小布施と戸隠と善光寺の旅その2。

長野旅行2日目です。1日目はこちら
今日は戸隠と善光寺と、ちょこっと川中島です。

旅館の人が言っていたとおり朝起きたらかなり寒かったのですけど、
こんな機会もあまりないと思ったので寝てる家族をほっぽって一人で中社へお散歩に行きました。
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中社参道沿いの旅館に泊まったのですぐ着きましたよ。
やはりお山にある神社へ行くときは近くに泊まるに限る。

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階段の上にある戸隠の三本杉。のうちの、2本。
その昔、人魚を殺したことが原因で子どもたちを失った若狭の男が
夢で出家するようお告げを受けて八百比丘と名を変え戸隠までやって来てこの杉を植えたという、
なかなかハードな伝説があるそうです。

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階段を登ったところの狛犬が二段構え。

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朝8時の戸隠神社中社!誰もいない!!
写真では白くなっちゃってますけど空は青いし静かだし木々のざわめきと鳥の声しかしない、
空気もひんやりして気持ちよかったです。
戸隠もずーっと来たかった場所のひとつなのでやっと叶ってうれしい☆

戸隠神社のお社は大まかに5社あります。
神社のある戸隠山は、古事記にある天岩戸神話で閉じこもった天照大神を神々が外へ出して
天手力雄命がその岩戸を高天原から投げ飛ばし落下したところが山になったとされているので
祭神は岩戸開きに関わった神々が5社それぞれに祀られています。
ちなみに中社の御祭神は天八意思兼命。
天岩戸のお話において「そうだ、宴会しよう!」と言い出した神様で
知恵の神様でもあるので学業成就や開運などのご利益があるそうです。

社殿の中は撮影禁止ですが広々として、能舞台があって雅です。
天井に河鍋暁斎の龍図が描いてあったそうですが近代の火事で焼失し(泣)、
現在はレプリカが復元され掲げられていました。
ギョロ目でとってもおもしろい表情で、でも天を見据える強さも感じられる絵だった。
暁斎せんせいは江戸時代末期に戸隠山へ招かれ神酒をあおりつつ龍を描くパフォーマンスをしたそうで
たくさんの人が見学に来て大いに盛り上がったらしい。
『暁斎画談』外編下巻に一部始終と暁斎自筆の挿絵が載っていました→こちら
暁斎せんせいは戸隠に来る前も小布施に寄ったり善光寺で洪水に遭難したり
戸隠に来たら来たで奥社付近で天狗らしき怪異に遭遇したり
「冬までいて欲しいけど豪雪が」と聞いて慌てて下山しようとして人家の裏口へ迷い込んだり
朝日山で狼に遭遇して谷底へ落っこちたりと珍道中を演じています。
ほんとエピソードに事欠かないなこの人は。

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御神木です。巨木!
これと入口の2本を合わせて戸隠の三本杉というそうです。
樹齢は800~900年ほどで天然記念物に指定されています。

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水の音がすると思ったら本堂の脇に滝があるよ。

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さざれ滝という小さな滝。
水の勢いはそんなに多くなくて、さらさら流れている感じでした。
流水音ってなんでこんなに落ち着くんでしょうね…しばらくボーっと眺めてしまった。

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まだ時間があるので、中社の西門からちょっと足を延ばしてみます。

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小布施と戸隠と善光寺の旅その1。

長野に行ってきました☆
母が「小布施に行きたい」と言ってて、わたしが「戸隠に行きたい」と言ってたら
父が車に乗せて行ってくれることになりまして。
高速で2時間半くらいで着く!長野近い。(普段それ以上の旅しかしてないから近く感じる)
一泊二日でしたが2日間ともよい天気でした。よかった。

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松代PAで休憩したとき何だかこんもりした場所があったので弟くんと一緒に突撃。

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川中島合戦の広場でした。当時の古戦場がこのすぐ近くなのだよね。
石で車懸りの陣と鶴翼の陣を再現してあります。

どこかに行くとき、もちろん目的地に着いてからの時間も楽しみなのですが
目的地まで過ごす時間もけっこう好きだったりします。
車や高速バスでの旅はSAやPAに寄るのが楽しみです。
最近は各地にご当地メニューなどが増えてますし
「ここは何があるかな」的な気分で寄るとおもしろいものに出会えたりすることが多いです。

高速を降りてしばらく走りまして、まずは小布施にin。
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岩松院に来ました。
室町時代の創建で、福島正則の霊廟や小林一茶の句碑、葛飾北斎の鳳凰図などがあります。
お寺の周囲はりんご畑やぶどう畑に囲まれていてのどかな雰囲気です。実りの秋わくわく。

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入口の仁王門は木に覆われて、赤い仁王像も迫力あり。

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本堂です!まずはご本尊の釈迦如来像と北斎せんせいの鳳凰図に挨拶しますよ。

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そばにいるね。

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太田記念美術館の月岡芳年展、「妖怪百物語」「月百姿」に行ってきました。
先月が妖怪、今月が月の展示でやっと両方見られましたのでまとめて感想書きます。
(あまり知られてないのか両会期ともそんなに混んでなくてゆっくり見られました~。
鑑賞する側としてはありがたいですけど、
せっかくこんなすばらしいのだからもっと人来たらいいのに…とも思ってしまうジレンマ)

妖怪百物語は芳年の新形三十六怪撰シリーズと和漢百物語シリーズほか
水滸伝や芳年漫画、単発絵などから妖怪や怪異に関する絵を集めた内容でした。
同シリーズはこれまで展覧会で部分的に何枚か見たりWeb上で一覧とかで見たりしましたけど
紙で揃っているのをいっぺんに見るのは初めてです!
改めて本物を見て思ったけどほんっっっとに芳年の絵はかっこよくて綺麗でおどろおどろしい。
武将の真剣勝負、幽霊になった人々、ユニークな妖怪たちを描く筆致は劇的で
でもどこか哀愁がただようのは彼の生きた幕末~近代という時代背景や
彼が何度か発症したらしい精神病の影響もあるかもしれない。
見れば見るほど感情をぐらんぐらん揺さぶられて卒倒しかけるほどの気迫に満ちていて
どんな顔して描いてたんだろうとか想像してしまいます。
特に人がふとしたときに見せる一瞬の表情を切り取るのがうまいなと思う。

和漢百物語は26枚の連作で、芳年の初期の代表作。
歴史上の人物や物語や民話などから怪異の場面を引用したり想像のままに描いています。
「小田春永」は織田信長の絵なんですが(春永は歌舞伎でよく使われた名前ですね)、
蘇鉄を指さす春永が着ている着物がすごい!北斎の波のようなうねりに龍が飛んでてかっこいい。
「楠多門丸正行」はまだ少年だった頃の楠木正成が妖怪退治をする絵ですが
その妖怪ちゃんがどう見ても百器徒然袋の袋狢ちゃんの引用であった(笑)かわいい。
「宮本無三四」宮本武蔵が天狗の翼を斬りおとした図で武蔵はかっこいいのですが
翼の付け根がかなり生々しくて天狗さん痛そうって思っちゃった。
「伊賀局」吉野拾遺に取材。伊賀局は新待賢門院に仕えた室町時代の女性だそうで
藤原仲成の幽霊をまったく怖がらずに追い返していますが、取材した物語では藤原基任のようです。
仲成の顔が烏天狗みたいでおもしろい。
「源頼光朝臣」病気の頼光のもとへ土蜘蛛が天井から降りてくるというもの。
頼光と土蜘蛛は昔からたくさんの絵師が描いてますが、この絵の土蜘蛛はとても小さいというか
本来のサイズというか…とにかく昆虫サイズで土蜘蛛が描かれたこのテーマの絵では珍しい作品。

