書店と5つの物語。
『ぎりぎりの本屋さん』を読みました。
前作『ぐるぐるの図書室』から1年、あの2006年デビュー組が、
まはら三桃さん・菅野雪虫さん・濱野京子さん・工藤純子さん・廣嶋玲子さんの5人が
再びリレー小説を執筆されましたぞ~☆
お話は全部で5つ、登場人物たちはそれぞれ別の日別の時間に同じ書店を訪れて
本を買ったり誰かと言葉を交わしたり不思議な冒険をしたりします。
ぐるぐるよりもファンタジー色が強めで、前後のお話の繋がりがちょっとずつあって
(まはらさんと濱野さん、工藤さんと廣嶋さんのお話は
前作で主人公だった子が後作では脇役として出てきたりする)、
ぐるぐるに比べて一歩進んだ編集がされているなと思いました。
工藤さんのツイートによると既に第3弾を企画中かも…??楽しみです。
子どもたちが訪れる書店の名前は最後のページになるまで明かされないんですけど、
お話がすすむごとに「…書店」「…り書店」「…ぎり書店」「…りぎり書店」と
少しずつ見えるようになっていくのもじわじわおもしろい。
ぐるぐるの狂言回しは図書室の司書さんでしたけど、ぎりぎりは本屋さんのレジにいる少年で
お客さんにちょっと困ったことがあるのを見抜いて本を薦めたり薦めなかったりします。
彼のその能力が人をたくさん見てきた経験からなのか、彼個人の特性によるものなのかは
結局わからずじまいでしたね。もしかすると両方かもしれないね。
「試し読みOKだよ」「役に立つ本だけがいい本じゃない」「あの本を持っている限りはね」
「思いが強すぎると厄介。『本』に『気』がつくと『本気』になるだろ」とか
いちいち名言が多くて付箋つけたくなるレベル!
「先に知っておけばいくらかは備えることもできる。備えておけば減らすことはできるんだ」と
「そのとき興味を持ったことが書いてある本を読めばいいのさ」は全地球民に贈りたい言葉だと思いました。
お客さんに声をかけるときは決まって「ぎりぎりでしたね」というのが口癖で
何がぎりぎりなのかはお客さんによって異なり、そこからお話が広がっていくのですが
一度だけ「わたしたちぎりぎりだったね」と先にお客さんが言ってしまったことがあって
そのときは「先に言われちゃったな」と呟いていてかわいかったです。
自分の決めゼリフみたいに思っているのかしら、1日1回言わないとすっきりしないとか^^
あと彼がいつもつけている青いエプロンは一反木綿みたいな存在だったりするんだろうか。
ぐるぐるの主人公たちも小学5年生でしたけど、ぎりぎりの主人公たちも同じくみんな5年生で
ちょっとした悩みから深刻な問題を抱えている子まで、色々な子が登場します。
これはぐるぐるとの共通点ですが、その書店に入ったり本屋さんの少年を見ることができるのは
「いま、その書店を必要としている人」たちなのでしょうね。
まはらさんのお話で、主人公以外にもその書店にやって来る人たちが何人か描かれますが
皆さんせっぱつまった「ぎりぎり」状態で本を求めている切実さが伝わってくるので。
各話の主人公の子どもたちはお手洗いを借りて泣いたり、お葬式で本の言葉を引用してえらい目に遭ったり
その本を持ち歩いて厄除けしたり、かみかくしに会ったり、書店から脱走した本を虫取り網で捕まえたりと
本屋さんの少年を介して様々な体験をします。
「立ち読みOKだよ」と少年に言われて、うなずいたりドキドキしたり叫びそうになりながら物語を読んだり
買った実用書が使い物にならなかったと少年に言うと「誰にでもいい本なんてない」と返されたり
(彼がお話のラストで見つけた『雨にも負けて風にも負けて』という本がとても気になる)、
いじめを受けていた女の子が少年に薦められた本を持ち歩いたらいじめが消えたり
本の中に閉じ込められて、紙の山を「おれのもの」と言う神様から逃げ回ったり
本の中から出てきた魔女や鬼、狐のキャラクターと交流したりと
みんな本との関わり方が実に豊かです。
書店に来たきっかけも、誰かに紹介されたりとか、ふらっと入っちゃったとか
入ったことなかったけど入ってみようとか、雨宿りしたらたまたまその書店だったとか色々ですが
でもきっとそれさえも、その後の展開を考えると必然だったりするんだろう、
彼らは気づいていないかもしれないけど。
(あと菅野さんのお話に葬式鉄の子がちょっと出てきたのでこたつで倒れるかと思いました、
「〇〇鉄」という言葉に興味を持ったのは某アニメの影響ですが…ちょっと不意打ちすぎた、当社比で。
あと何となく『女王さまがおまちかね』との地続きを感じたのですが気のせいかしら)
ラストを飾る廣嶋さんのおはなし、その最後で少年の正体と書店の本当の名前が明かされますが
とても平凡な名前だったのが拍子抜けするやらホッとするやら。
店主のおじいさんはまだあの少年に会ったことがないみたい…会えると、いいな。
巻末に5人の作家さんへの質問と回答が掲載されていておもしろかったです。
「子どもの頃に通っていた本屋さんのイメージ」の質問では
まはらさんの「階段の一段目で店番の人がマンガを読んでいた」とか
廣嶋さんの「大型書店で、建物全体が書店というのが子ども心に魅力的で絵本や児童書が充実していた」とか
わかるわかるって頷いてしまいました。
菅野さんが「本屋=何でも売っているイメージ」とおっしゃっていて
確かに地元の本屋さんは事務・学校用品も文房具も記録媒体も切手も売ってる…!と思い出したり。
「本屋さんに行って最初に見るコーナーは?」では
新刊、児童書、入ってすぐのコーナー、目的の本がある棚など様々で
皆さん自分の本が置いてあるかどうかを気にされているのがやっぱり作家さんだなと。
「本屋さんにいるとトイレに行きたくなる説は本当だと思うか」には
廣嶋さんが実際に体験されたとおっしゃっていて
おお、作家さんにもそういう人がいるのか!と感慨を覚えました。わたしもたまになる生理現象です。
「本の世界のキャラクターに会えるとしたら誰がいいか?」という質問には
工藤さんの「星へ行く船に出てきた探偵が理想の男の人だった」とか
まはらさんの「サマータイムで主人公が作ったゼリーが食べたい」とかもすごくわかるし
濱野さんの「自作の登場人物に会ってみたい」も
廣嶋さんの「好きなキャラが多すぎて決められない」もすごく、すごくわかる!
「経営するならどんな本屋?」という質問には
4人の方がそれぞれ理想の本屋さん像を語る中、
菅野さんだけが「ぜったいに潰すと思うので経営したくない」と回答してらしたのエッジ効きすぎ…!
「ブックカフェはやってみたい」(落合恵子さんを尊敬なさっているそう)ともおっしゃりながら
「やっぱり潰すかな」って、結局そこに落ち着いているのがおもしろくて笑ってしまった。
菅野さんは百貨店で働いた経験もおありなのでリアルに考えなさるんだろうな…。
(そういえば女神のデパートの新刊読んでなかった!読まなければ)
わたしの理想の書店は…。
あらゆるジャンルの図書が一通りそろっていて、在庫がなければワンクリックで取り寄せできて
カフェが併設されていて一休みしたりランチしたりしながら本を楽しめる滞在型のお店かな。
みんなただ本をめくったり読んだりしていて、お話する人たちもいるけど
たまにしぃん、となって本のページをパラパラッとめくる音がするだけの時間が発生している感じの。
(でもきっと、菅野さんがそうおっしゃったようにわたしも経営センスは1ミクロンもないので潰すと思う)
ゆさ的最強のとしょかんは過去に考えたことがあるけど、あれはファンタジーですけども
書店は経営しなきゃならないのでちょっとリアル目線で考えてしまいますね。
あ。でも廣嶋さんがおっしゃっていた魔女の図書室コンセプトのお店はちょっとおもしろそう…
洞窟のような内装にハーブや大がまを飾って、きのこの形の椅子を置いたり
店主が魔女のコスプレしてるとかすごく楽しそう。見てみたいです(笑)。
