いまのすべては未来の希望。必ず憶えてる。なつかしい場所で。
保田さんや篠原さんや二木さんなどジブリ関係者の訃報を最近は何度か目にしますけど
先週には高畑勲さんが亡くなられてしまいました。
何年か前からご病気を抱えているらしいというのは耳にしておりましたが
あの日の朝に速報が流れたときはああとうとう…と思ったのと
鈴木さんや西村さんのコメントはすぐに出たけど、宮崎さんがまだ一言も何もおっしゃらないので
しょんぼりしてないかなあと思ったのが真っ先の感想でした。
(というか今はそっとしてあげてほしい)
今夜は追悼として映画「火垂るの墓」が放映されておりましたが
見ようかどうしようか迷って結局見なかったです…。
初めて見たときものすごいショックを受けて、その数年後にもう一度見てやっぱりしんどくて
それ以来見ていないような気がする。
あれを見るにはHPとMPがフル充電されているときじゃないと無理ゲーです…
あと、個人的には「追悼なら他の作品の方がいいのでは…」などと思っておりましたが
たぶんぽんぽこだと妖怪大作戦のコラ画像で、かぐや姫は御門のAGOネタでSNSが埋まりそうだから
火垂るでよかったのかもしれない^^;
高畑さんの作品はその世界観や緻密な取材に基づく作画がとても美しいなと思っておりまして。
おもひでぽろぽろの過去・現在を背景で表現するとか、ぽんぽこの多摩丘陵の風景とか
山田くんの最小限の作画によるリアリズムとか、かぐや姫のキャラクターを筆タッチにしたりとか
アニメーションでどこまでできるかを常に実験していたような。
(それについていくスタッフの皆さんは本当に大変だったと思うけど)
おもひでの紅花摘みのシーンなんて生々しいったらないですよ、
タエ子や農家の皆さんが花をてきぱきと摘んでいってますけど
あれ見てると自分の手に紅花の感触を覚えるんです。見るたびにいつもそうなる。あれはやばい。
(作監の近藤喜文氏が相当がんばったんだろうと思う)
ぽんぽこは年を重ねるたびにきつく感じる映画ですが
前半の妖怪大作戦が楽しすぎて放送されるたびに見てしまいます。後半は見るのがつらい。
宮崎さんは東映動画時代を思い出して見られないとどこかでおっしゃっていたなあ…おれたちの青春が描かれてるって。
山田くんの作画は原作に忠実に再現するというコンセプトだったみたいですが
当時流行していた緻密な描写をやめて初心に帰る目的でああなったという理由もあったらしいので
これって宮崎さんがハウルの次に「エンピツで映画を作る」とおっしゃりポニョを作ったのと似ているなあと思うと
やっぱり宮崎さんはずっと高畑さんを意識しておられたなあと改めて思ったりした。
かぐや姫については映画館で観た当時に長文感想を書きましたけども
今はあの頃よりは冷静に見られるようになっているかもしれない…
個人的にかぐや姫が高畑さんの最高傑作だと思っている認識は今も変わりません。
劇中の音楽を久石さんに依頼する前に初音ミクを使ってわらべ唄と天女の歌を制作して
久石さんに聴かせて伝えたというエピソードがすごく好き。
冨田勲氏が80歳のときイーハトーヴ交響曲で初音ミクと共演したように、
高畑さんも80歳を目前にボカロに触れていたと思うと胸アツでした。
ところでわたしは小学生の頃にパンダコパンダもおもひでもぽんぽこも全部楽しんでおりましたが
当時はその作品群を同じ方が手がけていたとは露ほどにも知らないまま
まったく別個の作品としてハマっておりました。。
山田くんあたりになってようやく「あぁあれらは同じ監督の作品だったんだ」と気づいて
ようやく一致してびっくりしたのですよ。高畑さんおそるべし。
あと過去記事にぽんぽこの妖怪大作戦に出てくる妖怪の元ネタについて書きましたけど
最近になってトトロやキキに混じっておもひでのタエ子も飛んでいたと知ってやっぱりびっくりしました。
あれです、広田くんに「あ、おんなじだ」って言われて
おはなはんのBGMに乗ってふわ~っと舞い上がっちゃったときのタエ子が飛んでいるそうです。
今度放送されたら探してみよう~。
過去記事でご本人をチラリとお見かけしたと書きましたけど
あれがナマでお見かけした最初で最後でした。
普段から講演会やデモなどに積極的にお出かけになられていると聞いて、
いつかお会いしたいと思っておりましたが結局かなわかなかったなァ…
会いたい人には会えるうちに会いに行きましょうという話。
平家物語や国境の映画化の企画もしておられたといいます。ぜひ見てみたかった。
「ずっと遠く 何もわからなくなっても たとえ このいのちが終わる時が来ても
いまのすべては過去のすべて 必ずまた会える 懐かしい場所で」
(二階堂和美「いのちの記憶」より)
あと、高畑氏が演出を担当されたアニメ「赤毛のアン」でアン・シャーリーを演じた山田栄子さんが
「先日楠葉宏三さんが亡くなったばかりなのに」とツイートされていて驚いてしまいました。
特にニュースにもなっていないので全然知らなかった。
ポリアンナもピーターパンもトラップ一家もナンとジョー先生もロミ空も本当におもしろかったですよ…ご冥福を。

