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2018_09
27
(Thu)23:51

裏話的な、あまりに裏話的なその2。

yushusho1.jpg
アルス画房から連れて帰ってきました。
8月から約1ヶ月半、お店に展示していただいて色んな人に見てもらえて有難かったです。
投票してくれた方々も見てくださった方々も応援してくださった方々も本当に本当にありがとうございました。

yushusho2.jpg
優秀賞品はカレーパステルとクロッキー帳。
クロッキー帳は持ってないのでこれでデビューできます。わあい\\ ٩( 'ω' )و //

yushusho3.jpg
パステルは学生時代によく使ってお絵かきしていましたけど
最近はコピック一筋になっているので手にするのも久し振り。
軽くて描きやすくて、叩くといい音がして、すぐ手に粉がつくんですよね(笑)。
アルスの店員さんに「ぜひ使って何か描いてください!」と言っていただいたので
少しずつ練習しながら勘を取り戻していきたいです。
マスキングして削って背景に色をつけるのよくやってたんですが久々の一歩はそこからかな…
そういえばマスキングどこかに余ってなかったかな。

アルスのイラコン参加も8回目になりまして、描いた絵もだいぶたまってきました。
4回目のとき裏話的な記事をちょっと書きましたので今回もやってみます。
やっぱり恥ずかしい話が多め。

sonosaki.jpg※クリックで大きくなります
たくさん投票していただき入賞できたり、長く飾られて色んな人に見てもらえた幸せな子たちです。

例によって〆切3日前になっても1本の線も引けず真っ白だったボードに
こんな絵を描かせてくれたのは、岩波書店の『トトロの生まれたところ』という本でして。
宮崎駿氏によるトトロのイメージボードや、宮崎朱美さんによる所沢の森や草花の水彩画がたくさん載っていて
こういう森の絵を描いてみたいなァとふと思って、間に合うかわからないけど時間もないし
もう何でもやってみようとペンを走らせたらするする出来上がってしまった。
宮崎夫妻の描かせる力すごい…この絵ができたのはおふたりのお蔭です。
とまあ、こんな具合に森を描こうとした絵なので
着物の子と、たぶん人じゃない子がなぜ鳥居を挟んで立っているかの理由はまったく考えてません。。
所沢の森にわたしの趣味をぶっこんでみたという絵なのです、じつは。

中央に光を置くかは最後まで悩みましたが、結局〆切に間に合いそうになくて塗るのやめたっていうのが本音でして
塗らなくて正解だったかもなァとも、塗ったらどうなるかなァとも思っているところ。
アナログはこういうところが迷います。デジタルならレイヤー使えばいいんだけどね。

あとアルスのイラストコンペは、提出する際に必ず絵にタイトルをつけるんですけど
わたしタイトル考えるの苦手でいつもうーんうーんてなりながらつけてきたんですけど、
今回は絵を見ていたら「その先は。」とスルリと出てきました。
鳥居をくぐるのかヒョイと飛び越えるのか、そのまま光の方へ進むのか、何もせず別れるのか。
色々想像していただけるとうれしいです。


irisee.jpg※クリックで大きくなります
7回目の出品。
FlowのMVで「GO!!!」を歌う声優さんたちが素敵だったのでオマージュ。

中央の人が着物を着ているのはわたしの趣味で、
黄色いワンピースの子の胸の模様はト音記号とヘ音記号を石川九楊さんチックに描いたもの。
色んなヘッドホンを描くのが楽しかったです~。
店頭で見たり画像検索して、今はこんなに色んな種類のヘッドホンがあるんだなと思って
眺めているだけで楽しい時間でした。新しいの買おうかしら。
あと、描いている間はずっとGO!!!をノンストップで流していたので自然に歌詞を全暗記してしまって
今でもそらで歌えます(笑)。
We are Fighting Dreamers! だーますと森久保さんと谷山さんの歌声が、好き~。


kikkoden.jpg※クリックで大きくなります
6回目の出品。
冷泉家の乞巧奠をモデルに描いたもの。

確かこの絵を描いた前後にパンスターズ彗星が巷で話題になっていて、
どこで読んだか忘れてしまったのですが「昔は超新星や彗星を客星と表現した」という記述を見かけて
彗星のお客様って素敵だなあ、来るとしたらどんな人が来るのかなとか考えつつ描きました。
乞巧奠の日に星からやってきた人がみんなの願い事を持ち帰って叶えてくれるみたいなイメージです。
背景の五色の布と、周りに飛んでいる人たちも五色になっているのがミソ。
あと冷泉家の乞巧奠なので手前の人物は藤原定家をイメージして描いています。


futarimai.jpg※クリックで大きくなります
5回目の出品。
どっちが神でどっちが人か、どっちも違うのではないかみたいな絵が描きたくてやってみたのを覚えてます。

なぜ踊っている絵かというと、この頃ちょうど河鍋暁斎の「三番叟」と出会いまして
すごいすごいこんなバランスの絵描きたい!っていう熱量だけで描き始めたんですよ…。
芸能を描くことの難しさを知りました。よい経験になった。
2人の持っている扇がそれぞれ太陽と月なのと、背丈も髪型もお揃いというのがミソ。
また着物の柄は沖一峨の四季草花図、酒井抱一の四季花鳥図屏風、
鈴木其一の夏秋山水図屏風をそれぞれ参考にしています。
一番大変だったのは神楽鈴です…美しい音の鳴る楽器でとても大好きなのですが描くとなると難しかった。
よい経験になりました。

こうして見ると人外率が高くて、わたしはつくづくそういう存在に惹かれているなと実感します。
これからも好きなものをマイペースに描き続けてゆきたい。



本日のお絵かき↓
shinkali8.jpg※クリックで大きくなります
前に描いたシンカリオン運転士の読書風景に色を塗りました。
それぞれがどこにいるかをこちらの2枚目にUPしてありますが、
ハヤトくんと双子ちゃんのいる場所が休憩室になってますけど待機室です~~ちゃんと確認してから描こうね。
*ブログ内のイラスト記事一覧はこちらです*

35話~37話観ましたけど、34話の感想にも書いたけど
タカトラくんと双子ちゃんのケンカの元ネタはやっぱり薩長同盟だったね。
「高知!高知になるの!がんばってね!!」って電話でハヤトくんを励ますサクラさんが素敵だったし
まったく理解できなくて頭上に?が飛びまくるハヤトくんおもしろかった。
ギンくんジョウくんは実家が海の漁師でお魚が好きで、だから猫耳みたいな髪型なのかと思うとかわいいし
漁師として将来を真剣に考えているから新しいことに挑戦していこうというチャレンジ精神もかっこいい。
逆にタカトラくんが伝統を重んじるタイプで、そりゃぶつかるわな…^^;
戦闘中に大ゲンカ始めちゃって、なんかこういうケンカ初期に見たなぁと思っていたら
久々に黒杉ハヤトくんがご降臨した~~!!!
うまくいかないときに仲良くしようとかじゃなく君たちには頼らないって突き放すのリュウジさんのときと似てますね。
「最新のものは伝統の上にしか生まれないし、伝統は最新があるからいつまでも色褪せない。
古いとか新しいとかじゃなくてどっちも大事なんだ」の叫びは心に刻んで生きていこうと思う。
名言だった。すばらしかった。新幹線もホビートレインも愛するハヤトくんまじ。うわあああん。゚(゚´ω`゚)゚。
それらが功を奏したのか戦闘後にはタカトラくんがオリーブオイルでさつま揚げ作るし
その新しさを気に入ってタカトラくんがお料理作るなら京都に戻るとか言い出す双子ちゃんかわいい。
レイくんもお久しぶりに出てきてくれて相変わらず元気でよき、双子ちゃんのことも知ってるし
礼儀正しく全力挨拶して「お、おう」とドン引かれるの初登場シーン以来ですな^^
(あとタカトラパパの霧島ニチリンさん(すごい名前だ…)の中の人深川和征さんは鹿児島出身だそうですね)