新形三十六怪撰は36枚の連作。
芳年はこのシリーズを描いている途中で入院しそのまま亡くなってしまったので
(最後の出版は芳年の没後)、弟子たちが完成させたそうです。
「小町桜の精」は常磐津「積恋雪関扉」に取材していて桜の木に宿った小野小町の霊が現れる
「地獄太夫悟道の図」は2枚あって、1枚は薄暗い背景にガイコツがうろついてるんだけど
2枚目はすっきりと誰もいなくて、ああこれは太夫が悟った姿なんだなと。
「葛の葉きつね童子にわかるるの図」は人間に化けた葛の葉という雌狐が
子の安倍晴明と別れる場面の絵。障子に映った葛の葉の影が狐になっています。
こういう、姿は別の生き物に化けていても影はごまかせない演出大好きだ!
「鍾馗夢中捉鬼図」は鍾馗が鬼を捕まえるかっちょいい絵ですが
キャプションに「鍾馗は科挙の試験に落ちて自殺した」と書いてあって「は!!?!?」ってなって
帰宅してぐぐったら本当だった…全然知らなかったよそうだったんですか鍾馗様…。
「大森彦七道に怪異に逢ふ図」は女性をおぶって川を渡る大森彦七が
水に映った女性の影に角があるのを見てあっこいつは…!と気づく一瞬の緊迫場面。
「源頼光土蜘蛛ヲ切ル図」は土蜘蛛は巨大だし頼光は刀を今にも抜こうとしていたりして
和漢百物語の絵よりもぐっと物語っぽい絵になっています。

単発でも芳年は色んな怪異を描いてる。
「一魁随筆 朝比奈三郎義秀」地獄巡りをしたという伝説をもつ朝比奈三郎さんですね。
閻魔様がシメられて泣いてるのかわいそう。。
「芳年存画」貧乏神から隠れる大黒天と恵比寿がかわいい。
「皇国二十四功 田宮坊太郎宗親」田宮坊太郎くんが金比羅大権現の加護で仇討ちを果たす絵で
金毘羅さんは天狗のようなお姿をしています。スタンド天狗。
同じく皇国二十四功の「信濃国の孝子善之丞」は少年善之丞くんが地獄の浄玻璃鏡の前で父親の無実を訴えていて
そういえば地獄絵ワンダーランド展でも同じモチーフの絵があったなあと。
「祐天不動の長剣を呑む図」祐天上人は少年時代、物覚えが悪かったので成田山で修行していると
不動明王が現れて短剣を呑むか、長剣を呑むかと問われどっちでも痛いだろうから長剣を呑んだところ
次の日には頭がよくなり物覚えの力もついていたというお話の絵画化。
不動明王の体が一瞬、黒く見えたけどたぶん青が色落ちしたんじゃないかな…青不動さま。
「袴垂保輔鬼童丸術競図」かっこいいー!2人ともかっこいいー!!しびれるー!!
「羅城門渡辺綱鬼腕斬之図」ご存知渡辺綱と茨木童子の羅城門バトルで
綱も童子もかっこいいけど、羅城門に降りしきるすさまじい雨風に見とれてしまいました。
「金太郎捕鯉魚」水中の金太郎が巨大な鯉につかまってゆったり泳いでいて
青い水流の表現がこちらも美しい。

江戸時代はそれまでにはないほど妖怪が描かれまくった時代ですけども
そのほとんどは取材や模写が多く、見慣れた人間には「これあそこの引用だね」とわかるけど
絵師の個性は人それぞれなので同じテーマでもひとつとして同じ絵が存在しないのがおもしろい。
芳年の妖怪は何というかこう、肉を感じますね…手触り感があるというか、
体温が感じられるみたいな、切ったら血が出そうというか。

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太田さんはひとつのテーマや絵師の展覧会のときよくリピーター割引をやってくれまして、
今回もありました。
妖怪も月も2回目以降の鑑賞は半券を持って行くと200円引きが適用されます。ありがたい。
チケットにプリントされているのは「源頼光土蜘蛛ヲ切ル図」の土蜘蛛ちゃんですが
これ先日ネットで、「寝坊した子どものベッドから起きろ!ってシーツ引っぺがすお母さんみたい」的な
書きこみを見かけて以来そういう風にしか見えなくなってしまった(笑)。
いやあの絵の頼光さんは病気で寝てるところを襲われたので似たようなものかもしれないけど。


月百姿は芳年が晩年に刊行した月百姿シリーズがズラリと。
妖怪展と同じくこのシリーズも紙に印刷された現物を100枚すべて見るのは初めてでした!
いつか100枚全部を一気に見たいと思っていたので叶ってうれしい^^
夜空、波間、山入端、木の影、夜明けの空などのシチュエーションに浮かび上がる月を
歴史上の人物や物語の人物、江戸風俗のなかの人々から妖怪まで様々な生き物が見上げていて
月好き歴史好き妖怪好きなわたしにとっては最高の内容でした。
展示室のどこを見ても月、月、月!絵のお月見大好き、楽しい☆
妖怪百物語とはまた違って静かな雰囲気の絵が多くて
でもやっぱり、見ていると感情をぐっと揺さぶられる絵が多かったなあ。
月百姿の月は月よりもむしろ人物の気持ちや動物の情緒が伝わってくるというか
月はあくまでそっと誰かに寄り添うように照っていて、そこがとても好きです。
あとタイトル部分や女性の着物などに空摺りが使われているので実物を見られたのはうれしい、
紙のエンボスは図録や画集だとほとんど再現されにくいのでね。生で見る醍醐味。

「月宮迎 竹とり」竹取物語のラストシーンに取材。
かぐや姫も月の使いもきれい、見送る翁は後ろ姿ですが背中から悲しみが伝わってきました。
「孝子の月 小野篁」は篁が山で薪を集める姿で一瞬、隠岐にいたときの絵かと思ったのですが
どうも母親が恋しくて遣唐使を蹴ったら流罪になったけど戻っても母のために尽くしてる、みたいなテーマらしい。
珍皇寺の井戸に飛び込んだ理由といい、篁はマザコン説話が多いね…薨伝の「家貧親老」の記述のせいかな。
「大物浦上月」の弁慶はポスターになるだけあってかっこいい。
「卒都婆の月」能の卒塔婆小町から。
さっきの三十六怪撰シリーズでは若い姿の幽霊だったけど、こちらでは生者の老婆ですね。
「朝野河晴雪月 孝女ちか子」鈴木春信が清水の舞台から飛び降りる少女をこういう構図で描いてますが
他にも浮世絵で何点かこういう構図の絵を見た覚えがありますな。
「悟道の月」にて月を指差す布袋や、「金時山の月」で猿と兎の相撲を見守る金太郎はコロコロ丸くてかわいい。
「吉野山夜半月 伊賀局」の題材は和漢百物語にもあったね。
基任が天狗みたいな姿をしていたり、絵のタイトル枠に手をかけているメタ構図になってたりしておもしろい。
「五節の命婦」十訓抄10巻61話の絵画化で、嵯峨野に住む五節の命婦を訪ねた源経信と源俊明が
命婦の奏でる琴を聴いてあまりのすばらしさに涙しています。
いかなる時にも泣かないため犬目の少将と呼ばれる俊明もこの時ばかりは泣いたというところから
命婦の曲がどんなに美しかったかが想像できますね。
「北山月 豊原統秋」は夜道を歩いていた統秋が2頭の狼に遭遇し、
あかん死ぬと思ってこの世の名残に笛を吹いたら狼が聞き惚れて襲ってこなかったという伝説の絵画化。
音楽で殺意をなくすというと藤原保昌と袴垂保輔の逸話を思い出しますね。(芳年も何枚か描いてる)
「志津が嶽月 秀吉」は木に背中をおしつけて法螺貝を吹く秀吉のかっこいいこと。
「あまの原ふりさけみれば春日なる三笠の山に出し月かも」は百人一首の阿倍仲麻呂の歌の絵画化で
唐の仲麻呂が欄干にて誰かと語り合っています。誰だろうな。李白かな王維かな。
「三日月の頃より待し今宵哉 翁」三日月の夜、村人に俳句を求められた老人が同句を詠んでみせて
名を聞かれて松尾芭蕉ですと答えて、村人はびっくりしたという話。
小林一茶にも同じ逸話が残っているのでこの絵の翁はどちらなのかな…好きな方を想像しよう^^
「名月や来て見よかしのひたい際 深見自休」男伊達の深見十左衛門が俳句を口ずさみながら色街を散歩。
大柄な花模様の黒い着物は市松模様が正面摺で入れられていて
光の角度によって見えたり見えなかったりします!摺師の腕。