前作『ぐるぐるの図書室』から1年、あの2006年デビュー組が、
まはら三桃さん・菅野雪虫さん・濱野京子さん・工藤純子さん・廣嶋玲子さんの5人が
再びリレー小説を執筆されましたぞ~☆
お話は全部で5つ、登場人物たちはそれぞれ別の日別の時間に同じ書店を訪れて
本を買ったり誰かと言葉を交わしたり不思議な冒険をしたりします。
ぐるぐるよりもファンタジー色が強めで、前後のお話の繋がりがちょっとずつあって
(まはらさんと濱野さん、工藤さんと廣嶋さんのお話は
前作で主人公だった子が後作では脇役として出てきたりする)、
ぐるぐるに比べて一歩進んだ編集がされているなと思いました。
工藤さんのツイートによると既に第3弾を企画中かも…??楽しみです。
子どもたちが訪れる書店の名前は最後のページになるまで明かされないんですけど、
お話がすすむごとに「…書店」「…り書店」「…ぎり書店」「…りぎり書店」と
少しずつ見えるようになっていくのもじわじわおもしろい。
ぐるぐるの狂言回しは図書室の司書さんでしたけど、ぎりぎりは本屋さんのレジにいる少年で
お客さんにちょっと困ったことがあるのを見抜いて本を薦めたり薦めなかったりします。
彼のその能力が人をたくさん見てきた経験からなのか、彼個人の特性によるものなのかは
結局わからずじまいでしたね。もしかすると両方かもしれないね。
「試し読みOKだよ」「役に立つ本だけがいい本じゃない」「あの本を持っている限りはね」
「思いが強すぎると厄介。『本』に『気』がつくと『本気』になるだろ」とか
いちいち名言が多くて付箋つけたくなるレベル!
「先に知っておけばいくらかは備えることもできる。備えておけば減らすことはできるんだ」と
「そのとき興味を持ったことが書いてある本を読めばいいのさ」は全地球民に贈りたい言葉だと思いました。
お客さんに声をかけるときは決まって「ぎりぎりでしたね」というのが口癖で
何がぎりぎりなのかはお客さんによって異なり、そこからお話が広がっていくのですが
一度だけ「わたしたちぎりぎりだったね」と先にお客さんが言ってしまったことがあって
そのときは「先に言われちゃったな」と呟いていてかわいかったです。
自分の決めゼリフみたいに思っているのかしら、1日1回言わないとすっきりしないとか^^
あと彼がいつもつけている青いエプロンは一反木綿みたいな存在だったりするんだろうか。
ぐるぐるの主人公たちも小学5年生でしたけど、ぎりぎりの主人公たちも同じくみんな5年生で
ちょっとした悩みから深刻な問題を抱えている子まで、色々な子が登場します。
これはぐるぐるとの共通点ですが、その書店に入ったり本屋さんの少年を見ることができるのは
「いま、その書店を必要としている人」たちなのでしょうね。
まはらさんのお話で、主人公以外にもその書店にやって来る人たちが何人か描かれますが
皆さんせっぱつまった「ぎりぎり」状態で本を求めている切実さが伝わってくるので。
各話の主人公の子どもたちはお手洗いを借りて泣いたり、お葬式で本の言葉を引用してえらい目に遭ったり
その本を持ち歩いて厄除けしたり、かみかくしに会ったり、書店から脱走した本を虫取り網で捕まえたりと
本屋さんの少年を介して様々な体験をします。
「立ち読みOKだよ」と少年に言われて、うなずいたりドキドキしたり叫びそうになりながら物語を読んだり
買った実用書が使い物にならなかったと少年に言うと「誰にでもいい本なんてない」と返されたり
(彼がお話のラストで見つけた『雨にも負けて風にも負けて』という本がとても気になる)、
いじめを受けていた女の子が少年に薦められた本を持ち歩いたらいじめが消えたり
本の中に閉じ込められて、紙の山を「おれのもの」と言う神様から逃げ回ったり
本の中から出てきた魔女や鬼、狐のキャラクターと交流したりと
みんな本との関わり方が実に豊かです。
書店に来たきっかけも、誰かに紹介されたりとか、ふらっと入っちゃったとか
入ったことなかったけど入ってみようとか、雨宿りしたらたまたまその書店だったとか色々ですが
でもきっとそれさえも、その後の展開を考えると必然だったりするんだろう、
彼らは気づいていないかもしれないけど。
(あと菅野さんのお話に葬式鉄の子がちょっと出てきたのでこたつで倒れるかと思いました、
「〇〇鉄」という言葉に興味を持ったのは某アニメの影響ですが…ちょっと不意打ちすぎた、当社比で。
あと何となく『女王さまがおまちかね』との地続きを感じたのですが気のせいかしら)
ラストを飾る廣嶋さんのおはなし、その最後で少年の正体と書店の本当の名前が明かされますが
とても平凡な名前だったのが拍子抜けするやらホッとするやら。
店主のおじいさんはまだあの少年に会ったことがないみたい…会えると、いいな。
巻末に5人の作家さんへの質問と回答が掲載されていておもしろかったです。
「子どもの頃に通っていた本屋さんのイメージ」の質問では
まはらさんの「階段の一段目で店番の人がマンガを読んでいた」とか
廣嶋さんの「大型書店で、建物全体が書店というのが子ども心に魅力的で絵本や児童書が充実していた」とか
わかるわかるって頷いてしまいました。
菅野さんが「本屋=何でも売っているイメージ」とおっしゃっていて
確かに地元の本屋さんは事務・学校用品も文房具も記録媒体も切手も売ってる…!と思い出したり。
「本屋さんに行って最初に見るコーナーは?」では
新刊、児童書、入ってすぐのコーナー、目的の本がある棚など様々で
皆さん自分の本が置いてあるかどうかを気にされているのがやっぱり作家さんだなと。
「本屋さんにいるとトイレに行きたくなる説は本当だと思うか」には
廣嶋さんが実際に体験されたとおっしゃっていて
おお、作家さんにもそういう人がいるのか!と感慨を覚えました。わたしもたまになる生理現象です。
「本の世界のキャラクターに会えるとしたら誰がいいか?」という質問には
工藤さんの「星へ行く船に出てきた探偵が理想の男の人だった」とか
まはらさんの「サマータイムで主人公が作ったゼリーが食べたい」とかもすごくわかるし
濱野さんの「自作の登場人物に会ってみたい」も
廣嶋さんの「好きなキャラが多すぎて決められない」もすごく、すごくわかる!
「経営するならどんな本屋?」という質問には
4人の方がそれぞれ理想の本屋さん像を語る中、
菅野さんだけが「ぜったいに潰すと思うので経営したくない」と回答してらしたのエッジ効きすぎ…!
「ブックカフェはやってみたい」(落合恵子さんを尊敬なさっているそう)ともおっしゃりながら
「やっぱり潰すかな」って、結局そこに落ち着いているのがおもしろくて笑ってしまった。
菅野さんは百貨店で働いた経験もおありなのでリアルに考えなさるんだろうな…。
(そういえば女神のデパートの新刊読んでなかった!読まなければ)
わたしの理想の書店は…。
あらゆるジャンルの図書が一通りそろっていて、在庫がなければワンクリックで取り寄せできて
カフェが併設されていて一休みしたりランチしたりしながら本を楽しめる滞在型のお店かな。
みんなただ本をめくったり読んだりしていて、お話する人たちもいるけど
たまにしぃん、となって本のページをパラパラッとめくる音がするだけの時間が発生している感じの。
(でもきっと、菅野さんがそうおっしゃったようにわたしも経営センスは1ミクロンもないので潰すと思う)
ゆさ的最強のとしょかんは過去に考えたことがあるけど、あれはファンタジーですけども
書店は経営しなきゃならないのでちょっとリアル目線で考えてしまいますね。
あ。でも廣嶋さんがおっしゃっていた魔女の図書室コンセプトのお店はちょっとおもしろそう…
洞窟のような内装にハーブや大がまを飾って、きのこの形の椅子を置いたり
店主が魔女のコスプレしてるとかすごく楽しそう。見てみたいです(笑)。
スポンサーサイト
アフター猫の日。