出水さんの思いつき手巻き寿司パーティはギンくんジョウくんがお魚釣ってタカトラくんが手巻きにして
トリニティもう連携できてるじゃないか!すごい。
お醤油に酢橘入れてハヤトくんと東北組も食べやすい味付けにしてくれるのやさしい^^
(スタッフさんが裏話をツイートしてたけど、運転士たちが食べていた手巻きの海苔ひとつひとつは
作画ではなく本物の海苔を貼ってほしいと演出があったらしく撮影で全カット作画に貼りこんだらしい、
なんという無茶をするんだ皆さん。すばらしいけど。黒い粒子にならない程度にがんばってくらはい)
ついにイザさんから接触されて、これまでは撃破したり撃退して対抗してきたけど
それじゃ相手の目的がわからないから対話を試みようとするハヤトくんごもっとも。
捕縛フィールドが破壊されてみんなでハヤトくんを助けに行くシーンはマジで生きた心地がしなくて
朝から不安がすぎて泣くかと思いました。生きててほんとよかった…。
フタバさんが指示しようとしたときには全員で走り出しているのも
シンカリオンで戦っている以上は万が一の可能性がありえると理解しているのも
仲間が増えたばかりなのにアキタくんが各機の特性を完璧に把握して
秒で作戦を立てて的確に指示を出したのも(なんか19話のリュウジさんみたいだった)、
絶妙な力加減でハヤトくんのとこまで穴掘った若とトリニティも、運び出したレイくんもすごい。
仲間が生き埋めになってるときあそこまで冷静に行動できるのはすごいですよ…
みんなあまり言葉にしないけど本気で仲間のこと見てるし考えてるんだなってめっちゃ泣いた。
ああいうとき指揮とって引っ張るのはあっきーだし、鼓舞するのは若だし、原動力はハヤトくんで
やっぱりあの3人は調和がとれているなと思います。
みんながいたらきっとハヤトくんは酢橘のようなE7になれるね。

ビャッコさんの「来い、シンカリオン!」が超絶いい声すぎてしびれちゃったんですが
ゲンブさんが言ってるみたいにあの行動は焦りからきていたのかな…。
エージェントとしては一番最後にハヤトくんと接触したわけですけど、
他の3人は既にシンカリオンや人間がどういうものかを何となく理解し始めている感があって
いつの間にかビャッコさんだけがそこから進めていないような。
一番冷静で距離を置いて戦局を見ていたはずの彼が、トラメさんが戻っただけでああなってしまうとは…
他にも戻ってくる人たちがいるみたいだけどあんまり仲良くなさそうで心配です。ビャッコさん落ち着いて。
スザクさんに人間ぽくしてもらったセイリュウが美肌にアッシュブロンドでマジびっくり、
そりゃそうか、ノンマルト生活で日照時間少ないから色素めっちゃ薄いよね!
銀髪に赤い瞳とか卑怯だぞテメコノヤロウ…スザクさんの趣味どうなっとるんじゃ(握手したい←)
ハヤトくんと遭遇してもお互い「あ」「あ」ってならないのは今まで音声だけで会話してて顔見たことないからかな、
ってかひょっとしなくても研究所側はエージェントの顔知らないし(出水さんが何回か見てる程度)、
エージェント側も運転士たちを直接見てないしな…まさか子どもが乗ってるとは思ってないかも。
上野駅のホームで新幹線を喜々として撮影するハヤトくんを見てちょっと気持ちに変化があったような?
アズサちゃんのお蔭でセイリュウの方が認識したので今後また再戦あるでしょうか、
それともだんだんカドが取れて光落ちきます?希望。(笑)
(あと上野アトレ内でセイリュウが見ていたアイドルのポスターはスーパースパイスの皆さんだった)
というか上野駅と上野公園と科博ががががが!!完璧に再現されていて背景スタッフに感謝しました。
フタバさんと本庄さんの待ち合わせを5人が隠れて見ていたのは噴水広場の科博側にあるゴミ箱ですね、
ゴミ箱が聖地になってしまった。。
あとフタバさんたちが見ていたのは3年前にリニューアルした地下の常設展だし、
2人がお茶してたのは上野駅広小路口近くのBAL PINOLOではないか~~まだ入ったことない。行きたい。
ビャッコさんが「これで最後だ」って言いながら東博の鎧で巨大怪物体を作ったとき
わたし夢女子の自覚はないんですけど「あ、無理戦えない」って思いました。
6話でハヤトくんがアイアンスチーマーにひるんだ気持ちすごいわかったし
アキタくんに「戦うんじゃない取り戻すんだ」と言われてもたぶん無理…博物史料を攻撃とかありえないもん…。
(だからわたしはシンカリオンのある世界で生きられないし乗ることもできないと思う)
ツラヌキくんがパワーモードのシャリンドリルで天元突破して久々の白星めっちゃうれしかったし
E6とE3のリンク合体もスーパーフミキリキャノンを気合いとともにぶっ放すあっきーもよかったよ~!

出水さん休暇と言いつつドクターイエロー見に行ってましたが
(本庄さんへのメールに無数のRe:がついてて中身も広川太一郎みたいな文面でめっちゃ笑った)、
東海さんの車両だから東海支部で作ってたのかな。
リュウジさんはドクイエの調整があったから手巻きパーティも行けなかったんだろうけど
ああいう場はまだ苦手なんじゃないかという気もします。
(もし行ってたとしたら、名古屋はたまり醤油だから甘口でもたぶん問題なく食べてたと思う)
ていうかわたくし31話からのドボンなのでリアタイでリュウジさん見るの初めてだったんですけど
もーーーーー黄色い機体を見上げるカットいきなりお出しされるこちらの身にもなってくださいよ、
心臓飛び跳ねて鼓動がえらいことになりましたよ!!
よかった元気そうで、怪我はもういいの?傷とか残ってない?大丈夫??
夏休み前に怪我して先月復帰だったから全治1ヶ月くらいかかったのかな…大変だったなあ。
学校で同級生とかにその三角巾どうしたのって質問攻めにされなかったかな、
復帰したってことは運転のためのトレーニングも再開したろうけど腕かばったりしてないかな。
レイくんにぎゅ~ってされたカーディガンも特に伸びてなくて無事(?)だったみたいでよかったです。
でもってついに今週末ドクイエ先生がご登場しますけど、
1ヶ月前の唐突な告知からずっとドキドキしてたらもう明後日だよ!
わたしエヴァ回でドボンしたのでしゃべって動くリュウジさんをリアタイで見るの初めてなんですけど
刻一刻と29日が近づいてきて毎日仕事どころじゃない、楽しみすぎて胸が苦しくてお腹痛い。(病院行けや)
見たらわたしどうなってしまうん…墓穴掘っておくべきかな。ついに埋まる日が来たのかな。はあぁ。
あと38話の予告でペットに乗ってるあれはビャッコさんなの、ゲンブさんにみたいに巨大化するの?
えっじゃあ細谷佳正VS逢坂良太なの???(前のめり)
わたしあまりアニメ見る方じゃないので細谷さんと逢坂さんが敵チームとして戦う作品は
ヴヴヴとハイキューしか知らないんですけど(進撃や鉄血は仲間だったし)ガチバトル楽しみにしてます。
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2018_09
23
(Sun)23:58

仏様たちのポーズ集。

butuzosugata.jpg
三井記念美術館の「仏像の姿(かたち)-微笑む・飾る・踊る」展に行ってきました。
タイトルからして色んな仏像が見られるのかと思って楽しみだったし
サブタイが「仏師がアーティストになる瞬間」というものでさらに楽しみで、
でも三井さんだからてっきり「この時代の仏像はこういう流行で~」とか
「この仏具を持ってるからこれは〇〇仏だから~」とか、ごく安定した企画かと思っていたら
まあ確かにそういう面もあったのですけど
「この仏像って基本こうだよね!でもこういうポーズした像もあってね!さらにこんな像もあってね!」って
例外や異形をどっさり提示している内容になってて、それがとてもおもしろかったです。
全体的に展示数が少なめで小ぶりな仏像が多かったのですが、かえってじっくり鑑賞できてよかったし
三井さんは展示ケースの幅が狭いからかなり作品に近づいて鑑賞できるので大きく見える不思議。