月の使い方がおもしろいなと思った作品も。
「玉兎 孫悟空」月の宮殿から逃げ出したウサギと孫悟空の戦いのバックには巨大な満月、
この2匹は月にかなり近い場所で戦っているのかな…。
「嫦娥奔月」は西王母から不老不死の薬をもらった嫦娥が薬を飲んで月にのぼる姿で
バックの巨大満月がピンク色になっててきれい。
「つきの発明 宝蔵院」宝蔵院流の創始者・宝蔵院胤栄が十文字槍を思いついた瞬間の絵で
空の三日月に槍を重ねて「これだ」って声が聞こえてくるような。

キュレーションがおもしろいなと思ったのは「霜満軍営秋気清 数行過雁月三更 謙信」と
「信玄 きよみかた空にも関のあるならば月をとゝめて三保の松原」が隣同士に並んでいたり
「月下乃斥候 斉藤利三(鎧つけてる)」「堅田浦の月 斎藤内蔵介(鎧はずしてる)」が
やっぱり隣同士に並んでいたことですかね。
歴史で因縁ある人物同士の共演や、同一人物の服装の違いなどを見比べられて
こういうのは展覧会ならではの楽しみ方ですね^^

あえて画面のどこにも月を描かずに月光や月影や視線で想像させる絵もありセンスを感じます。
タイトルになった和歌や元になった説話などを知るとなるほど確かにそこに月が見えてくる。
「はかなしや波の下にも入ぬへし つきの都の人や見るとて 有子」のタイトルは厳島の巫女の辞世の句で
叶わぬ恋をはかなんだ巫女有子が舟から入水する直前の姿を描いていますが
荒々しい波の上に揺れる月光は太陽かと思うほどの明るさで、有子の黒い着物とのコントラストが強烈。
「心観月 手友梅」は、病気で目が見えなくなった武将の手友梅が
「暗きよりくらき道にも迷はじな心に月の曇りなければ」という歌を短冊に書き
青竹につけて背に挿し自分の目印として戦場で戦う姿。心の月ですね。
「ほとゝきすなをも雲ゐに上くる哉 頼政とりあへす 弓張月のいるにまかせて」は
鵺退治をした源頼政が褒美に刀を授かるシーンの絵画化で
藤原頼長が天皇からの刀を渡そうとすると空からほととぎすの鳴き声が聞こえ、
「ほとゝきすなをも雲ゐに上くる哉」と詠んだところ頼政が「弓張月のいるにまかせて」と返事したと。
頼政は空を見上げますが正面向きのため月は描かれず、頼政の顔に当たる月光から想像します。
「朧夜月 熊坂」は背景が藍色と水色の色違いが並んでいました。

最後に「大蘇芳年像」がありました。芳年の死絵で、弟子だった金木年景によるものです。
紋付袴で正座して、手には筆を持ち背筋をぴっと伸ばした姿でかっこいい。
辞世「夜をつめて照まさりしか夏の月」も入れられていました。(1892年6月に亡くなったから夏だね)

芳年やっぱり好きだ~。

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山種美術館のカフェにも寄って上村松園展のオリジナル和菓子も買って来たよ~。
小林古径「清姫のうち『寝所』」に描かれている清姫がモデルの「道成寺」と、
橋本明治「秋意」に描かれた舞妓の着物がモデルの「舞妓」。
清姫は杏が入ってて甘酸っぱくておいしかったです。


週末に長野へ行ってきますのでちょこっと留守にします~!
Twitterには出没しております。

連れていけるのは生きたい命。

柏葉幸子さんの『涙倉の夢』を読みました。
山あいのおばあちゃんの家(屋号:さがえ)にやってきた亜美が
「(お仕置きや病気の隔離などで)倉に入れられた人はみんな泣く」ことから涙倉と呼ばれる倉にふと入って
数十年前の時代に迷い込んで昔のさがえの様子を目撃するところから物語が動き始めます。
(「蔵」ではなく「倉」なのは何か理由があるのかしら…たとえばこういう記事がありますけども)
当時温泉宿を経営していたさがえに住んでいたのは人間だけど、
時々その中にエッちゃんと呼ばれる猿が人間の子をあやしていたり
鼠の顔に着物を着たおばあさんに「おまえではない」と声をかけられたりして
現代に戻ってもハヤブサや猿や蛙の顔をした(ように見える)人がさがえにいることに気づいて
どうも人間の姿になってさがえで生活している動物がいるらしいと亜美は気づきます。
人が動物の顔に見えるのは亜美だけで、彼女の家族や町の人々はまったく気づかないでいるけど
はっきりした理由は最後まで明かされなかったね…
ラストで亜美が自分なりに考えて結論づけていたけど。

亜美がおばあちゃんとお出かけしたり、山から来たハヤブサの隼人や猿のエッちゃん先生と仲良くなったり
そういう心温まる交流シーンも素敵なんですけど
ねずみのばば様が話してくれたさがえの昔話がとにかくものすごいインパクトでした。
「ねずみにひかれる」という言葉が物語前半のキーワードになっていて
これは人間の世界(里)から動物の世界(山)へ連れていかれることだと町の人々が言っていて
亜美も過去と現代を行き来するうちに神隠しとか人身御供じゃないかと想像したりするんですけど、
2回目の過去への訪問で山と里を仲介するねずみのばば様に会って話を聞いたら
どうもそう単純な話ではなかったらしく。。
大昔に様々な理由から動物が山から里へ、人が里から山へ移動することがたまにあって
その仲介役を担っていたのがねずみのばば様だったので
里から山へ人が引き取られると「ねずみにひかれる」と人々は言ったと。
そして「ねずみにひかれる」ことは元々は親が育てられない子どもを殺すことの隠語で
間引かれた人の子どもを山が引き取る代わりに里へ動物を人間の姿にしてよこしていて
(山へ何人も引き取るわけにはいかないので)、
そうして山のものが里に混じる代わりに里で生きられない命を山で引き取る約束を人と動物は交わして
その仲介の場所がさがえで、ねずみのばば様は宿の西の塔にとどまり役目を果たしていたと。
引き取られていく人の中には間引かれる子だけではなく病人もいて、彼らは山の気に溶け込んでいき
山で生きられなくなった動物も里でなら生きる場所があってWinWinな場合もあったみたいだし
「戻りたい」とばば様に言えば戻ることも可能だそうですが、
子どもを間引いた親は本当のことは言いにくいから「ねずみにひかれた」と言って隠していて
やがて子どもが間引かれる時代ではなくなったので約束は忘れられていき、
さがえが宿を閉めて山との交流がなくなると「ねずみにひかれる」という言葉だけが残って
「悪さをすると鼠に連れていかれるよ」的なしつけに使われたりするようになる。
子どもが間引かれなくなるのはいいことだけど
言葉だけが形骸化した教訓として伝えられていく過程にぞっとしました。
これってたとえば、平安時代の鬼が姿を見せず詩や歌や音楽など風流を愛する生き物だったのに
いつしか陰陽道の丑寅と結びつけられ牛の角・虎パンツのいでたちに形づくられ
「悪さすると鬼に食べられるよ」的な、しつけに使われるようになっていくのと似てるな…。
しきたりが今なぜそうあるかを調査していったら
過去の人たちの決めごとの枠だけが残った結果今の状態になっているとわかる事例って
歴史を見てもいくらでもあるので、一定期間ごとに学び直すことと次世代へ伝達することって
本当に大事だと改めて思いました。
あと「猿がかでてる」って言葉も、過去の世界でエッちゃんがしていたみたいに
昔は文字通り山から下りてきた猿が人間の子育てを助けるっていう意味だったのに
亜美たちの時代には「赤ん坊が泣きやまないこと」の意味になっていて
言葉の語源が忘れられているのも怖かったです。
それらを物語に落とし込める柏葉さんはやっぱりすごいや。