猫の日は終わりましたが我が家の猫さまたちは365日が猫の日です!
というわけで本日の猫さま。
窓辺に寝そべっておられたのをカーテン越しにパチリ。

カーテンをめくってみるとこんなおすまし顔で見下されます。
だらんと垂れたおみ足が色っぽい。

カーテンがあった方が暖かいっぽいので戻してさしあげました。

夜。
こたつにいたわたしの膝の上ですやすやと眠っていた娘にゃんこのところへ
母にゃんこがのそのそと乗っかってきて(重たい)、

顔をなめなめして起こそうとしますが(重たい)、

娘にゃんこが起きないので諦めました。
…いや諦めて座り込まないでほしい!!重たい!!!

娘にゃんこが起きたときには母にゃんこも半分寝ぼけていて
このあと2匹でグースカ眠り込んでしまい、
わたしは飲み物を取りに行くこともお手洗いに立つこともできなくなったわけで。
いいんだ…猫さまがしあわせならそれでいいんだ…2月は猫の日月間だからな…!
シンカリオン59話感想は追記です~。↓鍋奉行どころじゃなかった。
リアルとリアリティその2。
大森洋平『考証要集2 蔵出し!NHK時代考証資料』を読みました。
前作もおもしろかったですが今回もおもしろすぎる!
「アイスクリン」「あひる」「イラスト」「営業中/準備中」「お言いでない」「風見鶏」「ガッツポーズ」
「金魚すくい」「携帯カメラ」「高麗人参」「サイドカー」「信楽焼」「将棋倒し」「星条旗」「炭酸水」
「チャンバラごっこ」「土下座」「二人三脚」「発破をかける」「半鐘の鳴らし方」「左利き」
「ホイッスル」「三越」「龍宮小僧」「ロシアンルーレット」など
時代劇~近現代劇まで様々なドラマに登場する物や言葉や文化について
五十音順に並べて解説してくれています。
相変わらず興味のある項から先に読んでいたのですが、結局おもしろくて途中でやめて
最初から最後まで全部読んでしまった。いやはや楽しい時間でした。
時代劇で気になる言葉の言い回し。
赤字→大損、一丁前→一人前、応援→ご贔屓に・ご加勢、観客→見物の衆、感じが悪い→虫が好かない、
競争→勝負、教養→たしなみ、計画→企て、権利→筋合い、刻限→時分、賛成→承知、思案→了見、
情報→注進、程度→これしき、偵察→物見、道場→稽古場、悲劇→憂き目、復活→よみがえり、
資格がない→もってのほか、やばい→まずい・しまった、立候補→名乗りを上げる、など。
確かに言い換えてみると時代劇っぽくなりますな…。
権利や出勤などは江戸時代にも用例があるそうです。武士たちが使っていた言葉だそうな。
「ばか言っちゃいけねえ」ではなくて「ばかを言っちゃいけない」と
ちゃんと「を」を入れるようにというのは池波正太郎氏がおっしゃっているらしいとか、
「御用達」は「ごようたし」「ごようたつ」のどちらでもいいとか決まり事のようなものに気をつけつつも
ドラマを作るときは登場人物が日常会話でどういう言葉を使うかを考えながらやるそうです。
「時代劇の台詞は決して当時の言語を再現するものではない」という著者の記述は
時代劇を楽しむこちらも忘れてはならないと思いました。
(ほんとのほんとに当時の言葉で作ったら外国語を聞いているような気持ちになると思う)
なお岡本綺堂は随筆『江戸の言葉』に「(江戸っ子は)常に「べらんめえ」でしゃべると思ってはいけない」
「落語より講談の方がやや正しいが全部鵜のみにすることは避ける」
「あまり深く考えずに現代語で書いて、参考のために南北か黙阿弥の脚本でも読めばいい」などと
書き残しているそうです。
歴史創作クリエイターにとってたいへん頼もしいお言葉ですが、
「南北か黙阿弥」って、そういう名前がさらっと出てくるあたり綺堂は江戸に近い人だなあと思う。
以下、おもしろいなあと思った項の引用紹介と感想を少し述べます。
「刺青」。
刑罰としての入れ墨とは別におしゃれとして始めたのは江戸時代中期にいた浅草の侠客だそうで
彼は「南無妙法蓮華経」という文字を肩に入れたそうです。
それが駕籠かきや人足、鳶職、小者などに広まって後期に歌川国芳が錦絵に描くまでになるのですね。
「従って、戦国時代の足軽や、赤穂浪士の劇中に
倶利伽羅紋々のおアニイさんなんかを登場させてはいけない」と書いてあって笑いました。
驚いたのが浄瑠璃語りの和泉太夫という人が生首を描かせていたらしいこと!
浄瑠璃は殺陣や怪談などを語ることもありますしすごい心意気だなと。
「岩波書店」。
山本夏彦『戦前という時代』に、とある大学教授の家に著者検印をもらいに来た岩波書店の店員は
まだ縞の着物に角帯をしめていたと書かれているそうです。
お店で本を売る人が着物を着ていたっていうのが、何だか時代を感じる。
「運動会のピストル」。
徒競走などの号砲に使われるピストルがいつからあったか?というもの。
まあ近代なのですが、運動会の「よーい、ドン!」でピストルが使われるようになったのは
少なくとも戦前あたりからと推測できるそうです。
戦前生まれの作家早川良一郎『散歩が仕事』に、早川が通った麻布小学校の運動会には
近くの麻布一連隊から兵士が来てよーいドンの空砲を撃ったという記述があるそうで、
このあたりのドラマや小説なら号砲用の銃やピストルがあっても大丈夫ではないかとのこと。
「A4用紙」。
過去はB5やB4サイズの用紙が主流だった日本のオフィス、
その頃のドラマを作るときは登場人物にA4やA3を持たせないように注意するそうです。
言われてみれば子どもの頃はB5ノート使ってたもんなあ…!
A4サイズのノートやバインダーを使い始めたのは大学に入ってからです。
「おね」。
秀吉の妻の名前ですが、時代劇では「おね」「ねね」「寧々」などバリエーションが様々ありますが
ご本人は手紙に「ね」とだけ署名しているのみなので、
本当のところ彼女の名前ははっきりわかっていないんですよね…裏付ける史料が見つかってない。
なのでドラマで使うときは彼女がそのドラマにおいてどういうキャラクターなのかを考えて決めるとか。
しかし武田信玄といい織田信長といい豊臣秀吉といい、あれだけの力をもっていた武将たちの
妻の名前がはっきりしないってどういうことなんだろう…。
名前を知られることは呪だとか、家族以外に名前を明かさなかったとか(これは基本的に男性もそう)
色々理由はあったにしても、誰か一人くらいはどこかに書き残していてくれたりしないだろうか。
あなたのお名前なんですか。
「案山子」。
戦国時代ドラマでスタッフから「田んぼに案山子を置いても問題ないか」と質問がきたそうで
ここで著者が引き合いに出しているのが一遍上人絵伝(鎌倉時代成立)なのですが、
この絵巻に烏帽子をかぶった案山子が描かれているので問題ないとしたそうです。
一遍上人絵伝は過去に一度見たけど案山子がいたかどうかは気づかなかった~!
今度見る機会があったら探してみよう。
「蚊取り豚」。
蚊取り線香の発明は近代ですが、それを入れるようになった豚の陶器は
すでに江戸時代からあったそうです。
この豚に最初に蚊取り線香を入れることを思いついた人は誰なんだろう。
「鍬」。
時代劇の鍬の引き方が載ってる本なんて世界中探してもこの本くらいだと思う。
土寄せや畝立てに使う道具なのでよくドラマとかで見る振り上げるポーズはやらない、
また勢いよく振り下ろすと土の中に石などがあった場合破損するおそれがあるのでやらない、
というのは畑をやっているうちの父親やご近所さんを見ているとわかることですが
ドラマとかだとやっぱりわかりやすさを考えて振り上げちゃうことがあるのかもなあ。
「好物」。
足利義政は湯漬、山縣有朋は大根の煮物、渡辺崋山は焼きおにぎり、
岡本綺堂は寿司やウナギ、サンドウィッチやパイナップルなどが好きだと判明しているようです。
高杉晋作が鯛の押し寿司や荒煮、刺身、塩汁など鯛が好きだったというのは過去に何かで読んだな…
病床でも2日おきに食べていたというから余程好きだったのでしょう。
笑っちゃったのが徳川吉宗に謁見した象が食べたもので、
ミカンや藁などではなくお饅頭をたくさん食べていたのだそうです。おいしかったのかな。かわいい。
あと別の項で、近藤勇の好物がふわふわ卵だったというのは「大河ドラマ『新選組!』の設定」であって
(いかつい顔の近藤さんがふわふわした卵が好きという意外性を表現したものだそう)、
「大河ドラマを鵜呑みにしてはいけません」とあって笑ってしまった。つまり創作なので気をつけましょうね~。
あと年越しそばの項で、先祖が幕臣だった幸田露伴は「食したことがない」と言っていたそうなので
武士には食べさせない方がいいらしいです。
わたしも絵師たちにおそば食べさせたけど彼らは町人なのでセーフですね、こういうのほんとドキドキするね!
「サボる」。
サボタージュするの略語だそうです。初めて知った!
戦前の学生用語らしいので江戸時代より前の時代劇では「絶対不可」という著者の強いひとことが…。
時代劇ではどんな風に言い換えたらいいんだろう。
「じゃんけん」。
幕末に始まり近代以降に広まったので、江戸時代劇で出すのはNG。
現代のじゃんけんも、掛け声ひとつとっても地域によって様々な違いがありますから
ましてドラマでそれらを調べて出すのは大変な作業でしょうな…。
余談ですがグループ分けするときとかに使う「グッパー」も地域によって異なりますよね。
わたしの地域は「グッパーグッパーグッパージャス」でしたが
友人の地域は「グットパー」「グッパーわかれっ」とか、色々違っておもしろい。
「従軍看護婦」。
総婦長は准士官、婦長は下士官、看護婦は兵長クラスの待遇がそれぞれあったので
兵隊さんたちは上官に対する接し方をしていたそうです。知らなかった~。
基本的に軍人は従軍看護婦には丁寧に接したそうです。知らなかった~!
「スリ」。
戦国時代にはもういたらしい。マジすかー!