トップバッターは迦陵頻伽立像。妙音とされる声で歌いながら舞い踊る姿が表現されています。
迦陵頻伽は直立不動の姿であらわされることが多いですけど
この像は満面の笑顔で衣装も思い切り振って、心の底からうれしそうに歌っているように見えました。
翼も衣の一部も失われていますがそんなの忘れてしまうくらい楽しそうだったし
何よりこれが一木造というのに驚かされる。
如来立像(どの如来かは不明)は、立つポーズそのものは一般的でしたが
五花形の蓮華座に乗っているのと梵字の円相つき光背を背負っているのは珍しいそうです。
運慶の孫康円による四天王天眷属立像は南方を守護する南方天の眷属像で
これも運慶展のときに本館で見たなあ、ご無沙汰しております。
改めて見ると武器(戟かな?)を持っていたようなポーズなんだな…
あと東博では見られなかった後ろ姿も見られてよかったです。衣に龍がいるのを初めて知った!
飛鳥時代の菩薩像と奈良時代の薬師如来像が並んでいてやっぱりこの頃の仏像は手に取れる大きさだなと思った、
薬師さんが右手をだらんと下げて足の衣を握っていたのが気になりました。あまり見たことのない表現。
(あとY字の衣紋の上にU字の衣紋を重ね着している姿も珍しいそうな)
金沢文庫の観音菩薩・勢至菩薩立像は少し前かがみになったお姿で合掌・蓮華を手にしていて
平安時代の十一面観音立像は右足をわずかに浮かせてこちらへ踏み出そうとしているような。
平安時代の菩薩像(どの菩薩かは不明)2軀はポーズからしておそらく楽器を持っていたのでしょうけど
楽器だけが失われて今に伝わるそうです。
平等院の雲中供養菩薩みたいな感じだったのだろうか。

鎌倉時代の不動明王立像が独特のポーズをとっていて
おもしろくて周りをグルグル回って鑑賞してしまいました。
butuzosugata2.jpg
こんなの。
歌舞伎の見得みたいですがこういうポーズであらわされる不動明王は珍しいな…
だいたい直立不動か座ってる場合が多いですものね。
衣に赤や緑の顔料、截金の文様が少し残っていてきれいだった。

東博所蔵の毘沙門天立像は過去に運慶展でも見たし東博常設展にもたまにいらっしゃるので
どうもどうも、お元気そうですねって感じでしたが
今回みたいなテーマの展覧会に展示されているとやはりお姿に注目せざるを得ない。
童子のようなふっくらしたお顔に左足に重心をかけて腰を落とすポーズ、
衣の色も少し残ってるんですよね。
春覚寺の地蔵菩薩立像の持つ錫杖の頭に小さな五輪塔が4つ付いてて、あれはなかなかいいものを見た。
東博の阿弥陀如来立像は右手を下げた所謂「逆手阿弥陀」で
この印相は来迎印であり、たった今極楽から成仏者を迎えにいらっしゃったお姿だそう。
台座の蓮華にはしっかりと5色が残っていて美しかったです。
観音寺の阿弥陀如来立像は、立ちポーズはスタンダードですが
足の裏に吉祥文様が朱書きしてあるというもの。(写真が展示してありました)
四天王寺の阿弥陀如来坐像&両脇侍像が色んな意味でものすごいインパクトがあって
阿弥陀如来の髪型が螺髪じゃなく総髪になっていたり
脇侍の聖観音と勢至菩薩が片方は左足を、片方は右足をそれぞれ体の後ろへヒョイと曲げていて
まるでケンケンパでも始めそうな造形なんですよ!
脇侍の両腕は後補のため本来この姿だったかどうかはわからないそうですが…なぜ足を上げたし。
このポーズに何か意味があるのか注文主の好みなのか仏師の遊び心なのか、気になります。おもしろい!
毘沙門天立像がいくつか並んでいて、藝大所蔵のは肥後定慶の作と判明しているらしいし
西遊寺の毘沙門天が踏む邪鬼は手に蛇を持っているし
誓願寺の毘沙門天は鎧が立体的に浮彫されている。
そして見事なまでに全員、右手に武器を持ち獅噛をつけ左足に重心をかけている!そこは共通しているんだな。
光照寺の持国天・多聞天立像はデザインの異なる甲冑をつけて
持国天の口の中には舌と歯並びが再現されていて細かいなと。
不動明王半跏像はよく見かけるポーズですが
眉間にものすごい皺を寄せて弁髪に下唇を噛んでいるから過渡期の制作かな…。
(一般的に不動明王の表現の特徴は平安時代前期は両眼を見開く・下唇を噛む・総髪ですが
それ以降は天地眼・弁髪・口元に牙をむく姿としてあらわされる例が多いのだそうな)
地蔵院(川口市)の不動明王立像は過去に金沢文庫の展示で見たなあ、
剣をかつぐ姿で屹立し髪が風になびいて、というか煽られて逆立っている造形なのがおもしろいのです。
金沢文庫の不動明王&二童子像の不動明王には前髪があります!明王なのに童子なのだろうか。
光背にはデフォルメされた金翅鳥がいて脇侍の矜羯羅と制多迦は手ぶらですがたぶん武器を持っていたんだろうな。
荘厳寺の釈迦如来立像は衣文線がとても美しくて
まるで水紋を表現したみたいな、流れるような衣がすばらしくて見とれました。
若王寺の如来立像はさっき見た薬師如来立像と同じく、右手を下げて衣を握っていました。
奈良博の五大明王像はそれぞれ躍動感があっておもしろくて、
特に軍荼利明王が、これ蔵王権現のポーズじゃないの、頭にガイコツ乗っけて右足だけで立ってる。
蔵王権現も見るたびに思うけどあれ一体全体どういうバランスで立ってるんだろ…仏師すごい。
同じく奈良博の十二神将立像もみんな動きを感じさせる造形で
何かしゃべったり怒鳴ったりしているような雰囲気。
同じく奈良博の伽藍神立像は走り大黒みたいなポーズで(過去にそう呼ばれた時期もあったらしい)
よーいドン!で今にも走り出しそうな生き生きとした表現がすばらしいです。
南北朝時代の雷神立像は凄まじい忿怒相で両手に撥をにぎり前のめりの姿で
恐ろしさが強調されているなと思いました。300年後の宗達とは全然違いましたね。

また、東京藝術大学文化財保存室の取り組みを紹介する展示もありました。
彫刻家の中村恒克氏(藝大卒)が光明院の菩薩半跏像を復元したものがあって
髪が青、体が赤で塗られた等身大の仏像は目が印象的でドキドキします。
原型は8世紀の一木造で、木芯を前方に外した木取りの方法が使われているそうですが
現代ではそれを再現できる大径木の入手が困難であるため二材をつないで一木に見立てたそうです。
昔の技術を再現したくても材料が手に入らないってよくあるからな…難しいですな。

藝大に在学中(博士課程)の人たちによる仏像の模刻品や修復品もありました。
奈良時代から鎌倉時代まで、様々な地域の様々な仏像の模刻に取り組んでいるそうです。
模刻にあたり原型を徹底的に研究した写真つきパネルが何枚も展示されていて、
そこに書かれた凄まじいまでの試行錯誤に圧倒される。
復元の途中でやり方が判明したので路線変更したり
現在は材料の性質からためらうような技法を、当時は何事もないようにあっさりやっていたりしたこともわかったそうで
過去の仏師が何を考え、どんな技術でそれらを作り上げたのかを追体験することもできるんですな。
また模刻は復元と現状復元の2種類があって
復元は制作された当時を、現状復元は現代に伝わる姿を観察して復元しています。
復元された唐招提寺の薬師如来立像や道明寺の十一面観音像、
中性院の弥勒菩薩像などはすっきりしてきれい。
興福寺の天燈鬼・龍燈鬼は体がそれぞれ赤・緑に塗られて獣の皮を穿いていて
しかも牙が水晶でできていたのでびっくりしてしまいました。
うお~、運慶展で見た彼らがこんなカラフルに!
東大寺俊乗堂の阿弥陀如来立像(快慶作)の復元は髪が青で体が金色で蓮華が緑のスーパー美しい立像で
快慶が作った当初はそりゃ綺麗だったよね、そうだよねって当たり前を思い出させてくれました。
なにより快慶に挑戦する心意気がすごいと思う。
というか現代の学生や仏師たちがこんな風に先人の仏像を見たり研究したり
場合によっては修理に立ち会ったりしながら学んで作品造りをしているのと同じように、
高村光雲も円空も院達も木喰も運慶も快慶も康慶も院助も定朝も、他の無数の名もなき仏師たちも
自分たちの技術を磨きながら当時の流行とか先人の技とか注文主の思いとか全部汲み取って
仏を木の中から彫り出していたのかなァと思うと胸が熱くなります。
「おまえ運慶になれ!」「うおぉおれは運慶になるぞJoJo~~!」的に注文主と一緒に盛り上がっちゃたりとか
逆に注文主に「〇〇が作ったみたいな感じでしくよろ!」とか軽くリクエストされて
「えっ…」って当惑することもあったかもしれないよね。
あんな難しいの作るの?おれが!?とか、今時流行ってないし前例もないよ大丈夫??みたいな
やりとりが歴史のどこかであったかもしれない。楽しい。