約束が形骸化した後、動物たちが里に混じる理由は人間が山を崩して道路やダムを作ったり
山へ何かしようとするときに仲介者を通して動物たちに知らせるためという感じになっていて
そうして山や、山に暮らすものたちを守っていると。
ジブリのぽんぽこも人間世界での狸たちの生きづらさが描かれますが
この物語における動物たちの生きづらさもハンパなく生々しい。
エッちゃんは山を下りて里で成長できたけど夫や子どもに自分のルーツを話せるまでには至っていなくて
山から来たとバレないように気を張って生きていたし
(彼女は怪我をして群に置いていかれたので山では生きられず里なら生きられた猿だった)、
ねずみのばば様は現代ではもういなくなっていたから隼人は里へ混じるのも大変だったみたいで
ふとしたときにハヤブサだった頃の癖で飛ぼうとして塀から落っこちたりする。
亜美が汲んできた鳴滝の水を隼人が飲んで「なつかしい」と涙をこぼすシーンはちょっとウルッときた…
今の生活圏にある水道水もミネラルウォーターもまずいって飲めなくて
やっと飲めた水が生まれ育った場所の水だったっていう。
終盤でバイト仲間の家の井戸水が「まあまあ飲める」って発見できてよかったね^^
帰命寺横丁の夏の記事にもカズと裕介の読書シーンについて書いたけど
柏葉さんの物語はこういう何気ないシーンがすごく胸を打ちます。好きっ)
ねずみのばば様、柏葉さんの描くおばあちゃんキャラは目力が強いイメージですけども
このおばあちゃんは無言で見つめられると威圧感があるイメージ。
着物姿でお茶飲んでる挿絵はちょっとドキドキしました。
あ。挿絵!
読みながらどうも見たことある絵柄だなあと思ったら青山浩行氏だったー!
シンプルな線だけで動物の毛並みまで描き出す表現力は見習いたい。

『岬のマヨイガ』を読んだときも感じたけど柏葉さんはしゃべる動物たちを描くのが自然体でいいなあ、
素朴で、生きる意志が強くて、人間の世界や用語に精通していて、時々ちょっと怖くて。
ねずみのばば様が「おまえじゃないね」って手をしっと振ると人を里へ戻す力を持っていることとか
隼人が亜美の尾行に気づいて「なんのまねだ」って睨むところなんかは
亜美も猛禽類に狙われた獲物の気分と言ってるけどわたしも読んでてうわってなった。
でもってその怖さも悪意があるわけじゃなく結果としての怖さだったりもする…
マヨイガの海ヘビがそうだったように今回も山の気がひとりの人を狂わせてしまって
でもそれは山へひかれた怒りや里への未練かもしれなくて…
西遊記の金閣銀閣みたいな解決法だったのも、誰も傷つかなくてなるほどなあって思ったし
できることなら水じしゃくを使って水脈を動かすところも見てみたかったけど
それは山の領域で行われるもので人間が見るものではないのかもしれない、
すぐりさんが使うのか、それとも鳴滝の誰かが使うのかな…。
すぐりさんがまた亜美たち家族に会えるのかはわかりませんが
涙倉があくびをしてしまったので当分は無理かな、また会えるといいですね。
亜美のお母さんが倉を買ったのも涙倉からすぐりさんの泣き声が聞こえるといわれたからだしね。
それにしてもあくびする倉を想像するとちょっとおもしろい(笑)付喪神みたい。

自分が過去へ行けたのは涙倉が目覚める前に見た夢に迷い込んだせいだと亜美は判断するんだけど
夢見る倉って、眠っている倉ってなんだかロマンだ…。
荻原規子さんのRDGでも九頭龍大神が見る夢が真澄だったりしたけど
物語で人でないものが見る夢は人のできないことをヒョイと具現化させてしまうことが多い気がします。
そして涙倉のその後にもだいぶびっくりしました。よくある話だけど、したたかだなあ。
テーマ: 児童文学 | ジャンル: 本・雑誌

我は大和絵師なり。

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千葉市美術館で開催中の「ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信」に行ってきました。
同館は2002年に大規模な春信展を開催していまして、15年ぶりの回顧展ですよ!
当時はまだ春信を知らなかったので後で図録だけゲットしたんですが
今回は作品も見られるし図録も定価で買える(前のは古書店でえらい値段になってます)ということで
なんてすばらしい企画なんだろう☆と早々に行きました。
写真は撮影コーナーにあった「見立玉虫 屋島の合戦」と「見立那須与一 屋島の合戦」。
玉虫はボストン美術館蔵で与一は個人蔵ですが今回めでたく再会と相成って
展示室で並べて展示されていますよ~うれしいね。

展示室の入口で迎えてくれるのは春信の「伊達虚無僧姿の男女」。晩年に近い頃の作品です。
石川豊信の同タイトルから構図を拝借しているそうで
春信が豊信に学んでいたのかはわからないけどリスペクトしていたことは確かですな。

続いては春信が駆け出しの頃に活躍していた絵師たちの作品が何点か。
奥村政信、石川豊信、北尾重政、鳥居派などの紅絵の作品が多く、
この辺りは去年の初期浮世絵展を思い出しました。
この頃の浮世絵師は宮川派や懐月堂派などもそうだけど美人画は引き目鉤鼻が多めで
あと立ち姿がぴしっと真っすぐで美しいなと思う。お武家さん好みといいますか…。
そんな彼らの作品を見て育ったであろう春信の作品、初期作品(紅絵)から。
「見立三夕 定家・寂蓮・西行」は3人の歌人が優雅に並んで立っている絵で
背景は西川祐信の『画本倭比事』の中の三夕一躰之図から拝借しているそうで
参考作品として画本の該当ページが展示されていたので見比べることができました。
水辺の家や岸にとまる船、鳥が飛んでいる位置までそっくりそのままで
やっぱり流行りの絵は真似されるんだなあ…などと。
春信は他にも「官女」の絵を人物のポーズも背景も祐信の『絵本常盤草』から写していて
祐信を相当リスペクトしてたんだなと改めて思いました。
想像だけどきっと春信の画風に合ってたんじゃないかな…お手本にしやすかったというか。
去年、ボストン美術館の未整理資料の中から発見され春信の絵本と確認された
「絵本わかみどり」もありました。よかったねー!
(春信の作品て現存しているものはもう出尽くした感があったけど
こうして見つかるものなんですね…歌麿の雪月花の事例もあるしね。
あとボス美でさえ未整理資料がまだあるという事実に戦慄してしまった、ミュージアムあるあるですな)
特徴として春信の自序がついているのが珍しいといえば珍しい、彼は文章をほとんど遺していないので。
意訳すると「西川祐信御大の描きなさった草子のそこゝをお借りしました。
自分の絵は蝿の足に墨をつけて歩いたのと同じです」などと謙遜しておられる。かわいい。

春信はの人気に火が付いたのは絵暦交換会の流行後からで
「見立孫康」は絵暦と、暦の部分を削った出版物の両方が並んで展示され見比べられるようになっています。
絵暦は趣味なので注文主の好みが反映され色もすっきりとまとめられているのが
出版物になるとメジャーデビューなので目に付きやすい色になっているような気がする。
同人誌で活躍していた人が商業誌デビューするとちょっと印象が変わるみたいな感じですかね~。
「夕立」大好きな1枚です。雲、雨、風になびく振袖、転がるひより下駄。完璧だ!
また画工・彫工・摺工の名前が入っている浮世絵の事例も少ないのでそういう意味でも貴重な1枚なんだよね。
「外出の支度」も元々は絵暦だったけど版元から出版もされたようで今回の展示は後者。
お着替え中の少年の着物の袖に絵暦では乙酉と入っていたのを売り物では錦に変えていて
錦絵というのを強調しているような。
「見立玉虫」と「見立那須与一」は平家物語の屋島の合戦による場面を当世風に描いたもので
那須与一の後ろに茄子畑があったり少年が案山子の弓矢を射ようとしていたり仕掛けがおもしろい。
「鷺娘」「三十六歌仙 伊勢」など、空摺やきめ出しがくっきり残っている絵もあって
本物を見ると凸凹がよくわかるのは現物を見る醍醐味ですね。
「六玉川 擣衣玉川 摂津国名所」は砧をうつ女性たちの後ろに紅摺の細版(両国の花火と月見)が貼ってあって
彼女たちは錦絵を買うお金がない生活をしているのかもしれない…とか想像させたり
「風流江戸八景 両国橋夕照」では1768年に起きた火事で吉原が燃えたので仮宅で営業する遊女たちを描くなど
お江戸のリアルタイムを感じさせる作品もあります。
一方で、「五常 智」には手習いをする少女の机の上にうさぎの水滴が置いてあって
あっこれ東博でいっぱい見たやつだ!って楽しくなったりした。
春信は動物もよく描きまして、今回は「猫を持つ美人と鼠を持つ若衆」「女三宮と猫」など
猫を描いた作品が何点かあっておもしろかったです。
鼠を狙っていたり帯にじゃれついたり人に抱っこされていたり、色んな猫の姿が描かれていたね。
鼠は大黒天のお使いとして、江戸時代ではペットとして飼われるなどブームにもなっていたそうな。