『日葡辞書』(1603年刊)に用例があるそうです…マジか…!!
戦国時代ドラマに使っても大丈夫な言葉ですが、物盗りなどと言い換えると時代劇っぽくなるとのこと。
「千枚漬」。
幕末に京都で発明されたらしいのでそれ以前の時代劇には出さないほうがいいとのこと。
「松永弾正や本阿弥光悦や大石内蔵助とかに食わせてはいけない」と書いてあって笑いました。
千枚漬け食べたことないのか光悦さんも内蔵助さんも…!
え、てことは宗達も光琳も応挙も大雅も若冲も食べてないのか…ちょっと、意外。
「ソメイヨシノ」。
時代劇で桜の満開シーンが出ると、だいたい視聴者から
「この頃の日本にはソメイヨシノはない」と突っ込まれるそうですが、
著者に言わせれば「百も承知でやっていること」だそうです。やっぱりそうかあ。
撮影のために木を引っこ抜くことはできないので、
「これは堺雅人が真田信繁を演じているのと同じく、ソメイヨシノが昔の桜を演じているのです。
どうか御寛容ください」と開き直りましょう。戦国大河でサラブレッドが駆けまわっていても仕方ないのと同じ」
などと書いてあって、そうだね…としか思えなかった^^;
過去からずっと同じ形で残ってるものなんて滅多にないしなあ。失われたものは多い。
「竹槍」。
子母澤寛の随筆に「竹槍を作るときは竹を斜めに切っただけでは不十分で
切っ先にごま油をたらして遠火であぶると固く締まる」とあるらしいのですが、
「百姓一揆ややくざの果し合い等の出撃準備シーンにどうぞ」と書いてあって
どんな豆知識だよと突っ込んでしまいました。
この本ときどきこういう変な用例事例をぶっこんでくるからおもしろいです。
「ちゅうちゅうたこかいな」。
行智『童謡 古謡』(1820年刊)に「ちうじ、ちうじ、たこのくわいが十ッ丁」という記述があるそうなので
19世紀以降の時代劇には使っても大丈夫のようです。
時代劇でたまに聞く言葉で何のことかと思っていたけど、数を数える言葉だったんですね。
ネズミの鳴き声とタコ、どちらも江戸にはなじみの深いものですが、由来はどこからなのだろう。
「鉄砲の数え方」。
一丁・二丁ですが、ある戦国ドラマで大名が鉄砲を見て「一丁いくらだ?」と聞き返すシーンの考証で
「初めて鉄砲を見たのに数え方を知っているのはおかしい」ということで「一ついくらだ」に訂正したそうです。
こういう言葉の綾は結構やらかすんですよねわたしも…気をつけようと改めて思いました。
「二連発」。
戦国時代に連発銃はないので、戦国時代大河ではNG。
確かに気をつけないとキャラクターにうっかり言わせちゃいそうなセリフではあります。
ちなみに複数の鉄砲で一斉に撃つのは「つるべ撃ち」というそうな。
「はぁ?」
何か問われてこう返すのは、つい最近まで「非常に行儀の悪い答え方」だったので
時代劇や近代劇では極力使わない方がいいみたいです。
「え?」「何ですって?」などに言い換えるとか。
「花札」。
現代のような形になったのは近代以降で、
江戸時代ではルールやデザインが地域によってまちまちだったそうなので
江戸時代劇に現代の花札を出すのは適切ではないとのこと。
言われてみれば江戸時代劇の遊びで花札を見たことってないかもな…
よく見かけるのは独楽回し、羽根つき、凧あげ、双六、かるた、あやとりなどですかね。
「幕が上がる・下ろす」。
上げ下げするタイプの西洋式の緞帳が使われ始めるのは近代以降で、
江戸時代の芝居小屋では幕を横に「開け」たり「引い」たりしていたので
「ここらで幕引き」とかにした方がいいとか。
言葉ひとつとってもその背景に文化の輸出入があって、
その影響で新しい言い回しが生まれたりするのだなあとしみじみ思いました。
文化は響き合うものなのだ。
あと読んでいて思ったのが、考証において使われているのが研究書だけではなくて
歴史家や研究者の意見、過去の人々が書き残した随筆や記録、絵巻や日記など
多くの人の言葉や史料が考証の助けになっているということ。
随所に引用される史料や意見が本当に様々で、こんなところからも探せるんだなと勉強になります。
「享年」は数え年で数えても満年齢で数えてもOK、と飯間浩明氏からご教示があったり
「たくさん」という言葉は人につく言葉ではない、人間には「多くの」「大勢の」が正しいと
山根基世アナウンサーから教わったりしたそうです。
中でも、電話のかけ方の項で
戦前ドラマで電話器のハンドルを回すのは受話器を取る前か後か?という質問を検証するために
映画『翼よ!あれがパリの灯だ』を使っているのがおもしろかった。
あの映画でジェームズ・スチュアートはハンドルを回してから受話器を取っていたそうで、
「スタッフ、役者ともにその時代を知っている人々だから間違いない動作」と考えたみたいです。
史料だけじゃなく映画からも考証ってできるんですね…!同時代を描いた映画ならできそうですね。
そんなわけで今回も大変おもしろかったのですが、
個人的にもっとも秀逸だと思った問いは「千手観音はどっち利きなのでしょうか?」というもの。
著者は「あまねく衆生を済度するための数多の御手であるから右も左もない」と答えたようです、
お寺に確認してはいないそうですが。
仏様の利き手って考えたこともなかったのでその発想はなかった!と思ったのでした。どうなんだろう。
前作もおもしろかったですが今回もおもしろすぎる!
「アイスクリン」「あひる」「イラスト」「営業中/準備中」「お言いでない」「風見鶏」「ガッツポーズ」
「金魚すくい」「携帯カメラ」「高麗人参」「サイドカー」「信楽焼」「将棋倒し」「星条旗」「炭酸水」
「チャンバラごっこ」「土下座」「二人三脚」「発破をかける」「半鐘の鳴らし方」「左利き」
「ホイッスル」「三越」「龍宮小僧」「ロシアンルーレット」など
時代劇~近現代劇まで様々なドラマに登場する物や言葉や文化について
五十音順に並べて解説してくれています。
相変わらず興味のある項から先に読んでいたのですが、結局おもしろくて途中でやめて
最初から最後まで全部読んでしまった。いやはや楽しい時間でした。
時代劇で気になる言葉の言い回し。
赤字→大損、一丁前→一人前、応援→ご贔屓に・ご加勢、観客→見物の衆、感じが悪い→虫が好かない、
競争→勝負、教養→たしなみ、計画→企て、権利→筋合い、刻限→時分、賛成→承知、思案→了見、
情報→注進、程度→これしき、偵察→物見、道場→稽古場、悲劇→憂き目、復活→よみがえり、
資格がない→もってのほか、やばい→まずい・しまった、立候補→名乗りを上げる、など。
確かに言い換えてみると時代劇っぽくなりますな…。
権利や出勤などは江戸時代にも用例があるそうです。武士たちが使っていた言葉だそうな。
「ばか言っちゃいけねえ」ではなくて「ばかを言っちゃいけない」と
ちゃんと「を」を入れるようにというのは池波正太郎氏がおっしゃっているらしいとか、
「御用達」は「ごようたし」「ごようたつ」のどちらでもいいとか決まり事のようなものに気をつけつつも
ドラマを作るときは登場人物が日常会話でどういう言葉を使うかを考えながらやるそうです。
「時代劇の台詞は決して当時の言語を再現するものではない」という著者の記述は
時代劇を楽しむこちらも忘れてはならないと思いました。
(ほんとのほんとに当時の言葉で作ったら外国語を聞いているような気持ちになると思う)
なお岡本綺堂は随筆『江戸の言葉』に「(江戸っ子は)常に「べらんめえ」でしゃべると思ってはいけない」
「落語より講談の方がやや正しいが全部鵜のみにすることは避ける」
「あまり深く考えずに現代語で書いて、参考のために南北か黙阿弥の脚本でも読めばいい」などと
書き残しているそうです。
歴史創作クリエイターにとってたいへん頼もしいお言葉ですが、
「南北か黙阿弥」って、そういう名前がさらっと出てくるあたり綺堂は江戸に近い人だなあと思う。
以下、おもしろいなあと思った項の引用紹介と感想を少し述べます。
「刺青」。
刑罰としての入れ墨とは別におしゃれとして始めたのは江戸時代中期にいた浅草の侠客だそうで
彼は「南無妙法蓮華経」という文字を肩に入れたそうです。
それが駕籠かきや人足、鳶職、小者などに広まって後期に歌川国芳が錦絵に描くまでになるのですね。
「従って、戦国時代の足軽や、赤穂浪士の劇中に
倶利伽羅紋々のおアニイさんなんかを登場させてはいけない」と書いてあって笑いました。
驚いたのが浄瑠璃語りの和泉太夫という人が生首を描かせていたらしいこと!
浄瑠璃は殺陣や怪談などを語ることもありますしすごい心意気だなと。
「岩波書店」。
山本夏彦『戦前という時代』に、とある大学教授の家に著者検印をもらいに来た岩波書店の店員は
まだ縞の着物に角帯をしめていたと書かれているそうです。
お店で本を売る人が着物を着ていたっていうのが、何だか時代を感じる。
「運動会のピストル」。
徒競走などの号砲に使われるピストルがいつからあったか?というもの。
まあ近代なのですが、運動会の「よーい、ドン!」でピストルが使われるようになったのは
少なくとも戦前あたりからと推測できるそうです。
戦前生まれの作家早川良一郎『散歩が仕事』に、早川が通った麻布小学校の運動会には
近くの麻布一連隊から兵士が来てよーいドンの空砲を撃ったという記述があるそうで、
このあたりのドラマや小説なら号砲用の銃やピストルがあっても大丈夫ではないかとのこと。
「A4用紙」。
過去はB5やB4サイズの用紙が主流だった日本のオフィス、
その頃のドラマを作るときは登場人物にA4やA3を持たせないように注意するそうです。
言われてみれば子どもの頃はB5ノート使ってたもんなあ…!
A4サイズのノートやバインダーを使い始めたのは大学に入ってからです。
「おね」。
秀吉の妻の名前ですが、時代劇では「おね」「ねね」「寧々」などバリエーションが様々ありますが
ご本人は手紙に「ね」とだけ署名しているのみなので、
