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2017_04
29
(Sat)23:46

遣唐使と仏教アートの旅その1。

奈良と京都に行ってきました☆
今年は吉備真備・玄昉・阿倍仲麻呂・井真成ら第9次遣唐使が717年に海を渡ってから
1300年の節目の年にあたるため、
ちょっと思い立って彼らのゆかりの場所を巡ってまいりました。
あと奈良博でやってる快慶展と、京博でやってる海北友松展にも行きたかったし。

例によって夜行バスで移動、奈良のホテルに荷物を預けてからバスに乗りまして
まずは福智院へ。
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バス停から道を1本入ってすぐ。
遣唐学問僧として唐に渡った玄昉が帰国後に建立した清水寺というお寺が
中世に福智院地蔵堂として再興されたそうです。
朝早かったためか境内は人が全然いなくて静かでした。

2017nara_2.jpg
本堂。
お茶と飴の接待を受けながらご住職のお話を伺いました。
ご本尊の地蔵菩薩坐像(鎌倉時代)が内陣の中央にどーん!といらっしゃってかっこいい☆
めずらしく光背を背負ったお地蔵様で、
六地蔵と閻魔・太山王のほか560体もの小型化仏がびっしりと連なっていて
これは56億7千万年後に現れる弥勒菩薩の信仰が影響しているとか。

2017nara_3.jpg
玄昉僧正顕彰之碑。没後1250年を記念して建立されたものです。
本堂には玄昉の小さな像もありまして、眉の太いイケメンさんだった。

2017nara_4.jpg
いただいた御朱印。
ご本尊の地蔵菩薩さんは毎月27日が縁日で、見開きの御朱印はこの日だけいただけます。
あと玄昉の御朱印もあったので書いていただきました!
さりげなく「元清水寺」と入ってますが、これは玄昉が建立した際の寺名ですね。
彼がいた頃とお寺の名前は変わってしまったけど繋がっているような気がして
お寺のお心遣いに泣きそうになった。

2017nara_5.jpg
境内の八重桜。ソメイヨシノよりも遅れて咲くそうです。
他にも牡丹や白菖蒲など花がたくさん咲いたお庭はとても賑やかでした。

2017nara_6.jpg
福智院から歩いて5分。頭塔の見学に来ました。
頭塔はホテルウェルネス飛鳥路の敷地内にありまして、
ホテルのフロントに見学料300円を支払うとパンフレットをいただけて入口を教えてもらえます。
ではではいってみよー!

以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆

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2017_04
23
(Sun)23:58

熊蜂の飛行。

恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』を読んで、久々に音楽、特にピアノ曲が聴きたくなって
部屋中のCDとか動画サイトで音源を漁りまくっていたゆさです、こんばんは。
(この記事も聴きながら書いています)
同書は浜松市のピアノコンクールを舞台に、4人の主人公と彼らをとりまく人々の心の動きが
ピアニストたちの演奏とともに描かれていく小説です。
あちこちで話題になってますしわたしの周辺でも好意的な感想が多かったので楽しみで、
パッと開いたら2段組みで500ページ超えててうおお?ってなったけど
読み始めたらあっという間でした。おもしろかった。
タイトルはたぶん、主役の1人である塵くんの父親が養蜂家であることと
三次予選前に塵くんが散歩中に見かけた冬の雷からきているのかな。
その後、塵くんが調律師さんに言った「天まで届く音にして」のセリフには心の奥底までしびれた。

ピアニストたちの来歴や思考やパフォーマンスが細かく描写されているので
彼らの弾き方もピアノの鍵盤からあふれでる音色も全部違って聴こえてくる感じがするし、
主催者や審査員、調律師、記者や家族など様々な視点の言い分やコンクールの在り方もさりげなく語られて
群像劇になっていますね。
わたし自身も学生時代にピアノを習ってましたし、合唱ですがコンクールに参加した経験もあるので
予選前のピアニストたちの気持ちとかめちゃめちゃわかってしまってムズムズしたし
付き添ってくれたレッスンの先生や部活顧問の先生はこんなこと考えてたかもしれないなと思ったし
審査員の先生方がルールを取るか音楽を取るかの試されてる感とかものすごく想像ついちゃって
そこも読んでて面白かったです。
楽譜通りに弾くのは正しいけど自分が弾く意味とか考えちゃうし
年齢とかメンタルとか審査員の好みとか意識しちゃうのわかるし
そういう緊張感と無縁のコンテニストを見ると、焦ったり打ちのめされたりするけど
本番の時間はあっという間にやってきて過ぎ去っていく。
一次、二次、三次と予選がすすむ中で
登場人物たちがコンクールの雰囲気に慣れたり新たな課題を発見してもがく姿は抱きしめたくなります。
がんばってるよお~君たち。