最後に歌麿の絵がちょこっとあったのですが、何だか急に絵が大きくなったような気がして
さっきまで見ていた春信の絵と見比べたら確かに1.5倍くらいの紙になっていた。
この頃の錦絵は春信の頃に比べて紙が薄くなってしまうんだけど、代わりに大きさを奮発したのかな。
伊達虚無僧の男女に「故人鈴木春信図。喜多川歌麿写」と、春信を参考にしたことが書いてあるけど
絵は完全に歌麿でしたね~。
「お藤とおきた」は年老いたお藤さんから若者のおきたさんに巻物が伝授されるみたいな絵で
これきっと春信がよく描いたお藤→歌麿がよく描いたおきた、ということで
俺様の時代キターー!みたいなのを表現してるんだと思う。
ビッグネームに臆することなくリスペクトしながら描き始めていく歌麿の心意気を感じました。

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図録を買った!(定価で)(大事)
ハードカバーで重たいですが解説も読みごたえがあります。
ボス美の春信コレクションについて論文を寄せておられる学芸員のセーラ・トンプソンさんが
未整理資料の中から「絵本わかみどり」を発掘された方だそうな。

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マステも買いました。「遊女と禿と猿」の猿、「引手茶屋の遊女と禿と小犬」の犬、
「女三宮と猫」「水仙花」「風流五色墨 宗瑞」の猫など動物づくしです。
猫がいる春信の絵は結構残っているので後でいくつあるのかちゃんと数えてみたいな。

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春信展に合わせて千葉市美の所蔵作品展「江戸美術の革命-春信の時代」も開催されていて
春信が活躍した江戸期半ば、同時期に東西で活躍していた絵師たちの作品が鑑賞できます。
円山応挙「雪景山水図襖」が一番大きな作品で、10面いっぱいの雪景色は寒々として
でもどこかあったかい感じがしました。
曾我蕭白「獅子虎図」は朝田寺の阿吽の獅子図のような構図で勢いと迫力に満ちていて
いい意味で汗くささを感じたな…これを描き切った後の蕭白の表情が想像できる気がしました。
しかし隣に「寿老人・鹿・鶴図」があって台無しだったね(笑)。(誉め言葉です)
あの寿老人は、ありゃ蕭白すぎるくらい蕭白だった。
その隣には伊藤若冲の「寿老人・孔雀・菊図」があってちょっと待ってって頭を抱えたくなった、
あの落差!なに!!蕭白の寿老人に真正面から見つめられてあの目にグラグラきて
若冲の寿老人ののっぺりした後ろ姿にノックアウトされた気分でした。
晩年の若冲さんの突き抜けたようなシンプルな筆致は時に人を救うね。
同じく若冲「鸚鵡図」はきっちり描きこんでいた頃の絵ですね。きれいでかわいらしい白鸚鵡ちゃん。
岩垣龍渓の花見の宴の記念に絵師や詩人たちが合作した「賞春芳帖」、
若冲の藤図のページが開かれていました。(応挙や大雅夫妻も絵を寄せているそうです)
乗興舟みたいな正面摺でべったりした黒に抜かれた大きな白藤が印象的。

宋紫石の「雨中軍鶏図」すげえかっこよかったです…!緑の中で雨に打たれながら屹立する1羽の鶏!
色もきれいだしメリハリのある色遣いで、油絵のような立体感があった。
鶏をこんなにかっこいいと思ったことないです、ありがとうございます紫石さん(深々とお辞儀)。
建部綾足「建氏画苑」、初めて聞く絵師ですが画面いっぱいにでかでかと濃い墨が塗りたくられててびっくりし、
「葉斎画譜」には変顔の馬がいてギャップすげえなってなりました。
鈴木鄰松の「狂画苑」は逆立ちしている不動明王(!)の周りを2本足の兎と狐と蛙が囲んでいて
なんだか鳥獣戯画のような雰囲気だった。
勝間龍水「絵本海の幸」俳人が発句を添えて龍水が魚の絵を描いていて、お魚図鑑みたいな感じでした。
浮世絵の多色摺が始まるのが1765年なんですがこの絵本は1762年発行で
日本で多色摺が試験的に始められた時期に作られたわけで、
この延長上に春信がいると思うとワクワクしてしまいました。
新しい技術を拓く者、道を究める者、自由に描く者、ひしめき合っていた江戸中期。
出版統制前夜の20~30年はカンブリア大爆発のように文化が噴出しておりました。
絵のほか読本や黄表紙も増え、殿様やコレクターたちは博物学に没頭、妖怪や怪談も流行し始める…
だめだわくわくドキドキがとまらない。

春信敬慕というテーマで近現代の作家たちによる版画や絵画や挿絵なども並んでいました。
橋口五葉が編集した春信関係の雑誌記事や書籍…
近代は江戸時代の否定から始まってますけどこうして振り返る人たちがいたことも忘れてはいけない。
『文芸倶楽部』14巻5号には鏑木清方が「古典に拠りて」として浮世絵風の口絵を描いていて
おそらく春信や磯田湖龍斎あたりのタッチを意識しているのかな。
小村雪岱の装幀した春信風の書籍も、改めて見ると本当に春信をよく研究しているなと思いました。
小川信治の「鞠と男女」は春信の同作を油彩で描いていて
おお、あの男女がこんなに立体的に!ってちょっと感動しました。画材が変わると印象もガラリと変わりますね。

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ランチは美術館のカフェかぼちゃわいんにて展覧会限定メニューの
「カレーなる、見立て揚げナスの与一」(春信の「見立那須与一 屋島の合戦」がモデル)をいただいた。
メニュー表には写真が載ってなかったけど名前だけで笑ってしまって
注文してどんなお料理が来るのかワクワクして、実物を見てまた笑ってしまいました。
ちょっと想像以上に茄子がでかかったんだ。

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扇がささってます(笑)真ん中にでーんと置かれた茄子は与一ではなく扇を立てた船に見立てたとのこと。
お味はピリッと辛かったけどおいしかったです。

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今日は小林忠先生の講演会がありましたので聴講してきました。
先生が江戸美術の専門家で春信がお好きというのは過去記事にも書きましたけど
実は長年先生のファンをやっていながら春信のお話を聞く機会にこれまで恵まれていなかったのです。
前館長でいらっしゃるし15年ぶりの春信展なら絶対に先生の講演会はあると根拠のない自信もあって
千葉市美のHPを毎日眺めていたらある日「講演会 事前申込制 講師:小林忠」
ktkr!!(゜∀゜)☆ってなって申し込んだら無事にお招きいただけました。本当に有難かった。

これまで先生の講演は何度か聴かせていただいてますけども
わたしが拝顔した過去の先生の表情の中でも今日は最大級にニッコニッコされていたと思います^^
春信の絵をスライドでひとつひとつ紹介なさいながら
「なんてかわいらしい」「なんと美しい」「萌えますね」を連発しまくっておられた。
スライドは今回展示されているボス美のビゲローコレクションと、
過去に先生が撮影されたスポルディングコレクション(展示不可。閲覧は可)の作品が中心でした。
いくつかピックアップしますと、
「夕立」(ビ):最も美しい絵暦のひとつ。3人の職人の名前と注文主の大きな名前が印象的
「見立孫康」(ビ)(2枚):絵暦と出版物。色違い。絵解きのおもしろさ
「お百度参り」(ビ):明るいけど夜の絵。春信の絵はどんな小さく描きこまれたものでも意味がある
「お百度参り」(シカゴ美術館所蔵):帯の色が黒に変わってる
「外出の支度」(ビ):錦の文字は春信の誇りのよう。少年少女の春。季節も春
「蹴鞠をする若衆」(ス):見立柏木。背景に柳。雲の中に源氏香。蹴鞠の空摺は紙が分厚くないとできない
「鼓を打つ若衆」(ス):着物の紫色がくっきり残っている。(展示しない保存のたまもの)
「見立玉虫」(ビ):世界に1枚しか残っていない!
「見立那須与一」(個人蔵):神田の古書店にあった
「菊慈童」(ビ):燃えた(先生が)。夢のよう。水の青が残ってる。春信は水の流れをうまく使う
「見立八つ橋」(ビ):これも水の青が残っている
「風流五色墨 宗瑞」(ビ):春信はとてもよい家庭環境に育った印象。幸せな子ども時代だったのでは
「梅の枝を折る娘と女中」(ス):裏側に色が透けている。完全に抜けてないのは摺師の腕
「笠森お仙の茶屋」(ス):昔の手毬唄に「壱銭上げてちゃっと拝んでお仙の茶屋へ」という歌詞がある
「雪中相合傘」(ス):雪を表現するために鉛入りの白絵の具を吹きつけている(今は黒ずんでしまってる)
あとずっと春信を「春信さん」と呼んでいらっしゃるのが印象的でした。わたしもさん付けで呼ぼうかな…。