そんなことをこたつでもやもや考えているわたしの膝の上で
母にゃんこがごめん寝していたので激写。
前足をついてウトウトしていたのだと思いますが、たぶん眠気に耐えられなくなって
カック~ンといってしまったのかも。

完全に爆睡。

カメラの気配を感じて「ハッ…」と目が覚めた図。
顔を上げたはいいけど寝ぼけてるので目が開いてません(笑)あと部屋の照明がまぶしかったんだと思う。
そういえば高畑さんのアニメには動物が印象的な作品もありますな。
パンダコパンダの親子パンダとか、じゃりん子チエのコテツとか、
母をたずねてのアメディオやばあさまとか、山田くんのポチとか。
筆頭はハイジのヨーゼフです。これは譲れない。やつは強い。そしてイケメン。
ユキちゃんのために崖の草をとろうとして転落したハイジとペーターを
全身でふんばりガシッと受け止めるシーンが一番すき、
「いやああぁぁぁぁあヨーゼフ!かっこいいーー!!」ってDVD見ながら叫びましたもん。
やっぱあれですよ、真のイケメンというのは壁ドンとか顎クイとか油田持ってるとかじゃなくて
危機一髪のときに颯爽と助けてくれるあれですよおおおぉぉおお(拳握)
お客様の中にアルムの山でセントバーナードと暮らしている方はいらっしゃいませんか…おうちにお招きしたい。
エンゲル係数がすごいことになりそうだけどヨーゼフってカタツムリ以外何食べてましたっけ、
うちは夏になれば庭の紫陽花にカタツムリが大量発生するのでご提供できます。現場からは以上です。
先週には高畑勲さんが亡くなられてしまいました。
何年か前からご病気を抱えているらしいというのは耳にしておりましたが
あの日の朝に速報が流れたときはああとうとう…と思ったのと
鈴木さんや西村さんのコメントはすぐに出たけど、宮崎さんがまだ一言も何もおっしゃらないので
しょんぼりしてないかなあと思ったのが真っ先の感想でした。
(というか今はそっとしてあげてほしい)
今夜は追悼として映画「火垂るの墓」が放映されておりましたが
見ようかどうしようか迷って結局見なかったです…。
初めて見たときものすごいショックを受けて、その数年後にもう一度見てやっぱりしんどくて
それ以来見ていないような気がする。
あれを見るにはHPとMPがフル充電されているときじゃないと無理ゲーです…
あと、個人的には「追悼なら他の作品の方がいいのでは…」などと思っておりましたが
たぶんぽんぽこだと妖怪大作戦のコラ画像で、かぐや姫は御門のAGOネタでSNSが埋まりそうだから
火垂るでよかったのかもしれない^^;
高畑さんの作品はその世界観や緻密な取材に基づく作画がとても美しいなと思っておりまして。
おもひでぽろぽろの過去・現在を背景で表現するとか、ぽんぽこの多摩丘陵の風景とか
山田くんの最小限の作画によるリアリズムとか、かぐや姫のキャラクターを筆タッチにしたりとか
アニメーションでどこまでできるかを常に実験していたような。
(それについていくスタッフの皆さんは本当に大変だったと思うけど)
おもひでの紅花摘みのシーンなんて生々しいったらないですよ、
タエ子や農家の皆さんが花をてきぱきと摘んでいってますけど
あれ見てると自分の手に紅花の感触を覚えるんです。見るたびにいつもそうなる。あれはやばい。
(作監の近藤喜文氏が相当がんばったんだろうと思う)
ぽんぽこは年を重ねるたびにきつく感じる映画ですが
前半の妖怪大作戦が楽しすぎて放送されるたびに見てしまいます。後半は見るのがつらい。
宮崎さんは東映動画時代を思い出して見られないとどこかでおっしゃっていたなあ…おれたちの青春が描かれてるって。
山田くんの作画は原作に忠実に再現するというコンセプトだったみたいですが
当時流行していた緻密な描写をやめて初心に帰る目的でああなったという理由もあったらしいので
これって宮崎さんがハウルの次に「エンピツで映画を作る」とおっしゃりポニョを作ったのと似ているなあと思うと