ホフマンが塵くんをギフトと表現していたとき、なんとなく意味の想像はついて
読み進めていくうちに「やっぱりな」みたいな確信に変わったのは
学生時代にコンクールで彼みたいな人たちを何度か見た経験があるからかもしれない。
ギフトの概念を知ったのはル=グウィンの『ギフト』からですけども
『ピアノの森』の海くんや『少年ノート』のユタカくんや『陰陽師 瘤取り晴明』のときの源博雅みたいな、
ストレートに音楽を信じていて人々に演奏したいと思わせてしまう演奏ができる塵くんは
とても危ういし魅せられてしまいます。
コンクールに1人か2人はああいう人がヒョッと出てきますよな…コンクールであることを忘れて
「あの人の音好き」とか「すごい」としか言えない演奏をする人たち。
そういう瞬間があるからコンクールって楽しいんですよな^^
高島さんは『葬送』のショパンみたいな緊張感があったし
栄伝さんとアナトールさんは君嘘の公生くんやかをりさんを思い出した。
特に栄伝さんは内省的すぎるほど内省的で
そんなに考え込まなくて大丈夫だよとか、余計なお世話ですが声をかけたくなったというか
だから彼女が肩の力を抜いて弾けるレベルまで自力でたどり着けたときは「よかったー!」ってなって
本を持ったまま部屋の中をぐるぐる回ってしまった。。
そして彼らのいいところは本番前に思いつめるほど思い詰めてても
本番ではきっちりパフォーマンスできるところなんですよ…そういう人たちだから上位に残っていくんですけど。

ピアノの調律や音響についても書かれていて、
以前に宮下奈都『羊と鋼の森』を読んだこともあるので
クールなプロフェッショナルがピアニストたちの要望を聞いて会場の音響と合わせて調整していくのが
ワクワクしましたね~。
浅野さんの「お望みどおり、何でもするよ」の一言が頼もしい。
ピアノをなるべくステージの前の方に置きたいとか、いや奥に並べたいとか
観客がぎっしりの会場は思った以上に音を吸収するとか
床が少しくぼんだところでは音の響きが違うみたいなところは「そう、そうなの!」って思わず声に出ちゃったよ。
ちょっとしたことで音響ってずいぶん変わりますのでね…
そしてそれは容赦なく審査員の耳に影響する。音響とても大事。うん。
(そういえば去年の本屋大賞が『羊と鋼の森』で、今年が表題作ですから
2年続けて音楽関係の本が受賞したんですね。
この2冊が、クラシック音楽業界が少しでも盛り上がる一助になってくれるといいな)

コンクールの結果も頼むから全員受からせてやってくれよってなりましたね…仕方ないんだけど。
(とか思ってたら恩田さんもインタビューで似たようなこと答えてらしてホッとした→こちら
宮下奈都『よろこびの歌』、中田永一『くちびるに歌を』、二ノ宮知子『のだめカンタービレ』、
武田綾乃『響け!ユーフォニアム』などを読んでいたときや
ミュージカル『コーラス・ライン』などを観たときも登場人物全員に肩入れしてしまって
みんなこんなにがんばってるんだから報われてほしい…とか、祈るような気持ちでした。
発表の瞬間てすごくストレスたまるけどカタルシスでもあるよね。
終盤で、塵くんが海辺で巻き貝と渦巻雲を眺めながら
ホフマンとの思い出を追想しつつフィボナッチ数列をつぶやくところは
『天と地の方程式』のラストをふと思い出して、
そういえば雷の音って音階であらわせるんだろうか?と気になってぐぐってみたら
何人か音階で聞こえるとおっしゃってる意見がヒットしてひえぇってなった。


余談ですが、音楽について書いたり描いたりしたものを見るといつも
ダイアナ・ウィン・ジョーンズさんの『ダイアナ・ウィン・ジョーンズのファンタジーランド観光ガイド』に
こんなことが書かれているのを思い出します。

「音楽:きわめて重要なもので、常に善であり、おそらく魔法でもあり、
特に竪琴で奏でた場合にはその傾向が強い。どうやら闇の王は音痴らしい」

闇の王が音痴かどうかは知らないけど、
言われてみれば小説や映画で歌がうまい悪役キャラクターがパッと思いつかないけど誰かいましたっけ…。
ミュージカルやディズニーの悪役みたいな、ストーリーの筋として歌を歌うんじゃなくて
「歌がうまい設定」になってる悪キャラ。
あと、歌を歌うと物が修復できるとか世界が救われるみたいな
歌がストーリーのキーポイントになってる物語も結構ありますけど、
そのときに歌う役割というのはだいたい女声に振り分けられてる気もする。
男声だと夢の守り人のユグノあたりが思いつきますが他にもいるかなあ。


週末に西の方へ旅をしてきますのでちょっと留守にします~Twitterには出没しています。
帰って来たらレポ書くですよ☆
2017_04
19
(Wed)23:53

箱の中味は何でしょう。

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キッチンに段ボールを放っておいたら何か入っていたので。
何を考えているのかな~。