他にも、「今回の展覧会に並ぶ作品は副館長の田辺昌子氏が自ら現地に出向いて選んできた」
「2002年の春信展は僕の還暦祝いに田辺氏と山口県立萩美術館の吉田洋子氏(ともに先生の教え子)が企画してくれた」
「ハーバード大学の客員だったときボストン美術館で春信さんの絵の紙の重さを計らせてもらったら分厚い!
栄之も厚かった(お武家さんだから)。歌麿はペラペラでした(出版統制の時代だから)」
「僕は宝塚の紫吹淳さんのファンで楽屋にお邪魔して握手してもらったことがあります」
「春信さんの絵を見ていると宝塚の男役さんを思い出します」
「絵暦交換会の流行は2年弱で終わってますが、たぶん春信さんの一人勝ちだったからでしょうね」
「アダチさんによると春信さんの絵は天保期まで売れていたらしい」
「春信さんの絵に添えられた和歌は伴奏音楽なんです」
などなど、知られざるエピソードや名言を連発。
春信について語り出すと止まらなくなってしまうと言っておられたのを前に伺ったことがあるけど
今日の先生は本当に楽しそうでノンストップでお水も飲まずにしゃべってたなあ…
そういえば質問コーナーもなかったから(終わって時計見たら時間ギリギリでした)、
もう今回はめいっぱいしゃべることになってたのかもしれない。
小林先生、関係者の皆さま楽しい時間をありがとうございました!
そのうちまたどこかで春信展が行われる機会があったらまた先生のお話を聞きたいです。

君がどんな風に世界と踊るのか。

今期アニメ感想~。
妖怪ウォッチ、ぼのぼの、少年アシベ、ねこねこ日本史、信長の忍び2期、
CCさくらと血界戦線とジョーカーゲームの再放送ほか、新作を。
原作読んだときものすごい熱量も冷静さもある物語だと思ったDIVE!!がアニメ化すると聞いて
うおお飛び込みだし夏だしちょうどいいじゃん!って楽しみにしていました。
原作が4冊とかなり長めの話なので2クールくらいやるのかと思っていたら1クールなんだね、
色んなエピソードや名ゼリフがカットされているので気になる方は原作を読んで補完してくだされ。
個人的に大好きな沖津くん主人公の青森編(1冊)がほとんどカットされまくっていたのは
仕方がないとはいえ地味にショック…恭子さんとの関係性がとても好きなので。
ただ、アニメの沖津くんと恭子さんも短い言葉を交わしただけでしっかり思いが伝わってる風になってて
構成さんうまいなと思いました。
(津軽ことばは沖津岬役の三上由理恵さんが指導なさったそうですね)

飛び込みの作画難しいだろうけどスタッフさんがんばってほしい、
知季くんの素直な回転とか、要一くんのきれいなフォームとか、沖津くんのワイルドなスプラッシュとか
キャラクターごとに性格や得意分野が見える描き分けがされているし
要一くんの美しいノースプラッシュや白波さんの豪快なスワンダイブもかっこよかった。
沖津くんが普段は前髪下ろしてて飛び込む前はオールバックにしてダイブ後はへにゃってなるのとか
髪の描写も力が入ってるように思います。
あと筋肉描写もすごいけどみんな中高生なんだよな…??
Freeよりは丸みあるけど肉っぽくて固そうとでもいえばいいのか、何にせよ鍛えてますな水泳選手。

知季くんが梶さんで未羽ちゃんが日高さんと聞いたときはうおおマジか…って少し衝撃だった。
ブラックブレッドで素敵コンビのお役でしたが今作は…( ˘ω˘ )ソウイウヒモアル
要一くんを追いかけながらいつの間にか自分のスタイルを見つけて飛ぶ知季くんの姿は凛々しい。
麻木コーチに檄を飛ばされて、完全に立ち直らなくても練習を繰り返す努力の人な部分を描いてくれててよかったです。
(そういえば劇中の知季くんの書き文字は梶さんの筆跡だそうな)
要一くんが超かっこいい、「飛べるぞ、お前も」とか「可能性は誰にでもある。俺にもお前にもだ」とか
櫻井孝宏ヴォイスで至言を言われた日にはハイ!って頬染めて返事するしかない(染めるな)。
青森に泊まりに行っても寝る前に腹筋してるのとか、彼も努力の人だと描かれてるよね。
(しかし彼女うんぬんのやりとりをあの態勢でやる意味はあったのか公式)
CM関係の話が原作より直接的だったな…映像を見せられると想像よりダメージがでかいことが判明。
気持ちがしぼんで練習行けなくなって、知季くんにはっきり返事ができなくて星座のせいにしたり
コーチがカウンセリングしてくれたとき雪だるまの話に例えて吐き捨てる姿がつらい。
せっかく青森で沖津くんに「またお前と飛びたい」って言えたのにな…。
その後に沖津くんが「あんたや坂井ともう一度戦いたい」って励ましに来るのよかったですね。
というか沖津くん…雪鍋、破天荒、断崖絶壁、お魚、津軽海峡とか文字Tシャツ何枚持ってるのか!
知季くんの家先でちくわの頭をなでたり弘也に「知季くんいますか」ってあの低い声で聞くのかわいい。
(ちくわに声優がついてるのはあれですか、タッチのパンチみたいな感じなのか。
下野さんめっちゃわんこでかわいかった…
梶さんとこえたび京都編でキャッキャしてらした印象が強いのでペットと飼い主のコンビはじわる)
他県のライバル四天王もまさかあんな強烈に登場してくるとは思わなくて(特にピンキー)
4話は笑いっぱなしでした。炎のジローがもう、想像以上に真っ赤っ赤で最高でした。
杉田氏はつり球でも山田というキャラを演じてたけど今回も山田くん役なのね、性格は正反対ですが(笑)。
一方で4話の合同練習シーンは原作にはないので
改めて小説とアニメでは強調する部分が異なってくるんだなあ、とも思った。
森さんもうYA小説書かないのかな…カラフルや宇宙のみなしご好きだしリズムもすごかったし
森さんのあのヒリヒリする感触はYAジャンルにぴったりだと思ってるんだけど。
ていうか!シドニー行った知季くんの話を読みたいんですよ書いてほしい~!!


ボールルームへようこそは視聴前にたまたま特番を見て社交ダンスアニメとは?と気になって
Shall we ダンスみたいな感じかと思っていたらものっそいスポーツアニメだったし
舞台が東上線沿線なのでさらに楽しい^^
1話の雰囲気から、ハイキューみたいに積み重ねていっておもしろくなるタイプの話だろうなと思ったら
やっぱり話が進むごとにどんどんおもしろくなってきてる。
OPがUNISON SQUARE GARDENではないか~!
血界戦線のエンディングがすごく素敵だったけど今回もいい歌で
アニメーションもダンスしまくってるのが楽しくて毎回早送りしないで見ております♪
EDも思わず歌いたくなるワルツ、小松さんの声きれいだよね。

原作マンガは読んでないので先の展開をまったく知らずに観ておりますが気にならない楽しさですぞ。
IGの作画班は肉体描写がすばらしいと常々思っておりますが
1話のボックスの足運びからしてその美しさに脳天をやられました。
ダンスの緩急というかぐっと踏み込む勢いやピタッと止まるのとか、しなやかさ、力強さ、
ダンサーがどこで力を入れてるか抜いてるか、筋肉の動きまでがギュウンと伝わってくる。
多々良くんが仙石さんに猫背を指摘されてスッと真っすぐな姿勢になるシーンも体幹を感じるよね。
というかどのキャラもホールで大ぶりな動きをするせいか手足長めなデザインになってる。
作画班の負担もものすごいだろうけどマジでがんばってほしいです。
あと睫毛の描写が…男女問わずバサバサついてて何事かと。メーテルかと。
ここまで鬼気迫る睫毛を見たのはユーリonICE以来かもしれないぞ…!