やっぱり宮崎さんはずっと高畑さんを意識しておられたなあと改めて思ったりした。
かぐや姫については映画館で観た当時に長文感想を書きましたけども
今はあの頃よりは冷静に見られるようになっているかもしれない…
個人的にかぐや姫が高畑さんの最高傑作だと思っている認識は今も変わりません。
劇中の音楽を久石さんに依頼する前に初音ミクを使ってわらべ唄と天女の歌を制作して
久石さんに聴かせて伝えたというエピソードがすごく好き。
冨田勲氏が80歳のときイーハトーヴ交響曲で初音ミクと共演したように、
高畑さんも80歳を目前にボカロに触れていたと思うと胸アツでした。
ところでわたしは小学生の頃にパンダコパンダもおもひでもぽんぽこも全部楽しんでおりましたが
当時はその作品群を同じ方が手がけていたとは露ほどにも知らないまま
まったく別個の作品としてハマっておりました。。
山田くんあたりになってようやく「あぁあれらは同じ監督の作品だったんだ」と気づいて
ようやく一致してびっくりしたのですよ。高畑さんおそるべし。
あと過去記事にぽんぽこの妖怪大作戦に出てくる妖怪の元ネタについて書きましたけど
最近になってトトロやキキに混じっておもひでのタエ子も飛んでいたと知ってやっぱりびっくりしました。
あれです、広田くんに「あ、おんなじだ」って言われて
おはなはんのBGMに乗ってふわ~っと舞い上がっちゃったときのタエ子が飛んでいるそうです。
今度放送されたら探してみよう~。
過去記事でご本人をチラリとお見かけしたと書きましたけど
あれがナマでお見かけした最初で最後でした。
普段から講演会やデモなどに積極的にお出かけになられていると聞いて、
いつかお会いしたいと思っておりましたが結局かなわかなかったなァ…
会いたい人には会えるうちに会いに行きましょうという話。
平家物語や国境の映画化の企画もしておられたといいます。ぜひ見てみたかった。
「ずっと遠く 何もわからなくなっても たとえ このいのちが終わる時が来ても
いまのすべては過去のすべて 必ずまた会える 懐かしい場所で」
(二階堂和美「いのちの記憶」より)
あと、高畑氏が演出を担当されたアニメ「赤毛のアン」でアン・シャーリーを演じた山田栄子さんが
「先日楠葉宏三さんが亡くなったばかりなのに」とツイートされていて驚いてしまいました。
特にニュースにもなっていないので全然知らなかった。
ポリアンナもピーターパンもトラップ一家もナンとジョー先生もロミ空も本当におもしろかったですよ…ご冥福を。

そんなことをこたつでもやもや考えているわたしの膝の上で
母にゃんこがごめん寝していたので激写。
前足をついてウトウトしていたのだと思いますが、たぶん眠気に耐えられなくなって
カック~ンといってしまったのかも。

完全に爆睡。

カメラの気配を感じて「ハッ…」と目が覚めた図。
顔を上げたはいいけど寝ぼけてるので目が開いてません(笑)あと部屋の照明がまぶしかったんだと思う。
そういえば高畑さんのアニメには動物が印象的な作品もありますな。
パンダコパンダの親子パンダとか、じゃりん子チエのコテツとか、
母をたずねてのアメディオやばあさまとか、山田くんのポチとか。
筆頭はハイジのヨーゼフです。これは譲れない。やつは強い。そしてイケメン。
ユキちゃんのために崖の草をとろうとして転落したハイジとペーターを
全身でふんばりガシッと受け止めるシーンが一番すき、
「いやああぁぁぁぁあヨーゼフ!かっこいいーー!!」ってDVD見ながら叫びましたもん。
やっぱあれですよ、真のイケメンというのは壁ドンとか顎クイとか油田持ってるとかじゃなくて
危機一髪のときに颯爽と助けてくれるあれですよおおおぉぉおお(拳握)
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