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別の向きから撮ったら目をパチリと開きました。
たぶん気配を感じたんだと思う。

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正面。
じーっと待ってるうちに眠たくなったのか目を閉じかけましたが、

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誰かが横を通ると「!?」みたいな顔で反応してた。
箱の中は安心ですが背後の視界はさえぎられるので安全というわけにはいかないねえ。

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また別の日。
この角度からですと耳だけ見えてるのですが、

hakoneko8.jpg
「にゃーん」と呼びかけたら目が出てきた(笑)。うひひかわいい。

suwaricat1.jpg
こたつ布団にお尻をぺったんこして座っている姿がけしからぬかわいさで撮影。
おしりもお腹ももっちもち~のモフモフです最高です!
神様は猫の姿形を本当に完璧におつくりになったなぁ…(しみじみ)。

suwaricat2.jpg
頭の上から。
お腹にちょこんと置かれたおててと、お腹の下からちょこんと出たあんよがめんこい。


今日はレディスデーだったので映画『名探偵コナン から紅の恋歌』を観てきました。
冒頭から伸縮サスペンダーとボール射出ベルトが大活躍する飛ばしぶりですごい迫力だったよ~。
コナンくんはこれから先もスケボーを一体いくつぶっ壊すのか、
何度も作ってくれる阿笠博士は本当にいい人ですね…そして物は大事にしようね…。
平次くんと和葉ちゃんがそれぞれすごい、というか2人のスペックどんどん上がっていくし
静華さんの隠れた才能もいきなり出てきてやばい(笑)。
予告編にあった「手ぇ離したら殺すで」はスパーンと言い放たれてかっこよさがストップ高!
平和無双ありがとうございました。堀川さん宮村さん本当にお疲れさまでした。
パンフレットに載ってる堀川さんの平次愛にまみれたインタビューがアツいし、
そんな平ちゃんに大滝さん役の若本さんが寄せたコメントがシンプルながら愛にあふれて素敵です。

あと今回久し振りに(?)ミステリー要素が最後まで仕込まれていて
舞台が大阪と京都で、しかも百人一首がテーマになっててワクワク。
競技かるた大会のシーンの作画も超かっこよかった~~まさに畳の上の格闘技!
メインキャラクターが口にした歌は紫式部、崇徳院、平兼盛、紅葉が歌われているものなどで
イメージ映像やかるたの試合シーンで絵札や取り札がパラパラと表示されて
そのたびに「躬恒」「遍照だ」「持統天皇いた~」とか、いちいち反応してしまった。
小野小町は試合で取り札が一瞬映ったのを見つけたけど篁は見つけられなかったです…
DVDが出たらコマ送りで探すぞ!
倉木麻衣さんの歌うエンディングテーマのバックに流れるロケ地が秋の京都で
源光庵や嵯峨野など北山や嵐山の紅葉がいっぱいですごく綺麗でした~渡月橋も少し映った。
思えばコナン映画の季節が秋なのって珍しいね(゚∀゚)☆
途中で取り札がヒラヒラと舞って、藤原定家と式子内親王が一瞬並んで「あっ」てなりましたので
歴オタはエンディングだからと席を立たずにぜひ最後まで観て確認してください。
あと「In memory of 古内一成」と追悼クレジットがあって泣きそうになりました…
古内さんが書く劇場版コナンの脚本好きだったのでさみしいです。ご冥福を。

あとポケモン映画が20周年なんだね~☆
満を持してホウオウの話をやるみたいですが
サトピカの出会いもキラキラ作画でリメイクされるんですね(複雑な初期ポケファン心)。
メアリと魔女の花の予告編も見られた!マロさんがんばってほしい、見に行くぞ。
2017_04
15
(Sat)23:55

根拠のない楽観は禁物です。

shingodzi.jpg
去年、劇場に観に行った弟くんにあれこれ解説してもらいながら
先日やっと映画『シン・ゴジラ』を観ました。
予告編とずいぶん印象が違うなと思いましたが、
特撮と日本のいちばん長い日とエヴァンゲリオンと野村萬斎を知っている人と
現美の特撮博物館を鑑賞した人にはものすごく見ごたえのある映画だと思います。
キャストがメイン~ワンカットしか出ない人まで「どこかで見たことある」人ばかりだし
(パンフレットのクレジットで「この人どこに出てた?」って思って
もう一度見返して「あーいた!」って見つけた俳優さんも何人かいました)、
スタッフも庵野・樋口両監督を始め野口さん柘植さん神山さん摩砂雪さんほか
やっぱり「どこかで見たことある」人ばかり。
音楽に鷺巣さんを起用しながら本編のそこかしことEDTに
伊福部さんのオリジナル音源を使ってくれた庵野さんと握手して乾杯したい。
ギドラにメカゴジにラドンに怪獣大戦争!ぐぎゃあ~~(ゴロンゴロンゴロン)
ありがとうございますありがとうございます!!
伊福部さんはコントラバスの使い方が超かっこいいよね。