多々良くんの名前の由来は「踏鞴を踏む」からなのかわからないけど、
最初はよろめいたりパートナーの手に触るのもドキドキしていた彼が
ハイキューの日向みたいな素直さでどんどん技術を身につけて強くなっていくのがワクワクするし応援したくなる。
(そういえば中の人は五色くんですよね)
真子ちゃんとのダンスで額縁になりきったのかっこよかった、真子ちゃんも素直に言えてよかったね^^
しょっぱなから花岡さんが「冷やかし?それともスケベ?」ってバッサリ言ってくれたので
変な描写はなさそうだなとホッとしたし、実際あまりないし
欲望に忠実な思考はともかく行動はワンパンされるので見ていてストレスのないアニメです。
とにかく花岡さんが理性ぶっ飛ぶくらい美しくてかっこよい、
多々良くんが追いかけてくる足音を感じながらもそれを粉砕する実力とプライドを感じさせる。
「どうすれば花岡さんに勝てる?」って多々良くんが言った瞬間ヒロインからラスボスになったよね…!
今のところリーダーに引っ張られてる描写が多いのでそろそろ花岡さんの本気ダンスが見てみたい、
兵藤くんと踊ってたときも本気だったろうけど、次回の賀寿くんとのダンスで見られるかな。
ぼそぼそしゃべる兵藤くん、言葉の少なさから天才気質がにじみ出てるし
藤田家でおばあちゃんにお相撲の実況したり多々良くんに喝を入れる姿はすげえかっこいいのに
帰るとき逆方向の電車乗って行っちゃうドジっ子萌え。
中板橋駅は降りたことないですが東上線のホーム、発車ベル音や電車の外装内装もリアルだったし
多々良くんが「池袋乗り換えだよね!?」って叫んでたから
たぶん兵藤くんが間違えて乗った電車は各駅停車の成増or志木or川越行きだと思われ。。
成増~池袋間は各駅電車しか止まらないから…ときわ台駅で降りて上り列車に乗り換えですかね。
仙石さんの本気ダンスは1話で堪能したけどそろそろまた踊ってくださらないだろうか~。


あと弟がFateアポクリファの1話を見てた流れでそのまま活撃の1話を続けて見たんですが
(アポクリファはすまないさんと黒のライダーさんがすきです)、
審神者のキャラデザがあったことに一番びっくりした。原作ゲームにはあるんだろうか?
わたしは原作ゲーム未経験なので知識が全然なくて、去年たまたま花丸を2回見たくらいなんですけど
確かみんなでお洗濯とかご飯作ってたりしたと思うんですけど今年はバトルものに特化したのかね、
作画が超かっこよかったのでまた世の中の薄い本が1000冊は殺され2000冊は増えそう。
また別の日に坂本龍馬が出たと聞いて見たら声が小野Dでした。高知出身の小野Dが龍馬を演じておる!
陸奥守役の濱さんも高知出身らしいから小野D龍馬さんが「同郷か」って言ったとき楽しくなりました、
中の人ネタでも楽しめるアニメ。
最遊記RBも1話見たけど、作画がデジタルなせいか前作より明るい印象ですね。
あの4人はいつも通りだったし声優さんが変わってないのよかった、あと梶さんが出てたね(雑感想)。
原作どの辺まで読んだかよく覚えてない…哪吒が自殺したところは覚えてるけど(いや生きてるけど)
今なにがどうなってるんだろう。


あと先日、ニコ生でスタミュの一挙放送をやってたので見ました☆
前に一瞬だけ見たやぼすけくんの回が、
シリーズ通して見てようやくどういう流れの中にあったのか理解できました。こんなストーリーだったのね。
腕の件はあの後特に出てこなかったからちょっと疲れてたくらいの怪我だったのかしら、
とにかく何ともなくてよかったです。
しかしやぼすけくんの萌えキャラ度めっちゃ高くてびびった(笑)。
1期はteam鳳でわちゃわちゃしてて2期は役者としての責任を考えながら仕事もしてて
でもタヴィアン(足袋猫だからかな)はずっとマイエンジェル。
(細谷さんは黒猫とセットのお役ってデスパレード以来じゃないかぬ)
子どもの頃からお稽古して大きくなったら舞台に映画に引っ張りだこで(スーツめっちゃ似合う)勉強も怠らなくて
でも星谷くんがピンチと知るや一発OK連発してわんわん軒に駆けつけてくれたりする。
そんな天花寺くんを星谷くんがいつも「さっすが天花寺!」って素直に感動するの、そりゃそうだよね。
「俺様を誰だと思っている」「天花寺翔様です」の流れがめっちゃツボでした(^◇^)高校生かわゆい。
そんな星谷くんのミラクルモンスターっぷりは主人公補正とかいうワードが霞むレベルですごかったね、
チームメイトどころか学校中を虜にする日も近いよきっと。
揚羽くんにはちょっと苦戦したけどあれは揚羽くんの闇が深すぎたせいですな…
星谷くんに開けられない天岩戸はなさそう。
(しかし揚羽くんのデレっぷりは柊先輩や暁先輩を上回るレベルで極端だ)
那雪くんはあれだね、冷蔵庫の残り物でちゃっちゃっとおいしいもの作れる子だよねきっと^^
彼の場合はみんなのために完璧なお弁当を作ろうと日々努力してるだろうから
あまり冷蔵庫をさみしい感じにはしてなさそうだけど。
暴力苦手そうですがteam鳳&柊で乱闘になったとき「ぼくも」って入っていくのを見ると
友達(あのときは月皇くん)がバカにされたらあまり気にしなくなるのかもしれない。
卯川くんと本音ぶつけあえて一緒に歌も歌えてよかったね^^
(卯川くんが京都生まれだからってだし巻卵作ってあげる気遣いが素敵でした。
でもってteam鳳が揃って首かしげて食べるのも(関東風味に慣れてるからね)笑ってしまった)
月皇くんが最初はお兄さんコンプレックスまみれだったのが
星谷くんにさんざん振り回された後はちょっと余裕が生まれて笑顔も見せるようになって
お兄さんとも素直にコミュニケーション取れるようになったのも微笑ましい^^
何だかんだ天花寺くんと一番ケンカしてるのは彼だったけど
いつの間にか理解し合える関係になったのは立場が似てるせいでしょうか、2人ともサラブレッドだし。
そして何事もそつなくこなす空閑くんはただのイケメンですね!
虎石くんと北原くんに好かれながらどっちとも親密になりすぎなかった彼は
すばらしいバランス感覚の持ち主だと思います。有罪。
あと、わたし1期2話のインプロがすごく好きなんですけど
あの状況で何も言わずに血を吐いた空閑くんは本当にお見事でした。無罪。