全体的に躍動感にあふれた作品が多かったように思います。
歌ったり踊ったり、ポーズ決めたり、じっと立ったり座ったりしていても髪や衣が風になびいているとかね。
仏像の普遍的なポーズだけじゃなく色んなポーズを知りたい方はこの展覧会楽しいんじゃないかと思う。
なんというか、マンガやイラストの教則本によくある
「〇〇のデッサンポーズ集」の仏像Ver.みたいなの作れそうだなと思いました。需要ありますかね。


あと、先日から池袋の三省堂にあるおふくわけカフェにて
ライターの石井ゆかりさんによる星ダイアリーコラボカフェが来月いっぱいまで行われていて
そこで販売される佐藤屋さんの和菓子がすばらしすぎるので行ってきました!
hoshidiary1.jpg
12星座和菓子と12星座ドリンク!
Twitterでカフェからのお知らせを見た瞬間、顔がSpace Catになったのが自分でもわかったし
「こ、これは何としても買いに行かねばならない…!」と拳を握りしめたのも覚えてますよ。
当日は早起きしてお店の開店と同時に飛び込みました。アホだ。

hoshidiary2.jpg
お店に着くまで「どれにしようかなあどれも綺麗だなあ素敵だなあ迷うなあ」と悶々と考えていたのですが
レジにて店員さんから「お持ち帰りできますよ」との情報を得るなり口をついて出たセリフは
「12種類1個ずつください」でした。大人買い!
左上から牡羊座(羊羹と寒天)、牡牛座(牛の角)、双子座(2つの水紋)、蟹座(銀箔の月と波)、
獅子座(ダンデライオン)、乙女座(緑のバラ)、天秤座(ふたつの玉)、蠍座(蠍の赤)、
射手座(矢羽)、山羊座(ヤギのいる草原)、水瓶座(甕の水滴)、魚座(透明な海底)。
牡羊座はリキュールが、双子座は柚子が、獅子座はレモンが入ってるし
山羊座は草からヤギの足元を、魚座は海底に泳ぐ魚たちを、
蟹座は月から蟹を連想させてるし(月の模様が蟹のハサミに見えるという言い伝えが南ヨーロッパ辺りにある)
もうどれを見てもアイディア満載で綺麗で美しい!
佐藤屋さんはチャレンジ精神が毎回すごい…こんな形?こんな発想!?っていつもびっくりする。
それが楽しみで新作が出るたび追いかけてしまいます。
(12月の聖者の行進(和菓子クリスマスケーキ)超絶たのしみです待ってます)

コラボは10月いっぱいなのでできたらドリンクも後で飲みにいこう~。

2018chushu.jpg
手毬のお月見うさぎ。
明日は中秋の名月ですね~天気予報ではいまいちのようですが雲の切れ間からでも見えるといいな。
うさぎうさぎ何見て跳ねる。十五夜お月様見て跳ねる。
2018_09
19
(Wed)23:55

こんぴらさんと直島アートの旅その2。

香川旅行2日目です。昨日に続き本日は直島のレポをお届けします☆

takamatsu_10.jpg
まずはホテルで朝ごはん!
お遍路の団体さんがいらっしゃっていて食堂は賑やかでした。エネルギー補填してしゅっぱ~つ。

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琴電に揺られて高松築港駅に到着、高松港へ歩いてフェリー乗り場へ。
直島までの片道切符を買って出発を待ちます。

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待っていると汽笛とともにフェリーが入港。改札を通って乗り込みます。

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フェリーの中!広い!きれい!!
去年新しくできたばかりのぴかぴかお船だそうで、壁に現代アートが点々と飾ってあって素敵でした。
モニターに映し出される航路に「この船イマココ」とアイコンが表示されているのを眺めながら出発を待ちます。

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出港~。デッキに出てみました。
風は暖かくもなく冷たくもなくちょうどよい心地。

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あ~高松が遠ざかって行く。さらば高松。きっとまた来るよ。

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デッキから見えた屋島。
その昔平家がそうしたみたいに、海から屋島を見たいと思っていたので叶ってよかったです。
次に訪れた際には源氏がそうしたみたいに陸から屋島の海を見るぞお。

takamatsu_17.jpg
女木島。
昔話などで桃太郎が鬼退治に来た鬼ヶ島はこの島だと伝わっているそうです。
洞窟や鬼の資料館やモニュメントなどもあるらしいのでいつか上陸してみたい。
あと、この島を通過した頃にデッキの反対側に回ると遠くの方に瀬戸大橋が見えました。
曇っててほとんど霞んでいましたが海から見えてよかった。

naoshima_1.jpg
50分の船旅でしたがあっという間に直島へ。

naoshima_2.jpg
港に赤いかぼちゃが見えた!

以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆

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2018_09
15
(Sat)23:58

こんぴらさんと直島アートの旅その1。

アルス画房の入賞作品展示が無事終了しました!
応援してくださった方々ありがとうございました。


さてさて、先日に遅い夏休みをいただいて香川へ行ってきました☆
香川もですが四国へ行くこと自体が初めてですごい楽しみでした。人生初!四国上陸!!٩( ᐛ )و
こんぴらさんは昔からずっと行きたくてなかなかタイミングがなかったのですけども
とにかく階段がとてつもないと聞いて(奥社まで1368段ある)、
早く早く行かねば!と、やっと今回計画しました。
あと友人に猛烈プッシュされた直島にも行ってみたかったし^^

まずは夜行バスで高松へin。
人生初の瀬戸大橋を楽しみにしていましたが寝てる間に渡ってしまったらしい、
渡ってるのをリアルタイムで感じたかったのにうわああああ。
(今回、帰りはフェリーだったので…次は絶対に起きて渡るぞ…!
高知も愛媛も徳島も行きたいとこいっぱいだし香川もまだまだ行きたい場所残ってるし)
takamatsu_1.jpg
高松駅のパン屋さんでモーニング☆
サンドイッチとサラダ、あと隠れちゃってるけどゆで卵。エネルギー補填してしゅっぱ~つ。

takamatsu_9.jpg
お、おう。(リアルに見たの初めて)

takamatsu_2.jpg
高松駅前には高松城跡があります。
豊臣秀吉の部下だった生駒親正が築城し、のちに高松松平家が入りました。
(平賀源内の上司だった松平頼恭は5代目藩主だよ!)
瀬戸内海に面した海城で過去に訪れた与謝野晶子が「わたつみの玉藻の浦を前にしぬ高松の城竜宮のごと」と
歌を詠んでいるそうです。

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二ノ丸から内堀にかかる鞘橋へ。
ここには築城当時から橋がかけられていて、戦の際には橋を落とし天守を守ることもできたとか。

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鞘橋右手には琴電の高松築港駅のホームが見えます。

takamatsu_5.jpg
左手には天守跡の石垣。
お城の中には堀がめぐらされていて、藩祖の松平頼重などは
「讃岐は海の国なんだから泳げなきゃだめ」と部下たちに水練をさせ自分も泳いだそうです。
お堀で泳ぐ殿様って、ちょっと、シュール。

takamatsu_6.jpg
天守跡に来てみました。
過去に老朽化で取り壊されてしまいましたが4階と地下1階建てだったことがわかっているそうです。

takamatsu_7.jpg
月見櫓。2代目藩主のときに完成しています。
今は埋め立てられていますがかつてはこの櫓の前まで海だったので
海岸に船をつけてすぐお城に入ることができたそうです。

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東ノ丸にある艮櫓。月見櫓と同時期に建てられたそうです。

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お城を堪能した後は琴電でこんぴらさんに向かいます!

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琴電はかわいい車両がいっぱいでバシャバシャ写真撮ってしまった(笑)。
3両編成にがたぴし揺られて、目指すは終点の琴電琴平駅です。

以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆

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2018_09
10
(Mon)23:55

知の連鎖。

shomotu_1.jpg
上野の森美術館の「世界を変えた書物」展に行ってきました。
金沢工業大学の工学の曙文庫が所蔵する科学技術や工学に関する初版本コレクションを
100冊ほど展示している展覧会です。
過去に金沢(2012)や名古屋(2013)や大阪(2015)で開催され、ずっと巡回を待っていたんですけど
やっと関東に来てくれましたよ~!
しかもこの規模で入場無料!写真撮影可!なのが更にうれしい。
ほんとにいいの?むしろ払うよ!?ってレベルで楽しかったです。
直筆はあまりなくてほとんど刊本ですが、学問や書物の歴史を通読できるので
学者、研究者、歴史ファン、初版本や装丁やフォントが好きな人も絶対楽しいと思いました。
会期が今月末までと短いので気になる方ぜひに!