以下とりとめのない所感。
ネタバレどっさりですので未見の方はご注意ください。


タイトルロゴのデザインからしてドッキドキ~のわっくわく!
「東宝映画作品」→「シン・ゴジラ(初代の鳴き声つき)」→「映倫」→本編→「終」の流れ最高。
庵野氏はこの映画の日本を「円谷英二がいなくて怪獣映画が存在しない」としているらしく、
つまり1954年のゴジラをみんな知らない世界なわけですが
随所に54年ゴジラの引用やオマージュがみられて往年のファンはニヤリとするのでは。
(わたしはニヤニヤしっぱなしだった)
登場人物がみんな「想定外の生物を初めて見た人たち」だったり
ゴジラの名前が、大戸島の老人が伝説の怪物の名前としてあげている呉爾羅からとられていたり
「巨大生物をゴジラと呼称します」とか「生命の保証はできません」とか。
和光の時計を始め銀座4丁目が爆発四散したのに歌舞伎座は無事っぽいのが何だかもう。。
…なんて言ってたらわたしよりも遥かに特撮力高い人々の発見がまとめられてました。
『シン・ゴジラ』で見つけたオマージュや小ネタ
制作側も楽しんで仕込んでる感じするし、受け手に届いてるのもたまりませんね。
(そういえば東京タワーやスカイツリーを壊すシーンがなかったけど、
スカイツリーは壊すのに色々手続きが要るからかもしれないけど
東京タワーはあれかな、巨神兵の映画で満足しちゃったのかな…想像ですが)

蒲田くんの第一印象は「これがゴジラ!?」と一瞬引いてしまったけど
よく考えてみれば歴代ゴジラもはじめからあの姿だったわけじゃなくて
放射性物質を吸収したり食べたりした結果巨大化して二足歩行になったわけで、
蒲田くんはそうなる前から描かれたゴジラと考えればいいんだな。
まんまる白目で意志が感じられず「生きてる」だけというか、ひたすら前進する生き物で
泳いでてたまたま上陸したのが日本だったみたいな感じ。
進化前に一度倒れたときのバターン!ってSEが
ウルトラマンとか怪獣とかが倒れたときのあの音にそっくりだったよ!(細かすぎて伝わらない以下略)
品川で両手が生えて立ちあがったときの鳴き声が54年の声で
その後も鎌倉くんは84年→東京駅くんは95年と変化してるのがツボです。
第4形態の尻尾は歴代ゴジラのデザインの中で一番長そうですが、先端がああなってるのは
パンフレットに「すべての生物の要素が入っている解釈」とありますね…まじかよ。
そしてゴジラと言えば熱線☆ですが事前情報で非常に良い出来栄えと聞いていて
どれどれと思っていたんですけど該当シーンを見てびっくり、というか、なんか、
庵野さんえらいもん作ったなと呆然となってしまって一瞬、周りの音が聞こえなくなりました。
あれは見事だった…!!
下顎があんな風にパカっと開いちゃうのはあんまりゴジラっぽくないけど
人智を超えた生き物っぽさは伝わってきましたな。
色が青→赤になるのたぎったし新たに背びれからビーム出したりするみたいな挑戦には好感。
「生態系の頂点にいるので耳も瞼もなく手が小さいし咬み合わせもズレてる」というパンフの解説とか読むと
あ~だからエネルギー切れで止まっちゃっても他の生き物に襲われる心配がないから
安心して停止したまま空気エネルギーチャージできるんだなと思った。
そんなゴジラのスーツアクターが萬斎さんと聞いたのは公開日でしたが→こちら
実際に映像を見たら薩摩剣八郎さんみたいな、腰を落として摺り足で重心が超安定してました。
手が上向きなのは「神仏や龍が宝玉を持つイメージ」と自ら提案されたとおっしゃってたし
「狂言で狐など四足歩行の獣が神になると二足になる」というお話も聞いたときゾクッとした、
蒲田くんも這った後で二足になったから。
ゴジラのカメラワークというか見せ方も、地響き→足→手元→頭(+咆哮)とかじゃなく
いきなり蒲田くんの全身が画面にバーンと出てその異様さにぎょっとしたんですよね。
ああいう驚かせ方は庵野さんの手法だなと思う。