お話に関してはまあ王道ストーリーだったし、
最初は「おい急に歌い踊りだしたぞどうした」的なミュージカルパートに戸惑ってしまったけど
劇中劇が増えると違和感なくなって後半はまったく気にしなくなりました。
キャラクターごとに毎回違う衣装デザインなのも口パクきっちり合ってる作画もすごいな…
放送前に音の収録が終わっていたというのもうなずけます。映像の作業量がパネェわ。
2期に新キャラが出たにも関わらずShadow&Lightsの育成枠がteam鳳柊メンバーだった理由がちょっと気になる。
今回は急遽、柊先輩が降板して星谷くんが主演になったので
主演がなるべくやりやすいようにみたいな配慮があったのかもしれないけど。
キャストが変わったら雰囲気もガラッと変わるだろうな…。
辰巳くんのアレクシスの影めっちゃ美しいしソロもきれいでまさに天使だった!
辰巳くんて目立たないけどチームや舞台を引き締める存在感のある人なので
育成枠メンバーがいずれ華桜会に入ることを考えると
実力が高く且つ会の運営もできそうな人材は辰巳くんだけのような気がして…次の会長は彼かなあ。
卯川くんのパーシー、ちょこっとしか映ってなかったけどかわいかったし
最終回にみんなでGift歌ってるとき卯川くんが那雪くんにパーシーの帽子被せるのがほんとすこ。
空閑くんのオーランドも1カットだけでしたが役者によって印象がガラッと変わる役だから
空閑くんが星谷くん相手にどう演じたのかは気になるところ。
でも普段から遠慮なく付き合ってる2人ですからお互いに思い切り陥れて陥れられたろうなとか思う。
何より空閑くんを舞台へ誘導する係が虎石くんと北原くんなの最高だよね、
かつて役を取り合ったキャストを支える!燃える。
月皇くんのランバートの影はセリフないけど舞台に出ずっぱりだったみたい…ほぼ映らなかったけど。。
星谷くんとコンバートしたときのすったもんだでお兄さんの蔓を自分の力で解き放って
「おれはランバートの影を演る。前に進む」って言ったのよかったし
それに星谷くんが「うん」て返事したのもすごくよかったよね。
育成枠発表のとき名前呼ばれてホッと立ち上がるとこも、ああ不安だったんだなって愛しくなった。
天花寺くんのハーディーは観客を意識するというよりも俺様を見ろみたいな強さがあるよね、
星谷くんがああだから強めにいっちゃっても大丈夫みたいな安心感があった。
ランバート役とのバランスを重視するってことだったし
戌峰くんと比べた場合天花寺くんの方が星谷くんと付き合いが長いので
パワーバランスを調整した上で演じられそうってアンシエントの皆さんは思ったのかなあ。
戌峰くんのミュージカルモンスターっぷりが2期はあまり見られなくてちょっとさびしい…
スイングに選ばれて出られるチャンスもあったけど
最終回のあのときも何も言わずに揚羽にダンスを教える姿がかっこよかったです。
(卯川くんが通訳してくるって言ったのちょっと笑ってしまった)
そして星谷くんのランバート。鳳先輩との共演おめでとうおめでとう!
ランバートの影に「君から大切なものを受け取ると君から大切にされていると思える」ってセリフがあって
星谷くんがチームメイトから贈り物もらってEDのラストカットに追加されていくのが心温まりました。
そしてエンディングテーマのタイトルはGiftだ。泣くわ。


それと、録画しそびれたまま見たり見なかったりしていた鉄血のオルフェンズを
地上波とBS再放送などを駆使して遅まきながら先日見終えました。
ガンダムってちゃんと見たことないので過去のパターンやセオリーなどはよくわからないけど
世間の反応を見ていると主人公が戦死した最終回は少ないらしいので
今後に別シリーズを見る機会があっても鉄血を基準にしないよう気をつけないと。
無印も確かアムロさん生き残ってましたよね…??(よくあるアニメ最終回特集とかの知識しかない)

バトルがビームじゃなく手持ち武器を駆使したガチンコ体当たりが多めなのが印象的でした。
厄祭戦から300年らしいけどまだビーム発明されてないのかな…どんだけ文明ぶち壊した戦争だったの。
人物の名前を見ても、漢字とカタカナが混じった姓名の人たちがいたり
(主人公ポジションの3人が三日月とイツカとセブンスターク(三日・五日・七日)なのは制作側の意図かしら)、
あれも例えば戦争で国境が関係なくなって様々な文化圏が融合した結果かな、とか想像してみたり。
子どもたちが習う文字がローマ字や英語だったり、名瀬さんが義兄弟の儀式で漢字書いたり
テッカダンをクーデリアが「鉄の火?」と聞いたらオルガが「鉄の華」って答えたりしてるけど
CGSや関係者は日本語使ってて公用語は英語なのかしら、なかなか高度な言語リテラシーが必要な世界。
ビスケットとクッキー&クラッカー兄妹が好きだったしフミタンさんも大好きだったんですが
わたしの好きになるキャラはことごとく逝くってわかってからは慎重に見てました(無理ゲーだった)。
あの後タカキがビスケの帽子被ってるの泣ける。。
メリビットさんと雪之丞さんも好き、少年だらけの集団にそれは間違ってないか?と指摘してくれたり
いつもどっしり構えてみんなを信じて待っていて時には諭して怒って茶化してくれる大人は大事だ…。
鉄華団メンバーはほとんど未成年で初期には読み書きできない子もいたからなあ、
ってか結末もう少し何とかならなかったのかな…。
だいたいはこのまとめられた方と同じような叫びをわたしも視聴中に上げてたんですが、
あと新選組が少年団だったらこんなかなとか途中で想像してたんですが
制作側のお話をチラ見したところ意識されているようで、ああやっぱりそうかと。
仕事のない状態から成りあがっていくとか、全体主義的にならざるを得ないとか
でもそう宣言した後で死ぬな生きろって命令するのとか、稼ぐために戦うとか
もう少しというところでトップが戦地以外で倒れるとか、引き継いだNo.2が戦死したら組織の終焉とか
生き残りが世の中に溶け込んでひっそり生きていくとか…。
オルガと三日月の死に様なんてまるで仁侠映画じゃないすか(ダブルパンチ)。
でもってユージンは今後迷ったりしたときあいつらならどうするとか考えそうじゃないすか(トリプル)。
そして最近おるふぇんちゅなる企画を知ってしまってさらにしんどい、
いくら阿頼耶識の子どもたちが宇宙ネズミと呼ばれてるからといって
鉄華団がネズミでギャラルホルンが猫って!
デザインは超絶かわいいけど。かわいいけど。(そしてタービンズはイッヌ)(アインのモルモットにさらにびっくり)

あ。
敵の首をとって戦いを終わらせるのが女性パイロットだったり男の子が青年に片思いしてたり
女性同士による子育てが当たり前のこととして描かれていて誰も否定しないのよかったな…。
岡田麿里脚本によるヘルメット越しのこっつんこの破壊力。
というかこのアニメは個人の身体的特徴や性的指向についての言及がほとんどなかったですね。
ジュリエッタがモッサさんをひげのおじさまって呼んでたくらい?よく考えられてると思う。
作画クオリティも日常・バトルシーンともに最後までバリバリであった…!
MS、特にバルバドスのかっこいいことよ。スタッフさんまじお疲れさまでした。
あと予告やたまに戦闘で流れるBGMは「Crescent Moon(三日月)」というタイトルなんですね、
クラリネットとサックスがとっても美音…46話に流れたピアノVer.もすごく好きだ。
テーマ: アニメ・感想 | ジャンル: アニメ・コミック

夕やけだんだん、猫はまんまる。

日暮里をウロウロしてきました。
朝倉彫塑館にて本日から開催される「猫百態」展に行きたかったのと
最近やたら猫推しの谷中界隈で猫のお菓子を買いたかったのと
久しぶりに有名人のお墓参りをしようと思ったのです。
谷中はお寺がいっぱいあるし、下町なので町人クラスの有名人がたくさん住んでいて住居跡もお墓もあって
しかもどれも歩いて回れる距離なのがいいよね~。

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まずは日暮里駅東口から、江戸うさぎへ。
妖怪いちご大福で有名なお店で(いちご大福が出るのは冬のみ)一度来てみたかったんだ!
今の季節はあんず大福、こしあん大福、涼大福が販売されています。

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げっと!
あんず大福と、せっかくなので生どら焼きを。

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妖怪あんず大福ミルククリーム入り☆
白蛇がこちらを見上げているような、目がテンテンな不気味な表情がキュート、おキュート!
どうやって食べたらいいかわからなくて結局一口でいただきました。甘酸っぱくておいしかった^^

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生どら焼きには鳥獣戯画のうさぎの焼き印が。
どら焼きって結構、ボリュームがあって完食後は胃が重たくなったりしますけど
これは皮も餡子もフワッとしていておいしかったです。


いったん駅へ戻って、西口から朝倉彫塑館へ。
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着いた~徒歩5分くらいです。
館の存在はだいぶ前から知っていたけど来るのは初めてです!
ず~~~~~っと行きたい行きたいって思っててやっとタイミングが合いました、うれしい。

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ポスター見てるだけでもワクワクするね!猫いっぱい。

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ふと屋上を見上げたら見下ろされていた。ど、どちら様で…??

以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