んだのですが、プロ将棋の順位戦は6月に始まりますが
月ごとに1局指し続けて3月の最終局に昇級をかけた対局が行われるそうで
棋士は文字通りライオンになる…というたとえを聞いたことがあったっけ。
そういえば棋士のみなさんはライオン読んだりご覧になってるのかな、
ヒカ碁のときは囲碁棋士の人たち結構、読んだり見たりされていたと思うけど。
(羽生さんと監修の先崎さんの他には加藤一二三さんがご覧になってるらしいのは聞いた)


あととうらぶ花丸が気づいたら始まってて、三日月おじいちゃんが出てくる話は見たんですが
なるほどこれSNSや支部や薄い本で見たことあるやつだ…それらがアニメになって声ついてる感じ。
三日月さんはゆっくりゆったりしゃべるんだね。