ロケ地はしっかりテロップが出て「あ~ゴジラ今あのへんか」とか何となくわかるのは
歴代ゴジラ映画もそうでしたけど、
登場人物の氏名・役職名はおろか建造物名、メカの名前、略称や愛称まで表示されるとは。。
(子どもの頃は怪獣以外どうでもよかったけど最近、舞台設定や人間模様とかが楽しみになってるのです)
ハセヒロ氏がやってた矢口さんは54年ゴジラでいう宝田明ポジションでしょうけど
平田昭彦や志村喬に当たる人物は出てこなかったね。
「最後までこの国を見捨てずにやろう」「10年先までこの国を残す」とか名言を連発しまくるし
ゴジラのデータを世界中に共有し解析させたの「オープンデータ!!」って感じで好き。(違)
カヨコ・パタースン氏は河内桃子さんとは正反対のタイプだし、
赤坂さんを始め政治家や官僚たちはかなり割り切ってる人物像な感じがしました。
立場や思惑の差はあれどみんな早口で頭が回るのは庵野さんのキャラクターたちだなあ、
基本的にはまじめで愚か者がいなくて
パニック映画とかでよくある「どうなってるんだ!」とか怒鳴り散らす演出がなくて気持ちいい。
わたし映画でも小説でも、プロ集団を描くときは
大声によるコミュニケーションを極力なくして欲しいなと常々思ってまして…。
どんなに大変な状況でも淡々と仕事するのがプロだよね。
あ。ちょっと首をかしげたのが、
生物学の有識者として呼ばれた3人のモデルが押井守・宮崎駿・高畑勲なんだろうけど
(演じたのは映画監督の犬童一心氏・原一男氏・緒方明氏)、
風刺にしてもパロディにしてもちょっと悪趣味かなと(笑)宮崎さんたちは観たのかなあ。

映画の前半は会議ばかりですが、発言ですごく印象に残ってるのは
「効率は悪いがそれが文書主義だ。民主主義の根幹だよ」と「議事録は残るんだ」。
こういう意識を政治家や総理大臣がちゃんと言葉にするのいいね!(職業病)
政府の会見にL字で字幕が流れるのも、手話通訳がいるのもリアルだったし
(ゴジラの名前がついたら手話も両手を曲げた表現になってた)、
初期対応のときオドオドしてた官僚たちが(無理もない)防災服着たらシャキッとしてたけど
そうそう官僚の防災服って強い色だよね…と思ったらそこもきちんと考証入ってるそうで。
パンフの解説で、とにかく現場を取材しまくって可能な限り現場に近いものを再現することに凝ったとかで
柘植さんが「数十年後にこの映画が時代劇になったときドキュメンタリーのような価値が出る」
みたいなことをおっしゃってて、確かにそうだなと思いました。
あ。あと会議室に片岡球子の「めでたき富士」が掛かっていて
霞ヶ関落ちの際に運び出されている演出にホッとした。
警察庁長官の部屋にあった額の「人皆知有用之用而莫知無用之用也」(荘子第四編)の字は
石飛博光氏が書いたのかな…そしてあれは無事だったのかな。

巨災対の会議でネルフの戦闘配置BGMが流れるの胸アツ。デーンデーンデーンデーンドンドン('◇')ゝ
鷺巣さんはティンパニーの使い方が超かっこいいんじゃ!
政府の会議と違ってこっちは打ち合わせっぽい雰囲気なのよね。
人事に影響はないから自由に発言してくださいってなって
通称"首を斜めに振らない"人たちから情報がどんどん出てくるのワクワク。
森さんがメンバーにいちいちニックネームつけながら仕切るのおもしろすぎるし
尾頭さんがピクリとも顔の筋肉動かさずに仕事するのかっこいいし
間さんがゴジラについて模造紙に書きなぐった先の「分かりそう!」が切実だし
安田さんの「あ゙ーっ!あ゙ーっ!!こんなんありかよ」かわいい。
志村さんが矢口さんの前では善良な官僚ですが裏取引を辞さないところ、
俗物感まる出しの泉さんが「まずは君が落ち着け」とか
矢口さんを送り出す時の「幹事長なら任せておけ」って言ったのがギャップ萌え。
愛すべきメンバーたちだなと思います。
緊急事態の連続ですから作業中はみんな表情がほとんどなくて
折り紙だ…のとことかカタルシスになりそうですがあくまで冷静に分析・判断していくのが生々しいよね。
(余談ですが最近"#巨災対の日常"なるハッシュタグを見つけてしまった…あれは力作ぞろいだ。沼だ)

矢口さんが立川に移動する途中でゴジラを初めて目視するシーンにぞわってした…。
映像でしか見たことなかった彼もきっと肌で実感したでしょう。
官房長官に「這ってでも行きます」って言ったら本当に歩いていくハメになったシーンとかも
なぜだろうな、彼が体を動かしているせいか妙に肌触り感がありました。
(官房長官で思い出したけど柄本さんはスペゴジ以来のゴジラ映画ですぬ~。
渡辺さんもキンゴジやモスゴジにいらしたっけ)
あとゴジラが停止したり去ったりした後も人々の意識はゴジラ一色ってわけではなく
電車は走るし人々は通勤通学するし電気も物流も止まらないし証券取引所も動くとか
そういうとこ強調するのもすごく庵野さんだなと思いました。
戦後や震災後がそうだったみたいに「各自できることをする」みたいな、世界の行動。