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最初の展示室がこれです!
東洋文庫のモリソン書庫みたいに壁いっぱいに本棚が備え付けられ
すべての棚にKIT所蔵の書籍が詰まっているという夢空間。
お触り禁止のため手に取って読むことはできませんが背表紙見てるだけでも楽しいよ!

shomotu_3.jpg
やべ~~~~~何冊あるんだ!!?!?
正直、本の並べ方は全然なってないし全集と単行本混ざって凸凹してるし
分類見てもたぶんNDCじゃなく独自分類なのでどういう系統で並べてるのかよくわかんないけど
装丁の凝った古書がもっさりある空間はそれだけでワクワクします!
昔の人が書いた書物が今も残っていて読める…知の有機体だよ。たまりません。

shomotu_4.jpg
これだけの稀覯書を一度に持ってきちゃう企画者さんたちどうかしてる、ありがとうございます。
間に展示ケースがあって本がいくつか開いてありましたよ。

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アインシュタインの自筆研究ノート。
達筆でぜんぜん読めないけど、本文脇のスペースに書きこみがあったり二重線で消した跡があったり
彼の研究の一部が垣間見えます。あと意外と字がちっちゃい。

以下、気になった書物をご紹介していきます。
写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆

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2018_09
06
(Thu)23:59

朋あり遠方より来る。

いつもインスタに綺麗な写真をあげている母の友人が
「和菓子好きなんだよね?写真撮るんで買いすぎちゃったからあげるね!」とおっしゃったので
箱ごと和菓子をどさっといただいちゃいました!
tomoari1.jpg
キ工エエエエエエェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェェエエエエエエ工
すごいっきれいっ美しいっお上品☆
加須市のせきねというお菓子屋さんで購入されたそうです。
加須にこんな素敵なお菓子のお店があったのか~~~知らなかった!
写真を撮る前に母が1個食べてしまったので一箇所空いています。ぐぬぬ。
はさみ菊とてもとても綺麗だった…写真に残したかった…orz

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外郎のお菓子。着物の袖に銀色がキラリ。
かさねの色目だと雪の下っぽいけど、今は初秋だから蘇芳菊あたりでしょうか。

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ピンクと白で萩の花、緑の葉っぱ。

tomoari4.jpg
桔梗の花。

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柿。先がとがってまだ青いから渋柿かな?

tomoari6.jpg
糸菊。
よく見ると白とピンクのグラデーションなのです。美しい!

家族や友人はわたしが重度の和菓子ファンというのを知っているので
お菓子を買って帰ったり写真見せたりすると「きれいだねえ」と言ってくれますけども、
彼らとはものの見事に趣味も好みもバラバラなので
和菓子を買って食べて楽しむ趣味のある人は実は身近にいなかったりします。
だから母の友人がお菓子を、しかも練り切りを持ってきてくれるとは1ミリも想像していなかったし
「和菓子を好きで、しかも買って食べる人が身近にいる」ことがわかってものすごくうれしかったわけです。
母に聞いたらその人は各地の色んなお菓子屋さんを巡るのが趣味で
今回の加須市のお店もたまたま見つけて行ってみたそうです。
お菓子が好きで行動力があって、その上わたしのことを思い出してくれたなんてもう感謝しかないよ…!
あれです、普段はモグリだヤブ医者だと言われているブラックジャック先生が
お礼に宝石もらったり勲章もらったりするとやっぱりうれしい、って微笑んだ話があったけど
今たぶんあのときの先生と同じ気分。

あと最近は和菓子といえば限定和菓子を買うことが多かったので、
こういうオーソドックスな季節の和菓子をいただくのは久し振りで
そういう意味でもものすごくテンションあがってしまいました。
写真の和菓子は、秋になると全国の和菓子屋さんでよく見かけるデザインが多いですが
どれも飾らない美しさがあってシンプルにきれいだと思う。
やっぱり和菓子はいいなあと思いましたし、それを思い出させてくれた母の友人に改めて感謝です。
あとでお店の場所聞いておかねば!

お菓子は撮影会の後に家族でおいしくいただきました。
(えっこれ全部わたしのものじゃないの?と聞いたらそんなわけないでしょって返されました。これが世の中)

でもって。
usagiku.jpg
くらづくりさんのお菓子は今月もかわいいぞ!初菊と月うさぎ。
重陽の節句と十五夜の満月ですね。
今年の中秋の名月は24日ですよ!晴れるといいな。晴れますように。




猛暑や大阪地震や西日本豪雨からまだ日も浅いのに台風21号の猛威と今朝の北海道の地震、
欧米でも高温の火事が起きたり南太平洋が揺れたり、色々と立て続けすぎて
地球どうしたのって感がハンパない。。
何もできないので普段通り生活して募金する日々ですが、
ここ半年の災害で過去に訪れたミュージアムもこれから訪れたかった寺社仏閣も軒並み被災してしまって
被害状況が連日報告されるのがつらいし、同時に復旧報告も流れて精神のアップダウンが激しいので
なるべく必要以上の情報は見ないようにしています。
防災対策をとった場所もあったでしょうが自然は軽々と上回っていきますな…。
無事だった施設も多くてよかったけど安心せずにもう一度対策について見直してほしい、
そして国は彼らを援助してほしいです。
人命最優先ですがその間に少しでも地域史料や文化財について思いを馳せていただければ…
失われたら二度と戻りません。どうかお願いします。
2018_09
02
(Sun)23:58

昨日がくれた今を未来へ君らしいペースで届けてよ。

今期アニメ感想まだ書いてなかった!書きます。
シンカリオン、ぼのぼの、ねこねこ日本史、はたおに2期、ヤマノススメと信長の忍び3期、
ルパン5期、鬼太郎6期、ロミ空とハイキューの再放送ほか、新作を見ております。

つくもがみ貸しますは小説を書店で見かけたことがあって、どんな感じかしらと観てみたら
江戸で損料屋「出雲屋」を営む2人のいとこ(義理)がつくもがみ憑きの小道具の力を借りながら
街に起こる小さな事件を解決していく時代劇なんですね。
畠中さんの小説は「しゃばけ」を読んだだけですけども
あれは主人公の若旦那が妖怪たちと会話もするし仲良く暮らしている感じでしたけど、
出雲屋の2人はつくもがみの存在や会話に気づきながらも普段は素知らぬ顔で話しかけたりはしないで
つくもがみたちも人間の前では化けないし会話もしない、という設定がおもしろい。
でもつくもがみたちが奥でわちゃわちゃ会話しているときは2人のどちらかが必ず聞き耳をたてていて
2人が表で会話しているときはつくもがみたちの方もしっかり聞いていて
時々、事件解決のためにわざと聞こえるように大声出して情報を伝えたり
つくもがみたちが自分から貸し出されようとわざと音を立ててみたりするのもおもしろいです。
五位が幸之助さんとお花ちゃんの仲をまとめたり
お姫が麻布神社の神様になりすましてイタチ小僧の正体をあばいたり
うさぎが早苗さん親子が仲直りするきっかけをつくったり
野鉄があちこち飛び回って情報収集してくるのは痛快で楽しい。
一番楽しかったのは月夜見が活躍した掛軸シャッフル回です。
桃太郎の家来につっこむ義経、見返り美人に抱きつく光源氏、若冲の鳳凰に乗っかる加藤清正、
歴史上の人物と物語の登場人物たちのコラボでこんなことができるんだなあ。
月夜見がかぐや姫に自らを狩野派の月だと名乗るのを聞いて、
言われてみれば月は昔から色んな人が絵にしてるから色んな画風があるってことだよね。
流派ごとに見比べてみたら楽しいかもしれない。
最新話は夏らしく怪談テイスト、本物の幽霊と、香炉「裏葉柳」にとりついた勘違い亡霊さんかわいい。
初代仲村菊之丞か四代目仲村菊之丞かをちゃんと聞き分けた清次さんお見事でした、
名前は同じでも役者の特徴が異なるところから推理するのはおもしろかったです。
ってかついに清次さんから話しかけたね!つくもがみたちは聞いてるから返事しなかったけどね。
幽霊さんと一緒に「恨み晴らさずおくべきか~」っておどかすの楽しそうだった(笑)。