本当のところ彼女の名前ははっきりわかっていないんですよね…裏付ける史料が見つかってない。
なのでドラマで使うときは彼女がそのドラマにおいてどういうキャラクターなのかを考えて決めるとか。
しかし武田信玄といい織田信長といい豊臣秀吉といい、あれだけの力をもっていた武将たちの
妻の名前がはっきりしないってどういうことなんだろう…。
名前を知られることは呪だとか、家族以外に名前を明かさなかったとか(これは基本的に男性もそう)
色々理由はあったにしても、誰か一人くらいはどこかに書き残していてくれたりしないだろうか。
あなたのお名前なんですか。
「案山子」。
戦国時代ドラマでスタッフから「田んぼに案山子を置いても問題ないか」と質問がきたそうで
ここで著者が引き合いに出しているのが一遍上人絵伝(鎌倉時代成立)なのですが、
この絵巻に烏帽子をかぶった案山子が描かれているので問題ないとしたそうです。
一遍上人絵伝は過去に一度見たけど案山子がいたかどうかは気づかなかった~!
今度見る機会があったら探してみよう。
「蚊取り豚」。
蚊取り線香の発明は近代ですが、それを入れるようになった豚の陶器は
すでに江戸時代からあったそうです。
この豚に最初に蚊取り線香を入れることを思いついた人は誰なんだろう。
「鍬」。
時代劇の鍬の引き方が載ってる本なんて世界中探してもこの本くらいだと思う。
土寄せや畝立てに使う道具なのでよくドラマとかで見る振り上げるポーズはやらない、
また勢いよく振り下ろすと土の中に石などがあった場合破損するおそれがあるのでやらない、
というのは畑をやっているうちの父親やご近所さんを見ているとわかることですが
ドラマとかだとやっぱりわかりやすさを考えて振り上げちゃうことがあるのかもなあ。
「好物」。
足利義政は湯漬、山縣有朋は大根の煮物、渡辺崋山は焼きおにぎり、
岡本綺堂は寿司やウナギ、サンドウィッチやパイナップルなどが好きだと判明しているようです。
高杉晋作が鯛の押し寿司や荒煮、刺身、塩汁など鯛が好きだったというのは過去に何かで読んだな…
病床でも2日おきに食べていたというから余程好きだったのでしょう。
笑っちゃったのが徳川吉宗に謁見した象が食べたもので、
ミカンや藁などではなくお饅頭をたくさん食べていたのだそうです。おいしかったのかな。かわいい。
あと別の項で、近藤勇の好物がふわふわ卵だったというのは「大河ドラマ『新選組!』の設定」であって
(いかつい顔の近藤さんがふわふわした卵が好きという意外性を表現したものだそう)、
「大河ドラマを鵜呑みにしてはいけません」とあって笑ってしまった。つまり創作なので気をつけましょうね~。
あと年越しそばの項で、先祖が幕臣だった幸田露伴は「食したことがない」と言っていたそうなので
武士には食べさせない方がいいらしいです。
わたしも絵師たちにおそば食べさせたけど彼らは町人なのでセーフですね、こういうのほんとドキドキするね!
「サボる」。
サボタージュするの略語だそうです。初めて知った!
戦前の学生用語らしいので江戸時代より前の時代劇では「絶対不可」という著者の強いひとことが…。
時代劇ではどんな風に言い換えたらいいんだろう。
「じゃんけん」。
幕末に始まり近代以降に広まったので、江戸時代劇で出すのはNG。
現代のじゃんけんも、掛け声ひとつとっても地域によって様々な違いがありますから
ましてドラマでそれらを調べて出すのは大変な作業でしょうな…。
余談ですがグループ分けするときとかに使う「グッパー」も地域によって異なりますよね。
わたしの地域は「グッパーグッパーグッパージャス」でしたが
友人の地域は「グットパー」「グッパーわかれっ」とか、色々違っておもしろい。
「従軍看護婦」。
総婦長は准士官、婦長は下士官、看護婦は兵長クラスの待遇がそれぞれあったので
兵隊さんたちは上官に対する接し方をしていたそうです。知らなかった~。
基本的に軍人は従軍看護婦には丁寧に接したそうです。知らなかった~!
「スリ」。
戦国時代にはもういたらしい。マジすかー!
『日葡辞書』(1603年刊)に用例があるそうです…マジか…!!
戦国時代ドラマに使っても大丈夫な言葉ですが、物盗りなどと言い換えると時代劇っぽくなるとのこと。
「千枚漬」。
幕末に京都で発明されたらしいのでそれ以前の時代劇には出さないほうがいいとのこと。
「松永弾正や本阿弥光悦や大石内蔵助とかに食わせてはいけない」と書いてあって笑いました。
千枚漬け食べたことないのか光悦さんも内蔵助さんも…!
え、てことは宗達も光琳も応挙も大雅も若冲も食べてないのか…ちょっと、意外。
「ソメイヨシノ」。
時代劇で桜の満開シーンが出ると、だいたい視聴者から
「この頃の日本にはソメイヨシノはない」と突っ込まれるそうですが、
著者に言わせれば「百も承知でやっていること」だそうです。やっぱりそうかあ。
撮影のために木を引っこ抜くことはできないので、
「これは堺雅人が真田信繁を演じているのと同じく、ソメイヨシノが昔の桜を演じているのです。
どうか御寛容ください」と開き直りましょう。戦国大河でサラブレッドが駆けまわっていても仕方ないのと同じ」
などと書いてあって、そうだね…としか思えなかった^^;
過去からずっと同じ形で残ってるものなんて滅多にないしなあ。失われたものは多い。
「竹槍」。
子母澤寛の随筆に「竹槍を作るときは竹を斜めに切っただけでは不十分で
切っ先にごま油をたらして遠火であぶると固く締まる」とあるらしいのですが、
「百姓一揆ややくざの果し合い等の出撃準備シーンにどうぞ」と書いてあって
どんな豆知識だよと突っ込んでしまいました。
この本ときどきこういう変な用例事例をぶっこんでくるからおもしろいです。
「ちゅうちゅうたこかいな」。
行智『童謡 古謡』(1820年刊)に「ちうじ、ちうじ、たこのくわいが十ッ丁」という記述があるそうなので
19世紀以降の時代劇には使っても大丈夫のようです。
時代劇でたまに聞く言葉で何のことかと思っていたけど、数を数える言葉だったんですね。
ネズミの鳴き声とタコ、どちらも江戸にはなじみの深いものですが、由来はどこからなのだろう。
「鉄砲の数え方」。
一丁・二丁ですが、ある戦国ドラマで大名が鉄砲を見て「一丁いくらだ?」と聞き返すシーンの考証で
「初めて鉄砲を見たのに数え方を知っているのはおかしい」ということで「一ついくらだ」に訂正したそうです。
こういう言葉の綾は結構やらかすんですよねわたしも…気をつけようと改めて思いました。
「二連発」。
戦国時代に連発銃はないので、戦国時代大河ではNG。
確かに気をつけないとキャラクターにうっかり言わせちゃいそうなセリフではあります。
ちなみに複数の鉄砲で一斉に撃つのは「つるべ撃ち」というそうな。
「はぁ?」
何か問われてこう返すのは、つい最近まで「非常に行儀の悪い答え方」だったので
時代劇や近代劇では極力使わない方がいいみたいです。
「え?」「何ですって?」などに言い換えるとか。
「花札」。
現代のような形になったのは近代以降で、
江戸時代ではルールやデザインが地域によってまちまちだったそうなので
江戸時代劇に現代の花札を出すのは適切ではないとのこと。
言われてみれば江戸時代劇の遊びで花札を見たことってないかもな…
よく見かけるのは独楽回し、羽根つき、凧あげ、双六、かるた、あやとりなどですかね。
「幕が上がる・下ろす」。
上げ下げするタイプの西洋式の緞帳が使われ始めるのは近代以降で、
江戸時代の芝居小屋では幕を横に「開け」たり「引い」たりしていたので
「ここらで幕引き」とかにした方がいいとか。
言葉ひとつとってもその背景に文化の輸出入があって、
その影響で新しい言い回しが生まれたりするのだなあとしみじみ思いました。
文化は響き合うものなのだ。
あと読んでいて思ったのが、考証において使われているのが研究書だけではなくて
歴史家や研究者の意見、過去の人々が書き残した随筆や記録、絵巻や日記など
多くの人の言葉や史料が考証の助けになっているということ。
随所に引用される史料や意見が本当に様々で、こんなところからも探せるんだなと勉強になります。
「享年」は数え年で数えても満年齢で数えてもOK、と飯間浩明氏からご教示があったり
「たくさん」という言葉は人につく言葉ではない、人間には「多くの」「大勢の」が正しいと
山根基世アナウンサーから教わったりしたそうです。
中でも、電話のかけ方の項で
戦前ドラマで電話器のハンドルを回すのは受話器を取る前か後か?という質問を検証するために
映画『翼よ!あれがパリの灯だ』を使っているのがおもしろかった。
あの映画でジェームズ・スチュアートはハンドルを回してから受話器を取っていたそうで、
「スタッフ、役者ともにその時代を知っている人々だから間違いない動作」と考えたみたいです。
史料だけじゃなく映画からも考証ってできるんですね…!同時代を描いた映画ならできそうですね。
そんなわけで今回も大変おもしろかったのですが、
個人的にもっとも秀逸だと思った問いは「千手観音はどっち利きなのでしょうか?」というもの。
著者は「あまねく衆生を済度するための数多の御手であるから右も左もない」と答えたようです、
お寺に確認してはいないそうですが。
仏様の利き手って考えたこともなかったのでその発想はなかった!と思ったのでした。どうなんだろう。
フライング猫の日。
猫の日が近いのでお出かけしてきました☆
来週の当日は仕事があってお買い物に行けないので、行ける日に行かねば!と思ったのと
節分にできなかったお買い物やおいしいもの食べるのを今回こそはやるぞ~!と思って(笑)。
上野と日暮里のエキュートでは毎年、猫の日フェアをやっているんですが
今年も色んなお店がおいしい猫商品を出していて
店内を回るだけで楽しくてたまりませんでした☆