クライマックスが科学技術館の屋上で伊福部さんのオリジナル音源まで流れたのは感動した!
(福生の滑走路で髪をなびかせながら見守るカヨコさんのかっこいいこと)
タバ作戦にしてもヤシオリ作戦にしても庵野さんは総力戦がお好きだなあとつくづく思います。
N700系新幹線や山手線など無人車両の突撃がやりたくてクライマックスを東京駅に持ってきたのかな…
ゴジラと電車の縁は切っても切れませんからね~。
54年ゴジラに喰われた電車がゴジラに突っ込むとかどんなギャグだよ!無人在来線爆弾というパワーワード。
白眉だったのが自衛隊の攻撃が全部命中していたこと。
前に歴代ゴジラ映画で自衛隊の攻撃があまりに当たらないことに現場からお叱りがあって
平成ガメラシリーズの特にガメラ2は一発も外さない攻撃が描かれたことで有名ですな。
建物が壊れて土埃が舞ったりする方が画面的には派手に見えるとかの効果もあるだろうけど
あくまで建物を壊すのはゴジラだけで人間は(ヤシオリ時以外)壊さないというのが徹底されてましたね。
ガメラ2を撮った樋口さんが特技監督やってる影響もありそう。
(どうでもいいけど特技監督というクレジットに樋口さんの特撮愛を感じます…
そして2の「火力をレギオンの頭部に集中しガメラを援護せよ」のセリフめっちゃ好き、かっこよさが鉄板)

キャストクレジットが50音順!!
メインキャストは肩書長いから役名と俳優を並べて表示するのは難しかったんだろうな…。
名無しのキャストもたくさんいて「東京湾で何あれ?って言った女性」とか
「巨災対事務員の全員避難を確認して最後に事務室を出た自衛隊員」とか
「アクアラインから避難するとき動画撮ってた人」とか「おばあさんを負ぶって踏切渡ったおじさん」とか
そういうことになるからやっぱり難しいと思う。
音楽は伊福部メドレーですが、伊福部さんの名前と引用曲名の中に平成メカゴジを見つけて
えっいつ使われたっけ?ってびっくりしてるとラストで流れ始めたところで
うおおお!って鳥肌立つまでが本編です。庵野さん最後までありがとうありがとう。

牧悟郎…。
マキゴロウの発音は84年ゴジラでチラッと出てますが別人かしら。
「私は好きにした、君らも好きにしろ」のメッセージもあれだけど、とりあえず彼に言いたいのは
「芹沢博士以下ゴジラ映画に登場する科学者を見習え」かな…。
彼らはマッドサイエンティストで化学兵器や生物の理論を完成させはしても
最終的には実現を望まずに握りつぶす人たちなのでな。
(それらを何らかの手段で手に入れた第三者が実現させて大変なことになるという教訓になってるのも
シリーズを通して描かれ続けてきている)

そんなわけで大体においては非常に見ごたえあったのですが、どうにもモニョッとしてしまうのは
たぶんタンクローリーがゴジラにとどめを刺した前例がないからだと思う。
東京駅丸の内駅舎にへたれこむゴジラに凝固剤を流し込む大型車の群れは
従来の怪獣映画とはほど遠い絵ヅラで、
そんなわけでわたしにとってこの映画はゴジラ映画でも怪獣映画でもなく、災害対策映画になりました。
ゴジラが最後の力を振り絞るように立ち上がって屹立しながら固まったとこは
ゴジラの生き物としての意地のような気もしたし(結局見せ物みたいになっちゃうけど)、
何だかんだでやっぱり庵野さんゴジラの立つ姿が好きなんだろうな。
あと、作戦が終了した後も巨災対や官僚たちは「バンザーイ!」とかやらないで
「はあ~終わった…」みたいに脱力してて、それもリアリティあった。
あれもしハリウッドだったら壮大なBGMとともに全員が大喜びして部屋には書類や帽子が舞い飛び、
ランドーヤグチは国を救った英雄として2秒で復興した議事堂(よくある演出)とかで演説しちゃうだろうけど
庵野さんはそういう映画作りはしないのよね。
尾頭さんが「半減期が20日だから除染のめども立つ、よかった」って微笑んだけど
実際はいつまたゴジラが動き出すかわからない&国連の核攻撃も中断でスタンバイはとかれず
全然めでたしめでたしじゃないのよね…。
矢口さんも「事態の収束にはほど遠いからまだ(政治家は)辞めない」って言ってるし。


あと、これは余談になりますけども。
シンゴジを観た後でLWAの眠れる森のスーシィ回を見ると
「すぐ真似するスーシィ」が内閣総辞職ビームをパロってるのがよくわかります。
ちゃんとご丁寧に墜落するヘリまで描いてあるよ…大河内総理~。
(そういえば大河内ってメカゴジラやデストロイアを撮った大河原氏にちなんでいるのだろうか)

あと、男性におんぶされて踏切を渡っていたおばあさんは原知佐子さんだったと最近知って
弟と一緒に「えええー!」って声出ました。。
彼女の夫はウルトラシリーズでやたら変化球な演出ばっかりやってた実相寺昭雄氏ですよ!!
氏の演出したジャミラや怪獣墓場の回は涙なしには見られません…メトロン星人は笑ったけど^^
2017_04
11
(Tue)23:25

春のめざめ。

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我が家の桜が今年も満開になりました!
去年よりちょっと遅い感じで、いつ咲くかなとワクワクしながら待ってまして
つい先日まで茶色い枝だけだったのが一夜明けてこうなってたりするから毎年びっくりします。
自然の神秘…!