オープニングのmiyabiさんvsシシド・カフカさんのバトルバチバチソングが楽しいし
エンディングが倉木麻衣さんで、映像もお江戸の景色が次々出てくるのいいよね。
お姫がいた神田明神の鳥居、うさぎと五位が腰かけていた明神石坂、
月夜見が飛ぶのは乙女稲荷神社の千本鳥居、大勢の人で賑わう猿若町、
清次とお紅がいる橋は花火が上がるので両国橋でしょうか。
最後に根付姿の野鉄が帳簿の上にコロンと転がるのかわいい。
本編でも入谷の朝顔市などに2人がお出かけしたりしていてお江戸の雰囲気ありますね。
片岡愛之助氏のナレーションもお江戸の生活や文化についてゆったり説明してくれて素敵^^


京都寺町三条のホームズは主人公が埼玉の大宮から京都へ移住した人で
なんて羨ましい!わたしもそうやって暮らしたい!という、よくわからない理由で視聴を始めました。
始まりが清水寺の桜だったね!そこへきましたか~。
京都が舞台になるアニメやマンガにおける始まりのシーンやカットは
だいたい東寺や八坂塔(東山)、三条大橋、京都タワー、京都駅が多いように思うので
そうか清水寺があったなと気づかせてもらったのでした。
(あと「ゴーン」と梵鐘の音がしたり、季節が夏ならクマゼミの鳴き声がする場合もある)

タイトルのホームズは、主人公の葵さんが京都でバイトする骨董店「蔵」の店員・家頭清貴さんのことで
家(Home)頭(Zu)でホームズ(Homezu)なのだとご本人はおっしゃっているけど
大学院生で鑑定士として修行中でもあるので歴史や骨董に関する知識が豊富で
折に触れて色々話してくれるのが勉強になります。
お店は三条通にあるみたいですが、背景が細かくて綺麗に描かれているので
だいたいあの辺かなとか想像がついて聖地巡礼もしやすそうですね。
他にも東寺や南禅寺、葵祭、鞍馬山、貴船の川床、祇園祭、源光庵、北山など
京都の寺社や文化が随所に見られるので京都好きとしてはとても楽しい^^
葵さんは下鴨神社の近くに住んでるんだね。名前のとおりですね(*´∀`*)。
声優さんも京都や関西の人が出演されていらっしゃって
遊佐さんが京都の人って聞いて「あー…」とすんなり腑に落ちてしまった…あまりにもイメージぴったりで。
いや、遊佐さんの出身地はまったく知りませんでしたけど
お人柄やお仕事でのお声を聴いていると京都出身というのが全っ然違和感なかったので。
そんな遊佐さん演じる円生(モリアティポジかな?)は業が深くてドキドキします。
親の影響で絵を描き始めて贋作に目覚めて、見破ってくれる人がいなくなったから出家したのに
清貴さんが見破ったせいでまた楽しくなっちゃって作り始めてしまうっていう。
誰にも見破られたくないし見破ってくれる好敵手には出会いたいしその人を負かしたいっていう矛盾も抱えていて
そういう複雑さを声だけで表現している遊佐さんは本当にすごい。
彼が一言しゃべるだけで重層的なキャラクターだって一発でわかるもんね…!
京ことばも、そりゃそうだって感じですけどわたしが京都でよく聞くイントネーションで
うおー今めっちゃ京都にいる!って興奮してしまう。
遊佐さんだけでなく誠司役の小山さん(京都出身)や、南禅寺雲生役の木内さん(兵庫出身)の発音がさあ、
もう、ほんと、そうなの関西行くとああいう発音が周りにいっぱい聞こえるの…!耳がしあわせ。
石川さんの…清貴さんが怒ったり照れたりするときに出る京ことばはたぶん萌えポイントなんだろうけど
ごめんなさい、わたし遊佐さんたちの方が萌えるわ^^; ネイティブの強さ。
そもそも清貴さんより円生の方がイケズだしね。もっとイケズ度上げてほしいよね清貴さんはね(笑)。


アンゴルモアはキングダムよりライトでゴールデンカムイより裸が少ないと聞いて(どんな情報だ)
見てみたら時代考証も戦もしっかり描かれていて割と軍記物っぽかった。
数少ない鎌倉時代マンガだし平安とも戦国とも異なる武士像にわくわくします。
元寇ですね!白村江の戦いから600年以上も外国と戦争をしていなかった日本が
ものすごく久しぶりに海外から攻められた戦いだね。
(実際は鎌倉までは攻め込まれず九州北部での局地戦ですけども)
鎌倉時代の戦い方って一所懸命なので、小さな集団同士の小競り合いはあっても
数万などの大軍がぶつかるのは南北朝時代あたりまで国内でもやらないので
当時ほとんどの武士はあれだけの大軍で戦うのは未経験だったと思われ。
数千が激突した平安末期の源平合戦の経験者がいればまた違ったでしょうけど
壇ノ浦は1185年で元寇は1274年なのでたぶん源平の頃の人たちはもういないだろうし
語り部から聞いた人がいたとしても結局未経験だしなあ。災害は忘れた頃にやってくる。

舞台が対馬なのでオオワニ(鮫)とかツシマヤマネコとか出てくるの楽しい、
特にヤマネコが!1話につき1ツシマヤマネコを貫いてくれるスタッフ最高!ねこ~。
主人公の朽井さんが元御家人の流人なので、たまに堅苦しいけど
鎌倉武士だぞ!っていばるんじゃなくいい感じに肩の力が抜けているのがよきです。
島の人たちに地形を聞いて「こうか」って地図を書いてみせたり
(ここで島の人たちが「自分の住む島の形を初めて知った」と言ってたのが印象的)
金田城の大きさに対して人手不足を心配しても長嶺判官の話を聞いて考えを改める柔軟な部分もあって
きちんと教育を受けて経験も積んだ人なのだなと。
名越さんの教えがよかったんでしょうな…回想でとても尊敬してたみたいだったしな。。
顔に傷があるけどまぶたについてないから目を開けたままつけられたのかな?敵に背を向けないのかな。
他の流人たちも目のいい少年が斥候をやったり、ガタイのいい男が戦闘で大活躍したり
僧侶がけが人を治療したり、宋の商人が損得勘定や苦言を呈したり濃いメンツで楽しい。
そんな中で頭のいい人が急に裏切ったりもしますけれど…
白石さん急に寝返ったけども何か考えがあってのことなのか、男衾三郎に感化されちゃったのか
本当のところはそのうち明かされるのでしょうか。生きてほしいけどフラグ立ちまくりで心配です。
なんというか、このてのマンガやアニメは
人物のパーソナルが掘り下げられたとたんに退場が待ってるからおっかないんだよ、
阿比留さんも頼もしくなったとたんに退場しちゃったしさあ。。なんでや。
そんなみんなのリーダーをやることになった輝日姫、
想定外のことばかりで戸惑いつつもしっかりみんなを見て行き先を決めていますが
何かというと最前線に出ようとするので危なっかしくて仕方ない、リーダーはいのち大事に!
(でも何だかんだ理由つけてしょっちゅう朽井さんの寝込みを襲いにいくのはよくわからなかった)
安徳天皇が生きていたという設定は別にぶっとんでないけどキャラデザ見てびっくりしましたよ、
いやだって等身まで身投げした頃のまんまとは思わないじゃん…!(笑)
輝日姫のひいおじいちゃんだっていうからどんなイケ爺かと思ったら3頭身くらいの老人が出てきて
このアニメで一番度肝を抜かれたのは彼ですよ!
わたし安徳帝はもし成人していたらそれなりに背は伸びていたろうなと勝手に思ってたので…いやはや。
そんな天皇の先祖に対馬を守ることを命じられた防人の子孫である刀伊祓たち、
白村江の戦いから600年以上もずっと、たまに出没する海賊を追い払ったりしながら
来るかも来ないかもわからない戦争に備えて訓練していたんだな。
大宰府や隠岐もですけど、日本海のあの辺りは大陸と近いから交易船も私的な船も通る貿易拠点で
インターナショナルな場所であるがゆえに揉め事も起こりやすく色んなことがあったんだよね。
長嶺判官が帝の命令がなければ村の人たちを引き入れはしなかったというのもよくわかる。
あと刀伊祓の一族は戦うのが男だけじゃなく女もっていうのがいいよね、
協力して浅瀬に敵を誘い出しあっという間に屠る女性たちのかっこよさよ。強い女の人は大好きです。
そして蒙古軍は櫻井孝宏に子安武人にトップがショウハヤミという布陣だった。つよそう(確信)。
エンディングのメロディがとても切なく、でもどこか希望のあるやさしい音色なのが気に入って
いつもスキップせずに聴いています。朽井さんとみんなの後ろ姿が、よい。(後ろ姿フェチ)