まずは上野エキュート、柿の木坂キャトルのねこケーキ。
わたしが行ったときちょうど残っていた最後の1個をゲットできました。よかった~☆
レアチーズケーキの白猫ちゃんなのですが、中に苺ソースが入っていて
甘いチーズと甘酸っぱい酸味とで素敵な味を楽しめました。

シレトコファクトリーのにゃんこドーナツ。
動物ドーナツを作っているお店で毎年この時期は猫ちゃんドーナツが出ます!
持って帰ってくるときに表面のチョコが割れてしまって、ちょっと残念な写真ですけども
「ミャ~」の文字も肉球模様もとってもかわいいし
レンジで軽くチンするとふわっとしておいしいんですよ~大好き。

こちらは日暮里エキュート、フェルツのにゃんこスコーン。
猫の肉球の形をしたスコーンです。
紅茶と一緒にいただいたら最高においしかった!あとやっぱりチンするとよいです。

穂まれやのにゃっぽりまんま。
日暮里駅のマスコットにゃっぽりが海苔にプリントされています!かわいい。
金ごまおかきとチーズが混ぜ込んであって上品な猫まんまみたいな味になってます。かわいい。
エキュートでお買い物をした後は御徒町から湯島に移動。
猫の日にちなんで湯島界隈のお店が「ねこまつりat湯島」を開催中なのです。

サカノウエカフェの限定メニュー、苺にゃんバタートースト☆
SNSで見て何がなんでも食べたいと思ったスイーツです。
苺とバターつきトーストにこしあんの黒にゃんこが乗っています!
にゃんこを崩すのがもったいなくて思いっきり眺めてからいただきましたが
苺とバターと餡子の味がトーストに絶妙に合っててむちゃくちゃおいしかったです^^
このメニュー考案したお店の人天才だわ…!

こしあんの黒にゃんこ。お魚形のバターを抱えています。
湯島の和菓子屋「つる瀬」さんの餡子を使っているそうです。

お尻かわいい。

カフェから歩いてわずか5分、湯島天神の梅まつりもちょっと覗いて来ました。
かなり前にも梅の時期に訪れていますが、気のせいかな、
あの時よりもずっと人が増えて境内がごった返していたような。

梅は咲き始めという感じで、見頃はまだこれからでしたが
それでも綺麗な花を見られましたよ。

かわいい。

境内をぶらぶらしていたら猫の彫刻見っけ!
牡丹と蝶も一緒だから長寿と富貴をあらわした彫刻ですね。
(猫・牡丹・蝶の組み合わせは中国ではそういう意味で縁起がいいので画題などで好まれる)
他にもうさぎ、牛、馬、龍、鳳凰などがいたので
今年の干支である猪がいないか探しましたが見つかりませんでした。
特設ステージとかで隠れちゃってる彫刻もあったのでそちらにはあったのかなあ。
今年も世界中の猫たちに幸せが訪れますように。
シンカリオン58話感想は追記です~↓1週間の思いが爆発して長くなりました。(いつものこと)
来週の当日は仕事があってお買い物に行けないので、行ける日に行かねば!と思ったのと
節分にできなかったお買い物やおいしいもの食べるのを今回こそはやるぞ~!と思って(笑)。
上野と日暮里のエキュートでは毎年、猫の日フェアをやっているんですが
今年も色んなお店がおいしい猫商品を出していて
店内を回るだけで楽しくてたまりませんでした☆

まずは上野エキュート、柿の木坂キャトルのねこケーキ。
わたしが行ったときちょうど残っていた最後の1個をゲットできました。よかった~☆
レアチーズケーキの白猫ちゃんなのですが、中に苺ソースが入っていて
甘いチーズと甘酸っぱい酸味とで素敵な味を楽しめました。

シレトコファクトリーのにゃんこドーナツ。
動物ドーナツを作っているお店で毎年この時期は猫ちゃんドーナツが出ます!
持って帰ってくるときに表面のチョコが割れてしまって、ちょっと残念な写真ですけども
「ミャ~」の文字も肉球模様もとってもかわいいし
レンジで軽くチンするとふわっとしておいしいんですよ~大好き。

こちらは日暮里エキュート、フェルツのにゃんこスコーン。
猫の肉球の形をしたスコーンです。
紅茶と一緒にいただいたら最高においしかった!あとやっぱりチンするとよいです。

穂まれやのにゃっぽりまんま。
日暮里駅のマスコットにゃっぽりが海苔にプリントされています!かわいい。
金ごまおかきとチーズが混ぜ込んであって上品な猫まんまみたいな味になってます。かわいい。
エキュートでお買い物をした後は御徒町から湯島に移動。
猫の日にちなんで湯島界隈のお店が「ねこまつりat湯島」を開催中なのです。

サカノウエカフェの限定メニュー、苺にゃんバタートースト☆
SNSで見て何がなんでも食べたいと思ったスイーツです。
苺とバターつきトーストにこしあんの黒にゃんこが乗っています!
にゃんこを崩すのがもったいなくて思いっきり眺めてからいただきましたが
苺とバターと餡子の味がトーストに絶妙に合っててむちゃくちゃおいしかったです^^
このメニュー考案したお店の人天才だわ…!