2017sakura2.jpg
青空いっぱい。

2017sakura3.jpg
満開になったら撮ろう、満開になったら撮るんだと毎年見計らっていますけど
自分の予定やお天気の都合もあってタイミングが難しい。
この日も割と咲いてる方でしたけど地面を見るとそれなりに散っていて
桜の満開って本当に一時しかないんだなと思わされます。
もし本当の満開に立ち会えたらそれはもう何かのお導きだと思ってどこへともなく感謝することにする。

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鈴蘭も咲き始めたし、

2017suisen.jpg
水仙も咲きました。
もうちょっとすると藤やサツキやハナミズキの花が咲き始めますね~楽しみ。

「ことならば咲かずやはあらぬ桜花 見る我さへにしづ心なし」(紀貫之)
(古今和歌集巻二・春歌下・八二番)


お出かけ先でもお花見しました。
2017ueno3.jpg
上野公園の桜です。
大英自然史博物館展を見に行った日がちょうど見頃で、パチパチ撮影してきました。

2017ueno4.jpg
少し曇りぎみでしたが花見客は何のその、
春の天気は変わりやすいから満開のうちにお花見しておく方がいいですね。
風が吹くとざあっと花吹雪が舞って歓声があがったりもしてました。

2017ueno5.jpg
こんもり。

2017ueno6.jpg
こういう場所にちょこっと咲いてる花も好きなのです。

2017ueno7.jpg
こちらは交番の近くに咲いていた桜で「舞姫」という品種だそうです。
日本花の会創立50周年を記念して、八重紅枝垂という品種を改良し2011年に生まれた桜で
薄い紅色の八重咲きが特徴だそう。

「野路の春風吹きはらふ 雲とみまごうみ吉野の 麓をさして急ぎ行く」
(歌舞伎『義経千本桜』吉野山道行きの場より)


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本物を見た後は和菓子のお花見☆
花扇さんはお店に行くといつもお菓子とお茶をサービスしてくださいます!
この日は桜餅をご馳走になりました~ありがとうございます(^◇^)。

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夜桜。
羊羹に練りきりの桜の花と、金粉は月や星の光かな?きれいなお菓子で即買いでした。

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三越の全国銘菓展にてゲットした一六本舗の「夜桜」。
桜色の村雨餡の上に桜色の羊羹、中に桜花と月を閉じ込めてあります。
月と桜は本当によく似合う。

「清水へ祇園をよぎる桜月夜 こよひ逢ふ人みなうつくしき」(与謝野晶子)
(みだれ髪・十八番)

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桜ミクさんと桜の和菓子のスリーショット☆庭で拾った花も一緒に。

「千本桜夜ニ紛レ 君が歌い僕は踊る
此処は宴 鋼の檻 さあ光線銃を撃ちまくれ」(黒うさP)
(初音ミク『千本桜』より)
2017_04
07
(Fri)16:23

ミュージアム・ヒストリー。

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科博の「大英自然史博物館展」に行ってきました☆
始祖鳥を始めとする約8000点ともいわれる同館のコレクションから
選りすぐりの180点が世界中を巡回しています。
意外ですが同館に関するまとまった展覧会は今回が初めてなのだそうで…
大英博物館の展示は割と行われてるイメージあるけども。

スタッフさんからの「フラッシュを焚かなければ撮影OKです」との案内に僥倖を覚えて
デジカメを手にワクワクしながら展示室に入ります。
まずは、こんなものを収集してる博物館ですよ~みたいな、大まかな展示品の紹介。
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ジョン・オーデュボン『アメリカの鳥』より、ショウジョウトキとイヌワシの絵。
オーデュボンは19世紀初頭の野鳥画家で、
この本は北米に生息するほぼすべての鳥を可能な限り等身大で描いているそうです。
写真だと大きさが伝わりにくいかもしれませんが原画は巨大でした。すごい迫力。

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レオポルド・ブラシュカ&ルドルフ・ブラシュカによるタコのガラス模型。19世紀の超絶技巧です。
生きているタコの色を保存し研究するための資料として作られたものだそう。

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呪われたアメジスト。
所有者に不幸をもたらすとか、川に投げ込んだのに発見されて戻ってきたとか
色々といわくのある宝石らしい。
こういうの怖いけどワクワクしてしまう自分がいます^^
照明が暗くてうまく撮れなかった…装飾には12星座のアイコンもついていました。