銃の擬人化か~と何となく録画した千銃士はゲームが原作なんですね。
独裁者である世界帝府と自由を求めるレジスタンスとの争いだけど、政治はほとんど語られなくて
貴銃士たちの人間関係や精神的成長がテーマになってますね。
キャラがいっぱいいてそれぞれにお当番回がある感じで、
既に成熟したナポレオン陛下とかイエヤスさんたちみたいな大人組もいますが
成長株のポジションにいるのはブラウン・ベス、シャルルヴィル、スプリングフィールド、ケンタッキーの4人っぽい。
彼らの中で一番成長しそうなのはベス君じゃなくてシャルル兄ちゃんだと思ってますが
(ベス君はあのまんまいきそう)、スーチンもケンタも少しずつ変わりつつある感じがします。
いつかみんな絶対高貴になれるといいですね。
というか絶対高貴はマリオのスターみたいな、時間制限のある無敵状態みたいなものなのだろうか。
攻撃を受けても自動的にかわしたり、身体能力が向上して場合によっては空が飛べたり
連射できない古銃のみんながFateのギル様みたいに無数の銃を頭上に出現させて攻撃できるあたり
スターよりもやばそうですけど。
あと現代銃の人たちが本編でぜんぜんしゃべんないの気になる…
予告でのおしゃべりは楽しい^^ ひらりん兄さんぶっとんでるよね。

フルサトさんが癒しすぎて彼のためだけに見てるし
彼のセリフのとこだけ毎回リピートするくらいには推しです。
常にアジトにいてマスターの側を片時も離れないフルサトさんですが
「年寄扱いしないで、わたしは今も現役よ」っておっしゃってたからいつか戦う姿や絶対高貴が見られるのかな。
というかこのアニメ、作画はジェットコースターですが(しかし背景はいつもハイクオリティ)
そこまで気にならない理由がわかった、フルサトさんの作画だけ妙にレベル高いからだ。
わたしがフルサトさんにばっかり目がいくのでそう見えるだけかもしれないけどそれでいいのだ。
4話はフルサトさんがいなかったけど成長株の4人がねこあつめしてて、
楽しそう~って和んでたのに唐突に闇ラストになってフルサト成分が足りないって思いました…
あれ目を真っ赤に泣きはらした4人がアジトに帰ってフルサトさんにハグされてわんわん泣き出すまでが任務でしょ…。
シャルル兄ちゃんのギャルソン姿とスーチンの郵便屋さん姿の破壊力やばい。かわいい。
(というか4話のキーワードが魔女宅すぎる、パン屋にお届け物に猫に港町)
あとエカとアレクのペアよい!ニコラ&ノエルの双子ちゃんもよい!レオとグレートルのコンビ好き!
キセルもっと出て!ホールとゲベールは早くお子ちゃんたちの遊び場にお菓子持って遊びにいくべき!


はたらく細胞は原作マンガを少し読んだとき「アニメに向いてそうだなあ」と思ったのですが
やっぱりアニメ化しましたね。
連載が始まった当初は擬人化の波がとうとう細胞にまで及んできたかと驚きましたけど
読んでるうちに細胞はおろか細菌や体内のしくみ、病気、健康や養生法の知識までつくというお得マンガで
キャラクターもみんな濃くておもしろい。
OPとEDがどっちも癖のあるメロディで脳内をぐるぐる回ります。We are HATARAKU! Fuuuuuu!!!
エンディングで赤血球の台車に乗って足をぶらんぶらんさせてる血小板がかわいい。

そう、血小板!かわいいかよ!!
幼稚園生みたいなスモッグ着て黄色い帽子かぶった子ども集団がぞろぞろ歩くだけでこんなにかわいい。
(アニメ化前のテレビCMでオルガンの音色に合わせてよちよち歩いていくのかわいかった)
擦り傷切り傷があるときは道路工事の要領でしっかりお仕事しますけど
ロングヘアの子がホイッスル鳴らして交通整理したり他の子たちがよいしょよいしょって工事したり
そんな働く姿であの白血球さんさえ和ませるほどの破壊力パない。
最近わたし猫にひっかかれたり仕事中に少し引っかけたり
どこでつけたかとんと覚えのない擦り傷(おい)にかさぶたができていたりすると
「あー血小板ちゃんたちがんばってくれた…」と思うようになりました。圧倒的感謝。
かっこよくて強い白血球さんと頑張り屋な赤血球さんはなんだかんだ縁のある関係だなと思います、
3日に1度は会ってそうだよね。
白血球さんのばいばい菌にめっちゃ笑ったし
体内に掲げられた標語「さわやかにお別れしようばいばい菌」にも笑った。大丈夫なのかこれ。
白血球さんやキラーT細胞さんが細菌を倒すたびに返り血浴びてるの地味におっかないですが
それ以上におっかないのがマクロファージさんで、
あの方はどんなに血を浴びても汚れない感がすごくてドキドキします。井上喜久子ヴォイスのせいだ。
B細胞さんが背中に背負ったタンクから抗体を勢いよく発射するのがいつも爽快で
消火器使ってる気分というか、火事を消すのってああいう感じだろうかと時々思ったりする。
あと体内でもキングジムのファイル使われてるんですね、
ヘルパーT細胞さんやマスト細胞さんが時々棚から引っぱり出して調査してますよね。
最新話でヘルパーT細胞さんがキラーT細胞さんと幼なじみと判明して
2人が仲良くなるまでの過程が努力・友情・勝利で完全にジャンプイズムなの笑ったし
それを冷静に見つめていた制御T細胞さんはイケメンだし
写真を撮影してアルバムに保存していた樹状細胞さんは黒い。GJ。
あと7話で、見た目は一般細胞だったやつが実はがん細胞だと判明したけど
2~3話でしゃべったときの声が石田彰だった時点で首魁と気づいてたクラスタは一定数いそうだよね。
がん細胞とまでは思わなくても「こいつ絶対一般細胞じゃなくて細菌か病原菌か何かだ」くらいは
想像しちゃったもんね。
いやだって石田彰はモブじゃないでしょ…儚い少年か喰えない青年かピカレスクかラスボスでしょ…(笑)。
でもってそんながん細胞を倒したNK細胞が自ら爆笑することで活性化し強くなるというのも
現代のがん研究からの引用ですよね。本当によく調べて作っていると思う。(確か医療監修がついてるはず)


BANANA FISHはタイトルと、本編のどこかにニューヨーク図書館が出てくるらしいという知識だけあって
(タイトルはサリンジャーの「バナナフィッシュにうってつけの日」という短編らしい。読んでみたい)
原作は未読なのですが全体的に作画がとてもきれいで雰囲気も合っている気がします。
舞台設定は現代のアメリカですけど、原作既読の友人から聞いた話では本来は1980年代だそうで
連載もその頃だったそうですから当時はリアルタイムなマンガだったのでしょうね。
毎回次から次へと色んなことが起こるしテンポよく進んでいくので30分があっという間ですけど
たぶんあれくらい詰め込まないと原作のエピソードがやりきれないかもしれないという緊迫感は
未読のわたしが見てもわかるほどひしひしと伝わってくるので、
スタッフもギリギリのところで作ってるんだろうなという気はする。
あとストーリーのテンポとかキャラクターの表情やアクションの細かさからユーリを思い出したのですが
制作がMAPPAで監督は内海氏でしたか。道理で。
(ユーリも久保氏のネームを削って削って毎回尺ギリギリに詰め込んでたそうだから)