こしあんの黒にゃんこ。お魚形のバターを抱えています。
湯島の和菓子屋「つる瀬」さんの餡子を使っているそうです。

お尻かわいい。

カフェから歩いてわずか5分、湯島天神の梅まつりもちょっと覗いて来ました。
かなり前にも梅の時期に訪れていますが、気のせいかな、
あの時よりもずっと人が増えて境内がごった返していたような。

梅は咲き始めという感じで、見頃はまだこれからでしたが
それでも綺麗な花を見られましたよ。

かわいい。

境内をぶらぶらしていたら猫の彫刻見っけ!
牡丹と蝶も一緒だから長寿と富貴をあらわした彫刻ですね。
(猫・牡丹・蝶の組み合わせは中国ではそういう意味で縁起がいいので画題などで好まれる)
他にもうさぎ、牛、馬、龍、鳳凰などがいたので
今年の干支である猪がいないか探しましたが見つかりませんでした。
特設ステージとかで隠れちゃってる彫刻もあったのでそちらにはあったのかなあ。
今年も世界中の猫たちに幸せが訪れますように。
シンカリオン58話感想は追記です~↓1週間の思いが爆発して長くなりました。(いつものこと)
テーマ : にゃんこがいっぱい、いるよ〜〜♪ ジャンル : ペット
進化する感謝祭。

ヒューリックホール東京にて開催された
「超進化研究所がおくる!冬のシンカリオン感謝祭」に行ってきました!!!
病み上がりで何をやってるんだと突っ込まれそうですが2ヶ月前からずっとずっとずっと楽しみにしていて
どうしても行きたくて当日までの夜はちゃんと睡眠取りましたよ…!(当たり前)
チケットの抽選は外れてしまいましたが有難いことに譲ってくださった方がいて(大感謝)、
無事に行くことができました。
会場に着いてまずびっくりしたのが客層の幅広さ。
アニメの内容をみていても「これ結構、多方面向けに作られてるよなあ」と思っていたし
かねがね電車内などでグッズやアクキーぶら下げてる人を見かけてびっくりする現象には
とっくに慣れっこになっていたのですが、
それにしても来場者を見ているとシンカリオン大好きっぽい親子連れから若者から年配の方、
鞄に駅名キーホルダーを提げている人たち、外の人や中の人方面のファン、
ゲンブさんの被り物や超進化研究所パーカーを身に付けた人たちなどなど
幅広い層の人々が来ているのが改めて印象的で「全世代にウけてるアニメだなあ」と実感しました。
しかも各方面からシンカリオンワードがたっくさん聞こえてくるんですよ…!
「えっみんなシンカリオンの話してる」「えっ会場にシンカリオンのサントラ流れてる!」とか
当たり前っちゃ当たり前なことにいちいちびっくりしておりました。
入口でリュウジさんと総指令長の曲について熱く語っているおじさまたちのお話に混ざりたくてたまらなかった!!
めちゃめちゃ濃いファントークを立ち聞きしてしまってすみませんでした…我慢できなかったっ…!
こんな素敵な皆さん…一体この世界のどこにいらっしゃったの、全然知らなかったよ。

物販スペースにいた3人。
ハヤトくんたちがどこかにいるんじゃないかと思って探しましたが見つからなかった~。
なぜこの3人だったのかわかりませんが、リュウジさんがいてくれたのすっごいうれしかった☆
(ツラヌキくん役の村川さんとレイくん役の松井さんは今回のイベントにいらっしゃっていたけど
リュウジさん役の逢坂さんは不参加でいらしたので、なおさら)

踊り場にいたシンカリオ~ン☆E5、E6、E7、N700Aの4機。
みんな目がチカチカ光っててかっこいいんですよ~(^◇^)。
機体の隣に立って写真を撮る人たちもいらっしゃったけど、
皆さん撮ったらすぐその場を離れてくださるので譲り合いもスムーズで
いつまで経っても撮れないみたいなストレスが全然なかったのもすばらしかったです。
きっと慣れている人たちが多かったのでしょうね。

こちらに軽く手を上げて愛想のいいE5(笑)。

階段を登ったところには運転士たちが☆
みんな超進化研究所の制服を着ています。
TBSショップに交代で出没していたそうですが揃って並ぶのはお初とか!貴重な機会でしたな。

今回のイベントグッズ用描き下ろしのアイドルコス運転士たち☆
アニメ24話の中でイメージ映像としてたったワンカットしか出なかったアイドル衣装が
ちょっとゴージャスになって帰ってきたよ!
しかも本編は上半身だけだったのに全身図がグッズになっちゃったよ!!ぴぎゃ~(゚∀゚)☆
描き下ろしのセイリュウくんはもはやアイドルなのか??って衣装ですが似合っててかっこいいし
耽美系のご趣味がある方々はこういう子にキャーキャーなさるのかもしれない。
(余談ですがこの絵、イベント中に佐倉さんたちに肩痛い、首痛い、腰痛い、頭痛い、
胸痛いとか言われててめっちゃ笑いました。詳しくは感想内にて)
レポは書いていたら異様に長くなってしまったので下に仕舞ってます~。
クリックで開きますのでどうぞ☆↓
流行。
生きてます。
人生初のインフルエンザに罹患しダウンしておりました…。
話には聞いていましたがとんでもなく大変でした。本当に治るのかなと思った。
このまま治らなくて仕事も友達の家も週末のイベントも行けなかったらどうしよう、
本も円盤も和菓子も買えなくなったらどうしよう…とかものすごく不安になった瞬間もありましたけど
今は仕事にも復帰して何とかやっております。
先週、仕事から帰宅して何かだるいなァと思い熱を測ると37.5度あり、
夜には38.5度に上がり頭痛と関節痛がじわじわ出てきてベッドに入ってもあまり眠れず、
毎年冬はだいたい風邪をひくのでいつものことかしらと翌日病院に行ったところ
「インフルエンザですねぇ」とあっさり医師に告げられ1週間の休養が決定。
その場で職場に連絡を入れてお休みすることになりました。
熱もですが頭痛と関節痛がとにかくひどくて2日間くらいほとんど眠れなかったのが一番つらかったですね…
過去にひいた風邪にもない痛さでした。あんなに痛いことってあるんだ。。
薬を飲んで2日後には一度熱が下がって、関節痛もなくなりまして
やれやれこれでやっと眠れるとホッとしたのもつかの間、
次の日に再び38度の熱が出て(二峰性というやつらしい)関節痛も再発して
結局5日間くらいベッドでうんうん唸っておりました。
発熱のピークは一度目の39.1度でしたがあの体温になると人間どうかしてしまうのか、
今この場に存在していることそのものがしんどいというか、何ともいえない考えに苛まれるんですね。
(別に「殺してくれェ」とかそういう精神てわけじゃないですけど
今すぐこの熱と痛みを何とかしてくれというか、消えろこのやろ~とかのたうち回っていた)
あとやたら過去の記憶や思い出がライフストリームのごとく脳内に浮かんでは消えていたけど
あれって一種の走馬灯だったりするんですかね…?
あかん怖い!考えるのやめます。
しかも熱が下がったら下がったで、今度は内臓グルグルとめまいがひどくて立っていられなくて
余分に1日寝込むハメになりました。。
(インフルの解熱後にはよくある症状らしい)
食事がいくらか取れるようになったのもめまいがなくなってからですね…。
発熱時はとにかく起きているのがつらくて食事が取れなくて、何とか水分だけは取っていましたが
バナナと卵とお味噌汁は根性で流し込んでました。
今はお米とスープならまともに食べられるようになりましたけど
生野菜とかお肉とかはまだ胃もたれしてしまう…とうぶん無理はできない…。
寝込んでいる間は家事の一切合切を母に任せきりになってしまったし、
めまいのせいで予定よりも仕事復帰が遅くなって職場にもだいぶ迷惑をかけてしまいました。
これまでは職場の人や友人の罹患話を聞いて「大変だなぁ」くらいにしか思ってませんでしたが
本当にごめんなさい、甘く見てましたインフルエンザ。
皆様本当に本当に本っっっっっ当にお気をつけください…めちゃめちゃつらいです。しんどいです。
予防接種とマスクと手洗いうがいマジ大事。
感染源ですが、家族にも職場にも罹患した人はいないから
たぶん先日の都内へのお出かけでもらってきちゃったんだろうな…。
マスクしてなかったしなあ。ぐぬぬ。
そんなわけでせっかくの節分の季節だったのに
節分和菓子を買いに行くことも節分のお絵かきをすることもできなかった…!(滂沱)
和菓子~~~!!食べたかったのに。1年に1度しか販売されないのに。
各地の豆まきで追い出された鬼たちをこたつでおもてなしする絵が描きたかったのにっ…!!
※クリックで大きくなります
リハビリも兼ねてらくがき。
節分の日は二峰性の解熱直後でダウンしていたので、
きっと鬼さんたちをお迎えしてもこたつにおミカンと円盤お渡しして
わたしは別室で寝込んでいるしかできなかったろうな…鬼さんたちにうつしたくないしなあ。
シンカリオン55・56話感想は追記です~。↓
こういうときでもあのアニメを見ると気持ちが少し元気になりました。
人生初のインフルエンザに罹患しダウンしておりました…。
話には聞いていましたがとんでもなく大変でした。本当に治るのかなと思った。
このまま治らなくて仕事も友達の家も週末のイベントも行けなかったらどうしよう、
本も円盤も和菓子も買えなくなったらどうしよう…とかものすごく不安になった瞬間もありましたけど
今は仕事にも復帰して何とかやっております。
先週、仕事から帰宅して何かだるいなァと思い熱を測ると37.5度あり、
夜には38.5度に上がり頭痛と関節痛がじわじわ出てきてベッドに入ってもあまり眠れず、
毎年冬はだいたい風邪をひくのでいつものことかしらと翌日病院に行ったところ
「インフルエンザですねぇ」とあっさり医師に告げられ1週間の休養が決定。
その場で職場に連絡を入れてお休みすることになりました。
熱もですが頭痛と関節痛がとにかくひどくて2日間くらいほとんど眠れなかったのが一番つらかったですね…
過去にひいた風邪にもない痛さでした。あんなに痛いことってあるんだ。。
薬を飲んで2日後には一度熱が下がって、関節痛もなくなりまして
やれやれこれでやっと眠れるとホッとしたのもつかの間、
次の日に再び38度の熱が出て(二峰性というやつらしい)関節痛も再発して
結局5日間くらいベッドでうんうん唸っておりました。
発熱のピークは一度目の39.1度でしたがあの体温になると人間どうかしてしまうのか、
今この場に存在していることそのものがしんどいというか、何ともいえない考えに苛まれるんですね。
(別に「殺してくれェ」とかそういう精神てわけじゃないですけど
今すぐこの熱と痛みを何とかしてくれというか、消えろこのやろ~とかのたうち回っていた)
あとやたら過去の記憶や思い出がライフストリームのごとく脳内に浮かんでは消えていたけど
あれって一種の走馬灯だったりするんですかね…?
あかん怖い!考えるのやめます。
しかも熱が下がったら下がったで、今度は内臓グルグルとめまいがひどくて立っていられなくて
余分に1日寝込むハメになりました。。
(インフルの解熱後にはよくある症状らしい)
食事がいくらか取れるようになったのもめまいがなくなってからですね…。
発熱時はとにかく起きているのがつらくて食事が取れなくて、何とか水分だけは取っていましたが
バナナと卵とお味噌汁は根性で流し込んでました。
今はお米とスープならまともに食べられるようになりましたけど
生野菜とかお肉とかはまだ胃もたれしてしまう…とうぶん無理はできない…。
寝込んでいる間は家事の一切合切を母に任せきりになってしまったし、
めまいのせいで予定よりも仕事復帰が遅くなって職場にもだいぶ迷惑をかけてしまいました。
これまでは職場の人や友人の罹患話を聞いて「大変だなぁ」くらいにしか思ってませんでしたが
本当にごめんなさい、甘く見てましたインフルエンザ。
皆様本当に本当に本っっっっっ当にお気をつけください…めちゃめちゃつらいです。しんどいです。
予防接種とマスクと手洗いうがいマジ大事。
感染源ですが、家族にも職場にも罹患した人はいないから
たぶん先日の都内へのお出かけでもらってきちゃったんだろうな…。
マスクしてなかったしなあ。ぐぬぬ。
そんなわけでせっかくの節分の季節だったのに
節分和菓子を買いに行くことも節分のお絵かきをすることもできなかった…!(滂沱)
和菓子~~~!!食べたかったのに。1年に1度しか販売されないのに。
各地の豆まきで追い出された鬼たちをこたつでおもてなしする絵が描きたかったのにっ…!!