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集団で交尾中に何らかの原因で窒息死したと思われる三葉虫。
えらい姿が化石になってしまったもんです。子孫を残すのも命がけ。

以下、写真とともに展示内容の一部を紹介しています↓クリックで開きますのでどうぞ☆

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2017_04
03
(Mon)23:54

第2250回「朝食は和食派?洋食派?」

こんにちは!FC2トラックバックテーマ担当の梅宮です
今日のテーマは「朝食は和食派洋食派」です
朝食は1日のはじまりを元気にスタートさせる大切な食事ですよね...
FC2 トラックバックテーマ:「朝食は和食派?洋食派?」


旅行中などの例外を除いて、基本的に白米・お味噌汁・納豆or卵です。
納豆のときは辛子を入れずにお醤油かポン酢だけ、
卵のときはレンジであたためチンだけしてポン酢かけて溶いてごはんとかき混ぜます。
気分が向いたら卵をハムエッグにしたり、納豆に海苔をつけたりすることも…
ので、和食派ですかねえ。
洋食を食べないわけではなくて、うちは夜に朝のぶんまでのお味噌汁を作って朝に白米を炊くので
必然的にごはん食になるのですな。
それが習慣づいてしまっているのでたまにパン食とかにすると新鮮な気持ちになる。
パンで食べるならトーストにしてバター塗るのが好きだし、とろけるチーズ乗っけても好きだし
さいころに切って野菜と混ぜてオープンサンドにするのも大好き。
あとコーヒーより紅茶、もっと言うとハーブティー派なのでジャスミンかカモミールをつけますね。

映画『コクリコ坂から』の主題歌を歌っている手嶌葵さんの「コクリコ坂から歌集」に
その名も「朝ごはんの歌」という歌が収録されているのですが、
ご存知の方も知らない方も何も言わずに聴いてみてください→こちら
朝聴いても夜聴いても、聴いてるだけで朝ごはん食べたくなるんですよ…!
(昼ごはんでも夕ごはんでもなく朝ごはんである点がポイント)
食べ物の歌って大好きですけど、最近聴いた中でダントツにお腹がすく歌です。
映画の中でも主人公の海ちゃんがおいしそうな朝ごはんを作っていて「食べたい!」と思ってしまう。
ジブリ映画の食事シーンは総じておいしそうですよな^^
あと谷山浩子さんの「おはようクレヨン」も好き~。→こちら
朝起きたクレヨンたちが絵を描いて洋食の朝ごはんができる歌。
子どもの頃にみんなのうたで流れるのが毎回楽しみで夕方はテレビにかじりついていて
クレヨンで朝ごはんを描いたりしておりました。
あの頃は一時期クロワッサンとサラダとスクランブルエッグの朝食にものすごく憧れていたな…
あの魅力は何でしょうね…おしゃれだからかな。
今は自宅での朝食にはしないけど、旅先で出会うとたまに食べます。楽しい。

「絵本や小説に出てくる食べ物が食べたい」という欲求は定期的に訪れますが
「歌に出てくる食べ物が食べたい」っていうと他に何があるかな…。
手遊び唄のカレーライス作る歌(にんじん、たまねぎ、じゃがいも、豚肉…ってやつ)をやると
毎回カレーが食べたくなってたなそういえば。
ユーミンの「チャイニーズスープ」を聴くと中華風スープが、
おかあさんといっしょの「シンデレラのスープ」を聴くとカボチャスープが飲みたくなるし
プリキュアの「しあわせごはん愛のうた」を聴くと卵かけごはんが食べたくなるし
キテレツ大百科の「お料理行進曲」を聴くとコロッケが食べたくなるし
ひとりでできるもんの「魔法のゲーム」を聴くと料理がしたくなる。
わたしはひとりでできるもんでBPやブイヨンの存在を知りましたし
包丁の握り方からテーブルマナー、ガス漏れ警報器が鳴ったらどうすればいいか学んだのも同番組でした。
本当に勉強になる番組だった。
(舞ちゃんにはもう会えないけど、文ちゃんの松村泰一郎くんは今どうしてるのかなとぐぐったら
えらいイケメン役者になっていてびっくりしました)

反対に、およげたい焼きくんやだんご三兄弟を聴いてもたい焼きやお団子を食べたくはならないけど
きょうの料理や3分間クッキングのテーマを聴くとものすごくお腹がすく。。
ごちそんぐDJは最近やっとおもしろく見られるようになってきたかな~。
あと最近、ねば~る君が歌う「しずかなごはん」を聴いたのですが
アニメーションから何からすさまじいインパクトで脳内ループどころじゃなかった…!夢に出てきそう。
♪はっこーハッコーはっこハッコハッコー!

そういえば高円寺のギャラリーでやってるごはん展を少し覗きたいと思ってて結局行けずじまいになりそう…
おいしそうなごはんのイラストやグッズがいっぱいあったんですよな。むむ。