アッシュと英二が出会ってから怒涛のようにストーリーが進んで行ってるので
どんな時もアッシュが英二を守ろうとする理由づけが少し弱いような感じもしますけど、
これはたぶん後で原作を読めば補完できるだろうと思ってるので今は放置しています。
最初は放っとけなかっただけかもしれませんが(英二くん戦えないから)、
自分は持ってないものというか、なくしてしまったというか
違う育ち方をしていれば自分も持ちえたものを持っている英二への憧憬みたいなものなのかな…。
英二も決して何もできない人ではなく、2話の棒高跳びのシーンとか見ると彼にもちゃんと専門があって
今はたまたまその専門を活かせない場面ばかりが続くので弱く見えてしまっているだけだと思う。
小競り合いや銃の使い方に関してはアッシュやショーターが場慣れしているだけで
英二も経験と訓練を積めばでき……るようになるとは限らないかな…^^;(自信無)向き不向き。
あとどんなことがあっても自分の周りにいる人たちを疑わない強さもありますね。
おじさんたちも一生懸命、少年たちを守ろうとしてるけど
有事の際に行動が早いのはやっぱりアッシュでおじさんたちはいつも一歩遅れを取りますけど
常に自分たちのできることを精一杯やろうとしているなと。
1話の冒頭でマックスが歌っていた歌がどうも聞き覚えのあるメロディだなと思って
でも題名が全然わからなかったのですが(特打でシンディが歌ってるやつだよね)、
6話でマックスが原語で歌ってくれたから歌詞をぐぐったら一発で出てきました。
「Oh My Darling Clementine」というタイトルでアメリカ開拓時代の歌だそうです。あーすっきりした!
平田さんめっちゃいい声でしたね、ありがとう。

スキップかわいいなあ、ショーターいいやつだなあと思ってたら2人とも天国へいってしまった…
鉄血のときもそうでしたがわたしが推した人はことごとく退場してしまうので慎重に見ていたつもりだったけど…
特にショーターは想像以上に傷が深いです。どうしたらいいのか。
初登場シーンから「あっこいつ絶対いいやつ」って直感してずっと大好きでしたし
ムードメーカーで仲間思いで、アッシュが唯一背中を預けられる人でシンたちにも慕われていて
逃亡中は英二が危機的状況に陥ると助けてくれたり英二ができないことをずっと引き受けてやっていて
そんな風にショーターがいるのが、あの3人が一緒なのが当たり前だったから
月龍に脅されてゴルツィネに捕まったときもこれどっちに転ぶだろう、
彼ならギリギリのところで生き残るんじゃないかって一縷の望みをもって見ていたので
あの最期は本当に本当につらかった。
ずっとアッシュと一緒に英二を守ってきたショーターがなんで、なんでこんな目に遭わなきゃならないの、
あんなに仲良しだったのにってずっと泣きながら見てました。ドラッグダメゼッタイ。
アッシュの叫びを聞き天使の彫刻を見て一瞬だけ正気に戻るとこでぶわって涙出て
その後アッシュが英二を守るために撃ち殺さなきゃならないのしんどすぎるでしょ。
あとこれグリフィンが廃人になったときの状況とすごく似てるなって思った…
アッシュはマックスをずっと責めていたけどもう今後はそうしないだろうな。
でもってあの状況でぶっ壊れるどころかアドリブまで入れて最後までやりきったオーサーあいつやばい、
時々かわいい部分も見せる人だったけど10話で完全に戻れないところまで陥落したわ。
自由すぎるWeb次回予告であんなに日本に詳しいオーサーに爆笑させられた後でこの展開はきついよ…
というかあの次回予告書いてるの誰だよ…毎回傑作すぎて笑いと涙が止まらないよ!
(細谷さんはあけおめ声優で「そろそろクズの役をやりたい」とおっしゃっていたように記憶しているので
念願叶ってよかったねえと思いました。オーサー楽しそうだもんね)
ゴルツィネはお膝に猫を乗っけるという、マフィアのボスにありがちな登場の仕方だったので和んだけど
和んだのはそこだけで話がすすむごとにどんどん裏社会の迫力が出てくるのほんと怖いし
こいつからどうやって逃げたらいいんだろうと絶望的な気持ちになる。石塚氏はすごい。
(氏の訃報はまだ信じられません…オーキド博士が、中森警部が、ジェットが、あああああ。
バナフィ公式はお悔やみ以降沈黙しているけど収録は終わってるのでしょうか…ご冥福を)


あとFreeDF観ましたが相変わらず水の表現が驚異的な美しさで最っ高…!
真琴の大学がどう見ても京都造形芸大だし宗介氏は病院行きながら鮫柄に顔出しててホッとした。
新キャラの日和くんが郁也のこと大好きですごく切なくて、声が木村さんだから狂気を感じるし
「バックなら俺が勝負するよ」って言ったまこちゃんは衰えを知らぬ筋肉と技術+有言実行の男で
おまえ世界目指せるよって思ったし
赤ちゃん姪っ子のキックくらって悶えながら「くっそいいキック持ってんじゃねえか」って叱らない旭が素敵だし
帰国して後輩たちを安心させる凛ちゃんも実家で飼い猫スティーブに塩対応される凛ちゃんもイケメンだし
全日本選抜のリレーで日和くんが言った「僕の負けだ」にハルが返した「フリーはな」がもう最高。
そしてエンディング!ついに!踊った!!
5人が並ぶ後ろ姿はスタンドバイミー(1話で貴澄が友達のセリフ言ってる)だし
渚くんが黄色いコート着て行く道は雨に唄えばでジーン・ケリーが歌うシーンのオマージュだろうし
後に続く4人のコートと揃ってラ・ラ・ランドのドレスの色だし
向こうからやってきた郁也たちとウエストサイド物語みたいに睨みあうし
水鉄砲片手にバスタブに入った貴澄はジェームス・ボンドだし
大宮ソニックシティのロビーでスーツに着替えてからのロームシアター京都の舞台でみんなで華麗にダンシング!
京アニはいつもこちらが思いも寄らぬことをやってくれます。すごい。



…で。
好きなことを我慢すると体によくないって聞いたので前々回に引き続きシンカリオン語りします。
34話は予告からすでに楽しみすぎて吐きそうだったのですが
ついについに京都支部のトリニティ合体の子たちがご登場した~!
鹿児島出身の子と山口出身の子たちが協力して戦うって薩長同盟みたいでwktk、
同盟が締結されたのも京都の小松邸ですしね。本当に歴史ネタよく引っぱってくるアニメだわ^^
タカトラくんを探して京都中を探し回るハヤトくんとフタバさんが回った場所が
八坂の塔・産寧坂下・祇園巽橋・金閣寺・京都御所からの四条通(みずほ銀行京都支店前)で
ずいぶん手広く探したんだなと^^;
でもって錦市場で無事に発見したときの背景に舞扇堂さんがあって
タカトラくんはその向かいの刃物屋さんにいたからきっとこのお店で柳刃を買おうとしたのではないかと。
錦市場は過去に何度か訪れて舞扇堂さんも入ったことあるけど
お向かいが刃物屋さんだったとは…気づかなかったぜ…!(不覚)
包丁は食材や用途に合わせて使い分けるため種類が豊富っていうタカトラくんの話と
鉄道も走る場所や目的によって異なる特性を備えているというハヤトくんの話は
どちらも人の生活とデザインに密接に関わっている内容だったので興味深かったです。
というかタカトラくん敬語で包丁の説明も上手で情に篤くてむちゃくちゃやさしい子ですね…!
これまで料理ができると判明しているキャラはシノブくんとリュウジさんですが
タカトラくんはプロフェッショナルなレベルでお料理できそう、そのうちそんなシーンが出るかしら。
そして今回はタカトラくん掘り下げ回だったから次回はギンくんジョウくんを細かくやってほしいな、
彼らもきっとすごく魅力的な子たちだと思うのだ。
(髪型が頭の両脇でツンツン立ってるのが猫耳みたいでかっわいい)
シンカリは新キャラが出ても既出のキャラをsageないどころかさらにageてくるというか
みんな立てた上で新キャラも魅力的なところが大好きです。
話がすすむごとに主人公サイドも敵サイドも信頼が深くなっていくの最高。
ハヤトくんがあっきーや若の好みをちゃんと知っててタカトラくん探しの推理するのもとってもとっても最高。

……で。
34話の前に公式が「9月下旬にアニメにドクターイエローが出るよ!運転士はリュウジだよ!」って
唐突に流してきたじゃないすか、
「は?ファイターでヒーラーにもなる?E5とクロス合体?無敵やんけ??」ってリアルに声出ましたよね。
26話のドクターイエロー発言あれフラグだったんすか!!びっくりです。
N700Aにはもう乗らないのかそれとも戦闘次第で両方乗り分けるのか、現時点ではわかりませんが
主人公でもないのに機体乗り換えとかまじですか、
公式のリュウジさん推しがすごすぎてまったくもって話が読めない。
てっきり先輩は後輩と合体しない孤高の人なのかと思ってたからさ…楽しみです待ってます。
(そういえばFreeDFでハルのコーチについた人の名前が龍司(リュウジ)さんで僕はわたしは、、、
ハルが彼の下の名前呼ぶたびにぐらんぐらんしてます。タイミングがすごい)