リハビリも兼ねてらくがき。
節分の日は二峰性の解熱直後でダウンしていたので、
きっと鬼さんたちをお迎えしてもこたつにおミカンと円盤お渡しして
わたしは別室で寝込んでいるしかできなかったろうな…鬼さんたちにうつしたくないしなあ。
シンカリオン55・56話感想は追記です~。↓
こういうときでもあのアニメを見ると気持ちが少し元気になりました。
カレンダー
プロフィール
FC2カウンター
「小倉百人一首」
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
- 2023/09 (5)
- 2023/08 (5)
- 2023/07 (5)
- 2023/06 (4)
- 2023/05 (4)
- 2023/04 (5)
- 2023/03 (4)
- 2023/02 (4)
- 2023/01 (5)
- 2022/12 (5)
- 2022/11 (4)
- 2022/10 (5)
- 2022/09 (4)
- 2022/08 (4)
- 2022/07 (6)
- 2022/06 (4)
- 2022/05 (4)
- 2022/04 (5)
- 2022/03 (4)
- 2022/02 (4)
- 2022/01 (5)
- 2021/12 (4)
- 2021/11 (4)
- 2021/10 (6)
- 2021/09 (5)
- 2021/08 (4)
- 2021/07 (6)
- 2021/06 (4)
- 2021/05 (5)
- 2021/04 (4)
- 2021/03 (5)
- 2021/02 (4)
- 2021/01 (5)
- 2020/12 (4)
- 2020/11 (4)
- 2020/10 (5)
- 2020/09 (4)
- 2020/08 (5)
- 2020/07 (5)
- 2020/06 (4)
- 2020/05 (5)
- 2020/04 (4)
- 2020/03 (8)
- 2020/02 (7)
- 2020/01 (8)
- 2019/12 (7)
- 2019/11 (8)
- 2019/10 (7)
- 2019/09 (7)
- 2019/08 (7)
- 2019/07 (8)
- 2019/06 (8)
- 2019/05 (7)
- 2019/04 (6)
- 2019/03 (7)
- 2019/02 (6)
- 2019/01 (7)
- 2018/12 (7)
- 2018/11 (7)
- 2018/10 (8)
- 2018/09 (7)
- 2018/08 (8)
- 2018/07 (7)
- 2018/06 (7)
- 2018/05 (7)
- 2018/04 (8)
- 2018/03 (7)
- 2018/02 (7)
- 2018/01 (8)
- 2017/12 (7)
- 2017/11 (8)
- 2017/10 (7)
- 2017/09 (7)
- 2017/08 (7)
- 2017/07 (6)
- 2017/06 (7)
- 2017/05 (8)
- 2017/04 (7)
- 2017/03 (8)
- 2017/02 (7)
- 2017/01 (8)
- 2016/12 (8)
- 2016/11 (7)
- 2016/10 (8)
- 2016/09 (7)
- 2016/08 (7)
- 2016/07 (8)
- 2016/06 (7)
- 2016/05 (8)
- 2016/04 (7)
- 2016/03 (8)
- 2016/02 (7)
- 2016/01 (8)
- 2015/12 (7)
- 2015/11 (8)
- 2015/10 (7)
- 2015/09 (7)
- 2015/08 (8)
- 2015/07 (7)
- 2015/06 (8)
- 2015/05 (7)
- 2015/04 (7)
- 2015/03 (8)
- 2015/02 (7)
- 2015/01 (8)
- 2014/12 (8)
- 2014/11 (7)
- 2014/10 (8)
- 2014/09 (7)
- 2014/08 (8)
- 2014/07 (8)
- 2014/06 (8)
- 2014/05 (7)
- 2014/04 (8)
- 2014/03 (8)
- 2014/02 (7)
- 2014/01 (8)
- 2013/12 (9)
- 2013/11 (7)
- 2013/10 (7)
- 2013/09 (8)
- 2013/08 (7)
- 2013/07 (9)
- 2013/06 (10)
- 2013/05 (11)
- 2013/04 (10)
- 2013/03 (10)
- 2013/02 (8)
- 2013/01 (11)
- 2012/12 (10)
- 2012/11 (10)
- 2012/10 (10)
- 2012/09 (10)
- 2012/08 (10)
- 2012/07 (14)
- 2012/06 (15)
- 2012/05 (15)
- 2012/04 (15)
- 2012/03 (15)
- 2012/02 (15)
- 2012/01 (15)
- 2011/12 (14)
- 2011/11 (14)
- 2011/10 (15)
- 2011/09 (15)
- 2011/08 (15)
- 2011/07 (15)
- 2011/06 (15)
- 2011/05 (16)
- 2011/04 (16)
- 2011/03 (15)
- 2011/02 (15)
- 2011/01 (16)
- 2010/12 (16)
- 2010/11 (18)
- 2010/10 (17)
- 2010/09 (18)
- 2010/08 (18)
- 2010/07 (19)
- 2010/06 (18)
- 2010/05 (20)
- 2010/04 (18)
- 2010/03 (16)
- 2010/02 (17)
- 2010/01 (17)
- 2009/12 (16)
- 2009/11 (16)
- 2009/10 (17)
- 2009/09 (16)
- 2009/08 (17)
- 2009/07 (5)
リンク
検索フォーム
最新コメント
最新トラックバック
ブロとも申請フォーム
QRコード
